JP6897309B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の制御装置に関する。
従来、複数の摩擦締結要素の掴み換えを伴って変速する自動変速機が種々知られている。例えば、エンジンと奇数段ギヤ列との間に設けられた第1クラッチ(摩擦締結要素)と、エンジンと偶数段ギヤ列との間に設けられた第2クラッチ(摩擦締結要素)とを備え、エンジンからの駆動力を第1クラッチ又は第2クラッチを介して出力側に伝達するデュアルクラッチトランスミッション(DCT)が知られている。また、遊星歯車を構成する要素同士の相対回転を停止させるクラッチ(摩擦締結要素)と、当該要素の回転を停止させるブレーキ(摩擦締結要素)とを備え、エンジンからの駆動力を遊星歯車を介して出力側に伝達する自動変速機(AT)が知られている。
これらの自動変速機における複数の摩擦締結要素の掴み換え、すなわち、互いに並行して行われる一方の摩擦締結要素の解放と他方の摩擦締結要素の締結は、各摩擦締結要素において摩擦熱を発生させる。過度な摩擦熱の発生は摩擦締結要素を損傷させる。よって何らかの熱対策が必要である。
一方、近年、ナビゲーションシステムの発展はめざましい。そこで、自動変速機の熱対策を、ナビゲーションシステムによって得られた情報に基づいて行う発明が提案されている。例えば、特許文献1には、「自動変速機2の油温抑制制御」(段落0218)が記載されている。
特開平09−303544号公報
特許文献1に記載の油温抑制制御は、所定距離以上継続する登坂路が前方にあるとナビゲーションシステムの道路情報に基づいて判断され、かつ、自動変速機の油温が上昇傾向にあると判断された場合に実施される制御である(段落0218)。当該制御は、「具体的には、変速点を低速段側に変更して小さい変速比を使用しやすくすることによりエンジン回転数を下げる制御や、自動変速機2のライン油圧を高くしてトルクコンバータへのチャージ油圧を高くし、その循環油量を増加させる制御、あるいはこれと併せて潤滑油圧を高くして潤滑油量を増加させることにより、油温分布の偏りを減らして高油温による影響を緩和する制御」(段落0219)である。また、当該制御は、「電子スロットルバルブ7の開度を減少させてエンジン回転数を低下させ、同時に自動変速機2への入力トルクを低減する制御」(段落0219)である。
しかしながら、特許文献1に記載の制御は、単に登坂路の存在と油温の変化傾向に基づいてエンジン回転数やトルクコンバータ循環油量、或いは潤滑油量を変更するものに過ぎない。よって、当該制御で摩擦締結要素の温度上昇を防止できる場合は限られている。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、未来の変速計画を見据え、適切な摩擦締結要素の保護を行うことが可能な自動変速機の制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係る自動変速機の制御装置は、変速時に複数の摩擦締結要素の掴み換えを伴う車両用の自動変速機の制御装置であって、走行予定ルートに関する情報に基づいて変速計画を立案する変速計画立案部と、前記変速計画実行時の前記複数の摩擦締結要素の温度を前記変速計画に基づいて予め推定する温度推定部と、前記掴み換え実行時の前記複数の摩擦締結要素のトルク容量の和の目標値を、前記温度推定部によって推定された温度に基づいて設定するトルク容量設定部と、を備え、前記変速計画は、複数回の変速を実行する計画であり、前記目標値は、前記変速計画に基づいて実行される複数回の変速毎の変速機出力トルクの変動量を平準化するように設定される
本発明によれば、未来の変速計画を見据え、適切な摩擦締結要素の保護を行うことが可能な自動変速機の制御装置を提供することができる。
本発明に係る自動変速機の制御装置が適用された車両を示す概略構成図 本発明に係る自動変速機の制御装置の機能ブロック図 本発明に係る自動変速機の制御装置による制御の流れを示すフローチャート 変速計画の一例 通常変速によって変速計画が実行されるときのクラッチのトルク容量 通常変速によって変速計画が実行されるときのクラッチの推定温度 保護変速によって変速計画が実行されるときのクラッチのトルク容量 保護変速によって変速計画が実行されるときのクラッチの推定温度
