JP6925854B2 - ジブおよびクレーン - Google Patents

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Description

本発明は、ラティス構造のジブおよび該ジブを備えたクレーンに関する。
クレーン200に備えられる従来のラティス構造のジブ20(以下、「従来のジブ20」と略記する)は、図4に示すように、基ジブ1、複数の中間ジブ2およびトップジブ4のそれぞれが継ぎ合わさって構成されている。
また、トップジブ4の先端に起伏ペンダントワイヤ102の一端が取付けられるとともに、第1中継シーブ107に起伏ペンダントワイヤ102の他端が固定されている。さらに、起伏ワイヤ103が、第1中継シーブ107および中継フレーム108の上端に取付けられた第2中継シーブ109を介して起伏ウインチ104で巻き取られる。この起伏ワイヤ103の巻き取りによって従来のジブ20が起伏する。クレーン200の作業半径が長くなる場合においては、中間ジブ2の個数を増やして従来のジブ20の全長を長くする。
しかしながら、従来のジブの全長を長くした場合、長くした分だけ座屈長さも長くなり、細長比、座屈係数が大きくなることから自重によって撓む部分が増えてしまう。この現象を回避するための方策としてジブの構成部材を大きく・太くして強度を増すことが考えられるところ、該構成部材を大きく・太くするとその分重量も重くなり、結果、ジブが自重によって大きく撓んでしまう。
本発明は、以上の各問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、クレーンの作業半径の長短に拘らず、ジブの軽量化および撓み抑制を図ることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るジブは、クレーンに設けられたラティス構造のジブであって、前記ジブの本体部に相当する複数の中間ジブと、前記ジブの先端部に相当するトップジブと、前記中間ジブと前記トップジブとの間に配置される中間ペンダントジブと、を備えており、前記中間ペンダントジブには、前記ジブを支持するための起伏ペンダントワイヤが取付けられる取付部が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、起伏ペンダントワイヤを、中間ジブとトップジブとの間に配置される中間ペンダントジブの取付部に取付けることができる。したがって、起伏ペンダントワイヤを中間ペンダントジブの取付部に取付けた場合、ジブにおける中間ペンダントジブよりも先端側の部分はいわゆる片持ち梁の状態となり、ジブの先端に掛かる荷重によって上記先端側の部分に曲げモーメントが加わる。この曲げモーメントによって、上記先端側の部分の撓み(自重に基づく)が打ち消される。それゆえ、例えば、クレーンの作業半径が長い故にジブの全長が長くなっても、起伏ペンダントワイヤをトップジブの取付部に取付けた場合と比較して、ジブにおいて撓みが生じる部分(自重に基づく)を少なくすることができる。
また、起伏ペンダントワイヤを中間ペンダントジブの取付部に取付けた場合、トップジブの取付部に取付けた場合と比較して、起伏ペンダントワイヤの支持によって座屈が生じ得るジブの部分が少なくなる。したがって、座屈長さが短くなり、細長比および座屈係数が小さくなることから、座屈に対する強度を出すためにジブの構成部材を大きく・太くする必要がなくなり、中間ジブ・トップジブの軽量化を図ることができる。それゆえ、例えばクレーンの作業半径が長い場合でも、軽量化が実現された本発明の一態様に係るジブを用いて作業を安全に行うことができる。
一方、クレーンの作業半径が短い場合には、起伏ペンダントワイヤをトップジブの取付部に取付けることによって曲げモーメントによる上記先端側の部分の変形を回避しつつ、軽量化が実現された本発明の一態様に係るジブを用いて作業を安全に行うことができる。以上により、本発明の一態様に係るジブによれば、クレーンの作業半径の長短に拘らず、該ジブの軽量化および撓み抑制を図ることができる。
また、本発明の一態様に係るジブは、前記中間ペンダントジブは、前記複数の中間ジブのうちで最も前記ジブの先端側に配置される中間ジブと、前記トップジブとの間に配置されていても良い。上記構成によれば、起伏ペンダントワイヤを中間ペンダントジブの取付部に取付けた場合、ジブの先端に掛かる荷重によって曲げモーメントが加わる部分が略トップジブのみとなり、該曲げモーメントの大きさが小さくなる。それゆえ、上記曲げモーメントによるジブの変形を抑制しつつ、クレーンの作業半径の長短に拘らず、ジブの軽量化および撓み抑制を図ることができる。
