JP6918239B2 - エレベータのガイドレール加工装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ガイドレールの制動面の少なくとも一部を加工具により削り取るエレベータのガイドレール加工装置に関するものである。
従来のエレベータでは、工場に設置された専用の加工設備を用いて、複数本のガイドレールが効率良く高精度に加工され製造される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエレベータガイドレールの研削装置では、かご上部に枠体が設置されている。枠体には、ガイドレールを研削するグラインダが設けられている。また、枠体のグラインダの上下には、それぞれ複数のローラが設けられている(例えば、特許文献2参照)。
また、従来のガイドレール清掃装置では、ガイドレールに接する複数の板状の清掃体が清掃体取り付け部材に取り付けられている。清掃体取り付け部材の上下には、それぞれ複数の駆動ローラが設けられている。これらの駆動ローラには、それぞれ減速機構を介してモータが接続されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、従来の砥石の目詰まり除去装置では、サンドブラスト装置により、砥石の表面に砥粒が吹き付けられる(例えば、特許文献4参照)。
特開2003−285216号公報 特開平9−323873号公報 実開平2−15978号公報 特開平6−91531号公報
従来のエレベータのリニューアル工事において、既設のかごを新設のかごと入れ換える場合がある。この場合、既設のかごに搭載されている既設の非常止め装置も、新設の非常止め装置に入れ換えられる。また、既設のガイドレールの案内面は、既設のかごに搭載されているガイド装置との長期間の接触により摩耗し、非常止め装置に対する摩擦係数が小さくなっていることがある。このため、既設のかごを新設のかごと入れ換える場合、既設のガイドレールも新設のガイドレールと入れ換えられる。
しかし、この場合、既設のガイドレール及び新設のガイドレールの搬送等に手間がかかり、工期が長くなる。また、コストも高くなる。
これに対して、特許文献1に示された従来のガイドレールの加工設備は、あくまで新しいガイドレールを製造するための装置であり、工場に設置されている。このため、既設のガイドレールに加工を施そうとすると、昇降路からガイドレールを取り外し、工場に搬送して加工を施し、さらに昇降路に搬入し、再度据え付ける必要がある。従って、結局は工期が長くなる。
また、特許文献2の研削装置では、グラインダが枠体を介してかごに固定されている。このため、ガイドレールの継ぎ目の段差を削る加工など、部分的な加工は可能である。しかし、かごを走行させながらガイドレールの全体に渡って連続して加工を施そうとすると、かごの振動の影響を受け、均等な加工ができない。
また、特許文献3の清掃装置は、単に清掃体によりガイドレールの表面を清掃するものであり、ガイドレールの制動面に対して加工を施すことはできない。
一方、昇降路に設置された状態の既設のガイドレールに加工を施すことを検討すると、垂直に設置された長いガイドレールの全域に渡って、安定して加工を施す必要がある。このため、異常摩耗、チッピング、目こぼれ、目詰まり等の加工具の異常に、適正に対応することが必要となってくる。
これに対して、特許文献4の目詰まり防止装置は、砥粒を吹き付ける構造であるため、昇降路内での使用が難しい。また、ガイドレール加工装置を他の場所に移動させて砥粒を吹き付ける場合、作業効率が低下する。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、昇降路にガイドレールを設置したまま、ガイドレールの制動面に対して安定した加工を施すことができるエレベータのガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのガイドレール加工装置は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、制動面の少なくとも一部を削り取る加工具と、加工具を回転させる加工具駆動装置とを有しており、ガイドレールに沿って移動される加工装置本体、及び
加工具駆動装置の負荷状況に基づいて、加工具による加工状態の異常の有無を判定する異常検出部を備えている。
また、この発明に係るエレベータのガイドレール加工装置は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具と、加工具に接触し、加工具に付着した加工屑を除去する除去具とを有しており、ガイドレールに沿って移動される加工装置本体を備えている。
また、この発明に係るエレベータのガイドレール加工装置は、昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、複数の気孔を有するポーラス砥石からなり、制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具を有しており、ガイドレールに沿って移動される加工装置本体、及び気孔に流体を流すことにより、加工具に付着した加工屑を除去する流体供給装置を備えている。
