JP6892674B2 - 繊維製品及び繊維製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維製品および繊維製品の製造方法に関し、詳しくは、芍薬抽出物を含む抗菌剤が付着した繊維製品および、この繊維製品の製造方法に関する。
タオル等の繊維製品は人の皮膚に直接触れるものであるため、衛生の観点から繊維製品に抗菌性を付与することが求められており、繊維製品に抗菌剤を付着させることが行われている。例えば特許文献1には、ピリジン系抗菌剤を含有するタオルが記載されている。また、自然環境の保護の観点から、自然由来の抗菌剤を使用することが求められており、例えば特許文献2には、芍薬から抽出された抗菌剤が記載されている。
特開2005−245739号公報 特開2007−84477号公報
特許文献1では、抗菌剤としてピリジン系抗菌剤が使用されているが、自然環境保護の観点から、自然由来の抗菌剤を使用することが求められている。自然由来の抗菌剤として、特許文献2に記載されているような芍薬から抽出された抗菌剤を使用する場合、繊維製品に付着させた抗菌剤が、繰り返し洗濯することで脱離し、抗菌性が低下することがあった。このため、抗菌剤を強固に付着させることが求めれらている。
本発明の目的は、芍薬抽出物を含む抗菌剤が生地に強固に付着した繊維製品、および繊維製品の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の一実施形態に係る繊維製品は、繊維製の生地と、芍薬抽出物を含む抗菌剤と、金属媒染剤及びカチオン化剤の両方を含む。前記カチオン化剤が、カチオン系ポリカルボン酸を含む。
一実施形態に係る繊維製品では、前記金属媒染剤が、アルミニウム、銅、鉄、チタンからなる群から選択される一種以上の金属を含むことが好ましい。
一実施形態に係る繊維製品では、前記芍薬抽出物と、前記金属媒染剤に含まれる金属と、のキレート化合物を含むことが好ましい。
一実施形態に係る繊維製品では、前記カチオン系ポリカルボン酸が、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を含むことが好ましい。
一実施形態に係る繊維製品では、前記生地に、さらに架橋剤が付着していることが好ましい。
一実施形態に係る繊維製品では、前記架橋剤が、オキサゾリン基を有するポリマーを含むことが好ましい。
一実施形態に係る繊維製品では、前記生地が、タオル地であることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る繊維製品の製造方法は、繊維製の生地を、芍薬抽出物を含む
溶液に浸漬する工程と、前記生地を、金属を含む媒染液及びカチオン化剤を含む溶液の両方に浸漬する工程と、を含む。前記カチオン化剤が、カチオン系ポリカルボン酸を含む。
一実施形態に係る繊維製品の製造方法では、前記生地を、架橋剤を含む溶液に浸漬する工程を含むことが好ましい。
一実施形態に係る繊維製品の製造方法では、前記生地を、乳酸及び過酸化水素が含まれる処理浴に浸漬する工程を含むことが好ましい。
本発明では、芍薬抽出物を含む抗菌剤が生地に強固に付着した繊維製品が得られる。
以下、本発明を実施するための一実施形態を説明する。
本実施形態の繊維製品は、タオル、手ぬぐい、ハンカチなどが例示されるが、これに限定されず、衣服やカーテンなどの繊維を素材とするものであればよい。
本実施形態の繊維製品は、繊維製の生地と、抗菌剤と、金属媒染剤及びカチオン化剤のうち少なくとも一方と、を含む。このため、本実施形態の繊維製品は、抗菌剤が強固に付着しており、繰り返し洗濯を行っても生地から抗菌剤が脱離しにくく、抗菌性を維持することができる。
本実施形態の繊維製品は、例えば、繊維製の生地に対して、以下の処理を行うことで、製造できる。
まず生地を用意する。生地は、セルロース繊維製であることが好ましい。セルロース繊維の例には、綿、麻などの天然繊維が含まれる。好ましくは、生地は綿製である。本実施形態では、生地がタオル地であることが好ましい。この場合、抗菌性を有するタオルを製造することができる。
