JP6897005B2 - 自立可能なフレキシブル包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、自立することが可能なフレキシブル包装袋に関するものである。
特許文献1には、液体、粘体、粉体、固体等の内容物を包装するための包装袋として、自立可能なフレキシブル包装袋が開示されている。図4Aには、自立した状態のフレキシブル包装容器の斜視図を示す。このようなフレキシブル包装袋は、最内層を熱可塑性樹脂層とした第1の側面フィルム101、第2の側面フィルム102及びこれらの間に2つ折りの状態で折り目側から挿入された底フィルム103を含む。これらのフィルムは、周縁部104がシールされており、周縁部104に囲まれた部分が収納部105となる。熱可塑性樹脂層の材質には、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂が用いられることが多い。
包装袋の素材としては、他に、強度、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性、保香性等に優れる2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム等の2軸延伸ポリエステルフィルムが知られており、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムどうしをヒートシールして形成したフレキシブル包装袋が期待されている。しかしながら、配向性を有するフィルムは、ヒートシール性に乏しい。そこで、特許文献2には、電磁波を2軸延伸ポリエステルフィルムの表面に短パルス照射し、表面を改質することによりヒートシール性を付与する方法が開示されている。
特開2016−003059号公報 特公平4−26339号公報
特許文献1に開示のフレキシブル包装袋に用いられるポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂は各種の物質を吸着する性質を有する。このため、これらをフィルム最内層に使用すると、フレキシブル包装袋の内容物に含まれる成分が吸着され、品質悪化を生じさせるおそれがある。また、これらの物質は臭気を発するため、内容物の性質によっては品質を損なうおそれがある。
そこで、特許文献2で開示された技術等より、ヒートシール性を付与した2軸延伸ポリエステルフィルムを最内層に積層した積層体を用いて自立可能なフレキシブル包装袋を製造することで、内容物に含まれる成分の吸着を抑えたフレキシブル包装袋を提供することができる。
しかしながら、2軸延伸ポリエステルフィルムを最内層とした積層体を用いたフレキシブル包装袋は、次の理由から、ヒートシール不良を発生することがあった。図4Bには、図4Aのフレキシブル包装袋をA−A’線で切断した、底フィルム103の折り返し部分106周辺における部分断面図を示す。図4Bに示すように、2軸延伸ポリエステルフィルムを用いたフレキシブル包装袋には、底フィルム103の折り返し部分106周辺において、第1の側面フィルム101及び第2の側面フィルム102が接する部分と、第1の側面フィルム101及び第2の側面フィルム102の間に底フィルム103がある部分の厚さの違いによって段差ができる。各フィルム101、102、103を構成する、流動性の低い2軸延伸ポリエステルフィルムは、ヒートシール処理時の加圧によっても十分にこの段差を埋められず、各フィルム101、102、103のヒートシールが不充分となるおそれがあった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、内容物の吸着性が低く、ヒートシール不良の発生しない自立可能なフレキシブル包装袋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一局面は、第1の側面フィルムと、第2の側面フィルムと、これらの間に2つ折りの状態で折り目側から挿入された底フィルムとを有し、周縁部がシールされており、シールされた周縁部に囲まれた部分が収納部となる、自立可能なフレキシブル包装袋であって、第1の側面フィルム、第2の側面フィルム、及び底フィルムは、収納部内部の空間に面する層である最内層に積層された2軸配向ポリエチレンテレフタレート層と、2軸配向ポリエチレンテレフタレート層に隣接して積層されたオレフィン層とを含む積層体である、フレキシブル包装袋である。
