JP6785456B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
露光時間の異なる複数の画像を合成することにより、ダイナミックレンジの広いHDR(High Dynamic Range)画像を生成する技術として、例えば特許文献1〜3に開示された画像処理装置が知られている。
特許文献1の画像処理装置では、基準画像と他の画像とを比較することにより、これらの画像に含まれる動体領域を検出する。さらに、この画像処理装置では、基準画像に含まれる動体領域を他の画像の対応する領域に置き換えて置換画像を生成し、置換画像と基準画像とを合成することによりHDR画像を生成する。これにより、動体を考慮したHDR画像が生成される。
特許文献2の画像処理装置では、移動する被写体を撮像した複数の画像からHDR画像を生成する。具体的には、この画像処理装置では、明るさに係る評価値、動きに係る評価値、及び、コントラストに係る評価値に基づいて算出した合成比率に基づいて、複数の画像を合成する。これにより、移動する被写体を撮像した複数の画像からであっても、自然なHDR画像が生成される。
特許文献3の画像処理装置では、動きのある被写体の像を含み、明るさの異なる複数の画像を合成することによりHDR画像を生成する。具体的には、この画像処理装置では、基準画像と、当該基準画像及び非基準画像から生成した比較画像とのズレ量である動きデータを算出する。また、この画像処理装置では、基準画像及び比較画像の各々について、所定の大きさの画像ブロック毎に画素平均値を算出し、算出した画素平均値の差分と所定の閾値との比較の結果に基づいて、動きデータによって対応付けられる基準画像の画像ブロックと非基準画像の画像ブロックとの合成の比率を決定する。これにより、画像のブレが補正されたHDR画像が生成される。
特開2011−188277号公報 特開2014−229988号公報 特開2012−84960号公報
しかしながら、上述した従来の画像処理装置では、HDR画像のS/Nが低下する場合があるという課題が生じる。
そこで、本開示は、HDR画像のS/Nを改善することができる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供する。
本開示の一態様に係る画像処理装置は、被写体を撮像したHDR(High Dynamic Range)画像を生成するための画像処理装置であって、1フレーム時間内で、第1の露光時間及び第1のセンサゲインで前記被写体を撮像した第1の画像を出力し、且つ、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間及び第2のセンサゲインで前記被写体を撮像した第2の画像を出力する画像センサと、前記被写体の明るさが変化した際に、前記第1の露光時間と前記第1のセンサゲインとの積である第1の露光感度を、前記第1の画像が第1の明るさとなるように制御し、且つ、前記第2の露光時間と前記第2のセンサゲインとの積である第2の露光感度を、前記第2の画像が第2の明るさとなるように制御するセンサ制御部と、前記第1の画像の輝度レベルを前記第2の画像の輝度レベルに略一致するように調整することにより、前記第1の画像から補正画像を生成するレベル調整部と、前記補正画像及び前記第2の画像の同じ位置にある各画素間における画素値の差分に基づいて、前記被写体の動き量を検出する動き量検出部と、前記動き量に基づいて、前記補正画像及び前記第2の画像をブレンドする比率である動きブレンド比率を算出する動きブレンド比率算出部と、前記動きブレンド比率に基づいて前記補正画像と前記第2の画像とを合成することにより、動き適応画像を生成する動き適応画像合成部と、前記動き適応画像と前記第1の画像とを合成することにより、前記HDR画像を生成するHDR画像合成部と、を備え、前記センサ制御部は、前記被写体の明るさが暗く変化した際に、前記第1のセンサゲインが前記第2のセンサゲイン以下となるように、前記第1の露光感度及び前記第2の露光感度を制御する。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様に係る画像処理装置等によれば、HDR画像のS/Nを改善することができる。
実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る画像処理装置のセンサ制御部の処理を説明するための図である。 実施の形態1に係る画像処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る長露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態1に係る短露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態1に係る補正短露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態1に係る動き量検出部により検出された被写体の動き量の分布の一例を示す模式図である。 実施の形態1に係る画像処理装置により生成されるHDR画像の一例を示す模式図である。 比較例に係る画像処理装置のセンサ制御部の処理を説明するための図である。 比較例に係る画像処理装置により生成されるHDR画像の一例を示す模式図である。 実施の形態2に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る画像処理装置の動きブレンド比率算出部の処理を説明するための図である。 実施の形態2に係る画像処理装置の動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る長露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態2に係る短露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態2に係る画像処理装置により生成されるHDR画像の一例を示す模式図である。 実施の形態3に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像処理装置の動きブレンド比率算出部の処理を説明するための図である。 実施の形態3に係る長露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態3に係る短露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態3に係る画像処理装置により生成されるHDR画像の一例を示す模式図である。 比較例に係る画像処理装置により生成されるHDR画像の一例を示す模式図である。 実施の形態4に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る画像処理装置の動きブレンド比率算出部の処理を説明するための図である。 実施の形態4に係る長露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態4に係る短露光画像の一例を示す模式図である。 実施の形態4に係る画像処理装置により生成されるHDR画像の一例を示す模式図である。
