JP6817535B2 - 画像形成装置及び作像ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び作像ユニットに関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、故障時又は寿命到来時の交換作業やメンテナンスを容易にするため、帯電装置、現像装置、クリーニング装置などを、像担持体を支持する支持枠体に対して着脱可能に構成したものが知られている。
例えば、特許文献1(特開2011−197076号公報)には、感光体の表面をクリーニングするクリーニングモジュールが、感光体を支持するユニット枠体に対して取り付け及び取り外し可能となった構成が記載されている。このクリーニングモジュールは、感光体の表面に残留するトナーを除去するクリーニングブレードや、感光体の表面に塗布された潤滑剤を均す均しブレード等を備えており、これらの部材が一体的に取り外し可能に構成されている。
ところで、上記のようなクリーニングブレードや均しブレード等を備える着脱ユニットにおいては、着脱ユニットを取り外す際、感光体に対して接触するクリーニングブレードや均しブレード等の接触部材によって堰き止められた残留トナーや余剰潤滑剤等の堆積物が感光体上に存在する。このような堆積物は、着脱ユニットが取り外されても感光体の表面に少なからず残るため、新しい着脱ユニットを取り付ける際に、堆積物が接触部材(クリーニングブレードや均しブレード等)と感光体との間に挟み込まれてしまう場合がある。
そして、接触部材と感光体との間に堆積物が挟み込まれると、感光体に対して接触部材が正常な接触状態とはならないため、求められる本来の機能を十分に発揮することができなくなるという課題がある。
上記課題を解決するため、本発明は、前記位置変更機構は、前記着脱ユニットが取り付けられた状態で配置される第1の位置と、前記着脱ユニットが取り外された状態で配置される第2の位置との間で移動可能な移動部材と、前記移動部材に設けられると共に、前記像担持体に設けられた像担持体ギアに対して係合可能な係合部とを有し、前記着脱ユニットの取り付け動作に連動して前記移動部材が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動する際に、前記係合部が前記像担持体ギアに対して係合して前記像担持体ギアを回転させることで前記像担持体を前記逆方向に回転させ、前記係合部は、前記像担持体ギアに対して係合可能な起立状態と、前記像担持体ギアに対して係合しない倒れ状態とに切換可能に構成され、前記係合部は、前記移動部材が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動する際は、前記起立状態に保持され、前記移動部材が前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際は、前記倒れ状態に切り換えられることを特徴とする。
本発明によれば、着脱ユニットが取り付けられる前の状態から取り付けられた状態となるまでの間で、位置変更機構によって像担持体が作像時の回転方向とは逆方向に回転されるので、この逆回転によって像担持体上の堆積物の位置をずらすことができる。これにより、着脱ユニットが取り付けられた状態となった際に、接触部材が像担持体との間で堆積物を挟み込むのを防止することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態に係る作像ユニットの概略構成図である。 クリーニングユニットを交換する際の課題を説明するための図である。 クリーニングユニットを交換する際の課題を説明するための図である。 クリーニングユニットを交換する際の課題を説明するための図である。 クリーニングユニットを交換する際の課題を説明するための図である。 クリーニングユニットを交換する際の課題を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。 第1実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第1実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第1実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第1実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第1実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 感光体の好ましい逆回転量について説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。 第2実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。 第3実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第3実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第3実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第3実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。 第4実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 第4実施形態に係る位置変更機構の動作を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る位置変更機構の構成及び動作を説明するための図である。 