JP6787502B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6787502B2
JP6787502B2 JP2019554060A JP2019554060A JP6787502B2 JP 6787502 B2 JP6787502 B2 JP 6787502B2 JP 2019554060 A JP2019554060 A JP 2019554060A JP 2019554060 A JP2019554060 A JP 2019554060A JP 6787502 B2 JP6787502 B2 JP 6787502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
operating frequency
threshold temperature
compressor
heat radiating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019554060A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019097562A1 (ja
Inventor
勇希 鳥井
勇希 鳥井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019097562A1 publication Critical patent/JPWO2019097562A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6787502B2 publication Critical patent/JP6787502B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/30Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring
    • F24F11/46Improving electric energy efficiency or saving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/50Control or safety arrangements characterised by user interfaces or communication
    • F24F11/61Control or safety arrangements characterised by user interfaces or communication using timers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/70Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof
    • F24F11/80Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the temperature of the supplied air
    • F24F11/86Control systems characterised by their outputs; Constructional details thereof for controlling the temperature of the supplied air by controlling compressors within refrigeration or heat pump circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

この発明は、空気調和機に関する。
従来、圧縮機の駆動装置に設けられた放熱板の温度が低下中か、上昇中かを判断して、圧縮機の上限運転周波数を設定する電装保護装置を備えた空気調和機があった(例えば、特許文献1)。電装保護装置は、放熱板の温度が上昇した場合に上限運転周波数を低下させる。また、放熱板の温度が低下した場合に上限運転周波数を上昇させる。そして、圧縮機は電装保護装置により設定された上限運転周波数に規制されて実際の運転周波数が制御される。つまり電装保護装置は、放熱板の温度が上昇した場合には上限運転周波数を低下させることで電子部品から放熱される最大熱量を低下させ、放熱板温度がオーバーシュートすることを抑制する。
国際公開第2003/083376号
しかしながら、運転周波数を上昇させた場合に電子部品から放熱された熱量は、放熱板に伝達されるまで時間がかかる。従来の空気調和機では、運転周波数を上昇させたあと電子部品から放熱された熱量が放熱板に伝達されていないにも関わらず電装保護装置が放熱板温度を検出して上限運転周波数を設定していた。このように設定された上限周波数で圧縮機を運転させると、熱量が放熱板に伝達された場合に放熱板の放熱能力が不足して放熱板温度がオーバーシュートするという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、圧縮機の運転周波数を上昇させた場合に放熱板温度がオーバーシュートすることを抑制できる空気調和機を得ることを目的とする。
本発明の空気調和機は、圧縮機が運転することで空調空間の熱交換を行う冷凍サイクル装置と、前記圧縮機を運転周波数で駆動させる制御装置と、前記制御装置に接続され、前記制御装置から発生する熱を放熱する放熱板と、前記放熱板の温度を検出する放熱板温度センサと、前記放熱板の温度が低い程大きい上昇幅で前記運転周波数を変化させる圧縮機制御部とを備えるものである。
本発明に係る空気調和機によれば、放熱板温度が低い程大きい上昇幅で圧縮機の運転周波数を上昇させ、放熱板温度が高い程小さい変化幅で運転周波数を変更させるため、放熱板温度の上昇量が抑制されてオーバーシュートを抑制できる。
実施の形態1における空気調和機の概略構成を示す構成図 実施の形態1における制御部の概略構成を示すブロック図 実施の形態1における放熱板温度の温度領域を示す図 実施の形態1における圧縮機制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態1における放熱板温度と運転周波数の時間変化のグラフを示す図 実施の形態1の変形例における圧縮機制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態2における放熱板温度の温度領域を示す図 実施の形態2における圧縮機制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態2における放熱板温度と運転周波数の時間変化のグラフを示す図 実施の形態3における放熱板温度の温度領域を示す図 実施の形態3における圧縮機制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態3における放熱板温度と運転周波数の時間変化のグラフを示す図 実施の形態4における放熱板温度の温度領域を示す図 実施の形態4における圧縮機制御部の動作を示すフローチャート
実施の形態1.
