JP6793957B2 - 改変された全細胞触媒を用いたノンカロリー甘味料の生成 - Google Patents

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本開示は、一般的に天然甘味料に関する。より具体的には、本開示は、ノンカロリー甘味料及びノンカロリー甘味料を合成する方法に関する。
ステビオールグリコシドは、ステビアの葉から単離された天然物である。ステビオールグリコシドは、高強度低カロリー甘味料として広く使用されており、スクロースよりも著しく甘い。天然甘味料として、異なるステビオールグリコシドは、異なる程度の甘味及び後味を有する。ステビオールグリコシドの甘さは、スクロースの甘さよりも著しく高い。例えば、ステビオシドは、苦い後味を有するスクロースよりも100〜150倍甘い。レバウジオシドCは、スクロースよりも40〜60倍甘い。ズルコシドAは、スクロースよりも約30倍甘い。
天然に存在するステビオールグリコシドは、同じ基本的なステビオール構造を共有するが、C13位及びC19位での炭水化物残基(例えば、グルコース、ラムノース及びキシロース残基)の含有量が異なる。既知の構造を有するステビオールグリコシドには、ステビオール、ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF及びズルコシドA(例えば、表1を参照されたい)が含まれる。他のステビオールグリコシドは、レバウジオシドM、レバウジオシドN及びレバウジオシドOである。
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乾燥重量ベースで、ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドC、及びズルコシドAは、それぞれ、葉においてステビオールグリコシドの総重量の9.1、3.8、0.6、及び0.3%を占めているが、他のステビオールグリコシドがもっと少ない量で存在する。ステビア植物からの抽出物は、市販されており、典型的には、一次化合物としてステビオシド及びレバウジオシドAを含有する。他のステビオールグリコシドは、典型的には、微量成分としてステビア抽出物中に存在する。例えば、市販製剤中のレバウジオシドAの量は、総ステビオールグリコシド含有量の約20%〜90%超と変化し得、レバウジオシドBの量は、全ステビオールグリコシドの約1〜2%であり得、レバウジオシドCの量は全ステビオールグリコシドの約7〜15%であり得、レバウジオシドDの量は全ステビオールグリコシドの約2%であり得る。
ステビオールグリコシドの大部分は、ステビオールのいくつかのグリコシル化反応により形成され、図1A、1B、1C、1D、及び1Eに示されるように、糖部分のドナーとしてウリジン5’−ジホスホグルコース(UDP−グルコース)を用いてUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT)によって典型的に触媒される。植物中のUGTは、UDP−グルコースからステビオールにグルコース残基を転移する酵素の非常に多様なグループを構成している。例えば、ステビオシドのC−13−O−グルコースのC−3’のグリコシル化はレバウジオシドAをもたらし、ステビオシドの19−O−グルコースのC−2’のグリコシル化はレバウジオシドEをもたらす。レバウジオシドA(19−O−グルコースのC−2’位)又はレバウジオシドE(13−O−グルコースのC−3’位)のさらなるグリコシル化は、レバウジオシドDを生成する。レバウジオシドDのグリコシル化(19−O−グルコースのC−3’位)は、レバウジオシドMを生成する。
代替甘味料は、糖分の高い食品と飲料の消費に関連する多くの疾患の認識により、ますます注目を受けている。人工甘味料は利用可能であるが、ズルチン、サイクラミン酸ナトリウム及びサッカリンなどの多くの人工甘味料は、それらの安全性の懸念のためにいくつかの国で禁止又は制限されている。そのため、天然由来のノンカロリー甘味料は、ますます人気が高まっている。ステビア甘味料の普及のための主要な障害の1つは、それらの望ましくない味の属性である。したがって、甘味度と風味プロファイルの最適な組み合わせを提供するために、代替甘味料及びそれらの生産方法を開発する必要性が存在する。
本開示は、一般的に天然甘味料に関する。より具体的には、本開示は、ノンカロリー甘味料及びノンカロリー天然甘味料を合成する方法に関する。
全細胞触媒
一態様において、本開示は、少なくとも1種類の全細胞触媒を対象とする。この態様において、少なくとも1種類の全細胞触媒は、ウリジンジホスホグリコシルトランスフェラーゼ(UDP−グリコシルトランスフェラーゼ)及びスクロース合成酵素(SUS)を含むが、これらに限定されない少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含む形質転換宿主細胞である。適切なウリジンジホスホグリコシルトランスフェラーゼの非限定的な例としては、UGT76G1、HV1、EUGT11、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
この態様において、形質転換宿主細胞は、少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含む少なくとも1つの発現カセットによって形質転換された任意の適切な宿主細胞であり得る。適切な宿主細胞の非限定的な例としては、細菌、酵母、糸状菌、シアノバクテリア藻類、及び植物細胞が挙げられる。一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、宿主細胞型との互換性について選択され、少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列内のコドンは、選択された宿主細胞型内での少なくとも1種類の酵素の発現を高めるために、公知の方法を用いてコドン最適化に供され得る。
ステビオールグリコシドの合成方法
別の態様において、少なくとも1種類の全細胞触媒は、本明細書に記載の少なくとも1つのステビオールグリコシドを合成する方法において使用され得る。本方法は、基質を含む培地内で、少なくとも1種類の全細胞触媒をインビトロで培養することを含む。いかなる特定の理論に制限されることなく、形質転換宿主細胞内の少なくとも1つの発現カセットから生成される少なくとも1種類の酵素は、所望の少なくとも1つのステビオールグリコシドを合成するために培地内の基質を酵素的にグリコシル化する。
全細胞触媒ピキア・パストリス株
別の態様において、本開示は、UDP−グリコシルトランスフェラーゼをコードする第2のヌクレオチドセグメントのC末端にインフレームで挿入されたピキア細胞壁タンパク質をコードする第1のヌクレオチドセグメントを含む融合タンパク質をコードする第1のヌクレオチド配列、及びスクロース合成酵素をコードする第2のヌクレオチド配列を含む少なくとも1つのヌクレオチド配列を含有する少なくとも1つの発現カセットで形質転換されたピキア・パストリス宿主細胞を含む全細胞触媒を対象とする。形質転換されたピキア・パストリス細胞の少なくとも1つのヌクレオチド配列は発現されて、ピキア・パストリス細胞の細胞表面上に提示されるある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ及びある量の細胞内スクロース合成酵素によって特徴付けられる全細胞触媒を生成し得る。
形質転換されたピキア・パストリスは、一態様において、少なくとも1つのヌクレオチド配列のそれぞれの1以上のコピーを含み得る。第1のピキア・パストリス株(G/K4S2)は、UDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)をコードする第2のヌクレオチドセグメントのC末端にインフレームで挿入されたピキア細胞壁タンパク質(GCW61)を含む第1のヌクレオチド配列を含有する発現カセットの4コピー、及びスクロース合成酵素(mbSUS1)をコードする第2のヌクレオチド配列を含有する発現カセットの2コピーを含む。第2のピキア・パストリス株(G/H5S2)は、UDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)をコードする第2のヌクレオチドセグメントのC末端にインフレームで挿入されたピキア細胞壁タンパク質(GCW61)を含む第1のヌクレオチド配列を含有する発現カセットの5コピー、及びスクロース合成酵素(mbSUS1)をコードする第2のヌクレオチド配列を含有する発現カセットの2コピーを含む。
ステビオシドからレバウジオシドAを生成する方法
別の態様において、本開示は、ステビオシドからレバウジオシドAを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドAを生成するのに十分な時間、ステビオシド基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含み、ここでグルコースはステビオシドに共有結合してレバウジオシドAを生成する。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する形質転換宿主細胞である。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/K4S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドDからレバウジオシドMを生成する方法
別の態様において、本開示は、レバウジオシドDからレバウジオシドMを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドMを生成するのに十分な時間、レバウジオシドD基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含み、ここでグルコースはレバウジオシドDに共有結合してレバウジオシドMを生成する。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する形質転換宿主細胞である。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/K4S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドEからレバウジオシドDを生成する方法
別の態様において、本開示は、レバウジオシドEからレバウジオシドDを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドDを生成するのに十分な時間、レバウジオシドE基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含み、ここでグルコースはレバウジオシドEに共有結合してレバウジオシドDを生成する。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する形質転換宿主細胞である。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/K4S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドAからレバウジオシドDを生成する方法
別の態様において、本開示は、レバウジオシドAからレバウジオシドDを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドDを生成するのに十分な時間、レバウジオシドA基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含み、ここでグルコースはレバウジオシドAに共有結合してレバウジオシドDを生成する。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1−GCW61)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する形質転換宿主細胞である。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
ステビオシドからレバウジオシドEを生成する方法
別の態様において、本開示は、ステビオシド基質からレバウジオシドEを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドEを生成するのに十分な時間、ステビオシド基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含み、ここでグルコースはステビオシドに共有結合してレバウジオシドEを生成する。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1−GCW61)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する形質転換宿主細胞である。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
ステビオシド及び/又はレバウジオシドAからレバウジオシドMを生成する方法
別の態様において、本開示は、ステビオシド及び/又はレバウジオシドAからレバウジオシドMを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドMを生成するのに十分な時間、ステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含む。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する第1の形質転換宿主細胞、及びある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1−GCW61)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する第2の形質転換宿主細胞を含む。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/K4S2株及びG/H5S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドKAからレバウジオシドEを生成する方法
別の態様において、本開示は、レバウジオシドKAからレバウジオシドEを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドEを生成するのに十分な時間、レバウジオシドKA基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含み、ここでグルコースはレバウジオシドKAに共有結合してレバウジオシドEを生成する。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1−GCW61)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する形質転換宿主細胞である。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
ルブソシドからレバウジオシドKA及びレバウジオシドEを生成する方法
別の態様において、本開示は、ルブソシドからレバウジオシドKAを合成するための方法を対象とする。本方法は、レバウジオシドKAを生成するのに十分な時間、ルブソシド基質を含む培地で全細胞触媒を培養することを含み、ここでグルコースはルブソシドに共有結合してレバウジオシドKAを生成し、続いて、グルコースはレバウジオシドKAに共有結合してレバウジオシドEを生成する。全細胞触媒は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1−GCW61)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する形質転換宿主細胞である。一態様において、全細胞触媒は、ピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地は、リン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP−グルコース、UDP、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
本開示は、以下の発明を実施するための形態を考慮すると、よりよく理解され、上述したもの以外の特徴、態様及び利点が明らかになるであろう。そのような発明を実施するための形態は、以下の図面を参照する。
