JP6837405B2 - 作業車 - Google Patents

作業車 Download PDF

Info

Publication number
JP6837405B2
JP6837405B2 JP2017172755A JP2017172755A JP6837405B2 JP 6837405 B2 JP6837405 B2 JP 6837405B2 JP 2017172755 A JP2017172755 A JP 2017172755A JP 2017172755 A JP2017172755 A JP 2017172755A JP 6837405 B2 JP6837405 B2 JP 6837405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
link mechanism
posture
vertical
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017172755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019047739A (ja
Inventor
藍 柴原
藍 柴原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2017172755A priority Critical patent/JP6837405B2/ja
Publication of JP2019047739A publication Critical patent/JP2019047739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6837405B2 publication Critical patent/JP6837405B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Description

本発明は、機体の後部に作業装置を昇降自在に支持した作業車に関する。
前述のような作業車の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、リンク機構が機体の後部に上下揺動自在に支持されて後側に延出されており、リンク機構の後部に苗植付装置(作業装置に相当)が支持されている。これにより、リンク機構を上下に揺動駆動することによって、苗植付装置を昇降させることができる。
特開2015−223103号公報
乗用型田植機等の作業車では、作業車を納屋や倉庫に収容する場合、作業車をトラックの荷台に搭載して運搬する場合に、作業装置を大きく上昇させておくことが多い。
これにより、作業装置を大きく上昇させた状態において、機体の前端部から作業装置の下部の後端部までの全長を、短く抑えることが要望されている。
本発明は、機体の後部に作業装置を昇降自在に支持した作業車において、作業装置を大きく上昇させた状態で、機体の前端部から作業装置の下部の後端部までの全長が、短く抑えられるようにすることを目的としている。
本発明の作業車は、
機体の後部に上下揺動自在に支持されて後側に延出されたリンク機構が備えられ、
前記リンク機構に、
機体の後部の左右方向の第1軸芯周りに上下に揺動自在に支持された上リンクと、機体の後部における前記第1軸芯の下側の位置において、左右方向の第2軸芯周りに上下に揺動自在に支持された下リンクと、前記上リンクの後部と前記下リンクの後部とに亘って接続された縦リンクとが設けられ、
前記縦リンクに作業装置が支持されて、
前記リンク機構の上昇状態への操作により、側面視での前記縦リンクの姿勢が変化して、前記リンク機構の上昇状態での前記作業装置の下部の位置が、前記リンク機構の下降状態での前記作業装置の下部の位置よりも機体前側に位置するように、側面視での前記リンク機構の配置が設定されている。
作業車に備えられるリンク機構では、左右方向の第1軸芯周りに上下に揺動自在に支持された上リンクと、左右方向の第2軸芯周りに上下に揺動自在に支持された下リンクと、上リンクの後部と下リンクの後部とに亘って接続された縦リンクとが設けられていることが多く、縦リンクに作業装置が支持されていることが多い。
