JP3603957B2 - Pc部材の現場製造施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、PC(プレキャスト)部材の現場製造施工方法、すなわちPC壁パネルなどのPC部材を工場生産しないで、建設現場で製造し、PC建築物を組立て施工する建設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常は、PC建築物を建造するには、PC壁パネルなどのPC部材を製造する専用の工場を設備し、PC工場で製造したPC壁パネルなどの部材を建設現場に運搬して組立て建設する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにPC専用工場で製造したPC壁パネルなどを車で建設現場に運搬するには、道路交通法上の規制から、PC壁パネルなどのサイズの制限を受ける。
【0004】
PC壁パネルなどの製造がPC工場に集中するので、建設現場への運送のために、大量の車両が投入されるが、PC部材の車両への積込み人件費や運送費など、多大な運送費用を要する。
【0005】
PC工場と建設現場とが遠隔な場合は、運送費が嵩むだけでなく、運送に長時間を要するため、PC建築のメリットと言われている低廉化や工期の短縮などの効果が低い。
【0006】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、PC建築物を建設する現場の狭小な領域でPC壁パネルなどの部材を製造し、かつ効率的に組立て施工可能とすることにある。つまり、建設現場から離れたPC専用工場でPC部材を製造し、現場に搬送して組立てるという発想を一掃するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。
請求項1は、建物を建造する建設領域に隣接して、水平の作業ステージを施工し、この作業ステージ上で成形したPC壁パネルの上で、順次上側のPC壁パネルを成形していく積み上げ式製造を行なっている間に、建設領域ではスラブ施工を行ない、スラブ施工後に、積み上げ式製造されたPC壁パネルをクレーンで建設領域のスラブ上に移動して建て付けし、作業ステージをPC壁パネルの製造に使用していない間は、施工に要する他の部材の製造を行ない、前記の作業ステージを、PC壁パネルの積み上げ式製造と他の作業に交互に用いることを特徴とするPC部材の現場製造施工方法である。
【0008】
水平の作業ステージさえ有れば、PC壁パネルなどPC部材は専用のPC工場でなく、建設現場でも製造可能となる。そして、建設領域に隣接した狭い敷地でも、作業ステージを水平に施工することは可能である。
【0009】
したがって、請求項1のように、建設領域に隣接して、水平の作業ステージを施工し、この作業ステージ上でPC部材を製造し、製造したPC部材をクレーンで移動して、組立て施工していくことが可能となる。
【0010】
このように、隣接した敷地に作業ステージを設けて、その上でPC部材を製造すれば、製造したPC部材を直ちにそのまま建設領域にクレーンで移動して組立て施工できるので、従来のような専用のPC工場は全く不要となり、そのための経費も節減される。また、車両などによる運搬の問題やそれに付随する問題も解消される。
【0011】
さらに、作業ステージ上で成形したPC壁パネルの上で、順次上側のPC壁パネルを成形していく積み上げ式製造を行なっている間に、建設領域ではスラブ施工を行なう。また、スラブ施工後に、積み上げ式製造されたPC壁パネルをすべて建設領域のスラブ上に移動して建て付けし、作業ステージをPC壁パネルの製造に使用していない間は、スラブ型枠などのような施工に要する他の部材の製造を行なう。したがって、前記の作業ステージを、PC壁パネルの積み上げ式製造と他の作業に交互に用いることができ、効率的に使用できる。
【0012】
本発明の発明者らが、特願2000−114365号において提案した方法によると、PC壁パネル1枚分の狭い敷地でも、多数のPC壁パネルを連続的に製造しながら積み上げていくことができる。したがって、このPC壁パネル製造方法によると、建設現場に隣接した狭い敷地でも、PC壁パネルを建設現場で製造できる。
