JP6871495B1 - べた基礎用型枠及びべた基礎施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】人力のみで簡便に型枠を作ることができる上、基礎梁や基礎スラブへのコンクリート打設が一気に行えて工期の短縮が図れ、コンクリートが固化した後も脱型する必要が無く、一層の工期短縮が図れるべた基礎用型枠及び施工方法の提供。【解決手段】高さが一定のコンクリートの嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつ形成された第1コンクリート角柱11、及び該嵩上台が天面中央付近の両側に2個所ずつと、一方の端の両側に1個所ずつ形成された第2コンクリート角柱12と、隣接配置した前記第2コンクリート角柱12それぞれの前記中央付近の片側2個所ずつの嵩上台それぞれに、垂直かつ並列に載架する、所定の幅と高さを有する第2板状体22と、隣接配置した第1コンクリート角柱11それぞれの天面に載架され、第2板状体22を前記嵩上台の高さだけ高い第1板状体21と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、小規模建築物用のべた基礎をコンクリートの注入によって構築する、工場生産されたべた基礎用型枠、及びその型枠でべた基礎を構築するべた基礎施工方法に関する。
一般に、住宅などの小規模建築物の工事においては、コンクリートで基礎を構築しており、その種類としては、家の荷重を面で支えるべた基礎と、線で支える布基礎と、点で支える独立基礎とがある。それらの基礎は、根切り、割栗石敷設、捨コン打設、配筋、木材若しくは鋼材による型枠組、コンクリート打設、養生後型枠外し、レベル出し、土壌の埋戻し等を行って施工されるので、工数が多く、工期が長くなるという課題がある。
そこで、内部に鉄筋材を配材したコンクリート製型枠を工場で生産し、現場にその型枠を据えつけて、空洞部分にコンクリートを注入し、脱枠を行うことなく、そのまま埋戻せば構築できる、住宅基礎工事用型枠が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、配筋材を工場で配材するのが難しい上、保管・運搬時にコンクリートが破損する恐れがある。そこで、コンクリート製のベース型枠と立上り型枠、及び各種鉄筋材を個別に工場で作成し、現場では、ジョイント部材、型枠の受座、型枠上部及び下部を支持するクランパ等を用いてそれらを取り付けた後、コンクリートを打設する住宅用布基礎が提案されている(特許文献2参照)。
また、コンクリートで断面をL形に成型し、内壁面にナットを埋め込み、凹凸面を有するプレキャスト型枠を壁状に組み合わせて形成された外側型枠と、基盤から立ち上がった立上り筋を挟んで対向配置し、断面がL形のプレキャスト型枠の内壁面にボルトの捜通孔と凹凸面とを設けて壁状に組み合わせた内側型枠とを、ボルトナットで螺合させて連結し、両型枠の間にコンクリートを流し込んで固化させれば、そのまま布基礎が構築できる布基礎工法も提案されている(特許文献3参照)。
この方法によれば、工期が短縮できて組み立て作業も容易であるうえ、プレキャスト型枠内面に凹凸面を設ければ、コンクリートとの密着性が強固で基礎梁の強度を向上させることができる。
一方、予め工場で生産され、中央部にコンクリート充填空間を有し、その充填空間に底部が開放された連結開口を備えたコンクリートブロックを用いてべた基礎用型枠を構築し、現場打による作業時間と手間を少なくするべた基礎ブロックが提案されている(特許文献4参照)。
また、建築物の布基礎、あるいはべた基礎の基礎梁部分を工場生産によるプレキャストコンクリート製とし、上部及び下部を接続金物で接続するための軸ボルトが両端付近に埋め込まれ、その軸ボルトに、上下方向複数段に配筋された鉄筋を接続したPC基礎梁部材も提案されている(特許文献5参照)。
特許第2968102号公報 特開平9−268569号公報 特許第4610757号公報 特開2003−96792号公報 特許第3744922号公報
しかしながら特許文献2に記載された方法は、工場生産する部品点数が多い上、鉄筋も工場生産するので、規格化された住宅には有効であるが、個別設計する住宅には不向きであるうえ、べた基礎に適用することができない。また特許文献3に記載された方法は、ベースとなる部分を事前に構築する必要があり、ベース部分のコンクリートが固化するのを待ってから施工する必要があり工期がかかるうえ、べた基礎には適用できない。
また、特許文献4及び5に記載されたコンクリート部材は、内部に鉄筋が埋め込まれており、それ自体で基礎梁となり、コンクリートを注入すればべた基礎が構築できるようにブロック化されている。従って、かなり重いため、人力のみで型枠を建て込むのは困難である。
