JP6922517B2 - 不燃化粧板、不燃化粧板の製造方法 - Google Patents

不燃化粧板、不燃化粧板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、不燃化粧板及びその製造方法に関する。
現行の建築基準法では、内装制限という規定で、天井や壁に使用する材料の不燃性能が定められている。また、多くの人が集まる特殊建築物や、大規模な建築物では、内装(壁や天井)に、不燃・準不燃・難燃等と規定されている防火建築材料を使わなければならない。
内装に使用する不燃化粧板においては、不燃性だけではなく、不燃化粧板の色柄、質感、耐傷性等、意匠性、機能性が要望される。このため、不燃化粧板の発熱量が増える傾向にあり、化粧板としての要望を達成した上での、不燃基準の達成が困難であるという問題がある。
この問題に対し、特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1には、無機材料を主材料とする難燃性基板と、ピンホール状の通気孔が無数に形成された金属シートと、通気性のない不燃化粧板と、難燃性基板と金属シート及び金属シートと不燃化粧板を接着する接着層を含む不燃化粧板が開示されている。
また、特許文献1には、金属シートに形成した通気孔の一例として、直径が0.01mm以上0.5mm以下の範囲内であり、数が1,000〜1,000,000個/mと開示されている。これにより、特許文献1に記載の技術では、火災等で外側から強い熱を受けた際に、難燃性基板の内側から発生したガスが通気孔から放出されるため、金属シートの損傷を抑制することが可能となり、防火性能を改良する効果を奏することが可能となる。
特開2014−15009号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、通気孔の直径や数が適切に設定されていない場合、難燃性基板の内側から発生したガスの量や勢いによっては、建築基準法に規定されている不燃性能を達成することが困難であるという問題点がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、建築基準法に規定されている不燃性能を容易に達成することが可能な、不燃化粧板及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、基材の一方の面に、金属層と、化粧層と、がこの順に積層されている不燃化粧板である。金属層には、金属層を厚さ方向に貫通する複数の孔部が形成されている。金属層の単位面積に対する孔部の開口面積は、0.5%以上1.5%以下の範囲内である。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様は、基材の一方の面に、金属層と、化粧層と、がこの順に積層されている不燃化粧板の製造方法である。不燃化粧板の製造方法は、金属層に、金属層を厚さ方向に貫通する複数の孔部を形成する孔部形成工程を含む。そして、孔部形成工程では、金属層に複数の孔部を形成することで、金属層の単位面積に対する孔部の開口面積を、0.5%以上1.5%以下の範囲内とする。
本発明の一態様によれば、金属層の単位面積に対する孔部の開口面積を、0.5%以上1.5%以下の範囲内とすることで、不燃化粧板が火災等で外側から強い熱を受けた際に、金属層の不燃性効果を効率的に発揮することが可能となる。
このため、建築基準法に規定されている不燃性能を容易に達成することが可能な、不燃化粧板及び不燃化粧板の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態の不燃化粧板を表す断面図である。 金属層の平面図である。 本発明の変形例を表す図である。 本発明の変形例を表す図である。 本発明の変形例を表す図である。 本発明の変形例を表す図である。
図面を参照して、本発明の第一実施形態を以下において説明する。以下の説明で参照する図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係や、各層の厚さの比率等は、現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚さや寸法は、以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
更に、以下に示す第一実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための不燃化粧板を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質や、それらの形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることが可能である。また、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」になり、「右」が「左」になることは勿論である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1及び図2を用い、不燃化粧板1の構成について説明する。
