JP6831855B2 - 蛍光立上がり時間を用いた油の劣化判定 - Google Patents

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Description

本開示の実施形態は、一般に、機械潤滑油の劣化を判定するための方法、コンピュータ可読媒体、システム、および装置に関する。より具体的には、本開示は、潤滑油の粘度を決定することに関する。
ガスタービンなどの機械は、運転中に潤滑剤として油を用いる場合がある。潤滑油は、機械の構成部品間の摩擦を低減し、そうした構成部品の経時的な摩耗を最小化または防止するのに使用されうる。潤滑油、特にガスタービンで使用される潤滑油は、空気暴露による酸化、酸化防止剤や抗乳化剤などの添加剤の枯渇、高温による油自体の化学的変形といった様々な要因によって使用中に劣化することがある。潤滑油の劣化は、最終的に油から分離して機械に沈着する不溶性化合物の生成につながりうる。加えて、ガスタービンなどの一部の機械は、水、金属析出物、付加化学物質といった他の物質などの物質で汚染される。
潤滑油の寿命を監視する既存の試験には、油が重力下で較正ガラス毛管粘度計を流れる時間を測定することによって粘度を直接決定することが含まれうる。潤滑油の寿命を監視するのに使用される他の試験には、油の全酸価および油の酸化安定性を決定することが含まれうる。上記その他の既存の試験は、時間と費用を要し、製油所オフサイトの試験を必要とする場合がある。潤滑油に使用される他の試験は、含水量、金属その他の粒子の存在を決定することもできる。しかしながら、そのような試験は、潤滑油の汚染を測定するが、潤滑油自体の劣化を測定することはできない。
本開示の実施形態は、一般に、油の試料と関連付けられる蛍光立上がり時間から粘度を決定することによって油の劣化を判定するための方法、コンピュータ可読媒体、および装置に関するものである。いくつかの実施形態では、油試料中の誘起蛍光の2つ以上の測定値から油試料の蛍光立上がり時間を決定するステップを含む、油の劣化を判定するための方法が提供される。油試料は、機械からの油の試料であってよい。本方法は、蛍光立上がり時間から油の粘度を決定するステップと、粘度を粘度閾値と比較するステップとをさらに含む。最後に、本方法は、比較に基づいて油の劣化を判定するステップを含む。
加えて、いくつかの実施形態では、本方法は、油試料中に蛍光を誘起するために光源から油試料中に光を放射するステップと、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定するステップとを含む。いくつかの実施形態では、光源はレーザである。いくつかの実施形態では、レーザは約405ナノメートル(nm)の波長の光を放射する。いくつかの実施形態では、サンプリングレートは20ミリ秒(ms)である。いくつかの実施形態では、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定するステップは、フォトダイオードを使用して検出された蛍光の強度を測定するステップを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定するステップの前に、誘起蛍光をフィルタリングするステップと、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定するステップの前に、誘起蛍光をコリメートするステップとを含む。いくつかの実施形態では、比較に基づいて油の劣化を判定するステップは、粘度が粘度閾値から所定量だけまたは所定のパーセンテージだけ外れている場合に油が劣化していると判定するステップを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、粘度決定装置のディスプレイに油が劣化していることを示す通知を提供するステップを含む。いくつかの実施形態では、機械はガスタービンであり、油はガスタービン油である。いくつかの実施形態では、本方法は、機械から油試料を取得するステップを含む。いくつかの実施形態では、油試料を取得するステップは、油試料をガラスキュベットに貯めるステップを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、粘度が粘度閾値から所定量だけまたは所定のパーセンテージだけ外れている場合に粘度決定装置のディスプレイに通知を提供するステップを含む。いくつかの実施形態では、蛍光立上がり時間から油の粘度を決定するステップは、式1:
Figure 0006831855
に従って粘度を決定するステップを含む。
加えて、いくつかの実施形態では、油の劣化を判定するための実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が提供される。実行可能コードは、粘度プロセッサに、油試料中の誘起蛍光の2つ以上の測定値から油試料の蛍光立上がり時間を決定する動作であって、油試料は機械からの油の試料を含む、動作と、蛍光立上がり時間から油の粘度を決定する動作とを含む動作を実行させる一連の命令を含む。動作は、粘度を粘度閾値と比較する動作と、比較に基づいて油の劣化を判定する動作とをさらに含む。
いくつかの実施形態では、動作は、油試料中に蛍光を誘起するために光源から油試料中に光を放射するようにレーザを制御する動作と、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出器により検出された蛍光の強度の測定値を受け取る動作とを含む。いくつかの実施形態では、検出器はフォトダイオードである。いくつかの実施形態では、動作は、粘度プロセッサに結合されたディスプレイに、油が劣化していることを示す通知を提供する動作を含む。
いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置が提供される。本装置は、ハウジングと、ハウジング内に配置され、試料容器に収容された油試料中に光を放射するように構成された光源とを含む。油試料は機械からの油の試料を含む。本可搬型粘度決定装置は、ハウジング内に配置された粘度プロセッサと、ハウジング内に配置された、実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読メモリとをさらに含む。実行可能コードは、粘度プロセッサに、油試料中の光源による誘起蛍光の2つ以上の測定値から油試料の蛍光立上がり時間を決定する動作と、蛍光立上がり時間から油の粘度を決定する動作とを含む動作を実行させる一連の命令を含む。
いくつかの実施形態では、動作は、粘度を粘度閾値と比較する動作と、比較に基づいて油の劣化を判定する動作とを含む。いくつかの実施形態では、動作は、粘度プロセッサに結合されたディスプレイに、油が劣化していることを示す通知を提供する動作を含む。いくつかの実施形態では、動作は、粘度が粘度閾値から所定量だけまたは所定のパーセンテージだけ外れている場合に粘度プロセッサに結合されたディスプレイに通知を提供する動作を含む。いくつかの実施形態では、本可搬型粘度決定装置は、誘起蛍光を検出するように構成された検出器を含む。いくつかの実施形態では、検出器は、試料容器の表面から90°の角度で配置される。いくつかの実施形態では、動作は、油試料中に蛍光を誘起するために油試料中に光を放射するように光源を制御する動作と、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出器による誘起蛍光の強度の測定値を受け取る動作とを含む。いくつかの実施形態では、検出器はフォトダイオードである。いくつかの実施形態では、本可搬型粘度決定装置は、ハウジング内に配置され、検出器による誘起蛍光の検出の前に誘起蛍光をフィルタリングするように構成されたフィルタを含む。加えて、いくつかの実施形態では、本可搬型粘度決定装置は、ハウジング内に配置され、検出器による誘起蛍光の検出の前に誘起蛍光をコリメートするように構成されたレンズを含む。いくつかの実施形態では、本可搬型粘度決定装置は、ハウジング内に配置され、光源、粘度プロセッサ、およびメモリに電力を供給するように構成された電源を含む。いくつかの実施形態では、本可搬型粘度決定装置は、ハウジング内に配置され、プロセッサに結合されたディスプレイを含む。いくつかの実施形態では、光源は、油試料の表面から約45°の角度で試料容器中の油試料を照射するように構成される。本可搬型粘度決定装置は、試料容器を含む。いくつかの実施形態では、試料容器は、ハウジングに着脱可能に取り付けられる。