この発明のエレベータのガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法によれば、昇降路にガイドレールを設置したまま、ガイドレールの制動面に対して、連続して安定した加工を施すことができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1のII−II線に沿うかごガイドレールの断面図である。 図1の加工装置本体の詳細な構成を示す斜視図である。 図3の加工装置本体を図3とは反対側から見た斜視図である。 図4の加工装置本体を示す側面図である。 実施の形態1のガイドレール加工装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による加工装置本体を示す側面図である。 この発明の実施の形態3による加工装置本体を示す側面図である。 この発明の実施の形態4による加工装置本体を示す側面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図であり、リニューアル工事中の状態を示している。図1において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2が設置されている。各かごガイドレール2は、複数本のレール部材を上下方向に継ぎ合わせて構成されている。また、各かごガイドレール2は、複数のレールブラケット9を介して昇降路壁に対して固定されている。
昇降体であるかご3は、一対のかごガイドレール2間に配置されている。また、かご3は、かごガイドレール2に沿って昇降路1内を昇降する。
かご3の上部には、懸架体4の第1の端部が接続されている。懸架体4としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体4の第2の端部には、図示しない釣合おもりが接続されている。かご3及び釣合おもりは、懸架体4により昇降路1内に吊り下げられている。
懸架体4の中間部は、図示しない巻上機の駆動シーブに巻き掛けられている。かご3及び釣合おもりは、駆動シーブを回転させることにより、昇降路1内を昇降する。昇降路1内には、図示しない一対の釣合おもりガイドレールが設置されている。釣合おもりは、釣合おもりガイドレールに沿って昇降路1内を昇降する。
かご3の下部には、非常止め装置5が搭載されている。非常止め装置5は、一対のかごガイドレール2を把持することにより、かご3を非常停止させる。
かご3の上部の幅方向両端部とかご3の下部の幅方向両端部とには、かごガイドレール2に接するガイド装置6がそれぞれ取り付けられている。各ガイド装置6としては、スライディングガイドシュー又はローラガイド装置が用いられている。
かご3の下方には、かごガイドレール2に対して加工を施す加工装置本体7が設けられている。図1では加工装置本体7を単なるボックスで示しているが、詳細な構成は後述する。
加工装置本体7は、吊り下げ部材8を介して、かご3の下部から昇降路1内に吊り下げられている。吊り下げ部材8としては、可撓性を有する紐状の部材、例えば、ロープ、ワイヤ又はベルトが用いられる。
かご3は、加工装置本体7の上方に位置しており、加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる。
ガイドレール加工装置100は、加工装置本体7及び吊り下げ部材8を有している。また、ガイドレール加工装置100は、昇降路1に設置された状態のかごガイドレール2に加工を施す際に使用されるもので、通常運転時には撤去される。
図2は、図1のII−II線に沿うかごガイドレール2の断面図である。かごガイドレール2は、ブラケット固定部2aと、案内部2bとを有している。ブラケット固定部2aは、レールブラケット9に固定される部分である。案内部2bは、ブラケット固定部2aの幅方向中央からかご3側へ直角に突出し、かご3の昇降を案内する。また、案内部2bは、かご3の非常停止時に非常止め装置5により把持される。
さらに、案内部2bは、互いに対向する一対の制動面2cと、先端面2dとを有している。先端面2dは、案内部2bのブラケット固定部2aとは反対側、即ちかご3側の端面である。一対の制動面2c及び先端面2dは、通常運転時にはガイド装置6が接する案内面として機能する。また、一対の制動面2cは、かご3の非常停止時に非常止め装置5が接する面である。
図3は、図1の加工装置本体7の詳細な構成を示す斜視図である。また、図4は、図3の加工装置本体7を図3とは反対側から見た斜視図である。
加工装置本体7は、フレーム11、接続具12、加工具13、加工具駆動装置14、第1のガイドローラ15、第2のガイドローラ16、第1の押付ローラ17、第2の押付ローラ18、第1の先端面ローラ19、及び第2の先端面ローラ20を有している。
フレーム11は、フレーム本体21とフレーム分割体22とを有している。接続具12、加工具13、加工具駆動装置14、第1のガイドローラ15、第2のガイドローラ16、第1の先端面ローラ19、及び第2の先端面ローラ20は、フレーム本体21に設けられている。
第1の押付ローラ17及び第2の押付ローラ18は、フレーム分割体22に設けられている。
接続具12は、フレーム本体21の上端部に設けられている。接続具12には、吊り下げ部材8が接続される。
加工具駆動装置14は、フレーム本体21の加工具13とは反対側に配置されている。また、加工具駆動装置14は、加工具13を回転させる。加工具駆動装置14としては、例えば電動モータが用いられている。
加工具13は、制動面2cに加工を施す。加工具13としては、砥石が用いられる。砥石としては、外周面に多数の砥粒が設けられている円筒状の平形砥石が用いられる。また、加工具13として、切削工具等を用いてもよい。
加工具13の外周面を制動面2cに接触させた状態で加工具13を回転させることにより、制動面2cの少なくとも一部、即ち一部又は全面を削り取ることができる。これにより、例えば制動面2cの表面粗さを粗くし、非常止め装置5に対する制動面2cの摩擦係数をより適正な値にすることができる。