本発明によれば、リンク機構を上昇状態に操作すると、側面視での縦リンクの姿勢が変化し、側面視で作業装置が前上がり側(後下がり側)に移動する状態となって、作業装置の下部の位置が機体前側に移動するのであり、機体の前端部から作業装置の下部の後端部までの全長が短く抑えられる。
これにより、作業車を納屋や倉庫に無理なく収容することができるようになり、作業車をトラックの荷台に無理なく搭載することができるようになる。
本発明では、
前記リンク機構において、
前記縦リンクにおける前記上リンクの接続点と前記下リンクの接続点との間隔が、前記第1軸芯と前記第2軸芯との間隔よりも短いものに設定されて、
前記リンク機構の下降状態での前記縦リンクの前傾姿勢に対して、前記リンク機構の上昇状態での前記縦リンクの姿勢が起立側となることにより、
前記リンク機構の上昇状態での前記作業装置の下部の位置が、前記リンク機構の下降状態での前記作業装置の下部の位置よりも機体前側に位置すると好適である。
本発明によると、リンク機構において、上リンク及び下リンク、縦リンクの位置関係に工夫を施すことにより、リンク機構の上昇状態で作業装置の下部の位置が機体前側に移動する状態を得ることができて、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明では、
前記リンク機構において、
前記縦リンクにおける前記上リンクの接続点と前記下リンクの接続点との間隔が、前記第1軸芯と前記第2軸芯との間隔よりも短いものに設定されて、
前記リンク機構の下降状態での前記縦リンクの姿勢に対して、前記リンク機構の上昇状態での前記縦リンクの姿勢が後傾側となることにより、
前記リンク機構の上昇状態での前記作業装置の下部の位置が、前記リンク機構の下降状態での前記作業装置の下部の位置よりも機体前側に位置すると好適である。
本発明によると、リンク機構において、上リンク及び下リンク、縦リンクの位置関係に工夫を施すことにより、リンク機構の上昇状態で作業装置の下部の位置が機体前側に移動する状態を得ることができて、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
乗用型田植機の側面図である。 苗植付装置の側面図である。 苗植付装置の平面図である。 リンク機構の下降状態及び上昇状態を示す側面図である。 リンク機構の下降状態において、リンク機構の縦リンク及び苗植付装置のフィードケースの付近の縦断側面図である。 リンク機構の上昇状態において、リンク機構の縦リンク及び苗植付装置のフィードケースの付近の縦断側面図である。 リンク機構の縦リンク及び苗植付装置のフィードケースの付近の縦断正面図である。 リンク機構の縦リンク及び上下限部材等の分解斜視図である。 発明の実施の第1別形態において、リンク機構の下降状態及び上昇状態を示す側面図である。
図1〜図9に、本発明の作業車の一例である乗用型田植機が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体3の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
(乗用型田植機の全体構成)
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体3の後部に、リンク機構4及びリンク機構4を昇降駆動する油圧シリンダ5が備えられて、リンク機構4の後部に、4条植型式の苗植付装置6(作業装置に相当)が支持されている。
図1,2,3に示すように、機体3の後部及び苗植付装置6に亘って、田面に肥料を供給する施肥装置7が備えられており、苗植付装置6の前部の下部に、田面を整地する整地装置50が支持されている。
(苗植付装置の構成)
図2及び図3に示すように、苗植付装置6は、支持フレーム8、植付伝動ケース9、回転ケース10、植付アーム11、フロート12、苗のせ台13等を備えている。
支持フレーム8が左右方向に沿って配置されており、支持フレーム8の左右中央にフィードケース14が連結されている。リンク機構4の後部の下部の前後方向の軸芯P1周りに、フィードケース14がローリング自在に支持されており、苗植付装置6の全体が軸芯P1周りにローリング自在に支持されている。
2個の植付伝動ケース9が支持フレーム8に連結されて後側に延出されており、植付伝動ケース9の後部の右部及び左部に、回転ケース10が回転自在に支持され、回転ケース10の両端に、植付アーム11が支持されている。苗のせ台13が、左右方向に往復移動自在に支持されている。