いくつかの実施形態では、油の粘度を決定するための方法が提供される。本方法は、油試料中に蛍光を誘起するために光源から油の試料中に光を放射するステップと、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起蛍光の強度を測定するステップとを含む。本方法は、油試料中の誘起蛍光の2つ以上の測定値から油の蛍光立上がり時間を決定するステップと、蛍光立上がり時間から油の粘度を決定するステップとをさらに含む。
いくつかの実施形態では、油の粘度を決定するための実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。実行可能コードは、粘度プロセッサに、油試料中に蛍光を誘起するために光源から油の試料中に光を放射する動作と、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起蛍光の強度を測定する動作とを含む動作を実行させる一連の命令を含む。動作はまた、油試料中の誘起蛍光の2つ以上の測定値から油の蛍光立上がり時間を決定する動作と、蛍光立上がり時間から油の粘度を決定する動作とを含む。
さらに、いくつかの実施形態では、油の粘度を決定するためのシステムが提供される。本システムは、粘度プロセッサと、実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読メモリとを含む。実行可能コードは、粘度プロセッサに、油試料中に蛍光を誘起するために光源から油の試料中に光を放射する動作と、2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起蛍光の強度を測定する動作とを含む動作を実行させる一連の命令を含む。動作は、油試料中の誘起蛍光の2つ以上の測定値から油の蛍光立上がり時間を決定する動作と、蛍光立上がり時間から油の粘度を決定する動作とをさらに含む。
本開示の上記その他特徴、態様、および利点は、以下の説明、特許請求の範囲および添付図面との関連でよりよく理解されるであろう。しかしながら、図面は、本開示のいくつかの実施形態を示しているにすぎず、したがって、それらは本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではなく、本開示は他の等しく有効な実施形態を認めうるものであることに留意されたい。
本開示の一実施形態による、油試料の蛍光立上がり時間を決定するためのシステムの概略図である。 図1のシステムを使用して測定された油試料の時間に対する測定相対蛍光強度のグラフである。 図1のシステムを使用して測定された油試料の動粘度に対する図2に示された適合線の傾きのグラフである。 本開示の一実施形態による、蛍光立上がり時間から潤滑油試料の粘度を決定するためのプロセスのブロック図である。 本開示の一実施形態による、潤滑油試料の蛍光立上がり時間から潤滑油劣化を判定するためのプロセスのブロック図である。 本開示の一実施形態による、潤滑油試料の蛍光立上がり時間から潤滑油劣化を判定するためのプロセスのブロック図である。 本開示の一実施形態による、蛍光立上がり時間から潤滑油の粘度を決定するための可搬型粘度決定装置のブロック図である。
次に、本開示の実施形態を示す添付の図面を参照して、本開示についてより十分に説明する。しかしながら本開示は多くの異なる形態で具体化されてよく、本開示に記載する例示の実施形態だけに限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分かつ完全となり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるために提供されるものである。
本開示の実施形態は、潤滑油の誘起蛍光立上がり時間から潤滑油の粘度を決定するためのシステム、装置、コンピュータ可読媒体、および方法を含む。後述するように、蛍光立上がり時間によって表される誘起蛍光強度の変化率は、潤滑油の粘度と直接相関する。本開示において使用する場合、潤滑油とは、例えば、エンジン油、モータ油、ギヤ油、タービン油、または機械に使用される他の油を含みうる。このような油を使用する機械は、ガスタービン、蒸気タービン、エンジン、および他の機械を含みうる。
いくつかの実施形態では、蛍光は、パルスレーザなどの光源を介して潤滑油試料中に誘起されうる。誘起蛍光はある期間にわたって検出され、誘起蛍光の相対強度は、その期間にわたってあるサンプリングレートで測定されうる。潤滑油試料の蛍光立上がり時間は、測定された相対強度から決定されうる。次いで、蛍光立上がり時間から潤滑油試料の粘度が決定されうる。いくつかの実施形態では、試料となる潤滑油の劣化を判定するために粘度が閾値粘度と比較されうる。
いくつかの実施形態では、潤滑油試料は機械から取得され、蛍光立上がり時間から粘度を決定するための可搬型粘度決定装置などの粘度決定システムまたは粘度決定装置に配置されうる。いくつかの実施形態では、潤滑油試料は、ガスタービンプラントでガスタービンから潤滑油を取得することによるなど、機械の設置場所においてオンサイトで取得されうる。粘度決定システムまたは粘度決定装置を使用して、潤滑油試料中に蛍光が誘起され、誘起蛍光が検出され、誘起蛍光の強度が測定されうる。蛍光測定値は、蛍光立上がり時間を決定し、蛍光立上がり時間から粘度を決定しうる粘度決定プロセッサにある期間にわたって提供されうる。いくつかの実施形態では、蛍光立上がり時間は、閾値粘度と比較されうる。粘度が閾値粘度から特定の量またはパーセンテージだけ外れている場合、試料となる潤滑油の劣化は許容できないと判定されうる。そのような実施形態では、試料となる潤滑の劣化が許容できないと判定された場合、粘度決定装置のディスプレイに視覚通知(例えば警告や警報)などの通知が提供されうる。試料となる潤滑油の劣化が許容できると判定された場合、決定された粘度はディスプレイに提供される場合も提供されない場合もある。
[実験装置]
図1に、本開示の一実施形態による、油試料の蛍光立上がり時間を測定するためのシステム100を示す。システム100は、例えば、油試料104を収容するキュベット102、パルスレーザ106、光学フィルタ110、レンズ112、光ファイバ集光器114、フォトダイオード116、ビームダンプ118およびコンピュータ120を含みうる。システム100は、後述する実験データを取得するのに使用されることに加えて、いくつかの実施形態では、本開示に記載される開示の技術を実施するシステムの例示となりうることを理解されたい。例えば、潤滑油試料は、機械から収集され、粘度決定のためにシステム100を有する場所に輸送されてもよい。
キュベット102は、システム100による蛍光誘起および測定のための潤滑試料を収容しうる。いくつかの実施形態では、キュベット102は、長方形形状を有するガラスまたは透明材料のキュベットであってよい。油試料104は、油試料の量がパルスレーザ106による誘起に適するようにキュベット102の一部分を占有するのに十分な量のものであってよい。例えば、いくつかの実施形態では、油試料104は、潤滑油を使用する機械からキュベット102内に直接収集されてもよい。
パルスレーザ106は、キュベット102の前面から45°でキュベット102を照射するように配置されうる。いくつかの実施形態では、パルスレーザ106は、405nmの波長、約5ナノ秒(ns)のパルス幅、および1パルス当たり約2ミリジュール(mJ)のエネルギーを有しうる。いくつかの実施形態では、パルスレーザと、レーザの波長、パルス幅、および1パルス当たりのエネルギーとは、測定される潤滑油の種類(例えば、組成や粘度グレード)に基づいて選択されうる。しかしながら、他の実施形態では、パルスレーザ106は、約350nm〜約550nmの他の波長を有しうる。そのような実施形態では、誘起蛍光と関連付けられる信号対雑音比の最小化に基づいてレーザ波長が選択されうる。
いくつかの実施形態では、光学フィルタ110は、油試料104中に誘起され、キュベット102を透過される蛍光をフィルタリングするように配置される。いくつかの実施形態では、光学フィルタ110は、440±10ナノメートル(nm)の狭帯域光学フィルタであってよい。光学フィルタ110は、ガラスフィルタまたはプラスチックフィルタであってよく、いくつかの実施形態では、波長可変フィルタであってもよい。いくつかの実施形態では、光学フィルタ110は、システム100で使用されるパルスレーザ、測定される潤滑油の種類(例えば、組成、粘度グレードなど)、またはその両方に基づいて選択されうる。レンズ112は、光学フィルタ110によってフィルタリングされた蛍光をコリメートするように構成されたコリメートレンズであってよい。光ファイバ集光器は、コリメート光を収集し、コリメート光をフォトダイオード116に伝送するように配置される。