第5実施形態に係る位置変更機構の構成及び動作を説明するための図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成装置本体に対して着脱可能な4つの作像ユニット1Y,1C,1M,1Bkを備える。各作像ユニット1Y,1C,1M,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。具体的には、各作像ユニット1Y,1C,1M,1Bkは、像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電する帯電装置3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング装置5と、感光体2の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置6とを備える。
また、画像形成装置100は、各感光体2の表面を露光し静電潜像を形成する露光装置7と、記録媒体としての用紙を供給する給紙装置8と、各感光体2に形成されたトナー画像を用紙に転写する転写装置9と、用紙に転写されたトナー画像を定着する定着装置10とを備える。
給紙装置8は、用紙を収容する給紙カセット11と、給紙カセット11から用紙を給送する給紙ローラ12とを有する。
転写装置9は、複数のローラによって張架される中間転写体としての無端状の中間転写ベルト13と、各感光体2上のトナー画像を中間転写ベルト13へ転写する一次転写部材としての4つの一次転写ローラ14と、中間転写ベルト13上に転写されたトナー画像を用紙へ転写する二次転写部材としての二次転写ローラ15とを有する。複数の一次転写ローラ14は、それぞれ、中間転写ベルト13を介して感光体2に接触している。これにより、中間転写ベルト13と各感光体2とが互いに接触し、これらの間に一次転写ニップが形成されている。一方、二次転写ローラ15は、中間転写ベルト13を介して中間転写ベルト13を張架するローラの1つに接触している。これにより、二次転写ローラ15と中間転写ベルト13との間には二次転写ニップが形成されている。
定着装置10は、ハロゲンヒータ等の加熱手段によって加熱され用紙に画像を定着させる定着部材としての定着ローラ16と、定着ローラ16に対して加圧される加圧部材としての加圧ローラ17とを有する。定着ローラ16と加圧ローラ17とは互いに接触し、両ローラ16,17間に定着ニップが形成されている。
また、画像形成装置100内には、給紙カセット11から送り出された用紙が搬送される用紙搬送路20が形成されている。この用紙搬送路20における給紙ローラ12から二次転写ニップ(二次転写ローラ15)に至るまでの途中には、一対のタイミングローラ18が設けられている。
続いて、図1を参照して上記画像形成装置の作像動作について説明する。
作像動作開始の指示があると、各感光体2が図における反時計回りに回転駆動され、帯電装置3によって各感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置7が各感光体2の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して各現像装置4からトナーが供給され、各感光体2上にトナー画像が形成される。
また、転写装置9では、中間転写ベルト13が回転駆動され、各一次転写ローラ14にトナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ14と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、この一次転写ニップにおける転写電界によって、各感光体2上の各色のトナー画像が中間転写ベルト13上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト13上にはフルカラーのトナー画像が担持される。一方、トナー画像の転写を終えた各感光体2は、クリーニング装置5によってクリーニングされた後、潤滑剤供給装置6によって潤滑剤が供給される。
また、給紙装置8では、給紙ローラ12が回転駆動を開始し、給紙カセット11から用紙が送り出される。送り出された用紙は、タイミングローラ18によって一旦停止された後、中間転写ベルト13上のトナー画像が二次転写ニップに至るタイミングに合わせて二次転写ニップへ送られる。このとき、二次転写ローラ15には、トナー画像のトナー帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト13上のトナー画像が用紙上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙は、定着装置10へと搬送される。そして、用紙は定着ローラ16と加圧ローラ17との間の定着ニップを通過することで加熱及び加圧され、用紙にトナー画像が定着される。その後、用紙は装置外に排出されて、一連の作像動作が完了する。
以上の説明は、記録媒体にフルカラー画像を形成するときの作像動作であるが、4つの作像ユニットのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像ユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、本実施形態に係る作像ユニットの概略構成図である。
なお、上記4つの作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成であるので、図2に示す1つの作像ユニット1を例に各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkの構成について説明する。
