JP6832425B2 - 留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、取付孔に挿入されて取付けられる留め具に関する。
例えば、自動車の車体パネル等には取付孔が形成され、この取付孔に車両部品を取付ける際に、グロメットとピン部材とからなる留め具(2ピースクリップ)が用いられることがある。この留め具は、グロメットを取付孔に挿入して、グロメットの外周に形成された係止部を取付孔の裏面周縁に係合させ、その状態でグロメットにピン部材を挿入することにより、係止部が縮径するのを抑制して固定力を向上できるようにしたものである。ピン部材がグロメットから抜け出ないようにするため、グロメット内には、ピン部材が係合する係合突部が形成されている。このような留め具を用いて、車体パネル等にトリムボード等を取付けることが行われている。
グロメットとピン部材とからなる留め具として、下記特許文献1には、取付孔の表側に配置されるフランジ部と、フランジ部の裏面側から延出された脚部と、脚部外周に設けられ、取付孔の裏側周縁に係合爪とを有するグロメットと、頭部及び軸部を有するピンとを備えた、留め具が記載されている。グロメットの脚部内側には、一対の係合部が突設されており、ピンの軸部外周には、くびれた係合凹部が形成されている。そして、グロメットの脚部内に、ピンの軸部を挿入すると、その係合凹部に一対の係合部が係合して、グロメットにピンが抜け止め保持されるようになっている。
なお、上記のようなグロメットを成形する際には、溶融樹脂を型枠に充填した後、脚部外周や内周から型枠を抜型することで、成形されるようになっている。
特開2011−52743号公報
上記特許文献1の留め具におけるグロメットは、脚部内側から一対の係合部が突設されているので、脚部の内側形状を形成する引き抜きピンを、脚部から引き抜く際に、成形ピンが一対の係合部に引っ掛かるため、脚部を押し広げつつ抜型する、いわゆる無理抜き状態で抜型されるようになっている。
しかしながら、上記のように無理抜きがなされると、脚部の変形によって、脚部外周に設けた係合爪の、取付孔の裏側周縁に対する係りしろが減少することがあり、グロメットに要求される所定の抜去力(取付孔から抜けないようにするための保持力)を得られないおそれがあった。
したがって、本発明の目的は、脚部の内側形状を無理抜きする際に、脚部の変形を抑制して、係止部の、取付孔の裏側周縁に対する係りしろが減少することを抑えることができる、留め具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、取付孔に挿入されて取付けられる留め具であって、前記取付孔の表側に配置される頭部、及び、該頭部から延出した有底筒状をなした脚部を有するグロメットと、前記グロメットの前記脚部内に挿入されるピン部材とを有し、前記脚部は、その外面に設けられ、前記取付孔の裏側周縁に係止する少なくとも一対の係止部と、内面に設けられ、前記ピン部材に係合する一対の係合突部とを有しており、前記脚部の内面には、前記脚部の軸方向から見て、前記脚部の軸心を挟んで、前記一対の係合突部に重ならない位置に、軸方向に伸びる一対の第1リブが設けられていることを特徴とする。
本発明の留め具によれば、脚部の内面には、脚部の軸方向から見て、脚部の軸心を挟んで、一対の係合突部に重ならない位置に、軸方向に延びる一対の第1リブが設けられているので、脚部の内部形状を形成するピン状の型枠が、脚部内側から無理抜きされる際に、脚部の一対の係合突部を設けていない箇所が変形しても、ピン状の型枠の抜型後に、上記一対の第1リブによって、変形した箇所が元の形状に戻りやすくなり、脚部の変形を抑制することができる。その結果、少なくとも一対の係止部の、取付孔の裏側周縁に対する係りしろの減少を抑えることができる。
