JP6920441B2 - 電動レンチ - Google Patents

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Description

本発明は、電動レンチに関する。
特開平7−124871号公報(特許文献1)に示されるように、ナットやボルトの締結時等に使用される手動兼用の電動ラチェットレンチが知られている。
この電動ラチェットレンチでは、ハウジングの先端において上下両側で露出した状態で回転可能に支持された円筒状のソケットの上下端部が、往復回転動作するラチェットホルダに保持されていると共に、ソケットの外周面には、断面山型状の突条群を全周にわたって平行に配列した鋸歯面が形成されており、更にソケットの鋸歯面に対しフリー方向への回転が許容され且つそのフリー方向と逆のロック方向への回転を規制するように噛み合うラチェット爪が、ソケットの外側に配置されている。
この電動ラチェットレンチでは、ソケットにナット等を上半部内あるいは下半部内に入れた状態でラチェットホルダが往復回転動作することで、ソケットを介してナット等の締結が進行する。そして、ラチェット爪の鋸歯面に対する作用により、ナット等の締結が、ロック方向において、ラチェットホルダの往復回転動作毎に間欠的に進行し、フリー方向においてはソケットがラチェットホルダに対して空転する。
特開平7−124871号公報
上記の電動ラチェットレンチでは、ソケットの鋸歯面に対するラチェット爪の噛み合いによりロック方向及びフリー方向を実現するため、ロックの強度の向上にはラチェット爪や鋸歯の大型化を要し、コンパクトさと、ロックの強度や作動の確実性といった性能との両立には限界がある。
又、上記の電動ラチェットレンチでは、フリー方向及びロック方向が固定されている。よって、これらの方向を実質的に反対方向に切り替えるには、電動ラチェットレンチをナット等に対して裏返すことにより、ナット等の挿入をソケットの下半部内から上半部内に変え、あるいはその逆で変える必要があり、手間がかかる。又、上記の電動ラチェットレンチにおいて、ソケットの上側に部材が配置されること等により、ナット等が下からしか入れられなくなると、フリー方向及びロック方向は反対方向に切り替えることができない。
本発明の主な目的は、コンパクト性とロック性能とが両立した電動レンチを提供することである。
又、本発明の主な目的は、ロック方向の切替に係る操作性が一層良好である電動レンチを提供することである。
更に、本発明の主な目的は、ロック方向の切替がより確実に行われる電動レンチを提供することである。
請求項1に記載の発明は、前後方向に延びる電動のモータと、前記モータの後方に配置されるスイッチと、前記スイッチの後方に配置され、バッテリが電気的に接続される端子と、前記モータ及び前記スイッチを収容し、前記端子を保持する半割状に左右に分かれた本体ハウジングと、前記本体ハウジングの下面に設けられ、前記スイッチを操作可能なレバーと、先端工具又は先端工具保持部が、ワンウェイクラッチ機構を介して、上下方向の軸を中心として回転可能に保持されるホルダと、前記モータの駆動力を減速する減速機構と、前記減速機構の駆動力を前記ホルダの往復回転運動に変換する、前記減速機構の前方側であって前記ホルダの後方側においてベアリングにより回転可能に支持された、前後方向を向く円柱状のスピンドルと、前記ホルダ及び前記減速機構を保持し、前記ベアリングを内面において固定し、前記本体ハウジングに接続されるギヤハウジングと、前記先端工具又は前記先端工具保持部を照らすライトと、を備えており、前記先端工具又は前記先端工具保持部と前記ホルダとの間には、空間が設けられており、前記空間は、大間隔部と、前記大間隔部に対し前記先端工具又は前記先端工具保持部の回転方向において隣接しており前記大間隔部より距離の小さい小間隔部と、を有しており、前記ワンウェイクラッチ機構は、前記空間に配置される、前記大間隔部の距離以下で前記小間隔部の距離を超える大きさを有するロック部材を含んでおり、前記ギヤハウジングは、細径部と、前記細径部に対して大径であり前記細径部の後方に配置される大径部とを有しており、前記本体ハウジングの前部内に前記細径部の後部及び前記大径部が入ることで前記本体ハウジングに接続されており、前記ライトは、前記細径部の下方であって、前記スピンドルの直下において、前記本体ハウジングに保持されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記ロック部材は、1個以上のボールであることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、前後方向に延びる電動のモータと、前記モータの後方に配置されるスイッチと、前記スイッチの後方に配置され、バッテリが電気的に接続される端子と、前記モータ及び前記スイッチを収容し、前記端子を保持する半割状に左右に分かれた本体ハウジングと、前記本体ハウジングの下面に設けられ、前記スイッチを操作可能なレバーと、先端工具又は先端工具保持部が、ワンウェイクラッチ機構を介して、上下方向の軸を中心として回転可能に保持されるホルダと、前記モータの駆動力を減速する減速機構と、前記減速機構の駆動力を前記ホルダの往復回転運動に変換する、前記減速機構の前方側であって前記ホルダの後方側においてベアリングにより回転可能に支持された、前後方向を向く円柱状のスピンドルと、前記ホルダ及び前記減速機構を保持し、前記ベアリングを内面において固定し、前記本体ハウジングに接続されるギヤハウジングと、前記先端工具又は前記先端工具保持部を照らすライトと、を備えており、前記先端工具又は前記先端工具保持部と前記ホルダとの間には、空間が設けられており、前記空間は、大間隔部と、前記大間隔部に対し前記先端工具又は前記先端工具保持部の回転方向において隣接しており前記大間隔部より距離の小さい小間隔部と、を有しており、前記ワンウェイクラッチ機構は、前記空間に配置される、前記大間隔部の距離以下で前記小間隔部の距離を超える大きさの直径を有する円柱状あるいは円筒状のロック部材を含んでおり、前記ギヤハウジングは、細径部と、前記細径部に対して大径であり前記細径部の後方に配置される大径部とを有しており、前記本体ハウジングの前部内に前記細径部の後部及び前記大径部が入ることで前記本体ハウジングに接続されており、前記ライトは、前記細径部の下方であって、前記スピンドルの直下において、前記本体ハウジングに保持されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記本体ハウジングは、その左右を合わせるネジが入れられるネジボス部を、複数有しており、前記本体ハウジングの前上部であって前記ギヤハウジングの前記細径部の上方と、前記本体ハウジングの前下部であって前記ギヤハウジングの前記細径部の下方とに、それぞれ前記ネジボス部が配置されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記本体ハウジングの前下部における前記ネジボス部は、前記減速機構と前記ライトとの間に配置されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記ライトは、前記ベアリングの下方に配置されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、上記発明において、前記小間隔部は、前記大間隔部の両側に設けられており、前記空間を、一方の前記小間隔部及び前記大間隔部に係るものから、他方の前記小間隔部及び前記大間隔部に係るものに変更可能なリテーナが、前記先端工具又は前記先端工具保持部と前記ホルダとの間に設けられることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、上記発明において、前記リテーナは、突起を有しており、前記突起に接触するカム部を有する方向切替レバーが、前記先端工具若しくは前記先端工具保持部又は前記ホルダに設けられることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、上記発明において、前記ロック部材を、前記大間隔部から見て前記小間隔部が配置された方向に付勢するバネが、前記リテーナに設けられることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、上記発明において、前記空間は、前記大間隔部に対する前記小間隔部の配置が前記回転方向において互いに同様である状態で複数設けられており、各前記空間に、前記ロック部材が設けられることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、上記発明において、前記先端工具又は前記先端工具保持部の外面は、正多角柱の側面状に形成されており、前記ホルダの内面は、円筒面状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、上記発明において、前記ライトの後方であって、前記モータの前方には、左右に分かれた前記本体ハウジングを止めるネジが配置されていることを特徴とするものである。
本発明の主な効果は、コンパクト性とロック性能とが両立した電動レンチが提供されることである。
又、本発明の主な効果は、ロック方向の切替に係る操作性が一層良好である電動レンチが提供されることである。
更に、本発明の主な効果は、ロック方向の切替がより確実に行われる電動レンチが提供されることである。