図1中に表す不燃化粧板1は、建築物(例えば、住居)の内装(壁、天井)に用いる板である。
不燃化粧板1は、基材2と、第一接着層4と、金属層6と、第二接着層8と、化粧層10と、補強層20を備えている。
また、不燃化粧板1は、図1中に表すように、基材2の一方の面に、第一接着層4、金属層6、第二接着層8、化粧層10がこの順に積層され、基材2の他方の面に補強層20が積層されて形成されている。なお、基材2の一方の面とは、図1中における基材2の上側の面である。また、基材2の他方の面とは、図1中における基材2の下側の面である。
(基材2の構成)
図1を参照して、基材2の詳細な構成を説明する。
基材2は、火山性ガラス質複層板を用いて形成されている。
火山性ガラス質複層板は、耐火性の高い無機質の複層板であり、例えば、JIS A5440に準拠した板材を用いることが可能である。JIS A5440に準拠した板材としては、例えば、大建工業株式会社製の「ダイライトFA」や、岩倉化学工業株式会社製の「オーマル」がある。
(第一接着層4の構成)
図1を参照して、第一接着層4の詳細な構成を説明する。
第一接着層4は、基材2と金属層6との間に配置されている。
また、第一接着層4は、基材2と金属層6とを接着するための層である。
また、第一接着層4は、例えば、水性エマルジョン系樹脂と架橋剤を含有する水性エマルジョン接着剤組成物を乾燥させて形成する。
第一実施形態では、一例として、第一接着層4を、水性エマルジョン接着剤を用いて形成した場合について説明する。
水性エマルジョン系樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル系等の酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂を用いることが可能である。また、架橋剤としては、例えば、分子内にイソシアネート基を有し化学反応により架橋構造を付与するものを用いることが可能である。
なお、水性エマルジョン接着剤組成物は、有機溶剤を用いないため、環境への負荷が低い。
水性エマルジョン接着剤組成物の塗布は、グラビアコート、バーコート、スプレーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート等の公知の方式により行う。水性エマルジョン接着剤組成物の塗布量は、固形分換算で、10[g/m]以上60[g/m]以下の範囲内に設定することが好適であり、20[g/m]以上50[g/m]以下の範囲内に設定することがより好適である。
また、水性エマルジョン接着剤組成物には、増粘剤を配合してもよい。増粘剤としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、水溶性樹脂を用いることが可能である。特に、アクリル系増粘剤、セルロース誘導体、ポリエーテル系、ウレタン変性ポリエーテル系の増粘剤を用いることが好適である。
増粘剤の配合量は、塗布方式に応じて適した粘度が得られるように設定する。例えば、水性エマルジョン接着剤組成物の全質量に対して、0.001質量%以上5.0質量%以下の範囲内に設定する。これは、配合量を5.0質量%よりも多くすると、粘度が高くなり、低塗布量化が困難となることに起因する。
水性エマルジョン接着剤組成物に増粘剤を配合することにより、チキソトロピー性が得られるため、塗布適性の向上や、塗布量の低減が可能となる。塗布量を低減することにより、短時間の乾燥で、第一接着層4の残留水分率を、30質量%未満とすることと、水分量を10.0[g/m]未満とすることが可能となり、不燃化粧板1の生産速度を高速化することが可能となる。
また、従来では、良好な不燃性を付与するために、水性エマルジョン接着剤組成物に水酸化アルミニウムを配合していたが、塗布量を低減することにより、水酸化アルミニウムの配合量を低減することが可能となるため、コストダウンが可能となる。
(金属層6の構成)
図1を参照しつつ、図2を用いて、金属層6の詳細な構成を説明する。
金属層6は、不燃化粧板1に不燃性を付与するための層である。
不燃化粧板1に付与する不燃性は、ISO5660−1に準拠する。具体的には、建築基準法第2条第9号及び建築基準法施工令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験において、以下に条件(A)〜条件(C)で表す条件を満足する不燃性である。
条件(A):加熱開始後20分間の総発熱量が8[MJ/m]以下である条件。
条件(B):加熱開始後20分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200[KW/m]を超えない条件。
