JP6841262B2 - 物品搬送車 - Google Patents

物品搬送車 Download PDF

Info

Publication number
JP6841262B2
JP6841262B2 JP2018083149A JP2018083149A JP6841262B2 JP 6841262 B2 JP6841262 B2 JP 6841262B2 JP 2018083149 A JP2018083149 A JP 2018083149A JP 2018083149 A JP2018083149 A JP 2018083149A JP 6841262 B2 JP6841262 B2 JP 6841262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
arms
arm
traveling direction
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018083149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019189392A (ja
Inventor
上田 雄一
雄一 上田
小出 浩之
浩之 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2018083149A priority Critical patent/JP6841262B2/ja
Publication of JP2019189392A publication Critical patent/JP2019189392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6841262B2 publication Critical patent/JP6841262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、物品載置部に沿って走行経路を走行する台車本体と、物品載置部と台車本体との間で物品を移載する物品移載装置とを備えた物品搬送車に関する。
特開2017−7786号公報には、物品搬送車(150)に搭載され、物品搬送車(150)の載置台(130)と、外部の物品載置部(300)との間で、突出及び引退する一対のアーム(110,120)を用いて物品(200)を移載する移載装置(100)が開示されている(背景技術において括弧内の符号は参照する文献のもの。)。物品搬送車(150)は、移載装置(100)の引退させた一対のアーム(110,120)によって物品(200)を挟持した状態で物品(200)を搬送する。物品搬送車(150)が物品(200)を降ろす場所に到着すると、一対のアーム(110,120)を突出させて外部の物品載置部(300)に物品(200)が降ろされる。この際、一対のアーム(110,120)が、物品(200)を挟持した状態で突出すると、一対のアーム(110,120)によって物品(200)に傷が付く可能性がある。
そこで、この移載装置(100)は、物品搬送車(150)が物品(200)を降ろす場所に到着すると、一対のアーム(110,120)の双方を、互いに離間する方向に移動させる(図6B、[0063]等参照)。そして、移載装置(100)は、一対のアーム(110,120)の双方と、物品(200)との間に間隔を有する状態で、一対のアーム(110,120)を突出させ、一対のアーム(110,120)に設けられたフック(103)によって物品(200)を外部の物品載置部(300)に押し出す(図6C、[0064]等参照)。その後、移載装置(100)は、一対のアーム(110,120)を引退させる(図6D、[0066])。
この方法によれば、物品(200)を降ろす際に、一対のアーム(110,120)と物品(200)との間に間隔を設けて一対のアーム(110,120)を突出及び引退させるので、一対のアーム(110,120)と物品(200)とが接触して物品(200)に傷を付ける可能性を低減することができる。しかし、フック(103)によって物品(200)を押し出す際に、押し出し方向に直交する方向においては物品(200)が支持されていないため、物品(200)の姿勢が変わる可能性がある。このため、押し出しが完了して一対のアーム(110,120)を引退させる際に、一対のアーム(110,120)が物品(200)に接触する可能性がある。
特開2017−7786号公報
上記背景に鑑みて、アームを突出させて物品搬送車から物品載置部に物品を移動させた後、アームを引退させる際に、アームが物品に接触しない技術の提供が望まれる。
