JP2015198303A - 同軸通信装置 - Google Patents

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豊明 岡村
Toyoaki Okamura
豊明 岡村
和佳 宮田
Kazuyoshi Miyata
和佳 宮田
服部 真之
Masayuki Hattori
真之 服部
東谷 比呂志
Hiroshi Higashitani
比呂志 東谷
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Abstract

【課題】エラーの発生を抑制すること。
【解決手段】データ伝送システム10のコントローラ11とヘッド12は、同軸ケーブル13を介して互いに通信可能に接続されている。同軸ケーブル13は、内部導体21と外部導体22とを有し、外部導体22は1本の内部導体21を中心とする円筒状に配置されている。内部導体21は差動レシーバ33のプラス入力端子に接続され、外部導体22aは終端抵抗R1を介して差動レシーバ33のマイナス入力端子に接続されている。また、外部導体22aは、インピーダンス素子Z1を介してシグナルグランドSG1に接続されるとともに、コンデンサC8を介してフレームグランドFGに接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、同軸ケーブルを介して通信する同軸通信装置に関する。
従来、2つの装置(たとえば、コントローラと周辺機器)の間で高い周波数の信号を伝達する場合、装置間の接続には、インピーダンス特性がよく、安価な1芯の同軸ケーブルが用いられる(たとえば、特許文献1参照)。また、信号線、シグナルグランド線及びフレームグランド線を有する通信ケーブルを用いて接続される(たとえば、特許文献2参照)。
米国特許出願公開第2011/0103267号明細書 特開2006−278259号公報
ところで、上記のように1芯の同軸ケーブルを用いて信号を伝達するシステムにおいて通信エラーが発生する場合がある。1芯の同軸ケーブルの外部導体は装置のシグナルグランドに接続されている。このため、外部導体に加わるノイズによって装置のシグナルグランドの電位が変化する。この電圧変化により、装置において受信エラーが発生する。
また、信号線、シグナルグランド線及びフレームグランド線を有する通信ケーブルによる通信を行う装置では、装置のフレームグランドに加わるノイズの周波数が、通信ケーブルにより伝達する信号の周波数を含む場合、受信エラーを防ぐことはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エラーの発生を抑制することにある。
上記課題を解決する同軸通信装置は、1本の内部導体と外部導体からなる同軸ケーブルを介して信号を受信する同軸通信装置であって、前記内部導体にプラス入力端子が接続され、前記外部導体にマイナス入力端子が接続される差動受信器と、前記外部導体と前記差動受信器のマイナス入力端子との間に接続された第1の終端抵抗と、前記差動受信器のプラス入力端子とシグナルグランドとの間に接続された第2の終端抵抗と、前記差動受信器のマイナス入力端子と前記シグナルグランドとの間に接続された第3の終端抵抗と、前記外部導体と前記シグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、前記外部導体とフレームグランドとの間に接続されたコンデンサと、を備えた。
この構成によれば、インピーダンス素子は、高周波数領域において抵抗として作用し、外部導体により伝達される信号に重畳した高周波数成分であるノイズを減衰させる。コンデンサは、2つの電極間の容量結合により、供給される信号のうち、交流を通過させ、直流成分を遮断する。したがって、インピーダンス素子により反射されたノイズは、コンデンサを通過してフレームグランドに流れる。したがって、インピーダンス素子が接続されたシグナルグランドのレベルに対して、ノイズの影響を低減することができる。そして、差動受信器の入力端子における信号は、外部導体に加わるノイズの影響を受け難い。したがって、差動受信器におけるエラーの発生が抑制される。
また、同軸通信装置は、1本の内部導体と外部導体からなる同軸ケーブルを介して上記の同軸通信装置と接続される同軸通信装置であって、前記内部導体にプラス出力端子が接続され、前記外部導体に終端抵抗を介してマイナス出力端子が接続される差動送信器と、前記外部導体とシグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、を有する。
