JP6932469B2 - 座席装置 - Google Patents

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Description

本発明は、座席の向き等の状態を変換可能な座席装置に関する。
従来より、例えば鉄道車両に搭載される座席には、両側方向に長く複数人が掛けられる腰掛タイプが多く、一般に客室内の壁際に沿って設置されている。かかる座席には、座席背面が壁に平行に沿うロング状態と、座席背面が壁と直交するクロス状態とに、座席中央の回転軸周りに回転させて向きを変換できる回転座席が知られている。
このような回転座席では、座席を壁に沿ったロング状態からクロス状態へ回転させるとき、座席の角隅の軌跡(回転半径)が壁と干渉しないように、座席の回転と前進を連動させる連動機構を備えた座席装置が、本件出願人により既に提案されている(特許文献1参照)。
前記連動機構は、座席が回転ないし進退する軌跡の一部を、脚台側のガイドレールと座席側のローラーとの係合関係によって規制するものであった。また、前記座席装置は、固定側から座席側に向かって出没可能なロックピンを備え、ロックピンにより座席の進退を拘束した状態で、一のクロス状態から180度逆向きのクロス状態へ回転可能であった。
特開2018−016217号公報
しかしながら、従来の連動機構を備えた座席装置では、連動機構をなすガイドレールとローラーが係合しない状態での座席の回転時に、座席の進退を拘束するのはロックピンだけであった。よって、ロックピンが外れてしまうと、座席が自由に動いてしまい本来の軌跡から脱線する虞がある。その対策として、例えば座席の全ての軌跡上にガイドレールを配設するとなると、連動機構の構成が嵩張るだけでなく、複雑化してコスト高を招いてしまう。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、座席の状態の変換を、容易かつ確実に実現することができる座席装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明の一態様は、
座席の状態を変換可能な座席装置において、
床面上に固定されるベースと、
前記ベースに前後方向へ進退可能に支持されたスライダと、
前記スライダに正逆方向へ回転可能に支持された前記座席と、
前記座席の回転に前記スライダの進退を連動させる連動機構と、を備え、
前記連動機構は、
前記ベースおよび前記座席の一方に設けられ、前記座席の回転ないし進退の軌跡を規制するカム経路と、
前記ベースおよび前記座席の他方に設けられ、前記カム経路に沿って移動可能に係合し、前記カム経路の少なくとも何れか一部に対する係合が常に維持される係合部と、
前記カム経路にある分岐点に設けられ、該分岐点で前記係合部が案内される方向を切り替え可能な切替部と、を備える。
本発明に係る座席装置によれば、座席の状態の変換を、容易かつ確実に実現することができる。
実施形態に係る座席装置のロング状態を示す斜視図である。 実施形態に係る座席装置のクロス状態を示す斜視図である。 実施形態に係る座席装置の逆クロス状態を示す斜視図である。 実施形態に係る座席装置の連動機構の要部を示す平面図である。 実施形態に係る座席装置の連動機構の要部を示す背面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 実施形態に係る座席装置の回転ロック機構のうちロックピンとその駆動機構を示す正面図である。 実施形態に係る座席装置の回転ロック機構のうち係止孔を示す正面図であり、(a)台枠の一長辺側にある係止孔、(b)台枠の両短辺側にある係止孔である。 実施形態に係る座席装置において座席をロング状態からクロス状態、クロス状態から逆クロス状態に変換する動作を示す説明図である。 実施形態に係る座席装置の連動機構において座席をロング状態からクロス状態に変換するときの前期過程の動作を示す説明図である。 実施形態に係る座席装置の連動機構において座席をロング状態からクロス状態に変換するときの後期過程の動作を示す説明図である。 実施形態に係る座席装置の連動機構において座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するときの前期過程の動作を示す説明図である。 実施形態に係る座席装置の連動機構において座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するときの後期過程の動作を示す説明図である。 実施形態の変形例に係る座席装置の連動機構の要部を示す平面図である。 実施形態の変形例に係る座席装置の連動機構において座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するときの前期過程の動作を示す説明図である。 実施形態の変形例に係る座席装置の連動機構において座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するときの後期過程の動作を示す説明図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施形態を説明する。
図1〜図13は、本発明の一実施形態を示している。
本実施形態に係る座席装置10は、座席の向きを含む状態を変換可能なものである。ここで座席の用途は、特に限定されるものではないが、以下、鉄道車両の客室内に搭載する2人掛けの腰掛に適用した場合を例に説明する。なお、各図において、同一部分についての多少の形状の違いは単に設計変更にすぎない(例えば図1および図10における台枠30の形状の違い等)。
<座席装置10の概要>
図1に示すように、座席装置10は、床面上に固定される脚台11と、脚台11に前後方向へ進退可能に支持された移動台20と、移動台20に正逆方向へ回転可能に支持された座席の台枠30と、台枠30の回転に移動台20の進退を連動させる連動機構50と、を備えている。ここで脚台11は、本発明の「ベース」の一例であり、移動台20は、本発明の「スライダ」の一例である。なお、座席装置10は、鉄道車両の客室内で壁際の床面上に配置され、図1中の「A」は、鉄道車両の進行方向と平行な壁の一部である。
座席装置10は、座席の向きを、座席背面が壁Aに略平行に沿う「ロング状態」(図1参照)と、ロング状態と略直交する「クロス状態」(図2参照)と、クロス状態に対して180度逆向きとなる「逆クロス状態」(図3参照)と、に変換可能である。ここで座席のロング状態を原位置として回転角度を0°とすると、クロス状態の回転角度は90°となり、逆クロス状態の回転角度は−90°となる。なお、座席自体は図示省略したが、例えば2人掛け用の腰掛として、2つの座部と背凭れを両側方向に並設してなる。
<脚台11>
