JP2007010200A - 空気調和機とその制御方法 - Google Patents

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【課題】 インバータ圧縮機を備えた空気調和機のサ−モオフ及びサーモオンの頻度を低減する。
【解決手段】 空調負荷の大きさを、室内吸込空気温度と室内設定温度の差ΔTが、予め定められている複数の温度領域のいずれに該当するかで判断し、前記判断の結果に基づいて圧縮機の駆動周波数の上限周波数を段階的に変化させる。すなわち、前記ΔTが前記温度領域の内のある温度領域に該当するときに設定される上限周波数を、ΔTが前記ある温度領域よりも低い温度領域に該当するときに設定される上限周波数よりも大きい周波数に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インバータ圧縮機を備えた空気調和機とその制御方法に係り、特に空気調和機の省エネルギ及び圧縮機の信頼性向上に関する。
従来のインバータ圧縮機を搭載した空気調和機の周波数制御では、設定温度と空気調和対象空間の室温の差を算出し、制御上設定された最大許容周波数及び最小許容周波数の制御値範囲で、空調負荷に応じて圧縮機の駆動周波数を決めて運転を実施する。このとき、インバータは、圧縮機が必要な空調負荷に対応する出力を出すための理想の周波数線を目指し、制御を行っている。
特許文献1には、インバータ駆動の能力可変圧縮機と商用電源駆動の能力固定圧縮機を備え、それら圧縮機の運転台数及び運転周波数を、空調負荷に応じて予め設定された複数のパターンのいずれかに切り替えて制御するとともに、商用電源の周波数が50Hzか60Hzかで、前記パターンを切り替える空気調和機の例が示されている。また、特許文献2には、インバータ駆動の圧縮機を備え、空調負荷と所定の運転周波数割付条件に応じて前記圧縮機の運転周波数を決定する空気調和機において、前記運転周波数割付条件には、運転開始から安定域に入るまでに適用されるものと、安定域に入った後の空調負荷が高負荷傾向の場合に適用されるものと、安定域に入った後の空調負荷が低負荷傾向の場合に適用されるものとの、互いに割付値の異なる3つがあり、状況に応じて運転周波数割付条件を選択する例が示されている。
特開平05−157374号公報(第3頁、図1、図4) 特開平05−346259号公報(第3、4頁、図4)
従来の周波数制御では、空調負荷に応じた出力の運転を実施しようとするが、空気調和機の設置環境によっては、空気調和機が吐出する空気がそのまま空気調和機に吸込まれるショ−トサーキットが発生し、吸込み空気温度で測定される室温に誤差を生じたり、空調負荷に対する空気調和機容量の不適(過大)等により、運転能力つまり実駆動周波数にハンチングが生じたりすることがある。
実駆動周波数がハンチングする結果、理想の周波数線に対し、実駆動周波数が高くなったり低くなったりしての変化が発生し、この変化が大きく(実駆動周波数絶対値が小さく)なった時に圧縮機停止(以後サ−モオフと称す)となる。言い換えると、実駆動周波数のハンチングにより、実駆動周波数が最小許容周波数を割り込むとサ−モオフが発生する。室温が設定温度に対して上昇(冷房の場合、暖房の場合は低下)すると圧縮機が再び起動される(以後サ−モオンと称す)。
圧縮機起動時はモ−タに負担がかかるから、上記現象にて、サ−モオフ及びサーモオンすなわち圧縮機の発停頻度が多くなると、電力の消費が増加する。また、圧縮機の発停頻度の増加は、圧縮機の信頼性の低下に繋がる。
前記特許文献1記載のものは、このような実駆動周波数がハンチングする場合については考慮されておらず、特許文献2記載のものも同様である。
本発明の課題は、実駆動周波数のハンチングに起因するサーモオフ、サーモオンの頻度を低減することである。
インバータ制御においては、圧縮機やモータの過回転による損傷を避けるために、最大許容周波数が設定され、圧縮機はある特定の回転数以上にはならないようになっているが、最大許容周波数以下であれば、実駆動周波数を抑制するようにはなっていない。
上記課題は、インバ−タ圧縮機に供給される電力の周波数の上限を規定する前記最大許容周波数と別に、インバ−タ圧縮機に供給される電力の周波数の上限を規定する上限周波数を設けるとともに、上限周波数に複数の段階を設け、空調負荷に応じて上限周波数を変化させることにより、空調負荷条件により生じる周波数のハンチングを抑制することが可能になる。