上記に鑑みた物品搬送車は、1つの態様として、物品載置部に沿って走行経路を走行する台車本体と、前記台車本体の走行方向に対して平面視で交差する移載方向に沿って前記物品載置部と前記台車本体との間で物品を移載する物品移載装置とを備えた物品搬送車であって、前記物品移載装置が、前記走行方向に間隔を隔てて配置された2本のアームと、2本の前記アームを前記移載方向における前記物品載置部の側に突出させた突出状態と前記台車本体の側に引退させた引退状態とに変化させる出退装置と、2本の前記アームの内の一方であるスライドアームを前記走行方向にスライドさせるスライド装置と、を備え、前記台車本体から前記物品載置部に前記物品を移載する場合に、2本の前記アームにより前記走行方向の両側から前記物品を挟んだ状態で、2本の前記アームを前記引退状態から前記突出状態に変化させて前記物品載置部に前記物品を載置し、前記突出状態のままで、前記スライドアームを前記走行方向における他方の前記アームから離れる側である走行方向第1側に前記スライド装置により第1移動量移動させ、前記突出状態のままで、前記台車本体を前記走行方向第1側とは反対側である走行方向第2側に前記第1移動量よりも少ない第2移動量移動させ、その後、2本の前記アームを前記引退状態に変化させる。
なお、本願において「2本のアームにより物品を挟んだ状態」とは、物品の両側にアームが位置する状態を指し、物品と2本のアームとが接している状態だけでなく、物品と2本のアームの少なくとも一方との間に隙間がある状態も含む。
この構成によれば、2本のアームにより物品を挟んだ状態で、2本のアームを突出状態に変化させて物品載置部に物品を載置するので、物品の姿勢を規制した状態で台車本体から物品載置部に物品を移動させることができる。そして、2本のアームが突出状態のままで、スライドアームを走行方向第1側に第1移動量移動させることによって、突出状態のスライドアームと、物品との隙間を第1移動量に相当する間隔分広げることができる。さらに、2本のアームが突出状態のままで、台車本体を走行方向第2側に、第1移動量よりも少ない第2移動量移動させることによって、2本のアームの内、スライドアームとは異なる方のアームと、物品との隙間も、第2移動量に相当する間隔分広げることができる。スライドアームと物品との間隔は、第2移動量に相当する分、狭くなるが、第2移動量は第1移動量よりも少ないので、スライドアームと物品との間には、第1移動量と第2移動量との差に相当する間隔が確保されている。即ち、突出状態の2本のアームの双方と、物品との間には、間隔が設けられる。これにより、突出状態の2本のアームを引退状態に変化させる際に、2本のアームと物品とが接触することを適切に抑制することができる。このように本構成によれば、アームを突出させて物品搬送車から物品載置部に物品を移動させた後、アームを引退させる際に、アームが物品に接触しないようにすることができる。
物品搬送車のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
物品搬送車が適用される物品搬送設備の斜視図 アームが引退状態の物品搬送車の斜視図 アームが突出状態の物品搬送車の斜視図 物品移載装置により物品を移載している際の物品搬送車を示す斜視図 物品搬送車の機能ブロック図 物品載置部へ物品を受け渡す際の第1工程を説明する図 物品載置部へ物品を受け渡す際の第2工程を説明する図 物品載置部へ物品を受け渡す際の第3工程を説明する図 物品載置部へ物品を受け渡す際の第4工程を説明する図
以下、物品搬送車の好適な実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、物品搬送車2が適用される物品搬送設備100の斜視図である。物品搬送設備100は、物品Wを載置する物品載置部P(後述する物品保管棚1の棚板7及び中継コンベヤ3)と、走行経路(後述する走行レール8)を移動可能な物品搬送車2とを備える。物品搬送車2は、物品載置部Pに沿って走行経路を走行する台車本体2Aと、台車本体2Aの走行方向Xに対して平面視で交差する移載方向Yに沿って物品載置部Pと台車本体2Aとの間で物品Wを移載する物品移載装置2Bとを備えている。物品搬送車2は、走行経路内の所定位置で物品移載装置2Bによって、移載方向Yに沿って物品Wを移動させることで、物品載置部Pへ物品Wを渡すこと、及び物品載置部Pから物品Wを受け取ることが可能に構成されている。
物品保管棚1は、物品載置部Pとして棚板7と中継コンベヤ3とを有している。走行経路としての走行レール8は、両端部の間で、走行方向Xに沿って直線状に配置され、物品保管棚1は、走行レール8に沿って直線状に配置されている。棚板7は、物品Wを保管するために用いられる。中継コンベヤ3は、後述するように、リフト装置4及び入出庫コンベヤ5も用いて、物品保管棚1に物品Wを入庫したり、物品保管棚1から出庫したりする際に用いられる。ここでは、中継コンベヤ3がローラーコンベヤにより構成され、リフト装置4がベルトコンベヤにより構成されている形態を例示している。中継コンベヤ3、リフト装置4、入出庫コンベヤ5は、ローラーコンベヤ及びベルトコンベヤの何れによって構成されていてもよい。
