JP6935006B2 - レオロジー調整剤として層状複水酸化物を含む油系掘削流体組成物 - Google Patents

レオロジー調整剤として層状複水酸化物を含む油系掘削流体組成物 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2017年8月15日出願の米国仮出願第62/545,507号の利益を主張する。
本開示の実施形態は、一般に、天然資源井で利用される材料および方法、より具体的には、高圧高温掘削作業で使用するための油系掘削流体に関する。
略語
本開示を通して、次の測定単位または他の略語は次のとおりである:
°=度、
℃=摂氏温度、
°F=華氏温度、
%=パーセント、
Al=アルミニウム、
cP=センチポアズ、
例=実施例、
図=図
g=グラム、
h=時間、
G’=貯蔵弾性率、
G”=損失弾性率。
HTHP=高温、高圧、
Mg=マグネシウム、
mL=ミリリットル、
MPa=メガパスカル、
psi=ポンド/平方インチ。
Pa・s=パスカル秒、
−1=毎秒、および
重量%=重量パーセント。
例えば、炭化水素抽出のために新しい坑井を掘削する掘削作業は、掘削作業中に掘削流体(あるいは掘削泥として知られている)を坑井内で連続的に循環させる一般的な慣行を含む。掘削流体は、掘削坑の底部まで掘削パイプで送られ、次いで掘削流体が坑井壁と掘削パイプとの間の環状空間を通って上向きに流れ、最終的に地表に戻り坑井から流れて出て二次処理のために回収される。掘削中、掘削された地層の一部分などの掘削固形物は、掘削流体によって坑井底部またはその近くから地表に運搬することができる。地表に戻った後、掘削流体は、坑井から再循環に戻す前に、捕捉した固形物および掘削ザクを掘削流体から除去するために機械的または化学的に処理され得る。
いくつかの掘削プロセスでは、周囲温度ならびに掘削流体に印加される物理的ひずみなどの要因に基づいて、掘削流体は、比較的広範な環境にさらされる。例えば、掘削流体にかかるひずみは、掘削流体が循環しているか、あるいは停滞状態にあるかに基づいて(例えば、掘削が停止されているとき)変動し得る。加えて、掘削流体は、坑井の表面またはその近くで比較的低い温度(地表の気温程度など)にさらされ得るが、地層のより深部で高圧高温(HPHT)環境条件にさらされ得る。坑井の深さが増加すると、坑井基部の圧力および温度が上昇する。業界が定義するHPHT条件の定義としては、典型的には、300°F(149°C)超の坑井温度、および10,000psi(68.9MPa)超の坑井圧力が挙げられる。
掘削流体の循環性と、掘削作業中の固形物およびザクの捕捉におけるその機能とを考慮すると、掘削流体は、経済的なポンピングを促進するために、循環中に比較的低粘度な自由流動性でありながら、ザクおよび他の固形物を保持および輸送するために、十分な物質を有するべきである。掘削流体はまた、坑井底部に固形物が蓄積するのを防ぐために、掘削流体の循環が停止した場合に、固形物およびザクを懸濁するのに十分なゲル強度を有するべきである。坑井底部に蓄積する固形物は、ドリルの詰まり、ならびに掘削流体の流路の物理的な閉塞を生じる可能性があるであろう。
しかしながら、HPHT環境で作業することができる掘削流体の開発は困難である。高温は、一部の掘削流体に有害な影響を及ぼし得、高温に耐えることが不可能な構成成分の分解を伴う。加えて、高温では、一部の掘削流体は、固化し始め得るか、あるいは循環を妨げ得る粘度の増加にさらされ得る。加えて、HPHT環境に好適である掘削流体は、坑井の表面および低深部でさらされる温度など、非HPHT環境では適切に動作しない場合がある。これらの比較的低い温度では、従来の掘削流体は、比較的少ないひずみにさらされるとき(掘削および流体循環が停止されているときなど)、ならびに比較的大量のひずみ(掘削が進行中であり、掘削流体が循環しているときなど)にさらされるときの両方で、比較的高粘度を有し得る。
したがって、HPHT条件下で熱的に安定でありながら、地表温度が比較的低い(例えば、北極などの0℃以下)ときにさらされる温度など、比較的低い温度で好適なレオロジー特性を提供する掘削流体に対する継続的な需要がある。例えば、本明細書に記載のものなど、望ましい掘削流体は、0℃の温度で、変動する印加される剪断応力に対して、一部の従来の掘削流体よりも低粘度を有し得る。したがって、本明細書に記載の掘削流体は、循環するのにより少ないエネルギーを必要としながら、掘削が停止している間に許容可能な固形物保持特性を有し得る。加えて、50℃で、本明細書に記載の掘削流体は、比較的小さい剪断応力速度でより高粘度を有するため、掘削が停止されている間固形物を保持するより高い能力を有しながら、比較的大きい剪断応力速度で低粘度を有するため、掘削流体の循環中にエネルギー使用量も低減することができる。理論に拘束されるものではないが、特定のレオロジー調整剤の組み込みは、本明細書に開示の掘削流体に見られる望ましいレオロジー特性に寄与することができると考えられる。具体的には、層状複水酸化物をレオロジー調整剤として組み込むことにより、氷点の地表温度またはその近く、およびHPHT環境が坑井底部に存在する場所などの特定の環境での掘削に好ましい掘削流体の、レオロジー特性を促進することができる。
1つ以上の実施形態によると、油系掘削流体組成物は、油相中の基油、水相中の水、レオロジー調整剤、ならびに乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤(weighting additives)から選択される1つ以上の添加剤を含み得る。レオロジー調整剤は、層状複水酸化物を含み得る。
別の実施形態によると、油系掘削流体組成物は、基油、含水構成成分、およびレオロジー調整剤を混合して油系掘削流体組成物を形成することを含む方法によって作製され得る。油系掘削流体組成物は、基油を含む油相および水を含む水相を含み得る。レオロジー調整剤は、層状複水酸化物を含み得る。
さらに別の実施形態によると、地下井は、油系掘削流体組成物を提供することと、油系掘削流体組成物の存在下で坑井内でドリルを操作することとを含む方法によって掘削され得る。油系掘削流体組成物は、油相中の基油、水相中の水、レオロジー調整剤、乳化剤、ならびに湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤を含み得る。レオロジー調整剤は、層状複水酸化物を含み得る。乳化剤は、式R−CO−NH−R’−NH−R”−NHを有するアミノアミドを含み得、式中、Rが、脂肪酸アルキル基であり、R’がアルキル基であり、R”が、アルキル基である。
記載の実施形態の追加の特徴および利点は、次の発明を実施するための形態に記載され、一部は、その説明から当業者に容易に明白であるか、あるいは次の発明を実施するための形態、および特許請求の範囲を含む、記載の実施形態を実施することによって認識されるであろう。
例示的な実施形態の次の発明を実施するための形態は、次の図面と併せて閲読すると理解することができる。
本開示の1つ以上の実施形態による、剪断速度に相関する、0°Cおよび50°Cの両方で試験した様々な掘削流体の粘度を示すグラフである。 本開示の1つ以上の実施形態による、50℃でのひずみパーセントに相関する、試験した様々な掘削流体の貯蔵弾性率(G’)および損失弾性率(G”)を示すグラフである。 本開示の1つ以上の実施形態による、50℃でのひずみパーセントに相関する、試験した様々な掘削流体の貯蔵弾性率(G’)および損失弾性率(G”)を示すグラフである。 本開示の1つ以上の実施形態による、50℃でのひずみパーセントに相関する、試験した様々な掘削流体の貯蔵弾性率(G’)および損失弾性率(G”)を示すグラフである。 本開示の1つ以上の実施形態による、50°Cでのひずみパーセントに相関する、試験した様々な掘削流体の位相角のグラフを提供する。
