JP6795746B2 - 精製水製造装置内蔵カウンターおよびそのメンテナンス方法 - Google Patents

精製水製造装置内蔵カウンターおよびそのメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は、精製水製造装置内蔵カウンターおよびそのメンテナンス方法に関する。
透析治療には、精製水を製造する精製水製造装置と、精製水と透析原剤とから透析液を調製し、透析液を用いて透析を行う透析装置とを備えた透析システムが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
透析システムとしては、使用時に病室や治療室まで搬送された、小型の個人用精製水製造装置と小型の個人用透析装置とを精製水供給ラインで接続したものが知られている。
特許第5425527号公報
個人用精製水製造装置は、未使用時には保管専用の部屋に搬送され、そこで保管される。そのため、個人用精製水製造装置を保管専用の部屋と病室や治療室との間で往復させるための手間がかかる。
また、個人用精製水製造装置は、個人用精製水製造装置および精製水供給ラインに精製水が滞留した状態で保管されるため、滞留水が細菌やエンドトキシンによって汚染されやすい。そのため、個人用精製水製造装置を保管する際には、個人用精製水製造装置および精製水供給ラインの精製水をホルマリン液に置換した状態にする必要がある。しかし、個人用精製水製造装置を使用する際には、個人用精製水製造装置および精製水供給ラインからホルマリン液を排出し、さらに残留したホルマリンを完全に除去するためにすすぎを行う必要がある。このように、個人用精製水製造装置および精製水供給ラインが細菌やエンドトキシンによって汚染されないように個人用精製水製造装置を補完するためには、手間がかかる。
ホルマリン液を用いることなく、保管中の個人用精製水製造装置および精製水供給ラインの汚染を抑える方法としては、定期的に精製水供給ラインと外部の排水ラインとを手作業で接続し、精製水製造装置にて精製水を製造し、精製水供給ラインを通過した精製水を排水ラインに排出した後、精製水供給ラインと外部の排水ラインとを手作業で取り外す作業によって、個人用精製水製造装置および精製水供給ラインにおける精製水の長時間の滞留を防止する方法が考えられる。しかし、滞留水の細菌やエンドトキシンによる汚染を十分に抑えるためには、前記作業を頻繁に繰り返す必要があり、非常に手間がかかる。また、手技による作業となることから、個人用精製水製造装置および精製水供給ラインに外部から菌が混入し、個人用精製水製造装置および精製水供給ラインが汚染されるおそれがある。
本発明は、精製水製造装置および精製水供給ラインの汚染を抑えることができ、汚染を抑えるための作業の手間がかからず、汚染を抑えるための作業のために精製水製造装置を搬送する必要がない精製水製造装置内蔵カウンターおよびそのメンテナンス方法を提供する。
本発明は、下記の態様を有する。
<1>内部に収納空間を有する収納カウンターと;前記収納カウンターの収納空間に収納された精製水製造装置と;第1の端部が前記精製水製造装置の精製水出口に接続され、第2の端部が前記収納カウンターの外部の他のラインと接続可能に配置された精製水供給ラインと;排水を外部に排出する排水ラインと;前記精製水供給ラインの第2の端部に着脱可能に接続し、前記精製水供給ラインを通過した精製水を前記排水ラインに直接送水するバイパスラインとを備えた、精製水製造装置内蔵カウンター。
<2>前記バイパスラインの途中には、前記バイパスラインを流れる前記精製水の一部を取り出せるサンプルポートが設けられている、前記<1>の精製水製造装置内蔵カウンター。
<3>前記精製水製造装置から前記排水ラインへの前記精製水の送水開始および送水停止を制御する制御手段をさらに備えた、前記<1>または<2>の精製水製造装置内蔵カウンター。
<4>前記精製水を加熱する加熱手段、および前記精製水に薬液原液を添加する薬液原液添加手段のいずれか一方または両方をさらに備えた、前記<1>〜<3>のいずれかの精製水製造装置内蔵カウンター。
<5>前記加熱手段の駆動および前記薬液原液添加手段の駆動のいずれか一方または両方を制御する制御手段をさらに備えた、前記<4>の精製水製造装置内蔵カウンター。
<6>前記<1>〜<5>のいずれかの精製水製造装置内蔵カウンターのメンテナンス方法であり;定期的に、前記精製水製造装置で精製水を製造し、前記精製水を前記精製水供給ラインおよび前記バイパスラインを経由して前記排水ラインに送水する、精製水製造装置内蔵カウンターのメンテナンス方法。
本発明の精製水製造装置内蔵カウンターは、精製水製造装置および精製水供給ラインの汚染を抑えることができ、汚染を抑えるための作業の手間がかからず、汚染を抑えるための作業のために精製水製造装置を搬送する必要がない。
本発明の精製水製造装置内蔵カウンターのメンテナンス方法によれば、精製水製造装置および精製水供給ラインの汚染を抑えることができ、汚染を抑えるための作業の手間がかからず、汚染を抑えるための作業のために精製水製造装置を搬送する必要がない。
本発明の精製水製造装置内蔵カウンターの一例を示す概略構成図である。 図1の精製水製造装置内蔵カウンターに個人用透析装置を接続した様子を示す概略構成図である。 本発明の精製水製造装置内蔵カウンターの他の例を示す概略構成図である。 図3の精製水製造装置内蔵カウンターに個人用透析装置を接続した様子を示す概略構成図である。
<<第1の実施形態>>
<精製水製造装置内蔵カウンター>
図1は、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターの第1の実施形態を示す概略構成図である。
精製水製造装置内蔵カウンター1は、内部に収納空間を有する収納カウンター2と;収納カウンター2の収納空間に収納された、精製水を製造する精製水製造装置10と;第1の端部が水道等に接続され、第2の端部が精製水製造装置10の原水入口20に接続された給水ライン100と;第1の端部が精製水製造装置10の精製水出口22に接続され、第2の端部が収納カウンター2の正面に外部の他のラインと接続可能に配置された精製水供給ライン102と;精製水製造装置内蔵カウンター1および後述する個人用透析装置にて発生した排水を外部に排出するための主排水ライン104(排水ライン)と;第1の端部が精製水製造装置10の排水出口26に接続され、第2の端部が主排水ライン104に合流する第1の排水導入ライン106(排水ライン)と;第1の端部が収納カウンター2の正面に外部の他のラインと接続可能に配置され、第2の端部が主排水ライン104に合流する第2の排水導入ライン108(排水ライン)と;第1の端部が収納カウンター2の正面に外部の他のラインと接続可能に配置され、第2の端部が精製水製造装置10の第1の精製水入口24に接続された、精製水を収納カウンター2の外部から精製水製造装置10に返送する第1の精製水返送ライン110(排水ライン)と;第1の端部が精製水供給ライン102の第2の端部に着脱可能に接続し、第2の端部が第1の精製水返送ライン110の第1の端部に着脱可能に接続し、精製水供給ライン102を通過した精製水を後述する個人用透析装置を通さずに、精製水返送ライン110に直接送水するバイパスライン114とを備える。