生地は、予め染色されていてもよい。生地は、全体が染色されていてもよく、一部のみが染色されていてもよい。生地の染色に使用する染料は特に限定されない。染料の例には、タオルの染色に使用可能なスレン染料、ナフトール染料、反応性染料が含まれる。生地は、繊維に対して親和性を有するカップリング成分と、このカップリング成分と反応して繊維上で水に不溶性の色素を形成して染色するナフトール染料とを用いて、朧染が施されることも好ましい。本実施形態の繊維製品の製造方法では、生地に抗菌剤を付着させるにあたって、高圧をかける必要がないため、生地が染色されていても、染料の脱落が生じにくく、染料が白場等に付着することを抑制することができる。
<下漬工程>
次に生地を、カチオン化剤を含む溶液(以下、下漬液ともいう)に浸漬する。この場合、生地にカチオン化剤を付着させることができる。これにより、アニオン性の抗菌剤を生地に付着しやすくなるため、後述の抗菌加工工程において、生地に付着する抗菌剤の量を増加させることができ、すなわち、抗菌剤吸着を促進させることができる。カチオン化剤は、カチオン系ポリカルボン酸を含むことが好ましい。この場合、生地の抗菌性を向上させることができるとともに、生地の吸水性の悪化を抑制することができる。カチオン系ポリカルボン酸の例には、アミノ基を有するポリマー等が含まれる。カチオン化剤は、カチオン系ポリカルボン酸として、特に2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を含むことが好ましい。この場合、生地の吸水性、吸湿性、帯電防止性、防汚性を向上させることができる。この共重合体の具体例として、日油株式会社性のカチオン性基含有2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体であるLIPIDUR−CF72(商品名)が例示される。下漬液に対する2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の割合は、0.1〜10%owfの範囲内であることが好ましく、2〜5%owfの範囲内であることがより好ましい。
カチオン化剤は、特にキトサンを含むことが好ましい。キトサンは、抗菌性を有する天然の成分であり、分子内に多くのアミノ基を有するため、下漬液に浸漬した生地を容易にカチオン化することができる。カチオン化剤の具体例には、大日精化工業(株)製の中粘度キトサンであるダイキトサン(商品名)が含まれる。下漬液に対するキトサンの割合は、0.15〜0.25%owfの範囲内であることが好ましく、0.18〜0.22%owfの範囲内であることがより好ましい。この場合、キトサンが付着し過ぎることによる、生地の吸水性の悪化、及び生地の硬化による風合の低下を抑制することができる。なお、本実施形態において、「owf」とは「on the weight of fiber」の略であり、「%owf」とは、生地の重量に対する薬品の重量の割合を意味する。
カチオン化剤は、上記のキトサン及び2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を含むことによって、生地の抗菌性を特に向上させることができるとともに、生地の吸水性を特に確保しやすい。このためカチオン化剤が、キトサン及び2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体の両方を含むことが特に好ましい。
下漬液のpH値を調整するため、下漬液が有機酸を含むことも好ましい。有機酸の例には、酢酸、リンゴ酸、クエン酸等が含まれる。
下漬液に生地を浸漬する際の、下漬液の温度は特に限定されず、常温であればよい。下漬液に生地を浸漬する時間は、5〜45分の範囲内であることが好ましく、10〜30分の範囲内であることが好ましい。
下漬液に対する生地の比率(浴比)は、1:10〜1:30の範囲内であることが好ましく、1:15〜1:25の範囲内であることがより好ましい。この場合、生地を下漬液に十分に浸漬することができる。なお、本実施形態において、浴比とは、生地の重量に対する処理液の重量である。
<脱水工程>
次に生地の脱水を行う。脱水方法は、特に限定されない。例えば、遠心脱水機によって、生地の脱水を行うことができる。脱水中の生地の温度は、特に限定されず、常温であればよい。