パルスレーザ106は、キュベット102内の油試料104を照射し、油試料104に蛍光を誘起するように励起されうる。蛍光は、ただ1つの波長(例えば、405nm)で誘起されうる。油試料104からのレーザ誘起蛍光108は、光学フィルタ110によってフィルタリングされ、コリメートレンズ112によってコリメートされ、次いで光ファイバ集光器114によって収集されうる。フォトダイオード116は、光ファイバ集光器114によって伝送されたレーザ誘起蛍光を検出し、コンピュータ120にデジタル信号を出力しうる。パルスレーザ106からの反射された吸収されない光は、ビームダンプ118によって吸収されうる。
以下に記載するように、システム100を、5つの油試料の蛍光立上がり時間からの粘度の決定に使用した。表1に、新しいガスタービン油および使用済みガスタービン油から取得した、選択された5つの油試料の動粘度および密度を示す。動粘度は、ASTM D−7042,2004,“Standard Test Method for Dynamic Viscosity and Density of Liquids by Stabinger Viscometer(and the Calculation of Kinematic Viscosity,”ASTM International,West Conshohocken,PA,2004,DOI:10.1520/D7042−04を使用して20℃で測定した。密度は、ASTM D−4052,2009,“Standard Test Method for Density,Relative Density,and API Gravity of Liquids by Digital Density Meter,”ASTM International,West Conshohocken,PA,2009,DOI:10.1520/D4052−09を使用して20℃で測定した。
Figure 0006831855
表2に、油試料の試料1、試料2および試料4の他の測定値を示す。他の測定値には、ASTM D664を使用した1グラム当たりの水酸化カリウムのミリグラム単位(mg KOH/gm)の全酸価(TAN)およびpH、ASTM D2272を使用した回転圧力容器(RBOT)による酸化安定性、ASTM D1500を使用した色、およびSOP 087を使用した外観が含まれる。
Figure 0006831855
表2に示すように、全酸価(TAN)とpH、回転圧力容器(RBOT)による酸化安定性、色および外観の追加測定は、相互の関係も、ガスタービン油試料の劣化条件との関係も示さない。
以上に留意して、システム100を使用して、5つの油試料の誘起蛍光を測定し、測定された蛍光信号の初期立上がり時間を決定した。初期立上がり時間は、試料ごとに0.02秒(20ミリ秒(ms))の間隔で最初の5秒間にわたって発光スペクトル波長で測定した。これに応じて、図2に、時間(秒(s)単位)に対する試料ごとの測定相対蛍光強度(蛍光の任意単位(a.u.))グラフ200を示す。加えて、図2に示すように、試料ごとに、相対蛍光強度測定値を(Y=傾き*Xで定義された)直線に適合させ、試料ごとに直線傾きの値を計算する。例えば、図2に示すように、適合線202は試料1に対応し、適合線204は試料2に対応し、適合線206は試料3に対応し、適合線208は試料4に対応し、適合線210は試料5に対応する。各適合線の傾きおよび決定係数(R)を表3に要約する。
Figure 0006831855
表3に示すように、試料1、試料2、試料3および試料4の適合線の決定係数はすべて95%より大きい。試料5の決定係数は、20msのサンプリング時間で比較的弱い蛍光信号対雑音比の影響を受けた。
図3に、20℃における各試料の動粘度(センチストーク(cSt)単位)に対する図2に示された適合線の傾き(a.u./秒)のグラフ300を示す。図3に示されるように、傾きの値に指数曲線302が適合されうる。指数曲線302は、0.98または98%の決定係数を有し、よって、潤滑油粘度の測定値として初期蛍光立上がり時間の利用を裏付ける。指数曲線302は、次式2によって表されうる。
Figure 0006831855
式中、Yはa.u./秒での立上がり時間であり、XはcStの粘度であり、AおよびBは適合パラメータである。したがって、式2に基づき、潤滑油の粘度は、次式3によって決定されうる:
Figure 0006831855
式中、Risetime(立上がり時間)はa.u./秒で測定され、Viscosity(粘度)はcSt単位で測定される。
よって、いくつかの実施形態では、前述の試料データの潤滑油の粘度は、次式4によって決定されうる:
Figure 0006831855
他の実施形態では、式2は、他の種類の油試料に取得された蛍光立上がり時間測定値に従って変更されうることを理解されたい。例えば、式2と同様の式を導出するために既知の粘度を有する他の油試料が前述のように取得され、測定されてもよい。
以下に記載するように、本開示の実施形態は、潤滑油の試料から決定される蛍光立上がり時間から潤滑油の粘度を決定するための装置および方法を含みうる。図4および図5に、本開示の実施形態による、油試料の蛍光立上がり時間から潤滑油の粘度を決定するためのプロセスを示す。図6に、本開示の一実施形態による可搬型粘度決定装置を示す。
[油の粘度および油の劣化を判定するためのプロセス]
図4に、本開示の一実施形態による、潤滑油試料の粘度を蛍光立上がり時間から決定するためのプロセス400を示す。いくつかの実施形態では、プロセス400の一部または全部が、蛍光立上がり時間から潤滑油試料の粘度を決定するためのシステムまたは装置で実施されうる。いくつかの実施形態では、プロセス400は、潤滑油を使用して機械の設置場所においてオンサイトで実施されうる。プロセス400は、粘度を決定するための以前の技術と比較して、比較的短時間で粘度の決定を行いうる。例えば、いくつかの実施形態では、プロセス400を使用して決定される潤滑油の粘度は、30秒以下で決定されうる。
最初に、蛍光が潤滑油試料中に誘起されうる(ブロック402)。前述のように、いくつかの実施形態では、蛍光は、レーザまたは他の光源を使用して誘起されうる。蛍光は、ただ1つの波長で誘起されうる。よって、レーザまたは他の光源は、単一波長の光のみ提供し、粘度の決定は、ただ1つの波長で蛍光信号から取得されうる。次に、蛍光が、ある期間にわたって検出されうる(ブロック404)。いくつかの実施形態では、その期間は、5秒間以上、10秒間以上、15秒間以上、または20秒間以上であってよい。蛍光は、その期間にわたって間隔を置いて検出されうる。
次に、蛍光の相対強度が、その期間にわたって間隔を置いて(例えば、あるサンプリングレートで)測定されうる(ブロック406)。いくつかの実施形態では、間隔は、0.01秒以上、0.02秒間以上、0.03秒間以上、0.04秒間以上、または0.05秒間以上であってよい。いくつかの実施形態では、サンプリングレートは、試料油の蛍光量子収率および検出器(例えば、フォトダイオード)の感度に基づいて選択されうる。例えば、比較的高い感度の検出器は、より短い測定間隔(より高いサンプリングレート)を可能にしうる。前述のように、いくつかの実施形態では、蛍光はフォトダイオードを使用して検出され、いくつかの実施形態では、フォトダイオードによる検出の前にフィルタリングされ、コリメートされうる。
油試料から放射された蛍光を検出した後、その期間にわたる蛍光立上がり時間が測定値から決定されうる(ブロック408)。いくつかの実施形態では、蛍光立上がり時間を決定する前に最小数の測定値が取得されうる。いくつかの実施形態では、蛍光立上がり時間は、測定の全期間にわたって、またはその期間の一部について決定されうる。
次に、試料潤滑油の粘度が、例えば、上記式2を使用して、蛍光立上がり時間から決定されうる(ブロック410)。いくつかの実施形態では、試料潤滑油の粘度が閾値粘度から外れて、油劣化を示しているかどうかを判定するために、粘度が閾値粘度と比較されうる(ブロック412)。例えば、試料潤滑油の決定された粘度が、閾値粘度よりも特定の量またはパーセンテージだけ大きい場合、決定された粘度は油劣化を示しうる。別の例では、試料潤滑油の決定された粘度が、閾値粘度よりも特定の量またはパーセンテージだけ小さい場合、決定された粘度は油劣化を示しうる。
いくつかの実施形態では、閾値粘度は、試料潤滑油の前の測定データおよび粘度決定から決定されうる。いくつかの実施形態では、閾値粘度は、試料潤滑油と同じまたは同様の組成を有する未使用の潤滑油の粘度としうる。例えば、いくつかの実施形態では、未使用の油および劣化した油を含む潤滑油の既知の粘度のデータベースが作成され、閾値粘度を取得するために使用されうる。
