JP6836683B1 - ミストコレクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気とともに液体に吹き付けられたミストが液体に吸収されるため、長期にわたり洗浄などのメンテナンスが不要で、安価なミストコレクタを提供する。【解決手段】ミストコレクタは、ワークを加工する加工空間で発生したミストを空気とともに導入する気体導入部と、ミストを回収するための液体が収容された収容部と、前記気体導入部に導入されたミストと空気とが前記収容部に収容された液体に向け吹きつけられることで前記液体が巻き上げられる液体巻き上げ部と、前記液体に吹き付けられた後の空気を前記加工空間に戻すための気体排出部と、を備え、前記液体が巻き上げられる際に前記ミストを空気から分離するように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、カバー部材で仕切られワークを加工する加工空間に漂うクーラントのミストを空気とともに前記加工空間から排気してミストを除去するミストコレクタに関する。
工作機械では、工具を用いたワークの加工部位に向けてクーラントを吹き付けるクーラントノズルを備え、クーラントで加工部位を冷却することで工具及びワークの温度上昇を抑制し、さらに発生した切屑を加工部位から除去するように構成している。
そのため、加工空間に充満したミスト状のクーラントを除去すべく、カバー部材に排気ダクトを設け、排気ダクトを介して空気とともに排出されたミストを分離除去するミストコレクタを設置していた。
特許文献1には、遠心力を利用してオイルミストを捕捉するサイクロン方式のミストコレクタが提案されている。
特開2011−11109号公報
ミストコレクタとして、従前はフィルタにより空気をろ過して空気に漂うミストを回収する乾式のミストコレクタが広く用いられていた。このようなミストコレクタは比較的安価でコンパクトに構成されるが、フィルタに目詰まりが発生しやすく、フィルタを交換し、交換した使用済みのフィルタを洗浄するなどの煩雑なメンテナンス作業が頻繁に必要になるという問題があった。
特許文献1に記載されたサイクロン方式のミストコレクタは、一般にフィルタ方式のミストコレクタよりミストの捕捉効率が低く、またサイクロンの内壁に付着したミストに塵埃が付着堆積するため、メンテナンスが必要になるという問題もあった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、長期間メンテナンスが不要で、安価なミストコレクタを提供する点にある。
この目的を達成するために本発明によるミストコレクタは、ワークを加工する加工空間で発生したミストを空気とともに導入する気体導入部と、ミストを回収するための液体が収容された収容部と、前記気体導入部に導入されたミストを含む空気を第1案内壁に沿って案内して前記液体に向け吹きつけることで、前記第1案内壁と前記第1案内壁に対向して前記液中から上方空間に向けて延出する第1対向壁とで仕切られる空間に、前記液体を巻き上げて前記第1対向壁にぶつかることで旋回流を生成して気液混合し、前記ミストを前記液体に吸収する第1の気液混合部と、気液混合された後の空気を前記加工空間に戻すための気体排出部と、を備えていることを特徴とする。
気体導入部から導入されたミストを含む空気が、収容部に収容された液体に吹き付けられることにより液体が巻き上げられて、ミストを含む空気と液体とが気液混合される過程でミストが液体に吸収されて気液分離される。気液分離された空気が気体排出部を介して加工空間に戻される。
また、前記液体巻き上げ部を前記空気の流れ方向に沿って複数段備えていることが好ましく、初段で十分に液体に吸収されなかったミストであっても後段の液体巻き上げ部で適切に吸収されるようになる。
前記液体が、前記加工空間で使用されるクーラントであることが好ましく、ミストが液体に吸収されやすく、またミストが回収されたクーラントを再利用することができるようになる。
回収されたミストにより増量した前記液体を前記加工空間に配したクーラントタンクに還流する還流路を備えていることが好ましく、収容部に収容された液体の液面高さが一定に調整される結果、ミストの分離性能が安定する。
本発明によれば、空気とともに液体に吹き付けられたミストが液体に吸収されるため、長期にわたり洗浄などのメンテナンスが不要で、安価なミストコレクタを提供することができるようになる。