本開示の一態様に係る画像処理装置は、被写体を撮像したHDR(High Dynamic Range)画像を生成するための画像処理装置であって、1フレーム時間内で、第1の露光時間及び第1のセンサゲインで前記被写体を撮像した第1の画像を出力し、且つ、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間及び第2のセンサゲインで前記被写体を撮像した第2の画像を出力する画像センサと、前記被写体の明るさが変化した際に、前記第1の露光時間と前記第1のセンサゲインとの積である第1の露光感度を、前記第1の画像が第1の明るさとなるように制御し、且つ、前記第2の露光時間と前記第2のセンサゲインとの積である第2の露光感度を、前記第2の画像が第2の明るさとなるように制御するセンサ制御部と、前記第1の画像の輝度レベルを前記第2の画像の輝度レベルに略一致するように調整することにより、前記第1の画像から補正画像を生成するレベル調整部と、前記補正画像及び前記第2の画像の同じ位置にある各画素間における画素値の差分に基づいて、前記被写体の動き量を検出する動き量検出部と、前記動き量に基づいて、前記補正画像及び前記第2の画像をブレンドする比率である動きブレンド比率を算出する動きブレンド比率算出部と、前記動きブレンド比率に基づいて前記補正画像と前記第2の画像とを合成することにより、動き適応画像を生成する動き適応画像合成部と、前記動き適応画像と前記第1の画像とを合成することにより、前記HDR画像を生成するHDR画像合成部と、を備え、前記センサ制御部は、前記被写体の明るさが暗く変化した際に、前記第1のセンサゲインが前記第2のセンサゲイン以下となるように、前記第1の露光感度及び前記第2の露光感度を制御する。
本態様によれば、センサ制御部は、第1のセンサゲインが第2のセンサゲイン以下となるように、第1の露光感度及び第2の露光感度を制御する。そのため、従来に比べて、第1の露光時間が比較的長く、且つ、第1のセンサゲインが比較的小さくなる分、補正画像において全体的にノイズが少なくなり、補正画像のS/Nが改善される。これにより、HDR画像において補正画像に起因するノイズを少なく抑えることができ、HDR画像のS/Nを改善することができる。
例えば、前記動きブレンド比率算出部は、前記第1のセンサゲインが大きくなるに従って前記動き適応画像における前記補正画像の割合が小さくなるように、前記動きブレンド比率を補正するように構成してもよい。
本態様によれば、動きブレンド比率算出部は、第1のセンサゲインが大きくなるに従って動き適応画像における補正画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正するので、第1のセンサゲインを大きくした場合であっても、HDR画像におけるノイズを少なくすることができる。その結果、HDR画像のS/Nを高めることができる。
例えば、前記画像処理装置は、さらに、前記第1の画像のフリッカ値を検出するフリッカ検出部を備え、前記動きブレンド比率算出部は、前記フリッカ値が大きくなるに従って前記動き適応画像における前記補正画像の割合が小さくなるように、前記動きブレンド比率を補正するように構成してもよい。
本態様によれば、動きブレンド比率算出部は、フリッカ値が大きくなるに従って動き適応画像における補正画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正するので、第1の画像にフリッカが発生した場合であっても、HDR画像にフリッカが発生するのを抑制することができる。その結果、HDR画像のS/Nを高めることができる。
例えば、前記動きブレンド比率算出部は、前記第2の露光時間が短くなるに従って前記動き適応画像における前記補正画像の割合が小さくなるように、前記動きブレンド比率を補正するように構成してもよい。
本態様によれば、動きブレンド比率算出部は、第2の露光時間が短くなるに従って動き適応画像における補正画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正するので、第2の露光時間を短くした場合であっても、HDR画像のS/Nを高めることができる。
本開示の一態様に係る画像処理方法は、被写体を撮像したHDR画像を生成するための画像処理方法であって、(a)1フレーム時間内で、第1の露光時間及び第1のセンサゲインで前記被写体を撮像した第1の画像を出力し、且つ、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間及び第2のセンサゲインで前記被写体を撮像した第2の画像を出力するステップと、(b)前記被写体の明るさが変化した際に、前記第1の露光時間と前記第1のセンサゲインとの積である第1の露光感度を、前記第1の画像が第1の明るさとなるように制御し、且つ、前記第2の露光時間と前記第2のセンサゲインとの積である第2の露光感度を、前記第2の画像が第2の明るさとなるように制御するステップと、(c)前記第1の画像の輝度レベルを前記第2の画像の輝度レベルに略一致するように調整することにより、前記第1の画像から補正画像を生成するステップと、(d)前記補正画像及び前記第2の画像の同じ位置にある各画素間における画素値の差分に基づいて、前記被写体の動き量を検出するステップと、(e)前記動き量に基づいて、前記補正画像及び前記第2の画像をブレンドする比率である動きブレンド比率を算出するステップと、(f)前記動きブレンド比率に基づいて前記補正画像と前記第2の画像とを合成することにより、動き適応画像を生成するステップと、(g)前記動き適応画像と前記第1の画像とを合成することにより、前記HDR画像を生成するステップと、を含み、前記(b)において、前記被写体の明るさが暗く変化した際に、前記第1のセンサゲインが前記第2のセンサゲイン以下となるように、前記第1の露光感度及び前記第2の露光感度を制御する。
本態様によれば、第1のセンサゲインが第2のセンサゲイン以下となるように、第1の露光感度及び第2の露光感度を制御する。そのため、従来に比べて、第1の露光時間が比較的長く、且つ、第1のセンサゲインが比較的小さくなる分、補正画像において全体的にノイズが少なくなり、補正画像のS/Nが改善される。これにより、HDR画像において補正画像に起因するノイズを少なく抑えることができ、HDR画像のS/Nを改善することができる。
本開示の一態様に係るプログラムは、上述した画像処理方法をコンピュータに実行させる。
本態様によれば、上述したように、HDR画像のS/Nを改善することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD−ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
