JP6877268B2 - 燃料デリバリパイプと、燃料デリバリパイプのセンサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法 - Google Patents

燃料デリバリパイプと、燃料デリバリパイプのセンサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法 Download PDF

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本発明は、エンジンに燃料を供給するのに用いる燃料デリバリパイプと、この燃料デリバリパイプのセンサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法に関する。
特許文献1には船舶の船外機の発明が開示されており、この船外機のエンジンユニットはシリンダヘッドの燃焼室に燃料を供給する燃料デリバリパイプを備えている。船外機に用いられる燃料デリバリパイプは、海水による腐食環境下で用いられるので、耐腐食性の高いステンレス材が用いられることが多い。また、一般的に燃料デリバリパイプにはセンサ取付プラグが設けられており、センサ取付プラグには燃料通路内の燃圧を検出する燃圧センサが取り付けられている。燃圧センサには取付用の雄ねじ部が設けられており、燃圧センサの雄ねじの先端部をセンサ取付プラグの内周部の奥部に密着させてシールした状態として、燃圧センサの雄ねじ部はセンサ取付プラグの内周部に形成した雌ねじ部に締結して取り付けられている。
特開2015−227629号公報
特許文献1のような船外機に用いられる燃料デリバリパイプは、上述したように耐腐食性の高いステンレス材が用いられることが多く、また、センサ取付プラグに締結して取り付けられる燃圧センサの取付用のねじ部にも耐腐食性の高いステンレス材が用いられることが多い。センサ取付プラグに燃圧センサの雄ねじ部を締結して取り付けたときに、センサ取付プラグと燃圧センサの雄ねじ部とが同種金属であって相互溶解度が大きいために、燃圧センサのねじ部の先端部とセンサ取付プラグの内周部の奥部とで凝着が発生することがあり、燃圧センサをセンサ取付プラグから取り外すことができなくなることがあった。センサ取付プラグにステンレス材以外の材質を用いれば、燃圧センサがソケット取付プラグに凝着するのを防ぐことができるものの、燃料デリバリパイプを腐食環境下で使用するためにセンサ取付プラグをステンレス材以外の材質とすることができなかった。また、燃料デリバリパイプの全体に無電解ニッケル−リン鍍金処理を施せば、燃圧センサがソケット取付プラグに凝着するのを防ぐことができるものの、燃料デリバリパイプの外周面の耐腐食性が低下するために、燃料デリバリパイプの全体に無電解ニッケル−リン鍍金処理を施すことが適切でなかった。本発明は、燃料デリバリパイプの外周面の耐腐食性を低下させることなく、燃圧センサがソケット取付プラグに凝着するのを防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、燃料ポンプから燃料が供給される燃料通路が内部に形成されたメインパイプと、メインパイプに設けられて燃料噴射弁が連結される複数の噴射弁ソケットと、メインパイプに設けられて燃料通路内の燃圧を検出する燃圧センサを取り付ける筒形をしたセンサ取付プラグとを備え、メインパイプに噴射弁ソケットとセンサ取付プラグとをろう付けによって一体的に固着させた燃料デリバリパイプであって、少なくともセンサ取付プラグの内周部に取り付けられる燃圧センサの取付部及びセンサ取付プラグには耐腐食性のステンレス材を用いたものであり、ろう付け後にセンサ取付プラグの内周部にのみ無電解ニッケル−リン鍍金を施した鍍金部を設けて、この鍍金部のビッカース硬度を250〜900HV、静摩擦係数を0.10〜0.20となるようにしたことを特徴とする燃料デリバリパイプを提供するものである。