本発明によれば、内容物の吸着性が低く、ヒートシール不良の発生ない自立可能なフレキシブル包装袋を提供することを目的とする。
側面フィルムの平面図 底フィルムの平面図 包装袋の平面図 積層体の断面図 積層体の断面図 積層体の断面図 ヒートシール工程における包装袋の部分断面図 ヒートシール工程における包装袋の部分断面図 包装袋の斜視図 包装袋の部分断面図
以下に、図を参照して実施形態に係るフレキシブル包装袋100(以下、単に包装袋100という)及びフレキシブル包装袋100に用いる積層体の一例である、積層体200を説明する。各変形例において同一または対応する要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
(包装袋)
図1Aには、第1の側面フィルム101及び第2の側面フィルム102の平面図を示し、図1Bには、底フィルム103の平面図を示し、図1Cには、底フィルム103が折返されて畳まれた状態の包装袋100の平面図を示す。包装袋100は、積層体200を所定の形状に形成した、第1の側面フィルム101と、第2の側面フィルム102と、これらの間に2つ折りの状態で折り目側から挿入される底フィルム103とを有する。なお、第1の側面フィルム及び第2の側面フィルムの形状は同じである。第1の側面フィルム101と、第2の側面フィルム102との間に底フィルム103を挿入した状態で、ハッチングで示した各フィルムの周縁部104をヒートシールすることにより、周縁部104に囲まれた収納部105が形成される。2つ折りされた底フィルム103を開くことにより、底フィルム103が包装袋100の底部となり、包装袋103を自立させることができる。
第1側面フィルム101及び第2の側面フィルム102の幅は、80mm以上300mm以下の範囲で適宜設定可能であり、高さは120mm以上400mm以下の範囲で適宜設定可能である。底フィルム103の折込幅は、20mm以上70mm以下の範囲で適宜設定可能である。なお、底フィルム103の折込幅は、底フィルム103を折り畳んだ状態での底フィルム103の折り返し部分106から包装袋100の下端までの距離(図1Cのhで示す距離)とする。
側面フィルム101、102の形状は矩形状に限定されず、例えば、操作性を考慮して周縁部104に凹部等を設けてもよく、包装袋100が自立可能であれば包装袋100の機能に応じて任意の形状を採用可能である。
(積層体)
図2Aは、積層体200の断面図である。積層体200は図2Aに示すように、包装袋100の外層から内層の順に、ポリエステル層210/アルミニウム層220/オレフィン層230/2軸配向ポリエステル層240が積層されている。
ポリエステル層210は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いて、アルミニウム層220の外層に積層して形成される。ポリエステル層210の厚みは、例えば、12μmであり、6μm以上25μm以下の範囲で適宜設定可能である。
アルミニウム層220は、アルミニウム箔をドライラミネート等によりオレフィン層230の外層に積層して形成される。アルミニウム層220の厚みは、例えば、9μmであり、5μm以上15μm以下の範囲で適宜設定可能である。
オレフィン層230は、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)等の酸コポリマー、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)、アイオノマー(ION)等のエステルコポリマー、変性ポリエチレン等を用いて、ドライラミネーション、押出しラミネーション等により2軸配向ポリエステル層240の外層に形成される。オレフィン層230の厚みは、例えば、30μmであり、20μm以上100μm以下の範囲で適宜設定可能である。特に、30μm以上80μm以下が好ましい。オレフィン層130の厚みが20μmより薄いと積層体200の強度が低くなり包装袋100の自立が困難になる。また、オレフィン層130の厚みが100μmより厚いと、積層体200が硬くなり過ぎ、包装袋100の操作が困難となる。
2軸配向ポリエステル層240は、例えば2軸配向PETを用いて、オレフィン層230の内層に形成される。2軸配向ポリエステル層240を好適に選択することにより、d−カンファー、l−メントール、サリチル酸メチル、カプロン酸エチル、ツロブテロール、酢酸−dl−α−トコフェロール等のようなポリエチレン樹脂及びポリプロピレン系樹脂に吸着されやすい物質の吸着量を、小さくすることができる。オレフィン層230及び2軸配向ポリエステル層240の間にはアンカーコート剤を使用してもよいし、2軸配向ポリエステル層240にコロナ処理を施すことでアンカーコート剤を使用しなくてもよい。2軸配向ポリエステル層240の厚みは12μmであり、6μm以上25μm以下の範囲で適宜設定可能である。
