JP6925560B1 - ノイズキャンセル装置およびそれを備えた電気装置 - Google Patents

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Abstract

ノイズキャンセル装置(4)は、正極側、負極側の電線(21P,21N)に対してそれぞれノイズキャンセル回路(4P,4N)を備える。各ノイズキャンセル回路(4P,4N)は、電線(21P,21N)に直列に挿入された第1巻線(41P,41N)と、第1巻線(41P,41N)の第1端(A)、第2端(B)にそれぞれ接続される第2巻線(42P,42N)、第3巻線(43P,43N)と、共通コア(40P,40N)とを備える。第1巻線(41P,41N)および第3巻線(43P,43N)は互いに逆結合される。第2巻線(42P,42N)および第3巻線(43P,43N)は、互いに逆結合され、かつ第1巻線(41P,41N)と接続されない端子同士が巻線接続点(C,G)にて接続され、巻線接続点(C,G)が接地される。

Description

本願は、ノイズキャンセル装置およびそれを備えた電気装置に関するものである。
電力変換装置では、スイッチング素子のオンオフ動作などに起因してコモンモードノイズが発生するため、従来からノイズキャンセル手段を備えることが提案されている。
特許文献1に記載される従来の電気装置としての電力変換装置は、ノイズキャンセル手段が、直流母線に直列に挿入されたフィルタリアクトルと、直流母線間に接続された2直列のフィルタコンデンサとを有するLCフィルタを備え、2直列のフィルタコンデンサの相互の接続点をアースする。また、ノイズキャンセル回路により、LCフィルタと電力変換回路との間に設けられた平滑コンデンサとアースとの間に発生するリプル電圧またはリプル電流を用いてフィルタリアクトルに流れるリプル電流と大きさのほぼ等しい逆位相の電流を発生し、フィルタリアクトルの直流電源側端子に注入する。
また、特許文献2に記載される従来のノイズキャンセル装置である電力線雑音フィルタでは、検出回路により電力線上の電流性のコモンノードノイズが検出される。そして、逆相信号発生回路によって、検出回路により検出されたノイズと逆相の信号となる逆相信号が発生される。さらに、注入回路によって電力線に対して逆相信号に対応した電流変化を与える。
特開平5−219758号公報 特開2002−204189号公報
特許文献1記載の従来の電気装置におけるノイズキャンセル手段は、LCフィルタを備え、さらにノイズキャンセル回路を備えているため、回路構成が大型化する。また、LCフィルタのフィルタリアクトル自身も小型化が難しい。さらに、リプル電流が理想的にキャンセルされずに残存すると、電源ケーブルにコモンモードノイズ電流が漏れ出し、コモンモードノイズが生じるという問題点があった。
また、特許文献2記載の従来のノイズキャンセル装置は、検出回路と逆相信号発生回路と注入回路とを備え、回路構成が複雑化するという問題点があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、コモンモードノイズを抑制し、かつ装置構成の小型化、簡略化を促進できるノイズキャンセル装置を提供することを目的とする。
さらに、このノイズキャンセル装置を備えて、コモンモードノイズが抑制された信頼性の高い電気装置を、小型で簡略な装置構成にて提供する事を目的とする。
また、本願に開示されるノイズキャンセル装置は、外部と接続される正極側、負極側の2本の電線に対してそれぞれノイズキャンセル回路を備えて、前記電線を介して流れるコモンモードのノイズ電流を抑制する。前記各ノイズキャンセル回路は、対応する前記電線に直列に挿入された第1巻線と、該第1巻線の第1端に接続される第2巻線と、該第1巻線の第2端に接続される第3巻線と、前記第1〜第3巻線の共通コアとを備える。前記第1巻線および前記第3巻線は互いに逆結合され、前記第2巻線および前記第3巻線は、互いに逆結合され、かつ前記第1巻線と接続されない端子同士が巻線接続点にて接続され、前記巻線接続点は接地される。そして、前記第3巻線は、前記第1巻線との結合度の大きさ、および前記第2巻線との結合度の大きさが0.5である。