本発明に係る留め具の一実施形態を示しており、グロメット及び該グロメットに挿入されて抜け止め保持されるピン部材の斜視図である。 同留め具を構成するグロメットの正面図である。 図2のA−A矢示線における断面図(脚部を軸方向から見た場合の断面図)である。 同グロメットの平面図である。 図4のB−B矢示線における断面図である。 図4のD−D矢示線における断面図である。 同留め具を用いて、被取付部材に取付部材を取付けた状態を示す断面図である。 同留め具を用いて、被取付部材に取付部材を取付けた状態を示しており、図7と異なる断面から見た場合の断面図である。 同グロメットの成形時において、脚部からピン状の型枠を無理抜きする際の状態を示しており、(A)はその第1状態を示す説明図、(B)は第2状態を示す説明図、(C)は第3状態を示す説明図、(D)は第4状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る留め具の、一実施形態について説明する。
図1に示すように、この留め具10は、所定部材に形成された取付孔3に挿入されて取付けられるものであって、取付孔3の表側に配置される頭部20、及び、該頭部20から延出した有底筒状をなした脚部30を有するグロメット15と、該グロメット15の脚部30内に挿入されて、グロメット15に抜け止めされた保持されるピン部材60とを有している。この実施形態の留め具10は、図7、図8に示すように、被取付部材1に形成された円形状の取付孔3に挿入されて取付けられるようになっており、該留め具10を介して被取付部材1に取付部材5が固定されるようになっている。
前記被取付部材1としては、例えば、車体パネルや車体フレーム等が挙げられ、前記取付部材5としては、例えば、トリムボード、カバー、ガーニッシュ、アシストグリップ、バンパー、ランプ等の電装部品、インシュレータ(防音材)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、留め具10を構成するグロメット15は、有底筒状をなした脚部30を有しているので、水密構造が要求される箇所において、例えば、ランプ等の電装部品をパネルに取付ける際に、好適に用いることができる。
また、図7及び図8に示すように、取付部材5の取付座7は、その底部に係止溝8が形成された枠状をなしており、ピン部材60の後述する頭部61を保持可能となっている。ただし、例えば、取付部材5に円形状の挿通孔を設けて、その表側にグロメット15の頭部20を係合させるようにしてもよく、特に限定はされない。なお、本発明の留め具としては、上記用途のみならず、取付孔の閉塞用等(いわゆるホールプラグ)として用いてもよく、特に限定はされない。
なお、本発明における「取付孔の裏側」とは、取付孔が形成された部材(ここでは被取付部材1)の厚さ方向の一側部であって、グロメット15の頭部配置側とは反対側を意味している。
図1に示すように、この実施形態における頭部20は、中央部に円形状の開口部21を設けた、略円環状をなした薄肉フランジ状をなしている。なお、この頭部の形状は、上記態様に限定されず、所定部材に形成された取付孔の表側に配置可能な形状であればよい。また、図1、図7及び図8に示すように、頭部20の裏側には、スポンジ等の軟質材料からなるクッション部材70が配置されるようになっているが、このクッション部材70はなくともよい。
上記頭部20の裏側から、有底筒状の脚部30が延出している。図2、図5及び図6に示すように、この実施形態の脚部30は、頭部20の開口部21の裏側周縁から、略円筒状をなすように延出すると共に、その軸方向(脚部30の軸心Cに沿った方向を意味する。以下の説明でも同様)の先端側は、円弧状に丸みを帯びた底部31によって閉塞されている。また、図2に示すように、脚部30の軸方向途中の外面には、軸方向先端側(底部31側を意味する。以下の説明でも同様)に向けて、次第に縮径するテーパ状をなした、段部33が形成されており、この段部33を介して、脚部30の軸方向先端側が、軸方向基端側よりも縮径した形状をなしている。
