JP6828340B2 - スラグ水砕装置 - Google Patents

スラグ水砕装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6828340B2
JP6828340B2 JP2016185670A JP2016185670A JP6828340B2 JP 6828340 B2 JP6828340 B2 JP 6828340B2 JP 2016185670 A JP2016185670 A JP 2016185670A JP 2016185670 A JP2016185670 A JP 2016185670A JP 6828340 B2 JP6828340 B2 JP 6828340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
slag
nozzle
gutter
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016185670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018048051A (ja
Inventor
川中 一哲
一哲 川中
純一 小林
純一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2016185670A priority Critical patent/JP6828340B2/ja
Publication of JP2018048051A publication Critical patent/JP2018048051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6828340B2 publication Critical patent/JP6828340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Description

本発明は、銅等の非鉄金属溶融製錬で用いる自熔炉製錬において発生する溶融スラグを加圧水によって水砕するスラグ水砕装置に関するものである。
従来、この種のスラグ水砕装置としては、例えば特許文献1に開示されているスラグ水砕装置が知られている。このスラグ水砕装置は、例えば図3にその概略図を示すように銅製錬工程から排出され、溶融スラグ排出樋11を経て供給される溶融スラグを、下方の水砕樋12との間で水砕ノズルから加圧水を噴射して水砕する装置であって、溶融スラグ排出樋11と水砕樋12との間に配置した水砕ノズル13と、該水砕ノズル13の下方に配置した高圧ノズル14を備え、かつ前記高圧ノズル14は複数本のパイプ形ノズルを水砕樋12の幅方向に間隔配置した構成となしている。又、前記図3に示すスラグ水砕装置の改良型として、図4に示すように、溶融スラグ排出樋11と水砕樋12との間に水砕ノズル13−1を上下方向に複数段に配置した構成のスラグ水砕装置も提案されている。即ち、図3、図4に示す構成のスラグ水砕装置は、溶融スラグ排出樋11から供給される溶融スラグ15を、下方の水砕樋12との間で水砕ノズル13、13−1及び高圧ノズル14から噴射される加圧水により水砕して水砕スラグとし、水砕樋12から回収する方式である。
特開2006−76834号公報
しかしながら、前記した従来のスラグ水砕装置には、以下に記載する問題点がある。
即ち、自熔炉製錬において発生する溶融スラグは、水を直接吹き付けて急冷凝固することによって粒状化した水砕スラグとなるが、その際、冷却を必要とする温度が1200〜1300℃のスラグが大量に出てきた場合、又はスラグ排出樋の先端にスラグ表面が冷えて付着したものが水砕樋上に落下して、水砕水を内包すると、スラグの熱で内包された水が急激に膨張することで水蒸気爆発が発生する。このため、前記図3に示すスラグ水砕装置では、かかる対策として複数本のパイプ形ノズルからなる高圧ノズル14によってスラグ排出樋の付着スラグを吹き飛ばすことによって水蒸気爆発を抑制する方法や、図4に示すように溶融スラグ排出樋11と水砕樋12との間に水砕ノズル13−1を上下方向に複数段に配置するなどの方法をこうじている。
しかし、従来の方法では、複数本のパイプ形ノズルからなる高圧ノズル14によりスラグ排出樋の付着スラグを吹き飛ばす方法を実施する前に比べて水蒸気爆発の回数は減少したものの、一定の間隔を置いて配置された複数本の高圧ノズル14の間から高温のスラグが落下することによって、依然として水蒸気爆発が発生している状況である。又、水蒸気爆発を防ぐためには水砕樋12の底面に付着したスラグの除去をその付着量に応じて行う必要があり、その除去作業に多大な労力と時間を要し、稼働率低下の原因にもなっている。
本発明は、上記した従来のスラグ水砕装置の課題を解消するためになされたもので、水砕装置の大幅な改造や新規設備、装置を付設するなどの手段をこうじることなく、水砕樋内へのスラグ落下を極めて簡易な手段で防止することができ、水砕時の水蒸気爆発を大幅に抑制することができる極めて安全性に富むスラグ水砕装置を提供しようとするものである。