図5Aおよび図5Bに、例えば、本開示の一実施形態による、可搬型粘度決定装置、または蛍光立上がり時間から粘度を決定するためのシステムを使用して、潤滑油試料の蛍光立上がり時間から潤滑油劣化を判定するためのプロセス500を示す。理解されるように、蛍光立上がり時間からの粘度決定(および、いくつかの実施形態では、粘度を決定するための可搬型粘度決定装置の使用)は、潤滑油の劣化状態の比較的迅速な評価を提供し、劣化した潤滑油の早期の検出を可能にし、そのような潤滑油の残存寿命の推定を提供しうる。さらに、そのような技術および装置は、比較的少量の潤滑油試料を使用しうる。
最初に、潤滑油の試料が機械から取得されうる(ブロック502)。例えば、いくつかの実施形態では、潤滑油試料は、機械の設置場所においてオンサイトで取得されうる。例えば、いくつかの実施形態では、ガスタービンプラントでガスタービンからタービン油が取得されうる。いくつかの実施形態では、潤滑油試料の量は、1ミリリットル以上、または2ミリリットル以上としうる。いくつかの実施形態では、プロセス500に従って、複数の潤滑油試料が取得され、処理されうる。いくつかの実施形態では、最初に、ベースラインの蛍光立上がり時間またはベースライン粘度を確立するために潤滑油試料が取得されうる。そのような実施形態では、初回後に一つ以上の潤滑油試料が取得され、後述する技術に従って処理されうる。いくつかの実施形態では、潤滑油試料は、可搬型粘度決定装置の試料容器または他の適切な試料容器に収集されうる。
次に、潤滑油試料は、粘度決定装置またはシステムに配置されうる(ブロック504)。いくつかの実施形態では、例えば、潤滑油試料を有する試料容器は、粘度を決定するための可搬型粘度決定装置に取り付けられるか、またはその近くに配置されうる。
前述のように、光源を使用して潤滑油試料に蛍光が誘起され(ブロック506)、誘起蛍光が検出されうる(ブロック508)。いくつかの実施形態では、例えば、可搬型粘度決定装置の光源は、可搬型粘度決定装置に取り付けられた、またはその近くにある試料容器に光を放射して、試料容器内の潤滑油試料に蛍光を誘起しうる。いくつかの実施形態では、潤滑油試料中に誘起された蛍光は、可搬型粘度決定装置のフォトダイオードによって検出されうる。いくつかの実施形態では、前述したように、誘起蛍光は、フォトダイオードによる検出の前にフィルタリングされ、コリメートされうる。前述したように、いくつかの実施形態では、蛍光は、ある期間にわたって間隔を置いて(すなわち、あるサンプリングレートで)検出されうる。
次に、蛍光測定値が粘度プロセッサに提供されうる(ブロック510)。例えば、粘度プロセッサは、可搬型粘度決定装置のプロセッサであってもよい。前述したように、粘度プロセッサは、蛍光測定値から蛍光立上がり時間を決定し(ブロック512)、その蛍光立上がり時間に基づいて潤滑油試料の粘度を決定しうる(ブロック514)。前述したように、光源は単一波長の光のみ提供し、潤滑油の粘度の決定は、ただ1つの波長の蛍光信号から取得されうる。
コネクタブロックAで示すように、プロセス500は図5Bにさらに示されている。図5Bに示すように、いくつかの実施形態では、決定された粘度はディスプレイに提供されうる(ブロック516)。例えば、潤滑油試料の蛍光立上がり時間から粘度が決定された後、粘度は可搬型粘度決定装置のディスプレイに提供され、ディスプレイ上に表示されうる。さらに、いくつかの実施形態では、決定された粘度は閾値粘度と比較されて(ブロック518)、油劣化が許容できるかどうかが判定される(判定ブロック520)。例えば、試料潤滑油の決定された粘度が、閾値粘度から特定の量またはパーセンテージだけ外れている(例えば、大きい、または小さい)場合、試料潤滑油の油劣化は許容できないと判定されうる。
いくつかの実施形態では、油劣化が許容できないと判定された場合(ライン522)、油劣化を示す通知が提供されうる(ブロック524)。いくつかの実施形態では、視覚的通知(例えば、視覚的警告または警報)が、可搬型粘度決定装置のディスプレイ上に提供されうる。いくつかの実施形態では、音声通知(例えば、音声警告または警報)が、追加的または代替的に、可搬型粘度決定装置の音声出力装置で提供されうる。このように、いくつかの実施形態では、本開示に記載される技術は、油の劣化と関連付けられる警報を決定するのに使用されうる。油の劣化が許容できる場合(ライン526)、例えば閾値よりも大きい場合、警告を出さずに粘度がディスプレイに提供されうる(ブロック516)。
いくつかの実施形態では、試料潤滑油から決定された蛍光立上がり時間が、同じ油または類似した油の蛍光立上がり時間(例えば、一つの蛍光立上がり時間または蛍光立上がり時間の平均値)と比較されうる。例えば、決定された蛍光立上がり時間は、蛍光立上がり時間がベースライン値から外れて、油劣化を示しているかどうか判定するために比較されうる。いくつかの実施形態では、試料潤滑油からの蛍光立上がり時間は、同じ機械の潤滑油の以前の試料から決定された蛍光立上がり時間と比較されうる。例えば、決定された蛍光立上がり時間は、蛍光立上がり時間がベースライン値から外れて、油劣化を示しているかどうか判定するために、以前の蛍光立上がり時間(例えば、一つの蛍光立上がり時間または蛍光立上がり時間の平均値)と比較されうる。
[可搬型粘度決定装置]
図6は、本開示の一実施形態による、蛍光立上がり時間から潤滑油の粘度を決定するための可搬型粘度決定装置600のブロック図である。可搬型粘度決定装置600は、装置600の構成要素の一部または全部を概ね包囲するハウジング602内に配置された構成要素を含みうる。いくつかの実施形態では、装置600は、試料容器604、フォトダイオード606、レンズ608、光源610、一台以上のプロセッサ612、メモリ614、ディスプレイ616、電源618、および入力/出力(I/O)ポート620を含みうる。いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、光学フィルタ622も含みうる。いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600の一部または全部の構成要素が、インターフェース624(例えば、一つ以上のインターフェース)を介して通信しうる。いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600の一部の構成要素を省略し、装置600を小型化し、装置600の可搬性を高めうる。例えば、いくつかの実施形態では、レンズ608、フィルタ622、またはその両方が省略されうる。いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、ハウジング602がオペレータの片手または両手で使用可能な人間工学的特徴を含む、または形成するようなハンドヘルド装置としうる。
いくつかの実施形態では、ハウジング600は、プラスチック、金属、またはその両方から形成されうる。ハウジング600は、試料容器604の入れ物など、装置600の構成要素を受けるための一つ以上の入れ物を含みうる。ハウジング600は、外部装置への接続を提供しうるI/Oポート620などの構成要素を収容する凹部または他の特徴を含みうる。いくつかの実施形態では、ハウジング600は、可搬型粘度決定装置600の構成要素を冷却するための、能動冷却構成要素(例えば、ファン)、受動冷却構成要素(例えば、ヒートシンク)を含む、または包囲しうる。
試料容器604は、ガラス容器であってもよく、別の透明材料で形成されていてもよい。いくつかの実施形態では、試料容器604はキュベットであってよく、長方形または他の形状を有していてよい。いくつかの実施形態では、ハウジング600は、試料容器604を受けるように構成された入れ物または他の特徴を有しうる。試料容器604は、可搬型粘度決定装置600が分析するための潤滑油の試料626を収容しうる。例えば、いくつかの実施形態では、潤滑油試料626は機械から取得され、試料容器604に入れられうる。いくつかの実施形態では、試料容器604は、ハウジング600に着脱可能に取り付けられ、試料容器604が取り付けられると潤滑油試料626が可搬型粘度決定装置600によって分析されうる。