また、本発明の一態様に係るジブは、前記取付部は、前記ジブが水平になった状態において、前記ジブの中心軸よりも鉛直下側の位置に配置されていても良い。中間ペンダントジブの取付部が、ジブが水平になった状態においてジブの中心軸と同じ位置、あるいは該中心軸よりも鉛直上側の位置に配置されている場合、上記取付部に取付けられた起伏ペンダントワイヤの支持力によって自重に基づくジブの撓みが助長される。
その点、上記構成によれば、中間ペンダントジブの取付部に取付けられた起伏ペンダントワイヤの支持力は、ジブが鉛直上側に凸となって撓むように該ジブに作用する。それゆえ、自重に基づくジブの撓みが上記支持力によって打ち消されることから、の撓みが助長される。クレーンの作業半径の長短に拘らずジブの軽量化を図りつつ、該ジブのさらなる撓み抑制を図ることができる。
また、本発明の一態様に係るクレーンは、上記ジブを備えていることが好ましい。上記構成によれば、作業半径の長短に拘らず、ジブの軽量化および撓み抑制が図られたクレーンを実現することができる。
本発明の一態様によれば、クレーンの作業半径の長短に拘らず、ジブの軽量化および撓み抑制を図ることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るクレーンおよびジブの構造の概略を示す側面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る中間ペンダントジブの構造の概略を示す平面図である。(b)は、中間ペンダントジブの第1取付部、トップジブの第2取付部および起伏ペンダントワイヤの先端部の構造の概略を示す側面図である。 上記ジブの能力線図である。 従来のジブの構造を示す概略図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図4に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、ある項目にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、他の項目においても同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。
〔クレーンおよびジブの構造〕
図1は、本発明の一実施形態に係るクレーン100およびジブ10の構造を示す概略図である。図2の(a)は、本発明の一実施形態に係る中間ペンダントジブ3の構造の概略を示す平面図である。図2の(b)は、中間ペンダントジブ3の第1取付部3a、トップジブ4の第2取付部4aおよび起伏ペンダントワイヤ102の先端部102aの構造を示す概略図である。
(クレーンの構造)
図1に示すように、クレーン100は、ジブ10、旋回フレーム101、起伏ペンダントワイヤ102、起伏ワイヤ103、起伏ウインチ104、巻上ワイヤ105、巻上ウインチ106、第1中継シーブ107、中継フレーム108、第2中継シーブ109、先端シーブ110およびフック部位111を備えている。
ジブ10は、旋回フレーム101に起伏可能に設けられたクレーン100の腕であり、ラティス構造となっている。旋回フレーム101は、クレーン100に旋回可能に設けられている。旋回フレーム101の上面には、起伏ワイヤ103の巻き取りおよび巻き出しを行う起伏ウインチ104、巻上ワイヤ105の巻き取りおよび巻き出しを行う巻上ウインチ106、および中継フレーム108が設置されている。中継フレーム108の上端には、起伏ワイヤ103を中継する第2中継シーブ109、および巻上ワイヤ105を中継する2つの第2中継シーブ109が設けられている。
また、ジブ10におけるトップジブ4の先端に起伏ペンダントワイヤ102の一端が取付けられるとともに、第1中継シーブ107に起伏ペンダントワイヤ102の他端が固定されている。また、起伏ワイヤ103が、第1中継シーブ107および第2中継シーブ109を介して起伏ウインチ104で巻き取られる。起伏ペンダントワイヤ102は、ジブ10を支持するためのワイヤである。起伏ワイヤ103は、ジブ10を支持し、かつ起伏させるためのワイヤである。