[1−1.画像処理装置の構成]
まず、図1及び図2を参照しながら、実施の形態1に係る画像処理装置2の構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る画像処理装置2の構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態1に係る画像処理装置2のセンサ制御部6の処理を説明するための図である。
図1に示すように、画像処理装置2は、画像センサ4と、センサ制御部6と、レベル調整部8と、動き量検出部10と、動きブレンド比率算出部12と、動き適応画像合成部14と、輝度ブレンド比率算出部16と、HDR画像合成部18とを備えている。
なお、画像処理装置2は、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載用の物体検知システム、車載用の電子ミラー、及び、車載用のドライビングレコーダ等に適用される。
画像センサ4は、1フレーム時間内で露光時間及びセンサゲインを変えながら被写体を撮像した短露光画像(第1の画像の一例)及び長露光画像(第2の画像の一例)を出力する、いわゆるLine by Line方式で駆動されるイメージセンサである。具体的には、画像センサ4は、第1の露光時間及び第1のセンサゲインで被写体を撮像した短露光画像を出力し、且つ、第2の露光時間及び第2のセンサゲインで被写体を撮像した長露光画像を出力する。ここで、第2の露光時間は第1の露光時間よりも長く、且つ、第1のセンサゲインは第2のセンサゲイン以下である。
ここで、露光時間とは、画像センサ4の光電変換素子が入射光に応じた電荷の蓄積を開始してから終了するまでの時間を意味する。また、センサゲインとは、画像信号を増幅するための画像センサ4のアンプの利得率(増幅率)を意味する。これらの露光時間又はセンサゲインを変更することにより、露光時間とセンサゲインとの積である露光感度を変更することができる。
なお、Line by Line方式の画像センサ4では、フレームの先頭行から最終行までの各行で、長露光画像の出力が終了した直後に、短露光画像の出力が開始される。すなわち、1フレーム時間内で、長露光画像の出力と短露光画像の出力とが交互に並行して行われる。
図1に示すように、画像センサ4から出力された長露光画像は、センサ制御部6、動き量検出部10、動き適応画像合成部14及び輝度ブレンド比率算出部16に入力される。また、画像センサ4から出力された短露光画像は、センサ制御部6、レベル調整部8、輝度ブレンド比率算出部16及びHDR画像合成部18に入力される。
センサ制御部6は、被写体の明るさに応じて、画像センサ4の第1の露光時間、第1のセンサゲイン、第2の露光時間及び第2のセンサゲインを制御する。具体的には、図2の(a)に示すように、センサ制御部6は、被写体が暗くなるに従って、第2の露光時間と第2のセンサゲインとの積である第2の露光感度が大きくなるように制御する。また、図2の(b)に示すように、センサ制御部6は、被写体が暗くなるに従って、第1の露光時間と第1のセンサゲインとの積である第1の露光感度が大きくなるように制御する。ここで、図2の(a)及び(b)に示すように、センサ制御部6は、被写体の明るさが暗く変化した際に、第1のセンサゲインが第2のセンサゲイン以下となるように、第1の露光感度及び第2の露光感度を制御する。すなわち、センサ制御部6は、被写体の明るさが変化した際に、第1の露光感度を、短露光画像が第1の明るさとなるように制御し、且つ、第2の露光感度を、長露光画像が第2の明るさとなるように制御する。
なお、図2の(a)に示す例では、露光感度がX2未満である場合には、第2の露光時間は漸増し、且つ、第2のセンサゲインはG2で一定であり、露光感度がX2以上である場合には、第2の露光時間はT2で一定であり、且つ、第2のセンサゲインは漸増する。また、図2の(b)に示す例では、露光感度がX1(>X2)未満である場合には、第1の露光時間は漸増し、且つ、第1のセンサゲインはG1(=G2)で一定であり、露光感度がX1以上である場合には、第1の露光時間はT1(<T2)で一定であり、且つ、第1のセンサゲインは漸増する。
この時、上述したように、センサ制御部6は、第1のセンサゲインが第2のセンサゲイン以下となるように、第1の露光感度及び第2の露光感度を制御する。例えば、図2の(a)及び(b)に示すように、露光感度がX3(>X1)である場合に、第1のセンサゲインG1’は、第2のセンサゲインG2’よりも小さい。
レベル調整部8は、画像センサ4から出力された短露光画像の輝度レベルを長露光画像の輝度レベルに略一致するように調整することにより、短露光画像から補正短露光画像(補正画像の一例)を生成する。具体的には、レベル調整部8は、第2の露光感度と第1の露光感度との比だけ、短露光画像を示す信号のゲインを上げることにより、短露光画像の輝度レベルを長露光画像の輝度レベル又はその近傍まで上昇させる。レベル調整部8は、生成した補正短露光画像を、動き量検出部10及び動き適応画像合成部14に出力する。
動き量検出部10は、補正短露光画像及び長露光画像に基づいて、被写体の動きの大きさを示す動き量を検出する。動き量検出部10は、減算部20と、絶対値算出部22と、ブロック差分累算部24とを有している。
減算部20は、画像センサ4から出力された長露光画像と、レベル調整部8から出力された補正短露光画像との差分を算出する。具体的には、減算部20は、長露光画像の画素の画素値から、当該画素と同じ位置にある補正短露光画像の画素の画素値を減算した結果である差分を出力する。減算部20は、上述した減算処理を、長露光画像及び補正短露光画像の各全画素に対して行う。減算部20は、算出した差分を絶対値算出部22に出力する。
絶対値算出部22は、減算部20からの差分の絶対値を算出する。この差分の絶対値は、長露光画像及び補正短露光画像の同じ位置にある各画素間における画素値の差分の大きさを示す。絶対値算出部22は、算出した差分の絶対値を、ブロック差分累算部24に出力する。
ブロック差分累算部24は、絶対値算出部22からの差分の絶対値を、画像ブロック毎に累算する。画像ブロックとは、長露光画像(又は補正短露光画像)の全領域を、例えばn×n画素(n≧2)に分割した場合の1単位を言う。第2の露光時間内に生じた被写体の動きが大きいほど、長露光画像における被写体の像がブレることにより、絶対値算出部22からの差分の絶対値が大きくなる。すなわち、被写体の動きが大きいほど、当該動きを含む画像ブロックの累算値は大きくなる。ブロック差分累算部24は、画像ブロック毎に算出した累算値を、被写体の動き量として検出する。ブロック差分累算部24は、画像ブロック毎に検出した動き量を、動きブレンド比率算出部12に出力する。
動きブレンド比率算出部12は、画像ブロック毎に検出された動き量に基づいて、長露光画像及び補正短露光画像の同じ位置にある各画素をブレンドする比率である動きブレンド比率を算出する。動きブレンド比率算出部12は、算出した動きブレンド比率を動き適応画像合成部14に出力する。