光源610は、試料容器610に光を放射し、前述のように潤滑油試料626に蛍光を励起するように構成されうる。いくつかの実施形態では、例えば、光源610は、前述のレーザ106と同様のレーザであってもよい。例えば、光源610は、405nmの波長、約5ナノ秒(ns)のパルス幅、および約2ミリジュール(mJ)の1パルス当たりのエネルギーを有するレーザであってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、光源610は、約350nm〜約550nmの範囲内の波長であってもよい。そのような実施形態では、光源610の波長は、誘起蛍光と関連付けられる信号対雑音比の最小化に基づいて選択されうる。いくつかの実施形態では、光源610のパラメータは、可搬型粘度決定装置600の電力消費を最小にするように選択されうる。いくつかの実施形態では、光源610は、光源610を容易に修理または交換できるようにするために、可搬型粘度決定装置600のハウジング602に着脱可能に取り付けられうる。代替として、いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、光源610の代わりに発光ダイオード(LED)などの光源を含んでいてもよい。そのような実施形態では、LEDは、前述したレーザ106と同じまたは類似した波長で光を放射し、レーザ106と同様の他のパラメータとしうる。
光学フィルタ622は、狭帯域光学フィルタであってよく、プラスチックフィルタまたはガラスフィルタであってよい。光学フィルタ622は、レンズ608に伝達される前に誘起蛍光をフィルタリングするように構成されうる。レンズ608は、潤滑油試料626に誘起された蛍光をコリメートし、コリメートされた蛍光は、フォトダイオード606に伝達されうる。例えば、光源610、レンズ608、フィルタ622、およびフォトダイオード606は、光源610から放射された光がレンズ608およびフォトダイオード606に接するのを最小化、または防止し、潤滑油試料626からレンズ608およびフォトダイオード606への誘起蛍光の伝達を最大化するように構成されうる。いくつかの実施形態では、光源は、光源からの光が潤滑油試料を試料容器の表面から45°の角度で照射するように構成され、フォトダイオードは、潤滑油試料の表面から90°の角度で構成されうる。いくつかの実施形態では、レンズ608はガラスレンズであってよく、可搬型粘度決定装置600のハウジング602に一体化されていてよい。フォトダイオード606は、さらに多くのインターフェース622のうちの1つを介して粘度プロセッサ612にデジタル信号を提供しうる。いくつかの実施形態では、フォトダイオード606からのデジタル信号の通信を容易にするために、増幅器または他の構成要素が含まれうる。
粘度プロセッサ612(本開示で使用する場合、「プロセッサ」という用語はマイクロプロセッサを包含する)は、所望の速度でフォトダイオード606から信号を受信できる能力を有する一台以上のプロセッサを含みうる。いくつかの実施形態では、粘度プロセッサ612は、特定用途向け集積回路(AISC)を含みうる。いくつかの実施形態では、粘度プロセッサ612は、縮小命令セット(RISC)プロセッサを含みうる。加えて、粘度プロセッサ612は、シングルコアプロセッサおよびマルチコアプロセッサも含み、グラフィックスプロセッサも含みうる。複数のプロセッサを用いて、本開示に記載される技術のうちの一つ以上の並列実行または順次実行が提供されうる。粘度プロセッサ612は、メモリ(例えば、メモリ614)から命令およびデータを受け取りうる。
メモリ614(一つ以上の有形の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含みうる)は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)などの揮発性メモリ、およびROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、他の適切な光、磁気、もしくは固体記憶媒体などの不揮発性メモリ、またはそれらの組み合わせを含みうる。メモリ614は、粘度プロセッサ612によってアクセス可能であってよく、いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600の他の構成要素によってアクセス可能であってよい。メモリ614は、可搬型粘度決定装置600用のファームウェアなどの実行可能コンピュータコード、および他の実行可能コードを格納しうる。実行可能コンピュータコードは、本開示に記載される一つ以上の技術を実施するためのコンピュータプログラム命令を含みうる。例えば、実行可能コンピュータコードは、本開示の一つ以上の実施形態を実施するプロセッサ(例えば、粘度プロセッサ612)によって実行可能な粘度決定モジュール628を含みうる。いくつかの実施形態では、粘度決定モジュール628は、前述した、図4に示されているプロセス400、または前述した、図5Aおよび図5Bに示されているプロセス500の一つ以上の要素を実施しうる。例えば、いくつかの実施形態では、粘度決定モジュール628は、フォトダイオード606から蛍光強度測定値を受け取り、その測定値から蛍光立上がり時間を決定しうる。いくつかの実施形態では、粘度決定モジュール628は、蛍光立上がり時間から試料容器内の油試料の粘度を決定し、メモリ614に格納するために決定した粘度を出力し、いくつかの実施形態では、ディスプレイ616によって表示しうる。
前述したように、メモリ614は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリを含みうる。メモリ614はまた、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、他の適切な光、磁気、もしくは固体記憶媒体などの不揮発性メモリ、またはそれらの組み合わせも含みうる。インターフェース624は、複数のインターフェースを含んでいてよく、可搬型粘度決定装置600の様々な構成要素を粘度プロセッサ612およびメモリ614に結合しうる。いくつかの実施形態では、インターフェース624、粘度プロセッサ612、メモリ614、および可搬型粘度決定装置600の一つ以上の他の構成要素は、システム・オン・チップ(SOC)にように単一のチップ上に実装されうる。他の実施形態では、これらの構成要素、その機能、またはその両方が別々のチップ上に実装されうる。インターフェース624は、プロセッサ612と、システムメモリ614と、可搬型粘度決定装置600の他の構成要素との間の協調I/Oトラフィックであってもよい。インターフェース624は、ある構成要素(例えば、システムメモリ614)からのデータ信号を、別の構成要素(例えば、プロセッサ614)が使用するのに適したフォーマットに変換するプロトコル変換、タイミング変換または他のデータ変換を行いうる。インターフェース624は、周辺機器相互接続(PCI)バス規格やユニバーサルシリアルバス(USB)規格の変形など、様々なタイプの周辺バスを介して接続された装置のサポートを含みうる。
ディスプレイ616は、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、または他の適切なディスプレイを含みうる。ディスプレイ616は、試料容器604中の潤滑油試料の測定および粘度決定を開始するためのユーザインターフェースなどのユーザインターフェース(例えば、グラフィカルユーザインターフェース)を表示しうる。いくつかの実施形態によれば、ディスプレイ616は、タッチスクリーンであってよく、ユーザがユーザインターフェースと対話するためのタッチセンシティブ要素を含み、またはそれらの要素を備えていてよい。いくつかの実施形態では、本開示に記載されるように、ディスプレイ616は、潤滑油試料626の測定および粘度決定の状況を表示しうる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ616は、油試料626の測定された誘起蛍光から決定された蛍光立上がり時間から決定された粘度を表示しうる。加えて、いくつかの実施形態では、ディスプレイ616は、可搬型粘度決定装置600のユーザに通知を表示しうる。例えば、ディスプレイ616は、油試料の粘度が閾値粘度から外れているという判定に基づいて警告を表示しうる。