具体的には、上記課題は、空調負荷の大きさを判断し、判断の結果に基づいてインバータにより回転数制御される冷媒の圧縮機の駆動周波数の上限周波数を段階的に変化させるようにした空気調和機の制御方法により、解決される。
インバータ圧縮機の回転数は、空調負荷の大きさにより決められ、空調負荷が大きいときは大きい回転数に、空調負荷が小さくなると小さい回転数に、すなわち圧縮機の駆動周波数も低下する。
空調負荷が小さくなったとき、すなわち圧縮機の駆動周波数が低下したときに、同時に上限周波数を段階的に変化させて小さくすることにより、周波数のハンチングに伴う周波数の増大が前記上限周波数以下に抑制され、それに伴って、周波数のハンチングに伴う周波数の低下量も低減される。周波数のハンチングに伴う周波数の低下量が少なくなることにより、周波数が最小許容周波数を割り込んでサーモオフを招く頻度も少なくなる。
逆に空調負荷が増加したとき、すなわち圧縮機の駆動周波数が増加したときには、同時に上限周波数を段階的に変化させて大きくすることにより、上限周波数が、実駆動周波数が負荷に応じた値へ上昇する妨げになることが避けられる。
前記空調負荷の大きさは、空気調和の対象である空間の空気温度と目標空気温度の差ΔTが、予め定められている複数の温度領域のいずれに該当するかで判断され、前記ΔTが前記温度領域の内のある温度領域に該当するときに設定される上限周波数は、ΔTが前記ある温度領域よりも低い温度領域に該当するときに設定される上限周波数よりも大きい周波数に設定されるようにすればよい。
また、前記ΔTが前記温度領域の内の最も大きい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数に所定の周波数を加算して得られた周波数が新たな上限周波数として設定され、前記ΔTが前記温度領域の内の最も小さい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数から所定の周波数を減算して得られた周波数が新たな上限周波数として設定されるようにしてもよい。
さらに、空気調和機起動後、予め定めた時間が経過するまでは、上限周波数は、最大許容周波数若しくは設定可能な最大の上限周波数に設定されるようにすることが望ましい。
また、最大許容周波数と異なる上限周波数を設定する制御と、最大許容周波数と異なる上限周波数を設定せず、最大許容周波数を上限周波数とする制御を、外部からの入力信号で切り替える手順を備えるようにしてもよいし、外部から入力される指令信号に基づいて、上限周波数を変化させるようにしてもよい。
上記課題はまた、インバータにより回転数制御される圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮器と、前記凝縮器で生成された液冷媒と空気調和対象の空間の空気を熱交換させる熱交換器と、前記圧縮機をインバータ制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、空調負荷の大きさを判断する判断手段と、前記判断の結果に基づいて前記圧縮機の駆動周波数の上限周波数を段階的に変化させる上限周波数設定手段とを有してなる空気調和機によっても解決される。
前記判断手段は、空気調和の対象である空間の空気温度と目標空気温度の差ΔTが、予め定められている複数の温度領域のいずれに該当するかを判断するよう構成され、前記上限周波数設定手段は、ΔTが前記温度領域の内のある温度領域に該当するときに設定する上限周波数は、ΔTが前記ある温度領域よりも低い温度領域に該当するときに設定する上限周波数よりも大きい周波数に設定するよう構成されたものとすればよい。
前記上限周波数設定手段は、ΔTが前記温度領域の内の最も大きい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数に所定の周波数を加算して得られた周波数を新たな上限周波数として設定し、前記ΔTが前記温度領域の内の最も小さい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数から所定の周波数を減算して得られた周波数を新たな上限周波数として設定するよう構成されたものとしてもよい。
また、前記上限周波数設定手段は、空気調和機起動後、予め定めた時間が経過するまでは、前記判断手段の出力に関係なく、上限周波数を、最大許容周波数若しくは設定可能な最大の上限周波数に設定するよう構成されていることが望ましい。