本発明は、かかる事情に鑑み、工場生産された人力で運べるコンクリート角柱や板状体を用いることにより、人力のみで簡便に型枠を作ることができる上、基礎梁や基礎スラブへのコンクリート打設が一気に行えて工期の短縮が図れ、さらに、板状体としてコンクリート板を使用すれば、コンクリートが固化した後も脱型する必要が無く、一層の工期短縮が図れ、高品質な基礎梁となるべた基礎用型枠、及びべた基礎施工方法を提供することを目的とする。
本発明のべた基礎用型枠は、小規模建築物のべた基礎の基礎梁をコンクリートの注入によって形成する、工場生産されたべた基礎用型枠であって、上記基礎梁が形成される方向に直交させて所定間隔毎に配置する所定の長さのコンクリート角柱であって、高さが一定のコンクリートの嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつ形成された第1コンクリート角柱、及び該嵩上台が天面中央付近の両側に2個所ずつと、一方の端の両側に1個所ずつ形成された第2コンクリート角柱と、隣接配置した上記第2コンクリート角柱それぞれの上記中央付近の片側2個所ずつの嵩上台それぞれに、垂直かつ並列に載架する、所定の幅と高さを有する第2板状体と、隣接配置した上記第1コンクリート角柱それぞれの天面に載架され、上記第2板状体よりも上記嵩上台の高さだけ高い第1板状体と、を備え、上記小規模建築物の外壁に沿って上記基礎梁が形成される個所には、上記第1コンクリート角柱それぞれを配置し、上記嵩上台に載架した上記第2板状体に並列に、上記第1板状体を載架する一方、該小規模建築物の内部に該基礎梁を形成する個所には、上記第2コンクリート角柱を配置すると共に、該嵩上台に該第2板状体を並列に載架することにより、該基礎梁にコンクリートを注入する基礎梁空間及び基礎スラブ空間が形成されることを特徴とする。
その場合、上記嵩上台が天面中央付近の片側に1個所形成された第3コンクリート角柱と、該嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつと片側に1個所形成され、一方の端の両側にも1個所ずつ形成された第4コンクリート角柱と、を備え、上記小規模建築物の外壁にそって形成される上記基礎梁が角をなす個所は、上記第3コンクリート角柱を該基礎梁の一方が形成される方向に配置して、上記第2板状体が直交する個所を該嵩上台に載架し、上記小規模建築物の内部に形成される上記基礎梁が上記角に直交する個所は、上記第4コンクリート角柱を、内部に形成される該基礎梁に直交する方向に配置して上記第2板状体が直交する個所を片側に1個所形成された上記嵩上台に載架することができる。
また、上記第1板状体及び上記第2板状体は、コンクリートを板状に成形したコンクリート板若しくは鋼を板状に成形した鋼板であって、上記べた基礎のコンクリートが固まるときに、該鋼板は撤去され、該コンクリート板は、該べた基礎の一部として残置されることができる。
このようにすれば、工場生産されたコンクリート角柱及び板状体を用いてべた基礎の型枠を人力で簡便に構築することが可能となる。また、コンクリート角柱に嵩上台を設けたことにより、基礎梁空間に注入されたコンクリートを基礎スラブ空間にも流出させることができるので、小規模建築物の内部に形成される基礎梁の両側や、外壁に沿って形成される基礎梁の内部側に基礎スラブが連続的に形成され、基礎梁空間や基礎スラブ空間へのコンクリート注入や打設を一括して一気に行い、工期を短縮化できる。
ここで、上記嵩上台は、所定の大きさのコンクリートブロックを上記コンクリート角柱の天面の所定の個所に接合されたものにすれば、工場生産の効率化が図れる上、個々の現場への融通性、適合性が向上する。
また、上記第1コンクリート角柱に載架された上記第1板状体上部と該第1コンクリート角柱の端との間に着脱自在に斜設して該第1板状体を支持する第1補強具と、上記第2コンクリート角柱に載架された一方の上記第2板状体上部と該第2コンクリート角柱の端に形成された上記嵩上台との間に着脱自在に斜設して一方の該第2板状体を支持する第2補強具と、を備えれば、基礎梁へコンクリートを注入する際の安全性が向上する。
本発明のべた基礎施工方法は、用地に地業を行い、防湿シートを敷いた上に、工場生産された所定の大きさの嵩上台が天面に形成された所定の長さのコンクリート角柱及び所定の幅と高さとを有する板状体を用いてべた基礎用型枠を形成し、該型枠にコンクリートを注入して構築する小規模建築物用のべた基礎施工方法であって、