ここでは、物品保管棚1は、走行レール8に沿って、走行レール8を間に挟むように移載方向Yに間隔を開けた状態で一対設置されている。物品Wが載置される棚板7は、それぞれの物品保管棚1において、上下方向に並ぶ状態で複数段(本例では6段)設けられている。走行レール8は、物品保管棚1における棚板7の段数に応じて上下方向に複数経路(本実施形態では6経路)形成されている。走行レール8は、同じ段の一対の物品保管棚1のそれぞれに支持されている。尚、物品保管棚1は、移載方向Yの一方側に1つだけ設けられていてもよい。
中継コンベヤ3は、走行方向Xに沿って棚板7と連続するように配置されている。上述したように、中継コンベヤ3は、物品保管棚1から物品Wを入出庫させるときに用いられる。このため、中継コンベヤ3は、物品保管棚1に物品Wを入庫させるときに用いる入庫用中継コンベヤ3aと、物品保管棚1から物品Wを出庫させるときに用いる出庫用中継コンベヤ3bとを有する。入庫用中継コンベヤ3aと出庫用中継コンベヤ3bとの一対の中継コンベヤ3は、移載方向Yにおいて間隔を開けた状態で設けられており、物品保管棚1における棚板7の段数に応じて上下方向に並ぶ状態で複数組(本実施形態では6組)設けられている。
中継コンベヤ3と同様に、リフト装置4も、入庫用リフト装置4aと出庫用リフト装置4bとを有する。また、入出庫コンベヤ5も、入庫用コンベヤ5aと出庫用コンベヤ5bとを有する。入庫用コンベヤ5aによって運ばれてきた物品Wは、入庫用リフト装置4aに渡され、入庫用リフト装置4aによって所定の段の入庫用中継コンベヤ3aに渡され、物品搬送車2によって当該段の棚板7に運搬、載置される。また、物品搬送車2によって棚板7から取り出されて出庫用中継コンベヤ3bに載置された物品Wは、出庫用中継コンベヤ3bから出庫用リフト装置4bに渡され、出庫用リフト装置4bによって出庫用コンベヤ5bに渡され、出庫用コンベヤ5bによって物品搬送設備100から出庫される。
図2及び図3は、台車本体2A及び物品移載装置2Bを有する物品搬送車2の斜視図である。図2では、カバー9を取り外した状態の物品搬送車2を示し、図3は、カバー9を取り付けた状態の物品搬送車2を示している。また、図4は、物品搬送車2が物品Wを移載している状態を示す斜視図である。台車本体2Aは、走行方向X方向に沿って走行し、物品移載装置2Bは台車本体2Aに搭載されて台車本体2Aと共に移動する。つまり、台車本体2A及び物品移載装置2Bは一体的に、走行レール8上を往復移動する。
台車本体2Aは、走行経路として予め設定された一対の走行レール8上を転動する一対の駆動車輪10と、一対の駆動車輪10を回転駆動させる走行用モータ11と、走行レール8上を転動する回転自在な一対の従動車輪12とを備える。走行用モータ11、駆動車輪10、従動車輪12は、台車本体2Aを走行方向Xに沿って移動させる走行装置16を構成する。一対の駆動車輪10は走行用駆動軸(図示せず)にて連動連結されている。走行用モータ11の駆動により走行用駆動軸及び一対の駆動車輪10が回転することで、台車本体2Aは走行経路に沿って往復走行できるようになっている。
物品Wは、例えば直方体など、上方から見て矩形状になっている。物品Wは、段ボール箱のような閉じられた形状に限らず、例えば、上方に向けて開放された開口部を有するコンテナなどの容器であってもよい。そのようなコンテナに不定形の対象物(飲料ボトルなど)が収容されていてもよい。また、物品Wは、例えば、複数の荷が上下に積み重ねられること又はパレット上に荷が載置されることでそれらが一体として同時に搬送されるものや、複数の荷が搬送方向に沿って並べて配置されることでそれらが一体として同時に搬送されるものでもよい。更に、物品Wは上下に積み重ねられ且つ搬送方向に沿って並べられた複数の荷の集合体でもよい。
物品移載装置2Bは台車本体2Aに支持されている。また、物品移載装置2Bは、物品Wを下方から支持する物品支持台14を備えている。物品移載装置2Bは、走行方向Xに間隔を隔てて配置された2本のアーム20と、2本のアーム20を移載方向Yに沿って出退させる出退装置17と、2本のアーム20の内の一方であるスライドアーム20aを走行方向Xにスライドさせるスライド装置13とを備える。2本のアーム20の内、スライドアーム20aではない他方のアーム20を区別する場合は、非スライドアーム20bと称する。アーム20の先端には、アーム20と共に移載方向Yに沿って移動することで、物品Wに当接してその物品Wを移動させるフック29a(当接部材)が設けられている。尚、出退装置17は、2本のアーム20を、移載方向Yにおける物品載置部Pの側に突出させた突出状態と台車本体2Aの側に引退させた引退状態とに変化させる。