上記のように構成した燃料デリバリパイプにおいては、少なくともセンサ取付プラグの内周部に取り付けられる燃圧センサの取付部及びセンサ取付プラグには耐腐食性のステンレス材を用いたものであり、ろう付け後にセンサ取付プラグの内周部にのみ無電解ニッケル−リン鍍金を施した鍍金部を設けて、この鍍金部のビッカース硬度を250〜900HV、静摩擦係数を0.10〜0.20となるようにしたので、メインパイプ及びセンサ取付プラグの外周面をステンレス材の耐腐食性の高い状態を維持しつつ、燃圧センサの取付部が無電解ニッケル−リン鍍金による鍍金部を施したセンサ取付プラグの内周部に凝着しないようにすることができた。
上記課題を解決するために、本発明は、燃料ポンプから燃料が供給される燃料通路が内部に形成されたメインパイプと、メインパイプに設けられて燃料噴射弁が連結される複数の噴射弁ソケットと、メインパイプに設けられて燃料通路内の燃圧を検出する燃圧センサを内周部に取り付ける筒形をしたセンサ取付プラグとを備え、少なくともセンサ取付プラグの内周部に取り付けられる燃圧センサの取付部及びセンサ取付プラグには耐腐食性のステンレス材が用いられて、メインパイプに噴射弁ソケットとセンサ取付プラグとをろう付けによって一体的に固着させた燃料デリバリパイプのセンサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法であり、センサ取付プラグの内周部以外の燃料デリバリパイプの外周面の少なくとも一部を被覆するマスキング処理工程と、マスキング処理工程後に燃料デリバリパイプの被覆した部分を含めてセンサ取付プラグの内周部を鍍金液に漬浸させてウッド浴させるニッケルストライク鍍金処理工程と、ニッケルストライク鍍金処理後に燃料デリバリパイプの被覆した部分を含めてセンサ取付プラグの内周部を鍍金液に漬浸させてセンサ取付プラグの内周部に無電解ニッケル−リン鍍金を施す無電解ニッケル−リン鍍金処理工程と、無電解ニッケル−リン鍍金処理工程後に被覆を取り外すマスキング取外処理工程とを備えたことを特徴とする燃料デリバリパイプのセンサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法を提供するものである。
上記のように構成した燃料デリバリパイプのセンサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法により、メインパイプ及びセンサ取付プラグの外周面をステンレス材の耐腐食性の高い状態を維持しつつ、燃圧センサの取付部が無電解ニッケル−リン鍍金による鍍金部を設けたセンサ取付プラグの内周部に凝着しないようにした燃料デリバリパイプを得ることができるようになった。
本発明による燃料デリバリパイプの側面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 一部をマスキングした燃料デリバリパイプを起立させた側面図である。 マスキングした部分と鍍金をした部分を示す図2に相当するA−A断面図である。 センサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す燃料デリバリパイプの鍍金方法を示すフローチャートである。
以下に、添付図面により、本発明による燃料デリバリパイプと、この燃料デリバリパイプのセンサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法の実施形態の説明をする。
本発明の燃料デリバリパイプ10は主として船舶の船外機のエンジンに用いられるものであり、海上等の腐食環境下で使用されることを前提としたものである。燃料デリバリパイプ10は、図1〜図3に示したように、燃料ポンプ(図示省略)から燃料が供給される燃料通路11aが内部に形成されたメインパイプ11と、メインパイプ11の両端を塞ぐ蓋体12,13と、メインパイプ11に設けられて燃料噴射弁Iが液密に連結される4つ(複数)の噴射弁ソケット20と、メインパイプ11に設けられて燃料供給管(図示省略)が接続されるジョイント管14と、メインパイプ11に設けられて燃料通路11a内の燃圧を検出する燃圧センサSを内周部に取り付ける筒形をしたセンサ取付プラグ15とを備えている。燃料デリバリパイプ10は、メインパイプ11、蓋体12,13、ジョイント管14、センサ取付プラグ15及び噴射弁ソケット20が耐腐食性の高いステンレス材を用いたものである。