上記小規模建築物の外壁に沿って基礎梁を形成する方向と直交させて所定の間隔毎に、嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつ形成された第1コンクリート角柱を配置すると共に、該小規模建築物の内部に該基礎梁を形成する方向に沿って、該方向と直交させて所定の間隔毎に、該嵩上台が天面中央付近の両側に2個所ずつと、一方の端の両側に1個所ずつ形成された第2コンクリート角柱を配置する第1工程と、隣接配置された上記第1コンクリート角柱それぞれの上記嵩上台から所定の距離離れた天面それぞれに、所定の幅及び高さを有する第1板状体を垂直に載架し、該第1板状体上部と該第1コンクリート角柱の端との間に第1補強具を斜設して着脱自在に固定し、該第1板状体を支持する第2工程と、上記第1コンクリート角柱を連係する鉄筋を上記第1板状体と上記嵩上台との間に、上記第2コンクリート角柱を連係する鉄筋を上記嵩上台の内側に、及び基礎スラブが形成される基礎スラブ空間に配筋する第3工程と、隣接配置された上記第1コンクリート角柱それぞれの上記嵩上台それぞれに、上記鉄筋を挟んで上記第1板状体と並列に、該第1板状体よりも上記嵩上台の高さだけ低い第2板状体を載架し、該第1板状体と該第2板状体の頂部それぞれを頂部金具で繋ぎ、上記小規模建築物の外壁に沿って上記基礎梁空間を形成する第4工程と、隣接配置された上記第2コンクリート角柱それぞれの中央付近に2個所ずつ形成された上記嵩上台それぞれに、上記鉄筋を挟んで上記第2板状体を並列に載架し、該第2板状体の一方の上部と該第2コンクリート角柱の端の両側に形成された上記嵩上台との間に第2補強具を斜設して着脱自在に固定し、該第2板状体それぞれの頂部を頂部金具で繋ぎ、上記小規模建築物の内部に上記基礎梁空間を形成する第5工程と、を含み、上記基礎梁空間にコンクリートを注入するとき、上記第2板状体の下から該コンクリートが流出して上記基礎スラブの一部が形成されることを特徴とする。
ここで、上記コンクリート角柱は、上記嵩上台が中央付近の片側に1個所形成された第3コンクリート角柱と、該嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつと片側に1個所形成され、一方の端の両側にも1個所ずつ形成された第4コンクリート角柱とを有し、上記第1工程は、上記小規模建築物の外壁にそって形成される上記基礎梁が角をなす個所には、上記第3コンクリート角柱を該基礎梁の一方が形成される方向に配置し、該小規模建築物の内部に形成される上記基礎梁が上記角に直交する個所には、上記第4コンクリート角柱を、内部に形成される該基礎梁に直交する方向に配置する工程を含むことが好ましい。
また、上記第4工程は、外壁に沿って形成される上記基礎梁が角をなす個所は、上記第2板状体が直交する個所を上記第3コンクリート角柱の中央付近の片側に1個所形成された上記嵩上台に載架し、上記第5工程は、内部に形成される上記基礎梁が上記角に直交する個所は、上記第2板状体が直交する個所を上記第4コンクリート角柱の中央付近の片側に1個所形成された上記嵩上台に載架する工程を含むことも好ましい。
さらに上記板状体は、コンクリートを板状に成形したコンクリート板若しくは鋼を板状に成形した鋼板を含み、上記第2工程の上記第1板状体、上記第4工程及び上記第5工程の上記第2板状体が上記鋼板の場合は、上記べた基礎のコンクリートが固まるときに、撤去され、該コンクリート板の場合は、該べた基礎の一部として残置することができる。
そして、上記第1補強具及び上記第2補強具は、上記べた基礎のコンクリートが固まったときに撤去することができる。
このようにすれば、工場生産されたコンクリート角柱及び板状体を用いてべた基礎の型枠を人力で構築することができ、基礎梁空間に注入されたコンクリートが基礎スラブ空間にも流出するので、基礎梁と基礎スラブへのコンクリートの注入や打設が一括して一気に行え、工期の短縮になる。また、板状体としてコンクリート板を使用すれば、べた基礎のコンクリートが固化した後も、そのコンクリート板を基礎梁の一部としてそのまま残置し、脱型の手間が省けるうえ、基礎梁の表面が工場生産されたコンクリート板なので高品質となる。
本発明によれば、工場生産され、内部に鉄筋や軸ボルトが埋め込まれていないコンクリート角柱及びPC板又は鋼板を用いて住宅などの小規模建築物の布基礎用型枠及びべた基礎用型枠が人力で構築できる。また、基礎梁や基礎スラブに一気にコンクリート注入や打設ができるので、ポンプ車による打設回数を減らすことができる。また、PC板を用いる場合は、型枠に注入されたコンクリートが固化された後に脱型する必要がなく、そのまま布基礎又はべた基礎の一部となるので工期の短縮が図れる。さらに工場生産されたPC板が基礎梁の表面となるため高品質な仕上がりとなる。
図1は、本実施形態の小規模建築物のべた基礎用型枠の一例を示す平面図である。り、図2から図7は、本実施形態のべた基礎用型枠を形成する、工場生産された主要物品の一例を示す図である。 図2は、第1コンクリート角柱を示す図である。 図3は、第2コンクリート角柱を示す図である。 図4は、第3コンクリート角柱を示す図である。 図5は、第4コンクリート角柱を示す図である。 図6は、第1補強金具を示す図である。 図7は、第2補強金具を示す図である。 図8は、本実施形態の小規模建築物の外壁に沿って形成されるべた基礎用型枠の断面図である。 図9は、本実施形態の小規模建築物の外壁に沿って形成されるべた基礎用型枠の正面図である。 図10は、本実施形態の小規模建築物の外壁に沿って形成されるべた基礎用型枠の平面図である。 図11は、本実施形態の小規模建築物の内部に形成されるべた基礎用型枠の断面図である。 