出退装置17は、移載方向Yに沿ってアーム20を動かすための出退用モータ22と、出退機構15とを備えている。出退機構15は、出退用モータ22によって正方向及び逆方向に回転駆動される出退用駆動軸25と、出退用駆動軸25の回転駆動に伴って駆動される歯付きベルト26を備えた出退用ユニット24と、歯付きベルト26の回転に伴って移載方向Yに沿って出退する中継部材19と、移載方向Yにおいて出退しない基部部材18と、連動部材21とを有している。中継部材19は、アーム20を移載方向Yに沿ってスライド移動可能に支持している。基部部材18は、中継部材19を移載方向Yに沿ってスライド移動可能に支持している。連動部材21は、基部部材18及び中継部材19及びアーム20を連動させる部材であり、ここではベルトで形成されている。
図3に示すように、一対の出退機構15の夫々は、アーム20と、中継部材19と、基部部材18と、連動部材21とを備えている。走行方向Xにおいて一対のアーム20が互いに対向する方向をアーム20の内側とすると、中継部材19は走行方向Xにおいて基部部材18より内側に位置し、アーム20は走行方向Xで中継部材19より内側に位置している。
一対のアーム20に対応するそれぞれの出退機構15には、歯付きベルト26を備えた出退用ユニット24が設けられている。出退用モータ22にて出退用駆動軸25が回転駆動されると、出退用駆動軸25の回転に伴ってそれぞれの出退用ユニット24の歯付きベルト26がその長手方向(移載方向Y)に沿って回転する。歯付きベルト26には、中継部材19の下端に形成されたラック27が噛合しており、歯付きベルト26の回転によって中継部材19が基部部材18に対して移載方向Yに移動する。そして、連動部材21の作用によりアーム20が中継部材19に対して移載方向Yに沿って移動する。このようにして、アーム20が移載方向Yに沿って出退する。
このように、出退装置17は、中継部材19及びアーム20を移載方向Yに沿ってスライド移動させて一対のアーム20を移載方向Yにおける台車本体2A側へ引退させた引退状態(図2参照)と、一対のアーム20を移載方向Yにおける台車本体2A側から物品載置部Pの側に突出させた突出状態(図3及び図4参照)とに変化させる。この突出状態では、アーム20の引退側の端部(フック29aが設けられている部分)が基部部材18の突出側の端部より突出側に位置している。尚、図示は省略するが、本実施形態では台車本体2Aに対して移載方向Yに沿った両側にアーム20を突出させることができる。
また、スライドアーム20aの出退機構15には回転ベルト28が連結されている。回転ベルト28は、スライド用モータ23の駆動により、長手方向(走行方向X)に回動する。回転ベルト28の回動により、スライドアーム20aが連結された基部部材18は走行方向Xに沿って移動する。これにより、一対のアーム20の走行方向Xにおける間隔を変更させることができる。スライド用モータ23及び回転ベルト28を備えて、スライドアーム20aを走行方向Xにスライドさせるスライド装置13が構成される。スライド装置13によって、一対のアーム20の走行方向Xにおける間隔が変更される。
また、図3及び図4に示すように、アーム20の移載方向Yの両端部には、フックユニット29が設けられている。フックユニット29には、移載方向Yに沿う軸心周りに揺動するフック29aと、このフック29aを回動させた当接姿勢(図3及び図4参照)と起立させた退避姿勢(図2参照)とに姿勢変更させるフック用モータ29bとが備えられている。フック29aが当接姿勢にある状態でアーム20を移載方向Yに沿って出退させると、フック29aが物品Wに当接した状態のままで出退するアーム20の移動と共に物品Wを移載方向Yに沿って移動させることができる。
図5は、物品搬送車2の機能ブロック図である。物品搬送車2が備える制御部Cが、走行用モータ11及び出退用モータ22及びスライド用モータ23及びフック用モータ29bの各動作を制御することで、物品搬送車2の動作が制御される。