図1に示すように、脚台11は、客室内で壁Aの傍らの床面上に固定されている。脚台11は、壁Aと略直交する方向に長い架台状にフレーム材を組み合わせて構成されている。脚台11の上側を覆う上面部12は、略長方形の板状に形成されており、略水平な状態に配されている。上面部12の向きは、長手方向に延びる両側の長辺(側部13)は壁Aと略直交し、上面部12の前後の短辺は壁Aと略平行に配されている。
図4に示すように、上面部12には、後述する移動台20の進退に伴って移動する回転機構40が、その移動軌跡に沿って通過可能な進退ガイド部14が設けられている。進退ガイド部14は、上面部12の前側の短辺から略中央に向かって延びる切り欠きとして設けられている。進退ガイド部14は、回転機構40が上面部12と干渉することを避けるための部位である。
また、上面部12上には、後述する連動機構50の構成部品のほか、台枠30の回転方向を規制するストッパとしてのバネ部材15A,15B,15C等の関連部品が配設されている。ここでバネ部材15Aは、座席のロング状態の位置決めをなし、バネ部材15Bは、座席のクロス状態の位置決めをなし、バネ部材15Cは、座席の逆クロス状態の位置決めをなしている。なお、台枠30側には、各バネ部材15に係合する受け部材が設けられている。
<移動台20>
図1〜図3に示すように、脚台11の上面部12の直ぐ下側には、スライド機構を介して移動台20が壁Aと略直交する方向へ進退可能に取り付けられている。スライド機構は、脚台11の両側部13,13の内側に設けられた一対のガイドレール13a,13aを備えている。一対のガイドレール13a,13aは、脚台11の上面部12の両長辺に沿って互いに平行に対向しており、各ガイドレール13aの内側に、次述する移動台20の両側部21,21がそのまま摺動可能に嵌合している。
移動台20は、脚台11の上面部12の下側に配置されており、長方形の枠組状にフレーム材を組み合わせて構成されている。移動台20の両側部21は、前述のガイドレール13aの内側に摺動可能に嵌合している。よって、移動台20は、壁Aに対して略直交する方向に前進ないし後退するようにスライド可能となっている。
<回転機構40>
図1に示すように、移動台20の略中央には、座席を回転可能に支持する回転機構40の取付部22が設けられている。回転機構40によって、台枠30は移動台20上に略水平方向に回転可能に支持される。回転機構40は、例えば図示省略したが上下一対のリング状の回転盤が、その間にベアリング等を介在させて、互いに回転可能に組み合わされたユニットとして構成されている。この回転機構40は、下側の回転盤が取付部22に固定され、上側の回転盤が台枠30の底面側に固定されている。
座席の回転中心となる回転機構40の回転軸41(図1参照)は、上下の回転盤の中心線であり、本実施形態では物理的な実態を伴うものではない。ここで回転軸41は、脚台11の上面部12の下側より上方へ延びており、進退ガイド部14を通ることで上面部12とは干渉しない。回転軸41の周囲となる上側の回転盤には、前述したように台枠30が一体に取り付けられており、座席と台枠30は回転軸41を中心として回転する。
また、回転機構40は、図示省略したが電動モータを備えている。この電動モータは、例えば減速機が付設されており、その出力軸上には、例えば一体に回転するスプロケットが軸支されている。
<台枠30>
図1〜図3に示すように、台枠30は、脚台11の上面部12の上側に配置されており、例えば略長方形の金属板により構成されている。台枠30は、座席を取り付けて支持するものであり、座席の座部底面に合致する両側方向に長い形状となっている。台枠30には、図示省略したが、例えば下面側に回転軸41を中心として、前記電動モータのスプロケットの歯が噛み合うギヤ等が設けられている。
よって、電動モータの動力により、座席は回転するように構成されている。詳しくは後述するが、座席のロング状態からクロス状態への変換と、逆クロス状態からクロス状態への変換は、電動モータの正回転により行われる。一方、座席のクロス状態から逆クロス状態への変換と、クロス状態からロング状態への変換は、電動モータの逆回転により行われるように設定されている。なお、回転機構40は、手動によっても座席を回転可能となっている。
<連動機構50>
また、座席装置10は、座席をロング状態、クロス状態、逆クロス状態に変換するとき、座席が壁Aと干渉しないように座席の回転と進退を連動させる連動機構50を備えている。連動機構50は、座席を台枠30と共に回転させたとき、該台枠30の回転を直線運動に変換して移動台20に伝達し、移動台20を台枠30と共に、壁Aに対して近接ないし離隔するように直線方向へ進退させる。
連動機構50は、図4に示すように、脚台11の上面部12に設けられたカム溝51と、図9に示すように、台枠30の下面側に設けられ、カム溝51に沿って移動可能に係合し、台枠30(座席)の回転ないし進退の全ての軌跡を規制しつつ、カム溝との係合が常に維持される回転体52と、図4に示すように、カム溝51に設けられた切替部53と、を備えている。ここでカム溝51は、本発明の「カム経路」の一例であり、回転体52は、本発明の「係合部」の一例である。
<<カム溝51>>
カム溝51は、脚台11の上面部12において、進退ガイド部14の周囲に配置された複数のカム溝51として、例えば第1カム溝51A、第2カム溝51B、第3カム溝51C、第4カム溝51Dからなる。なお、第1カム溝51A、第2カム溝51B、第3カム溝51C、第4カム溝51Dを総称するときは、単にカム溝51と表記する。また、各カム溝51において、台枠30の後方(図4中で紙面下方)を向く端を「一端側」とし、台枠30の前方(図4中で紙面上方)を向く端を「他端側」とする。
第1カム溝51Aは、進退ガイド部14の閉塞端側から上面部12の後方左側へ向かって斜めに略直線状に延び、一端側は上面部12の基準面上に開口し、他端側は進退ガイド部14の閉塞端側に連通する主径路51A1と、主径路51A1の途中から分岐して上面部12の前方左側へ向かって斜めに延び、側部13へ開口した副径路51A2と、からなる。
後述するが第1カム溝51Aは、座席をロング状態からクロス状態に変換するとき、その前期過程で、対応する第1回転体52Aを主径路51A1に案内し、また、座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するとき、その途中過程で、第1回転体52Aを主径路51A1から分岐点を経て副径路51A2に案内するものである。
第2カム溝51Bは、進退ガイド部14の片側途中から上面部12の前方右側へ向かって斜めに略直線状に延びた後、続いて略円弧状に延びて、略直線状の部分の一端側は進退ガイド部14の片側途中に連通し、略円弧状の部分の他端側は閉塞されている。