また、脚部30の外面には、取付孔3の裏側周縁に係止する、少なくとも一対の係止部35,35が設けられている。図1や図2に示すように、この実施形態では、脚部30の外面であって周方向に対向する箇所に、脚部30の段部33を、脚部30の軸方向に跨ぐようにして、一対の係止部35,35が突設されている。図2に示すように、各係止部35は、脚部30の外面から最も高く突出した頂部36が、脚部30の段部33にほぼ整合する位置に配置されている。また、各係止部35の頂部36から、脚部30の軸方向先端側に向けて次第に縮径するテーパ面37が形成されており、更に、各係止部35のテーパ面37とは反対側の端部には、脚部30の軸方向に直角な係止段部38が形成されている。
なお、上記の一対の係止部は少なくとも一対あればよく、2対以上であってもよい。また、一対の係止部は、脚部30の外面の周方向に対向した箇所に配置されていなくともよい。更に、係止部の形状や位置は、上記態様に限定されるものではなく、取付孔を設けた被取付部材の肉厚や形状、留め具の使用目的等に応じて適宜選択することができる。
また、脚部30の内面には、ピン部材60に係合する一対の係合突部40,40が設けられている。この実施形態においては、図3に示すように、一対の係止部35,35と、一対の係合突部40,40とは、脚部30の軸方向から見て、重ならない位置に設けられている。具体的には図3に示すように、脚部30の軸方向から見て、前記一対の係止部35,35に対して直交するように、脚部30の内面の、周方向に対向する箇所に、一対の係合突部40,40が設けられている。
図5に示すように、各係合突部40は、脚部30の軸方向に沿った断面から見たときに、略山形をなすように、脚部30の内面から突設した形状となっている。具体的には、脚部30の内面から最も高く突出した頂部41から、脚部30の軸方向先端側に向けて次第に高さが低くなる先端側斜面42を有していると共に、前記頂部41から、脚部30の軸方向基端側に向けて次第に高さが低くなる基端側斜面43を有している。更に略山形をなした各係合突部40は、図3や図4に示すように、脚部30の軸方向から見て、脚部30の内周方向に沿って円弧状をなすように所定幅で形成されていると共に、その周方向両側部が、脚部30の内面側が幅広で、かつ、脚部30の軸心Cに向けて次第に幅狭となる形状をなしている。
また、図5や図6に示すように、脚部30の軸方向先端側の内面には、一対の係合突部40に連続して、脚部30の軸方向先端側に向けて次第に内径方向に突出する、突出部44が設けられている。この実施形態の突出部44は、各係合突部40の先端側斜面42の、最も高さが低い部分から延出して、図5に示すように、脚部30の軸方向先端側に向けて、次第に脚部30の内径方向(軸心C側)に突出すると共に、図6に示すように、脚部30軸方向先端側に向けて、次第に幅狭となるように設けられている。
なお、上記の一対の係合突部の形状や位置は、特に限定されるものではなく、グロメットに抜け止め保持されるピン部材60の形状や、グロメットの使用目的に応じて、適宜選択することができる。
そして、図3に示すように、グロメット15の脚部30の内面には、脚部30の軸方向から見て、脚部30の軸心Cを挟んで、一対の係合突部40,40に重ならない位置に、軸方向に伸びる一対の第1リブ50,50が設けられている。また、一対の第1リブ50,50は、少なくとも一対の係止部35,35が設けられた位置に対応する、脚部30の内面に設けられている。
この実施形態においては、図3に示すように、脚部30の軸方向から見て、一対の第1リブ50,50は、前記一対の係止部35,35の周方向中央部に整合する位置となるように、脚部30の内面の周方向に対向する箇所に配置されている。言い換えると、一対の第1リブ50,50は、脚部30の軸方向から見て、一対の係合突部40,40に対して直交するように、脚部30の内面の周方向に対向する箇所に配置されている(図3参照)。
更に一対の第1リブ50,50は、図5及び図6に示すように、頭部20の開口部21の内周縁部から、頭部20の厚さ方向及び脚部30の軸方向に沿って延びており、その延出方向先端部が、係合突部40の頂部41や先端側斜面42を超えて、突出部44の軸方向ほぼ中央位置に至る長さで形成されている。