【0013】
そのため、1階用のPC壁パネルを製造している間に、1階のスラブを施工し、1階用のPC壁パネルの建て付けの準備をすることができる。そして、製造したPC壁パネルを全部クレーンで現場に移動した後は、その作業ステージが開いているので、空いた作業ステージを利用して、次の2階スラブ施工のための型枠の製造や階段などのための型枠の製造などの大工仕事ができる。
【0014】
このような作業を作業ステージの上で交互に行なうことによって、1階、2階…というように、スラブ施工とPC壁パネルの建て付けを順次進行でき、狭い作業ステージを効果的に利用することで能率的に施工作業を遂行できる。その結果、建設現場の狭い敷地でも、PC専用工場に劣らない製造作業が可能となり、工期も大幅に短縮でき、かつ安価に施工可能となる。
【0015】
さらに、作業ステージ上で積み上げ製造されたPC壁パネルは、直ちに建設領域にクレーン移動して組立て施工されるので、広大なストックヤードも不要となり、逆に狭い建設現場で効率的に製造施工できる。
【0016】
請求項2は、建設領域に隣接して設置される水平の作業ステージであって、枕木状のコンクリート基礎を間隔を置いて複数形成してあり、その上に型鋼や木柱等の大引材を水平に複数本載置し、各大引材の上に金属パイプや角材等の多数の根太材を等間隔に配置し、その上に金属板その他の作業床板を敷いて成る建設現場用の作業ステージである。
【0017】
このように、建設領域に隣接して作業ステージを設置する場合に、枕木状のコンクリート基礎を間隔を置いて複数形成すれば、その上に型鋼や木柱等の大引材を水平に複数本載置し、各大引材の上に金属パイプや角材等の多数の根太材を等間隔に配置し、その上に作業床板を敷くことによって、容易に現場用の作業ステージを実現できる。
【0018】
このように、型鋼などの大引材を水平に複数本載置するための枕木状のコンクリート基礎を間隔をおいて複数形成するので、作業ステージ用の敷地は大雑把な整地で足り、短期間にかつ安価に作業ステージを実現できる。また、枕木状のコンクリート基礎さえ施工すれば、後は既存の型鋼や角パイプ、鉄板などを敷設するだけであるから、容易に完成でき、施工期間も極めて短くて済む。
【0019】
請求項3は、建設領域に隣接して設置される水平の作業ステージであって、少なくとも砂を敷いて水平に均し、その上に金属板その他の敷板を敷いてから、該敷板上に型鋼や木柱等の大引材を水平に複数本載置し、前記各大引材の上に金属パイプや角材等の多数の根太材を等間隔に配置し、その上に金属板その他の作業床板を敷いて成る建設現場用の作業ステージである。敷板や作業床板は、木製でも、合成樹脂製でも、コンクリート製でもよい。材料は特に限定しない。
【0020】
敷地が平坦でない場合は、請求項2のように、整地の必要のない枕木状コンクリート基礎を用いるのが良いが、ほぼ平坦な敷地の場合は、請求項3のように、直ちに砂を敷いて水平に均し、その上に金属板その他の敷板を敷いてから、該敷板上に型鋼や木柱等の大引材を水平に複数本載置し、前記各大引材の上に金属パイプや角材等の多数の根太材を等間隔に配置し、その上に金属板その他の作業床板を敷いて成る作業ステージを採用すると、枕木状コンクリート基礎を打設する必要がなく養生期間も不要であり、使用後の撤去も簡便である。
【0021】
前記のように、枕木状コンクリート基礎を打設したり、砂を敷いて水平に均したりして水平の作業ステージを施工して、PC壁パネルの製造などに使用し、建物が完成したら、その後は、作業ステージは不必要であり、邪魔である。
したがって、建物が完成した後は、作業ステージを構成する全ての部材を撤去し、作業ステージ用の部材を残置しないで済むので、作業ステージのための敷地が犠牲になるようなこともない。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に本発明によるPC部材の現場製造施工方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。まず、図1から図3において、本発明の発明者らが特願2000−114365号において提案したPCパネルの積上式製造方法を説明する。図1は積上式製法によってPC壁パネルを製造している状態の全容を示す斜視図である。