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本発明はこの実施形態により限定されるものではない。
まず、図1を参照して、車両の全体構成について説明する。図1に示すように、車両1は、エンジン10と、第1クラッチ20、第2クラッチ30、変速部40及び油圧回路90からなるDCT2(自動変速機)と、制御装置50とを備えている。そして、DCT2の出力側に、不図示のプロペラシャフトおよびデファレンシャルギヤを介して、駆動輪が動力伝達可能に連結されている。
エンジン10は、例えばディーゼルエンジンである。エンジン10の出力回転数(以下、「エンジン回転数」と記載する。)および出力トルクは、アクセル開度センサ101によって検出されるアクセルペダルのアクセル開度Accに基づいて制御される。また、エンジン出力軸11には、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ102が設けられている。
第1クラッチ20は、複数の第1入力側クラッチ板21および複数の第1出力側クラッチ板22を有する油圧作動式の湿式多板クラッチである。第1入力側クラッチ板21は、エンジン10によって回転させられるエンジン出力軸11と一体回転する。第1出力側クラッチ板22は、変速部40の第1入力軸41と一体回転する。
第1クラッチ20は、不図示のリターンスプリングによって断方向に付勢されており、油圧回路90から供給されるクラッチ作動油圧によって第1ピストン23が移動して、第1入力側クラッチ板21および第1出力側クラッチ板22を圧接することで接とされる。第1クラッチ20が接とされることで、エンジン10の動力が第1入力軸41に伝達される。第1クラッチ20の断接は、制御装置50によって制御される。なお、第1クラッチ20は乾式単板クラッチであってもよい。
第2クラッチ30は、複数の第2入力側クラッチ板31および複数の第2出力側クラッチ板32を有する油圧作動式の湿式多板クラッチである。第2入力側クラッチ板31は、エンジン出力軸11と一体回転する。第2出力側クラッチ板32は、変速部40の第2入力軸42と一体回転する。
第2クラッチ30は、不図示のリターンスプリングによって断方向に付勢されており、油圧回路90から供給されるクラッチ作動油圧によって第2ピストン33が移動して、第2入力側クラッチ板31および第2出力側クラッチ板32を圧接することで接とされる。第2クラッチ30が接とされることで、エンジン10の動力が第2入力軸42に伝達される。第2クラッチ30の断接は、制御装置50によって制御される。なお、第2クラッチ30は乾式単板クラッチであってもよい。以下、必要に応じ、第1入力側クラッチ板21、第2入力側クラッチ板31、第1出力側クラッチ板22及び第2出力側クラッチ板32を単に「クラッチ板」と記載する。
第2クラッチ30は、第1クラッチ20の外周側に設けられている。また、第1入力軸41には、軸方向油路および1つまたは複数の径方向油路からなる不図示の潤滑油路が設けられており、第1入力軸41から潤滑油が放射状に噴射されることで、第1クラッチ20の各クラッチ板が冷却され、さらに、第2クラッチ30の各クラッチ板が冷却される。第2クラッチ30の各クラッチ板を冷却した潤滑油は、第2クラッチ30の外径側等から流出し、油圧回路90が備える不図示のオイルパンに戻る。なお、本実施形態では、第2クラッチ30が第1クラッチ20の外周側に設けられているものを例に挙げて説明を行うが、第1クラッチ20および第2クラッチ30の配置関係はこれに限定されない。具体的には、例えば、第2クラッチ30を、第1クラッチ20の後側に配置するようにしてもよい。
変速部40は、第1クラッチ20の出力側に接続された第1入力軸41と、第2クラッチ30の出力側に接続された第2入力軸42とを備えている。また、変速部40は、第1入力軸41および第2入力軸42と平行に配置された副軸43と、第1入力軸41および第2入力軸42と同軸上に配置された出力軸44と、を備えている。また、出力軸44の後端側には、車両1の速度である車速Vを検出する車速センサ103が設けられている。
変速部40は、第1変速部60と、第2変速部70と、前後進切替部80と、を備えている。第1変速部60は、第1高速ギヤ列61と、第1低速ギヤ列62と、第1連結機構63とを備えている。
第1高速ギヤ列61は、第1入力軸41に対して相対回転可能に設けられた第1入力ギヤ61aと、第1入力ギヤ61aと噛合し、副軸43と一体回転するように設けられた第1副ギヤ61bとからなる。