条件(C):加熱開始後20分間、防火上で有害な亀裂及び穴が存在しない条件。
金属層6の材料としては、例えば、アルミニウム箔、銅箔、銀箔、鉄箔、ステンレス鋼箔を用いることが可能である。特に、加工性、耐腐食性を考慮すれば、アルミニウム箔が好ましい。
第一実施形態では、一例として、金属層6の材料を、アルミニウム箔とした場合について説明する。これにより、第一実施形態では、金属層6の構成を、加工が容易であるとともに、腐食を抑制することが可能な構成とする。
金属層6の厚さは、5[μm]以上50[μm]以下の範囲内が好適であり、7[μm]以上30[μm]以下の範囲内がより好適である。
第一実施形態では、一例として、金属層6の厚さを、0.01[mm]以上0.05[mm]以下の範囲内とした場合について説明する。
また、金属層6には、複数の孔部30が形成されている。
複数の孔部30は、円形に形成されており、金属層6を、金属層6の厚さ方向に貫通している。
第一実施形態では、一例として、孔部30の面積(開口面積)を、0.03[mm]以上0.25[mm]以下の範囲内とした場合について説明する。なお、孔部30の面積(開口面積)を、0.03[mm]以上0.25[mm]以下の範囲内とするためには、例えば、孔部30の直径を、0.2[mm]以上0.5[mm]以下に設定する。
金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積は、0.5%以上1.5%以下の範囲内である。
なお、第一実施形態では、金属層6の基材2と対向する面(下面)と、金属層6の化粧層10と対向する面(上面)の両面が、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積が、0.5%以上1.5%以下の範囲内である場合について説明する。
第一実施形態では、一例として、金属層6の1[m]当たりの孔部30の数を、20000個以上200000個以下の範囲内とした場合について説明する。
また、図2中に表すように、複数の孔部30は、平面視(不燃化粧板1の平面視、金属層6の平面視)で、六方格子(市松模様)に配置されている。
また、複数の孔部30は、第一の方向に沿った間隔L1と、第一の方向と直交する第二の方向に沿った間隔L2が、同じ長さとなるように配置されている。
第一実施形態では、一例として、間隔L1及び間隔L2の長さを、4[mm]とした場合について説明する。
また、金属層6を第一接着層4の側から見た孔部30の開口面積は、金属層6を第二接着層8の側から見た孔部30の開口面積と同じである。すなわち、孔部30は、開口面積が変化しない形状に形成されている。
(第二接着層8の構成)
図1を参照して、第二接着層8の詳細な構成を説明する。
第二接着層8は、金属層6と化粧層10との間に配置されている。
また、第二接着層8は、金属層6と化粧層10とを接着するための層である。
第二接着層8は、例えば、ホットメルト型接着剤、または、水性エマルジョン接着剤を用いて形成する。
ホットメルト型接着剤としては、例えば、ウレタン樹脂を主成分とし、ホットメルトに反応系の特性を付与した反応性ホットメルト接着剤(例えば、DIC株式会社製「タイフォース」)を用いることが可能である。
水性エマルジョン系樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル系等の酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂を用いることが可能である。
(化粧層10の構成)
図1を参照して、化粧層10の詳細な構成を説明する。
化粧層10は、不燃化粧板1に意匠性を付与するための層である。
化粧層10の材料としては、特に限定されず、樹脂シート等を基材とするものを用いることが可能である。
樹脂シートを形成する樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂を用いることが可能である。また、樹脂シートを形成する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることが可能である。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体樹脂、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー等を用いることが可能である。ポリウレタン系樹脂としては、例えば、アクリル変性ウレタン系樹脂、ポリエステル変性ウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体変性ウレタン系樹脂等を用いることが可能である。
なお、樹脂シートを形成する樹脂としては、上述した樹脂のうち二種以上を組合せて用いることも可能である。