積層体の層構成は、積層体200に限定されない。以下に変形例を説明する。図2Bは、積層体201の断面図である。積層体201は図2Bに示すように、包装袋100の外層から内層の順に、ポリエステル層210/アルミニウム層220/ナイロン層250/オレフィン層230/2軸配向ポリエステル層240が積層されている。積層体201と積層体200との相違点はアルミニウム層220及びオレフィン層230の間にナイロン層250を備える点である。
ナイロン層250は、ナイロンを用いてオレフィン層230の外層に形成される。ナイロン層250の厚みは、例えば、15μmであり、6μm以上25μm以下の範囲で適宜設定可能である。
積層体201はナイロン層250を備えることにより、積層体200と比較して高い強度を有することができる。
図2Cは、積層体202の断面図である。積層体202は図2Cに示すように、包装袋100の外層から内層の順に、アルミ蒸着ポリエステル層260/ナイロン層250/オレフィン層230/2軸配向ポリエステル層240が積層されている。積層体202と積層体201との相違点はポリエステル層210/アルミニウム層220の代わりに蒸着ポリエステル層260を備える点である。
蒸着ポリエステル層260は、アルミニウム等の金属、シリカ、アルミナ等をPET等のポリエステル層に蒸着した蒸着フィルムである。蒸着ポリエステル層260の厚みは、例えば、12μmであり、蒸着層の厚みは5nm以上100nm以下、ポリエステル層の厚みは6μm以上25μm以下の範囲で適宜設定可能である。
積層体202は蒸着ポリエステル層260を備えることにより、積層体201よりも薄い積層体でありながら、積層体201と同等のバリア性及び強度を実現することができる。
包装袋100に用いる積層体は、最内層に積層された2軸配向ポリエステル層240と、2軸配向ポリエステル層240に隣接して積層されたオレフィン層230とを含めば、包装袋100の機能に応じて様々な層を追加してもよい。また、各層の積層順序も、最内層の2軸配向ポリエステル層240に隣接してオレフィン層230が形成されていれば、例えば、アルミニウム層220とナイロン層250との順序を入れ替える等、適宜変更することができる。また、各層の厚さも限定されず、適宜設定可能である。
(包装袋の製造方法)
包装袋100の製造方法は、第1の側面フィルム101、第2の側面フィルム102、及び底フィルム103のそれぞれの周縁部104にヒートシール性を付与する工程と、第1の側面フィルム101と、第2の側面フィルム102との間に2つ折りの状態で折り目側から底フィルム103を挿入する工程と、これらフィルムのヒートシール性を付与された周縁部104どうしをヒートシールする工程とを含む。
配向性を有するフィルムは、通常、ヒートシール性に乏しいため、2軸配向ポリエステル層240は所定の方法により、少なくとも周縁部104においてヒートシール性を向上させることが好ましい。ヒートシール性を向上させる方法としては例えば、特公平4−26339号公報に記載されたような電磁照射の方法によってもよく、その他の公知の方法によってもよい。また、レーザー光照射等のその他の新たな方法を用いてもよい。
ヒートシールの方法としてはインパルスシール、ホットエアー、超音波シール、高周波シール等の方法を用いることができる。
図3A、図3Bは、ヒートシール工程における、底フィルム103の折り返し部分106周辺の部分断面図である。なお、分かり易くするため、図3A、図3Bには、ポリエステル層210、オレフィン層230および2軸配向ポリエステル層240のみを示す。
フィルム101、102、103は、2軸配向ポリエステル層240に隣接するオレフィン層230を有している。このため、図3Aに示すように、ヒートシール工程において、底フィルム103を第1の側面フィルム101と第2の側面フィルム102との間で、白色の矢印で示すように加熱しながら加圧すると、熱により流動性が生じたオレフィン層240が、ポリエステル層210及び2軸配向ポリエステル層250の間で変形可能となる。この状態でさらに加圧を続けると、フィルム101、102、103の各オレフィン層230は、2軸配向ポリエステル層240間の隙間を埋めるように流動する。特に、底フィルム103の折り返し部分の近傍に位置し、第1の側面フィルム及び第2の側面フィルムの2軸配向ポリエステル層240に挟まれた隙間には、フィルム101、102、103の各2軸配向ポリエステル層240がオレフィン層240により、当該隙間を埋めるように加圧される。この結果、図3Bに示すように、フィルム101、102、103の各2軸配向ポリエステル層240は、隙間や段差が無く密着した状態でヒートシールをすることができるため、ヒートシール工程においてヒートシール不良は発生しない。