また、本願に開示されるノイズキャンセル装置は、外部と接続される正極側、負極側の2本の電線に対してそれぞれノイズキャンセル回路を備えて、前記電線を介して流れるコモンモードのノイズ電流を抑制する。前記各ノイズキャンセル回路は、対応する前記電線に直列に挿入された第1巻線と、該第1巻線の第1端に接続される第2巻線と、該第1巻線の第2端に接続される第3巻線と、前記第1〜第3巻線の共通コアとを備える。前記第1巻線および前記第3巻線は互いに逆結合され、前記第2巻線および前記第3巻線は、互いに逆結合され、かつ前記第1巻線と接続されない端子同士が巻線接続点にて接続され、前記巻線接続点は接地される。そして、前記電線は、電源ケーブルに接続される直流母線であり、前記各ノイズキャンセル回路は、交流成分のみを通す第1コンデンサおよび第2コンデンサを備え、前記巻線接続点が、前記第1コンデンサを介して接地されると共に、前記第2コンデンサを介して前記電源ケーブルのシールド線に接続される。
また、本願に開示されるノイズキャンセル装置を備えた電気装置は、前記ノイズキャンセル装置における前記電線が、電源ケーブルに接続される直流母線であり、前記各ノイズキャンセル回路が、交流成分のみを通す第1コンデンサおよび第2コンデンサを備え、前記巻線接続点が、前記第1コンデンサを介して接地されると共に、前記第2コンデンサを介して前記電源ケーブルのシールド線に接続される。そして、前記電気装置は、前記直流母線を入出力線とする電力変換回路を備え、前記ノイズキャンセル装置が、前記電力変換回路の動作により発生する前記ノイズ電流を抑制する。
また、本願に開示されるノイズキャンセル装置を備えた電気装置は、前記ノイズキャンセル装置における前記電線が、交流信号のみが流れる信号線である。そして、前記電気装置は、差動伝送信号を前記信号線を介して送信する送信回路と、前記差動伝送信号を前記信号線を介して受信する受信回路とを備え、前記ノイズキャンセル装置は、前記送信回路と前記受信回路との間に配置されて、前記ノイズ電流を抑制する。
本願に開示されるノイズキャンセル装置によれば、コモンモードノイズを抑制し、かつ装置構成の小型化、簡略化を促進できる。
また、本願に開示されるノイズキャンセル装置を備えた電気装置によれば、小型で簡略な装置構成にて、コモンモードノイズを抑制して信頼性を向上することができる。
実施の形態1による電力変換装置の概略構成を示す図である。 実施の形態1による正極側ノイズキャンセル回路の構成を示す回路図である。 実施の形態1による正極側ノイズキャンセル回路の起電力を説明する回路図である。 実施の形態1による負極側ノイズキャンセル回路の構成を示す回路図である。 実施の形態1による負極側ノイズキャンセル回路の起電力を説明する回路図である。 実施の形態1による正極側ノイズキャンセル回路の各巻線のインダクタンスを説明する回路図である。 実施の形態1によるノイズキャンセル回路の動作を説明する各部の波形図である。 実施の形態1によるノイズキャンセル回路の効果を説明する図である。 実施の形態1の別例による電力変換装置の概略構成を示す図である。 実施の形態2による送受信装置の概略構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1による電気装置としての電力変換装置の概略構成を示す図である。
図に示すように、電力変換装置20は、電源回路1内の直流電圧源2と電源ケーブル10を介して接続され、電源回路1、電力変換装置20はそれぞれ接地される。
電源ケーブル10は、正極側のケーブル線11Pと該ケーブル線11Pのシールド線12A、および負極側のケーブル線11Nと該ケーブル線11Nのシールド線12Bで構成される。正極側のケーブル線11Pとシールド線12Aとの間には浮遊容量13Pが形成され、負極側のケーブル線11Nとシールド線12Bとの間には浮遊容量13Nが形成される。
なお、シールド線12A、12Bは接地されない。
また、シールド線12A、12Bは共通のシールド線で構成しても良い。
電力変換装置20は、電源ケーブル10に接続される正極側、負極側の2本の電線としての直流母線21P、21Nと、直流母線21P、21Nを入出力線とする電力変換回路5と、ノイズキャンセル装置4とを備える。