第1低速ギヤ列62は、第1入力軸41に対して相対回転可能に設けられた第2入力ギヤ62aと、第2入力ギヤ62aと噛合し、副軸43と一体回転するように設けられた第2副ギヤ62bとからなる。
第1連結機構63は、不図示のギヤシフトアクチュエータによって第1スリーブ63aを軸方向(図1の左右方向)に移動させることによって、第1入力ギヤ61aおよび第2入力ギヤ62aを択一的に第1入力軸41と一体回転させる。
第2変速部70は、第2高速ギヤ列71と、第2低速ギヤ列72と、第2連結機構73とを備えている。第2高速ギヤ列71は、第2入力軸42に対して相対回転可能に設けられた第3入力ギヤ71aと、第3入力ギヤ71aと噛合し、副軸43と一体回転するように設けられた第3副ギヤ71bとからなる。
第2低速ギヤ列72は、第2入力軸42に対して相対回転可能に設けられた第4入力ギヤ72aと、第4入力ギヤ72aと噛合し、副軸43と一体回転するように設けられた第4副ギヤ72bとからなる。
第2連結機構73は、不図示のギヤシフトアクチュエータによって第2スリーブ73aを軸方向に移動させることによって、第3入力ギヤ71aおよび第4入力ギヤ72aを択一的に第2入力軸42と一体回転させる。
前後進切替部80は、前進ギヤ列81と、後進ギヤ列82と、第3連結機構83とを備えている。前進ギヤ列81は、出力軸44に対して相対回転可能に設けられた第1出力ギヤ81aと、第1出力ギヤ81aと噛合し、副軸43と一体回転するように設けられた第5副ギヤ81bとからなる。
後進ギヤ列82は、出力軸44に対して相対回転可能に設けられた第2出力ギヤ82aと、第2出力ギヤ82aとアイドラギヤ82cを介して噛合し、副軸43と一体回転するように設けられた第6副ギヤ82bとからなる。
第3連結機構83は、不図示のギヤシフトアクチュエータによって第3スリーブ83aを軸方向に移動させることによって、第1出力ギヤ81aおよび第2出力ギヤ82aを択一的に出力軸44と一体回転させる。
ここで、DCT2における動力伝達経路について簡単に説明する。1速は、第1連結機構63によって第2入力ギヤ62aと第1入力軸41とを連結し、第3連結機構83によって第1出力ギヤ81aと出力軸44とを連結し、かつ第1クラッチ20を接とすることで成立する。これにより、エンジン10の動力は、第1クラッチ20から、第1入力軸41、第1低速ギヤ列62、副軸43、前進ギヤ列81、出力軸44の順に伝達される。
2速は、第2連結機構73によって第4入力ギヤ72aと第2入力軸42とを連結し、第3連結機構83によって第1出力ギヤ81aと出力軸44とを連結し、かつ第2クラッチ30を接とすることで成立する。これにより、エンジン10の動力は、第2クラッチ30から、第2入力軸42、第2低速ギヤ列72、副軸43、前進ギヤ列81、出力軸44の順に伝達される。
3速は、第1連結機構63によって第1入力ギヤ61aと第1入力軸41とを連結し、第3連結機構83によって第1出力ギヤ81aと出力軸44とを連結し、かつ第1クラッチ20を接とすることで成立する。これにより、エンジン10の動力は、第1クラッチ20から、第1入力軸41、第1高速ギヤ列61、副軸43、前進ギヤ列81、出力軸44の順に伝達される。
4速は、第2連結機構73によって第3入力ギヤ71aと第2入力軸42とを連結し、第3連結機構83によって第1出力ギヤ81aと出力軸44とを連結し、かつ第2クラッチ30を接とすることで成立する。これにより、エンジン10の動力は、第2クラッチ30から、第2入力軸42、第2高速ギヤ列71、副軸43、前進ギヤ列81、出力軸44の順に伝達される。
制御装置50は、CPU51、メモリ52、並びに、種々のセンサ及び装置と接続され信号を授受する図示しないインタフェース等から構成されている。CPU51はメモリ52に記憶されているプログラムを実行することにより、エンジン10を制御するとともに、油圧回路90の制御を介してDCT2を制御する。具体的には、CPU51はメモリ52に記憶されているプログラムを実行することにより、図2に示されるように、変速計画立案部53、温度推定部54、温度比較部55、トルク容量設定部56及び実行部57として機能する。