ステビオールからのステビオールグリコシド生合成経路を示す。 ステビオールからのステビオールグリコシド生合成経路を示す。 ステビオールからのステビオールグリコシド生合成経路を示す。 ステビオールからのステビオールグリコシド生合成経路を示す。 ステビオールからのステビオールグリコシド生合成経路を示す。 図2A、2B、及び2Cは、G/K4S2培養細胞を用いるステビオシドからのレバウジオシドA(「Reb A」)の生成をまとめたものである。図2A及び図2Bは、それぞれ、ステビオシド(図2A)及びレバウジオシドA(図2B)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図2Cは、誘導G/K4S2細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点でG/K4S2培地から採取した、誘導G/K4S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドAのHPLC保持時間をまとめたものである。 図3A、3B、及び3Cは、G/K4S2培養細胞を用いるレバウジオシドD(「Reb D」)からのレバウジオシドM(「Reb M」)の生成をまとめたものである。図3A及び図3Bは、それぞれ、レバウジオシドD(図3A)及びレバウジオシドM(図3B)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図3Cは、誘導G/K4S2細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点でG/K4S2培地から採取した、誘導G/K4S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドM及び残存レバウジオシドDのHPLC保持時間をまとめたものである。 図4A、4B、及び4Cは、G/K4S2培養細胞を用いるレバウジオシドE(「Reb E」)からのレバウジオシドD(「Reb D」)の生成をまとめたものである。図4A及び図4Bは、それぞれ、レバウジオシドE(図4A)及びレバウジオシドD(図4B)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図4Cは、誘導G/K4S2細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点でG/K4S2培地から採取した、誘導G/K4S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドD及び残存レバウジオシドEのHPLC保持時間をまとめたものである。 図5A、5B、5C、5D、及び5Eは、G/H5S2培養細胞を用いるレバウジオシドA(「Reb A」)からのレバウジオシドD(「Reb D」)の生成をまとめたものである。図5A及び図5Bは、それぞれ、レバウジオシドA(図5A)及びレバウジオシドD(図5B)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図5Cは、G/H5S2細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点で培地から採取した、G/H5S2培養細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドD及び残存レバウジオシドAのHPLC保持時間をまとめたものである。図5Dは、誘導H5細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点でH5培地から採取した、HV1−GCW61配列のみを含有するベクターを導入した培養ピキア・パストリス株(H5)によって酵素的に生成されたレバウジオシドD及び残存レバウジオシドAのHPLC保持時間をまとめたものである。H5培地中のレバウジオシドDの量が減少したことは、HV1−GCW61とmbSUS1遺伝子の両方がG/H5S2細胞によるReb DへのReb Aの変換に関与していることを示す。図5Eは、誘導pHKA細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点でpHKA培地から採取した、HV1−GCW61とmbSUS1配列の両方を欠く空ベクターを導入した培養ピキア・パストリス株(pHKA)によって酵素的に生成されたレバウジオシドD及び残存レバウジオシドAのHPLC保持時間をまとめたものである。pHKA培地中のレバウジオシドDの欠如は、HV1−GCW61とmbSUS1配列の両方がG/H5S2細胞によるReb DへのReb Aの変換に関与していることをさらに示す。 図6A、6B、6C、及び6Dは、G/H5S2培養細胞を用いるステビオシド(「Ste」)からのレバウジオシドE(「Reb E」)の生成をまとめたものである。図6A及び図6Bは、それぞれ、ステビオシド(「Ste」)及びレバウジオシドE(「Reb E」)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図6Cは、誘導G/H5S2細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点で培地から採取した、G/H5S2培養細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドE及び残存ステビオシドのHPLC保持時間をまとめたものである。図6Dは、誘導pHKA細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点で反応から採取した、HV1−GCW61とmbSUS1の両方の配列を欠く空ベクターを組み込んだ培養ピキア・パストリス株(pHKA)によって酵素的に生成されたレバウジオシドE及び残存ステビオシドのHPLC保持時間をまとめたものである。反応中のレバウジオシドEの欠如は、HV1−GCW61とmbSUS1の両方の配列がG/H5S2細胞によるReb DへのReb Aの変換に関与していることをさらに示す。 図7A、7B、7C、7D、及び7Eは、共培養されるG/K4S2及びG/H5S2細胞を用いるレバウジオシドA(「Reb A」)からのレバウジオシドM(「Reb M」)の生成をまとめたものである。図7A、図7B、及び図7Cは、それぞれ、レバウジオシドA(「Reb A」)、レバウジオシドD(「Reb D」)、及びレバウジオシドM(「Reb M」)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図7D及び7Eは、誘導G/K4S2及びG/H5S2細胞のインビトロ反応系への導入後24時間(図7D)及び48時間(図7E)の時点で培地から採取した、共培養されるG/K4S2及びG/H5S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドM及びレバウジオシドD並びに残存レバウジオシドAのHPLC保持時間をまとめたものである。 図8Aは、インビトロ反応系への誘導G/K4S2及びG/H5S2細胞の導入後数時間の時点についての、様々なG/H5S2:G/K4S2細胞密度比で共培養したG/K4S2細胞及びG/H5S2細胞を用いるレバウジオシドA(「Reb A」)からのレバウジオシドD中間生成物(「Reb D」)の生成をまとめたものである。 図8Bは、インビトロ反応系への誘導G/K4S2及びG/H5S2細胞の導入後16、24、及び48時間の時点での、様々なG/H5S2:G/K4S2細胞密度比で共培養したG/K4S2細胞及びG/H5S2細胞を用いるレバウジオシドA(「Reb A」)からのレバウジオシドM(「Reb M」)の生成をまとめたものである。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 ステビオールグリコシドの生合成経路を示す概略図である。 UDP−グリコシルトランスフェラーゼ(「UGT」)及びスクロース合成酵素(「SUS」)のカップリング反応システムの概略図である。反応1は、グルコース供与体としてUDP−グルコースを使用しUDP生成をもたらす、レバウジオシドA(「Reb A」)をレバウジオシドD(「Reb D」)に変換するUGT触媒反応を示す。反応2は、グルコース供与体としてスクロースを使用する、UDPをUDP−グルコースへ変換するSUS触媒反応を示す。反応2はまた、SUS触媒反応がUGT触媒反応に連動し得ることを示す。 全細胞触媒を使用してステビオールグリコシド化合物を生成する方法を説明するブロック図である。 図12A、12B、12C、及び12Dは、共培養されるG/K4S2及びG/H5S2細胞を用いるステビオシド(「Ste」)からのレバウジオシドM(「Reb M」)の生成をまとめたものである。図12A及び図12Bは、それぞれ、レバウジオシドA(「Reb A」)、レバウジオシドD(「Reb D」)、レバウジオシドM(「Reb M」)、及びステビオシド(「Ste」)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図12C及び12Dは、誘導G/K4S2及びG/H5S2細胞のインビトロ反応系への導入後10時間(図12C)及び24時間(図12D)の時点で培地から採取した、共培養されるG/K4S2及びG/H5S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドM、レバウジオシドD、及びレバウジオシドA、並びに残存ステビオシドのHPLC保持時間をまとめたものである。 図13A及び13Bは、G/H5S2培養細胞を用いるレバウジオシドKA(「Reb KA」)からのレバウジオシドE(「Reb E」)の生成をまとめたものである。図13Aは、それぞれ、レバウジオシドE(「Reb E」)、レバウジオシドKA(「Reb KA」)、ルブソシド(「Rub」)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図13Bは、G/H5S2細胞のインビトロ反応系への導入後24時間の時点で培地から採取した、G/H5S2培養細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドE及び残存レバウジオシドKAのHPLC保持時間をまとめたものである。 図14A、14B、及び14Cは、G/H5S2細胞を用いるルブソシド(「Rub」)からのレバウジオシドKA(「Reb KA」)及びレバウジオシドE(「Reb E」)の生成をまとめたものである。図14Aは、それぞれ、レバウジオシドE(「Reb E」)、レバウジオシドKA(「Reb KA」)、及びルブソシド(「Rub」)標準物質のHPLC保持時間をまとめたものである。図14B及び14Cは、誘導G/H5S2細胞のインビトロ反応系への導入後14時間(図14B)及び24時間(図14C)の時点で培地から採取した、G/H5S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドKA及びレバウジオシドEのHPLC保持時間をまとめたものである。
本開示は、様々な変更及び代替形態が可能であるが、その具体的な実施形態は、図面に例として示されており、本明細書で以下に詳細に記載されている。しかしながら、特定の実施形態の記載は、本開示を限定することを意図せず、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の趣旨及び範囲内に入る全ての変更、均等物及び代替物を含むことを理解されたい。
特に定義しない限り、本明細書で用いる全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと類似又は同等の任意の方法及び材料は、本開示の実施又は試験で使用され得るが、好ましい材料及び方法を以下に記載する。
「相補的」という用語は、当業者によって理解されるようなその通常の慣用的な意味に従って使用され、かつ互いにハイブリダイズすることができるヌクレオチド塩基間の関係を記載するために制限なく使用される。例えば、DNAに関して、アデノシンはチミンに相補的であり、シトシンはグアニンに相補的である。したがって、本技術はまた、添付の配列表で報告された完全な配列及びそれらの実質的に類似の核酸配列に相補的な単離された核酸断片も含む。
「核酸」及び「ヌクレオチド」という用語は、当業者によって理解されるように、それぞれの通常の慣用的な意味に従って使用され、デオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチド及び一本鎖又は二本鎖のいずれかの形態でのそれらのポリマーを指すために制限なく使用される。具体的に限定しない限り、この用語は、参照核酸に類似の結合特性を有し天然に存在するヌクレオチドと類似の方法で代謝される天然ヌクレオチドの既知の類似体を含有する核酸を包含する。特に示さない限り、特定の核酸配列はまた、その保存的に変更された変異体又は縮重変異体(例えば、縮重コドン置換)及び相補配列、並びに明示的に示された配列を潜在的に包含する。
「単離された」という用語は、当業者によって理解されるように、その通常の慣用的な意味に従って使用され、単離核酸又は単離ポリペプチドの文脈で使用される場合、人の手によって、その自然環境から離れて存在し、したがって、天然の生成物ではない核酸又はポリペプチドを指すために制限なく使用される。単離された核酸又はポリペプチドは、精製された形態で存在し得るか、又は例えば、トランスジェニック宿主細胞中などの非天然環境中に存在し得る。
本明細書で使用する「インキュベートする」及び「インキュベーション」という用語は、ステビオールグリコシド組成物を生成するのに有利な条件下で2以上の化学的又は生物学的実体(化学化合物及び酵素など)を混合しそれらを反応させるプロセスを指す。
「縮重変異体」という用語は、1以上の縮重コドン置換により参照核酸配列と異なる残基配列を有する核酸配列を指す。縮重コドン置換は、1以上の選択された(又は全ての)コドンの3番目の位置が混合された塩基及び/又はデオキシイノシン残基で置換される配列を作製することによって達成できる。核酸配列及びその縮重変異体の全ては、同一のアミノ酸又はポリペプチドを発現する。
「ポリペプチド」、「タンパク質」、及び「ペプチド」という用語は、当業者によって理解されるようにそれぞれの通常の慣用的な意味に従って使用され、3つの用語は、時々、互換的に使用され、そのサイズ又は機能にかかわらず、アミノ酸、又はアミノ酸類似体のポリマーを指すために制限なく使用される。「タンパク質」は比較的大きなポリペプチドに関して使用される場合が多く、「ペプチド」は小さなポリペプチドに関して使用される場合が多いが、当技術分野におけるこれらの用語の使用は、重複し様々である。特に記載しない限り、本明細書で使用する「ポリペプチド」という用語は、ペプチド、ポリペプチド、及びタンパク質を指す。「タンパク質」、「ポリペプチド」、及び「ペプチド」という用語は、ポリヌクレオチド生成物に言及する場合、本明細書で互換的に使用される。そのため、例示的なポリペプチドは、ポリヌクレオチド生成物、天然に存在するタンパク質、ホモログ、オルソログ、パラログ、断片並びに前述のものの他の等価物、変異体、及び類似体を含む。
「ポリペプチド断片」及び「断片」という用語は、参照ポリペプチドに関して使用される場合、当業者にとってそれらの通常の慣用的な意味に従って使用され、参照ポリペプチド自体と比較してアミノ酸残基が除去されているが、残りのアミノ酸配列は、参照ポリペプチドの対応する位置と通常同一であるポリペプチドを指すために制限なく使用される。このような欠失は、参照ポリペプチドのアミノ末端又はカルボキシ末端で、或いはその両方で生じ得る。
ポリペプチド又はタンパク質の「機能的断片」という用語は、全長ポリペプチド又はタンパク質の一部であり、全長ポリペプチド又はタンパク質と実質的に同一の生物学的活性を有するか、又は実質的に同じ機能を行う(例えば、同じ酵素反応を行う)ペプチド断片を指す。
互換的に使用される「変異体ポリペプチド」、「変更されたアミノ酸配列」又は「変更されたポリペプチド」という用語は、1以上のアミノ酸によって、例えば、1以上のアミノ酸置換、欠失、及び/又は付加によって参照ポリペプチドとは異なるアミノ酸配列を指す。一態様において、変異体は、参照ポリペプチドの能力の一部又は全てを保持する「機能的変異体」である。
「機能的変異体」という用語は、保存的に置換された変異体をさらに含む。「保存的に置換された変異体」という用語は、1以上の保存的アミノ酸置換によって参照ペプチドと異なるアミノ酸配列を有し、参照ペプチドの活性の一部又は全部を維持するペプチドを指す。「保存的アミノ酸置換」は、機能的に類似した残基によるアミノ酸残基の置換である。保存的置換の例としては、イソロイシン、バリン、ロイシン又はメチオニンなどの1つの非極性(疎水性)残基と別のものとの置換;アルギニンとリジンの間、グルタミンとアスパラギンの間、トレオニンとセリンの間などの1つの荷電又は極性(親水性)残基と別のものとの置換;リジン若しくはアルギニンなどの1つの塩基性残基と別のものとの置換;又はアスパラギン酸若しくはグルタミン酸などの1つの酸性残基と別のものとの置換;又はフェニルアラニン、チロシン、若しくはトリプトファンなどの1つの芳香族残基と別のものとの置換が挙げられる。そのような置換は、タンパク質若しくはポリペプチドの見かけの分子量又は等電点にほとんど又は全く影響を与えないことが期待される。「保存的に置換された変異体」という語句はまた、生じるペプチドが本明細書に記載の参照ペプチドの活性の一部又は全部を維持するという条件で、残基が化学的に誘導体化された残基で置換されるペプチドも含む。
「変異体」という用語は、本技術のポリペプチドと関連して、参照ポリペプチドのアミノ酸配列に少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%同一のアミノ酸配列を有する機能的に活性なポリペプチドをさらに含む。
その全ての文法の形態及び綴りの変形での「相同な」という用語は、スーパーファミリーからのポリヌクレオチド又はポリペプチド及び異なる種からの相同ポリヌクレオチド又はタンパク質を含む、「共通の進化起源」を有するポリヌクレオチド又はポリペプチド間の関係を指す(Reeckら、Cell 50:667、1987)。そのようなポリヌクレオチド又はポリペプチドは、保存された位置での特定のアミノ酸若しくはモチーフの%同一性又は存在の点で、それらの配列類似性に反映されるような、配列相同性を有する。例えば、2つの相同なポリペプチドは、少なくとも75%、少なくとも76%、少なくとも77%、少なくとも78%、少なくとも79%、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%同一であるアミノ酸配列を有し得る。
本技術の変異体ポリペプチド配列に関する「パーセント(%)アミノ酸配列同一性」は、最大のパーセント配列同一性を達成するために、配列を並べ必要に応じて、ギャップを導入した後の参照ポリペプチドのアミノ酸残基と同一である、候補配列中のアミノ酸残基のパーセンテージを指し、任意の保存的置換を配列同一性の一部として考慮しない。
パーセントアミノ酸配列同一性を決定する目的のためのアライメントは、例えば、BLAST、BLAST−2、ALIGN、ALIGN−2又はMegalign(DNASTAR)ソフトウェアなどの公に入手可能なコンピュータソフトウエアを使用して、当業者の技量の範囲内にある様々な方法で達成できる。当業者は、比較される配列の全長に対して最大のアラインメントを達成するのに必要とされる任意のアルゴリズムを含む、アラインメントを測定するのに適切なパラメータを決定できる。例えば、%アミノ酸配列同一性は、配列比較プログラムNCBI−BLAST2を用いて決定され得る。NCBI−BLAST2配列比較プログラムは、ncbi.nlm.nih.govからダウンロードできる。NCBI BLAST2は、それらの検索パラメータの全てが、例えば、アンマスク(unmask)イエス(yes)、鎖=全て、予測される発生10、最小低複合長(minimum low complexity length)=15/5、マルチパスe値=0.01、マルチパス=25のための定数、最終ギャップアラインメントについてのドロップオフ=25及びスコアリングマトリックス=BLOSUM62を含むデフォルト値に設定される、いくつかの検索パラメータを使用する。NCBI−BLAST2がアミノ酸配列比較のために用いられる状況において、所与のアミノ酸配列Bへの、所与のアミノ酸配列Bとの、若しくは所与のアミノ酸配列Bに対する所与のアミノ酸配列Aの%アミノ酸配列同一性(これは、所与のアミノ酸配列Bへの、所与のアミノ酸配列Bとの、若しくは所与のアミノ酸配列Bに対する特定の%アミノ酸配列同一性を有する又は含む所与のアミノ酸配列Aとして代替的に述べることができる)は以下のように計算される:100×分数X/Y、式中、Xは、配列アラインメントプログラムNCBI−BLAST2によって、A及びBのそのプログラムのアラインメントにおいて同一マッチとしてスコアされるアミノ酸残基の数であり、Yは、B中のアミノ酸残基の総数である。アミノ酸配列Aの長さがアミノ酸配列Bの長さに等しくない場合、Bに対するAの%アミノ酸配列同一性は、Aに対するBの%アミノ酸配列同一性と等しくないことが理解される。
