JP6909126B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6909126B2
JP6909126B2 JP2017199535A JP2017199535A JP6909126B2 JP 6909126 B2 JP6909126 B2 JP 6909126B2 JP 2017199535 A JP2017199535 A JP 2017199535A JP 2017199535 A JP2017199535 A JP 2017199535A JP 6909126 B2 JP6909126 B2 JP 6909126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
path member
circuit unit
layer
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017199535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019075436A (ja
Inventor
猛 宗石
猛 宗石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2017199535A priority Critical patent/JP6909126B2/ja
Publication of JP2019075436A publication Critical patent/JP2019075436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6909126B2 publication Critical patent/JP6909126B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73253Bump and layer connectors

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

本開示は、半導体装置の製造方法に関する。
鉄道車両等の電力変換装置として、大電力用の半導体装置が広く用いられている。このような半導体装置としては、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)
のような半導体素子を採用したインバータ等がある。そして、大電力用の半導体装置では、スイッチング損失や導通損失等による発熱量が膨大となることから、冷却対策を講じた半導体装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010−97967号公報
大電力用の半導体装置においては、半導体素子に信号を入力するための配線層が発熱しやすく、配線層の熱が半導体素子に伝わることで、半導体素子が正常に機能しなくなるという問題が発生するおそれがある。
そこで、本開示は、このような事情に鑑みて案出されたものであり、配線層を効率的に冷却することができる半導体装置およびこの半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の半導体装置は、第1流路部材と、第2流路部材と、前記第1流路部材および前記第2流路部材の間に位置する回路ユニットと、を備える。そして、該回路ユニットは、ヒートシンク層と、配線層と、前記ヒートシンク層および前記配線層の間に位置する半導体素子とを有する。さらに、前記第1流路部材および前記第2流路部材の少なくともいずれかは、流路の一部を構成する絶縁性のセラミックスの第1部位と、該第1部位とは材質の異なる第2部位とを有する。そして、前記回路ユニットにおける前記配線層が、前記第1部位に接している。
また、本開示の半導体装置の製造方法は、前記半導体素子と前記配線層との間に、ろう材、半田またはナノペーストを配置し、前記半導体素子と前記ヒートシンク層との間に、前記ろう材、前記半田または前記ナノペーストを配置し、前記第1流路部材および前記第2流路部材の少なくともいずれかにおける前記第1部位と前記第2部位との間に接着剤を配置し、前記配線層、前記半導体素子、前記ヒートシンク層の並びとし、前記第1部位と前記配線層とが接するように前記第1流路部材および前記第2流路部材を配置した後に熱処理する。
本開示の半導体装置は、半導体素子を効率的に冷却することができるため、半導体素子が保有する機能の低下が少ない。
本開示の半導体装置の製造方法は、短時間で半導体装置を製造できる。
本開示の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。 図1の半導体装置における回路ユニットを横から見た概略図である。 本開示の半導体装置の他の例を模式的に示す断面図である。 本開示の半導体装置の他の例を模式的に示す断面図である。 本開示の半導体装置の他の例を模式的に示す断面図である。 本開示の半導体装置の他の例を模式的に示す断面図である。 本開示の半導体装置の他の例を模式的に示す断面図である。