直流母線21Pはケーブル線11Pに接続され、直流母線21Nはケーブル線11Nに接続される。電力変換回路5は、直流電圧源2からの直流電力を、直流電力あるいは交流電力に電力変換して、負荷(図示省略)に出力する。電力変換回路5は、正極側ノイズ源となる正極側回路5Pと負極側ノイズ源となる負極側回路5Nとを備え、ノイズキャンセル装置4は、電力変換回路5内のスイッチング動作に起因して発生するコモンモードノイズである正極側ノイズおよび負極側ノイズを抑制する。
ノイズキャンセル装置4は、同様に構成された正極側のノイズキャンセル回路4Pと負極側のノイズキャンセル回路4Nとを備え、正負の各直流母線21P、21Nを介して電源ケーブル10に流れるコモンモードのノイズ電流を抑制する。
正極側のノイズキャンセル回路4Pは、直流母線21Pに直列に挿入された第1巻線41Pと、第1巻線41Pの第1端Aに接続される第2巻線42Pと、第1巻線41Pの第2端Bに接続される第3巻線43Pと、第1〜第3巻線41P〜43Pの共通コア40Pとを備え、さらに交流成分のみを通す第1、第2コンデンサ44P、45Pとを備える。
なお、第1巻線41Pの第1端Aが電力変換回路5側になるように、ノイズキャンセル回路4Pは配置される。
第1〜第3巻線41P〜43Pは、直列接続されて共通コア40Pに巻かれ、第1巻線41Pと第3巻線43Pとが逆結合され、かつ第2巻線42Pと第3巻線43Pとが逆結合される。なお、第1巻線41Pと第2巻線42Pとは順結合となる。
逆結合された第2巻線42Pと第3巻線43Pとは、第1巻線41Pに接続されない端子同士が巻線接続点Cにて互いに接続される。巻線接続点Cは、第1コンデンサ44Pを介して接地されると共に、第2コンデンサ45Pを介してケーブル線11Pのシールド線12Aに接続される。
第1、第2コンデンサ44P、45Pは、直流成分を除去して交流成分のみを通す。さらに、第1コンデンサ44Pは短絡防止に用いられ、第2コンデンサ45Pは感電防止に用いられる。
ケーブル線11Pのシールド線12Aは、直接接地されず、第1、第2コンデンサ44P、45Pを介して接地される。
また、負極側のノイズキャンセル回路4Nは、直流母線21Nに直列に挿入された第1巻線41Nと、第1巻線41Nの第1端Eに接続される第2巻線42Nと、第1巻線41Nの第2端Fに接続される第3巻線43Nと、第1〜第3巻線41N〜43Nの共通コア40Nとを備え、さらに交流成分のみを通す第1、第2コンデンサ44N、45Nとを備える。
なお、第1巻線41Nの第1端Eが電力変換回路5側になるように、ノイズキャンセル回路4Nは配置される。
第1〜第3巻線41N〜43Nは、直列接続されて共通コア40Nに巻かれ、第1巻線41Nと第3巻線43Nとが逆結合され、かつ第2巻線42Nと第3巻線43Nとが逆結合される。なお、第1巻線41Nと第2巻線42Nとは順結合となる。
逆結合された第2巻線42Nと第3巻線43Nとは、第1巻線41Nに接続されない端子同士が巻線接続点Gにて互いに接続される。巻線接続点Gは、第1コンデンサ44Nを介して接地されると共に、第2コンデンサ45Nを介してケーブル線11Nのシールド線12Bに接続される。
第1、第2コンデンサ44N、45Nは、直流成分を除去して交流成分のみを通す。さらに、第1コンデンサ44Nは短絡防止に用いられ、第2コンデンサ45Nは感電防止に用いられる。
ケーブル線11Nのシールド線12Bは、直接接地されず、第1、第2コンデンサ44N、45Nを介して接地される。
なお、2つのノイズキャンセル回路4P、4Nの共通コア40P、40Nは、結合された1つのコアで構成しても良く、その場合、第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43Nの6つの巻線が、1つのコアに巻かれる。
また、2つのノイズキャンセル回路4P、4Nの第1コンデンサ44P、44Nは互いに接続され、接続点Dが接地される。
図2は、正極側ノイズキャンセル回路4Pの構成を示す回路図であり、図3は、正極側ノイズキャンセル回路4Pの起電力を説明する回路図である。