さらに、前記上限周波数設定手段は、外部から入力される指令信号を受信する手段を備え、上限周波数制御を許可しない指令信号を受信したとき、上限周波数を最大許容周波数に固定し、上限周波数制御を許可する指令信号を受信したとき、上限周波数を前記判断手段の出力に基づいて段階的に変化させるよう構成されてもよいし、外部から入力される指令信号に基づいて、上限周波数を変化させるよう構成されていてもよい。
本発明によれば、圧縮機駆動周波数の上限周波数が空調負荷条件に応じて変更されるため、空調負荷条件により生じる実駆動周波数のハンチングが抑制され、圧縮機の発停頻度が減少する。その結果、無駄な空気調和機の発停が低減され、運転効率が向上するとともに、省エネルギ及び信頼性の向上の効果がある。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1を、図1に示す上限周波数制御フローチャートに基づいて説明する。なお、インバータ圧縮機を回転数制御するインバータ駆動制御装置にはマイクロコンピュータが内装されており、本発明に係る上限周波数制御は、制御手段として前記マイクロコンピュータに格納されたソフトウエア(制御プログラム)により実行される。
前記インバータ駆動制御装置には外部から信号を入力する信号入力手段が設けられ、この信号入力手段を介して、前記ソフトウエア(制御プログラム)に各種制御コマンドや制御パラメータ、あるいは各種センサの出力を入力あるいは追加付与できるようにしてある。制御コマンドとしては、例えば、上限周波数制御許可あるいは上限周波数制御不許可が入力される。
また、前記ソフトウエアには、空調負荷の大きさを判断する判断手段を構成する部分、この判断手段の出力や制御コマンドを入力として上限周波数を段階的に変化させる上限周波数設定手段を構成する部分、各種センサからの入力や制御コマンドに基づいて駆動周波数を設定する部分などが含まれている。
以下、インバータ圧縮機を備えた空気調和機の上限周波数制御の例を図1に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施の形態では、空調負荷の大きさを判断するための判断基準として、室内吸込み空気温度と室内設定温度の差ΔTに対して、4℃よりも高い温度領域、4℃以下で2℃よりも高い温度領域、2℃以下の三つの温度領域が設定されている。
空気調和機の電源が投入される(ステップ101)と、まず、上限周波数制御が許可されているかどうかが判断される。上限周波数制御が許可されていない場合、通常制御(上限周波数を適用しない制御)(ステップ103)に進み、所定時間経過ごとにステップ102に戻る。
上限周波数制御が許可されている場合、上限周波数Hzjが、最大許容周波数(以下、最大周波数という)Hzmaxに設定され(ステップ104)、次いでAタイマが起動される(ステップ105)。運転開始直後は空調負荷の状態が予測できないため、ある一定時間T、本実施の形態では30分間、上限周波数Hzjを最大周波数Hzmaxに近い値(本実施の形態では最大周波数Hzmax)にして運転する。Aタイマは30分間に設定され、タイマ起動後30分経過すると(ステップ106)、ステップ107に進む。
ステップ107では、冷房運転中か否かが判断される。冷房運転中の場合はステップ108に進んで、ΔT=室内吸込空気温度―室内設定温度の演算でΔTが算出される。一方、冷房運転中でない場合、つまり暖房運転の場合はステップ109に進んで、ΔT=室内設定温度―室内吸込空気温度の演算でΔTが算出される。室内吸込空気温度や室内設定温度はそれぞれ、温度センサの出力、制御パラメータとして入力されているデータが読み込まれる。
ΔTが算出されたら次にステップ110に進み、ΔTが予め設定されている定数A(本実施の形態では4℃)よりも大きいかどうかが判断される。ΔT>Aである場合、ステップ111に進み、上限周波数Hzjは、その時点での上限周波数Hzjに10Hz加えた値に変更され、次いで、ステップ112で、変更後の上限周波数Hzjが最大周波数Hzmaxよりも大きいかどうかが判断される。変更後の上限周波数Hzjが最大周波数Hzmax以上の場合、上限周波数Hzjは最大周波数Hzmaxに設定され(ステップ113)、変更後の上限周波数Hzjが最大周波数Hzmaxよりも小さい場合、上限周波数Hzjは変更後の上限周波数Hzjに設定されて運転される。