図1に示したように、メインパイプ11は断面形状が円形をしたステンレス製のパイプ材を用いたものである。メインパイプ11の長手方向の両端には蓋体12,13が設けられており、蓋体12,13によって塞がれたメインパイプ11の内部空間が燃料通路11aとなっている。メインパイプ11の長手方向の中間部にはジョイント管14が固着されており、燃料ポンプ(図示省略)から供給される燃料は燃料供給管(図示省略)及びジョイント管14を通ってメインパイプ11内の燃料通路11aに導かれる。
メインパイプ11の図1に示した長手方向の中間部よりも右側には筒型をしたセンサ取付プラグ15が設けられており、センサ取付プラグ15の内周部には燃料通路11aの燃料圧力を検出する燃圧センサSが着脱可能に取り付けられる。センサ取付プラグ15はステンレス材を用いたもので、ビッカース硬度が約350HVのものが用いられている。図2に示したように、センサ取付プラグ15の内周部は開口側からメインパイプ11側に燃圧センサSの雄ねじ部S1が締結される雌ねじ部15aと、雌ねじ部15aからメインパイプ11側に径の細くなる円錐台面部15bと、円錐台面部15bからメインパイプ11側に形成した細孔15cとを備えている。センサ取付プラグ15の雌ねじ部15aに燃圧センサSの雄ねじ部S1を締結(螺着)させたときに、燃圧センサSの雄ねじ部S1の先端部がセンサ取付プラグ15の内周部の奥部となる円錐台面部15bに密着することでシールされ、燃料通路11a内の燃料がセンサ取付プラグ15から漏出しないようになっている。センサ取付プラグ15に形成された細孔15cはメインパイプ11に形成された連通孔11bと対向する位置に配置され、センサ取付プラグ15の内部は細孔15cと連通孔11bによって燃料通路11aと連通している。
センサ取付プラグ15に取り付けられる燃圧センサSは外装部及び雄ねじ部S1がステンレス材を用いたものであり、ビッカース硬度が約180HVのものが用いられている。
図1に示したように、メインパイプ11の側面には4つの噴射弁ソケット20が固着されており、4つの噴射弁ソケット20はメインパイプ11の長手方向に等間隔に配置されている。図1及び図3に示したように、噴射弁ソケット20は上部が塞がった円筒形のソケット部21と、ソケット部21をメインパイプに連結するアーム部22と、ソケット部21の側部にて燃料デリバリパイプ10をエンジンに固定するためのブラケット部23とを備えている。噴射弁ソケット20はメインパイプ11の燃料供給孔11cが形成された位置に固着され、ソケット部21の内部21aは燃料供給孔11cとアーム部22の内部の通路22aによって燃料通路11aと連通している。ソケット部21にはコントロールユニットの制御によって開閉される燃料噴射弁Iが連結される。ソケット部21の側部には筒形をしたブラケット部23が一体的に設けられており、燃料デリバリパイプ10はブラケット部23のボルト挿通孔23aに挿通したボルトによってエンジンに固定される。なお、ブラケット部23を噴射弁ソケット20と別体としたものであってもよい。
次に、この燃料デリバリパイプ10の製造方法について説明する。この燃料デリバリパイプ10の製造方法は、メインパイプ11に蓋体12,13、ジョイント管14、センサ取付プラグ15及び4つの噴射弁ソケット20をろう付けによって固着する工程と、ろう付け後にセンサ取付プラグ15の内周部のみを鍍金処理する工程とを備えている。
ろう付けによって固着する工程では、メインパイプ11に蓋体12,13、ジョイント管14、センサ取付プラグ15及び4つの噴射弁ソケット20を仮固定し、仮固定した状態の燃料デリバリパイプ10をろう付けによって一体的に固着させる。
次に、センサ取付プラグ15の内周部のみを鍍金処理する工程について説明する。センサ取付プラグ15の内周部のみを鍍金する処理は、ステンレス材を用いた燃料デリバリパイプ10の外周面の耐腐食性を維持しつつ、センサ取付プラグ15の内周部に同種金属よりなる燃圧センサSの先端部のシール面を含めた雄ねじ部(取付部)S1が凝着するのを防ぐことを目的としたものである。