変速計画立案部53は、図示しないカーナビゲーション装置が立案した走行予定ルートに関する情報に基づいて、いつどこでどのような変速を行うかという変速計画を立案する。なお、走行予定ルートの立案は、メモリ52に記憶されている所定のプログラムを実行するCPU51が走行予定ルート立案部として機能して行っても良い。
走行予定ルートに関する情報とは、例えば、カーブの曲率、道路勾配、制限速度、信号機や踏切等の走行に影響を与える因子の位置、渋滞の位置及び程度、気候、天候である。当該情報は、カーナビゲーション装置が走行予定ルートの立案とともに生成し、変速計画立案部53に送信する。又は、立案された走行予定ルートに基づいて、メモリ52に予め記憶されている情報やインターネット等のネットワークを介して外部から得られる情報の中から必要な情報を選択及び収集することで、変速計画立案部53が生成する。
温度推定部54は、変速計画立案部53によって立案された変速計画の実行によって、第1クラッチ20及び第2クラッチ30の各温度が何度に達するかを推定する。どのように推定するかについては後に詳しく説明する。
温度比較部55は、温度推定部54によって推定された温度とメモリ52に記憶されている基準温度とを比較する。
トルク容量設定部56は、温度推定部54によって推定された第1クラッチ20の温度及び第2クラッチ30の温度に基づいて、変速計画実行に伴って行われる2つのクラッチの掴み換え実行時の、2つのクラッチのトルク容量の和の目標値を設定する。どのように目標値を設定するかについては後に詳しく説明する。
実行部57は、油圧回路90を介して第1クラッチ20の断接、第2クラッチ30の断接、並びに、第1スリーブ63a、第2スリーブ73a及び第3スリーブ83aの移動を行うことによって、アップシフト又はダウンシフトの変速を実行する。
なお、上に説明した各機能部の全てが制御装置50によって実現される必要はなく、上に説明した各機能部のうちの何れか1つ以上が制御装置50とは別の他の制御装置によって実現されてもよい。例えば、制御装置50は変速計画立案部53、温度推定部54及びトルク容量設定56として機能するように構成されていてもよい。また、上に説明した各機能部のうち何れか1つが他の機能部の機能をも兼ねるように構成されていても良いことは勿論である。
以下、第1クラッチ20と第2クラッチ30のトルク容量の和をトルク容量設定部56によって設定された目標値に低減させてから2つのクラッチの掴み換えを行う変速を、必要に応じ、「保護変速」と記載する。また、第1クラッチ20と第2クラッチ30のトルク容量の和をトルク容量設定部56によって設定された目標値に低減させることなく2つのクラッチの掴み換えを行う変速を、必要に応じ、「通常変速」と記載する。
続いて、図3のフローチャートを参照して、本実施形態に係る変速機の制御装置による変速制御について詳細に説明する。
まず、変速計画立案部53によって、変速計画が立案される(S1)。変速計画立案部53によって立案される変速計画は何回の変速を実行する計画であっても良いが、より多くの変速を実行する計画とすることで、より未来の変速計画を見据え、より適切な摩擦締結要素の保護を行うことが可能となる。本実施形態では、図4に示されるような変速計画が立案されるものとする。この変速計画は、現在(時刻tにおいて)2速で走行している車両が、時刻tで3速にアップシフトし、時刻tで4速にアップシフトし、時刻tで3速にダウンシフトし、時刻tで4速にアップシフトし、時刻tで3速にダウンシフトするという計画である。
変速計画が立案されると、温度推定部54によって、変速計画実行時の第1クラッチ20及び第2クラッチ30の各推定温度が算出される(図3のS2)。本実施形態においては、推定温度の算出は、変速計画中の変速は全て通常変速であるとの仮定の下で行われる。第1クラッチ20の推定温度TEST_C1は、次の数式1に基づいて算出することができる。また、第2クラッチ30の推定温度TEST_C2は、次の数式2に基づいて算出することができる。
Figure 0006897309
Figure 0006897309