カバー体で覆われた加工空間に設置された工作機械の正面視の説明図である。 同側面視の説明図である。 工作機械のミスト回収システムの正面視の説明図である。 工作機械のミスト回収システムの平面視の説明図である。 工作機械のミスト回収システムの処理手順を示すフロー図である。 ミストコレクタの説明図である。 別実施形態を示し、空気浄化装置を備えた工作機械の正面視の説明図である。 別実施形態を示し、空気浄化装置を備えた工作機械の側面視の説明図である。 別実施形態を示し、空気浄化装置を備えた工作機械の平面視の説明図である。 別実施形態を示し、(a)は空気浄化装置を俯瞰した説明図、(b)は空気浄化装置の正面視の説明図、(c)は空気浄化装置の平面視の説明図、(d)は別の態様を示す空気浄化装置の平面視の説明図である。 別実施形態を示し、(a)から(d)は空気浄化装置の連結機構の説明図である。 別実施形態を示し、空気浄化装置を俯瞰した説明図である。 (a)は別実施形態を示し、空気浄化装置を俯瞰した説明図、(b)は正面視の説明図である。 別実施形態を示し、空気浄化装置を備えた工作機械の正面視の説明図である。
以下、図面に基づいて工作機械のミスト回収システム及びミスト回収システムに組み込まれるミストコレクタを説明する。
図1及び図2には、カバー部材200で仕切られワーク10を加工する加工空間210に設置された工作機械100が示されている。
工作機械100は、ベッド1と、ベッド1上の案内面に沿ってZ軸方向に移動するテーブル2と、テーブル2上で垂直姿勢のB軸周りに回転するパレット3と、ベッド1に垂設されたコラム4と、コラム4の案内面に沿ってX軸及びY軸方向に移動する主軸頭5とを備えた横形のマシニングセンタで構成されている。破線で示されているように、工作機械100の周囲がカバー部材200で被覆され、カバー部材200には開閉可能な扉(図示せず)が設けられている。
サーボモータMZが駆動されるとベッド1上でテーブル2がZ軸方向の直動駆動軸に沿って移動し、サーボモータMBが駆動されるとテーブル2上でパレット3がB軸周りに回転し、サーボモータMXが駆動されるとコラム4上で主軸頭5がX軸方向の直動駆動軸に沿って移動し、サーボモータMYが駆動されるとコラム4上で主軸頭5がY軸方向の直動駆動軸に沿って移動する。
主軸頭5に設けられた工具ホルダ6によって工具7が保持され、サーボモータMS1が駆動されると工具7が水平軸心周りに回転する。パレット3に設けたイケール等の治具により被加工物であるワーク10が保持され、サーボモータMBが駆動されるとイケール等の治具によって保持されたワーク10がパレット3とともにB軸に沿う垂直軸心周りに回転する。
予め設定されたNCプログラムに基づいて上述した各サーボモータがサーボ制御部を介して駆動されることにより、ワーク10と工具7が相対移動してワーク10が所望の形状に機械加工される。
主軸頭5には、ワーク10の加工部位に向けてクーラントを吹き付けるクーラントノズル20が設けられている。工具7によってワーク10が機械加工される際に加工部位に生じる切削熱による温度上昇を抑制するとともに加工部位に付着した切屑を除去するために、冷却及び洗浄用の流体であるクーラントが加工部位に向けて噴射される。これにより切削熱による温度上昇に起因する熱変位に起因するワークの加工精度の低下や、切屑の付着による工具7の破損などが回避される。
テーブル2の下方には冷却や洗浄に供給される流体であるクーラントを回収するクーラントタンク8が設置され、機械加工に伴って発生する切屑がクーラントとともにクーラントタンク8に回収されるように構成されている。クーラントタンク8の底部にはチップコンベア9が配設され、クーラントタンク8に回収された切屑11はチップコンベア9により機外に搬出されて回収容器12に回収される。
クーラントタンク8に回収されたクーラントは、ドラムフィルタ8Fを介して切屑などの異物が除去された後にクーラントノズル20に循環供給される。
ワーク10の加工時には、クーラントノズル20から噴射されるクーラントの一部が切削熱によって気化し、また微粒子化したミストとして加工空間210に浮遊し充満するため、当該ミストを除去すべくミスト回収システム500が構築されている。
図3及び図4に示すように、ミスト回収システム500は、カバー部材200で仕切られワーク10を加工する加工空間210に漂うクーラントのミストを空気とともに加工空間210から排気する排気ダクト51と、排気ダクト51を介して導かれる空気に含まれるミストを除去するミストコレクタ54と、ミストコレクタ54を通過した空気を加工空間210に循環供給する給気ダクト52と、排気ダクト51に備えた吸引用のファン53を備えている。