フレーム本体21には、図示しないカバーが設けられている。加工具13により制動面2cを加工する際には、加工屑が発生する。カバーは、加工屑が加工装置本体7の周囲に散乱することを防止する。
第1のガイドローラ15及び第2のガイドローラ16は、加工具13と並んでフレーム本体21に設けられている。吊り下げ部材8によりフレーム11を吊り下げた状態で、第1のガイドローラ15は加工具13の上方に配置され、第2のガイドローラ16は加工具13の下方に配置される。加工具13は、第1のガイドローラ15と第2のガイドローラ16との中間に配置されている。
第1のガイドローラ15及び第2のガイドローラ16は、加工具13とともに制動面2cに接することにより、加工具13の外周面を制動面2cに平行に接触させる。即ち、加工具13の幅方向全体で加工具13の外周面を制動面2cに均等に接触させる。
ガイドローラ15,16の制動面2cとの接触部である2本の線分と、加工具13の制動面2cとの接触部である1本の線分とは、1つの平面内に存在できるように設定されている。
第1の押付ローラ17は、第1のガイドローラ15との間に案内部2bを挟み込む。第2の押付ローラ18は、第2のガイドローラ16との間に案内部2bを挟み込む。即ち、加工具13、第1のガイドローラ15、及び第2のガイドローラ16が加工する側の制動面2cに接するとき、第1の押付ローラ17及び第2の押付ローラ18は、反対側の制動面2cに接する。
加工具13及びローラ15,16,17,18の回転軸は、互いに平行又はほぼ平行である。また、加工具13及びローラ15,16,17,18の回転軸は、かごガイドレール2の加工時には、水平又はほぼ水平である。また、加工具13の回転軸は、制動面2cの法線に直角である。
第1の先端面ローラ19は、フレーム本体21の上端部に設けられている。第2の先端面ローラ20は、フレーム本体21の下端部に設けられている。即ち、第1及び第2の先端面ローラ19,20は、上下方向に互いに間隔をおいて配置されている。
フレーム分割体22は、挟み込み位置と解放位置との間で、フレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。挟み込み位置は、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込む位置である。解放位置は、挟み込み位置よりも押付ローラ17,18がガイドローラ15,16から離れた位置である。
フレーム本体21には、一対の棒状のフレームガイド23が設けられている。フレームガイド23は、フレーム本体21に対するフレーム分割体22の移動を案内する。また、フレームガイド23は、フレーム分割体22を貫通している。
フレーム本体21の上下端部には、一対のロッド固定部24が設けられている。フレーム分割体22には、ロッド固定部24に対向する一対の対向部25が設けられている。各ロッド固定部24には、フレームばねロッド26が固定されている。各フレームばねロッド26は、対向部25を貫通している。
フレームばねロッド26には、フレームばね受け27が取り付けられている。フレームばね受け27と対向部25との間には、それぞれフレームばね28が設けられている。各フレームばね28は、フレーム分割体22を挟み込み位置へ移動させる力を発生している。
フレームばね28による押付ローラ17,18の加圧力は、加工装置本体7の重心位置の偏心によって、加工装置本体7が傾こうとする力に打ち勝ち、ガイドローラ15,16の外周面と制動面2cとの平行を維持できるような大きさに設定されている。
また、フレームばね28による押付ローラ17,18の加圧力は、加工具13を回転させながら加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させたときにも、ガイドローラ15,16の外周面と制動面2cとの平行を維持できるような大きさに設定されている。
フレーム本体21とフレーム分割体22との間には、図示しない解放位置保持機構が設けられている。解放位置保持機構は、フレームばね28のばね力に抗して、フレーム分割体22を解放位置に保持する。
加工具13及び加工具駆動装置14は、加工位置と離隔位置との間でフレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。加工位置は、ガイドローラ15,16が制動面2cに接した状態で、加工具13が加工具ばね31により制動面2cに押し付けられる位置である。離隔位置は、ガイドローラ15,16が制動面2cに接した状態で、加工具13が制動面2cから離れる位置である。
上記のように、押付ローラ17,18は、制動面2cに対して直角の方向へ移動可能になっている。また、加工具13及び加工具駆動装置14も、制動面2cに対して直角の方向へ移動可能になっている。
図4に示すように、加工具駆動装置14は、平板状の可動支持部材29に取り付けられている。フレーム本体21には、一対の棒状の駆動装置ガイド30が固定されている。可動支持部材29は、駆動装置ガイド30に沿ってスライド可能になっている。これにより、加工具13及び加工具駆動装置14は、フレーム本体21に対して直線的に移動可能になっている。
可動支持部材29とフレーム本体21との間には、加工具ばね31が設けられている。加工具ばね31は、加工具13及び加工具駆動装置14を加工位置側へ移動させる力を発生する。加工具ばね31による加工具13の加圧力は、ビビリなどの不具合が発生しない大きさに設定されている。