この構成によれば、外部導体は、インピーダンス素子を介してシグナルグランドに接続されている。高周波数領域において抵抗として作用し、外部導体により伝達される信号に重畳した高周波数成分であるノイズを減衰させる。したがって、シグナルグランドに対するノイズの影響を低減することができる。そして、シグナルグランドに接続された差動送信器におけるノイズの影響が低減される。
また、同軸通信装置は、1本の内部導体と外部導体からなる同軸ケーブルを介して接続された第1通信装置と第2通信装置を有する同軸通信装置であって、前記第1通信装置は、前記内部導体にプラス入力端子が接続され、前記外部導体に第1の終端抵抗を介してマイナス入力端子が接続される差動受信器と、前記差動受信器のプラス入力端子と第1のシグナルグランドとの間に接続された第2の終端抵抗と、前記差動受信器のマイナス入力端子と前記第1のシグナルグランドとの間に接続された第3の終端抵抗と、前記外部導体と前記第1のシグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、前記外部導体とフレームグランドとの間に接続されたコンデンサと、を備え、前記第2通信装置は、前記内部導体にプラス出力端子が接続され、前記外部導体に第4の終端抵抗を介してマイナス出力端子が接続される差動送信器と、前記外部導体と第2のシグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、を備えた。
この構成によれば、第1通信装置において、インピーダンス素子は、高周波数領域において抵抗として作用し、外部導体により伝達される信号に重畳した高周波数成分であるノイズを減衰させる。コンデンサは、2つの電極間の容量結合により、供給される信号のうち、交流を通過させ、直流成分を遮断する。したがって、インピーダンス素子により反射されたノイズは、コンデンサを通過してフレームグランドに流れる。したがって、インピーダンス素子が接続されたシグナルグランドのレベルに対して、ノイズの影響を低減することができる。そして、差動受信器の入力端子における信号は、外部導体に加わるノイズの影響を受け難い。したがって、差動受信器におけるエラーの発生が抑制される。
そして、第2通信装置において、外部導体は、インピーダンス素子を介してシグナルグランドに接続されている。高周波数領域において抵抗として作用し、外部導体により伝達される信号に重畳した高周波数成分であるノイズを減衰させる。したがって、シグナルグランドに対するノイズの影響を低減することができる。そして、シグナルグランドに接続された差動送信器におけるノイズの影響が低減される。
上記の同軸通信装置において、前記インピーダンス素子は、磁性材料を含む素子であることが好ましい。
この構成によれば、磁性材料によって、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性が容易に得られる。
上記の同軸通信装置において、前記コンデンサは高耐圧コンデンサであることが好ましい。
この構成によれば、ノイズのレベルが高電圧の場合やフレームグランドとシグナルグランドとの間の電位差が高電圧であってもコンデンサの破損を防止することができる。
上記の同軸通信装置において、前記コンデンサは無極性コンデンサであることが好ましい。
この構成によれば、ノイズのレベルがフレームグランドのレベルに対してプラス側とマイナス側とのように両方存在してもコンデンサの破損を防止することができる。
本発明によれば、エラーの発生を抑制することができる。
データ伝送システムの概略構成図である。 データ伝送システムのブロック回路図である。 データ伝送システムにおける信号の波形図である。 データ伝送システムにおける信号の波形図である。 データ伝送システムにおける信号の波形図である。
以下、一実施形態を説明する。
図1に示すように、データ伝送システム10はコントローラ11とヘッド12とを有し、コントローラ11とヘッド12とは同軸ケーブル13を介して接続されている。このデータ伝送システム10はたとえば画像処理システムであって、ヘッド12は撮像した画像情報を送信するFA(Factory Automation)用のカメラ装置であり、コントローラ11は、受信した画像情報に画像処理を施す画像処理装置である。なお、データ伝送システムは、照明部と制御部とを含む照明システム、近接センサ等のセンサと制御部とを有する検出システム、等であってもよい。