実施例1〜3及び比較例1〜3に係る積層体を作製し、それぞれの積層体を用いて包装袋を作製して、包装袋の吸着性及びシール性能の評価を行った。さらに、実施例1〜3に係る積層体を用いて、寸法の異なる包装袋を作製して、自立性及び操作性の評価を行った。
(実施例1)
実施例1に係る積層体は、外層から内層の順にPET(12μm)/アルミニウム(9μm)/ポリエチレン(30μm)/2軸配向PET(12μm)を積層して形成した。
(実施例2)
実施例2に係る積層体は、外層から内層の順にPET(12μm)/アルミニウム(9μm)/ナイロン(30μm)/ポリエチレン(30μm)/2軸配向PET(12μm)を積層して形成した。
(実施例3)
実施例3に係る積層体は、外層から内層の順にアルミ蒸着PET(12μm)/ナイロン(30μm)/ポリエチレン(30μm)/2軸配向PET(12μm)を積層して形成した。
(比較例1)
比較例1に係る積層体は、外層から内層の順にPET(12μm)/アルミニウム(9μm)/2軸配向PET(12μm)を積層して形成した。
(比較例2)
比較例2に係る積層体は、外層から内層の順にPET(12μm)/アルミニウム(9μm)/ポリエチレン(30μm)を積層して形成した。
(比較例3)
比較例3に係る積層体は、外層から内層の順にPET(12μm)/アルミニウム(9μm)/ナイロン(30μm)/ポリエチレン(30μm)を積層して形成した。
それぞれの積層体を用いて2つの側面フィルム及び底面フィルムの形状に形成した後、ヒートシール性を付与するために、最内層に2軸配向PETを備える実施例1〜3及び比較例1の積層体の最内層周縁部にレーザー光を照射した。レーザー光の照射には、炭酸ガスレーザー装置(ML−Z9510、キーエンス製)を用いた。
その後、作製された積層体をヒートシールして包装袋を製造した。ヒートシールは、170℃の温度で0.2MPaの荷重を2秒間加えて行った。自立性及び操作性の評価以外に用いた包装袋の寸法は、外幅120mm、高さ240mm、折込幅を34mmとした。
(吸着性評価)
吸着性の評価は、以下の手順で行った。初めに、焼酎を内容液として入れた各包装袋を準備し、これらを40℃で1ヶ月間保存した。その後、マイクロピペットを用いて各包装袋の内容液を1mlずつ採取しバイアル瓶に密封し、このバイアル瓶にSPMEファイバーを差込んだ後、これを60℃で20分間加熱した。最後に、SPMEファイバーをガスクロマトグラフ/質量分析計(GC6890/MSD56973、Agilent製)の注入口に差込み、内容液中の脂肪酸エステルの残存量について分析を行った。
(シール性評価)
シール性評価は、作製したそれぞれの包装袋について、底フィルム103折り返し部分近傍における、第1の側面フィルム101及び第2の側面フィルム102間の隙間の有無を目視で確認して行った。
評価結果を表1に示す。表1には、吸着性評価の結果であるガスクロマトグラフ/質量分析計で測定した内容液中の脂肪酸エステル残存量のピーク面積値と、シール性評価の結果である各包装袋の隙間の有無と、2つの評価結果から得られる総合的な評価結果とを示す。総合評価の結果として、吸着性物質を収納する包装袋に適している場合には「+」を付し、適していない場合には「−」を付して示した。
Figure 0006897005
表1に示すように、実施例1〜3及び比較例1の包装袋では、最内層をPETで形成しているため、最内層をポリエチレンで形成した比較例2、3の包装袋と比較して、脂肪酸エステルの残存量が多い、すなわち、内容液の吸着量が少ないことが確認できた。また、実施例1〜3の包装袋では、最内層の2軸配向PETに隣接してポリエチレンを形成しているため、側面フィルムの底フィルム折り返し部分近傍においても2軸配向PETが隙間を有することなくヒートシールされることが確認できた。これらの結果から、実施例1〜3に係る積層体は、吸着性物質を収納する包装袋に適していることが確認できた。
(自立性及び操作性評価)