なお、一対の第1リブは、上述した配置箇所に限定されるものではなく、脚部30の軸方向から見て、脚部30の軸心Cを挟んで、一対の係合突部40,40に重ならない位置となるように配置されていればよく、一対の第1リブの形状も特に限定はされない。
また、図6に示すように、各第1リブ50は、頭部20の開口部21から脚部30の段部33に至る部分の、脚部30の内径方向に対する突出高さに対して、脚部30の段部33から軸方向先端に至る部分の、脚部30の内径方向に対する突出高さが、小さく形成されており、それによって一対の第1リブ50の間隔は一定になっている。
更に図3に示すように、この実施形態の留め具10においては、脚部30の軸方向基端側の内面には、脚部30の軸方向から見て、一対の係合突部40,40に重なる位置に、一対の第2リブ55,55が設けられている。
この実施形態においては、図3に示すように、脚部30の軸方向から見て、一対の第2リブ55,55は、前記一対の係合突部40,40の周方向中央部に整合する位置となるように、脚部30の内面の周方向に対向する箇所に配置されている。言い換えると、一対の第2リブ55,55は、脚部30の軸方向から見て、一対の係止部35,35及び一対の第1リブ50,50に対して直交するように、脚部30の内面の周方向に対向する箇所に配置されている(図3参照)。
更に一対の第2リブ55,55は、図5及び図6に示すように、頭部20の開口部21の内周縁部から、頭部20の厚さ方向及び脚部30の軸方向に沿って延びており、その延出方向先端部が、係合突部40の基端側斜面43に連結している。
なお、一対の第2リブは、上述した配置箇所に限定されるものではなく、脚部30の軸方向から見て、一対の係合突部40,40に重なる位置となるように配置されていればよい。また、一対の第2リブの形状も特に限定されない。
また、図1、図2、及び、図4〜6に示すように、前記頭部20の表側であって、開口部21の周縁からは、複数の突部が設けられている。すなわち、前記一対の第1リブ50,50に整合するように、頭部20の周方向に対向する箇所であって、開口部21の表側周縁から、一対の第1突部57,57が、頭部20の外径方向に向けて延びており、その基端部が、一対の第1リブ50,50の軸方向基端部にそれぞれ連結されている。また、前記一対の第2リブ55,55に整合するように、頭部20の周方向に対向する箇所であって、開口部21の表側周縁から、一対の第2突部59,59が、頭部20の外径方向に向けて延びており、その基端部が、一対の第2リブ55,55の軸方向基端部にそれぞれ連結されている。各第1突部57及び各第2突部59は、左右一対の斜面を有し、頂部が尖った山形状をなしており、頭部20の裏側に配置されるクッション部材70に食い込みやすくして、同クッション部材70の回り止めや位置決めを図れるようになっている。また、一対の第1リブ50,50、及び、一対の第2リブ55,55は、図4に示すように、脚部30の軸方向から見て、互いに直交するように配置されている。
次に、上記グロメット15の脚部30内に挿入されて抜け止め保持されるピン部材60について説明する。図1、図7及び図8に示すように、このピン部材60は、取付部材5に形成された枠状の取付座7に係合する頭部61と、この頭部61の裏側から延出する軸部63とを有している。
前記頭部61は、取付座7の底部に形成された係止溝8に挿入される首部61aと、同首部61aの上端に連結され、前記係止溝8の表側周縁に係合する円板状の取付フランジ部61bと、前記首部61aの下端に連結され、前記係止溝8の裏側周縁に係合すると共に、前記グロメット15の頭部20の表面側に当接する円板状のピンフランジ部61cとを有している。
前記軸部63は、前記ピンフランジ部61cの裏側中央から所定長さで円柱状に延出しており、その軸方向途中の外周に所定形状にくびれた凹部65が形成されている。また、軸部63の軸方向の先端部67は、その外周が軸方向先端に向けて次第に縮径し、最先端が丸みを帯びた形状とされており、該先端部67の基端側が係止段部67aをなしている。そして、前記凹部65に、グロメット15の一対の係合突部40,40が入り込んで、その先端側斜面42に、ピン部材60の先端部67の係止段部67aが係止することで、グロメット15の脚部30内にピン部材60が抜け止め保持される(図7参照)。