ここで、動きブレンド比率の算出手順について説明する。まず、動きブレンド比率算出部12は、画像ブロック間の動き量を平滑化する。具体的には、動きブレンド比率算出部12は、隣接する画像ブロック間の動き量の差分を細分化し、画像ブロックの重心と各画素との距離に応じて動き量の差分を振り分けるように、各画素の動き量を内挿する。次に、動きブレンド比率算出部12は、補正短露光画像をブレンドする比率が被写体の動き量と正の相関関係を有するように、長露光画像及び補正短露光画像の同じ位置にある各画素について動きブレンド比率を算出する。これは、被写体の大きな動き量が検出された画像ブロックでは、長露光画像における被写体の像がブレている可能性が高いためである。
なお、画素間の動き量の変化は、上記の平滑化処理の結果、画像ブロックの境界を挟んで滑らかになっているため、算出される画素間の動きブレンド比率も画像ブロックの境界を挟んで滑らかに変化する。すなわち、長露光画像及び補正短露光画像の動きブレンド比率は、画像ブロック毎ではなく画素毎に決定されるため、合成後の動き適応画像(後述する)のブロック歪みを生じにくくすることができる。
動き適応画像合成部14は、動きブレンド比率算出部12からの動きブレンド比率に基づいて、画像センサ4から出力された長露光画像とレベル調整部8から出力された補正短露光画像とを合成することにより、動き適応画像を生成する。具体的には、動き適応画像合成部14は、各画素の動きブレンド比率を係数として、長露光画像の画素と補正短露光画像の画素とをアルファブレンドする。この時、長露光画像における被写体の像のブレが大きい領域には、補正短露光画像が高い動きブレンド比率でブレンドされる。これにより、長露光画像における被写体の像のブレを補正することができる。一方、長露光画像における被写体の像のブレが小さい領域には、補正短露光画像が低い動きブレンド比率でブレンドされる。これは、補正短露光画像のS/Nは長露光画像のS/Nよりも劣るので、長露光画像における被写体の像のブレが小さい領域においてその画質の無用な劣化を回避するためである。動き適応画像合成部14は、生成した動き適応画像をHDR画像合成部18に出力する。
輝度ブレンド比率算出部16は、画像センサ4から出力された長露光画像及び短露光画像に基づいて、長露光画像及び短露光画像の同じ位置にある各画素間の輝度ブレンド比率を算出する。輝度ブレンド比率算出部16は、算出した輝度ブレンド比率をHDR画像合成部18に出力する。
HDR画像合成部18は、輝度ブレンド比率算出部16からの輝度ブレンド比率に基づいて、動き適応画像合成部14から出力された動き適応画像と画像センサ4から出力された短露光画像とを合成することにより、HDR画像を生成する。HDR画像合成部18は、各画素の輝度ブレンド比率を係数として、動き適応画像の画素と短露光画像の画素とをアルファブレンドする。これにより、被写体の動きと、長露光画像及び短露光画像の各画素の輝度との両方に適応的なHDR画像を生成することができる。
[1−2.画像処理装置の動作]
次に、図3〜図4Eを参照しながら、実施の形態1に係る画像処理装置2の動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る画像処理装置2の動作の流れを示すフローチャートである。図4Aは、実施の形態1に係る長露光画像28の一例を示す模式図である。図4Bは、実施の形態1に係る短露光画像30の一例を示す模式図である。図4Cは、実施の形態1に係る補正短露光画像32の一例を示す模式図である。図4Dは、実施の形態1に係る動き量検出部10により検出された被写体の動き量の分布の一例を示す模式図である。図4Eは、実施の形態1に係る画像処理装置2により生成されるHDR画像34の一例を示す模式図である。
図3に示すように、まず、センサ制御部6は、被写体の明るさに応じて、画像センサ4の第1の露光時間と第1のセンサゲイン(第1の露光感度)、及び、第2の露光時間と第2のセンサゲイン(第2の露光感度)を決定する(S101)。画像センサ4は、センサ制御部6により決定された第1の露光時間及び第1のセンサゲインで被写体26を撮像した短露光画像30を出力し、且つ、第2の露光時間及び第2のセンサゲインで被写体26を撮像した長露光画像28を出力する(S102)。
なお、画像センサ4は、例えば図4A及び図4Bに示すような被写体26を撮像する。図4A及び図4Bに示す例では、被写体26の近景側には、道路を横断する人の手で把持された横断旗が存在し、且つ、被写体26の遠景側には、上記道路に面して建てられた建物が存在している。この時、人の手で把持された横断旗は、軽く振り上げられている。
画像センサ4は、例えば図4Aに示すような長露光画像28を出力する。図4Aに示すように、長露光画像28は第1の露光時間よりも長い第2の露光時間で撮像されるため、長露光画像28では、短露光画像30(図4B参照)に比べて全体的に明るい。さらに、長露光画像28では、動きのある被写体26の像(人の手及び横断旗)がブレて写っているが、動きのない被写体26の像(建物等)はブレなく写っている。なお、図4Aでは、ブレがある被写体26の像の輪郭を破線で表し、ブレがない被写体26の像の輪郭を実線で表している。
また、画像センサ4は、例えば図4Bに示すような短露光画像30を出力する。図4Bに示すように、短露光画像30は第2の露光時間よりも短い第1の露光時間で撮像されるため、短露光画像30では、長露光画像28(図4A参照)に比べて全体的に暗く、被写体26の像は全体的にほぼブレなく写っている。
図3に戻り、レベル調整部8は、画像センサ4から出力された短露光画像30の輝度レベルを長露光画像28の輝度レベルに略一致するように調整することにより、短露光画像30から補正短露光画像32を生成する(S103)。
レベル調整部8は、例えば図4Cに示すような補正短露光画像32を生成する。図4Cに示すように、補正短露光画像32の明るさは、長露光画像28の明るさとほぼ同じであり、輝度レベルを調整する前の短露光画像30に比べて全体的に明るい。但し、補正短露光画像32では、輝度レベルを上昇させることにより、全体的にノイズが発生するようになる。なお、図4Cでは、補正短露光画像32のノイズを網点で表している。
図3に戻り、動き量検出部10は、画像センサ4から出力された長露光画像28と、レベル調整部8から出力された補正短露光画像32との差分を算出することにより、長露光画像28(又は補正短露光画像32)の画像ブロック毎に被写体26の動き量を検出する(S104)。
動き量検出部10は、例えば図4Dに示すように、画像ブロック毎に被写体26の動き量を検出する。図4Dの(a)において、各桝目は画像ブロックを表している。図4Dの(a)に示す例では、動き量が大きい画像ブロック、すなわち、長露光画像28の画素値と補正短露光画像32の画素値との差が大きい画像ブロックほど明るい。なお、図4Dでは、動き量を網掛けの濃度で表しており、動き量が大きいほど網掛けの濃度が薄い。