本発明の第1形態に係る電動ラチェットレンチの後上方からの斜視図である。 図1の右側面図である。 図1の中央縦断面図である。 3の一部拡大図である。 図1の上面図である。 図1のワンウェイクラッチ機構及びその周辺の斜視図である。 図6及びその周辺の左下方からみた分解斜視図である。 図6及びその周辺の左上方からみた分解斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図9の前右部拡大図であって、方向切替レバーの操作部が(a)右側,(b)左側にある場合の図である。 図5のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 図12の前部拡大図であって、方向切替レバーの操作部が(a)右側,(b)左側にある場合の図である。 本発明の第2形態に係る電動ラチェットレンチの図10同様図である。 本発明の第3形態に係る電動ラチェットレンチの図10同様図である。 本発明の第4形態に係る電動ラチェットレンチのリテーナ及びボールの(a)左上方,(b)左下方からみた分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態やその変更例が、適宜図面に基づいて説明される。
当該形態や変更例における前後上下左右は、説明の便宜上定めたものであり、作業の状況や移動する部材の状態等により変化することがある。
尚、本発明は、下記の形態や変更例に限定されない。
[第1形態]
図1はストレート型電動工具の一例であり、ラチェットレンチの一例である、本発明の第1形態に係る電動ラチェットレンチ1のバッテリ分離状態における後上方からの斜視図であり、図2は電動ラチェットレンチ1のバッテリ装着状態における(以下同様)右側面図であり、図3は電動ラチェットレンチ1の中央縦断面図(バッテリ10,コントローラ61,スイッチ62,モータ16は断面でない)であり、図4は図3の一部拡大図である。
電動ラチェットレンチ1は、その筐体を形成するハウジング2を有している。
電動ラチェットレンチ1は、後側から前方へ順に、バッテリ10を装着するバッテリ装着部12、使用者により把持されるハンドル部14、モータ16を含む動力部18、遊星歯車機構20及びスピンドル22を含む動力伝達部24、ホルダ26及びソケット28並びにこれらに介装されるワンウェイクラッチ機構30を含む出力部32、を有している。
電動ラチェットレンチ1では、これらの主要な構成要素(特にモータ16,遊星歯車機構20,スピンドル22)が直線状に並んでおり、全体として1本の棒状あるいは“I”字状である電動工具(ストレート型電動工具)となっている。
モータ16は、電動ラチェットレンチ1の駆動源であり、その回転は、動力伝達機構としての遊星歯車機構20及びスピンドル22により減速と往復動変換とがなされた状態でホルダ26に伝達され、ワンウェイクラッチ機構30を介して、先端工具保持部としてのソケット28が、所定方向(フリー方向)のホルダ26の回転に対して滑って空転し、その逆方向であるロック方向のホルダ26の回転に対してはロックして共に回転するように出力される。
ソケット28には、先端工具としてのソケットアダプタ34が、その中心軸(出力軸O)の方向が上下方向となる状態で装着可能である。ソケットアダプタ34は、六角ナット状のジョイント部34aと、その下側のフランジ部34bと、その下側の四角ドライブ部34cと、を備えている。ジョイント部34aは、ソケット28に入れられる。ソケット28から下方に張り出す四角ドライブ部34cには、各種の交換ソケット(図示略)が装着され、交換ソケットにボルトやナットを入れることによりそれらの締結等がなされる。ソケットアダプタ34の上端から下端までにわたる中心軸である出力軸O又はその延長線は、主要な構成要素(特にモータ16,遊星歯車機構20,スピンドル22)の中心軸である前後方向の機軸M又はその延長線と交わる方向(上下方向)を向いており、四角ドライブ部34cにおいて下方に張り出している。ここでは、機軸M(又はその延長線)及び出力軸O(又はその延長線)は直交している。機軸Mの方向と出力軸Oの方向とが交わっているため、電動ラチェットレンチ1は、アングル電動工具の一種である。尚、交換ソケットが先端工具として取り扱われ、ソケットアダプタ34が先端工具保持部として取り扱われても良い。
ハウジング2は、バッテリ装着部12、ハンドル部14、動力部18及び動力伝達部24の後半部の筐体となる本体ハウジング40と、動力伝達部24及び出力部32の筐体となるギヤハウジング42と、を有している。
尚、各種のハウジングやケースにおける各種の部材の配置には、部材がハウジングやケースに完全に入る場合の他、部材の一部がハウジングやケースに入っており、残りの一部がハウジングやケースから突出あるいは露出している場合も適宜含んでいるものとする。又、かような配置には、ハウジングやケースに直接支持される場合に加え、間接的に支持される場合も適宜含んでいるものとする。
本体ハウジング40は、半割状に左右に分かれており、左本体ハウジング44と、右本体ハウジング45と、を有している。左本体ハウジング44は、複数のネジボス部46を有しており、右本体ハウジング45は、各ネジボス部46に対応するネジ孔を有している。左本体ハウジング44及び右本体ハウジング45は、一対のネジ孔及びネジボス部46にそれぞれ入る複数のネジ48により、合わせられている。
ギヤハウジング42は、金属製でルーペ状の部材である。ルーペ形状後部の柄状部50は、円筒状であり、後部において、拡径した前拡径部及び更に拡径した後拡径部を有している。又、ルーペ形状前部の枠状部52は、柄状部50の前部から前広がりのラッパ状に突出し、更に上下から前方にそれぞれ突出した二股状となっており、各突出部に丸枠を有するものとなっている。ギヤハウジング42は、柄状部50の後部が本体ハウジング40の前端部に挟まれることで、本体ハウジング40と接続されており、柄状部50の拡径部(特に後拡径部)によって前方への抜け止めがなされている。
バッテリ10は、10.8V(ボルト)のリチウムイオンバッテリであって、樹脂製の直方体状のバッテリケース内に、図示されない充電式電池としてのセルを8個内包するものである。セルは、軸方向に長い円柱状であり、バッテリケースの長手方向を向いている。バッテリ10は充電可能であり、電動ラチェットレンチ1は充電式ラチェットレンチとなっている。
バッテリ10は、バッテリケースの一面(広い面)に形成された長手方向に延びる複数の溝部(図示略)を有している。各溝部には、セルと電気的に接続されたバッテリ端子が、溝部内で露出するように配置されている。尚、バッテリ端子は、溝部に設置されたものに限られず、装着時に突出しあるいは付勢されるもの等であっても良い。
又、バッテリ10には、図示されないマイコンが内蔵されている。マイコンは、セルからバッテリ端子への電力の供給を始めとする、バッテリ10の動作を制御する。
バッテリ10のバッテリケースは、長手方向を前後方向とし、バッテリ端子を下方に向けた場合の左右に、前後方向の溝状のレールガイド54を備えている。
又、バッテリ10は、バッテリ端子の設置面の辺縁において、設置面から突出方向に付勢された状態で突出可能なバッテリ爪55を有している。バッテリ爪55は、バッテリ端子の設置面に隣接する面であってバッテリ爪55に近い面に配置された図示されないバッテリレバーと一体であり、バッテリレバーの操作により、付勢力に抗してバッテリケース内に没することが可能である。
更に、バッテリ10は、バッテリレバーと逆側の面において、その充電量(残容量)を始めとするバッテリ10の状態を表示するバッテリ状態表示部56と、図示されないボタンと、を備えている。バッテリ状態表示部56は、その設置面の長手方向に並ぶ複数(4個)のランプ(図示略)を備えている。マイコンは、ボタンの押下があると、バッテリ状態表示部56において、現在の残容量に応じた数のランプを、所定時間、一端側から点灯する。又、マイコンは、残容量が所定の閾値以下であり充電を要する場合、バッテリ状態表示部56において、一端側の1個のランプを、所定時間点滅する。更に、マイコンは、セル及びバッテリ端子間の電流値が所定の閾値を超える等、バッテリ10に異常が生じた場合、一端側の2個のランプと、他端側の2個のランプとを、交互に点滅する。
尚、バッテリ状態表示部56は様々に変更可能であり、7セグメントタイプの表示部とされても良いし、ボタンが省略されてバッテリ10の装着時等に表示がなされても良いし、要充電の点滅表示及び異常表示の少なくとも一方が省略されても良いし、再度ボタンが押されるまであるいは別個に設けた第2のボタンが押されるまで表示が続けられても良いし、バッテリの他の状態が表示されても良いし、全体が省略されても良い。
バッテリ端子の設置箇所、バッテリレバーの設置箇所、及びバッテリ状態表示部56の設置箇所の少なくとも何れかは、バッテリレバーとバッテリ状態表示部56とが対向する面にそれぞれ配置されないようにして同じ面に配置されるようにする等、様々に変更することが可能である。
バッテリ装着部12は、本体ハウジング40の後部において形成され、前後左右に平板状に広がる平板部を有している。バッテリ装着部12の平板部には、その上面から下方に凹む凹部が形成されている。バッテリ装着部12の大部分を占める平板部は、上述の機軸Mの延長線に対して、下側に片寄せられており、バッテリ装着部12の前端部は、上下左右に(より詳しくは前上がりの斜めに)広がる段面Nを有している。