以下、本開示の半導体装置および半導体装置の製造方法の一例について、図面を参照しながら説明する。
本開示の半導体装置100は、図1に示すように、第1流路部材1と、第2流路部材2と、第1流路部材1および第2流路部材2の間に位置する回路ユニット10とを備える。
そして、本開示の半導体装置100における回路ユニット10は、ヒートシンク層3aと、配線層4a〜4dと、ヒートシンク層3aおよび配線層4a〜4dの間に位置する半導体素子5とを有する。ここで、各配線層4a〜4dは、図1に示すように、ろう材、半田またはナノペースト(以下では総称して接合層と記載する)を介して、半導体素子5に接続されていてもよい(接合層9a〜9d)。また、ヒートシンク層3aも接合層9eを介して、半導体素子5に接続されていてもよい。
ここで、第1流路部材1および第2流路部材2は、それぞれの内部に冷却媒体(以下「冷媒」とも記載する。)を流すための流路6a、6bを有する。ここで、冷媒は、回路ユニット10との熱交換が可能な液体や気体であればよい。例えば、液体の冷媒としては、純水やフッ素系の流体等であってもよく、これらに防錆剤が添加されたものであってもよい。このように、第1流路部材1の流路6aおよび第2流路部材2の流路6bに冷媒を流すことで、配線層4a〜4dを含めた回路ユニット10を両側から冷却することができる。
ここで、本開示の半導体装置100の回路ユニット10における配線層4a〜4dは、外部の装置や信号端子等に接続するための配線または端子である。また、本開示の半導体装置100の回路ユニット10におけるヒートシンク層3aは、熱を逃がすための部材であるが、電流を流すことで電極として機能させてもよい。
また、本開示の半導体装置100の回路ユニット10における半導体素子5は、例えば、IGBT、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等
のパワー半導体である。また、回路ユニット10はパワー半導体以外の回路素子として、その他の半導体素子(例えば、FWD(Free Wheeling Diode))や、コンデンサや抵抗
等を有してもよい。
例えば、図2においては、半導体素子5がIGBTである例を示しており、ヒートシンク層3a、3bを電極として機能させており、半導体素子5のコレクタがヒートシンク層3a側に、半導体素子5のゲートが配線層4d側に、半導体素子5のエミットがヒートシンク層3b側にあり、半導体素子5のコレクタにヒートシンク層3aが接合層9eを介して接続し、半導体素子5のゲートに配線層4aが接合層9dを介して接続し、半導体素子5のエミッタにヒートシンク層3bが接合層9fを介して接続している。
なお、配線層4やヒートシンク層3は、金属で構成されていればよいが、金属の中でも
、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等で構成されているならば、優れた熱伝導率を有するものとなる。また、接合層9は、例えば、銀系のろう材、錫系の半田、金、銀、銅またはニッケル系のナノペースト等であればよい。
そして、本開示の半導体装置100において、第1流路部材1および第2流路部材2の少なくともいずれかは、流路6a、6bの一部を構成する絶縁性のセラミックスの第1部位7a、7bと、第1部位7a、7bとは材質の異なる第2部位8a、8bとを有し、回路ユニット10における配線層4a〜4dが、第1部位7aに接している。なお、図1においては、第1流路部材1が第1部位7aおよび第2部位8aを、第2流路部材2が第1部位7bおよび第2部位8bを有する例を示している。また、図1においては、回路ユニット10における配線層4a〜4dが、第1流路部材1の第1部位7aに接している例を示しているが、回路ユニット10における配線層4a〜4dが第2流路部材2の第1部位7bに接するように、回路ユニット10が配置されてもよいことは言うまでもない。
そして、第1部位7a、7bは、絶縁性のセラミックスで構成されていることから、電流を流す配線層4a〜4dが第1部位7a、7bに直に接するように配置する。また、第1部位7a、7bはそれぞれ流路6a、6bの一部を構成していることから、配線層4a〜4dで発生した熱を流路6a、6bに流れる冷媒へ効率的に逃がすことができる。よって、このような構成を満足していることで、配線層4a〜4dで発生した熱を効率的に冷却することができることから、本開示の半導体装置100では、配線層4a〜4dの熱が半導体素子5に伝わり、半導体素子5が正常に機能しなくなるという問題が発生しにくい。
ここで、第1部位7a、7bを構成する絶縁性のセラミックスとしては、アルミナ質セラミックス、アルミナ−ジルコニア複合セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックス、窒化珪素質セラミックス等であればよい。特に、絶縁性のセラミックスの中でも、窒化珪素質セラミックスは、優れた熱伝導率および機械的強度を兼ね備えることから、窒化珪素質セラミックスで第1部位7a、7bを構成することで、本開示の半導体装置100は、優れた放熱性および機械的強度を兼ね備えたものとなる。