ステップ110でΔT>Aでない場合、ステップ114に進み、ΔTが予め設定されている定数B(A>B、本実施の形態では2℃)以下かどうかが判断される。ステップ114で、ΔT≦Bでない場合、つまり、B<ΔT≦Aの場合、上限周波数Hzjは変更されず、その時点での上限周波数Hzjがそのまま適用される(ステップ115)。
ステップ114で、ΔT≦Bの場合、ステップ116に進み、上限周波数Hzjは、その時点での上限周波数Hzjから10Hz減じた値に変更され、次いで、ステップ117で、変更後の上限周波数Hzjが最小許容周波数(以下、最小周波数という)Hzmin以下かどうかが判断される。変更後の上限周波数Hzjが最小周波数Hzmin以下の場合、上限周波数Hzjは最小周波数Hzminに設定され(ステップ118)、変更後の上限周波数Hzjが最小周波数Hzminよりも大きい場合、上限周波数Hzjは変更後の上限周波数Hzjに設定されて運転される。
ステップ111,113,115,116あるいは118で上限周波数Hzjが設定され、設定された上限周波数Hzjを適用して運転が継続されたら、ステップ119に進み、上限周波数制御が許可された状態が継続しているかどうかが確認される。ステップ119で、上限周波数制御が許可された状態が継続していない場合、ステップ103に戻り、通常制御による運転が実行される。ステップ119で、上限周波数制御が許可された状態が継続している場合、前記ステップ105で起動されたAタイマと異なるBタイマが起動され(ステップ120)、所定の時間T経過後(ステップ121)、ステップ107が開始される。
つまり、上限周波数制御が許可された状態が継続しているかぎり、ステップ107〜121が所定の時間間隔T、たとえば5分間隔で繰り返される。この時間間隔Tは、少なくとも、上限周波数Hzjが変更されてからΔTが変動するまでに要する時間以上に設定しておく。
上述のように、運転開始直後は空調負荷の状態が予測できないため、運転開始からある時間Tが経過するまでは、上限周波数Hzjを最大周波数Hzmaxに近い値にして運転する。その後、空気調和機の設定温度と室温の差(ΔT)をセンサで検知し、ΔTの値に応じて上限周波数の設定値を上限周波数Hzb、上限周波数Hzcの如く段階的にシフトさせる。ΔTが予め設定した定数A(空調負荷大判定用)を上回った時、上限周波数の値をステップアップさせ、予め設定した定数B(空調負荷小判定用)を下回った時、上限周波数の値をステップダウンさせる。
上記手順によれば、ΔTの大きさが小さくなると、すなわち空調負荷が小さいと判断されると上限周波数Hzjが10Hz刻みで小さく変更され、空調負荷が低減された状態での圧縮機駆動周波数の変動幅が抑制される。また、ΔTの大きさが大きくなると、すなわち空調負荷が大きいと判断されると上限周波数Hzjが10Hz刻みで大きく変更され、圧縮機出力増加のための実駆動周波数上昇が許容される。
従って、本実施の形態によれば、駆動周波数がハンチングにより上側に突出するときの突出幅が抑制され、それに伴ってハンチングにより駆動周波数が下側に突出するときの突出幅が低減されるから、駆動周波数のハンチングによる下方への低下抑制に有効である。これにより、圧縮機のサーモオン、サーモオフの頻度が低減されるとともに、回転数の高い、効率の悪い周波数での運転をなくすことで、省エネルギと圧縮機の信頼性の向上という効果がある。
また、本実施の形態では、空気調和機のインバータ駆動制御装置に外部入力信号を入力する信号入力手段を設け、インバータ駆動制御装置は、上限周波数制御を許可する外部入力信号が有効になっている間だけ、上限周波数制御を実行する構成とした。
また、前記インバータ駆動制御装置は、予め複数設定されている上限周波数の設定値を外部機器側からの外部入力信号により選択可能とし、上限周波数a,上限周波数b,上限周波数cの如く任意に上限周波数をシフトすることができるように構成されている。
さらに、タイマ機器と連動させ、上限周波数制御のシフト時間(ある上限周波数に維持する時間)を、任意の長さに設定することも可能であり、また、前記外部入力信号を空気調和機の制御装置を介して遠方から伝送して遠隔集中制御を行なうようにしてもよい。
<実施の形態2>
図2に本発明の実施の形態2に係るフローチャートを示す。本実施の形態が前記実施の形態1と異なるのは、実施の形態1ではΔTの値が定数Aを上回る場合は、ΔTの値が一定であっても上限周波数Hzjが時間の経過に応じて増加されるのに対し、本実施の形態では、ΔTの値に対して上限周波数Hzjが予め割付設定され、ΔTの値が変化しなければ上限周波数Hzjも変化しない点である。以下、フローチャートを参照しながら説明する。
