JP6922817B2 - テープ、テープロール、テープカセット、及び複数の媒体を貼り合わせる方法 - Google Patents

テープ、テープロール、テープカセット、及び複数の媒体を貼り合わせる方法 Download PDF

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Description

本発明は、テープ、テープロール、テープカセット、及び複数の媒体を貼り合わせる方法に関する。
特許文献1に記載の印刷装置は、帯状の印刷テープに、印刷テープの幅を超える画像を印刷する場合に、画像を印刷するための印刷データを複数の部分データに分割し、生成された複数の部分データを印刷テープの長手方向の複数の領域に分けて印刷する機能を備える。印刷装置が複数の部分データに従って印刷テープに印刷した後、ユーザは、複数の部分データの各々に対応する印刷テープを、位置合わせ用のマークを基準として貼り合わせる。
特開2006−315414号公報
複数の印刷テープを貼り合わせる場合、正確に位置合わせされるのが望ましい。上記従来の印刷装置では、マークを基準として位置合わせが可能であるが、ユーザが複数の印刷テープを貼り合わせる時には、剥離紙を全て剥がした状態で印刷テープ同士の位置合わせを行う必要がある。そのため、貼り合わせる領域以外の粘着部分が手又は対象物に付着し、貼り合わせの作業性が悪い。
本発明の目的は、帯状のシートに貼り付けられた媒体に、媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに分割して印刷する場合に、複数の媒体を貼り合わせる作業の作業性を向上したテープ、テープロール、テープカセット、及び複数の媒体を貼り合わせる方法を提供することである。
本発明の第一態様に係るテープは、帯状のシートと、前記シートの第一部分に、剥離可能に貼り付けられている第一媒体と、前記シートの長手方向において、前記第一部分と互いに隣接する第二部分に、剥離可能に貼り付けられ、前記長手方向に直交する幅方向における一方の端が、前記第一媒体の前記幅方向における前記一方の端よりも前記シートの前記幅方向における他方の端側に配置された第二媒体と、前記長手方向において前記第一部分と前記第二部分との間となる前記シートにおいて、前記幅方向における前記一方の端と前記幅方向における前記他方の前記端との間に延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第一分離線と、前記第一部分において、前記第一部分の前記幅方向における中心と、前記第一部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第一部分の前記長手方向における一方の端から、前記第一部分の前記長手方向における他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第二分離線と、前記第二部分において、前記第二部分の前記幅方向における中心と、前記第二部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第二部分の前記長手方向における前記一方の端から、前記第二部分の前記長手方向における前記他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第三分離線とを備える。
第一態様のテープは、媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに分割して印刷する場合に、第一分離線に沿ってシートを折り曲げることで、貼り合わせ時に、治具を用いること無く、第一媒体と第二媒体の長手方向における位置を精度よく合わせられる。具体的には、第一媒体、第二媒体を貼り付けている面を貼り付け面、貼り付け面の裏側の面を裏面と定義する。この場合、ユーザは、例えば、テープの第一媒体及び第二媒体に印刷後、第一分離線に沿ってシートを裏面が対向する方向に折り曲げる。この状態でユーザは、第二分離線、第三分離線を利用して、幅方向における一方の端側を第二分離線に沿って折り曲げた第一媒体と、第二媒体の幅方向における一方の端側とを貼り合わせる。この時第一媒体と、第二媒体との長手方向における相対位置は、第一分離線の位置によって規定できる。テープは、第一分離線に沿ってシートを折り曲げることで、貼り合わせ時に、第一媒体と第二媒体の長手方向における位置を精度よく合わせられる。テープは、第二媒体の幅方向における一方の端側を折り曲げたり、切断したりせずに、第一部分の内の幅方向における一方の端側を第二分離線に沿って折り曲げた第一媒体と、第二媒体の幅方向における一方の端側とを貼り合わせられる。テープは、複数の媒体を貼り合わせる作業に、第二媒体の幅方向における一方の端側を折り曲げたり、切断したりする作業が必要である場合に比べ、第一媒体と第二媒体とを貼り合わせる作業の作業性を向上できる。
本発明の第二態様に係るテープロールは、スプールと、前記スプールに巻回された第一態様のテープとを備える。第二態様に係るテープロールは、テープロールが備えるテープに応じて、第一態様のテープと同様の効果を奏する。テープロールでは、スプールによってテープをコンパクトに保持できる。
本発明の第三態様に係るテープカセットは、第二態様のテープロールと、前記テープロールへの印刷に使用されるインクリボンが巻回されたリボンロールと、前記テープロールと、前記リボンロールとを収容する筐体とを備える。第三態様のテープカセットは、第二態様のテープロールと同様の効果を奏する。テープカセットは、テープを筐体内にコンパクトに収容できる。
本発明の第四態様に係る複数の媒体を貼り合わせる方法は、シートの貼り付け面に、前記シートの長手方向に隣接して、剥離可能に貼り付けられた第一媒体及び第二媒体をつなぎ合わせる方法であって、前記第一媒体が貼り付けられた前記シートの第一部分において、前記第一部分の前記長手方向に直交する幅方向における中心と、前記第一部分の前記幅方向における一方の端との間に位置し、前記第一部分の前記長手方向における一方の端から、前記第一部分の前記長手方向における他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第二分離線に沿って、前記第一媒体を前記第一部分とともに、前記シートの前記貼り付け面とは反対の面が対向する側に折り曲げる第一工程と、前記第二媒体が貼り付けられた前記シートの第二部分において、前記第二部分の前記幅方向における中心と、前記第二部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第二部分の前記長手方向における前記一方の端から、前記第二部分の前記長手方向における前記他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第三分離線に沿って、前記第二部分の内の前記第三分離線と前記シートの前記幅方向における前記一方の前記端との間の前記シートを前記第二媒体から剥がす第二工程と、前記第一工程及び前記第二工程の後に、前記長手方向において前記第一媒体と前記第二媒体との間となる前記シートにおいて、前記幅方向における前記一方の端と前記幅方向における他方の端との間に延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第一分離線に沿って、前記シートを前記反対の面が対向する側に折り曲げて、前記第一工程で折り曲げられた前記第一媒体の前記幅方向における前記第二分離線よりも前記一方の前記端側の部分に、前記第二媒体の内の前記第二工程で前記シートが剥がされた貼り付け部分を貼り合わせる第三工程とを備える。第四態様の複数の媒体を貼り合わせる方法は、第一媒体と第二媒体とを貼り合わせ時に、治具を用いること無く、比較的簡単な工程により、第一媒体と第二媒体の長手方向における位置を精度よく合わせられる。
