JP3092530B2 - コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法 - Google Patents

コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JP3092530B2
JP3092530B2 JP08308784A JP30878496A JP3092530B2 JP 3092530 B2 JP3092530 B2 JP 3092530B2 JP 08308784 A JP08308784 A JP 08308784A JP 30878496 A JP30878496 A JP 30878496A JP 3092530 B2 JP3092530 B2 JP 3092530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
chloroform
general formula
reaction
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08308784A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10139878A (ja
Inventor
幸三 三近
徹 安河内
圭一 円山
俊輔 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP08308784A priority Critical patent/JP3092530B2/ja
Priority to US08/867,985 priority patent/US5872191A/en
Priority to NO19972845A priority patent/NO312633B1/no
Priority to DE69706119T priority patent/DE69706119T2/de
Priority to EP97115584A priority patent/EP0839850B1/en
Publication of JPH10139878A publication Critical patent/JPH10139878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3092530B2 publication Critical patent/JP3092530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • C08G65/333Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing nitrogen
    • C08G65/33331Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing nitrogen containing imide group
    • C08G65/33337Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing nitrogen containing imide group cyclic

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コハク酸イミジル
基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、ポリペプチド、生理活
性蛋白質、酵素などのポリオキシアルキレン修飾や、リ
ポソーム、ポリマーミセルなどのドラッグデリバリーシ
ステムにおけるポリオキシアルキレン基の修飾など、主
として医薬品用途に用いられる高純度のコハク酸イミジ
ル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、生理活性蛋白質、酵素などの化学
修飾による薬物の安定化などの試みがさかんに行われて
いる。中でもポリオキシアルキレン誘導体による化学修
飾は古くから行われており、分子末端カルボキシル基タ
イプのポリオキシアルキレン誘導体もその代表として知
られている。一般的に末端にカルボキシル基を有するポ
リオキシアルキレン化合物は、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミドの存在下にN−ヒドロキシコハク酸イミドを反
応させて活性化されたコハク酸イミジル基置換ポリオキ
シアルキレン誘導体とし、生理活性蛋白質などの修飾対
象物との反応性を上げることは、すでに明らかにされて
いる(特開昭62−185029号公報、特開昭63−
60938号公報、特開平4−164098号公報な
ど)。従来、コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキ
レン誘導体は、ジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒
中で、末端にカルボキシル基を有するポリオキシアルキ
レン化合物に、ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在
下にN−ヒドロキシコハク酸イミドを反応させ、反応終
了後、生成したジシクロヘキシルウレアをろ別したの
ち、ろ液をエチルエーテル又は石油エーテル中に滴下し
て生成物であるコハク酸イミジル基置換ポリオキシアル
キレン誘導体を析出させていた(例えば、特開昭62−
89630号公報、A.Abuchowskiら、Ca
ncerBiochem.Biophys.第7巻、1
75〜186頁、1984年発行など)。
【0003】近年、生理活性蛋白質の化学修飾やリポソ
ームなどによるドラッグデリバリーシステムに用いられ
るポリオキシアルキレン誘導体は、クリーンルームなど
の環境下での製造が必要になっている。コハク酸イミジ
ル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造において、
これまで用いられてきたエチルエーテルや石油エーテル
は揮発性が高く引火の危険性があるため、晶析工程にお
いて大量のエーテル類を用いることは取り扱い上好まし
くない。また、石油エーテルで晶析を行った場合、反応
によって生じたジシクロヘキシルカルボジイミド由来の
ジシクロヘキシルウレアを完全に除去することが困難な
場合がある。コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキ
レン誘導体中にジシクロヘキシルウレアが残存すると、
水溶液中で濁りを生じるために医薬品原料として使用す
るには好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取り扱い上
安全で、水溶液に濁りを生ずることのない、医薬品原料
として品質の優れた高純度のコハク酸イミジル基置換ポ
リオキシアルキレン誘導体の製造方法を提供することを
目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、末端にカルボキ
シル基を有するポリオキシアルキレン化合物を、ジシク
ロヘキシルカルボジイミドの存在下にN−ヒドロキシコ
ハク酸イミドと反応させたのち、反応生成物をクロロホ
ルム溶液とし、炭素数5〜8の脂肪族炭化水素を添加し
て晶析することによりジシクロヘキシルウレアを効果的
に除去し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)一
般式[1]
【化3】 (ただし、式中、Zは2〜4個の水酸基を有する化合物
の残基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜24の炭化
水素基であり、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン
基であり、a、d及びgはオキシエチレン基の平均付加