バッテリ装着部12は、凹部の上部左右に配置された前後方向のレール部57と、凹部の底面から上方へ突出し前後方向に延びる複数の端子58と、凹部の後部において更に下方に窪むように形成された窪み60と、を備えている。尚、バッテリ装着部12の凹部は、上面が平面で下面が曲面となった半円柱状部の上面等、平板部の一面以外に設けられても良い。
バッテリ装着部12における端子58の下方には、コントローラ61が配置されている。コントローラ61は、本体ハウジング40の内面に形成された前後のリブによって保持されている。各端子58及びコントローラ61は、図示されないリード線によって、互いに電気的に接続されている。
バッテリ10は、バッテリレバーを後側とし、バッテリ端子の設置面を下側とした状態で、バッテリ装着部12の後から前方へスライドさせることで、バッテリ装着部12に装着される。
このとき、バッテリ10のレールガイド54に、バッテリ装着部12のレール部57が入り、バッテリ10が案内される。尚、バッテリ10にレール部が設けられ、バッテリ装着部12にレールガイドが設けられても良いし、レール部やレールガイドが省略されても良い。
又、バッテリ10の各溝部に、対応する端子58が入り、装着完了時には、溝部内のバッテリ端子と端子58が接触する。
更に、バッテリ10のバッテリ爪55が、装着完了時に窪み60に入り、バッテリ10は、バッテリ装着部12において確実に保持される。又、バッテリレバーが使用者により操作されてバッテリ爪55が窪み60から退くことで、バッテリ10が、バッテリ装着部12から、後方へのスライドにより取り外し可能となる。
加えて、バッテリ10前面のバッテリ状態表示部56と、バッテリ装着部12の段面Nとの間に、隙間が開いた状態となる。よって、バッテリ状態表示部56のボタンが操作し易く、又バッテリ状態表示部56の表示が見易い。又、バッテリ10の前部の把持により、バッテリ10のバッテリ装着部12からの取り外しが行い易い。
ハンドル部14には、スイッチ62が配置されている。
スイッチ62は、スイッチ本体64と、スイッチ本体64から下方へ、突出量が変更可能である状態で突出するプランジャ66と、を有している。
プランジャ66は、外力不作用時には、所定の最大突出量となるよう下方に付勢されており、作用を受けると、上方に移動して、突出量が減少する。
スイッチ本体64は、プランジャ66の突出量に応じて、切替状態を変更する。ここでは、最大突出量から所定の量以上突出量が減少してプランジャ66が所定の切替位置より上方に移動したときに、スイッチ本体64(スイッチ62)がオフからオンに切り替わり、その逆のときに、スイッチ62がオンからオフに切り替わる。
スイッチ62は、図示されないリード線を介して、コントローラ61と電気的に接続されている。
スイッチ62の下方には、パドル状のレバー68が配置されている。
レバー68は、アーム部70と、下方に膨出したバスタブ状のボタン部72と、を有している。
アーム部70の後端部の左右には、ピンが、左右方向の外方へ突出するように立てられており、本体ハウジング40に支持されることで、レバー68がピンの周りで回転可能に設けられる。アーム部70の下面が本体ハウジング40の内面に支持されることで、レバー68が最下方位置となる。ボタン部72の後部上面には、プランジャ66が接触している。ボタン部72の中央には、上方へ突出するリブ74が一体に形成されている。ボタン部72は、本体ハウジング40の下部において露出している。
スイッチ62の前方であって、モータ16の後方には、ロックアーム76が配置されている。
ロックアーム76は、上下に延びる部材である。ロックアーム76の中央部の左右には、ピンが、左右方向の外方へ突出するように立てられており、本体ハウジング40内面に形成された円筒状のボスに入れられることで、ロックアーム76がピンの周りで回転可能に設けられる。
ロックアーム76の上端部には、上方に突出した小突起状のスライダ78が設けられている。スライダ78は、本体ハウジング40の上部に開けられた孔80から露出している。
ロックアーム76の下端部は、矢尻形状の矢尻状部82として形成されている。
使用者によりスライダ78が前方に位置するように操作されると、ロックアーム76が後下がりの傾斜姿勢となり、矢尻状部82の下端部がレバー68のリブ74の上端部に隣接する。この状態で、レバー68のボタン部72が上方に押されたとしても、リブ74が矢尻状部82に当たり、ボタン部72及びプランジャ66は上方への移動が食い止められ、スイッチ62のオン状態への切替が阻止される(オフロック状態)。矢尻状部82の上側には、オフロック状態において矢尻状部82の上端部が接触するリブ84が、本体ハウジング40の内面から内方に突出するように設けられており、矢尻状部82の上方への移動が食い止められて、ボタン部72及びプランジャ66の上方への移動が確実に阻止される。
他方、スライダ78が後方に位置するように操作されると、ロックアーム76が略垂直姿勢となり、矢尻状部82がレバー68のリブ74の直上空間やリブ84から離れる。この状態で、レバー68のボタン部72が押されると、レバー68が上方に回転移動して、プランジャ66が押され、スイッチ62がオン状態へ切り替えられる(オフロック解除状態)。
ハンドル部14内には、スイッチ62やロックアーム76しか配置されず、モータ16やバッテリ10が配置されないため、ハンドル部14は、より細く形成可能で、使用者にとってより握り易い状態で形成可能である。
モータ16は、ブラシ付きのDCモータであり、本体ハウジング40の前部内に配置されている。
モータ16は、円筒状のモータケース90と、モータケース90をその中心軸上で貫通するように配置され、自身の中心軸周りで回転駆動される前後方向のモータ軸92と、モータケース90の後部から後方へ突出したモータ端子93と、を備えている。モータ16は、モータ端子93を介して、コントローラ61と、図示されないリード線により電気的に接続されている。
コントローラ61は、モータ16の駆動を制御し、モータ16におけるモータ軸92の回転を制御する。コントローラ61は、所定閾値以上の電流の検知により、モータ軸92の意図しないロック状態を把握して、モータ16の駆動を停止する。
又、モータ16は、モータ軸92と一体に取り付けられた、ファン94を備えている。ファン94は、モータケース90において周方向に並べられた複数の排気口95の内方に配置されている。本体ハウジング40であって、排気口95の周方向外方に位置する部分には、複数の排気口96が開けられている。尚、ファン94は、モータ16とは別個に設けられても良いし、省略されても良い。
他方、本体ハウジング40であって、排気口96の前後には、複数の吸気口98が開けられている。各吸気口98は、モータ16の前後に配置されている。
モータ軸92の先端部には、ピニオンギヤ99が、モータ軸92と一体に固定されている。
減速機構としての遊星歯車機構20は、内歯を有するリング状のインターナルギヤ100と、インターナルギヤ100に噛み合う外歯を有する複数(3個)の遊星歯車102と、各遊星歯車102の軸であるピン104と、全て(3本)のピン104を保持するキャリア106と、を含む。
インターナルギヤ100は、ギヤリテーナ108を介して、ギヤハウジング42の後 部内に回転不能に取り付けられている。ギヤリテーナ108は、ギヤハウジング42の後拡径部内から、本体ハウジング40の前端部内にわたっている。
各遊星歯車102は、インターナルギヤ100の内方に配置される。
各ピン104は、前後方向を軸方向とする円柱状である。
各遊星歯車102は、対応するピン104の周りで回転可能である状態で、ピン104に支持される。
キャリア106は、大径部の前側に小径部が配置されたリング状の部材である。
キャリア106の大径部に、ピン104の前部を支持する孔が形成されている。各ピン104の後部に、遊星歯車102が配置される。ピン104及び遊星歯車102は、周方向で等間隔に配置されている。各遊星歯車102には、ピニオンギヤ99が噛み合っている。ピニオンギヤ99の前端部は、キャリア106の大径部内に入っている。キャリア106は、ギヤハウジング42の前拡径部内において、自身の前後方向の軸周りで回転可能に配置されている。
往復動変換機構としてのスピンドル22は、前後方向を向いた円柱状の部材であり、スピンドル本体部110と、スピンドル本体部110と同心であり断面がその中心で見て非回転対称形状(小判形状)である状態で、スピンドル本体部110の後面から後方に突出する連結部112と、スピンドル本体部110の中心軸から偏心した状態で、スピンドル本体部110の前面から前方に突出する円柱状の偏心ピン116と、を備えている。
スピンドル本体部110は、ギヤハウジング42の前部内に固定された前後のベアリング(ニードルベアリング)118によって、その前後方向の中心軸周りで回転可能に支持されている。スピンドル本体部110の中心軸と、遊星歯車機構20の中心軸と、モータ軸92の中心軸とは、一致しており、電動ラチェットレンチ1の機軸Mとなっている。
連結部112は、これと同じ断面形状を有する、キャリア106の小径部の内孔に入っており、キャリア106と一体で回転するように連結されている。
偏心ピン116には、その周りで回転可能な樽状のスリーブ120が被せられている。
スピンドル22の下方には、ライト122が配置されている。
ライト122は、LEDであり、本体ハウジング40の前端下部内に形成された凹部に入れられている。本体ハウジング40における当該凹部の後方には、ライト122のリード線(図示略)を入れるための配線溝124が形成されている。ライト122は、当該リード線を介して、コントローラ61と電気的に接続されている。