本発明に係るスラグ水砕装置は、溶融スラグ排出樋と、該溶融スラグ排出樋下方に配設された水砕樋と、前記溶融スラグ排出樋と水砕樋との間に配設された偏平形状の水砕ノズルを備え、前記偏平形状の水砕ノズルから加圧水を噴射して水砕する装置であって、前記偏平形状の水砕ノズルの下方に高圧ノズルを備えたスラグ水砕装置において、前記水砕樋を半円弧状の断面形状とし、さらに前記高圧ノズルを前記水砕樋の円弧状の底面に沿う偏平形状のボックス形ノズルとし、かつ前記ボックス形ノズルは先端部に高圧水噴出口が設けられ、後端部にはガイド部を介して高圧水供給配管が接続された構造となしていることを特徴とするものである。
本発明に係るスラグ水砕装置によれば、従来の複数本のパイプ形ノズルからなる高圧ノズルを水砕樋の幅方向に幅広で偏平形状のボックス形ノズルに変更するだけで、水砕樋内へのスラグ落下を防止することができるので、水砕時の水蒸気爆発のリスクを大幅に低減することができる上、水砕樋内の付着スラグの除去回数も大幅に減らすことができる。更に本発明装置は、既存のスラグ水砕装置や既設設備に容易に適用できるので、設備費も高くつくことはなく極めて安全性に富むスラグ水砕装置を低コストで提供することができる。
本発明に係るスラグ水砕装置の一実施例を示す要部の概略縦断面図である。 図1に示すスラグ水砕装置の高圧ノズルを拡大して示す斜視図である。 従来のスラグ水砕装置の一例を示す概略図である。 従来のスラグ水砕装置の他の例を示す概略図である。
図1、図2に示す本発明のスラグ水砕装置の全体構成は、図3、図4に示す従来の装置と同様、銅製錬工程から排出され、溶融スラグ排出樋11を経て供給される溶融スラグを、下方の水砕樋12との間でノズルから加圧水を噴射して水砕する装置であって、溶融スラグ排出樋11と水砕樋12との間に配置した水砕ノズル13と、該水砕ノズルの下方に配置した高圧ノズル14を備えたものである。
本発明装置は前記高圧ノズル14として、従来の複数本のパイプ形ノズルからなる高圧ノズルに替えて、偏平形状のボックス形ノズルからなる高圧ノズル4を従来と同様の位置に配置して用いる。この偏平形状のボックス形ノズルからなる高圧ノズル4は、図面に示すように水砕樋12の幅方向に幅広の偏平形状を有するボックス形ノズルであり、先端部に高圧水噴出口4−1が設けられ、後端部にはガイド部4−3を介して高圧水供給配管4−2が接続されている。この偏平形状のボックス形ノズルは、水砕樋12の底面に沿う円弧状の断面形状を有する高圧ノズル4とする。即ち、図1に示す半円弧状の断面形状を有する水砕樋12の円弧状の底面に沿う形状のボックス形ノズルとする。その理由は、以下に示すとおりである。
即ち、高圧ノズル4水砕樋12の円弧状の形状合わせる事で、高圧ノズル4から噴出している加圧水を水砕樋の側面及び底面に沿って流す事が可能となる。これにより、加圧水の力を減衰する事なく直接与えられ、万が一スラグが水砕樋12に堆積した場合にも確実に加圧水で破砕するもしくは押し流す事が可能となり、スラグの堆積を防止できるためである。加えて、加圧水を水砕樋の側面及び底面に沿って流す事で水砕樋への加圧水の垂直方向での衝突を極力抑える事が可能となり、水砕樋の加圧水による摩耗を低減でき寿命延長に繋がるためである。
なお、偏平形状のボックス形ノズルからなる高圧ノズル4のサイズは、当該ノズルを設置するスラグ水砕装置の規模や水砕樋12の大きさに合わせて設定することはいうまでもない。
上記構成の本発明のスラグ水砕装置によれば、溶融スラグ排出樋11を経て供給される溶融スラグは、水砕ノズル13の下方に配置した本発明の偏平形状のボックス形ノズルからなる高圧ノズル4から噴射される加圧水(矢印で示す)により急冷凝固及び破砕されて水砕スラグとなるが、その際、溶融スラグが大量に出てきた場合や、スラグ排出樋の先端にスラグ表面が冷えて付着したものが落下した場合、その落下する溶融スラグやスラグ表面が冷えたスラグ塊は、水砕ノズル13の下方に配置された偏平形状のボックス形ノズルからなる高圧ノズル4の表面上にその大半が落下し当該ノズル下方への落下が防止されることにより、水砕樋12の底面への温度の高いスラグの居付きが大幅に防止される。又、偏平形状のボックス形ノズルからなる高圧ノズル4と水砕樋12の内壁面との間から落下したスラグが水砕樋12内に溜まっても即座に押し流されるので水砕樋12に居付くこともほとんど無くなる。これにより、水砕樋12の底面への温度の高いスラグの居付き量が大幅に減少し、結果として水蒸気爆発のリスクの低減がはかられる。
図1、図2に示す本発明のスラグ水砕装置と、図3及び図4に示す従来のスラグ水砕装置により、銅製錬工程から排出された溶融スラグの水砕を実施した際の水砕樋居付きスラグの除去回数を比較した結果を表1に示す。
表1の結果より、図3に示す従来例1のスラグ水砕装置の場合は、水砕樋への居付きスラグの除去回数は一ケ月30回と、1日1回ペースでスラグ除去作業を行わなければ水蒸気爆発が発生するリスクが生じ、図4に示す従来例2のスラグ水砕装置の場合は、水砕樋への居付きスラグの除去回数は一ケ月20回と、従来例1のスラグ水砕装置に比べ水蒸気爆発が発生するリスクを低減できたのに対し、本発明のスラグ水砕装置の場合は、水砕樋への居付きスラグ除去回数は一ケ月で4回まで大幅低減することができ、週1回ペースのスラグ除去作業でも水蒸気爆発の発生リスクが無くなることが明らかである。
4 偏平形状のボックス形ノズルからなる高圧ノズル
4−1 高圧水噴出口
4−2 高圧水供給配管
4−3 ガイド部
11 溶融スラグ排出樋