本開示の実施形態は、油系掘削流体用の乳化剤、および加えて開示のレオロジー調整剤を組み込んだ油系掘削流体組成物に関する。油系掘削流体は、連続的な、油相、水相、および少なくとも1つのレオロジー調整剤の組み合わせである。レオロジー調整剤は、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物などの層状複水酸化物を含み得る。
地下井を掘削するために、ドリルビットおよびドリルビットを加重するためのドリルカラーを含むドリルストリングをあらかじめ掘削された坑に挿入し、ドリルビットを回転させて、坑の底部の岩石に切り込む。掘削作業により、岩片が生じる。坑井底部から岩片を除去するために、油系掘削流体組成物などの掘削流体は、ドリルストリングを通してドリルビットまで下方に送られる。掘削流体は、ドリルビットを冷却し、潤滑性を提供し、ザクとして知られる岩片をドリルビットから離れるように持ち上げる。掘削流体は、掘削流体が再循環され地表に戻る際に、ザクを上方に運搬する。地表では、二次作業を通じてザクが掘削流体から除去され、掘削流体は、さらなるザクの収集のために、ドリルストリングを下がり坑井底部まで再循環され戻される。当業者には、当業者によく知られている多数の用語を使用して、同じ項目を説明することができることが当業者には理解されるであろう。例えば、地下井は、代替的に坑井(well)または坑井(wellbore)と呼ばれ得、単一の用語を使用することにより、関連する用語の各々も同様に包含することを意味する。
掘削流体は、掘削泥、パッカー流体、懸濁流体、および仕上げ流体を含む。一般に、掘削流体は、多くの機能を提供し、特定の機能に特化した異なるタイプがある。1つ以上の実施形態では、油系掘削流体組成物は、ザクおよび加重材料を懸濁し、油系掘削流体組成物を用いてザクを坑井表面に輸送する。加えて、油系掘削流体組成物は、二酸化炭素(CO)、硫化水素(HS)、およびメタン(CH)などの坑井内のガスを吸収し、坑井表面にそれらを輸送して放出、隔離、または燃焼させることができる。油系掘削流体組成物は、加えて、坑井の長さが増加する際に、ドリルストリングに浮力を提供し、ドリルストリングにかかる張力を緩和することができる。1つ以上の実施形態では、油系掘削流体組成物はまた、ボーリング作業で利用されるビットおよびドリルストリングの冷却および潤滑性のための、冷却および潤滑機能も提供する。他の実施形態では、油系掘削流体組成物は、地下圧力も制御する。具体的には、油系掘削流体組成物は、坑井内に静水圧を提供して、坑井の側壁に支持を提供し、側壁の崩壊およびドリルストリングへの陥入を防ぐことができる。加えて、油系掘削流体組成物は、坑内に静水圧を提供して、掘削作業中にダウンホール地層内の流体が坑井内に流入するのを防ぐことができる。
過度の温度または困難な地層などのある特定の極端なダウンホール条件下では、掘削流体の特性のうちの一部が変質し得る。例えば、掘削流体と、膨潤粘土、分散性粘土、もしくはその両方を有する地層との相互作用、または掘削流体を極端なダウンホール温度にさらすことにより、掘削流体が濃くもしくは薄くなることによる粘度の過度の増加もしくは減少、またはこれらの任意の組み合わせを引き起こし得る。例えば、高圧高温(HPHT)作業で利用される掘削流体は、業界が定義するHPHT条件の定義である300°F(およそ149°C)超の坑井温度、および10,000psi(およそ68.9MPa)超の坑井圧力にさらされ得る。HPHT条件下では、従来の掘削流体は、分解されるか、あるいはレオロジーに望ましくない変化にさらされ得る。追加の実施形態では、本開示の掘削流体は、掘削流体を薄くするかあるいは化学的に不安定にし得るガス流入、または掘削流体を不安定し得る蒸発岩地層などの望ましくないダウンホール条件下でさえも所望のように機能することができる。
油系掘削流体組成物の実施形態は、改善されたレオロジーを提供するように配合されている。具体的には、油系掘削流体組成物は、低剪断速度で従来のHPHT油系掘削流体と同様もしくはより高粘度、または高剪断速度で従来のHPHT油系掘削流体よりも低粘度もしくは同様の低粘度、またはその両方を含むように配合され得る。低剪断速度での粘度がより高いことにより、油系掘削流体組成物が、掘削作業が停止されると効果的にザクを保持することを可能にする。逆に、高剪断速度での粘度がより低いことにより、掘削作業中の油系掘削流体組成物を循環するために必要な力がより少ない。本明細書に記載のように、低剪断速度とは、例えば10s−1以下の剪断速度と説明することができ、高剪断速度とは、例えば100s−1以上の剪断速度と説明することができる。
1つ以上の実施形態では、掘削流体は、基油を含む油相を含む。油系掘削流体の油相としては、基油として合成油または天然石油製品を挙げることができる。天然石油由来製品としては、ディーゼル油または鉱油などの油を挙げることができる。合成油としては、エステルまたはオレフィンを挙げることができる。さらに、合成油または天然石油製品は、n−パラフィン、イソ−パラフィン、環状アルカン、分岐アルカン、またはそれらの混合物などの炭化水素で構成されていてもよい。例えば、基油は、Shellから市販のSaraline 185Vに見られるような、C8〜C26の線状または分岐飽和アルキル炭化水素を含み得る。追加の基油としては、限定されないが、Totalから入手可能なDF−1およびEDC 99−DW、Exxon Mobilから入手可能なEscaid 110を挙げることができる。追加の好適な基油としては、鉱油、パラフィン、またはディーゼル油のうちの1つ以上を挙げることができる。様々な実施形態では、油系掘削流体組成物は、油系掘削流体組成物総重量に基づいて、5重量%〜30重量%、5重量%〜20重量%、5重量%〜15重量%、5重量%〜10重量%、10重量%〜45重量%、15重量%〜45重量%、20重量%〜45重量%、30重量%〜45重量%、5重量%〜25重量%、10重量%〜20重量%など、5重量%〜45重量%の基油を含み得る。
油系掘削流体の水相は、水および塩源を含み得る。1つ以上の実施形態では、水としては、脱イオン水、水道水、蒸留水、または淡水;天然水、汽水、および飽和塩水;天然、岩塩ドーム、炭化水素地層によって生成されたまたは合成されたブライン;ろ過済みまたは未処理の海水;ミネラルウォーター;ならびに1つ以上の溶解した塩、ミネラルまたは有機物質を含有する他の飲料水および非飲料水のうちの1つ以上が挙げられる。いくつかの実施形態では、水相は、例えば、水と、塩化カルシウム、臭化カルシウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、およびそれらの組み合わせのうちの1つ以上から選択される塩とで構成される塩ブラインを含み得る。油系掘削流体は、油系掘削流体の総重量に基づいて、2重量%〜10重量%の水相を含有し得る。様々な実施形態では、油系掘削流体組成物は、油系掘削流体組成物の総重量に基づいて、4重量%〜10重量%、2重量%〜8重量%、2重量%〜6重量%、2重量%〜5重量%、3重量%〜10重量%、3重量%〜8重量%、3重量%〜6重量%、4重量%〜10重量%、4重量%〜8重量%、4重量%〜6重量%、または4重量%〜5重量%など、2重量%〜12重量%の水相を有し得る。いくつかの実施形態では、油系掘削流体は、例えば、50:50〜95:5、75:20〜95:5、85:15〜95:5、または90:10〜95:5の油対水の体積比を有し得る。油系掘削流体組成物の油対水比は、油:水=基油+界面活性剤(複数可)+乳化剤(複数可)+湿潤剤(複数可)+層状複水酸化物の油部分:水+ブラインの水部分として計算される体積比である。一例として、限定されないが、ブラインがX体積%の水である場合、ブライン体積のうちのX%が水体積として含まれる。