また、化粧層10としては、上述した樹脂を用いて形成された着色樹脂シートと透明樹脂シートを、模様を挟んで得られるダブリングシートとして用いることも可能である。この場合、着色樹脂シートと透明樹脂シートに用いる樹脂は、同じ樹脂であってもよく、異なる樹脂であってもよい。また、着色樹脂シートと透明樹脂シートに用いる樹脂は、例えば、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。
着色樹脂シートと透明樹脂シートに用いる樹脂が異なる場合、樹脂の組合せとしては、ポリエチレン−ポリエチレン、ポリエチレン−ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリプロピレンの組合せが好ましい。また、樹脂の組合せとしては、上述した組み合わせの他に、ポリブチレンテレフタレート−ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート−ポリエチレン、あるいはポリブチレンテレフタレート−ポリブチレンテレフタレートの組合せが好ましい。
ダブリングシートは、例えば、上述した樹脂を用いて形成された第一の樹脂シートの表面にコロナ放電処理等を施してプライマー層を設け、さらに、第一の樹脂シートにベタ層や絵柄層を印刷形成する。その後、上述した樹脂を用いて形成された第二の樹脂シートをラミネーション法により加圧接着して形成することが可能である。ラミネーション法としては、例えば、押出ラミネーション、ドライラミネーション、ウエットラミネーション、サーマルラミネーションを用いることが可能である。
第一実施形態では、一例として、化粧層10が、オレフィン系樹脂を含有している場合について説明する。
化粧層10の厚さは、0.07[mm]以上0.15[mm]以下の範囲内とする。
(補強層20の構成)
図1を参照して、補強層20の詳細な構成を説明する。
補強層20は、不燃化粧板1に不燃性及び強度を付与するための層である。
補強層20としては、例えば、両面薄葉紙張アルミニウム箔を用いることが可能である。
両面薄葉紙張アルミニウム箔は、二枚の薄葉紙22,24と、二枚の薄葉紙22,24の間に配置された金属箔26を備える積層体で形成されている。
金属箔26の材料としては、例えば、アルミニウム箔、銅箔、銀箔、鉄箔、ステンレス鋼箔を用いることが可能である。特に、金属箔26の材料としては、加工性や耐腐食性を考慮すれば、アルミニウム箔を用いることが好適である。
金属箔26の輻射率は、60%以上が好適であり、特に、不燃性の観点からは、70%以上が好適である。
(不燃化粧板1の製造方法)
図1及び図2を参照して、不燃化粧板1の製造方法を説明する。
不燃化粧板1の製造方法は、基材2の一方の面に、金属層6と、化粧層10と、がこの順に積層されている不燃化粧板1を形成する方法であり、金属層6に、金属層6を厚さ方向に貫通する複数の孔部30を形成する孔部形成工程を含む。
孔部形成工程では、金属層6に複数の孔部30を形成することで、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積を、0.5%以上1.5%以下の範囲内とする。
(作用)
図1及び図2を参照して、第一実施形態の作用を説明する。
第一実施形態の不燃化粧板1では、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積が、0.5%以上1.5%以下の範囲内である。
このため、不燃化粧板1が火災等で外側から強い熱を受けた際に、金属層6の不燃性効果を効率的に発揮することが可能となる。具体的には、孔部30から放出することが可能なガスの速度及び量が、基材2の内側から発生したガスの速度及び量に対して十分であるため、金属層6の損傷を抑制することが可能となる。これに加え、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積が過剰ではないため、火災時に発生する幅射熱を防ぐ効果を、効率的に発揮することが可能となる。
以上説明したように、第一実施形態の不燃化粧板1であれば、不燃化粧板1が火災等で外側から強い熱を受けた際に、金属層6の不燃性効果を効率的に発揮することが可能となる。これにより、建築基準法に規定されている不燃性能を容易に達成することが可能となる。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(第一実施形態の効果)
第一実施形態の不燃化粧板1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)基材2の一方の面に、金属層6と、化粧層10と、がこの順に積層されており、金属層6には、金属層6を厚さ方向に貫通する複数の孔部30が形成されている。これに加え、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積が、0.5%以上1.5%以下の範囲内である。