電源618は、可搬型粘度決定装置600の構成要素に電力を供給するのに適した電源を含みうる。いくつかの実施形態では、電源618は、一つ以上のバッテリを含みうる。いくつかの実施形態では、電源618は、交流―直流変換器を含みうる。そのような実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、I/Oポート620を介して交流電源(例えば、電力網)に接続されうる。そのような実施形態では、電源618は、バッテリを充電するため、可搬型粘度決定装置600の構成要素に電力を供給するため、またはその両方のために直流を提供しうる。加えて、いくつかの実施形態では、電源618は、可搬型粘度決定装置600の一つ以上の構成要素に電力を供給するための第1の電源と、可搬型粘度決定装置600の第2の一つ以上の構成要素に電力を供給するための第2の電源とを含みうる。例えば、電源618は、光源610に電力を供給するための第1の電源と、可搬型粘度決定装置600の他の構成要素に電力を供給するための第2の電源とを含みうる。
I/Oポート620は、可搬型粘度決定装置600への外部装置の接続を可能にしうる。可搬型粘度決定装置600の実施形態は、ヘッドフォンおよびヘッドセットジャック、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、FirewireまたはIEEE−1394ポート、交流電源コネクタ、および直流電源コネクタを含む任意の数のI/Oポート620を含みうる。さらに、可搬型粘度決定装置600は、入力ポートおよび出力ポートを使用して、可搬型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、プリンタなどの他の装置に接続し、それらの装置とデータを送受信しうる。
いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、データを他の装置に転送しうる。例えば、いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、油試料626から蛍光の測定値を取得し、それらの測定値を処理のために別の装置に転送することができる。いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、決定された粘度を別の装置に転送しうる。いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、I/Oポート620を介して別の装置に接続され、測定データ、粘度データ、または他のデータをデバイスに転送しうる。いくつかの実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、一つ以上のネットワークとの通信を可能にするネットワークインターフェースを含みうる。そのような実施形態では、可搬型粘度決定装置600は、ネットワークインターフェースを介して一つ以上のネットワーク上で別の装置にデータを転送しうる。
以上の説明を考慮すれば、本開示の様々な態様のさらなる改変および代替実施形態が当業者には明らかであろう。したがって、以上の説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本開示に記載される実施形態を実行する一般的な方法を当業者に教示するためのものである。本開示で図示され、説明された形態は、実施形態の例とみなされるべきであることを理解されたい。本開示で図示され、説明された要素および材料は、代わりの要素および材料が使用されてもよく、部品またはプロセスは、反転または省略されてもよく、特定の特徴が独立して利用されてもよく、これらすべては、本記載の援助を受ければ当業者には明らかであろう。添付の特許請求の範囲に記載される本開示の趣旨および範囲から逸脱することなければ、本開示に記載される要素に変更が加えられてもよい。本開示で使用されている見出しは、構成するためのものにすぎず、本記載の範囲を限定するために使用されているものではない。

Claims (56)

  1. 油の劣化を判定するための方法であって、
    油試料中の誘起蛍光の2つ以上の測定値から前記油試料の蛍光立上がり時間を決定するステップであって、前記油試料は機械からの油の試料を含む、ステップと、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の動粘度を決定するステップと、
    前記動粘度を動粘度閾値と比較するステップであって、前記動粘度閾値は、前記試料の潤滑油と同じまたは同様の組成を有する未使用の潤滑油の動粘度であるステップと、
    前記比較に基づいて前記油の劣化を判定するステップと
    を含み、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の前記動粘度を決定する前記ステップは、次式:
    Figure 0006831855
    (ここで、Yはa.u./秒での前記立上がり時間であり、Xは前記機械からの前記油のcSt単位での前記動粘度であり、AおよびBは適合パラメーターである。)
    および
    Figure 0006831855
    (ここで、立上がり時間はa.u./秒で測定され、AおよびBは適合パラメーターである。)
    に従って前記動粘度を決定するステップを含む、方法。
  2. 前記油試料中に蛍光を誘起するために光源から前記油試料中に光を放射するステップと、
    前記2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定するステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記光源はレーザを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記レーザは405nmの波長を含む光を放射する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記サンプリングレートは20ミリ秒である、請求項2、3、または4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定する前記ステップは、フォトダイオードを使用して前記検出された蛍光の前記強度を測定するステップを含む、請求項2、3、4または5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定する前記ステップの前に、前記誘起蛍光をフィルタリングするステップと、
    前記2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出された蛍光の強度を測定する前記ステップの前に、前記誘起蛍光をコリメートするステップと
    を含む、請求項2、3、4、5または6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記比較に基づいて前記油の劣化を判定する前記ステップは、前記動粘度が前記動粘度閾値から所定量だけまたは所定のパーセンテージだけ外れている場合に前記油が劣化していると判定するステップを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 動粘度決定装置のディスプレイに前記油が劣化していることを示す通知を提供するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記機械はガスタービンを含み、前記油はガスタービン油を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記機械から前記油試料を取得するステップを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記油試料を取得する前記ステップは、前記油試料をガラスキュベットに貯めるステップを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記動粘度が前記動粘度閾値から所定量または所定のパーセンテージだけ外れている場合に動粘度決定装置のディスプレイに通知を提供するステップを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 油の劣化を判定するための実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能コードは、動粘度プロセッサに、
    油試料中の誘起蛍光の2つ以上の測定値から前記油試料の蛍光立上がり時間を決定する動作であって、前記油試料は機械からの油の試料を含む、動作と、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の動粘度を決定する動作と、
    前記動粘度を動粘度閾値と比較する動作であって、前記動粘度閾値は、前記試料の潤滑油と同じまたは同様の組成を有する未使用の潤滑油の動粘度である動作と、