図12は、本実施形態の小規模建築物の内部に形成されるべた基礎用型枠の正面図である。 図13は、本実施形態の小規模建築物の内部に形成されるべた基礎用型枠の平面図である。 図14は、小規模建築物の外壁に沿って形成される基礎梁の角を示す平面図である。 図15は、本実施形態のべた基礎施工方法のうち、一例として外壁に沿った基礎梁等の施工手順を示す図である。 図16は、本実施形態のべた基礎施工方法のうち、一例として外壁に沿った基礎梁等の施工手順を示す図である。 図17は、本実施形態のべた基礎施工方法のうち、一例として外壁に沿った基礎梁等の施工手順を示す図である。 図18は、本実施形態のべた基礎施工方法のうち、一例として外壁に沿った基礎梁等の施工手順を示す図である。 図19は、本実施形態のべた基礎施工方法のうち、一例として外壁に沿った基礎梁等の施工手順を示す図である。 図20は、本実施形態のべた基礎施工方法のうち、一例として外壁に沿った基礎梁等の施工手順を示す図である。
以下に、本発明の小規模建築物のべた基礎用型枠、及びべた基礎施工方法の実施形態について、図に基いて説明する。
図1は、本実施形態の小規模建築物のべた基礎用型枠の一例を示す平面図であり、図2から図7は、本実施形態のべた基礎用型枠を形成する、工場生産された主要物品の一例を示す図である。
図1に示すべた基礎用型枠5は、木造住宅の基礎を構築する地盤とベースとのなじみをよくするために、ベースの下部に砂、砕石を敷き、捨てコンクリートなど行った上に防湿シートを被せる、いわゆる地業を行った地盤上に構築される。
まず、べた基礎の基礎梁1が形成される方向に直交させて、所定の間隔(ここでは910mm)毎に、所定の大きささのコンクリート角柱10が配置される。
そして、コンクリート角柱10の天面10aには、同じ高さで、所定の大きさの載置面16を有する嵩上台8(図示していない)が設置されている。
ここで、本実施形態のコンクリート角柱10は、幅が300mm、長さが900mm、高さが50mmのものを使用しているが、必ずしもここで示した寸法に限定する必要はない。なお、コンクリート角柱10それぞれの長手方向の中心線上に少なくとも2個所に貫通孔(図示していない)を設け、地盤上に配置されたコンクリート角柱10の貫通孔に鉄棒を打ち込んで配置位置がずれるのを防止することにしてもよい。
隣接するコンクリート角柱10それぞれには、コンクリート角柱10の配置間隔と同じ幅で、高さの異なる2種類の板状体20を、嵩上台8又は天面10aに掛け渡し、載架されている。
板状体20は、工場生産されたコンクリート板又は鋼板で、それらのうちの何れかを使用する。なお、板状体20の四隅には、載架された板状体相互をしっかりと連結させるために、帯状金具で結合するボルト穴が設けてある。
なお、板状体20は、矩形の単純な平板であることから、図は省略するが、高さが高く、コンクリ―ト角柱10の配置間隔(910mm)に概ね等しい幅の第1板状体21と、幅は第1板状体21に等しいが、嵩上台8の高さ分だけ高さが低い第2板状体とがある。
本実施形態のコンクリート板は、幅が910mm、高さが600mm、厚さが35mmの第1コンクリート板21aと、幅が790mm、高さが450mm、厚さが35mmの第2コンクリート板22aとを用い、本実施形態の鋼板は、幅が455mm、高さが600mm、厚さが1.6mmの鋼板2枚をボルトで繋いだ第1鋼板21bと、幅が450mm、高さが450mm、厚さが1.6mmの鋼板2枚を繋いだ第2鋼板22bとを用いるが、必ずしもここで示した寸法に限定する必要はない。
図2から図5は、天面に、載置面を有し、同じ高さの嵩上台が設置されたコンクリート角柱を示す図であり、各図の(a)は平面図を表わし、(b)は正面図を表わしている。
嵩上台8は、コンクリート角柱10と一体成形してもよいし、セメント又は接着剤でコンクリート角柱接合したものであってもよく、嵩上台8が設置されたコンクリート角柱10は、その設置個所に基づいて4種に分類することができる。
第1コンクリート角柱11は、図2に示す通り、天面10aの中央付近10bの両側に、嵩上台8が1個所ずつ形成されており、第3コンクリート角柱13は、図4に示す通り、嵩上台8が片側に1個所だけ形成されている。
また、第2コンクリート角柱12は、図3に示す通り、天面10aの中央付近10bの両側に、嵩上台8が2個所ずつと、一方の端10cの両側に1個所ずつ形成されており、第4コンクリート角柱14は、図5に示す通り、天面10aの中央付近10bの両側に1個所ずつと片側に1個所形成され、さらに、一方の端10cの両側にも1個所ずつ形成されている。
ここで、本実施形態の嵩上台8のうち、中央付近10bに形成されたものは、高さが150mm、載置面16が90mm平方であり、一方の端10cの両側に形成されたものは、高さが150mm、載置面16が90mm×125mmに設定されているが、必ずしもここで示した寸法に限定する必要はない。