【0023】
1は地盤であり、その上に直にコンクリートを打設して平面度の高いコンクリート製の作業ステージ2を形成して、定盤にする。この作業ステージ2の上で、PC壁パネルP1、P2…を成形し、順次重ねていく。
【0024】
最初の最下部のPC壁パネルP1は、作業ステージ2の上に型枠をセットし、かつシートを敷いて、その上にコンクリートを打設して製造する。そして、前記型枠を外した状態で、今度は、先に成形したPC壁パネルP1を定盤にして、その上のPC壁パネルP2を成形する。
【0025】
図1は、2段目のPC壁パネルP2の上に、3段目のPC壁パネルP3を製造するための型枠3をセットした状態を示す。
各PC壁パネルP1、P2には、予め横向きアンカーを埋め込み、このアンカーにフォームタイ(登録商標、以下同様)4を連結し、型枠締め付け金具5を取り付けることによって、型枠3を下段のPC壁パネルP2に取り付け固定してある。
【0026】
そして、PC壁パネルP2の上面にシートを敷いた状態で、その上にコンクリートを打設し養生することで、PC壁パネルP3が完成する。
なお、型枠3は、軽量化とコストダウンのために合板6を使用し、その上端と下端に水平に鋼製角パイプ7を重ねて固定し、補強している。
【0027】
各PC壁パネルP1、P2、P3には軸筋8が埋設されており、コッター部9には、U字状の連結筋10が埋設されている。
【0028】
次に、図2において、最初の最下段のPC壁パネルP1の製造方法を説明する。
最初のPC壁パネルP1を製造する際は、型枠3を支持する下段のPC壁パネルが無いので、図示のように、コンクリート製の作業ステージ2にアンカーボルト11を立てて、つっかい板12を固定する。
【0029】
つまり、四角状にセットした型枠3の合板6に固定した下側の鋼管7をつっかい板12で押さえつけ、つっかい板12の先端を外側から合板6に突き当てて、型枠3が外側に倒れるのを防いでいる。
4辺すべての型枠3について、しかも1辺を2か所以上でつっかい板12によって固定する。
【0030】
作業ステージ2の上面には、打設されたコンクリートが作業ステージ2に付着するのを防ぐために、セパレーター用のシート13を敷いておく。
このシート13は、単なるセパレートのためだけであれば、ビニールシートなどで足りるが、生コンクリートから発生するコンノロがタイル面などに付着するのを防ぐには、吸水性シートを用いる。
吸水性シートの場合は、無数の連結孔が開いているので、コンノロを効果的に吸収する。
【0031】
作業ステージ2の上面が、正確に水平度が出されている場合は、その上にシート13を敷くだけでよいが、平面度が不十分な場合は、レベルモルタルを散布して水平度を出してからシート13を敷く。
または、コスト面を考慮して、砂を撒き、砂面を水平に均してからシート13を敷いてもよい。
【0032】
また、各辺の合板6には、上の段のPC壁パネルP2を成形する型枠を保持するための横向きアンカー14を予めセットしておく。
この状態で、型枠内部に前記の各鉄筋8、10を配筋してから、コンクリートを打設し養生する。
【0033】
型枠3の高さ寸法Hは、PC壁パネルの各種の厚さtに対応できるように、予め大きめに製作してある。
また、合板6が吸水して劣化するのを防ぐために、粘着テープなどを貼っておくと、繰り返し使用できる。
【0034】
コンクリートを打設した後、一晩程度の養生で、当該PC壁パネルP1の上で、次の作業を行なうことができる。
【0035】
1段目のPC壁パネルP1の短期養生が終わると、その型枠を取り外し、1段目のPC壁パネルP1の上に、シート13を敷いて、2段目のPC壁パネルP2を成形する。
【0036】
図3は、2段目のPC壁パネルP2の上に3段目のPC壁パネルP3を成形した状態である。
このように下段のPC壁パネルP2の上にシート13を敷き、しかも下段のPC壁パネルP2に予め埋め込んだ横向きアンカー14の外端にフォームタイ(同上)4を連結し、型枠締め付け金具5を取り付けて、この型枠締め付け金具5で型枠3の下側の鋼管7を外側から押さえつけることによって、上側の型枠3を固定する。