ライト122は、前下方を向くように配置されており、ソケットアダプタ34の四角ドライブ部34cの下側を中心として照らす。
ホルダ26は、ギヤハウジング42の枠状部52の内径より僅かに小さい内径を有するリング状で金属製の部材であり、枠状部52の上部と下部との間に配置されている。ホルダ26は、その丸い孔に係る上下方向の中心軸を中心として回転可能に配置されている。ホルダ26は、前後左右に広がっており、機軸Mの延長線が、ホルダ26の上下面間(厚み)の中心を通り、又丸い孔に係る上下方向の中心軸に直交する。尚、ホルダ26(出力部32)を含めて機軸Mが把握されても良く、この場合、機軸Mは、ホルダ26前端部からモータ軸92後端部までとなる。
ホルダ26の後部は、ギヤハウジング42の柄状部50の前端部内に達しており、軸方向を上下方向とした半円筒面状の縦溝126を有している。
縦溝126内には、スリーブ120及び偏心ピン116が入っており、スリーブ120の左右は縦溝126に接触している。スピンドル22が回転すると、偏心ピン116及びスリーブ120が偏心回転し、これらの左右方向の移動が、スリーブ120の縦溝126に対する押付により、縦溝126を介してホルダ26に伝達される。又、これらの上下方向の移動は、縦溝126内で行われ、ホルダ26には伝達されない。上下方向の移動は、偏心ピン116周りのスリーブ120の回転により、円滑に行われる。こうして、スピンドル22の回転は、左右の往復動に変換されて、ホルダ26に伝わる。
ホルダ26の孔、及びこれに重なるギヤハウジング42の枠状部52の孔には、ワンウェイクラッチ機構30を介して、筒状のソケット28が入れられる。
ソケット28の上下方向の内孔には、六角ナットの6個の角が入り得る12箇所のナット角接触溝が、上下に延びるように形成されている。
ソケット28の前上部には、ワンウェイクラッチ機構30のフリー方向及びロック方向を切り替える方向切替レバー130が設けられている。尚、方向切替レバー130は、ホルダ26に設けられても良い。
方向切替レバー130は、ソケット28上面上に露出している棒状の操作部132と、操作部132の一端部分から下方に突出する軸部134と、軸部134の下端部から操作部132とは逆方向に突出するカム部136と、を有している。軸部134は、ソケット28の上部中央に配置される。ソケット28の上面の左右には、凹み138が形成されており、操作部132の他端部分の下面には、凹み138が入り得る凸部139(図11参照)が形成されている。尚、ソケット28に凸部139が形成されて方向切替レバー130に凹み138が形成されても良いし、他の態様の係止部及び被係止部が形成されても良い。
一方の凹み138に凸部139が入る状態で操作部132が配置されると、カム部136の作用により、ワンウェイクラッチ機構30は、ソケット28において所定の方向(フリー方向)でホルダ26に対して相対的に滑るように回転することを許容し、その逆方向(ロック方向)でホルダ26に対するソケット28の回転を食い止めて、ソケット28をホルダ26と一体で回転させる。この状態から、他方の凹み138に凸部139が入る状態へと操作部132が操作されると、軸部134の周りで方向切替レバー130が回転し、カム部136が回転してその姿勢が変更されて、ワンウェイクラッチ機構30は、上述のフリー方向とロック方向とを入れ替える。尚、電動ラチェットレンチ1は、歯車及び爪を用いたラチェット機構が用いられていないとしても、ワンウェイクラッチ機構30のようにフリー方向及びその逆のロック方向が存在すれば、当該ラチェット機構が用いられたレンチと同様に動作することから、ラチェットレンチと称されても良い。
ソケット28には、下方からソケットアダプタ34が装着される。尚、使用者は、ソケットアダプタ34を装着しない状態で、ソケット28にナット等を入れて、ナット等の締結を行っても良い。
ワンウェイクラッチ機構30が、以下更に詳述される。
図5は、電動ラチェットレンチ1の上面図であり、図6は、ワンウェイクラッチ機構30並びにソケット28及びソケットアダプタ34の斜視図であり、図7,図8は、図6並びにホルダ26、スピンドル22及びギヤハウジング42の分解斜視図であり、図9は、図2のA−A線断面図であり、図10は、図9の前右部拡大図であり、図11は、図5のB−B線断面図であり、図12は、図3のC−C線断面図であり、図13は、図12の前部拡大図である。
ワンウェイクラッチ機構30は、複数(8個)のロックピン140と、これらを保持するリテーナ142及びリング144と、これらの上下に配置される上C形リング146,下C形リング148と、上述の方向切替レバー130と、を有する。
ロック部材としての各ロックピン140は、円柱形状を呈しており、互いに同じ大きさとなっている。尚、少なくとも1つのロックピン140は、中空の円柱状であっても良いし、円筒状であっても良い。
リテーナ142は、冠状の部材であり、上部のリング状のベース部150と、そこから下方に突出する8個の突出部152と、各突出部152に対し取り付けられた弾性体としてのバネ154と、を有している。
ベース部150の前部上面には、上方に突出する左右一対の突起156が形成されている。ソケット28上部のフランジ部の前部における、方向切替レバー130の設置部分は、フランジ部の他の部分に対して、上方に凹むことで薄くなっており、その凹みには、方向切替レバー130のカム部136、及びリテーナ142のベース部150の突起156が入っている。一対の突起156は、カム部136の左右に位置している。
又、これらの突出部152は、周方向において等間隔に配置されている。各突出部152の径方向外側の面は、円筒面の一部となっている。各突出部152の上下方向の長さは、各ロックピン140の長さと同様である。
バネ154は、突出部152の中央部の径方向外側に対して半周巻かれた取り付け部と、取り付け部の両側において“)”字状あるいは“(”字状に反って突出部152に一部接触する板バネ部と、を有している。尚、バネ154は、弾性ブロックであっても良いし、巻き付け以外の方式により取り付けられても良いし、突出部152の各側に個別に設けられても良い。
リング144は、リテーナ142の各突出部152の下端部に接触し、各ロックピン140の下端部に隣接する。
上C形リング146は、ソケット28上部のフランジ部の下面と、ベース部150の上面とに挟まれており、リテーナ142を下方に押し付ける。
下C形リング148は、リング144の下側に配置され、リング144と共に、ギヤハウジング42の枠状部52の下部に取り付けられる。
ロックピン140は、その軸方向が上下方向とされた状態で、隣接する突出部152間であって、バネ154の隣接する板バネ部間に、1個ずつ配置される。各ロックピン140の上端部は、リテーナ142のベース部150に隣接し、各ロックピン140の下端部は、リング144の上面に隣接する。又、各ロックピン140における、ベース部150の径方向外方には、ホルダ26の孔の内面及びギヤハウジング42の枠状部52の孔の内面が位置している。これらの内面は、円筒面である。他方、各ロックピン140における、ベース部150の径方向内方には、ソケット28の中央部外面が位置している。ソケット28の中央部外面は、正八角柱の側面に相当する形状となっており、より詳しくは面取りされた正八角柱の側面、即ち正八角柱に近い形状の16角柱の側面となっている。各側面の上下方向の長さは、各ロックピン140の長さと同様である。又、各側面の周方向の幅は、各ロックピン140の直径の2倍ないし3倍程度とされている。
最前方のロックピン140を挟む一対の突出部152の上方に、一対の突起156が位置しており、最前方のロックピン140の上方に、方向切替レバー130のカム部136が位置している。
方向切替レバー130の操作部132が右の凹み138に掛かっている場合(各図で図示されている場合)、図13(a)に示されるように、カム部136は、軸部134の中心と一致する回転中心Tから見てその大部分が左に位置するような回転位置(位相)となり、リテーナ142を、突起156を介して図10(a)に示される位相に配置する。各ロックピン140は、リテーナ142の突出部152により、ソケット28の正八角柱状側面の対応する一面の外方であって、当該一面の周方向中央を通る上下方向の中心線Uから見て図10(a)における時計回り方向(矢印L1の方向)に寄った位置に配置される。
この場合において各ロックピン140が配置される空間は、ソケット28外面の中心線Uをホルダ26の孔の内面及び枠状部52の孔の内面へ径方向に延ばして形成される仮想的な第1面と、その第1面に対向するロックピン140の半径程度離れた仮想的な第2面に挟まれた大間隔部と、その大間隔部の第2面に対し矢印L1の方向で隣接する小間隔部と、を有している。大間隔部における径方向の最大の距離Kaは、上記第1面の径方向の辺の寸法であり、小間隔部における径方向の最小の距離Kbより大きくなっている。距離Kaは、ロックピン140の直径以上となっており、距離Kbは、ロックピン140の直径未満となっている。
この場合における各空間は、何れも大間隔部から見て矢印L1の方向に小間隔部が配置されるものとなっており、ソケット28の回転方向(周方向)において互いに同様である状態となっている。