以下、図6から図9を参照して、台車本体2Aから物品載置部Pに物品Wを移載する際の物品搬送車2の動きを説明する。図6に示すように、物品搬送車2は、物品Wを受け渡す位置に到着すると、2本のアーム20により走行方向Xの両側から物品Wを挟んだ状態で、2本のアーム20を出退装置17により、引退状態から突出状態に変化させて物品載置部Pに物品Wを載置する(第1工程)。フック29aは、物品Wの搬送時より、当接姿勢に制御されている。物品Wは、2本のアーム20により走行方向Xの両側から挟まれた状態で台車本体2Aから物品載置部Pに押し出される。本実施形態では、物品Wが2本のアーム20に挟まれた状態で、各アーム20と物品Wとの間にはわずかな隙間しか存在しない。従って、物品Wは、物品Wの移載方向Yに沿った面と2本のアーム20とが実質的に平行な姿勢となるように規制された状態で、物品載置部Pに載置されることになる。なお、物品Wが2本のアーム20に挟まれた状態で、各アーム20が物品Wに接するようにしても良い。
次に、図7に示すように、2本のアーム20が突出状態のままで、2本のアーム20の内の一方であるスライドアーム20aを、走行方向Xにおける他方のアーム20(非スライドアーム20b)から離れる側である走行方向第1側X1にスライド装置13により第1移動量A1移動させる(第2工程)。これにより、突出状態のスライドアーム20aと、物品Wとの隙間を第1移動量A1に相当する間隔分広げることができる。
次に、図8に示すように、2本のアーム20が突出状態のままで、走行装置により、台車本体2Aを走行方向第1側X1とは反対側である走行方向第2側X2に第1移動量A1よりも少ない第2移動量A2移動させる(第3工程)。これにより、2本のアーム20の内、スライドアーム20aとは異なる方のアーム20(非スライドアーム20b)と、物品Wとの隙間も、第2移動量A2に相当する間隔分広げることができる。スライドアーム20aと物品Wとの間隔は、第2工程において設けた間隔に比べて、第2移動量A2に相当する分狭くなる。しかし、第2移動量A2は第1移動量A1よりも少ないので、スライドアーム20aと物品Wとの間には、第1移動量A1と第2移動量A2との差に相当する間隔が確保されている。即ち、第3工程によって、突出状態の2本のアーム20の双方と、物品Wとの間に間隔が設けられる。
次に、図9に示すように、フック29aを退避姿勢とすると共に、突出状態の2本のアーム20を出退装置17により引退状態に変化させる(第4工程)。突出状態の2本のアーム20の双方と、物品Wとの間には、第3工程までの工程によって、間隔が設けられている。また、物品Wは、上述したように、第1工程において2本のアーム20と実質的に平行な姿勢となるように規制された状態で物品載置部Pに載置されているので、物品Wとアーム20との間隔はほぼ一定である。従って、突出状態の2本のアーム20を引退状態に変化させる際に、2本のアーム20と物品Wとが接触することを適切に抑制することができる。
例えば、第2工程及び第3工程の後に第1工程を行った場合には、物品Wは2本のアーム20によって走行方向Xの両側から挟まれていない状態で台車本体2Aから物品載置部Pに押し出される。従って、物品搬送車2の物品支持台14と物品Wとの摩擦、棚板7や中継コンベヤ3など物品載置部Pの上面と物品Wとの摩擦によって、物品Wの移載方向Yに対して傾斜した姿勢で、物品Wが物品載置部Pに載置される可能性がある。この場合、物品Wとアーム20との間隔が一定ではなくなる。このため、第4工程において、突出状態の2本のアーム20を引退状態に変化させる際に、2本のアーム20と物品Wとが接触することを充分に抑制できない可能性がある。
尚、図7及び図8では、フック29aが当接姿勢である形態を例示しているが、第2工程及び第3工程において、フック29aを退避姿勢に変化させておいてもよい。
また、第3工程における第2移動量A2は、第2工程における第1移動量A1の1/2であると好適である。第1工程の完了時の物品Wと2本のアーム20との隙間を考慮しなければ、第3工程を経た後のスライドアーム20aと物品Wとの間隔は、第1移動量A1と第2移動量A2との差である。つまり、第2移動量A2が第1移動量A1の1/2であると、差は第1移動量A1の1/2であり、第2移動量A2となる。第3工程を経た後の非スライドアーム20bと物品Wとの間隔は、第2移動量A2であるから、スライドアーム20aと物品Wとの間隔、及び非スライドアーム20bと物品Wとの間隔の双方が、第2移動量A2(=第1移動量A1/2)となる。つまり、2本のアーム20の中央に物品Wが配置されることになり、2本のアーム20の双方について、物品Wに接触する可能性を同程度に低減することができる。
上記においては、2本のアーム20の内、スライドアーム20aではない方のアーム20は、走行方向Xにスライドしない非スライドアーム20bである形態を例示して説明した。2本のアーム20の内、一方のアーム20のみが走行方向Xに移動する構造は、双方が走行方向Xに移動できる構造に比べて簡潔である。本構成によれば、そのような簡潔な構造の物品移載装置2Bを備えた物品搬送車2においても、2本のアーム20の双方と、物品Wとの間に適切な間隔を設けて、物品Wを物品載置部Pに渡した後にアーム20を引退状態に変化させることができる。