図5は、図4の加工装置本体7を示す側面図であり、加工具駆動装置14側の側面を見た図である。フレーム本体21には、支持部材駆動装置41が固定されている。支持部材駆動装置41は、加工具ばね31に抗して、加工具13を離隔位置に保持する力を発生する。支持部材駆動装置41としては、例えば電動モータが用いられている。支持部材駆動装置41の軸には、出力ギア42が固定されている。
出力ギア42には、駆動ギア43が噛み合っている。駆動ギア43は、フレーム本体21に回転可能に設けられている。駆動ギア43は、連結機構44を介して可動支持部材29に連結されている。
支持部材駆動装置41により出力ギア42を回転させると、駆動ギア43が回転する。駆動ギア43の回転は、連結機構44を介して、可動支持部材29に伝達される。これにより、加工具13は、加工位置と離隔位置との間で移動する。
加工具13が加工位置に移動するとき、加工具ばね31の動作を邪魔しないように、連結機構44は、例えば、2本のロッドを回転可能に接続したリンク構造、又は引き上げ時に機能するようにフックを取り付けた構造を有している。
フックを用いる場合、フックの基端部には、丸孔が設けられている。また、フックの先端部に長孔が設けられているか、又はフックの先端部の形状がJ字形になっている。また、フックは、加工具ばね31の押し付け力に干渉しないので、加工具ばね31の押し付け力を、そのまま加工に作用させることができる。
図6は、実施の形態1のガイドレール加工装置100を示すブロック図である。加工装置本体7は、加工制御装置51により制御される。加工制御装置51は、電源52に接続されている。
また、加工制御装置51には、動力計53が接続されている。動力計53は、加工制御装置51から加工装置本体7の加工具駆動装置14に電力を供給する電力線の電流値又は電力値を計測し、加工具駆動装置14の現在の負荷状況をモニタする。
動力計53には、弁別器54が接続されている。弁別器54は、動力計53から出力される負荷状況に基づいて、加工具13による加工状態の異常の有無を判定する。例えば、弁別器54は、第1の判定方法として、予め与えられている正常時の加工負荷値と現在の負荷値とを比較し、差が閾値を超えている場合に、異常であると判定する。また、弁別器54は、第2の判定方法として、ある時間間隔で前後の負荷値を比較し、差又は増加率が閾値を超えている場合に、異常であると判定する。
なお、加工制御装置51に加工具駆動装置14の負荷に応じた信号を出力するサービス端子がある場合には、動力計53を省略し、サービス端子の出力を弁別器54に直接入力してもよい。
弁別器54の出力は、異常時処理制御装置55に入力される。異常時処理制御装置55は、機能ブロックとして、アラーム発報部55a、かご停止指令部55b、退避指令部55c、及び回転停止指令部55dを有している。
アラーム発報部55aは、弁別器54での判定結果が「異常」であったとき、アラームを発報して、異常発生を作業員に知らせる。アラームとしては、ランプの点灯状態の変化、アラーム音の発生等が挙げられる。ランプとしては、例えば回転灯が挙げられる。アラーム音を発生する装置としては、例えば、ベル又はブザー音発生装置が挙げられる。
かご停止指令部55bは、弁別器54での判定結果が「異常」であったとき、かご3の移動を停止させる指令をエレベータ制御装置に出力する。
退避指令部55cは、弁別器54での判定結果が「異常」であったとき、加工具13を離隔位置に退避させる指令を加工制御装置51に出力する。
回転停止指令部55dは、弁別器54での判定結果が「異常」であったとき、加工具13の回転を停止させる指令を加工制御装置51に出力する。
加工制御装置51、動力計53、弁別器54及び異常時処理制御装置55は、例えば、1つ又は複数のコンピュータにより構成することができる。また、加工制御装置51、動力計53、弁別器54及び異常時処理制御装置55は、加工装置本体7によるかごガイドレール2の加工時に、かご3内に設置される。
実際の加工は、かご3内に作業員が乗り込んだ状態で行われるので、アラームを発報するだけでも、作業員が判断して必要な処置を行うことが可能である。即ち、かご停止指令部55b、退避指令部55c及び回転停止指令部55dを省略して、作業員が手動で指令を入力してもよい。
しかし、近年の熟練作業員不足の状況を考えると、停止指令部55b、退避指令部55c及び回転停止指令部55dにより、自動的な処置を行うことが好適である。
異常発生時の動作は、アラーム発報、かご3の移動停止、加工具13の退避、加工具13の回転停止の順で、シーケンシャルに実行しても、同時に実行してもよい。
また、弁別器54に第1及び第2の出力部を装備するとともに、異常時処理制御装置55に第1及び第2の入力部を装備してもよい。この場合、第1の出力部からの異常検出信号は、第1の入力部に入力される。また、第2の出力部からの異常検出信号は、第2の入力部に入力される。そして、異常時処理制御装置55は、弁別器54からの出力に応じた対応を選択する。
例えば、弁別器54は、上記の第2の判定方法で異常と判定された場合に、第1の出力部から異常検出信号を出力する。異常時処理制御装置55は、第1の入力部に異常検出信号が入力されると、アラーム発報のみ出力する。また、弁別器54は、上記の第1の判定方法で異常と判定された場合に、第2の出力部から異常検出信号を出力する。異常時処理制御装置55は、第2の入力部に異常検出信号が入力されると、かご3の移動停止指令、加工具13の退避指令、加工具13の回転停止指令を順に出力する。
勿論、弁別器54の出力を3系統以上、異常時処理制御装置55の入力を3系統以上とすることも、異常時処理制御装置55の出力を上記の4系統よりも多くすることも可能である。
