JP6823446B2 - 固形状組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、植物由来タンパク質及び/又はペプチド、可食性界面活性剤及び発泡成分を含有する固形状組成物に関する。
炭酸塩と有機酸の中和反応により炭酸ガスが発生する仕組みを利用した固形状の製品が数多く上市されている。その一つに、発泡錠や発泡顆粒等の経口固形製剤、錠菓等の菓子類がある(例えば、特許文献1、2)。これらは、携帯性や保存性に優れるだけでなく、経口摂取すると口内の唾液や水との接触により発泡し、速やかな崩壊性・溶解性や独特の清涼感が得られることから親しまれてきた製剤である。
また、発泡成分は、水可溶性タンパク質である小麦アルブミンに組み合わせることにより、高濃度の小麦アルブミンを含む固形状組成物の摂取をし易くすることも知られている(特許文献3)。
発泡製剤の他の利用として、発泡成分を口内で発泡させるのではなく、消化管画像診断用の消化管膨張剤のような、経口摂取後に胃等の消化管内で発泡させる経口固形製剤が知られている。この消化管膨張剤は、消化管の透視・投影の造影補助の目的で用いられるため速やかに多量の発泡が求められ、且つ造影の妨げとならないように早急な消泡が求められる。
一方、炭酸ガス(気泡)は、一定の時間胃の中に溜まると、胃が膨張し、脳の満腹中枢が刺激されて、腹部(胃部)膨満感、満腹感をもたらすことが知られている(非特許文献1)。そのため、経口摂取後に、胃の中で生じた泡を消すことなく安定に保持させることができれば、例えば、膨満感や満腹感を与え、食物の摂取量をコントロールする製品等に有用と考えられる。
特開2000−239158号公報 特開2013−129654号公報 特開2013−87062号公報
J Nutr Sci Vitaminol、2012年、第58巻第5号、p.333−338
しかしながら、一般的な経口固形製剤は、清涼感を与えたり、又は不快な味を緩和させたりするために口腔内で発泡するものであり、前述の消化管膨張剤はその使用目的から発泡成分を極めて多く配合しているため、日常的な摂取・継続摂取には適さない。これまでに胃の中での泡立ちに優れながら、発生した気泡が安定して長時間持続する固形状組成物は知られていない。
さらに、胃の中で気泡を安定に保つには、唾液がほぼ中性であるのに対して、胃液が強酸性(pH1.0−2.0)であることを考慮する必要がある。また、無理なく継続して経口摂取させるには、それに適した風味が求められる。
したがって、本発明は、胃の中での泡立ちと泡の持続性に優れ、且つ風味の良好な固形状組成物を提供することに関する。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、発泡成分に不溶性成分量が多い植物由来のタンパク質及び/又はペプチドと所定の可食性界面活性剤とを組み合わせると、胃の中での泡立ちが良く、且つ生じた泡が長時間胃の中で安定に持続することを見出した。また、発泡成分と可食性界面活性剤を組み合わせると、酸味や苦味(エグ味)が感じられるようになるが、これらを一定範囲で組み合わせることにより、適度な酸味がありながらも苦味が低減されて、酸味と苦味のバランスの良好な固形状組成物とすることができることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A1)、(A2)、(B)及び(C):
(A1)不溶性成分量が25質量%以上である植物由来タンパク質及び/又はペプチド 1.5〜30質量%、
(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤 2.5〜30質量%、
(B)炭酸塩、
(C)有機酸
を含有し、成分(B)と成分(C)の合計含有量が10〜60質量%であり、且つ成分(C)と成分(B)の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.4〜4である固形状組成物を提供するものである。
本発明によれば、胃の中での泡立ち及び泡の持続性に優れ、且つ酸味と苦味のバランスの良好な固形状組成物を提供することができる。
満腹感VAS試験の結果を示す図である。
本発明で用いられる(A1)植物由来タンパク質及び/又はぺプチドは、不溶性成分量が25質量%(以下、単に「%」とする)以上である。この範囲とすることにより、胃の中で生じる泡の量を多くすることができる。
不溶性成分量は、以下の方法によって測定することができる。
[不溶性成分量の測定方法]