2個のフロート12の前部に亘って、フレーム31が連結されており、2個のフロート12が一体で上下に揺動する。フレーム31の左右中央部に、ブラケット32が連結されて後側に延出され、レーキ状の整地部材33がブラケット32に連結されている。
図1及び図3に示すように、機体3の前部に搭載されたエンジン34の動力が、伝動軸35を介して、フィードケース14の入力軸40(図5,6,7参照)及び内部の伝動機構(図示せず)に伝達されて、フィードケース14に備えられた横送り軸(図示せず)により、苗のせ台13が所定のストロークで左右方向に往復横送り駆動される。
図3に示すように、フィードケース14の伝動機構に伝達された動力が、伝動軸36、植付伝動ケース9の内部のトルクリミッター37、伝動チェーン38及び少数条クラッチ39を介して、回転ケース10に伝達される。
これにより、図2及び図3に示すように、苗のせ台13が左右方向に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース10が回転駆動され、苗のせ台13の下部から植付アーム11が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
(施肥装置の構成)
図1,2,3に示すように、施肥装置7は、ホッパー15、繰り出し部16、ブロア17、作溝器18及びホース19等を備えている。
機体3の後部に、支持フレーム21が連結されている。支持フレーム21における運転座席20の後側の部分に、肥料を貯留するホッパー15及び繰り出し部16が支持されており、繰り出し部16の左の横外側にブロア17が備えられている。フロート12に作溝器18が連結されて、4個の作溝器18が備えられており、繰り出し部16と作溝器18とに亘って4本のホース19が接続されている。
エンジン34の動力が、繰り出し部16に伝達されて、ホッパー15の肥料が繰り出し部16により繰り出され、ブロア17の搬送風によりホース19を通って作溝器18に供給されるのであり、作溝器18により田面に溝が形成されながら、作溝器18から田面の溝に肥料が供給される。
(整地装置の構成)
図1,2,3に示すように、苗植付装置6の前部の下部に、田面を整地する整地装置50が支持されている。
図2及び図3に示すように、支持フレーム8の左の端部及び右の端部に、支持部材44,45が連結されている。伝動軸36と同一の軸芯P2周りに、伝動ケース46が上下に揺動自在に支持部材44に支持され、支持アーム47が上下に揺動自在に支持部材45に支持されている。
伝動ケース46及び支持アーム47の延出部に亘って、駆動軸48が回転自在に支持されており、多数の整地体53及びスペーサ54が駆動軸48に取り付けられている。伝動軸36の動力が、植付伝動ケース9と伝動ケース46とに亘って架設された伝動軸49、伝動ケース46の内部のトルクリミッター51及び伝動チェーン52を介して、駆動軸48に伝達される。
伝動軸36の動力により、駆動軸48及び整地体53が回転駆動されて、整地体53により田面の整地が行われる。支持部材44,45の前部に亘って、泥除け板55が取り付けられており、整地体53によって後側に跳ね飛ばされる泥を泥除け板55で止めて、フロート12に泥が堆積しないようにしている。
図2に示すように、苗のせ台13の上部に電動モータ56が支持され、電動モータ56と伝動ケース46及び支持アーム47に亘って、連係ロッド57が接続されている。人為的に操作されるダイヤル型式の高さスイッチ(図示せず)が備えられており、作業者が高さスイッチを操作することによって、電動モータ56を正逆に作動及び停止させることができる。
電動モータ56により連係ロッド57を上昇側及び下降側に操作することができるのであり、整地装置50(伝動ケース46及び支持アーム47)を、軸芯P2周りに上側及び下側に操作することができる。
以上のようにして、整地装置50を昇降操作することにより、苗植付装置6に対する整地装置50の位置を変更して、整地装置50による田面の整地深さを変更することができるのであり、整地装置50を田面から大きく上昇させて整地を行わない状態を設定することができる。
(リンク機構の構造)