精製水製造装置内蔵カウンター1は、さらに、第1の精製水返送ライン110の途中に設けられた逆止弁126を備える。
精製水製造装置内蔵カウンター1は、さらに、精製水製造装置10に電気的に接続されて精製水製造装置10の制御を行う制御装置80(制御手段)と;制御装置80の入力装置および表示装置として収納カウンター2の正面に取り付けられ、制御装置80に電気的に接続されたディスプレイタッチパネル82とを備える。
精製水製造装置内蔵カウンター1は、さらに精製水供給ライン102の途中に設けられた、限外ろ過膜フィルタ90を備える。限外ろ過膜フィルタ90は、精製水供給ライン102中の細菌、エンドトキシンの除去のために設けられる。
(収納カウンター)
収納カウンター2は、病室、治療室等に備え付けられる設備であり、医療用機器等の収納、病室、治療室等における水廻り等として用いられる。
収納カウンター2は、精製水製造装置10を収納するための収納空間を内部に有する。
収納カウンター2には、水廻りのための配管が配設されている。
(精製水製造装置)
精製水製造装置10は、給水ライン100を経由して水道等から供給される原水中の残留塩素を除去する活性炭が収納された活性炭フィルタ12と;活性炭でろ過された原水を逆浸透膜でろ過して精製水を得る逆浸透膜モジュール14とを備える。
精製水製造装置10は、さらに、第1の端部が原水入口20で給水ライン100に接続し、第2の端部が活性炭フィルタ12に接続した原水供給ライン30と;第1の端部が活性炭フィルタ12に接続し、第2の端部が逆浸透膜モジュール14に接続した原水移送ライン32と;第1の端部が逆浸透膜モジュール14に接続し、第2の端部が精製水出口22で精製水供給ライン102に接続した精製水移送ライン34と;第1の端部が第1の精製水入口24で第1の精製水返送ライン110に接続し、第2の端部が排水出口26で第1の排水導入ライン106に接続した、精製水製造装置10に返送または精製水製造装置10にて発生した排水を装置外に排出するための装置用排水ライン36(排水ライン)と;第1の端部が逆浸透膜モジュール14に接続し、第2の端部が装置用排水ライン36に接続した濃縮水排出ライン38と;第1の端部が濃縮水排出ライン38の途中から分岐し、第2の端部が原水移送ライン32に合流する濃縮水返送ライン40とを備える。
精製水製造装置10は、さらに、濃縮水返送ライン40が合流する箇所よりも上流側の原水移送ライン32の途中に設けられ、原水移送ライン32の開閉を行う電磁弁50と;濃縮水返送ライン40の途中に設けられた逆止弁52とを備える。
精製水製造装置10は、さらに、濃縮水返送ライン40が合流する箇所よりも下流側の原水移送ライン32の途中に設けられた加圧ポンプ60を備える。
精製水製造装置10は、さらに、精製水移送ライン34の途中に設けられた水質センサ70および流量センサ72を備える。
電磁弁50、加圧ポンプ60、水質センサ70、流量センサ72等には、これらの制御を行う制御装置80が電気的に接続されている。
逆浸透膜モジュール14としては、精製水製造装置で通常用いられている逆浸透膜モジュールを用いればよく、特に限定はされない。逆浸透膜モジュールとしては、例えば、特許第4990710号公報に記載のスパイラル型逆浸透膜モジュール等が挙げられる。スパイラル型逆浸透膜モジュールは、集水管のまわりに逆浸透膜を巻き回した円柱状の逆浸透膜エレメントを円筒状のケーシングに収納したものであり、原水入口から導入された原水を、逆浸透膜を透過した精製水と逆浸透膜を透過しない濃縮水とに分離するものである。逆浸透膜(RO膜)としては、精製水製造装置で通常用いられている逆浸透膜を用いればよく、特に限定はされない。逆浸透膜の材質としては、例えば、ポリアミド、ポリスルフォン、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル等が挙げられる。
加圧ポンプ60に用いられる高圧ポンプとしては、精製水製造装置で通常用いられているものであればよく、特に限定はされない。高圧ポンプとしては、例えば、多段渦巻ポンプ、プランジャーポンプ等が挙げられる。
(精製水供給ライン)
精製水供給ライン102は、精製水製造装置10で製造された精製水を、収納カウンター2の外部にある後述する個人用透析装置に供給するためのラインである。なお、精製水を個人用透析装置に供給する必要がないときには、精製水供給ライン102の第2の端部には、バイパスライン114の第1の端部が着脱可能に接続される。
精製水供給ライン102の第2の端部には、個人用透析装置が有する導水管、バイパスライン114等を着脱可能に接続するためのコネクタが設けられている。
(排水ライン)
第1の精製水返送ライン110、装置用排水ライン36、第1の排水導入ライン106および主排水ライン104は、精製水製造装置内蔵カウンター1にて発生した排水を外部に排出するための排水ラインである。
また、第2の排水導入ライン108および主排水ライン104は、後述する個人用透析装置にて発生した排水を外部に排出するための排水ラインである。
第2の排水導入ライン108の第1の端部には、個人用透析装置が有する排水管の末端が着脱可能に接続される。なお、精製水を個人用透析装置に供給する必要がないときには、第2の排水導入ライン108の第1の端部には、個人用透析装置が有する排水管の末端を接続しなくてもよい。第2の排水導入ライン108の第1の端部には、個人用透析装置が有する排水管等を着脱可能に接続するためのコネクタが設けられている。
主排水ライン104は、施設の天井、床、壁、収納カウンター2等の内側または外側に配設され、少なくとも第1の排水導入ライン106の第1の端部および第2の排水導入ライン108の第1の端部が収納カウンター2に配設されている。
精製水製造装置内蔵カウンター1および個人用透析装置にて発生する排水としては、逆浸透膜モジュール14から排出された濃縮水;個人用透析装置にて用いられて不要になった排水;精製水移送ライン34、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110等に精製水が滞留して汚染された滞留水等が挙げられる。
(精製水返送ライン)
第1の精製水返送ライン110は、精製水を収納カウンター2の外部から精製水製造装置10に返送するためのラインである。
第1の精製水返送ライン110を通って精製水製造装置10に返送された精製水は、装置用排水ライン36、第1の排水導入ライン106、主排水ライン104を経由して外部に排出される。
第1の精製水返送ライン110の第1の端部には、バイパスライン114の第2の端部が着脱可能に接続される。第1の精製水返送ライン110の第1の端部には、バイパスライン114等を着脱可能に接続するためのコネクタが設けられている。
(バイパスライン)
バイパスライン114は、精製水を個人用透析装置に供給する必要がないときに、精製水供給ライン102を通過した精製水を個人用透析装置を通さずに、排水ライン(第1の精製水返送ライン110、装置用排水ライン36、第1の排水導入ライン106、主排水ライン104)に直接送水するためのラインである。