2本のアーム20の双方が走行方向Xに移動可能な場合、例えば第2工程において、双方のアーム20を互いに対向する方向とは逆方向に移動させることで、双方のアーム20と物品Wとの間に間隔を設けることができる。しかし、2本のアーム20の双方が走行方向Xに移動可能な場合であっても、一方のアーム20をスライドアーム20aとして機能させ、他方のアーム20を非スライドアーム20bとして機能させて、第2工程及び第3工程を行ってもよい。
この場合には、台車本体2Aから物品載置部Pに物品を移載した後に台車本体2Aが移動する方向を移載後移動方向として、当該移載後移動方向に応じてスライドアーム20aとして機能させるアーム20が設定されると好適である。具体的には、2本のアーム20の内、移載後移動方向とは反対側に位置する一方のアーム20をスライドアーム20aとし、他方のアーム20を走行方向Xにスライドさせない非スライドアーム20bとすると好適である。
図6から図9に例示した形態では、移載後移動方向が、走行方向第2側X2となる。移載後移動方向(走行方向第2側X2)とは反対側(走行方向第1側X1)に位置する一方のアーム20がスライドアーム20aとなっている。第3工程では、台車本体2Aが、移載後移動方向(走行方向第2側X2)に移動する。第4工程の後、物品搬送車2は、移載後移動方向(走行方向第2側X2)に移動する。従って、第3工程における移動は、移載後の走行の一部となり、無駄な移動が抑制される。
尚、上記においては、台車本体2A、物品移載装置2B、物品Wの全てが、走行レール8の上を移動する形態の物品搬送車2を例示した。しかし、物品搬送車は、物品移載装置が走行レールに対して吊り下げ支持され、物品Wが走行レールよりも下方を移動するような天井搬送車であってもよい。
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送車2の概要について簡単に説明する。
1つの態様として、物品載置部に沿って走行経路を走行する台車本体と、前記台車本体の走行方向に対して平面視で交差する移載方向に沿って前記物品載置部と前記台車本体との間で物品を移載する物品移載装置とを備えた物品搬送車は、前記物品移載装置が、前記走行方向に間隔を隔てて配置された2本のアームと、2本の前記アームを前記移載方向における前記物品載置部の側に突出させた突出状態と前記台車本体の側に引退させた引退状態とに変化させる出退装置と、2本の前記アームの内の一方であるスライドアームを前記走行方向にスライドさせるスライド装置と、を備え、前記台車本体から前記物品載置部に前記物品を移載する場合に、2本の前記アームにより前記走行方向の両側から前記物品を挟んだ状態で、2本の前記アームを前記引退状態から前記突出状態に変化させて前記物品載置部に前記物品を載置し、前記突出状態のままで、前記スライドアームを前記走行方向における他方の前記アームから離れる側である走行方向第1側に前記スライド装置により第1移動量移動させ、前記突出状態のままで、前記台車本体を前記走行方向第1側とは反対側である走行方向第2側に前記第1移動量よりも少ない第2移動量移動させ、その後、2本の前記アームを前記引退状態に変化させる。
この構成によれば、2本のアームにより物品を挟んだ状態で、2本のアームを突出状態に変化させて物品載置部に物品を載置するので、物品の姿勢を規制した状態で台車本体から物品載置部に物品を移動させることができる。そして、2本のアームが突出状態のままで、スライドアームを走行方向第1側に第1移動量移動させることによって、突出状態のスライドアームと、物品との隙間を第1移動量に相当する間隔分広げることができる。さらに、2本のアームが突出状態のままで、台車本体を走行方向第2側に、第1移動量よりも少ない第2移動量移動させることによって、2本のアームの内、スライドアームとは異なる方のアームと、物品との隙間も、第2移動量に相当する間隔分広げることができる。スライドアームと物品との間隔は、第2移動量に相当する分、狭くなるが、第2移動量は第1移動量よりも少ないので、スライドアームと物品との間には、第1移動量と第2移動量との差に相当する間隔が確保されている。即ち、突出状態の2本のアームの双方と、物品との間には、間隔が設けられる。これにより、突出状態の2本のアームを引退状態に変化させる際に、2本のアームと物品とが接触することを適切に抑制することができる。このように本構成によれば、アームを突出させて物品搬送車から物品載置部に物品を移動させた後、アームを引退させる際に、アームが物品に接触しないようにすることができる。
ここで、前記第2移動量は、前記第1移動量の1/2であると好適である。