実施の形態1の異常検出部56は、動力計53、弁別器54、及び異常時処理制御装置55を有している。また、異常検出部56は、加工具駆動装置14の負荷状況に基づいて、加工具13による加工状態の異常の有無を判定する。
次に、加工方法について説明する。加工装置本体7によりかごガイドレール2に加工を施す場合、まず加工制御装置51及び電源52等をかご3に搬入する。また、加工装置本体7及び吊り下げ部材8を昇降路1のピットに搬入する。
続いて、かご3を昇降路1の下部に移動させておき、吊り下げ部材8を介して加工装置本体7をかご3に接続して昇降路1内に吊り下げる。また、加工装置本体7を加工制御装置51及び電源52に接続する。そして、加工装置本体7をかごガイドレール2にセットする。
具体的には、加工具13が離隔位置に保持され、フレーム分割体22が解放位置に保持された状態で、ガイドローラ15,16を一方の制動面2cに接触させる。また、先端面ローラ19,20を先端面2dに接触させる。
この後、フレーム分割体22を挟み込み位置に移動させ、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込ませる。
このようにして加工装置本体7をかごガイドレール2にセットした後、加工具13を回転させる。そして、加工具13及び加工具駆動装置14を加工位置に移動させるとともに、かご3を定格速度よりも低速の一定速度で最上階へ移動させる。即ち、加工具13によって制動面2cに加工を施しながら、加工装置本体7をかごガイドレール2に沿って移動させる。
かご3が最上階に到着すると、加工具13及び加工具駆動装置14を離隔位置に移動させる。また、加工具13の回転を停止させるとともに、かご3を停止させる。
この後、かご3を最下階へ移動させながら、加工量の測定を行う。この例では、かご3の上昇時のみ制動面2cに加工を施すので、かご3の下降時には、加工具13を制動面2cから離しておくのが好ましい。加工量の測定は、例えば、案内部2bの厚さ寸法を測定、又は制動面2cの表面粗さを測定することにより行う。
かご3が最下階に到着すると、加工量が予め設定した値に達していたかどうかを確認する。加工量が不十分であった場合、ガイドローラ15,16と押付ローラ17,18との間に案内部2bを挟み込み、上記の加工工程を再度実施する。加工量が十分であった場合、加工完了となる。
反対側の制動面2cに対して加工を施す場合、図3とは左右対称の加工装置本体7を用いるか、又は図3の加工装置本体7を上下反対向きに吊り下げればよい。後者の場合、フレーム本体21の下端部にも接続具12を追加すればよい。
上記の加工方法を残りのかごガイドレール2に対しても施すことにより、全ての制動面2cに加工を施すことができる。また、2台以上の加工装置本体7により2面以上の制動面2cに同時に加工を施すこともできる。
また、実施の形態1の加工方法では、かごガイドレール2の加工中に、弁別器54により加工状態の異常の有無を判定する。そして、異常が検出された場合には、異常時処理制御装置55により、上記のような処置を実行する。
また、加工状態の異常が検出された場合、加工具13の交換又は清掃を行った後、加工作業を再開する。
次に、実施の形態1のエレベータのリニューアル方法について説明する。実施の形態1では、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換える。また、実施の形態1のリニューアル方法は、レール加工工程及び入れ換え工程を含む。
レール加工工程では、既設のかごガイドレール2の制動面2cの少なくとも一部を、上記のような加工装置本体7を用いて削り取る加工を施す。このとき、吊り下げ部材8を介して加工装置本体7を既設のかご3に接続し、既設のかご3の移動により加工装置本体7を既設のかごガイドレール2に沿って移動させる。
この後、入れ換え工程を実施する。入れ換え工程では、既設のかごガイドレール2を残したまま、既設のかご3及び既設の非常止め装置5を、新設のかご及び新設の非常止め装置に入れ換える。
このようなエレベータのガイドレール加工装置100では、異常検出部56が、加工具駆動装置14の負荷状況に基づいて、加工具13による加工状態の異常の有無を判定する。このため、昇降路1にかごガイドレール2を設置したまま、制動面2cに対して安定した加工を施すことができる。
また、異常検出部56は、予め与えられている正常時の負荷値と現在の負荷値とを比較し、差が閾値を超えている場合に、異常であると判定する。このため、加工状態の異常をより確実に検出することができる。
また、異常検出部56は、ある時間間隔で前後の負荷値を比較し、差又は増加率が閾値を超えている場合に、異常であると判定する。このため、加工状態の異常をより確実に検出することができる。
また、異常検出部56は、加工具13による加工状態の異常を検出したとき、アラームを発報して、異常発生を作業員に知らせる。このため、加工状態の異常に対して、作業員がスムーズに対応することができる。
また、異常検出部56は、加工具13による加工状態の異常を検出したとき、かご3の移動を停止させる。また、異常検出部56は、加工具13による加工状態の異常を検出したとき、加工具13を制動面2cから離れさせる。また、異常検出部56は、加工具13による加工状態の異常を検出したとき、加工具13の回転を停止させる。
このため、加工具13の目詰まり又は砥粒の脱落による異常加工を抑制し、制動面2cの焼け又は偏り加工によるかごガイドレール2の損傷を未然に防止することができる。また、加工装置本体7の変形を抑制することもできる。
実施の形態2.