バイパスライン114の第1の端部には、精製水供給ライン102の第2の端部が着脱可能に接続される。バイパスライン114の第2の端部には、第1の精製水返送ライン110の第1の端部が着脱可能に接続される。なお、精製水を個人用透析装置に供給する際には、バイパスライン114の第1の端部は、精製水供給ライン102の第2の端部から取り外される。
バイパスライン114は、通常、フレキシブルチューブから構成され、精製水供給ライン102の第2の端部および、第1の精製水返送ライン110の第1の端部との着脱が容易に行えるようにされている。
バイパスライン114の第1の端部および第2の端部には、精製水供給ライン102の第2の端部および、第1の精製水返送ライン110の第1の端部を着脱可能に接続するためのコネクタが設けられている。
バイパスライン114の途中には、バイパスライン114を流れる精製水の一部を取り出せるサンプルポート132が設けられる。
バイパスライン114には、必要に応じて、バイパスライン114の開閉を行う電磁弁等を設けてもよい。
(制御手段)
制御装置80は、処理部(図示略)と、インターフェイス部(図示略)と、カレンダータイマ(図示略)とを有して概略構成される。
また、制御装置80には、入力装置および表示装置として、ディスプレイタッチパネル82が電気的に接続されている。
制御装置80は、精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水開始および送水停止;個人用透析装置への精製水の供給開始および供給停止等を制御し、かつこれらの制御を必要に応じてカレンダータイマに設定された任意の日時に行うことができるものである。
カレンダータイマは、年月日および時刻を管理する時計部と、精製水製造装置の運転スケジュールを記憶する記憶部とを有する。カレンダータイマは、記憶部に記憶された設定日時に電気信号を発信できるようにされている。
インターフェイス部は、電磁弁50、加圧ポンプ60、水質センサ70、流量センサ72、ディスプレイタッチパネル82等と、処理部との間を電気的に接続するものである。
処理部は、カレンダータイマからの電気信号、処理部に入力された操作信号等に基づいて、電磁弁50の開閉、加圧ポンプ60の駆動等を制御するものである。
処理部は、具体的には、例えば下記の制御を行うものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水する際には、精製水供給ライン102の第2の端部にバイパスライン114の第1の端部が接続され、かつ第1の精製水返送ライン110の第1の端部にバイパスライン114の第2の端部が接続された状態で、精製水製造装置10における電磁弁50を開き、加圧ポンプ60を駆動させることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに逆浸透膜モジュール14で得られた精製水の、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由した第1の精製水返送ライン110(排水ライン)への送水を開始するものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水の製造を停止するとともに、精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水を停止する際には、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに精製水移送ライン34、精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由した第1の精製水返送ライン110(排水ライン)への精製水の送水を停止するものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、個人用透析装置に精製水を供給する際には、精製水供給ライン102の第2の端部に個人用透析装置が有する導水管が接続され、かつ第2の排水導入ライン108の第1の端部に個人用透析装置が有する排水管が接続された状態で、精製水製造装置10における電磁弁50を開き、加圧ポンプ60を駆動させることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに個人用透析装置への精製水の供給を開始するものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水の製造を停止するとともに、個人用透析装置への精製水の供給を停止する際には、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、個人用透析装置への精製水の供給を停止するものである。
なお、処理部は、専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、処理部は、メモリおよび中央演算装置(CPU)によって構成され、処理部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
(作用機序)
1.以上説明した第1の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1にあっては、第1の端部が精製水製造装置10の精製水出口22に接続され、第2の端部が収納カウンター2の外部の他のラインと接続可能に配置された精製水供給ライン102と;精製水を収納カウンター2の外部から精製水製造装置10に返送する第1の精製水返送ライン110(排水ライン)と;精製水供給ライン102の第2の端部に着脱可能に接続し、精製水供給ライン102を通過した精製水を第1の精製水返送ライン110に直接送水するバイパスライン114とを備えているため、精製水を個人用透析装置で使用しないときであっても、精製水製造装置10で製造された精製水を精製水供給ライン102に流すことができる。そのため、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の滞留水をバイパスライン114を経由して第1の精製水返送ライン110に排出できる。その結果、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の汚染を抑えることができる。
また、精製水供給ライン102の第2の端部がバイパスライン114で密栓されて開放状態にないため、精製水供給ライン102の第2の端部に菌が付着しにくくなる。その結果、精製水供給ライン102の滞留水において細菌やエンドトキシンが発生しにくい。
また、病室、治療室等に備え付けの収納カウンター2に精製水製造装置10を収納したままで、精製水製造装置10および精製水供給ライン102からの滞留水の排出を行うことができるため、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の汚染を抑えるための作業の手間がかからず、汚染を抑えるための作業のために精製水製造装置10を搬送する必要がない。