図1に示すように、小規模建築物の外壁にそって基礎梁1が形成される個所には、第1コンクリート角柱11が等間隔で配置されるが、基礎梁1が角をなしている個所には、第3コンクリート角柱13が配置される。
また、小規模建築物の内部に基礎梁1が形成される個所には、第2コンクリート角柱12が配置されるが、外壁に沿った基礎梁が角をなす個所に内部の基礎梁が交わる個所には、内部の基礎梁に直交させて第4コンクリート角柱14が配置される。
なお、第1コンクリート角柱11又は第2コンクリート角柱12が配置された個所とは異なる規格外の位置Xに基礎梁1を形成する必要がある場合には、その位置Xに第1コンクリート角柱11又は第2コンクリート角柱12を配置して相互間に基礎梁1を形成することができる。
そして、隣接する第1コンクリート角柱11それぞれの片側の1個所の嵩上台8それぞれに第2板状体22を掛け渡すように載架し、さらに嵩上台8よりも外側の天面10aそれぞれに、第2板状体22と並列に、第1板状体21を掛け渡すように載架する。 なお、基礎梁1が角をなしている個所は、第3コンクリート角柱13の1個所の嵩上台8に第2板状体22の直交個所を載架する。
その場合、第1板状体21の頂部と第2板状体22の頂部とを頂部金具25で連繋し、さらに、第1板状体21は、第1コンクリート角柱11との間に第1補強金具26を斜設して倒れるのを防止する。そして、基礎梁1を形成する基礎梁空間3と、基礎スラブ2を形成する基礎スラブ空間4が構築される。
また、隣接する第2コンクリート角柱12それぞれの中央付近10bの両側2個所ずつ形成されたうちの、片側2個の嵩上台8それぞれには、第2板状体22が2枚、垂直に、かつ並列に、掛け渡すようにして載架される。
なお、外壁に沿った基礎梁1が角をなしている個所に、内部の基礎梁1が交わる個所は、第4コンクリート角柱14が配置され、その中央付近10bの片側に1個所形成されている嵩上台8に、第2板状体22の直交個所を載架する。
その場合、隣接した第1板状体21相互、及び隣接した第2板状体22相互は、隅に設けた穴(図示していない)の位置に帯状金具又はL形金具を当ててボルトで締結して連結することができる。
そして、第2板状体22の頂部相互を頂部金具25で繋ぎ、さらに、一方の第2板状体22は、第2コンクリート角柱12の端に形成された嵩上台8との間に第2補強金具27を斜設して固定し、倒れないように支持する。
その結果、基礎梁1を形成する基礎梁空間3と、その基礎梁1に配置される基礎スラブ2の基礎スラブ空間4とが形成される。
ここで、載架された第1板状体21相互、及び第2板状体22相互は、帯状金具又はL形金具を用いてボルトで締結してしっかりと連結することができる。
図6及び図7は、工場生産された、板状体を支持する補強金具の一例を示す図であり、各図の(a)は側面図を表わし、(b)は正面図を表わしている。
図6に示す第1補強金具26は、断面がL形をした長さが概ね693mmの比較的長尺の鋼材で、両端にはボルトで固定する穴を設けてある。
第1補強金具26は、第1板状体21上部と第1コンクリート角柱11の天面10aとの間に斜設し、両端それぞれを着脱自在にボルトで固定し、基礎梁空間3にコンクリートを注入する際に第1板状体21が倒れないようにしっかりと支持される。
図7に示す第2補強金具27は、断面がL形をした長さが概ね547mmの比較的短い鋼材で、一方の端にはボルトで固定する穴があり、他方の端は、長さが300mm程度の帯状鋼材28の中央に接合されている。また、帯状鋼材28にはボルトで固定する穴が設けてある。
第2補強金具27は、第2板状体22上部と、第2コンクリート角柱12の一方の端10cの両側に1個所ずつ形成された嵩上台8との間に斜設され、一方の端10cを第2板状体22上部にボルトで着脱自在に固定し、他方の帯状鋼材28を、2個所の嵩上台8にボルトで着脱自在に固定する。
従って、第2板状体22は、基礎梁空間3にコンクリートを注入する際に倒れないようにしっかりと支持される。
図8から図10は、本実施形態の小規模建築物の外壁に沿って形成されるべた基礎用型枠の一例を示す図であり、図8は断面図、図9は正面図、図10は平面図である。
図8から図10に示すように、外壁に沿って形成されるべた基礎用型枠5は、天面10aの中央付近10b両側に嵩上台8が1個所ずつ形成され、基礎梁1の形成方向と直交させて第1コンクリート角柱11が配置される。そして、嵩上台8よりも外側の天面10aに、第1コンクリート板21aが垂直に載架されている。そして、第1コンクリート板21a
上部と第1コンクリート角柱11の端との間には第1補強金具26を斜設し、第1コンクリート板21aが倒れないように支持される。また、嵩上台8には、第1コンクリート板21aと同じ幅で、高さが嵩上台8の高さ分だけ低い第2コンクリート板22aが、第1コンクリート板21aと並列に載架される。
第1コンクリート板21aと第2コンクリート板22aに挟まれた基礎梁空間3及び基礎スラブ空間4には、鉄筋7が配筋される。