電力変換回路5の正極側回路5Pによる正極側のノイズ電流は、直流母線21Pを介してノイズキャンセル回路4Pに入力され、ノイズ電流は第1巻線41Pと第2巻線42Pとの接続点A(第1巻線41Pの第1端A)から接地方向に流れ、各第1〜第3巻線41P〜43Pには、それぞれ起電力が生じる。第1巻線41Pと第3巻線43Pとが逆結合され、かつ第2巻線42Pと第3巻線43Pとが逆結合されるため、図3に示す向きの起電力となる。
図4は、負極側ノイズキャンセル回路4Nの構成を示す回路図であり、図5は、負極側ノイズキャンセル回路4Nの起電力を説明する回路図である。
電力変換回路5の負極側回路5Nによる負極側のノイズ電流は、直流母線21Nを介してノイズキャンセル回路4Nに入力され、ノイズ電流は第1巻線41Nと第2巻線42Nとの接続点E(第1巻線41Nの第1端E)から接地方向に流れ、各第1〜第3巻線41N〜43Nには、それぞれ起電力が生じる。第1巻線41Nと第3巻線43Nとが逆結合され、かつ第2巻線42Nと第3巻線43Nとが逆結合されるため、図5に示す向きの起電力となる。
図6は、正極側ノイズキャンセル回路4Pの各巻線のインダクタンスを説明する回路図である。なお、負極側ノイズキャンセル回路4Nの各巻線のインダクタンスも、同様であるため、図示および説明は省略する。
インダクタンスには、自身の巻線に電流が流れることにより生じる自己インダクタンスと、他の巻線に電流が流れ、巻線間の磁気結合により生じる相互インダクタンスとがある。ノイズキャンセル回路4Pの第1〜第3巻線41P〜43Pは、共通コア40Pに巻かれて磁気結合されているため、各巻線(第1〜第3巻線41P〜43P)は、それぞれ自己インダクタンスと、他の2つの巻線との磁気結合による相互インダクタンスとを有する。
図6に示すように、第1巻線41Pは、自己インダクタンスL1、第1巻線41Pと第2巻線42Pとの磁気結合で生じる相互インダクタンスM21、および第1巻線41Pと第3巻線43Pとの磁気結合で生じる相互インダクタンスM31により構成される。第2巻線42Pは、自己インダクタンスL2、第2巻線42Pと第1巻線41Pとの磁気結合で生じる相互インダクタンスM12、および第2巻線42Pと第3巻線43Pとの磁気結合で生じる相互インダクタンスM32により構成される。第3巻線43Pは、自己インダクタンスL3、第3巻線43Pと第1巻線41Pとの磁気結合で生じる相互インダクタンスM13、および第3巻線43Pと第2巻線42Pとの磁気結合で生じる相互インダクタンスM23により構成される。
電流iinは、ノイズキャンセル回路4Pに入力される電流を示す。電流i1は、第1巻線41Pと第2巻線42Pとの接続点A(第1巻線41Pの第1端A)から、第1巻線41Pと第3巻線43Pとの接続点B(第1巻線41Pの第2端B)に流れる電流、即ち、第1巻線41Pを流れる電流を示す。電流i2は、接続点Aから巻線接続点Cに流れる電流、即ち、第2巻線42Pを流れる電流を示し、電流i3は、接続点Bから巻線接続点Cに流れる電流、即ち、第3巻線43Pを流れる電流を示す。
また、電流ioutは、ノイズキャンセル回路4Pでノイズ電流を除去しきれず、接続点Bから直流母線21Pを介してケーブル線11Pに出力される電流を示す。
なお、電流iin、i1〜i3は、コモンモードのノイズ電流である。
電流i2および電流i3は、いずれも巻線接続点Cから第1コンデンサ44Pを介して大地に流れる。直流母線21Pは大地との間に浮遊容量(図示省略)を有し、電流i2および電流i3は、大地から浮遊容量を介して近接した直流母線21Pに流れ、電力変換回路5の正極側回路5Pに戻るため、コモンモードノイズを外部環境に流出させない。
各巻線(第1〜第3巻線41P〜43P)には、各巻線に流れる電流i1〜i3により起電力が生じ、ファラデーの法則により以下の式(1)で表される電圧(電圧降下量)V−AB、V−AC、V−BCが発生する。電圧V−ABはAB間に生じる電圧を示し、電圧V−ACはAC間に生じる電圧を示し、電圧V−BCはBC間に生じる電圧を示す。
なお、各電圧V−AB、V−AC、V−BCを示す式において、第1項は、自己インダクタンスにより発生する電圧、第2項および第3項は、相互インダクタンスにより発生する電圧である。