以下、本発明の空気調和機について説明する。図1は本発明の実施の形態1における空気調和機100の冷房運転時における概略構成を示す構成図である。空気調和機100は、室外機10、室内機20、及びリモコン30を備える。また、室内機20は内部に制御装置40を備える。室外機10及び室内機20の内部には、圧縮機11が運転することで空調空間の熱交換を行う冷凍サイクル装置1が設けられる。冷凍サイクル装置1を循環する冷媒の流れを図1の矢印で示す。
まず、室外機10、室内機20及び冷凍サイクル装置1の構成を説明する。
室外機10は、圧縮機11、室外熱交換器12、室外ファン13、膨張弁14、四方弁15、並びに室外温度センサ16及び室外熱交換器温度センサ17等の各温度センサを備える。また室内機20は、室内熱交換器21、室内ファン22、並びに室内温度センサ23及び室内熱交換器温度センサ24等の各温度センサを備える。このうち、圧縮機11、室外熱交換器12、膨張弁14、室内熱交換器21、及び四方弁15は順番に冷媒が流れる冷媒配管で接続され、冷媒の蒸発による吸熱と凝縮による放熱を利用する冷凍サイクル装置1が構成される。
室外ファン13、及び室内ファン22は、それぞれ室外熱交換器12、及び室内熱交換器21に対向して配置される。なお、室外機10及び室内機20に設けられる各温度センサとしては、サーミスタなどが用いられる。
リモコン30は、室内機20に接続される。リモコン30は、表示部31と、操作部32を備える。リモコン30と室内機20とは空気調和機100の運転状態を示す表示信号または使用者の操作に基づく操作信号を伝達できればよく、通信線により電気的に接続されている場合と、無線通信で接続される場合がある。
制御装置40は、例えば基板等のハードウェア又は集積回路で構成されて室内機20の内部に設けられる。この制御装置40は、インバータ41及び制御部50を備える。インバータ41は半導体素子を含む電子部品で構成される。この半導体素子は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)や、SiC(炭化ケイ素)を用いたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成される。半導体素子は発熱する部品であるため、インバータ41にはアルミニウムなど伝熱性がある金属材料で構成された放熱板42が熱的に接続される。また、放熱板42には放熱板温度センサ43が接続される。
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はマイクロコンピュータといった離散システムで構成することが可能である。図2は制御部50の構成を示すブロック図である。図2に基づいて制御部50の構成を説明する。制御部50は、通信部51、タイマー52、記憶部53、及び圧縮機制御部54を備える。制御部50は、室外機10及び室内機20に接続される。
次に、空気調和機100の動作を説明する。
圧縮機11は、吸入した低圧冷媒を圧縮し、高圧冷媒として吐出する。室外熱交換器12は、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する熱交換器である。膨張弁14は、高圧冷媒を減圧して低圧冷媒とする。膨張弁14としては、例えば開度を調節可能な電磁膨張弁などが用いられる。四方弁15は、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒流路内部を流れる冷媒の流れ方向を切替える。ここで、冷房運転とは、室内熱交換器21に低温低圧の冷媒を供給する運転のことであり、暖房運転とは、室内熱交換器21に高温高圧の冷媒を供給する運転のことである。室外温度センサ16は、外気温度Toを検出する。室外熱交換器温度センサ17は、室外熱交換器12の温度を検出する。
室内熱交換器21は、冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能する熱交換器である。室内ファン22は、室内熱交換器21に空気を送風する。室内熱交換器21では、冷媒回路内部を流れる冷媒と室内ファン22により送風された室内空気との熱交換が行われる。室内温度センサ23は、室内の温度を検出する。室内熱交換器温度センサ24は、室内熱交換器21の温度を検出する。
室外機10及び室内機20に設けられた温度センサの検出結果は、一定時間毎に制御部50に送信され、制御部50はこれら検出結果に応じて空気調和機100の動作を制御する。一定時間は例えば1分であり、予め設定される時間である。
冷房運転の場合は、四方弁15は図1に示す向きに設定される。冷房運転が開始されて圧縮機11が駆動すると、冷凍サイクル装置1の内部を冷媒が循環することにより、室外熱交換器12では室外空気と冷媒との熱交換が行われ、室内熱交換器21では室内空気と冷媒との熱交換が行われる。室内熱交換器21により熱交換された低温の空気は、室内ファン22により室内に向けて送風されるため、室内が冷房される。
リモコン30は、使用者による操作を受け操作信号を制御部50に送信する。例えば、使用者はリモコン30から空気調和機100の運転開始、停止または設定温度の入力等の操作を行う。リモコン30は、制御部50から送信された表示信号に基づいて表示部31に空気調和機100の運転状態を表示する。
次に、制御装置40について説明する。制御装置40に設けられたインバータ41は、制御部50から送信された駆動信号に基づいて半導体素子がスイッチングを繰り返すことにより圧縮機11を駆動する。このスイッチング動作により発生した熱は、インバータ41に接続された放熱板42を介して大気中へ放熱される。放熱板温度センサ43は、放熱板温度Thを検出して一定時間毎に制御部50に送信する。
制御部50は、リモコン30から送信された操作信号、室外機10及び室内機20に設けられた温度センサの検出結果、または放熱板温度センサ43の検出結果に基づいて空気調和機100を制御する。