なお、ピン部材の形状は、グロメットの脚部内に挿入された状態で、一対の係合突部に係合して、グロメットの脚部から抜け止め保持される形状であれば、特に限定はされない。
なお、上記構成からなるグロメット15及びピン部材60の材質は、例えば、ナイロン等のポリアミド系樹脂や、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料で形成することができる。更に、上記樹脂材料に、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等を含有させて補強した、繊維強化樹脂で形成してもよい。
次に、上記構成からなる留め具10の使用方法及び作用効果について説明する。
すなわち、取付部材5に形成された取付座7の係止溝8に、ピン部材60の首部61aを挿入して、係止溝8の表裏周縁に取付フランジ部61b及びピンフランジ部61cを係合させて、図7や図8に示すように、取付座7にピン部材60の頭部61を取付ける。
また、被取付部材1に形成された取付孔3に、グロメット15の脚部30を、その軸方向先端側から挿入していき、頭部20の裏側に配置されたクッション部材70を、取付孔3の表側周縁に弾性的に当接させると共に、取付孔3の裏側周縁に、脚部30の一対の係止部35,35の各係止段部38,38をそれぞれ係止させることで、取付孔3にグロメット15を取付けることができる(図8参照)。
その後、ピン部材60の軸部63を、グロメット15の開口部21を通して、脚部30内に挿入していく。すると、脚部30内の一対の係合突部40,40が、ピン部材60の凹部65に入り込むと共に、各係合突部40の先端側斜面42に、ピン部材60の先端部67の係止段部67aが係止し、更に、ピン部材60のピンフランジ部61cが、グロメット15の頭部20の表側に当接して、図7に示すように、グロメット15の脚部30の内部にピン部材60が抜け止め保持される。その結果、図7や図8に示すように、グロメット15及びピン部材60からなる留め具10を介して、被取付部材1に取付部材5を取付けることができる。
また、この実施形態のグロメット15は、例えば、次のようにして成形されるようになっている。すなわち、図3に示すように、グロメット15の脚部30の外周形状や、頭部20の外周形状の裏側は、主として、脚部30の軸方向に対して直交する方向で、かつ、互いに離れる方向にスライドする、第1型枠81及び第2型枠82によって成形される。また、図5に示すように、グロメット15の頭部20の外周形状の表側は、脚部30の軸方向に沿ってスライドする、第3型枠83によって成形される。
更に図5に示すように、第3型枠83の内側には、脚部30の軸方向に沿ってスライドする、ピン状の第4型枠84が配置されている。図9(A)に示すように、この第4型枠84は、脚部30の内周形状に対応した形状をなしており、拡径した拡径部85aを設けた、先端部85を有している。また、図9(A)〜(D)に示すように、この第4型枠84が、グロメット成形後に、脚部30の軸方向に沿ってスライドして、無理抜きされることによって、グロメット15の頭部20や脚部30の内周形状が成形されるようになっている。
そして、グロメット15を成形する際には、上記の型枠81,82,83を閉じた後、型枠内に画成されたキャビティに、射出成形等によって、溶融した樹脂を充填することにより、グロメット15が成形される。その後、第1型枠81,第2型枠82を互いに離れる方向となるように移動させて抜型する。
更にその後、第3型枠83でグロメット15の頭部20の移動を規制しつつ、ピン状の第4型枠84を、脚部30の内側から無理抜き状態で引き抜いていく。このとき、図9(A)に示すように、第4型枠84の先端部85の拡径部85aが、一対の係合突部40,40の先端側斜面42,42に引っ掛かって、脚部30を押し広げる。更に第4型枠84が引き抜かれると、図9(B)に示すように、その先端部85の拡径部85aが、一対の係合突部40,40の頂部41,41に当接して、一対の係合突部40,40を更に押し広げる。この状態が脚部30が最も変形した状態となっている。
