JP2011254125A - 画像処理装置、カメラシステム、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、カメラシステム、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】低照度シーンにおいて発生しやすい合成の境界におけるノイズを低減することが可能な画像処理装置、カメラシステム、画像処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】イメージセンサ101で得られた長蓄画像から第1の長蓄評価値を算出する第1の長蓄評価値算出部104と、長蓄画像から第1の長蓄評価値算出部とは異なる方法で第2の長蓄評価値を算出する第2の長蓄評価値算出部105と、短蓄画像から短蓄評価値を算出する短蓄評価値算出部106と、短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を算出する短蓄露光制御部107と、第1および第2の長蓄評価値を短蓄目標露光時間に応じて合成することで長蓄評価値を得る長蓄評価値合成部108と、長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を算出する長蓄露光制御部109と、長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成部111と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、露光時間の異なる複数の画像を合成処理する画像処理装置、カメラシステム、画像処理方法、およびプログラムに関するものである。
CCDやCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)に代表される固体撮像素子であるイメージセンサは、入射光量に応じた電荷を蓄積する光電変換素子で光電変換を行う。
近年、CCDやCMOSセンサなどのイメージセンサを用いたカメラが広く利用されている。
しかし、一般にイメージセンサは、銀塩カメラなどと比べ、表現できるダイナミックレンジ(以下、DR)が狭いため、コントラスト比が大きい被写体を撮影すると、高輝度部分が白飛びする、あるいは、低輝度部分が黒つぶれするなどの問題が生じる。
このような問題を解決すべく、露光時間の異なる複数の画像を撮影し、適切に1枚の画像として合成することで、イメージセンサが出力する画像の見かけ上のDRを拡大する方式が当業者の間で広く知られている。
ここでは一例として、露光時間の異なる2枚の画像を合成する方式について説明する。
以後、前記2枚の画像のうち、相対的に露光時間が長い画像を長蓄画像、露光時間が短い画像を短蓄画像と呼び、長蓄画像と短蓄画像をデジタル合成して得られる画像を合成画像と呼ぶこととする。
図1は、長蓄画像、短蓄画像について、イメージセンサへの入射光量と出力レベルの関係性(以下、入出力特性)を示すグラフの一例である。
ここで、2001は、長蓄画像に係る入出力特性、2002は短蓄画像に係る入出力特性を示している。2003はイメージセンサの出力に含まれるノイズのうち入射光量や露光時間に依存しない成分のレベル(以下、ノイズレベル)、2005は長蓄画像の出力レベルが飽和しはじめる入射光量を示している。
長蓄画像は、所定の入射光量以上の領域では入出力の線形性が崩れ、出力レベルの飽和(=白飛び)が生じるが、前記飽和する入射光量未満における出力レベルとノイズレベルの比の値、いわゆるS/N比は高いという特徴を持つ。
他方、短蓄画像は、同一入射光量に対する出力レベルが長蓄画像よりも相対的に低くなり、S/Nが劣化する反面、入射光量が大きくなっても飽和が生じにくい、という特徴を持つ。
図2は、長蓄画像と短蓄画像を合成し、1枚の合成画像として出力する際の、入射光量と合成画像の出力レベルの関係性(以下、合成画像に係る入出力特性)を示すグラフの一例である。
ここで、2104は前記合成画像に係る入出力特性を、2106、2107はそれぞれ合成画像において長蓄画像、短蓄画像が選択される入射光量の範囲を示している。2001、2002については、図1において同一符号が指すものと等価であるため説明を省略する。なお、以下でも同一符号が指すものは、同一のものであるとし、説明は一度しか行わない。