図3に戻り、動きブレンド比率算出部12は、画像ブロックの動き量を平滑化することにより、動きブレンド比率を算出する(S105)。これにより、図4Dの(b)に示すように、平滑化処理前の図4Dの(a)に比べて、動き量が画像ブロック間の境界を跨いでより滑らかに変化するようになる。
次に、動き適応画像合成部14は、動きブレンド比率算出部12からの動きブレンド比率に基づいて、画像センサ4から出力された長露光画像28とレベル調整部8から出力された補正短露光画像32とを合成することにより、動き適応画像を生成する(S106)。これにより、長露光画像28においてブレの小さい被写体26の像を構成する画素には補正短露光画像32の画素が低い比率でブレンドされ、且つ、長露光画像28においてブレの大きい被写体26の像を構成する画素には補正短露光画像32の画素が高い比率でブレンドされる。なお、長露光画像28において被写体26の像のブレが全く無い領域では、補正短露光画像32の画素をブレンドすることなく、S/Nの高い長露光画像28の画素がそのまま用いられてもよい。
輝度ブレンド比率算出部16は、画像センサ4から出力された長露光画像28及び短露光画像30に基づいて、輝度ブレンド比率を算出する(S107)。HDR画像合成部18は、輝度ブレンド比率算出部16からの輝度ブレンド比率に基づいて、画像センサ4から出力された短露光画像30と動き適応画像合成部14から出力された動き適応画像とを合成することにより、HDR画像34を生成する。HDR画像合成部18は、例えば図4Eに示すようなHDR画像34を生成する。図4Eに示すように、HDR画像34では、長露光画像28におけるブレの大きい被写体26の像(人の手及び横断旗)が、補正短露光画像32における被写体26の像(人の手及び横断旗)で置き換えられている。この時、HDR画像34における人の手及び横断幕の像には、補正短露光画像32に起因するノイズが僅かに発生している。なお、図4Eでは、HDR画像34のノイズを網点で表している。
[1−3.効果]
ここで、図5及び図6を参照しながら、比較例に係る画像処理装置について説明する。図5は、比較例に係る画像処理装置のセンサ制御部の処理を説明するための図である。図6は、比較例に係る画像処理装置により生成されるHDR画像36の一例を示す模式図である。
図5に示すように、比較例に係る画像処理装置では、センサ制御部による第1の露光感度の制御が本実施の形態と異なっている。具体的には、図5の(a)及び(b)に示すように、センサ制御部は、第1のセンサゲインが第2のセンサゲインと等しくなるように、第1の露光感度及び第2の露光感度を制御する。なお、図5の(a)に示す第2の露光時間及び第2のセンサゲインの各グラフは、図2の(a)に示す第2の露光時間及び第2のセンサゲインの各グラフとそれぞれ同一である。
図5の(b)に示す例では、露光感度がX1’(=X2)未満である場合には、第1の露光時間は漸増し、且つ、第1のセンサゲインはG1で一定であり、露光感度がX1’以上である場合には、第1の露光時間はT1’(<T2)で一定であり、且つ、第1のセンサゲインは漸増する。また、露光感度がX3(>X1’)である場合に、第1のセンサゲインG1’’は、第2のセンサゲインG2’と等しい。この時、第1の露光時間T1’は、図2の(b)の第1の露光時間T1よりも短く、且つ、第1のセンサゲインG1’’は、図2の(b)の第1のセンサゲインG1’よりも大きい。
比較例に係る画像処理装置では、第1の露光時間T1’が比較的短く、且つ、第1のセンサゲインG1’’が比較的大きくなる分、補正短露光画像において全体的にノイズが多く発生するようになり、補正短露光画像のS/Nが悪化する。そのため、図6に示すように、比較例に係る画像処理装置により生成されるHDR画像36では、人の手及び横断幕の像には、補正短露光画像に起因するノイズが多く発生するようになる。なお、図6では、HDR画像36のノイズを網点で表している。
これに対して、実施の形態1に係る画像処理装置2では、センサ制御部6は、第1のセンサゲインが第2のセンサゲイン以下となるように、第1の露光感度及び第2の露光感度を制御する。そのため、実施の形態1に係る画像処理装置2では、比較例に係る画像処理装置に比べて、第1の露光時間T1が長く、且つ、第1のセンサゲインG1’が小さくなる分、補正短露光画像32において全体的にノイズが少なくなり、補正短露光画像32のS/Nが改善される。これにより、図4Eに示すように、実施の形態1に係る画像処理装置2により生成されるHDR画像34では、人の手及び横断幕の像には、補正短露光画像32に起因するノイズが僅かに発生する程度にとどまるようになる。
したがって、実施の形態1に係る画像処理装置2では、HDR画像34のS/Nを改善することができ、高画質なHDR画像34を生成することができる。
(実施の形態2)
[2−1.画像処理装置の構成]
図7及び図8を参照しながら、実施の形態2に係る画像処理装置2Aの構成について説明する。図7は、実施の形態2に係る画像処理装置2Aの構成を示すブロック図である。図8は、実施の形態2に係る画像処理装置2Aの動きブレンド比率算出部12Aの処理を説明するための図である。なお、以下に示す各実施の形態において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、実施の形態2に係る画像処理装置2Aでは、センサ制御部6A及び動きブレンド比率算出部12Aの各処理が上記実施の形態1と異なっている。
センサ制御部6Aは、被写体の明るさに応じて、画像センサ4の第1の露光時間、第1のセンサゲイン、第2の露光時間及び第2のセンサゲインを決定した際に、決定した第1のセンサゲインを示す情報を動きブレンド比率算出部12Aに出力する。
動きブレンド比率算出部12Aは、センサ制御部6Aからの第1のセンサゲインを示す情報に基づいて、動きブレンド比率を補正する。具体的には、動きブレンド比率算出部12Aは、図8に示すように、第1のセンサゲインが大きくなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合(すなわち、補正短露光画像の動きブレンド比率)が小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。
[2−2.画像処理装置の動作]
次に、図9〜図10Cを参照しながら、実施の形態2に係る画像処理装置2Aの動作について説明する。図9は、実施の形態2に係る画像処理装置2Aの動作の流れを示すフローチャートである。図10Aは、実施の形態2に係る長露光画像28Aの一例を示す模式図である。図10Bは、実施の形態2に係る短露光画像30Aの一例を示す模式図である。図10Cは、実施の形態2に係る画像処理装置2Aにより生成されるHDR画像34Aの一例を示す模式図である。なお、図9のフローチャートにおいて、図3のフローチャートの処理と同一の処理には同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
