JP6748327B1 - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミスト化したクーラントを効率的に回収して再利用する。【解決手段】ワークを加工する加工空間を囲む囲み部材と、加工空間内でワークを加工するワーク加工部と、加工空間にクーラントを供給するクーラント供給部と、加工空間の空気を循環させながら浄化する浄化部と、浄化部から液化したクーラントを回収する回収部と、を具備し、浄化部が、加工空間の空気を循環させる送風部と、加工空間から送風部に空気を移動させる第1流路部と、送風部から加工空間に空気を移動させる第2流路部と、第1流路部と第2流路部とを連通させるドレインと、を具備し、第1流路部で液化したクーラントは、ドレインを第1流路部から第2流路部へと流れ、その後、回収部に流入する、工作機械。【選択図】図3

Description

本開示は、工作機械に関する。
特許文献1は、加工室内で被加工物に加工水を供給しながら加工を施す加工装置から前記加工室の雰囲気を吸引し、吸引した前記雰囲気からミストを収集するミスト収集装置であって、前記加工室に連結される吸引ダクトと、前記吸引ダクトを介して前記加工室の雰囲気を吸引し排出するファンユニットと、前記吸引ダクトと前記ファンユニットの間に接続し前記雰囲気中のミストを捕獲して除去するミスト除去手段と、から構成され、前記ミスト除去手段は、前記ファンユニットが連結し、前記ファンユニットが発生させる気流の上流側に前記吸引ダクトが連結する筐体と、前記筐体に収容されるミスト捕獲部と、前記筐体の下端部の流出口を介して捕獲したミストからなる液体を排水する排水手段と、を備え、前記ミスト捕獲部は、前記気流の上流側に第1デミスターと、前記気流の下流側に前記第1デミスターより目の細かい第2デミスターと、を備え、前記第1デミスターと前記第2デミスターとの間には、通過する気流を冷却する冷却手段が配設されており、前記ファンユニットを介して排出された清浄エアはクリーンルーム内に排出される、又は前記加工室に戻されることを特徴とするミスト収集装置を教示している。
特開2016−47563号公報
特許文献1が開示するミスト収集装置は、ファンユニットが発生させる気流のファンユニットよりも上流側のミスト捕獲部を収容する筐体内が負圧になっているため、筐体の下端部の流出口を介して排水手段に液化したミストを効率的に導くことが困難である。
本開示の一側面は、ワークを加工する加工空間を囲む囲み部材と、前記加工空間内でワークを加工するワーク加工部と、前記加工空間にクーラントを供給するクーラント供給部と、前記加工空間の空気を循環させながら浄化する浄化部と、前記浄化部から液化した前記クーラントを回収する回収部と、を具備し、前記浄化部が、前記加工空間の空気を循環させる送風部と、前記加工空間から前記送風部に前記空気を移動させる第1流路部と、前記送風部から前記加工空間に前記空気を移動させる第2流路部と、前記第1流路部と前記第2流路部とを連通させるドレインと、を具備し、前記第1流路部で液化した前記クーラントは、前記ドレインを前記第1流路部から前記第2流路部へと流れ、その後、前記回収部に流入する、工作機械に関する。
本開示によれば、クーラントを効率的に回収し得る簡易な構造の工作機械を提供することができる。
第1実施形態に係る工作機械の一例の構造を模式的に示す上面図である。 図1の工作機械のII−II線における模式的な矢視図である。 図1の工作機械の模式的な側面図である。 第1実施形態に係る浄化部の模式的な断面図である。 第2実施形態に係る浄化部の模式的な断面図である。 第1参考例に係る浄化部の模式的な断面図である。 第2参考例に係る浄化部の模式的な断面図である。
以下、添付図面を参照しながら工作機械の実施形態を説明する。各実施形態の説明において、方向を表す用語(例えば「上下」、「左右」、および「X軸、Y軸、Z軸」等)を適宜用いるが、これらの用語は説明のためのものであって本発明を限定するものではない。また、各図面において、工作機械の各構成部品の形状または寸法は必ずしも同一の縮尺比で表したものではない。また、各図面において同一の構成部品には同一の符号を用いて示す。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る工作機械の一例の構造を模式的に示す上面図である。図2は、図1の工作機械のII−II線における模式的な矢視図である。図3は、図1の工作機械の模式的な側面図である。図示例の工作機械100は、例えば、少なくともX軸、Y軸、Z軸を制御して、被加工物であるワークWを多面加工することができる横形マシニングセンタである。図4は第1実施形態に係る浄化部の模式的な断面図である。