更に第4型枠84が引き抜かれると、図9(C)に示すように、先端部85の拡径部85aが、一対の係合突部40,40の頂部41,41を超えるので、変形した脚部30が徐々に弾性復帰し始める。更に第4型枠84が引き抜かれると、図9(D)に示すように、先端部85の拡径部85aが、一対の係合突部40,40に引っ掛からなくなり、無理抜き状態が解除されて、脚部30が弾性復帰して元の形状に戻るようになっている。
上記のように、第4型枠84を、脚部30の内側から引き抜いていくと、第4型枠84の先端部85が、一対の係合突部40,40に引っ掛かって、無理抜き状態となるが、このとき、脚部30の、一対の係合突部40,40を設けた箇所が、外側に広がるように変形し、一方、脚部30の、一対の係合突部40,40を設けていない箇所は、内側に凹むように変形する傾向となっていた。
しかしながら、この留め具10においては、図3に示すように、グロメット15の脚部30の内面には、脚部30の軸方向から見て、脚部30の軸心Cを挟んで、一対の係合突部40,40に重ならない位置に、軸方向に伸びる一対の第1リブ50,50が設けられているので、上述したように、脚部30の内側から第4型枠84が無理抜きされる際に、脚部30の一対の係合突部40,40を設けていない箇所が変形しても、第4型枠84の抜型後、すなわち、図9(D)に示す状態となったときに、一対の第1リブ50,50によって、変形した箇所が元の形状に戻りやすくなり、脚部30の変形を抑制することができる。その結果、一対の係止部35,35の、取付孔3の裏側周縁に対する、係りしろの減少を抑えることができ、取付孔3に対して留め具10を、所定の抜去力(取付孔から抜けないようにするための保持力)が得られるように、しっかりと取付けることができる。
また、この実施形態においては、図3に示すように、脚部30の軸方向基端側の内面には、脚部30の軸方向から見て、一対の係合突部40に重なる位置に、一対の第2リブ55,55が設けられている。そのため、ピン状の第4型枠84が、脚部30の内側から無理抜きされる際に、脚部30の一対の係合突部40,40を設けた箇所が変形しても、第4型枠84の抜型後に、一対の第2リブ55,55によって、変形した箇所を元の形状に戻しやすくすることができ、一対の係止部35,35の、取付孔3の裏側周縁に対する係りしろを、十分に確保することができる。また、係合突部40とピン部材60との係りしろ(ここでは、係合突部40の先端側斜面42に対する、ピン部材60の係止段部67aの係りしろ)を十分に確保することができ、グロメット15の脚部30に対するピン部材60の抜け止め保持力を高めることができる。
更にこの実施形態においては、図3に示すように、一対の係止部35,35と、一対の係合突部40,40とは、脚部30の軸方向から見て、重ならない位置に設けられている。そのため、ピン状の第4型枠84が、脚部30の内側から無理抜きされる際に、脚部30を変形させやすくして、第4型枠84を抜型しやすくすることができるので、脚部30の変形箇所が、一対の第1リブ50,50や、一対の第2リブ55,55によって、元の形状に戻りやすくすることができ、その結果、脚部30の変形をより効果的に抑制することができ、一対の係止部35,35の、取付孔3の裏側周縁に対する係りしろを、より十分に確保することができる。
また、この実施形態においては、図3に示すように、一対の第1リブ50,50は、少なくとも一対の係止部35,35が設けられた位置に対応する、脚部30の内面に設けられているので、一対の係止部35,35の強度を高めることができ、一対の係止部35,35の、取付孔3の裏側周縁に対する係止力を高めて、抜去力を向上させることができる。