V−AB=L1・(di1/dt)+M21・(di2/dt)+M31・(di3/dt)
V−AC=L2・(di2/dt)+M12・(di1/dt)+M32・(di3/dt)
V−BC=L3・(di3/dt)+M13・(di1/dt)+M23・(di2/dt)
・・・(1)
巻線間の相互インダクタンスには可逆性があるため、
M12=M21
M13=M31
M23=M32
である。
また、磁気結合される第1〜第3巻線41P〜43Pにおいて、第1巻線41Pと第2巻線42Pとの結合度をk12、第1巻線41Pと第3巻線43Pとの結合度をk13、第2巻線42Pと第3巻線43Pとの結合度をk13とすると、各相互インダクタンスは、以下の式(2)で表される。
M12=M21=k12・√(L1・L2)
M13=M31=k13・√(L1・L3)
M23=M32=k23・√(L2・L3)
・・・(2)
図7は、ノイズキャンセル回路4Pの動作を説明する各部の波形図である。
ノイズキャンセル回路4Pは、ケーブル線11Pへ出力されるコモンモード電圧であるV−BCを0電圧に、即ち、接続点Bと巻線接続点Cとの間の電圧差を0電圧にするように動作する。図7に示すように、理想的にノイズキャンセル回路4Pが動作してV−BCが0電圧になると、ノイズキャンセル回路4Pに入力されたノイズ電流iinは全てキャンセルされ、電流ioutは出力されない。iout=i1−i3、であるため、電流ioutが0のとき、i1=i3、である。
ここでは、第1〜第3巻線41P〜43Pは、同等の巻数で同等の自己インダクタンスL(L1=L2=L3=L)を有するものとする。
また、第1巻線41Pと第3巻線43Pとは逆結合であり、第2巻線42Pと第3巻線43Pとも逆結合であるため、結合度k13、k23の極性は負であり、この場合、−0.5とする。
このような理想状態では、電流i1と電流i2と電流i3とは、位相および振幅が等しい電流iとなり、電流変化率も全て等しい。これにより、上記式(1)は、以下の式(3)に変形できる。
V−AB=L・(di/dt)・(0.5+k12)
V−AC=L・(di/dt)・(0.5+k12)
V−BC=L・(di/dt)・0=0
・・・(3)
このように、電圧V−ABと電圧V−ACとは等しくなり、コモンモード電圧である電圧V−BCは0電圧となる。
この場合、電流i1〜i3は、i1=i2=i3、であり、正極側のケーブル線11Pに漏れ出る電流iout=0となり、コモンモードノイズが理想的にキャンセルされる。
図8は、ノイズキャンセル回路4Pの効果を説明する図であり、周波数に対する電圧振幅の減衰特性を示すもので、ノイズキャンセル回路4Pへのコモンモードの入力電圧(V−AC)と出力電圧(V−BC)との電圧比を対数で示したものである。ノイズキャンセル回路4Pにより、低周波数帯域から高周波数帯域まで、広くコモンモード電圧を低減でき、コモンモードノイズがキャンセルされていることが示される。
次に、ノイズキャンセル回路4Pが、入力されたノイズ電流iinを除去しきれず、電流ioutが出力される場合を説明する。例えば、第1〜第3巻線41P〜43Pの各巻線間の結合度、あるいは自己インダクタンスL1〜L3が理想状態からずれると、電圧V−BCは0電圧とならず、電圧V−ABと電圧V−ACとは一致しない。
このように、ノイズキャンセル回路4Pは、コモンモード電圧であるV−BC(≠0)をケーブル線11Pへ出力し、電流iout(≠0)を出力する。そして、ノイズキャンセル回路4P内の接続点Bから出力された電流ioutは、直流母線21P、ケーブル線11P、浮遊容量13P、シールド線12A、第2コンデンサ45P、第3巻線43Pを介して接続点Bに戻り循環する(図1参照)。
このように、直流母線21P、ケーブル線11P、浮遊容量13P、シールド線12A、第2コンデンサ45P、第3巻線43Pを介して循環電流(電流iout)が流れる電流経路が形成され、この電流経路内を電流ioutが循環電流として循環する。このため、電流ioutはコモンモードのノイズ電流と性質の異なるノーマルモードの電流となり、結果的に、コモンモードのノイズ電流はノイズキャンセル回路4Pにより全て除去されて外部環境に流出されない。