図2に示すように、帯電装置3は、感光体2の表面を帯電させる帯電部材としての帯電ローラ30を有する。帯電ローラ30は、感光体2の表面に接触しており、画像形成装置本体の電源部から所定の電圧が印加されることで感光体2の表面を一様に帯電させる。
現像装置4は、感光体2にトナーを供給する現像剤担持体としての現像ローラ40を有する。現像ローラ40は、現像装置4内に収容されているトナーを表面に担持し、回転することでトナーを感光体2との接触箇所へ移送して感光体2上へトナーを供給する。
クリーニング装置5は、感光体2の表面に残留するトナーを除去するクリーニング部材としてのクリーニングブレード50を有する。クリーニングブレード50は、ウレタンゴム等のゴム材料で構成された長手状の部材であり、その長手方向に延びる一辺が感光体2の表面に所定の圧力で接触している。また、クリーニングブレード50は、感光体2に対してカウンタ方向に(感光体2に対して接触するクリーニングブレード50の端部が感光体2の回転方向とは逆方向を向くように)配置されている。作像時に感光体2が回転すると、感光体2の表面に付着する残留トナー等の付着物がクリーニングブレード50によって機械的に掻き取られて除去される。ここで、感光体2の表面に付着する付着物としては、残留トナーのほかに、用紙から生じる紙粉、帯電ローラ30による放電時に感光体2上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤等がある。
潤滑剤供給装置6は、固形の潤滑剤60と、潤滑剤60を感光体2の表面に供給する潤滑剤供給部材としてのブラシ状の潤滑剤供給ローラ61と、感光体2の表面に供給された潤滑剤を薄層化する潤滑剤均し部材としての均しブレード62とを有する。
潤滑剤60は、脂肪酸金属塩、フッ素系樹脂等から成るものが使用できるが、感光体2の摩擦を低減する効果の大きい点で、特に脂肪酸金属塩が好ましい。脂肪酸金属塩としては、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アレイン酸等の直鎖状炭化水素の脂肪酸金属塩が挙げられ、金属としては、リチウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、セリウム、チラン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉄などが好ましく、特にステアリン酸亜鉛が好ましい。
潤滑剤供給ローラ61は、感光体2の表面に接触している。感光体2が回転すると、潤滑剤供給ローラ61は感光体2の回転方向に対して連れ回り方向に回転することで、潤滑剤60を削り取って感光体2の表面に供給する。
均しブレード62は、ウレタンゴム等のゴム材料で構成された長手状の部材であり、その長手方向に延びる一辺が感光体2の表面に所定の圧力で接触している。また、均しブレード62は、感光体2に対してカウンタ方向に(感光体2に対して接触する均しブレード62の端部が感光体2の回転方向とは逆方向を向くように)配置されている。感光体2が回転すると、上記潤滑剤供給ローラ61によって感光体2上に供給された潤滑剤が均しブレード62を通過することで薄層化されて塗布される。
また、図2に示すように、本実施形態では、潤滑剤供給装置6が、クリーニング装置5よりも一次転写ニップN1を始点とする感光体2の回転方向の下流側に配置されている。このため、クリーニングブレード50によってクリーニングされた後の感光体2の表面に潤滑剤供給ローラ61によって潤滑剤が供給される。これにより、潤滑剤は感光体2上の付着物の影響を受けずにムラなく安定して供給される。
また、クリーニング装置5を構成する各部材と潤滑剤供給装置6を構成する各部材は、共通のユニット筐体201に保持されている。また、この共通のユニット筐体201は、感光体2や帯電装置3、現像装置4を支持する支持枠体22に対して取り付け及び取り外し可能に構成されている。すなわち、クリーニング装置5と潤滑剤供給装置6とは、1つの着脱ユニット200(以下、「クリーニングユニット」という。)として支持枠体22に対して取り付け及び取り外し可能に構成されている。図2中の24,25は、支持枠体22に設けられた溝状のガイド部である。クリーニングユニット200は、これらのガイド部24,25に沿って支持枠体22に対して取り付け及び取り外しされることで、交換可能に構成されている。
ここで、クリーニングユニット200を交換する際の課題について説明する。
作像ユニットがある程度使用されると、図3に示すように、クリーニングブレード50や均しブレード62によって残留トナーや潤滑剤等が堰き止められるため、感光体2の表面にはクリーニングブレード50や均しブレード62の各接触部材によって堰き止められた堆積物Aが存在する。そして、このような堆積物Aは、図4に示すように、クリーニングユニット200Aが取り外されても感光体2の表面に少なからず残る。このため、図5に示すように、新しいクリーニングユニット200Bを取り付けた際に、クリーニングブレード50や均しブレード62によって堆積物Aが感光体2との間に挟み込まれてしまう場合がある。
これらのブレード50,62と感光体2との間に堆積物Aが挟み込まれた場合は、図6に示すように、堆積物Aが挟み込まれた箇所の両側で各ブレード50,62と感光体2との間に隙間Sが生じる。そして、この状態で作像動作が開始されると、各ブレード50,62と感光体2との隙間Sから、残留トナーや潤滑剤、あるいはこれらに含有される添加剤等の付着物Bがすり抜けてしまう。その結果、図7に示すように、すり抜けた付着物Bが帯電ローラ30の表面に付着して帯電不良が生じ、異常画像が発生する虞がある。