2.また、以上説明した第1の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1にあっては、バイパスライン114の途中には、バイパスライン114を流れる精製水の一部を取り出せるサンプルポート132が設けられているため、バイパスライン114内を流れる精製水を容易にかつ汚染されることなく抜き出すことができる。また、バイパスライン114の滞留水を排水できる。これにより、汚染に対するより厳しい要求に応えることができる。
3.また、以上説明した第1の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1にあっては、精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水開始および送水停止を制御する制御装置80をさらに備えるため、定期的に精製水製造装置10および精製水供給ライン102の滞留水の排出を行うことができる。
<精製水製造装置内蔵カウンターのメンテナンス方法>
精製水を後述する個人用透析装置に供給する必要がないときには、精製水供給ライン102の第2の端部にバイパスライン114の第1の端部が接続され、かつ第1の精製水返送ライン110の第1の端部にバイパスライン114の第2の端部が接続された状態で、精製水製造装置内蔵カウンター1のメンテナンス(保守管理)が行われる。
以下、第1の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1のメンテナンス方法について具体的に説明する。
(精製水製造装置から排水ラインへの精製水の送水)
精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水する際には、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における電磁弁50を開き、加圧ポンプ60を駆動させる。これによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給が開始される。
給水ライン100から原水供給ライン30を通って供給された原水は、活性炭フィルタ12に通される。活性炭フィルタ12にて原水中の残留塩素を除去された原水は、原水移送ライン32を通り、原水移送ライン32の加圧ポンプ60によって昇圧された後、逆浸透膜モジュール14に供給される。逆浸透膜モジュール14に供給された原水の一部は、逆浸透膜を透過して精製水となり、精製水移送ライン34に排出される。一方、逆浸透膜を透過しなかった残りの原水は濃縮水となり、濃縮水排出ライン38を通って装置用排水ライン36から装置外に排出される。濃縮水の一部は、濃縮水排出ライン38から分岐した濃縮水返送ライン40を経由して原水移送ライン32に返送され、原水として再利用される。
逆浸透膜モジュール14で得られた精製水は、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由して第1の精製水返送ライン110(排水ライン)に送水される。これによって、精製水製造装置10(精製水移送ライン34)および精製水供給ライン102に滞留していた滞留水がバイパスライン114を経由して第1の精製水返送ライン110に排出される。
第1の精製水返送ライン110に送水された精製水(滞留水)は、第1の精製水返送ライン110、装置用排水ライン36、第1の排水導入ライン106および主排水ライン104を経由して外部に排出される。
所定時間経過後、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに精製水移送ライン34、精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由した第1の精製水返送ライン110(排水ライン)への精製水の送水を停止する。
精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水は、例えば、制御装置80のカレンダータイマの記憶部に記憶された運転スケジュールに基づいて行われる。
精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水する頻度は、30〜180分間に1回が好ましい。精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水する時間は、1回あたり1〜120分間が好ましい。
(作用機序)
以上説明した第1の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1のメンテナンス方法にあっては、定期的に、精製水製造装置10で精製水を製造し、精製水を精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由して排水ラインに送水するため、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の滞留水をバイパスライン114を経由して第1の精製水返送ライン110に排出できる。その結果、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の汚染を抑えることができる。
また、病室、治療室等に備え付けの収納カウンター2に精製水製造装置10を収納したままで、精製水製造装置10および精製水供給ライン102からの滞留水の排出、ならびに精製水供給ライン102等の消毒を行うことができるため、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の汚染を抑えるための作業の手間がかからず、汚染を抑えるための作業のために精製水製造装置10を搬送する必要がない。
<個人用透析装置への精製水の供給>
図2は、図1の精製水製造装置内蔵カウンターに個人用透析装置を接続した様子を示す概略構成図である。
精製水を個人用透析装置200に供給する際には、バイパスライン114の第1の端部は、精製水供給ライン102の第2の端部から取り外される。そして、精製水供給ライン102の第2の端部に、個人用透析装置200が有する導水管202の末端を接続し、第2の排水導入ライン108の第1の端部に、個人用透析装置200が有する排水管204の末端を接続する。
精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、個人用透析装置200に精製水を供給する際には、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における電磁弁50を開き、加圧ポンプ60を駆動させることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに個人用透析装置200への精製水の供給を開始する。個人用透析装置200からの排水は、第2の排水導入ライン108を経由して主排水ライン104に排出される。
精製水製造装置10において精製水の製造を停止するとともに、個人用透析装置200への精製水の供給を停止する際には、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、個人用透析装置200への精製水の供給を停止する。