以下、被写体26が暗い状況下で、画像センサ4により被写体26を撮像する場合について説明する。
図9に示すように、上記実施の形態1と同様に、まず、ステップS101〜S105が実行される。なお、ステップS101において、センサ制御部6Aは、第1の露光時間、第1のセンサゲイン、第2の露光時間及び第2のセンサゲインを決定した際に、決定した第1のセンサゲインを示す情報を動きブレンド比率算出部12Aに出力する。
ステップS102において、画像センサ4は、例えば、図10Aに示すような長露光画像28Aを出力するとともに、図10Bに示すような短露光画像30Aを出力する。本実施の形態では、被写体26が暗いため、センサ制御部6Aにより第1のセンサゲインが上記実施の形態1よりも大きく決定されている。そのため、図10Bに示すように、短露光画像30Aにはノイズが発生するようになる。なお、図10Bでは、短露光画像30Aのノイズを網点で表している。
ステップS105の後、動きブレンド比率算出部12Aは、センサ制御部6Aからの第1のセンサゲインを示す情報に基づいて、第1のセンサゲインが大きくなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合が小さくなるように、算出した動きブレンド比率を補正する(S201)。本実施の形態では、センサ制御部6Aにより第1のセンサゲインが大きく決定されているので、動きブレンド比率算出部12Aは、動き適応画像における補正短露光画像の割合が比較的小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。
その後、上記実施の形態1と同様に、ステップS106〜S108が実行される。ステップS106において、動き適応画像合成部14は、動きブレンド比率算出部12Aからの補正された動きブレンド比率に基づいて、画像センサ4から出力された長露光画像28Aとレベル調整部8から出力された補正短露光画像とを合成することにより、動き適応画像を生成する。この時、補正短露光画像には、輝度レベルを上昇させることによりノイズが多く発生するようになるが、長露光画像28Aの画素に補正短露光画像の画素が低い比率でブレンドされて動き適応画像が生成されるので、動き適応画像のノイズが少なくなる。
ステップS108において、HDR画像合成部18は、例えば図10Cに示すようなHDR画像34Aを生成する。図10Cに示すように、HDR画像34Aでは、長露光画像28Aのブレの大きい像(人の手及び横断旗)が、補正短露光画像の像(人の手及び横断旗)で置き換えられているが、補正短露光画像の動きブレンド比率が低いため、HDR画像34Aの人の手及び横断幕の像におけるノイズが少なくなっている。なお、図10Cでは、HDR画像34Aのノイズを網点で表している。
[2−3.効果]
例えば被写体26が暗い場合に、第1のセンサゲインを大きくすることにより、補正短露光画像にはノイズが多く発生するようになる。この時、動きブレンド比率を補正しない場合には、動き量検出部10は、補正短露光画像のノイズを被写体26の動きと誤検出してしまい、補正短露光画像の動きブレンド比率が大きくなってHDR画像34Aにおけるノイズが多くなるおそれが生じる。
本実施の形態では、動きブレンド比率算出部12Aは、第1のセンサゲインが大きくなるに従って補正短露光画像の動きブレンド比率が小さくなるように動きブレンド比率を補正するので、第1のセンサゲインを大きくした場合であっても、HDR画像34Aにおけるノイズを少なくすることができる。その結果、HDR画像34のS/Nを高めることができる。
なお、本実施の形態では、動きブレンド比率算出部12Aは、第1のセンサゲインが大きくなるに従って補正短露光画像の動きブレンド比率が小さくなるように動きブレンド比率を補正したが、このような構成に代えて、第2のセンサゲインが大きくなるに従って補正短露光画像の動きブレンド比率が小さくなるように動きブレンド比率を補正してもよい。
(実施の形態3)
[3−1.画像処理装置の構成]
図11及び図12を参照しながら、実施の形態3に係る画像処理装置2Bの構成について説明する。図11は、実施の形態3に係る画像処理装置2Bの構成を示すブロック図である。図12は、実施の形態3に係る画像処理装置2Bの動きブレンド比率算出部12Bの処理を説明するための図である。
図11に示すように、実施の形態3に係る画像処理装置2Bでは、フリッカ検出部38を備える点で上記実施の形態1と異なっている。フリッカ検出部38は、短露光画像のフリッカ値を検出するためのものである。フリッカ値とは、被写体を照らす蛍光灯等の光源の輝度が周期的に(例えば商用周波数の2倍である100Hz又は120Hzで)変化することによる、被写体の輝度変化(以下、「フリッカ」という)の大きさを示す値である。フリッカ検出部38は、例えば短露光画像の輝度変化をFFT(Fast Fourier Transform)処理により検出することにより、短露光画像のフリッカ値を検出する。フリッカ検出部38は、検出したフリッカ値を動きブレンド比率算出部12Bに出力する。
さらに、実施の形態3に係る画像処理装置2Bでは、動きブレンド比率算出部12Bの処理が上記実施の形態1と異なっている。動きブレンド比率算出部12Bは、フリッカ検出部38からのフリッカ値に基づいて、動きブレンド比率を補正する。具体的には、動きブレンド比率算出部12Bは、図12に示すように、フリッカ値が大きくなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。
[3−2.画像処理装置の動作]
次に、図13A〜図14を参照しながら、実施の形態3に係る画像処理装置2Bの動作について説明する。図13Aは、実施の形態3に係る長露光画像28Bの一例を示す模式図である。図13Bは、実施の形態3に係る短露光画像30Bの一例を示す模式図である。図13Cは、実施の形態3に係る画像処理装置2Bにより生成されるHDR画像34Bの一例を示す模式図である。図14は、比較例に係る画像処理装置により生成されるHDR画像40の一例を示す模式図である。なお、説明の都合上、図13A〜図14では、被写体の図示を省略してある。
本実施の形態では、画像センサ4は、例えば、図13Aに示すような長露光画像28Bを出力するとともに、図13Bに示すような短露光画像30Bを出力する。第1の露光時間は第2の露光時間よりも短いため、図13Bに示すように、短露光画像30Bにはフリッカが発生している。なお、図13Bでは、短露光画像30Bのフリッカを濃淡で表している。
動きブレンド比率算出部12Bは、フリッカ検出部38からのフリッカ値に基づいて、フリッカ値が大きくなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。本実施の形態では、図13Bに示すように、短露光画像30Bにはフリッカが発生しているので、動きブレンド比率算出部12Bは、動き適応画像における補正短露光画像の割合が比較的小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。