以上、正極側のノイズキャンセル回路4Pについて説明したが、負極側のノイズキャンセル回路4Nについても、同様に動作して同様の結果が得られる。
以上のように、この実施の形態によるノイズキャンセル装置4は、各ノイズキャンセル回路4P、4Nが、共通コア40P、40Nに巻かれた第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43Nを備える。各巻線(第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43N)には、自己インダクタンスおよび相互インダクタンスに応じて各巻線に流れる電流i1〜i3により起電力が生じて電圧が発生する。コモンモードノイズの出力側に配置される第3巻線43P、43Nは、第1巻線41P、41Nおよび第2巻線42P、42Nの双方と互いに逆結合に構成されるため、第3巻線43P、43Nの両端電圧であるコモンモード電圧は抑制される。
このため、LCフィルタを用いる事無く、コモンモードノイズを抑制することができ、装置構成の小型化、簡略化を促進できる。また、このようなノイズキャンセル装置4を備えた電力変換装置20は、小型で簡略な装置構成にて、コモンモードノイズを抑制して信頼性を向上することができる。
さらに、この実施の形態では、ノイズキャンセル装置4がノイズ電流を除去しきれずに電流ioutが出力されても、電流ioutは、ケーブル線11Pとシールド線12Aとの間の浮遊容量13Pを介して形成される電流経路を循環して外部に流出しない。このため、コモンモードノイズの抑制効果は格段と向上する。また、電流ioutによるコモンモードノイズが生じないため、電力変換装置20の設計上の自由度が向上する。
なお、上記実施の形態では、電力変換装置20は、電源回路1内の直流電圧源2と電源ケーブル10を介して接続したが、図9に示すように、負荷回路3内の直流負荷3Aと電源ケーブル10を介して接続しても良い。
この場合も、ノイズキャンセル装置4は上記実施の形態と同様に動作し、電力変換装置20は同様の効果を得る。
実施の形態2.
図10は実施の形態2による電気装置としての送受信装置の概略構成を示す図である。
図に示すように、送受信装置30は、正極側、負極側の2本の電線としての信号線22P、22Nを介して差動伝送信号を送信する送信回路6と、該差動伝送信号を受信する受信回路7と、送信回路6と受信回路7との間に配置されてコモンモードのノイズ電流を抑制するノイズキャンセル装置4Aとを備える。送信回路6、受信回路7は、それぞれ接地される。
なお、差動伝送信号は交流信号であり、信号線22P、22Nには、交流信号のみが流れる。
送信回路6は、正極側回路6Pと負極側回路6Nとを備えて、正極側、負極側の信号線22P、22Nに対して差動伝送信号を出力する。信号線22P、22Nを流れる差動伝送信号には、外乱などによりコモンモードノイズが生じ、ノイズキャンセル装置4Aは、コモンモードノイズである正極側ノイズおよび負極側ノイズを抑制する。
ノイズキャンセル装置4Aは、同様に構成された正極側のノイズキャンセル回路4APと負極側のノイズキャンセル回路4ANとを備え、正負の各信号線22P、22Nを介して流れるコモンモードのノイズ電流を抑制する。各ノイズキャンセル回路4AP、4ANは、上記実施の形態1と同様に、共通コア40P、40Nに巻かれた第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43Nを備える。この場合、交流信号のみを扱うため、第1、第2コンデンサは無い。
即ち、正極側のノイズキャンセル回路4APは、信号線22Pに直列に挿入された第1巻線41Pと、第1巻線41Pの第1端Aに接続される第2巻線42Pと、第1巻線41Pの第2端Bに接続される第3巻線43Pと、第1〜第3巻線41P〜43Pの共通コア40Pとを備える。なお、第1巻線41Pの第1端Aが送信回路6側になるように、ノイズキャンセル回路4APは配置される。
第1〜第3巻線41P〜43Pは、直列接続されて共通コア40Pに巻かれ、第1巻線41Pと第3巻線43Pとが逆結合され、かつ第2巻線42Pと第3巻線43Pとが逆結合される。なお、第1巻線41Pと第2巻線42Pとは順結合となる。