なお、工作機械とは、例えば、旋盤、立形もしくは横形のマシニングセンタ、固定工具を用いた旋削機能と回転工具を用いたミーリング機能とを有する複合加工機、X軸、Y軸、Z軸に加え、2つ以上の旋回軸により制御される5軸加工機、金属付加加工が可能なAdditive Manufacturing(AM)機などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本実施形態に係る工作機械100は、ワークWを加工する加工空間Sを囲む囲み部材110と、加工空間S内でワークWを加工するワーク加工部120と、加工空間SにクーラントCLを供給するクーラント供給部130と、加工空間Sの空気を循環させながら浄化する浄化部200と、浄化部200から液化したクーラントCLを回収する回収部300とを具備する。浄化部200は、図1〜3に示されるように囲み部材110の天井のX軸方向における両端部にそれぞれ1つずつ固定することができるが、その配置および数は特に限定されない。
浄化部200は、加工空間Sの空気を循環させる送風部210と、加工空間Sから送風部210に空気を移動させる第1流路部220と、送風部210から加工空間Sに空気を移動させる第2流路部230と、第1流路部220と第2流路部230と連通するドレイン240とを具備する。図3では、加工空間Sから浄化部200に吸引されるクーラントCLのミストを含んだ空気の流れを模式的に白抜き矢印で示している。図4に示すように、第1流路部220ではミスト状のクーラントCLが液化し、液化したクーラントCLはドレイン240を第1流路部220から第2流路部230へと流れ、その後、加工空間Sの下方に落下し、もしくは囲み部材110などの壁面に沿って流れ、回収部300に流入する。図3では、液化したクーラントCLの流れを模式的に破線矢印で示している。なお、図1〜3では、浄化部200は、第1流路部220と第2流路部230とがZ軸方向を向くように設けられているが、浄化部200の設置方向は特に限定されない。
第1流路部220により導かれる空気は、送風部210によって吸引されるため、第1流路部220における気圧P1は負圧(すなわち、周囲の大気圧よりも低い気圧)になる。一方、第2流路部230により導かれる空気は、送風部210によって圧縮されるため、第2流路部230における気圧P2は正圧(すなわち、周囲の大気圧よりも高い気圧)になる。よって、P1<P2の関係が成立する。ただし、第2流路部230に気流が発生している場合、第1流路部220と第2流路部230とを連通するドレイン240では、第2流路部230の気流によって第2流路部230側に負圧P3が発生する。負圧P3により第1流路部220から第2流路部230に流体を吸引する力が生じる。よって、第1流路部220で液化したクーラントCLは、ドレイン240に滞留せずに第2流路部230に吸引され、回収部300に回収される。
工作機械100は、一般にワーク加工部120の鉛直下方に配置されたベッド140を具備し、ベッド140を介して工場等のフロアに据え置かれる。ベッド140からはY方向にコラム150が延びており、コラム150からZ方向にワーク加工部120の主軸頭121が延びている。
囲み部材110は、スプラッシュガードとも呼ばれ、クーラントCL、切削屑Ch等が、加工空間外に飛散することを防止する。囲み部材110は、通常、加工空間Sを囲む周側壁と天井壁とを有する。囲み部材は、囲み部材自身に対して相対的に移動するドアを備えてもよい。特定のドアの近傍には、ワークWを搭載するパレット160を準備する段取りステーションを備えてもよい。
ワーク加工部120は、加工空間S内に設けられた工作機械100の要部をいう。ワーク加工部120は、コラム150に装着された主軸頭121および主軸122をいう。加工を行う際には、主軸122に切削ツール(バイト)123を取り付けて、切削ツールをワークWに接触させて切削加工を行う。主軸122には切削ツール123が着脱可能に取り付けられている。切削ツール123は、切削、穿孔、研磨等の任意の加工が行えるように選択される。ワークWは、例えば、パレット160に載置されたイケールなどに固定される。パレット160は、ワークテーブル170に固定される。ワークテーブル170および主軸122はコンピュータによる数値制御によって相対移動させることができる。コラム150はベッド140上をX方向に移動可能である。主軸頭121はY方向に移動可能である。ワークテーブル170はZ方向に移動可能である。なお、コラム150と主軸頭121の一部は、プロテクタ180で覆われ、加工空間Sから遮蔽されている。