カバー部材200の天井部の一つの隅部に形成された排気口55に排気ダクト51が接続され、前記隅部の対角方向の隅部で、カバー部材200の側壁下方に形成された給気口56に給気ダクト52が接続されている。
加工空間210から排気ダクト51を介して排気された空気に浮遊する空気がミストコレクタ54によって除去され、ミストが除去された空気が給気ダクト52から加工空間210に循環供給される。加工空間210では、給気口56から排気口55に向かう空気流が形成され、当該空気流に沿ってミストが案内される。
図6に示すように、ミストコレクタ54は、4本の脚部514で支持された筐体511の一側壁LWに被処理気体の供給口512が形成され、対向壁RWに排気口513が形成されている。
筐体511の内部下方に液体が収容される収容部520が形成され、収容部520の上方空間に気液混合部530,540が二段形成され、さらにその下流側から排気口513に到る経路に気液分離部550が形成されている。収容部520に収容された液体はクーラントであり、符号515は収容部520から液体を排出するドレンバルブである。
第1の気液混合部530は、上部仕切壁531から収容部520の液面に向けて垂下し、下端が水平姿勢に屈曲した第1案内壁532と、第1案内壁532の下端に対向するように液中に配された第1下部案内壁533と、第1案内壁532の右方に対向して収容部520の液中から上方空間に向けて延出する第1対向壁534とで仕切られる空間で構成されている。
上部仕切壁531は供給口512が形成された一側壁LWに一端が溶着され、他端が対向壁RWに向けて水平姿勢に延出する水平部531Hと、対向壁RWの手前で屈曲して下方に延びる垂下部531Vとを備えている。また、一側壁LWと第1案内壁532とで挟まれた空間により気体導入部510が形成される。
第2の気液混合部540は、上部仕切壁531から収容部520の液面に向けて垂下し、下端が水平姿勢に屈曲した第2案内壁541と、第2案内壁541の下端に対向するように液中に配された第2下部案内壁542と、第2案内壁541の右方に対向して収容部520の液中から上方空間に向けて延出する第2対向壁543とで仕切られる空間で構成されている。
気液分離部550は、第2対向壁543の右方空間から排気口513に到る経路に形成され、上部仕切壁531の垂下部531Vと、排気口513より下方で一端が対向壁RWに溶着され、他端が一側壁LWに向けて延出するとともに端部が下方に屈曲した出口壁513Wを備えている。
供給口512に排気ダクト51がフランジ接続され、排気口513に給気ダクト52がフランジ接続される。
吸引用のファン53を介して排気ダクト51から案内された大量のミストを含む空気が気体導入部510に導かれ、液面に向かって衝突する。この時に液が巻き上げられて、第1案内壁532下端と第1下部案内壁533の間隙を通って気液混合部530で旋回流が生じ、ミストを含む空気と巻き上げられた液とが接触して液にミストが吸収される。このとき、空気に含まれる微小な切屑も同時に液に捕捉される。
その後、空気は第1対向壁534の上端に形成されたUターン流路を経由して液面に向かって流れる。第1対向壁534と第2案内壁541とで挟まれる空間が第2の気体導入部として機能する。
第2の気体導入部を下降した空気は、さらに液面に向かって衝突し、この時に巻き上げられた液とともに、第2案内壁541下端と第2下部案内壁542の間隙を通って気液混合部540で旋回流が生じ、ミストを含む空気と巻き上げられた液とが再び接触して液にミストが吸収される。同様に空気に含まれる微小な切屑も同時に液に捕捉される。
その後、空気は第2対向壁543の上端に形成されたUターン流路を経由して液面に向かって流れ、さらに気液分離部550に流れる。
気液混合部530,540で気液混合され、ミストや切屑が除去された空気に残存する粒径の小さなミストや蒸気は、上部仕切壁531の端部に形成された垂下部531Vに衝突して気液分離されるとともに、第2対向壁543に沿って下降して液面と衝突することにより液側に吸収される。
さらに、液面から上昇する際に出口壁513Wの下面と衝突して気液分離された後に排気口513から排気される。
ミストを回収することにより増加したクーラント(液)は、シール機構560を介して排水口516から排水され、収容部520の液量は常時一定に保たれる。
図5に示すように、加工空間210で生じたクーラントのミストを含む空気は排気用のファン53により吸引されて排気ダクト51を介してミストコレクタ54に流入し、ミストコレクタ54でミストや切屑等の異物が除去された空気が給気ダクト52を介して加工空間210に循環される。