ステップ201からステップ209までは、図1に示すフローチャートのステップ101からステップ110に対応するもので同一手順であり、説明を省略する。図1のフローチャートでは、ステップ104での上限周波数Hzj設定後、Aタイマを起動して時間T経過後、ステップ107に進むのに対し、本実施の形態では、上限周波数Hzj設定後の経過時間ではなく、空気調和機スタート後の経過時間が時間Tを越えた時点でステップ206に進む構成であるが、実質的には差はなく、いずれでもよい。
ステップ209〜211で、ΔTがAより大きいか、A以下でBより大きいか、B以下でCより大きいか、C以下か、が判断される。ΔTがAより大きいときはステップ212に進んで上限周波数Hzjは最大周波数Hzmaxに設定され、ΔTがA以下でBより大きいときはステップ213に進んで上限周波数HzjはHzb(Hzb<Hzmax)に設定される。ΔTがB以下でCより大きいときはステップ214に進んで上限周波数HzjはHzc(Hzc<Hzb)に設定され、ΔTがC以下のときは、ステップ215に進んで上限周波数HzjはHzd(Hzd<Hzc)に設定される。
ステップ216〜217は、前記図1のステップ119〜121に対応するもので同一手順であり、説明を省略する。
本実施の形態によっても、ΔTすなわち圧縮機の負荷に応じて、負荷が高いときは上限周波数Hzjを高くし、負荷が低いときは上限周波数Hzjを低下させることで、実駆動周波数のハンチングを抑制し、圧縮機のサーモオフの頻度を低減させることが可能になった。併せて、回転数の高い、効率の悪い周波数での運転をなくすことで、省エネルギと圧縮機の信頼性の向上という効果がある。
図3は、本発明に係る上限周波数制御を適用したインバータ圧縮機の運転デ−タの例を、図4は、同一条件で、但し上限周波数制御を適用せずに運転したインバータ圧縮機の運転デ−タの例を、それぞれ示す。いずれも縦軸に周波数(Hz)、横軸に時刻を取り、実駆動周波数の変動状態、最大許容周波数、最小許容周波数、サ−モオフの時刻、運転スイッチオン(起動)の時刻、理想の周波数を示す曲線、空調負荷の大きい時間帯、上限周波数の高い領域、及び上限周波数の段階的な変化の状態、をそれぞれ示す。なお、図3に示す運転データは、上限周波数を、図2のフローチャートに示す4段階ではなく、6段階に制御した例である。
図3の例では、運転スイッチオン(起動)後の約1時間半は、上限周波数は、最大許容周波数に等しい上限周波数aに維持され、負荷の低下に伴って、段階的に、上限周波数b、上限周波数cに順に変化している(上限周波数a>上限周波数b>上限周波数c)。
図3に示す運転データと図4に示す運転データを比較すると、図3に示す運転データでは、上限周波数b〜上限周波数gが設定されている時間帯で、実駆動周波数の上側への突出した変動が抑制され、それに合わせて、実駆動周波数の下側へ突出した低下が抑制されている。そして、実駆動周波数が0Hz、すなわちサーモオフとなっている箇所が少なくなっているのがわかる。
本発明の実施の形態1に係る制御手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る制御手順を示すフローチャートである。 本発明が適用された空気調和機運転データの例を示すグラフである。 従来技術による空気調和機運転データの例を示すグラフである。

Claims (12)

  1. 空調負荷の大きさを判断し、判断の結果に基づいてインバータにより回転数制御される冷媒の圧縮機の駆動周波数の上限周波数を段階的に変化させるようにした空気調和機の制御方法。
  2. 請求項1記載の空気調和機の制御方法において、前記空調負荷の大きさは、空気調和の対象である空間の空気温度と目標空気温度の差ΔTが、予め定められている複数の温度領域のいずれに該当するかで判断され、前記ΔTが前記温度領域の内のある温度領域に該当するときに設定される上限周波数は、ΔTが前記ある温度領域よりも低い温度領域に該当するときに設定される上限周波数よりも大きい周波数に設定されることを特徴とする空気調和機の制御方法。