例えば、窒化珪素質セラミックスとは、セラミックスを構成する全成分100質量%のうち、窒化珪素を70質量%以上含有するものである。そして、第1部位7a、7bを構成する材質は、以下の方法により確認することができる。まず、X線回折装置(XRD)を用いて測定し、得られた2θ(2θは、回折角度である。)の値をJCPDSカードで同定する。次に、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分光分析装置(ICP)または蛍光X線分析装置(XRF)を用いて、各成分の定量分析を行う。ここで、XRDにおいて、窒化珪素の存在が確認され、ICPまたはXRFで測定した珪素(Si)の含有量から窒化珪素(Si)に換算した含有量が70質量%以上であれば、窒化珪素質セラミックスである。なお、他のセラミックスについても同様である。
また、第2部位8aは、第1部位7aとは異なる材質で構成されるが、金属、樹脂または第1部位7aとは異なるセラミックス等で構成されていればよい。例えば、第1部位7aを窒化珪素質セラミックスで構成し、第2部位8aを炭化珪素質セラミックスで構成するならば、炭化珪素質セラミックスは窒化珪素質セラミックスよりも熱伝導率が高いことから、第1流路部材1を全て窒化珪素質セラミックスで構成する場合に比べて、第1流路部材1の放熱性を高めることができる。また、第1部位7aを窒化珪素質セラミックスで構成し、第2部位8aをアルミナ質セラミックスで構成するならば、アルミナ質セラミックスは窒化珪素質セラミックスに比べて製造コストが安いことから、第1流路部材1を安価に製造することができる。なお、第1部位7bと第2部位8bとの関係も、上述した第1部位7aと第2部位8aとの関係と同様であればよい。
また、第2部位8aは、第1部位7aよりも密度が小さくてもよい。このような構成を満足するならば、第1流路部材1を軽量化することができる。例えば、第1部位7aが窒化珪素質セラミックス(約3.3g/cm)で構成されるならば、金属であればアルミニウム(約2.7g/cm)、樹脂であればポリイミド樹脂(約1.4g/cm)、セラミックスであればコージライト質セラミックス(約2.5g/cm)等で第2部位8aを構成すれば、第2部位8aは、第1部位7aよりも密度が小さいものとなる。なお、第1部位7bと第2部位8bとの関係も、上述した第1部位7aと第2部位8aとの関係と同様であればよい。
また、本開示の半導体装置100における第1流路部材1および第2流路部材2は、それぞれ第1部位7a、7bおよび第2部位8a、8bを有し、回路ユニット10における配線層4a〜4dおよびヒートシンク層3aが、第1流路部材1および第2流路部材2それぞれの第1部位7a、7bに接していてもよい。なお、図1においては、配線層4a〜4dが第1流路部材1の第1部位7aに接し、ヒートシンク層3aが第2流路部材2の第1部位7bに接している例を示しているが、配線層4a〜4dが第2流路部材2の第1部位7bに接し、ヒートシンク層3aが第1流路部材1の第1部位7aに接してもよいことは言うまでもない。このような構成を満足するならば、配線層4a〜4bおよびヒートシンク層3aを介して、半導体素子5をさらに効率的に冷却することができる。
また、本開示の半導体装置200は、図3に示すように、流路6a、6bにおける第1部位7a、7bの表面に突起部11a〜11hを有していてもよい。このような構成を満足するならば、突起部11a〜11hにより、流路6a、6bを流れる冷媒に乱流が生じることにより、第1部位7a、7bを介した冷媒との熱交換効率を向上させることができる。
ここで、突起部11a〜11hは、どのような材料で構成されていても構わないが、銅またはアルミニウムが主成分であるならば、高い熱伝導率により、第1部位7a、7bを介した冷媒との熱交換効率がさらに向上する。なお、銅またはアルミニウムが主成分とは、突起部11a〜11hを構成する全成分100質量%のうち、銅またはアルミニウムが50質量%以上であることである。
また、本開示の半導体装置300は、図4に示すように、回路ユニットの並びにおいて、ヒートシンク層、半導体素子、配線層の順を第1回路ユニット10と、配線層、半導体素子、ヒートシンク層の順を第2回路ユニット20としたとき、第1流路部材1および第2流路部材2の間において、第1回路ユニット10と第2回路ユニット20とが隣接して位置していてもよい。図4においては、第1回路ユニット10と第2回路ユニット20とは、互いに隣接して配置され、上下が反対、即ち、「ヒートシンク層→半導体素子→配線層」と「配線層→半導体素子→ヒートシンク層」のように、互いに積層順序が逆になっている。このような構造を満足するならば、第1回路ユニット10と第2回路ユニット20との配置関係により、各回路ユニット(第1回路ユニット10、第2回路ユニット20)により発生する熱のバランスを取り、各回路ユニットを効率的に冷却することが可能となる。