モル数で各々0〜1,000かつa+d+g=30〜1,
000であり、b、e及びhはオキシアルキレン基の平
均付加モル数で0〜200であり、(b+e+h)/(a
+d+g)=0〜0.2であり、オキシエチレン基とオキ
シアルキレン基の付加状態はブロック状又はランダム状
であり、cは1〜4であり、fは1〜3であり、pは0
〜4であり、mは0〜4であり、nは0〜3であり、p
とmがともに0であることはなく、p+m+n=2〜4
である。)で示される末端にカルボキシル基を有するポ
リオキシアルキレン化合物に、不活性溶媒中でジシクロ
ヘキシルカルボジイミドの存在下にN−ヒドロキシコハ
ク酸イミドを反応させ、得られた反応生成物を一般式
[1]で示される化合物に対して0.5〜10重量倍の
クロロホルムに溶解したのち、クロロホルムに対し2〜
10重量倍の炭素数5〜8の脂肪族炭化水素を添加して
晶析を行うことを特徴とする一般式[2]
【化4】 (ただし、式中、Zは2〜4個の水酸基を有する化合物
の残基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜24の炭化
水素基であり、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン
基であり、a、d及びgはオキシエチレン基の平均付加
モル数で各々0〜1,000かつa+d+g=30〜1,
000であり、b、e及びhはオキシアルキレン基の平
均付加モル数で0〜200であり、(b+e+h)/(a
+d+g)=0〜0.2であり、オキシエチレン基とオキ
シアルキレン基の付加状態はブロック状又はランダム状
であり、cは1〜4であり、fは1〜3であり、pは0
〜4であり、mは0〜4であり、nは0〜3であり、p
とmがともに0であることはなく、p+m+n=2〜4
である。)で示されるコハク酸イミジル基置換ポリオキ
シアルキレン誘導体の製造方法、及び、(2)得られた
反応生成物を一般式[1]で示される化合物に対して
0.5〜10重量倍のクロロホルム及び一般式[1]で
示される化合物に対して1〜20重量倍のトルエンから
なる混合溶媒に溶解したのち、クロロホルムに対し2〜
10重量倍の炭素数5〜8の脂肪族炭化水素を添加して
晶析を行うことを特徴とする第(1)項記載のコハク酸イ
ミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法、
を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明方法においては、出発原料
として一般式[1]
【化5】 で示される末端にカルボキシル基を有するポリオキシア
ルキレン化合物を使用する。一般式[1]において、Z
は2〜4個の水酸基を有する化合物の残基であり、Rは
水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基であり、AO
は炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、a、d及
びgはオキシエチレン基の平均付加モル数で各々0〜
1,000かつa+d+g=30〜1,000であり、
b、e及びhはオキシアルキレン基の平均付加モル数で
0〜200であり、(b+e+h)/(a+d+g)=0〜
0.2であり、オキシエチレン基とオキシアルキレン基
の付加状態はブロック状又はランダム状であり、cは1
〜4であり、fは1〜3であり、pは0〜4であり、m
は0〜4であり、nは0〜3であり、pとmがともに0
であることはなく、p+m+n=2〜4である。
【0007】一般式[1]において、Zを残基とする2
〜4個の水酸基を有する化合物としては、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブチ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−
ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、グリ
セリン、ジグリセリン、エリスリトール、1,3,5−ペ
ンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトールなどを挙げること
ができる。一般式[1]においてRで示される炭素数1
〜24の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、
ヘキシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、
オクチル基、イソノニル基、デシル基、ドデシル基、イ
ソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オ
クタデシル基、イソステアリル基、オレイル基、オクチ
ルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデシル基など
の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐状の脂肪族炭化水素
基;ベンジル基、クレジル基、ブチルフェニル基、ジブ
チルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル
基、ドデシルフェニル基、ジオクチルフェニル基、ジノ
ニルフェニル基などの芳香族炭化水素基などを挙げるこ
とができる。これらの中で、メチル基、エチル基及びプ
ロピル基が特に好ましい。
【0008】一般式[1]においてAOで示される炭素
数3〜4のオキシアルキレン基としては、例えば、オキ
シプロピレン基、オキシブチレン基、オキシテトラメチ
レン基などを挙げることができる。これらのオキシアル
キレン基は、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオ
キシド、テトラヒドロフランなどを付加重合することに
より形成することができる。一般式[1]において、
a、d及びgはオキシエチレン基の平均付加モル数で各
々0〜1,000であり、かつa+d+gの合計が30
〜1,000である。a+d+gの合計が30未満であ
ると、晶析で沈殿を生じにくくなるおそれがある。a+
d+gの合計が1000を超えると、粘度が高くなりす
ぎて作業性が悪くなおそれがある。
【0009】一般式[1]において、b、e及びhはオ
キシアルキレン基の平均付加モル数で、各々0〜200
であり、かつ、炭素数3〜4のオキシアルキレン基の付
加モル数とオキシエチレン基の付加モル数の比(b+e
+h)/(a+d+g)は0〜0.2である。炭素数3〜4
のオキシアルキレン基の付加モル数とオキシエチレン基
の付加モル数の比(b+e+h)/(a+d+g)が0.2
を超えると、コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキ
レン誘導体が液体状となりやすく、晶析で沈殿を生じに
くくなるおそれがある。一般式[1]において、c及び
fはメチレン基の数であり、cは1〜4であり、fは=
1〜3である。cが5以上であっても、fが4以上であ
っても、原材料の入手が困難となる。一般式[1]にお
いて、p、m及びnは、Zで示される水酸基を有する化
合物の残基の各末端官能基の数であり、pは0〜4であ
り、mは0〜4であり、nは0〜3であり、p+m+n
は2〜4である。一般式[1]において、pとmがとも
に0であることはなく、一般式[1]で示される化合物
は少なくとも1個のカルボキシル基を有する。
【0010】本発明方法においては、一般式[1]で示
される末端にカルボキシル基を有するポリオキシアルキ
レン化合物に、不活性溶媒中でジシクロヘキシルカルボ
ジイミドの存在下にN−ヒドロキシコハク酸イミドと反
応させて、一般式[2]
【化6】 で示されるコハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレ
ン誘導体を合成する。一般式[2]において、Zは2〜
4個の水酸基を有する化合物の残基であり、Rは水素原
子又は炭素数1〜24の炭化水素基であり、AOは炭素
数3〜4のオキシアルキレン基であり、a、d及びgは
オキシエチレン基の平均付加モル数で各々0〜1,00
0かつa+d+g=30〜1,000であり、b、e及
びhはオキシアルキレン基の平均付加モル数で0〜20
0であり、(b+e+h)/(a+d+g)=0〜0.2で
あり、オキシエチレン基とオキシアルキレン基の付加状
態はブロック状又はランダム状であり、cは1〜4であ
り、fは1〜3であり、pは0〜4であり、mは0〜4
であり、nは0〜3であり、pとmがともに0であるこ
とはなく、p+m+n=2〜4である。
【0011】本発明方法において、一般式[1]で示さ
れる化合物とN−ヒドロキシコハク酸イミドとの反応に
用いる不活性溶媒は、水酸基又はカルボキシル基を有し
ない溶媒であれば特に制限なく使用することができる。
このような不活性溶媒としては、例えば、クロロホル
ム、アセトニトリル、ジクロロメタン、トルエン、アセ
トン、テトラヒドロフラン、1,1−ジクロロエタン、
ベンゼンなどを挙げることができる。これらの中で、ク
ロロホルム、ジクロロメタン及びトルエンを特に好適に
使用することができる。メタノールなどの水酸基を有す
る溶媒は、N−ヒドロキシコハク酸イミドと競合してポ
リオキシアルキレン化合物の末端のカルボキシル基と反
応し、カルボキシル基を有する酢酸などを溶媒として使
用すると、ポリオキシアルキレン化合物の末端のカルボ
キシル基と競合してN−ヒドロキシコハク酸イミドと反
応するので、いずれも好ましくない。
【0012】本発明方法において、一般式[1]で示さ
れる化合物との反応に使用するN−ヒドロキシコハク酸
イミドの量は、一般式[1]で示される化合物が有する
カルボキシル基の量の1.0〜2.0モル倍であることが
好ましく、1.2〜1.7モル倍であることがより好まし
い。N−ヒドロキシコハク酸イミドの量が、一般式
[1]で示される化合物が有するカルボキシル基の量の
1.0モル倍未満であると、N−コハク酸イミジル基に
よって置換されない未反応のカルボキシル基が残存す
る。N−ヒドロキシコハク酸イミドの量が、一般式
[1]で示される化合物が有するカルボキシル基の量の
2.0モル倍を超えると、反応に関与しないN−ヒドロ
キシコハク酸イミドの量が多くなって不経済であるばか
りでなく、晶析によって未反応のN−ヒドロキシコハク
酸イミドを完全に除去することが困難となり、コハク酸
イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の純度が低
下するおそれがある。
【0013】本発明方法において、一般式[1]で示さ
れる化合物とN−ヒドロキシコハク酸イミドの反応の際
に存在せしめるジシクロヘキシルカルボジイミドの量
は、一般式[1]で示される化合物が有するカルボキシ
ル基の量の1.0〜2.0モル倍であることが好ましく、
1.2〜1.7モル倍であることがより好ましい。ジシク
ロヘキシルカルボジイミドの量が、一般式[1]で示さ
れる化合物が有するカルボキシル基の量の1.0モル倍
未満であると、一般式[1]で示される化合物とN−ヒ
ドロキシコハク酸イミドの反応が十分に進行しないおそ
れがある。ジシクロヘキシルカルボジイミドの量が、一
般式[1]で示される化合物が有するカルボキシル基の
量の2.0モル倍を超えると、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミドの量が多くなって不経済であるばかりでなく、
晶析によってジシクロヘキシルカルボジイミドを完全に
除去することが困難となり、コハク酸イミジル基置換ポ
リオキシアルキレン誘導体の純度が低下するおそれがあ
る。
【0014】本発明方法において、一般式[1]で示さ
れる化合物とN−ヒドロキシコハク酸イミドとの反応温
度は、5〜40℃であることが好ましく、15〜35℃
であることがより好ましい。反応温度が5℃未満である
と、反応速度が遅く、反応に長時間を要し、反応率が十
分に上昇しないおそれがある。反応温度が40℃を超え
ると、コハク酸イミジル基が分解するなど望ましくない
副反応が起こるおそれがある。一般式[1]で示される
化合物とN−ヒドロキシコハク酸イミドとの反応時間
は、2〜30時間であることが好ましく、5〜24時間
であることがより好ましい。反応時間が2時間未満であ
ると、末端のカルボキシル基とN−ヒドロキシコハク酸
イミドの反応が十分に進行せず、末端のカルボキシル基
が未反応のまま残るおそれがある。反応時間は通常は3
0時間で十分であり、30時間を超えて反応してもかえ
ってコハク酸イミジル基が分解するなど望ましくない副
反応が起こるおそれがある。
【0015】本発明方法においては、晶析を行う前処理
として、(1)反応溶媒がクロロホルムの場合は、反応
溶媒に不溶の不純物を除去するためろ過を行ない、その
ままクロロホルム溶液の状態で晶析を行なっても、その
後反応溶媒の除去を行ないトルエンにクロロホルムを加
えて混合溶媒の溶液として晶析を行なってもよい。ま
た、反応溶媒の除去を行ない、トルエンに溶解してろ過
を行い、トルエンにクロロホルムを加えて混合溶媒の溶
液の状態で晶析を行なってもよく、その際、反応溶媒の
除去の前にろ過を行なっても行なわなくとも良い。ジシ
クロカルボジイミドの除去においては、反応溶媒の除去
を行ない、その後トルエンで溶解する方法が好ましい。
(2)反応溶媒がトルエンの場合は、反応溶媒に不溶の
不純物を除去するためろ過を行ない、トルエンにクロロ
ホルムを加えて混合溶媒の溶液の状態で晶析を行なって
も、反応溶媒の除去を行なってクロロホルムに溶解させ
クロロホルム溶液の状態で晶析を行なってもよく、その
際、反応溶媒の除去の前にろ過を行なっても行なわなく
とも良い。(3)反応溶媒がクロロホルムおよびトルエ
ン以外の場合は、反応溶媒に不溶の不純物を除去するた
めにろ過を行なったのち、反応溶媒の除去を行ないクロ
ロホルムまたはトルエンにクロロホルムを加えて混合溶
媒の溶液として晶析を行なってもよい。また、反応溶媒
の除去を行ないトルエンに溶解させ、ろ過を行ないクロ
ロホルムを加えて混合溶媒の溶液として晶析を行なって
もよく、その際、反応溶媒の除去の前にろ過を行なって
も行なわなくとも良い。反応溶媒を除去する場合は、6
0℃以下で、必要に応じて減圧下に行なうことが望まし
い。反応溶媒の留去温度が60℃を超えると、コハク酸
イミジル基が分解するなど望ましくない副反応が起こる
おそれがある。ろ過前に使用するろ材は、反応溶媒に難
溶性のジシクロヘキシルウレアの結晶を除去することが
できるものであれば特に制限はなく、通常は、保留粒子
径が1〜10μmで耐溶媒性を有する紙、ガラスなど各
種の材質のフィルターを使用することができる。ろ過方
法には特に制限はなく、例えば、加圧ろ過、減圧ろ過、
遠心ろ過などの方法を用いることができる。
【0016】本発明方法においては、上記のごとく反応
混合物中のジシクロヘキシルウレアを除去して分離した
一般式[2]で示されるコハク酸イミジル基置換ポリオ
キシアルキレン誘導体を主成分とする反応生成物のクロ
ロホルム溶液に、炭素数5〜8の脂肪族炭化水素を添加
して晶析を行い、残存する微量のジシクロヘキシルウレ
アなどの不純物を除去する。反応生成物を溶解するクロ
ロホルムの量は、一般式[1]で示される化合物に対し
て0.5〜10重量倍であり、より好ましくは1〜3重
量倍である。クロロホルムの量が一般式[1]で示され
る化合物に対して0.5重量倍未満であると、残存する
微量のジシクロヘキシルウレアの除去が不十分となるお
それがある。クロロホルムの量が一般式[1]で示され
る化合物に対して10重量倍を超えると、コハク酸イミ
ジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の収率が低下す
るおそれがある。反応生成物のクロロホルム溶液に添加
する炭素数5〜8の脂肪族炭化水素には特に制限はな