後述するが第2カム溝51Bは、座席をロング状態からクロス状態に変換するとき、その後期過程で、対応する第2回転体52Bを案内し、また、座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するとき、その前期過程で、第2回転体52Bを案内するものである。
第3カム溝51Cは、進退ガイド部14の片側途中から上面部12の前方左側へ向かって略円弧状に延び、一端側は進退ガイド部14の片側途中に連通し、他端側は閉塞されている。
後述するが第3カム溝51Cは、座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するとき、その後期過程で、対応する第2回転体52Bを案内するものである。
第4カム溝51Dは、上面部12の後端右側で前方右側へ向かって斜めに略直線状に延び、一端側は閉塞しており、他端側は側部13へ開口している。ここで第4カム溝51Dの一端側だけ、進退ガイド部14に案内された回転軸41を中心とする僅かな回転角度(例えば2°)の円弧状に形成されている。
後述するが第4カム溝51Dは、座席をロング状態からクロス状態に変換するとき、その最初の過程で、対応する第3回転体52Cを案内するものである。
図4に示すように、第1カム溝51Aは、脚台11の上面部12において、例えば基準面上に重ね合わせて固定した所定の板厚(高さ)のガイド部材54に凹設されると共に別のガイド部材56との間の隙間として形成されている。第2カム溝51Bは、別のガイド部材57の長手方向に凹設されている。第3カム溝51Cは、また別のガイド部材58の長手方向に凹設されている。第4カム溝51Dは、さらに別のガイド部材59の長手方向に凹設されている。
また、上面部12の基準面上において、第1カム溝51Aの高さに対して、他の第2カム溝51B、第3カム溝51C、第4カム溝51Dの高さは、一段高くなるように設定されている。これにより、他のカム溝51B,51C,51Dに係合する次述の回転体52B,52Cの軌跡が、第1カム溝51A上に平面視で重なっても干渉することはない。
なお、鉄道車両の客室内において、座席装置10は、進行方向の両側の壁に沿って、それぞれ一列ずつ前後に並ぶように配置され、両列の間が通路となっている。よって、両列の座席装置10において、連動機構50の各カム溝51の形状は、互いに対称的に設けると良い。この場合、一方の壁側の座席装置10における座席の正回転は、他方の壁側の座席装置10における座席の逆回転となる。
<<回転体52>>
図10〜図13に示すように、回転体52は、台枠30の下面側において、座席の回転軸41から偏心した位置に配置された複数の回転体52として、例えば第1回転体52A、第2回転体52B、第3回転体52Cからなる。なお、第1回転体52A、第2回転体52B、第3回転体52Cを総称するときは、単に回転体52と表記する。
各回転体52は、それぞれ座席の回転軸41から距離が異なっている。第1回転体52Aは、第1カム溝51Aに対応して回転可能に係合して案内される。第2回転体52Bは、第2カム溝51Bおよび第3カム溝51Cに対応して回転可能に係合して案内される。第3回転体52Cは、第4カム溝51Dに対応して回転可能に係合して案内される。
各回転体52は、例えば台枠30の下面側より下方へ突設された軸に回転可能に軸支されたローラーからなる。ここで各回転体52が下方へ突出する軸方向の長さは、前述した各カム溝51の高さに合わせて設定されている。すなわち、他のカム溝51B,51C,51Dより一段低い第1カム溝51Aに係合する第1回転体52Aだけ、他の回転体52B,52Cよりも長く下方へ突出している。
各回転体52が各カム溝51に係合する位置は、座席の台枠30の回転に伴ない変化する。各回転体52は、台枠30の回転に伴い各カム溝51ごとに係合しつつ案内され、台枠30の回転が直線運動に変換されて移動台20に伝達される。これにより、座席をロング状態からクロス状態、クロス状態から逆クロス状態、さらに元のロング状態まで戻すように変換することができる。
<<切替部53>>
図4に示すように、切替部53は、第1カム溝51Aの主径路51A1と副径路51A2の分岐点において、第1回転体52Aが案内される方向を切り替える可動子530を備えている。第1カム溝51Aを形成する各ガイド部材54,56は、主径路51A1と副径路51A2の分岐点であるT字路の隙間を形成するように配置されている。
各ガイド部材54,56のうち、主径路51A1の一端片側の壁をなし副径路51A2が凹設されたガイド部材54には、所定形状の板状に形成された可動子530を揺動可能に収納する収納部541が設けられている。また、各ガイド部材54,56の対向する側には、それぞれ可動子530の揺動端531が揺動可能に嵌入する凹部543,561が設けられている。可動子530は、収納部541にネジ532を介して揺動可能に取り付けられている。
可動子530は、その揺動端531が、ガイド部材54にある凹部543に嵌入し(図11(f)中の拡大図参照)、第1回転体52Aを主経路51A1の一端側から他端側に向けて一方向へ案内する「往路状態」と、第1回転体52Aを主径路51A1の他端側から一端側に向かう途中(分岐点)で副径路51A2へ案内する「分岐状態」と、に揺動(変位)が可能である。ここで可動子530は、付勢手段であるバネ部材533よって、通常は分岐状態に維持されるように付勢されている。
可動子530は、分岐状態のとき主経路51A1の一端側から他端側へ向けて、一のガイド部材54から他のガイド部材56へ横切るように傾斜する傾斜面534を有している。可動子530は、分岐状態のときに主径路51A1の一端側から移動してきた第1回転体52Aの通過に伴い、第1回転体52Aにより傾斜面534が押されることで、バネ部材533の付勢力に抗して往路状態へ一時的に変位するように設定されている。
また、可動子530は、詳しくは後述するが所定の動力により、バネ部材533の付勢力に抗して分岐状態から往路状態に動作した後、該往路状態に仮止め可能である。すなわち、可動子530の一端側には、収納部541の底面と対向する裏面とに、例えばボールプランジャとして仮止め係合が可能な円孔535と球冠542が設けられている。
さらに、可動子530の他端側には、仮止め状態を解除する凸部536が設けられている。すなわち、可動子530が仮止めされた往路状態にあるときに、主径路51A1の他端側から移動してきた第1回転体52Aの通過に伴い、第1回転体52Aが凸部536にぶつかると、前記仮止め状態が解除され、バネ部材533の付勢力により分岐状態に復帰するように設定されている。
<回転ロック機構60>
また、座席装置10は、台枠30(座席)をロング状態、クロス状態、逆クロス状態のそれぞれの回転位置で回転不能にロックする回転ロック機構60を備えている。ここで回転ロック機構60は、台枠30を脚台11に対して回転不能にロックするため、必然的に移動台20も脚台11に対して進退不能にロックされる。