<抗菌加工工程>
次に生地を、芍薬抽出物を含む溶液(以下、抗菌溶液ともいう)に浸漬する。芍薬抽出物は、例えば、芍薬の乾燥花びらを精製水に浸漬して加熱することにより、抽出することができる。この芍薬抽出物には、下記式(1)で示されるペンタガロイルグルコース、及び下記式(2)で示されるガーリック酸が含まれる。これらの抗菌成分が生地に付着することによって、生地に抗菌性を付与することができる。抗菌溶液に含まれる芍薬抽出物の割合は、100〜700%owfの範囲内であることが好ましく、200〜500%owfの範囲内であることがより好ましい。
Figure 0006892674
Figure 0006892674
抗菌溶液に生地を浸漬する際の、抗菌溶液の温度は、40〜100℃の範囲内であることが好ましく、60〜80℃の範囲内であることがより好ましい。抗菌溶液に生地を浸漬する時間は、10〜50分の範囲内であることが好ましく、20〜40分の範囲内であることがより好ましい。
抗菌溶液に対する生地の比率(浴比)は、1:10〜1:30の範囲内であることが好ましく、1:15〜1:25の範囲内であることがより好ましい。この場合、生地を抗菌溶液に十分に浸漬することができる。
<媒染工程>
次に生地を、金属を含む媒染液に浸漬する。これにより、芍薬抽出物に含まれる式(1)のペンタガロイルグルコース及び式(2)のガーリック酸における、ベンゼン環と結合している隣接した二つの水酸基の酸素原子が、媒染剤に含まれる金属のイオンと二座配位して、キレート結合を形成することができる。すなわち、芍薬抽出物と金属とのキレート化合物が形成される。このキレート化合物は、不溶性で安定な顔料(レーキ)であるため、生地に強固に付着することができる。これにより、芍薬抽出物と金属とのキレート化合物を含む抗菌剤を生地に強固に付着させられる。
媒染液に含まれる金属は、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、クロム、錫、チタンからなる群から選択される一種以上の成分を含むことができる。媒染液に含まれる金属は、特にアルミニウム、銅、鉄からなる群から選択される一種以上の成分を含むことが好ましい。この場合、芍薬抽出物と金属とのキレート化合物を容易に形成することができる。また生地の着色の観点からは、金属がアルミニウムを含むことが特に好ましい。また、インフルエンザウイルス等に対する抗ウイルス性の観点からは、金属が銅を含むことが特に好ましい。媒染液としては、金属を含む媒染剤を使用できる。媒染剤の具体例には、金属としてアルミニウムを含む洛東化成工業(株)製の商品名MO−A3、金属として鉄を含む洛東化成工業(株)製の商品名MO−MF、及び金属として銅を含む洛東化成工業(株)製の商品名MO−C2が含まれる。媒染液に含まれる金属は、チタンであることも好ましく、媒染液に酸化チタンの形態で含まれることも好ましい。この場合、芍薬抽出物との反応に加えて、酸化チタン由来のアセトアルデヒド等に対する消臭効果が得られ得る。これは、酸化チタンが、太陽光、蛍光灯の光等の照射によって、強力な酸化・還元力を発揮して、有機化合物・細菌等の有害物質を分解可能な光触媒であるためであると考えられる。媒染液にチタンが含まれる場合には、生地が赤みがかったベージュ色になる傾向がある。酸化チタンの具体例として、石原産業株式会社製のアナターゼ型酸化チタン(商品名:ST−01)が挙げられる。
媒染液に対する媒染剤の割合は、10〜70%owfの範囲内であることが好ましく、30〜50%owfの範囲内であることがより好ましい。この場合、芍薬抽出物と金属とのキレート化合物を形成しやすく、生地に抗菌剤を強固に付着させることができる。
媒染液に生地を浸漬する際の、媒染液の温度は、40〜100℃の範囲内であることが好ましく、60〜80℃の範囲内であることがより好ましい。抗菌溶液に生地を浸漬する時間は、10〜50分の範囲内であることが好ましく、20〜40分の範囲内であることがより好ましい。
媒染液に対する生地の比率(浴比)は、1:10〜1:30の範囲内であることが好ましく、1:15〜1:25の範囲内であることがより好ましい。この場合、生地を媒染液に十分に浸漬することができる。
<冷却・脱水工程>
