JP6822161B2 - 情報処理装置、オーバープリント属性変更方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、オーバープリント属性変更方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置、オーバープリント属性変更方法及びプログラムに関する。
従来から、DTP(DeskTop Publishing)アプリケーションにおいて、原稿データ内の各オブジェクトに対してオーバープリント属性(True/False)を付与できることが知られている。
このような原稿データに基づいて、印刷用の画像を生成する場合、オーバープリント属性が“False”のオブジェクトについては、当該オブジェクトの色のみで描画され、オーバープリント属性が“True”のオブジェクトについては、当該オブジェクトの色と当該オブジェクトの背面に重なったオブジェクトの色とを重ねて描画する。
このため、オブジェクトにオーバープリント属性“True”を付与しておけば、印刷の際に版ズレ等が発生しても、当該オブジェクトの周囲に下地の色(印刷用紙の色)の隙間が発生してしまうことを防止できる(例えば特許文献1参照)。
一般的に、上記のようなオーバープリント機能は、黒色(C,M,Y,K=0%,0%,0%,100%)のオブジェクトに対して使用されるが、白色(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)のオブジェクトに対して使用されると、白色が消失して背面に重なったオブジェクトの色となり、オブジェクトが消失してしまう。
このため、白色(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)のオブジェクトにオーバープリント属性“True”が付与されている場合、当該オブジェクトの色を人間の目で白色と認識可能な色(C,M,Y,K=1%,1%,1%,1%)に変更することで、オーバープリントが行われても、オブジェクトが消失してしまうことを防止するような技術も知られている。
しかしながら、上述したような従来技術を採用しても、オブジェクトの消失を防止できなかったり、オブジェクトを消失させなければならないにも関わらずオブジェクトの消失を防止してしまったりして、オーバープリント機能の使用に伴う印刷品質の低下を防止できない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、オーバープリント機能の使用に伴う印刷品質の低下を防止することができる情報処理装置、オーバープリント属性変更方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる情報処理装置は、印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を構成する画素毎に、前記オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する判定部と、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性を変更して、前記印刷情報を更新する変更部と、を備え、前記判定部は、前記オーバープリント属性がオーバープリントありを示し、前記濃度が白を示し、前記色空間が、前記濃度が白を示す場合に設定される第1の色空間を示す場合、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定し、前記変更部は、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性をオーバープリントなしに変更する
本発明によれば、オーバープリント機能の使用に伴う印刷品質の低下を防止することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態の印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態のDFEのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本実施形態のDFEの機能構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施形態の印刷情報(版情報)の一例を示す図である。 図5は、本実施形態のオーバープリント属性の変更処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、本実施形態の原稿データの一例を示す図である。 図7は、本実施形態の印刷結果(印刷物)の一例を示す図である。 図8は、比較例を示す図であり、従来技術の手法での印刷結果(印刷物)を示す図である。 図9は、比較例を示す図であり、印刷情報をそのまま用いた場合の印刷結果(印刷物)を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる情報処理装置、オーバープリント属性変更方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態の印刷システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、印刷システム1は、PC(Personal Computer)10と、DFE(Digital Front End)20(情報処理装置の一例)と、印刷装置30と、を備える。PC10とDFE20、及びDFE20と印刷装置30とは接続されているが、その接続形態は問わない。接続形態としては、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)などによるネットワーク接続や、USB(Universal Serial Bus)などによる接続などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
PC10は、DTPアプリケーションがインストールされており、DTPアプリケーションにより生成された原稿データをPDL(Page Description Language)などの言語で記述された印刷情報に変換し、当該印刷情報をDFE20に送信することで、当該印刷情報に基づく印刷をDFE20に要求する。DTPアプリケーションとしては、例えば、Photoshop(登録商標)やIllustrator(登録商標)など挙げられるが、これらに限定されるものではない。