    前記比較に基づいて前記油の劣化を判定する動作であって、前記蛍光立上がり時間から前記油の前記動粘度を決定する動作は、次式:
    Figure 0006831855
    (ここで、Yはa.u./秒での前記立上がり時間であり、Xは前記機械からの前記油のcSt単位での前記動粘度であり、AおよびBは適合パラメーターである。)
    および
    Figure 0006831855
    (ここで、立上がり時間はa.u./秒で測定され、AおよびBは適合パラメーターである。)
    に従って前記動粘度を決定する動作と
    を含む動作を実行させる一連の命令を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  15. 前記動作は、
    前記油試料中に蛍光を誘起するために光源から前記油試料中に光を放射するようにレーザを制御する動作と、
    前記2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで検出器により検出された蛍光の強度の測定値を受け取る動作と
    を含む、請求項14に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  16. 前記光源はレーザを含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  17. 前記レーザは405nmの波長を含む光を放射する、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  18. 前記サンプリングレートは20ミリ秒である、請求項15、16、または17のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  19. 前記検出器はフォトダイオードを含む、請求項15、16、17、または18のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  20. 前記比較に基づいて前記油の劣化を判定する前記動作は、前記機械からの前記油の前記動粘度が前記動粘度閾値から所定量だけまたは所定のパーセンテージだけ外れている場合に前記油が劣化していると判定する動作を含む、請求項14、15、16、17、18、または19のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  21. 前記動作は、前記動粘度プロセッサに結合されたディスプレイに、前記油が劣化していることを示す通知を提供する動作を含む、請求項20に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  22. 前記機械はガスタービンを含み、前記油はタービン潤滑油を含む、請求項14、15、16、17、18、19、20、または21のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  23. 前記機械からの前記油の前記動粘度が前記動粘度閾値から所定量または所定のパーセンテージだけ外れている場合に前記動粘度プロセッサに結合されたディスプレイに通知を提供する動作を含む、請求項14、15、16、17、18、19、20、21、または22のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  24. ハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され、試料容器に収容された油試料中に光を放射するように構成された光源であって、前記油試料は機械からの油の試料を含む、光源と、
    前記ハウジング内に配置された動粘度プロセッサと、
    前記ハウジング内に配置された、実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読メモリであって、前記実行可能コードは、前記動粘度プロセッサに、
    前記油試料中に前記光源によって誘起された蛍光の2つ以上の測定値から前記油試料の蛍光立上がり時間を決定する動作と、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の動粘度を決定する動作であって、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の前記動粘度の決定は、次式:
    Figure 0006831855
    (ここで、Yはa.u./秒での前記立上がり時間であり、Xは前記機械からの前記油のcSt単位での前記動粘度であり、AおよびBは適合パラメーターである。)
    および
    Figure 0006831855
    (ここで、立上がり時間はa.u./秒で測定され、AおよびBは適合パラメーターである。)
    に従って前記動粘度を決定する動作と
    を含む動作を実行させる一連の命令を含む、前記非一時的なコンピュータ可読メモリと
    を含む、可搬型動粘度決定装置。
  25. 前記動作は、
    前記機械からの前記油の前記動粘度を動粘度閾値と比較する動作と、
    前記比較に基づいて前記油の劣化を判定する動作と
    を含む、請求項24に記載の可搬型動粘度決定装置。
  26. 前記比較に基づいて前記油の劣化を判定する前記動作は、前記動粘度が前記動粘度閾値から所定量だけまたは所定のパーセンテージだけ外れている場合に前記油が劣化していると判定する動作を含む、請求項25に記載の可搬型動粘度決定装置。
  27. 前記動作は、前記動粘度プロセッサに結合されたディスプレイに、前記油が劣化していることを示す通知を提供する動作を含む、請求項25または26に記載の可搬型動粘度決定装置。
  28. 前記動作は、前記動粘度が前記動粘度閾値から所定量または所定のパーセンテージだけ外れている場合に前記動粘度プロセッサに結合されたディスプレイに通知を提供する動作を含む、請求項25、26、または27のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  29. 誘起された前記蛍光を検出するように構成された検出器を含む、請求項24,25、26、27、または28のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  30. 前記検出器は、前記試料容器の表面から90°の角度に配置されている、請求項29に記載の可搬型動粘度決定装置。
  31. 前記動作は、
    前記油試料中に蛍光を誘起するために前記油試料中に光を放射するように前記光源を制御する動作と、
    前記2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで前記検出器による、誘起された前記蛍光の強度の測定値を受け取る動作と
    を含む、請求項29または30に記載の可搬型動粘度決定装置。
  32. 前記サンプリングレートは20ミリ秒である、請求項31に記載の可搬型動粘度決定装置。
  33. 前記検出器はフォトダイオードを含む、請求項29、30、31、または32のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  34. 前記ハウジング内に配置され、前記検出器による、誘起された前記蛍光の検出の前に誘起された前記蛍光をフィルタリングするように構成されたフィルタ
    を含む、請求項29、30、31、32、または33のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  35. 前記ハウジング内に配置され、前記検出器による、誘起された前記蛍光の検出の前に誘起された前記蛍光をコリメートするように構成されたレンズ