【0037】
そして、型枠3中にセパレート用のシート13を敷き、かつ配筋を行なった状態で、コンクリートを打設して養生すると、PC壁パネルP3が完成する。
【0038】
図示のように、左右の型枠3、3に取り付けた横向きアンカー14・14の内端同士の間に鉄筋15を連結しておけば、左右の型枠3、3がコンクリートの圧力で外側に押し拡げられて膨らむのを防止できる。前後の型枠の横向きアンカー間にも同様に鉄筋を連結しておく。
【0039】
さらに確実性を期すために、図1のように、隣接する上側鋼管7、7の上に連結板17を渡して、万力18で固定すると、各型枠3の上端が開くのを確実に防止できる。
図では、左手前の1か所しか示されていないが、4角全体に使用することは言うまでもない。
【0040】
このような積上式の成形法では、成形して養生した後に脱型した型枠は、そのすぐ上の段の型枠として組み立てて再使用するので、従来の工法に比べると、型枠が少なくてすみ、作業も簡便であり、作業能率が向上する。
積み上げ製造する製品は、パネル状であればよく、壁パネル以外の製造にも適用できる。
なお、作業ステージ2は、図8、図9のような簡易な施工法もある。
【0041】
図4から図7は、前記のPC壁パネルの積み上げ式製法で製造したパネルで建物を組立て施工していく方法を工程順に示す側面図である。
図4は最初の工程であり、まず建設現場を整地して、建物を建造する建設領域Wに杭打ちその他の地業工事を行ない、次いで、図のように、1階部分のスラブすなわち基礎スラブ20を施工する。
この間に、前記の作業ステージ2を水平に施工すると共に、その上で前記の積み上げ式製法によって1階部分に使用するPC壁パネルP1、P2…を製造しておく。
【0042】
作業ステージ2の広さは、1枚のPC壁パネルと同程度のサイズで足りる。
その個数は、1組だけでは足りない場合は、建物の規模や敷地の状況などに応じて複数組設けてもよい。
あるいは、大面積の作業ステージを1組だけ設けて、その上の2か所以上の領域で積み上げ式製造を行なってもよい。
【0043】
次いで、図5のように、前記の建設領域と作業ステージ2との間にクレーンCを配置する。
そして、作業ステージ2上で製造されたPC壁パネルP1、P2…をクレーンCで建設領域Wに移動し、先に施工した基礎スラブ20の上に建て付けていく。
21は支持パイプであり、基礎スラブ20上で、PC壁パネルPが前後に倒れないように支持している。
【0044】
このようにして、作業ステージ2上で積み上げ式製法で製造したPC壁パネルP…をクレーンCで吊り上げて建設領域Wに移動し、基礎スラブ20上に建て付けていく。
作業ステージ2上のPC壁パネルを全部移動した後は、その上の階のスラブを施工する準備を作業ステージ2上で行なう。
すなわち、スラブ施工に必要なスラブ型枠などを製造する。
【0045】
作業ステージ2は、水平でかつ平面度が高いので、特に精度を要する部材は作業ステージ上で製造する。
製造した型枠などの部材は、状況に応じて、作業ステージ上に積み上げて置いてもよいし、作業ステージの周囲に一時保管しておいてもよいし、徐々に建設領域Wのスラブ20上に移動しておいてもよい。
【0046】
図5で移動した各PC壁パネルP…の建て付けが終わり、2階部分のスラブ施工が可能となったら、
図6のように、1階のPC壁パネルPの上に、作業ステージ2上で製造した型枠fを組立て、次いでコンクリートを打設し養生する。
このようにスラブ施工をしている間は、前記の作業ステージ2は空いているので、作業ステージ2では再び図1〜図3の積み上げ式製法によって、2階部分に使用するPC壁パネルを製造する。
【0047】
そして、2階部分のスラブ22の養生が終わり、型枠を解体した後、図7のように、作業ステージ2上で製造したPC壁パネルP…をクレーンCで移動して、2階部分に建て付けていく。
このように、建設領域Wと隣接する作業ステージ2上でPC壁パネルを現場製造してはクレーンで移動して建て付けを行ない、次いでスラブを施工するという作業を繰り返すことによって、PC建築物を建造する。
【0048】