このような不具合を発生させない対策として、例えば、クリーニングユニットを取り外したときに、感光体上の堆積物をウェスなどで拭き取る方法が考えられる。しかしながら、この方法は、拭き取り作業によって感光体の表面摩擦係数を高めてしまうことが考えられる。その場合、感光体の回転負荷が増加して、ブレードの捲れなどを起こす虞がある。
また、他の方法として、新しいクリーニングユニットを取り付ける前に、作業者や使用者が感光体を作像時の回転方向とは逆方向に回転させて堆積物を挟み込まない位置へ移動させる方法が考えられる。しかしながら、この方法では、作業者や使用者が誤って感光体を作像時の回転方向に回転させると、帯電ローラや現像ローラに堆積物が付着してしまう虞がある。さらに、回転操作をし忘れる虞もある。また、回転方向を間違えずに感光体を回転させたとしても、回転量を正確に調整することができないため、確実に堆積物の挟み込みを防止できるかどうか不安が残る。
そこで、本発明の実施形態に係る画像形成装置においては、堆積物の挟み込みを確実に防止できるようにするため、感光体を回転させて回転方向位置を変更するための位置変更機構を設けている。
図8は、本発明の第1実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。
図8に示すように、第1実施形態に係る位置変更機構70は、移動部材71と、移動部材71に設けられた係合部72と、移動部材71を一方向に付勢する移動部材付勢手段としてのコイルバネ73とを有する。
移動部材71は、支持枠体22に対して図中の矢印C1方向と矢印C2方向の直線方向に往復移動可能に設けられている。移動部材71の一端部にはコイルバネ73の一端部を受ける受け部71aが設けられ、移動部材71の他端部に係合部72が設けられている。
コイルバネ73は、移動部材71に設けられた受け部71aと、支持枠体22に設けられた受け部22aとの間で圧縮された状態で保持されている。これにより、移動部材71は図中の矢印C1方向に付勢されている。
係合部72は、感光体2に設けられた感光体ギア(像担持体ギア)23に対して係合して感光体ギア23を回転させるための複数の突起72aを有する。また、係合部72は、移動部材71に対して図中の矢印D1方向と矢印D2方向とに回動可能に設けられている。これにより、係合部72は、図中の実線で示す起立状態と二点鎖線で示す倒れ状態とに切換可能に構成されている。また、係合部72の回転中心となる支点74には、係合部72を起立状態にする方向(矢印D1方向)に付勢する係合部付勢手段としての捩りコイルバネ75が設けられている。さらに、係合部72には、捩りコイルバネ75の付勢力に抗して係合部72を起立状態で保持しておくためのストッパ部72bが設けられている。このため、係合部72は、通常、起立状態となるように保持されている。
続いて、第1実施形態に係る位置変更機構の動作について説明する。
図9に示すように、クリーニングユニット200Aが支持枠体22に対して取り付けられた状態では、移動部材71がクリーニングユニット200Aによって図における左斜め下方へ押し込まれている。詳しくは、クリーニングユニット200Aのユニット筐体201に設けられた押込み部201aがコイルバネ73の付勢力に抗して移動部材71の受け部71aを押圧することで、移動部材71は左斜め下方へ押し込まれた位置(第1の位置)に配置されている。また、この状態では、係合部72が起立状態で保持されているが、係合部72は感光体ギア23に対して係合しない位置(又は接触しない位置)に配置されている。このように、係合部72を感光体ギア23に対して係合しない位置に配置することで、作像時に感光体2と一緒に感光体ギア23が回転しても、係合部72や感光体ギア23に破損が生じないようにしている。
図9に示す状態から図10に示すように、クリーニングユニット200Aを取り外す方向に移動させると、押込み部201aが移動部材71を押し込む方向とは反対方向に移動するため、移動部材71はコイルバネ73に付勢されて図における右斜め上方(図中の矢印C1方向)へ移動する。また、このとき、係合部72が感光体ギア23に接触することで図における反時計回り(図中の矢印D2方向)に回動して倒れ状態に切り換えられる。これにより、係合部72は感光体ギア23に対して係合しない状態となる。これにより、移動部材71が右斜め上方へ移動しても、係合部72は感光体ギア23に対して係合しないため、感光体ギア23は回転しない。
このように、係合部が感光体ギアに対して係合しないようにしているのは、感光体を作像時の回転方向に回転させないようにするためである。すなわち、仮に係合部が倒れ状態とならずに感光体ギアに対して係合すると、移動部材の移動に伴って感光体が作像時の回転方向(図10における反時計回り)に回転させられるため、感光体上の堆積物が帯電ローラに付着する虞がある。また、堆積物が帯電ローラ側へ移動すると、後で感光体を逆回転させても、堆積物が元の位置に戻るだけでクリーニングブレードや均しブレードによって挟み込まない位置へ移動させることができなくなるからである。従って、このようにクリーニングユニットの取り外し時においては感光体を回転させないようにして、帯電ローラに対する堆積物の付着を防止すると共に、後で行う感光体の逆回転による効果が得られるようにしている。
図11に示すように、クリーニングユニット200Aを取り外した状態では、押込み部201aによる移動部材71の押込み(接触)が解除され、移動部材71は上記押し込まれた位置(第1の位置)とは反対側の位置(第2の位置)に配置される。また、この状態で、係合部72は捩りコイルバネ75によって図における時計回り(図中の矢印D1方向)に回動させられ起立状態に戻される。