さらに、トップジブ4の先端には、巻上ワイヤ105を中継する先端シーブ110が2つ設けられている。具体的には、図2の(a)に示すように、トップジブ4の先端の両側壁を円筒形状の第2軸4bが貫通しており、上記両側壁の間の空間に露出している第2軸4bの部位に、2つの先端シーブ110が設けられている。また、図1に示すように、旋回フレーム101の上面に一端が固定された巻上ワイヤ105は、第2中継シーブ109の一方および先端シーブ110の一方を介して、フック部位111に設けられた一対のフック部位シーブ(不図示)に掛けられる。
フック部位111は、図1および図2の(a)に示すように、フック部位本体111aと、該フック部位本体111aの下方に配置された、荷を吊るすためのフック111bと、フック部位本体111aの内部の空間に配置された一対のフック部位シーブとで構成されている。フック部位111は、巻上ワイヤ105によって一対のフック部位シーブを介して吊り下げられている。一対のフック部位シーブに掛けられた巻上ワイヤ105は、先端シーブ110の他方および第2中継シーブ109の他方を介して、巻上ウインチ106で巻き取られる。
(ジブの構造)
図1に示すように、ジブ10は、基ジブ1、複数の中間ジブ2、中間ペンダントジブ3およびトップジブ4を備えている。具体的には、ジブ10は、基ジブ1、複数の中間ジブ2、中間ペンダントジブ3およびトップジブ4のそれぞれが継ぎ合わさって構成されており、これら4種類の部材に分解することが可能となっている。また、基ジブ1、複数の中間ジブ2、中間ペンダントジブ3およびトップジブ4の成形材料としては、例えば高硬度鋼を例示することができる。
基ジブ1は、ジブ10の根元に相当する側の端部が、旋回フレーム101に起伏可能に取付けられている。中間ジブ2は、クレーン100の作業半径に応じて基ジブ1と中間ペンダントジブ3との間、あるいは基ジブ1とトップジブ4との間に配置される部材であり、ジブ10の本体部に相当する。中間ジブ2は、最多で5つ継ぎ合わせることができる。中間ペンダントジブ3は、複数の中間ジブ2のうちで最もジブ10の先端側に配置される中間ジブ2と、トップジブ4との間に配置される部材であり、クレーン100の作業半径が長い場合に用いられる。トップジブ4は、ジブ10の先端部に相当する部材である。
作業をする際には、クレーン100の作業半径の長短に応じて継ぎ合わせる中間ジブ2の個数を増減し、作業半径に適合したジブ10の全長となるように調整する。また、クレーン100の作業半径が短い場合は中間ペンダントジブ3を用いず、基ジブ1、複数の中間ジブ2およびトップジブ4でジブ10を構成する。
なお、本実施形態では、中間ジブ2の個数が全部で5つになっているものの、この個数はあくまで一例であり、クレーン100の最大作業半径に応じて適宜増減してもよい。また、中間ペンダントジブ3は必ずしも、複数の中間ジブ2のうちで最もジブ10の先端側に配置される中間ジブ2と、トップジブ4との間に配置される必要はない。中間ペンダントジブ3とトップジブ4との間に中間ジブ2が配置されていてもよい。
クレーン100の作業半径が長い場合、図2の(a)に示すように、起伏ペンダントワイヤ102の先端部102aを、中間ペンダントジブ3に設けられた第1取付部3a(取付部)に取付ける。第1取付部3aは、中間ペンダントジブ3に対して起伏ペンダントワイヤ102を取付けるための部材であり、中間ペンダントジブ3の両側壁から外部に向けて突出している第1軸3bの部位のそれぞれに設けられている。第1軸3bは円筒形状であり、中間ペンダントジブ3の両側壁を貫通している。
具体的には、第1取付部3aは、図2の(b)に示すように、円板形状の連結部位3a−1と板形状の取付部位3a−2とで構成されている。図2の(a)に示すように、連結部位3a−1には上記第1軸3bの部位が貫通しており、該連結部位3a−1と上記第1軸3bの部位とが連結している。取付部位3a−2は、図2の(a)および(b)に示すように、連結部位3a−1における中間ジブ4側を向く面から突出しており、取付部位3a−2の長手方向は第1軸3bの中心軸(不図示)の延伸方向と略一致する。また、取付部位3a−2には、ボルト(不図示)を挿入できる程度の貫通孔が形成されている。
図2の(b)に示すように、起伏ペンダントワイヤ102の先端部102aは側面視でU字形状であり、第1取付部3aの取付部位3a−2を挟み込むことができるようになっている。また、先端部102aの2つの壁には、取付部位3a−2に形成された貫通孔の径と略同一の径の貫通孔がそれぞれ形成されている。この2つの貫通孔の中心軸は共通している。