コントローラ11は、プラス電源配線VPとマイナス電源配線VNを介して電源14に接続され、その電源14から駆動電圧が供給される。また、コントローラ11は、フレームグランドFG(接地線)に接続されている。コントローラ11は、電源14から供給される駆動電圧に基づいて動作し、ヘッド12の動作電圧VDと、ヘッド12を制御するための制御信号を含むアップリンク信号SUを出力する。動作電圧VDとアップリンク信号SUは、同軸ケーブル13を介してヘッド12に供給される。ヘッド12は、動作電圧VDとアップリンク信号SUに基づいて動作し、ダウンリンク信号SDを出力する。ダウンリンク信号SDは、同軸ケーブル13を介してコントローラ11へ供給される。このように、ヘッド12とコントローラ11は、同軸ケーブル13を介して互いに通信可能に接続されている。
図2は、同軸ケーブル13による接続に係る構成を示す。
同軸ケーブル13は1芯の同軸ケーブルであり、内部導体21と外部導体22を有している。内部導体21は、たとえば1本の導線(銅線)であり、外部導体22は、内部導体21を中心とする円筒状に配置されたシールド線(網線)である。
同軸ケーブル13は、コントローラ11とヘッド12との間に接続されている。したがって、同軸ケーブル13の内部導体21と外部導体22は、それぞれコントローラ11に接続された端部と、ヘッド12に接続された端部とを有している。以下の説明において、必要に応じて、コントローラ11側の端部とヘッド12側の端部を区別するために、内部導体と外部導体の符号にそれぞれ「a」「b」を付して説明する。
コントローラ11は、ラインフィルタ31、電圧変換回路(「LDO」と表記)32、差動レシーバ(差動受信器)33、低速信号送信回路34、を有している。
ラインフィルタ31の入力端子は電源配線VP,VNに接続されている。また、ラインフィルタ31の入力端子はそれぞれコンデンサC1,C2の一端に接続され、コンデンサC1,C2の他端はフレームグランドFGに接続されている。ラインフィルタ31のプラス出力端子は電圧変換回路32に接続され、ラインフィルタ31のマイナス出力端子はシグナルグランドSG1に接続されている。電圧変換回路32の低電位電源端子(グランド端子)はシグナルグランドSG1に接続されている。電圧変換回路32の出力端子はコイルL1とフェライトビーズFB1を介して内部導体21aに接続されている。電圧変換回路32は、ラインフィルタ31の出力電圧に基づいて、ヘッド12の動作電圧VDを出力する。
同軸ケーブル13の内部導体21aは、コンデンサC3を介して差動レシーバ33のプラス入力端子に接続されている。同軸ケーブル13の外部導体22aは、終端抵抗R1とコンデンサC4を介して差動レシーバ33のマイナス入力端子に接続されている。コンデンサC3と差動レシーバ33の間には終端抵抗R2の一端が接続され、終端抵抗R2の他端はシグナルグランドSG1に接続されている。コンデンサC4と差動レシーバ33の間には終端抵抗R3の一端が接続され、終端抵抗R3の他端はシグナルグランドSG1に接続されている。
差動レシーバ33は、同軸ケーブル13の内部導体21aと外部導体22aを介して伝達される信号RDp、RDnを受信し、差動信号S1p,S1nを出力する。差動信号S1p,S1nは、図示しない処理回路に供給される。処理回路は、差動信号S1p,S1nに基づく画像情報を処理する。また、処理回路は、ヘッド12に対する信号(たとえば制御信号)S2を低速信号送信回路34に出力する。
低速信号送信回路34の出力端子はコンデンサC7を介して同軸ケーブル13の内部導体21aに接続されている。低速信号送信回路34の電源端子(低電位電源端子)はシグナルグランドSG1に接続されている。低速信号送信回路34は、信号S2に基づいて、内部導体21aに対して所謂シングルエンドの送信信号SOを出力する。
そして、同軸ケーブル13の外部導体22aは、インピーダンス素子Z1を介してシグナルグランドSG1に接続されるとともに、コンデンサC8を介してフレームグランドFGに接続されている。インピーダンス素子Z1は、周波数の帯域に応じたインピーダンス特性を持つ。この素子Z1のインピーダンスは、周波数に応じたインダクタンス成分(X)と抵抗成分(R)を合成(和)した特性となる。たとえば、高周波数領域(たとえば数10MHz以上)において高いインピーダンスを示し、低周波数領域(たとえば数10MHz以下)において低いインピーダンスを示す。したがって、インピーダンス素子Z1は、高周波数帯域の信号を低減(減衰)させ、低周波数帯域及び直流を通過させる。言い換えると、インピーダンス素子Z1は、低周波数領域においてインダクタンス(コイル)と等価であり、高周波数領域において抵抗と等価である。これに対し、コンデンサC8は、容量結合により交流を通過させる。インピーダンス素子Z1は、磁性材料を含む素子であり、たとえばフェライトビーズ、フェライトをコアに用いたコイル、等である。このようなインピーダンス素子Z1を用いることで、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性が容易に得られる。