クーラント供給部130は、図示例では、ワークWおよび切削ツール123に向けてクーラントCLを噴射するためのノズルの形態を有するが、これに限定されない。他の例として、主軸122内部を通ってツール123の先端からクーラントCLが噴射される形態、加工空間S内の切削屑Chを洗い流すために天井からクーラントCLが噴射される形態などが挙げられる。ワークWおよび切削ツール123に噴射されたクーラントCLの大半は、例えば、主軸122の下方に設けられた回収孔300hから回収部300に回収され、切削屑Chと分離された後、再利用される。一方、クーラントCLの一部は、加工空間S内でミスト化し、加工空間S内を浮遊する。
浄化部200は、ミスト化したクーラントCLを空気と分離して液化し、浄化された空気を加工空間Sに循環させる。液化したクーラントCLは、ドレイン240を介して回収部300に流入する。ドレインの第2流路部230側では負圧P3が生じているため、第1流路部220で液化したクーラントCLは、ドレイン240に滞留せずに第2流路部230に吸引される。負圧P3をP1よりも小さくすることで、ドレイン240で第1流路部220から第2流路部230に流体を吸引する力が更に大きくなる。
図4において、第2流路部230は、第1流路部220の少なくとも一部を囲う構造である。また、第1流路部220における空気の流れ方向と第2流路部230における空気の流れ方向とは逆方向である。具体的には、第1流路部220は筒状の第1壁部221を有し、第2流路部230は第1流路部220よりも外径の大きい内径を有する筒状の第2壁部231を有する。第1流路部220は、その外表面の例えば80%以上が第2流路部230で囲われている。すなわち、筒状の第1壁部221は筒状の第2壁部231の中空に内包されている。もしくは、第1流路部220は第2流路部230に内包されている。これにより、第1流路部220と第2流路部230の流路長の合計を短縮することができるため、浄化部200の小型化もしくはコンパクト化が可能になる。
送風部210は、遠心ファンなどの送風ファン211と、吸気部212と、排気部213とを有する。第1流路部220は、加工空間Sから送風部210の吸気部212に至る空気の流路を画定する。第2流路部230は、送風部210の排気部213から加工空間Sに至る空気の流路を画定する。
第1壁部221は、加工空間Sに連通する第1流路部220の入口に対応する第1端部221Aを有する。また、第1壁部221は、送風部210の吸気部212に連続する第2端部221Bを有する。一方、第2壁部231は、送風部210の排気部213に連続する第3端部231Aを有する。また、第2壁部231は、加工空間Sに連通する第2流路部230の出口に対応する第4端部231Bを有する。
第1流路部220は、第1壁部221で囲われ、送風部210の正面に配置された短筒状の内筒部222を有する。第1流路部220における空気は、第1壁部221の中空を通過した後、内筒部222の中空を通過して送風部210に移動する。
第1壁部221の中空に収容された内筒部222の空気の流れ方向における長さは、第1壁部221の長さよりも短く形成されている。内筒部222の長さは、第1流路部220の空気の流れ方向における長さをLとするとき、例えば距離Lの40%以下である。距離Lは、第1壁部221の第1流路部220の入口に対応する第1端部221Aから送風部210の吸気部212に連続する第2端部221Bまでの長さに対応する。
内筒部222は、第1流路部220における空気の流れ方向における最下流領域に対応するように設けられている。この場合、第1流路部220における空気は、第1壁部221の中空を通過した後、送風部210の正面に配置された内筒部222の中空を通過して送風部210に移動する。このような二重構造によれば、液化したクーラントCLの送風部210への流入が抑制される。例えば、ドレイン240付近に滞留する液化したクーラントCLは、内筒部222を迂回しなければ送風部210に流入できなくなる。
ここで、第1流路部220における空気の流れ方向の最下流領域とは、送風部210の直前の第1流路部220の領域をいう。より具体的には、例えば送風部210の吸気部212から0.1×L以内の距離にある領域を最下流領域という。
第1流路部220内には、切削屑Chを補足する第1フィルタ部が設けられている。第1流路部220における空気は、第1フィルタ部を通過した後、内筒部222の中空を通過する。この場合、第1流路部220における空気は、第1フィルタ部を通過した後、内筒部222の中空を通過して送風部210に移動する。よって、ミスト化したクーラントCLの液化が促進されるとともに、切削屑Chの送風部210への流入を大きく抑制することができる。
第1フィルタ部には、加工空間Sから飛んでくる切削屑Chと衝突して切削屑Chを落下させる衝突板や、切削屑Chを捕捉する金網などのメッシュ状の構造体などを用い得る。第1フィルタ部は、切削屑Chなどの大きな物体が浄化部の中に入り込まないようにする。第1フィルタ部は、空気やクーラントCLのミストなどの微細な粒子を通過させる。