次に、生地の脱水を行う。脱水する方法は、特に限定されない。例えば、遠心脱水機によって、生地の脱水を行うことができる。抗菌加工工程及び媒染工程において生地を加熱しているため、冷却・脱水工程では、生地の温度を常温まで冷却することが好ましい。
<架橋工程>
次に生地を、架橋剤を含む溶液(以下、架橋液ともいう)に浸漬する。この場合、抗菌剤を生地により強固に付着させることができる。特に上記の媒染工程において、媒染液中に含まれる金属が、アルミニウム等の媒染力の弱い金属である場合に特に好ましい。架橋剤の例には、オキサゾリン基を有するポリマー、及び二官能エポキシが含まれる。繊維製品がタオル等の吸水性が求められる繊維製品である場合には、架橋剤がオキサゾリン基を有するポリマーを含むことが好ましい。オキサゾリン基は、芍薬抽出物に含まれる式(1)のペンタガロイルグルコース及び式(2)のガーリック酸におけるフェノール性水酸基と反応して、架橋結合を形成することができる。この場合、芍薬抽出物と金属とのキレート化合物による物理吸着と、芍薬抽出物と架橋剤との架橋結合による化学吸着とが両立するため、抗菌剤を生地により強固に付着させることができる。また、架橋剤は、特に、二官能エポキシを含むことが好ましい。この場合、生地の吸水性と抗菌性とを良好にすることができる。架橋剤の具体例には、オキサゾリン基含有水溶性ポリマーである株式会社日本触媒性の商品名エポクロスWS700、エポクロスWS500、及びエチレングリコールジグリシジルエーテルであるナガセケムテック(株)製の商品名デコナールEX−810が含まれる。
架橋液に対する架橋剤の割合は、5〜30%owfの範囲内であることが好ましく、10〜20%owfの範囲内であることがより好ましい。この場合、芍薬抽出物と架橋剤と架橋結合を形成しやすい。
架橋液に生地を浸漬する際の、架橋液の温度は、特に限定されず、常温であればよい。架橋液に生地を浸漬する時間は、1〜10分の範囲内であることが好ましく、3〜7分の範囲内であることがより好ましい。
架橋液に対する生地の比率(浴比)は、1:10〜1:30の範囲内であることが好ましく、1:15〜1:25の範囲内であることがより好ましい。この場合、生地を架橋液に十分に浸漬することができる。
<熱処理工程>
次に、生地を熱処理する。これにより、樹脂が架橋して、抗菌剤の耐久性(耐洗濯性)を向上させることができる。生地を熱処理する際の温度は、100〜200℃の範囲内であることが好ましく、130〜160℃の範囲内であることがより好ましい。生地を熱処理する時間は、1〜20分の範囲内であることが好ましく、5〜15分の範囲内であることがより好ましい。
上記の下漬工程、脱水工程、抗菌加工工程、媒染工程、冷却・脱水工程、架橋工程、及び熱処理工程を、上記の順番で行うことにより、本実施形態の繊維製品を製造することができる。これらの工程を経て製造された繊維製品では、繊維製の生地に抗菌剤が付着し、且つ抗菌剤が芍薬抽出物と金属とのキレート化合物と含む。この場合、繊維製品は、抗菌性を有するとともに、抗菌剤が生地に強固に付着している。このため、繊維製品を繰り返し洗濯しても、抗菌剤が脱離しにくく、繊維製品の抗菌性を長期に亘って維持できる。 なお、繊維製品を製造する方法は、上記の方法に限定されない。
以下、繊維製品を製造する方法の他の例について説明する。
(第二の製造方法)
まず、生地を用意して、上記の脱水工程、抗菌加工工程、及び冷却・脱水工程を行う。次に、生地を下漬液に浸漬する(後処理工程)。その後、熱処理工程を行う。
この方法によって製造された繊維製品では、冷却・脱水工程後に生地を下漬液に浸漬しているため、架橋工程を行わなくとも、抗菌剤を脱離しにくくすることができ、繊維製品の抗菌性を長期に亘って維持できる。これは、生地にカチオン化剤を付着させた直後に熱処理を行うことにより、生地からカチオン化剤が脱落することを抑制できるからであると考えられる。
(第三の製造方法)
まず、生地を用意して、上記の脱水工程、抗菌加工工程、媒染工程、及び冷却脱水工程を行う。次に、生地を下漬液に浸漬する(後処理工程)。その後、熱処理工程を行う。