この意味で、アミノ酸配列「類似性」を決定するための技術は、当技術分野で周知である。一般的に、「類似性」は、アミノ酸が同一であるか荷電若しくは疎水性などの類似の化学的特性及び/又は物理的特性を有する、適切な場所での2個以上のポリペプチドのアミノ酸対アミノ酸の正確な比較を指す。次いで、いわゆる「%類似性」が、比較されるポリペプチド配列間で決定され得る。核酸及びアミノ酸配列同一性を決定するための技術も当技術分野において周知であり、その遺伝子のmRNAのヌクレオチド配列を決定すること(通常はcDNA中間体を介して)及びその中にコードされるアミノ酸配列を決定すること、及びこれを第2のアミノ酸配列と比較すること、を含む。一般的に、「同一性」は、それぞれ、2つのポリヌクレオチド若しくはポリペプチド配列のヌクレオチド対ヌクレオチド又はアミノ酸対アミノ酸の正確な対応を指す。2以上のポリヌクレオチド配列は、2以上のアミノ酸配列でできるように、それらの「パーセント同一性」を決定することにより比較できる。ウィスコンシン配列解析パッケージ、バージョン8(Genetics Computer Group、ウィスコンシン州マディソンから入手可能)で利用可能なプログラム、例えば、GAPプログラムは、2つのポリヌクレオチド間の同一性と、2つのポリペプチド配列間の同一性及び類似性の両方をそれぞれ計算することが可能である。配列間の同一性又は類似性を計算するための他のプログラムは、当業者に知られている。
参照位置「に対応する」アミノ酸位置は、アミノ酸配列を整列することによって同定されるように、参照配列と並ぶ位置を意味する。そのようなアラインメントは、手動で、又はClustalW2、Blast2などの周知の配列アラインメントプログラムを用いることによって行うことができる。
特に断りのない限り、2つのポリペプチド又はポリヌクレオチド配列の%同一性は、2つの配列の短い方の全長にわたって同一であるアミノ酸残基又はヌクレオチドのパーセンテージを指す。
「コード配列」は、当業者によって理解されるようなその通常の慣用的な意味に従って使用され、特定のアミノ酸配列をコードするDNA配列を指すために制限なく使用される。
「適切な調節配列」は、当業者によって理解されるようなその通常の慣用的な意味に従って使用され、コード配列の上流(5’非コード配列)、コード配列の中、又はコード配列の下流(3’非コード配列)に位置し、関連するコード配列の転写、RNAプロセシング若しくは安定性、又は翻訳に影響を与えるヌクレオチド配列を指すために、制限なく使用される。調節配列は、プロモーター、翻訳リーダー配列、イントロン、及びポリアデニル化認識配列を含み得る。
「プロモーター」は、当業者によって理解されるようなその通常の慣用的な意味に従って使用され、コード配列又は機能性RNAの発現を制御できるDNA配列を指すために制限なく使用される。一般的に、コード配列は、プロモーター配列に対し3’に位置する。プロモーターは、その全体が天然遺伝子に由来し得るか、又は天然に見られる異なるプロモーターに由来する異なるエレメントで構成されるか、又はさらに合成DNAセグメントを含み得る。異なるプロモーターは異なる細胞型において、又は発生の異なる段階で、又は異なる環境条件に応答して遺伝子の発現を指示し得ることが当業者には理解される。多くの場合、遺伝子をほとんどの時期にほとんどの細胞型で発現させるプロモーターは、「構成的プロモーター」と一般的に呼ばれる。ほとんどの場合調節配列の正確な境界は完全に定義されていないため、異なる長さのDNA断片が同一のプロモーター活性を有し得ることが、さらに認識されている。
「作動可能に連結された」という用語は、一方の機能が他方によって影響されるような、単一核酸断片上の核酸配列の会合を指す。例えば、プロモーターは、そのコード配列の発現にそれが影響を与えることができる場合、コード配列と作動可能に連結される(すなわち、コード配列がプロモーターの転写制御下にある)。コード配列は、センス又はアンチセンス方向で調節配列に作動可能に連結され得る。
本明細書で使用する「発現」という用語は、当業者によって理解されるようなその通常の慣用的な意味に従って使用され、本技術の核酸断片に由来するセンスRNA(mRNA)又はアンチセンスRNAの転写及び安定な蓄積を指すために制限なく使用される。「過剰発現」は、正常生物又は非形質転換生物における生成レベルを超える、トランスジェニック又は組み換え生物における遺伝子産物の生成を指す。
「形質転換」とは、当業者によって理解されるようなその通常の慣用的な意味に従って使用され、標的細胞中へのポリヌクレオチドの転移を指すために制限なく使用される。転移されたポリヌクレオチドは、標的細胞のゲノム又は染色体DNA中に組み込まれ、遺伝的に安定な遺伝をもたらすか、又は宿主染色体とは独立して複製することができる。形質転換核酸断片を含有する宿主生物は、「トランスジェニック」又は「組み換え」又は「形質転換」生物と呼ばれる。
「形質転換」、「トランスジェニック」及び「組み換え」という用語は、宿主細胞と関連して本明細書で使用する場合、当業者によって理解されるようなそれらの通常の慣用的な意味に従って使用され、その中に異種核酸分子が導入された、植物又は微生物細胞などの宿主生物の細胞を指すために制限なく使用される。核酸分子は宿主細胞のゲノム中に安定して組み込まれるか、又は核酸分子は染色体外分子として存在し得る。このような染色体外分子は、自己複製することができる。形質転換された細胞、組織、又は対象は、形質転換プロセスの最終生成物だけでなく、そのトランスジェニック子孫も包含することが理解される。
「組み換え」、「異種」、及び「外来」という用語は、ポリヌクレオチドに関連して本明細書で使用する場合、当業者によって理解されるようなそれらの通常の慣用的な意味に従って使用され、特定の宿主細胞にとって外来の供給源由来であるか、又は同じ供給源由来である場合は、その元の形態から変更されたポリヌクレオチド(例えば、DNA配列又は遺伝子)を指すために制限なく使用される。したがって、宿主細胞内の異種遺伝子は、特定の宿主細胞に対して内在性であるが、例えば、部位特異的変異誘発又は他の組み換え技術を使用して変更された遺伝子を含む。これらの用語はまた、天然に存在するDNA配列の非天然に生じる複数のコピーも含む。したがって、これらの用語は、細胞にとって外来若しくは異種であるか、又は細胞にとって同種であるがエレメントが通常は見られない宿主細胞内の位置又は形態にあるDNAセグメントを指す。
同様に、「組み換え」、「異種」、及び「外来」という用語は、ポリペプチド又はアミノ酸配列に関連して本明細書で使用する場合、特定の宿主細胞にとって外来の供給源由来であるか、又は同じ供給源由来である場合は、その元の形態から改変されたポリペプチド又はアミノ酸配列を意味する。したがって、組み換えDNAセグメントは、組み換えポリペプチドを生成するために宿主細胞内で発現させることができる。
「プラスミド」、「ベクター」、及び「カセット」という用語は、当業者によって理解されるようなそれらの通常の慣用的な意味に従って使用され、細胞の中心的代謝の一部ではなく、通常は環状二本鎖DNA分子の形態である遺伝子を運ぶ場合が多い、追加の染色体エレメントを指すために制限なく使用される。このようなエレメントは、任意の供給源由来の、直鎖若しくは環状の、1本鎖若しくは2本鎖のDNA又はRNAの自己複製配列、ゲノム組み込み配列、ファージ又はヌクレオチド配列であり得、その中のいくつかのヌクレオチド配列は、適切な3’非翻訳配列と共に、選択した遺伝子産物のプロモーター断片及びDNA配列を細胞内に導入することができる独特な構造の中に結合されるか組み換えられている。「形質転換カセット」は、外来遺伝子を含有しこの外来遺伝子に加えて、特定の宿主細胞の形質転換を促進するエレメントを有する特定のベクターを指す。「発現カセット」は、外来遺伝子を含有しこの外来遺伝子に加えて、外来宿主におけるその遺伝子の増強された発現を可能にするエレメントを有する特定のベクターを指す。
本明細書で使用する標準的な組み換えDNA及び分子クローニング技術は、当技術分野で周知であり、例えば、Sambrook,J.,Fritsch,E.F.及びManiatis,T.、分子クローニング(Molecular Cloning):実験室マニュアル、第2版;Cold Spring Harbor Laboratory:ニューヨーク州コールドスプリングハーバー、1989(以下では、「Maniatis」);並びにSilhavy,T.J.,Bennan,M.L.及びEnquist,L.W.、遺伝子融合を用いた実験(Experiments with Gene Fusions);Cold Spring Harbor Laboratory:ニューヨーク州コールドスプリングハーバー、1984;並びにGreene Publishing and Wiley−Interscienceによって出版された、Ausubel,F.M.らの分子生物学の現在のプロトコル(In Current Protocols in Molecular Biology)、1987によって記載されており、これらの各々の全体は、それらが本明細書と矛盾しない程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用する、「合成」又は「有機的に合成された」又は「化学的に合成された」又は「有機的に合成する」又は「化学的に合成する」又は「有機合成」又は「化学合成」は、一連の化学反応を介して化合物を調製することを指すために使用され、これは、化合物を、例えば、天然供給源から抽出することを含まない。
本明細書で使用する「経口消耗品」という用語は、人又は動物の口と接触される任意の飲料、食品、栄養補助食品、機能性食品、医薬組成物、歯科衛生学的組成物及び化粧品を指し、口の中に取り込まれ、その後口から排出される物質及び飲まれ、食べられ、飲み込まれ、又は他の方法で摂取される物質、並びに、一般的に許容される濃度範囲で使用される場合ヒト又は動物の飲食に安全である物質を含む。
本明細書で使用される「食品」という用語は、果物、野菜、ジュース、ハム、ベーコン及びソーセージなどの肉製品;卵製品、果実濃縮物、ゼラチン及び、ジャム、ゼリー、及び果物の砂糖煮などのゼラチン様製品;アイスクリーム、サワークリーム、ヨーグルト、及びシャーベットなどの乳製品;アイシング、糖蜜を含むシロップ;トウモロコシ、小麦、ライ麦、大豆、オート麦、米及び麦の製品、穀物製品、ナッツ及びナッツ製品、ケーキ、クッキー、キャンディー、ガム、フルーツフレーバーのドロップなどの菓子、及びチョコレート、チューインガム、ミント、クリーム、アイシング、アイスクリーム、パイ及びパンを指す。「食品」はまた、ハーブ、スパイス及び薬味などの調味料、グルタミン酸ナトリウムなどのうま味調味料を指す。「食品」は、ダイエット甘味料、液体甘味料、卓上香料、水で再構成した際に非炭酸飲料をもたらす粒状フレーバーミックス、インスタントプディングミックス、インスタントのコーヒー及び紅茶、コーヒーホワイトナー、麦芽ミルクミックス、ペットフード、家畜飼料、タバコ、並びにパン、クッキー、ケーキ、パンケーキ、及びドーナツなどを調製するための粉末ベーキングミックスなどのベーキング用途のための材料などの調製済み包装製品も含むことをさらに指す。「食品」はまた、ダイエット食品又は低カロリー食品及びスクロースをほとんど又はまったく含まない飲料を指す。
本明細書で使用する「立体異性体」という用語は、空間におけるそれらの原子の配向のみが異なる個々の分子の全ての異性体に対する一般的な用語である。「立体異性体」は、鏡像異性体及び互いの鏡像ではない複数のキラル中心を有する化合物の異性体(ジアステレオマー)を含む。
本明細書で使用する「甘味強度」という用語は、個体、例えば、ヒトが観察し又は経験するような甘い感覚の相対強度、又は、例えば、ブリックススケールで、テイスターによって検出される甘味の程度若しくは量を指す。
本明細書中で使用する「甘味を増強する」という用語は、レバウジオシドM及び/又はレバウジオシドDを含有しない対応する経口消耗品と比較して、その性質又は品質を変更せずに、本開示の飲料製品又は消耗品の1以上の甘味特性の知覚を増大、増強、強化、強調、拡大、及び/又は増強することにおけるレバウジオシドM及び/又はレバウジオシドDの効果を指す。
本明細書中で使用する「オフテイスト(複数可)」という用語は、本開示の飲料製品若しくは消耗品中で特徴的には見られない又は通常には見られない味の量又は程度を指す。例えば、オフテイストは、苦味、甘草様の味、金属味、嫌悪味、渋味、遅れて感じる甘味、及び長引くような甘い後味などの、消費者にとって甘味消耗品の望ましくない味である。
本明細書で使用する「w/v%」という用語は、かかる化合物を含有する本開示の液体経口消耗品の100mlあたりの(グラムでの)、糖などの化合物の重量を指す。本明細書で使用する「w/w%」という用語は、かかる化合物を含有する本開示の経口消耗品の1グラムあたりの(グラムでの)、糖などの化合物の重量を指す。
本明細書で使用する「ppm」という用語は、重量での百万分率、例えば、かかる化合物を含有する本開示の経口消耗品の1キログラムあたりの(ミリグラムでの)レバウジオシドM及び/若しくはレバウジオシドDなどの、化合物の重量(すなわち、mg/kg)又はかかる化合物を含有する本開示の経口消耗品の1リットルあたりの(ミリグラムでの)レバウジオシドM及び/若しくはレバウジオシドDなどの、化合物の重量(すなわち、mg/L);又は体積での百万分率、例えば、かかる化合物を含有する本開示の経口消耗品の1リットルあたりの(ミリリットルでの)レバウジオシドM及び/若しくはレバウジオシドDなどの、化合物の体積(すなわち、ml/L)を指す。
本開示に従って、ステビオールグリコシドノンカロリー甘味料及びステビオールグリコシドを合成するための方法が開示される。また本開示に従って、1種以上の酵素を生成する1以上の改変された細胞を含む全細胞触媒、全細胞触媒を生成するための方法、及びステビオールグリコシドを調製するために全細胞触媒を使用する方法が開示される。
全細胞触媒
一態様において、少なくとも1種類の全細胞触媒が提供される。この態様において、少なくとも1種類の全細胞触媒は、ウリジンジホスホグリコシルトランスフェラーゼ(UDP−グリコシルトランスフェラーゼ又はUGT)及びスクロース合成酵素(SUS)を含むがこれらに限定されない少なくとも1種類の酵素を発現する、形質転換宿主細胞である。本明細書で以下に説明する様々な態様において、少なくとも1種類の全細胞触媒は、適当な基質と少なくとも1種類の全細胞触媒を混合することを含む、ノンカロリー甘味料を合成する方法において使用され得、少なくとも1種類の全細胞触媒によって生成される酵素は、基質及び任意の生じた中間生成物の少なくとも1つのグリコシル化反応を触媒して、所望のノンカロリー甘味料を生成する。
別の態様において、形質転換宿主細胞により発現されるUGT酵素は、宿主細胞の表面に提示され得る。この態様において、発現されるUGT酵素は、提示ポリペプチドと融合されて、形質転換宿主細胞の表面上で発現されるUGT酵素の提示を促進し得る。発現される酵素と融合される提示ポリペプチドは、提示されるUGT酵素の酵素機能への非干渉及び宿主細胞の種類との互換性を含むがこれらに限定されない、少なくともいくつかの因子のいずれか1以上に基づいて選択され得る。
様々な態様において、全細胞触媒は、細胞の表面に付着したUGT酵素を発現し、細胞内でスクロース合成酵素(SUS)をさらに発現する、形質転換宿主細胞を含み得る。これらの様々な態様において、宿主細胞は、ウリジンジホスホグリコシルトランスフェラーゼ(UDP−グリコシルトランスフェラーゼ又はUGT)及びスクロース合成酵素(SUS)を含むがこれらに限定されない少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含む、少なくとも1つの発現カセットの組み込みにより形質転換される。加えて、UGT酵素をコードするヌクレオチド配列は、提示ポリペプチドをコードする追加のヌクレオチドセグメントをさらに含み得、その結果、宿主細胞は、提示タンパク質と融合したUGT酵素を含む融合ポリペプチドを発現する。
宿主細胞
この態様において、形質転換宿主細胞は、各全細胞触媒により発現される少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含む少なくとも1つの発現カセットによって形質転換された任意の適切な宿主細胞であり得る。全細胞触媒への軽質変換に適する宿主細胞の非限定的な例として、細菌、酵母、糸状菌、シアノバクテリア藻類、及び植物細胞が挙げられる。
一態様において、宿主細胞は、エシェリキア、サルモネラ、及びクレブシエラなどの腸内細菌;バチルス;アシネトバクター;パントエア;ストレプトミセス及びコリネバクテリウムなどの放線菌;メチロサイナス、メチロモナス、ロドコッカス及びシュードモナスなどのメタノトローフ;クロストリジウム・アセトブチリカムなどのクロストリジウム;並びにロドバクター及びシネコシスティスなどのシアノバクテリアを含むが、これらに限定されない細菌であり得る。別の態様において、宿主細胞は、アルクスラ(Arxula)種、カンジダ種、デバリオミセス種、ハンゼヌラ種、クルイベロミセス種、ムコール種、パキソレン種、ファフィア種、ピキア種、ロドスポリジウム種、サッカロマイセス種、サッカロミコプシス種、シュワニオミセス(Scwanniomyces)種、トリコスポロン種、トルロプシス種、ヤロウィア種、及びチゴサッカロマイセス種を含むが、これらに限定されない酵母であり得る。さらに別の態様において、宿主細胞は、アルクスラ・アデニニボランス、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・ボイジニイ、カンジダ・ファマータ、カンジダ・マルトーサ、カンジダ・トロピカリス、カンジダ・ユティリス、カンジダ・シェハタエ、ハンゼヌラ・ポリモルファ、クリベロマイセス・マルキシアヌス、クリベロマイセス・ラクチス、パキソレン・タンノフィラス、ファフィア・ロドチーマ、ピキア・ギリエルモンデイ(Pichia guillermondii)、ピキア・メタノリカ、ピキア・パストリス、ロドスポリジウム・トルロデス、サッカロマイセス・セレビシエ、サッカロマイセス・セレビシエの変異体のジアスタチクス、サッカロマイセス・ブラウディ、サッカロマイセス・ピリフォルミス、サッカロマイセス・バヤヌス、サッカロミコプシス・フィブリゲラ、シュワニオミセス・カステリ、シュワニオミセス・オクシデンタリス、トリコスポロン・クタネウム、ヤロウィア・リポリティカ、及びチゴサッカロミセス・ロウキシを含むが、これらに限定されない酵母であり得る。さらなる態様において、宿主細胞は、アスペルギルス及びアルトロボトリスを含むが、これらに限定されない糸状菌であり得る。別のさらなる態様において、宿主細胞は、スピルリナ、ヘマトコッカス、及びドナリエラを含むが、これらに限定されない藻類であり得る。