通信部51は、リモコン30と表示信号または操作信号を相互に通信する。タイマー52は、圧縮機制御部54が圧縮機11を駆動させる経過時間をカウントする。
記憶部53は、室外機10及び室内機20に設けられた温度センサ及び放熱板温度センサ43により検出された温度を記憶する。また、記憶部53は、パラメータとして外気温度Toに対する閾温度T、圧縮機11の起動運転時間ts、放熱板温度Thに対する第一閾温度及び第二閾温度、並びに運転周波数の変化幅Δfを記憶する。
記憶部53に記憶されるパラメータについて説明する。
閾温度Tは放熱板温度Thの上昇を抑制する制御運転を行うか否かを判断する温度である。制御運転は、外気温度Toが閾温度T以上(To≧T)の場合に行われる運転である。外気温度Toが高くなるほど放熱板42から大気中に放熱できる熱量が減少するため、放熱板42の放熱能力は低下する。したがって、外気温度Toが高いほど放熱板温度Thのオーバーシュートが発生しやすい。閾温度Tとしては国際規格である46℃を設定して外気温度Toが高い場合に制御運転を行うものとする。
圧縮機制御部54は、空気調和機100の起動時に制御運転を行う。起動時は、圧縮機11が起動してから空調負荷に応じた運転周波数まで運転周波数fが上昇するまでの運転時である。この起動時の運転時間は起動運転時間tであり、使用者が設定した設定温度と室内温度との差または圧縮機11の容量等により決定される。起動時には運転周波数fの上昇量が大きいため放熱板温度Thの上昇量も大きくオーバーシュートが発生しやすい。このため、外気温度Toと室内温度の差、起動運転時間tsを決定して制御運転を行う。
次に、図3に基づいて第一閾温度、第二閾温度及び運転周波数fの変化幅Δfについて説明する。
第一閾温度を閾温度T1Lo、第二閾温度を閾温度T1Miとする。閾温度T1Miは閾温度T1Loよりも高く(T1Lo<T1Mi)設定される。これらの閾温度T1Lo及び閾温度T1Miは、放熱板温度Thに対する3つの温度領域を定義する。すなわち、放熱板温度Thが閾温度T1Lo未満(Th<T1Lo)の温度領域を第一アップ域、閾温度T1Lo以上かつ閾温度T1Mi未満(T1Lo≦Th<T1Mi)の温度領域を第二アップ域、閾温度T1Mi以上(Th≧T1Mi)の温度領域を禁止域とする。
変化幅Δfは、運転周波数fを変化させる幅である。変化幅Δfとして、第一上昇幅f1及び第二上昇幅f2が正の値で設定される。第一上昇幅f1は第一アップ域で周波数を上昇させる変化幅Δfである。第二上昇幅f2は第二アップ域で周波数を上昇させる変化幅Δfである。上昇幅f2は上昇幅f1よりも小さい周波数(f1>f2)として設定され、例えば上昇幅f1を10Hz、上昇幅f2を1Hzとして設定される。つまり、放熱板温度Thが高い程小さい変化幅Δfが設定される。なお、禁止域では変化幅Δfがゼロであり運転周波数fの上昇を禁止する。つまり、禁止域では運転周波数fを維持する。以上のように運転周波数fの変化幅Δfを設定することにより、放熱板温度Thが閾温度T1Lo以上である場合に、圧縮機制御部54は運転周波数fを上昇幅f1よりも小さい変化幅Δfで上昇させる。
圧縮機制御部54は、圧縮機11の運転周波数を決定してインバータ41を制御することで、圧縮機11を駆動させる。具体的には、圧縮機制御部54は、検出された外気温度To、室内温度または放熱板温度Thの情報に基づいて圧縮機11を運転する運転周波数fを決定し、決定した運転周波数fに応じた駆動信号をインバータ41に送信する。インバータ41は駆動信号に基づいてスイッチングを繰り返すことで、圧縮機11に電流を供給する。そして、電流が供給された圧縮機11は運転周波数fで駆動する。
次に、図4、図5に基づいて、起動時における圧縮機制御部54の詳細な動作を説明する。図4は圧縮機制御部54の動作を示すフローチャートである。図5は放熱板温度Th及び運転周波数fの時間変化のグラフを示す図である。
まず、使用者がリモコン30の操作により空気調和機100の運転を開始させると操作信号が制御部50に送信されて、図4に示す圧縮機制御部54の動作がスタートする。圧縮機制御部54は検出された外気温度Toを取得する。
ステップS1で圧縮機制御部54は、外気温度Toが46℃よりも高いか否かを判断する。外気温度Toが46℃よりも低い場合(ステップS1:No)、ステップS2に進み通常運転を行う。通常運転は、設定温度と室内温度との差から求められる空調負荷に基づいて圧縮機11の運転周波数fを決定する運転である。一方、外気温度Toが46℃よりも高い場合(ステップS1:Yes)、ステップS3に進む。
ステップS3で圧縮機制御部54は、圧縮機11の運転時間tが起動運転時間ts以上か否かを判断する。運転時間tは、圧縮機制御部54が圧縮機11を駆動させてからタイマー52がカウントした経過時間である。運転時間tが起動運転時間ts以上である場合(ステップS3:Yes)、圧縮機制御部54はステップS2に進み通常運転を開始する。運転時間tが起動運転時間ts以上でない場合(ステップS3:No)、圧縮機制御部54は放熱板温度Thを取得してステップS4に進む。
ステップS4で圧縮機制御部54は、放熱板温度Thが閾温度T1Loより小さい(Th<T1Lo)か否かを判断する。放熱板温度Thが閾温度T1Loより小さい場合(ステップS4:Yes)、つまり第一アップ域である場合、ステップS5に進む。第一アップ域で変化幅Δfは上昇幅f1が対応するため、圧縮機制御部54は運転周波数fを上昇幅f1で上昇させる。図5に示すように、起動時で放熱板温度ThはTh<T1Loを満たすため、運転周波数fを0から上昇幅f1だけ上昇させる。つまり、圧縮機制御部54は運転周波数f1で圧縮機11を動作させる。
圧縮機11が動作すると制御運転が開始されてタイマー52はカウントを開始し、ステップS9に進む。
ステップS9で圧縮機制御部54は、タイマー52のカウントを参照して圧縮機11が動作してから一定の動作時間を経過したか否かを判断する。動作時間は、圧縮機制御部54が決定した運転周波数fで圧縮機11を運転させてから再び放熱板温度Thを検出するまでの時間である。放熱板温度Thは動作時間に伴って一定時間毎に検出される。動作時間は各温度領域で異なる時間が設定される。第一アップ域では放熱板温度Thとオーバーシュートする温度との差が大きくオーバーシュートが発生しにくいため、動作時間は1分程度に設定される。