このため、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積を、適切な値に制御することが可能となり、不燃化粧板1が火災等で外側から強い熱を受けた際に、金属層6の不燃性効果を効率的に発揮することが可能となる。
その結果、建築基準法に規定されている不燃性能を容易に達成することが可能な不燃化粧板1を提供することが可能となる。
(2)孔部30が、円形に形成されている。これに加え、孔部30の面積(開口面積)が0.03[mm]以上0.25[mm]以下の範囲内であり、金属層6の1[m]当たりの孔部30の数が、20000個以上200000個以下の範囲内である。
その結果、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積を、0.5%以上1.5%以下の範囲内とすることが可能である。
(3)金属層6の厚さが、0.01[mm]以上0.05[mm]以下の範囲内である。
その結果、金属層6の厚さを小さくすることが可能となり、不燃化粧板1の軽量化が可能となる。
(4)複数の孔部30が、平面視で六方格子に配置されている。
その結果、複数の孔部30を、金属層6へ均等に配置することが可能となり、金属層6の不燃性効果を、不燃化粧板1に対して平均的に発揮することが可能となる。
(5)化粧層10が、オレフィン系樹脂を含有している。これに加え、化粧層10の厚さが、0.07[mm]以上0.15[mm]以下の範囲内である。
その結果、化粧層10の構成を、ポリエステル樹脂等、オレフィン系樹脂以外を含有した構成とした場合と比較して、加熱開始後の最大発熱速度を低下させることが可能となる。
(6)基材2と金属層6との間に配置された第一接着層4が、水性エマルジョン接着剤を用いて形成されている。これに加え、金属層6と化粧層10との間に配置された第二接着層8が、ホットメルト型接着剤または水性エマルジョン接着剤を用いて形成されている。
その結果、第一接着層4を、有機溶剤を用いること無く形成するため、環境負荷を低減することが可能となるとともに、化粧層10側からの加熱に対し、不燃化粧板1の発熱量の増加を抑制することが可能となる。これに加え、孔部30から水分が抜けやすくなるため、化粧層10を貼り合わせた後の養生時間を短縮することが可能となり、不燃化粧板1の製造に要する時間を短縮することが可能となる。さらに、水性接着剤のような接着力の発揮に水分の乾燥時間が必要とされないため、化粧層10を貼り合わせた後の養生期間を短縮することが可能である。
(7)基材2が、火山性ガラス質複層板を用いて形成されている。
その結果、基材2に不燃性を付与することが容易となる。
(8)基材2の他方の面に積層された補強層20が、二枚の薄葉紙22,24と、二枚の薄葉紙22,24の間に配置された金属箔26を有する両面薄葉紙張アルミニウム箔で形成されている。
その結果、補強層20により、不燃化粧板1に強度を付与することが可能となるため、不燃化粧板1の反りを抑制して寸法安定性を向上させることが可能となる。
また、第一実施形態の不燃化粧板1の製造方法であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(10)基材2の一方の面に、金属層6と、化粧層10と、がこの順に積層されている不燃化粧板1の製造方法であって、金属層6に、金属層6を厚さ方向に貫通する複数の孔部30を形成する孔部形成工程を含む。これに加え、孔部形成工程では、金属層6に複数の孔部30を形成することで、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積を、0.5%以上1.5%以下の範囲内とする。
このため、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積を、適切な値に制御することが可能となり、不燃化粧板1が火災等で外側から強い熱を受けた際に、金属層6の不燃性効果を効率的に発揮することが可能となる。
その結果、建築基準法に規定されている不燃性能を容易に達成することが可能な不燃化粧板1の製造方法を提供することが可能となる。
(変形例)
(1)第一実施形態では、複数の孔部30は、平面視で六方格子に配置したが、これに限定するものではなく、例えば、図3中に表すように、複数の孔部30を、平面視で正方格子(格子状)に配置してもよい。
この場合、第一実施形態と同様、第一の方向に沿った間隔L1と、第一の方向と直交する第二の方向に沿った間隔L2を、同じ長さとなるように配置してもよい。
すなわち、複数の孔部30は、ドット状に配置されていればよい。
(2)第一実施形態では、金属層6をアルミニウム箔で形成したが、これに限定するものではなく、例えば、図4中に表すように、金属層6を、二枚の薄葉紙と、二枚の薄葉紙の間に配置された金属箔と、を有する両面薄葉紙張アルミニウム箔で形成してもよい。