さらに別の態様において、宿主細胞は、単子葉植物又は双子葉植物由来であり、カルスなどの未分化組織、胚、単子葉植物、単子葉植物の一部若しくは種子などの分化した組織を構成できる任意の細胞を含むが、これらに限定されない植物細胞であり得る。「植物」という用語は、単子葉植物及び双子葉植物を含む、光合成のできる任意の分化した多細胞生物を意味すると理解される。いくつかの実施形態において、植物細胞は、シロイヌナズナ植物細胞、タバコ植物細胞、ダイズ植物細胞、ペチュニア植物細胞、又はキャノーラ植物細胞、ナタネ植物細胞、ヤシ植物細胞、ヒマワリ植物細胞、綿植物細胞、トウモロコシ植物細胞、ピーナッツ植物細胞、亜麻植物細胞、及びゴマ植物細胞を含むが、これらに限定されない別の油糧種子作物からの細胞であり得る。有用な植物宿主は、本技術の組み換えポリペプチド生成を支持する任意の植物を含み得る。宿主として使用するのに適切な緑色植物は、大豆、菜種(Brassica napus、B.campestris)、ヒマワリ(Helianthus annus)、綿(Gossypium hirsutum)、トウモロコシ、タバコ(Nicotiana tabacum)、アルファルファ(Medicago sativa)、小麦(コムギ種)、大麦(Hordeum vulgare)、カラスムギ(Avena sativa)、ソルガム(Sorghum bicolor)、イネ(Oryza sativa)、シロイヌナズナ、アブラナ科野菜(ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、パースニップなど)、メロン、ニンジン、セロリ、パセリ、トマト、ジャガイモ、イチゴ、ピーナッツ、ブドウ、グラスシード作物、テンサイ、サトウキビ、豆、エンドウ豆、ライ麦、アマ、広葉樹、針葉樹、及び飼料草を含むが、これらに限定されない。一態様において、宿主細胞は、シロイヌナズナ、イネ(Oryza sativa)、オオムギ、スイッチグラス(Panicum vigratum)、ヤマカモジグサ種、アブラナ種、及びクランベアビシニカを含むが、これらに限定されない植物由来の植物細胞であり得る。
様々な態様において、少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオシド配列を含む発現カセットは、大規模な商業的に有用な量のステビオールグリコシドを調製するためにこれらの及び他の宿主細胞中に組み込まれ得る。
酵素
様々な態様において、少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含有する少なくとも1つの発現カセットは、宿主細胞を全細胞触媒に形質転換するために宿主細胞中に組み込まれる。典型的には、少なくとも1つの発現カセットは、宿主細胞の種類との互換性について選択され、少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列中のコドンは、選択された宿主細胞型内の少なくとも1種類の酵素の発現を増強するために公知の方法を用いてコドン最適化に供され得る。発現カセットの設計は、形質転換すべき宿主細胞の選択、及び所望の酵素の発現レベルなどの要因に依存する。発現カセットは、宿主細胞中に導入され、それによって、ウリジンジホスホグリコシルトランスフェラーゼ(UDP−グリコシルトランスフェラーゼ)及びスクロース合成酵素(SUS)を含むが、これらに限定されない組み換えポリペプチド酵素を生成し得る。
一態様において、少なくとも1つの発現カセット中に組み込まれたヌクレオチド配列は、ウリジンジホスホグリコシルトランスフェラーゼ(UDP−グリコシルトランスフェラーゼ)をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含み得る。UDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT)は、活性化ドナー分子(典型的にはUDPグルコース)からアクセプター分子へ糖残基を転移する酵素を指す。様々な態様において、UGT酵素は、1,2−19−O−グルコースグリコシル化活性、1,2−13−O−グルコースグリコシル化活性、1,3−13−O−グルコースグリコシル化活性、及び1,3−19−O−グルコースグリコシル化を含むが、これらに限定されないステビオールグリコシドの合成に関連する1以上の活性を有し得る。1,2−19−O−グルコースグリコシル化活性は、ルブソシド、ステビオシド、レバウジオシドA又はレバウジオシドEを含むが、これらに限定されない基質の19−O−グルコース部分のC−2’に糖部分を転移する酵素活性を指す(図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9H参照)。1,2−13−O−グルコースグリコシル化活性は、レバウジオシドKAとレバウジオシドEを含むが、これらに限定されない基質の13−O−グルコース部分のC−2’に糖部分を転移する酵素活性を指す(図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9H参照)。任意の既知のUGTは、UGT76G1、HV1、EUGT11、及びそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない少なくとも1つの発現カセット中に組み込まれ得る。
UGT76G1は、それぞれ、ステビオシド及びレバウジオシドEから関連レバウジオシドA並びにDを生成する1,3−13−O−グルコースグリコシル化活性を有するUGTである。加えて、UGT76G1はまた、レバウジオシドDからレバウジオシドMを生成する1,3−19−O−グルコースグリコシル化活性も有する。UGT76G1は、レバウジオシドKAをReb Vに変換し引き続きReb Wを形成することもできる(図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9H参照)。一態様において、UGT76G1酵素は、配列番号9のアミノ酸配列を有する。
この一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、配列番号10に記載の核酸配列に対して少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列相同性を有するヌクレオチド配列を含むUGT76G1酵素をコードするヌクレオチド配列を含み得る。適切には、UGT76G1酵素をコードするヌクレオチド配列は、配列番号9に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し得る。より適切には、ヌクレオチド配列は、配列番号9に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するUGT76G1酵素をコードし得る。UGT76G1酵素をコードするヌクレオチド配列は、このように、配列番号9の機能的断片、配列番号9の機能的変異体、又は配列番号9に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有する他の相同ポリペプチドをコードするそれらのヌクレオチド配列を含む。当業者に知られているように、UGT76G1酵素をコードする核酸配列は、例えば、細菌又は酵母などの適切な宿主生物中での発現のためにコドン最適化され得る。
HV1は、それぞれ、ステビオシド、レバウジオシドA、及びレバウジオシドEから関連するレバウジオシドE、D及びZを生成する1,2−19−O−グルコースグリコシル化活性を有するUGTである。HV1はまた、ルブソシドからレバウジオシドKAを生成する1,2−19−O−グルコースグリコシル化活性も有する。HV1はまた、Reb GをReb Vへ、及びReb KAをReb Eに変換することができる(図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G及び9H参照)。HV1は、レバウジオシドEからレバウジオシドZ1を生成する1,2−13−O−グルコースグリコシル化活性を有する。一態様において、HV1酵素は、配列番号7のアミノ酸配列を有する。
この一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、配列番号8に記載の核酸配列に対して少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列相同性を有するヌクレオチド配列を含むHV1酵素をコードするヌクレオチド配列を含み得る。適切には、HV1酵素をコードするヌクレオチド配列は、配列番号7に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し得る。より適切には、ヌクレオチド配列は、配列番号7に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するHV1酵素をコードし得る。HV1酵素をコードするヌクレオチド配列は、このように、配列番号7の機能的断片、配列番号7の機能的変異体、又は配列番号7に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有する他の相同ポリペプチドをコードするそれらのヌクレオチド配列を含む。当業者に知られているように、HV1酵素をコードする核酸配列は、例えば、細菌又は酵母などの適切な宿主生物中での発現のためにコドン最適化され得る。
EUGT11は、少なくとも1,2−19−O−グルコースグリコシル化活性及び1,2−13−O−グルコースグリコシル化活性を有するUGTである。EUGT11は、レバウジオシドEへのステビオシドのグリコシル化及びレバウジオシドDへのレバウジオシドAのグリコシル化を触媒し得る(図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G及び9H参照)。EUGT11はまた、別の酵素活性、β1,6−13−O−グルコースグリコシル化活性によってレバウジオシドEからレバウジオシドD2を合成するためにインビトロで使用され得る。EUGT11はまた、ルブソシドからレバウジオシドKAを生成するための1,2−19−O−グルコースグリコシル化活性も有する。
様々な態様において、UGTは、本明細書で上述したように、提示ポリペプチドと融合され得、その結果UGTは形質転換宿主細胞の表面上に提示され得る。一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、本明細書で前述したようにUGT酵素をコードする配列を含む第1のヌクレオチド部分及び提示ポリペプチドをコードする第2のヌクレオチド部分を含む少なくとも1つのヌクレオチド配列を含み得る。この一態様において、少なくとも1つのヌクレオチド配列は、提示ポリペプチドに結合されたUGT酵素を含む融合タンパク質を発現し得、その結果UGT酵素は提示ポリペプチドを介して宿主細胞の細胞表面に付着される。
様々な態様において、提示ポリペプチドは、全細胞触媒を生成するために形質転換される宿主細胞の種類に適合するように選択され得る。一態様において、宿主細胞が細菌細胞である場合、UGT酵素は、細菌外膜タンパク質又は線毛若しくは鞭毛タンパク質を含むが、これらに限定されない細菌細胞表面タンパク質と融合され得る。別の態様において、宿主細胞が酵母細胞である場合、UGT酵素は、GCW61(配列番号5)などの酵母細胞壁タンパク質、アグルチニンなどの酵母接合接着タンパク質のサブユニット、又はビオチン結合ペプチドを含むが、これらに限定されない酵母細胞表面タンパク質と融合され得る。この他の態様において、UGT酵素がアグルチニンなどの酵母接合接着タンパク質のサブユニットと融合される場合、酵母宿主細胞は、発現されるUGTアグルチニン融合タンパク質が酵母細胞壁に付着される対応するサブユニットに結合するように、さらに形質転換されて酵母細胞壁に付着される酵母接合接着タンパク質の対応するサブユニットを発現し、細胞壁表面上にUGT酵素の提示をもたらし得る。この他の態様において、UGT酵素がビオチン結合ペプチドと融合される場合、酵母細胞はさらに変更されて、酵母細胞表面上にビオチンを提示し分泌前に融合タンパク質をビオチン化し得る。酵母細胞は、酵母細胞壁内のビオチンに及びビオチン化融合タンパク質に結合する、アビジンと接触される。
一態様において、宿主細胞がピキア・パストリス酵母細胞である場合、UGT酵素と融合される提示ポリペプチドは、配列番号5のアミノ酸配列を有するピキア細胞壁タンパク質(GCW61)であり得る。
この一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、配列番号6に記載の核酸配列に対して少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列相同性を有するヌクレオチド配列を含むピキア細胞壁タンパク質(GCW61)をコードするヌクレオチド配列を含み得る。適切には、ピキア細胞壁タンパク質(GCW61)をコードするヌクレオチド配列は、配列番号5に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し得る。より適切には、ヌクレオチド配列は、配列番号5に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するピキア細胞壁タンパク質(GCW61)をコードし得る。ピキア細胞壁タンパク質(GCW61)をコードするヌクレオチド配列は、このように、配列番号5の機能的断片、配列番号5の機能的変異体、又は例えば、配列番号5に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有する他の相同ポリペプチドをコードするそれらのヌクレオチド配列を含む。当業者に知られているように、ピキア細胞壁タンパク質(GCW61)をコードする核酸配列は、例えば、細菌又は酵母などの適切な宿主生物中での発現のためにコドン最適化され得る。
別の態様において、ピキア細胞壁タンパク質(GCW61)をコードするヌクレオチド配列は、UGT酵素をコードするヌクレオチド配列のC末端にインフレームで挿入され得る。この他の態様において、該UGT酵素をコードするヌクレオチド配列は、UGT76G1酵素をコードする配列番号10、HV1酵素をコードする配列番号8を含むが、これらに限定されない本明細書に前述したヌクレオチド配列のいずれかを含み得る。この他の態様において、UGT76G1ヌクレオチド配列(配列番号10)又はHV1ヌクレオチド配列(配列番号8)のC末端にインフレームで挿入されたGCW61配列(配列番号6)を含む融合ヌクレオチド配列は、それぞれ、融合タンパク質UGT76G1−GCW61(配列番号3)又はHV1−GCW61(配列番号1)の1つとして発現する。
この他の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、配列番号4に記載の核酸配列に対して少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列相同性を有するヌクレオチド配列を含むUGT酵素−細胞壁ポリペプチド(UGT76G1−GCW61)をコードするヌクレオチド配列を含み得る。適切には、UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(UGT76G1−GCW61)をコードするヌクレオチド配列は、配列番号3に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し得る。より適切には、ヌクレオチド配列は、配列番号3に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(UGT76G1−GCW61)をコードし得る。融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(UGT76G1−GCW61)をコードするヌクレオチド配列は、このように、配列番号3の機能的断片、配列番号3の機能的変異体、又は配列番号3に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有する他の相同ポリペプチドをコードするそれらのヌクレオチド配列を含む。当業者に知られているように、融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(UGT76G1−GCW61)をコードする核酸配列は、例えば、細菌又は酵母などの適切な宿主生物中での発現のためにコドン最適化され得る。
この他の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、配列番号2に記載の核酸配列に対して少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列相同性を有するヌクレオチド配列を含む融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(HV1−GCW61)をコードするヌクレオチド配列を含み得る。適切には、融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(HV1−GCW61)をコードするヌクレオチド配列は、配列番号1に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し得る。より適切には、ヌクレオチド配列は、配列番号1に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有する融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(HV1−GCW61)をコードし得る。融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(HV1−GCW61)をコードするヌクレオチド配列は、このように、配列番号1の機能的断片、配列番号1の機能的変異体、又は配列番号1に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有する他の相同ポリペプチドをコードするそれらのヌクレオチド配列を含む。当業者に知られているように、融合UGT酵素−細胞壁ポリペプチド(HV1−GCW61)をコードする核酸配列は、例えば、細菌又は酵母などの適切な宿主生物中での発現のためにコドン最適化され得る。