く、例えば、ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、
ヘキサン、イソヘキサン、3−メチルペンタン、ネオヘ
キサン、2,3−ジメチルブタン、ヘプタン、2−メチ
ルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルペンタ
ン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジメチルペンタ
ン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−ジメチルペンタ
ン、2,3,3−トリメチルブタン、オクタン、2−メチ
ルヘプタン、3−メチルヘプタン、4−メチルヘプタ
ン、3−エチルヘキサン、2,2−ジメチルヘキサン、
2,3−ジメチルヘキサン、2,4−ジメチルヘキサン、
2,5−ジメチルヘキサン、3,3−ジメチルヘキサン、
3,4−ジメチルヘキサン、2−メチル−3−エチルペ
ンタン、3−メチル−3−エチルペンタン、2,2,3−
トリメチルペンタン、2,2,4−トリメチルペンタン、
2,3,3−トリメチルペンタン、2,3,4−トリメチル
ペンタン、2,2,3,3−テトラメチルブタンなどを挙
げることができる。これらの中で、ヘキサン及びヘプタ
ンを特に好適に使用することができる。反応生成物のク
ロロホルム溶液に添加する炭素数5〜8の脂肪族炭化水
素の量は、クロロホルムに対して2〜10重量倍であ
り、好ましくは2.5〜5重量倍である。炭素数5〜8
の脂肪族炭化水素の量が、クロロホルムに対して2重量
倍未満であると、一般式[2]で示される化合物が十分
に析出せず、溶液中に残存するおそれがある。反応生成
物のクロロホルム溶液に添加する炭素数5〜8の脂肪族
炭化水素の量が、クロロホルムに対して10重量倍を超
えると、溶液中に存在する微量のジシクロヘキシルウレ
アなどの不純物が析出し、コハク酸イミジル基置換ポリ
オキシアルキレン誘導体の純度が低下するおそれがあ
る。
【0017】本発明方法において、反応生成物のクロロ
ホルム溶液への炭素数5〜8の脂肪族炭化水素の添加
は、溶液を撹拌しつつ徐々に行い、一般式[2]で示さ
れる化合物を析出させ、さらに1〜2時間撹拌し、晶析
した一般式[2]で示される化合物を、減圧ろ過、加圧
ろ過、遠心ろ過などにより分離することができる。分離
された一般式[2]で示される化合物は、一般式[1]
で示される化合物に対して5〜10重量倍の炭素数5〜
8の脂肪族炭化水素を用いて洗浄することが好ましい。
分離、洗浄された一般式[2]で示される化合物は、2
0〜35℃において、10〜20時間真空乾燥を行うこ
とが好ましい。本発明方法においては、反応生成物のク
ロロホルム溶液への炭素数5〜8の脂肪族炭化水素の添
加による晶析は、1回行うことができ、あるいは、いっ
たん晶析した一般式[2]で示される化合物を再びクロ
ロホルム溶液とし、晶析を繰り返して行うことができ
る。晶析を繰り返すことにより、コハク酸イミジル基置
換ポリオキシアルキレン誘導体の純度が向上するので、
必要とするコハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレ
ン誘導体の純度に応じて、晶析の回数を適宜選択するこ
とができる。
【0018】本発明方法においては、反応生成物をクロ
ロホルム及びトルエンの混合溶媒の溶液とし、炭素数5
〜8の脂肪族炭化水素を添加して一般式[2]で示され
る化合物を晶析することができる。反応生成物をクロロ
ホルム及びトルエンの混合溶媒の溶液とするときは、ク
ロロホルムの量は一般式[1]で示される化合物に対し
て0.5〜10重量倍であることが好ましく、1〜3重
量倍であることがより好ましい。クロロホルムの量が一
般式[1]で示される化合物に対して0.5重量倍未満
であると、残存する微量のジシクロヘキシルウレアの除
去が不十分となるおそれがある。クロロホルムの量が一
般式[1]で示される化合物に対して10重量倍を超え
ると、コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘
導体の収率が低下するおそれがある。反応生成物をクロ
ロホルム及びトルエンの混合溶媒の溶液とするときは、
トルエンの量は一般式[1]で示される化合物に対して
1〜20重量倍であることが好ましく、2〜5重量倍で
あることがより好ましい。トルエンの量が一般式[1]
で示される化合物に対して1重量倍未満であると、残存
する微量のジシクロヘキシルウレアの除去が不十分とな
るおそれがある。トルエンの量が一般式[1]で示され
る化合物に対して20重量倍を超えると、コハク酸イミ
ジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の収率が低下す
るおそれがある。
【0019】本発明方法において、反応生成物をクロロ
ホルム及びトルエンの混合溶媒の溶液とし、炭素数5〜
8の脂肪族炭化水素を添加して一般式[2]で示される
化合物を晶析するときは、反応生成物のクロロホルム及
びトルエンの混合溶媒の溶液に添加する炭素数5〜8の
脂肪族炭化水素の量は、クロロホルムに対して2〜10
重量倍であることが好ましく、2.5〜5重量倍である
ことがより好ましい。炭素数5〜8の脂肪族炭化水素の
量が、クロロホルムに対して2重量倍未満であると、一
般式[2]で示される化合物が十分に析出せず、溶液中
に残存するおそれがある。炭素数5〜8の脂肪族炭化水
素の量が、クロロホルムに対して10重量倍を超える
と、溶液中に存在する微量のジシクロヘキシルウレアな
どの不純物が析出し、コハク酸イミジル基置換ポリオキ
シアルキレン誘導体の純度が低下するおそれがある。
【0020】本発明方法において、反応生成物のクロロ
ホルム及びトルエンの混合溶媒の溶液への炭素数5〜8
の脂肪族炭化水素の添加は、溶液を撹拌しつつ徐々に行
い、一般式[2]で示される化合物を析出させ、さらに
1〜2時間撹拌し、晶析した一般式[2]で示される化
合物を、減圧ろ過、加圧ろ過、遠心ろ過などにより分離
することができる。分離された一般式[2]で示される
化合物は、一般式[1]で示される化合物に対して3〜
10重量倍の炭素数5〜8の脂肪族炭化水素を用いて洗
浄することが好ましい。分離、洗浄された一般式[2]
で示される化合物は、20〜35℃において、10〜2
0時間真空乾燥を行うことが好ましい。本発明方法にお
いては、反応生成物のクロロホルム及びトルエンの混合
溶媒の溶液への炭素数5〜8の脂肪族炭化水素の添加に
よる晶析は、1回行うことができ、あるいは、いったん
晶析した一般式[2]で示される化合物を再びクロロホ
ルム及びトルエンの混合溶媒の溶液とし、晶析を繰り返
して行うことができる。晶析を繰り返すことにより、コ
ハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の純
度が向上するので、必要とするコハク酸イミジル基置換
ポリオキシアルキレン誘導体の純度に応じて、晶析の回
数を適宜選択することができる。本発明方法において、
反応生成物をクロロホルム溶液として炭素数5〜8の脂
肪族炭化水素により晶析する場合に比べて、反応生成物
をクロロホルム及びトルエンの混合溶媒の溶液として炭
素数5〜8の脂肪族炭化水素により晶析することによ
り、ジシクロヘキシルウレアなどの不純物の除去をいっ
そう完全なものとし、きわめて純度の高いコハク酸イミ
ジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体を得ることがで
きる。
【0021】本発明方法において、一般式[1]で示さ
れる化合物とN−ヒドロキシコハク酸イミドとの反応
を、クロロホルムを反応溶媒として行う場合は、通常は
反応終了後ろ過を行い、脱溶媒を行うことなく炭素数5
〜8の脂肪族炭化水素を添加して一般式[2]で示され
る化合物を晶析することができる。ろ液中のクロロホル
ムの量が一般式[1]で示される化合物に対して0.5