実施例1〜3の積層体を用いて、各フィルム101、102、103を以下の寸法1〜6とした包装袋を作製し、各包装袋の自立性及び操作性を評価した。寸法1は、外幅70mm、高さ100mm、底折込幅15mmとした。寸法2は、外幅80mm、高さ120mm、底折込幅20mmとした。寸法3は、外幅100mm、高さ150mm、底折込幅25mmとした。寸法4は、外幅200mm、高さ280mm、底折込幅35mmとした。寸法5は、外幅300mm、高さ400mm、底折込幅70mmとした。寸法6は、外幅350mm、高さ500mm、底折込幅85mmとした。なお、各寸法は、外幅及び高さが、第1の側面フィルム及び第2の側面フィルムの寸法であって、それぞれ包装袋を正立させた際の左右方向における端部間の距離、及び上下方向における端部間の距離である。また、底折込幅は底フィルム103を折り畳んだ状態での底フィルム103の折り返し部分106から包装袋100の下端までの距離である。
自立性評価は、内容液として水を充填した各包装袋の自立しやすさを評価した。また、操作性評価は、水を充填した各包装袋を開封して、内容液を注出する際の操作のし易さを官能検査で評価した。
評価結果を表2に示す。表2には、自立性評価の結果として、底フィルム103が十分に開いて底面となり、容易に自立させることができた包装袋には「++」を付し、自立させることとはできたが「++」ほど容易でなかった包装袋には「+」を付して示した。また、操作性評価の結果として、容易に操作ができた包装袋には「++」を付して、操作できたが「++」ほど容易でなかった包装袋には「+」を付して示した。
Figure 0006897005
表2に示すように、折込幅が20mmより小さい場合、底フィルム103が曲がりにくく底フィルム103が安定して開きにくかった。また、第1の側面フィルム101及び第2の側面フィルム102が幅300×高さ400より大きい場合、その大きさから、第1の側面フィルム101及び第2の側面フィルム102が曲がり包装袋の操作性が低下した。これらの結果から、本発明の包装袋は、多様な寸法での製造が可能であるが、第1側面フィルム101及び第2の側面フィルム102の幅が80mm以上300mm以下であり、高さが120mm以上400mm以下であり、底フィルム103の折込幅が20mm以上70mm以下である場合が特に好適であることを確認した。
以上、説明したように、本発明によればポリエチレンやポリプロピレンを最内層に使用した積層体と比較して特定の物質の吸着量を低く抑えることができる。また、ヒートシールに際して積層体の折り曲げ部周辺に隙間や段差ができにくいため、ヒートシール不良の発生しない包装袋を提供することができる。また、強度の高い2軸配向ポリエステル層240にヒートシール性を付与して積層体に用いているため、オレフィン層230をシーラントに用いた場合と比較して積層体の厚みを薄く形成でき、包装袋の重量を抑えることができる。
本発明は、包装袋等に有用である。
100 フレキシブル包装袋
101 第1の側面フィルム
102 第2の側面フィルム
103 底フィルム
104 周縁部
105 収納部
106 折り返し部分
200、201、202 積層体
210 ポリエステル層
220 アルミニウム層
230 オレフィン層
240 2軸配向ポリエステル層
250 オレフィン層
260 アルミ蒸着ポリエステル層

Claims (2)

  1. 第1の側面フィルムと、第2の側面フィルムと、これらの間に2つ折りの状態で折り目
    側から挿入された底フィルムとを有し、周縁部がシールされており、シールされた前記周
    縁部に囲まれた部分が収納部となる、自立可能なフレキシブル包装袋であって、
    第1の側面フィルム、第2の側面フィルム、及び前記底フィルムは、
    前記収納部内部の空間に面する層である最内層に積層された2軸配向ポリエチレンテレ
    フタレート層と、
    前記2軸配向ポリエチレンテレフタレート層に隣接して積層されたオレフィン層とを含
    む積層体である、フレキシブル包装袋。
  2. 前記第1の側面フィルムおよび前記第2の側面フィルムの幅が80mm以上300mm以下であり、
    前記第1の側面フィルムおよび前記第2の側面フィルムの高さが120mm以上400mm以下であり、
    前記底フィルムの折込幅が20mm以上70mm以下である、請求項1に記載のフレキ
    シブル包装袋。
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