本発明の第五態様に係る複数の媒体を貼り合わせる方法は、シートの貼り付け面に、前記シートの長手方向に隣接して、剥離可能に貼り付けられた第一媒体及び第二媒体をつなぎ合わせる方法であって、前記第二媒体が貼り付けられた前記シートの第二部分において、前記第二部分の前記長手方向に直交する幅方向における中心と、前記第二部分の前記幅方向における一方の端との間に位置し、前記第二部分の前記長手方向における一方の端から、前記第二部分の前記長手方向における他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第三分離線に沿って、前記第二部分の内の前記第三分離線と前記シートの前記幅方向における前記一方の前記端との間の前記シートを切り離す第一工程と、前記長手方向において前記第一媒体と前記第二媒体との間となる前記シートにおいて、前記長手方向に直交する前記幅方向における前記一方の端と前記幅方向における他方の端との間に延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第一分離線に沿って、前記シートを前記貼り付け面とは反対の面が対向する側に折り曲げる第二工程と、前記第一媒体が貼り付けられた前記シートの第一部分において、前記第一部分の前記幅方向における中心と、前記第一部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第一部分の前記長手方向における前記一方の端から、前記第一部分の前記長手方向における前記他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第二分離線に沿って、前記第一部分の内の前記第二分離線と前記シートの前記幅方向における前記一方の前記端との間の前記シートを前記第一媒体から剥がす第三工程と、前記第一工程、前記第二工程、及び前記第三工程の後で、前記第二分離線に沿って前記第一媒体を折り曲げて、前記第一媒体の内、前記シートが剥がされた貼り付け部分を前記第二媒体の前記幅方向における前記一方の端と対向する位置に配置して、前記第一媒体の前記貼り付け部分を前記第二媒体に貼り合わせる第四工程とを備える。第五態様の複数の媒体を貼り合わせる方法は、第一媒体と第二媒体とを貼り合わせ時に、治具を用いること無く、比較的簡単な工程により。第一媒体と第二媒体の長手方向における位置を精度よく合わせられる。
印刷装置1の斜視図である。 カバー5を開けた状態の印刷装置1の斜視図である。 カバー5を開けた状態の印刷装置1から保護部36を除いた平面図である。 第一ケース671を取り外した状態のテープカセット6の平面図である。 (A)は図の左右方向をテープ60の長手方向16とした状態のテープ60の図であり、(B)は第一媒体8と第二媒体9とが剥がされた場合のシート7における第一媒体8が貼り付けられた第一部分85と、第二媒体9が貼り付けられた第二部分95とを示す図であり、(C)は第一媒体8に画像80が印刷され、第二媒体9に画像90が印刷されたテープ60を示す図である。 テープ60を利用して媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに二分割して印刷する場合の、第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせる手順を示すフローチャートと説明図である。 (A)は図の左右方向をテープ61の長手方向16とした状態のテープ61の図であり、(B)は第一媒体8と第二媒体9とが剥がされた場合のシート7における第一媒体8が貼り付けられた第一部分85と、第二媒体9が貼り付けられた第二部分95とを示す図であり、(C)は第一媒体8に画像80が印刷され、第二媒体9に画像90が印刷されたテープ61を示す図である。 テープ67を利用して媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに二分割して印刷する場合の、第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせる手順を示すフローチャートと説明図である。 (A)は図の左右方向をテープ67の長手方向16とした状態のテープ67の図であり、(B)は第一媒体8と第二媒体9と第三媒体24とが剥がされた場合のシート7における第一媒体8が貼り付けられた第一部分85と、第二媒体9が貼り付けられた第二部分95と、第三媒体24が貼り付けられた第三部分25を示す図であり、(C)は第一媒体8に画像55が印刷され、第二媒体9に画像56が印刷され、第三媒体24に画像57が印刷されたテープ67を示す図である。 第一媒体8と第二媒体9と第三媒体24とが貼り合わされた場合の説明図である。
以下、本発明の第一〜第三実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<印刷装置1の概略構成>
第一〜第三実施形態に共通する印刷装置1及びテープカセット6の概略構成を第一実施形態のテープ60を例に、図1〜図4を参照して順に説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右下方、左上方、右上方、左下方を各々、印刷装置1の前方、後方、右方、左方、上方、及び下方と定義する。図4の下方、上方、右方、左方、紙面前方、及び紙面後方を各々、テープカセット6の前方、後方、右方、左方、上方、及び下方と定義する。
図1に示すように、印刷装置1の形状は、略直方体状である。印刷装置1は、筐体2、カバー5、キーボード11、機能キー群12、液晶ディスプレイ13、及び切断用ノブ14を有する。筐体2及びカバー5は樹脂製である。筐体2は後方に開口を有する正面視矩形状の箱状体である。カバー5は、筐体2の後側に開閉自在に取り付けられる。図1はカバー5が閉じた状態であり、カバー5は筐体2の開口を覆う。キーボード11は筐体2の前面の中心よりも下側に設けられる。キーボード11は種々の文字入力等に用いられる。機能キー群12はキーボード11の上方に設けられる。機能キー群12は、電源の入切及び印刷装置1の各種制御に用いられる。液晶ディスプレイ13は機能キー群12の上方に設けられる。液晶ディスプレイ13は、入力された文字や記号等を表示する。切断用ノブ14は、筐体2の右上に左下方向に移動可能に設けられた、筐体2から右上方に突出する部分である。
図2及び図3に示すように、印刷装置1は、筐体2内部に、電池装着部21、カセット装着部22、プラテンホルダ38、プラテンローラ30、テープサブローラ31、保護部36、排出口26、可動刃141、及び固定刃142を備える。電池装着部21は、筐体2内部の中心よりも右下側にある角部に設けられた、6本の電池を着脱可能な凹部である。
カセット装着部22は、電池装着部21の上側に隣接した凹部であり、テープカセット6を後方から装着可能である。図3に示すように、カセット装着部22には、ヘッドホルダ291、サーマルヘッド29、テープ駆動ローラ軸32、リボン巻取軸33、位置決ボス40及びフック251、252等が配置される。ヘッドホルダ291は、カセット装着部22の左右方向の中心よりも右側において上下方向に延びる板状の部材である。サーマルヘッド29は、ヘッドホルダ291の右面に配設される。テープ駆動ローラ軸32は、ヘッドホルダ291の上方において前後方向に延びる軸である。リボン巻取軸33は、カセット装着部22の略中央に設けられた前後方向に延びる軸である。リボン巻取軸33は、テープカセット6に設けられたリボン巻取スプール631に嵌入されて回転駆動する。リボン巻取軸33とテープ駆動ローラ軸32とは、テープ60とインクリボン613(図4参照)とが同じ搬送速度で搬送されるように回転駆動される。位置決ボス40は、ヘッドホルダ291の上左側において前後方向に延びる円柱状である。フック251は、カセット装着部22の下端部から後方に向け突出し、フック252はカセット装着部22の上端部から後方に向けて突出する。フック251、252は、カセット装着部22に装着されたテープカセット6に係合可能である。
プラテンホルダ38は、カセット装着部22の右方において上下方向に延び、下端部において、前後方向に延びる回動軸37を中心に回動可能に軸支される。プラテンホルダ38はプラテンローラ30とテープサブローラ31とを背面視反時計回りに回転可能に軸支する。プラテンローラ30は、サーマルヘッド29の右方に設けられる。テープサブローラ31は、テープ駆動ローラ軸32の右方且つプラテンローラ30の上側近傍に設けられる。非図示のバネは、プラテンホルダ38が回動軸37を中心に右方へ回動するように付勢する。図2に示すように、保護部36はプラテンホルダ38の後方において上下方向に延びる。
排出口26は筐体2の上端から下方向に延びる開口である。可動刃141及び固定刃142は排出口26の下方において、テープカセット6のテープ60の搬送経路の左右方向両側に設けられた刃である。可動刃141及び固定刃142の刃は搬送経路側に向く。可動刃141は右方にて切断用ノブ14と当接する。切断用ノブ14が左下方へ押圧操作されると、可動刃141は切断用ノブ14に押されて固定刃142側へ移動する。この時可動刃141は、可動刃141と固定刃142との間に配置されたテープ60を切断する。固定刃142と可動刃141とによって切断された印刷済みのテープ60は、排出口26から筐体2の外側に排出される。
<テープカセット6の概略構成>
図2に示すように、テープカセット6の形状は、平面視略長方形の直方体状である。図4に示すように、テープカセット6は、筐体670、一対の案内部材69、リボン分離部76、及びアーム部65を有する。筐体670は、テープロール600と、リボンロール20とを収容する。筐体670は第一ケース671、第二ケース672を備える。第二ケース672は後方が開放する開口を有する箱状である。第一ケース671は第二ケース672の開口を塞ぐ板状である。