フレームグランドFGに接続されたコンデンサC8は、無極性のコンデンサである。これは、同軸ケーブル13の外部導体22aに加わるノイズのレベルがフレームグランドFGのレベルに対してプラス側とマイナス側とのように両方存在するためである。このため、コンデンサC8により、高周波領域のノイズをフレームグランドFGに流すことで、シグナルグランドSG1の電圧変化を抑制することができる。
なお、コンデンサC8は高耐圧のコンデンサが好ましい。これは、電源14に供給される交流電源電圧により、フレームグランドFGと電源配線VN(シグナルグランドSG1)の間の電位差が高くなる(たとえば百ボルト程度)おそれがあるからである。このため、コンデンサC8に高耐圧のコンデンサを用いることで、コンデンサC8の破損を防止することができる。
ヘッド12において、同軸ケーブル13の外部導体22bはインピーダンス素子Z2を介してシグナルグランドSG2に接続されている。このインピーダンス素子Z2は、コントローラ11において外部導体22bとシグナルグランドSG1の間に接続されたインピーダンス素子Z2と同様の特性を有している。つまり、このインピーダンス素子Z2は、周波数の帯域に応じたインピーダンス特性を持ち、高周波数領域において高いインピーダンスを示し、低周波数領域において低いインピーダンスを示す。インピーダンス素子Z2は、磁性材料を含む素子であり、たとえばフェライトビーズである。このようなインピーダンス素子Z2を用いることで、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性が容易に得られる。
ヘッド12は、差動ドライバ41を有している。差動ドライバ41には、図示しない撮像素子から出力される画像情報が差動信号S11p,S11nとして供給される。差動ドライバ41のプラス出力端子はコンデンサC11を介して同軸ケーブル13の内部導体21bに接続されている。差動ドライバ41のマイナス出力端子はコンデンサC12と終端抵抗R11を介して同軸ケーブル13の外部導体22bに接続されている。
また、差動ドライバ41のプラス出力端子は、出力抵抗R12の一端に接続され、出力抵抗R12の他端には高電位電圧VCCが供給される。差動ドライバ41のマイナス入力端子は出力抵抗R13の一端に接続され、出力抵抗R13の他端には高電位電圧VCCが供給される。この高電位電圧VCCは、差動ドライバ41に駆動電圧として供給される。つまり、差動ドライバ41の高電位電源端子は高電位電圧VCCが供給される配線(以下、配線VCCとする)に接続され、差動ドライバ41の低電位電源端子はシグナルグランドSG2に接続されている。
同軸ケーブル13の内部導体21bは、フェライトビーズFB11とコイルL2を介して図示しない負荷に接続されている。負荷は、たとえば、上記の差動信号S11p,S11nを出力する撮像部や上記の高電位電圧VCCを生成する電源回路等である。これらの負荷には、同軸ケーブル13を介してコントローラ11から供給される動作電圧VDが供給される。不図示の撮像部は動作電圧VDに基づいて動作し、差動信号S11p,S11nを出力する。また、不図示の電源回路は、動作電圧VDに基づいて高電位電圧VCCを生成する。
また、同軸ケーブル13の内部導体21bは、コンデンサC13を介して低速信号受信回路42の入力端子に接続されている。低速信号受信回路42の低電位電源端子はシグナルグランドSG2に接続されている。低速信号受信回路42は、コントローラ11から同軸ケーブル13を介して供給される信号RD2に基づいて、ヘッド12の負荷(たとえば撮像部)に対する信号S12を出力する。
次に、このデータ伝送システム10の作用を説明する。
データ伝送システム10のコントローラ11とヘッド12は、同軸ケーブル13を介して互いに通信可能に接続されている。
図3は、ヘッド12の差動ドライバ41が出力する差動信号SDp,SDnを示す。差動ドライバ41は、差動信号S11p,S11nに基づいて、差動信号SDp,SDnを出力する。信号SDp,SDnに基づき、ヘッド12とコントローラ11の間の伝送路に等価的に電流(交流成分)が流れる。たとえば、出力抵抗R12から、同軸ケーブル13の内部導体21、終端抵抗R2,R3,R1、同軸ケーブル13の外部導体22、終端抵抗R11を介して差動ドライバ41のマイナス出力端子に向かって電流が流れる。同様に、出力抵抗R13から、終端抵抗R11、外部導体22、終端抵抗R1,R3,R2、内部導体21を介して電流が流れる。なお、等価的(交流的)な電流であるため、コンデンサを省略して説明した。コントローラ11の終端抵抗R1,R2,R3は、伝送路に流れる電流に応じた電圧を発生させる。これにより、ヘッド12の信号SDp,SDnが、信号RDp,RDnとして伝達される。