実施形態では、油系掘削流体組成物は、レオロジー調整剤を含む。例えば、レオロジー調整剤は、岩石ザクを持ち上げ坑井の表面への運搬を促進するために、非ニュートン流体レオロジーを油系掘削流体組成物に付与する粘性付与剤であり得る。1つ以上の実施形態では、油系掘削流体は、レオロジー調整剤としてMg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物などの層状複水酸化物を含み得る。本開示で使用される場合、層状複水酸化物とは、一般的な層の順序[ACBZADB]を有するイオン性固形物物質を指し、CおよびD層が、金属カチオンを表し、AおよびB層が、水酸化物アニオン層を表し、Zが、別のイオン性の層を表し、nが、構造内の繰り返し単位の数を表す。1つ以上の実施形態によると、CおよびD層は、異なる金属カチオンを含み得る。例えば、C層は、二価マグネシウムカチオンなどのマグネシウムカチオンを含み得、D層は、三価アルミニウムカチオンなどのアルミニウムカチオンを含み得る。しかしながら、カチオンを形成し得る任意の金属など、他の金属カチオンが本開示では考慮される。例えば、限定されないが、Li、Zn、Co、Ni、Ca、Fe、またはGaのカチオンが層状複水酸化物中に含まれ得る。Z層は、ミリスチン酸の塩またはエステルである、ミリスチン酸塩を含み得る。ミリスチン酸は、一般式(CH)CH12COOHを有し、層状複水酸化物に含まれるミリスチン酸塩イオンは、一般式(CH)(CH12COOを有し得る。1つ以上の実施形態によると、層状複水酸化物は、式:
[C1−x(OH)Y+(OOC(CH12CHY−を有し、
式中、xが、0.1〜0.33であり、Yが、金属カチオンおよびミリスチン酸塩アニオンのイオン電荷を表す。
1つ以上の実施形態によると、層状複水酸化物は、カチオン塩とミリスチン酸塩とを水中で混合し、その後混合物を少なくとも100℃、少なくとも125℃、またはさらには150°C以上(例えば、100°C〜200°C)などの高温で、6時間から48時間などの4時間〜1週間の期間水熱処理することを含むプロセスによって作製することができる。水熱処理による反応に続いて、アセトンなどの溶媒中に反応生成物を分散させること、および任意選択的に室温で、15分〜45分間の期間など少なくとも1分間撹拌することによって他の物質から層状複水酸化物を分離してもよい。アセトン処理に続いて、オーブンで高温に加熱し、続いて熱水で洗浄することによって、層状複水酸化物を回収することができる。
1つ以上の実施形態では、層状複水酸化物は、マグネシウムおよびアルミニウムを含み得、マグネシウム対アルミニウムのモル比は、1〜5など、0.5〜10であってもよい。追加の実施形態では、ミリスチン酸塩対総金属カチオンのモル比は、1〜2または1.5など、1〜3であってもよい。1つ以上の実施形態によると、層状複水酸化物は、Mg(NO6HO、Al(NO9HO、尿素、およびミリスチン酸ナトリウムの前駆体材料を利用することによって調製してもよい。
実施形態によると、層状複水酸化物は、油系掘削流体に含まれる唯一のレオロジー調整剤であってもよく、あるいは、油系掘削流体に他のレオロジー調整剤が含まれてもよい。追加の粘性付与剤の例としては、限定されないが、海泡石、ポリアミド、二量体もしくは三量体脂肪酸、またはこれらの粘性付与剤の組み合わせを挙げることができる。いくつかの実施形態では、油系掘削流体組成物は、任意選択的に、親有機性ヘクトライト粘土、例えば、MI−SWACO(Houston,TX)から市販のVERSAGEL HT、または例えばElements Specialties Inc.(Highstown,NJ.)から市販のBentone(登録商標)42などの親有機性粘土を含み得る。
例示的な油系掘削流体組成物は、油系掘削流体組成物の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%のレオロジー調整剤を含み得る。いくつかの実施形態では、油系掘削流体組成物は、0.1重量%〜1重量%のMg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物などの層状複水酸化物を含み得る。例えば、油系掘削流体の少なくとも0.1重量%、少なくとも0.3重量%、少なくとも0.5重量%、少なくとも0.7重量%、または少なくとも0.8重量%がレオロジー調整剤であってもよい。
油系掘削流体組成物はまた、1つ以上の添加剤も含む。例示的な添加剤としては、限定されないが、乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤が挙げられる。油系掘削流体組成物はまた、任意選択的に、アルカリ度調節剤、電解質、グリコール、グリセロール、分散助剤、腐食防止剤、消泡剤、および他の添加剤、または添加剤の組み合わせを含み得る。
油系掘削流体は、少なくとも1つの乳化剤を含み得る。乳化剤は、油系掘削流体組成物の油相内の、油系掘削流体組成物の水相とのエマルションの形成を補助する。油系掘削流体組成物中に乳化剤を含めることにより、油相と水相との分離を防ぐことを助長する。好適な乳化剤としては、脂肪酸、Halliburton Energy Services,Inc.から市販のLE SUPERMUL(商標)、およびM−I SWACOから市販のMUL XTなどの合成系掘削流体系用の転相乳化剤および油湿潤剤を挙げることができる。LE SUPERMUL(商標)は、カルボン酸末端ポリアミドである。
1つ以上の実施形態では、掘削流体組成物中の乳化剤の総量は、掘削流体組成物の総重量に基づいて、0.05重量%〜5重量%、0.1重量%〜2.5重量%、0.1重量%〜1.5重量%、0.1重量%〜1重量%、0.5重量%〜2.5重量%、0.5重量%〜2重量%、0.5重量%〜1.5重量%、0.5重量%〜1重量%、0.75重量%〜2.5重量%、0.75重量%〜2重量%、0.75重量%〜1.5重量%、0.75重量%〜1重量%、0.8重量%〜1.1重量%、0.8重量%〜1重量%、または0.9重量%〜1.1重量%であり得る。
実施形態では、油系掘削流体組成物は、油系掘削流体の重量、密度、またはその両方を増加させるための加重添加剤を含み得る。圧迫された地域で遭遇し得る地層圧力を制御し、坑壁の崩壊または上下揺れするシェールの影響に対抗することを助長するために、加重添加剤を使用してもよい。水よりも密度が高く、掘削流体の他の特性に悪影響を及ぼさない物質は、いずれも加重材料として使用することができる。いくつかの実施形態では、加重材料は、掘削流体組成物が坑井を通って循環することができないような過剰な加重材料を添加することなく、ある特定の量で、掘削流体組成物の密度を増加させるのに十分な比重(SG)を有する粒子状固形物であってもよい。加重材料は、2グラム/立方センチメートル(g/cm)〜6g/cmの比重(SG)を有し得る。加重調節剤または密度調節剤の例としては、重晶石(BaSO)、方鉛鉱(PbS)、赤鉄鉱(Fe)、磁鉄鉱(Fe)、製造された酸化鉄であるイルメナイト(FeO TiO)、菱鉄鉱(FeCO)、天青石(SrSO)、苦灰石(CaCOMgCO)、および方解石(CaCO)が挙げられる。
油系掘削流体組成物は、掘削流体組成物の密度を増加させて掘削流体組成物が坑井を支持し、ダウンホール地層内で流体が坑井に流入するのを防ぐことを可能にするのに十分な量の加重添加剤を含み得る。実施形態では、油系掘削流体組成物は、油系掘削流体組成物の総重量に基づいて、1重量%〜80重量%の加重添加剤を含み得る。いくつかの実施形態では、油系掘削流体組成物は、油系掘削流体組成物の総重量に基づいて、1重量%〜90重量%、20重量%〜80重量%、20重量%〜75重量%、50重量%〜80重量%、50重量%〜75重量%、60重量%〜80重量%、60重量%〜75重量%、65重量%〜80重量%、または70重量%〜80重量%の加重添加剤を含み得る。いくつかの実施形態では、油系掘削流体組成物は、油系掘削流体組成物の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の加重添加剤を含み得る。
