JP6841160B2 - 画像形成方法、画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成物の製造方法 - Google Patents
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Description
以下、インクに用いる有機溶剤、水、色材、樹脂、添加剤等について説明する。
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
単色の画像を形成する場合には、1つのインクを用いてもよいが、複数色の画像を形成する場合には、マゼンタインク、シアンインク、イエローインク、及びブラックインクなどの複数色のインクが用いられる。マゼンタインクにおける色材は、アゾ顔料を含む。顔料が、アゾ顔料を含むと、粒径が小さいため、記録媒体の凹部に偏在することを防止でき、まだらを抑制できる。アゾ顔料としては、PR57:1、PR52:1、PR146、PR53:1、及びPR48:1が例示され、まだらの抑制などの効果が得られやすい点で、PR57:1、PR52:1、PR146の群から選択される1種以上を含むことが好ましく、PR57:1がより好ましい。
顔料に、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを得ることが可能である。また、顔料と、その他水や分散剤などを混合して顔料分散体としたものに、水や有機溶剤などの材料を混合してインクを製造することも可能である。
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いても良い。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルジョンの状態で、色材や有機溶剤などの材料と混合してインクを得ることが可能である。前記樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種を単独で用いても、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。
水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イオン交換高純水などのイオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水;超純水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
インクには、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等を加えても良い。
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
(但し、一般式(S-1)式中、m、n、a、及びbは整数を表わす。 R及びR’はアルキル基、アルキレン基を表わす。)
一般式(F−2)
CnF2n+1−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)a−Y
上記一般式(F−2)で表される化合物において、YはH、又はCnF2n+1でnは1〜6の整数、又はCH2CH(OH)CH2−CnF2n+1でnは4〜6の整数、又はCpH2p+1でpは1〜19の整数である。aは4〜14の整数である。
消泡剤としては、特に制限はなく、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、破泡効果に優れる点から、シリコーン系消泡剤が好ましい。
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、汎用印刷紙などが挙げられる。本実施形態において有効な記録媒体としては、支持体と、該支持体の少なくとも一方の面側に設けられた塗工層と、を有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる記録媒体などが例示される。
支持体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択され、木材繊維主体の紙、木材繊維及び合成繊維を主体とした不織布のようなシート状物質などが例示される。
(1)離解工程では、古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。
(2)除塵工程では、古紙に含まれる異物(プラスチックなど)及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去する。
(3)脱墨工程では、繊維より界面活性剤を用いて剥離された印刷インキをフローテーション法、又は洗浄法で系外に除去する。
(4)漂白工程では、酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白色度を高める。
塗工層は、顔料及びバインダー(結着剤)を含有してなり、更に必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を含有してなる。なお、本発明において塗工層とは、顔料及びバインダー(結着剤)を含有していればよく、実際に塗工されて設けられたものか否か等の形成方法は問わないものを意味する。
本発明の画像形成装置は、マゼンタインクを含む上記の一以上のインクを収容する収容手段と、一以上のインクを記録媒体に付与して画像を形成する第一のインク付与手段と、一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取手段と、を有するものであれば制限はない。画像形成装置としては、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファクシミリ/複写装置の複合機、立体造形装置などが例示される。