次に、図7は、この発明の実施の形態2による加工装置本体7を示す側面図であり、加工具13側の側面を見た図である。フレーム本体21の加工具13側の側面には、アーム61が設けられている。アーム61は、アーム軸62を中心として回転可能である。
アーム61のアーム軸62とは反対側の端部には、回転可能な円筒状のブラシ63が設けられている。ブラシ63は、加工具13の外周面に接触して回転する。これにより、ブラシ63は、加工具13に付着した加工屑を除去して、加工具13をクリーニングする。即ち、実施の形態2の除去具は、ブラシ63である。ブラシ63の回転軸は、加工具13の回転軸に平行である。
フレーム本体21には、ばね押さえ64が固定されている。ブラシ63は、除去具押付装置としての加圧ばね65により、加工具13の外周面に押し付けられている。加圧ばね65の中間部は、アーム軸62に巻き付けられている。加圧ばね65の第1の端部は、ばね押さえ64に掛けられている。加圧ばね65の第2の端部は、アーム61に掛けられている。
加工具13に対するブラシ63の押し付け力は、加工具13の砥粒を脱落させる力よりも弱く設定されている。
フレーム本体21には、駆動プーリ66及び除去具駆動装置67が設けられている。除去具駆動装置67は、駆動プーリ66を回転させる。駆動プーリ66の回転軸は、ブラシ63の回転軸に平行である。駆動プーリ66の回転は、駆動ベルト68を介してブラシ63に伝達される。他の構成及び加工方法は、実施の形態1と同様である。
このようなガイドレール加工装置では、ブラシ63により加工具13から加工屑が除去されるので、昇降路1にかごガイドレール2を設置したまま、制動面2cに対して安定した加工を施すことができる。
また、加工具13の目詰まりによる異常加工を抑制し、制動面2cの焼け又は偏り加工によるかごガイドレール2の損傷を未然に防止することができる。また、加工装置本体7の変形を抑制することもできる。
ここで、加工具13が砥石である場合、切削工具に比べて、加工屑を排出するチップポケットと言われる空間が小さいため、チップポケットが加工屑で埋まり易くなる。これに対して、加工具13による加工中に加工具13の外周面にブラシ63を接触させることにより、チップポケットに溜まった加工屑を効率良く排出することができる。このため、加工具13の目詰まりを防止し、加工の安定化を図ることができる。
また、加工具13が砥石であり、除去具がブラシ63であるため、簡単な構成により、加工屑を除去することができる。
また、加工具13に対するブラシ63の押し付け力を調整しておくことで、砥粒の脱落を抑制することができる。
また、ブラシ63の回転数、及び加工具13に対するブラシ63の押し付け力の少なくともいずれか一方を調整することで、更なる加工の安定化を図ることもできる。
砥石には、自生作用と呼ばれる作用がある。自生作用とは、加工を行いながら、切れなくなった砥粒を脱落させ、新しい砥粒を表面に出す作用である。これは、砥粒の結合度を変えることで実現可能である。加工具13に対するブラシ63の押し付け力は、例えば、ブラシ63が自生作用を阻害せず、かつ、ブラシ63がチップポケットの加工屑のみ掻き出すように、設定する。これにより、更なる加工の安定化を図ることができる。
なお、ばね押さえ64を偏心回転する軸に取り付け振動させることで、ブラシ63に振動を加えて、ブラシ63の押し付け力に強弱を付けてもよい。これにより、ブラシ63の毛の先端が、チップポケットの加工屑を叩く、又は弾くように作用し、チップポケットの加工屑除去率の向上を図ることができる。また、アーム61に振動子を取り付けてブラシ63に振動を加えることも可能である。
また、ブラシ63が加工具13に常時接触していると、ブラシ63の摩耗が早まるので、必要に応じて加工具13からブラシ63を退避させる構造を付加してもよい。例えば、ブラシ63に、左回転できるようなワンウェイクラッチを取り付けてもよい。この場合、ブラシ63を左回転させることで加工屑を除去し、右回転では加工具13に連れ回りさせる。これにより、ブラシ63の摩耗を減らす回転条件を設定することができる。また、例えば、ブラシ63が右に1回転するとブラシ63を加工具13から離れさせる機構を追加すれば、ブラシ63の摩耗を大幅に減らすことができる。また、ブラシ63が加工具から離れたら、ブラシ63の回転を停止させてもよい。勿論、アーム61を電磁石などで吸着させることで、ブラシ63を退避させることも可能である。
また、実施の形態2の構成は、実施の形態1の構成と組み合わせて実施してもよい。
また、実施の形態2では、加圧ばね65によりブラシ63を加工具13に押し付ける構成を示した。しかし、実施の形態1の異常時処理制御装置55からの出力を受けて、加工具13に対するブラシ63の押し付け力を制御することも可能である。即ち、異常検出部56により加工負荷を監視し、加工負荷が上がったときに、加工具13に対するブラシ63の押し付け力を上昇させて、加工屑の除去率を向上させ、加工効率を上げることが可能となる。この場合、異常検出部56は、加工具駆動装置14の負荷状況に基づいて、加工具13に対するブラシ63の押し付け力を制御する。
加工具13に対するブラシ63の押し付け力を変化する方法としては、例えば、ばね押さえ64をスライドさせる方法、又はアーム軸62に駆動系を取り付け、アーム61を回転させる方法が挙げられる。
実施の形態3.