次に、図12に示すように、新しいクリーニングユニット200Bを取り付けるときは、クリーニングユニット200Bの押込み部201aによって移動部材71の受け部71aが押圧されることで、移動部材71が図における左斜め下方(図中の矢印C2方向)に移動する。このとき、移動部材71の移動に伴って起立状態の係合部72が感光体ギア23に係合する。これにより、感光体ギア23が図における時計回りに回転させられ、感光体2が作像時の回転方向とは逆方向に回転する。
そして、図13に示すように、クリーニングユニット200Bが取り付けられた状態となると、移動部材71は押し込まれた位置(第1の位置)に配置され、感光体ギア23に対する係合部72の係合が解除される。これにより、感光体2の回転が停止する。
このように、本実施形態においては、クリーニングユニットの取り付け時に感光体を作像時の回転方向とは逆方向に回転(逆回転)させることで、感光体上の堆積物の位置をずらすことができる(図13参照)。これにより、クリーニングブレードや均しブレードによる堆積物の挟み込みを防止することができるので、残留トナーや余剰潤滑剤等がこれらのブレードと感光体との間をすり抜けて帯電ローラや現像ローラに付着するのを防止することができる。また、クリーニングブレードや均しブレードを感光体に対して(堆積物の挟み込みの無い)正常な接触状態で配置することができるので、クリーニングブレードや均しブレードが本来の機能を十分に発揮することができる。
また、位置変更機構によって感光体を逆回転させることで、作業者や使用者が直接感光体を逆回転させる場合に比べて、感光体の回転量を一定量に調整することができる。このため、回転量にばらつきがなく、確実に堆積物の挟み込みを防止することができる。さらに、本実施形態に係る位置変更機構の構成によれば、位置変更機構がクリーニングユニットの取り付け動作に連動して感光体を逆回転させるので、操作性に優れ、逆回転操作をし忘れる虞もない。
感光体2を逆回転させる際の回転量は、少ない回転量で、かつ、確実に挟み込みを防止できる回転量に設定することが好ましい。具体的に、図14において、感光体2を逆回転させる際の回転量(回転角度)をαとすると、回転量αは、感光体2に対する均しブレード62の接触位置Eから感光体2の逆回転方向に向かって感光体2に対するクリーニングブレード50の接触位置E2に至るまでの回転角度θよりも小さく設定されるのがよい。このように設定することで、感光体2を逆回転させた際に、堆積物Aを均しブレード62の接触位置E1から遠ざけつつ、クリーニングブレード50の接触位置E2には至らないようにすることができる。すなわち、均しブレード62の接触位置E2で堆積した堆積物Aを感光体2の逆回転により移動させた先でクリーニングブレード50によって挟まれるのを防止することができる。さらに、感光体2の回転量も少ない回転量で済むため、感光体ギアに係合する係合部の突起の数を少なくすることができ、小型化にも有利である。
また、本実施形態のように、位置変更機構を支持枠体に設けることで、位置変更機構を支持枠体に残したままクリーニングユニットの交換が可能である。すなわち、交換品であるクリーニングユニットに位置変更機構を設けないことで、消耗品の交換コストを低コスト化することができる。
以下、上記実施形態とは別の実施形態について説明する。
図15は、本発明の第2実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。
図15に示すように、第2実施形態に係る位置変更機構70は、上記第1実施形態と同様に、移動部材71と、係合部72と、コイルバネ73とを有する。ただし、ここでは、係合部72は移動部材71に対して回動可能に設けられておらず起立状態で固定されている。また、第2実施形態では、感光体ギア23が一方向回転駆動力伝達手段としてのワンウェイクラッチ26を介して感光体2に連結されており、感光体ギア23の一方向の回転駆動力のみが感光体2に伝達される。具体的に、図15において、ワンウェイクラッチ26は、感光体ギア23が図中の矢印F1方向に回転されるときの回転駆動力のみを感光体2に伝達し、感光体ギア23が図中の矢印F2方向に回転されるときは回転駆動力を感光体2に伝達しないように構成されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
続いて、第2実施形態に係る位置変更機構の動作について説明する。
図16に示すように、クリーニングユニット200Aが支持枠体22に対して取り付けられている状態では、上記第1実施形態と同様に、移動部材71がクリーニングユニット200Aによって押し込まれた位置(第1の位置)に配置されている。また、この状態では、係合部72が感光体ギア23に対して係合しない位置(又は接触しない位置)に配置されている。
図16に示す状態から図17に示すように、クリーニングユニット200Aを取り外す方向に移動させると、移動部材71がコイルバネ73に付勢されて図における右斜め上方(図中の矢印C1方向)へ移動する。また、このとき、係合部72が感光体ギア23に係合することで、感光体ギア23を図における反時計回り(図中の矢印F2方向)に回転させる。しかしながら、このときの感光体ギア23の回転駆動力はワンウェイクラッチ26から感光体2へ伝達されない。このため、クリーニングユニットの取り外し時においては、感光体2は回転しない。
このように、第2実施形態においては、ワンウェイクラッチを用いることでクリーニングユニットの取り外し時における感光体の回転を防止し、上記第1実施形態と同様に、感光体が回転することによる帯電ローラへの堆積物の付着を防止すると共に、後で行う感光体の逆回転による効果が得られるようにしている。