動作時間を経過しない場合(ステップS9:No)、ステップS9を繰り返す。動作時間を経過した場合(ステップS9:Yes)、ステップS3に戻る。
ステップS3に戻り、運転時間tが起動運転時間ts以上でない場合(ステップS3:No)、圧縮機制御部54は放熱板温度Thを取得してステップS4に進む。図5のt1では放熱板温度Thが閾温度T1Loに達しているため、圧縮機制御部54はステップS4でTh<T1Loでない(ステップS4:No)と判断してステップS6に進む。
ステップS6で圧縮機制御部54は、放熱板温度Thが閾温度T1Lo以上かつ閾温度T1Mi未満(T1Lo≦Th<T1Mi)であるか否かを判断する。放熱板温度ThがT1Lo≦Th<T1Miである場合(ステップS6:Yes)、つまり第二アップ域である場合、ステップS7に進む。第二アップ域では上昇幅f2が対応するため、圧縮機制御部54は、運転周波数fを上昇幅f2で上昇させる。t1で圧縮機制御部54は、運転周波数f1から上昇幅f2で上昇させるため、圧縮機11は運転周波数f1+f2で動作する。
ステップS7で圧縮機11が動作するとステップS9に進み、圧縮機制御部54は運転周波数f1+f2で圧縮機11が動作してから一定の動作時間を経過したか否かを判断する。第二アップ域では第一アップ域よりも放熱板温度Thが高くオーバーシュートが発生しやすいため、動作時間は第一アップ域の動作時間より短い時間に設定される。図5のt2で動作時間が経過すると、ステップS3へ戻る。t2で放熱板温度ThはT1Lo≦Th<T1Miであるため、圧縮機制御部54は運転周波数fを上昇幅f2で上昇させ、ステップS9へ進む。t3でも放熱板温度ThはT1Lo≦Th<T1Miであるため、t2の制御と同様に運転周波数fを上昇幅f2で上昇させる。以上のように、第二アップ域で圧縮機制御部54は、ステップS3、ステップS4、ステップS6、ステップS7及びステップS9を繰り返すことで運転周波数fを上昇幅f2ずつ段階的に上昇させる。
運転周波数fの上昇に伴い放熱板温度Thは上昇し、t4で閾温度T1Mi以上となる。このため、圧縮機制御部54はt4で放熱板温度Thを検出すると、ステップS4でTh<T1Loでない(ステップS4:No)と判断してステップS6に進む。さらに、圧縮機制御部54はステップS6で放熱板温度ThがT1Lo≦Th<T1Miでない(ステップS6:No)禁止域と判断して、ステップS8に進む。
ステップS8で圧縮機制御部54は運転周波数fの上昇を禁止して、現在の運転周波数fを維持したまま圧縮機11を動作させる。その後、ステップS9に進み、禁止域で圧縮機制御部54はステップS3、ステップS4、ステップS6、ステップS8及びステップS9を繰り返す。
以上のような実施の形態1における空気調和機100によれば、制御運転を行う場合に放熱板温度Thが低い程大きい変化幅Δfで運転周波数fを上昇させ、放熱板温度Thが高い程小さい変化幅Δfで運転周波数fを上昇させる。運転周波数fの変化幅Δfが小さい程放熱板温度Thの上昇量が小さくなり程放熱板温度Thの上昇が抑制される。したがって、オーバーシュートを抑制できる。
また、圧縮機制御部54は一定の動作時間で圧縮機11を動作させた後、放熱板温度Thを検出する。動作時間を設けることにより、圧縮機制御部54はインバータ41で発生した熱量が伝達された放熱板温度Thを検出するため、放熱板の放熱能力が不足してオーバーシュートすることを抑制できる。
また、放熱板温度Thが低い程大きい変化幅Δfで運転周波数fを上昇さることで圧縮機11の回転数を早く上昇させることができる。
また、放熱板温度Thが閾温度T1Mi以上である場合に運転周波数fを維持するため、放熱板温度Thの上昇を抑制してオーバーシュートを抑制できる。
また、放熱板温度Thの変化量が大きい圧縮機11の起動時に制御運転を適用するためオーバーシュートが発生する可能性が高い場合にオーバーシュートを抑制できる。
また、オーバーシュートすることで空気調和機100の運転が保護モードに切替わることが抑制されるため、圧縮機11、室外ファン13及び室内ファン22等の各装置の動作が制限されて空調能力が低下することを抑制できる。
また、動作時間は各温度領域で異なる時間が設定されるため、オーバーシュートが発生しにくい第一アップ領域では放熱板温度Thの検出回数を抑制して制御を簡素化することができる。また、第一アップ域よりもオーバーシュートが発生しやすい第二アップ域及び禁止域では検出回数を増加させることにより、放熱板温度Thの変化に応じた運転周波数fを設定してオーバーシュートを抑制することができる。
また、制御運転は外気温度Toが閾温度Tよりも高い場合に行う。このため、外気温度Toが高くオーバーシュートが発生しやすい場合に制御運転を行うことができる。また、外気温度Toが低くオーバーシュートが発生しにくい場合には通常運転を行うため、放熱板温度Thによって運転周波数fが制限されることなく制御運転よりも早く圧縮機11の回転数を上昇させることができる。
次に、実施の形態1の変形例を説明する。実施の形態1では、ステップS5又はステップS7で1つの運転周波数fを決定する空気調和機100について説明したが、実施の形態1の変形例では、運転周波数fを別の制御フローで決定する空気調和機100について説明する。図6はステップS5で圧縮機制御部54が実行する動作を示すフローチャートである。変形例では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1との同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