図4に示すように、テープカセット6は、第二ケース672に、支持孔711、712、713、テープロール600、カセットボス751、リールボス752、リボンロール20、テープ送りローラ632、ガイドピン731、732、733、及び排出部64を備える。支持孔711は、テープロール600のスプール72を回動可能に支持する。テープロール600はテープ60がスプール72に巻回されたものである。支持孔712は、リボン巻取スプール631を支持する。リボン巻取スプール631は、スプール74に巻回されたリボンロール20からインクリボン613を巻き取る。カセットボス751及びリールボス752は各々、第二ケース672の下面に立設される。カセットボス751は、スプール72を回転可能に支持する。リールボス752は、リボンロール20のスプール74を回転可能に支持する。リボンロール20はテープロール600への印刷に使用されるインクリボン613がスプール74に巻回されたものである。支持孔713は、テープ送りローラ632を回転可能に支持する。テープ送りローラ632はテープサブローラ31(図3参照)とともに回動し、テープロール600からテープ60を引き出す。上下一対の案内部材69は、テープ送りローラ632の右下側近傍に設けられる。リボン分離部76は案内部材69の左側近傍に設けられる。ガイドピン731は、支持孔712の上右方において前後方向に延び、印刷後のインクリボン613の移動を案内する。ガイドピン732はリールボス752の右下側において前後方向に延び、印刷前のテープ60の移動を案内する。ガイドピン733はリールボス752の右上側において前後方向に延び、印刷前のインクリボン613の移動を案内する。排出部64は支持孔713の右上側において、上右方に突出する部位である。排出部64は排出口63を備える。排出口63は、上下方向に貫通する孔である。排出口63の前後方向の幅は、テープ60の前後方向の幅以上である。排出口63は、後述の開口部79から筐体670の外側に露出されたテープ60を通す。
アーム部65は、ガイドピン733の右付近から、上方に延びる。アーム部65には、壁部70、783、782、及び開口部79を備える。壁部70は、アーム部65の右面である。壁部783は壁部70の左方に、壁部70に対して略平行に配置されたアーム部65の左面である。壁部782は、アーム部65の壁部70と、壁部783との間の中央部に配置された、上下方向に延びる薄板状の部材である。開口部79はリボンロール20から繰り出されるインクリボン613と、テープロール600から繰り出されるテープ60とを筐体670の外側に露出させる。インクリボン613及びテープ60は、開口部79と案内部材69との間において、テープカセット6の外側に露出した状態で保持される。開口部79は、壁部782の上側近傍であって、アーム部65の上端部に形成される。ヘッド挿入部62は、アーム部65の壁部783とアーム部65に対向する側壁部781とによって、右上側が開放するU字状の凹部である。テープカセット6が印刷装置1のカセット装着部22に装着された場合、ヘッド挿入部62には、ヘッドホルダ291(図3参照)が挿入される。
<印刷手順の概要>
図2、図3、及び図4に示すように、テープカセット6が印刷装置1のカセット装着部22に装着される場合、テープカセット6のリボン巻取スプール631及びテープ送りローラ632に各々、リボン巻取軸33及びテープ駆動ローラ軸32が嵌入されつつ、ヘッド挿入部62にヘッドホルダ291が挿入される。位置決ボス40は、カセットボス751に嵌入される。これにより、テープカセット6は、位置決めされた状態でカセット装着部22に押し込まれ、カセット装着部22に装着される。テープカセット6がカセット装着部22に装着された後、カバー5が閉じられる。カバー5が閉じた場合、カバー5に設けられたローラホルダカム(非図示)が、プラテンホルダ38を左方へ押圧する。プラテンホルダ38は、非図示のバネの付勢力に抗して左方へ回動される。
印刷装置1が印刷処理を実行する場合、テープ60は、スプール72からガイドピン732を経てアーム部65の壁部70と壁部782との間を搬送される。インクリボン613は、スプール74からガイドピン733を経てアーム部65の壁部783と壁部782との間を搬送される。アーム部65内、及び開口部79から排出部64までの間では、インクリボン613はテープ60の左側に位置する。インクリボン613とテープ60とは、左右方向に重ね合わされて開口部79からヘッド挿入部62へ搬送される。次いで、テープ60とインクリボン613とは、プラテンローラ30によってサーマルヘッド29に押圧される。サーマルヘッド29の発熱により、インクリボン613は左側から加熱される。これにより、テープ60にインクが熱転写され、文字等の画像が印刷される。
次いで、インクリボン613は、リボン分離部76によってテープ60から分離される。分離されたインクリボン613は、ガイドピン731を経てリボン巻取スプール631に巻き取られる。リボン分離部76によってインクリボン613が分離された印刷済みのテープ60は、案内部材69によって上下方向に規制されてテープ送りローラ632へ搬送される。次いで、印刷済みのテープ60は、テープ駆動ローラ軸32によって回転駆動されるテープ送りローラ632に対し、テープサブローラ31によって押圧される。印刷済みのテープ60は、テープ送りローラ632の回転により排出口63を経て排出口26から排出される。
<第一実施形態のテープ60の概要>
図5(A)に示すように、第一実施形態のテープ60は、帯状のシート7、複数のペア10を備える。シート7は、媒体が剥離可能に貼り付けられる部材である。本例では、シート7は、例えば、紙(例えば、グラシン紙、上質紙、クラフト紙)の表面に剥離剤(例えば、シリコン系)が塗布された剥離紙である。シート7は、樹脂フィルム等の剥離紙以外の部材(即ち、剥離フィルム)であってもよい。シート7の長手方向16における一方及び他方は各々、図5の左方及び右方に対応する。シート7の長手方向16に直交する幅方向17における一方及び他方は各々、図5の下方及び上方に対応する。以下の説明では図5における方向を用いてテープ60の各構成を説明する。
各ペア10は、第一媒体8、第二媒体9、第一分離線41、第二分離線42、及び第三分離線43を含む。本例の各ペア10は、更に、分離線45、46を含む。第一媒体8は、シート7の第一部分85に、剥離可能に貼り付けられている。第二媒体9は、シート7の長手方向16において、第一部分85と互いに隣接する第二部分95に、剥離可能に貼り付けられる。第二媒体9は、下端98が、第一媒体8の下端88よりもシート7の上端73側(即ち、上側)に配置されている。本例の第一媒体8及び第二媒体9の長手方向は、シート7の長手方向16と一致する。第一媒体8及び第二媒体9は、長手方向16及び幅方向17に延びる辺を有する略矩形状であり、上端側の角部が面取りされた形状である。シート7の下端71は、シート7の長手方向16に沿って直線状に延びる。第一媒体8の下端88及び第二媒体9の下端98はシート7の下端71と平行に延びる。シート7の下端71と第一媒体8の下端83との上下方向の距離は、シート7の下端71と第二媒体9の下端93との上下方向の距離よりも大きい。
図5(A)及び図5(B)に示すように、第一部分85の左端81、右端82、下端83、上端84の位置は各々、第一媒体8の左端86、右端87、下端88、上端89の位置と一致する。第一部分85と、第一媒体8とは大きさ及び形状が互いに同じである。第二部分95の左端91、右端92、下端93、上端94の位置は各々、第二媒体9の左端96、右端97、下端98、上端99の位置と一致する。第二部分95と第二媒体9とは大きさ及び形状が互いに同じである。本例の第一媒体8及び第二媒体9はシート7の長手方向16の長さが同じであるが、幅方向17の長さが互いに異なる。長手方向16の長さが同じとは、完全同一である場合だけでなく、実質同一の場合を包含する。したがって第一媒体8と第二媒体9とは形状及び大きさが互いに異なるラベルである。第一媒体8及び第二媒体9は、例えば、PET、PVC、PP、PE、PS、ABS等の樹脂で形成されたフィルムである。第一媒体8及び第二媒体9はシート7と対向する側の面(貼り付け面)に、粘着層を有する。粘着層は、例えばアクリル系の粘着剤を含む。本例の同じ組の第一媒体8と第二媒体9は、長手方向16において第一分離線41の両側にある。
長手方向16に隣接する第一媒体8と第二媒体9とは、長手方向16に複数配列される。1のペア10と、1のペア10に隣り合う他のペア10とは長手方向16に離間する。本例では、1のペア10と他のペア10との長手方向16の間となる部分には、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分が含まれない。1のペア10と他のペア10との長手方向16の間となる部分に、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分が含まれてもよい。図4に示す開口部79と排出部64との間の長さLは、図5(A)に示す複数組の第一媒体8及び第二媒体9の内の、シート7の長手方向16に1のペア10の第二媒体9の右端97と、他のペア10の第一媒体8の左端86との間隔Dよりも短い。第一媒体8及び第二媒体9の幅方向17の長さは、本例のシート7の幅方向17の長さよりも短い。図5(B)に示すシート7の白色で示す部分のように、幅方向17において、本例のシート7は第一媒体8又は第二媒体9が貼り付けられておらず、外部に露出している部分がある。