そのため、補正短露光画像には短露光画像30Bに起因するフリッカが発生するようになるが、長露光画像28Bの画素に補正短露光画像の画素が低い比率でブレンドされて動き適応画像が生成されるので、動き適応画像のフリッカが少なくなる。その結果、HDR画像合成部18は、例えば図13Cに示すようなHDR画像34Bを生成する。図13Cに示すように、HDR画像34Bでは、補正短露光画像の動きブレンド比率が低いため、HDR画像34Bにはフリッカがほとんど発生しない。
なお、上述したように動きブレンド比率を補正しない場合には、HDR画像にフリッカが発生するおそれが生じる。フリッカ値が大きいにもかかわらず、動き適応画像における補正短露光画像の割合が大きくなるように動きブレンド比率を算出した場合には、例えば図14に示すようなHDR画像40が生成される。図14に示すように、HDR画像40では、補正短露光画像の動きブレンド比率が高いため、HDR画像40には補正短露光画像に起因するフリッカが発生するようになる。
[3−3.効果]
短露光画像30Bにフリッカが発生した際に、動きブレンド比率を補正しない場合には、動き量検出部10は、補正短露光画像のフリッカを被写体の動きと誤検出してしまい、補正短露光画像の動きブレンド比率が大きくなってHDR画像34Bにフリッカが発生するおそれが生じる。
本実施の形態では、動きブレンド比率算出部12Bは、フリッカ値が大きくなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。これにより、短露光画像30Bにフリッカが発生した場合であっても、HDR画像34Bにフリッカが発生するのを抑制することができ、HDR画像34BのS/Nを高めることができる。
(実施の形態4)
[4−1.画像処理装置の構成]
図15及び図16を参照しながら、実施の形態4に係る画像処理装置2Cの構成について説明する。図15は、実施の形態4に係る画像処理装置2Cの構成を示すブロック図である。図16は、実施の形態4に係る画像処理装置2Cの動きブレンド比率算出部12Cの処理を説明するための図である。
図15に示すように、実施の形態4に係る画像処理装置2Cでは、センサ制御部6C及び動きブレンド比率算出部12Cの各処理が上記実施の形態1と異なっている。
センサ制御部6Cは、被写体の明るさに応じて、画像センサ4の第1の露光時間、第1のセンサゲイン、第2の露光時間及び第2のセンサゲインを決定した際に、決定した第2の露光時間を示す情報を動きブレンド比率算出部12Cに出力する。
動きブレンド比率算出部12Cは、センサ制御部6Cからの第2の露光時間を示す情報に基づいて、動きブレンド比率を補正する。具体的には、動きブレンド比率算出部12Cは、図16に示すように、第2の露光時間が短くなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。
[4−2.画像処理装置の動作]
次に、図17A〜図17Cを参照しながら、実施の形態4に係る画像処理装置2Cの動作について説明する。図17Aは、実施の形態4に係る長露光画像28Cの一例を示す模式図である。図17Bは、実施の形態4に係る短露光画像30Cの一例を示す模式図である。図17Cは、実施の形態4に係る画像処理装置2Cにより生成されるHDR画像34Cの一例を示す模式図である。
以下、被写体26が明るい状態で、画像センサ4により被写体26を撮像する場合について説明する。
本実施の形態では、画像センサ4は、例えば、図17Aに示すような長露光画像28Cを出力するとともに、図17Bに示すような短露光画像30Bを出力する。被写体26が明るいため、センサ制御部6Cにより第1の露光時間及び第2の露光時間はともに、上記実施の形態1よりも短く決定されている。そのため、図17Aに示すように、長露光画像28Cには被写体26の像のブレがほとんど発生していない。
動きブレンド比率算出部12Cは、センサ制御部6Cからの第2の露光時間を示す情報に基づいて、第2の露光時間が短くなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。本実施の形態では、センサ制御部6Cにより第2の露光時間が短く決定されているので、動きブレンド比率算出部12Cは、動き適応画像における補正短露光画像の割合が比較的小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。
動き適応画像合成部14は、動きブレンド比率算出部12Cからの補正された動きブレンド比率に基づいて、画像センサ4から出力された長露光画像28Cとレベル調整部8から出力された補正短露光画像とを合成することにより、動き適応画像を生成する。この時、長露光画像28Cの画素に補正短露光画像の画素が低い比率でブレンドされて動き適応画像が生成されるので、長露光画像28Cに被写体26の像のブレがほとんど発生していないにもかかわらず、長露光画像28Cが補正短露光画像で無駄に置き換えられるのを抑制することができる。その結果、動き適応画像において、補正短露光画像に起因するノイズを少なくすることができる。
HDR画像合成部18は、例えば図17Cに示すようなHDR画像34Cを生成する。図17Cに示すように、HDR画像34Cでは、長露光画像28Cのブレのある像(人の手及び横断旗)が、補正短露光画像の像(人の手及び横断旗)で置き換えられているが、補正短露光画像の動きブレンド比率が低いため、HDR画像34Cの人の手及び横断幕の像におけるノイズが少なくなっている。なお、図17Cでは、HDR画像34Cのノイズを網点で表している。
[4−3.効果]
例えば被写体26が明るい場合には、第1の露光時間及び第2の露光時間をともに短くする。この時、動きブレンド比率を補正しない場合には、長露光画像28Cに被写体26の像のブレがほとんど発生していないにもかかわらず、長露光画像28Cが補正短露光画像で無駄に置き換えられてしまい、動き適応画像には補正短露光画像に起因するノイズが多く発生するようになる。
本実施の形態では、動きブレンド比率算出部12Cは、第2の露光時間が短くなるに従って動き適応画像における補正短露光画像の割合が小さくなるように、動きブレンド比率を補正する。これにより、第2の露光時間を短くした場合であっても、HDR画像34CのS/Nを高めることができる。
(他の変形例)
以上、一つ又は複数の態様に係る画像処理装置について、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記各実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を上記各実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態に係る画像処理装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されているとしても良い。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等から構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしても良い。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしても良い。