また、第1コンクリート板21aの頂部と第2板状体22aの頂部との間は、頂部金具25で連繋されている。
従って、基礎梁空間3にコンクリートが注入されると、そのコンクリートは、外壁側では第1コンクリート板21aに堰き止められる一方、内側は、第2コンクリート板22aの下から基礎スラブ空間4に流出するので、外壁に沿った基礎梁1とその基礎梁1に隣接する基礎スラブ2の一部が形成される。
なお、べた基礎のコンクリートが固まると、第1補強金具26は撤去される。また、第1板状体21及び第2板状体22に鋼板を使用している場合は、それらの鋼板も撤去される。
ただし、第1コンクリート板21a及び第2コンクリート板22aを使用している場合は、べた基礎のコンクリートが固まっても撤去せず、そのまま残置してべた基礎の一部になる。
図11から図13は、本実施形態の小規模建築物の内部に形成されるべた基礎用型枠の一例を示す図であり、図11は断面図、図12は正面図、図13は平面図である。
図11から図13に示すように、小規模建築物の内部に形成されるべた基礎用型枠5は、天面10aの中央付近10bの両側に、嵩上台8が2個所ずつと、一方の端10cの両側に1個所ずつ形成された第2コンクリート角柱12が配置される。
そして、両側に、2個所ずつ形成された嵩上台8の片側の1個所ずつに、第2板状体22が、垂直、かつ並列に載架されている。第2コンクリート角柱12の端に形成された嵩上台8と、一方の第2板状体22上部との間には第2補強金具27を斜設し、第2板状体22が倒れないように支持し、第2板状体22の頂部相互間は、頂部金具25で連繋する。
また、第2板状体22相互に挟まれた基礎梁空間3及び基礎梁空間3の両側に隣接配置された基礎スラブ空間4には、鉄筋7が配筋されている。
従って、基礎梁空間3にコンクリートが注入されると、そのコンクリートは、第2板状体22の下から基礎スラブ空間2に流出するので、小規模建築物の内部の基礎梁1とその基礎梁1に隣接する基礎スラブ2の一部が形成される。
なお、べた基礎のコンクリートが固まると、第2補強金具27は撤去される。また、第2板状体22に鋼板を使用している場合は、それらの鋼板も撤去されるが、第2板状体22にコンクリート板が使用された場合は、べた基礎のコンクリートが固まっても撤去せず、そのまま残置してべた基礎の一部になる。
図14は、小規模建築物の外壁に沿って形成される基礎梁の角を示す平面図である。
図14に示すように、外壁に沿った基礎梁1の角には、嵩上台8が片側に1個所だけ形成された第3コンクリート角柱13が配置される。
配置する方向は、一方の基礎梁1には直交し、他方の基礎梁1には平行となる。
従って、嵩上台8が2個所ある第1コンクリート角柱11では、第1板状体21が天面10aに載架できなくなる一方、第2板状体22は、直交しており、その直交個所を載架する嵩上台は1個所だけになっている。
図15から図20は、本実施形態のべた基礎施工方法のうち、一例として外壁に沿った基礎梁等の施工手順を示す図である。各図において(a)は断面図であり、(b)は、正面図を表わしている。また、各図の破線は、次工程を行う個所を示す。
図15は、小規模建築物のべた基礎を構築する地盤Gと基礎スラブ2等とのなじみをよくするために、基礎梁1及び基礎スラブ2を構築する地盤Gの下部に砂、砕石、捨てコンクリートなどの地業を行い、防湿シートを敷設する。
図16は、天面10aの中央付近10bに嵩上台8が2個所形成された第1コンクリート角柱11を、外壁を構築する側の防湿シート上に一定間隔で配置する(第1工程)。
ここでは図示していないが、小規模建築物の内部に基礎梁を形成する個所には、天面10aの中央付近10bの両側に、嵩上台8が2個所ずつと、一方の端10cの両側に1個所ずつ嵩上台8が形成された第2コンクリート角柱が配置され、外壁に沿った基礎梁1の角には、嵩上台8が片側に1個所だけ形成された第3コンクリート角柱13が配置される。
また外壁に沿った基礎梁が角をなす個所に内部の基礎梁が交わる個所には、内部の基礎梁に直交させて第4コンクリート角柱14が配置される。
そして、隣接配置された第1コンクリート角柱11それぞれの天面10aの外壁側それぞれに第1コンクリート板21aを掛け渡すようにして垂直に載架する。そして、第1コンクリート板21a上部と第1コンクリート角柱11の天面10aの端との間に第1補強金具26を斜設して固定し、第1コンクリート板21aを支持する(第2工程)。
次に、基礎梁1が形成される基礎梁空間3及び基礎スラブ2が形成される基礎スラブ空間4に鉄筋7を配筋する(第3工程)。
図17は、隣接配置された第1コンクリート角柱11それぞれの片側の嵩上台8それぞれに、第2コンクリート板22aを、第1コンクリート板21aと並列に載架し、基礎梁空間3及び基礎スラブ空間4を形成する(第4工程)。