〜10重量倍に相当しない場合は、脱溶媒又はクロロホ
ルムの添加により反応混合物の濃度調整を行うことがで
きる。本発明方法において、一般式[1]で示される化
合物とN−ヒドロキシコハク酸イミドとの反応を、トル
エンを反応溶媒として行う場合は、通常は反応終了後ろ
過を行い、脱溶媒を行うことなくさらにクロロホルムを
添加し、炭素数5〜8の脂肪族炭化水素を添加して一般
式[2]で示される化合物を晶析することができる。ろ
液中のトルエンの量が一般式[1]で示される化合物に
対して1〜20重量倍に相当しない場合は、脱溶媒又は
トルエンの添加により反応混合物の濃度調整を行うこと
ができる。本発明方法において、一般式[1]で示され
る化合物とN−ヒドロキシコハク酸イミドとの反応を、
クロロホルム又はトルエン以外の溶媒を反応溶媒として
行う場合は、通常は反応終了後ろ過を行うことなく又は
ろ過したのちに脱溶媒を行う。次いで、得られた固形物
をクロロホルム又はトルエンに溶解し、脱溶媒前にろ過
を行わない場合は得られた溶液をろ過し、クロロホルム
に溶解した場合にはそのまま又はトルエンを添加し、ト
ルエンに溶解した場合はクロロホルムを添加し、得られ
た溶液に炭素数5〜8の炭化水素を添加して一般式
[2]で示される化合物を晶析することができる。
【0022】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 式[3]で示されるポリオキシエチレンビス(カルボキ
シメチル)エーテル HOOCCH2O−(C24O)197−CH2COOH …[3] 200g(22.7ミリモル)を四つ口フラスコ中でジ
クロロメタン400gに溶解し、撹拌しながら30℃に
保持した。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イミド
7.8g(68.2ミリモル)及びジシクロヘキシルカル
ボジイミド14.0g(68.2ミリモル)を加え、30
℃で15時間反応を行った。このとき、反応の進行に従
って反応液は白濁した。反応終了後、ロータリーエバポ
レーターを用いて40℃、50mmHg以下で、1時間脱溶
媒を行ったのち、トルエン700gを加えて溶解した。
1時間放置後、No.5Aのろ紙[保留粒子径:7μ
m、ADVANTEC社製]を用いて加圧ろ過を行っ
た。ろ液にクロロホルム200gを加えて混合し、さら
にヘキサン900gを徐々に加えて結晶を析出させた。
1時間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、15分間遠
心ろ過を行い結晶を分離した。次に、得られた結晶をト
ルエン700gとクロロホルム300gの混合溶媒に溶
解し、ヘキサン900gを徐々に加えて結晶を析出させ
た。1時間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、15分
間遠心ろ過を行い、再び結晶を分離した。この操作をさ
らにもう一度繰り返し、最後にヘキサン1000gで洗
浄を行い、2,000rpm、15分間遠心ろ過を行い結晶
を分離した。得られた結晶は、25℃で12時間真空乾
燥を行い、式[4]で示されるコハク酸イミジル基置換
活性化ポリオキシエチレン誘導体177g(収率86.
6%)を得た。
【化7】 得られたポリオキシエチレン誘導体の末端カルボキシル
基の活性化率(イミドエステル化率)は、1H−NMR
測定より98.0%であった。また、このポリオキシエ
チレン誘導体の10重量%水溶液の650nmにおける
透過度は97.8%であった。このポリオキシエチレン
誘導体の1H−NMRスペクトルを、図1に示す。図1
のスペクトルより、ジシクロヘキシルウレアなどの不純
物の含有量がきわめて少ないことが分かる。
【0023】実施例2 式[5]で示されるポリオキシエチレンモノメチルエー
テルモノコハク酸エステル CH3O−(C24O)224−COC24COOH …[5] 200g(20.0ミリモル)を四つ口フラスコ中でジ
クロロメタン400gに溶解し、撹拌しながら30℃に
保持した。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イミド
3.5g(30.0ミリモル)及びジシクロヘキシルカル
ボジイミド6.2g(30.0ミリモル)を加え、30℃
で15時間反応を行った。このとき、反応の進行に従っ
て反応液は白濁した。反応終了後、No.5Cのろ紙
[保留粒子径:1μm、ADVANTEC社製]を用い
て加圧ろ過を行った。ろ液にトルエン800gを加えて
混合し、ヘキサン1,200gを徐々に加え結晶を析出
させた。1時間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、1
5分間遠心ろ過を行い結晶を分離した。得られた結晶を
トルエン800gとクロロホルム400gの混合溶媒に
溶解し、ヘキサン1,200gを徐々に加えて結晶を析
出させた。1時間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、
15分間遠心ろ過を行い再び結晶を分離した。この操作
をさらにもう一度繰り返し、最後にヘキサン1,000
gで洗浄を行い、2,000rpmで、15分間遠心ろ過を
行い結晶を分離した。得られた結晶は、25℃で12時
間、真空乾燥を行い、式[6]で示されるコハク酸イミ
ジル基置換活性化ポリオキシエチレンコハク酸エステル
180g(収率89.1%)を得た。
【化8】 得られた化合物の末端カルボキシル基の活性化率は、1
H−NMR測定より97.5%であった。また、この化
合物の10重量%水溶液の650nmにおける透過度は
98.2%であった。
【0024】実施例3 式[7]で示されるポリオキシエチレンモノメチルモノ
カルボキシメチルエーテル CH3O−(C24O)43−CH2COOH …[7] 200g(100.9ミリモル)を四つ口フラスコ中で
トルエン600gに溶解し、撹拌しながら30℃に保持
した。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イミド17.
4g(151.4ミリモル)及びジシクロヘキシルカル
ボジイミド31.2g(151.4ミリモル)を加え、3
0℃で15時間反応を行った。このとき、反応の進行に
従って反応液は白濁した。反応終了後、No.5Aのろ
紙[保留粒子径:7μm、ADVANTEC社製]を用
いて加圧ろ過を行った。ろ液にクロロホルム250gを
加えて混合し、ヘキサン1,000gを徐々に加え結晶
を析出させた。1時間撹拌を行ったのち、2,000rpm
で、15分間遠心ろ過を行い結晶を分離した。得られた
結晶をトルエン600gとクロロホルム250gの混合
溶媒に溶解し、ヘキサン1,000gを徐々に加えて結
晶を析出させた。1時間撹拌を行ったのち、2,000r
pmで、15分間遠心ろ過を行い再び結晶を分離した。こ
の操作をさらにもう一度繰り返し、最後にヘキサン1,
000gで洗浄を行い、2,000rpmで、15分間遠心
ろ過を行い結晶を分離した。得られた結晶は、25℃で
12時間、真空乾燥を行い、式[8]で示されるコハク
酸イミジル基置換活性化ポリオキシエチレン誘導体17
1g(収率81.5%)を得た。
【化9】 得られた化合物の末端カルボキシル基の活性化率は、1
H−NMR測定より99.2%であった。また、この化
合物の10重量%水溶液の650nmにおける透過度は
99.0%であった。
【0025】実施例4 式[9]で示されるポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンモノメチルエーテルモノコハク酸エステル CH3O−(C24O)205(C36O)15−COC24COOH …[9] 200g(20.0ミリモル)を四つ口フラスコ中でク
ロロホルム400gに溶解し、撹拌しながら30℃に保
持した。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イミド3.