燃料デリバリパイプ10のセンサ取付プラグ15の内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法は、図6に示したように、少なくとも、マスキング処理工程と、ニッケルストライク鍍金処理工程と、無電解ニッケル−リン鍍金処理工程と、マスキング取外工程とを含むものであり、センサ取付プラグ15の内周部に形成した鍍金部15dのビッカース硬度が250HVより低ければ、必要に応じてベーキング処理工程を実施するものである。この実施形態では、マスキング処理工程後に、乾燥工程、脱脂工程を実行し、ニッケルストライク鍍金処理工程後に、水洗工程を実行し、無電解ニッケル−リン鍍金処理工程後に、水洗工程と、乾燥工程と、マスキング取外工程と、脱脂工程を実行し、最後に必要に応じてベーキング処理工程を実行している。
ニッケルストライク鍍金処理工程及び無電解ニッケル−リン鍍金処理工程では、図4に示したようにセンサ取付プラグ15がメインパイプ11の長手方向の中間部より下側となるようにメインパイプ11を鉛直方向にて起立させた状態で吊し、燃料デリバリパイプ10を鍍金浴槽B内の鍍金液に浸漬させるので、マスキング処理工程では、燃料デリバリパイプ10のセンサ取付プラグ15より少し上側位置までマスキング材を塗布により被覆させる(マスキング材を塗布した部分を図5の二点鎖線に示した)。センサ取付プラグ15の内周部で特に雌ねじ部15aと円錐台面部15bとを鍍金させるために、マスキング処理工程においては、センサ取付プラグ15の外周部にマスキング材を塗布して被覆させるとともに、燃料通路11a内に鍍金液が流入するのを防ぐために、図5に示したように、センサ取付プラグ15の細孔15cにキャップC1を挿入する。また、起立させたときに下側となる2つの噴射弁ソケット20では、ソケット部21の開口部21bをキャップC2により塞ぐとともに、ブラケット部23のボルト挿通孔23aの両側の開口部をキャップC3により塞ぐ。なお、マスキング処理工程では、マスキング材を塗布して被覆させたが、これに限られるわけでなく、マスキング材をスプレーにより吹き付けたものであってもよいし、マスキングテープを張り付けたものであってもよい。
燃料デリバリパイプ10をマスキング処理した後で、燃料デリバリパイプ10を乾燥工程及び脱脂工程により燃料デリバリパイプに付着している油脂成分を取り除き、燃料デリバリパイプ10をニッケルストライク鍍金処理する。ニッケルストライク鍍金処理工程では、燃料デリバリパイプ10のマスキングした部分を鍍金浴槽B内の鍍金液に浸漬させた状態で電流を印可して(ウッド浴させて)、センサ取付プラグ15の内周部にてステンレス材の表面の不動態被膜を除去して表面にニッケルストライク鍍金を施して、後述する無電解ニッケル−リン鍍金の密着性を高めるようにする。
ニッケルストライク鍍金処理後、水洗工程により鍍金液を洗い流し、無電解ニッケル−リン鍍金処理をする。無電解ニッケル−リン鍍金処理工程では、燃料デリバリパイプ10のマスキングした部分を鍍金浴槽B内の鍍金液(硫黄フリーでリン濃度9〜13%とした)に浸漬させ、図5の一点鎖線に示したように、センサ取付プラグ15の内周部にてステンレス材の表面のニッケルストライク鍍金を施した部分に無電解ニッケル−リン鍍金を施して鍍金部15dを形成させる。
無電解ニッケル−リン鍍金処理後、燃料デリバリパイプ10を水洗工程と乾燥工程とで鍍金液を洗い流して乾燥させ、マスキング取外工程によって燃料デリバリパイプ10に被覆させていたマスキング材を剥がし、脱脂工程により残っている油脂成分を取り除く。鍍金部15dのビッカース硬度が250HVより低ければ、脱脂工程後に燃料デリバリパイプ10にベーキング処理をする。ベーキング処理工程では、燃料デリバリパイプ10を100℃〜400℃の加熱室にて1〜2時間加熱する。このように無電解ニッケル−リン鍍金処理をした(必要に応じてベーキング処理をした)センサ取付プラグ15の内周部に形成した鍍金部15dのビッカース硬度は400〜500HV、静摩擦係数0.10〜0.20となっている。