作業ステージ2上でPC製造するのはパネル類だけでなく、建物の規模や構造に応じて、梁や柱、階段、ベランダ、各部の手すり、その他の各種部材も製造できることは言うまでもない。
また、前記のように型枠製造その他の大工仕事もでき、特に精度を要する作業に適している。このほか、タイルの先付け加工や部材の原寸法当て確認なども行える。
【0049】
このように、作業ステージ上では、各種のPC部材を製造するので、コンクリート運搬車が横づけできるような通路配置計画を行なう。
また、作業ステージ上で製造した各種部材を、クレーンによって建設領域に移動できるような位置に、作業ステージを設置する。
【0050】
以上のように本発明によると、PC専用工場でなく、建築現場の作業ステージでPC部材を製造でき、一般道路を使用して車両で運搬する必要がないので、PC部材の寸法上の制限を受けない。したがって、建物に応じて、PC部材の寸法を自由に設定できる。また、運搬時の震動や衝撃などで、部材の寸法精度が落ちたりするようなこともなく、高品質の建物を提供できる。
【0051】
作業ステージは、PC部材などの製造だけでなく、地鎮祭や上棟式、竣工式などのような建築現場で行われる祝い儀式などのための仮設ステージとしても利用できる。なお、作業ステージを施工するための資材などは、現地でリース調達が可能であるから、資材の運搬からも開放される。
【0052】
したがって、PC部材を製造するための原料や資材から製造のための作業ステージなど全てを現地調達して、PC部材をすべて現場で、しかも狭いスペースで製造し建造できることになる。
【0053】
こうしてPC部材の製造も完了し、建物が完成した後は、前記の作業ステージ2は不必要となる。
そのまま駐車場などとして使用できればよいが、作業ステージが邪魔な場合もある。
そのような場合を想定すると、解体撤去が容易な作業ステージが望まれる。図8、図9は、このような要望を満たせる作業ステージの実施形態である。
【0054】
図8は比較的平坦度の悪い敷地をそのまま利用する作業ステージ施工法であり、(1)は平面図、(2)は正面図、(3)は側面図である。この施工法は、枕木状のコンクリート基礎24を、例えば2〜3m程度の間隔で、数カ所設ける。すなわち、コンクリート基礎24の下に、基礎栗石25を敷き、その上に、型枠を用いて、枕木状のコンクリート基礎24を打設形成する。
【0055】
これらのコンクリート基礎24…の上面が可能な限り水平に揃うように測定しながら、コンクリート打設する。
図示例では、各コンクリート基礎24は、幅が例えば約50cm、長さが3m程度、各コンクリート基礎24・24の間隔は約2mである。
なお、補強のために、内部にワイヤーメッシュや異形鉄筋などを埋設するのがよい。
【0056】
各コンクリート基礎24を養生した後、その上にH型鋼26を渡す。
すなわち、幅約20cm、高さ約20cm、長さ約8mの3本のH型鋼26を、約1〜1.3mの間隔で平行に配置する。
このとき、各H型鋼26の上面が水平に揃うように測定し、低い箇所が有れば薄板などを挟んで調節する。
【0057】
次に、3本のH型鋼26の上面に、約5cm角の鋼製角パイプ27を例えば約30cm間隔で配置する。
そして、その上に、金属板あるいは合板などの作業床板28を敷くことによって、作業ステージ2が完成する。
図のH型鋼26に代えてE型鋼などのような他の型鋼を採用してもよく、木造住宅用の木柱などを代用してもよい。
また、角パイプ27に代えて丸パイプを用いてもよく、木製の角材を代用してもよい。
【0058】
なお、H型鋼26や角パイプ27は、木造住宅における大引や根太に相当するので、それぞれ「大引材」および「根太材」と総称することもできる。
【0059】
こうして完成した作業ステージ2の作業床板28の上で、積み上げ式製法によってPC壁パネルを連続生産する。
PC壁パネルの他に、ベランダの手すりや階段などをPC法で製造してもよく、あるいは、柱や梁などもPC法で現地製造してもよい。
【0060】
PCパネルなどのPC部材の製造に使用しない場合、すなわち作業ステージが空いている場合は、スラブ施工や階段施工などのための型枠を製造してもよい。
作業ステージ2は精度よく水平に設置してあるので、精度を要する作業にも適している。
【0061】