図1,5,7,8に示すように、リンク機構4は、右及び左の上リンク22、右及び左の下リンク23、縦リンク24を備えており、機体3の後部に上下揺動自在に支持されて後側に延出されている。
図1に示すように、上リンク22は、支持フレーム21の後部の上部において、左右方向の第1軸芯P11周りに上下に揺動自在に支持されている。下リンク23は、支持フレーム21の後部の下部(第1軸芯P11の下側の位置)において、左右方向の第2軸芯P12周りに上下に揺動自在に支持されている。
図5,7,8に示すように、縦リンク24の上部に、支点軸25(接続点に相当)が左右方向に沿って溶接によって連結されており、右及び左の上リンク22の後部が、支点軸25の右部及び左部に上下に揺動自在に接続されている。
縦リンク24の下部の後部に補強部材28が連結されており、補強部材28から右側及び左側に、延出部28aが延出されて、右及び左の延出部28aが前側に折り曲げられている。補強部材28の右及び左の延出部28aの開口部、縦リンク24の下部の開口部に亘って、1本のパイプ部材27が挿入されて支持されている。
支点軸26(接続点に相当)が、パイプ部材27に回転自在に挿入されて、支点軸26が縦リンク24の下部に左右方向に支持されており、補強部材28及びパイプ部材27により、支持軸26が補強されている。補強部材28は板材を折り曲げて形成されているので、補強部材28は充分な強度を備えながら、軽量なものとなっている。
右及び左の下リンク23の後部が、支点軸26の右部及び左部に連結されている。
以上の構造により、上リンク22の後部と下リンク23の後部とに亘って、縦リンク24が接続された状態となる。
(リンク機構の昇降操作の構造)
図1に示すように、右及び左の下リンク23の前部の間において、第2軸芯P12周りに操作アーム29が揺動自在に支持されている。油圧シリンダ5が操作アーム29の上部に接続されており、操作アーム29の上部と右及び左の下リンク23の後部とに亘って、連係リンク30が接続されている。
油圧シリンダ5が収縮作動すると、操作アーム29が第2軸芯P12周りに前側に揺動操作され、下リンク23が第2軸芯P12周りに上昇側に揺動操作される。これにより、リンク機構4が上昇側に揺動操作されて、苗植付装置6が上昇操作される。
油圧シリンダ5が伸長作動すると、操作アーム29が第2軸芯P12周りに後側に揺動操作され、下リンク23が第2軸芯P12周りに下降側に揺動操作される。これにより、リンク機構4が下降側に揺動操作されて、苗植付装置6が下降操作される。
以上のように、油圧シリンダ5の伸縮作動により、リンク機構4が上下に揺動操作されて、苗植付装置6及び整地装置50が昇降操作される。
(リンク機構と苗植付装置との接続構造)
図5及び図7に示すように、フィードケース14の前部の上部に位置する接続部14aが、前側に延出されており、接続部14aの右部及び左部に、フランジ状の連結部14bが設けられている。フィードケース14の前部の下部に、フランジ状の連結部14cが設けられている。
フィードケース14の接続部14a及び連結部14bが、支持フレーム8の上側部8aに位置して、フィードケース14の連結部14bが、支持フレーム8の上側部8aにボルト41によって連結されている。フィードケース14の連結部14cが、支持フレーム8の後側部8bにボルト42によって連結されている。
図5,7,8に示すように、縦リンク24の下部に支点軸43が連結され、支点軸43が前後方向に沿って後側に延出されている。フィードケース14の接続部14aに支点軸43が挿入されて、フィードケース14が支点軸43周りにローリング自在に支持されている。
図5及び図7に示すように、前項の(苗植付装置の構成)に記載の入力軸40が、フィードケース14の前部に前後方向に沿って配置され、支持フレーム8の開口部8cを通って前側に延出されており、入力軸40の前部に、伝動軸35(図1及び図2参照)が自在継手(図示せず)を介して接続されている。
以上の構造により、前項の(苗植付装置の構成)に記載のように、軸芯P1である支点軸43周りに、フィードケース14がローリング自在に支持されて、苗植付装置6の全体が軸芯P1周りにローリング自在に支持されている。
(リンク機構の昇降の上限及び下限を決める構造において、支持フレーム側の構造)