4g(29.9ミリモル)及びジシクロヘキシルカルボ
ジイミド6.2g(29.9ミリモル)を加え、30℃で
15時間反応を行った。このとき、反応の進行に従って
反応液は白濁した。反応終了後、No.5Cのろ紙[保
留粒子径:1μm、ADVANTEC社製]を用いて加
圧ろ過を行った。ろ液にヘキサン1,500gを徐々に
加え結晶を析出させた。1時間撹拌を行ったのち、2,
000rpmで、15分間遠心ろ過を行い結晶を分離した。
得られた結晶をクロロホルム400gに溶解し、ヘキサ
ン1,500gを徐々に加えて結晶を析出させた。1時
間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、15分間遠心ろ
過を行い再び結晶を分離した。この操作をさらにもう一
度繰り返し、最後にヘキサン1,000gで洗浄を行
い、2,000rpmで、15分間遠心ろ過を行い結晶を分
離した。得られた結晶は、25℃で12時間、真空乾燥
を行い、式[10]で示されるコハク酸イミジル基置換
活性化ポリオキシエチレンコハク酸エステル183g
(収率90.6%)を得た。
【化10】 得られた化合物の末端カルボキシル基の活性化率は、1
H−NMR測定より96.5%であった。また、この化
合物の10重量%水溶液の650nmにおける透過度は
97.5%であった。
【0026】実施例5 式[11]で示されるグリセリンポリオキシエチレント
リス(カルボキシメチルエーテル)
【化11】 200g(10.0ミリモル)を四つ口フラスコ中でジ
クロロメタン400gに溶解し、撹拌しながら30℃に
保持した。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イミド
5.2g(44.9ミリモル)及びジシクロヘキシルカル
ボジイミド9.2g(44.9ミリモル)を加え、30℃
で15時間反応を行った。このとき、反応の進行に従っ
て反応液は白濁した。反応終了後、No.5Aのろ紙
[保留粒子径:7μm、ADVANTEC社製]を用い
て加圧ろ過を行った。ろ液についてロータリーエバポレ
ーターを用いて、40℃、50mmHg以下で1時間脱溶媒
を行ったのち、クロロホルム300gを加えて溶解し、
さらにヘキサン1,000gを徐々に加え結晶を析出さ
せた。1時間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、15
分間遠心ろ過を行い結晶を分離した。得られた結晶をク
ロロホルム300gに溶解し、ヘキサン1,000gを
徐々に加えて結晶を析出させた。1時間撹拌を行ったの
ち、2,000rpmで、15分間遠心ろ過を行い再び結晶
を分離した。この操作をさらにもう一度繰り返し、最後
にヘキサン1,000gで洗浄を行い、2,000rpm
で、15分間遠心ろ過を行い結晶を分離した。得られた
結晶は、25℃で12時間、真空乾燥を行い、式[1
2]で示されるコハク酸イミジル基置換活性化ポリオキ
シエチレン誘導体181g(収率89.2%)を得た。
【化12】 得られた化合物の末端カルボキシル基の活性化率は、1
H−NMR測定より95.6%であった。また、この化
合物の10重量%水溶液の650nmにおける透過度は
97.7%であった。
【0027】実施例6 式[13]で示されるグリセリンポリオキシエチレント
リス(コハク酸エステル)
【化13】 200g(19.9ミリモル)を四つ口フラスコ中でト
ルエン800gに溶解し、撹拌しながら30℃に保持し
た。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イミド10.3
g(89.7ミリモル)及びジシクロヘキシルカルボジ
イミド18.5g(89.7ミリモル)を加え、30℃で
15時間反応を行った。このとき、反応の進行に従って
反応液は白濁した。反応終了後、No.5Aのろ紙[保
留粒子径:7μm、ADVANTEC社製]を用いて加
圧ろ過を行った。ろ液にクロロホルム250gを加えて
混合し、ヘキサン1,200gを徐々に加え結晶を析出
させた。1時間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、1
5分間遠心ろ過を行い結晶を分離した。得られた結晶を
トルエン800gとクロロホルム250gの混合溶媒に
溶解し、ヘキサン1,200gを徐々に加えて結晶を析
出させた。1時間撹拌を行ったのち、2,000rpmで、
15分間遠心ろ過を行い再び結晶を分離した。この操作
をさらにもう一度繰り返し、最後にヘキサン1,000
gで洗浄を行い、2,000rpmで、15分間遠心ろ過を
行い結晶を分離した。得られた結晶は、25℃で12時
間、真空乾燥を行い、式[14]で示されるコハク酸イ
ミジル基置換活性化ポリオキシエチレントリス(コハク
酸エステル)173g(収率84.1%)を得た。
【化14】 得られた化合物の末端カルボキシル基の活性化率は、1
H−NMR測定より95.4%であった。また、この化
合物の10重量%水溶液の650nmにおける透過度は
98.2%であった。
【0028】実施例7 式[15]で示されるポリオキシエチレンモノメチルモ
ノカルボキシメチルエーテル CH3O−(C24O)112−CH2COOH …[15] 200g(39.9ミリモル)を四つ口フラスコ中でジ
クロロメタン300gに溶解し、撹拌しながら30℃に
保持した。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イミド
6.9g(59.8ミリモル)及びジシクロヘキシルカル
ボジイミド12.3g(59.8ミリモル)を加え、30
℃で15時間反応を行った。このとき、反応の進行に従
って反応液は白濁した。反応終了後、ロータリーエバポ
レーターを用いて40℃、50mmHg以下で1時間脱溶媒
を行ったのち、トルエン700gを加えて溶解した。1
時間放置後、No.5Aのろ紙[保留粒子径:7μm、
ADVANTEC社製]を用いて加圧ろ過を行った。ろ
液にクロロホルム300gを加えて混合し、ヘプタン
1,000gを徐々に加え結晶を析出させた。1時間撹
拌を行ったのち、2,000rpmで、15分間遠心ろ過を
行い結晶を分離した。得られた結晶をトルエン700g
とクロロホルム300gの混合溶媒に溶解し、ヘプタン
1,000gを徐々に加えて結晶を析出させた。1時間
撹拌を行ったのち、2,000rpmで、15分間遠心ろ過
を行い再び結晶を分離した。この操作をさらにもう一度
繰り返し、最後にヘキサン1,000gで洗浄を行い、
2,000rpmで、15分間遠心ろ過を行い結晶を分離し
た。得られた結晶は、25℃で12時間、真空乾燥を行
い、式[16]で示されるコハク酸イミジル基置換活性
化ポリオキシエチレン誘導体169g(収率82.9
%)を得た。
【化15】 得られた化合物の末端カルボキシル基の活性化率は、1
H−NMR測定より96.4%であった。また、この化
合物の10重量%水溶液の650nmにおける透過度は
98.3%であった。
【0029】比較例1 式[3]で示されるポリオキシエチレンビス(カルボキ
シメチル)エーテル HOOCCH2O−(C24O)197−CH2COOH …[3] 200g(22.7ミリモル)を四つ口フラスコ中でジ
メチルホルムアミド600gに溶解し、撹拌しながら3
0℃に保持した。この溶液にN−ヒドロキシコハク酸イ
ミド7.8g(68.2ミリモル)及びジシクロヘキシル
カルボジイミド14.0g(68.2ミリモル)を加え、
30℃で15時間反応を行った。このとき、反応の進行
に従って反応液は白濁した。反応終了後、No.5Aの
ろ紙[保留粒子径:7μm、ADVANTEC社製]を
用いて加圧ろ過を行った。ろ液にエチルエーテル1,0
00gを徐々に加えて結晶を析出させた。1時間撹拌を
行ったのち、2,000rpmで、15分間遠心ろ過を行い
結晶を分離した。さらに、得られた結晶をエチルエーテ
ル1,000gで洗浄し、2,000rpm、15分間遠心
ろ過を行い結晶を分離した。得られた結晶は、25℃で
12時間真空乾燥を行い、式[4]で示されるコハク酸
イミジル基置換活性化ポリオキシエチレン誘導体179
g(収率87.6%)を得た。
【化16】 得られたポリオキシエチレン誘導体の末端カルボキシル
基の活性化率は、1H−NMR測定より95.6%であっ
た。また、このポリオキシエチレン誘導体の10重量%
水溶液の650nmにおける透過度は75.6%であっ
た。このポリオキシエチレン誘導体の1H−NMRスペ
クトルを、図2に示す。図2のスペクトルを図1のスペ
クトルと比較すると、比較例1で得られたコハク酸イミ
ジル基置換活性化ポリオキシエチレン誘導体はジシクロ
ヘキシルウレアなどの不純物を多量に含んでいることが
分かる。実施例1〜7及び比較例1の晶析に用いた溶
媒、コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導
体の収率、末端カルボキシル基の活性化率及び10重量
%水溶液の650nmにおける透過度を第1表に示す。