ミストコレクタ54で回収されたミストにより増量したクーラントは、ミストコレクタ54からクーラントタンク8に回収され、ドラムフィルタ8Fで異物が除去された後に再利用される。
このように、気液混合する際に空気の持つ熱が液に吸収されて冷却されるので、低温の清浄空気が加工空間210に循環供給される結果、加工空間210での加工に伴う温度上昇を抑制することができる。
以上説明したミストコレクタ54は、空気の流れ方向に沿って気液混合部を2段設けた例を説明したが、3段以上の複数段備えてもよい。逆に、気液混合部が単一で構成されていてもよい。
上述した実施形態では、気液混合によりミストを回収する液がクーラントである例を説明したが、クーラント以外の液であってもよい。例えば水溶性クーラントであれば水を用いることができる。
上述した実施形態では、工作機械100が横形のマシニングセンタで構成された例を説明したが、本発明が適用される工作機械100は横形のマシニングセンタに限るものではなく、各種のマシニングセンタに適用でき、旋盤のような工具を保持する主軸頭を備えていない工作機械に適用することもできる。
以上説明した通り、本発明のミストコレクタは、ワークを加工する加工空間で発生したミストを空気とともに導入する気体導入部と、ミストを回収するための液体が収容された収容部と、前記気体導入部に導入されたミストと空気とが前記収容部に収容された液体に向け吹きつけられることで前記液体が巻き上げられる液体巻き上げ部と、前記液体に吹き付けられた後の空気を前記加工空間に戻すための気体排出部と、を備え、前記液体が巻き上げられる際に前記ミストを空気から分離するように構成されている。
また、前記液体巻き上げ部を前記空気の流れ方向に沿って複数段備えていることが好ましく、初段で十分に液体に吸収されなかったミストであっても後段の液体巻き上げ部で適切に吸収されるようになる。
前記液体が、前記加工空間で使用されるクーラントであることが好ましく、ミストが液体に吸収されやすく、またミストが回収されたクーラントを再利用することができるようになる。
回収されたミストにより増量した前記液体を前記加工空間に配したクーラントタンクに還流する還流路を備えていることが好ましく、収容部に収容された液体の液面高さが一定に調整される結果、ミストの分離性能が安定する。
以下に工作機械の空気浄化装置30を説明する。当該空気浄化装置30は、上述した工作機械のミスト回収システムに併用することができる。以下では、空気浄化装置30に特化して説明するが、上述したミスト回収システムとともに用いられるものである。
図7から図9に示すように、工作機械の空気浄化装置30は、カバー部材200のうち天井カバー202の内側面に沿って配置され、L字状のアングル部材25を介してボルト固定されている。空気浄化装置30は、上述したワークの加工空間210で発生するクーラントのミストを空気とともに案内してミストを除去する空気浄化装置30である。
図10(a)から(c)に示すように、空気浄化装置30は、一端側に吸気口32が形成されるとともに他端側に排気口34が形成され、吸気口32から排気口34に向けて空気の通路33が形成された管体31と、通路33に設置されたフィルタ35と、通路33に設置され、吸気口32から排気口34に向けて空気を案内する第1ファン36と第2ファン37とを含む複数のファンと、を備え、通路33の少なくとも一部は、仕切部38で仕切った第1仕切通路33Aと第2仕切通路33Bとを含む複数の仕切通路であり、第1ファン36は、第1仕切通路33Aに空気を案内し、第2ファン37は、第2仕切通路33Bに空気を案内するように構成されている。
本実施形態では、第1ファン36及び第2ファン37として軸流ファンが用いられ、フィルタ35としてマルチサイクロンフィルタが設けられている。フィルタ35の下部にドレンパン39が設けられ、フィルタ35によりミストが遠心分離されて回収されたクーラントがドレンパン39に集められて、ドレンパン39の底部に形成されたドレン口39hから下方に滴下し、加工空間210の下部に設置されたクーラントタンク8に還流するように構成されている。
なお、軸流ファンに代えて斜流ファンや遠心ファンを用いることも可能である。本実施形態では、吸気口32及び排気口34が通路33を形成する周壁の底面に形成されているが、通路33の一端面に吸気口32が形成され、他端面に排気口34が形成されていてもよい。後者の場合には、軸流ファンや斜流ファンを用いることが圧損を低減するという観点で好ましい。また、前者の場合には、シロッコファンのような遠心ファンの他、クロスフローファンを好適に用いることができる。