図5,7,8に示すように、上下限部材58が、フィードケース14の接続部14aの上側を跨ぐように配置されて、支持フレーム8の上側部8aに連結されている。上下限部材58は、左右方向に配置された受け部材59と、受け部材59の右部及び左部に連結された右及び左の連結部材60と、受け部材59の右部及び左部に連結された右及び左の接当部材61とを備えている。
受け部材59は、板材を折り曲げて形成されており、右及び左の前側部59a、右及び左の下側部59bを備え、右及び左の前側部59aに亘る上側部59c及び中間部59dが備えられている。
連結部材60は、板材を折り曲げて形成されて、内側部60a、外側部60b、後側部60c及び下側部60dを備えており、内側部60a及び外側部60bの下部と、下側部60dとが、溶接によって連結されている。
受け部材59の前側部59a及び下側部59bに、連結部材60の内側部60a及び外側部60bの上部が、溶接によって連結されている。
接当部材61は、硬質ゴムにより一体的に形成されており、下側の上限部61a、上側の下限部61b、ピン状の連結部61cを備えている。
受け部材59の右の前側部59a及び下側部59bの開口部に、右の接当部材61の連結部61cが挿入されて、右の接当部材61が受け部材59の右の前側部59a及び下側部59bに連結されている。
受け部材59の左の前側部59a及び下側部59bの開口部に、左の接当部材61の連結部61cが挿入されて、左の接当部材61が受け部材59の左の前側部59a及び下側部59bに連結されている。
上下限部材58において、受け部材59(上側部59c及び中間部59d)が、フィードケース14の接続部14aの上側に配置され、右及び左の連結部材60が、フィードケース14の接続部14aの右側及び左側に配置された状態で、右及び左の連結部材60の下側部60dが、ボルト41により、フィードケース14の右及び左の連結部14bと共締状態で、支持フレーム8の上側部8aに連結されている。
(リンク機構の昇降の上限及び下限を決める構造において、リンク機構側の構造)
図5,6,7に示すように、右及び左の下リンク23の後部に、右及び左の接当部材62が溶接によって連結されている。
接当部材62は、板材を折り曲げて形成された内側部62a、外側部62b及び下側部62cを備えており、内側部62a及び外側部62bの下部に、上接当板62dが溶接によって連結され、内側部62a及び外側部62bの上部に、下接当板62eが溶接によって連結されている。
接当部材62の内側部62a及び外側部62bにより、下リンク23の後部が挟まれるようにして、接当部材62の内側部62aが、下リンク23の内側部に溶接によって連結され、接当部材62の外側部62bが、下リンク23の外側部に溶接によって連結されている。図7に示すように、正面視で、接当部材62の上接当板62d及び下接当板62eの横幅、接当部材61の横幅が、下リンク23の横幅よりも大きなものとなっている。
図5,6,7に示すように、支点軸26の左の端部に、L字状に折り曲げられたピン26aが連結されて、ピン26aが左の接当部材62の開口部に外側から挿入されている。支点軸26の右の端部に、抜け止め用のピン26bが取り付けられている。
支点軸26のピン26a,26bにより、支点軸26は縦リンク24から抜けない。苗植付装置6の昇降操作が行われた場合、支点軸26のピン26aにより、支点軸26は下リンク23と一体で、縦リンク24に対して揺動(回転)する状態となる。
図5に示すように、側面視で、接当部材62の上接当板62d及び下接当板62eと、上下限部材58(接当部材61)とが、支点軸26よりも後側(支持フレーム8側、フィードケース14側)に位置している。側面視で、接当部材61,62が、支持フレーム8よりも上側に位置している。
(リンク機構の昇降の上限及び下限を決める状態)
油圧シリンダ5を伸長作動させて、苗植付装置6を下降操作すると、苗植付装置6に対して下リンク23が上向きとなるのであり、図5に示すように、右及び左の接当部材62の下接当板62eが、右及び左の接当部材61の下限部61bに接当して押圧される。
図5に示す状態が、リンク機構4が下限位置に達した状態である。この状態において、リンク機構4をこれ以上に下降操作することはできないのであり、右及び左の接当部材62の下接当板62eと、右及び左の接当部材61の下限部61bとの、接当及び押圧により、苗植付装置6のローリングが止められた状態となる。