【0030】
【表1】
【0031】第1表の結果から、本発明方法によって製
造した実施例1〜7のコハク酸イミジル基置換ポリオキ
シアルキレン誘導体は、末端カルボキシル基の活性化率
(イミドエステル化率)が高く、また、10重量%水溶
液の650nmにおける透過度が高いことから、不純物
の含有量が少ないことが分かる。特に、実施例1〜7の
中で、良溶媒としてクロロホルムとトルエンの混合溶媒
を用いて晶析を行った実施例1〜3及び実施例5〜6の
コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の
水溶液の透過度は、良溶媒としてクロロホルムのみを用
いた実施例4〜5の透過度より高く、クロロホルムとト
ルエンの混合溶媒を使用することが、コハク酸イミジル
基置換ポリオキシアルキレン誘導体の純度の向上に効果
があることが分かる。これに対して、反応混合物のろ液
にエチルエーテルを添加して結晶を析出させた比較例1
のコハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体
は、10重量%水溶液の650nmにおける透過度が低
く、実施例1〜7のコハク酸イミジル基置換ポリオキシ
アルキレン誘導体に比べて、多量の不純物を含有してい
ることが分かる。
【0032】
【発明の効果】本発明の製造方法は、取り扱い上安全で
あり、本発明方法によれば、残存するジシクロヘキシル
ウレアが少なく水溶液に濁りを生ずることのない、医薬
品原材料として品質の優れた高純度のコハク酸イミジル
基置換ポリオキシアルキレン誘導体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法により製造したコハク酸イ
ミジル基置換ポリオキシエチレン誘導体の1H−NMR
スペクトルである。
【図2】図2は、従来の方法により製造したコハク酸イ
ミジル基置換ポリオキシエチレン誘導体の1H−NMR
スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−185029(JP,A) 特開 昭62−89630(JP,A) 特表 平4−504872(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 65/00 - 65/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 (ただし、式中、Zは2〜4個の水酸基を有する化合物
    の残基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜24の炭化
    水素基であり、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン
    基であり、a、d及びgはオキシエチレン基の平均付加
    モル数で各々0〜1,000かつa+d+g=30〜1,
    000であり、b、e及びhはオキシアルキレン基の平
    均付加モル数で0〜200であり、(b+e+h)/(a
    +d+g)=0〜0.2であり、オキシエチレン基とオキ
    シアルキレン基の付加状態はブロック状又はランダム状
    であり、cは1〜4であり、fは1〜3であり、pは0
    〜4であり、mは0〜4であり、nは0〜3であり、p
    とmがともに0であることはなく、p+m+n=2〜4
    である。)で示される末端にカルボキシル基を有するポ
    リオキシアルキレン化合物に、不活性溶媒中でジシクロ
    ヘキシルカルボジイミドの存在下にN−ヒドロキシコハ
    ク酸イミドを反応させ、得られた反応生成物を一般式
    [1]で示される化合物に対して0.5〜10重量倍の
    クロロホルムに溶解したのち、クロロホルムに対し2〜
    10重量倍の炭素数5〜8の脂肪族炭化水素を添加して
    晶析を行うことを特徴とする一般式[2] 【化2】 (ただし、式中、Zは2〜4個の水酸基を有する化合物
    の残基であり、Rは水素原子又は炭素数1〜24の炭化
    水素基であり、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン
    基であり、a、d及びgはオキシエチレン基の平均付加
    モル数で各々0〜1,000かつa+d+g=30〜1,
    000であり、b、e及びhはオキシアルキレン基の平
    均付加モル数で0〜200であり、(b+e+h)/(a
    +d+g)=0〜0.2であり、オキシエチレン基とオキ
    シアルキレン基の付加状態はブロック状又はランダム状
    であり、cは1〜4であり、fは1〜3であり、pは0
    〜4であり、mは0〜4であり、nは0〜3であり、p
    とmがともに0であることはなく、p+m+n=2〜4
    である。)で示されるコハク酸イミジル基置換ポリオキ
    シアルキレン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】得られた反応生成物を一般式[1]で示さ
    れる化合物に対して0.5〜10重量倍のクロロホルム
    及び一般式[1]で示される化合物に対して1〜20重
    量倍のトルエンからなる混合溶媒に溶解したのち、クロ
    ロホルムに対し2〜10重量倍の炭素数5〜8の脂肪族
    炭化水素を添加して晶析を行うことを特徴とする請求項
    1記載のコハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン
    誘導体の製造方法。
JP08308784A 1996-11-05 1996-11-05 コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法 Expired - Fee Related JP3092530B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08308784A JP3092530B2 (ja) 1996-11-05 1996-11-05 コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法
US08/867,985 US5872191A (en) 1996-11-05 1997-06-03 Process for producing a polyoxyalkylene derivatives substituted with succinimidyl group
NO19972845A NO312633B1 (no) 1996-11-05 1997-06-19 Fremgangsmåte for fremstilling av et polyoksyalkylenderivat substituert med suksinimidylgruppe
DE69706119T DE69706119T2 (de) 1996-11-05 1997-09-09 Verfahren zur Herstellung von mit Succinimidgruppen modifizierten Polyoxyalkylenderivaten
EP97115584A EP0839850B1 (en) 1996-11-05 1997-09-09 Process for producing a polyoxyalkylene derivative substituted with succinimidyl group

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08308784A JP3092530B2 (ja) 1996-11-05 1996-11-05 コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10139878A JPH10139878A (ja) 1998-05-26
JP3092530B2 true JP3092530B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=17985271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08308784A Expired - Fee Related JP3092530B2 (ja) 1996-11-05 1996-11-05 コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5872191A (ja)
EP (1) EP0839850B1 (ja)
JP (1) JP3092530B2 (ja)
DE (1) DE69706119T2 (ja)
NO (1) NO312633B1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1400550B1 (en) * 2001-01-30 2010-06-23 Kyowa Hakko Kirin Co., Ltd. Branched polyalkylene glycols