この方法によって製造された繊維製品では、冷却・脱水工程後に生地を下漬液に浸漬しているため、生地に付着したカチオン化剤の量が多くすることができ、更に、芍薬抽出物と金属とのキレート化合物を形成することができる。このため、生地に抗菌剤をより強固に付着させることができる。このため、抗菌剤を脱離しにくくすることができ、繊維製品の抗菌性を長期に亘って維持できる。
(第四の製造方法)
まず、生地を用意して、上記の脱水工程、抗菌加工工程、媒染工程、及び冷却脱水工程を行う。次に、生地を下漬液に浸漬する(後処理工程)。その後、熱処理工程を行う。次に、乳酸及び過酸化水素が含まれる処理浴に、生地浸漬する(晒工程)。これにより、生地を漂白することができ、例えば媒染剤によって生地がベージュ色となっていても、白色に漂白することができる。処理浴の処方の一例として、例えば、大同化成工業(株)製のDSCフィクサーHリキッドが1.5g/L、DSCオスボンUコンク25が1.5g/L、DSCオスボンカタリストMH25が4g/L、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)が13.5g/L、過酸化水素が2g/Lである処理浴が挙げられる。この大同化成工業(株)製の「DSCオスボンUコンク25」は主成分が乳酸である。処理浴の温度は10〜30℃の範囲内であることが好ましい。すなわち、晒工程は、高温晒ではなく常温晒(コールド晒)であることが好ましい。晒工程における晒時間は、例えば、5〜60時間の範囲内であることが好ましいが、最後の30分間は昇温させることが好ましく、昇温時の処理浴の温度は60℃であることが好ましい。その後、生地を下漬液に浸漬(後処理工程)した後に熱処理を行う。熱処理する際の温度は、100〜200℃の範囲内であることが好ましく、130〜160℃の範囲内であることがより好ましい。生地を熱処理する時間は、1〜20分の範囲内であることが好ましく、5〜15分の範囲内であることがより好ましい。
この方法によって製造された繊維製品では、冷却・脱水工程後に生地を下漬液に浸漬しているため、生地に付着したカチオン化剤の量が多くすることができ、更に、芍薬抽出物と金属とのキレート化合物を形成することができる。このため、生地の漂白を生地に抗菌剤をより強固に付着させることができる。更に、晒工程後の後処理工程及び熱処理によって、生地が漂白されていても、その抗菌性を維持することができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
まず、タオル地の生地を用意した。生地は、綿100%製であった。
次に、上記と同様の下漬工程を行った。下漬液として、3.0%owfの日油化学株式会社製の商品名リピジュアCF72を使用した。商品名リピジュアCF72の主成分は、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体であった。下漬液の浴比は1:20であり、温度は常温であった。下漬液に生地を浸漬した時間は15分間であった。
次に、遠心脱水機を使用して、上記と同様の脱水工程を行った。
次に、上記と同様の抗菌加工工程を行った。抗菌溶液として、400%owfの東海オールセット株式会社製の芍薬抽出物溶液を使用した。芍薬抽出物溶液には、主な抗菌成分としてペンタガロイルグルコース及びガーリック酸が含まれていた。抗菌溶液の浴比は1:20であり、温度は70〜80℃であった。抗菌溶液に生地を浸漬した時間は15分間であった。
次に、上記と同様の媒染工程を行った。媒染剤として、50%owfの洛東化成工業株式会社の商品名MO−A3を使用した。商品名MO−A3は、金属としてアルミニウムが含まれていた。媒染剤の浴比は1:20であり、温度は70〜80℃であった。媒染液に生地を浸漬した時間は15分間であった。
次に、遠心脱水機を使用して、上記と同様の冷却・脱水工程を行った。
次に上記と同様の架橋工程を行った。架橋液として、20%owfの株式会社日本触媒製の商品名エポクロスWS700を使用した。商品名エポクロスWS700の主成分は、オキサゾリン基含有水溶性ポリマーであった。架橋液の浴比は1:20であり、温度は常温であった。架橋液に生地を浸漬した時間は5分間であった。
次に、上記と同様の熱処理工程を行った。熱処理工程の温度は、130℃であり、熱処理工程の時間は15分間であった。