ここでは図示していないが、小規模建築物の内部の基礎梁を形成する第2コンクリート角柱12の場合は、図11に示すように、両側に、2個所ずつ形成された嵩上台8の片側の1個所ずつに、第2板状体22が、垂直、かつ並列に載架し、第2コンクリート角柱12の端に形成された嵩上台8と、一方の第2板状体22上部との間には第2補強金具27を斜設して、第2板状体22が倒れないように支持し、第2板状体22の頂部相互間は、頂部金具25で連繋する。
図18は、基礎梁空間3にコンクリートを注入する。第2コンクリート板22aは、嵩上台8で嵩上されているので、注入されたコンクリートが第2コンクリート板22aの下から基礎スラブ空間4に流出する。そして、第1コンクリート角柱11の周囲及び嵩上台8の周囲はコンクリートで固められ、べた基礎の一部が形成される。
ここでは図示していないが、小規模建築物の内部に基礎梁を形成する場合は、図11に示すように、並列に載架された第2板状体22それぞれは、嵩上台8で嵩上されているので、注入されたコンクリートが第2板状体22それぞれの下から流出し、基礎梁の両側にべた基礎の一部となる基礎スラブが形成される。
図19は、べた基礎のコンクリートが固まると、第1補強金具26及び第2補強金具27を取り外し、撤去する。
図20は、完成されたべた基礎の一部を示す。外壁に沿った基礎梁1は、第1コンクリート角柱11の天面10aのレベルから第1コンクリート板21aの頂部までの基礎梁1外壁面が形成され、その内側には嵩上台8の高さの基礎スラブ2が形成される。
ここでは図示していないが、内部の基礎梁1は、第2コンクリート角柱12の両側2個所ずつ形成された嵩上台8それぞれに並列に載架された第2コンクリート板22aで形成され、その両側に嵩上台8の高さの基礎スラブ2が形成される。
小規模建築物のべた基礎用型枠を構築するために使用する物品を、少数のシンプルな構造に規格化することができるので工場生産が容易になり、コストダウンが図れる。
1 基礎梁
2 基礎スラブ
3 基礎梁空間
4 基礎スラブ空間
5 べた基礎用型枠
7 鉄筋
8 嵩上台
10 コンクリート角柱
10a 天面
10b 中央付近
10c 一方の端
11 第1コンクリート角柱
12 第2コンクリート角柱
13 第3コンクリート角柱
14 第4コンクリート角柱
16 載置面
20 板状体
21 第1板状体
21a 第1コンクリート板
22 第2板状体
22a 第2コンクリート板
25 頂部金具
26 第1補強金具
27 第2補強金具
28 帯状鋼材

Claims (10)

  1. 小規模建築物のべた基礎の基礎梁をコンクリートの注入によって形成する、工場生産されたべた基礎用型枠であって、
    前記基礎梁が形成される方向に直交させて所定間隔毎に配置する所定の長さのコンクリート角柱であって、高さが一定のコンクリートの嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつ形成された第1コンクリート角柱、及び該嵩上台が天面中央付近の両側に2個所ずつと、一方の端の両側に1個所ずつ形成された第2コンクリート角柱と、
    隣接配置した前記第2コンクリート角柱それぞれの前記中央付近の片側2個所ずつの嵩上台それぞれに、垂直かつ並列に載架する、所定の幅と高さを有する第2板状体と、
    隣接配置した前記第1コンクリート角柱それぞれの天面に載架され、前記第2板状体よりも前記嵩上台の高さだけ高い第1板状体と、を備え、
    前記小規模建築物の外壁に沿って前記基礎梁が形成される個所には、前記第1コンクリート角柱それぞれを配置し、前記嵩上台に載架した前記第2板状体に並列に、前記第1板状体を載架する一方、該小規模建築物の内部に該基礎梁を形成する個所には、前記第2コンクリート角柱を配置すると共に、該嵩上台に該第2板状体を並列に載架することにより、該基礎梁にコンクリートを注入する基礎梁空間及び基礎スラブ空間が形成されることを特徴とするべた基礎用型枠。
  2. 前記嵩上台が天面中央付近の片側に1個所形成された第3コンクリート角柱と、該嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつと片側に1個所形成され、一方の端の両側にも1個所ずつ形成された第4コンクリート角柱と、を備え、
    前記小規模建築物の外壁にそって形成される前記基礎梁が角をなす個所は、前記第3コンクリート角柱を該基礎梁の一方が形成される方向に配置して、前記第2板状体が直交する個所を該嵩上台に載架し、
    前記小規模建築物の内部に形成される前記基礎梁が前記角に直交する個所は、前記第4コンクリート角柱を、内部に形成される該基礎梁に直交する方向に配置して前記第2板状体が直交する個所を片側に1個所形成された前記嵩上台に載架することを特徴とする請求項1記載のべた基礎用型枠。
  3. 前記第1板状体及び前記第2板状体は、コンクリートを板状に成形したコンクリート板若しくは鋼を板状に成形した鋼板であって、前記べた基礎のコンクリートが固まるときに、該鋼板は撤去され、該コンクリート板は、該べた基礎の一部として残置されることを特徴とする請求項1記載のべた基礎用型枠。