起伏ペンダントワイヤ102を第1取付部3aに取付ける際には、取付部位3a−2の貫通孔の中心軸と先端部102aの貫通孔の中心軸とが一致するように、取付部位3a−2を先端部102aによって挟み込む。そして、これらの貫通孔にボルトを貫通させてナット(不図示)で締め付けることで、図2の(a)に示すように先端部102aが取付部位3a−2に対して固定される。
一方、クレーン100の作業半径が短い場合、起伏ペンダントワイヤ102をトップジブ4に設けられた図2の(a)に示す第2取付部4aに取付ける。第2取付部4aは、トップジブ4に対して起伏ペンダントワイヤ102を取付けるための部材であり、トップジブ4の両側壁から外部に向けて突出している第2軸4bの部位のそれぞれに設けられている。
第2取付部4aは、図2の(b)に示すように第1取付部3aと同一の形状・大きさとなっており、円板形状の連結部位4a−1と板形状の取付部位4a−2とで構成されている。起伏ペンダントワイヤ102の第2取付部4aへの取付方法についても、上述の第1取付部3aへの取付方法と同様である。なお、クレーン100の作業半径が短い場合、図2の(a)に示すジブ10は、中間ペンダントジブ3が存在しない、すなわち最もジブ10の先端側に配置された中間ジブ4とトップジブ4とが直接継ぎ合わさった構成となる(不図示)。
ここで、ジブ10は、図1に示すように、ジブ10の重心軸Gが該ジブ10の中心軸Tよりも鉛直下側に配置されるような構造となっており、第1取付部3aは、中間ペンダントジブ3において側面視で重心軸G上に配置されている。同様に、第2取付部4aは、トップジブ4において側面視で重心軸G上に配置されている。
具体的には、第1軸3bの中心軸(不図示)および第2軸4bの中心軸(不図示)のそれぞれが重心軸Gと交差しており、第1取付部3aの連結部位3a−1の中心軸(不図示)と第1軸3bの中心軸とが一致するように、連結部位3a−1が第1軸3bに連結している。同様に、第2取付部4aの連結部位4a−1の中心軸(不図示)と第2軸4bの中心軸とが一致するように、連結部位4a−1が第2軸4bに連結している。
上述のような第1・第2取付部3a・4aの配置とすることにより、起伏ペンダントワイヤ102を第1・第2取付部3a・4aのいずれに取付けても(クレーン100の作業半径が長い場合でも短い場合でも)、自重に基づくジブ10の撓みが抑制される。すなわち、起伏ペンダントワイヤ102を第1・第2取付部3a・4aのいずれに取付けても、起伏ペンダントワイヤ102の支持力が、ジブ10の根元から同ワイヤ102の取付箇所までのジブ10の部位が鉛直上側に凸となって撓むように作用する。
なお、上述の第1・第2取付部3a・4aの配置は必須ではない。ただし、自重によるジブ10の撓み抑制の観点からは、少なくとも第1取付部3aについては、ジブ10が水平になった状態において該ジブ10の中心軸Tよりも鉛直下側の位置に配置されていることが好ましい。
また、本実施形態では、第1取付部3aと第2取付部4aとが同一の形状・大きさとなっているがあくまで一例であり、両取付部の形状・大きさがそれぞれ異なっていてもよい。ただし、クレーン100は、その作業半径に応じて起伏ペンダントワイヤ102の先端部102aの取付箇所を異ならせる構造になっていることから、取付部位3a−2の形状・大きさおよび取付部位4a−2の形状・大きさについては、少なくとも略一致していることが好ましい。
さらに、本実施形態では、取付部位3a−2・4a−2ともに板形状となっているがこれもあくまで一例であり、起伏ペンダントワイヤ102の先端部102aの形状・大きさ等に適合するように、適宜別の形状を採用してもよい。
〔ジブの能力〕
図3は、ジブ10の能力線図である。ジブ10の全長を長くする必要がある場合に、上述のように中間ペンダントジブ3をジブ10に組み込んで起伏ペンダントワイヤ102を第1取付部3aに取付けることにより、従来のジブ20と比較して、ジブ10の最大全長をより長くすることができる。すなわち、クレーン100が、より長い作業半径に対応可能となる。
つまり、従来のジブ20であれば、起伏ペンダントワイヤ102を常にトップジブ4の第2取付部4aに取付けることから、従来のジブ20の略全長が座屈長さとなる。したがって、作業半径が長くなれば長くなるほど細長比・座屈係数も大きくなり、従来のジブ20全体が自重によって大きく撓んでしまう。それゆえ、従来のジブ20においては、最大全長45mが限界であった。