図18に示すように、クリーニングユニット200Aを取り外した状態にすると、押込み部201aによる移動部材71の押込み(接触)が解除され、移動部材71は上記押し込まれた位置(第1の位置)とは反対側の位置(第2の位置)に配置される。また、このとき、係合部72は感光体ギア23から退避した位置に配置される。
次に、図19に示すように、新しいクリーニングユニット200Bを取り付けるときは、クリーニングユニット200Bの押込み部201aによって移動部材71の受け部71aが押圧されることで、移動部材71が図における左斜め下方(図中の矢印C1方向)に移動する。また、この移動部材71の移動に伴って係合部72が感光体ギア23に係合する。そして、移動部材71がさらに移動することで、感光体ギア23が図における時計回り(図中の矢印F1方向)に回転させられる。このときの感光体ギア23の回転駆動力はワンウェイクラッチ26から感光体2へ伝達される。これにより、感光体2は作像時の回転方向とは逆方向に回転する。
そして、図20に示すように、クリーニングユニット200Bが取り付けられた状態となると、移動部材71は押し込まれた位置(第1の位置)に配置され、感光体ギア23に対する係合部72の係合が解除される。これにより、感光体2の回転が停止する。
このように、第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、クリーニングユニットの取り付け時に感光体を作像時の回転方向とは逆方向に回転させて感光体上の堆積物の位置をずらすことができる。これにより、クリーニングブレードや均しブレードによる堆積物の挟み込みを防止することが可能である。また、感光体の逆回転操作をクリーニングユニットの取り付け動作に連動して行うことができるので、操作性に優れ、逆回転操作をし忘れる虞もない。さらに、感光体を逆回転させる際の回転量も一定量に調整することができるので、確実に堆積物の挟み込みを防止することが可能である。また、本実施形態においても、感光体を逆回転させる際の回転量は、図14において説明したのと同様の回転量に設定されることが望ましい。
本実施形態では、クリーニングユニット取り外し時における感光体の回転を防止する対策としてワンウェイクラッチを用いているが、ワンウェイクラッチに代えて電磁クラッチを用いることも可能である。ただし、電磁クラッチを用いた場合は、給電用の配線の設置スペース等が必要になり、クラッチの取付構造も複雑化する。これに対して、本実施形態のように機械的な構成のみのワンウェイクラッチを用いた場合は、省スペース化、取付構造の簡素化を図ることができ、設計の自由度も向上する。
図21は、本発明の第3実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。
図21に示すように、第3実施形態に係る位置変更機構70は、干渉部材76と、干渉部材76を支持する支軸77と、支軸77の一端部側に設けられた軸受78と、軸受78の外周に設けられたギア部材79とを有する。
干渉部材76は、感光体2の軸方向に渡って連続して配置される平板状の部材で構成されている。支軸77は、干渉部材76の感光体2側の端部に固定されると共に、感光体2を支持する支持枠体22に対して回転可能に設けられている。支軸77が回転することで、干渉部材76は支軸77を中心として図の矢印G1方向及び矢印G2方向に回動することができる。
軸受78は、一方向回転駆動伝達手段としてのワンウェイクラッチで構成されている。なお、ワンウェイクラッチに代えて電磁クラッチを用いることも可能である。ただし、省スペース化やクラッチの取付構造の簡素化、設計自由度の向上の観点では、本実施形態のようにワンウェイクラッチを用いることが好ましい。
このように、本実施形態では、ギア部材79がワンウェイクラッチ(軸受78)を介して干渉部材76と連結されているため、干渉部材76が回動する際の回転駆動力は、一方向の回転駆動力のみがギア部材79に伝達される。具体的に、図21において、ワンウェイクラッチは、干渉部材76が図中の矢印G2方向に回動したときの回転駆動力(支軸77が矢印H2方向に回転したときの回転駆動力)のみをギア部材79に伝達し、干渉部材76が図中の矢印G1方向に回動したときの回転駆動力(支軸77が矢印H1方向に回転したときの回転駆動力)はギア部材79に伝達しないように構成されている。また、ギア部材79は、感光体2に設けられた感光体ギア23と係合している。このため、ギア部材79が回転すると、感光体ギア23と一体的に感光体2が回転する。
続いて、第3実施形態に係る位置変更機構の動作について説明する。
図22に示すように、クリーニングユニット200Aが支持枠体22に対して取り付けられた状態では、干渉部材76が図における上方へ回動させられた位置に配置されている。なお、この状態で作像動作が開始され、感光体2が回転したとしても、このときの感光体2の回転駆動力は干渉部材76に伝達されないように構成されている。従って、干渉部材76は所定の位置に保持される。
図22に示す状態から図23に示すように、クリーニングユニット200Aを取り外すと、干渉部材76は自重によって下方(図中の矢印G1方向)へ回動する。また、この干渉部材76の回動と同時に支軸77も同方向(図中の矢印H1方向)へ回転するが、このときの支軸77の回転駆動力はギア部材79には伝達されない。このため、感光体2は回転しない。このように、クリーニングユニットの取り外し時に感光体を回転させないようにしているのは、上記実施形態と同様に、感光体が回転することによる帯電ローラへの堆積物の付着を防止すると共に、後で行う感光体の逆回転による効果が得られるようにするためである。