<<第2の実施形態>>
<精製水製造装置内蔵カウンター>
図3は、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターの第2の実施形態を示す概略構成図である。
以下、第1の実施形態と同じ構成のものについては、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
第2の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1は、第1の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1と下記の点で相違する。
・薬液原液を貯留する薬液原液ボトル92(薬液原液添加手段)と;第1の端部が第1の精製水返送ライン110の逆止弁126よりも上流側の途中から分岐し、第2の端部が精製水製造装置10の第2の精製水入口28に接続された第2の精製水返送ライン112と;第1の端部が薬液原液ボトル92に接続し、第2の端部が精製水供給ライン102に合流する薬液原液供給ライン116(薬液原液添加手段)と;薬液原液供給ライン116が合流する箇所よりも上流側の精製水供給ライン102から分岐し、薬液原液供給ライン116に合流する洗浄水供給ライン118とを備える。
・第1の精製水返送ライン110から第2の精製水返送ライン112が分岐する箇所に設けられ、精製水の流れを第1の精製水返送ライン110側と第2の精製水返送ライン112側とに切り替える三方弁120と;精製水供給ライン102から洗浄水供給ライン118が分岐する箇所に設けられ、精製水の流れを精製水供給ライン102側と洗浄水供給ライン118側とに切り替える三方弁122と;洗浄水供給ライン118が合流する箇所よりも下流側の薬液原液供給ライン116の途中に設けられ、薬液原液供給ライン116の開閉を行う電磁弁124(薬液原液添加手段)と;洗浄水供給ライン118が合流する箇所よりも上流側の薬液原液供給ライン116の途中に設けられた逆止弁128(薬液原液添加手段)とを備える。
・薬液原液供給ライン116の逆止弁128よりも上流側の薬液原液ボトル92の出口付近に設けられた薬液原液ポンプ130(薬液原液添加手段)を備える。
・制御装置80(制御手段)は、精製水製造装置10に電気的に接続されるとともに、三方弁120、三方弁122、電磁弁124および薬液原液ポンプ130に電気的に接続されて精製水製造装置10、各弁およびポンプの制御を行う。
(精製水製造装置)
第2の実施形態における精製水製造装置10は、第1の実施形態における精製水製造装置10と下記の点で相違する。
・第1の端部が第2の精製水入口28で第1の精製水返送ライン110に接続し、第2の端部が原水移送ライン32に合流する装置内精製水返送ライン42を備える。
・装置内精製水返送ライン42の途中に設けられた逆止弁54を備える。
・逆止弁54よりも上流側の装置内精製水返送ライン42の途中に設けられたヒータ94(加熱手段)および温度センサ(図示略)を備える。
・ヒータ94および温度センサには、これらの制御を行う制御装置80が電気的に接続されている。
・電磁弁50は、濃縮水返送ライン40および装置内精製水返送ライン42が合流する箇所よりも上流側の原水移送ライン32の途中に設けられる。
・加圧ポンプ60は、濃縮水返送ライン40および装置内精製水返送ライン42が合流する箇所よりも下流側の原水移送ライン32の途中に設けられる。
(精製水返送ライン)
第1の精製水返送ライン110および第2の精製水返送ライン112は、精製水を収納カウンター2の外部から精製水製造装置10に返送するためのラインである。
第2の精製水返送ライン112を通って精製水製造装置10に返送された精製水は、装置内精製水返送ライン42を経由して原水移送ライン32に戻され、原水として再利用される。また、原水移送ライン32に戻された精製水は、原水移送ライン32、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110の一部、第2の精製水返送ライン112、装置内精製水返送ライン42からなる循環ラインを循環する。
(薬液原液添加手段)
薬液原液添加手段は、薬液原液ボトル92と、薬液原液供給ライン116と、電磁弁124と、逆止弁128と、薬液原液ポンプ130とを有して構成され、精製水製造装置10において精製水に薬液原液を添加するための手段である。薬液原液添加手段を駆動させる、すなわち電磁弁124を開き、薬液原液ポンプ130を駆動させることによって、精製水供給ライン102の精製水に薬液原液が添加される。
(制御手段)
制御装置80は、処理部(図示略)と、インターフェイス部(図示略)と、カレンダータイマ(図示略)とを有して概略構成される。
また、制御装置80には、入力装置および表示装置として、ディスプレイタッチパネル82が電気的に接続されている。
制御装置80は、精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水開始および送水停止;循環ラインへの精製水の循環および循環停止;精製水の加熱開始および加熱停止;精製水への薬液原液の添加開始および添加停止;個人用透析装置への精製水の供給開始および供給停止等を制御し、かつこれらの制御を必要に応じてカレンダータイマに設定された任意の日時に行うことができるものである。
カレンダータイマは、年月日および時刻を管理する時計部と、精製水製造装置の運転スケジュールを記憶する記憶部とを有する。カレンダータイマは、記憶部に記憶された設定日時に電気信号を発信できるようにされている。
インターフェイス部は、水質センサ70、流量センサ72、ヒータ94および温度センサ、ならびに各ラインに設けられた電磁弁、三方弁およびポンプ、ならびにディスプレイタッチパネル82等と、処理部との間を電気的に接続するものである。
処理部は、カレンダータイマからの電気信号、処理部に入力された操作信号等に基づいて、ヒータ94の駆動、各ラインに設けられた電磁弁の開閉、三方弁の切り替え、ポンプの駆動等を制御するものである。
処理部は、具体的には、例えば下記の制御を行うものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水する際には、精製水供給ライン102の第2の端部にバイパスライン114の第1の端部が接続され、かつ第1の精製水返送ライン110の第1の端部にバイパスライン114の第2の端部が接続された状態で、精製水製造装置10における電磁弁50を開き、薬液原液添加手段における電磁弁124を閉じ、三方弁122における精製水の流れを精製水供給ライン102側に切り替え、三方弁120における精製水の流れを第1の精製水返送ライン110側に切り替え、加圧ポンプ60を駆動させることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに逆浸透膜モジュール14で得られた精製水の、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由した第1の精製水返送ライン110(排水ライン)への送水を開始するものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水の製造を停止するとともに、精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水を停止する際には、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに精製水移送ライン34、精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由した第1の精製水返送ライン110(排水ライン)への精製水の送水を停止するものである。