本発明の画像形成システムは、マゼンタインクを含む上記の一以上のインクを収容する収容手段と、一以上のインクを記録媒体に付与して画像を形成する第一のインク付与手段と、一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取手段と、を有するものであれば制限はない。本発明の画像形成システムは、例えば、上記の画像形成装置における収容手段、第一のインク付与手段、又は巻取手段がそれぞれ設けられた複数の装置によって構築される。
本発明の画像形成方法、及び画像形成物の製造方法は、マゼンタインクを含む上記の一以上のインクを記録媒体に付与して画像を形成する第一のインク付与工程と、一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取工程と、を有するものであれば制限はない。
第一のインク付与工程では、画像形成部304により、一以上の上記のインクを付与することで、記録媒体に画像を形成する。一以上の上記のインクは、マゼンタインクを含み、更に、他のインクとして、シアンインク、イエローインク、又はブラックインクなどを含んでもよい。マゼンタインク、シアンインク、イエローインク、ブラックインクは、それぞれ、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色材を含むインクである。形成される画像は、文字、図形などの有意なものに限定されず、例えば、幾何学模様などのパターン、3次元像なども含まれる。
一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取工程である。巻取工程の一例として、インクジェット記録装置300において、巻取装置308は、インクが付与された連続紙が巻取装置308によって巻き取る。これにより、インクが付与された連続紙には圧力が加わる。
本発明の画像形成方法は、巻取工程後、連続紙に、更にインクを付与して画像を形成する第二のインク付与工程を有してもよい。第二のインク付与工程としては、特に制限はないが、画像形成後に巻取装置308によって巻き取られた連続紙を、給紙装置307にセットし、インクジェット記録装置300により、第一のインク付与工程と同様にして第二のインクを付与する方法が例示される。
その他の工程としては、前処理工程、後処理工程、乾燥工程などが例示される。前処理工程では、画像形成前の記録媒体203に対し、前処理部302により前処理液を付与する。後処理工程では、画像形成後の記録媒体203に対し、後処理部305により後処理液を付与する。一実施形態における後処理工程では、記録媒体の画像形成領域の特定の部分のみに付与する。塗布量は画像を形成するインクの色に応じて、適宜変更してもよく、好ましくは記録媒体の種類や解像度に応じて塗布量、塗布方法を変えてもよい。後処理液を付与する方法としては、特に制限はなく後処理液の種類によって各種方法が選択されるが、前処理液の塗布方法と同様の方法又はインクを吐出させる方法と同様の方法のいずれかを好適に用いることができる。これらの中でも、装置構成や後処理液の保存安定性の点からインクを吐出させる方法と同様の方法が好ましい。後処理工程は、形成された画像表面に、乾燥付着量が0.5g/m2以上10g/m2以下となるように透明な樹脂を含む後処理液を付与して保護層を形成する工程である。乾燥工程は、前処理液が付与された記録媒体を、前処理液乾燥部303において前処理液を乾燥させる工程と、後処理液乾燥部306においてインク又は後処理液が付与された記録媒体203を乾燥させる工程と、を含む。
<顔料分散体PD−1の調製>
ピグメントレッド57:1(大日精化工業株式会社製、セイカファースト)20g、下記構造式(1)の化合物20mmol、及びイオン交換高純水200mLを、室温環境下、Silversonミキサー(6,000rpm)で混合し、スラリーを得た。得られたスラリーのpHが4より高い場合は、硝酸20mmolを添加した。30分間後に、少量のイオン交換高純水に溶解された亜硝酸ナトリウム(20mmol)を上記混合物にゆっくりと添加した。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させた。次いで、NaOH水溶液により混合物のpHを10に調整したのち30分間攪拌し、イオン交換高純水を用いて、透析膜による限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料濃度15質量%のマゼンタ顔料分散体を得た。
顔料分散体の調製例1における20gのピグメントレッド57:1を下記表1に示す20gの成分に変更し、PD−2、PD−6、PD−14、PD−16には構造式(1)の化合物を加えてないことを除き、顔料分散体の調製例1と同様にして、顔料濃度15質量%の顔料分散体PD−2〜PD−17を得た。なお、表1中の数値は、配合量(g)である。また、表1中の「PR」、「PB」、「PY」は、それぞれ、ピグメントレッド、ピグメントブルー、ピグメントイエローを示す。
(マゼンタ顔料)
・ピグメントレッド57:1(大日精化工業株式会社製、アゾ顔料、セイカファースト)
・ピグメントレッド52:1(Sun Chemical corp.製アゾ顔料、Subrite 52:1)
・ピグメントレッド146(Sun Chemical Corp.製アゾ顔料、Subrite 146)
・ピグメントレッド53:1(Sun Chemical Corp.製アゾ顔料、Subrite 53:1)
・ピグメントレッド48:1(Sun Chemical Corp.製アゾ顔料、Subrite 48:1)