ステップS5で圧縮機制御部54は運転周波数fを上昇幅f1で上昇させると判断すると、図6の制御フローをスタートさせる。ステップS50では運転周波数fを上昇幅f1で上昇させステップS51に進む。その後、圧縮機制御部54は決定された運転周波数f+f1で上昇時間だけ圧縮機11を運転させる。上昇時間とは、圧縮機制御部54が決定した運転周波数fで圧縮機11を運転させる時間である。ステップS51では上昇時間が経過したか否かを判断する。ステップS51で上昇時間が経過した場合、ステップS52に進む。上昇時間が経過していない場合、ステップS51を繰り返す。
ステップS52で圧縮機制御部54は、運転周波数fを所定の回数上昇させたか否かを判断する。所定の回数は、ステップS50の制御フローをスタートしてから運転周波数fを上昇させた回数である。所定の回数上昇させた場合(ステップS52:Yes)、制御フローを終了する。その後、図4のステップS9移行を繰り返す。
ステップS52で所定の回数上昇させていない場合(ステップS52:No)、ステップS50に戻り運転周波数fを上昇幅f1で上昇させる。また、ステップS50からステップS52を繰り返す。
以上の動作により、圧縮機制御部54は動作時間の間に所定の回数だけ運転周波数を上昇させる。
ステップS7では、ステップS50で変化幅Δfを上昇幅f2に変更して実行する。
以上のような実施の形態1の変形例における空気調和機100では、運転周波数fを別の制御フローで決定するため、各温度領域における運転周波数fの制御を容易に変更できる。このため、異なる構成の空気調和機に対して動作が異なる制御運転を適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、閾温度T1Lo及び閾温度T1Miにより3つの温度領域が定義される空気調和機100について説明したが、実施の形態2ではさらに閾温度T1Hiを設けて4つの温度領域が定義される空気調和機100について説明する。実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1との同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
記憶部53は、実施の形態1のパラメータに加えて第三閾温度及び運転周波数の変化幅Δfを記憶する。図7に基づいて第三閾温度及び変化幅Δfについて説明する。第三閾温度は閾温度T1Hiとする。閾温度T1Hiは閾温度T1Miよりも高く(T1Mi<T1Hi)設定される。閾温度T1Hiは放熱板がオーバーシュートする温度である。放熱板温度Thの温度領域は、閾温度T1Lo、閾温度T1Mi及び閾温度T1Hiにより4つの温度領域が定義される。閾温度T1Mi以上かつ閾温度T1Hi未満(T1Mi≦Th<T1Hi)の温度領域を禁止域、閾温度T1Hi以上(Th≧T1Hi)の温度領域をダウン域とする。
変化幅Δfは、第一上昇幅f1、第二上昇幅f2及び降下幅fdが設定される。降下幅fdは負の値でありダウン域に設定される。つまりダウン域では降下幅fで運転周波数fを低下させる。以上のように運転周波数fの変化幅Δfを設定することにより、閾温度T1Lo以上である場合に、上昇幅f1より小さい変化幅で運転周波数fを変更させる。つまり、圧縮機制御部54は、放熱板温度ThがT1Lo≦Th<T1Miである場合に運転周波数fを上昇幅f2で上昇させ、閾温度T1Mi以上である場合に運転周波数fを維持または低下させる。
次に、図8、図9に基づいて、圧縮機制御部54の詳細な動作を説明する。図8は圧縮機制御部54の起動時における動作を示すフローチャートである。図9は放熱板温度Th及び運転周波数fの時間変化のグラフを示す図である。
実施の形態2では、ステップS1からステップS9までの動作は実施の形態1の動作と同様であり、ステップS20及びステップS21が追加される。
ステップS6で放熱板温度ThがT1Lo≦Th<T1Miでない場合(ステップS6:No)、ステップS20に進む。
ステップS20で圧縮機制御部54は、放熱板温度Thが閾温度T1Mi以上かつ閾温度T1Hi未満(T1Mi≦Th<T1Hi)であるか否かを判断する。放熱板温度ThがT1Mi≦Th<T1Hiである場合(ステップS20:Yes)、つまり禁止域である場合、ステップS8に進む。圧縮機制御部54は、運転周波数fの上昇を禁止して、現在の運転周波数fを維持する。図9のt4では放熱板温度Thが閾温度T1Mi以上であるため、圧縮機制御部54は運転周波数fを維持したまま圧縮機11を動作させる。その後、圧縮機制御部54はステップS9に進み、ステップS3からステップS9を繰り返す。
放熱板温度ThがT1Mi≦Th<T1Hiでない場合(ステップS20:No)、つまりダウン域である場合、ステップS21に進む。
ステップS21で圧縮機制御部54は、現在の運転周波数fから降下幅fdだけ低下させて運転周波数を決定する。図9の時間t6で圧縮機制御部54は、運転周波数f−fdで圧縮機11を動作させる。
ステップS5、ステップS7、ステップS8又はステップS21で圧縮機11が動作すると、圧縮機制御部54はステップS9に進み、ステップS3からステップS9を繰り返す。
以上のような実施の形態2における空気調和機100によれば、圧縮機制御部54は、実施の形態1の空気調和機100に加えて放熱板温度Thが閾温度T1Hi以上である場合、即ちオーバーシュートした場合に、運転周波数fを低下させることができる。運転周波数fが低い程、インバータ41から発生する熱量が減少して放熱板42に伝達される熱量が減少するため、放熱板温度Thの上昇は抑制される。このため、放熱板温度Thがオーバーシュートした場合に、放熱板温度Thを低下させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、圧縮機11の起動時に制御運転を適用する空気調和機100について説明したが、実施の形態3では、起動時及び定常時に適用する空気調和機100について説明する。定常時とは、起動運転時間tsを経過した後の運転時である。圧縮機11の運転周波数fは起動運転時間tsの間に空調負荷に応じた運転周波数まで上昇しているため、定常時では起動時よりも運転周波数fが安定している。実施の形態3では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1との同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