  3. 請求項1記載の空気調和機の制御方法において、前記空調負荷の大きさは、空気調和の対象である空間の空気温度と目標空気温度の差ΔTが、予め定められている複数の温度領域のいずれに該当するかで判断され、前記ΔTが前記温度領域の内の最も大きい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数に所定の周波数を加算して得られた周波数が新たな上限周波数として設定され、前記ΔTが前記温度領域の内の最も小さい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数から所定の周波数を減算して得られた周波数が新たな上限周波数として設定されることを特徴とする空気調和機の制御方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和機の制御方法において、空気調和機起動後、予め定めた時間が経過するまでは、上限周波数は、最大許容周波数若しくは設定可能な最大の上限周波数に設定されることを特徴とする空気調和機の制御方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機の制御方法において、最大許容周波数と異なる上限周波数を設定する制御と、最大許容周波数と異なる上限周波数を設定せず、最大許容周波数を上限周波数とする制御を、外部からの入力信号で切り替える手順を備えたことを特徴とする空気調和機の制御方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和機の制御方法において、外部から入力される指令信号に基づいて、上限周波数を変化させる手順を備えたことを特徴とする空気調和機の制御方法。
  7. インバータにより回転数制御される圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮器と、前記凝縮器で生成された液冷媒と空気調和対象の空間の空気を熱交換させる熱交換器と、前記圧縮機をインバータ制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、空調負荷の大きさを判断する判断手段と、前記判断の結果に基づいて前記圧縮機の駆動周波数の上限周波数を段階的に変化させる上限周波数設定手段とを有してなる空気調和機。
  8. 請求項7記載の空気調和機において、前記判断手段は、空気調和の対象である空間の空気温度と目標空気温度の差ΔTが、予め定められている複数の温度領域のいずれに該当するかを判断するよう構成され、前記上限周波数設定手段は、ΔTが前記温度領域の内のある温度領域に該当するときに設定する上限周波数は、ΔTが前記ある温度領域よりも低い温度領域に該当するときに設定する上限周波数よりも大きい周波数に設定するよう構成されていることを特徴とする空気調和機。
  9. 請求項7記載の空気調和機において、前記判断手段は、空気調和の対象である空間の空気温度と目標空気温度の差ΔTが、予め定められている複数の温度領域のいずれに該当するかを判断するよう構成され、前記上限周波数設定手段は、ΔTが前記温度領域の内の最も大きい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数に所定の周波数を加算して得られた周波数を新たな上限周波数として設定し、前記ΔTが前記温度領域の内の最も小さい温度領域に該当するとき、その時点での上限周波数から所定の周波数を減算して得られた周波数を新たな上限周波数として設定するよう構成されていることを特徴とする空気調和機。
  10. 請求項7乃至9のいずれかに記載の空気調和機において、前記上限周波数設定手段は、空気調和機起動後、予め定めた時間が経過するまでは、前記判断手段の出力に関係なく、上限周波数を、最大許容周波数若しくは設定可能な最大の上限周波数に設定するよう構成されていることを特徴とする空気調和機。
  11. 請求項7乃至10のいずれかに記載の空気調和機において、前記上限周波数設定手段は、外部から入力される指令信号を受信する手段を備え、上限周波数制御を許可しない指令信号を受信したとき、上限周波数を最大許容周波数に固定し、上限周波数制御を許可する指令信号を受信したとき、上限周波数を前記判断手段の出力に基づいて段階的に変化させるよう構成されていることを特徴とする空気調和機。
  12. 請求項11に記載の空気調和機において、前記上限周波数設定手段は、外部から入力される指令信号に基づいて、上限周波数を変化させるよう構成されていることを特徴とする空気調和機。
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