図5は、差動レシーバ33のマイナス入力端子とプラス入力端子の間のレベル差を示す。差動レシーバ33は、マイナス側の信号RDnに対するプラス側の信号RDpのレベル差を判定して信号S1p,S1nを出力する。
同軸ケーブル13は、内部導体21と外部導体22とを有し、外部導体22は1本の内部導体21を中心とする円筒状に配置されている。したがって、外部導体22は内部導体21に対するシールド線として機能する。このため、同軸ケーブル13に対して外部から加わるノイズは、外部導体22によって妨げられ、内部導体21には加わらない。つまり、外部導体22は、内部導体21を介して伝送される信号に対するノイズの影響を低減する。したがって、図4に示すように、外部導体22を伝達する信号S22は、外部導体22に加わるノイズに応じてレベルが変動する。
図2に示すように、外部導体22aと差動レシーバ33の間には終端抵抗R1が接続されている。また、外部導体22aは、インピーダンス素子Z1を介してシグナルグランドSG1に接続されるとともに、コンデンサC8を介してフレームグランドFGに接続されている。コンデンサC8は、2つの電極間の容量結合により、供給される信号のうち、交流を通過させ、直流成分を遮断する。同軸ケーブル13の外部導体22とフレームグランドFGの間のインピーダンスは、同軸ケーブル13の外部導体22と差動レシーバ33のマイナス入力端子および差動ドライバ41のマイナス出力端子の間のインピーダンスよりも十分に低い。また、外部導体22とフレームグランドFGの間のインピーダンスは、外部導体22とコントローラ11のシグナルグランドSG1およびヘッド12のシグナルグランドSG2の間のインピーダンスより十分に低い。したがって、外部導体22により伝達される信号S22に重畳したノイズの高周波数成分は、コンデンサC8を通過してフレームグランドFGに流れる。
そして、終端抵抗R1は抵抗体であるため、信号S22に重畳した高周波数領域のノイズを減衰させる。したがって、差動レシーバ33のマイナス入力端子における信号RDnのレベルは、ノイズの影響が低減される。したがって、差動レシーバ33のマイナス入力端子とプラス入力端子の間のレベル差は、ノイズが混入しない場合と同様に、図5に示すように変化する。
同様に、インピーダンス素子Z1は、高周波数領域において抵抗として作用し、外部導体22により伝達される信号S22に重畳した高周波数成分であるノイズを減衰させる。したがって、インピーダンス素子Z1が接続されたシグナルグランドSG1のレベルに対して、ノイズの影響が低減される。
ヘッド12において、外部導体22bは、インピーダンス素子Z2を介してシグナルグランドSG2に接続されている。したがって、コントローラ11におけるシグナルグランドSG1と同様に、ヘッド12におけるシグナルグランドSG2に対するノイズの影響が低減される。
なお、外部導体22bに加わるノイズは、上記したように、コンデンサC8を介してフレームグランドFGに伝達される。したがって、コントローラ11内において、フレームグランドFGのレベルは、ノイズに応じて変動する。このフレームグランドFGのレベル変動により、電源配線VP,VNのレベルが変動するおそれがある。しかし、コントローラ11は、電源配線VP,VNに接続されたラインフィルタ31を有している。したがって、フレームグランドFGのレベル変動はラインフィルタ31によってコントローラ11のシグナルグランドSG1に影響し難い。
低速信号送信回路34の出力端子はコンデンサC7を介して同軸ケーブル13の内部導体21aに接続されている。同軸ケーブル13の内部導体21bは、コンデンサC13を介して低速信号受信回路42の入力端子に接続されている。低速信号送信回路34は、信号S2に基づいて、内部導体21aに対して所謂シングルエンドの送信信号SOを出力する。低速信号受信回路42は、コントローラ11から同軸ケーブル13を介して供給される信号RD2に基づいて、ヘッド12の負荷(たとえば撮像部)に対する信号S12を出力する。したがって、このデータ伝送システム10は、1本の同軸ケーブル13を介してコントローラ11からヘッド12に対する低速な信号伝達と、ヘッド12からコントローラ11に対する高速な信号伝達を行う、すなわち双方向に通信する。