建物が完成した後は、作業ステージは不要であるから、H型鋼26や角パイプ27、作業床板28などの部材は撤去し、搬出する。
また、枕木状のコンクリート基礎24も、破砕し撤去する。図1〜図3のように、全面にコンクリートを打設する場合と違って、図8の場合は、コンクリート基礎24が枕木状になっているので、破砕撤去は容易である。
したがって、撤去後は、施主は自由に各種の用途に利用できる。
【0062】
図9は、地盤が比較的平坦な場合に適している施工方法であり、平坦な地盤1に直接砂29を敷く。
砂29が流出したり崩れたりしないように、周囲を枠板や石やコンクリートなどで囲うのもよく、砂29の層を厚くしたいような場合は、初めに砂利などを敷き、その上に砂29を敷いてもよい。
【0063】
そして、砂29の面が水平になるように、測定しながら均一に均していく。
なお、必要に応じて、砂29を機械などで突き固めてもよい。
こうして、水平に均した砂29の上に、金属製や木製の敷板31を敷く。
この場合、砂29が露出しないように、あるいは降雨に打たれないように、全面に敷板31を被せるのがよい。
【0064】
次いで、敷板31の上に、図8の場合と同じ要領で、3本のH型鋼26などの大引材を平行に配置する。
この場合は、砂29の面を水平に均してあるので、各H型鋼26の上面が水平に揃うように測定し、調節する必要はない。
念のため、各H型鋼26の上面を測定してみて、水平度が狂っているような場合だけ、薄板などを挟んで水平度調節すれば足りる。
【0065】
そして、各H型鋼26の上面に、多数の角パイプ27などの根太材を等間隔に配置し、その上に、金属板や合板などの作業床板28を敷くことによって作業ステージ2が完成である。
【0066】
この施工法の場合は、建物完成後に、H型鋼26などと一緒に砂29も容易に撤去できるという利点があり、枕木状のコンクリート基礎24の場合のように破砕してなる廃棄物が発生することもない。
【0067】
以上の作業ステージにおいて、各部材の寸法は一例であって、作業ステージとしての用途に反しない範囲で任意の寸法を選定できることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】
請求項1によると、建設領域に隣接して、水平の作業ステージを施工し、この作業ステージ上でPC部材を製造し、製造したPC部材をクレーンで移動して、PC建物を組立て施工していく。
【0069】
このように、隣接した敷地に作業ステージを設けて、その上でPC部材を製造すれば、製造したPC部材を直ちにそのまま建設領域にクレーンで移動して組立て施工できるので、従来のような専用のPC工場は全く不要となり、そのための経費も節減される。また、車両などによる運搬の問題やそれに付随する問題も解消される。
【0070】
そして、作業ステージ上で積み上げ式製造を行なっている間に、建設領域ではスラブ施工を行なえるし、スラブ施工後は、積み上げ製造されたPC壁パネルを建設領域のスラブ上に移動して建て付けできるので、1階、2階…というように、スラブ施工とPC壁パネルの建て付けを順次進行でき、狭い作業ステージを効果的に利用することで能率的に施工作業を遂行できる。
また、前記の作業ステージ上で、PC壁パネルの積み上げ式製造とスラブ型枠の製造などの他の作業を交互に行なえる。その結果、建設現場の狭い敷地でも、PC専用工場に劣らない製造作業が可能となり、工期も大幅に短縮でき、かつ安価に施工可能となる。
【0071】
作業ステージ上で積み上げ製造されたPC壁パネルは、直ちに建設領域にクレーン移動して組立て施工されるので、広大なストックヤードも不要となり、逆に狭い建設現場で効率的に製造施工できる。
【0072】
請求項2のように、型鋼などの大引材を水平に複数本載置するための枕木状のコンクリート基礎を間隔を置いて複数形成するので、作業ステージ用の敷地は大雑把な整地で足り、短期間にかつ安価に作業ステージを実現できる。
また、枕木状のコンクリート基礎さえ施工すれば、後は既存の型鋼や角パイプ、鉄板などを敷設するだけであるから、容易に完成でき、施工期間も極めて短くて済む。
【0073】