油系掘削流体組成物は、任意選択的に、少なくとも1つのアルカリ度調節剤を含み得る。実施形態では、油系掘削流体組成物は、任意選択的に、油系掘削流体組成物のpHを調節するために、少なくとも1つのアルカリ化合物を含み得る。アルカリ化合物の例としては、限定されないが、石灰(水酸化カルシウムまたは酸化カルシウム)、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、他の強塩基、またはこれらのアルカリ化合物の組み合わせを挙げることができる。約13超のpKを有する酸への共役塩基は、強塩基と見なされることに留意されたい。アルカリ化合物は、掘削作業中に掘削流体組成物が遭遇する、例えばCOまたはHSなどのガスと反応して、ガスが水系掘削流体組成物の構成成分を加水分解するのを防ぐことができる。いくつかの例示的な水系掘削流体組成物は、任意選択的に、0.1重量%〜3重量%、0.4重量%〜2重量%、または0.6重量%〜0.8重量%の石灰を含み得る。
1つ以上の実施形態では、湿潤剤などの界面活性剤を添加して、油系掘削流体組成物中の懸濁液またはエマルションの安定性を向上することができる。好適な湿潤剤としては、脂肪酸、有機リン酸エステル、修飾イミダゾリン、アミドアミン、アルキル芳香族硫酸塩、およびスルホン酸塩を挙げることができる。例えば、M−I SWACO(Houston,Texas)から市販のSUREWET(登録商標)は、油系湿潤剤および二次乳化剤であり、固形物が水で濡れることを防ぐように微粒子を湿潤させ固形物を掘削するために使用することができる。さらに、SUREWET(登録商標)は、坑井流体の熱安定性、レオロジー安定性、ろ過制御、エマルション安定性を改善することができる。M−I LLC(Houston,Texas)から市販のVERSAWET(登録商標)は、さらなる湿潤剤であり、赤鉄鉱系を湿潤させるのが困難な際に特に効果的である。例示的な油系掘削流体組成物は、任意選択的に、油系掘削流体組成物の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の湿潤剤を含み得る。いくつかの実施形態では、油系掘削流体組成物は、任意選択的に、油系掘削流体組成物の総重量に基づいて、0.25重量%〜0.75重量%のSUREWET(登録商標)の各々を含み得る。油系掘削流体組成物は、本主題の範囲から逸脱することなく、任意選択的に他の好適な湿潤剤を含み得る。
1つ以上の実施形態では、油系掘削流体組成物に流体損失制御剤を添加して、油系掘削流体組成物から地下層に損失するろ液の量を低減することができる。流体損失制御剤の例としては、親有機性(例えば、アミン処理)褐炭、ベントナイト、製造ポリマー、シンナー、または解膠剤が挙げられる。流体損失制御剤が使用されるとき、それらは、掘削流体の総重量に基づいて、油系掘削流体組成物の0.5重量%〜3重量%を構成し得る。様々な実施形態では、流体損失制御剤は、掘削流体の総重量に基づいて、油系掘削流体組成物の0.5重量%〜1.5重量%、0.5重量%〜1.25重量%、0.75重量%〜2重量%、0.75重量%〜1.5重量%、0.75重量%〜1.25重量%、1重量%〜2重量%、1重量%〜1.5重量%、または1重量%〜1.25重量%を構成し得る。例示的な流体損失制御剤としては、全てMI SWACO(Houston,Texas)から市販のVERSATROL(商標)、VERSALIG(商標)、ECOTROL(商標)RD、ONETROL(商標)HT、EMI 789、およびNOVATECH(商標)F、ならびにHalliburton Energy Services,Inc.から市販のADAPTA(登録商標)が挙げられる。いくつかの実施形態では、油系掘削流体組成物は、任意選択的に、それぞれ約10:1の重量比で、ONETROL(商標)HTおよびECOTROL(商標)RDの両方を含み得る。
任意選択的な懸濁剤を油系掘削流体組成物に添加して、掘削流体構成成分のうちの全てを懸濁するのに十分な、低剪断速度での降伏点を有するように油系掘削流体組成物の粘度を調節することができ、それにより油系掘削流体組成物の構成成分の沈殿を回避することができる。懸濁剤の例としては、脂肪酸および繊維状材料が挙げられる。懸濁液が使用されるとき、それらは、掘削流体の総重量に基づいて、油系掘削流体組成物の0.0重量%〜1.0重量%、または0.01〜0.5重量%を構成し得る。
1つ以上の実施形態によると、低速掘削中または掘削作業と掘削作業との間に、油系掘削流体組成物中の固形物およびザクの懸濁を維持するために、より低剪断速度での閾値を上回る粘度が有利である。1つ以上の実施形態では、油系掘削流体は、50℃または0°の大気圧で測定される10.22s−1の剪断速度で、少なくとも358cP、少なくとも1000cP、またはさらには少なくとも1850cPの粘度を有する。
1つ以上の実施形態によると、過剰なエネルギーを必要とせずに油系掘削流体組成物を循環させるために、より高い剪断速度で閾値未満の粘度の間が有利である。1つ以上の実施形態では、油系掘削流体は、50℃または0°の大気圧で測定される170s−1の剪断速度で、222cP以下、175cP以下、またはさらには128cP以下の粘度を有する。
様々な実施形態による油系掘削流体組成物について前述してきたが、油系掘削流体組成物を調製するための例示的な方法を次に説明する。油系掘削流体を調製するための方法は、基油、少なくとも1つの乳化剤、および少なくとも1つの湿潤剤を混合して、第1の混合物を形成することを含み得る。第1の混合物の成分を添加して、油系掘削流体組成物の実施形態に関して前述の量を提供することができる。油系掘削流体組成物を調製するための方法は、任意選択的に、少なくとも1つのレオロジー調整剤およびアルカリ度調節剤を第1の混合物に混合して第2の混合物を形成することを含み得る。再び、第2の混合物の成分を添加して、油系掘削流体組成物の実施形態に関して前述の量を提供することができる。油系掘削流体組成物を調製するための方法は、任意選択的に、少なくとも1つの流体損失制御添加剤を第2の混合物に混合して第3の混合物を形成することを含み得る。再び、第3の混合物の成分を添加して、油系掘削流体組成物の実施形態に関して前述の量を提供することができる。油系掘削流体組成物を調製するための方法は、ブライン溶液を第1の混合物または第3の混合物に混合して第4混合物を形成することをさらに含み得る。第4の混合物の成分を添加して、油系掘削流体組成物の実施形態に関して前述の量を提供することができる。油系掘削流体組成物を調製するための方法は、加重添加剤を第4の混合物に混合して油系掘削流体組成物を形成することをさらに含み得る。油系掘削流体組成物の成分を添加して、油系掘削流体組成物の実施形態に関して前述の量を提供することができる。
前述の油系掘削流体組成物は、地下層での掘削作業、特に10,000psi超の坑井圧力および300°F(149°C)超の坑井温度のHPHT条件下で実施される掘削作業での使用に非常に好適であり得る。したがって、高圧高温条件下で地下井を掘削するための方法の実施形態は、本明細書に記載の任意の実施形態による油系掘削流体組成物を提供することを含み得る。高圧高温条件下で地下井を掘削するための方法は、油系掘削流体組成物の存在下で坑井内でドリルを操作することを含む。
以下の実施例は、本開示の1つ以上の追加の特徴を例示する。これらの実施例は、本開示の範囲または添付の特許請求の範囲を決して限定することを意図するものではないことを理解されたい。
Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物を生成した。出発材料として、Mg(NO6HO、Al(NO9HO、尿素、およびミリスチン酸ナトリウムをSigma Aldrichから購入し、さらに精製することなく使用した。MilliQ(登録商標)浄水システムによって処理した精製水を合成全体で使用し、COの混入を全て回避するために75°Cで加熱することによって水を脱炭酸した。層状複水酸化物を形成するために、11.596gのMg(NO6HO、8.35gのAl(NO9HO、および12.16gの尿素を1000mLのテフロン(登録商標)内張りオートクレーブに入れた。Mg/Alのモル比は2であり、尿素対金属のモル比は3であった。この混合物に、25.34gのミリスチン酸ナトリウムおよび熱い500mLの脱炭酸水を添加して、1.5のミリスチン酸塩/金属のモル比を有する混合物を形成した。得られた反応混合物を、150℃で24時間水熱処理した。反応後、生成物全体をアセトン中に分散させ、室温で30分間撹拌した。大量の熱い脱炭酸水で洗浄し、続いて75℃のオーブンで24時間加熱することによって生成物を回収した。加えて、Mg/Alのモル比を1〜5に変動させ、加熱温度を100°C〜200°Cに変動させ、反応時間を6時間〜48時間に変動させることによって、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物を調製した。
Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物レオロジー調整剤を含有する掘削流体の物理的およびレオロジー特性を、業界標準の粘度調整剤を含有する掘削流体のものと比較するために、4つの掘削流体を調製した。4つの掘削流体は、油系流体配合物用に特別に調整された、独自の乳化剤、湿潤剤、および液体損失制御剤のブレンドを含む、M−I SWACO RHADIANT(商標)系に基づいていた。具体的には、比較掘削流体、比較例Aは、レオロジー調整剤としてVERSAGEL HTおよびBentone 42を使用して調製した。他の掘削流体(実施例1〜3)は、VERSAGEL HT、Bentone 42、またはその両方をMg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物で置き換えることによって調製した。実施例1〜3は、比較例Aよりも12〜25%少ない総量のレオロジー調整剤を含有することに留意されたい。したがって、実施例1〜3は、比較例Aよりも良好な環境特徴を有するであろう。
比較例Aおよび実施例1〜3の掘削流体は、次の成分を使用して配合した:Shellから入手可能な合成油掘削系流体Saraline 185V;M−I SWACO,LLC(Houston,Texas,USA)から入手可能なアミドアミン界面活性剤SUREMUL(登録商標);M−I SWACO,LLC(Houston,Texas,USA)から入手可能な湿潤剤SUREWET(登録商標);M−I SWACO,LLC(Houston,Texas,USA)から入手可能な非水性流体系中での使用のための乳化剤MUL XT;M−I SWACO,LLC(Houston,Texas,USA)から入手可能なろ過制御を補助するためのヘクトライト粘土粘性付与剤VERSAGEL HT;Elementis Specialties,Inc.(East Windsor,NJ)から入手可能なヘクトライト有機粘土粘性付与剤Bentone 42;M−I SWACO,LLC(Houston,Texas,USA)から入手可能な油および合成系掘削流体系中での使用のために設計されたアミン処理タンニンろ過制御添加剤ONE−TROL(商標)HT;M−I SWACO,LLC(Houston,Texas,USA)から入手可能な油および合成系掘削流体系中での使用のために設計されたろ過制御添加剤ECOTROL RD;ならびにM−I SWACO,LLC(Houston,Texas,USA)から入手可能な重晶石(BaSO)加重剤。加えて、20°Cで2.24の比重、および400kg/mのかさ密度を有する石灰を利用し、Schlumbergerから入手可能なCaClブラインおよび淡水を含んでいた。
比較例Aおよび実施例1〜3の掘削流体は、磁気撹拌棒を使用して、それぞれ30.88g、25.98g、25.665g、および25.740gの量で調製した。比較例Aおよび実施例1の掘削流体の配合を表1に提供する。掘削流体を調製するために、最初にステージ1で10分間、基油、乳化剤、および湿潤剤を一緒に混合した。次いでステージ2で、粘度調整剤およびレオロジー調整剤を添加し、さらに20分間混合した。具体的には、Mg/Al−ミリスチン酸塩DLHを実施例1〜3に利用したが、比較例Aには利用しなかった。次に、ステージ3で、流体損失制御添加剤を添加し20分間混合し、続いてステージ4でブラインおよび淡水、ステージ5で重晶石を添加し、それぞれ30分間および40分間混合した。使用した基油および重晶石の重量%としての量は、比較例Aと実施例1とでわずかに異なり、比較例Aおよび実施例1〜3では2.20の比重および90.0の油/水比を提供した。実施例では、油:水比は層状複水酸化物の油性部分を含まないことに留意されたい。
Figure 0006935006
比較例Aおよび実施例1〜3の掘削流体は、混合後17時間静置し、次いで垂れおよび流体分離について検査し、その後レオロジーを測定した。流体分離および垂れを視覚的に検査した。具体的には、固形物と液体との視覚的な分離の検査を行った。また、マイクロスパチュラを泥に挿入して泥が上部から底部まで全体に同様のテクスチャー(主観的に硬いかまたは柔らかい)であるかどうか、固形物が掘削流体全体に均質に分布しなくなるような固形物の分離および沈殿があるかどうかを調べることによって、垂れを調べた。固形物の分離および沈殿によって証明されるように、垂れがあった場合、泥は容器の上部でより柔らかく見え、底部でより硬くなり掘削流体が静止して残った。説明のように、垂れとは、重晶石のようなより重い物質が底部に移動するときなど、密度が高くなるにつれて固形物が沈降するときを指し、固形物を溶液に分散した状態に戻すために激しく混合する必要がある場合がある。流体分離とは、上部に流体が分離するが、内容物の成分は、残りの構成成分から重い固形物が分離して底部に沈殿することなく、分散したままであることを指す。
掘削流体の粘度は、応力およびひずみを制御したレオメーター(TA Instrument(New Castle,DE)からのDiscover Hybrid Rheometer)を使用して試験した。レオメーターに利用した形状は、25mmの粗いステンレス鋼平行プレートであった。試料中に顆粒状重晶石が存在することに起因して、この形状を選択した。ステンレス鋼プレート間の間隙は、300μmに設定した。剪断速度に相関する粘度測定は、大気圧で0℃および50℃で、0.004〜2000s−1で実行した。力が印加されなかったとき、比較例Aおよび実施例1〜3の掘削流体はゲル化し、掘削固形物および重晶石などの加重材料を保持するのに十分な強度であった。加えて、剪断速度実験は、流体の有用な粘度情報、および流体の剪断がゼロであるか、あるいはずり減粘であるかを提供する。剪断速度実験はまた、掘削流体が変形する剪断速度も示した。
図1は、剪断速度に相関する、試験試料の0°Cおよび50°Cでの粘度を示している。加えて、50°Cでの試験のために図1に示されているレオロジー測定から選択した結果が、表2に含まれている。
Figure 0006935006
図1および表2を参照すると、比較例Aおよび実施例1の両方は、それらの配合および試験時の温度に関係なくずり減粘挙動を呈した。しかしながら、50°Cでの10.22s−1などの比較的低剪断速度で同じ温度および剪断速度での比較例Aよりも実施例1〜3はより高いかまたは同等の粘度を有し、したがって、実施例1〜3の掘削流体は、50°Cで、静止している間に固形物を比較例Aの掘削流体とすくなくとも同じく良好に保持することが可能である。加えて、50℃で、実施例1〜3の掘削流体は、比較例Aの掘削流体よりも低いかまたは同等の粘度を有した。したがって、実施例1〜3の掘削流体は、50°Cで循環するのに少ないエネルギーを必要とし得る。実施例1〜3および比較例Aの50°Cでのレオロジー特性は、低剪断速度でより高粘度であるという結果として実施例1が静止している間固形物を保持するのにより良好でありながら、比較例Aと比較すると高剪断速度でより低粘度であるという結果として掘削流体循環中により少ない力を必要とすることも呈することを示している。