容器に植物由来タンパク質及び/又はぺプチドを採取する。採取量の20倍の水を加え、20分振とうさせる。振とう後に3000r/min、20分間の遠心分離を行い、上清を取り除き沈殿を回収する。この操作を3回繰り返し、最後に回収した沈殿を凍結乾燥したものを不溶性成分量として測定する。
不溶性成分は、水に難溶な成分で、主に水不溶性タンパク質及び/又は水不溶性ペプチドである。本発明の固形状組成物において、植物由来タンパク質及び/又はぺプチドに含まれる不溶性成分の窒素含量は、10%以上であるのが好ましく、10〜16%であるのがより好ましい。
窒素含量は、以下の方法によって測定することができる。
[窒素含量の測定方法]
測定装置:酸素循環燃焼・TCD検出方式 NCH定量装置 スミグラフ NCH−22F型
測定条件:・反応温度 850℃
・還元温度 600℃
・分離/検出 ポーラスポリマービーズ充填カラム/TCD
・標準試料 元素定量標準試料アセトアニリド
(A1)植物由来タンパク質としては、大豆タンパク質、エンドウタンパク質、小麦タンパク質、米タンパク質等が挙げられる。
また、(A1)植物由来ぺプチドとしては、前記植物由来タンパク質の加水分解物や酵素分解物、発酵による生成物、それらから精製或いは単離されたペプチドが挙げられる。
なかでも、胃の中で生じる泡の量が多い点から、大豆タンパク質、小麦タンパク質、米タンパク質が好ましく、小麦タンパク質がより好ましい。
タンパク質及びペプチドの分子量は特に限定されない。
(A1)植物由来タンパク質及び/又はぺプチドは、公知の方法を採用して、例えば植物から抽出することにより得ることが可能であり、抽出条件も適宜設定することできる。
市販品を用いることもできる。
(A1)植物由来タンパク質及び/又はぺプチドは、1種で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の固形状組成物中、(A1)不溶性成分量が25%以上である植物由来タンパク質及び/又はぺプチドの含有量は、1.5%〜30%であるが、胃の中で生じる泡の量が多い点から、更に3.5%以上、更に10%以上であるのが好ましい。また、胃の中での泡立ちの点から、固形状組成物中、(A1)不溶性成分量が25%以上である植物由来タンパク質及び/又はぺプチドの含有量は、更に25%以下、更に20%以下であるのが好ましい。
本明細書において、タンパク質及び/又はぺプチドの含有量は、タンパク質とぺプチドのうち一方のみを含む場合はその一方の量であり、両方を含む場合はその合計量である。
また、タンパク質及び/又はぺプチドの含有量は、後掲の実施例に記載の方法にしたがって測定できるN換算タンパク質量とする。
尚、本発明の固形状組成物には、成分(A1)に加えて、成分(A1)以外のタンパク質及び/又はぺプチドが含まれてもよいが、胃の中で生じる泡の量が多い点から、固形状組成物における全タンパク質及び/又は全ペプチド中の不溶性成分の窒素含量は、10〜20%であるのが好ましい。
また、固形状組成物における不溶性成分の窒素含量は0.3〜15%であるのが好ましい。
本発明において、「可食性界面活性剤」とは、食品用および医薬品用に一般的に乳化剤として用いられる界面活性剤を示す。本発明で用いられる成分(A2)の可食性界面活性剤は、そのHLBが12以上である。固形状組成物中に、所定のHLBを有する可食性界面活性剤を前述した(A1)植物由来タンパク質及び/又はぺプチドと後述する発泡成分と共に含有させることで、胃の中で発泡成分の反応を促し、且つ生じた泡を安定して保持することができる。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス、Hydrophilic−Lypophilic Balance)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものである。可食性界面活性剤のHLBは、グリフィン(Griffin)の式により求められる。なお、2種以上の可食性界面活性剤から構成される場合のHLBは、各可食性界面活性剤のHLB値をその配合質量比率に基づいて相加算平均する。
(A2)可食性界面活性剤のHLBは12以上であるが、胃の中での泡立ち、且つ泡の持続性が良好である点から、14以上、更に15以上であるのが好ましく、また、HLBが17以下であるのが好ましく、16以下であるのがより好ましい。
(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。胃の中で生じる泡の量が多い点、泡の持続性が良好である点から、ショ糖脂肪酸エステルがより好ましい。
ショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖の水酸基に脂肪酸がエステル結合してなる界面活性剤で、モノエステルの他、ジエステル、トリエステル、ポリエステルが含有されていてもよい。
なかでも、風味の点から、ショ糖脂肪酸エステルのモノエステルの含有量は60%以上、更に65%以上であるのが好ましい。
ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、固形状組成物に使用可能な点から、炭素数12〜22の飽和又は不飽和脂肪酸であるのが好ましく、更に炭素数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸、更に炭素数16〜18の飽和又は不飽和脂肪酸であるのが好ましい。なかでも、炭素数18の飽和又は不飽和脂肪酸は、総脂肪酸量の60%以上であるのが好ましい。炭素数18の飽和又は不飽和脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイン酸が好ましく、ステアリン酸がより好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンと脂肪酸とのエステルである。このポリグリセリンにおけるグリセリンの平均重合度は、一般的に広く用いられている点、泡の持続性が良好である点から、7以上が好ましく、10であるのがより好ましい。ここで、グリセリンの平均重合度は、末端基分析法により求めた値をいう。末端基分析法とは、以下の方法である。水酸基価(OHV)の測定値と理論値の関係から、次式により重合度nと分子量(MW)を求める。
MW=74n+18
OHV=56110(n+2)/MW
水酸基価の測定法としては、無水酢酸・ピリジン法または無水フタル酸・ピリジン法がある。
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、固形状組成物に利用する点から、炭素数12〜22の飽和又は不飽和脂肪酸であるのが好ましく、更に炭素数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸、更に炭素数16〜18の飽和又は不飽和脂肪酸であるのが好ましい。なかでも、炭素数18の飽和脂肪酸は、総脂肪酸量の60%以上であるのが好ましい。
(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤は、既知の合成法を利用して調製しても、また、市販品を用いてもよく、また、必要に応じて市販品を分画し、再構成することによって調製してもよい。
(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の固形状組成物中、(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤の含有量は2.5〜30%であるが、胃の中での泡の持続性が良好である点から、5%以上であるのが好ましい。また、胃の中での起泡性が良好である点から、固形状組成物中、(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤の含有量は、更に25%以下、更に20%以下であるのが好ましい。
本発明の固形状組成物において、固形状組成物中の(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤の含有量に対する、固形状組成物中の(A1)植物由来タンパク質及び/又はぺプチドの含有量の比(含有質量比)[(A1)/(A2)]は、胃の中での泡立ち及び持続性の点から、0.3〜5、更に0.5〜5、更に0.5〜4が好ましい。
本発明の固形状組成物は、発泡成分として(B)炭酸塩と(C)有機酸を含有する。
本発明で用いられる(B)炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられる。なかでも、泡の持続性が良好である点、食感が良好である点から、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが好ましく、炭酸水素ナトリウムが更に好ましい。
また、(C)有機酸としては、可食性の酸を使用することができる。例えば、クエン酸、コハク酸、アスコルビン酸、酢酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、アジピン酸等の有機酸が挙げられる。なかでも、口腔中で雑味を感じず適度な酸味がたつ点から、クエン酸又はリンゴ酸が好ましく、更にクエン酸が好ましい。