これにより、繊維製品(タオル)が製造された。
(実施例2)
DyStar製の染料(Remazol Yellow Run 0.253%owf、Remazol Red Run 0.03976% owf、Remazol Blue Run 0.081% owf、芒硝10g/L、ソーダ灰5g/L)を用いて、60℃で60分、浴比1:13、湯洗い80℃で10分の条件により、部分的に染色した生地を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、繊維製品(タオル)を製造した。
(実施例3)
下漬液に、20.0%owfの大日精化工業株式会社製の商品名ダイキトサンM(1%溶液)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして、繊維製品を製造した。商品名ダイキトサンM(1%溶液)は、10g/Lの中粘度キトサンと、50g/Lクエン酸と、940g/Lの水とを、含む。
(実施例4)
上記の下漬工程、媒染工程、及び架橋工程を行わず、冷却・脱水工程の後に、生地を上記の下漬液に浸漬し、更に熱処理を行ったこと以外は、実施例1と同様にして、繊維製品(タオル)を製造した。
(実施例5)
上記の下漬工程及び架橋工程を行わず、冷却・脱水工程の後に、生地を上記の下漬液に浸漬して、熱処理を行ったこと以外は、実施例1と同様にして、繊維製品(タオル)を製造した。
(実施例6)
上記の下漬工程及び架橋工程を行わず、冷却・脱水工程の後に、生地を上記の下漬液に浸漬して(後処理)、熱処理を行い、更に上記の晒工程を行ってから再度、後処理及び熱処理を行ったこと以外は、実施例1と同様にして、繊維製品(タオル)を製造した。
(実施例7)
媒染剤として、洛東化成工業株式会社製の商品名MO−MFを使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊維製品を製造した。商品名MO−MFは、金属として鉄をが含む。
(実施例8)
上記の架橋工程を行わなかったこと以外は、実施例7と同様にして、繊維製品を製造した。
(実施例9)
媒染剤として、洛東化成工業株式会社製の商品名MO−C2を使用したこと以外は実施例1と同様にして、繊維製品を製造した。商品名MO−C2は、金属として銅を含む。
(実施例10)
上記の架橋工程を行わなかったこと以外は、実施例8と同様にして、繊維製品を製造した。
(比較例1)
上記の下漬工程、媒染工程、及び架橋工程を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、繊維製品(タオル)を製造した。
(評価)
実施例1〜7及び比較例1の繊維製品について、以下の評価を行った。
(抗菌性)
JIS L 1902で規定される菌液吸収法によって、黄色ブドウ球菌に対する静菌活性値を測定した。測定は、繊維製品の製造直後、及び繊維製品を10回洗濯した後に行った。
(吸水性)
JIS L 1096 C法で規定された方法により、実施例1〜7及び比較例1〜2の繊維製品について、吸水性を評価した。
上記の評価結果を下記の表1、2に示す。
Figure 0006892674
Figure 0006892674
さらに、実施例1の繊維製品については、肺炎かん菌、MRSAに対する静菌活性値の測定と、消臭率とを測定した。また、媒染剤に含まれる金属として、アナターゼ型の酸化チタン(石原産業株式会社製、商品名:ST01)を使用したこと以外は実施例1と同様にして製造した実施例11の繊維製品の光触媒法による消臭率(アンモニア及びアセトアルデヒド)も測定した。更に、中粘度キトサン及びクエン酸を含む下漬液を使用したこと以外は実施例4と同様にして製造した実施例12の繊維製品と、中粘度キトサン及びクエン酸を含む下漬液を使用すると共に媒染剤に含まれる金属として銅を使用したこと以外は実施例4と同様にして製造した実施例13の繊維製品のインフルエンザウイルスに対する抗ウイルス活性値を測定した。消臭率としては、臭気成分であるアンモニア、イソ吉草酸、アセトアルデヒドの分解性能を、以下の方法で測定し、抗ウイルス活性値としては、インフルエンザウイルスを対象に、以下の方法で測定した。
(アンモニアの分解性能)