更に、この実施形態においては、図5や図6に示すように、脚部30の軸方向先端側の内面には、一対の係合突部40に連続して、脚部30の軸方向先端側に向けて次第に内径方向に突出する、突出部44が設けられている。このような突出部44を設けたことによって、ピン状の第4型枠84の先端部85の外周が、突出部44の分だけ縮径するため、第4型枠84が脚部30の内側から無理抜きされる際に、その先端部85が、一対の係合突部40,40に引っ掛かりにくくなって、第4型枠84を脚部30の内側からスムーズに抜型することができる。また、突出部44によって、脚部30の内面の軸方向先端側の強度を高めることができ、第4型枠84が脚部30の内側から無理抜きされる際に、脚部30の過度の変形を抑制することができる。
また、この実施形態においては、図1や図2に示すように、記脚部30は、その軸方向の途中の外面に設けられた段部33を介して、軸方向先端側が軸方向基端側よりも縮径した形状をなしているので、取付孔3に対して、脚部30を軸方向先端側から挿入しやすくすることができる。これに加えて、一対の係止部35,35は、脚部30の外面において、段部33を脚部30の軸方向に跨ぐようにして設けられているので、脚部30を縮径しづらくすることができ、一対の係止部35,35の、取付孔3の裏側周縁への係止力をより高めて、その抜去力を更に向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
3 取付孔
10 留め具
15 グロメット
20 頭部
21 開口部
30 脚部
35,35 係止部
40,40 係合突部
44 突出部
50,50 第1リブ
55,55 第2リブ
60 ピン部材
70 クッション部材

Claims (5)

  1. 取付孔に挿入されて取付けられる留め具であって、
    前記取付孔の表側に配置される頭部、及び、該頭部から延出した有底筒状をなした脚部を有するグロメットと、
    前記グロメットの前記脚部内に挿入されるピン部材とを有し、
    前記脚部は、その外面に設けられ、前記取付孔の裏側周縁に係止する少なくとも一対の係止部と、内面に設けられ、前記ピン部材に係合する一対の係合突部とを有しており、
    前記脚部の内面には、前記脚部の軸方向から見て、前記脚部の軸心を挟んで、前記一対の係合突部に重ならない位置に、軸方向に伸びる一対の第1リブが設けられており、
    前記脚部の軸方向先端側の内面には、前記一対の係合突部に連続して、前記脚部の軸方向先端に向けて次第に内径方向に突出する突出部が設けられていることを特徴とする留め具。
  2. 取付孔に挿入されて取付けられる留め具であって、
    前記取付孔の表側に配置される頭部、及び、該頭部から延出した有底筒状をなした脚部を有するグロメットと、
    前記グロメットの前記脚部内に挿入されるピン部材とを有し、
    前記脚部は、その外面に設けられ、前記取付孔の裏側周縁に係止する少なくとも一対の係止部と、内面に設けられ、前記ピン部材に係合する一対の係合突部とを有しており、
    前記脚部の内面には、前記脚部の軸方向から見て、前記脚部の軸心を挟んで、前記一対の係合突部に重ならない位置に、軸方向に伸びる一対の第1リブが設けられており、
    前記脚部は、その軸方向の途中の外面に設けられた段部を介して、軸方向先端側が軸方向基端側よりも縮径した形状をなしており、
    少なくとも前記一対の係止部は、前記脚部の外面において、前記段部を前記脚部の軸方向に跨ぐようにして設けられていることを特徴とする留め具。
  3. 前記脚部の軸方向基端側の内面には、前記脚部の軸方向から見て、前記一対の係合突部に重なる位置に、一対の第2リブが設けられている請求項1又は2記載の留め具。
  4. 少なくとも前記一対の係止部と、前記一対の係合突部とは、前記脚部の軸方向から見て、重ならない位置に設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の留め具。
  5. 前記一対の第1リブは、少なくとも前記一対の係止部が設けられた位置に対応する、前記脚部の内面に設けられている請求項1〜4のいずれか1つに記載の留め具。
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