油圧シリンダ5を収縮作動させて、苗植付装置6を上昇操作すると、苗植付装置6に対して下リンク23が下向きとなるのであり、図6に示すように、右及び左の接当部材62の上接当板62dが、右及び左の接当部材61の上限部61aに接当して押圧される。
図6に示す状態が、リンク機構4が上限位置に達した状態である。この状態において、リンク機構4をこれ以上に上昇操作することはできないのであり、右及び左の接当部材62の上接当板62dと、右及び左の接当部材61の上限部61aとの、接当及び押圧により、苗植付装置6のローリングが止められた状態となる。
前述のように、リンク機構4が上限位置及び下限位置に達した状態で、リンク機構4の上昇操作及び下降操作、苗植付装置6のローリングが止められると、接当部材62の上接当板62d及び下接当板62e、接当部材61の上限部61a及び下限部61bに大きな負荷が発生する。
この場合、図5及び図6に示すように、側面視で、接当部材62の上接当板62d及び下接当板62eと、上下限部材58(接当部材61)とが、支点軸26よりも後側(支持フレーム8側、フィードケース14側)に位置し、接当部材61,62が、支持フレーム8よりも上側に位置していることにより、前述の大きな負荷はリンク機構4や支持フレーム8に掛かり難い。
図7に示すように、正面視で、接当部材62の上接当板62d及び下接当板62eの横幅、接当部材61の横幅が、下リンク23の横幅よりも大きなものであることにより、前述のような大きな負荷が発生しても、接当部材62の上接当板62d及び下接当板62eの面圧、接当部材61の面圧は、大きなものにはならない。
(リンク機構の昇降に伴う乗用型田植機の全長の変化)
図4に示すように、リンク機構4において、縦リンク24における支持軸25,26の間隔W1(縦リンクにおける上リンクの接続点と下リンクの接続点との間隔に相当)が、支持フレーム21における第1軸芯P11と第2軸芯P12との間隔W2よりも、短いものに設定されている。
上リンク22の長さ(第1軸芯P11と支点軸25との間隔)と、下リンク23の長さ(第2軸芯P12と支点軸26との間隔)とが、同じ長さに設定されている。
支持フレーム21における第1軸芯P11と第2軸芯P12とを結ぶ直線が、前傾姿勢となるように設定されている(第1軸芯P11が第2軸芯P12よりも前側に設定されている)。
以上の構成により、前項の(リンク機構の昇降の上限及び下限を決める状態)に記載のように、リンク機構4が下限位置に位置していると、縦リンク24の姿勢A1が前傾姿勢となっている。この状態において、フロート12は前後方向で略水平の状態となる。
この場合、フロート12の後端部12aが苗植付装置6の下部の後端部となるので、乗用型田植機の全長は、図1に示すように、機体3の前端部からフロート12の後端部12aまでとなる。
次にリンク機構4を上昇操作して、リンク機構4が上限位置に位置すると、リンク機構4が下限位置に位置した状態での縦リンク24の姿勢A1(前傾姿勢)に対して、縦リンク24の姿勢A2が起立側となる。
縦リンク24の姿勢A2が起立側となることにより、苗植付装置6が前上がり姿勢となり、フロート12が前上がり姿勢となって、フロート12の後端部12aが機体前側に移動する(リンク機構の上昇状態での作業装置の下部の位置が、リンク機構の下降状態での作業装置の下部の位置よりも前側に位置する状態に相当)。
前述のように、リンク機構4が上限位置に位置した状態で、フロート12の後端部12aが機体前側に移動することにより、機体3の前端部からフロート12の後端部12aまでの乗用型田植機の全長が短くなる。
(発明の実施の第1別形態)
図4に示すリンク機構4を、図9に示すように構成してもよい。
図9に示すように、リンク機構4において、縦リンク24における支持軸25,26の間隔W1(縦リンクにおける上リンクの接続点と下リンクの接続点との間隔に相当)が、支持フレーム21における第1軸芯P11と第2軸芯P12との間隔W2よりも、短いものに設定されている。
上リンク22の長さ(第1軸芯P11と支点軸25との間隔)と、下リンク23の長さ(第2軸芯P12と支点軸26との間隔)とが、同じ長さに設定されている。
支持フレーム21における第1軸芯P11と第2軸芯P12とを結ぶ直線が、後傾姿勢となるように設定されている(第1軸芯P11が第2軸芯P12よりも後側に設定されている)。