第一分離線41は、長手方向16において第一部分85(第一媒体8)と第二部分95(第二媒体9)との間となるシート7において、下端71と上端73との間に延びる、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む。第一分離線41は、長手方向16において第一部分85と第二部分95との間となるシート7において、下端93と上端94との間に延びる、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む。本例の第一分離線41は、シート7の厚み方向に貫通するミシン目である。つまり第一分離線41は一定間隔(例えば、0.1mm〜10mm)で設けられた、シート7を厚み方向に貫通する部分を含む。本例の第一分離線41は、第一媒体8と第一分離線41との長手方向16における最短距離D3は、第二媒体9と第一分離線41との長手方向16における最短距離D4と等しい位置にある。本実施形態では、第一分離線41は、第一媒体8の右端87と平行に延びるため、第一媒体8の右端87の任意の位置において、第一分離線41との距離は、最短距離D3に一致する。同様に、第一分離線41は、第二媒体9の左端96と平行に延びるため、第二媒体9の左端96の任意の位置において、第一分離線41との距離は、最短距離D4に一致する。なお、距離が等しいとは、完全同一である場合だけでなく、実質同一の場合を包含する。
第二分離線42は、第一部分85において、第一部分85の幅方向17における中心M1と、第一部分85の幅方向17における下端93との間に位置する。第二分離線42は、第一部分85の長手方向16における左端81から、第一部分85の長手方向16における右端82まで延びる、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む。第二分離線42は、第一媒体8を貫通していない。本例の第二分離線42の幅方向17における位置は第二媒体9の下端98の位置と一致する。本例の第二分離線42の長手方向16の両端は分離線46と連結する。分離線46は、第二部分95において、幅方向17における位置が第二分離線42と同じ位置で、シート7の長手方向16に沿って、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む部分である。本例の第二分離線42、分離線46は、第一分離線41と同様に、シート7の厚み方向に貫通するミシン目である。つまり、分離線42、46は、全体として長手方向16においてシート7の一端から他端まで切れ目なく連続する。第二分離線42、分離線46は、シート7の下端71から3mm以上上方に離間した位置に配置される。即ち、幅方向17におけるシート7の一端71から第二分離線42までの距離D1は3mm以上である。
第三分離線43は、第二部分95において、第二部分95の幅方向17における中心M2と、第二部分95の下端93との間に位置する。第三分離線43は、第二部分95の左端91から右端92まで延びる、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む。第三分離線43は、第二媒体9を貫通していない。本例の第三分離線43の長手方向16における両端は分離線45と連結する。分離線45は、第一部分85において、幅方向17における位置が第三分離線43と同じ位置で、シート7の長手方向16に沿って、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む部分である。本例の第三分離線43、分離線45は、第一分離線41、第二分離線42と同様に、シート7の厚み方向に貫通するミシン目である。第一分離線41、第二分離線42、第三分離線43は、互いに同じ形態であってもよいし、互いに異なる形態であってもよい。本例の第三分離線43、分離線45は、全体として長手方向16においてシート7の一端から他端まで切れ目なく連続する。幅方向17において第二分離線42は、第三分離線43と、シート7の下端71との間にある。本例では、幅方向17において、第一部分85の下端83と第二分離線42との第一距離D1は、第二媒体9の下端93と第三分離線43との第二距離D2と等しい。距離が等しいとは、完全同一である場合だけでなく、実質同一の場合を包含する。
〈第一実施形態のテープ60の製造方法〉
シート7の表面に帯状の媒体が貼られる。シート7に貼り付けられた媒体が、各組の第一媒体8と第二媒体9の形状に切断される。この時、シート7は切断されない(即ち、ハーフカット)。各組の第一媒体8及び第二媒体9以外の媒体が巻き上げられ、シート7から除去される。シート7に第一分離線41、第二分離線42、第三分離線43、及び分離線45、46が形成される。この時、第一媒体8及び第二媒体9は加工されない。上記各工程の順序は適宜変更されてよい。
第一媒体8及び第二媒体9は、印刷装置1に装着されたテープカセット6に内蔵される。第一媒体8及び第二媒体9には各々、例えば図5(C)の画像80及び画像90が印刷される。画像80、90は、第一媒体8及び第二媒体9の幅方向17の大きさを超える元画像を媒体8、9の幅方向17の大きさに収まる大きさに分割した画像である。元画像は、例えば、バツ印を表す。画像80、90を印刷するためのデータは公知の方法を利用して印刷装置1によって作成される。
〈テープ60の第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせる方法〉
図5及び図6を参照し、シート7の貼り付け面に、シート7の長手方向16に隣接して、剥離可能に貼り付けられた第一媒体8及び第二媒体9を貼り合わせる方法について説明する。シート7の面の内、第一媒体8、第二媒体9を貼り付けている面を貼り付け面、貼り付け面の裏側の面を裏面と定義する。図5(C)に示すように、印刷装置1によって第一媒体8の印刷面に画像80が印刷され、第二媒体9の印刷面に画像90が印刷された後、切断用ノブ14の操作に基づきテープ60が切断された場合を具体例とする。画像90は、画像80に対して180度回転されている。
図6に示す如く、第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせる方法は、折り曲げる工程(S1)、剥がす工程(S2)、貼り合わせる工程(S3)、及び開く工程(S4)を含む。折り曲げる工程では、ユーザは、印刷後のラベルの内、第一分離線41よりも左方の第一媒体8を第一部分85とともに、第二分離線42に沿って、シート7の貼り付け面とは反対の面が対向する側に折り曲げる(S1)。ユーザは第二分離線42を起点として、第一分離線41よりも左方の第一媒体8を第一部分85とともに左側面視時計回りに折り曲げる。このとき、第一分離線41よりも右方の第二媒体9及びシート7は、折り曲げられない。第一媒体8の内、幅方向17において第二分離線42と第一媒体8の下端83との間の下端部分151は後方を向く。下端部分151は、第一媒体8の内、斜め格子状の網掛けで示す部分である。
剥がす程では、ユーザは、第三分離線43に沿って、第二部分95の内の第三分離線43よりもシート7の下端71側を第二媒体9から剥がす(S2)。このとき、第三分離線43よりもシート7の上端73側は第二媒体9に貼り付けられたままである。第二媒体9の内、第三分離線43と第二媒体9の下端93との間の下端部分152は、粘着層が外部に露出する。下端部分152は、第二媒体9の内、斜め格子状の網掛けで示す部分である。S1とS2の工程は順序が入れ替えられてもよい。S1及びS2の後の貼り合わせる工程では、ユーザは第一分離線41に沿って、シート7を裏面が対向する側に折り曲げて、S1で折り曲げられた第一媒体の第二分離線42よりも下端98側の下端部分151に、第二媒体9の内のS2でシート7が剥がされた下端部分152を貼り合わせる(S3)。本例では、距離D1と、距離D2とが同じであり、第一媒体8と第二媒体9とで長手方向16の長さが同じである。故に、第一媒体8の下端部分151と、第二媒体9の下端部分152とは面積及び形状が一致する。図6の模式的に示した右側面図のように、第二媒体9の下端部分152の粘着層は、第一媒体8の下端部分151に貼り付く。