処理部は、原水移送ライン32、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110の一部、第2の精製水返送ライン112、装置内精製水返送ライン42からなる循環ラインに精製水を循環させる際には、精製水製造装置10における電磁弁50を閉じ、三方弁120における精製水の流れを第2の精製水返送ライン112側に切り替え、加圧ポンプ60を駆動させることによって、循環ラインにおける精製水の循環を開始するものである。
処理部は、原水移送ライン32、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110の一部、第2の精製水返送ライン112、装置内精製水返送ライン42からなる循環ラインにおける精製水の循環を停止する際には、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させることによって、循環ラインにおける精製水の循環を停止するものである。
処理部は、装置内精製水返送ライン42の精製水を加熱する際には、精製水製造装置10におけるヒータ94を駆動させることによって、装置内精製水返送ライン42の精製水の加熱を開始するものである。
処理部は、装置内精製水返送ライン42の精製水の加熱を停止する際には、精製水製造装置10におけるヒータ94を停止させることによって、装置内精製水返送ライン42の精製水の加熱を停止するものである。
処理部は、精製水供給ライン102の精製水に、薬液原液ボトル92内に貯留された薬液原液を添加する際には、薬液原液添加手段を駆動させる、すなわち電磁弁124を開き、薬液原液ポンプ130を駆動させることによって、精製水供給ライン102の精製水への薬液原液の添加を開始するものである。
処理部は、精製水供給ライン102の精製水への薬液原液の添加を停止する際には、薬液原液ポンプ130を停止し、電磁弁124を閉じることによって、精製水供給ライン102の精製水への薬液原液の添加を停止するものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、個人用透析装置に精製水を供給する際には、精製水供給ライン102の第2の端部に個人用透析装置が有する導水管が接続され、かつ第2の排水導入ライン108の第1の端部に個人用透析装置が有する排水管が接続された状態で、精製水製造装置10における電磁弁50を開き、薬液原液添加手段における電磁弁124を閉じ、三方弁122における精製水の流れを精製水供給ライン102側に切り替え、加圧ポンプ60を駆動させることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに個人用透析装置への精製水の供給を開始するものである。
処理部は、精製水製造装置10において精製水の製造を停止するとともに、個人用透析装置への精製水の供給を停止する際には、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、個人用透析装置への精製水の供給を停止するものである。
なお、処理部は、専用のハードウエアにより実現されるものであってもよく、処理部は、メモリおよび中央演算装置(CPU)によって構成され、処理部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
(作用機序)
以上説明した第2の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1にあっては、第1の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1の作用機序1〜3に加え、以下の作用機序を有する。
4.以上説明した第2の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1にあっては、精製水を加熱する加熱手段(ヒータ94)が設けられているため、精製水を加熱して得られた熱水を、原水移送ライン32、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110の一部、第2の精製水返送ライン112、装置内精製水返送ライン42からなる循環ラインに循環させることができる。その結果、循環ラインおよび逆浸透膜モジュール14の消毒を行うことができる。
また、精製水に薬液原液を添加する薬液原液添加手段(薬液原液ボトル92、薬液原液供給ライン116、電磁弁124、逆止弁128および薬液原液ポンプ130)が設けられているため、精製水に薬液原液を添加して調製された消毒用薬液を精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110等に通液させることができる。その結果、各ラインの消毒を行うことができる。
また、精製水を個人用透析装置で使用しないときは、常時、消毒が可能であり、各ライン等の消毒を容易に行うことができる。
5.また、以上説明した第2の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1にあっては、加熱手段(ヒータ94)の駆動および薬液原液添加手段の駆動を制御する制御装置80をさらに備えるため、定期的に精製水供給ライン102等の消毒を行うことができる。
<精製水製造装置内蔵カウンターのメンテナンス方法>
以下、第2の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1のメンテナンス方法について具体的に説明する。
(精製水製造装置から排水ラインへの精製水の送水)
第2の実施形態における精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水は、第1の実施形態と以下の点で異なる。
・加圧ポンプ60を駆動させる前に、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における電磁弁50を開くとともに、薬液原液添加手段における電磁弁124を閉じ、三方弁122における精製水の流れを精製水供給ライン102側に切り替え、三方弁120における精製水の流れを第1の精製水返送ライン110側に切り替える。
(循環ラインおよび逆浸透膜モジュールの熱水による消毒)