逆結合された第2巻線42Pと第3巻線43Pとは、第1巻線41Pに接続されない端子同士が巻線接続点Cにて互いに接続され、巻線接続点Cは接地される。
また、負極側のノイズキャンセル回路4ANは、信号線22Nに直列に挿入された第1巻線41Nと、第1巻線41Nの第1端Eに接続される第2巻線42Nと、第1巻線41Nの第2端Fに接続される第3巻線43Nと、第1〜第3巻線41N〜43Nの共通コア40Nとを備える。なお、第1巻線41Nの第1端Eが送信回路6側になるように、ノイズキャンセル回路4ANは配置される。
第1〜第3巻線41N〜43Nは、直列接続されて共通コア40Nに巻かれ、第1巻線41Nと第3巻線43Nとが逆結合され、かつ第2巻線42Nと第3巻線43Nとが逆結合される。なお、第1巻線41Nと第2巻線42Nとは順結合となる。
逆結合された第2巻線42Nと第3巻線43Nとは、第1巻線41Nに接続されない端子同士が巻線接続点Gにて互いに接続され、巻線接続点Gは接地される。この場合、巻線接続点Gは、正極側のノイズキャンセル回路4APの巻線接続点Cと接続され、その接続点Dが接地される。
なお、2つのノイズキャンセル回路4AP、4ANの共通コア40P、40Nは、結合された1つのコアで構成しても良く、その場合、第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43Nの6つの巻線が、1つのコアに巻かれる。
この実施の形態においても、各ノイズキャンセル回路4AP、4ANの第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43Nは、上記実施の形態1と同様に動作する。即ち、各ノイズキャンセル回路4AP、4ANに入力されるノイズ電流iinにより、第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43Nに電流i1〜i3が流れる。そして、各巻線(第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43N)には、自己インダクタンスおよび相互インダクタンスに応じて各巻線に流れる電流i1〜i3により起電力が生じて電圧が発生する。コモンモードノイズの出力側に配置される第3巻線43P、43Nは、第1巻線41P、41Nおよび第2巻線42P、42Nの双方と互いに逆結合に構成されるため、第3巻線43P、43Nの両端電圧であるコモンモード電圧は抑制される。
また、第1〜第3巻線41P〜43P、41N〜43Nは、同等の巻数で同等の自己インダクタンスL(L1=L2=L3=L)を有するものとする。また、第1巻線41P、41Nと第3巻線43P、43Nとの結合度、および第2巻線42P、42Nと第3巻線43P、43Nとの結合度を、共に−0.5とする。この場合、電流i1と電流i2と電流i3とは、位相および振幅が等しい電流iとなり、電流変化率も全て等しい。これにより、コモンモード電圧である第3巻線43P、43Nの両端電圧は0電圧となる。この場合、電流i1〜i3は、i1=i2=i3、であり、受信回路7側に漏れ出る電流iout=0となり、コモンモードノイズが理想的にキャンセルされる。
以上のように、この実施の形態によるノイズキャンセル装置4Aは、コモンモードノイズを抑制することができ、装置構成の小型化、簡略化を促進できる。また、ノイズキャンセル装置4Aは、受動部品で構成されているため、能動電気部品等に比べて許容飽和点が格段と大きく構成でき、広帯域かつダイナミックレンジの広いコモンモードノイズをキャンセルすることができる。
また、このようなノイズキャンセル装置4Aを備えた送受信装置30は、小型で簡略な装置構成にて、コモンモードノイズを抑制して信頼性を向上することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
4,4A ノイズキャンセル装置、4P,4N,4AP,4AN ノイズキャンセル回路、5 電力変換回路、6 送信回路、7 受信回路、10 電源ケーブル、12A,12B シールド線、13P,13N 浮遊容量、20 電力変換装置、21P,21N 直流母線、22P,22N 信号線、40P,40N 共通コア、41P,41N 第1巻線、42P,42N 第2巻線、43P,43N 第3巻線、44P,44N 第1コンデンサ、45P,45N 第2コンデンサ、A,E 第1端、B,F 第2端、C,G 巻線接続点。