数式1及び数式2において、T0ATFは変速計画に基づく変速開始時の潤滑油温度、CC1及びCC2はそれぞれ第1クラッチ20及び第2クラッチ30の摩擦材の比熱、KC1及びKC2はそれぞれ第1クラッチ20及び第2クラッチ30の摺動面の熱伝達係数、tは変速計画に基づく変速を開始する時間、tは時間、記号^付τC1及びτC2はそれぞれ第1クラッチ20及び第2クラッチ30の推定されるトルク容量、記号^付ωは推定されるエンジン回転数、記号^付ωC1及びωC2はそれぞれ第1入力軸41及び第2入力軸42の推定される回転数、αC1及びαC2はそれぞれ第1クラッチ20及び第2クラッチ30の有効潤滑油流量係数、fC1(t)及びfC2(t)はそれぞれ第1クラッチ20及び第2クラッチ30からの放熱量である。なお、数式1及び数式2の右辺中の各パラメータは、あらかじめ定められているか、本願出願時に公知となっている方法によって求めることができるものである。よって詳細な説明は省略する。
変速計画実行中の第1クラッチ20の推定温度TEST_C1及び第2クラッチ30の推定温度TEST_C2が算出されると、温度比較部55によって、変速計画実行中のそれらの推定温度と許容温度Tmaxとが比較される。すなわち、変速計画実行中に、第1クラッチ20の温度TEST_C1又は第2クラッチ30の温度TEST_C2が許容温度Tmaxを超えるか否かが判断される(図3のS3)。許容温度Tmaxは、その温度を超えると各クラッチが損傷するおそれがあるあらかじめ定められた温度であり、メモリ52に記憶されている。
温度比較部55による比較の結果、変速計画実行中、いずれのクラッチの温度も許容温度Tmaxを超えない(S3でNO)と判断されると、実行部57は変速の種類として通常変速を行いながら変速計画を実行する(S4)。なお、このときの各クラッチのトルク容量は図5に示されるように推移する。
一方、温度推定部54によって、変速計画実行中の各クラッチの温度推移が図6に示されるようなものであると推定された場合、温度比較部55は、変速計画実行中に第2クラッチ30の温度が許容温度Tmaxを超える(図3のS3でYES)と判断する。
その場合、トルク容量設定部56は、掴み換え実行時の第1クラッチ20及び第2クラッチ30の各トルク容量の和の目標値を設定する(S5)。
目標値は、所定の基準値から所定値低減させた値である。所定の基準値としては、例えば、各変速それぞれにおける掴み換え実行時のエンジントルクや、通常変速において掴み換えが実行される時の第1クラッチ20及び第2クラッチ30の各トルク容量の和を用いることができる。また、所定値としては、実験結果、車両の使われ方又は車種等に基づいてあらかじめ定められた値を用いることができる。所定値は、変速計画に基づいて実行される複数回の変速に共通の値とすることが好ましい。それによって、変速計画に基づいて実行される複数回の変速毎の変速機出力トルクの変動量が平準化されるように目標値を設定することができる。すなわち、変速毎に異なる加減速感、すなわち違和感をドライバに与えることを防止することができる。
本実施形態では、所定値は、変速計画実行中に第1クラッチ20又は第2クラッチ30の温度が達する最大値と許容温度Tmaxとの差に基づいて求められる値である。具体的には、所定値は、何れかのクラッチの温度が達する最大値と許容温度Tmaxとの差に対して単調非減少(単調増加又は不変)な値である。よって、推定された温度が高くなるほど所定値が大きくなる傾向となり、推定された温度に対して必要十分な量クラッチトルクを低減させることができる。したがって、変速計画実行中に各クラッチの温度が許容温度を超えることをより確実に防止することができる。
なお、目標値が0以下となるということは、掴み換え実行前に両クラッチがいずれも断状態となることを意味する。その場合、変速機出力トルクは0となるので、登坂路でそのような状態が発生すると、車両が失速するおそれがある。しかも、変速計画実行中にそのような状態が発生したり発生しなかったりすると、ドライバに対して変速毎に異なる加減速感を与える、すなわち違和感を与え、ドライバビリティが低下することになるので好ましくない。よって、目標値は、0よりも大きな値とすることが好ましい。
トルク容量設定部56によって目標値が設定されると、実行部57は変速の種類として保護変速を行いながら変速計画を実行する(S6)。その場合、第1クラッチ20と第2クラッチ30のトルク容量の和は、掴み換え開始前に、トルク容量設定部56によって設定された目標値に低減される。各クラッチのトルク容量及びエンジントルクは、例えば図7に示されるように推移する。