DFE20は、PC10から送信された印刷情報に基づいて、印刷装置30が印刷可能な形式で描画された印刷用の画像を生成し、当該印刷用の画像を印刷装置30に送信することで、当該印刷用の画像に基づく印刷を印刷装置30に要求する。本実施形態では、印刷用の画像は、CMYKの画像である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
印刷装置30は、DFE20から送信された印刷用の画像に基づいて、印刷を実行することで、上述の原稿データが印刷された印刷物を生成する。なお、印刷装置30の印刷方式は、電子写真方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。
図2は、本実施形態のDFE20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。DFE20は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などの制御装置21と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの主記憶装置22と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置23と、ディスプレイなどの表示装置24と、キーボードやマウスなどの入力装置25と、通信インタフェースなどの通信装置26と、を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。なお、制御装置21として、IC(Integrated Circuit)などを採用してもよい。
図3は、本実施形態のDFE20の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、DFE20は、取得部101と、判定部103と、変更部105と、生成部107と、出力部109と、を含む。
取得部101及び出力部109は、例えば、制御装置21、主記憶装置22、及び通信装置26などにより実現できる。判定部103、変更部105、及び生成部107は、例えば、制御装置21及び主記憶装置22などにより実現できる。
取得部101は、PC10から印刷情報を取得する。印刷情報は、上述のように、DTPアプリケーションにより生成された原稿データをPDLなどの言語で記述した情報であり、印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オーバープリント属性、及びオブジェクトの種類を示す。詳細には、取得部101は、PC10から取得した印刷情報を解析することで、印刷情報から、印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オーバープリント属性、及びオブジェクトの種類を示す情報(版情報)を抽出して取得する。
色空間としては、例えば、RGB、CMYK、Gray、及び特色を扱うためのSeparationやDeviceNなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。濃度は、色空間おける色成分毎の濃淡で当該色空間おける色を表したものである。例えば、CMYK色空間の場合、CMYKの各色成分の濃度(0%〜100%の値)で、当該CMYK色空間での色を表す。オブジェクトの種類は、原稿データ(例えば、PDF(Portable Document Format))上で描画指示されているオブジェクトの種類を表し、例えば、テキスト、スムーズシェード、ラインアート、及びイメージなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。オーバープリント属性は、オーバープリント機能の使用有無を表し、一般的には、True(オーバープリント機能の使用あり)の場合、オーバープリント機能の使用(背面の色を重ねて描画すること)を表し、False(オーバープリント機能の使用なし)の場合、オーバープリント機能の不使用(背面の色を重ねずに描画すること)を表す。
図4は、本実施形態の印刷情報(版情報)の一例を示す図である。図4に示す版情報は、印刷用の画像を構成するある画素の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す。
判定部103は、取得部101により取得された印刷情報に基づいて、印刷用の画像を構成する画素毎に、オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する。
具体的には、判定部103は、オーバープリント属性がオーバープリントありを示し、濃度が白を示し、色空間が、濃度が白を示す場合に設定される第1の色空間を示す場合、オーバープリント属性を変更する必要があると判定する。例えば、判定部103は、オーバープリント属性がTrueを示し、濃度が0%を示し、色空間が、濃度が0%を示す場合に設定される、色名がNoneのSeparation色空間を示す場合、オーバープリント属性を変更する必要があると判定する。
以下、上記のように判定する理由について説明する。
まず、白色のオブジェクトに対してオーバープリント機能を使用すると、白色が消失して背面に重なったオブジェクトの色となり、オブジェクトが消失してしまうことは、一般的によく知られている。このため、このような設定は、ユーザ(原稿データの作成者)の誤設定であることが多い。従って、色空間がCMYK色空間を示し、濃度が白(CMYKそれぞれ0%)を示す場合に、オーバープリント属性がTrueであれば、Falseに更新し、オーバープリント機能を使用しないようにすることが好ましい。
但し、白色の画素に対してオーバープリント機能を使用する場合(オーバープリント属性がTrue、濃度がCMYKそれぞれ0%、色空間がCMYK色空間を示す場合)、白色は消失してしまうため、実際に描画する必要がない。このため、DTPアプリケーションによっては、オーバープリント属性がTrue、濃度がCMYKそれぞれ0%、色空間がCMYK色空間を示す場合、強制的に、色空間を、何も描画しないことを示す色空間(色名がNoneのSeparation色空間)に更新するとともに、濃度を白(0%)に更新してしまうことがある。なお、Separationは、特色を指定する色空間であり、Noneは、何も描画しないことを示す。