別の態様において、少なくとも1つの発現カセットに組み込まれたヌクレオチド配列は、スクロース合成酵素(SUS)をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含み得る。スクロース合成酵素(SUS)は、スクロースの存在下でUDPのUDP−グルコースへの変換を触媒する(図10参照)。したがって、UDP−グルコースを利用するグリコシル化反応(UGTによって触媒されるものなどの)のために、SUSを用いてUDPからUDP−グルコースを再び作り、そのような反応の効率を高めることができる。
任意の適切なスクロース合成酵素をコードするヌクレオチド配列は、限定なしに、少なくとも1つの発現カセット中に組み込まれ得る。一般に、スクロース合成酵素は、系統名NDP−グルコース:D−フルクトース2−α−D−グリコシルトランスフェラーゼを有するグリコシルトランスフェラーゼとして分類される。スクロース合成酵素を記載するために使用される他の名前の非限定的な例として、UDPグルコース−フルクトースグルコシルトランスフェラーゼ、スクロース合成酵素、スクロース−UDPグルコシルトランスフェラーゼ、スクロースウリジン二リン酸グルコシルトランスフェラーゼ、及びウリジンジホスホグルコース−フルクトースグルコシルトランスフェラーゼが挙げられる。
一態様において、適切なスクロース合成酵素は、シロイヌナズナ及びヤエナリのSUS遺伝子由来、又はシロイヌナズナ及びヤエナリSUS1配列がコードするスクロース合成酵素の機能的相同体をコードする任意の遺伝子由来のもの、又はその機能的相同体を含むが、これらに限定されない。適切なスクロース合成酵素の非限定的な例として、シロイヌナズナスクロース合成酵素1;シロイヌナズナスクロース合成酵素3、及びヤエナリスクロース合成酵素(mbSUS1)が挙げられる。一態様において、スクロース合成酵素は、配列番号11のアミノ酸配列を有するmbSUS1酵素であり得る。
この一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、配列番号12に記載の核酸配列に対して少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列相同性を有するヌクレオチド配列を含むmbSUS1酵素をコードするヌクレオチド配列を含み得る。適切には、mbSUS1酵素をコードするヌクレオチド配列は、配列番号11に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも80%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し得る。より適切には、ヌクレオチド配列は、配列番号11に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を有するmbSUS1酵素をコードし得る。mbSUS1酵素をコードするヌクレオチド配列は、このように、配列番号11の機能的断片、配列番号11の機能的変異体、又は配列番号11に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、及びさらに100%の配列同一性を有する他の相同ポリペプチドをコードするそれらのヌクレオチド配列を含む。当業者に知られているように、mbSUS1酵素をコードする核酸配列は、例えば、細菌又は酵母などの適切な宿主生物中での発現のためにコドン最適化され得る。
発現カセット
様々な態様において、上記の少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列は、全細胞触媒として用いられる形質転換宿主細胞を生成するために宿主細胞中に導入される少なくとも1つの発現カセット中に組み込まれる。任意の発現カセット、発現プラスミド、発現ベクター、又は宿主細胞中に外来遺伝物質を導入する任意の他の公知の手段は、少なくとも全細胞触媒の発現カセットとしての使用のために選択され得る。一態様において、発現カセットは、宿主細胞の種類との互換性、発現の効率、使いやすさ、及び任意の他の関連要因を含むが、これらに限定されない少なくともいくつかの要因のいずれか1以上に基づいて選択され得る。
細菌細胞及び酵母細胞を含むが、これらに限定されない微生物宿主細胞について、外来タンパク質の高レベル発現を指示する調節配列を含有する微生物宿主細胞発現系及び発現ベクターは、当業者によく知られている。これらのいずれかを用いて、微生物宿主細胞内で本技術の組み換えポリペプチド発現用ベクターを構築することができる。次いで、これらのベクターは、本技術の組み換えポリペプチドの高レベル発現を可能にするために、形質転換を介して適切な微生物中に導入することができる。
適切な微生物宿主細胞の形質転換に有用なベクター又はカセットは、当技術分野においてよく知られている。典型的には、ベクター又はカセットは、関連ポリヌクレオチドの転写並びに翻訳を指示する配列、選択マーカー、及び自己複製若しくは染色体組み込みを可能にする配列を含有する。適切なベクターは、転写開始制御因子を有するポリヌクレオチドの5’領域及び転写終結を制御するDNA断片の3’領域を含む。両方の制御領域について形質転換宿主細胞に相同な遺伝子に由来することが好ましいが、そのような制御領域が、宿主として選択される特定種に対し天然の遺伝子に由来する必要はないことを理解されたい。
所望の微生物宿主細胞における組み換えポリペプチドの発現を促進するのに有用である開始制御領域又はプロモーターは、多数あり、当業者に知られている。事実上、これらの遺伝子を駆動できる任意のプロモーターが本技術に適しており、CYC1、HIS3、GAL1、GAL10、ADH1、PGK、PHO5、GAPDH、ADC1、TRP1、URA3、LEU2、ENO、TPI(サッカロマイセスでの発現に有用);AOX1(ピキアでの発現に有用);及びlac、trp、IP、IP、t7、tac、及びtrc(大腸菌内での発現に有用)を含むが、これらに限定されない。
終結制御領域はまた、微生物宿主に対し天然の様々な遺伝子にも由来し得る。終結部位は、本明細書に記載の微生物宿主のために必要に応じて含まれ得る。
植物細胞において、本技術の発現ベクターは、所望の発達段階で所望の組織中で本技術の組み換えポリペプチドの発現を指示できるプロモーターに作動可能に連結されたコード領域を含んでもよい。便宜上の理由のために、発現されるポリヌクレオチドは、プロモーター配列及び同じポリヌクレオチドに由来する翻訳リーダー配列を含み得る。転写終結シグナルをコードする3’非コード配列も存在しなければならない。発現ベクターは、ポリヌクレオチドの発現を促進するために、1以上のイントロンも含み得る。
植物宿主細胞用に、コード領域の発現を誘導できる任意のプロモーターと任意のターミネーターの任意の組み合わせが、本技術のベクター配列で使用され得る。プロモーター及びターミネーターのいくつかの適切な例として、ノパリン合成酵素(nos)、オクトピン合成酵素(ocs)及びカリフラワーモザイクウイルス(CaMV)遺伝子由来のものが挙げられる。使用され得る効率的な植物プロモーターの1つの種類は、高レベル植物プロモーターである。そのようなプロモーターは、本技術の発現ベクターと作動可能に連結して、ベクターの発現を促進できなければならない。本技術で使用され得る高レベル植物プロモーターは、例えば、大豆由来のリブロース−1,5−ビスリン酸カルボキシラーゼの小サブユニット(ss)のプロモーター(Berry−Loweら、J.Molecular and App.Gen.,1:483 498(1982)、その全体は、本明細書に一致する程度まで本明細書に組み込まれる)、及びクロロフィルa/b結合タンパク質のプロモーターを含む。これらの2つのプロモーターは、植物細胞において光誘導性であることが知られている(例えば、Genetic Engineering of Plants,an Agricultural Perspective,A.Cashmore,Plenum,N.Y.(1983)、ページ29 38;Coruzzi,G.ら、The Journal of Biological Chemistry,258:1399(1983)、及びDunsmuir,P.ら、Journal of Molecular and Applied Genetics,2:285(1983)を参照されたく、これらの各々は、本明細書と一致する程度まで参照により本明細書に組み込まれる)。
プラスミドベクターの選択は、宿主植物を形質転換するために使用される方法に依存する。当業者は、キメラポリヌクレオチドを含有する宿主細胞をうまく形質転換し、選択し増殖するためにプラスミドベクター上に存在しなければならない遺伝的エレメントをよく知っている。当業者はまた、異なる独立した形質転換事象が発現の異なるレベル及びパターンをもたらし(Jonesら、EMBO J.4:2411 2418(1985);De Almeidaら、Mol.Gen.Genetics 218:78 86(1989)、これらの各々は、本明細書と一致する程度まで参照により本明細書に組み込まれる)、したがって、所望の発現レベル及びパターンを示す株を取得するために複数の事象をスクリーニングしなければならないことを認識する。このようなスクリーニングは、DNAブロットのサザン分析、mRNA発現のノーザン分析、タンパク質発現のウエスタン分析、又は表現型分析によって達成され得る。
植物細胞中への本技術の発現ベクターの導入は、アグロバクテリウム・リゾゲネスのRiプラスミド又はアグロバクテリウム・ツメファシエンスのTiプラスミド中への目的の核酸配列の挿入、マイクロインジェクション、エレクトロポレーション、又は直接沈殿を含む、当業者に公知の様々な方法によって実行することができる。例を提供する目的で、いくつかの実施形態において、目的のポリヌクレオチドの一過的発現は、アグロインフィルトレーション法によって実行することができる。この点において、目的のポリヌクレオチドを含有するアグロバクテリウム・ツメファシエンスの懸濁液を、培養で増殖させ、次いで、穏やかな逆圧が葉の他方側に印加される一方で、葉の下面に対して注射器の先端を配置することにより植物中に注入できる。次いで、アグロバクテリウム溶液は、気孔を通して葉内部の空隙中に注入される。葉の内側に入ると、アグロバクテリウムは、植物細胞の一部に目的の遺伝子を導入し、次いで、そこで、遺伝子が一過的に発現される。
別の例として、植物細胞中への目的のプラスミドの形質転換は、粒子ガン衝撃法(すなわち、微粒子銃)によって実行できる。この点で、植物胚の懸濁液を、液体培養で増殖させ、次いで、金粒子に付着させたプラスミド又はポリヌクレオチドを照射し、目的のプラスミド又は核酸に結合した金粒子を、胚組織などの植物組織の膜を通して推進させることができる。照射に続き、形質転換した胚を適切な抗生物質を用いて次いで選択して、クローン増殖させた新しい形質転換胚形成懸濁培養物を作製できる。
宿主細胞は、変更されていない細胞若しくは細胞株、又は遺伝的に変更された細胞株であり得る。いくつかの実施形態において、宿主細胞は、より低い温度でなどの、所望の条件下で成長できるように変更された細胞株である。
標準的な組み換えDNA方法論を用いて、本明細書に記載の組み換えポリペプチドをコードする核酸を取得し、発現ベクター中に核酸を組み込み、及び宿主細胞中にこのベクターを導入でき、このような方法論はSambrookら(編)、分子クローニング;実験室マニュアル、第3版、Cold Spring Harbor、(2001);及びAusubel,F.M.(編)、分子生物学の現在のプロトコル、John Wiley & Sons(1995)に記載のものなどである。ポリペプチドをコードする核酸は、発現ベクター、又は核酸が転写及び翻訳制御配列(プロモーター配列、転写終結配列など)に作動可能に連結されるようなベクター中に挿入され得る。発現ベクター及び発現制御配列は、使用される発現宿主細胞に適合するように一般的に選択される。
本明細書に記載の宿主におけるポリペプチドの発現は、コドン最適化によってさらに改善され得る。例えば、あまり一般的でないコドンをより一般的なコドンで変更することは、mRNAの半減期に影響するか、メッセージの翻訳を妨害する二次構造を導入することによりその構造を変え得る。コード領域の全部又は一部は、最適化され得る。場合によって、発現の所望の調節は、本質的に全遺伝子を最適化することによって達成される。他の場合では、所望の調節は、遺伝子の配列の全部ではないが、一部を最適化することによって達成される。
任意のコード配列のコドン使用は、所望の特性、例えば、特定の細胞型における高レベル発現を達成するように調整できる。そのような最適化のための開始点は、100%共通コドンを有するコード配列、又は共通コドンと非共通コドンの混合物を含有するコード配列であり得る。
それらのコドン使用が異なる2以上の候補配列を、それらが所望の特性を有するかどうかを決定するために作製し試験することができる。候補配列はコンピュータを用いることにより評価して、サイレンサー又はエンハンサーなどの調節エレメントの存在を検索し、及びコドン使用の変更によってそのような調節エレメントに変換できる可能性のあるコード配列の領域の存在を検索できる。追加の基準は、特定のヌクレオチド、例えば、A、C、G又はUの濃縮、特定のアミノ酸のコドンバイアス、又は特定のmRNAの二次若しくは三次構造の有無を含み得る。候補配列への調整は、このような基準のいくつかに基づいて行うことができる。
特定の実施形態において、コドン最適化された核酸配列は、コドン最適化されていない核酸配列が発現したレベルの約110%、約150%、約200%、約250%、約300%、約350%、約400%、約450%、又は約500%であるレベルで、そのタンパク質を発現することができる。
本技術の組み換えポリペプチドをコードする核酸に加えて、本技術の発現ベクターは、核酸(複数可)の転写又は翻訳を制御するプロモーター、エンハンサー又は他の発現制御エレメントなどの、宿主細胞におけるタンパク質の発現を制御する調節配列をさらに保有し得る。このような調節配列は、当技術分野で公知である。調節配列の選択を含む発現ベクターの設計が、形質転換される宿主細胞の選択、所望のタンパク質の発現レベルなどの要因に依存し得ることは、当業者には理解される。加えて、本技術の組み換え発現ベクターは、宿主細胞におけるベクターの複製を調節する配列(例えば、複製起点)及び選択マーカー遺伝子などの、追加配列を保有し得る。
様々な態様において、少なくとも1つの発現カセットは、本明細書で上述したウリジンジホスホグリコシルトランスフェラーゼ(UDP−グリコシルトランスフェラーゼ又はUGT)及びスクロース合成酵素(SUS)を含むが、これらに限定されない少なくとも1種類の酵素をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列を含み得る。一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、少なくとも1つのUGT配列を含む第1の発現カセット及び少なくとも1つのSUS配列を含む第2の発現カセットを含み得る。別の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、少なくとも1つのUGT配列及び少なくとも1つのUSU配列の両方を含む1つの発現カセットを含み得る。
様々な他の態様において、UGT及び/又はSUS配列の発現の程度は、UGT配列の複数のコピー及び/又はSUS配列の複数のコピーを組み込むことによって調節され得る。一態様において、宿主細胞を形質転換するために使用される少なくとも1つの発現カセットは、複数コピーのUGT配列及び/又は複数コピーのSUS配列を含む単一の発現カセットを含み得る。別の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、単一コピーのUGT配列を含む複数コピーの第1のカセット及び単一コピーのSUS配列を含む複数コピーの第2のカセットを含み得る。
一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、UGT76G1酵素(配列番号9)をコードする1コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列(配列番号10)を含み得る。他の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、2コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、3コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、4コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、5コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、6コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、7コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、8コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、9コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列、又は10コピーのUGT76G1ヌクレオチド配列を含み得る。