原水移送ライン32、精製水移送ライン34、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110の一部、第2の精製水返送ライン112、装置内精製水返送ライン42からなる循環ラインおよび逆浸透膜モジュール14を熱水で消毒する際には、まず、循環ラインに精製水を循環させる。具体的には、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における電磁弁50を閉じ、三方弁120における精製水の流れを第2の精製水返送ライン112側に切り替え、加圧ポンプ60を駆動させることによって、循環ラインにおける精製水の循環を開始する。
循環ラインへの精製水の循環を行いつつ、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10におけるヒータ94を駆動させることによって、装置内精製水返送ライン42の精製水の加熱を開始する。これによって、循環ラインに熱水が循環され、循環ラインおよび逆浸透膜モジュール14が熱水で消毒される。
所定時間経過後、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10におけるヒータ94を停止させることによって、装置内精製水返送ライン42の精製水の加熱を停止する。制御装置80の処理部において、温度センサから送られてくる精製水の温度情報(電気信号)に基づき精製水が常温に戻ったことを確認した後、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させることによって、循環ラインにおける精製水の循環を停止する。
熱水による消毒は、例えば、制御装置80のカレンダータイマの記憶部に記憶された運転スケジュールに基づいて行われる。
熱水による消毒の頻度は、1〜7日間に1回が好ましい。
循環ラインに熱水を循環させる時間は、1回あたり10〜60分間が好ましい。
熱水の温度は、温度センサによって得られた精製水の温度情報(電気信号)に基づいて制御装置80の処理部によってヒータ94を制御することによって調整される。熱水の温度は、80〜97℃が好ましい。
(精製水供給ラインの消毒用薬液による消毒)
精製水供給ライン102等を消毒用薬液で消毒する際には、まず、上述した手順にて精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水する。
精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水しつつ、制御装置80の処理部によって、薬液原液添加手段を駆動させる、すなわち電磁弁124を開き、薬液原液ポンプ130を駆動させることによって、精製水供給ライン102の精製水への薬液原液の添加を開始し、消毒用薬液を調製する。これによって、消毒用薬液が精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110等に通液され、各ラインが消毒用薬液で消毒される。
所定時間経過後、制御装置80の処理部によって、薬液原液ポンプ130を停止し、電磁弁124を閉じることによって、精製水供給ライン102の精製水への薬液原液の添加を停止するとともに、加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水を停止する。このまま、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110等を消毒用薬液で漬け置き消毒する。
所定時間経過後、精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、精製水製造装置10から排水ラインに精製水を送水することによって、精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110等のすすぎを行う。
所定時間経過後、三方弁122における精製水の流れを洗浄水供給ライン118側に切り替え、薬液原液供給ライン116のすすぎを行う。
所定時間経過後、三方弁122における精製水の流れを精製水供給ライン102側に切り替え、加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、精製水製造装置10から排水ラインへの精製水の送水を停止する。
消毒用薬液による消毒は、例えば、制御装置80のカレンダータイマの記憶部に記憶された運転スケジュールに基づいて行われる。
消毒用薬液による消毒の頻度は、1〜7日間に1回が好ましい。
各ラインに消毒用薬液を通液させる時間は、1回あたり1〜120分間が好ましい。
各ラインを消毒用薬液で漬け置き消毒する時間は、1回あたり30〜1440分間が好ましい。
精製水供給ライン102、バイパスライン114、第1の精製水返送ライン110等のすすぎ時間は、1回あたり15〜120分間が好ましい。
薬液原液供給ライン116のすすぎ時間は、1回あたり2〜30分間が好ましい。
薬液原液としては、例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、過酢酸、ホルマリン等が挙げられる。
薬液原液ボトル92の薬液原液の濃度は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の場合、例えば、60,000〜120,000ppmである。
精製水に薬液原液を添加して調製される消毒用薬液の濃度は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の場合、例えば、1〜2,000ppmである。
(作用機序)
以上説明した第2の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1のメンテナンス方法にあっては、定期的に、精製水製造装置10で精製水を製造し、精製水を精製水供給ライン102およびバイパスライン114を経由して排水ラインに送水するため、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の滞留水をバイパスライン114を経由して第1の精製水返送ライン110に排出できる。その結果、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の汚染を抑えることができる。
また、精製水を個人用透析装置10で使用しないときは、常時、消毒が可能であり、各ライン等の消毒を容易に行うことができる。
また、病室、治療室等に備え付けの収納カウンター2に精製水製造装置10を収納したままで、精製水製造装置10および精製水供給ライン102からの滞留水の排出、ならびに精製水供給ライン102等の消毒を行うことができるため、精製水製造装置10および精製水供給ライン102の汚染を抑えるための作業の手間がかからず、汚染を抑えるための作業のために精製水製造装置10を搬送する必要がない。
<個人用透析装置への精製水の供給>
図4は、図3の精製水製造装置内蔵カウンターに個人用透析装置を接続した様子を示す概略構成図である。
精製水を個人用透析装置200に供給する際には、バイパスライン114の第1の端部は、精製水供給ライン102の第2の端部から取り外される。そして、精製水供給ライン102の第2の端部に、個人用透析装置200が有する導水管202の末端を接続し、第2の排水導入ライン108の第1の端部に、個人用透析装置200が有する排水管204の末端を接続する。