記憶部53は、定常時の閾値として実施の形態1のパラメータに加えて第四閾温度、第五閾温度及び変化幅Δfを記憶する。図10に基づいて各閾温度及び変化幅Δfについて説明する。第四閾温度を閾温度T2Lo、第五閾温度を閾温度T2Miとする。閾温度T2Loは閾温度T1Loよりも高い温度(T1Lo<T2Lo)であり、閾温度T2Miは閾温度T1Mi及び閾温度T2Loよりも高い温度(T1Mi<T2MiかつT2Lo<T2Mi)である。放熱板温度Thの温度領域は、閾温度T2Lo及び閾温度T2Miにより3つの温度領域が定義される。閾温度T2Lo未満(Th<T2Lo)の温度領域を第一アップ域、閾温度T2Lo以上かつ閾温度T2Mi未満(T2Lo≦Th<T2Mi)の温度領域を第二アップ域、閾温度T2Mi以上(Th≧T2Mi)の温度領域を禁止域とする。
変化幅Δfは、第三上昇幅f3及び第四上昇幅f4が正の値で設定される。第三上昇幅f3は第一アップ域に対する変化幅Δfである。第四上昇幅f4は第二アップ域に対する変化幅Δfである。上昇幅f4は上昇幅f3よりも小さい周波数(f3>f4)として設定される。以上のように運転周波数fの変化幅Δfを設定することにより、放熱板温度Thが閾温度T2Lo以上である場合に、圧縮機制御部54は運転周波数fを上昇幅f3よりも小さい上昇幅で上昇させる。
次に、図11、図12に基づいて、圧縮機制御部54の詳細な動作を説明する。図11は圧縮機制御部54の動作を示すフローチャートである。図12は放熱板温度Th及び運転周波数fの時間変化のグラフを示す図である。
ステップS1からステップS9までの動作は実施の形態1の動作と同様である。ステップS3で運転時間tが起動運転時間ts以上である場合(ステップS3:Yes)、定常時と判断されてステップS40に進む。定常時には、運転周波数fが上昇されているため運転周波数fの時間変化量が起動時よりも小さく放熱板温度Thが安定する。
ステップS40で圧縮機制御部54は、放熱板温度Thが閾温度T2Loより小さい(Th<T2Lo)か否かを判断する。放熱板温度Thが閾温度T2Loより小さい場合(ステップS40:Yes)つまり第一アップ域である場合、ステップS41に進む。第一アップ域でΔfは上昇幅f3が対応するため、圧縮機制御部54は運転周波数fを上昇幅f3で上昇させる。
ステップS41で圧縮機11が動作するとステップS45に進む。圧縮機制御部54はタイマー52のカウントを参照して圧縮機11が動作してから一定の動作時間を経過したか否かを判断する。動作時間を経過した場合(ステップS45:Yes)、ステップS46に進む。動作時間を経過しない場合(ステップS45:No)、動作時間を経過するまでステップS45を繰り返す。
ステップS46で圧縮機制御部54は、空気調和機100の運転を終了するか否かを判断する。運転の終了は、リモコン30から運転終了の信号を受信した場合や、予め設定された運転終了時刻に到達した場合、予め設定された運転時間を経過した場合等で判断される。運転を終了する場合(ステップS46:Yes)、圧縮機制御部54は圧縮機11の駆動を停止させて空気調和機100の運転を終了する。運転を終了しない場合(ステップS46:No)、圧縮機制御部54はステップS40へ戻る。
ステップS40でTh<T2Loでない場合(ステップS40:No)、ステップS42に進む。
ステップS42で圧縮機制御部54は、放熱板温度Thが閾温度T2Lo以上かつ閾温度T2Mi未満(T2Lo≦Th<T2Mi)であるか否かを判断する。放熱板温度ThがT2Lo≦Th<T2Miである場合(ステップS42:Yes)、つまり第二アップ域である場合、ステップS43に進む。第二アップ域にΔfは上昇幅f4が対応するため、圧縮機制御部54は、現在の運転周波数fから上昇幅f4で上昇させる。図12の時間tsでは放熱板温度ThがT2Lo≦Th<T2Miであるため、圧縮機制御部54は、現在の運転周波数fから上昇幅f4だけ上昇させた運転周波数fで圧縮機11を動作させる。その後、圧縮機制御部54はステップS9に進み、ステップS45以降の動作を繰り返す。
放熱板温度ThがT2Lo≦Th<T2Miでない場合(ステップS43:No)、ステップS44に進む。
ステップS44で圧縮機制御部54は、運転周波数fの上昇を禁止して、現在の運転周波数fを維持する。図12のt8では放熱板温度Thが閾温度T2Mi以上であるため、圧縮機制御部54は運転周波数fを維持したまま圧縮機11を動作させる。その後、圧縮機制御部54はステップS9に進み、ステップS45以降の動作を繰り返す。
以上のような実施の形態3における空気調和機100は、起動時及び定常時に制御運転を適用する。定常時では、閾温度T1Miよりも高い閾温度T2Mi未満である場合に、運転周波数fを上昇させる。定常時では起動時に比べて放熱板温度Thの上昇量が小さくオーバーシュートが発生しにくい。このため、定常時では閾温度T1Miよりも高い閾温度T2Miを設定して、オーバーシュートする温度と運転周波数fの上昇を禁止させる閾温度T2Miとの温度差を小さくする。このように閾温度T2Miを設けることにより、起動時では閾温度T1Mi以上で運転周波数fの上昇が禁止されるのに対し、定常時では放熱板温度Thが閾温度T1Mi以上の場合にも運転周波数fを上昇させることができる。つまり、定常時では起動時よりも高い運転周波数fで圧縮機11を運転することができる。
実施の形態3における空気調和機100によれば、定常時では起動時よりも高い運転周波数fで圧縮機11を運転することができる。したがって、定常時では起動時よりも空調能力を高めることができる。
また、定常時で放熱板温度Thが高い程放熱板温度Thの上昇が抑制されるため、オーバーシュートを抑制できる。
実施の形態4.