(B)炭酸塩及び(C)有機酸は、それぞれ1種で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の固形状組成物中、(B)炭酸塩と(C)有機酸の合計含有量は10〜60%であるが、生じる泡の量が多い点、泡の持続性の点から、14〜50%、更に14〜33%であるのが好ましい。
本発明の固形状組成物中、(B)炭酸塩の含有量は、風味、物性の点から、4〜30%、更に5〜27%、更に10〜25%、更に10〜20%であることが風味、物性の点から好ましい。
また、本発明の固形状組成物中、(C)有機酸の含有量は、生じる泡の量が多い点、適度な酸味が感じられる点から、4〜30%、更に5〜27%、更に10〜27%、更に10〜25%であるのが好ましい。
本発明の固形状組成物においては、(C)有機酸と(B)炭酸塩の当量比[(C)の当量/(B)の当量]を0.4〜4の範囲とする。当該範囲とすることで炭酸塩由来の苦味やえぐ味や有機酸の酸味が突出せず、風味のバランスが良好となる。
本明細書において、当該「当量比」とは、固形状組成物に含まれる(C)有機酸の当量を(B)炭酸塩の当量で除した値である。(C)有機酸と(B)炭酸塩の当量比は、風味のバランスの点から、0.6〜3.5、更に0.9〜1.5が好ましい。
本発明の固形状組成物において、固形状組成物中の(B)炭酸塩と(C)有機酸の合計含有量に対する、固形状組成物中の(A1)植物由来タンパク質及び/またはペプチドと(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤の合計含有量の比[{(A1)+(A2)}/{(B)+(C)}]は、生じる泡の量が多い点、泡の持続性の点から、0.1〜3、更に0.2〜2.4が好ましい。
また、本発明の固形状組成物において、固形状組成物中の(B)炭酸塩と(C)有機酸の合計含有量に対する、固形状組成物中の(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤の合計含有量の比[(A2)/{(B)+(C)}]は、摂取後直ぐの胃の中での泡立ちが良い点から、0.1〜1.2、更に0.2〜1.1が好ましい。
本発明の固形状組成物には、上記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲において、ミネラル(例えば、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、クロム、セレン、マンガン、モリブデン、銅、ヨウ素、リン、カリウム、ナトリウム)、ビタミン(例えば、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、葉酸及びそれらの塩、又はそれらのエステル)、甘味料(例えば、フルクトース、グルコース、ガラクトース、キシロース等の単糖;ショ糖、乳糖、麦芽糖、トレハロース、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、大豆オリゴ糖、イソマルツロース、カップリングシュガー等の少糖;糖アルコール、サッカリン、スクラロース、ステビア、アセスルファムカリウム等の合成甘味料)、(A2)以外の界面活性剤、(C)有機酸以外の酸味料、香料、着色料、保存料等が適宜配合されていてもよい。
本発明の固形状組成物は、口内の唾液又は水の存在下で炭酸ガスを発生するものである。とりわけ、経口摂取後、胃内の水分と反応して速やかに発泡し、泡立ちに優れ、且つ生じた泡が長時間胃の中で安定に持続する。そのため、本発明の固形状組成物は、経口摂取後直ぐから腹部(胃部)膨満感、満腹感を与え、早食いを防止し、食物の摂取量をコントロールする製品等として好適である。
本発明の固形状組成物は、効果を有効に発揮する点から、摂食時又は摂食前に経口摂取するのが好ましく、摂食30分前から摂食直前までに経口摂取するのがより好ましい。尚、胃液のpHは、状況によりその酸性度は変化するものの、一般的にpH1.0〜2.0である。
本発明の固形状組成物は、後述する実施例に記載の胃液モデルを用いた〔泡量の評価〕による1〜5分後、及び15分後の泡量の実測量(mL)が5mL以上、更に7.5mL以上、更に10mL以上であることが好ましい。
また、同評価による1〜5分後、及び15分後の相対泡量(%)が22%以上、更に27%以上、更に30%以上あることが好ましい。この値が大きいほうが、胃の中での泡立ちに優れ、且つ泡の持続性に優れると判断できる。