敷地が平坦でない場合は、請求項2のように、整地の必要のない枕木状コンクリート基礎を用いるのが良いが、ほぼ平坦な敷地の場合は、請求項3のように、直ちに砂を敷いて水平に均し、その上に金属板その他の敷板を敷いてから、該敷板上に型鋼や柱等の大引材を水平に複数本載置し、前記各大引材の上に金属パイプや角材等の多数の根太材を等間隔に配置し、その上に金属板その他の作業床板を敷いて成る作業ステージを採用すると、枕木状コンクリート基礎を打設する必要がなく養生期間も不要であり、使用後の撤去も簡便である。
【0074】
そして、建物が完成した後は、作業ステージを構成する全ての部材を撤去し、作業ステージ用の部材を残置しないので、施工主は作業ステージ後の敷地を所望の用途に使用でき、PC部材製造用の作業ステージのための敷地が犠牲になるようなこともない。また、撤去した部材や資材はリース業者に返却すれば、遠隔地まで運搬する負担が軽減される。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明者らが先に提案したPC壁パネルの積上式製法の全容を示す斜視図である。
【図2】図1における最下段のPC壁パネルの製法を示す縦断面図である。
【図3】図1における3段目のPC壁パネルの成形状態を示す縦断面図である。
【図4】図4から図7は、PC部材の現場製造施工方法の実施形態を工程順に示す側面図であり、図4は、基礎スラブを施工する最初の工程の図である。
【図5】作業ステージ上で製造したPC壁パネルをクレーンで建設領域に移動し、基礎スラブ上に建て付けていく工程の側面図である。
【図6】作業ステージ上で製造したスラブ型枠を組立て、スラブコンクリートを打設養生する工程の側面図である。
【図7】作業ステージ上で製造したPC壁パネルをクレーンで移動して、2階部分に建て付けていく工程の側面図である。
【図8】比較的平坦度の悪い敷地をそのまま利用して施工する作業ステージ施工法を示す図である。
【図9】比較的平坦度の良い敷地に適する作業ステージ施工法を示す図である。
【符号の説明】
1 地盤
2 作業ステージ
P、P1、P2… PC壁パネル
3 型枠
4 フォームタイ
5 型枠締め付け金具
6 合板
7 鋼製パイプ
8 軸筋
9 コッター部
10 連結鉄筋
11 アンカーボルト
12 つっかい板
13 シート
14 横向きアンカー
17 連結板
C クレーン
20 基礎スラブ
21 支持パイプ
22 2階部分のスラブ
23 足場
24 枕木状のコンクリート基礎
25 基礎栗石
26 H型鋼
27 角パイプ
28 作業床板
29 砂
31 敷板

Claims (3)

  1. 建物を建造する建設領域に隣接して、水平の作業ステージを施工し、この作業ステージ上で成形したPC壁パネルの上で、順次上側のPC壁パネルを成形していく積み上げ式製造を行なっている間に、建設領域ではスラブ施工を行ない、スラブ施工後に、積み上げ式製造されたPC壁パネルをクレーンで建設領域のスラブ上に移動して建て付けし、作業ステージをPC壁パネルの製造に使用していない間は、施工に要する他の部材の製造を行ない、前記の作業ステージを、PC壁パネルの積み上げ式製造と他の作業に交互に用いることを特徴とするPC部材の現場製造施工方法。
  2. 請求項1に記載のPC部材の現場製造施工方法に用いられ、建設領域に隣接して設置される水平の作業ステージであって、枕木状のコンクリート基礎を間隔を置いて複数形成してあり、その上に型鋼や木柱等の大引材を水平に複数本載置し、前記各大引材の上に金属パイプや角材等の多数の根太材を等間隔に配置し、その上に金属板その他の作業床板を敷いて成ることを特徴とする建設現場用の作業ステージ。
  3. 請求項1に記載のPC部材の現場製造施工方法に用いられ、建設領域に隣接して設置される水平の作業ステージであって、少なくとも砂を敷いて水平に均し、その上に金属板その他の敷板を敷いてから、該敷板上に型鋼や木柱等の大引材を水平に複数本載置し、前記各大引材の上に金属パイプや角材等の多数の根太材を等間隔に配置し、その上に金属板その他の作業床板を敷いて成ることを特徴とする建設現場用の作業ステージ。
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