このため本実施形態では、DTPアプリケーションにより上述のような変換が強制的に行われても、白色の画素に対してオーバープリント機能が使用されてしまうことを防止できるよう、上述のような判定を行う。
また判定部103は、オーバープリント属性がオーバープリントありを示し、濃度が白を示し、色空間が第2の色空間を示し、オブジェクトの種類がグラデーションを表現するオブジェクトを示さない場合、オーバープリント属性を変更する必要があると判定する。例えば、判定部103は、オーバープリント属性がTrueを示し、濃度がCMYKそれぞれ0%を示し、色空間がCMYK色空間を示し、オブジェクトの種類がスムーズシェードを示さない場合、オーバープリント属性を変更する必要があると判定する。
以下、上記のように判定する理由について説明する。
前述したように、色空間がCMYK色空間を示し、濃度が白(CMYKそれぞれ0%)を示す場合に、オーバープリント属性がTrueであれば、ユーザの誤設定である可能性が高いため、オーバープリント属性をFalseに更新し、オーバープリント機能を使用しないようにすることが好ましい。
但し、DTPアプリケーションによっては、オブジェクトの種類がスムーズシェードを示す場合に、グラデーションを表現するために、オーバープリント属性がTrue、濃度がCMYKそれぞれ0%、色空間がCMYK色空間を示す設定を、ユーザの意に反して使用してしまう場合がある。具体的には、オブジェクトの種類がスムーズシェードの場合、始点(例えば、CMYKそれぞれ0%)と終点(例えば、特色100%)との間にグラデーション効果をかけることができるが、DTPアプリケーションによっては、オブジェクトを分割し、分割されたオブジェクト毎に、オーバープリント機能により色を混ぜ合わせることで、このグラデーション効果を実現することがある。この結果、オーバープリント属性がTrue、濃度がCMYKそれぞれ0%、色空間がCMYK色空間を示す設定が、ユーザの意に反して使用されてしまう場合がある。
このような場合に、オーバープリント属性をFalseに更新し、白色の画素に対してオーバープリント機能を使用しないようにしてしまうと、当然、グラデーションを正しく表現できなくなってしまう。
このため本実施形態では、上述のような判定を行うことで、グラデーション効果を実現するために白色の画素に対してオーバープリント機能を使用する場合を除き、白色の画素に対してオーバープリント機能が使用されてしまうことを防止する。
変更部105は、オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素のオーバープリント属性を変更して、印刷情報を更新する。具体的には、変更部105は、オーバープリント属性をTrueからFalseに変更する必要があると判定された画素のオーバープリント属性をFalseに変更する。
生成部107は、変更部105により更新された印刷情報に基づいて、印刷用の画像を生成する。具体的には、生成部107は、変更部105により更新された印刷情報の言語解釈、レンダリング(ベクター/ラスター変換)、CMYK色空間への色変換、及び
中間調処理などを行うことで、印刷用の画像を生成する。
例えば、生成部107は、1200dpiでレンダリング処理を行うことでCMYK各8bitのプレーン(CMYK:1200dpi*8bit*4planeの画像)を生成し、印刷装置30で扱われる画像フォーマット(例えば、CMYK各2bit)への中間調処理を行うことで、印刷用の画像(CMYK:1200dpi*2bit*4planeの画像)を生成する。
出力部109は、生成部107により生成された印刷用の画像を印刷装置30へ出力する。
なお本実施形態では、DFE20でオーバープリント属性の変更処理を行うため、DFE20が、判定部103及び変更部105を含む場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。例えば、PC10でオーバープリント属性の変更処理を行うのであれば(PC10のワークフローRIPソフトウェアやPDF編集ツールのようなアプリケーションでオーバープリント属性の変更処理を行うのであれば)、判定部103及び変更部105をPC10が含むようにすればよい。
また本実施形態では、DFE20の生成部107で中間調処理を行う場合を例に取り説明したが、これに限定されず、中間調処理を印刷装置30側で行うようにしてもよい。
図5は、本実施形態のオーバープリント属性の変更処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、取得部101は、PC10から印刷情報を取得し、取得した印刷情報から、印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オーバープリント属性、及びオブジェクトの種類を示す情報(版情報)を抽出する(ステップS101)。
続いて、判定部103は、処理対象の画素のオーバープリント属性がTrueであるか否か判定する(ステップS103)。Trueでない(Falseである)場合(ステップS103でNo)、判定部103は、処理対象の画素のオーバープリント属性を変更しないと判定し、ステップS113へ進む。
Trueである場合(ステップS103でYes)、判定部103は、処理対象の画素の色空間がCMYKかつ濃度が(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)であるか否か判定する(ステップS105)。
処理対象の画素の色空間がCMYKかつ濃度が(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)である場合(ステップS105でYes)、判定部103は、処理対象の画素のオブジェクトの種類がスムーズシェードであるか否か判定する(ステップS107)。処理対象の画素のオブジェクトの種類がスムーズシェードでない場合(ステップS107でNo)、判定部103は、処理対象の画素のオーバープリント属性を変更しないと判定し、ステップS113へ進む。