    を含む、請求項29、30、31、32、33、または34のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  36. 前記ハウジング内に配置され、前記光源、前記動粘度プロセッサ、および前記メモリに電力を供給するように構成された電源を含む、請求項24,25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、または35のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  37. 前記ハウジング内に配置され、前記プロセッサに結合されたディスプレイを含む、請求項24,25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、または36のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  38. 前記光源は、前記油試料の表面から45°の角度で前記試料容器中の前記油試料を照射するように構成されている、請求項24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、または37のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  39. 前記光源はレーザを含む、請求項24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、または38のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  40. 前記機械はガスタービンを含み、前記油はガスタービン油を含む、請求項24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、または39のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  41. 前記試料容器を含み、前記試料容器は前記ハウジングに着脱可能に取り付けられる、請求項24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、または40のいずれかに記載の可搬型動粘度決定装置。
  42. 油の動粘度を決定する方法であって、
    油試料中に光源から光を放射して蛍光を誘起するステップと、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートでの誘起された前記蛍光の強度を測定するステップと、
    前記油試料中の誘起された前記蛍光の前記2つ以上の測定値から前記油の蛍光立上がり時間を決定するステップと、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の前記動粘度を決定するステップと
    を含み、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の前記動粘度の決定は、次式:
    Figure 0006831855
    (ここで、Yはa.u./秒での立上がり時間であり、Xは前記油のcSt単位での前記動粘度であり、AおよびBは適合パラメーターである。)
    および
    Figure 0006831855
    (ここで、立上がり時間はa.u./秒で測定され、AおよびBは適合パラメーターである。)
    に従って前記動粘度を決定するステップ
    を含む、方法。
  43. 前記光源はレーザを含む、請求項42に記載の方法。
  44. 前記レーザは405nmの波長を含む光を放射する、請求項43に記載の方法。
  45. 前記サンプリングレートは20ミリ秒である、請求項42、43、または44のいずれかに記載の方法。
  46. 2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起された前記蛍光の強度を測定する前記ステップの前に、誘起された前記蛍光をフィルタリングするステップと、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起された前記蛍光の強度を測定する前記ステップの前に、誘起された前記蛍光をコリメートするステップと、
    を含む、請求項42,43,44、または45のいずれかに記載の方法。
  47. 油の動粘度を決定するための実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能コードは、動粘度プロセッサに、
    油試料中に光源から光を放射して蛍光を誘起する動作と、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートでの誘起された前記蛍光の強度を測定する動作と、
    前記油試料中の誘起された前記蛍光の前記2つ以上の測定値から前記油の蛍光立上がり時間を決定する動作と、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の前記動粘度を決定する動作であって、前記蛍光立上がりから前記油の前記動粘度を決定する動作は、次式:
    Figure 0006831855
    (ここで、Yはa.u./秒での前記立上がり時間であり、Xは前記油のcSt単位での前記動粘度であり、AおよびBは適合パラメーターである。)
    および
    Figure 0006831855
    (ここで、立上がり時間はa.u./秒で測定され、AおよびBは適合パラメーターである。)
    に従って前記動粘度を決定する動作と
    を含む動作を実行させる一連の命令を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  48. 前記光源はレーザを含む、請求項47に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  49. 前記レーザは405nmの波長を含む光を放射する、請求項48に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  50. 前記サンプリングレートは20ミリ秒である、請求項47、48、または49のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  51. 前記動作は、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起された前記蛍光の強度を測定する前記動作の前に、誘起された前記蛍光をフィルタリングする動作と、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起された前記蛍光の強度を測定する前記動作の前に、誘起された前記蛍光をコリメートする動作と、
    を含む、請求項47、48,49、または50のいずれかに記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  52. 油の動粘度を測定するためのシステムであって、
    動粘度プロセッサと、
    実行可能コードが格納されている非一時的なコンピュータ可読メモリであって、前記実行可能コードは、前記動粘度プロセッサに、
    油試料中に光源から光を放射して蛍光を誘起する動作と、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートでの誘起された前記蛍光の強度を測定する動作と、
    前記油試料中の誘起された前記蛍光の前記2つ以上の測定値から前記油の蛍光立上がり時間を決定する動作と、
    前記蛍光立上がり時間から前記油の前記動粘度を決定する動作であって、前記蛍光立上がりから前記油の前記動粘度を決定する動作は、次式:
    Figure 0006831855
    (ここで、Yはa.u./秒での前記立上がり時間であり、Xは前記油のcSt単位での前記動粘度であり、AおよびBは適合パラメーターである。)
    および
    Figure 0006831855
    (ここで、立上がり時間はa.u./秒で測定され、AおよびBは適合パラメーターである。)
    に従って前記動粘度を決定する動作と
    を実行させる一連の命令を含む、前記非一時的なコンピュータ可読メモリと
    を含む、システム。
  53. 前記光源はレーザを含む、請求項52に記載のシステム。
  54. 前記レーザは405nmの波長を含む光を放射する、請求項53に記載のシステム。
  55. 前記サンプリングレートは20ミリ秒である、請求項52、53、または54のいずれかに記載のシステム。
  56. 前記動作は、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起された前記蛍光の強度を測定する前記動作の前に、誘起された前記蛍光をフィルタリングする動作と、
    2つ以上の測定値を取得するために、ある期間にわたって、あるサンプリングレートで誘起された前記蛍光の強度を測定する前記動作の前に、誘起された前記蛍光をコリメートする動作と、
    を含む、請求項52、53、54、または55のいずれかに記載のシステム。
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