以上の構成により、リンク機構4が下限位置に位置していると、縦リンク24の姿勢A1が起立姿勢となっている。この状態において、フロート12は前後方向で略水平の状態となる。
次にリンク機構4を上昇操作して、リンク機構4が上限位置に位置すると、リンク機構4が下限位置に位置した状態での縦リンク24の姿勢A1(起立姿勢)に対して、縦リンク24の姿勢A2が後傾側となる。
縦リンク24の姿勢A2が後傾側となることにより、苗植付装置6が前上がり姿勢となり、フロート12が前上がり姿勢となって、フロート12の後端部12aが機体前側に移動する(リンク機構の上昇状態での作業装置の下部の位置が、リンク機構の下降状態での作業装置の下部の位置よりも前側に位置する状態に相当)。
前述のように、リンク機構4が上限位置に位置した状態で、フロート12の後端部12aが機体前側に移動することにより、機体3の前端部からフロート12の後端部12aまでの乗用型田植機の全長が短くなる。
(発明の実施の第2別形態)
図4及び図9に示すリンク機構4において、上リンク22の長さ(第1軸芯P11と支点軸25との間隔)と、下リンク23の長さ(第2軸芯P12と支点軸26との間隔)とを、異なる長さに設定したり、第1軸芯P11と第2軸芯P12とを前後方向で同じ位置(支持フレーム21における第1軸芯P11と第2軸芯P12とを結ぶ直線を起立状態)に設定したりすることにより、以下のような状態(1)(2)(3)を得るようにしてもよい。
(1)縦リンク24の姿勢A1が前傾姿勢となり、縦リンク24の姿勢A2が、縦リンク24の姿勢A1(前傾姿勢)よりも少し起立側の前傾姿勢となる。
(2)縦リンク24の姿勢A1が後傾姿勢となり、縦リンク24の姿勢A2が、縦リンク24の姿勢A1(後傾姿勢)よりもさらに大きな後傾姿勢となる。
(3)縦リンク24の姿勢A1が前傾姿勢となり、縦リンク24の姿勢A2が後傾姿勢となる。
(発明の実施の第3別形態)
前述の図4及び図9に示すリンク機構4、(発明の実施の第2別形態)のリンク機構4において、リンク機構4が下限位置ではなく、下限位置よりも少し上側の位置(下降状態)において、図4及び図9に示す状態、(発明の実施の第2別形態)に記載の状態が得られるようにしてもよい。
同様に、リンク機構4が上限位置ではなく、上限位置よりも少し下側の位置(上昇状態)において、図4及び図9に示す状態、(発明の実施の第2別形態)に記載の状態が得られるようにしてもよい。
(発明の実施の第4別形態)
水平面に対する苗植付装置6の左右方向の傾斜角度を検出する傾斜センサー(図示せず)、及び、苗植付装置6を軸芯P1周りに強制的にローリング操作するローリング機構(図示せず)を備えてもよい。
これにより、傾斜センサーの検出値に基づいて、ローリング機構が作動して、苗植付装置6が左右方向で水平に維持される。
この場合、傾斜センサーを、図5〜図8に示す上下限部材58の受け部材59の上側部59cに取り付けることによって、苗植付装置6の左右方向の傾斜角度を適切に検出することができるのであり、上下限部材58を傾斜センサーの取付部材に兼用することができる。
本発明は、乗用型田植機ばかりではなく、リンク機構4に播種装置(作業装置に相当)を接続した乗用型直播機や、リンク機構4にロータリ耕耘装置(作業装置に相当)等を接続したトラクタ等の作業車にも適用できる。
3 機体
4 リンク機構
6 作業装置
22 上リンク
23 下リンク
24 縦リンク
25 接続点
26 接続点
P11 第1軸芯
P12 第2軸芯
W1 間隔
W2 間隔

Claims (3)

  1. 機体の後部に上下揺動自在に支持されて後側に延出されたリンク機構が備えられ、
    前記リンク機構に、
    機体の後部の左右方向の第1軸芯周りに上下に揺動自在に支持された上リンクと、機体の後部における前記第1軸芯の下側の位置において、左右方向の第2軸芯周りに上下に揺動自在に支持された下リンクと、前記上リンクの後部と前記下リンクの後部とに亘って接続された縦リンクとが設けられ、
    前記縦リンクに作業装置が支持されて、
    前記リンク機構の上昇状態への操作により、側面視での前記縦リンクの姿勢が変化して、前記リンク機構の上昇状態での前記作業装置の下部の位置が、前記リンク機構の下降状態での前記作業装置の下部の位置よりも機体前側に位置するように、側面視での前記リンク機構の配置が設定されている作業車。