電圧変換回路32の出力端子はコイルL1とフェライトビーズFB1を介して内部導体21aに接続されている。電圧変換回路32は、ラインフィルタ31の出力電圧に基づいて、ヘッド12の動作電圧VDを出力する。したがって、このデータ伝送システム10は、1本の同軸ケーブル13を用いて、信号の伝達とヘッド12に対する動作電圧VDの供給を行う。この構成によれは、同軸ケーブル13を介して接続されたヘッド12に動作電圧VDを供給するためのケーブルを用いる必要がなくなり、ヘッド12の設置が容易になる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)データ伝送システム10のコントローラ11とヘッド12は、同軸ケーブル13を介して互いに通信可能に接続されている。同軸ケーブル13は、内部導体21と外部導体22とを有し、外部導体22は1本の内部導体21を中心とする円筒状に配置されている。内部導体21は差動レシーバ33のプラス入力端子に接続され、外部導体22aは終端抵抗R1を介して差動レシーバ33のマイナス入力端子に接続されている。また、外部導体22aは、インピーダンス素子Z1を介してシグナルグランドSG1に接続されるとともに、コンデンサC8を介してフレームグランドFGに接続されている。
インピーダンス素子Z1は、高周波数領域において抵抗として作用し、外部導体22により伝達される信号S22に重畳した高周波数成分であるノイズを減衰させる。コンデンサC8は、2つの電極間の容量結合により、供給される信号のうち、交流を通過させ、直流成分を遮断する。したがって、インピーダンス素子Z1により反射されたノイズは、コンデンサC8を通過してフレームグランドFGに流れる。したがって、インピーダンス素子Z1が接続されたシグナルグランドSG1のレベルに対して、ノイズの影響を低減することができる。そして、差動レシーバ33の入力端子における信号RDp,RDnは、外部導体22に加わるノイズの影響を受け難い。したがって、差動レシーバ33におけるエラーの発生を抑制することができる。
(2)ヘッド12において、外部導体22bは、インピーダンス素子Z2を介してシグナルグランドSG2に接続されている。したがって、コントローラ11におけるシグナルグランドSG1と同様に、ヘッド12におけるシグナルグランドSG2に対するノイズの影響を低減することができる。そして、シグナルグランドSG2に接続された差動ドライバ41や低速信号受信回路42におけるエラーの発生を抑制することができる。
(3)フレームグランドFGに接続されたコンデンサC8は、無極性のコンデンサである。これは、同軸ケーブル13の外部導体22aに加わるノイズのレベルがフレームグランドFGのレベルに対してプラス側とマイナス側とのように両方存在するためである。このため、コンデンサC8により、高周波領域のノイズをフレームグランドFGに流すことで、シグナルグランドSG1の電圧変化を抑制することができる。
(4)コンデンサC8は高耐圧のコンデンサが好ましい。これは、電源14に供給される交流電源電圧により、フレームグランドFGと電源配線VN(シグナルグランドSG1)の間の電位差が高い環境(たとえば百ボルト程度)で使用されるおそれがあるからである。また、ノイズレベルが高い(たとえば数キロボルト程度)場合もある。このため、コンデンサC8に高耐圧のコンデンサを用いることで、コンデンサC8の破損を防止することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、ヘッド12の動作電圧VDをコントローラ11から供給したが、ヘッド12に電源を接続してその電源から動作電圧をヘッド12に供給するようにしてもよい。この場合、コントローラ11から動作電圧VDの生成や供給に係る素子を省略することができる。
・上記実施形態では、低速信号送信回路34と低速信号受信回路42を用いてコントローラ11からヘッド12に対して信号を送信したが、データ転送システムの構成に応じてこれらを省略してもよい。
・上記実施形態では、同軸ケーブル13を用いて動作電圧VDをヘッド12に供給したが、別のケーブルを用いて動作電圧VDをヘッド12に供給するようにしてもよい。
・上記実施形態では、同軸ケーブル13を用いて低速信号送信回路34から低速信号受信回路42への信号を伝送したが、同軸ケーブル13とは別のケーブルを用いて伝送するようにしてもよい。
上記各形態から把握される技術思想を以下に記載する。
(イ)前記内部導体に接続され前記同軸ケーブルを介して接続された装置の動作電圧を生成する電圧変換回路を備えたこと、を特徴とする請求項1に記載の同軸通信装置。この構成によれは、1本の同軸ケーブルにより信号の受信と動作電圧の供給を行うことができる。そして、同軸ケーブルを介して接続された装置に動作電圧を供給するためのケーブルを用いる必要がなくなり、装置の設置を容易にすることができる。
(ロ)前記内部導体に出力端子が接続された低速信号送信回路を備えたこと、を特徴とする請求項1に記載の同軸通信装置。この構成によれば、1本の同軸ケーブルを介して信号の受信と低速な信号の送信、つまり双方向通信を行うことができる。