開く工程では、ユーザは、第一分離線41に沿ってシート7を切断し、折り曲げられた状態から、ラベルを幅方向17に開く(S4)。これらの作業によりユーザは、第一媒体8と第二媒体9とを一体の媒体120として取り扱うことができる。媒体120は角が丸みを帯びた矩形状であり、左端86、97、及び右端87、96は直線状である。媒体120では、第二媒体9の下端93が外部に露出し、第一媒体8の下端83は、第二媒体9の下端93側の下端部分152により覆われており、外部に露出していない。媒体120を壁等の対象物に貼り付ける場合、ユーザはシート7を媒体120から剥がし、媒体120を所望の位置に貼り付ける。
<第二実施形態のテープ61の概要>
図7(A)、図7(B)に示すように、第二実施形態のテープ61は、帯状のシート7、及び複数のペア15を備える。図7において、図5に示す第一実施形態のテープ60と同様の構成には同じ符号を示している。第二実施形態のテープ61は、複数のペア10に変えて、複数のペア15を備える点で第一実施形態のテープ60と異なる。より具体的には、各ペア15は、第一媒体8、第二媒体9、第一分離線41、第二分離線42、分離線46を備え、分離線43、45を備えない点で第一実施形態のペア10と異なる。第二分離線42及び分離線46の幅方向17における位置は第二媒体9の下端98の位置と一致する。第二実施形態のテープ61は、第一実施形態のテープ60と同様な製造方法で製造できる。
〈テープ61の第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせる方法〉
図7及び図8を参照し、シート7の貼り付け面に、シート7の長手方向16に隣接して、剥離可能に貼り付けられた第一媒体8及び第二媒体9を貼り合わせる方法について説明する。図7(C)に示すように、印刷装置1によって第一媒体8の印刷面に画像80が印刷され、第二媒体9の印刷面に画像90が印刷された後、切断用ノブ14の操作に基づきテープ61が切断された場合を具体例とする。
図8に示す如く、第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせる方法は、切り離す工程(S11)、折り曲げる工程(S12)、剥がす工程(S13)、貼り合わせる工程及び開く工程(S14)を含む。切り離す工程では、分離線46に沿って、第二部分95の内の分離線46よりもシート7の下端93側を切り離す(S11)。このとき、第一分離線41よりも左方の第一部分85に貼り付けられているシート7は、切り離されない。S11によって、第二媒体9の下端93はシート7の下端(分離線46)と一致する。折り曲げる工程では、ユーザは、第一分離線41に沿って、シート7を貼り付け面とは反対の面が対向する側に折り曲げる(S12)。これにより第一媒体8の印刷面は前方を向き、第二媒体9の印刷面は後方を向く。第一部分85の裏面と第二部分95の裏面とは互いに対向する。
剥がす工程では、ユーザは、第二分離線42に沿って、第一部分85の内の第二分離線42よりも下端83側を第一媒体8のシート7側の面から剥がす(S13)。下端部分151の粘着層が外部に露出する。S11、S12、S13の各工程は適宜順序が変更されてもよい。S11、S12、及びS13の後で、貼り合わせる工程では、ユーザは、第二分離線42に沿って第一媒体8を折り曲げて、第一媒体8の内、シート7が剥がされた下端部分151を第二媒体9の下端98及び下端部分152と対向する位置に配置して、第一媒体8の粘着層を第二媒体9に貼り合わせる。具体的にはユーザは第二分離線42を起点として、第一分離線41よりも左方の第一媒体8を第一部分85とともに矢印ARで示す左側面視反時計回りの方向に折り曲げる。ユーザは、第一分離線41に沿ってシート7を切断し、折り曲げられた状態から、ラベルを幅方向17に開く(S14)。これらの作業によりユーザは、第一媒体8と第二媒体9とを一体の媒体121として取り扱うことができる。媒体121では、第一媒体8の下端88が外部に露出し、第二媒体9の下端98は、第一媒体8の下端88側の下端部分151により覆われており、外部に露出していない。媒体121を壁等の対象物に貼り付ける場合、ユーザはシート7を媒体121から剥がし、媒体121を所望の位置に貼り付ける。
<第三実施形態のテープ67の概要>
図9(A)、図9(B)に示すように、第三実施形態のテープ67は、帯状のシート7、及び複数のペア23を備える。図9において、図5に示す第一実施形態のテープ60又は図7に示す第二実施形態のテープ61と同様の構成には同じ符号を示している。第三実施形態のテープ67は、複数のペア10、15に変えて、複数のペア23を備える点で第一実施形態のテープ60及び第二実施形態のテープ61と異なる。より具体的には、第三実施形態のテープ67は、第一媒体8、第二媒体9、第一分離線41、第二分離線42、分離線46に加え、第三媒体24、第四分離線47、第五分離線49、第六分離線50を備える点で第二実施形態のテープ61と異なる。第三実施形態のテープ67は、更に分離線48、51を備える。
テープ67の第二媒体9は、上端99がシート7の上端73と一致する。つまり、第二媒体9の上端99とシート7の上端73との間の距離は0である。第二媒体9は長手方向16及び幅方向17と平行な辺を有する矩形状である。
第三媒体24は、シート7の長手方向16において、第二部分95に対し第一部分85とは反対側(つまり、第二部分95よりも右方)に位置し、第二部分95と互いに隣接する第三部分25に、剥離可能に貼り付けられている。第三部分25の左端101、右端102、下端103、上端104の位置は各々、第三媒体24の左端106、右端107、下端108、上端109の位置と一致する。第三部分25と、第三媒体24とは大きさ及び形状が互いに同じである。第三媒体24は、例えば、第一媒体8及び第二媒体9と同様の素材で矩形状に形成される。第三媒体24はシート7と対向する側の面に、粘着層を有する。粘着層は、例えばアクリル系の粘着剤を含む。本例の1つのペア23の第二媒体9と第三媒体24は、長手方向16において第四分離線47の両側にある。
第四分離線47は、長手方向16において第二部分95と第三部分25との間となるシート7の下端71と上端73との間に延びる、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む。本例の第四分離線47は、第一分離線41と同様の、シート7の厚み方向に貫通するミシン目である。本例の第四分離線47は、第二部分95と第四分離線47との長手方向16における最短距離D5は、第三部分25と第四分離線47との長手方向16における最短距離D6と等しい位置にある。第四分離線47は、第二媒体9の右端97及び第三媒体24の左端106と平行に直線状に延びる。距離が等しいとは、完全同一である場合だけでなく、実質同一の場合を包含する。分離線48は、第三部分25において、第三部分25の幅方向17における中心M3と、第三部分25の下端108との間に位置し、第三部分25の左端101から右端102まで延びる。分離線48は、第三部分25において、幅方向17における位置が第二分離線42、分離線46と同じ位置で、シート7の長手方向16に沿って、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む部分である。本例の第二分離線42の左端は、分離線48の右端と連結し、分離線46の右端は第四分離線47上で分離線48の左端と連結する。つまり、分離線42、46、48は、全体として長手方向16においてシート7の一端から他端まで切れ目なく連続する。
第五分離線49は、第二部分95において、第二部分95の幅方向17における中心M2と、第二部分95の上端99との間に位置し、第二部分95の長手方向16における左端91から右端92まで延びる。第五分離線49は、シート7の長手方向16に沿って、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む。第五分離線49は第二媒体9を貫通しない。第六分離線50は、第三部分25において、第三部分25の幅方向17における中心M3と、第三部分25の上端109との間に位置し、第三部分25の左端101から、第三部分25の右端102まで延びる。第六分離線50は第三媒体24を貫通しない。分離線51は、第一部分85において、第一部分85の幅方向17における中心M1と、第一部分85の上端89との間に位置し、第一部分85の左端81から、第一部分85の右端82まで延びる。分離線50、51は、第三部分25において、幅方向17における位置が第五分離線49と同じ位置で、シート7の長手方向16に沿って、シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む部分である。分離線51は第一媒体8を貫通しない。本例の第五分離線49の長手方向16の左端は第一分離線41上で分離線51と連結し、第五分離線49の長手方向16の右端は第四分離線47上で第六分離線50と連結する。つまり、分離線49〜51は、全体として長手方向16においてシート7の一端から他端まで切れ目なく連続する。本例の分離線49〜51は、第一分離線41、第四分離線47と同様に、シート7の厚み方向に貫通するミシン目である。分離線49〜50は、好ましくはシート7の上端73から3mm以上の距離D7だけ下方に離間した位置に配置される。第三実施形態のテープ67は、第一実施形態のテープ60と同様な製造方法で製造できる。