図1〜3および表2に示されるように、実施例1〜3の掘削流体は、0℃での10.22s−1での比較例Aの掘削流体よりも低粘度を有し、また、0℃での170s−1での比較例Aの掘削流体よりも低粘度を有した。したがって、掘削の停滞期間中のゲル強度は、比較例Aと比較して実施例1〜3の掘削流体がわずかに低いが、実施例1〜3の掘削流体は、0℃で循環するのに少ないネルギーを必要とするであろう。したがって、実施例1〜3の掘削流体は、停滞中に固形物を保持するために実施例1〜3の掘削流体の粘度が許容可能である限り、0℃での比較例Aの掘削流体よりも上質であり得る。
実施例1の掘削流体は、応力が除去されるとすぐにゲル化するであろうような脆弱なゲルの特徴を示した。これは、掘削が停止されるとすぐに掘削流体がザクを効果的に支持するようにゲル化するであろう掘削流体と相関関係がある。
Figure 0006935006
実施例1および比較例Aの両方は、垂れを示さず、調製後17時間静置した後、微量のまたは一部のみの分離を実証した。実施例1は、表3に示されるように、50°Cで比較例Aよりも低いひずみで変形した。したがって、実施例1〜3の掘削流体は、掘削を開始するのにより少ない力を必要とするであろう。容器の上部から液体の薄層のみが観察されると、微量の分離が観察された。容器の上部および容器の側面に液体の薄層が見えると、一部の分離が観察された。
ひずみ%に相関する50°Cでの貯蔵弾性率(G’)および損失弾性率(G”)を、図2に示している。加えて、ひずみ%に相関する50°Cでの位相角を、図3に示している。実施例1〜3の掘削流体の貯蔵弾性率(G’)は、全て損失弾性率(G”)よりも大きく、全ての掘削流体が比較例Aの掘削流体のような固形物様特性を有したことを示している。実施例1〜3の掘削流体は、比較例AのG’およびG”値と同様以上の貯蔵弾性率(G’)および損失弾性率(G”)値を有したが、比較例Aの掘削流体よりも低いひずみで変形し、したがって、循環を開始するために必要な力、および循環中に必要な力は少ないであろう。実施例1〜3の掘削流体は、50°Cで比較掘削流体よりも低いひずみ%でより液体様(G”>G’)になり、したがって、循環中に必要な力も少ない。実施例1〜3の掘削流体の位相角は、比較例1よりも低いひずみで半固形物様に挙動し始めた。
ある特性に割り当てられた任意の2つの定量値は、その特性の範囲を構成することができ、所与の特性の全ての述べられる定量値から形成される範囲の全ての組み合わせが、本開示において企図されることを理解されたい。組成物または配合物中の化学成分の組成範囲は、いくつかの実施形態では、その成分の異性体の混合物を含むと理解されるべきである。実施例は、様々な組成物の組成範囲を提供し、特定の化学組成物の異性体の総量が範囲を構成し得ることが理解されるべきである。
以下の特許請求の範囲のうちの1つ以上は、「where」という用語を移行句として利用することに留意されたい。本技術を定義する目的のために、この用語は、構造の一連の特性の列挙を導入するために使用される非限定型の移行句として、特許請求の範囲に導入され、より一般的に使用される「含む(comprising)」という非限定型の前提用語と同様に解釈されるべきであることに留意されたい。
ある特性に割り当てられた任意の2つの定量値は、その特性の範囲を構成することができ、所与の特性の全ての述べられる定量値から形成される範囲の全ての組み合わせが、本開示において企図されることを理解されたい。
特許請求される主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に種々の修正がなされ得ることが、当業者には明らかなはずである。したがって、本明細書は、様々な記載した実施形態の修正および変形を、係る修正および変形が添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物の範囲に含まれる限り、包含するものである。
本明細書で説明されている主題は、1つ以上の態様を含むことができ、これは、本開示の教示を限定するものと見なされるべきではない。第1の態様は、油相中の基油と、水相中の水と、ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含むレオロジー調整剤と、乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤とを含む、油系掘削流体組成物を含み得る。
第2の態様は、基油、含水構成成分、およびレオロジー調整剤を混合して、油系掘削流体組成物を形成することを含み、油系掘削流体組成物が、基油を含む油相と、水を含む水相と、を含み、レオロジー調整剤が、ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含む、油系掘削流体組成物を作製するための方法を含み得る。
第3の態様は、地下井を掘削するための方法であって、油ベースの掘削流体組成物を提供することであって、油系掘削流体組成物が、油相中の基油と、水相中の水と、ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含むレオロジー調整剤と、乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤とを含む、提供することと、油系掘削流体組成物の存在下で、坑井内でドリルを操作することと、を含む、方法を含み得る。
別の態様は、油系掘削流体が、油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量のミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、油系掘削流体が、油系掘削流体の総重量に基づいて、10重量%〜20重量%の量の基油を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、油系掘削流体が、油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の1つ以上の湿潤剤を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、油系掘削流体が、油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜5重量%の量の1つ以上の乳化剤を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、油系掘削流体が、油系掘削流体の総重量に基づいて、0.5重量%〜2重量%の量の1つ以上の流体損失制御添加剤を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、油系掘削流体が、油系掘削流体の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の量の1つ以上の加重添加剤を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物である、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、層状複水酸化物が、アルミニウムカチオンを含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、層状複水酸化物が、マグネシウムカチオンを含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物であり、油系掘削流体が、油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%から2重量%の層状複水酸化物を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤を、基油、含水構成成分、およびレオロジー調整剤と混合することをさらに含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、坑井が、300°F超の坑井温度を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、坑井が、10,000psi超の坑井圧力を含む、前述の態様のいずれかを含む。