  4. 前記嵩上台は、所定の大きさのコンクリートブロックを前記コンクリート角柱の天面の所定の個所に接合されたものであることを特徴とする請求項1記載のべた基礎用型枠。
  5. 前記第1コンクリート角柱に載架された前記第1板状体上部と該第1コンクリート角柱の端との間に着脱自在に斜設して該第1板状体を支持する第1補強具と、前記第2コンクリート角柱に載架された一方の前記第2板状体上部と該第2コンクリート角柱の端に形成された前記嵩上台との間に着脱自在に斜設して一方の該第2板状体を支持する第2補強具と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のべた基礎用型枠。
  6. 用地に地業を行い、防湿シートを敷いた上に、工場生産された所定の大きさの嵩上台が天面に形成された所定の長さのコンクリート角柱及び所定の幅と高さとを有する板状体を用いてべた基礎用型枠を形成し、該型枠にコンクリートを注入して構築する小規模建築物用のべた基礎施工方法であって、
    前記小規模建築物の外壁に沿って基礎梁を形成する方向と直交させて所定の間隔毎に、嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつ形成された第1コンクリート角柱を配置すると共に、該小規模建築物の内部に該基礎梁を形成する方向に沿って、該方向と直交させて所定の間隔毎に、該嵩上台が天面中央付近の両側に2個所ずつと、一方の端の両側に1個所ずつ形成された第2コンクリート角柱を配置する第1工程と、
    隣接配置された前記第1コンクリート角柱それぞれの前記嵩上台から所定の距離離れた天面それぞれに、所定の幅及び高さを有する第1板状体を垂直に載架し、該第1板状体上部と該第1コンクリート角柱の端との間に第1補強具を斜設して着脱自在に固定し、該第1板状体を支持する第2工程と、
    前記第1コンクリート角柱を連係する鉄筋を前記第1板状体と前記嵩上台との間に、前記第2コンクリート角柱を連係する鉄筋を前記嵩上台の内側に、及び基礎スラブが形成される基礎スラブ空間に配筋する第3工程と、
    隣接配置された前記第1コンクリート角柱それぞれの前記嵩上台それぞれに、前記鉄筋を挟んで前記第1板状体と並列に、該第1板状体よりも前記嵩上台の高さだけ低い第2板状体を載架し、該第1板状体と該第2板状体の頂部それぞれを頂部金具で繋ぎ、前記小規模建築物の外壁に沿った前記基礎梁空間を形成する第4工程と、
    隣接配置された前記第2コンクリート角柱それぞれの中央付近に2個所ずつ形成された前記嵩上台それぞれに、前記鉄筋を挟んで前記第2板状体を並列に載架し、該第2板状体の一方の上部と該第2コンクリート角柱の端の両側に形成された前記嵩上台との間に第2補強具を斜設して着脱自在に固定し、該第2板状体それぞれの頂部を頂部金具で繋ぎ、前記小規模建築物の内部に前記基礎梁空間を形成する第5工程と、を含み、
    前記基礎梁空間にコンクリートを注入するとき、前記第2板状体の下から該コンクリートが流出して前記基礎スラブの一部が形成されることを特徴とするべた基礎施工方法。
  7. 前記コンクリート角柱は、前記嵩上台が中央付近の片側に1個所形成された第3コンクリート角柱と、該嵩上台が天面中央付近の両側に1個所ずつと片側に1個所形成され、一方の端の両側にも1個所ずつ形成された第4コンクリート角柱とを有し、
    前記第1工程は、
    前記小規模建築物の外壁にそって形成される前記基礎梁が角をなす個所には、前記第3コンクリート角柱を該基礎梁の一方が形成される方向に配置し、該小規模建築物の内部に形成される前記基礎梁が前記角に直交する個所には、前記第4コンクリート角柱を、内部に形成される該基礎梁に直交する方向に配置する工程を含むことを特徴とする請求項6記載のべた基礎施工方法。
  8. 前記第4工程は、
    外壁に沿って形成される前記基礎梁が角をなす個所は、前記第2板状体が直交する個所を前記第3コンクリート角柱の中央付近の片側に1個所形成された前記嵩上台に載架し、
    前記第5工程は、
    内部に形成される前記基礎梁が前記角に直交する個所は、前記第2板状体が直交する個所を前記第4コンクリート角柱の中央付近の片側に1個所形成された前記嵩上台に載架する工程を含むことを特徴とする請求項7記載のべた基礎施工方法。
  9. 前記板状体は、コンクリートを板状に成形したコンクリート板若しくは鋼を板状に成形した鋼板を含み、
    前記第2工程の前記第1板状体、前記第4工程及び前記第5工程の前記第2板状体が
    前記鋼板の場合は、前記べた基礎のコンクリートが固まるときに、撤去され、該コンクリート板の場合は、該べた基礎の一部として残置することを特徴とする請求項6記載のべた基礎施工方法。
  10. 前記第1補強具及び前記第2補強具は、前記べた基礎のコンクリートが固まったときに撤去することを特徴とする請求項6記載のべた基礎施工方法。
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