12 水砕樋
13、13−1 水砕ノズル
14 複数本のパイプ形ノズルからなる高圧ノズル
15 溶融スラグ

Claims (1)

  1. 溶融スラグ排出樋と、該溶融スラグ排出樋下方に配設された水砕樋と、前記溶融スラグ排出樋と水砕樋との間に配設された偏平形状の水砕ノズルを備え、前記偏平形状の水砕ノズルから加圧水を噴射して水砕する装置であって、前記偏平形状の水砕ノズルの下方に高圧ノズルを備えたスラグ水砕装置において、前記水砕樋を半円弧状の断面形状とし、さらに前記高圧ノズルを前記水砕樋の円弧状の底面に沿う偏平形状のボックス形ノズルとし、かつ前記ボックス形ノズルは先端部に高圧水噴出口が設けられ、後端部にはガイド部を介して高圧水供給配管が接続された構造となしていることを特徴とするスラグ水砕装置。
JP2016185670A 2016-09-23 2016-09-23 スラグ水砕装置 Active JP6828340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016185670A JP6828340B2 (ja) 2016-09-23 2016-09-23 スラグ水砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016185670A JP6828340B2 (ja) 2016-09-23 2016-09-23 スラグ水砕装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018048051A JP2018048051A (ja) 2018-03-29
JP6828340B2 true JP6828340B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=61765960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016185670A Active JP6828340B2 (ja) 2016-09-23 2016-09-23 スラグ水砕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6828340B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018048051A (ja) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6340639B2 (ja) スラグ材の製造方法
JP6828340B2 (ja) スラグ水砕装置
US5441205A (en) Apparatus for water-granulating slag
JP4932308B2 (ja) 溶融高炉スラグの処理方法及び処理装置
JP2011016149A (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2010235323A (ja) スラグの熱エネルギー回収方法
JP2009204232A (ja) 溶融高炉スラグからの熱回収装置
EP2750817B1 (en) Dust emission reduction during metal casting
US4152131A (en) Device for improving expansion of metallurgical slag and cinder before granulation and method for using same
US9310133B2 (en) Rotary hearth furnace exhaust gas duct apparatus and method for operating same
CN209443023U (zh) 一种避免水渣***的炉渣处理***
KR100983947B1 (ko) 구형미세마그네슘분말 제조장치
JP2011219292A (ja) 水砕樋
WO1995015929A1 (fr) Procede et recipient de granulation de laitier utilisant le broyage par air
CN204027340U (zh) 下料水套
KR100232742B1 (ko) 알루미늄 슬래그 처리장치
JP4357981B2 (ja) スラグの処理方法および処理装置
JP6740958B2 (ja) 流体の濾過装置
KR100578482B1 (ko) 빌렛의 절단설 제거장치
JP7417610B2 (ja) シャフト炉の内壁を保護する方法
JP2007245213A (ja) 連続鋳造時のブレークアウトで流出する溶鋼の粉砕方法およびその装置
JPH04302993A (ja) 製錬炉におけるカラミの水砕装置
JP4860852B2 (ja) 還元鉄塊成物の冷却方法。
JP6036552B2 (ja) 水砕スラグの粗粒化方法
KR101099680B1 (ko) 대탕도용 관통장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6828340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150