この状態で、ホルダ26が矢印L1の方向(ロック方向)に回転すると、各ロックピン140は、ホルダ26からの摩擦力や慣性力等によりホルダ26の回転につられて図示の状態から小間隔部側に寄り、ホルダ26とソケット28とにそれぞれ線接触してこれらの間で噛み込まれて、ソケット28が噛み込まれたロックピン140によりホルダ26に対してロックし、ホルダ26と一体で回転する。ロックピン140の噛み込みは、矢印L1と逆方向側に配置されたバネ154の板バネ部の押し付けによる付勢作用により補助される。尚、矢印L1の方向側に配置されたバネ154の板バネ部は、噛み込まれたロックピン140に対して殆ど作用しないように配置され、噛み込まれたロックピン140を押し付けない。
他方、ホルダ26が矢印L1と逆方向(フリー方向)に回転すると、各ロックピン140は、ホルダ26の回転に伴い図示されるように大間隔部側に寄って噛み込み状態から解放され、ホルダ26に対するソケット28のロックは解除されて、ホルダ26に対するソケット28の相対的な回転が許容され、ソケット28がホルダ26に対して空転する。
又、方向切替レバー130の操作部132が右の凹み138に掛る位置から左の凹み138に掛かる位置に移動された場合、図13(b)に示されるように、カム部136は、回転中心Tから見てその大部分が右に位置するような位相へ回転移動され、リテーナ142を、道程が各ロックピン140の直径の1倍ないし1.5倍程度(ソケット28の各側面の周方向の幅の半分程度)であるように回転移動させて、図10(b)に示される位相に到達させる。各ロックピン140は、リテーナ142により、ソケット28側面の一面の中心線Uから見て図10(b)における反時計回り方向(矢印L2の方向)に寄った位置に配置される。
この場合において各ロックピン140が配置される空間は、ソケット28外面の中心線Uをホルダ26の孔の内面及び枠状部52の孔の内面へ径方向に延ばして形成される仮想的な第3面と、その第3面に対向するロックピン140の半径程度離れた仮想的な第4面に挟まれた大間隔部と、その大間隔部の第4面に対し矢印L2の方向で隣接する小間隔部と、を有している。大間隔部における径方向の最大の距離Kcは、上記第3面の径方向の辺の寸法であり、小間隔部における径方向の最小の距離Kdより大きくなっている。距離Kcは、ロックピン140の直径以上となっており、距離Kdは、ロックピン140の直径未満となっている。
この場合の距離Kcは、上述の距離Kaとほぼ同一であり、この場合の大間隔部と上述の大間隔部とは、共通する1つの大間隔部として把握することができる。
又、ソケット28の中央部が正八角柱状であり、ホルダ26の孔の内面が円筒面であるから、この場合の小間隔部は、上述の小間隔部と、中心線Uを対称軸として対称的であり、距離Kdと上述の距離Kbはほぼ等しい。
この場合における各空間は、何れも大間隔部から見て矢印L2の方向に小間隔部が配置されるものとなっており、ソケット28の回転方向(周方向)において互いに同様である状態となっている。
この状態で、ホルダ26が矢印L2の方向(ロック方向)に回転すると、各ロックピン140は図示の状態から小間隔部側に寄ってホルダ26とソケット28とにそれぞれ線接触してこれらの間で噛み込まれ、ソケット28がホルダ26に対してロックしてホルダ26と一体で回転する。ロックピン140の噛み込みは、矢印L2と逆方向側に配置されたバネ154の板バネ部の付勢により補助される。
他方、ホルダ26が矢印L2と逆方向(フリー方向)に回転すると、各ロックピン140は図示されるように大間隔部側に寄って噛み込み状態から解放され、ホルダ26に対するソケット28のロックは解除されて、ソケット28がホルダ26に対して空転する。
ソケット28がホルダ26に対してロックする方向に対応する矢印L1,L2は互いに逆を向いており、使用者は、方向切替レバー130の操作部132の位置を変更することにより、ロック方向を切り替えることができる。矢印L2の方向は上からみると時計回り方向となり、正転方向と呼ばれても良く、矢印L1の方向は上からみると反時計回り方向となり、逆転方向と呼ばれても良い。
尚、ロックピンや空間の数は、8に限られず、1以上7以下であっても良いし、9以上であっても良い。複数の空間やロックピンの一部は、他の空間やロックピンに対し、形状や大きさが異なるものとされても良く、即ち空間やロックピンの種類数が複数とされても良い。空間は、大間隔部の一方側のみに小間隔部が配置されたものであっても良い。大間隔部及び小間隔部を有する空間が形成されるのであれば、ソケット28の外面は、他の正多角柱の側面状とされても良いし、正八角柱ではない八角柱等の多角柱の側面状とされていても良い。又、ソケット28の外面が円筒面状(円柱面状)とされ、ホルダ26の孔の内面が正多角柱の側面状若しくは正多角柱ではない多角柱の側面状とされても良く、あるいはソケット28の外面及びホルダ26の孔の内面の双方とも、多角柱の側面状とされても良い。あるいは、楕円筒面等の曲面や、曲面と多角柱側面の組合せ等が用いられても良い。
このような電動ラチェットレンチ1の動作例が説明される。
使用者は、予め充電器で充電したバッテリ10を、前方へのスライドにより、バッテリ装着部12に装着する。
そして、使用者がハンドル部14を把持し、ロックアーム76のスライダ78を後方にスライドして、レバー68のボタン部72を上方に押すと、プランジャ66が上方に押されてスイッチ62がオンに切り替わり、バッテリ10からコントローラ61を介してライト122及びモータ16への給電がなされ、ライト122が点灯してソケット28の下方が照明され、又モータ16のモータ軸92がコントローラ61の制御により駆動される。尚、例えばプランジャ66の上昇初期(ボタン部72の押し始め)にライト122がオンとなり、更なる上昇(ボタン部72の押し付け)でモータ16がオンとなる等、ライト122とモータ16との切替タイミングが異なるように、スイッチ62の切替やコントローラ61の制御が調整されても良い。
モータ軸92の回転により、ファン94が回転して排気口95,96から空気が排気され、吸気口98から排気口95,96への風が形成される。風によって、モータ16を始めとする電動ラチェットレンチ1の内部機構が冷却される。
更に、モータ軸92の回転力は、遊星歯車機構20により減速されてスピンドル22に伝わり、スピンドル22の回転力はホルダ26の左右の往復回転運動力に変換され、ワンウェイクラッチ機構30を介してソケット28に適宜伝わる。
ワンウェイクラッチ機構30の作用により、ソケット28及びこれに装着されたソケットアダプタ34や交換ソケットには、往復回転運動力のうちロック方向のものが、各ロックピン140の小間隔部における噛み込みによってかかり、フリー方向の往復回転運動力は、各ロックピン140の大間隔部への移動による噛み込みの解除によってかからない。よって、ソケット28や交換ソケットは、嵌められたナット等に対して、ロック方向のみにおいてトルクを及ぼし、逆方向にはトルクを及ぼさない。従って、ナット等は、ロック方向において、締結が往復動毎に間欠的に進行され、あるいは取り外しが同様に進行される。
バッテリ10の電力が不足した場合、使用者は、バッテリ10を、後方へのスライドにより、バッテリ装着部12から取り外し、充電器にセットして充電し、充電されたそのバッテリ10あるいは別のバッテリ10をバッテリ装着部12に装着する。
以上の第1形態の電動ラチェットレンチ1は、電動のモータ16と、ソケット28がワンウェイクラッチ機構30を介して回転可能に保持されるホルダ26と、モータ16の駆動力をホルダ26の往復回転運動に変換するスピンドル22と、を備えており、ソケット28とホルダ26との間には、空間が設けられており、その空間は、大間隔部と、大間隔部に対しソケット28の回転方向(ロック方向)において隣接しており大間隔部(距離Ka,Kc)より距離Kb,Kdの小さい小間隔部と、を有しており、ワンウェイクラッチ機構30は、空間に配置される、大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさの直径を有する円柱状のロックピン140を含んでいる。
よって、ホルダ26の大間隔部から小間隔部への方向(ロック方向)に係る回転により、ロックピン140がその直径未満の距離Kb,Kdを有する小間隔部に入ってホルダ26とソケット28との間に噛み込まれ、ソケット28がホルダ26と一体で回転する一方、ホルダ26の小間隔部から大間隔部への方向(フリー方向)に係る回転により、ロックピン140がその直径以上の距離Ka,Kcを有する大間隔部に入ってホルダ26とソケット28との間における噛み込みが解除され、ソケット28がホルダ26に対して空転する。
かようなワンウェイクラッチ機構30は、大間隔部及び小間隔部を有しロックピン140が入れられる空間を確保するだけで設置することができ、コンパクトである。又、ワンウェイクラッチ機構30は、ロックピン140の噛み込みによりロックするため、ロックピン140をさほど大型化しなくても、十分なロック強度を得ることができる。
従って、コンパクト性とロック性能とが両立した電動ラチェットレンチ1が提供される。
又、小間隔部は、大間隔部の周方向両側に設けられており、空間を、一方の小間隔部及び大間隔部に係るもの(図10(a)参照)から、他方の小間隔部及び大間隔部に係るもの(図10(b)参照)に変更可能なリテーナ142が、ソケット28とホルダ26との間に設けられる。よって、リテーナ142により、ロックピン140が大間隔部から小間隔部へ噛み込んで行く方向を切り替えることができ、ロック方向を簡単確実に切り替えることができる。