なお、図4においては、2個の回路ユニットが左右に並んでいる例を示しているが、これに限らず、回路ユニットの個数は3個以上でもよいし、各回路ユニットは前後に並んでいてもよい。また、図4においては、同一の第1部位7a、7bに、第1回路ユニット10および第2回路ユニット20が接しているが、第1流路部材1や第2流路部材2に第1部位7が複数箇所存在し、別々の第1部位7に第1回路ユニット10および第2回路ユニット20がそれぞれ接していても構わない。
なお、第1回路ユニット10および第2回路ユニット20は、必ずしも同様の積層構造を有していなくてもよい。例えば、第1回路ユニット10および第2回路ユニット20において、各回路ユニットを構成する配線層4、半導体素子5およびヒートシンク層3の一部異なっている場合であっても、例えばヒートシンク層3や配線層4の厚さを変えるか、または、接合層9の内部に銅等の金属板を挿入することによって、各回路ユニットの厚みの差異を吸収し、応力的な歪を生じさせることなく第1流路部材1および第2流路部材2の間に収まるように構成してもよい。
本開示の半導体装置400における第1流路部材1および第2流路部材2は、図5に示すように、連結管12で接続されていてもよい。このような構成を満足するならば、第1流路部材1および第2流路部材2に同じ冷媒を流すことができることから、半導体装置400を小型化することが可能となる。
また、本開示の半導体装置400は、連結管12と、第1流路部材1または第2流路部材2との対向面間に接着層を有し、接着層の一部は、連結管12における外周面から第1流路部材1または第2流路部材2にわたっていてもよい。ここで、連結管12における外周面とは、第1流路部材1または第2流路部材2との対向面に隣接する面である。このような構成を満足するならば、接着層により、流路6a、6bを流れる冷媒が、第1流路部材1または第2流路部材2と連結管12との間から漏れることを抑制することができる。
接着層は、接着剤(例えば、シリコン系のろう材やポリイミド系の接着剤等)を、第1流路部材1または第2流路部材2と連結管12との間に塗布した後、熱処理することで形成すればよい。
また、連結管12は、耐熱性のある金属、樹脂、セラミックスであってもよく、熱処理において過度に熱膨張および熱収縮しない材料で構成されていてもよい。熱処理において過度に熱膨張および熱収縮しない樹脂としては、ポリイミド樹脂等が挙げられる。
また、本開示の半導体装置500は、図6に示すように、第1流路部材1、回路ユニット、第2流路部材2を1組の冷却ユニットとしたとき、2組の冷却ユニットにおいて、第1流路部材1または第2流路部材2を兼用してもよい。図6では、2組の冷却ユニットにおいて、第2流路部材2を兼用している構成を示している。このような構成を満足するならば、連結管12で、冷却ユニット同士を連結することにより、冷却ユニットを3次元的に構成することができ、高密度の回路ユニット構造を構成しつつ、冷却効率の高いスタックタイプの半導体装置500を実現することができる。
なお、連結管12の代わりに、図7に示すように、連結管12を一体化させた、連結穴13を有するパイプ14を用いてもよい。このように、パイプ14を用いて、冷却ユニット同士を連結させれば、スタックタイプの半導体装置600の構築を容易に行なうことができる。この場合、リング状のスペーサ15を用意し、各流路部材(第1流路部材1、第2流路部材2)間において、パイプ14を囲うようにスペーサ15を配置すれば、各流路部材に跨って位置するパイプの挿通を容易に行うことが可能となる。なお。スペーサ15には、パイプ14が破損した際に、冷媒が漏れることを防ぐ効果もある。
なお、スペーサ15は、耐熱性のある金属、樹脂、セラミックスであってもよく、熱処理において過度に熱膨張および熱収縮しない材料で構成されていてもよい。熱処理において過度に熱膨張および熱収縮しない樹脂としては、ポリイミド樹脂等が挙げられる。
次に、本開示の半導体装置の製造方法の一例について説明する。ここでは、第1流路部
材および第2流路部材が、それぞれ第1部位および第2部位を有する場合を例に挙げ説明する。
まず、絶縁性のセラミックスで構成される、第1流路部材や第2流路部材の第1部位を準備する。ここで、第1部位は、金型により坏土を押し出す押出法、スラリーを用いたドクターブレード法、顆粒を用いたロールコンパクション法、グリーンシートを積層する積層法等で作製すればよい。また、第1部位とは材質の異なる、第1流路部材や第2流路部材の第2部位も準備する。
次に、配線層、ヒートシンク層、半導体素子を準備する。ここで、配線層は、第1流路部材の第1部位において、流路を構成する側とは反対側の表面上に形成しておく。同様に、ヒートシンク層は、第2流路部材の第1部位において、流路を構成する側とは反対側の表面上に形成しておく。ここで、配線層やヒートシンク層の形成方法としては、接合する材料同士を密着させ加圧・加熱することで原子の拡散を促し接合する拡散接合法、銅板やアルミニウム板等の金属板を絶縁性のセラミックスに直接貼り付ける直接接合法、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ等の活性金属を添加した銀および銅のろう材を介して金属板を接合するAMB(Active Metal Bonding)法、金属成分を主成分としたペーストを用いて形成する印刷法、チタンやクロムを下地層としスパッタリングで金属層を形成するスパッタ法、チタンやクロムを下地層とするか、または、微細な凹凸を形成した後に、金属層を形成するめっき法等を用いればよい。