第1フィルタ部の構造は特に限定されないが、図示例では、切削屑Chの侵入を抑制する衝突板224と、気流を旋回させるための案内翼225が、空気の流れ方向に沿って配置されている。なお、衝突板224の代わりに、切削屑の侵入を抑制し得る任意の部材を用いてもよく、例えば網フィルタを用いてもよい。
また、内筒部222の中空には、必要に応じて、第2フィルタ部223を配置してもよい。第2フィルタ部223は、液化されなかったクーラントCLのミストを捕捉する構造でもよいし、液化されなかったクーラントCLのミストの液化が促進される構造でもよい。この場合、第2フィルタ部223を通過した空気が送風部210に移動する。
ドレイン240は、第1流路部220における空気の流れ方向の最下流領域かつ第1流路部220の鉛直方向における最下部に設けられている。これにより、液化したクーラントCLをそれ自身の自重を利用して効率的にドレイン240に導くことができる。
ここで、第1流路部220の鉛直方向における最下部とは、液化したクーラントCLが自重により最も滞留しやすい領域である。通常は、第1壁部221の内面の鉛直方向における最も低い位置が開口するようにドレイン240が設けられる。
第1流路部220の最下部は、ドレイン240に近づくほど鉛直方向の下方に向かう傾斜面を有してもよい。これにより、液化したクーラントCLをそれ自身の自重を利用して更に効率的にドレインに導くことができる。
ドレイン240の直上には短筒状の内筒部222が存在しており、ドレイン240と送風部210の吸気部212との間には内筒部222が介在している。よって、液化したクーラントCLが空気とともに送風部210に流入することが抑制される。
第1流路部220の最下部は、必要に応じて、空気の流れ方向に沿って延在するとともにドレイン240に連通する溝部221Gを有する。溝部221Gは、例えば、空気の流れ方向に沿って延在して下流端でドレイン240に連通するものであればよい。溝部221Gは、第1流路部220の第1壁部221の内面において、鉛直方向における最も低い位置に、空気の流れ方向に沿って延在している。溝部221Gの底面は、液化したクーラントCLが自重で鉛直方向の下方に流れてドレイン240に導かれるように傾斜面になっている。溝部221Gを設けることで、ドレイン240への液化したクーラントCLの流入が更に促進される。
また、第2流路部230の第2壁部231の内面にも、必要に応じて、鉛直方向における最も低い位置に、空気の流れ方向に沿って延在する溝部231Gが設けられる。溝部231Gの下流端は第2流路部230の第4端部231Bまで延びている。すなわち、液化したクーラントCLは、自重で溝部221Gに流入した後、ドレイン240に流入し、第2流路部230へと流れ、その後、溝部231Gを流れて第2流路部230の第4端部231Bから加工空間Sに放流される。加工空間Sに放流されたクーラントCLは回収孔300hを通過して回収部300に流入する。
浄化部200は、第1流路部220を流れる空気の流れ方向に対して斜め方向に延在する案内部221Fを有する。案内部221Fは、第1流路部220の入口からフランジ状に延在している。これにより、第1流路部220における空気の流れ方向に沿って見たとき、第2流路部230の出口の少なくとも一部が案内部で遮蔽される。案内部221Fは、第1流路部220の入口に対応する第1壁部221の第1端部221Aに設けられている。案内部221Fは、第1端部221Aの全周に亘って形成してもよく、部分的に形成してもよい。案内部221Fは、例えば、第1流路部220の入口の全周の50%以上(例えば80%以上)からフランジ状に延在していてもよい。
案内部221Fは、第1流路部220の入口に流入する空気の少なくとも一部と、第2流路部230の出口から放出される空気の少なくとも一部との衝突を回避するために設けられる。フランジ状の案内部221Fは、第1流路部220の入口への空気の流入を促進する。また、案内部221Fは、第1流路部220および第2流路部230を流れる空気の圧力損失を低減する。よって、高価で高性能な送風部210を用いる必要性が低減し、より廉価な送風部210を用い得るようになる。
同様に、第2流路部230の出口に対応する第2壁部231の第4端部231Bにも、同方向に延在するフランジ状の案内部231Fが形成されている。これにより、第1流路部220における空気の流れ方向に沿って見たときに、第2流路部230の出口は案内部221Fで遮蔽される。そのため、第2流路部230から放出される空気と、第1流路部220に流入する空気との衝突が効果的に回避される。第2流路部230の出口からは空気が放射状に放出される。案内部231F、第4端部231Bの全周に亘って形成してもよく、部分的に形成してもよい。