(ハ)前記第1通信装置は、前記内部導体に接続され前記同軸ケーブルを介して接続された前記第2通信装置の動作電圧を生成する電圧変換回路を備えたこと、を特徴とする請求項3に記載の同軸通信装置。この構成によれは、1本の同軸ケーブルにより信号の受信と動作電圧の供給を行うことができる。そして、同軸ケーブルを介して接続された装置に動作電圧を供給するためのケーブルを用いる必要がなくなり、装置の設置を容易にすることができる。
(ニ)前記第1通信装置は、前記内部導体に出力端子が接続された低速信号送信回路を備え、前記第2通信装置は、前記内部導体に入力端子が接続された低速信号受信回路を備えたこと、を特徴とする請求項3に記載の同軸通信装置。この構成によれば、1本の同軸ケーブルを介して信号の受信と低速な信号の送信、つまり双方向通信を行うことができる。
11…コントローラ(同軸通信装置、第1通信装置)、12…ヘッド(同軸通信装置、第2通信装置)、13…同軸ケーブル、21…内部導体、22…外部導体、33…差動レシーバ(差動受信器)、41…差動ドライバ(差動送信器)、R1…終端抵抗(第1の終端抵抗)、R2…終端抵抗(第2の終端抵抗)、R3…終端抵抗(第3の終端抵抗)、R11…終端抵抗、R12,R13…出力抵抗、C8…コンデンサ、Z1,Z2…インピーダンス素子、SG1…シグナルグランド(第1のシグナルグランド)、SG2…シグナルグランド(第2のシグナルグランド)、FG…フレームグランド。

Claims (6)

  1. 1本の内部導体と外部導体からなる同軸ケーブルを介して信号を受信する同軸通信装置であって、
    前記内部導体にプラス入力端子が接続され、前記外部導体にマイナス入力端子が接続される差動受信器と、
    前記外部導体と前記差動受信器のマイナス入力端子との間に接続された第1の終端抵抗と、
    前記差動受信器のプラス入力端子とシグナルグランドとの間に接続された第2の終端抵抗と、
    前記差動受信器のマイナス入力端子と前記シグナルグランドとの間に接続された第3の終端抵抗と、
    前記外部導体と前記シグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、
    前記外部導体とフレームグランドとの間に接続されたコンデンサと、
    を備えたことを特徴とする同軸通信装置。
  2. 1本の内部導体と外部導体からなる同軸ケーブルを介して請求項1に記載の同軸通信装置と接続される同軸通信装置であって、
    前記内部導体にプラス出力端子が接続され、前記外部導体に終端抵抗を介してマイナス出力端子が接続される差動送信器と、
    前記外部導体とシグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、
    を有することを特徴とする同軸通信装置。
  3. 1本の内部導体と外部導体からなる同軸ケーブルを介して接続された第1通信装置と第2通信装置を有する同軸通信装置であって、
    前記第1通信装置は、
    前記内部導体にプラス入力端子が接続され、前記外部導体に第1の終端抵抗を介してマイナス入力端子が接続される差動受信器と、
    前記差動受信器のプラス入力端子と第1のシグナルグランドとの間に接続された第2の終端抵抗と、
    前記差動受信器のマイナス入力端子と前記第1のシグナルグランドとの間に接続された第3の終端抵抗と、
    前記外部導体と前記第1のシグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、
    前記外部導体とフレームグランドとの間に接続されたコンデンサと、
    を備え、
    前記第2通信装置は、
    前記内部導体にプラス出力端子が接続され、前記外部導体に第4の終端抵抗を介してマイナス出力端子が接続される差動送信器と、
    前記外部導体と第2のシグナルグランドとの間に接続され、低周波数領域の信号を通過させ、高周波数領域の信号を遮断する特性を有するインピーダンス素子と、
    を備えたことを特徴とする同軸通信装置。
  4. 前記インピーダンス素子は、磁性材料を含む素子であること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の同軸通信装置。
  5. 前記コンデンサは高耐圧コンデンサであること、を特徴とする請求項1または3に記載の同軸通信装置。
  6. 前記コンデンサは無極性コンデンサであること、を特徴とする請求項1,3または5に記載の同軸通信装置。
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