(3)第一実施形態では、金属層6と化粧層10との間に第二接着層8を配置したが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、図4中に表すように、金属層6と化粧層10との間に、第二接着層8に加え、シーラー剤を含有するシーラー層40を配置した構成としてもよい。この場合、シーラー層40は、シーラー剤の含有量を、固形物換算で5[g/m]以下とする。
(4)第一実施形態では、孔部30の形状を円形としたが、これに限定するものではなく、孔部30の形状は、例えば、多角形(三箇所以上の角部を有する形状)であってもよい。
(5)第一実施形態では、基材2を、火山性ガラス質複層板を用いて形成したが、これに限定するものではなく、基材2を、火山性ガラス質複層板以外の不燃性・難燃性材料を用いて形成してもよい。
(6)第一実施形態では、孔部30を、開口面積が変化しない形状に形成したが、これに限定するものはない。すなわち、例えば、図5中に表すように、孔部30を、金属層6を第一接着層4の側から見た孔部30の開口面積と、金属層6を第二接着層8の側から見た孔部30の開口面積が異なる形状に形成してもよい。なお、図5中に表す例では、孔部30を、孔部30のうち第一接着層4の側における直径D1が、孔部30のうち第二接着層8の側における直径D2よりも大きい形状に形成している。
この場合、金属層6の基材2と対向する面(下面)及び金属層6の化粧層10と対向する面(上面)のうち一方の面のみが、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積が、0.5%以上1.5%以下の範囲内であってもよい。
(7)第一実施形態では、不燃化粧板1の構成を、基材2の一方の面に、第一接着層4、金属層6、第二接着層8、化粧層10がこの順に積層されて形成されている構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、例えば、図6中に表すように、不燃化粧板1の構成を、金属層6の一方の面(図6中では、第一接着層4側の面)に、薄葉紙22が配置されている構成としてもよい。
この場合、例えば、薄葉紙22は、ウレタン系樹脂エマルジョン接着剤(塗布量:固形分換算で23[g/m]以下)を用いて、金属層6に貼り付ける。
このような構成の不燃化粧板1であれば、金属層6の一方の面に薄葉紙22を配置することで、孔部30を形成する加工時において、シワや弛みの発生を抑制することが可能となる。これに加え、基材2に金属層6を積層する際に、薄葉紙22を配置した側の面を貼ることで、平滑な構成とすることが可能となる。
第一実施形態の図1から図3を参照しつつ、以下に記載する実施例により、実施例1から実施例3の不燃化粧板1と、比較例1から比較例3の不燃化粧板について説明する。
(実施例1)
実施例1の不燃化粧板1は、以下の構成を有する。
基材2は、厚さが3[mm]の火山性ガラス質複層板を用いて形成した。
第一接着層4は、ビニル共重合樹脂系エマルジョン(塗布量:固形分換算で40[g/m])を用いて形成した。
金属層6は、厚さが0.03[mm]のアルミ箔を用いて形成した。これに加え、金属層6は、複数の孔部30を平面視で六方格子に配置するとともに、間隔L1及び間隔L2の長さを4[mm]に設定した。
また、孔部30の直径(開口径)は、0.4[mm]に設定し、金属層6の1[m]当たりの孔部30の数である開口数(個/m)を、62500個とした。これにより、実施例1の不燃化粧板1は、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積(開口面積比)を、0.79%とした。
第二接着層8は、ウレタン系樹脂反応性ホットメルト(塗布量:40[g/m])を用いて形成した。
化粧層10は、厚さが0.13[mm]のオレフィン系樹脂フィルムを用いて、複数層に形成した。
補強層20は、両面薄葉紙張アルミニウム箔を用いて形成した。また、補強層20は、酢酸ビニル系樹脂接着剤を用いて、基材2の他方の面に貼り付けた。
(実施例2)
実施例2の不燃化粧板1は、金属層6と第二接着層8の構成を除き、実施例1の不燃化粧板1と同様の構成である。
実施例2の不燃化粧板1が備える金属層6は、複数の孔部30を平面視で正方格子に配置するとともに、間隔L1及び間隔L2の長さを4[mm]に設定した。
また、孔部30の直径(開口径)は、0.5[mm]に設定し、金属層6の1[m]当たりの孔部30の数である開口数(個/m)を、62500個とした。これにより、実施例2の不燃化粧板1は、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積(開口面積比)を、1.23%とした。第二接着層8は、ビニル共重合樹脂系エマルジョン(塗布量:固形分換算で20[g/m])を用いて形成した。
(実施例3)