第2移動量が第1移動量の1/2であると、スライドアームと物品との間隔と、スライドアームとは異なる他方のアームと物品との間隔とを同程度にすることができ、2本のアームの中央付近に物品が配置される。従って、2本のアームの双方について、物品に接触する可能性を同程度に低減することができる。
1つの態様として、2本の前記アームの内の前記スライドアームではない方の前記アームは、前記走行方向にスライドしない非スライドアームであると好適である。
2本のアームの内の一方が非スライドアームであると、非スライドアームを走行方向に物品から離れる側にスライドさせることができない。しかし、本構成によれば、台車本体を移動させることによって物品と非スライドアームとの間隔を広げることができる。2本のアームの内の一方しか走行方向にスライドできない構造は、2本のアームの双方が走行方向にスライドできる構造に比べて簡潔であり、より安価に構成することができる。本構成によれば、そのような相対的に安価な構成の物品移載装置においても、適切に移載の際にアームが物品に接触することを抑制することができる。
また、1つの態様として、前記スライド装置が、2本の前記アームの双方を前記走行方向にスライドさせることができるように構成され、前記台車本体から前記物品載置部に前記物品を移載した後に前記台車本体が移動する方向を移載後移動方向として、2本の前記アームの内、前記移載後移動方向とは反対側に位置する一方の前記アームを前記スライドアームとし、他方の前記アームを前記走行方向にスライドさせない非スライドアームとすると好適である。
2本のアームの双方が走行方向に移動できる場合、何れのアームもスライドアームとなることができ、非スライドアームとなることができる。移載後移動方向とは反対側に位置する一方のアームをスライドアームとすると、走行方向第1側に移動するスライドアームが、移載後移動方向とは反対側に移動した後、台車本体は、走行方向第2側としての移載後移動方向に移動することになる。その後、アームを引退させた台車本体は、移載後移動方向へと移動するので、走行方向第2側への移動は、移載後の移動の一部となる。従って、物品搬送車を無駄に走行させることなく、適切にアームが物品に接触しないようにすることができる。
2 :物品搬送車
2A :台車本体
2B :物品移載装置
13 :スライド装置
17 :出退装置
20 :アーム
20a :スライドアーム
20b :非スライドアーム
A1 :第1移動量
A2 :第2移動量
P :物品載置部
W :物品
X :走行方向
X1 :走行方向第1側
X2 :走行方向第2側
Y :移載方向

Claims (4)

  1. 物品載置部に沿って走行経路を走行する台車本体と、前記台車本体の走行方向に対して平面視で交差する移載方向に沿って前記物品載置部と前記台車本体との間で物品を移載する物品移載装置とを備えた物品搬送車であって、
    前記物品移載装置は、前記走行方向に間隔を隔てて配置された2本のアームと、2本の前記アームを前記移載方向における前記物品載置部の側に突出させた突出状態と前記台車本体の側に引退させた引退状態とに変化させる出退装置と、2本の前記アームの内の一方であるスライドアームを前記走行方向にスライドさせるスライド装置と、を備え、
    前記台車本体から前記物品載置部に前記物品を移載する場合に、
    2本の前記アームにより前記走行方向の両側から前記物品を挟んだ状態で、2本の前記アームを前記引退状態から前記突出状態に変化させて前記物品載置部に前記物品を載置し、
    前記突出状態のままで、前記スライドアームを前記走行方向における他方の前記アームから離れる側である走行方向第1側に前記スライド装置により第1移動量移動させ、
    前記突出状態のままで、前記台車本体を前記走行方向第1側とは反対側である走行方向第2側に前記第1移動量よりも少ない第2移動量移動させ、
    その後、2本の前記アームを前記引退状態に変化させる、物品搬送車。
  2. 前記第2移動量は、前記第1移動量の1/2である、請求項1に記載の物品搬送車。
  3. 2本の前記アームの内の前記スライドアームではない方の前記アームは、前記走行方向にスライドしない非スライドアームである、請求項1又は2に記載の物品搬送車。
  4. 前記スライド装置は、2本の前記アームの双方を前記走行方向にスライドさせることができるように構成され、
    前記台車本体から前記物品載置部に前記物品を移載した後に前記台車本体が移動する方向を移載後移動方向として、
    2本の前記アームの内、前記移載後移動方向とは反対側に位置する一方の前記アームを前記スライドアームとし、他方の前記アームを前記走行方向にスライドさせない非スライドアームとする、請求項1又は2に記載の物品搬送車。