その点、ジブ10は、クレーン100の作業半径が長くなったら起伏ペンダントワイヤ102を中間ペンダントジブ3の第1取付部3aに取付けることから、ジブ10の座屈長さが該ジブ10の全長よりも短くなる。それゆえ、クレーン100の作業半径が長くなっても細長比・座屈係数を一定程度の数値に抑えることができ、自重に基づくジブ10の撓みを抑制することができる。具体的には、従来のジブ20と比較して細長比を15%から20%、座屈係数を40%程度小さくすることができる。
ここで、トップジブ4はいわゆる片持ち梁の状態になり、フック部位111に吊るされた荷の重量に基づく曲げモーメントが作用する。しかしながら、図3に示すように、ジブ10が持ち上げ可能な荷の重量は、ジブ10の全長が長くなれば長くなるほど軽くなることから(例えば、ジブ10の最大全長55mで荷の定格荷重2t)、強度をさほど考慮することなくトップジブ4で曲げモーメントに耐えることができる。これらの効果が得られることにより、ジブ10においては、図3に示すように、クレーン100の作業半径(ジブ10の最大全長)を55mまで伸ばすことが可能となった。
一方、ジブ10の全長が短くてもよい場合には、中間ペンダントジブ3を用いずに起伏ペンダントワイヤ102をトップジブ4の第2取付部4aに取付けることにより、強度をさほど考慮することなく、ジブ10によって比較的重い重量の荷を持ち上げることができる。
つまり、ジブ10の全長が短いことから起伏ペンダントワイヤ102を第2取付部4aに取付けても座屈長さが短く、細長比・座屈係数を小さく抑えることができる。したがって、自重に基づくジブ10の撓みが抑制される。また、トップジブ4がいわゆる片持ち梁の状態にはならず、該トップジブ4に曲げモーメントも作用しない。これらの効果が得られることにより、ジブ10においては、図3に示すように、中間ペンダントジブ3を用いない場合のクレーン100の最大作業半径(ジブ10の全長)33mであっても6.8tまでの重量の荷を持ち上げることができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
2 中間ジブ
3 中間ペンダントジブ
3a 第1取付部(取付部)
4 トップジブ
10 ジブ
100 クレーン
102 起伏ペンダントワイヤ
T 中心軸

Claims (4)

  1. クレーンに設けられたラティス構造のジブであって、
    前記ジブの本体部に相当する複数の中間ジブと、
    前記ジブの先端部に相当するトップジブと、
    前記中間ジブと前記トップジブとの間に配置される中間ペンダントジブと、を備えており、
    前記中間ペンダントジブには、前記ジブを支持するための起伏ペンダントワイヤが取付けられる取付部が設けられており、
    前記取付部は、前記中間ペンダントジブの両側壁よりも外側に配置されており、
    前記起伏ペンダントワイヤは、先端部が前記取付部を挟み込むことが可能な形状になっているとともに、当該先端部にボルトを挿入可能な第1の貫通孔が形成されており、
    前記取付部には、前記ボルトを挿入可能な第2の貫通孔が形成されており、
    前記取付部が前記先端部に挟み込まれた状態において、前記第1の貫通孔の中心軸と前記第2の貫通孔の中心軸とが一致することを特徴とするジブ。
  2. 前記中間ペンダントジブは、前記複数の中間ジブのうちで最も前記ジブの先端側に配置される中間ジブと、前記トップジブとの間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のジブ。
  3. クレーンに設けられたラティス構造のジブであって、
    前記ジブの本体部に相当する複数の中間ジブと、
    前記ジブの先端部に相当するトップジブと、
    前記中間ジブと前記トップジブとの間に配置される中間ペンダントジブと、を備えており、
    前記中間ペンダントジブには、前記ジブを支持するための起伏ペンダントワイヤが取付けられる取付部が設けられており、
    前記取付部は、前記ジブが水平になった状態において、前記ジブの中心軸よりも鉛直下側の位置に配置されていることを特徴とするジブ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のジブを備えていることを特徴とするクレーン。
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