ここで、配線層やヒートシンク層と同様の形成方法により、第1流路部材や第2流路部材の第1部位において、流路を構成する側の表面上に突起部を形成してもよい。なお、突起部を絶縁性のセラミックスで構成するならば、第1部位を作製する際に合わせて形成すればよい。
次に、半導体素子と配線層との間に、ろう材、半田またはナノペーストを配置し、半導体素子とヒートシンク層との間に、ろう材、半田またはナノペーストを配置し、第1流路部材および第2流路部材のそれぞれの第1部位と第2部位との間に接着剤を配置し、配線層、半導体素子、ヒートシンク層の並びとした後に熱処理を行なうことで、本開示の半導体装置を得る。熱処理の工程としては、一度固形化した、ろう材、半田またはナノペーストを加熱することで軟化させた後、冷却することで再度固形化させるリフロー工程等がある。
このような製造方法を採用することで、半導体素子および配線層、半導体素子およびヒートシンク層、第1部位および第2部位を同時に接合することができることから、半導体装置の製造時間を短縮できる。なお、各図に示すように、第1部位および第2部位は、互いの接合箇所に段差がある構造としておけば、第1部位と第2部位とを接合しやすくなる。
また、第1流路部材および第2流路部材を連結管で接続している半導体装置を得るには、半導体素子と配線層との間に、ろう材、半田またはナノペーストを配置し、半導体素子とヒートシンク層との間に、ろう材、半田またはナノペーストを配置し、第1流路部材および第2流路部材のそれぞれの第1部位と第2部位との間に接着剤を配置し、配線層、半導体素子、ヒートシンク層の並びとし、第1流路部材と連結管との間および第2流路部材と連結管との間に接着剤を配置した後に熱処理すればよい。このような製造方法を採用すれば、半導体素子および配線層、半導体素子およびヒートシンク層、第1部位および第2部位、第1流路部材および連結管、第2流路部材および連結管を同時に接合することができることから、半導体装置の製造時間を短縮できる。なお、連結管の代わりに、パイプおよびスペーサを接着剤で接合してもよい。
なお、連結管やスペーサを、熱処理の工程においても容易に過度に熱膨張および熱収縮しない素材で構成するならば、第1流路部材および第2流路部材の間隔を連結管やスペーサの長さをもって制御することができるので、半導体素子とヒートシンク層との間および半導体素子と配線層との間に位置する、ろう材、半田またはナノペーストの接合の度合いや各部材に掛かる圧力を調整することが可能となる。このような連結管、スペーサとしては、耐熱性のある金属、樹脂、セラミックスであればよいが、樹脂ならばポリイミド樹脂であってもよい。
また、半導体装置における回路ユニットを樹脂モールドで封止すれば、半導体装置としての信頼性を高めることができる。樹脂モールドとしては、シリコーンゲルやエポキシ樹脂等を用いればよい。なお、回路ユニットだけでなく、連結管、パイプ、スペーサもまとめて樹脂モールドすれば、連結管、パイプ、スペーサと、第1流路部材および第2流路部材との接合を補強することができる。
10、20:回路ユニット
1:第1流路部材
2:第2流路部材
3、3a、3b:ヒートシンク層
4、4a、4b、4c、4d、4e:配線層
5:半導体素子
6a、6b:流路
7a、7b:第1部位
8a、8b:第2部位
9、9a、9b、9c、9d、9e、9f:ろう材、半田またはナノペースト(接合層)
11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g、11h:突起部
12:連結管
13:連結穴
14:パイプ
15:スペーサ
100、200、300、400、500、600:半導体装置

Claims (9)

  1. 第1流路部材と、
    第2流路部材と、
    前記第1流路部材および前記第2流路部材の間に位置する回路ユニットと、を備え、
    該回路ユニットは、ヒートシンク層と、配線層と、前記ヒートシンク層および前記配線層の間に位置する半導体素子とを有し、
    前記第1流路部材および前記第2流路部材の少なくともいずれかは、流路の一部を構成する絶縁性のセラミックスの第1部位と、該第1部位とは材質の異なる第2部位とを有し、
    前記回路ユニットにおける前記配線層が、前記第1部位に接している、半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体素子と前記配線層との間に、ろう材、半田またはナノペーストを配置し、
    前記半導体素子と前記ヒートシンク層との間に、前記ろう材、前記半田または前記ナノペーストを配置し、