別の態様は、表面温度が、0°C以下である、前述の態様のいずれかを含む。
本開示の主題を詳細に、かつ特定の実施形態を参照して説明したが、本開示に記載された様々な詳細は、本明細書に付随する図面の各々に特定の要素が示されている場合であっても、これらの詳細が本開示に記載された様々な実施形態の必須構成要素であることを暗示するものととられるべきではないことに留意されたい。むしろ、本明細書に添付された特許請求の範囲は、本開示の広がりおよび本開示に記載の様々な実施形態の対応する範囲の単なる表現として解釈されるべきである。さらに、特許請求される主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、記載の実施形態に様々な変更および変形がなされ得ることは、当業者に明らかであるはずである。したがって、本明細書は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内に入るそのような変更および変形が提供される種々の記載された実施形態の変更および変形を網羅することを意図する。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
油相中の基油と、
水相中の水と、
ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含むレオロジー調整剤と、
乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤と、
を含む、油系掘削流体組成物。
実施形態2
前記油系掘削流体が、前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の前記ミリスチン酸塩を含む前記層状複水酸化物を含む、実施形態1に記載の油系掘削流体組成物。
実施形態3
前記油系掘削流体が、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、10重量%〜20重量%の量の前記基油、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の1つ以上の湿潤剤、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜5重量%の量の1つ以上の乳化剤、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.5重量%〜2重量%の量の1つ以上の流体損失制御添加剤、または
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の量の1つ以上の加重添加剤、
のうちの1つ以上を含む、実施形態1または2のいずれかに記載の油系掘削流体組成物。
実施形態4
前記層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物である、実施形態1〜3のいずれかに記載の油系掘削流体組成物。
実施形態5
前記層状複水酸化物が、アルミニウムカチオンまたはマグネシウムカチオンのうちの1つ以上を含む、実施形態1〜4のいずれかに記載の油系掘削流体組成物。
実施形態6
油系掘削流体組成物を作製するための方法であって、
基油、含水構成成分、およびレオロジー調整剤を混合して、油系掘削流体組成物を形成することを含み、
前記油系掘削流体組成物が、前記基油を含む油相および前記水を含む水相を含み、
前記レオロジー調整剤が、ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含む、方法。
実施形態7
前記方法が、乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤を、前記基油、前記含水構成成分、および前記レオロジー調整剤と混合することをさらに含む、実施形態6に記載の方法。
実施形態8
前記油系掘削流体が、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、10重量%〜20重量%の量の前記基油、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜5重量%の量の1つ以上の乳化剤、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の1つ以上の湿潤剤、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.5重量%〜2重量%の量の1つ以上の流体損失制御添加剤、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の量の1つ以上の加重添加剤、または
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の前記層状複水酸化物、
のうちの1つ以上を含む、実施形態6または7のいずれかに記載の方法。
実施形態9
前記層状複水酸化物が、アルミニウムカチオンまたはマグネシウムカチオンのうちの1つ以上を含む、実施形態6〜8のいずれかに記載の方法。
実施形態10
前記層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物である、実施形態6〜9のいずれかに記載の方法。
実施形態11
地下井を掘削するための方法であって、
油系掘削流体組成物を提供することであって、前記油系掘削流体組成物が、
油相中の基油と、
水相中の水と、
ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含むレオロジー調整剤と、
乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤と、を含む、提供することと、
前記油系掘削流体組成物の存在下で、坑井内でドリルを操作することと、
を含む、方法。
実施形態12
前記坑井が、
300°F超の坑井温度、
10,000psi超の坑井圧力、または
0℃以下の表面温度、のうちの1つ以上を含む、実施形態11に記載の方法。
実施形態13
前記油系掘削流体が、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、10重量%〜20重量%の量の前記基油、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜5重量%の量の1つ以上の乳化剤、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の1つ以上の湿潤剤、
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.5重量%〜2重量%の量の1つ以上の流体損失制御添加剤、または
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の量の1つ以上の加重添加剤、または
前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の前記層状複水酸化物、
のうちの1つ以上を含む、実施形態11または12のいずれかに記載の方法。
実施形態14
前記層状複水酸化物が、アルミニウムカチオンまたはマグネシウムカチオンのうちの1つ以上を含む、実施形態11〜13のいずれかに記載の方法。
実施形態15