JP2018083149A 2018-04-24 2018-04-24 物品搬送車 Active JP6841262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083149A JP6841262B2 (ja) 2018-04-24 2018-04-24 物品搬送車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083149A JP6841262B2 (ja) 2018-04-24 2018-04-24 物品搬送車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019189392A JP2019189392A (ja) 2019-10-31
JP6841262B2 true JP6841262B2 (ja) 2021-03-10

Family

ID=68389082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018083149A Active JP6841262B2 (ja) 2018-04-24 2018-04-24 物品搬送車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6841262B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2520702B2 (ja) * 1988-08-10 1996-07-31 株式会社ダイフク 倉庫設備および棚への荷搬入出方法
JP2005187158A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Toyota Industries Corp 移載装置
KR101414188B1 (ko) * 2010-08-31 2014-07-01 무라다기카이가부시끼가이샤 반송차 및 반송 방법
JP2012188245A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Murata Machinery Ltd 移載装置及び移載装置の閉動作方法
CN105705441B (zh) * 2013-09-13 2018-04-10 西姆伯蒂克有限责任公司 自主运输车、存储和取回***及在该***内传递拣选面的方法
JP6428367B2 (ja) * 2015-02-24 2018-11-28 村田機械株式会社 移載装置
JP6260584B2 (ja) * 2015-06-19 2018-01-17 村田機械株式会社 移載装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019189392A (ja) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108928591B (zh) 物品移载装置
JP7081567B2 (ja) 物品搬送装置
US11130633B2 (en) Automated warehouse system
JPH06506430A (ja) 積み下ろし装置、積み下ろし装置付き台車、積み下ろしステーション、及び同台車の利用方法
JPH11157642A (ja) 物品移載装置
CN107963470B (zh) 一种货物自动码放装置
TWI829763B (zh) 物品移載設備
JP2018030680A (ja) 移載装置
JP6841262B2 (ja) 物品搬送車
CN111908123B (zh) 储料器输送机
JP2002114314A (ja) 立体自動倉庫
JP5332191B2 (ja) 移載装置
JP2000255760A (ja) 昇降機用搬出入装置及びパレット
JPH10279023A (ja) 自動倉庫
JP3807147B2 (ja) 搬送設備
JP3195961B2 (ja) 支持台移動装置
JP6191824B2 (ja) 搬送装置
JP6536218B2 (ja) 昇降搬送装置
JP7392635B2 (ja) 物品保管設備
JP7044182B2 (ja) 搬送車
JPS62136401A (ja) アセンブリラインにおける部品の供給装置
WO2021140705A1 (ja) 物品移載装置及びピッキングシステム
JP4071591B2 (ja) 荷の移載装置
JP2002173224A (ja) 搬送装置および搬送設備
JPH081218Y2 (ja) 物品の取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6841262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250