その後、新しいクリーニングユニットを取り付ける場合は、図24に示すように、作業者又は使用者が手動で干渉部材76を上方(図中の矢印G2方向)へ回動させる。このように、干渉部材76を上方へ回動させることで、干渉部材76はクリーニングユニットの取り付けを妨げない(取り付けを許容する)退避位置に移動させられる。
また、干渉部材76を上方に回動させると、このとき同方向(図中の矢印H2方向)に回転する支軸77の回転駆動力がギア部材79へ伝達されるため、ギア部材79が図における反時計回りに回転する。これにより、感光体ギア23が図における時計回りに回転し、感光体2が作像時の回転方向とは逆方向に回転する。
そして、図25に示すように、干渉部材76を退避位置に配置した状態にすることで、新しいクリーニングユニット200Bを取り付けることができる。
このように、第3実施形態においても、感光体を作像時の回転方向とは逆方向に回転させることで感光体上の堆積物の位置をずらすことができ、クリーニングブレードや均しブレードによる堆積物の挟み込みを防止することが可能である。
また、第3実施形態においては、クリーニングユニットを取り外した際に、干渉部材が下方へ回動してクリーニングユニットの取り付けを妨げる干渉位置(図23に示す位置)に配置されるので、新しいクリーニングユニットを取り付ける際は、クリーニングユニットを取り付け可能な状態にするために、必ず干渉部材を上方へ回動させて退避位置(図25に示す位置)に移動させる必要がある。そして、この退避位置への回動操作に連動して感光体2の逆回転が行われる。このように、第3実施形態の構成によれば、クリーニングユニットの取り付けを行う前に、必ず干渉部材を上方へ回動させ、感光体の逆回転操作が行われるので、逆回転操作をし忘れた状態で新しいクリーニングユニットが取り付けられることがない。
また、第3実施形態においても、感光体の逆回転量を一定量に調整することができるので、逆回転量にばらつきがなく、確実に堆積物の挟み込みを防止することが可能である。なお、第3実施形態に係る構成において、ギア部材の歯数を感光体ギアの歯数よりも少なくすることで、感光体を逆回転させるのに必要な力を低減することができるので、干渉部材の操作性を向上させることが可能である。また、ここでも、感光体を逆回転させる際の回転量は、図14において説明したのと同様の回転量に設定されることが望ましい。
図26は、本発明の第4実施形態に係る位置変更機構の概略構成図である。
図26に示す第4実施形態では、上記図21〜図25に示す第3実施形態と比べて、干渉部材76の構成のみが異なっている。それ以外は、同様の構成である。具体的に、第4実施形態における干渉部材76は、第3実施形態における干渉部材76と同様の平板状の部分76aの先端部から、さらに所定角度をもって屈曲するように延びる部分76bを有する形状に構成されている。このように、第4実施形態における干渉部材76は、第3実施形態における干渉部材76よりも大きいサイズに形成されている。
ところで、クリーニングユニットを取り付け及び取り外し可能にした構成においては、クリーニングユニットの取り付け及び取り外しを行うための開口部を支持枠体に形成する必要がある。この開口部は、クリーニングユニットが取り付けられている状態では、クリーニングユニットによって遮蔽されている。しかしながら、クリーニングユニットを取り外した状態では、開口部が開放されるため、感光体は開口部から入射する光に曝されやすい状況になる。仮に感光体が長時間に亘って光に曝された場合、感光体が劣化し画像品質に影響を及ぼすことになる。従って、クリーニングユニットを取り外した状態では、開口部から感光体への光の照射を遮る遮光手段を設けることが好ましい。
そこで、第4実施形態では、上記のように干渉部材を大きく形成し、干渉部材がクリーニングユニットに代わって感光体に対する遮光を行えるようにしている。すなわち、図27に示すクリーニングユニットの取り付け状態から、図28に示すように、クリーニングユニット200Aを取り外したときに、干渉部材76は、自重によって下方へ回動することで、クリーニングユニットの取り付け及び取り外しを行うための開口部22bを遮蔽する。これにより、干渉部材76によって外部からの光Lが遮られるため、感光体2が光に曝されるのを防止することができる。
また、この状態で、干渉部材76の先端部76cは開口部22bの縁に対して隙間が生じないように接触しているので、干渉部材76の先端部76cと開口部22bの縁との間から光が入射することがなく、確実に遮光することができる。また、本実施形態では、クリーニングユニットによって遮蔽されていた全ての範囲が干渉部材76によって遮蔽されるようにしている。
このように、第4実施形態に係る構成によれば、クリーニングユニットを取り外した状態にしても、感光体に対する遮光を確実に行うことができ、感光体の劣化を高度に防止することができる。なお、第4実施形態において、感光体を逆回転させる動作については、第3実施形態における動作と同様であるので説明を省略する。
図29及び図30は、本発明の第5実施形態に係る位置変更機構の構成及び動作を示す図である。
第5実施形態においては、クリーニングユニット200Aの配置が上記実施形態とは異なっている。また、第5実施形態においては、図29に示すように、干渉部材76が下方へ回動した位置がクリーニングユニットの取り付けを許容する退避位置であり、図30に示すように、干渉部材76が上方へ回動した位置がクリーニングユニットの取り付けを妨げる干渉位置である。すなわち、干渉位置と退避位置とが上記実施形態とは上下逆となっている。斯かる構成においては、上記実施形態のように干渉部材を自重で退避位置から干渉位置へ回動させることはできない。