処理対象の画素のオブジェクトの種類がスムーズシェードである場合(ステップS107でYes)、判定部103は、処理対象の画素のオーバープリント属性を変更すると判定し、変更部105は、オーバープリント属性をTrueからFalseに変更して(ステップS109)、印刷情報を更新し、ステップS113へ進む。
一方、処理対象の画素の色空間がCMYKかつ濃度が(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)でない場合(ステップS105でNo)、判定部103は、処理対象の画素の色空間が色名NoneのSeparation色空間かつ濃度が0%であるか否か判定する(ステップS111)。処理対象の画素の色空間が色名NoneのSeparation色空間かつ濃度が0%でない場合(ステップS111でNo)、判定部103は、処理対象の画素のオーバープリント属性を変更しないと判定し、ステップS113へ進む。
処理対象の画素の色空間が色名NoneのSeparation色空間かつ濃度が0%である場合(ステップS111でYes)、判定部103は、処理対象の画素のオーバープリント属性を変更すると判定し、変更部105は、オーバープリント属性をTrueからFalseに変更して(ステップS109)、印刷情報を更新し、ステップS113へ進む。
そして判定部103及び変更部105は、全ての画素を処理するまでステップS103〜S111の処理を繰り返す(ステップS113でNo)。
全ての画素が処理されると(ステップS113でYes)、生成部107は、変更部105により更新された印刷情報に基づいて、印刷用の画像を生成する(ステップS115)。
以下、図6〜図9を参照しながら、本実施形態の効果について説明する。
図6は、本実施形態の原稿データの一例を示す図である。図6に示す例では、原稿データ上にオブジェクト201、203が配置されている。オブジェクト201は、シアン色(C,M,Y,K=100%,0%,0%,0%)の背景の上に、白色(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)のテキストが重なっているオブジェクトであり、ユーザの誤設定でオーバープリント属性がTrueであるものとする。オブジェクト203は、始点(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)、終点(特色100%)のグラデーションパターンをもつ、スムーズシェードオブジェクト(オブジェクトの種類がスムーズシェード)であり、DTPアプリケーションがオーバープリント機能を使用して、このグラデーションパターンを表現しているものとする。
図7は、本実施形態の印刷結果(印刷物)の一例を示す図である。本実施形態では、上述したオーバープリント属性の変更処理が行われるため、原稿データのオブジェクト201は、印刷物上のオブジェクト211のように、白のテキストオブジェクトが正しく描画され、原稿データのオブジェクト203は、印刷物上のオブジェクト213のように、グラデーションが正しく再現され、原稿データの内容を正しく印刷した印刷結果が得られている。
図8は、比較例を示す図であり、従来技術の手法での印刷結果(印刷物)を示す図である。なお、従来技術の手法とは、白色(C,M,Y,K=0%,0%,0%,0%)のオブジェクトにオーバープリント属性“True”が付与されている場合、当該オブジェクトの色を人間の目で白色と認識可能な色(C,M,Y,K=1%,1%,1%,1%)に変更する手法である。
従来技術の手法では、原稿データのオブジェクト201は、印刷物上のオブジェクト221のように、白のテキストオブジェクトが消失されずに描画されているが、原稿データのオブジェクト203は、印刷物上のオブジェクト223のように、グラデーションが正しく再現されていない。従来技術の手法の場合、グラデーションを再現するためのオーバープリント機能までも回避し、白の成分をもつオブジェクトを消失させてしまうためである。このように従来技術の手法を採用しても、原稿データの内容を正しく印刷した印刷結果は得られない。
図9は、比較例を示す図であり、印刷情報をそのまま用いた場合の印刷結果(印刷物)を示す図である。
印刷情報をそのまま用いた場合、原稿データのオブジェクト203は、印刷物上のオブジェクト233のように、グラデーションが正しく再現されているが、原稿データのオブジェクト201は、印刷物上のオブジェクト221のように、白のテキストオブジェクトが消失しており、正しく描画されていない。印刷情報をそのまま用いた場合、白のテキストオブジェクトのオーバープリント機能が回避されず、白のテキストオブジェクトが背面の色で上書きされてしまうためである。このように印刷情報をそのまま用いても、原稿データの内容を正しく印刷した印刷結果は得られない。
以上のように本実施形態によれば、オーバープリント機能の使用に伴う印刷品質の低下を防止することができる。
(プログラム)
上記実施形態のDFE20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供される。
また、上記実施形態のDFE20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施形態のDFE20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。また、上記実施形態のDFE20で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するようにしてもよい。
上記実施形態のDFE20で実行されるプログラムは、上述した各部をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、例えば、CPUがROMからプログラムをRAM上に読み出して実行することにより、上記各機能部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
なお、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 印刷システム
10 PC
20 DFE
30 印刷装置
101 取得部
103 判定部