〈テープ67の第一媒体8、第二媒体9、及び第三媒体24を貼り合わせる方法〉
シート7の貼り付け面に、シート7の長手方向16に隣接して、剥離可能に貼り付けられた第一媒体8、第二媒体9、及び第三媒体24を貼り合わせる方法について説明する。テープ67の第一媒体8、第二媒体9、及び第三媒体24を貼り合わせる場合、図8に示す方法の各工程を第一媒体8及び第二媒体9についてと、第二媒体9及び第三媒体24についてとの2回行う。図9(C)に示すように、印刷装置1によって第一媒体8の印刷面に画像55が印刷され、第二媒体9の印刷面に画像56が印刷され、第三媒体24の印刷面に画像57が印刷された後、切断用ノブ14の操作に基づきテープ67が切断された場合を具体例とする。画像56は、画像55、57に対して180度回転されている。図8に示す方法を行うことで、図10に示すように、ユーザは、第一媒体8、第二媒体9、及び第三媒体24を一体の媒体122として取り扱うことができる。媒体122は、角が丸みを帯びた矩形状である。媒体122の左端86、97、106及び右端87、96、107は直線状である。媒体122では、第一媒体8の下端88(下端部分151)は外部に露出し、第二媒体9の下端98(下端部分152)は、第一媒体8の下端部分151により覆われており、外部に露出していない。第二媒体9の上端99、及び幅方向17において第二媒体9の上端99から第五分離線49までの上端部分153は外部に露出している。第三媒体24の上端109、及び幅方向17において第三媒体24の上端109から距離D7の上端部分154は、第二媒体9の上端部分153により覆われており、外部に露出していない。上端部分153、154は図9において斜め格子状の網掛けで示される。媒体122を壁等の対象物に貼り付ける場合、ユーザはシート7を媒体122から剥がし、媒体122を所望の位置に貼り付ける。
上記第一〜第三実施形態において、テープ60、スプール72、テープロール600、リボンロール20、テープカセット6、筐体670は各々、本発明のテープ、スプール、テープロール、リボンロール、テープカセット、筐体の一例である。シート7、第一媒体8、第二媒体9、第三媒体24は各々、本発明のシート、第一媒体、第二媒体、第三媒体の一例である。第一分離線41、第二分離線42、第三分離線43、第四分離線47、第五分離線49、第六分離線50は各々、本発明の第一分離線、第二分離線、第三分離線、第四分離線、第五分離線、第六分離線の一例である。図6のS1〜S3は各々本発明の第一工程、第二工程、及び第三工程の一例である。図8のS11〜S14は各々本発明の第一工程、第二工程、第三工程、及び第四工程の一例である。
上記実施形態のテープカセット6は、テープロール600を有する。テープロール600では、スプール72によってテープ60、61、67をコンパクトに保持できる。テープカセット6は、テープ60、61、67を筐体670内にコンパクトに収容できる。テープロール600のテープ60は、テープ60、61、67は、媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに分割して印刷する場合に、第一分離線41に沿ってシート7を折り曲げることで、貼り合わせ時に、治具を用いること無く、第一媒体8と第二媒体9の長手方向16における位置を精度よく合わせられる。具体的には、シート7の面の内、第一媒体8、第二媒体9を貼り付けている面を貼り付け面、貼り付け面の裏側の面を裏面と定義する。この場合、ユーザは、例えば、テープの第一媒体8及び第二媒体9に印刷後、第一分離線41に沿ってシートを裏面が対向する方向に折り曲げる。この状態でユーザは、第二分離線42、第三分離線43を利用して、幅方向17における一方の端側を第二分離線42に沿って折り曲げた第一媒体8と、第二媒体9の幅方向17における一方の端側とを貼り合わせる。この時第一媒体8と、第二媒体9との長手方向16における相対位置は、第一分離線41の位置によって規定できる。テープ60は、第一分離線41に沿ってシート7を折り曲げることで、貼り合わせ時に、第一媒体8と第二媒体9の長手方向16における位置を精度よく合わせられる。テープ60では第二媒体9の幅方向17における一方の端側を折り曲げたり、切断したりせずに、第一部分85の内の幅方向17における一方の端側を第二分離線42に沿って折り曲げた第一媒体8と、第二媒体9の幅方向17における一方の端側とを貼り合わせる。テープ60は、複数の媒体を貼り合わせる作業に、第二媒体9の幅方向における一方の端側を折り曲げたり、切断したりする作業が必要である場合に比べ、第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせる作業の作業性を向上できる。テープ60、61、67は、第二分離線42、第三分離線43によって、一部分のシート7を剥離した状態で、第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせることができ、第一媒体8又は第二媒体9のシート7側の面全体を露出させずに貼り合わせが可能となる。
第一媒体8と第一分離線41との長手方向16における最短距離D3は、第二媒体9と第一分離線41との長手方向16における最短距離D4と等しい。このため、第一媒体8と第二媒体9とを貼り合わせた媒体は、幅方向17における第一分離線41側の端部を直線状に貼り合わせることができる。テープでは貼り合わせ部位が目立ちにくい。テープ60、61、67は、シート7の長手方向16に第一媒体8と第二媒体9が離間しているため、第一分離線41に沿ってシート7を切り離しやすい。
第二分離線42の幅方向17における位置は第二媒体9の幅方向17における一方の端98の位置と一致する。故にテープ61は、第一分離線41に沿ってシート7を折り曲げた場合に、第二媒体9の幅方向17における一方の端98と、第二分離線42の幅方向17における位置を一致させることができる。
第二実施形態のテープ61では、分離線46の幅方向17における位置は第二媒体9の幅方向17における一方の端98の位置と一致する。本例の第二分離線42、分離線46は、全体として長手方向16に連続する。テープ61は、テープ60に比べ、長手方向16に延びる分離線の数を少なくできる。
第一実施形態のテープ60は、第一媒体8の幅方向17における一方の端88と第二分離線42との第一距離D1は、第二媒体9の幅方向17における一方の端98と第三分離線43との第二距離D2と等しい。テープ60は第二分離線42に沿って折り曲げられる下端部分151と、下端部分151と貼り合わされる下端部分152との幅方向17の長さを同じにできる。
テープ60、61、67の第一分離線41は、シート7の幅方向17における一方の端から幅方向17における他方の端まで延びる。故にテープ60、61、67は、第一媒体8と、第二媒体9とを貼り合わせた後、第一分離線41に沿ってシート7を切断しやすい。テープ60、61、67の第二分離線42の長手方向16における他方の端は、第一分離線41と一致する。故にテープ60は、第二分離線42の長手方向16における他方の端が、第一分離線41と一致しない場合に比べ、第二分離線42に沿って第一媒体8及びシート7を折り曲げやすい。テープ61、67は、第二分離線42の長手方向16における他方の端が、第一分離線41と一致しない場合に比べ、第二分離線42に沿ってシート7を切り離しやすい。テープ60の第三分離線43の長手方向16における一方の端部は、第一分離線41と一致する。故にテープ60は、第三分離線43の長手方向16における一方の端が、第一分離線41と一致しない場合に比べ、第三分離線43に沿ってシート7を切り離しやすい。テープ61、67の分離線46の長手方向16における一方の端は、第一分離線41と一致する。故にテープ61、67は、分離線46の長手方向16における他方の端が、第一分離線41と一致しない場合に比べ、分離線46に沿ってシート7を切り離しやすい。
第一実施形態のテープ60は、第一媒体8、第二媒体9、第一分離線41、第二分離線42及び第三分離線43を備えるペア10が、シート7の長手方向16に複数配置される。第二実施形態のテープ61は、第一媒体8、第二媒体9、第一分離線41、第二分離線42及び分離線46を備えるペア15が、シート7の長手方向16に複数配置される。故にテープ60、61は、媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに二分割して印刷することを複数回繰り返す場合のユーザの利便性を向上できる。