本開示は、上記に示す方法であるとしても良い。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしても良いし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしても良い。また、本開示は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ等に記録したものとしても良い。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしても良い。また、本開示は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしても良い。また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしても良い。また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしても良い。
本開示は、例えば露光時間の異なる複数の画像を合成することにより、HDR画像を生成するための画像処理装置等に適用可能である。
2,2A,2B,2C 画像処理装置
4 画像センサ
6,6A,6C センサ制御部
8 レベル調整部
10 動き量検出部
12,12A,12B,12C 動きブレンド比率算出部
14 動き適応画像合成部
16 輝度ブレンド比率算出部
18 HDR画像合成部
20 減算部
22 絶対値算出部
24 ブロック差分累算部
26 被写体
28,28A,28B,28C 長露光画像
30,30A,30B,30C 短露光画像
32 補正短露光画像
34,34A,34B,34C,36,40 HDR画像
36 HDR画像
38 フリッカ検出部

Claims (6)

  1. 被写体を撮像したHDR(High Dynamic Range)画像を生成するための画像処理装置であって、
    1フレーム時間内で、第1の露光時間及び第1のセンサゲインで前記被写体を撮像した第1の画像を出力し、且つ、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間及び第2のセンサゲインで前記被写体を撮像した第2の画像を出力する画像センサと、
    前記被写体の明るさが変化した際に、前記第1の露光時間と前記第1のセンサゲインとの積である第1の露光感度を、前記第1の画像が第1の明るさとなるように制御し、且つ、前記第2の露光時間と前記第2のセンサゲインとの積である第2の露光感度を、前記第2の画像が第2の明るさとなるように制御するセンサ制御部と、
    前記第1の画像の輝度レベルを前記第2の画像の輝度レベルに略一致するように調整することにより、前記第1の画像から補正画像を生成するレベル調整部と、
    前記補正画像及び前記第2の画像の同じ位置にある各画素間における画素値の差分に基づいて、前記被写体の動き量を検出する動き量検出部と、
    前記動き量に基づいて、前記補正画像及び前記第2の画像をブレンドする比率である動きブレンド比率を算出する動きブレンド比率算出部と、
    前記動きブレンド比率に基づいて前記補正画像と前記第2の画像とを合成することにより、動き適応画像を生成する動き適応画像合成部と、
    前記動き適応画像と前記第1の画像とを合成することにより、前記HDR画像を生成するHDR画像合成部と、を備え、
    前記センサ制御部は、前記被写体の明るさが暗く変化した際に、前記第1のセンサゲインが前記第2のセンサゲイン以下となるように、前記第1の露光感度及び前記第2の露光感度を制御する
    画像処理装置。
  2. 前記動きブレンド比率算出部は、前記第1のセンサゲインが大きくなるに従って前記動き適応画像における前記補正画像の割合が小さくなるように、前記動きブレンド比率を補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、さらに、前記第1の画像のフリッカ値を検出するフリッカ検出部を備え、
    前記動きブレンド比率算出部は、前記フリッカ値が大きくなるに従って前記動き適応画像における前記補正画像の割合が小さくなるように、前記動きブレンド比率を補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記動きブレンド比率算出部は、前記第2の露光時間が短くなるに従って前記動き適応画像における前記補正画像の割合が小さくなるように、前記動きブレンド比率を補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 被写体を撮像したHDR画像を生成するための画像処理方法であって、
    (a)1フレーム時間内で、第1の露光時間及び第1のセンサゲインで前記被写体を撮像した第1の画像を出力し、且つ、前記第1の露光時間よりも長い第2の露光時間及び第2のセンサゲインで前記被写体を撮像した第2の画像を出力するステップと、
    (b)前記被写体の明るさが変化した際に、前記第1の露光時間と前記第1のセンサゲインとの積である第1の露光感度を、前記第1の画像が第1の明るさとなるように制御し、且つ、前記第2の露光時間と前記第2のセンサゲインとの積である第2の露光感度を、前記第2の画像が第2の明るさとなるように制御するステップと、
    (c)前記第1の画像の輝度レベルを前記第2の画像の輝度レベルに略一致するように調整することにより、前記第1の画像から補正画像を生成するステップと、
    (d)前記補正画像及び前記第2の画像の同じ位置にある各画素間における画素値の差分に基づいて、前記被写体の動き量を検出するステップと、
    (e)前記動き量に基づいて、前記補正画像及び前記第2の画像をブレンドする比率である動きブレンド比率を算出するステップと、
    (f)前記動きブレンド比率に基づいて前記補正画像と前記第2の画像とを合成することにより、動き適応画像を生成するステップと、
    (g)前記動き適応画像と前記第1の画像とを合成することにより、前記HDR画像を生成するステップと、を含み、
    前記(b)において、前記被写体の明るさが暗く変化した際に、前記第1のセンサゲインが前記第2のセンサゲイン以下となるように、前記第1の露光感度及び前記第2の露光感度を制御する
    画像処理方法。
  6. 請求項5に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる
    プログラム。
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