その結果、変速実行時における第1クラッチ20及び第2クラッチ30の温度上昇量は、各変速において、通常変速が行われた場合よりも小さくなる。よって、図8に示されるように、変速計画を実行しても、いずれのクラッチの温度も許容温度Tmaxを超えない。すなわち、保護変速を行いながら変速計画を実行することによって、いずれかのクラッチの温度が許容温度Tmaxを超えることが防止される。
しかも、変速計画にしたがって実行される複数回の変速全てにおいて、変速機出力トルクの変動量が平準化されるように変速が実行される。よって、変速毎に異なる加減速感、すなわち違和感をドライバに与えることが防止される。
なお、本発明に係る変速機の制御装置は、上記実施形態に限られるものではないことは勿論である。例えば、温度推定部54による変速計画実行時の第1クラッチ20及び第2クラッチ30の各推定温度は、変速計画実行中の変速の一部が保護変速であるとの仮定の下で算出されても良い。
また、変速計画は、走行予定ルート全体に対して立案されても良いし、走行予定ルートの一部に対して立案されても良い。例えば、走行予定ルートの一部に対して変速計画を立案し、立案された変速計画に従って変速しながら車両を走行させ、ある程度走行した後に、走行予定ルートの残りの部分の一部又は全部に対して次の変速計画を立案しても良い。更に、車両をとりまく状況の変化や、走行予定ルートの変更等に応じて、変速計画を逐次変更してもよいことは勿論である。その場合、各クラッチの推定温度の算出や、許容温度Tmaxと各推定温度との比較、及び目標値の設定は、変速計画の変更の都度行うことが好ましい。それによって、より適切な変速を実行し、各クラッチの保護を確実に行うことが可能となる。
また、自動変速機は、ギヤ列をさらに多数有し、より多段に変速できるDCTであってもよいし、遊星歯車を構成する要素同士の相対回転を停止させるクラッチと、当該要素の回転を停止させるブレーキとを備える自動変速機であってもよい。
本発明によれば、未来の変速計画を見据え、適切な摩擦締結要素の保護を行うことが可能な自動変速機の制御装置を提供することができる。よって、その産業上の利用可能性は多大である。
1 車両
2 DCT
10 エンジン
11 エンジン出力軸
20 第1クラッチ
21 第1入力側クラッチ板
22 第1出力側クラッチ板
23 第1ピストン
30 第2クラッチ
31 第2入力側クラッチ板
32 第2出力側クラッチ板
33 第2ピストン
40 変速部
41 第1入力軸
42 第2入力軸
43 副軸
44 出力軸
50 制御装置
51 CPU
52 メモリ
53 変速計画立案部
54 温度推定部
55 温度比較部
56 トルク容量設定部
57 実行部
60 第1変速部
61 第1高速ギヤ列
61a 第1入力ギヤ
61b 第1副ギヤ
62 第1低速ギヤ列
62a 第2入力ギヤ
62b 第2副ギヤ
63 第1連結機構
63a 第1スリーブ
70 第2変速部
71 第2高速ギヤ列
71a 第3入力ギヤ
71b 第3副ギヤ
72 第2低速ギヤ列
72a 第4入力ギヤ
72b 第4副ギヤ
73 第2連結機構
73a 第2スリーブ
80 前後進切替部
81 前進ギヤ列
81a 第1出力ギヤ
81b 第5副ギヤ
82 後進ギヤ列
82a 第2出力ギヤ
82b 第6副ギヤ
82c アイドラギヤ
83 第3連結機構
83a 第3スリーブ
101 アクセル開度センサ
102 エンジン回転数センサ
103 車速センサ
90 油圧回路

Claims (2)

  1. 変速時に複数の摩擦締結要素の掴み換えを伴う車両用の自動変速機の制御装置であって、
    走行予定ルートに関する情報に基づいて変速計画を立案する変速計画立案部と、
    前記変速計画実行時の前記複数の摩擦締結要素の温度を前記変速計画に基づいて予め推定する温度推定部と、
    前記掴み換え実行時の前記複数の摩擦締結要素のトルク容量の和の目標値を、前記温度推定部によって推定された温度に基づいて設定するトルク容量設定部と、を備え
    前記変速計画は、複数回の変速を実行する計画であり、
    前記目標値は、前記変速計画に基づいて実行される複数回の変速毎の変速機出力トルクの変動量を平準化するように設定される、自動変速機の制御装置。
  2. 前記目標値は、所定の基準値から所定値低減させた値であり、前記所定値は、前記変速計画に基づいて実行される複数回の変速に共通の値である、請求項に記載の自動変速機の制御装置。
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