第三実施形態のテープ67は、第一媒体8、第二媒体9、第一分離線41、第二分離線42及び第三分離線43に加え、第三媒体24、第四分離線47、第五分離線、第六分離線を備える。第三媒体24は、シート7の長手方向16において、第二部分95に対し第一部分85とは反対側に位置し、第二部分95と互いに隣接する第三部分25に、剥離可能に貼り付けられている。第四分離線47は、長手方向16において第二部分95と第三部分25との間となるシート7において、幅方向17における一方の端と他方の端との間に延びる。第五分離線は、第二部分95において、第二部分95の幅方向17における中心と、第二部分95の幅方向17における他方の端との間に位置し、第二部分95の長手方向16における一方の端から、第二部分95の長手方向16における他方の端まで延びる、第六分離線は、第三部分25において、第三部分25の幅方向17における中心と、第三部分25の幅方向17における他方の端との間に位置し、第三部分25の長手方向16における一方の端から、第三部分25の長手方向16における他方の端まで延びる。第四〜第特分離線は各々シート7の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む。故にテープ67は、媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに三分割して印刷する場合に、第一分離線41、第四分離線47に沿ってシート7を折り曲げることで、貼り合わせ時に、第一媒体8と第二媒体9、第二媒体9と第三媒体24の長手方向16における位置を精度よく合わせられる。
テープ67は、第一媒体8、第二媒体9、第三媒体24、第一分離線41、第二分離線42、第三分離線43、第四分離線47、第五分離線49、及び第六分離線50を備えるペア23がシート7の長手方向16に複数配置される。故にテープ67は、媒体の幅サイズを超える画像を幅サイズに収まる大きさに三分割して印刷することを複数回繰り返す場合のユーザの利便性を向上できる。距離D1、D2、は3mm以上であるので、シート7を第二分離線42、第三分離線43、又は分離線46に沿って切り離す際に、分離線とシートの幅方向の一方の端部との間のシートが千切れにくい。
<変形例>
本発明のテープ、テープロール、テープカセット、及び複数の媒体を貼り合わせる方法は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。
第一媒体及び第二媒体の形状、大きさ、及び色等は適宜変更されてよい。例えば、シートの長手方向における第一媒体及び第二媒体の長さは同じでなくてもよい。例えば、第一媒体と第二媒体とは各々半円状であり、第一媒体に第二媒体を貼り合わせることで、円状の媒体を構成してもよい。第一媒体と第二媒体は、シートの長手方向に離間していなくてもよい。第一、第二実施形態において、第一媒体8の上端89と、第二媒体9の上端99との少なくとも何れかは、シート7の上端73と一致していてもよい。第三実施形態において、第三媒体24の下端108は、シート7の下端71と一致していてもよい。第一〜第三実施形態において、第二媒体の下端をシート7の下端71と一致させ、第二媒体の内の、分離線46に対応する位置に、第二媒体の厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む分離線を設けてもよい。このようにした場合も、該分離線の位置が第二媒体の下端と見做すことができ、第二媒体の内、該分離線と第二媒体の下端との間の部分を分離線に沿って切り離すことで、上記実施形態と同様の第二媒体を得ることができる。
図4に示す開口部79と排出部64との間の長さLは、図7(B)に示す複数組の第一媒体8及び第二媒体9の内の、シート7の長手方向16に隣合う2組の第一媒体8及び第二媒体9の間隔Dよりも長くてもよい。シートに対する第一媒体、第二媒体、及び第三媒体の配置は適宜変更されてよい。第一媒体及び第二媒体は、シートの長手方向において離間せず、接触していてもよい。第二媒体及び第三媒体は、シートの長手方向において離間せず、接触していてもよい。
複数のペアのうち、隣合うペアの間に、他の媒体が配置されてもよい。ペアとペアの間に、円形、三角形、及び菱形の何れか1つの形状の第四媒体であって、シート7の長手方向16において、隣合うペアの間に配置される第四媒体を備えてもよい。第四媒体は円形、三角形、及び菱形の何れかの少なくとも一種類の媒体を含めばよい。第四媒体はペアが含む媒体とは異なる色であってもよい。このようにした場合、ペアが含む媒体と、第四媒体とを適宜組み合わせることで、例えば、警告を表す印刷媒体の規格(例:ANSI Z535、IEC60417)に合致した印刷媒体が作成できる。テープは、隣合うペアの間に、幅方向に延びる分離線を備えてもよい。
第一〜第六分離線は各々、シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含めばよく、シートの厚み方向には貫通しない、シートの厚み方向に切り込まれた部分であってもよい。シートの厚み方向に切り込まれた部分は、例えば、厚み方向の断面形状が、V字状又はU字状の凹部であってもよいし、厚み方向に延びる線状であってもよい。シートの厚み方向に切り込まれた部分は、シートの貼り付け面に設けられてもよいし、裏面に設けられてもよい。第一〜第六分離線は互いに異なる形態であってもよい。第一〜第六分離線の各々の延設範囲は適宜変更されてよい。例えば、第一実施形態のテープ60は、分離線45、46を備えなくてもよい。第二分離線42、第三分離線43、分離線46は各々第一分離線41迄延びなくてもよい。第五分離線49、第六分離線50は各々、第四分離線47迄延びなくてもよい。第三実施形態のテープ67は、分離線50、51を備えなくてもよい。
第三実施形態のテープ67は、第三分離線43を更に備えた構成のテープとしてもよい。該変形例のテープは、第一媒体8と第二媒体9とを図6に示す方法に従って貼り合わせ、第二媒体9と第三媒体24とを図8に示す方法に従って貼り合わすことで、全体として1つの媒体として取り扱うことができる。該変形例の構成に加え、分離線51から距離D7下方において第三部分25の左端101から、第三部分25の右端102まで延びる分離線を備えた構成のテープとしてもよい。該変形例のテープは、第一媒体8と第二媒体9とについてと、第二媒体9と第三媒体24とについてと、図6に示す方法を2回行うことで、全体として1つの媒体として取り扱うことができる。これらの変形例において分離線は、長手方向16において、他の分離線と連結されてもよい。第三実施形態のテープ67において、第二媒体9の上端99はシート7の上端73と一致せず、第三媒体24の上端109がシート7の上端73と一致してもよい。このようにした場合、第三媒体24の上端側の部分が、第二媒体9の上端側の部分を覆うように貼り合わせられればよい。本発明は、四つ以上の媒体を貼り合わせて1つの媒体にする場合に適用されてもよい。テープ60のペア10の第一媒体8、第二媒体9は図8に示す方法に従って貼り合わされてもよい。
テープは、スプールに巻回されなくてもよい。テープロールはカセットに取り付けられていなくてもよい。テープカセット、及びテープカセットが装着される印刷装置の構成は各々適宜変更されてよい。テープの第一媒体及び第二媒体は印刷されなくてもよい。第一媒体、第二媒体、及びインクリボンのインクの色及び材質等は適宜変更されてよい。上記実施形態及び変形例は適宜組み合わされてもよい。テープの製造方法は適宜変更されてよい。テープは、シートと同様な形状の媒体の内、各ペアの第一媒体及び第二媒体以外の一部又は全部がシートに貼り付けられたままでもよく、その場合各組の第一媒体及び第二媒体以外の媒体を巻き上げる工程が適宜省略されてもよい。第一媒体及び第二媒体の外側にも媒体(粘着テープ)が存在し、第一媒体と第二媒体が切り込みによって画定されている形態では、第一分離線は、シートに加え、媒体も貫通するよう構成すればよい。
6:テープカセット、7:シート、8:第一媒体、9:第二媒体、10、15、23:ペア、16:長手方向、17:幅方向、24:第三媒体、25:第三部分、41:第一分離線、42:第二分離線、43:第三分離線、44〜46、48、51:分離線、47:第四分離線、49:第五分離線、50:第六分離線、60、61、67:テープ、85:第一部分、95:第二部分、613:インクリボン、670:筐体

Claims (13)

  1. 帯状のシートと、
    前記シートの第一部分に、剥離可能に貼り付けられている第一媒体と、
    前記シートの長手方向において、前記第一部分と互いに隣接する第二部分に、剥離可能に貼り付けられ、前記長手方向に直交する幅方向における一方の端が、前記第一媒体の前記幅方向における前記一方の端よりも前記シートの前記幅方向における他方の端側に配置された第二媒体と、
    前記長手方向において前記第一部分と前記第二部分との間となる前記シートにおいて、前記幅方向における前記一方の端と前記幅方向における前記他方の前記端との間に延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第一分離線と、