次に、図8は、この発明の実施の形態3による加工装置本体7を示す側面図であり、加工具13側の側面を見た図である。実施の形態3では、除去具として、微細針駆動装置71が用いられている。微細針駆動装置71は、加工具13の表面を叩く複数の針状の棒を有している。
また、微細針駆動装置71は、ドットインパクトプリンタのプリンタヘッドに用いられている機構を応用したものである。また、微細針駆動装置71は、ピエゾ素子を用いて針状の棒を高速で出し入れする。また、微細針駆動装置71は、針状の棒で加工具13の外周面を叩くことにより、加工具13のチップポケットに溜まった加工屑を除去する。
フレーム本体21には、スライドガイド72が設けられている。微細針駆動装置71は、スライドガイド72に沿って加工具13の径方向へ移動可能になっている。
また、加工具13と微細針駆動装置71との間には、図示しないローラが介在している。また、微細針駆動装置71は、図示しないばねにより、加工具13側へ押し付けられている。これにより、加工具13が摩耗した場合でも、微細針駆動装置71と加工具13との間隔が一定に保たれる。他の構成及び加工方法は、実施の形態1と同様である。
このようなガイドレール加工装置では、微細針駆動装置71により加工具13から加工屑が除去されるので、昇降路1にかごガイドレール2を設置したまま、制動面2cに対して安定した加工を施すことができる。
また、加工具13の目詰まりによる異常加工を抑制し、制動面2cの焼け又は偏り加工によるかごガイドレール2の損傷を未然に防止することができる。また、加工装置本体7の変形を抑制することもできる。
なお、加工具13の直径の変化に応じて、微細針駆動装置71を加工具13の径方向へ移動させて固定してもよい。
また、加工屑が微細針駆動装置71に付着すると、動作が妨げられる可能性もあるので、微細針駆動装置71に空気を吹き付けて、微細針駆動装置71への加工屑の付着を防止してもよい。この場合、微細針駆動装置71と加工具13との間の空気の流れを調整することにより、微細針駆動装置71と加工具13との間隔を一定に保つことも可能である。
また、微細針駆動装置71は、加工時に連続的に作動させても断続的に作動させてもよい。
また、実施の形態3の構成は、実施の形態1の構成と組み合わせて実施してもよい。
また、実施の形態1の異常時処理制御装置55からの出力を受けて、微細針駆動装置71を作動させてもよい。即ち、異常検出部56により加工負荷を監視し、加工負荷が上がったときに、微細針駆動装置71を作動させてもよい。この場合、異常検出部56は、加工具駆動装置14の負荷状況に基づいて、微細針駆動装置71の作動状態を制御する。
実施の形態4.
次に、図9は、この発明の実施の形態4による加工装置本体7を示す側面図であり、加工具13側の側面を見た図である。実施の形態4では、加工具13として、回転可能なポーラス砥石が用いられている。ポーラス砥石は、複数の気孔を有する砥石である。
また、実施の形態4では、流体供給装置としての空気供給装置83が加工具13に接続されている。空気供給装置83は、カプラ81、エアホース82、及び図示しないエアポンプを有している。
エアホース82の第1の端部は、カプラ81を介して加工具13の中心軸に接続されている。また。エアホース82の第2の端部は、エアポンプに接続されている。空気供給装置83は、加工具13の中心軸から空気を供給して、各気孔に空気を流す。また、空気供給装置83は、加工具13を貫通する空気の流れを発生させることにより、加工具13に付着した加工屑を除去する。他の構成及び加工方法は、実施の形態1と同様である。
このようなガイドレール加工装置では、エアホース82から供給された空気により、加工具13の気孔から加工屑が押し出されて除去される。このため、昇降路1にかごガイドレール2を設置したまま、制動面2cに対して安定した加工を施すことができる。
また、加工具13の目詰まりによる異常加工を抑制し、制動面2cの焼け又は偏り加工によるかごガイドレール2の損傷を未然に防止することができる。また、加工装置本体7の変形を抑制することもできる。
なお、流体供給装置により供給する流体は、空気に限定されない。但し、昇降路1内での使用の点から、気体を用いるのが好適であり、特に空気は使用し易い。
また、空気供給装置83は、加工時に連続的に作動させても断続的に作動させてもよい。
また、実施の形態4の構成は、実施の形態1の構成と組み合わせて実施してもよい。
また、実施の形態1の異常時処理制御装置55からの出力を受けて、空気供給装置83を作動させてもよい。即ち、異常検出部56により加工負荷を監視し、加工負荷が上がったときに、空気供給装置83を作動させてもよい。この場合、異常検出部56は、加工具駆動装置14の負荷状況に基づいて、空気供給装置83の作動状態を制御する。
また、実施の形態4の加工具13を、バフ又はスポンジに変えることで、かごガイドレール2を研磨加工することができる。
また、実施の形態4の加工具13を切削工具に変更してもよい。この場合、空気供給装置83からの流体をチップポケットに通す孔を設けることで、チップポケットから切り屑を排出させることができる。
また、実施の形態4の構成は、実施の形態2のブラシ63、又は実施の形態3の微細針駆動装置71と併用してもよい。
また、上記の例では、加工具13及び押付ローラ17,18を制動面2cに押し付ける力をフレームばね28により発生させたが、例えば、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、又は電動アクチュエータにより発生させてもよい。
また、接続具12は、フレーム11に一体に形成してもよい。
また、上記の例では、既設のかご3から加工装置本体7を吊り下げたが、新設のかごから吊り下げてもよい。
また、上記の例では、加工装置本体7をかご3から吊り下げたが、昇降路1の上部又はかご3に設置したウインチ等の揚重装置から加工装置本体7を吊り下げてもよい。
また、上記の例では、昇降体がかご3であり、加工対象がかごガイドレール2である場合を示した。しかし、この発明は、昇降体が釣合おもりであり、加工対象が釣合おもりガイドレールである場合にも適用できる。この場合、加工装置本体7は、釣合おもりから吊り下げてもよいし、揚重装置から吊り下げてもよい。