Claims (9)

  1. 外部と接続される正極側、負極側の2本の電線に対してそれぞれノイズキャンセル回路を備えて、前記電線を介して流れるコモンモードのノイズ電流を抑制するノイズキャンセル装置において、
    前記各ノイズキャンセル回路は、対応する前記電線に直列に挿入された第1巻線と、該第1巻線の第1端に接続される第2巻線と、該第1巻線の第2端に接続される第3巻線と、前記第1〜第3巻線の共通コアとを備え、
    前記第1巻線および前記第3巻線は互いに逆結合され、
    前記第2巻線および前記第3巻線は、互いに逆結合され、かつ前記第1巻線と接続されない端子同士が巻線接続点にて接続され、
    前記巻線接続点は接地され、
    前記第3巻線は、前記第1巻線との結合度の大きさ、および前記第2巻線との結合度の大きさが0.5である、
    ノイズキャンセル装置。
  2. 前記電線は、交流信号のみが流れる信号線である、
    請求項1に記載のノイズキャンセル装置。
  3. 外部と接続される正極側、負極側の2本の電線に対してそれぞれノイズキャンセル回路を備えて、前記電線を介して流れるコモンモードのノイズ電流を抑制するノイズキャンセル装置において、
    前記各ノイズキャンセル回路は、対応する前記電線に直列に挿入された第1巻線と、該第1巻線の第1端に接続される第2巻線と、該第1巻線の第2端に接続される第3巻線と、前記第1〜第3巻線の共通コアとを備え、
    前記第1巻線および前記第3巻線は互いに逆結合され、
    前記第2巻線および前記第3巻線は、互いに逆結合され、かつ前記第1巻線と接続されない端子同士が巻線接続点にて接続され、
    前記巻線接続点は接地され、
    前記電線は、電源ケーブルに接続される直流母線であり、
    前記各ノイズキャンセル回路は、交流成分のみを通す第1コンデンサおよび第2コンデンサを備え、
    前記巻線接続点が、前記第1コンデンサを介して接地されると共に、前記第2コンデンサを介して前記電源ケーブルのシールド線に接続される、
    ノイズキャンセル装置。
  4. 前記直流母線、前記電源ケーブル、前記電源ケーブルと前記シールド線との間の浮遊容量、前記シールド線、前記第2コンデンサおよび前記第3巻線を介して循環電流が流れる電流経路が形成される、
    請求項に記載のノイズキャンセル装置。
  5. 前記第1巻線、前記第2巻線および前記第3巻線の巻数を同数とした、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のノイズキャンセル装置。
  6. 前記第1巻線、前記第2巻線および前記第3巻線のインダクタンスを同等とした、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のノイズキャンセル装置。
  7. 前記各ノイズキャンセル回路の共通コアは、正極側と負極側とで1つの共通コアとする、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のノイズキャンセル装置。
  8. 請求項または請求項に記載のノイズキャンセル装置を備えた電気装置において、
    前記電気装置は、前記直流母線を入出力線とする電力変換回路を備え、前記ノイズキャンセル装置が、前記電力変換回路の動作により発生する前記ノイズ電流を抑制する、
    ノイズキャンセル装置を備えた電気装置。
  9. 請求項に記載のノイズキャンセル装置を備えた電気装置において、
    前記電気装置は、差動伝送信号を前記信号線を介して送信する送信回路と、前記差動伝送信号を前記信号線を介して受信する受信回路とを備え、
    前記ノイズキャンセル装置は、前記送信回路と前記受信回路との間に配置されて、前記ノイズ電流を抑制する、
    ノイズキャンセル装置を備えた電気装置。
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