精製水製造装置10において精製水を製造するとともに、個人用透析装置200に精製水を供給する際には、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における電磁弁50を開き、薬液原液添加手段における電磁弁124を閉じ、三方弁122における精製水の流れを精製水供給ライン102側に切り替え、加圧ポンプ60を駆動させることによって、活性炭フィルタ12および逆浸透膜モジュール14への原水の供給、ならびに個人用透析装置200への精製水の供給を開始する。個人用透析装置200からの排水は、第2の排水導入ライン108を経由して主排水ライン104に排出される。
精製水製造装置10において精製水の製造を停止するとともに、個人用透析装置200への精製水の供給を停止する際には、制御装置80の処理部によって、精製水製造装置10における加圧ポンプ60を停止させ、電磁弁50を閉じることによって、個人用透析装置200への精製水の供給を停止する。
<<他の実施形態>>
なお、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターは、内部に収納空間を有する収納カウンターと;収納カウンターの収納空間に収納された精製水製造装置と;第1の端部が精製水製造装置の精製水出口に接続され、第2の端部が収納カウンターの外部の他のラインと接続可能に配置された精製水供給ラインと;排水を外部に排出する排水ラインと;精製水供給ラインの第2の端部に着脱可能に接続し、精製水供給ラインを通過した精製水を排水ラインに直接送水するバイパスラインとを備えたものであればよく、図示例の第1の実施形態および第2の実施形態の精製水製造装置内蔵カウンター1に限定はされない。
例えば、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターにおいては、精製水を加熱する加熱手段、および精製水に薬液原液を添加する薬液原液添加手段は、いずれか一方だけでもよく、いずれも設けなくてもよい。
また、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターにおいては、バイパスラインの第2の端部を第2の排水導入ラインに接続してもよい。
また、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターにおいては、バイパスラインを経由して第1の精製水返送ラインに送水された精製水は、排水せずに、第2の精製水返送ラインを経由して精製水製造装置10に返送し、原水として再利用してもよい。
また、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターにおいては、制御手段は必ずしも設ける必要はない。
また、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターにおいては、第2の排水導入ラインは必ずしも設ける必要はない。
また、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターにおいては、限外ろ過膜フィルタ90は必ずしも設ける必要はない。
また、精製水製造装置は、精製水を製造できるものであればよく、精製水製造装置としては、公知の精製水製造装置を用いてもよい。
また、本発明の精製水製造装置内蔵カウンターには、消毒中を知らせる報知手段を設けてもよい。報知手段としては、制御装置80の表示装置の画面への表示、ランプ等が挙げられる。
本発明の精製水製造装置内蔵カウンターは、透析治療等を行う病室、治療室等に備え付けられるカウンターとして有用である。
1 精製水製造装置内蔵カウンター、2 収納カウンター、10 精製水製造装置、12 活性炭フィルタ、14 逆浸透膜モジュール、20 原水入口、22 精製水出口、24 第1の精製水入口、26 排水出口、28 第2の精製水入口、30 原水供給ライン、32 原水移送ライン、34 精製水移送ライン、36 装置用排水ライン、38 濃縮水排出ライン、40 濃縮水返送ライン、42 装置内精製水返送ライン、50 電磁弁、52 逆止弁、54 逆止弁、60 加圧ポンプ、70 水質センサ、72 流量センサ、80 制御装置、82 ディスプレイタッチパネル、90 限外ろ過膜フィルタ、92 薬液原液ボトル、94 ヒータ、100 給水ライン、102 精製水供給ライン、104 主排水ライン、106 第1の排水導入ライン、108 第2の排水導入ライン、110 第1の精製水返送ライン、112 第2の精製水返送ライン、114 バイパスライン、116 薬液原液供給ライン、118 洗浄水供給ライン、120 三方弁、122 三方弁、124 電磁弁、126 逆止弁、128 逆止弁、130 薬液原液ポンプ、132 サンプルポート、200 個人用透析装置、202 導水管、204 排水管。

Claims (6)

  1. 内部に収納空間を有する収納カウンターと、
    前記収納カウンターの収納空間に収納された精製水製造装置と、
    第1の端部が前記精製水製造装置の精製水出口に接続され、第2の端部が前記収納カウンターの外部の他のラインと接続可能に配置された精製水供給ラインと、
    精製水を前記収納カウンターの外部から前記精製水製造装置に返送する精製水返送ラインと、
    第1の端部が前記収納カウンターの外部の他のラインと接続可能に配置され、第2の端部が主排水ラインに合流する排水ラインと、
    前記精製水供給ラインの第2の端部に着脱可能に接続し、前記精製水供給ラインを通過した精製水を前記精製水返送ラインに送水するバイパスラインと
    を備えた、精製水製造装置内蔵カウンター。
  2. 前記バイパスラインの途中には、前記バイパスラインを流れる前記精製水の一部を取り出せるサンプルポートが設けられている、請求項1に記載の精製水製造装置内蔵カウンター。
  3. 前記精製水製造装置から前記精製水返送ラインへの前記精製水の送水開始および送水停止を制御する制御手段をさらに備えた、請求項1または2に記載の精製水製造装置内蔵カウンター。
  4. 前記精製水を加熱する加熱手段、および前記精製水に薬液原液を添加する薬液原液添加手段のいずれか一方または両方をさらに備えた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の精製水製造装置内蔵カウンター。
  5. 前記加熱手段の駆動および前記薬液原液添加手段の駆動のいずれか一方または両方を制御する制御手段をさらに備えた、請求項4に記載の精製水製造装置内蔵カウンター。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の精製水製造装置内蔵カウンターのメンテナンス方法であり、
    定期的に、前記精製水製造装置で精製水を製造し、前記精製水を前記精製水供給ラインおよび前記バイパスラインを経由して前記精製水返送ラインに送水する、精製水製造装置内蔵カウンターのメンテナンス方法。
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