・ピグメントレッド122(クラリアントジャパン株式会社製、キナクリドン顔料、トナーマゼンタEO02)
・ピグメントレッド209(DIC株式会社、キナクリドン顔料、FASTOGEN Super Red 209 228-6736)
(シアン顔料)
・ピグメントブルー15:1(大日精化工業株式会社製、フタロシアニン顔料、クロモファインブルー)
・ピグメントブルー15:3(大日精化工業株式会社製、フタロシアニン顔料、クロモファインブルー)
(イエロー顔料)
・ピグメントイエロー12(大日精化工業株式会社製、アゾ顔料、セイカファースト)
・ピグメントイエロー13(大日精化工業株式会社製、アゾ顔料、セイカファースト)
<インク1の調製>
表2に記載の顔料分散体15.0質量%、プロピレングリコール(株式会社ADEKA製、1.2−プロパンジオール、商品名:工業用プロピレングリコール)27.0質量%、1,2−ヘキサンジオール(東京化成工業株式会社製、商品名:1.2−ヘキサンジオール)6.0質量%、ウレタン樹脂粒子(タケラックW6110、三井化学株式会社製、ガラス転移温度:−20℃)2.3質量%、アクリル樹脂粒子(サイマックUS480、東亜合成株式会社製)7.7質量%、ノニオン性界面活性剤(商品名:サーフィノール104、Air Product and Chemicals,Inc社製)2.0質量%、及び合計が100質量%となるようにイオン交換高純水を残量添加し、混合撹拌した後、平均孔径が0.8μmメンブレンフィルター(商品名:DISMIC-25cs、アドバンテック社製)で濾過して、インク1を得た。
<インク2〜24の調製>
インクの調製例1における成分を、表2に示す組成に変更した以外は、インクの調製例1と同様にして、インク2〜24を得た。なお、表2中の各数値は、配合量(質量%)を示す。
−有機溶剤−
・プロピレングリコール:株式会社ADEKA製、1.2−プロパンジオール、商品名:工業用プロピレングリコール
・1,2−ヘキサンジオール:東京化成工業株式会社製、商品名:1.2−ヘキサンジオール
・ジエチレングリコール:三菱化学株式会社製、商品名:ジエチレングリコール
・グリセリン:和光純薬工業株式会社製、商品名:グリセリン
−樹脂−
アクリル樹脂粒子:東亜合成株式会社製、商品名:サイマックUS480
ウレタン樹脂粒子:三井化学株式会社製、商品名:タケラックW6110、ガラス転移温度(Tg):−20℃
−界面活性剤−
・ノニオン性界面活性剤:Air Product and Chemicals, Inc社製、商品名:サーフィノール104
<ブラックインクの調整>
ブラック顔料(Degussa社製Nipex160)5.0質量%、プロピレングリコール(株式会社ADEKA製、1.2−プロパンジオール、商品名:工業用プロピレングリコール)15.0質量%、1,2−ヘキサンジオール(東京化成工業株式会社製、商品名:1.2−ヘキサンジオール)5.0質量%、ウレタン樹脂粒子(タケラックW6110、三井化学株式会社製、ガラス転移温度:−20℃)2.2質量%、アクリル樹脂粒子(サイマックUS480、東亜合成株式会社製)2.8質量%、ノニオン性界面活性剤(商品名:サーフィノール104、Air Product and Chemicals,Inc社製)2.0質量%、及び合計が100質量%となるようにイオン交換水を残量添加し、混合撹拌した後、平均孔径が0.8μmメンブレンフィルター(商品名:DISMIC−25cs、アドバンテック社製)で濾過して、ブラックインクを得た。
調整したインクのうち、マゼンタインク(インク1〜20)のインク膜のタック力を、原子間力顕微鏡(AFM、SPM−9500J3、株式会社島津製作所製)を用いて測定した。このとき、プローブとして球状の酸化シリコーンを備えるカンチレバー(カンチレバーのバネ定数:0.29N/m)を使用した。また、測定に用いた画像は、紙(商品名:Lumi Art Gloss 90gsm又は200gsm,Stora Enso社製)を用いてインクジェットプリンティングシステム(RICOH Pro VC60000、株式会社リコー製)により、1200dpiの解像度、印字速度50m/minにてベタ画像を記録したものを用いた。結果を表3に示す。表3中、タック力の単位は、nNである。
[画像の形成]
得られたインク1〜24を表3に示す組み合わせで用いて、インクジェットプリンティングシステム(RICOH Pro VC60000、株式会社リコー製)により、記録媒体の両面に画像を記録し、画像の評価を行った。ただし、比較例9に関しては、インクジェットプリンティングシステムとしてIPSIO GX5500(リコー社製)を用いて、画像記録後、100℃で1分乾燥後、室温で24時間放置した。なお、IPSIO GX5500はシリアル型のプリンタであり、比較例9は、巻取工程を実行していない。記録媒体としては、下記表3に示す用紙(比較例9以外はロール紙)を用い、1,200dpiの解像度にて使用機種の画像処理にしたがってマゼンタ、レッド(※マゼンタとイエローを使用)、ブルー(※マゼンタとシアンを使用)3色それぞれのベタ画像を記録した。なお、マゼンタ、レッド(※マゼンタとイエローを使用)、ブルー(※マゼンタとシアンを使用)3色それぞれのベタ画像の形成方法は、次の通りである。マゼンタのベタ画像は、マゼンタインク1色を用いて作成した。レッドのベタ画像は、上記のマゼンタのベタ画像と同様にしてマゼンタのベタ画像を作成し、次に、そのマゼンタのベタ画像に重ねて、イエローインクを用いてイエローのベタ画像を重ねることで作成した。ブルーのベタ画像は、シアンインクを用いてシアンのベタ画像を作成し、次に、そのシアンのベタ画像に重ねて、マゼンタインクを用いてマゼンタのベタ画像を重ねることで作成した。