    前記第一部分において、前記第一部分の前記幅方向における中心と、前記第一部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第一部分の前記長手方向における一方の端から、前記第一部分の前記長手方向における他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第二分離線と、
    前記第二部分において、前記第二部分の前記幅方向における中心と、前記第二部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第二部分の前記長手方向における前記一方の端から、前記第二部分の前記長手方向における前記他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第三分離線と
    を備えることを特徴とするテープ。
  2. 前記第一媒体と前記第一分離線との前記長手方向における最短距離は、前記第二媒体と前記第一分離線との前記長手方向における最短距離と等しいことを特徴とする請求項1に記載のテープ。
  3. 前記第二分離線の前記幅方向における位置は、前記第二媒体の前記幅方向における前記一方の前記端の位置と一致することを特徴とする請求項1又は2に記載のテープ。
  4. 前記第三分離線の前記幅方向における位置は、前記第二媒体の前記幅方向における前記一方の前記端の位置と一致することを特徴とする請求項3に記載のテープ。
  5. 前記第一媒体の前記幅方向における前記一方の前記端と前記第二分離線との第一距離は、前記第二媒体の前記幅方向における前記一方の前記端と前記第三分離線との第二距離と等しいこととする請求項3に記載のテープ。
  6. 前記第一分離線は、前記シートの前記幅方向における前記一方の前記端から記幅方向における前記他方の前記端まで延びることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のテープ。
  7. 前記第一媒体、前記第二媒体、前記第一分離線、前記第二分離線及び前記第三分離線を備えるペアが、前記シートの前記長手方向に複数配置されたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のテープ。
  8. 前記シートの前記長手方向において、前記第二部分に対し前記第一部分とは反対側に位置し、前記第二部分と互いに隣接する第三部分に、剥離可能に貼り付けられている第三媒体と、
    前記長手方向において前記第二部分と前記第三部分との間となる前記シートにおいて、前記幅方向における前記一方の前記端と前記他方の前記端との間に延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第四分離線と、
    前記第二部分において、前記第二部分の前記幅方向における前記中心と、前記第二部分の前記幅方向における前記他方の端との間に位置し、前記第二部分の前記長手方向における前記一方の前記端から、前記第二部分の前記長手方向における前記他方の前記端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第五分離線と
    前記第三部分において、前記第三部分の前記幅方向における中心と、前記第三部分の前記幅方向における前記他方の端との間に位置し、前記第三部分の前記長手方向における前記一方の端から、前記第三部分の前記長手方向における前記他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第六分離線と
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のテープ。
  9. 前記第一媒体、前記第二媒体、前記第三媒体、前記第一分離線、前記第二分離線、前記第三分離線、前記第四分離線、前記第五分離線、及び前記第六分離線を備えるペアが前記シートの前記長手方向に複数配置されたことを特徴とする請求項8に記載のテープ。
  10. スプールと、
    前記スプールに巻回された請求項7又は9に記載のテープと
    を備えることを特徴とするテープロール。
  11. 請求項10に記載のテープロールと、
    前記テープロールへの印刷に使用されるインクリボンが巻回されたリボンロールと、
    前記テープロールと、前記リボンロールとを収容する筐体と
    を備えることを特徴とするテープカセット。
  12. シートの貼り付け面に、前記シートの長手方向に隣接して、剥離可能に貼り付けられた第一媒体及び第二媒体をつなぎ合わせる方法であって、
    前記第一媒体が貼り付けられた前記シートの第一部分において、前記第一部分の前記長手方向に直交する幅方向における中心と、前記第一部分の前記幅方向における一方の端との間に位置し、前記第一部分の前記長手方向における一方の端から、前記第一部分の前記長手方向における他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第二分離線に沿って、前記第一媒体を前記第一部分とともに、前記シートの前記貼り付け面とは反対の面が対向する側に折り曲げる第一工程と、
    前記第二媒体が貼り付けられた前記シートの第二部分において、前記第二部分の前記幅方向における中心と、前記第二部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第二部分の前記長手方向における前記一方の端から、前記第二部分の前記長手方向における前記他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第三分離線に沿って、前記第二部分の内の前記第三分離線と前記シートの前記幅方向における前記一方の前記端との間の前記シートを前記第二媒体から剥がす第二工程と、
    前記第一工程及び前記第二工程の後に、前記長手方向において前記第一媒体と前記第二媒体との間となる前記シートにおいて、前記幅方向における前記一方の端と前記幅方向における他方の端との間に延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第一分離線に沿って、前記シートを前記反対の面が対向する側に折り曲げて、前記第一工程で折り曲げられた前記第一媒体の前記幅方向における前記第二分離線よりも前記一方の前記端側の部分に、前記第二媒体の内の前記第二工程で前記シートが剥がされた貼り付け部分を貼り合わせる第三工程と
    を備えることを特徴とする複数の媒体を貼り合わせる方法。
  13. シートの貼り付け面に、前記シートの長手方向に隣接して、剥離可能に貼り付けられた第一媒体及び第二媒体をつなぎ合わせる方法であって、
    前記第二媒体が貼り付けられた前記シートの第二部分において、前記第二部分の前記長手方向に直交する幅方向における中心と、前記第二部分の前記幅方向における一方の端との間に位置し、前記第二部分の前記長手方向における一方の端から、前記第二部分の前記長手方向における他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第三分離線に沿って、前記第二部分の内の前記第三分離線と前記シートの前記幅方向における前記一方の前記端との間の前記シートを切り離す第一工程と、
    前記長手方向において前記第一媒体と前記第二媒体との間となる前記シートにおいて、前記長手方向に直交する前記幅方向における前記一方の端と前記幅方向における他方の端との間に延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第一分離線に沿って、前記シートを前記貼り付け面とは反対の面が対向する側に折り曲げる第二工程と、
    前記第一媒体が貼り付けられた前記シートの第一部分において、前記第一部分の前記幅方向における中心と、前記第一部分の前記幅方向における前記一方の端との間に位置し、前記第一部分の前記長手方向における前記一方の端から、前記第一部分の前記長手方向における前記他方の端まで延びる、前記シートの厚み方向に貫通又は切り込まれた部分を含む第二分離線に沿って、前記第一部分の内の前記第二分離線と前記シートの前記幅方向における前記一方の前記端との間の前記シートを前記第一媒体から剥がす第三工程と、
    前記第一工程、前記第二工程、及び前記第三工程の後で、前記第二分離線に沿って前記第一媒体を折り曲げて、前記第一媒体の内、前記シートが剥がされた貼り付け部分を前記第二媒体の前記幅方向における前記一方の端と対向する位置に配置して、前記第一媒体の前記貼り付け部分を前記第二媒体に貼り合わせる第四工程と
    を備えることを特徴とする複数の媒体を貼り合わせる方法。
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