    前記第1流路部材および前記第2流路部材の少なくともいずれかにおける前記第1部位と前記第2部位との間に接着剤を配置し、
    前記配線層、前記半導体素子、前記ヒートシンク層の並びとし、前記第1部位と前記配線層とが接するように前記第1流路部材および前記第2流路部材を配置した後に熱処理する、半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2部位は、前記第1部位よりも密度が小さい、請求項1に記載の半導体装置の製造方法
  3. 前記第1流路部材および前記第2流路部材は、それぞれ前記第1部位および前記第2部位を有し、前記回路ユニットにおける前記配線層および前記ヒートシンク層が、前記第1流路部材および前記第2流路部材それぞれの前記第1部位に接している、請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法
  4. 前記流路における前記第1部位の表面に突起部を有する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法
  5. 前記突起部は、銅またはアルミニウムが主成分である、請求項4に記載の半導体装置の製造方法
  6. 前記回路ユニットの並びにおいて、
    前記ヒートシンク層、前記半導体素子、前記配線層の順を第1回路ユニットと、前記配線層、前記半導体素子、前記ヒートシンク層の順を第2回路ユニットとしたとき、前記第1流路部材および前記第2流路部材の間において、前記第1回路ユニットと前記第2回路ユニットとが隣接して位置している、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法
  7. 前記第1流路部材および前記第2流路部材は、連結管で接続されている、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法
  8. 第1流路部材と、
    第2流路部材と、
    前記第1流路部材および前記第2流路部材の間に位置する回路ユニットと、を備え、
    該回路ユニットは、ヒートシンク層と、配線層と、前記ヒートシンク層および前記配線層の間に位置する半導体素子とを有し、
    前記第1流路部材および前記第2流路部材の少なくともいずれかは、流路の一部を構成する絶縁性のセラミックスの第1部位と、該第1部位とは材質の異なる第2部位とを有し、
    前記回路ユニットにおける前記配線層が、前記第1部位に接しており、
    前記第1流路部材および前記第2流路部材は、連結管で接続されており、
    前記連結管と、前記第1流路部材または前記第2流路部材との対向面間に接着層を有し、
    該接着層の一部は、前記連結管における外周面から前記第1流路部材または前記第2流路部材にわたっている、半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体素子と前記配線層との間に、ろう材、半田またはナノペーストを配置し、
    前記半導体素子と前記ヒートシンク層との間に、前記ろう材、前記半田または前記ナノペーストを配置し、
    前記第1流路部材および前記第2流路部材の少なくともいずれかにおける前記第1部位と前記第2部位との間に接着剤を配置し、
    前記配線層、前記半導体素子、前記ヒートシンク層の並びとし、前記第1部位と前記配線層とが接するように前記第1流路部材および前記第2流路部材を配置し、
    前記第1流路部材と前記連結管との間および前記第2流路部材と前記連結管との間に接着剤を配置した後に熱処理する、半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1流路部材、前記回路ユニット、前記第2流路部材を1組の冷却ユニットとしたとき、
    2組の冷却ユニットにおいて、前記第1流路部材または前記第2流路部材を兼用している、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法
JP2017199535A 2017-10-13 2017-10-13 半導体装置の製造方法 Active JP6909126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017199535A JP6909126B2 (ja) 2017-10-13 2017-10-13 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017199535A JP6909126B2 (ja) 2017-10-13 2017-10-13 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019075436A JP2019075436A (ja) 2019-05-16