無電解ニッケル−リン鍍金処理をした(必要に応じてベーキング処理をした)ことで、センサ取付プラグ15の内周部に形成した鍍金部15dのビッカース硬度が400〜500HV、摩擦係数0.10〜0.20となり、このセンサ取付プラグ15の内周部に燃圧センサSのステンレス材の雄ねじ部(取付部)S1を締結させて取り付けたときにも、燃圧センサSの雄ねじ部S1の先端部はセンサ取付プラグ15の内周部の円錐台面部15bに凝着しないようにすることができた。これにより、燃圧センサSが故障したときでも、燃圧センサSを取り外して交換できるようになった。また、燃圧センサSの雄ねじ部S1の先端部がセンサ取付プラグ15の内周部の円錐台面部15bに凝着するのを防止するための鍍金部15dをセンサ取付プラグ15の内周部にのみ形成したので、燃料デリバリパイプ10の外周面はステンレス材が有する耐腐食性を失わないようにすることができた。なお、この実施形態では、センサ取付プラグ15の内周部に無電解ニッケル−リン鍍金処理した(必要に応じてベーキング処理をした)ことで、センサ取付プラグ15の内周部に形成した鍍金部15dのビッカース硬度が400〜500HVとなるようにしたが、本発明はこれに限られるものでなく、鍍金部15dのビッカース硬度が250〜900HVの範囲であれば、燃圧センサSの雄ねじ部S1の先端部のシール面がセンサ取付プラグ15の内周部の奥部に凝着するのを防止することができる。
10…燃料デリバリパイプ、11…メインパイプ、11a…燃料通路、15…センサ取付プラグ、15d…鍍金部、20…噴射弁ソケット、S…燃圧センサ、S1…取付部(雄ねじ部)。

Claims (2)

  1. 燃料ポンプから燃料が供給される燃料通路が内部に形成されたメインパイプと、
    前記メインパイプに設けられて燃料噴射弁が連結される複数の噴射弁ソケットと、
    前記メインパイプに設けられて前記燃料通路内の燃圧を検出する燃圧センサを内周部に取り付ける筒形をしたセンサ取付プラグとを備え、
    前記メインパイプに前記噴射弁ソケットと前記センサ取付プラグとをろう付けによって一体的に固着させた燃料デリバリパイプであって、
    少なくとも前記センサ取付プラグの内周部に取り付けられる前記燃圧センサの取付部及び前記センサ取付プラグには耐腐食性のステンレス材を用いたものであり、
    ろう付け後に前記センサ取付プラグの内周部にのみ無電解ニッケル−リン鍍金を施した鍍金部を設けて、この鍍金部のビッカース硬度を250〜900HV、静摩擦係数を0.10〜0.20となるようにしたことを特徴とする燃料デリバリパイプ。
  2. 燃料ポンプから燃料が供給される燃料通路が内部に形成されたメインパイプと、
    前記メインパイプに設けられて燃料噴射弁が連結される複数の噴射弁ソケットと、
    前記メインパイプに設けられて前記燃料通路内の燃圧を検出する燃圧センサを内周部に取り付ける筒形をしたセンサ取付プラグとを備え、
    少なくとも前記センサ取付プラグの内周部に取り付けられる前記燃圧センサの取付部及び前記センサ取付プラグには耐腐食性のステンレス材が用いられて、前記メインパイプに前記噴射弁ソケットと前記センサ取付プラグとをろう付けによって一体的に固着させた燃料デリバリパイプの前記センサ取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法であり、
    前記センサ取付プラグの内周部以外の前記燃料デリバリパイプの外周面の少なくとも一部を被覆するマスキング処理工程と、
    前記マスキング処理工程後に前記燃料デリバリパイプの被覆した部分を含めて前記センサ取付プラグの内周部を鍍金液に漬浸させてウッド浴させるニッケルストライク鍍金処理工程と、
    前記ニッケルストライク鍍金処理後に前記燃料デリバリパイプの被覆した部分を含めて前記センサ取付プラグの内周部を鍍金液に漬浸させて前記センサ取付プラグの内周部に無電解ニッケル−リン鍍金を施す無電解ニッケル−リン鍍金処理工程と、
    前記無電解ニッケル−リン鍍金処理工程後に被覆を取り外すマスキング取外処理工程とを備えたことを特徴とする燃料デリバリパイプセンサの取付プラグの内周部にのみ鍍金を施す鍍金方法。
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