本発明の固形状組成物は、室温(15〜25℃)で固形状態のものを意味し、粉末、固形、顆粒等の形態が挙げられる。更に、具体的な製剤(剤型)としては、例えば、カプセル剤、顆粒剤、散剤、錠剤、丸剤、トローチ剤等が挙げられる。なかでも、摂取が簡便な点、食品として摂取する点から、発泡錠である錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、トローチ剤が好ましく、口腔内での滞留時間の短さから、錠剤、顆粒、散剤が更に好ましい。錠剤の形状としては、円形錠又は楕円形、長円形、四角形等の面形を有する各種異形錠であってもよい。円形錠の場合、服用性の点から、直径5〜15mmが好ましい。
固形状の組成物を調製するには、必要に応じて許容される担体を配合することができる。例えば、賦形剤(例えば、デンプン類、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、プルラン、メチルセルロース、硬化油等)、崩壊剤(例えば、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポピドン、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、二酸化ケイ素等)、増量剤、分散剤、緩衝剤、希釈剤等の担体が挙げられる。
本発明の固形状組成物は、特に制限はなく常法に従い製造される。
例えば、散剤を製造する場合、(A1)不溶性成分量が25質量%以上である植物由来タンパク質及び/又はペプチド、(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤を混合し、その混合物をそのまま用いてもよいし、混合物を粉砕して用いてもよい。散剤は、18号(850μm)ふるいを全量通過することが好ましく、300号(500μm)ふるいに残留するものが全量の5%以下であることがより好ましい。
顆粒剤は、(A1)不溶性成分量が25質量%以上である植物由来タンパク質及び/又はペプチド、(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤を混合し、その混合物を乾式造粒法、湿式造粒法等を用いて造粒することにより得ることができる。造粒法としては、押し出し造粒法、破砕造粒法、転動造粒法、攪拌造粒法、流動層造粒法等が挙げられる。造粒物の平均粒子径は、45μm〜850μmとするのが好ましく、100μm〜500μmとするのが更に好ましい。
錠剤を製造する場合は、(A1)不溶性成分量が25質量%以上である植物由来タンパク質及び/又はペプチド、(A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤、(B)炭酸塩、(C)有機酸及び必要に応じて添加される添加剤を混合し、その混合物を原料粉末として直接圧縮して成形しても、前記乾式造粒法、湿式造粒法等を用いて造粒してから、造粒物を打錠成形機で圧縮して成形しても良い。
直接又は造粒物を圧縮して成形して錠剤を製造する場合、打錠成形機としてはロータリー式打錠機や単発式打錠機等通常使用されるものを用いることができる。
打錠時の圧縮成型圧は、成型物の硬度維持の点から、10〜30MPa程度が好ましい。
また、錠剤硬度は、運搬や保存等に耐え得る硬度であることが好ましく、また、胃の中での泡立ち、且つ泡の持続性を考慮して、10N〜200N程度が好ましい。
錠剤の1錠当たりの重量は、0.05g〜3g、更に0.1〜2g、更に0.3〜1gとするのが簡便性及び有効性の点で好ましい。
[タンパク質の分析]
タンパク質の質量は燃焼法により定量した窒素量に窒素−たんぱく質換算係数を乗じて算出した。窒素−たんぱく質換算係数は、小麦:5.7、大豆:5.71、米:5.95である。
窒素量の算出に用いた窒素−たんぱく質換算係数は、文部科学省五訂増補日本食品標準成分表、第1章2)収載成分項目等の表7に基づくものである。尚、記載のないものは上記以外の食品の換算係数を用いる。
[炭酸塩の分析]
固形状組成物中の炭酸塩の含有量の分析方法は以下の通りである。
固形状組成物を0.1〜0.2g採取し、水10mLと50%りん酸2mLを加え密栓した。10分間超音波処理を行った後、1時間放置しヘッドスペースガスをガスクロマトグラフに供してCO2量を求め、発生したCO2量から算出した。
<ガスクロマトグラフ操作条件>
機種:GC−14B[島津製作所]
検出器:TCD
カラム:Chromosorb101,80〜100mesh
ガラス管,φ3.2mm×2m
温度:カラム50℃,注入口及び検出器100℃
セル電流75mA
ガス圧力:ヘリウム(キャリヤーガス)100kPa
注入量:ヘッドスペースガス0.2mL
[有機酸の分析]
固形状組成物中の有機酸の含有量の分析方法は以下の通りである。