  2. 前記リンク機構において、
    前記縦リンクにおける前記上リンクの接続点と前記下リンクの接続点との間隔が、前記第1軸芯と前記第2軸芯との間隔よりも短いものに設定されて、
    前記リンク機構の下降状態での前記縦リンクの前傾姿勢に対して、前記リンク機構の上昇状態での前記縦リンクの姿勢が起立側となることにより、
    前記リンク機構の上昇状態での前記作業装置の下部の位置が、前記リンク機構の下降状態での前記作業装置の下部の位置よりも機体前側に位置する請求項1に記載の作業車。
  3. 前記リンク機構において、
    前記縦リンクにおける前記上リンクの接続点と前記下リンクの接続点との間隔が、前記第1軸芯と前記第2軸芯との間隔よりも短いものに設定されて、
    前記リンク機構の下降状態での前記縦リンクの姿勢に対して、前記リンク機構の上昇状態での前記縦リンクの姿勢が後傾側となることにより、
    前記リンク機構の上昇状態での前記作業装置の下部の位置が、前記リンク機構の下降状態での前記作業装置の下部の位置よりも機体前側に位置する請求項1に記載の作業車。
JP2017172755A 2017-09-08 2017-09-08 作業車 Active JP6837405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017172755A JP6837405B2 (ja) 2017-09-08 2017-09-08 作業車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017172755A JP6837405B2 (ja) 2017-09-08 2017-09-08 作業車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019047739A JP2019047739A (ja) 2019-03-28
JP6837405B2 true JP6837405B2 (ja) 2021-03-03

Family

ID=65904652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017172755A Active JP6837405B2 (ja) 2017-09-08 2017-09-08 作業車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6837405B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019047739A (ja) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009022290A5 (ja)
JP6837405B2 (ja) 作業車
JP7072481B2 (ja) 作業機
JP3995621B2 (ja) 水田作業機
JP7097835B2 (ja) 水田作業機
JP6537283B2 (ja) 作業機
JP2009082042A (ja) 耕深制御装置
JP4533402B2 (ja) 乗用型田植機
JP2017175970A (ja) 移植機
JP4775106B2 (ja) 苗移植機
JP7012637B2 (ja) 作業機
JP5443797B2 (ja) 乗用型農作業機
JP5045534B2 (ja) トラクタ
JP7072480B2 (ja) 作業機
JP6967919B2 (ja) 苗植付装置
JP6261447B2 (ja) 植播系作業機
JP7113738B2 (ja) 作業機
JP2011062118A (ja) 乗用型農作業機
JP4101158B2 (ja) 水田作業機
JP7109357B2 (ja) 作業機
JP2013176331A (ja) 苗移植機
JP7217886B2 (ja) 歩行型作業機
JP5715013B2 (ja) 乗用型水田作業機
JP2020145949A (ja) 乗用型田植機
JP5136464B2 (ja) 苗植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6837405

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150