実施例3の不燃化粧板1は、金属層6と第二接着層8の構成を除き、実施例1の不燃化粧板1と同様の構成である。
実施例3の不燃化粧板1が備える金属層6は、複数の孔部30を平面視で正方格子に配置するとともに、間隔L1及び間隔L2の長さを6.25[mm]に設定した。
また、孔部30の直径(開口径)は、0.5[mm]に設定し、金属層6の1[m]当たりの孔部30の数である開口数(個/m)を、25600個とした。これにより、実施例3の不燃化粧板1は、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積(開口面積比)を、0.50%とした。第二接着層8は、ビニル共重合樹脂系エマルジョン(塗布量:固形分換算で20[g/m])を用いて形成した。
(比較例1)
比較例1の不燃化粧板は、金属層6と第二接着層8の構成を除き、実施例1の不燃化粧板1と同様の構成である。
比較例1の不燃化粧板が備える金属層6は、複数の孔部30を平面視で正方格子に配置するとともに、間隔L1及び間隔L2の長さを10[mm]に設定した。
また、孔部30の直径(開口径)は、0.5[mm]に設定し、金属層6の1[m]当たりの孔部30の数である開口数(個/m)を、10000個とした。これにより、比較例1の不燃化粧板は、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積(開口面積比)を、0.20%とした。第二接着層8は、ビニル共重合樹脂系エマルジョン(塗布量:固形分換算で20[g/m])を用いて形成した。
(比較例2)
比較例2の不燃化粧板は、金属層6の構成を除き、実施例1の不燃化粧板1と同様の構成である。
比較例2の不燃化粧板が備える金属層6は、複数の孔部30を平面視で正方格子に配置するとともに、間隔L1及び間隔L2の長さを2[mm]に設定した。
また、孔部30の直径(開口径)は、0.3[mm]に設定し、金属層6の1[m]当たりの孔部30の数である開口数(個/m)を、250000個とした。これにより、比較例1の不燃化粧板は、金属層6の単位面積に対する孔部30の開口面積(開口面積比)を、1.77%とした。
(比較例3)
比較例3の不燃化粧板は、金属層6に孔部30を形成していない構成とした以外は、実施例1の不燃化粧板1と同様の構成である。
(性能評価)
実施例1から実施例3の不燃化粧板1と、比較例1から比較例3の不燃化粧板に対し、それぞれ、以下の方法に従って性能評価(総発熱量、最大発熱速度、200k超過継続時間、耐久性、不燃性評価)を行った。性能評価の結果は、表1中に表す。
また、実施例1の不燃化粧板1の金属層6と、比較例3の不燃化粧板1の金属層6に対する、第二接着層8のビニル共重合樹脂系エマルジョン(塗布量:固形分換算で40[g/m])養生に要する時間(養生時間)に基づく接着強度の評価を行った。接着強度の評価結果は、表2中に表す。
Figure 0006922517
Figure 0006922517
(不燃性)
不燃性は、不燃化粧板1に対する発熱性試験を行い、以下の基準に基づいて評価した。
発熱性試験としては、ISO5660−1に準拠し、建築基準法第2条第9号及び建築基準法施工令第108条の2に基づき、防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機(株式会社東洋精機製作所製)による発熱性試験を採用した。
そして、上述した条件(A)〜条件(C)を満足する場合に、不燃性評価を合格「○」とした。また、上述した条件(A)〜条件(C)のうち少なくとも一つを満足しない場合に、不燃性評価を合格「×」とした。
(接着強度)
接着強度は、180度ピーリング試験を行って評価した。
180度ピーリング試験では、まず、化粧層の端部を、1インチ幅で人為的に剥離させた。さらに、剥離させた化粧層の端部を180度方向に折曲させ、常温において、引張試験器により引張り荷重を加えて、剥離時の荷重を測定した。
(不燃性評価)
表1中に表されるように、実施例1から実施例3の不燃化粧板1は、比較例1から比較例3の不燃化粧板よりも、不燃性が高いことが確認された。
また、表2中に表されるように、実施例1の不燃化粧板1は、比較例3の不燃化粧板よりも、接着強度が高いことが確認された。
本発明の不燃化粧板は、建築物の天井、壁材等の内外装用建材や、扉、家具等の用途に利用することが可能である。特に、不燃化粧板が有する不燃性を活用して、流し台、ガスコンロ、フード等のキッチン周りに用いる建材や、その他、建築基準法上で不燃性を要請される建築物の各所に好適に利用することが可能である。
1…不燃化粧板、2…基材、4…第一接着層、6…金属層、8…第二接着層、10…化粧層、20…補強層、22…薄葉紙、24…薄葉紙、26…金属箔、30…孔部、40…シーラー層、L1…第一の方向に沿った複数の孔部30の間隔、L2…第二の方向に沿った複数の孔部30の間隔、D1…孔部30のうち第一接着層4の側における直径、D2…孔部30のうち第二接着層8の側における直径