実施の形態2では、起動時に制御運転を適用する空気調和機100について説明したが、実施の形態4では、起動時及び定常時の両方に適用する空気調和機100について説明する。実施の形態4では、実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態2との同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態4に係る空気調和機100は、起動時に実施の形態2における動作を行った後、定常時にも制御運転を行う。制御運転では、実施の形態3に記載した第四閾温度及び第五閾温度に加えて、第六閾温度が設定されて4つの温度領域が定義される。
記憶部53は、定常時における閾値として実施の形態2及び実施の形態3のパラメータに加えて第六閾温度及び変化幅Δfを記憶する。図13に基づいて各閾温度及び変化幅Δfについて説明する。第六閾温度を閾温度T2Hiとする。閾温度T2Hiは閾温度T2Miよりも高く(T2Mi<T2Hi)設定される。閾温度T2Hiは放熱板がオーバーシュートする温度である。放熱板温度Thの温度領域は、閾温度T2Lo、閾温度T2Mi及び閾温度T2Hiにより4つの温度領域が定義される。閾温度T2Mi以上かつ閾温度T2Hi未満(T2Mi≦Th<T2Hi)の温度領域を禁止域、閾温度T2Hi以上(Th≧T2Hi)の温度領域をダウン域とする。
変化幅Δfは、第三上昇幅f3、第四上昇幅f4及び降下幅fdが設定される。降下幅fdは負の値でダウン域に設定される。つまりダウン域では降下幅fdで運転周波数fを低下させる。以上のように運転周波数fの変化幅Δfを設定することにより、閾温度T2Lo以上である場合に、上昇幅f3より小さい変化幅で運転周波数fを変更させる。つまり、圧縮機制御部54は、放熱板温度ThがT2Lo≦Th<T2Miである場合に運転周波数fを上昇幅f4で上昇させ、閾温度T2Mi以上である場合に運転周波数fを維持または低下させる。
次に、図14に基づいて、圧縮機制御部54の詳細な動作を説明する。図14は圧縮機制御部54の定常時における動作を示すフローチャートである。実施の形態2における圧縮機制御部54の動作が終了すると、実施の形態4の動作が開始される。また、ステップS40からステップS46までの動作は実施の形態3と同様である。
ステップS42で放熱板温度ThがT2Lo≦Th<T2Miでない場合(ステップS42:No)、ステップS50に進む。
ステップS50で圧縮機制御部54は、放熱板温度Thが閾温度T2Mi以上かつ閾温度T2Hi未満(T2Mi≦Th<T2Hi)であるか否かを判断する。放熱板温度ThがT2Mi≦Th<T2Hiである場合(ステップS50:Yes)、つまり禁止域である場合、ステップS44に進む。圧縮機制御部54は、運転周波数fの上昇を禁止して、現在の運転周波数fを維持する。
放熱板温度ThがT2Mi≦Th<T2Hiでない場合(ステップS50:No)、つまりダウン域である場合、ステップS51に進む。
ステップS51で圧縮機制御部54は、現在の運転周波数fから降下幅fdだけ低下させて運転周波数を決定する。圧縮機制御部54は、運転周波数f−fdで圧縮機11を動作させる。
ステップS41、ステップS43、ステップS44又はステップS51で圧縮機11が動作すると、圧縮機制御部54はステップS45以降の動作を繰り返す。
以上のような実施の形態4における空気調和機100によれば、放熱板温度Thが閾温度T1HiまたはT2Hi以上である場合、運転周波数fを低下させる。このため、放熱板温度Thがオーバーシュートした場合に、放熱板温度Thを低下させることができる。
また、起動時及び定常時に制御運転を適用する。このため、起動時または定常時で放熱板温度Thがオーバーシュートした場合に、運転周波数fを低下させて放熱板温度Thを低下させることができる。
なお、各温度領域に対応する変化幅Δfで運転周波数fを上昇させるものとしたが、放熱板温度Thが低い程大きい周波数で上昇させればよく、変化幅Δfを可変のパラメータとしても良い。例えば、第二アップ域において1回目は3Hz、2回目は2Hz、3回目は1Hzとして変化幅Δfを設定しても良い。これにより、放熱板温度Thが高くなる程上昇量が小さくなるため、オーバーシュートを抑制することができる。
また、第一アップ域では運転周波数f1まで一度に上昇させるものとしたが、動作時間をt1より短い時間に設定することで運転周波数fを段階的に上昇させても良い。空気調和機100の起動時には圧縮機11の吸入側と吐出が和の圧力差が大きくなり圧縮機11の運転周波数fを一度に上昇させると潤滑油が吐出したり圧縮機11の異常が発生する。第一アップ域で運転周波数fを段階的に上昇させることで圧力差が段階的に小さくなるため、上記のような異常の発生を抑制できる。
また、外気温度が46℃以上である場合に制御運転を行うものとしたが、外気温度に関わらず行っても良い。外気温度が低い場合でもインバータ41で発生した熱が放熱板42に伝達されてオーバーシュートする場合がある。外気温度に関わらず制御運転を行うことで、空気調和機100の設置環境に関わらずオーバーシュートの発生を抑制することができる。
また、閾温度、変化幅Δf、起動運転時間ts及び動作時間等のパラメータは予め実験又はシミュレーションで求められる値であり、空気調和機100を構成する部品や使用環境に応じて変更することができる。
また、動作時間は各温度領域で異なる時間に設定するとしたが、同じ時間に設定しても良い。これにより、異なる動作時間を設定するよりも簡単な制御にすることができる。
本発明に係る空気調和機は、家庭用、業務用等の空気調和機として広く利用することができる。
1 冷凍サイクル装置、10 室外機、11 圧縮機、12 室外熱交換器、13 室外ファン、14 膨張弁、15 四方弁、16 室外温度センサ、17 室外熱交換器温度センサ、20 室内機、21 室内熱交換器、22 室内ファン、23 室内温度センサ、24 室内熱交換器温度センサ、30 リモコン、31 表示部、32 操作部、40 制御装置、41 インバータ、42 放熱板、43 放熱板温度センサ、50 制御部、51 通信部、52 タイマー、53 記憶部、54 圧縮機制御部、100 空気調和機

Claims (9)

  1. 圧縮機が運転することで空調空間の熱交換を行う冷凍サイクル装置と、
    前記圧縮機を運転周波数で駆動させる制御装置と、
    前記制御装置に接続され、前記制御装置から発生する熱を放熱する放熱板と、
    前記放熱板の温度を検出する放熱板温度センサと、
    前記放熱板の温度が低い程大きい上昇幅で前記運転周波数を上昇させる圧縮機制御部と
    を備える空気調和機。
  2. 前記圧縮機制御部は、前記放熱板の温度が設定された第一閾温度未満である場合に前記圧縮機の前記運転周波数を第一上昇幅で上昇させ、前記第一閾温度以上である場合に前記運転周波数を前記第一上昇幅より小さい変化幅で変更させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記圧縮機制御部は、前記放熱板の温度が前記第一閾温度以上かつ、前記第一閾温度より高い第二閾温度未満である場合に前記運転周波数を前記第一上昇幅より小さい第二上昇幅で上昇させ、前記第二閾温度以上である場合に前記運転周波数を維持または低下させることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記圧縮機制御部は、前記放熱板の温度が前記第二閾温度以上かつ前記第二閾温度より高い第三閾温度未満である場合に前記運転周波数を維持し、前記第三閾温度以上である場合に前記運転周波数を低下させることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