固形状組成物を1g採取し5%過塩素酸20mLを加え、10分間振とうすることで抽出した。これを水で200mLに定容し10分間超音波処理を行った。ろ過後高速液体クロマトグラフに供した。
<高速液体クロマトグラフ操作条件>
機種:LC−20AD[株式会社島津製作所]
検出器:紫外可視吸光光度計SPD−20AV[島津製作所]
カラム:Shim−pack SCR−102H 300×80(長さ×内径(mm))[島津製作所]
カラム温度:40℃
移動相:3mmоl/L過塩素酸
反応液:0.2mmоl/Lブロムチモールブルー含有
15mmоl/Lりん酸水素二ナトリウム溶液
流量:移動相1.0mL/min、反応液1.4mL/min
測定波長:445nm
[原料]
タンパク質又はペプチドとして、次に示す由来・組成の原料を用いた。
小麦タンパク1:NUTRALYS W、ロケットジャパン(株)
小麦タンパク2:NUTRALYS F85M、ロケットジャパン(株)
大豆タンパク1:ハーモニーA100、日本新薬(株))
大豆タンパク2:SUPRO XT 219D IP、デュポン(株)
米タンパク:Ripro80、オリザ油化(株)
小麦ペプチド:WGE80GPU、日本新薬(株)
可食性界面活性剤として、次の原料を用いた。
可食性界面活性剤(15):ショ糖ステアリン酸エステル、HLB=15、S−1570、三菱化学フーズ(株)
可食性界面活性剤(16):ショ糖ステアリン酸エステル、HLB=16、S−1670、三菱化学フーズ(株)
可食性界面活性剤(14):デカグリセリンステアリン酸エステル、HLB=14、SFS−10DB、三菱化学フーズ(株)
また、次の原料を用いた。
炭酸水素ナトリウム:重曹(食添C)、東ソー
クエン酸:無水クエン酸MS、扶桑化学工業(株)
ステアリン酸カルシウム:オーラブライトCA−65、日油(株)
マルチトール:アマルティMR−50、三菱商事フードテック(株)
試験例1〜試験例33
〔固形状組成物の調製〕
表2、表3又は表4に記載の配合組成で各原料成分を混合し、粉末状の組成物を得た。
各組成物における(A1)タンパク質量、(A1)の含有量と(A2)の含有量の比[(A1)/(A2)]、(C)と(B)の当量比は表2〜表4のとおりであった。
〔泡量の評価〕
上記で得た本発明品と比較品について胃液モデルでの泡量を次のとおり評価した。
(1)1g当たりの理論泡量の定義と算出
固形状組成物中の炭酸塩と有機酸の反応により生成する二酸化炭素のモル数は、炭酸塩の質量を炭酸塩の1グラム当量で除した値と、有機酸の質量を有機酸の1グラム当量で除した値のうち最も小さな値(Mi)となる。一方、1モルの理想気体の体積は、標準状態(0℃、1bar)下で22.7リットルである。そこで、本明細書においては、前記Miに22.7リットルを乗じた値を、固形状組成物1g当たりの理論泡量(mL)とした。
(2)胃液モデル液
胃液モデル液として、第16版改正日本薬局方に準拠した崩壊試験第1液(pH1.2)を用いた(関東化学(株))。
(3)相対泡量の定義と算出
上記胃液モデル液に投じた固形状組成物1gから生じる実際の泡量(実測量)(mL)を固形状組成物1g当たりの理論泡量(mL)で除し、百分率で示した値を相対泡量(%)とした。
相対泡量(%)=〔実測量(mL)〕/〔1g当たりの理論泡量(mL)〕×100
実測量(mL)は、50mLメスシリンダーにサンプル1gを入れ、上記胃液モデル液を2mL添加し、添加直後を0分とし、1分後、15分後の泡上部の目盛りを読み取った。
本発明品と比較品それぞれの1分後、15分後の実測量(mL)及び相対泡量(%)を表2〜表4に示す。
〔官能評価〕
上記で得た本発明品と比較品について3名の専門パネルによる官能評価を行なった。評価は、サンプルを食べた時に感じる酸味と苦味のバランスについて、下記に示す判断基準に従って行い、協議により評点を決定した。結果を表2〜表4に示す。
(酸味と苦味のバランス)
5:苦味が強い
4:苦味がやや強い
3:酸味と苦味のバランスが良い
2:酸味がやや強い
1:酸味が強い
表2〜3より明らかなように、本発明品は泡立ちが良く、且つ生じた泡が消えることなく長時間安定に持続することが確認された。また、本発明品は、適度な酸味を有しつつも、苦味の少ない良好な風味であった。それに対し、表4の比較品は泡立ち、泡の持続の両方又はいずれか一方が十分ではないか、或いは風味(酸味と苦味のバランス)が悪いものであった。
試験例34〜40
〔固形状組成物の調製〕
表5に記載の配合組成で各原料成分を均一に混合し、次いで単発式打錠機(RIKEN製)を用いて、穴径14mmのリング状杵で錠剤重量1000mg/1錠で打錠し、円形の錠剤を得た。錠剤硬度は、Hardness Tester(藤原製作所製)を用いて直径方向の硬度を測定した。