そこで、第5実施形態においては、干渉部材76を下方の退避位置(図29に示す位置)から上方の干渉位置(図30に示す位置)へ回動させるために、干渉部材76を付勢する干渉部材付勢手段としてのコイルバネ80を設けている。これにより、図30に示すように、クリーニングユニット200Aを取り外すと、干渉部材76がコイルバネ80によって上方へ引っ張られて干渉位置へ回動する。
このように、干渉部材付勢手段を設けることで、自重を用いなくても干渉部材を確実に干渉位置に回動させることができるので、干渉部材の構成やクリーニングユニットの配置の自由度が向上する。なお、第5実施形態において、上記説明した構成以外は基本的に上記第3実施形態の構成と同様であり、感光体を逆回転させる動作についても、第3実施形態における動作と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明に係る各実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、支持枠体に対して取り付け及び取り外し可能な着脱ユニットとして、クリーニング装置と潤滑剤供給装置とを一体的に備えるクリーニングユニットを例に挙げているが、本発明は、クリーニング装置を単体で取り付け及び取り外し可能なクリーニングユニットや、潤滑剤供給装置を単体で取り付け及び取り外し可能な潤滑剤供給ユニットを備える画像形成装置においても適用可能である。
また、本発明は、帯電ローラや現像ローラが感光体に対して接触している場合に限らず、帯電ローラ又は現像ローラが感光体に対して近接して(非接触で)配置される構成において適用してもよい。
また、上述の実施形態では、潤滑剤供給装置がクリーニング装置よりも感光体の回転方向の下流側に配置されているが、反対に、クリーニング装置が潤滑剤供給装置よりも感光体の回転方向の下流側に配置される構成においても本発明を適用可能である。
さらに、本発明は、トナー画像を担持する像担持体としての中間転写ベルトに対してクリーニングを行うクリーニング装置や潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を備える構成においても適用可能である。この場合、本発明に係る位置変更機構を用いて、中間転写ベルトを回転駆動させる駆動ローラを作像時の回転方向とは逆方向に回転させることにより、クリーニング装置や潤滑剤供給装置を取り付けた際のブレードによる堆積物の挟み込みを防止することができる。
また、本発明が適用される画像形成装置は、プリンタのほか、複写機、ファクシミリ単体、あるいは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機などが含まれる。
1 作像ユニット
2 感光体(像担持体)
5 クリーニング装置
6 潤滑剤供給装置
23 感光体ギア(像担持体ギア)
26 ワンウェイクラッチ(一方向回転駆動力伝達手段)
50 クリーニングブレード(接触部材)
62 均しブレード(接触部材)
70 位置変更機構
71 移動部材
72 係合部
76 干渉部材
78 軸受(ワンウェイクラッチ、一方向回転駆動力伝達手段)
79 ギア部材
200 クリーニングユニット(着脱ユニット)
特開2011−197076号公報

Claims (2)

  1. 表面に画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面に接触する接触部材を有すると共に、前記像担持体を支持する支持枠体に対して取り付け及び取り外し可能に構成された着脱ユニットとを備える画像形成装置であって、
    前記着脱ユニットが取り付けられる前の状態から取り付けられた状態となるまでの間で、前記着脱ユニットの取り付け動作に連動して、前記像担持体を作像時の回転方向とは逆方向に回転させて回転方向位置を変更するための位置変更機構を備え
    前記位置変更機構は、前記着脱ユニットが取り付けられた状態で配置される第1の位置と、前記着脱ユニットが取り外された状態で配置される第2の位置との間で移動可能な移動部材と、前記移動部材に設けられると共に、前記像担持体に設けられた像担持体ギアに対して係合可能な係合部とを有し、
    前記着脱ユニットの取り付け動作に連動して前記移動部材が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動する際に、前記係合部が前記像担持体ギアに対して係合して前記像担持体ギアを回転させることで前記像担持体を前記逆方向に回転させ、
    前記係合部は、前記像担持体ギアに対して係合可能な起立状態と、前記像担持体ギアに対して係合しない倒れ状態とに切換可能に構成され、
    前記係合部は、前記移動部材が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動する際は、前記起立状態に保持され、前記移動部材が前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際は、前記倒れ状態に切り換えられることを特徴とする画像形成装置。
  2. 表面に画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体の表面に接触する接触部材を有すると共に、前記像担持体を支持する支持枠体に対して取り付け及び取り外し可能に構成された着脱ユニットとを備え、
    画像形成装置本体に対して前記像担持体と前記着脱ユニットとを一体的に取り付け及び取り外し可能に構成された作像ユニットであって、
    請求項1に記載の位置変更機構を備えることを特徴とする作像ユニット。
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