一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、HV1酵素(配列番号7)をコードする1コピーのHV1ヌクレオチド配列(配列番号8)を含み得る。他の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、2コピーのHV1ヌクレオチド配列、3コピーのHV1ヌクレオチド配列、4コピーのHV1ヌクレオチド配列、5コピーのHV1ヌクレオチド配列、6コピーのHV1ヌクレオチド配列、7コピーのHV1ヌクレオチド配列、8コピーのHV1ヌクレオチド配列、9コピーのHV1ヌクレオチド配列を、又は10コピーのHV1ヌクレオチド配列を含み得る。
一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、GCW61細胞壁タンパク質(配列番号3)と融合されるUGT76G1酵素をコードする1コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列(配列番号4)を含み得る。他の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、2コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列、3コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列、4コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列、5コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列、6コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列、7コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列、8コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列、9コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列を、又は10コピーのUGT76G1−GCW61ヌクレオチド配列を含み得る。
一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、HV1−GCW61酵素(配列番号1)をコードする1コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列(配列番号2)を含み得る。他の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、2コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、3コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、4コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、5コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、6コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、7コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、8コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、9コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列、又は10コピーのHV1−GCW61ヌクレオチド配列を含み得る。
一態様において、少なくとも1つの発現カセットは、mbSUS1酵素(配列番号11)をコードする1コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列(配列番号12)を含み得る。他の態様において、少なくとも1つの発現カセットは、2コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、3コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、4コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、5コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、6コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、7コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、8コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、9コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列、又は10コピーのmbSUS1ヌクレオチド配列を含み得る。
一態様において、発現カセットは、本明細書で上述したUGT76G1、HV1、又はEUGT11から選択されるUGT酵素をコードする単一UGT配列をコードするヌクレオチド配列の1以上のコピーを含み得る。別の態様において、発現カセットは、UGT76G1、HV1、EUGT11、及びそれらの任意の組み合わせから選択される2種以上のUGT酵素の1以上のコピーを含み得る。この他の態様において、形質転換宿主細胞は、必要に応じて2種以上のUGT酵素を発現し得る。
一態様において、発現ベクターは、本明細書で上述したUGT76G1、HV1、若しくはEUGT11から選択されるUGT酵素をコードする単一UGT配列、又はmbSUS1酵素をコードする単一mbSUS1配列をコードする1コピーのヌクレオチド配列を含有する複数の発現カセットを含有し得る。形質転換後に、複数の発現カセットは、形質転換宿主細胞のゲノム中に組み込まれ得る。
ステビオールグリコシドを生成する方法
様々な態様において、本明細書に上述した全細胞触媒を用いて、本明細書に開示される方法に従って、基質から所望のステビオールグリコシド化合物を生成することができる。図11は、一態様において、全細胞触媒を用いるステビオールグリコシド化合物の生成方法を説明するブロック図である。図11に示すように、本方法は、工程1102で、形質転換宿主細胞内で少なくとも1つのUGT酵素(UGT76G1、HV1、及び/又はEUGT11)及びSUS酵素(mbSUS1)をコードするヌクレオチド配列の発現を誘導することを含む。UGT及びSUS配列の発現は、細胞表面上に提示される複数のUGT酵素及び全細胞触媒中のある量の細胞内SUS酵素によって特徴付けられる全細胞触媒をもたらす。
再び、図11に示すように、本方法は、工程1104で、ステビオールグリコシド基質、UDP又はUDP−グルコース、及びある量のスクロースを含む培地中で全細胞触媒を培養することをさらに含む。本明細書で前述したように、UGT酵素は、基質のグリコシル化を触媒して所望のステビオールグリコシド化合物を生成する。時間が経つにつれて、培地中に含まれる基質は所望のステビオールグリコシド化合物に変換され、これもまた培地中に含有される。
図10は、本方法に従って、培地中の全細胞触媒によって触媒され得る例示的な反応を示す。反応1において、培地中の基質(Reb A)は、ドナー化合物としてUDP−グルコースを用いてUGT酵素により触媒されるように、グリコシル化されてReb Dを生成し得る。反応2において、反応1のUDP副生成物は、培地中のスクロースと組み合わされて、反応1に従うReb Dの追加生成での使用のための追加のUDP−グルコースを再び作る。
再び、図11に示すように、所望のステビオールグリコシド化合物を生成するのに十分な培地中での滞留時間後に、所望のステビオールグリコシド化合物の少なくとも一部は、工程1106で全細胞触媒を含有する細胞培養から分離され得る。水溶液からタンパク質を分離する任意の公知の方法が、制限なく使用され得る。非限定的な一例では、所望のステビオールグリコシド化合物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法を用いて細胞培養物から分離され得る。
工程1102で誘導される形質転換宿主細胞は、本明細書で上述した材料及び方法のいずれかを用いて生成される形質転換宿主細胞のいずれかであり得る。形質転換宿主細胞を誘導する方法は、宿主細胞の種類、宿主細胞中に組み込まれる少なくとも1つの発現カセット中に含まれるプロモーター又は複数のプロモーター、及び任意の他の関連因子を含むが、これらに限定されない少なくともいくつかの因子のいずれか1以上に依存して変化し得る。非限定的な例として、形質転換宿主細胞が形質転換ピキア・パストリス株でありその中に導入された発現カセットがAOX1プロモーターを含んだ場合、それは、公知の方法に従って、AOX1プロモーターを介して発現を誘導するのに十分な量のメタノールによって誘導され得る。形質転換宿主細胞は、十分な量の少なくとも1つのUGT酵素及びSUS酵素が生成されることを確実にするために、制限なく、任意の適切な期間、誘導され得る。様々な態様において、形質転換宿主細胞は、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも4時間、少なくとも6時間、少なくとも8時間、少なくとも10時間、少なくとも12時間、少なくとも16時間、少なくとも20時間、少なくとも24時間、少なくとも30時間、少なくとも36時間、少なくとも42時間、少なくとも48時間、少なくとも60時間、又は少なくとも72時間、UGT及びSUS酵素を発現するために誘導され得る。
一態様において、工程1102から得られた全細胞触媒は、グリコシル化される基質を含有する培地中に移されて、本明細書で上述した反応に従って、所望のステビオールグリコシド化合物を生成し得る。一態様において、全細胞触媒は、培地を含有するインビトロ反応系に導入され得る。任意の既知のインビトロの反応系及び培地が、制限なく、本明細書に記載の方法で使用され得る。一態様において、インビトロの反応系及び培地は、宿主細胞の種類、所望のステビオールグリコシド化合物の生成規模、全細胞触媒によって触媒される特定のグリコシル化反応、及び任意の他の関連因子を含むが、これらに限定されない少なくともいくつかの因子のいずれか1以上に基づいて選択され得る。非限定的な例として、全細胞触媒が、本明細書で上述した形質転換ピキア細胞である場合、形質転換されたピキア細胞は、振盪インキュベーター又は発酵槽中で、基質を含有する培地中に懸濁され得る。
任意の公知の培地を用いて、制限なく、基質と共に全細胞触媒を培養することができる。様々な態様において、培地の組成は、宿主細胞の種類、全細胞触媒によって触媒される特定のグリコシル化反応、及び任意の他の関連因子を含むが、これらに限定されない少なくともいくつかの因子のいずれか1以上に依存して変化し得る。一態様において、培地は、基質、スクロース、UDP−グルコース、及びUDPを含み得る。別の態様において、培地は、全細胞触媒の生存能力を維持するか、そうでなければ、所望のステビオールグリコシド化合物の生成を容易にするための追加の化合物を含み得る。適切な追加の化合物の非限定的な例として、リン酸カリウム緩衝液、酸又は塩基などのpH調整化合物、MgCl、及び任意の他の適切な追加の化合物が挙げられる。
全細胞触媒は、十分な量の所望のステビオールグリコシド化合物が生成されることを確実にするために、制限なく、任意の適切な期間、基質を含有する培地とインキュベートされ得る。様々な態様において、全細胞触媒は、少なくとも1時間、少なくとも2時間、少なくとも4時間、少なくとも6時間、少なくとも8時間、少なくとも10時間、少なくとも12時間、少なくとも16時間、少なくとも20時間、少なくとも24時間、少なくとも30時間、少なくとも36時間、少なくとも42時間、少なくとも48時間、少なくとも60時間、又は少なくとも72時間、培地中でインキュベートされ得る。
本方法の工程1104で培地中に含まれる基質は、UGT酵素の種類及び生成される特定のステビオールグリコシド化合物に応じて選択され得る。一態様において、基質は、ルブソシド、レバウジオシドKA、ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドD、及びレバウジオシドEの任意の1以上から選択され得る。図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hに示すように、これらの基質は、模式的に示された反応のいずれか1以上に従ってグリコシル化されてレバウジオシドKA、レバウジオシドA、レバウジオシドD、レバウジオシドE、及びレバウジオシドMを含むが、これらに限定されない所望のステビオールグリコシド化合物を生成し得る。開示された方法で使用され得る基質及び全細胞触媒の特定の組み合わせは、本明細書の以下に、より詳細に記載される。
ステビオシドからレバウジオシドAを生成する方法
開示した方法を用いて、ステビオシド基質からレバウジオシドAを合成できる。本方法は、レバウジオシドAを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する誘導細胞をステビオシド基質と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応1に従ってステビオシドに共有結合されてレバウジオシドAを生成する。一態様において、全細胞触媒はピキア・パストリスの誘導G/K4S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドDからレバウジオシドMを生成する方法
開示した方法を用いて、レバウジオシドDからレバウジオシドMを合成できる。本方法は、レバウジオシドMを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する誘導細胞をレバウジオシドD基質と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応3に従ってレバウジオシドDに共有結合されてレバウジオシドMを生成する。一態様において、全細胞触媒はピキア・パストリスの誘導G/K4S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドEからレバウジオシドDを生成する方法
開示した方法を用いて、レバウジオシドEからレバウジオシドDを合成できる。本方法は、レバウジオシドDを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する誘導細胞をレバウジオシドE基質と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応2に従ってレバウジオシドEに共有結合されてレバウジオシドDを生成する。一態様において、全細胞触媒はピキア・パストリスのG/K4S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドAからレバウジオシドDを生成する方法
開示した方法を用いて、レバウジオシドAからレバウジオシドDを合成できる。本方法は、レバウジオシドDを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する誘導細胞をレバウジオシドA基質と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応4に従ってレバウジオシドAに共有結合されてレバウジオシドDを生成する。一態様において、全細胞触媒はピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
ステビオシドからレバウジオシドEを生成する方法
開示した方法を用いて、ステビオシド基質からレバウジオシドEを合成できる。本方法は、レバウジオシドEを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する誘導細胞をステビオシド基質と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応5に従ってステビオシドに共有結合されてレバウジオシドEを生成する。一態様において、全細胞触媒はピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
ステビオシド及び/又はレバウジオシドAからレバウジオシドMを生成する方法
開示した方法を用いて、ステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質からレバウジオシドMを合成できる。本方法は、レバウジオシドMを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する第1の誘導細胞;並びにある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する第2の誘導細胞を含む誘導細胞をステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質(複数可)と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応5、2及び3並びに/又は反応1、4、及び3に従って、ステビオシド及び/又はレバウジオシドAに共有結合されてレバウジオシドMを生成する。一態様において、第1の誘導細胞はピキア・パストリスのG/K4S2株であり得、第2の誘導細胞はピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
レバウジオシドKAからレバウジオシドEを生成する方法
開示した方法を用いて、レバウジオシドKAからレバウジオシドEを合成できる。本方法は、レバウジオシドEを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する誘導細胞をレバウジオシドKA基質と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応6に従ってレバウジオシドKAに共有結合されてレバウジオシドEを生成する。一態様において、全細胞触媒はピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
ルブソシドからレバウジオシドKA及びレバウジオシドEを生成する方法