更に、リテーナ142は、一対の突起156を有しており、突起156に接触するカム部136を有する方向切替レバー130が、ソケット28に設けられる。よって、ロック方向をより一層簡単確実に切り替えることができる。
又更に、ロックピン140を、大間隔部から見て小間隔部が配置された方向に付勢するバネ154が、リテーナ142に設けられる。よって、ロックピン140の小間隔部への移動が補助され、ソケット28のロックピン140によるロックが一層円滑に実行されて、ロック性能が更に向上する。
加えて、空間は、大間隔部に対する小間隔部の配置が回転方向において互いに同様である状態で複数設けられており、各空間に、ロックピン140が設けられる。よって、複数のロックピン140がロック方向において噛み込むこととなり、ロック強度が更に向上した電動ラチェットレンチ1が提供される。
又、ソケット28の外面は、正八角柱の側面状に形成されており、ホルダ26の内面は、円筒面状に形成されている。よって、大間隔部及び小間隔部を有する空間がシンプルに形成され、大間隔部の両側に小間隔部を有する複数の空間がシンプルに形成される。
尚、ストレート型電動工具の一例としての以上の電動ラチェットレンチ1は、モータ16と、モータ16の駆動力を前方の出力部32に伝達する動力伝達部24と、モータ16を駆動するためのバッテリ10と、バッテリ10を装着するバッテリ装着部12と、を備えており、モータ16、動力伝達部24、及び出力部32は、前後方向に一直線状に並んでおり、出力部32の出力軸Oは、前後方向と交わる上下方向を向いていて下方に張り出しており、バッテリ装着部12は、動力伝達部24及びモータ16の後方に配置されており、バッテリ10は、バッテリ装着部12の上側(出力軸Oの張り出す側と逆側)に対し、スライドにより装着される。よって、バッテリ10が交換し易く、バッテリ10に係る操作性に優れた電動ラチェットレンチ1が提供される。
又、バッテリ10は、前後方向を向くように装着される。よって、装着されたバッテリ10は、モータ16、動力伝達部24及び出力部32の並ぶ方向と同じ方向を向くこととなり、バッテリ10はモータ16、動力伝達部24及び出力部32から張り出す部分が少ない状態で装着されて、電動ラチェットレンチ1がより操作し易いものとなる。
更に、モータ16、動力伝達部24、及び出力部32は、機軸Mを中心として並んでおり、バッテリ装着部12は、機軸Mに対して下側に片寄せられている。よって、バッテリ10は、バッテリ装着部12が片寄せられない場合に比べ、より機軸Mに近い状態で装着されて、張り出す部分が一層少ない状態で装着され、重心もより機軸Mに近くなって、電動ラチェットレンチ1の操作性が向上する。
尚、本発明の第1形態は上述の形態や変更例に限定されず、例えば次のような変更例を更に適宜有する。
バッテリ装着部は、端子が下面から下方に突出するように下向きに形成されても良く、更に機軸又はその延長線に対して、上側に片寄せられていても良い。
バッテリは、複数装着されても良い。この場合において、全てのバッテリが前後方向を向くようにすれば、各バッテリは張り出す部分が少ない状態で装着される。例えば、機軸又はその延長線を含んで前後左右に広がるように形成された本体ハウジングの後部の上下に、それぞれバッテリが前後方向を向くように装着されても良い。
バッテリは、本体ハウジングの後部の左右に装着されても良い。又、バッテリは、モータ,遊星歯車機構,スピンドルの並ぶ方向(前後方向)に対して角度を有するような斜めの方向に装着されても良い。更に、バッテリ装着部は、装着されたバッテリの前後方向に対する姿勢が(例えば水平姿勢から鉛直姿勢まで)可変となるように、本体ハウジング等の他の部分に対して回転可能とされていても良い。
遊星歯車機構に関し、ピンのキャリアへの挿入に代えて、キャリアにおける軸状の突起の一体形成等を行っても良い。
遊星歯車機構は、他の減速機構に変更されても良いし、減速せずに動力を伝達する機構とされても良いし、省略されても良い。
モータ軸とホルダの間に1又は2以上の中間軸が介装されても良い。
バッテリは、14.4V、18V(最大20V),18V,25.2V,28V,36V等の任意のリチウムイオンバッテリを用いても良いし、10.8V未満あるいは36Vを超える電圧のリチウムイオンバッテリを用いても良いし、他の種類のバッテリを用いても良い。バッテリは、バッテリ装着部に装着された状態で充電可能とされても良い。
バッテリ装着部やバッテリに代えて、商用電源に接続するための電源コードが設けられるようにし、又モータがACモータとされることで、AC電動ラチェットレンチとされても良い。あるいは、モータがエアで駆動するモータとされることで、エア工具の一例としてのエアラチェットレンチとされても良い。エアラチェットレンチの場合、エアで直接スピンドルが回転されても良い。
ハウジングの区分の数や遊星歯車の設置数、遊星歯車機構の段数や吸排気口の数、軸受の数が増減されたりする等、各種の部材や部分の数や配置、材質、大きさ、形式等は適宜変更されて良い。
更に、マルチツールやマルチカッタ等の他のストレート型電動工具、商用電源に接続するストレート型電動工具、又は園芸用トリマを始めとするストレート型園芸工具等に、本発明を適用することができる。
[第2形態]
本発明の第2形態に係る電動ラチェットレンチは、ワンウェイクラッチ機構のロックピン及びリテーナ並びにソケットを除き、第1形態と同様に成る。第1形態と同様に成る部材及び部分には同じ符号が付されて適宜説明が省略される。
図14は第2形態に係る図10同様図である。
第2形態のソケット228の中央部外面は、正九角柱の側面に相当する形状となっている。
第2形態のワンウェイクラッチ機構230のロックピン240は、9個設けられている。第2形態のリテーナ242の突出部252は、9個設けられており、ロックピン240が配置される突出部252間の空間は、9つ、第1形態と同様に設けられている。
ロック部材としての各ロックピン240は、上下方向を軸方向とした柱状の部材である。各ロックピン240の当該軸方向に直交する断面は、楕円形状となっており、より詳しくは、互いに向かい合う一対の平行な直線と、これらの直線の何れかの端部同士につながる一対の外方に凸である弧とで囲まれた形状となっている。よって、各ロックピン240は、当該軸方向に平行な一対の平面部240aと、一対の円筒面状の膨出部240bと、を有している。
各ロックピン240において、双方の平面部240aから等距離で平行な仮想面は、ソケット228の中央部の中心軸を含んでおり、各ロックピン240は、ソケット228の回転方向に直交する方向(リテーナ242及びホルダ26の輪状部分に直交する方向)である径方向を向いている。一対の膨出部240b間(距離J1)は、各ロックピン240が配置される空間における大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさとなっている。
各ロックピン240の各平面部240aにおける上下方向中央部には、内方へ窪むロックピン側窪み部240cが設けられている。
又、リテーナ242の突出部252における周方向の両側であって、ロックピン側窪み部240cに対向する部分には、内方へ窪む突出部側窪み部252aが設けられている。
そして、向かい合うロックピン側窪み部240c及び突出部側窪み部252aの間には、第1形態のバネ154に変わるバネ254が渡されている。
第2形態の電動ラチェットレンチは、第1形態の電動ラチェットレンチ1と同様に動作する。
特に、ワンウェイクラッチ機構230の作用により、ソケット228及びこれに装着されたソケットアダプタ34や交換ソケットには、往復回転運動力のうちロック方向のものが、各ロックピン240が一対の膨出部240b(距離J1)において小間隔部に対して線接触して噛み込まれることによってかかり、フリー方向の往復回転運動力は、各ロックピン240の大間隔部への移動による噛み込みの解除によってかからない。
各ロックピン240の噛み込みは、周方向両側に配置されたバネ254の付勢作用により補助される。
第2形態の電動ラチェットレンチは、電動のモータ16と、ソケット228がワンウェイクラッチ機構230を介して回転可能に保持されるホルダ26と、モータ16の駆動力をホルダ26の往復回転運動に変換するスピンドル22と、を備えており、ソケット228とホルダ26との間には、空間が設けられており、その空間は、大間隔部と、大間隔部に対しソケット228の回転方向(ロック方向)において隣接しており大間隔部(距離Ka,Kc)より距離Kb,Kdの小さい小間隔部と、を有しており、ワンウェイクラッチ機構230は、空間に配置される、大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさ(距離J1)を有するロックピン240を含んでいる。
よって、ホルダ26の大間隔部から小間隔部への方向(ロック方向)に係る回転により、ロックピン240がその膨出部240b間の大きさ(距離J1)未満の距離Kb,Kdを有する小間隔部に入ってホルダ26とソケット228との間に噛み込まれ、ソケット228がホルダ26と一体で回転する一方、ホルダ26の小間隔部から大間隔部への方向(フリー方向)に係る回転により、ロックピン240がその膨出部240b間の大きさ(距離J1)以上の距離Ka,Kcを有する大間隔部に入ってホルダ26とソケット228との間における噛み込みが解除され、ソケット228がホルダ26に対して空転する。