形成した各画像のマゼンタ、レッド、ブルー各色ベタ部を、反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて明度を測定し、得られたa*、b*の値から、彩度C*=((a*)2+(b*)i2)1/2を算出した。測定した彩度C*と、マゼンタ、レッド、又はブルー各色の標準色(Japan color ver.2)の彩度の値C*0との比率k=C*/C*0を算出して、下の評価基準にしたがって評価した。B以上が実用可能である。結果を表3に示す。
−評価基準−
A:1.1>k≧1.0
B:1.0>k≧0.9
C:0.9>k
目視にて、記録画像同士の張り付き具合と画像の転写(オフセット)の様子を確認し、下記評価基準に基づいて、「耐ブロッキング性」を評価した。B以上が実用可能である。結果を表3に示す。
−評価基準−
A:画像の転写がない
B:引き剥がす際に軽度の張り付きを感じるが、画像の転写がない
C:画像の転写がある
得られた各画像について、1.2mm四方に切った紙(Lumi Art Gloss 90gsm)を用いて画像を20回擦り、反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて紙へのインク付着汚れを測定し、擦った紙の地肌色を差し引いた濃度を算出し、下記評価基準に基づいて、「耐摺擦性」を評価した。B以上が実用可能である。結果を表3に示す。
−評価基準−
A:転写濃度が0.05未満
B:転写濃度が0.05以上0.10未満
C:転写濃度が0.10以上
得られた各画像を目視で観察し、下記評価基準に基づいて、まだらを評価した。B以上が実用可能である。結果を表3に示す。
−評価基準−
A:画像のざらつきが顕著に見られる
B:画像のざらつきがやや見られる
C:画像のざらつきが見られない
得られた各画像を目視で観察し、下記評価基準に基づいて、位置ズレを評価した。B以上が実用可能である。
〔評価基準〕
A:位置ズレが顕著に見られる
B:位置ズレがやや見られる
C:位置ズレが見られない
・LAG130:Lumi Art Gloss 130gsm、Stora Enso社製
・OKトップ:OKトップコート+ 127.9gsm、王子製紙社製
・UPM:UPM Finesse gloss 130gsm、UPM社製
・MCS:Magno Classic Silk 135gsm、Sappi社製
・GP:G−Print 90gsm、Arctic Paper社製
301 記録媒体搬送部
302 前処理部
303 前処理液乾燥部
304 画像形成部
305 後処理部
306 後処理液乾燥部
307 給紙装置
308 巻取装置
Claims (12)
- マゼンタインクを含む一以上のインクを記録媒体に付与して画像を形成する第一のインク付与工程と、
前記一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取工程と、を有し、
前記インクは、水、有機溶剤、樹脂、及び色材を含有し、
前記樹脂は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、
前記樹脂の含有量は、インク全量に対して1質量%以上30質量%以下であり、
前記マゼンタインクは、前記色材として、アゾ顔料を含有し、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力は、80nN以上110nN以下であり、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力(F)は、原子間力顕微鏡(AFM、SPM−9500J3、株式会社島津製作所製)を用いて、温度23℃、湿度35%RH、プローブ径3.5μm、測定モード:フォースカーブ測定、測定周波数1Hzの条件で測定され、紙(Lumi Art Gloss 90gsm又は200gsm、Stora Enso社製)にインクジェットプリンティングシステム(RICOH Pro VC60000、株式会社リコー製)により1200dpiの解像度、印字速度50m/minにて記録したベタ画像に対して、球状の酸化シリコーンをプローブとして備えたカンチレバーを接触させ、100nm押し込んだ後に前記プローブを引き上げ、画像から離れる際の前記カンチレバーのしなり変位量(x)に、前記カンチレバーのばね定数(k=0.29N/m)を掛けて得られる値(F=kx)である
画像形成方法。 - 前記巻取工程において、前記画像に圧力が加わる請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記圧力が、3.5kg/cm2以上8.0kg/cm2以下である請求項2に記載の画像形成方法。
- 前記巻取工程の後に、前記記録媒体における前記インクが付与された面に、更にインクを付与して画像を形成する第二のインク付与工程を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 前記タック力が、85nN以上100nN以下である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 前記マゼンタインクは、前記アゾ顔料として、PR57:1、PR52:1、及びPR146の群から選択される1種以上を含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 前記一以上のインクは、前記マゼンタインク、シアンインク、及びイエローインクを含み、
前記シアンインクは、フタロシアニン顔料を含有し、