JP6909126B2 true JP6909126B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=66544206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017199535A Active JP6909126B2 (ja) 2017-10-13 2017-10-13 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6909126B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7335101B2 (ja) * 2019-06-25 2023-08-29 株式会社豊田中央研究所 電子機器用冷却モジュールおよびその製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6400012B1 (en) * 1997-09-17 2002-06-04 Advanced Energy Voorhees, Inc. Heat sink for use in cooling an integrated circuit
JP4385358B2 (ja) * 2000-09-20 2009-12-16 電気化学工業株式会社 回路基板の冷却構造
JP4075734B2 (ja) * 2003-08-21 2008-04-16 株式会社デンソー 半導体装置の実装構造
JP2005136278A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Mitsubishi Electric Corp パワー半導体モジュール及びその製造方法
JP4100328B2 (ja) * 2003-11-05 2008-06-11 株式会社デンソー 積層型冷却器及びその製造方法
JP5073104B2 (ja) * 2010-06-09 2012-11-14 京セラ株式会社 流路部材およびこれを用いた熱交換器ならびに電子部品装置
JP5703969B2 (ja) * 2011-05-31 2015-04-22 株式会社デンソー 電力変換装置
JP2013004850A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019075436A (ja) 2019-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10002821B1 (en) Semiconductor chip package comprising semiconductor chip and leadframe disposed between two substrates
JP4635564B2 (ja) 半導体装置
CN108735692B (zh) 半导体装置
CN109075145B (zh) 半导体装置
WO2016121159A1 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6097013B2 (ja) パワーモジュール半導体装置
JP5542567B2 (ja) 半導体装置
JP6195689B1 (ja) パワーモジュール
JP5472498B2 (ja) パワーモジュールの製造方法
WO2007145303A1 (ja) 半導体モジュールおよびその製造方法
JP2020072106A (ja) 半導体装置
WO2017168756A1 (ja) 半導体装置
JPWO2020071185A1 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
US20160056088A1 (en) Cold Plate, Device Comprising a Cold Plate and Method for Fabricating a Cold Plate
JP2013219139A (ja) 半導体装置
WO2016158020A1 (ja) 半導体モジュール
JP2014120638A (ja) パワーモジュール半導体装置およびその製造方法
JP2013062282A (ja) 半導体装置
WO2018198747A1 (ja) 半導体装置
JP7163583B2 (ja) 半導体装置
JP6909126B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6398398B2 (ja) 半導体装置
US11410959B2 (en) Semiconductor module
Steiner et al. IGBT module setup with integrated micro-heat sinks
JP2016092222A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190712

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6909126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150