かようなワンウェイクラッチ機構230は、大間隔部及び小間隔部を有しロックピン240が入れられる空間を確保するだけで設置することができ、コンパクトである。又、ワンウェイクラッチ機構230は、ロックピン240の噛み込みによりロックするため、ロックピン240をさほど大型化しなくても、十分なロック強度を得ることができる。
従って、コンパクト性とロック性能とが両立した電動ラチェットレンチが提供される。
又、ロックピン240は、大間隔部から見て小間隔部が配置された方向(周方向)に並ぶ一対の平面部240aと、これらの端部をつなぐ一対の膨出部240bと、を備えており、一対の膨出部240b間が、大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさ(距離J1)となっている。よって、膨出部240bで十分な強度のロックを得ながら、平面部240aによりロックピン240ひいてはホルダ26及びソケット228がコンパクトになる。又、平面部240aにロックピン側窪み部240cが設けられれば、各ロックピン240の空間内での転動が防止されてバネ254がロックピン側窪み部240cに確実に入り、各ロックピン240の噛み込みを補助するバネ254が、板バネ以外の形状であったり比較的大きなサイズであったりしても、確実に保持される。
更に、一対の平面部240aは、互いに平行である。よって、ロックピン240等のコンパクト化、及びバネ254が確実に保持される保持部の設置が、シンプルになされる。
第2形態の電動ラチェットレンチは、第1形態と同様の変更例を適宜有する。
又、膨出部240bの少なくとも一方は、円筒面でなくても良い。
ロックピン240の個数は、9個以外であっても良い。ソケット228は、8角柱状以下あるいは10角柱状以上であっても良いし、他の形状であっても良い。
第1,第2形態のロックピン140,240が混在していても良い。
[第3形態]
本発明の第3形態に係る電動ラチェットレンチは、ワンウェイクラッチ機構のロックピン及びリテーナを除き、第2形態と同様に成る。第2形態と同様に成る部材及び部分には同じ符号が付されて適宜説明が省略される。
図15は第3形態に係る図10同様図である。
第3形態のワンウェイクラッチ機構330におけるリテーナ342の突出部352は、その断面における径方向外側の弧が内側の弧より長い形状となっており、周方向両端部の面が径方向内側へ行くほど径方向に対して開く姿勢となっている。突出部352の周方向両端部の面には、これに直交する突出部側窪み部352aが設けられている。
又、9個のロックピン340における一対の平面部340aは、ソケット228へ向けて開く姿勢となっている。平面部340aは、突出部352の周方向端部の面と、平行に向かい合っている。各平面部340aには、これに直交するロックピン側窪み部340cが設けられている。ロックピン側窪み部340cは、突出部側窪み部352aと向かい合っている。又、各平面部340aの端部同士をつなぐ膨出部340bの間は、ロックピン340が配置される空間における大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさ(距離J2)となっている。
向かい合うロックピン側窪み部340c及び突出部側窪み部352aの間には、第2形態と同様のバネ254が、ロックピン側窪み部340c及び突出部側窪み部352aと同じ方向を向くように渡されている。
第3形態の電動ラチェットレンチは、第2形態の電動ラチェットレンチと同様に動作する。
特に、ワンウェイクラッチ機構330の作用により、ソケット228及びこれに装着されたソケットアダプタ34や交換ソケットには、往復回転運動力のうちロック方向のものが、各ロックピン340が一対の膨出部340b(距離J2)において小間隔部に対して線接触して噛み込まれることによってかかり、フリー方向の往復回転運動力は、各ロックピン340の大間隔部への移動による噛み込みの解除によってかからない。
各ロックピン340の噛み込みは、周方向両側に配置されたバネ254の付勢作用により補助される。
第3形態の電動ラチェットレンチのワンウェイクラッチ機構330は、空間に配置される、大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさ(距離J2)を有するロックピン340を含んでいる。
よって、ホルダ26の大間隔部から小間隔部への方向(ロック方向)に係る回転により、ロックピン340がその膨出部340b間の大きさ(距離J2)未満の距離Kb,Kdを有する小間隔部に入ってホルダ26とソケット228との間に噛み込まれ、ソケット228がホルダ26と一体で回転する一方、ホルダ26の小間隔部から大間隔部への方向(フリー方向)に係る回転により、ロックピン340がその膨出部340b間の大きさ(距離J2)以上の距離Ka,Kcを有する大間隔部に入ってホルダ26とソケット228との間における噛み込みが解除され、ソケット228がホルダ26に対して空転する。
かようなワンウェイクラッチ機構330は、大間隔部及び小間隔部を有しロックピン340が入れられる空間を確保するだけで設置することができ、コンパクトである。又、ワンウェイクラッチ機構330は、ロックピン340の噛み込みによりロックするため、ロックピン340をさほど大型化しなくても、十分なロック強度を得ることができる。
従って、コンパクト性とロック性能とが両立した電動ラチェットレンチが提供される。
又、ロックピン340は、大間隔部から見て小間隔部が配置された方向(周方向)に並ぶ一対の平面部340aと、これらの端部をつなぐ一対の膨出部340bと、を備えており、一対の膨出部340b間が、大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさ(距離J2)となっている。よって、膨出部340bで十分な強度のロックを得ながら、平面部340aによりロックピン340ひいてはホルダ26及びソケット228がコンパクトになる。又、平面部340aにロックピン側窪み部340cが設けられれば、各ロックピン340の空間内での転動が防止されてバネ254がロックピン側窪み部340cに確実に入り、各ロックピン340の噛み込みを補助するバネ254が、板バネ以外の形状であったり比較的大きなサイズであったりしても、確実に保持される。
更に、一対の平面部340aは、ソケット228へ向けて開く姿勢とされている。よって、各ロックピン340は、リテーナ342の突出部352間において、周方向の大きさが径方向内方に行くほど大きくなる状態で配置される。従って、ホルダ26、ソケット228及びワンウェイクラッチ機構330の製造時に、各ロックピン340が外方へ脱落し難くなる。
第3形態の電動ラチェットレンチは、第2形態と同様の変更例を適宜有する。
又、少なくとも一方の平面部340aが曲面とされて、ソケット228へ向けて開く姿勢となっていても良い。
第1〜第3形態のロックピン140,240,340の少なくとも何れか2種が混在していても良い。
[第4形態]
本発明の第4形態に係る電動ラチェットレンチは、ワンウェイクラッチ機構のロックピン及びリテーナを除き、第1形態と同様に成る。第1形態と同様に成る部材及び部分には同じ符号が付されて適宜説明が省略される。
図16は第4形態に係る電動ラチェットレンチのリテーナ及びボールの(a)左上方,(b)左下方からみた分解斜視図である。
第4形態のワンウェイクラッチ機構におけるリテーナ442は、第1形態の突出部152が9個とされたうえで、各突出部152の下端部がリング状につながれている(リング144がリテーナ142に一体化されている)状態となっている。即ち、リテーナ442は、周方向に並びそれぞれ上下に延びる9個の窓442aを有する円筒状の部材である。かように、リテーナ442は、各突出部152の下端部がリング状につながれたものとなっているため、強度がより優れている。
窓442aの周方向両側には、板バネ部が反っておらず取付部がリテーナ442の内側に回ることを除き第1形態のバネ154と同様に成るバネ454が設けられる。
窓442aが9個有るため、第4形態では第2形態に係る9角柱状のソケット228が用いられる。
各窓442aは、第1形態のリテーナ142の突出部152間の空間と同様に、ソケット228とホルダ26との間において、大間隔部(距離Ka,Kc)及び小間隔部(距離Kb,Kd)を有する空間を形成する。
各窓442a内には、鉄製の3個のボール440(ロック部材)が、上下に並ぶように配置されている。
各ボール440の直径は、大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさ(距離J3)を有している。
各ボール440は、バネ454と接触可能である。
第4形態の電動ラチェットレンチは、第1形態の電動ラチェットレンチ1と同様に動作する。
特に、第4形態のワンウェイクラッチ機構の作用により、ソケット228及びこれに装着されたソケットアダプタ34や交換ソケットには、往復回転運動力のうちロック方向のものが、小間隔部に対する各ボール440(直径の距離J3)の噛み込み(点接触)によってかかり、フリー方向の往復回転運動力は、各ボール440の大間隔部への移動による噛み込みの解除によってかからない。
各ボール440の噛み込みは、周方向両側に配置されたバネ454の付勢作用により補助される。
第4形態の電動ラチェットレンチのワンウェイクラッチ機構は、窓442a内に配置される、大間隔部の距離Ka,Kc以下で小間隔部の距離Kb,Kdを超える大きさ(距離 J3)を有するボール440を含んでいる。