前記イエローインクは、アゾ顔料を含有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成方法。 - 前記インクがウレタン樹脂粒子を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- Japan color ver.2の標準色の彩度に対する、前記一以上のインクにより形成されるマゼンタ、レッド、及びブルーのインク膜の彩度の比率が0.9以上である請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- マゼンタインクを含む一以上のインクを収容する収容手段と、
前記一以上のインクを記録媒体に付与して画像を形成する第一のインク付与手段と、
前記一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取手段と、を有し、
前記インクは、水、有機溶剤、樹脂、及び色材を含有し、
前記樹脂は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、
前記樹脂の含有量は、インク全量に対して1質量%以上30質量%以下であり、
前記マゼンタインクは、前記色材として、アゾ顔料を含有し、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力は、80nN以上110nN以下であり、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力(F)は、原子間力顕微鏡(AFM、SPM−9500J3、株式会社島津製作所製)を用いて、温度23℃、湿度35%RH、プローブ径3.5μm、測定モード:フォースカーブ測定、測定周波数1Hzの条件で測定され、紙(Lumi Art Gloss 90gsm又は200gsm、Stora Enso社製)にインクジェットプリンティングシステム(RICOH Pro VC60000、株式会社リコー製)により1200dpiの解像度、印字速度50m/minにて記録したベタ画像に対して、球状の酸化シリコーンをプローブとして備えたカンチレバーを接触させ、100nm押し込んだ後に前記プローブを引き上げ、画像から離れる際の前記カンチレバーのしなり変位量(x)に、前記カンチレバーのばね定数(k=0.29N/m)を掛けて得られる値(F=kx)である
画像形成装置。 - マゼンタインクを含む一以上のインクを収容する収容手段と、
前記一以上のインクを記録媒体に付与して画像を形成する第一のインク付与手段と、
前記一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取手段と、を有し、
前記インクは、水、有機溶剤、樹脂、及び色材を含有し、
前記樹脂は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、
前記樹脂の含有量は、インク全量に対して1質量%以上30質量%以下であり、
前記マゼンタインクは、前記色材として、アゾ顔料を含有し、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力は、80nN以上110nN以下であり、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力(F)は、原子間力顕微鏡(AFM、SPM−9500J3、株式会社島津製作所製)を用いて、温度23℃、湿度35%RH、プローブ径3.5μm、測定モード:フォースカーブ測定、測定周波数1Hzの条件で測定され、紙(Lumi Art Gloss 90gsm又は200gsm、Stora Enso社製)にインクジェットプリンティングシステム(RICOH Pro VC60000、株式会社リコー製)により1200dpiの解像度、印字速度50m/minにて記録したベタ画像に対して、球状の酸化シリコーンをプローブとして備えたカンチレバーを接触させ、100nm押し込んだ後に前記プローブを引き上げ、画像から離れる際の前記カンチレバーのしなり変位量(x)に、前記カンチレバーのばね定数(k=0.29N/m)を掛けて得られる値(F=kx)である
画像形成システム。 - マゼンタインクを含む一以上のインクを記録媒体に付与して画像を形成する第一のインク付与工程と、
前記一以上のインクが付与された記録媒体を巻き取る巻取工程と、を有し、
前記インクは、水、有機溶剤、樹脂、及び色材を含有し、
前記樹脂は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂から選択される少なくとも1種の樹脂を含み、
前記樹脂の含有量は、インク全量に対して1質量%以上30質量%以下であり、
前記マゼンタインクは、前記色材として、アゾ顔料を含有し、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力は、80nN以上110nN以下であり、
前記マゼンタインクにより形成されるインク膜のタック力(F)は、原子間力顕微鏡(AFM、SPM−9500J3、株式会社島津製作所製)を用いて、温度23℃、湿度35%RH、プローブ径3.5μm、測定モード:フォースカーブ測定、測定周波数1Hzの条件で測定され、紙(Lumi Art Gloss 90gsm又は200gsm、Stora Enso社製)にインクジェットプリンティングシステム(RICOH Pro VC60000、株式会社リコー製)により1200dpiの解像度、印字速度50m/minにて記録したベタ画像に対して、球状の酸化シリコーンをプローブとして備えたカンチレバーを接触させ、100nm押し込んだ後に前記プローブを引き上げ、画像から離れる際の前記カンチレバーのしなり変位量(x)に、前記カンチレバーのばね定数(k=0.29N/m)を掛けて得られる値(F=kx)である
画像形成物の製造方法。
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