各錠剤における(A1)タンパク質量、(A1)の含有量と(A2)の含有量の比[(A1)/(A2)]、(C)と(B)の当量比、錠剤の硬度、厚さ及び直径を表5に示した。
〔泡量の評価〕
錠剤の場合、成分溶出に時間がかかることを考慮して、泡立ちとして添加直後(0分)から5分後の泡上部の目盛りも読み取った以外は上記と同様にして試験例34〜40で得た本発明品と比較品の泡量を評価した。それぞれの錠剤の1分後、5分後、15分後の実測量(mL)及び相対泡量(%)を表5に示す。
〔官能評価〕
試験例34〜40で得た本発明品と比較品を食べた時に感じる酸味と苦味のバランスについて、上記と同様に3名の専門パネルによる官能評価を行なった。結果を表5に示す。
試験例41〜48
〔固形状組成物の調製〕
表6に記載の配合組成に従い、打錠圧を調整して錠剤の硬度を変化させた以外は試験例34と同様にして錠剤を得た。
〔泡量の評価〕と〔官能評価〕
試験例41〜48で得た本発明品と比較品について、試験例34と同様にして泡量の評価と官能評価を行った。結果を表6に示す。
表5〜6から明らかなように、比較品である試験例40と48の錠剤は、5分後でも泡立ちが少なく、また、15分後も泡立ちが十分ではなかった。他方、本発明品は、比較品と比べて泡立ちが良く、且つ生じた泡が消えることなく長時間安定に持続することが確認された。また、本発明品は、適度な酸味を有しつつも、苦味の少ない良好な風味で、酸味と苦味のバランスが良好であった。
試験例49〜52
〔固体状組成物の調製〕
表7に記載の配合組成で各原料成分を混合した。次に単発式打錠機(RIKEN社製)を用いて、穴径14mmのリング状杵で、錠剤重量800mgで打錠し、チュアブル錠を得た。チュアブル錠における(A1)タンパク質量、(A1)の含有量と(A2)の含有量の比[(A1)/(A2)]、(C)と(B)の当量比は表7のとおりであった。
〔満腹感の評価〕
1.対象者
消化器疾患のない健常な女性3名を対象とした。
2.VAS評価
対象者の主観的な満腹感の評価は、Visual Analog Schale(VAS)を利用した。
満腹感VAS検査は、10cmの直線の左端(0cm)を「非常に空腹である」、右端(10cm)を「非常に満腹である」の感覚として、今、感じている満腹感を、直線の左右両端に示した感覚を参考に10cmの直線上に示してもらう方法である。
VAS検査は、昼食前に試験例49〜52の各チュアブル錠を摂取し、摂取直前と摂取10分後に実施した。
摂取から10分間のVAS変化量を図1に示す。
図1に示すとおり、本発明品の摂取により、最も高く持続的な満腹感が得られた。

Claims (8)

  1. 次の成分(A1)、(A2)、(B)及び(C):
    (A1)不溶性成分量が25質量%以上である植物由来タンパク質及び/又はペプチド 1.5〜30質量%、
    (A2)HLBが12以上の可食性界面活性剤 2.5〜30質量%、
    (B)炭酸塩、
    (C)有機酸
    を含有し、成分(B)と成分(C)の合計含有量が10〜60質量%であり、且つ成分(C)と成分(B)の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.4〜4である経口用固形状組成物。
  2. 成分(A1)が、小麦、大豆又は米に由来するタンパク質及び/又はペプチドである請求項1記載の経口用固形状組成物。
  3. 成分(A1)の不溶性成分の窒素含量が10〜16質量%である請求項1又は2記載の経口用固形状組成物。
  4. 成分(A2)が、ショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の経口用固形状組成物。
  5. 成分(A1)と成分(A2)の含有質量比[(A1)/(A2)]が0.3〜5である請求項1〜4のいずれか1項記載の経口用固形状組成物。
  6. 成分(B)と成分(C)の合計含有量に対する、成分(A1)と成分(A2)の合計含有量の比[{(A1)+(A2)}/{(B)+(C)}]が0.1〜3である請求項1〜5のいずれか1項記載の経口用固形状組成物。
  7. 成分(C)有機酸が、クエン酸、リンゴ酸又はこれらの組み合わせである請求項1〜6のいずれか1項記載の経口用固形状組成物。
  8. 発泡錠又は発泡顆粒である請求項1〜7のいずれか1項記載の経口用固形状組成物。
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