図2〜図4に示すように、回転ロック機構60は、脚台11側から台枠30に亘り上下に出没可能なロックピン61と、台枠30に設けられ前記ロックピン61が係脱する係止孔62a,62b,62cとを備えている。各係止孔62a,62b,62cは、長方形の台枠30のうち、座席背面に沿う一長辺側と、座席両側に沿う両短辺側に、それぞれ合計3つ設けられている。
ロックピン61は、ユニット60aに組み込まれており、該ユニット60aは、脚台11の上面部12の下側に取り付けられている。上面部12には、ロックピン61が嵌入する孔が形成されており、ロックピン61は、脚台11の上面部12より上方へ出没可能である。ロックピン61は、座席がロング状態、クロス状態、逆クロス状態に変換されたとき、それぞれの位置で上下に合致する台枠30側の係止孔62a,62b,62cに嵌入してロックする。
詳しく言えば、図1に示すロング状態のとき、ロックピン61は、台枠30の一長辺側にある係止孔62aに挿入されて係合する。また、図2に示すクロス状態のとき、ロックピン61は、台枠30の一短辺側にある係止孔62bに挿入されて係合する。さらに、図3に示す逆クロス状態のとき、ロックピン61は、台枠30の他短辺側にある係止孔62cに挿入されて係合する。
ロックピン61は、電動操作および手動操作によって出没動作し、上方へ突出して係止孔62a,62b,62cに挿入されるロック位置と、下方へ没入して係止孔62a,62b,62cから外れるロック解除位置と、に変位する。ロックピン61を電動操作するための駆動源は、回転機構40の電動モータが兼用されている。
電動モータはクラッチを備えており、クラッチの切り替えによって、回転機構40により座席を回転させる動作と、ロックピン61を没入させてロック解除する動作と、に切り替え可能に構成されている。すなわち、1つの電動モータによって、座席の回転とロックの解除の2つの動作を行うことができる。なお、電動モータのクラッチに関する構成は、一般的であるので詳細な説明は省略する。
詳しく言えば、ロックピン61がロック位置からロック解除位置に至るストロークは、電動操作と手動操作とで差が設けられている。図7に示すように、ロックピン61は、一端を回転中心63aとするリンク63を含む駆動機構を介して出没動作するように、ユニット60aに組み込まれている。
リンク63における回転半径の異なる部位に、それぞれリンク63を駆動するための電動側ケーブル64と手動側ケーブル65が連結されている。各ケーブル64,65自体の操作量が同じである場合、リンク63の回転中心63aに近い方のケーブルによるストロークの方が大きくなる。この回転半径の差を利用して、手動側ケーブル65によるロックピン61のストロークを、電動側ケーブル64による場合の半分に設定している。
一方、ロックピン61が係脱する係止孔62a,62b,62cに関しては、図8(a)に示すように、座席をロング状態にロックするための係止孔62aの下側に、係止孔62aに合致する孔がある板金32が取り付けられている。よって、係止孔62aに関しては、他の係止孔62b,62c(図8(b)参照)よりも板金32の厚さ分だけ、ロックピン61を大きくストロークさせないと、ロックを解除できないように設定されている。
要は、座席がロング状態にあるときは、回転ロック機構60のロックを手動側ケーブル65による操作では解除できず、電動側ケーブル64による操作でのみ解除することができるように設定されている。なお、電動による操作は、車両の乗務員や駅員によって行われるものであり、手動による操作は主に乗客によって行われる。
このような回転ロック機構60によれば、ロックピン61は、車両に固定されている脚台11から出没する。そのため、台枠30が回転不能にロックされると、台枠30が回転機構40を介して支持されている移動台20も、同時に進退不能にロックされる。ただし、回転ロック機構60とは別に、台枠30(座席)をロング状態とクロス状態のそれぞれの位置で進退不能に拘束する進退ロック機構を別途設けても良い。
<座席装置10の作用>
次に、本実施形態に係る座席装置10の作用を説明する。
図9に示すように、座席の台枠30を回転させると、連動機構50によって台枠30の回転は直線運動にも変換され、移動台20に伝達される。よって、移動台20は回転する台枠30と共に、壁A(図1参照)と直交する方向へ進退する。
このような座席の回転と進退の連動により、座席が壁Aに近接していても壁Aと干渉することなく、座席背面が壁Aに略平行に沿うロング状態(図9(a))と、ロング状態と略直交するクロス状態(図9(c))と、クロス状態に対して180度逆向きとなる逆クロス状態(図9(e))とに、座席の向きを一連の動作で容易に変換することができる。
<<座席の状態の変換>>
図1に示すように、座席の台枠30がロング状態(回転角度0°)にあるとき、回転ロック機構60のロックピン61は、台枠30の一長辺側の係止孔62aに嵌入してロックしている。ここでロックピン61は、床面上に固設されている脚台11から出没するため、座席は回転不能のみならず、進退も不能に同時にロックされる。
図9(a)〜(c)に示すように、座席をロング状態からクロス状態(回転角度90°)に変換する場合、電動操作によって行われる。回転ロック機構60のロックピン61を係止孔62aから外すには、図8(a)に示した板金32の厚さ分だけ余分にストロークさせる必要があるが、この大きなストロークは電動操作によって可能となる。
図9(a)に示すロング状態において、回転ロック機構60のロックを解除した後、図9(b)に示すように、台枠30を正方向(図9中で反時計回り)へ電動モータで回転させると、台枠30は連動機構50によって前進しながら回転する。すなわち、台枠30は、壁A(図1参照)と干渉しないように、正方向へ回転しながら通路側へ前進しつつ回転する。
図9(c)に示すように、台枠30がクロス状態(回転角度90°)に到達すると、図2に示すように、回転ロック機構60のロックピン61は、台枠30の一短辺側の係止孔62bに嵌入し、台枠30は回転不能にロックされる。
図9(c)〜(e)に示すように、座席をクロス状態から逆クロス状態(回転角度−90°)に変換する場合、手動操作あるいは電動操作によって行われる。ここで回転ロック機構60のロックピン61を係止孔62bから外すには、図8(a)に示す板金32がない分、小さなストロークだけで済む。よって、電動操作のみならず手動操作でも回転ロック機構60のロックを解除することができる。
図9(c)に示すクロス状態おいて、回転ロック機構60のロックを解除した後、図9(d)に示すように、台枠30を逆方向(図9中で時計回り)へ回転させると、台枠30は連動機構50により回転しながら後退および前進して、一旦ロング状態と平行な状態で前進した前進ロング状態となる。この前進ロング状態にて、台枠30は進退はせずに逆方向へ回転する。
図9(e)に示すように、台枠30が逆クロス状態(−90°)に到達すると、回転ロック機構60のロックピン61が、台枠30の他方の短辺側の係止孔62cに嵌入し、台枠30は回転不能にロックされる。
また、座席を、逆クロス状態からクロス状態、さらにクロス状態から元のロング状態に戻すには、前述したロング状態からクロス状態、およびクロス状態から前進ロング状態を経た逆クロス状態への変換と、それぞれ逆の動作を行えば良い。この逆の動作については後述する。
<<連動機構50の動作>>
次に、図10〜図13に基づいて、座席の向きの変換に伴う連動機構50の動作について詳細に説明する。
図10(a)に示すように、座席の台枠30がロング状態(回転角度0°)にあるとき、連動機構50では、第4カム溝51Dの閉鎖された一端に、第3回転体52Cが係合している。
<<<ロング状態からクロス状態>>>
座席をロング状態からクロス状態に変換する場合、先ず電動モータによりロックピン61を係止孔62aから外してロック解除する。すると、台枠30は、脚台11の上面部12にあるバネ部材15の付勢力によって、図10(b)に示すように、少しだけ正方向(図10中で反時計回り)へ回転して位置ズレする。このとき、第3回転体52Cは、第4カム溝51Dの一端側にある僅かな回転角度(例えば2°)の円弧状の部分に案内される。これにより、一時的にロック解除されたロックピン61が、再び係止孔62aに嵌入することを防ぐことができる。
続いて、台枠30を正方向へ回転させると、図10(c)〜(d)に示すように、第3回転体52Cは、第4カム溝51Dの一端側の円弧状の部位を過ぎた後、そのまま座席の進退方向と斜めに交差する第4カム溝51Dの他端側まで案内される。これにより、座席の回転開始時の初期動作をスムーズに行わせることができる。このとき、台枠30が、前記バネ部材15によって回転方向に付勢される場合、電動モータの回転力を補助することになる。なお、バネ部材15Cの付勢力によって、台枠30は押し付けられた状態となるため、ガタつきも防止され、座席を支持する安定感も増す。
ここで例えば、第4カム溝51Dと第3回転体52Cを省いて、最初から第1カム溝51Aに第1回転体52Aを案内させた場合、第1回転体52Aが第1カム溝51Aに対して回転方向に略直角に係合するため、前進方向へ力が分配されず動かない虞がある。前述した初期動作は、1つの電動モータによってロックピン61の出没と座席の回転の2つの動作を行わせる場合の工夫である。仮に、1つの電動モータとは別の動力源によって初期動作を行うように構成すれば、第4カム溝51Dと第3回転体52Cは省略することも可能となる。
図10(d)に示すように、第3回転体52Cが、第4カム溝51Dの一端側の円弧状の部位を抜けて他端側へ向かう途中で、第1回転体52Aは、第1カム溝51Aの一端側から係合する。図10(d)中の拡大図に示すように、第1回転体52Aは、第1カム溝51Aのうち主経路51A1の開口した一端側から嵌入する。主経路51A1の一端側は、第1回転体52Aが入り易いように広く開口した形状となっている。
図10(e)に示すように、第1回転体52Aが、第1カム溝51Aの主経路51A1の他端側へ向かう途中で、第3回転体52Cは、第4カム溝51Dの開口した他端側より外部へ抜け出る。
続いて、図11(f)に示すように、第1回転体52Aが、第1カム溝51Aの主経路51A1の途中から副径路51A2が分岐する分岐点に差しかかると、第1回転体52Aは、分岐点にある切替部53を通過し、そのまま主経路51A1の他端側へ向かう。このとき、図11(f)中の拡大図に示すように、第1回転体52Aは、可動子530の傾斜面534を押圧することにより、バネ部材533の付勢力に抗して可動子530を、第1回転体52Aが通過可能な往路状態へ一時的に変位させる。
図11(g)に示すように、第1回転体52Aが、第1カム溝51Aの主経路51A1の他端側から外部へ抜け出る前に、第2回転体52Bは、第2カム溝51Bの開口した一端側から係合する。また、第1回転体52Aが切替部53を通過し終えると、図11(g)中の拡大図に示すように、可動子530は、第1カム溝51Aの主経路51A1の他端側と副径路51A2とを連通させる分岐状態に、バネ部材533の付勢力によって復帰する。
次いで、図11(h)〜(i)に示すように、台枠30の正方向(図11中で反時計回り)への回転により、台枠30がクロス状態(回転角度90°)に到達する。このとき、第2回転体52Bは、第2カム溝51Bの一端側から他端側まで案内された後、閉鎖されている他端側に係合して停止する。
<<<クロス状態から逆クロス状態>>>
座席をクロス状態から逆クロス状態に変換する場合、図11(i)に示すクロス状態において、先ず手動操作あるいは電動モータによりロックピン61を係止孔62bから外してロック解除する。次いで、台枠30を逆方向(図11中で時計回り)へ回転させると、図12(j)に示すように、第2回転体52Bは、第2カム溝51Bの他端側から一端側へ向かって案内される。
図12(k)に示すように、第2回転体52Bが、第2カム溝51Bの開口した一端側から外部へ抜け出る前に、第1回転体52Aは、第1カム溝51Aの主経路51A1の開口した他端側から係合する。このとき、図12(k)中の拡大図に示すように、第1カム溝51Aの分岐点にある切替部53の可動子530は、バネ部材533の付勢力によって、第1カム溝51Aの主経路51A1の他端側と副径路51A2とを連通させる分岐状態に保持されている。
図12(l)に示すように、第1回転体52Aが、第1カム溝51Aの主経路51A1の他端側から切替部53に差しかかる手前で、第2回転体52Bは、第2カム溝51Bの開口した一端側より外部へ抜け出る。
そして、図12(m)に示すように、台枠30の逆方向(図12中で時計回り)への回転に伴い、第1回転体52Aは、第1カム溝51Aの主経路51A1の他端側から切替部53の可動子530に沿って副径路51A2へ案内される。図12(m)中の拡大図に示すように、可動子530が分岐状態にあるとき、副径路51A2側を臨む外端縁537は、副径路51A2の内壁の一部をなしている。
引き続き、台枠30が逆方向へ回転すると、第1回転体52Aは、第1カム溝51Aの副径路51A2の一端側(分岐点)から他端側へ向かって案内される。すると、図12(n)に示すように、台枠30は逆方向の回転に伴ない前進し、一旦ロング状態と平行な状態で前進した前進ロング状態となる。このとき、第1回転体52Aは、第1カム溝51Aの副径路51A2の他端側に未だ係合しており、第2回転体52Bは、今度は第3カム溝51Cの開口した一端側から係合する。
図12(n)に示す前進ロング状態から、続いて図13(o)〜(r)に示すように、台枠30がさらに逆方向(図13中で時計回り)へ回転すると、台枠30は逆クロス状態(回転角度−90°)に到達する。このとき、第2回転体52Bは、第3カム溝51Cの一端側から他端側まで案内された後、閉鎖されている他端側に係合して停止する。なお、第1回転体52Aは、台枠30が図12(n)から図13(o)に至る途中で、第1カム溝51Aの副径路51A2の開口した他端側より外部へ抜け出る。
<<<逆クロス状態からクロス状態>>>
また、座席を逆クロス状態からクロス状態に戻す場合、前述したように、図11(i)、図12(j)〜(n)、図13(o)〜(r)に順に示したクロス状態から前進ロング状態を経て逆クロス状態への変換と、逆の動作を行えば良い。
すなわち、図13(r)に示す逆クロス状態から、台枠30を正方向(図13中で反時計回り)へ回転させて、先ずは図12(n)に示す前進ロング状態とする。このとき、台枠30は進退することはなく、回転軸41の前後位置は一定に保たれる。続く台枠30の正方向への回転に伴い、座席は前進ロング状態から図11(i)に示すクロス状態に変換される。かかる過程では、前述した連動機構50における動作の逆を辿るようにして、台枠30は回転しながら後退および前進する。
<<<クロス状態からロング状態>>>
さらに、座席をクロス状態から元のロング状態に戻す場合、前述したように、図10(a)〜(e)、図11(f)〜(i)に順に示したロング状態からクロス状態への変換と、逆の動作を行えば良い。
すなわち、図11(i)に示すクロス状態から、台枠30を逆方向(図11中で時計回り)へ回転させる。台枠30が逆方向へ回転する過程で、図11(g)に示すように、第1回転体52Aは、第1カム溝51Aの主経路51A1の開口した他端側から係合する。ここで台枠30をロング状態に変換するには、第1回転体52Aを、主経路51A1の一端側に向かわせる必要がある。ところが、図11(g)の拡大図に示すように、切替部53の可動子530は、バネ部材533の付勢力によって通常の分岐状態にある。
そこで、第1回転体52Aが、第1カム溝51Aの主経路51A1の他端側から一端側へ案内されるように、副径路51A2の分岐点にある切替部53の可動子530を、通常の分岐状態ではなく、往路状態とする必要がある。よって、このときだけ、例えば動力により可動子530をバネ部材533の付勢力に抗して往路状態とする。ここで可動子530を、その一端側にある円孔535が分岐点にある球冠542に係合するまで揺動させることにより、仮止めすることができる。
さらに、第1回転体52Aが、主経路51A1の他端側から一端側へ向かって切替部53を通過するとき、第1回転体52Aが可動子530の凸部536にぶつかると、可動子530の仮止め状態は解除されるため、可動子530をバネ部材533の付勢力により元の分岐状態に自動的に復帰させることができる。なお、図11(f)において、第1回転体52Aの押圧による可動子530の一時的な往路状態では、例えば可動子530の揺動を仮止めされない位置までに規制すれば良い。
<座席装置10の変形例>
図14〜図16は、本実施形態に係る座席装置10の変形例を示している。
本変形例では、前述した座席装置10の連動機構50を一部改良している。すなわち、本変形例に係る連動機構50Aでは、前記連動機構50のカム溝51とは別に、規制部材70を追加している。なお、本連動機構50Aにおいて、前記連動機構50と同種の部位には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
前述した連動機構50では、座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するとき、図13(q)に示した座席の回転角度が−70°前後の状態では、台枠30が壁A側に後退(図中で下方へ移動)してしまう虞があった。その原因は、座席が−70°前後の状態では、第2回転体52Bのみが第3カム溝51Cに案内されるが、ここで第3カム溝51Cのうち前後に延びる円弧部分を通過するため、壁A側に後退する動きを規制する手段がないからである。
そこで、本連動機構50Aでは、第3カム溝51Cを含むカム溝51とは別に、座席がクロス状態(図11(i)参照)から逆クロス状態(図13(r))へ変換する過程で、座席が進退を伴わずに逆回転するとき(図12(n)から図13(r))、座席の進退(特に後退)を規制する規制部材70を追加している。ここで規制部材70は、本発明の「規制部」の一例である。
<<規制部材70>>
図14に示すように、規制部材70は、脚台11の上面部12において、例えば第1カム溝51Aの傍らに配置された第1規制部材70Aと、第2カム溝51Bの傍らに配置された第2規制部材70Bと、からなる。なお、第1規制部材70A、第2規制部材70Bを総称するときは、単に規制部材70と表記する。
第1規制部材70Aは、ガイド部材54上で副径路51A2に沿うように配置されたガイド部材55との間に通路をなしている。第1規制部材70Aは、後述するが座席が逆回転して−50°から−70°を過ぎる過程で、ガイド部材55との間の通路に案内された第3回転体52Cに係合し、第3回転体52Cのある台枠30の後退を規制するものである。ここで第3回転体52Cは、本発明の規制部が係合する「係合部」の一例である。
第2規制部材70Bは、第2カム溝51Bのあるガイド部材57との間に通路をなしている。第2規制部材70Bは、後述するが座席が逆回転して−70°手前から−90°を過ぎる過程で、ガイド部材57との間の通路に案内されたバネ部材15Cの受け部材16に係合し、受け部材16のある台枠30の後退を規制するものである。ここで受け部材16は、本発明の規制部が係合する「別部位」の一例である。
<<連動機構50Aの動作>>
次に、図15および図16に基づいて、座席がクロス状態から逆クロス状態へ変換する過程で進退を伴わずに逆回転するときの連動機構50Aの動作について詳細に説明する。
図15(a)に示すように、座席の回転角度が−50°のとき、第2回転体52Bは、第3カム溝51Cの一端側から他端側に向かう略中間の手前付近にある。このとき、第3回転体52Cは、第1規制部材70Aとガイド部材55との間の通路に差し掛かる。なお、受け部材16は、第2規制部材70Bないしバネ部材15Cに対して未だ離れた位置にある。
図15(b)に示すように、座席の回転角度が−60°になると、第2回転体52Bは、第3カム溝51Cの一端側から他端側に向かう略中間付近となる。このとき、第3回転体52Cは、第1規制部材70Aとガイド部材55との間の通路に中間付近に案内されている。かかる状態では、第3回転体52Cが、第1規制部材70Aとガイド部材55との間を通過することにより、その動きが通路の幅内に制限されるため、第3回転体52Cのある台枠30における図中の矢印方向の進退を規制することができる。
続いて、図14に示した座席の回転角度が−70°の状態を経て、図16(c)に示すように、座席の回転角度が−80°になると、第3回転体52Cは、第1規制部材70Aとガイド部材55との間の通路から抜け出している。ここで第1規制部材70Aを他端側(図中で左側)へ延ばすと、位置的に副径路51A2と干渉してしまうため、これ以上は延ばすことができない。
そこで、第1規制部材70Aの代わりに、当該回転角度にあるときは、第2規制部材70Bにバネ部材15Cの受け部材16に係合させる。これにより、受け部材16のある台枠30における図中の矢印方向の後退を規制することができる。その後、図16(d)に示すように、座席の回転角度が−90°、すなわち逆クロス状態に到達すると、バネ部材15Cに対して受け部材16は係合する位置決め状態となる。
<本発明の構成と作用効果>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではない。前述した実施形態から導かれる本発明について、以下に説明する。
先ず、本発明は、座席の状態を変換可能な座席装置10において、
床面上に固定されるベース11と、
前記ベース11に前後方向へ進退可能に支持されたスライダ20と、
前記スライダ20に正逆方向へ回転可能に支持された前記座席と、
前記座席の回転に前記スライダ20の進退を連動させる連動機構50と、を備え、
前記連動機構50は、
前記ベース11および前記座席の一方に設けられ、前記座席の回転ないし進退の軌跡を規制するカム経路51と、
前記ベース11および前記座席の他方に設けられ、前記カム経路51に沿って移動可能に係合し、前記カム経路51の少なくとも何れか一部に対して常に係合が維持される係合部52と、
前記カム経路51にある分岐点に設けられ、該分岐点で前記係合部52が案内される方向を切り替え可能な切替部53と、を備えたことを特徴とする。
本座席装置10によれば、座席は、その状態が変換される全ての軌跡上で、カム経路51と係合部52との係合が常に維持される。これにより、座席が軌跡上から脱線することを防止することができ、確実に支持することが可能となる。
しかも、カム経路51を分岐させて、その分岐点に係合部52の案内方向を切り替える切替部53を設けたから、カム経路51を別々の動作の軌跡に兼用することが可能となり、カム経路51を簡素化して省スペースにまとめることが可能となる。
また、本発明として、前記カム経路51は、前記座席の回転中心の移動軌跡の周囲に配置された複数のカム溝51からなり、
前記係合部52は、前記複数のカム溝51に対応して回転可能に係合する複数の回転体52からなり、
前記カム溝51の何れかは、対応する前記回転体52が前記座席を一の状態から他の状態へ変換する主径路51A1の途中から、前記座席を前記他の状態からさらに別の状態へ変換する副径路51A2が分岐し、該分岐点に前記切替部53が設けられたことを特徴とする。
このように、簡易な構成であるカム溝51と回転体52によって、座席の回転と進退を確実に連動させることができる。
また、本発明として、前記切替部53は、前記分岐点で前記回転体52が案内される方向を切り替える可動子530を備え、
前記可動子530は、
前記座席の正回転に伴ない前記一の状態から前記他の状態へ変換するとき、前記回転体52を、前記主径路51A1の一端側から他端側に向けて一方向へ移動させる往路状態と、
前記座席の逆回転に伴ない前記他の状態から前記別の状態へ変換するとき、前記回転体52を、前記主径路51A1の他端側から一端側に向かう途中の前記分岐点で前記副径路51A2へ案内する分岐状態と、に変位可能であることを特徴とする。
このように、切替部53の可動子530を、別々の状況に応じて変位の状態を異ならせることにより、簡易な構成の切替体50であっても、主径路51A1および副径路51A2に対する回転体52の多様な動きを実現することが可能となる。
また、本発明として、前記可動子530は、
付勢手段533の付勢力よって通常は前記分岐状態に維持され、該分岐状態のときに前記主径路51A1の一端側から移動してきた前記回転体52の通過に伴い、前記付勢力に抗して前記往路状態へ変位可能であり、
かつ動力により前記付勢力に抗して前記分岐状態から前記往路状態に動作させた後、該往路状態に仮止め可能であり、該仮止めされた往路状態のときに前記主径路51A1の他端側から移動してきた前記回転体52の通過に伴い、前記仮止め状態が解除され前記付勢力により前記分岐状態に復帰するように設定されたことを特徴とする。
このように、切替部53の可動子530の変位に、付勢手段533の付勢力を組み合わせることにより、主径路51A1および副径路51A2に対する回転体52のいっそう複雑な動きも実現することが可能となる。
また、本発明として、前記座席は、前記連動機構50によって、
前記一の状態として、座席背面が壁に略平行に沿うロング状態と、
前記他の状態として、前記ロング状態から前記座席の正回転に伴ない前記ロング状態に略直交する向きで壁から離れたクロス状態と、
前記別の状態として、前記クロス状態から前記座席の逆回転に伴ない前記クロス状態と逆向きとなる逆クロス状態と、に変換可能であることを特徴とする。
これにより、鉄道車両に搭載される一般的な座席に、そのまま適用することが可能となる。
また、本発明として、前記連動機構50Aは、前記カム径路51とは別に前記ベース11および前記座席の一方に設けられ、前記座席が前記クロス状態から前記逆クロス状態へ変換する過程で進退を伴わずに逆回転するとき、前記ベース11および前記座席の他方に設けられた前記係合部52または別部位16に係合し、前記座席の進退を規制する規制部70を備えたことを特徴とする。
これにより、座席がクロス状態から逆クロス状態へ変換する過程で進退を伴わずに逆回転するときに、座席の不用意な進退を確実に防止することが可能となる。もちろん、座席が逆クロス状態からクロス状態へ変換する過程で進退を伴わずに正回転するときも、同様に座席の不用意な進退を確実に防止することが可能となる。
さらに、本発明として、より具体的には、前記複数のカム溝51は、第1カム溝51Aと、第2カム溝51Bと、第3カム溝51Cと、を少なくとも備え、
前記複数の回転体52は、前記第1カム溝51Aに対応した第1回転体52Aと、前記第2カム溝51Bおよび前記第3カム溝51Cに対応した第2回転体52Bと、を少なくとも備え、
前記第1カム溝51Aにある分岐点に切替部53が設けられ、
前記第1カム溝51Aは、座席をロング状態からクロス状態に変換するとき、その前期過程で第1回転体52Aを主径路51A1に案内し、また、座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するとき、その途中過程で、第1回転体52Aを主径路51A1から切替部53により副径路51A2へ案内し、