よって、ホルダ26の大間隔部から小間隔部への方向(ロック方向)に係る回転により、ボール440がその直径(距離J3)未満の距離Kb,Kdを有する小間隔部に入ってホルダ26とソケット228との間に噛み込まれ、ソケット228がホルダ26と一体で回転する一方、ホルダ26の小間隔部から大間隔部への方向(フリー方向)に係る回転により、ボール440がその直径の大きさ(距離J3)以上の距離Ka,Kcを有する大間隔部に入ってホルダ26とソケット228との間における噛み込みが解除され、ソケット228がホルダ26に対して空転する。
かような第4形態のワンウェイクラッチ機構は、大間隔部及び小間隔部を有しボール440が入れられる空間を確保するだけで設置することができ、コンパクトである。又、第4形態のワンウェイクラッチ機構は、ボール440の噛み込みによりロックするため、ボール440をさほど大型化しなくても、十分なロック強度を得ることができる。
従って、コンパクト性とロック性能とが両立した電動ラチェットレンチが提供される。
又、ロック部材がボール440であるから、ロック部材が低コストで実現される。
第4形態の電動ラチェットレンチは、第1〜第3形態と同様の変更例を適宜有する。
又、ボール440は、各窓442aに2個以下で配置されても良いし、4個以上で配置されても良く、窓442a毎に個数が異なって配置されても良い。
ロック部材として、複数のボール440が棒状に連結されたものが用いられても良い。
窓442aの数は、8個以下であっても良いし、10個以上であっても良い。複数の窓442aが上下方向に並ぶ等、窓442aの配置が変更されても良い。
第1〜第4形態のロックピン140,240,340,ボール440の少なくとも何れか2種が混在していても良い。
第1〜第3形態において、第4形態のリテーナ442が用いられても良い。
1・・電動ラチェットレンチ(ラチェットレンチ)、16・・モータ、22・・スピンドル(往復動変換機構)、26・・ホルダ、28,228・・ソケット(先端工具保持部)、30,230,330・・ワンウェイクラッチ機構、130・・方向切替レバー、136・・カム部、140,240,340・・ロックピン(ロック部材)、142,242,342,442・・リテーナ、154,254・・バネ、156・・突起、440・・ボール(ロック部材)、J1〜J3・・(ロック部材の大きさに係る)距離、Ka,Kc・・(大間隔部の最大の)距離、Kb,Kd・・(小間隔部の最小の)距離。

Claims (12)

  1. 前後方向に延びる電動のモータと、
    前記モータの後方に配置されるスイッチと、
    前記スイッチの後方に配置され、バッテリが電気的に接続される端子と、
    前記モータ及び前記スイッチを収容し、前記端子を保持する半割状に左右に分かれた本体ハウジングと、
    前記本体ハウジングの下面に設けられ、前記スイッチを操作可能なレバーと、
    先端工具又は先端工具保持部が、ワンウェイクラッチ機構を介して、上下方向の軸を中心として回転可能に保持されるホルダと、
    前記モータの駆動力を減速する減速機構と、
    前記減速機構の駆動力を前記ホルダの往復回転運動に変換する、前記減速機構の前方側であって前記ホルダの後方側においてベアリングにより回転可能に支持された、前後方向を向く円柱状のスピンドルと、
    前記ホルダ及び前記減速機構を保持し、前記ベアリングを内面において固定し、前記本体ハウジングに接続されるギヤハウジングと、
    前記先端工具又は前記先端工具保持部を照らすライトと、
    を備えており、
    前記先端工具又は前記先端工具保持部と前記ホルダとの間には、空間が設けられており、
    前記空間は、大間隔部と、前記大間隔部に対し前記先端工具又は前記先端工具保持部の回転方向において隣接しており前記大間隔部より距離の小さい小間隔部と、を有しており、
    前記ワンウェイクラッチ機構は、前記空間に配置される、前記大間隔部の距離以下で前記小間隔部の距離を超える大きさを有するロック部材を含んでおり、
    前記ギヤハウジングは、細径部と、前記細径部に対して大径であり前記細径部の後方に配置される大径部とを有しており、前記本体ハウジングの前部内に前記細径部の後部及び前記大径部が入ることで前記本体ハウジングに接続されており、
    前記ライトは、前記細径部の下方であって、前記スピンドルの直下において、前記本体ハウジングに保持されている
    ことを特徴とする電動レンチ。
  2. 前記ロック部材は、1個以上のボールである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動レンチ。
  3. 前後方向に延びる電動のモータと、
    前記モータの後方に配置されるスイッチと、
    前記スイッチの後方に配置され、バッテリが電気的に接続される端子と、
    前記モータ及び前記スイッチを収容し、前記端子を保持する半割状に左右に分かれた本体ハウジングと、
    前記本体ハウジングの下面に設けられ、前記スイッチを操作可能なレバーと、
    先端工具又は先端工具保持部が、ワンウェイクラッチ機構を介して、上下方向の軸を中心として回転可能に保持されるホルダと、
    前記モータの駆動力を減速する減速機構と、
    前記減速機構の駆動力を前記ホルダの往復回転運動に変換する、前記減速機構の前方側であって前記ホルダの後方側においてベアリングにより回転可能に支持された、前後方向を向く円柱状のスピンドルと、
    前記ホルダ及び前記減速機構を保持し、前記ベアリングを内面において固定し、前記本体ハウジングに接続されるギヤハウジングと、
    前記先端工具又は前記先端工具保持部を照らすライトと、
    を備えており、
    前記先端工具又は前記先端工具保持部と前記ホルダとの間には、空間が設けられており、
    前記空間は、大間隔部と、前記大間隔部に対し前記先端工具又は前記先端工具保持部の回転方向において隣接しており前記大間隔部より距離の小さい小間隔部と、を有しており、
    前記ワンウェイクラッチ機構は、前記空間に配置される、前記大間隔部の距離以下で前記小間隔部の距離を超える大きさの直径を有する円柱状あるいは円筒状のロック部材を含んでおり、
    前記ギヤハウジングは、細径部と、前記細径部に対して大径であり前記細径部の後方に配置される大径部とを有しており、前記本体ハウジングの前部内に前記細径部の後部及び前記大径部が入ることで前記本体ハウジングに接続されており、
    前記ライトは、前記細径部の下方であって、前記スピンドルの直下において、前記本体ハウジングに保持されている
    ことを特徴とする電動レンチ。
  4. 前記本体ハウジングは、その左右を合わせるネジが入れられるネジボス部を、複数有しており、
    前記本体ハウジングの前上部であって前記ギヤハウジングの前記細径部の上方と、前記本体ハウジングの前下部であって前記ギヤハウジングの前記細径部の下方とに、それぞれ前記ネジボス部が配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の電動レンチ。
  5. 前記本体ハウジングの前下部における前記ネジボス部は、前記減速機構と前記ライトとの間に配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の電動レンチ。
  6. 前記ライトは、前記ベアリングの下方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の電動レンチ。
  7. 前記小間隔部は、前記大間隔部の両側に設けられており、
    前記空間を、一方の前記小間隔部及び前記大間隔部に係るものから、他方の前記小間隔部及び前記大間隔部に係るものに変更可能なリテーナが、前記先端工具又は前記先端工具保持部と前記ホルダとの間に設けられる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の電動レンチ。
  8. 前記リテーナは、突起を有しており、
    前記突起に接触するカム部を有する方向切替レバーが、前記先端工具若しくは前記先端工具保持部又は前記ホルダに設けられる
    ことを特徴とする請求項7に記載の電動レンチ。
  9. 前記ロック部材を、前記大間隔部から見て前記小間隔部が配置された方向に付勢するバネが、前記リテーナに設けられる
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の電動レンチ。
  10. 前記空間は、前記大間隔部に対する前記小間隔部の配置が前記回転方向において互いに同様である状態で複数設けられており、
    各前記空間に、前記ロック部材が設けられる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れかに記載の電動レンチ。
  11. 前記先端工具又は前記先端工具保持部の外面は、正多角柱の側面状に形成されており、
    前記ホルダの内面は、円筒面状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項10の何れかに記載の電動レンチ。
  12. 前記ライトの後方であって、前記モータの前方には、左右に分かれた前記本体ハウジングを止めるネジが配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項11に記載の電動レンチ。
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