また、本実施形態では通路33の一端から他端までの全域が一枚の仕切部38で仕切られ、第1仕切通路33Aと第2仕切通路33Bが完全に分離された態様に構成されているが、通路の一部が仕切部38で仕切られる構成であってもよい。
上述した実施形態では、吸気口32側にのみファン36,37を備えた構成であるが、排気口34側にもファンを備えてもよい。吸気口32側にファンを備える場合には、マルチサイクロンフィルタに向けて空気を圧送することができ、マルチサイクロンフィルタに別途のファンを備える必要がなくなる。
例えば、図10(d)に示すように、仕切部38は、吸気口32からフィルタ35までの通路33を仕切るように設置されていてもよい。つまり、第1ファン36及び第2ファン37により通路33に導かれた空気が通路の中で干渉することによる圧損を低減できるように配置されていればよい。また、仕切部38は平坦な板状体であってもよいが、剥離流の発生を回避するために表面に滑らかな凹凸などの整流構造を備えることが好ましい。
このような構成を採用することにより薄型の空気浄化装置30が構成できるようになる。また、フィルタ35として不織布や金属メッシュなどの吸着フィルタを用いると、定期的にフィルタ交換や洗浄などのメンテナンスが必要となるが、遠心分離方式のマルチサイクロンフィルタを用いる場合には、長期にわたりメンテナンスが不要になる。
さらに、通路33の高さを保持しつつも幅を広く形成した管体31を用いて、複数の仕切部38で通路を2以上の複数に仕切り、其々にファン及びフィルタを備えることにより、薄型で処理能力の高い空気浄化装置30を実現することができる。
上述したように管体31が加工空間210を仕切るカバー部材200に沿って加工空間210の内部に配置され、加工空間210に漂うクーラントのミストを空気とともに吸気口32から吸気し、フィルタ35でミストが分離された空気を排気口34から加工空間210に排気するように設置すると、カバー部材200に沿って加工空間210の内部に配置できるため、加工空間210の外部に余剰の設置空間を確保する必要がなく、加工空間に存在するスペースを有効に活用できる。
以下、空気浄化装置30の他の態様を説明する。
図14に示すように、管体31が加工空間210を仕切るカバー部材200に沿って加工空間210の天井上部に配置され、カバー部材200に形成された第1の開口部220を介して加工空間210に漂うクーラントのミストを空気とともに吸気口32から吸気し、フィルタでミストが分離された空気を排気口34からカバー部材200に形成された第2の開口部230を介して加工空間210に排気するように構成してもよい。
カバー部材200に沿って加工空間210の外部に配置できるため、設置に要する周辺の空間に制限がある場合でも容易に設置できる。なお、空気浄化装置30に備えたドレン口から滴下するクーラントをクーラントタンク8に回収するために天井に開口を形成しておけばよい。また、必要に応じてカバー部材200の内壁に沿ってドレン口から滴下するクーラントをクーラントタンク8に導く配管を設置してもよい。
管体31が加工空間210を仕切るカバー部材200に沿って加工空間210の内壁部または外壁部の何れかに設置することができ、天井壁以外に側壁に設置することも可能である。
図11(a)から(d)に示すように、各管体31の側面に他の管体31の側面と連結する連結機構40を備えていることが好ましい。連結機構40を介して管体31を側面で連結することで、装置の薄型を維持しつつ処理能力を高めることができる。
連結機構40として、例えば、管体31の一側面に長手方向に沿って取り付けた断面T字状の係合突起41と、管体31の対向側面に長手方向に沿って取り付け、係合突起41と係合する断面C字状の係合爪42で構成することができる。
図12に示すように、フィルタ35として電気集塵式フィルタを採用することもできる。この場合には、ファン36,37が電気集塵式フィルタ35の下流側に設置されていることが好ましい。
電気集塵式フィルタ35でミストが除去された清浄空気がその下流側に設置されたファン36,37により排気口34から排気されるので、ファン36,37にミストが付着するようなことがなく、少なくともファン36,37について、長期の間メンテナンスが不要になる。なお、電気集塵式フィルタ35を用いる場合にも、ドレンタンク及びドレン口を構成する点は、上述した実施形態と同様である。