案内部221Fは、第1流路部220を流れる空気の流れ方向と鋭角(例えば30〜45°)を成すように第1流路部220の入口から延在する壁部材であってもよい。この場合、案内部221Fによって、第2流路部230の出口から放出される空気は、第1流路部220の入口に対して外側に広がるように導かれる。このように、第2流路部230の出口から放出される空気の流れ方向を制御することで、第2流路部230の出口から放出される空気と第1流路部220の入口に流入する空気との衝突を効果的に回避することができる。
フランジ状の案内部221Fは、多方向に放出されるように空気を導くため、加工空間S内の空気を効率的に攪拌する作用も有する。例えば、第1流路部220における空気の流れ方向に沿って見たとき、第2流路部230の出口から空気が放射状に放出される。
工作機械100を小型化する観点から、浄化部200は工作機械100に内蔵され、もしくは加工空間S内に配置されていることが望ましい。加工空間Sの空気を浄化する装置としては、工作機械とは別に据え置かれ、ダクトによって加工空間Sから空気を吸引して浄化するミストコレクタを用いることが一般的である。一方、本実施形態に係る浄化部200は、小型化が可能であり、かつ第1流路部220と第2流路部230とが加工空間Sに連通する仕様であり、加工空間S内に配置することができる。
具体的には、図1〜3の図示例では、浄化部200が加工空間Sの上方に設置されている。浄化部200は、囲み部材110の天井に所定の治具で固定される。このような余剰空間に浄化部200を収容することで、工作機械100の体積を増大させず、かつ外付けのミストコレクタを用いることなく、加工空間S内の空気の浄化とミスト化したクーラントCLの回収とを行うことが可能になる。
回収部300は、クーラントCLを貯留するクーラントタンク301を具備する(図2、3)。クーラント供給部130には、クーラントタンク301内に貯留されたクーラントCLがポンプPで吸い上げられて供給される(図3)。クーラントタンク301内には、搬送ベルトが水平方向に移動する第1搬送部310と、斜め上方に移動する第2搬送部320とが備えられている。切削屑Chの一部は、クーラントタンク301内で、第1搬送部310を利用して分離される仕組みになっている。第1搬送部310で分離された切削屑Chは、第2搬送部320により放出部330まで搬送され、放出部330の下方に設けられた開口から落下してチップバケット340に回収される。
<第2実施形態>
図5は第2実施形態に係る浄化部の模式的な断面図である。本実施形態に係る浄化部200は、第1フィルタ部に液状のクーラントCLを散布して第1フィルタ部を洗浄する洗浄部を有する点以外、第1実施例と同様の構成を有する。図示例の洗浄部は、液状のクーラントCLが第1フィルタ部の衝突板224に散布する洗浄ノズル226を備える。
具体的には、第1フィルタ部の上方には、第1壁部221を貫通するクーラント供給孔221hが設けられている。クーラント供給孔221hを介して洗浄ノズル226から第1フィルタ部に液状のクーラントCLが散布され、第1フィルタ部に付着する切削屑ChがクーラントCLで洗い流される。洗い流された切削屑Chは、第1流路部220の入口から加工空間Sに流入させればよい。
洗浄部(洗浄ノズル226)に供給されるクーラントCLには、クーラントタンク301内に貯留されているクーラントCLを用いればよい。クーラントタンク301に備え付けられたポンプPに連通するクーラント流路は複数に分岐させることができる。このような分岐構造により、クーラント供給部130と洗浄ノズル226のいずれか一方または両方に任意のタイミングでクーラントCLを送ることができるようになる。
<参考例>
図6は第1参考例に係る浄化部の模式的な断面図である。第1参考例に係る浄化部200では、送風部210が空気の流れ方向の最も上流側に配置されている。浄化部200の内部は、送風部210から空気が送り込まれるため、正圧になる。この場合、構造を単純化できるメリットがあり、液化したクーラントCLのドレイン240からの回収も比較的容易である。しかし、送風部210に大量のクーラントCLのミストおよび切削屑Chを含む空気が衝突するため、送風部210が破損しやすく、送風部210の保守に必要なコストが増大するというデメリットが生じる。