また、上記の例では、リニューアル工事の際にかごガイドレール2に加工を施した。しかし、例えば、新設のエレベータにおいて制動面2cの表面粗さを調整したい場合、又は既設のエレベータの保守時に制動面2cをリフレッシュしたい場合にも、この発明を適用できる。
また、この発明は、機械室を有するエレベータ、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、ワンシャフトマルチカー方式のエレベータなど、種々のタイプのエレベータに適用できる。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
2 かごガイドレール、2c 制動面、3 かご(昇降体)、5 非常止め装置、7 加工装置本体、13 加工具、14 加工具駆動装置、56 異常検出部、63 ブラシ(除去具)、71 微細針駆動装置(除去具)、83 空気供給装置(流体供給装置)。

Claims (13)

  1. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る加工具と、前記加工具を回転させる加工具駆動装置とを有しており、前記ガイドレールに沿って移動される加工装置本体、及び
    前記加工具駆動装置の負荷状況に基づいて、前記加工具による加工状態の異常の有無を判定する異常検出部
    を備えているエレベータのガイドレール加工装置。
  2. 前記異常検出部は、予め与えられている正常時の負荷値と現在の負荷値とを比較し、差が閾値を超えている場合に、前記加工具による加工状態が異常であると判定する請求項1記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  3. 前記異常検出部は、ある時間間隔で前後の負荷値を比較し、差又は増加率が閾値を超えている場合に、前記加工具による加工状態が異常であると判定する請求項1又は請求項2に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  4. 前記異常検出部は、前記加工具による加工状態の異常を検出したとき、アラームを発報して、異常発生を作業員に知らせる請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  5. 前記加工装置本体は、吊り下げ部材を介して前記昇降体から吊り下げられ、
    前記異常検出部は、前記加工具による加工状態の異常を検出したとき、前記昇降体の移動を停止させる請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  6. 前記異常検出部は、前記加工具による加工状態の異常を検出したとき、前記加工具を前記制動面から離れさせる請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  7. 前記異常検出部は、前記加工具による加工状態の異常を検出したとき、前記加工具の回転を停止させる請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  8. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具と、前記加工具を回転させる加工具駆動装置と、前記加工具に接触し、前記加工具に付着した加工屑を除去する除去具とを有しており、前記加工具に対する前記除去具の押し付け力が調整可能になっており、前記ガイドレールに沿って移動される加工装置本体、及び
    前記加工具駆動装置の負荷状況に基づいて、前記加工具に対する前記除去具の押し付け力を制御する異常検出部
    を備えているエレベータのガイドレール加工装置。
  9. 前記加工具は、回転可能な砥石であり、
    前記除去具は、回転可能なブラシである請求項8記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  10. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、
    前記制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具と、前記加工具に接触し、前記加工具に付着した加工屑を除去する除去具とを有しており、前記ガイドレールに沿って移動される加工装置本体
    を備え、
    前記加工具は、回転可能な砥石であり、
    前記除去具は、前記加工具の表面を叩く複数の針状の棒を有する微細針駆動装置であるエレベータのガイドレール加工装置。
  11. 前記微細針駆動装置は、前記加工具の径方向へ移動可能になっている請求項10記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  12. 前記加工装置本体は、前記加工具を回転させる加工具駆動装置をさらに有しており、
    前記加工具駆動装置の負荷状況に基づいて、前記除去具の作動状態を制御する異常検出部
    をさらに備えている請求項10又は請求項11に記載のエレベータのガイドレール加工装置。
  13. 昇降体の非常停止時に非常止め装置が接する制動面を有しているガイドレールに対して加工を施すエレベータのガイドレール加工装置であって、
    複数の気孔を有するポーラス砥石からなり、前記制動面の少なくとも一部を削り取る回転可能な加工具と、前記加工具を回転させる加工具駆動装置とを有しており、前記ガイドレールに沿って移動される加工装置本体
    前記気孔に流体を流すことにより、前記加工具に付着した加工屑を除去する流体供給装置、及び
    前記加工具駆動装置の負荷状況に基づいて、前記流体供給装置の作動状態を制御する異常検出部
    を備えているエレベータのガイドレール加工装置。
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