105 変更部
107 生成部
109 出力部
特開2003−005343号公報

Claims (8)

  1. 印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を構成する画素毎に、前記オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する判定部と、
    前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性を変更して、前記印刷情報を更新する変更部と、
    を備え
    前記判定部は、前記オーバープリント属性がオーバープリントありを示し、前記濃度が白を示し、前記色空間が、前記濃度が白を示す場合に設定される第1の色空間を示す場合、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定し、
    前記変更部は、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性をオーバープリントなしに変更する情報処理装置。
  2. 前記濃度は、0%であり、
    前記第1の色空間は、色名がNoneのSeparation色空間である請求項に記載の情報処理装置。
  3. 印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を構成する画素毎に、前記オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する判定部と、
    前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性を変更して、前記印刷情報を更新する変更部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記オーバープリント属性がオーバープリントありを示し、前記濃度が白を示し、前記色空間が第2の色空間を示し、前記オブジェクトの種類がグラデーションを表現するオブジェクトを示さない場合、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定し、
    前記変更部は、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性をオーバープリントなしに変更する情報処理装置。
  4. 前記濃度は、CMYKそれぞれ0%であり、
    前記第2の色空間は、CMYK色空間であり、
    前記オブジェクトの種類がスムーズシェードを示さないことである請求項に記載の情報処理装置。
  5. 印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を構成する画素毎に、前記オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する判定部と、
    前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性を変更して、前記印刷情報を更新する変更部と、
    更新後の印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を生成する生成部と、
    を備る情報処理装置。
  6. 印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を構成する画素毎に、前記オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する判定部と、
    前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性を変更して、前記印刷情報を更新する変更部と、
    前記印刷情報を取得する取得部と、
    を備る情報処理装置。
  7. 印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を構成する画素毎に、前記オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する判定ステップと、
    前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性を変更して、前記印刷情報を更新する変更ステップと、
    を含み、
    前記判定ステップは、前記オーバープリント属性がオーバープリントありを示し、前記濃度が白を示し、前記色空間が、前記濃度が白を示す場合に設定される第1の色空間を示す場合、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定し、
    前記変更ステップは、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性をオーバープリントなしに変更するオーバープリント属性変更方法。
  8. 印刷用の画像を生成するための情報であって、当該印刷用の画像を構成する画素毎の色空間、濃度、オブジェクトの種類、及びオーバープリント属性を示す印刷情報に基づいて、前記印刷用の画像を構成する画素毎に、前記オーバープリント属性を変更する必要があるか否かを判定する判定ステップと、
    前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性を変更して、前記印刷情報を更新する変更ステップと、
    を含み、
    前記判定ステップは、前記オーバープリント属性がオーバープリントありを示し、前記濃度が白を示し、前記色空間が、前記濃度が白を示す場合に設定される第1の色空間を示す場合、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定し、
    前記変更ステップは、前記オーバープリント属性を変更する必要があると判定された画素の前記オーバープリント属性をオーバープリントなしに変更すること
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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