図7は第2参考例に係る浄化部の模式的な断面図である。第2参考例に係る浄化部200では、送風部210が空気の流れ方向の最も下流側に配置されている。この場合も構造を単純化できるメリットがあり、かつ、送風部210に大量のクーラントCLのミストおよび切削屑Chを含む空気が衝突することもない。しかし、浄化部200の内部は、送風部210により空気が吸引されるため、負圧になっている。浄化部200の内部が負圧であると液化したクーラントCLがドレイン240に滞留しやすいため、液化したクーラントCLの回収部300への回収が困難になる。ドレイン240から回収部300までをドレインパイプDPで連通させて液封すれば、常時ドレインパイプDP内にクーラントCLを流通させることは可能である。しかし、ドレインパイプDPの設置に手間がかかる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
本発明は、ミスト化したクーラントを回収して再利用する場合に有用な工作機械を提供し得る。
100:工作機械
110:囲み部材
120:ワーク加工部
130:クーラント供給部
140:ベッド
150:コラム
160:パレット
170:テーブル
180:プロテクタ
200:浄化部
210:送風部
211:送風ファン
212:吸気部
213:排気部
220:第1流路部
221:第1壁部
221A:第1端部
221B:第2端部
221G:溝部
221F:案内部
221h:クーラント供給孔
222:内筒部
223:第2フィルタ部
224:衝突板
225:案内翼
226:洗浄ノズル
230:第2流路部
231:第2壁部
231A:第3端部
231B:第4端部
231G:溝部
231F:案内部
240:ドレイン
300:回収部
300h:回収孔
301:クーラントタンク
310:第1搬送部
320:第2搬送部
330:放出部
340:チップバケット
CL:クーラント
Ch:切削屑
W:ワーク
S:加工空間
P:ポンプ
DP:ドレインパイプ

Claims (8)

  1. ワークを加工する加工空間を囲む囲み部材と、
    前記加工空間内でワークを加工するワーク加工部と、
    前記加工空間にクーラントを供給するクーラント供給部と、
    前記加工空間の空気を循環させながら浄化する浄化部と、
    前記浄化部から液化した前記クーラントを回収する回収部と、
    を具備し、
    前記浄化部が、
    前記加工空間の空気を循環させる送風部と、
    前記加工空間から前記送風部に前記空気を移動させる第1流路部と、
    前記送風部から前記加工空間に前記空気を移動させる第2流路部と、
    前記第1流路部と前記第2流路部とを連通させるドレインと、
    を具備し、
    前記第1流路部で液化した前記クーラントは、前記ドレインを前記第1流路部から前記第2流路部へと流れ、その後、前記回収部に流入する、工作機械。
  2. 前記第2流路部が前記第1流路部の少なくとも一部を囲っており、
    前記第1流路部における空気の流れ方向と前記第2流路部における空気の流れ方向とが逆方向である、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記第1流路部が、第1壁部と、前記第1壁部で囲われ、前記送風部の正面に配置された短筒状の内筒部と、を有し、
    前記第1流路部における空気は、前記第1壁部の中空を通過した後、前記内筒部の中空を通過して前記送風部に移動する、請求項1または2に記載の工作機械。
  4. 前記ドレインが、前記第1流路部における空気の流れ方向の最下流領域かつ前記第1流路部の鉛直方向における最下部に設けられている、請求項3に記載の工作機械。
  5. 前記第1流路部の前記最下部は、前記空気の流れ方向に沿って延在するとともに前記ドレインに連通する溝部を有する、請求項4に記載の工作機械。
  6. 前記第1流路部内に設けられた切削屑を補足する第1フィルタ部と、
    前記第1フィルタ部に前記クーラントを散布して前記第1フィルタ部を洗浄する洗浄部と、を有し、
    前記第1流路部における空気は、前記第1フィルタ部を通過した後、前記内筒部の中空を通過する、請求項5に記載の工作機械。
  7. 前記浄化部が、前記第1流路部を流れる空気の流れ方向に対して斜め方向に延在する案内部を有し、
    前記案内部が、前記第1流路部の入口からフランジ状に延在しており、前記第1流路部における前記空気の流れ方向に沿って見たときに前記第2流路部の出口の少なくとも一部が前記案内部で遮蔽されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の工作機械。
  8. 前記送風部が、遠心ファンを具備する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の工作機械。
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