開示した方法を用いて、ルブソシド基質からレバウジオシドKA及びレバウジオシドEを合成できる。本方法は、レバウジオシドKAを生成するのに十分な時間、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する誘導細胞をルブソシド基質と培養することを含み、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応7に従ってルブソシドに共有結合されてレバウジオシドKAを生成する。さらに、グルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応6に従ってレバウジオシドKAに共有結合されてレバウジオシドEを生成する。一態様において、全細胞触媒はピキア・パストリスのG/H5S2株であり得、培地はリン酸カリウム緩衝液、MgCl、スクロース、UDP又はUDPグルコース、及びそれらの任意の組み合わせをさらに含み得る。
一態様において、所望のステビオールグリコシド化合物を生成するために実施される反応は、インビトロ反応器中に別々の量の全細胞触媒を導入し、所望のステビオールグリコシド化合物を含有するインビトロ反応器から別々の量の培養物を除去することと本明細書で定義される、バッチ法で実行され得る。この態様において、所望のステビオールグリコシド化合物の少なくとも1つの別々のバッチが生成されるか、又はこのバッチ法を培地の複数回交換によって繰り返して所望のステビオールグリコシド化合物の複数の別々のバッチを生成し得る。別の態様において、所望のステビオールグリコシド化合物を生成するために実施される反応は、インビトロ反応器内で全細胞触媒のコロニーを維持し、かつ所望のステビオールグリコシド化合物を含有するある量の培地を連続除去しながら基質を含有するある量の培地を連続導入することと本明細書で定義される、連続供給方法で実行できる。両方の態様において、バッチ又は連続供給生物生成方法の任意の公知の方法が、制限されることなく使用され得る。
様々な態様において、ステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質からのレバウジオシドMの生成などの、複数のグリコシル化反応を含むそれらの生成方法について、全ての反応は、本明細書で上述したように、同じインビトロ反応器内で実施され得る。別の態様において、複数のグリコシル化反応のそれぞれは、少なくとも2つの相互接続されたインビトロ反応器の一方で実施され得、ここで中間生成物を含有する細胞培養物が第1の反応器から第2反応器に移され得る。
非限定的な例として、開示した方法を用いて、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応1、4、及び3に従って、3つの別々のインビトロ反応器内でステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質からレバウジオシドMを合成できる。第1の反応器は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する全細胞触媒を含有し得る。第2の反応器は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する全細胞触媒を含有し得る。第3の反応器は、レバウジオシドMを生成するのに十分な時間、ステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質を含む培地と共に、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する全細胞触媒を含有し得、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応1、4、及び3に従ってステビオシド及び/又はレバウジオシドAに共有結合されてレバウジオシドMを生成する。第1の反応器は、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応1を実施して、ステビオシド基質からレバウジオシドAを生成できる。第2の反応器は、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応4を実施して、第1の反応器から移されたレバウジオシドAからレバウジオシドDを生成できる。第3の反応器は、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応3を実施して、第2の反応器から移されたレバウジオシドDからレバウジオシドMを生成できる。
非限定的な例として、開示した方法を用いて、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応5、2、及び3に従って、3つの別々のインビトロ反応器内でステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質からレバウジオシドMを合成できる。第1反応器は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(HV1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する全細胞触媒を含有し得る。第2の反応器は、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する全細胞触媒を含有し得る。第3の反応器は、レバウジオシドMを生成するのに十分な時間、ステビオシド及び/又はレバウジオシドA基質を含む培地と共に、ある量のUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT76G1)及びある量のスクロース合成酵素(mbSUS1)を発現する全細胞触媒を含有し得、ここでグルコースは図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応5、2、及び3に従ってステビオシドに共有結合されてレバウジオシドMを生成する。第1の反応器は、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応5を実施して、ステビオシド基質からレバウジオシドEを生成できる。第2の反応器は、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応2を実施して、第1の反応器から移されたレバウジオシドEからレバウジオシドDを生成できる。第3の反応器は、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応3を実施して、第2の反応器から移されたレバウジオシドDからレバウジオシドMを生成できる。
この非限定的な例において、各反応器は、各反応器の生成物の生成を高めるように個々に調整される反応条件を提供し得る。個々に調整され得る反応条件の非限定的な例として、pH、温度、攪拌、培地の組成、全細胞触媒の密度、及び他の関連する反応条件が挙げられる。加えて、各全細胞触媒の構成は、各反応器の生成物の生成を高めるために個々に調製され得る。各全細胞触媒の構成を調節する方法の非限定的な例として、誘導時間の調節、形質転換宿主細胞の少なくとも1つの発現カセットにおけるUGT及び/又はSUS配列のコピー数の変更、宿主細胞の種類の変更、及び任意の他の適切な方法が挙げられる。
本開示は、以下の非限定的な実施例を考慮することによってより完全に理解されるであろう。
実施例
以下の実施例は、本開示の様々な態様を実証する。
実施例1:改変された全細胞触媒株を生成するためのピキア・パストリスの形質転換
全細胞触媒として使用するのに適するいくつかの改変されたピキア株を生成するためのピキア・パストリス細胞の形質転換を実証するために、以下の実験を実施した。
候補UGT遺伝子の全長DNA断片を、ピキア・パストリス細胞の形質転換に使用するために合成した。具体的には、cDNAをピキア・パストリス発現(Genscript、ニュージャージー州ピスカタウェイ)のためにコドン最適化して、2つのUDP−グリコシルトランスフェラーゼ配列HV1(配列番号8)及びUGT76G1(配列番号10)を生成した。FLAGタグを、α因子シグナルペプチドをコードするヌクレオチド配列とHV1(配列番号8)又はUGT76G1(配列番号10)をコードするヌクレオチド配列との間にインフレームで挿入した。加えて、ピキア細胞壁タンパク質をコードする遺伝子(GCW61、配列番号6)を、HV1又はUGT76G1配列のC末端にインフレームで挿入し、2つの融合遺伝子:α因子シグナルペプチド−Flag−HV1−GCW61及びα因子シグナルペプチド−Flag−UGT76G1−GCW61を生成した。合成した融合遺伝子を、変更されたピキア発現ベクター(pPICZα A、Invitrogen)であるpHKAベクター中にクローニングした。加えて、コドン最適化したスクロース合成酵素のcDNA(mbSUS1、配列番号12)をピキア発現ベクターpPICZα A(Invitrogen)中にクローニングした。このベクターにおいて、各発現カセットは、AOX1プロモーター、遺伝子及びAOX1転写ターミネーターを含有する。
複数コピーの発現カセットを作製するために、上記の構築物をBamHI及びBglIIで消化した。発現カセットを回収し、BamHI消化プラスミド中に挿入した。消化分析後に、5コピーのHV1発現カセットを有するプラスミド、4コピーのUGT76G1発現カセットを有するプラスミド、及び2コピーのmbSUS発現カセットを有するプラスミドを特定した。
直鎖状の発現プラスミドを公知の方法を用いてピキア・パストリス(GS115)細胞中に形質転換し、発現カセットをピキアゲノム中に組み込んだ。スクリーニング後に、表2にまとめたように、陽性株を特定した。
Figure 0006793957
実施例2:改変されたピキア・パストリス株G/K4S2を用いてレバウジオシドAを生成するためのステビオシドのグリコシル化
ステビオシド基質を用いる誘導G/K4S2細胞によるレバウジオシドAの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。ピキア・パストリス株G/K4S2の単一コロニーをバッフル付きフラスコ中のBMGY培地中に接種し、培養物が2〜6のOD600(対数期増殖)に達するまで、振盪インキュベーター(250〜300rpm)で28〜30℃で増殖させた。G/K4S2細胞を遠心分離により収集し、BMMY培地中で1.0のOD600に再懸濁して、発現を誘導した。発現の誘導を維持するため24時間毎に100%メタノールを、1%メタノールの最終濃度に、BMMY培地に添加した。誘導後72時間の時点で、G/K4S2細胞を遠心分離により収集し、以下に記載するようにグリコシル化活性分析に供した。
G/K4S2誘導細胞を、基質としてステビオシドを用いるグリコシル化活性についてアッセイした。誘導G/K4S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、3mg/mlのステビオシド(95%のステビオシドを含有するステビア抽出物、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDP−グルコース(UDPG)、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/K4S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。この反応系からの試料を、200μLの1−ブタノールで3回抽出した。試料のプールした抽出画分を、乾燥させ、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析のために80%メタノール中に溶解した。
HPLC分析を、四級ポンプ、温度制御カラムコンパートメント、オートサンプラー及びUV吸光度検出器を含むUPLC Ultimate 3000システム(Dionex、カリフォルニア州サニーベール)を用いて実行した。ガードカラムを有するSynergi Hydro−RPカラム(Phenomenex)を、プールした試料中のステビオールグリコシドの特徴付けのために用いた。水中のアセトニトリルを、HPLC分析でのイソクラティック溶出のために用いた。HPLC分析で使用した検出波長は、210nmであった。
図2Cは、誘導G/K4S2細胞の導入後24時間の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/K4S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドAのHPLC検出をまとめたグラフである。
この実験の結果は、レバウジオシドAを生成するための誘導G/K4S2細胞によるステビオシドの酵素的グリコシル化を実証した。
実施例3:改変されたピキア・パストリス株G/K4S2を用いてレバウジオシドMを生成するためのレバウジオシドDのグリコシル化
レバウジオシドD基質を用いる誘導G/K4S2細胞によるレバウジオシドMの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/K4S2の培養物中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/K4S2細胞をレバウジオシドD基質のグリコシル化についてアッセイした。誘導G/K4S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、0.5mg/mlのレバウジオシドD(純度98%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系中に導入した。誘導G/K4S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。
図3Cは、誘導G/K4S2細胞の導入後24時間の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/K4S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドMのHPLC検出をまとめたグラフである。
この実験の結果は、レバウジオシドMを生成するための誘導G/K4S2細胞によるレバウジオシドDの酵素的グリコシル化を実証した。
実施例4:改変されたピキア・パストリス株G/K4S2を用いてレバウジオシドDを生成するためのレバウジオシドEのグリコシル化
レバウジオシドE基質を用いる誘導G/K4S2細胞によるレバウジオシドDの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/K4S2の培養物中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/K4S2細胞をレバウジオシドE基質のグリコシル化についてアッセイした。誘導G/K4S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、3mg/mlのレバウジオシドE(95%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/K4S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。
図4Cは、誘導G/K4S2細胞の導入後24時間の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/K4S2細胞によって酵素的に生成されたレバウジオシドDのHPLC検出をまとめたグラフである。
この実験の結果は、レバウジオシドDを生成するためのG/K4S2細胞によるレバウジオシドEの酵素的グリコシル化を実証した。
実施例5:改変されたピキア・パストリス株G/H5S2を用いてレバウジオシドDを生成するためのレバウジオシドAのグリコシル化
レバウジオシドA基質を用いる誘導G/H5S2細胞によるレバウジオシドDの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/H5S2中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/H5S2細胞を、基質としてレバウジオシドAを用いるグリコシル化活性についてアッセイした。誘導G/H5S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、3mg/mlのレバウジオシドA(99%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/H5S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。比較のため、2つの追加の誘導ピキア・パストリス株:HV1配列のみを導入したH5株、及び空ベクターを導入したpHKA(対照)株について、類似したアッセイ及びHPLC分析を実行した。
図5C、5D、及び5Eは、誘導細胞の導入後24時間の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/H5S2細胞、誘導H5細胞、及び誘導pHKA細胞によりそれぞれ酵素的に生成されたレバウジオシドDのHPLC検出をまとめたグラフである。図5C及び5Dに示すように、誘導G/H5S2細胞(図5C)及び誘導H5細胞(図5D)の両方はレバウジオシドDを酵素的に生成するが、誘導G/H5S2細胞はより高いG/H5S2誘導活性を示し、誘導G/H5S2細胞におけるUGT−SUS結合システム(図10参照)の作製を示している。このUGT−SUS結合システムの結果として、誘導G/H5S2細胞は、図10に示すように、消費したUDPを再利用したが、さらなるレバウジオシドDの生成を可能にするためにさらなるUDPGが誘導H5細胞に添加された。誘導pHKA細胞によりレバウジオシドDが酵素的に生成されなかったことは、レバウジオシドDはHV1配列の非存在下で生成されないことを実証する。
この実験の結果は、レバウジオシドDを生成するためのG/H5S2細胞によるレバウジオシドAの酵素的グリコシル化を実証した。
実施例6:改変されたピキア・パストリス株G/H5S2を用いてレバウジオシドEを生成するためのステビオシドのグリコシル化