図13(a),(b)に示すように、管体31を仕切部で仕切ることなく、一つの管体31で一つの空気浄化装置30を構成することができる。この場合も、図11に示したような連結機構を介して複数の管体31を連結することで、処理能力を上昇させることができることは言うまでもない。
以上、空気浄化装置30について様々な態様を説明したが、各態様の何れかを其々組み合わせることも可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明による工作機械は、上述した何れかの態様の空気浄化装置30と、ワークを加工する加工空間210を仕切るカバー部材200と、加工空間210にクーラントを放出するクーラント放出部を備えている。つまり、ドレンパン39とドレン口39h、さらにはドレン用の配管がクーラント放出部となる。
以上、本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
以上に説明したように、本発明により、長期にわたり洗浄などのメンテナンスが不要で、安価なミストコレクタを用いた工作機械のミスト回収システムが実現できる。
1:ベッド
2:テーブル
3:パレット
4:コラム
5:主軸頭
6:工具ホルダ
7:工具
8:クーラントタンク
8F:ドラムフィルタ
9:チップコンベア
10:被加工物(ワーク)
11:切屑
12:回収容器
20:クーラントノズル
30:空気浄化装置
31:管体
32:吸気口
33:通路
34:排気口
35:フィルタ
36:第1ファン
37:第2ファン
38:仕切部
39:ドレンパン
39h:ドレン口
40:連結機構
41:係合突起
42:係合爪
100:工作機械
200:カバー部材
210:加工空間
500:ミスト回収システム
51:排気ダクト
52:給気ダクト
53:ファン
54:ミストコレクタ
55:排気口
56:給気口
510:気体導入部
520:収容部
530:気液混合部(第1気液混合部)
540:気液混合部(第2気液混合部)
550:気液分離部

Claims (6)

  1. ワークを加工する加工空間で発生したミストを空気とともに導入する気体導入部と、
    ミストを回収するための液体が収容された収容部と、
    前記気体導入部に導入されたミストを含む空気を第1案内壁に沿って案内して前記液体に向け吹きつけることで、前記第1案内壁と前記第1案内壁に対向して前記液中から上方空間に向けて延出する第1対向壁とで仕切られる空間に、前記液体を巻き上げて前記第1対向壁にぶつかることで旋回流を生成して気液混合し、前記ミストを前記液体に吸収する第1の気液混合部と、
    気液混合された後の空気を前記加工空間に戻すための気体排出部と、
    を備えているミストコレクタ。
  2. 前記第1の気液混合部から前記第1対向壁の上端を乗り上げて流れるミストを含む空気を、前記第1対向壁と前記第1対向壁に対向配置された第2案内壁とで仕切られる空間に沿って案内して前記液体に向け吹きつける第2の気体導入部を備えている、請求項1記載のミストコレクタ。
  3. 前記第2の気体導入部に導入されたミストを含む空気を前記第1案内壁に沿って案内して前記液体に向け吹きつけることで、前記第2案内壁と前記第2案内壁に対向して前記液中から上方空間に向けて延出する第2対向壁とで仕切られる空間に、前記液体を巻き上げて旋回流を生成して気液混合し、前記ミストを前記液体に吸収する第2の気液混合部を備えている、請求項2記載のミストコレクタ。
  4. 前記液体が、前記加工空間で使用されるクーラントであり、回収されたミストにより増量した前記液体を前記加工空間に配したクーラントタンクに還流する還流路を備えている請求項1から3の何れかに記載のミストコレクタ。
  5. 請求項1から4の何れかに記載のミストコレクタと、
    ワークを加工する加工空間を仕切るカバー部材と、
    前記加工空間にクーラントを放出するクーラント放出部と、を備えている工作機械。
  6. 管体の内部が仕切部により複数の仕切通路に仕切られ、
    各仕切通路の一端側に吸気口が形成されるとともに他端側に排気口が形成され、
    前記吸気口から前記排気口に空気を案内するファンを各仕切通路に備え、
    各ファンにより各仕切通路に案内された空気からクーラントのミストを除去するフィルタを各仕切通路に備えている空気浄化装置を、さらに備えている請求項5記載の工作機械。
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