EP3583960A1 (en) 2009-12-15 2019-12-25 Incept, LLC Implants and biodegradable fiducial markers
US20120135912A1 (en) 2010-05-10 2012-05-31 Perseid Therapeutics Llc Polypeptide inhibitors of vla4
WO2019036264A1 (en) * 2017-08-15 2019-02-21 Saudi Arabian Oil Company THERMALLY STABLE SURFACTANTS FOR OIL BASED DRILLING FLUIDS
US10988659B2 (en) 2017-08-15 2021-04-27 Saudi Arabian Oil Company Layered double hydroxides for oil-based drilling fluids
US10676658B2 (en) 2017-08-15 2020-06-09 Saudi Arabian Oil Company Oil-based drilling fluids for high pressure and high temperature drilling operations
US10640696B2 (en) 2017-08-15 2020-05-05 Saudi Arabian Oil Company Oil-based drilling fluids for high pressure and high temperature drilling operations
US10793762B2 (en) 2017-08-15 2020-10-06 Saudi Arabian Oil Company Layered double hydroxides for oil-based drilling fluids
US10647903B2 (en) 2017-08-15 2020-05-12 Saudi Arabian Oil Company Oil-based drilling fluid compositions which include layered double hydroxides as rheology modifiers and amino amides as emulsifiers
US10876039B2 (en) 2017-08-15 2020-12-29 Saudi Arabian Oil Company Thermally stable surfactants for oil based drilling fluids
JP2020531609A (ja) 2017-08-15 2020-11-05 サウジ アラビアン オイル カンパニーSaudi Arabian Oil Company 油系掘削流体用の熱安定性界面活性剤
US10745606B2 (en) 2017-08-15 2020-08-18 Saudi Arabian Oil Company Oil-based drilling fluid compositions which include layered double hydroxides as rheology modifiers
US10390608B2 (en) * 2017-09-29 2019-08-27 Mity-Lite, Inc. Scissor table with safety spacer and tabletop locking system
JP6830165B2 (ja) 2017-12-27 2021-02-17 三洋化成工業株式会社 医薬品原薬用原料又は医薬品用添加物及びこれらを用いた医薬品原薬又は医薬品

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3675588D1 (de) * 1985-06-19 1990-12-20 Ajinomoto Kk Haemoglobin, das an ein poly(alkenylenoxid) gebunden ist.
JPS6360938A (ja) * 1986-09-02 1988-03-17 Meiji Milk Prod Co Ltd 修飾組織型プラスミノ−ゲン活性化因子およびその製造方法
CA2101361A1 (en) * 1992-08-27 1994-02-28 Robert A. Snow Low diol polyalkylene oxide biologically active proteinaceous substances
JP3610602B2 (ja) * 1994-09-28 2005-01-19 日本油脂株式会社 反応性小胞体および製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69706119D1 (de) 2001-09-20
EP0839850B1 (en) 2001-08-16
EP0839850A3 (en) 1998-08-12
NO312633B1 (no) 2002-06-10
US5872191A (en) 1999-02-16
JPH10139878A (ja) 1998-05-26
NO972845D0 (no) 1997-06-19
EP0839850A2 (en) 1998-05-06
NO972845L (no) 1998-05-06
DE69706119T2 (de) 2001-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3092530B2 (ja) コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法
EP1397413B1 (en) Methods of synthesizing substantially monodispersed mixtures of polymers having polyethylene glycol moieties
RU2193574C2 (ru) Полиоксиэтилен, имеющий сахар на одном конце и другую функциональную группу на другом конце, и способ его получения
EP2576655B1 (en) Membrane enhanced polymer synthesis
AU2002259338A1 (en) Methods of synthesizing substantially monodispersed mixtures of polymers having polyethylene glycol moieties
EP1976896B1 (en) High efficiency method of preparing polyalkylene oxide carboxylic acids
EP3052471B1 (en) Methods for post-fabrication functionalization of poly(ester ureas)
WO2012133490A1 (ja) 末端に複数の水酸基を有するポリオキシエチレン誘導体
JP3092531B2 (ja) コハク酸イミジル基置換ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法
CN103270084A (zh) 含羧基的聚氧化乙烯衍生物的纯化方法
JP5371067B2 (ja) 高純度のポリエチレングリコールアルデヒド誘導体の製造方法
WO2011125786A1 (ja) 多官能性ポリオキシアルキレン化合物、その製造方法及び中間体
EP1905793B1 (en) Method for producing biodegradable polyoxyalkylene
JP5277599B2 (ja) 生分解性ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法
JP3508234B2 (ja) ポリオキシアルキレン誘導体の製造方法
US20040249067A1 (en) Novel polymer compositions
WO2023171607A1 (ja) ポリエチレングリコールの活性炭酸エステルの製造方法およびポリエチレングリコールの活性炭酸エステル
JPH0693162A (ja) セルロース系ポリマーアロイ

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080728

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees