JP6926238B2 - イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料の製造方法 - Google Patents

イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料の製造方法であって、
A)スクロースからイソマルツロースおよびトレハルロースへの反応を触媒し得る酵素複合体を、スクロース含有溶液と接触させるステップと、
B)スクロースの少なくとも一部をイソマルツロースおよびトレハルロースへと異性化させるステップと、
C)前記酵素複合体を分離して、イソマルツロースとトレハルロースと水とを含有する溶液を得るステップと、
D)蒸発により水を部分的に除去して、全溶液に対して75重量%〜95重量%、好ましくは80重量%〜93重量%、特に好ましくは86重量%〜92重量%の固形分を有する濃縮溶液を得るステップと、
E)前記濃縮溶液を、30℃〜63℃、好ましくは45℃〜62℃、さらにより好ましくは55℃〜60℃の温度にし、次いで前記温度範囲でイソマルツロース結晶化を誘導し、次いで冷却することにより、イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料を得るステップと
を含む方法を提供する。
先行技術
イソマルツロース(α−D−グルコピラノシル−1,6−フルクトース、Palatinose(登録商標)ともいう)は、スクロースから得られる砂糖代替品である。その製造はスクロースの異性化を介して進行し、これは一般に、イソマルツロースシンターゼ(スクロースグルコシルムターゼ、EC 5.4.99.11)を用いて酵素的に行われる。独国特許出願公開第1049800号明細書(DE 1049800)、独国特許出願公開第2217628号明細書(DE 2217628)、欧州特許出願公開第28900号明細書(EP 28900)および欧州特許出願公開第91063号明細書(EP 91063)には、酵素によるスクロースからイソマルツロースへの転化のための固定化細菌細胞を用いた方法が記載されている。この目的のために、欧州特許出願公開第0625578号明細書(EP 0625578)では、プロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)(CBS 574.77)、セラチア・プリムシカ(Serratia plymuthica)(ATCC 15928)、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)(NCIB 8285)、ロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)(NRRL−B 512 F (ATCC 1083 a))およびエルウィニア・ラポンティシ(Erwinia rhapontici)(NCPPB 1578)の群からの細菌株が使用されている。欧州特許出願公開第0392556号明細書(EP 0392556)および欧州特許出願公開第1257638号明細書(EP 1257638)には、クレブシエラ・テリゲナ(Klebsiella terrigena)JCM 1687、クレブシエラ属(Klebsiella sp.)No. 88(FERM BP−2838)ならびにクレブシエラ・シンガポリエンシス(Klebsiella singaporiensis)LX3およびLX21の群からの細菌株の使用が記載されている。
これらの異性化法は、生細胞または死細胞のいずれかを用いて、固定化細胞または遊離細胞を用いて行われる。例えば、独国特許出願公開第3133123号明細書(DE 3133123)および欧州特許出願公開第0915986号明細書(EP 0915986)には、欧州特許出願公開第0001099号明細書(EP 0001099)と同様にアルギン酸カルシウムまたはイオン交換体を用いた酵素触媒の固定化方法、発酵の状況でイソマルツロースを産生し得る遊離生細胞を用いた方法が記載されている。スクロースの酵素反応では、副生成物として、トレハルロース(α−D−グルコピラノシル−1,1−フルクトース)ならびにフルクトースおよびグルコースがしばしば形成される。
したがって、欧州特許出願公開第483755号明細書(EP 483755)にも、特定のシュードモナス(Pseudomonas)株またはアグロバクテリウム(Agrobacterium)株のスクロースグルコシルムターゼを使用することによって実質的に上記の方法をトレハルロースの生成物収率に関して最適化したトレハルロースの製造方法が記載されている。独国特許出願公開第102012216955号明細書(DE 102012216955)には、イソマルツロースの連続的な結晶化方法であって、A)イソマルツロースと水とを含むフィード溶液を提供するステップと、B)蒸発によって水を部分的に除去して、イソマルツロース結晶の懸濁液を得るステップと、C)前記懸濁液を、イソマルツロース含有固体と母液とに分離するステップと、任意にD)前記イソマルツロース固体を洗浄するステップとを含む方法が開示されている。
欧州特許出願公開第2674500号明細書(EP 2674500)には、スクロースからイソマルツロースを生成する酵素をスクロース液に作用させることによって得られるイソマルツロース含有糖液から固体材料を製造する方法であって、前記糖液を加熱して前記糖液の固形分を77〜96重量%に調整するステップと、前記ステップで得られた混合物に剪断力をかけて結晶核を生成させ、これを、生成物の温度を65〜120℃に保持しながら行うステップと、前記混合物を冷却して固体材料を得るステップとを含む方法が開示されている。
先行技術の欠点は、どちらかといえば純粋なイソマルツロース結晶が得られるため、含まれるトレハルロースが無駄になるという点、結晶質固体ではなく非晶質固体が得られるという点、および多量のエネルギーを必要とする高温域が作用するという点にある。
それ故、本発明の目的は、先行技術の方法の少なくとも1つの欠点を克服する方法を提供することであった。
発明の説明
驚くべきことに、請求項1記載の方法によって前記目的が達成可能であることが今や見出された。
したがって本発明は、イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料の製造方法であって、
A)スクロースからイソマルツロースおよびトレハルロースへの反応を触媒し得る酵素複合体を、スクロース含有溶液と接触させるステップと、
B)スクロースの少なくとも一部をイソマルツロースおよびトレハルロースへと異性化させるステップと、
C)前記酵素複合体を分離して、イソマルツロースとトレハルロースと水とを含有する溶液を得るステップと、
D)蒸発により水を部分的に除去して、全溶液に対して75重量%〜95重量%、好ましくは80重量%〜93重量%、特に好ましくは86重量%〜92重量%の固形分を有する濃縮溶液を得るステップと、
E)前記濃縮溶液を、30℃〜63℃、好ましくは45℃〜62℃、さらにより好ましくは55℃〜60℃の温度にし、次いで前記温度範囲でイソマルツロース結晶化を誘導し、次いで冷却することにより、イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料を得るステップと
を含む方法を提供する。
本発明による方法の利点の1つは、生成物品質が一定である点にある。
本発明による方法のなおさらなる利点は、装置固有の空時収率の向上が達成される点にある。
本発明による方法のなおさらなる利点は、種結晶およびその複合体の成長が不要である点にある。
本発明による方法のさらなる利点は、該方法を低温で運転できるため、エネルギー節約が可能である点にある。
本発明による方法のなおさらなる利点は、純粋なイソマルツロースに焦点を合わせた単なる結晶化方法よりも多くの生成物が固化されるため、収率がより高い点にある。
本発明の他の利点は、得られた生成物をすぐに使用でき、また結晶形成の完了に長時間を要しないという点にある。
「イソマルツロース」なる用語は、6−O−α−D−グルコピラノシド−D−フルクトースを意味すると理解されるべきである。
「トレハルロース」なる用語は、1−O−α−D−グルコピラノシド−D−フルクトースを意味すると理解されるべきである。
「酵素複合体」なる用語は、少なくとも1つの活性酵素を有する組成物または混合組成物を意味すると理解されるべきであり、それはまた、例えば生細胞のように本質的に複合体であってもよい。酵素複合体のさらなる例は、少なくとも1つの活性酵素が少なくとも1つのさらなるポリペプチドに結合している融合タンパク質であるが、精製酵素自体も本発明における酵素複合体であり得る。
本発明に関連して、「固定化酵素複合体」なる用語は、酵素複合体の水溶液中でのその自由拡散またはその自由運動が制限される、例えば遅くなるように、マトリックスに結合されるかまたはマトリックスによって囲まれる酵素複合体を意味すると理解されるべきである。
本発明に関連して、「イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料」なる用語は、全固体材料に対して少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも70重量%、さらにより好ましくは少なくとも90重量%の結晶質を含む固体材料を意味すると理解されるべきである。結晶含有量の測定に適した方法は、X線回折法である。
各物質の所与の重量値は、無水物質に関する。
特記しない限り、所与のパーセンテージ(%)は、いずれも重量パーセンテージである。
本発明による方法では、方法ステップA)のスクロース含有溶液中には、全スクロース含有溶液に対して20〜80重量%、特に30〜50重量%の濃度のスクロースが存在する。
本発明による好ましい方法は、イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料の製造であって、該固体材料が、乾燥固体材料の全重量に対して70〜90重量%、特に72〜89重量%、さらに特に74〜88重量%、さらに特に75〜85重量%の量のイソマルツロースを含む製造に特に適している。イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料は、乾燥固体材料の全重量に対して5〜25重量%、特に6〜20重量%の量のトレハルロースを含む。
イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料は、乾燥固体材料の全重量に対して0.1〜5重量%、特に0.2〜4重量%の量のグルコースを含み得る。
イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料は、乾燥固体材料の全重量に対して0.1〜5重量%、特に0.2〜4重量%の量のフルクトースを含み得る。
イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料は、乾燥固体材料の全重量に対して0.05〜4重量%、特に0.1〜3重量%の量のスクロースを含み得る。
好ましくは、イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料は、上記の3つの糖をすべて含む。
酵素複合体中に存在する酵素は、好ましくは酵素クラスEC 5.4.99.11の少なくとも1つのスクロースグルコシルムターゼである。プロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)、特にプロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)CBS 574.77株、プロタミノバクター・ルバー(Protaminobacter ruber)Z12株、セラチア・プリムシカ(Serratia plymuthica)、特にセラチア・プリムシカ(Serratia plymuthica)ATCC 15928株、セラチア・オドリフェラ(Serratia odorifera)、特にセラチア・オドリフェラ(Serratia odorifera)4Rx13株、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、特にセラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)NCIB 8285株、ロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、特にロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)ATCC 1083 a株、エルウィニア・ラポンティシ(Erwinia rhapontici)、特にエルウィニア・ラポンティシ(Erwinia rhapontici)ATCC 29283株、NCPPB 1578株、DSM 4484株、NX−5株およびWAC2928株、エルウィニア属(Erwinia sp.)、特にエルウィニア属(Erwinia sp.)D12株、アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、特にアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)MX−232株、クレブシエラ・テリゲナ(Klebsiella terrigena)、特にクレブシエラ・テリゲナ(Klebsiella terrigena)JCM 1687株、クレブシエラ属(Klebsiella sp.)、特にクレブシエラ属(Klebsiella sp.)FERM BP−2838株、LX3株およびNK33−98−8株、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、特にクレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)342株、クレブシエラ・シンガポレンシス(Klebsiella singaporensis)、特にクレブシエラ・シンガポレンシス(Klebsiella singaporensis)LX21株、シュードモナス・メソアシドフィラ(Pseudomonas mesoacidophila)、特にシュードモナス・メソアシドフィラ(Pseudomonas mesoacidophila)MX−45株、パントエア・ディスペルサ(Pantoea dispersa)、特にパントエア・ディスペルサ(Pantoea dispersa)UQ68J株、クレブシエラ・プランティコーラ(Klebsiella planticola)、特にクレブシエラ・プランティコーラ(Klebsiella planticola)CCRC 19112株、MX10株およびUQ14S株、エンテロバクター属(Enterobacter sp.)、特にエンテロバクター属(Enterobacter sp.)FMB−1(配列番号16)株、SZ62株およびEjp617株、アゾトバクター・ビネランジイ(Azotobacter vinelandii)DJからのスクロースグルコシルムターゼを本発明による方法において使用することが特に好ましく、その際、プロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)CBS 574.77およびプロタミノバクター・ルバー(Protaminobacter ruber)Z12が特に好ましい。
酵素を、ポリペプチドとして精製された形態で使用することができる。精製を容易にするために、これらは融合タンパク質の形態であってもよく、その際、例えば精製を容易にするタグ、例えばHisタグ、Strepタグ、GSTタグまたはMBPタグが、酵素に融合される。
本発明による方法では、酵素複合体が全細胞であることが好ましく、該全細胞は、好ましくは、プロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)、特にプロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)CBS 574.77株、プロタミノバクター・ルバー(Protaminobacter ruber)Z12株、セラチア・プリムシカ(Serratia plymuthica)、特にセラチア・プリムシカ(Serratia plymuthica)ATCC 15928株、セラチア・オドリフェラ(Serratia odorifera)、特にセラチア・オドリフェラ(Serratia odorifera)4Rx13株、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、特にセラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)NCIB 8285株、ロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、特にロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)ATCC 1083 a株、エルウィニア・ラポンティシ(Erwinia rhapontici)、特にエルウィニア・ラポンティシ(Erwinia rhapontici)ATCC 29283株、NCPPB 1578株、DSM 4484株、NX−5株およびWAC2928株、エルウィニア属(Erwinia sp.)、特にエルウィニア属(Erwinia sp.)D12株、アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、特にアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)MX−232株、クレブシエラ・テリゲナ(Klebsiella terrigena)、特にクレブシエラ・テリゲナ(Klebsiella terrigena)JCM 1687株、クレブシエラ属(Klebsiella sp.)、特にクレブシエラ属(Klebsiella sp.)FERM BP−2838株、LX3株およびNK33−98−8株、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)、特にクレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)342株、クレブシエラ・シンガポレンシス(Klebsiella singaporensis)、特にクレブシエラ・シンガポレンシス(Klebsiella singaporensis)LX21株、シュードモナス・メソアシドフィラ(Pseudomonas mesoacidophila)、特にシュードモナス・メソアシドフィラ(Pseudomonas mesoacidophila)MX−45株、パントエア・ディスペルサ(Pantoea dispersa)、特にパントエア・ディスペルサ(Pantoea dispersa)UQ68J株、クレブシエラ・プランティコーラ(Klebsiella planticola)、特にクレブシエラ・プランティコーラ(Klebsiella planticola)CCRC 19112株、MX10株およびUQ14S株、エンテロバクター属(Enterobacter sp.)、特にエンテロバクター属(Enterobacter sp.)FMB−1株、SZ62株およびEjp617株、アゾトバクター・ビネランジイ(Azotobacter vinelandii)DJの群から選択され、その際、プロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)CBS 574.77およびプロタミノバクター・ルバー(Protaminobacter ruber)Z12が特に好ましい。本発明による好ましい方法に含まれることが好ましい全細胞は、成長、休止、生存または死滅といったいかなる状態であってもよいが、休止細胞が特に好ましい。
酵素複合体の固定化は、例えばCLEA(insoluble crosslinked enzyme aggregates、不溶性架橋酵素凝集体)(Cao, L. et al., 2000, Cross−linked enzyme aggregates: a simple and effective method for the immobilization of penicillin acylase, Org. Lett., 2: 1361−1264)の形態で行われてもよいし、天然または合成起源の固体支持体材料上で行われてもよい。天然材料は、多糖類、例えばアルギネート、アガロース、セファロース、セルロースおよびそれらの誘導体(例えば、DEAEセルロースまたはCMセルロース)である。修飾セファロース、例えばエポキシ活性化セファロース、臭化シアン活性化セファロース、NHS活性化セファロース、チオール活性化セファロースを使用することも可能である。これらのセファロースは、例えばGE Healthcare社、BioRad社、Sigma社およびPierce社から市販されている。
使用可能な合成有機ポリマーは、ポリスチレン誘導体、ポリアクリレート、特にエポキシド活性化アクリル樹脂ビーズ(ユーパギット(Eupergit))、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ビニルおよびアリルポリマー、ポリエステルまたはポリアミドである。
好ましいポリ(メタ)アクリレートは、C〜C10−アルキルアクリレートポリマー、C〜C10−アルキルメタクリレートポリマーおよびC〜C10−アルキルアクリレート−C〜C10−アルキルメタクリレートコポリマーから選択される。封入方法およびさらに好ましく使用されるポリ(メタ)アクリレートポリマーは、欧州特許出願公開第3114218号明細書(EP 3114218)に記載されている。
使用可能な無機担体は、酸化ケイ素もしくは酸化アルミニウムまたはそれらの混合物をベースとする材料である。
酵素複合体の固定化は、高分子多孔質ゲル、例えばRSi(OCHの疎水性ゾル・ゲル材料、またはRSi(OCHとSi(OCHとの混合物への封入(Reetz, M.T.; Zonta, A.; Simpelkamp, J.; Rufinska, A.; Tesche, B. J. Sol−Gel Sci. Technol. 1996, 7, p. 35−43)、または多孔質高分子シリカゲルの混合物への封入(Elgren, T.M.; Zadvorny, O.A.; Brecht, E.; Douglas, T.; Zorin, N.A.; Maroney, M. J. & Peters, J. W.)によって行われてもよい。
さらに、固定化の他に、酵素膜反応器内での酵素の多用が考えられる。
本発明による方法で使用される酵素複合体、特に細胞を、多糖類、例えばアルギネート、ペクチン、カラギーナン、キトサン、もしくはポリビニルアルコール、例えばレンチカッツ(lentikats)、またはそれらの混合物、特にアルギネートに固定化するのが好ましく、これに関して、例えばAdvances in biochemical engineering biotechnology, Vol 58におけるShimizu, H., et al. (1997) Screening of novel microbial enzymes for the production of biologically and chemically useful compounds:New Enzymes for Organic Synthesis (Scheper, T., ed.) pp. 45−88, Springer, New York参照。
本発明による方法において使用される酵素複合体の任意の形態に使用すべき特に好ましい固定化は、欧州特許出願公開第2011865号明細書(EP 2011865)に記載の方法である。該方法では、不活性支持体上に固定化された酵素複合体に、ヒドロシリル化によって得られたシリコーン被覆が備えられる。
本発明によれば、方法ステップB)において4〜9.5のpHが存在することが好ましい。このpHは、酸、特に無機酸、好ましくは硫酸、塩酸または酢酸の群の酸により有利に確立される。
本発明によれば、方法ステップB)において、スクロース含有溶液中で測定した場合に、20〜40℃、好ましくは25〜35℃の温度が存在することも好ましい。
方法ステップC)において、酵素複合体および最終的に含まれる固体不純物は、イソマルツロースから分離される。これは、例えばろ過、沈降、イオン交換クロマトグラフィーまたは遠心分離により行われる。酵素複合体の固定化特性ゆえ、この分離は、非固定化酵素を用いた場合よりも促進される。
方法の経済性の理由から、本発明によれば、固定化酵素複合体を、スクロース含有溶液が流れる固体層の形態で使用することが好ましい(H. Schiweck, Zuckerind. (1990), 115 (7), 555−565)。相応する固体層プロセスは、A. Liese, et. al. Processes in A. Liese, K. Seelbach, C. Wandrey (Eds.), Industrial Biotransformations 2nd Edition (2006), Wiley−VCH, Weinheimに記載されている。
最終的に含まれる固体不純物が、沈降によってイソマルツロースから分離される場合、それは有利であり得る。これを、好ましくは、2℃〜30℃、好ましくは3℃〜25℃、特に好ましくは4℃〜12℃の温度での、2日間〜60日間、好ましくは10日間〜50日間、より好ましくは20日間〜40日間の期間にわたる貯蔵によって達成することが好ましく、その間に、最終的に含まれる固体不純物が、イソマルツロースとトレハルロースと水とを含有する溶液の底部に沈む。
これによって、30℃程度の低温であってもイソマルツロース結晶化の誘導を引き起こし得るという驚くべき技術的効果が奏される。したがって、本発明による他の好ましい方法は、方法ステップC)において、酵素複合体および最終的に含まれる固体不純物を、2日間〜60日間の期間にわたる貯蔵によってイソマルツロースから分離し、好ましくはこれに、ステップD)において、蒸発により水を除去して全溶液に対して86重量%〜92重量%の固形分を有する濃縮溶液を得るという特徴と、ステップE)において、前記濃縮溶液を30℃〜50℃の温度にするという特徴とを伴うことを特徴とする。
蒸発の程度を変化させることによって様々な固形分を達成することができ、これを、例えば方法ステップD)における滞留時間によって制御することができる。
本発明による好ましい方法は、方法ステップD)が、50℃〜80℃、好ましくは60℃〜75℃、特に好ましくは63℃〜68℃の温度範囲で、かつ70mbar〜200mbar、好ましくは100mbar〜180mbar、特に好ましくは130mbar〜160mbarの圧力範囲で行われることを特徴とする。特に、これに関連して、本発明による方法において、方法ステップD)は、63℃〜68℃の温度範囲で、かつ130mbar〜160mbarの圧力範囲で行われることが好ましい。
本発明による他の好ましい方法は、方法ステップD)が、50℃〜80℃、好ましくは60℃〜75℃、特に好ましくは63℃〜68℃の温度範囲で、かつ250mbar〜500mbar、好ましくは275mbar〜450mbar、特に好ましくは300mbar〜400mbarの圧力範囲で行われることを特徴とする。特に、これに関連して、本発明による方法において、方法ステップD)は、63℃〜68℃の温度範囲で、かつ300mbar〜400mbarの圧力範囲で行われることが好ましい。
本発明によるなおもさらなる他の好ましい方法は、方法ステップD)が、95℃〜130℃、好ましくは106℃〜121℃、特に好ましくは108℃〜118℃の温度範囲で、かつ250mbar〜500mbar、好ましくは275mbar〜450mbar、特に好ましくは300mbar〜400mbarの圧力範囲で行われることを特徴とする。特に、これに関連して、本発明による方法において、方法ステップD)は、108℃〜118℃の温度範囲で、かつ300mbar〜400mbarの圧力範囲で行われることが好ましい。
蒸発の程度を変化させることによって、様々な固形分および/または収率を達成することができ、これを、例えば方法ステップD)における滞留時間、圧力および温度によって制御することができる。蒸発を、連続式蒸発器または回分式蒸発器で行うことができる。
本発明によれば、方法ステップD)において、3.5〜9.5のpHが存在することが好ましい。
方法ステップE)において、濃縮溶液を、30℃〜63℃、好ましくは45℃〜62℃、さらにより好ましくは55℃〜60℃の温度にし、これを好ましくは周囲圧力で行う。
本発明により、方法ステップD)において全溶液に対して86重量%〜92重量%の固形分を有する濃縮溶液を取得し、かつ方法ステップE)において該濃縮溶液を55℃〜60℃の温度にする場合、これは特に好ましい。
本発明による好ましい方法は、方法ステップE)において、濃縮溶液を30℃〜63℃、好ましくは45℃〜62℃、さらにより好ましくは55℃〜60℃の温度にし、次いで、イソマルツロース結晶化を、イソマルツロース種結晶の添加、剪断力、撹拌、摩擦、放射線および超音波からなる群のうちの少なくとも1つから選択される手段によって誘導することを特徴とし、その際、剪断力が特に好ましい。これに関連して、イソマルツロース結晶化を、選択された剪断力の手段により、ただしイソマルツロース種結晶を添加せずに誘導することが極めて好ましい。
本発明による好ましい方法は、方法ステップE)においてイソマルツロース種結晶を添加する場合、これらを、濃縮溶液中に含まれるイソマルツロースの全量に対して0.01〜10重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%の量で添加することを特徴とする。
本発明による好ましい方法は、方法ステップE)において、剪断力付与装置によって、好ましくはイソマルツロース種結晶を添加せずに、剪断力によりイソマルツロース結晶を誘導することを特徴とする。
本発明において、「剪断力付与装置」とは、材料に剪断力を加える装置である。これは、例えば、高粘性材料を混練し得る装置、したがって材料を移動させる力が一方向および反対方向に加えられて該材料を粉砕、混練または混合する装置であり得る。これは特に、混練機としての機能を有する装置、より詳細には、材料を加熱することができ、そして加工済みの材料が装置の容器に残留、付着しないように該材料を掻き取ることができる装置であり得る。装置は、混練機、押出機、混練機、撹拌機および汎用混合撹拌機であってよく、押出機が好ましく用いられる。
これらの剪断力付与装置は、容積100〜300mlの二重壁容器を備えた小型の実験室用混練機であってよい。この装置は、好ましくは10〜40rpm、より好ましくは20〜40rpmの回転速度を有する。この装置は、2枚の同方向回転混練ブレードを備えた水平方向の混練槽を有していてもよく、該装置の最大トルクは40Nmまたは30Nmであってもよい。二重壁ジャケット内の熱流体により、生成物温度を調整することができる。例として、IKA HKD−T 06が挙げられる。この装置内の生成物は円運動で動かされ、混練ブレード間で剪断される。この装置では、完全な結晶化および白色固体生成物の形成に要する時間(以下「加工時間」と呼ぶ)は、1〜40分間、好ましくは3〜15分間であり得る。加工時間中、混練および撹拌によってイソマルツロース混合物に連続的に剪断力が加えられる。混練装置は、回分式で運転される。加工時間の終了後、生成物は混練槽から取り出される。
連続式剪断力付与装置として、実験室用押出機、特に同方向回転二軸押出機、例えばHaake PolyLab OSを使用することができる。スクリュの長さと直径との比(L/D)は、25であり得る。スクリュは、搬送要素および混練要素を含むように構成され得る。材料は、供給口から押出機の排出端まで水平に搬送される。生成物は、スクリュ内で特に混練要素間で剪断される。装置の最大トルクは、130Nmまたは100Nmであり得る。押出機は、押出機バレルの電気加熱部を有することができる。押出機の回転速度は、5〜100rpm、好ましくは10〜50rpmであり得る。押出機内での加工時間は、20秒間〜5分間、好ましくは30秒間〜2分間であり得る。
大型の剪断力付与装置としては、混練押出機、特に単一の回転送りスクリュを備えた混練機を使用することができる。スクリュは、搬送要素および混練要素を含み得る。材料は、供給口から押出機の排出端まで水平に搬送される。生成物は、スクリュ内で特に混練要素間で剪断される。
本発明による好ましい方法は、方法ステップE)において、超音波によるイソマルツロース結晶化の誘導が、20W/cm〜400W/cm、特に80W/cm〜300W/cm、特に120W/cm〜180W/cmの範囲の比表面出力密度の超音波処理によって達成されることを特徴とする。
本発明によれば、方法ステップE)において、3.5〜9.5のpHが存在することが好ましい。
以下に列挙される実施例は、本発明を例示的に説明するものであって、何ら本発明を実施例で規定される実施形態に限定することを意図したものではない。本発明の範囲は、本明細書全体および特許請求の範囲から生じるものである。
実施例:
実施例1:スクロース含有溶液の異性化
いずれの実験についても、以下のようにして異性化を行った。
プロタミノバクター・ラブラム(Protaminobacter rubrum)(CBS 574.77)株の継代培養から得られた細胞を、50g/kgのスクロース、15g/kgのコーン膨潤水、7g/kgの硫酸アンモニウム、0.5g/kgの酵母抽出物、1g/kgの硫酸二水素カリウム、0.41g/kgの塩化マグネシウム七水和物、0.004g/kgの塩化マンガン四水和物、0.047g/kgのクエン酸鉄一水和物および926g/kgの水からなる滅菌栄養素培地1〜5mlを適宜pH7.2に調整したもので水簸した。この懸濁液は、前培養のための接種材料としての役割を果たした。これは、1リットル振とうフラスコ内の上記栄養素溶液200mlを含む。
30℃で20時間培養した後、50g/kgのスクロース、15g/kgのコーン膨潤水、3g/kgの硫酸アンモニウム、4g/kgのリン酸水素アンモニウム、0.5g/kgの酵母抽出物、1g/kgの硫酸二水素カリウム、0.41g/kgの塩化マグネシウム七水和物、0.004g/kgの塩化マンガン四水和物、0.047g/kgのクエン酸鉄一水和物および926g/kgの水からなる無菌生成培地1リットルをpH7.2に調整したものを入れた2リットル発酵槽に、初期光学密度(OD600)が1となるように前培養物を接種した。
発酵を、30℃、pH7(調節済み)およびpO 30%(カスケードスターラー、空気流)で実施した。発酵中にスクロースを供給した。15〜20時間後、発酵プロセスを完了させ、固定化のためにバイオマスを収穫することができた。
この目的のために、得られた懸濁液を、体積比1:1の水および4%濃度のアルギネート溶液と混合した。次いで、この懸濁液を2%濃度のCaCl溶液に滴下することにより固定化した。得られたビーズを、ポリエチレンイミンおよびグルタルアルデヒドで後硬化した。得られた生体触媒は、4〜10℃で数週間貯蔵可能である。
得られた固定化細胞を、加熱可能なカラム型反応器に導入し、20〜35℃に加熱し、そして全濃厚汁に対して41重量%のスクロース含分を有するテンサイの濃厚汁の希釈物を、連続流で通す。
異性化後の組成を、表1に示す。
Figure 0006926238
実施例2:沈降
いくつかの実験では、最終的に含まれる固体不純物を、30日間にわたる20℃での貯蔵による沈降によってイソマルツロースから分離した。
実施例3:濃度
イソマルツロースとトレハルロースと水とを含有する溶液を、ロータリーエバポレーター内で、65℃、130mbarにて、所望の固形分85〜98%となるまで濃縮した。濃縮溶液の降下蒸気圧を補償するために、蒸発プロセス中に圧力を110mbarに下げた。蒸発プロセスの終わりに、150mbarで温度を95℃に上げて、流し込み可能なシロップを得た。
以下のパーセントで示される所与の含水率値は、100重量%−固形分重量%に等しい。
実施例4:結晶化
混練要素および搬送要素を備えたサーモフィッシャー(Thermo Fischer)連続二軸スクリュ押出機(Haake PolyLab OS PTW 16/25)内で結晶化を誘導した。濃縮シロップを、押出機の加熱された(約140℃の)供給漏斗に移した。
これよりも高温で結晶化を誘導すると、取り扱いが容易でなく、かつより高いエネルギー量を必要とする生成物が生じる(C1およびC2)。過度に濃縮された溶液は、適切な結晶化が不可能である(C3)。本発明による温度で形成される非常に有用な結晶塊状物は、さらに非常に容易に加工可能であり、また外観が良好ですぐに使用可能な非常に均質な生成物を提供し得る。
Figure 0006926238

Claims (9)

  1. イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料の製造方法であって、
    A)スクロースからイソマルツロースおよびトレハルロースへの反応を触媒し得る酵素複合体を、スクロース含有溶液と接触させるステップと、
    B)スクロースの少なくとも一部をイソマルツロースおよびトレハルロースへと異性化させるステップと、
    C)前記酵素複合体を分離して、イソマルツロースとトレハルロースと水とを含有する溶液を得るステップと、
    D)蒸発により水を部分的に除去して、全溶液に対して75重量%〜95重量%、好ましくは80重量%〜93重量%、特に好ましくは86重量%〜92重量%の固形分を有する濃縮溶液を得るステップと、
    E)前記濃縮溶液を、30℃〜63℃、好ましくは45℃〜62℃、さらにより好ましくは55℃〜60℃の温度にし、次いで前記温度範囲でイソマルツロース結晶化を誘導し、次いで冷却することにより、イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料を得るステップと
    を含む方法。
  2. 方法ステップA)の前記スクロース含有溶液中には、全スクロース含有溶液に対して20〜80重量%、特に30〜50重量%の濃度のスクロースが存在することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記酵素複合体中に存在する酵素は、酵素クラスEC 5.4.99.11の少なくとも1つのスクロースグルコシルムターゼであることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 方法ステップB)において、3.5〜9.5のpHが存在することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 方法ステップC)において、前記酵素複合体および最終的に含まれる固体不純物を、ろ過、沈降または遠心分離によりイソマルツロースから分離することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 方法ステップD)を、63℃〜68℃の温度範囲で、かつ130mbar〜160mbarの圧力範囲で行うことを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 方法ステップD)において全溶液に対して86重量%〜92重量%の固形分を有する濃縮溶液を取得し、かつ方法ステップE)において前記濃縮溶液を55℃〜60℃の温度にすることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. イソマルツロース結晶化を、イソマルツロース種結晶の添加、剪断力、撹拌、摩擦、放射線および超音波からなる群のうちの少なくとも1つから選択される手段によって誘導することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 前記イソマルツロース結晶とトレハルロースとを含む固体材料は、
    イソマルツロースを、乾燥固体材料の全重量に対して70〜90重量%、特に72〜89重量%、さらに特に74〜88重量%、さらに特に75〜85重量%の量で含み、
    トレハルロースを、乾燥固体材料の全重量に対して5〜25重量%、特に6〜20重量%の量で含み、
    グルコースを、乾燥固体材料の全重量に対して0.1〜5重量%、特に0.2〜4重量%の量で含み、
    フルクトースを、乾燥固体材料の全重量に対して0.1〜5重量%、特に0.2〜4重量%の量で含み、かつ
    スクロースを、乾燥固体材料の全重量に対して0.05〜4重量%、特に0.1〜3重量%の量で含む
    ことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
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