未洗濯の繊維製品、及び洗濯を10回行った後の繊維製品から100cmの試験片をそれぞれ作製して、この試験片と、既定量のアンモニアとを、サンプリングバッグに投入し、2時間後のアンモニアの濃度を検知管によって測定して、アンモニア濃度の減少率を算出した。
(酢酸の分解性能)
未洗濯の繊維製品、及び洗濯を10回行った後の繊維製品から100cmの試験片をそれぞれ作製して、この試験片と、既定量の酢酸とを、サンプリングバッグに投入し、2時間後の酢酸の濃度を検知管によって測定して、酢酸濃度の減少率を算出した。
(イソ吉草酸の分解性能)
未洗濯の繊維製品、及び洗濯を10回行った後の繊維製品から50cmの試験片をそれぞれ作製して、この試験片と、既定量のイソ吉草酸が溶解したエタノール溶液とを、500ml三角フラスコに投入し、2時間後のイソ吉草酸の濃度をガスクロマトグラフ法で測定して、イソ吉草酸濃度の減少率を算出した。
(アンモニア及びアセトアルデヒドの光触媒法による分解性能)
未洗濯の繊維製品、及び洗濯を10回行った後の繊維製品から100cmの試験片をそれぞれ作製して、この試験片と、所定濃度に調整したアンモニア又はアセトアルデヒドとを、テドラーバッグプラスチックバッグに投入し、試験片にブラックライト蛍光灯を照射して24時間経過した後のアセトアルデヒドの濃度を検知管によって測定し、アセトアルデヒド濃度の減少率を算出した。
(抗ウイルス性)
ISO18184で規定される抗ウイルス性を評価した。具体的には、抗菌性を有さない標準布、未洗濯の繊維製品、及び洗濯を10回行った後の繊維製品から100cmの試験片をそれぞれ作製し、これらの試験片に試験ウイルス(Influenza A virus:A/Hong Kong/8/68(h3N2) ATCCVR-1679)を供給して、2時間経過後の感染価対数値を測定した。そして、標準布の感染価対数値(Lg(Vb))と、繊維製品の感染価対数値(Lg(Vc))との差で表される抗ウイルス活性値(Mv)を導出した。尚、ISO18184で規定された評価基準では、3.0>Mv≧2.0の範囲は「small effect」と評価され、Mv≧3.0の範囲は「Full effect」と評価される。
これらの結果を下記の表3に示す
Figure 0006892674

Claims (10)

  1. 繊維製の生地と、
    芍薬抽出物を含む抗菌剤と、
    金属媒染剤及びカチオン化剤の両方を含み、
    前記カチオン化剤が、カチオン系ポリカルボン酸を含む、
    繊維製品。
  2. 前記金属媒染剤が、アルミニウム、銅、鉄、チタンからなる群から選択される一種以上の金属を含む、
    請求項1に記載の繊維製品。
  3. 前記芍薬抽出物と、前記金属媒染剤に含まれる金属と、のキレート化合物を含む、
    請求項1又は2に記載の繊維製品。
  4. 前記カチオン系ポリカルボン酸が、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン共重合体を含む、
    請求項3に記載の繊維製品。
  5. 前記生地に、さらに架橋剤が付着している、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の繊維製品。
  6. 前記架橋剤が、オキサゾリン基を有するポリマーを含む、
    請求項5に記載の繊維製品。
  7. 前記生地が、タオル地である、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の繊維製品。
  8. 繊維製の生地を、芍薬抽出物を含む溶液に浸漬する工程と、
    前記生地を、金属を含む媒染液及びカチオン化剤を含む溶液の両方に浸漬する工程と、
    を含み、
    前記カチオン化剤が、カチオン系ポリカルボン酸を含む、
    繊維製品の製造方法。
  9. 前記生地を、架橋剤を含む溶液に浸漬する工程を含む、
    請求項8に記載の繊維製品の製造方法。
  10. 前記生地を、乳酸及び過酸化水素が含まれる処理浴に浸漬する工程を含む、
    請求項8又は9に記載の繊維製品の製造方法。
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