  5. 前記圧縮機制御部は、前記圧縮機を起動してから設定された起動運転時間を経過した後に前記放熱板の温度が前記第二閾温度より高い第五閾温度未満である場合に前記運転周波数を上昇させ、前記第五閾温度以上である場合に前記運転周波数を維持または低下させることを特徴とする請求項3または4に記載の空気調和機。
  6. 前記圧縮機制御部は、前記第一閾温度よりも高く前記第五閾温度より低い第四閾温度が設定され、前記圧縮機を起動してから設定された起動運転時間を経過した後に前記放熱板の温度が前記第四閾温度未満である場合に前記運転周波数を第三上昇幅で上昇させ、前記第四閾温度以上かつ前記第五閾温度未満である場合に前記運転周波数を前記第三上昇幅より小さい第四上昇幅で上昇させることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記圧縮機制御部は、前記圧縮機を起動してから設定された起動運転時間を経過した後に前記放熱板の温度が前記第五閾温度以上かつ前記第五閾温度よりも高い第六閾温度未満である場合に前記運転周波数を維持し、前記第六閾温度以上である場合に前記運転周波数を低下させることを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
  8. 前記放熱板温度センサは、前記圧縮機制御部が前記運転周波数を決定してから動作時間を経過した後に前記放熱板の温度を検出することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の空気調和機。
  9. 外気温度を検出する室外温度センサを備え、
    前記外気温度が設定された閾温度以上である場合に、前記圧縮機制御部が前記放熱板の温度が低い程大きい上昇幅で前記運転周波数を上昇させることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の空気調和機。
JP2019554060A 2017-11-14 2017-11-14 空気調和機 Active JP6787502B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/040849 WO2019097562A1 (ja) 2017-11-14 2017-11-14 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019097562A1 JPWO2019097562A1 (ja) 2020-02-06
JP6787502B2 true JP6787502B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=66538559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019554060A Active JP6787502B2 (ja) 2017-11-14 2017-11-14 空気調和機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6787502B2 (ja)
WO (1) WO2019097562A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113390163A (zh) * 2020-03-13 2021-09-14 青岛海尔空调电子有限公司 压缩机升频的控制方法
CN113280488B (zh) * 2021-05-31 2023-04-25 广东美的制冷设备有限公司 空调器的控制方法、空调器及计算机存储介质

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03211363A (ja) * 1990-01-17 1991-09-17 Toshiba Corp 空気調和機
JPH0626695A (ja) * 1992-07-07 1994-02-04 Fujitsu General Ltd 空気調和機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019097562A1 (ja) 2020-02-06
WO2019097562A1 (ja) 2019-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10371407B2 (en) Air conditioning apparatus
JP2007010200A (ja) 空気調和機とその制御方法
US10724778B2 (en) Method for controlling a fan of a vapour compression system in accordance with a variable temperature setpoint
JP2018112334A (ja) 空気調和装置
JP6618609B2 (ja) 冷凍装置
JP2014169802A (ja) 空気調和装置
JP6787502B2 (ja) 空気調和機
WO2018164253A1 (ja) 空気調和装置
JP7030037B2 (ja) 空気調和機
EP3674621B1 (en) Air conditioner
AU2020438844B2 (en) Heat pump heat source device and heat pump water heater
CN112771314B (zh) 室外机、室内机以及空调机
JP2019086160A (ja) 空気調和装置
JP6972358B2 (ja) フリークーリングシステム
JP2010025374A (ja) 冷凍装置
JP2009243814A (ja) 空調システム
JPWO2017138133A1 (ja) 温冷水空調システム
KR100502304B1 (ko) 인버터압축기를 갖는 공기조화기 및 그 제어방법
JP6359181B2 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2021156975A1 (ja) 空気調和装置
JP6956903B2 (ja) 空気調和装置およびその制御方法
JP6275015B2 (ja) 鉄道車両用空調装置
WO2013172196A1 (ja) 空気調和装置
US12025328B2 (en) Outdoor unit of air-conditioning apparatus
KR20060082456A (ko) 인버터 공기조화기 및 그 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201012

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6787502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250