前記第2カム溝51Bは、座席をロング状態からクロス状態に変換するとき、その後期過程で第2回転体52Bを案内し、また、座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するとき、その前期過程で第2回転体52Bを案内し、
前記第3カム溝51Cは、座席をクロス状態から逆クロス状態に変換するとき、その後期過程で第2回転体52Bを案内するように設けられたことを特徴とする。
これにより、鉄道車両に搭載される一般的な座席に適用するに際して、ロング状態と、クロス状態と、逆クロス状態との変換を、必要最低限の部品によりなるべく容易に実現することが可能となる。
さらに、本発明として、さらに前記複数のカム溝51は、第4カム溝51Dも備え、
前記複数の回転体52は、前記第4カム溝51Dに対応した第3回転体52Cも備え、
前記第4カム溝51Dは、座席をロング状態からクロス状態に変換するとき、その最初の過程で第3回転体52Cを案内することにより、座席を第1カム溝51Aに第1回転体52Aが係合し始める状態まで導くように設けられたことを特徴とする。
これにより、座席をロング状態からクロス状態に変換するとき、その最初の初期動作を特別な動力を別途利用することなく円滑に行わせることが可能となる。なお、第4カム溝51Dと第3回転体52Cとは、前述したように別の動力を付加した場合には、必須の構成ではない。
以上、実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、脚台11、移動台20、台枠30の形状は図示したものに限定されることはない。また、座席は2人掛けの例を説明したが、3人掛けや1人掛けの座席であっても良い。また、座席の状態の変換は、ロング状態、クロス状態、逆クロス状態に限定されるものではない。
また、前記実施の形態では、カム溝51を脚台11に設ける一方、回転体52を台枠30に設けたが、逆の態様として、回転体52を脚台11に設ける一方、カム溝51を台枠30に設けるように構成しても良い。
さらに、前記実施の形態では、カム径路をカム溝51により形成し、係合部を回転体52により形成したが、他に例えば、カム径路をレール状に形成して、係合部をレールに移動可能に係合する一対のローラやスライダ等により構成しても良い。
本発明は、鉄道車両、航空機、自動車、船舶等の客室内に設置される乗物用の座席の他、劇場用、家庭用、事務用の椅子を対象とした座席装置として広く利用することができる。
10…座席装置
11…脚台
12…上面部
20…移動台
21…側部
30…台枠
40…回転機構
41…回転軸
50…連動機構
51A…第1カム溝
51A1…主径路
51A2…副径路
51B…第2カム溝
51C…第3カム溝
51D…第4カム溝
52A…第1回転体
52B…第2回転体
52C…第3回転体
53…切替部
530…可動子
60…回転ロック機構
61…ロックピン
62a,62b,62c…係止孔
70A…第1規制部材
70B…第2規制部材

Claims (6)

  1. 座席の状態を変換可能な座席装置において、
    床面上に固定されるベースと、
    前記ベースに前後方向へ進退可能に支持されたスライダと、
    前記スライダに正逆方向へ回転可能に支持された前記座席と、
    前記座席の回転に前記スライダの進退を連動させる連動機構と、を備え、
    前記連動機構は、
    前記ベースおよび前記座席の一方に設けられ、前記座席の回転ないし進退の軌跡を規制するカム経路と、
    前記ベースおよび前記座席の他方に設けられ、前記カム経路に沿って移動可能に係合し、前記カム経路の少なくとも何れか一部に対する係合が常に維持される係合部と、
    前記カム経路にある分岐点に設けられ、該分岐点で前記係合部が案内される方向を切り替え可能な切替部と、を備えたことを特徴とする座席装置。
  2. 前記カム経路は、前記座席の回転中心の移動軌跡の周囲に配置された複数のカム溝からなり、
    前記係合部は、前記複数のカム溝に対応して回転可能に係合する複数の回転体からなり、
    前記カム溝の何れかは、対応する前記回転体が前記座席を一の状態から他の状態へ変換する主径路の途中から、前記座席を前記他の状態からさらに別の状態へ変換する副径路が分岐し、該分岐点に前記切替部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の座席装置。
  3. 前記切替部は、前記分岐点で前記回転体が案内される方向を切り替える可動子を備え、
    前記可動子は、
    前記座席の正回転に伴ない前記一の状態から前記他の状態へ変換するとき、前記回転体を、前記主径路の一端側から他端側に向けて一方向へ移動させる往路状態と、
    前記座席の逆回転に伴ない前記他の状態から前記別の状態へ変換するとき、前記回転体を、前記主径路の他端側から一端側に向かう途中の前記分岐点で前記副径路へ案内する分岐状態と、に変位可能であることを特徴とする請求項2に記載の座席装置。
  4. 前記可動子は、
    付勢手段の付勢力よって通常は前記分岐状態に維持され、該分岐状態のときに前記主径路の一端側から移動してきた前記回転体の通過に伴い、前記付勢力に抗して前記往路状態へ変位可能であり、
    かつ動力により前記付勢力に抗して前記分岐状態から前記往路状態に動作させた後、該往路状態に仮止め可能であり、該仮止めされた往路状態のときに前記主径路の他端側から移動してきた前記回転体の通過に伴い、前記仮止め状態が解除され前記付勢力により前記分岐状態に復帰するように設定されたことを特徴とする請求項3に記載の座席装置。
  5. 前記座席は、前記連動機構によって、
    前記一の状態として、座席背面が壁に略平行に沿うロング状態と、
    前記他の状態として、前記ロング状態から前記座席の正回転に伴ない前記ロング状態に略直交する向きで壁から離れたクロス状態と、
    前記別の状態として、前記クロス状態から前記座席の逆回転に伴ない前記クロス状態と逆向きとなる逆クロス状態と、に変換可能であることを特徴とする請求項2,3または4に記載の座席装置。
  6. 前記連動機構は、前記カム径路とは別に前記ベースおよび前記座席の一方に設けられ、前記座席が前記クロス状態から前記逆クロス状態へ変換する過程で進退を伴わずに逆回転するとき、前記ベースおよび前記座席の他方に設けられた前記係合部または別部位に係合し、前記座席の進退を規制する規制部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の座席装置。
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