ステビオシド基質を用いるG/H5S2細胞によるレバウジオシドEの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/H5S2の培養物中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/H5S2細胞を、基質としてステビオシドを用いるグリコシル化活性についてアッセイした。誘導G/H5S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mmのMgCl、3mg/mlのステビオシド(95%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/H5S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。比較のため、空ベクターを導入したpHKA(対照)株について、類似したアッセイ及びHPLC分析を実行した。
図6C及び6Dは、誘導細胞の導入後24時間の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/H5S2細胞及び誘導pHKA細胞によりそれぞれ酵素的に生成されたレバウジオシドEのHPLC検出をまとめたグラフである。図6Cに示すように、誘導G/H5S2細胞は、レバウジオシドEを酵素的に生成する。図6Dに示すように、誘導pHKA細胞は、レバウジオシドEを生成できなかった。
この実験の結果は、レバウジオシドEを生成するためのG/H5S2細胞によるステビオシドの酵素的グリコシル化を実証した。
実施例7:改変されたピキア・パストリス株G/H5S2及びG/K4S2を用いてレバウジオシドMを生成するためのレバウジオシドAのグリコシル化
レバウジオシドA基質を用いる誘導G/K4S2細胞と誘導G/H5S2細胞の組み合わせによるレバウジオシドM及びレバウジオシドDの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/K4S2及びG/H5S2の培養物中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞を、基質としてレバウジオシドAを用いるグリコシル化活性についてアッセイした。誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、3mg/mlのレバウジオシドA(99%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。
図7D及び7Eは、誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞の導入後24時間(図7D)及び48時間(図7E)の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/K4S2細胞並びに誘導G/H5S2細胞により酵素的に生成されたレバウジオシドD並びにレバウジオシドMのHPLC検出をまとめたグラフである。
この実験の結果は、レバウジオシドMを生成するための誘導G/K4S2細胞と誘導G/H5S2細胞の組み合わせによるレバウジオシドAの酵素的グリコシル化を実証した。Reb D及びReb Mは、誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞によって生成され、反応に従うこの反応中のHV1及びUGT76G1のグリコシル化活性の両方を示す。図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応4に示すように、G/H5S2細胞はレバウジオシドA基質をレバウジオシドDへと最初に変換し、図9A、9B、9C、9D、9E、9F、9G、及び9Hの反応3に示すように、G/K4S2細胞はレバウジオシドDのレバウジオシドMへの変換を触媒する。
実施例8:改変されたピキア・パストリス株G/H5S2及びG/K4S2を用いてレバウジオシドMを生成するためのレバウジオシドAのグリコシル化−G/H5S2:G/K4S2比の影響
G/K4S2細胞及びG/H5S2細胞の異なる比での誘導G/K4S2細胞と誘導G/H5S2細胞の組み合わせによる、レバウジオシドA基質を用いるレバウジオシドM及びレバウジオシドDの酵素的生成の感受性を実証するために、以下の実験を実施した。G/H5S2:G/K4S2細胞のいくつかの比:2:1、1:1、1:2及び1:3について、実施例7の方法と類似した方法を使用して、基質としてレバウジオシドAを用いる誘導G/K4S2細胞と誘導G/H5S2細胞の組み合わせのグリコシル化活性を評価した。加えて、各G/H5S2:G/K4S2細胞比について、16時間、24時間、及び48時間の反応時間後に、この反応系から試料を抽出した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、全ての試料を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。
図8A及び8Bは、誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞の導入後様々な時点でインビトロ反応系から採取した、様々なG/H5S2:G/K4S2細胞比で誘導G/K4S2細胞並びに誘導G/H5S2細胞により酵素的に生成されたレバウジオシドD並びにレバウジオシドMそれぞれのHPLC検出をまとめたグラフである。図8Aに示すように、より高いG/H5S2:G/K4S2比は、より多くのReb Dの蓄積をもたらし得る。図8Bに示すように、より低いG/H5S2:G/K4S2比は、Reb Mへのより多くのReb Dの変換をもたらし得る。
この実験の結果は、レバウジオシドMを生成するためのG/K4S2細胞とG/H5S2細胞の組み合わせによるレバウジオシドAの酵素的グリコシル化が、G/H5S2:G/K4S2細胞比に影響されることを実証した。
実施例9:改変されたピキア・パストリス株G/H5S2及びG/K4S2を用いてレバウジオシドMを生成するためのステビオシドのグリコシル化
ステビオシド基質を用いる誘導G/K4S2細胞と誘導G/H5S2細胞の組み合わせによるレバウジオシドMの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/K4S2及びG/H5S2の培養物中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞を、基質としてステビオシドを用いるグリコシル化活性についてアッセイした。誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、1mg/mlのステビオシド(純度95%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞を、10及び24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。
図12C及び12Dは、誘導G/K4S2細胞及び誘導G/H5S2細胞の導入後10時間(図12C)及び24時間(図12D)の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/K4S2細胞並びに誘導G/H5S2細胞により酵素的に生成されたレバウジオシドD並びにレバウジオシドMのHPLC検出をまとめたグラフである。
この実験の結果は、レバウジオシドMを生成するための誘導G/K4S2細胞と誘導G/H5S2細胞の組み合わせによるステビオシドの酵素的グリコシル化を実証した。
実施例10:改変されたピキア・パストリス株G/H5S2を用いてレバウジオシドEを生成するためのレバウジオシドKAのグリコシル化
レバウジオシドKA基質を用いるG/H5S2細胞によるレバウジオシドEの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/H5S2の培養物中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/H5S2細胞を、基質としてレバウジオシドKAを用いるグリコシル化活性についてアッセイした。誘導G/H5S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、1mg/mlのレバウジオシドKA(98%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/H5S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。
図13Bは、誘導細胞の導入後24時間の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/H5S2細胞により酵素的に生成されたレバウジオシドEのHPLC検出をまとめたグラフである。図13Bに示すように、誘導G/H5S2細胞は、レバウジオシドEを酵素的に生成する。
この実験の結果は、レバウジオシドEを生成するためのG/H5S2細胞によるレバウジオシドKAの酵素的グリコシル化を実証した。
実施例10:改変されたピキア・パストリス株G/H5S2を用いてレバウジオシドKA及びレバウジオシドEを生成するためのルブソシドのグリコシル化
ルブソシド基質を用いるG/H5S2細胞によるレバウジオシドKAの酵素的生成を実証するために、以下の実験を実施した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、ピキア・パストリス株G/H5S2の培養物中で発現を72時間誘導し、誘導細胞を収集した。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、誘導G/H5S2細胞を、基質としてルブソシドを用いるグリコシル化活性についてアッセイした。誘導G/H5S2細胞(60 OD)を、50mMのリン酸カリウム緩衝液、pH7.2、3mMのMgCl、1mg/mlのルブソシド(98%、Blue California、カリフォルニア州)、1mMのUDP又はUDPG、及び250mMのスクロースを含有する200μlのインビトロ反応系で試験した。誘導G/H5S2細胞を、24時間28〜30℃で反応系中に維持し、その後、1−ブタノールを添加することによって反応を終了させた。実施例2に記載の方法と類似した方法を使用して、この反応系から試料を抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析に供した。
図14B及び14Cは、誘導細胞の導入後14及び24時間の時点でインビトロ反応系から採取した、誘導G/H5S2細胞により酵素的に生成されたレバウジオシドKAのHPLC検出をまとめたグラフである。図14B及び14Cに示すように、誘導G/H5S2細胞は、レバウジオシドKA及びレバウジオシドEを酵素的に生成する。生成されたレバウジオシドKAは、レバウジオシドEに変換され得る。
この実験の結果は、レバウジオシドKA及びレバウジオシドEを生成するためのG/H5S2細胞によるルブソシドの酵素的グリコシル化を実証した。
上記を考慮すると、本開示のいくつかの利点が達成され、他の有利な結果が得られることが分かるであろう。本開示の範囲から逸脱することなく、上記の方法及びシステムで様々な変更を行うことができるので、上記の説明に含まれ、添付の図面に示される全ての事項は、限定的な意味ではなく、例示として解釈されることが意図される。
本開示の要素又はその様々なバージョン、実施形態(複数可)若しくは態様を紹介する場合、冠詞「1つ(a)」、「1つ(an)」、「その」及び「前記」は、1以上の要素が存在することを意味することが意図される。「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する」という用語は、包括的であることが意図され、列挙した要素以外の追加要素が存在し得ることを意味する。

Claims (14)

  1. ステビオールグリコシドの生成のための全細胞触媒であって、細胞内に
    (a)発現されるとUDP−グリコシルトランスフェラーゼ(UGT)酵素が宿主細胞の表面に付着するように提示ポリペプチドがUGT酵素に融合されている融合タンパク質をコードする少なくとも1つの第1のヌクレオチド配列であって、前記融合タンパク質は、HVI UGT(配列番号7)が細胞壁タンパク質GCW61(配列番号5)に融合されている配列番号1に記載されるHVI−GCW61融合タンパク質、または配列番号1の融合タンパク質に対して少なくとも90%の同一性を有する配列番号1の融合タンパク質の機能的変異体である、少なくとも1つの第1のヌクレオチド配列と、
    (b)細胞内スクロース合成酵素(SUS)をコードする少なくとも1つの第2の配列と、
    を含むように少なくとも1つの発現カセットによって形質転換された宿主細胞である、全細胞触媒。
  2. 前記SUSが、シロイヌナズナ由来のSUS、ヤエナリ由来のSUSおよびそれらの機能的相同体のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の全細胞触媒。
  3. 前記SUSが、シロイヌナズナスクロース合成酵素1;シロイヌナズナスクロース合成酵素3およびヤエナリスクロース合成酵素(mbSUS1)のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の全細胞触媒。
  4. 前記宿主細胞が、アルクスラ種、カンジダ種、デバリオミセス種、ハンゼヌラ種、クルイベロミセス種、ムコール種、パキソレン種、ファフィア種、ピキア種、ロドスポリジウム種、サッカロマイセス種、サッカロミコプシス種、シュワニオミセス種、トリコスポロン種、トルロプシス種、ヤロウィア種、及びチゴサッカロマイセス種からなる群より選択される酵母細胞である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の全細胞触媒。
  5. 前記酵母細胞が、アルクスラ・アデニニボランス、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・ボイジニイ、カンジダ・ファマータ、カンジダ・マルトーサ、カンジダ・トロピカリス、カンジダ・ユティリス、カンジダ・シェハタエ、ハンゼヌラ・ポリモルファ、クリベロマイセス・マルキシアヌス、クリベロマイセス・ラクチス、パキソレン・タンノフィラス、ファフィア・ロドチーマ、ピキア・ギリエルモンデイ、ピキア・メタノリカ、ピキア・パストリス、ロドスポリジウム・トルロデス、サッカロマイセス・セレビシエ、サッカロマイセス・セレビシエの変異体のジアスタチクス、サッカロマイセス・ブラウディ、サッカロマイセス・ピリフォルミス、サッカロマイセス・バヤヌス、サッカロミコプシス・フィブリゲラ、シュワニオミセス・カステリ、シュワニオミセス・オクシデンタリス、トリコスポロン・クタネウム、ヤロウィア・リポリティカ、及びチゴサッカロミセス・ロウキシからなる群より選択される、請求項4に記載の全細胞触媒。
  6. 前記宿主細胞がピキア・パストリス細胞である、請求項1〜のいずれか1項に記載の全細胞触媒。
  7. 前記宿主細胞が、前記第1および第2のヌクレオチド配列のそれぞれを2コピー以上含むように形質転換されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の全細胞触媒。
  8. 前記宿主細胞が、5コピーの配列番号2に記載されるHV1−GCW61コード配列及び2コピーの配列番号12に記載されるmbSUS1コード配列を含む、請求項7に記載の全細胞触媒。
  9. 第1の全細胞触媒と第2の全細胞触媒とを含む全細胞触媒組成物であって、
    前記第1の全細胞触媒が、請求項8の全細胞触媒であり、
    前記第2の全細胞触媒が、4コピーの配列番号4に記載されるUGT76G1−GCW61コード配列と2コピーの配列番号12に記載されるmbSUS1コード配列とを含む形質転換されたピキア・パストリス宿主細胞である、
    全細胞触媒組成物。
  10. 開始ステビオールグリコシド基質から所望のステビオールグリコシドを生成する方法であって、前記開始ステビオールグリコシド基質とスクロースとUDPとUDP−グルコースとを含む培地中で請求項1〜8のいずれか1項に記載の全細胞触媒または請求項9の全細胞触媒組成物のいずれかを、前記培地中で前記開始ステビオールグリコシド基質が前記所望のステビオールグリコシドに変換されるような時間、インキュベートすることを含む、方法。
  11. 前記培地から前記所望のステビオールグリコシドを分離することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記所望のステビオールグリコシドが、レバウジオシドKA、レバウジオシドA、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドMおよびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択され、
    前記方法が、ルブソシド、レバウジオシドKA、ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドD、レバウジオシドEおよびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される開始ステビオールグリコシド基質をグリコシル化することを含む、
    請求項10または11に記載の方法。
  13. 請求項8の全細胞触媒が以下の変換のうちの1つを実行するために使用される、請求項12に記載の方法:
    (a)前記開始ステビオールグリコシド基質がレバウジオシドAであり、前記方法によって生成される前記所望のステビオールグリコシドがレバウジオシドDである;
    (b)前記開始ステビオールグリコシド基質がステビオシドであり、前記方法によって生成される前記所望のステビオールグリコシドがレバウジオシドEである;
    (c)前記開始ステビオールグリコシド基質がレバウジオシドKAであり、前記方法によって生成される前記所望のステビオールグリコシドがレバウジオシドEである;
    (d)前記開始ステビオールグリコシド基質がルブソシドであり、前記方法によって生成される前記所望のステビオールグリコシドがレバウジオシドKAである;または
    (e)前記開始ステビオールグリコシド基質がルブソシドであり、前記方法によって生成される前記所望のステビオールグリコシドがレバウジオシドEである。
  14. 請求項9の全細胞触媒組成物が使用され、前記開始ステビオールグリコシド基質がステビオシド、レバウジオシドAまたはそれらの任意の組み合わせを含み、前記方法によって生成される前記所望のステビオールグリコシドがレバウジオシドMである、請求項12に記載の方法。
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