Claims (14)

  1. 基材の一方の面に、金属層と、化粧層と、がこの順に積層されている不燃化粧板であって、
    前記金属層には、前記金属層を厚さ方向に貫通する複数の孔部が形成され、
    前記孔部は、円形または多角形に形成され、
    前記孔部の面積は、0.03mm 以上0.25mm 以下の範囲内であり、
    前記金属層の1m 当たりの前記孔部の数は、20000個以上200000個以下の範囲内であり、
    前記孔部の前記金属層を前記基材の側から見た開口面積と、前記孔部の前記金属層を前記化粧層の側から見た開口面積と、が異なる面積であり、
    前記金属層の前記基材と対向する面及び前記化粧層と対向する面のうち少なくとも一方の面の単位面積に対する前記孔部の開口面積は、0.5%以上1.5%以下の範囲内であることを特徴とする不燃化粧板。
  2. 前記孔部の前記金属層を前記基材の側から見た開口面積は、前記孔部の前記金属層を前記化粧層の側から見た開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載した不燃化粧板。
  3. 前記金属層の厚さは、0.01mm以上0.05mm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した不燃化粧板。
  4. 前記金属層の一方の面に薄葉紙が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  5. 前記複数の孔部は、平面視で六方格子に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  6. 前記複数の孔部は、平面視で正方格子に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  7. 前記化粧層は、オレフィン系樹脂を含有し、
    前記化粧層の厚さは、0.07mm以上0.15mm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  8. 前記基材と前記金属層との間に配置された第一接着層と、
    前記金属層と前記化粧層との間に配置された第二接着層と、をさらに備え、
    前記第一接着層は、水性エマルジョン接着剤を用いて形成され、
    前記第二接着層は、ホットメルト型接着剤または水性エマルジョン接着剤を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  9. 前記基材は、火山性ガラス質複層板を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  10. 前記基材の他方の面に積層された補強層をさらに備え、
    前記補強層は、二枚の薄葉紙と、前記二枚の薄葉紙の間に配置された金属箔と、を有する両面薄葉紙張アルミニウム箔で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  11. 前記金属層は、二枚の薄葉紙と、前記二枚の薄葉紙の間に配置された金属箔と、を有する両面薄葉紙張アルミニウム箔で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  12. 前記金属層と前記化粧層との間に配置され、且つシーラー剤を含有するシーラー層をさらに備え、
    前記シーラー層は、前記シーラー剤の含有量が固形物換算で5g/m以下であることを特徴とする請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載した不燃化粧板。
  13. 基材の一方の面に、金属層と、化粧層と、がこの順に積層されている不燃化粧板の製造方法であって、
    前記金属層に、前記金属層を厚さ方向に貫通する複数の孔部を形成する孔部形成工程を含み、
    前記孔部形成工程では、前記金属層に前記複数の孔部を円形または多角形に形成し、前記孔部の面積を0.03mm 以上0.25mm 以下の範囲内とし、前記金属層の1m 当たりの前記孔部の数を20000個以上200000個以下の範囲内とし、前記孔部の前記金属層を前記基材の側から見た開口面積と、前記孔部の前記金属層を前記化粧層の側から見た開口面積と、を異なる面積とすることで、前記金属層の単位面積に対する前記孔部の開口面積を、0.5%以上1.5%以下の範囲内とすることを特徴とする不燃化粧板の製造方法。
  14. 前記孔部形成工程では、前記孔部の前記金属層を前記基材の側から見た開口面積を、前記孔部の前記金属層を前記化粧層の側から見た開口面積よりも大きくすることを特徴とする請求項13に記載した不燃化粧板の製造方法。
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