前記層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物である、実施形態11〜14のいずれかに記載の方法。

Claims (20)

  1. 油相中の基油と、
    水相中の水と、
    ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含むレオロジー調整剤と、
    乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤と、
    を含む、油系掘削流体組成物。
  2. 前記油系掘削流体が、前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の前記ミリスチン酸塩を含む前記層状複水酸化物を含む、請求項1に記載の油系掘削流体組成物。
  3. 前記油系掘削流体の総重量に基づいて、10重量%〜20重量%の量の前記基油、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の1つ以上の湿潤
    剤、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜5重量%の量の1つ以上の乳化
    剤、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.5重量%〜2重量%の量の1つ以上の流体
    損失制御添加剤、または
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の量の1つ以上の加重
    添加剤、
    のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の油系掘削流体組成物。
  4. 前記層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物である、請求項1
    に記載の油系掘削流体組成物。
  5. 前記層状複水酸化物が、アルミニウムカチオンまたはマグネシウムカチオンのうちの1
    つ以上を含む、請求項1に記載の油系掘削流体組成物。
  6. 前記層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物であり、前記油系掘削流体が、前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の前記層状複水酸化物を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 油系掘削流体組成物を作製するための方法であって、
    基油、含水構成成分、およびレオロジー調整剤を混合して、油系掘削流体組成物を形成することを含み、
    前記油系掘削流体組成物が、前記基油を含む油相および前記水を含む水相を含み、
    前記レオロジー調整剤が、ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含む、方法。
  8. 前記油系掘削流体が、前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量のMg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記方法が、乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤を、前記基油、前記含水構成成分、および前記レオロジー調整剤と混合することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記油系掘削流体が、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、10重量%〜20重量%の量の前記基油、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜5重量%の量の1つ以上の乳化剤、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の1つ以上の湿潤剤、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.5重量%〜2重量%の量の1つ以上の流体損失制御添加剤、または
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の量の1つ以上の加重添加剤、
    のうちの1つ以上を含む、請求項7に記載の方法。
  11. 前記油系掘削流体が、前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の前記層状複水酸化物を含む、請求項7に記載の方法。
  12. 前記層状複水酸化物が、アルミニウムカチオンまたはマグネシウムカチオンのうちの1つ以上を含む、請求項7に記載の方法。
  13. 前記層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物である、請求項7に記載の方法。
  14. 地下井を掘削するための方法であって、
    油系掘削流体組成物を提供することであって、前記油系掘削流体組成物が、
    油相中の基油と、
    水相中の水と、
    ミリスチン酸塩を含む層状複水酸化物を含むレオロジー調整剤と、
    乳化剤、湿潤剤、流体損失制御添加剤、および加重添加剤から選択される1つ以上の添加剤と、を含む、提供することと、
    前記油系掘削流体組成物の存在下で、坑井内でドリルを操作することと、
    を含む、方法。
  15. 前記坑井が、
    300°F(149°C)超の坑井温度、
    10,000psi(68.9MPa)超の坑井圧力、または
    0℃以下の表面温度、のうちの1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記油系掘削流体が、前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量のMg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物を含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記油系掘削流体が、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、10重量%〜20重量%の量の前記基油、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜5重量%の量の1つ以上の乳化剤、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の1つ以上の湿潤剤、
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.5重量%〜2重量%の量の1つ以上の流体損失制御添加剤、または
    前記油系掘削流体の総重量に基づいて、50重量%〜90重量%の量の1つ以上の加重添加剤、
    のうちの1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
  18. 前記油系掘削流体が、前記油系掘削流体の総重量に基づいて、0.1重量%〜2重量%の量の前記層状複水酸化物を含む、請求項14に記載の方法。
  19. 前記層状複水酸化物が、アルミニウムカチオンまたはマグネシウムカチオンのうちの1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。
  20. 前記層状複水酸化物が、Mg/Al−ミリスチン酸塩層状複水酸化物である、請求項14に記載の方法。
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