図2に示される合成方式は、入射光量が所定の閾値INP未満の領域(入射光量範囲2106で示される領域)には長蓄画像を、入射光量が所定の閾値INP以上の領域(入射光量範囲2107で示される領域)には短蓄画像に露光比を掛けたものを選択する。これにより、合成画像を生成する。
ここで、露光比とは長蓄画像の露光量と短蓄画像の露光量の比のことで、長蓄画像と短蓄画像で異なるゲインが掛かっていなければ、長蓄画像と短蓄画像の露光時間の比そのものである。
また、所定の閾値INPは、図示するように長蓄画像の出力レベルが飽和するより少し低いところに置かれるのが一般的である。たとえば、飽和が開始する入射光量の50〜80%程度の位置である。
その他にも以下のような合成方式が公知の技術として知られている。
第1は、入射光量が所定の閾値INP以上の領域の出力として、短蓄画像*所定のゲイン(<露光比)+所定のオフセットを採用する方式(所定の閾値INP未満の領域には長蓄画像を用いる)である。
第2は、前記各種合成方式において、長蓄画像を用いる領域と短蓄画像を用いる領域の境界付近で長蓄画像と短蓄画像を混合する方式である。
ただし、これらの合成方式を用いることは、新たな課題を生じさせる。
図3は、図2に示される合成方式を用いる際の、入射光量と合成画像のS/Nの関係性(以下、合成画像のS/N特性)を示すグラフの一例である。
ここで、2201は合成画像のS/N特性、2202は合成画像において長蓄画像が選択される領域と短蓄画像が選択される領域の切り替わりポイント、2203は合成前の長蓄画像のS/N特性、2204は合成前の短蓄画像のS/N特性を示している。
なお、合成前の長蓄画像のS/N特性2203については、長蓄画像の出力レベルが飽和する入射光量までのみを描画している。
短蓄画像の出力レベルは長蓄画像の出力レベルと比べ、(1/露光比)倍であるのに対し、ノイズレベルはあまり変化しない。また、短蓄画像に露光比を乗じても、出力レベル、ノイズレベルともに増大するため、S/Nは変化しない。
そのため、合成画像に短蓄画像を選択し始めるポイント2202付近の領域、つまり、短蓄画像の比較的低輝度部分を出力に利用する領域において、S/Nが極端に劣化することが分かる。このS/Nの劣化は、露光比が大きい場合により顕著となる。
また、効果的にDR拡大を図る目的で、長蓄画像と短蓄画像の露光制御をそれぞれ以下のように行うことがある。
長蓄画像は、黒つぶれが少なくなるよう、標準より明るく露光(逆光補正露光制御)する。
短蓄画像は、白飛びが少なくなるよう、標準より暗く露光(過順光補正露光制御)する。
ここで、露光制御とは、各画像から所定の方法で露光制御評価値(以下、評価値)を算出し、前記評価値が所定の目標レベルREFと合致するよう、露光時間、アイリスの開口量、PGAゲイン量などを制御する操作のことを指す。
ただし、以下では簡単のため、露光時間の制御に限って説明する。
標準の露光制御においては、たとえば、画像の輝度値の積分あるいはそれを画素数で割った平均を評価値とする。
それに対し、逆光補正露光制御、過順光補正露光制御においては、たとえば、画像を輝度レベルごとに複数のクラスに分割し、前記クラスごとに異なる比重で輝度値の積分を行うことで評価値を求める。
なお、全てのクラスの比重を同一にすることは、前記標準の露光制御と等価な制御を意味する。
逆光補正露光制御は、低輝度側のクラスの比重を大きく設定することで実現でき、過順光補正露光制御は、逆に、高輝度側のクラスの比重を大きく設定することで実現できる。
このような露光制御の下では、シーンのDRに応じて、以下のように露光比が変動する。
DRが広いシーンにおいては、長蓄画像と短蓄画像の露光比が大きくなる。
DRが狭いシーンにおいては、長蓄画像と短蓄画像の露光比が小さくなる。究極的には1倍、つまり、長蓄画像と短蓄画像の露光時間が同じとなる。
しかし、動解像度を低下させない目的で1フィールド(または、1フレーム)期間に長短2回露光を行う場合、短蓄画像については、デバイスの制約からVブランキング期間中に露光を行わなければならないことがある。
この場合、露光時間の上限(最長露光時間)が、長蓄画像と比べると極めて短く、たとえば、PAL方式で撮影する場合、長蓄画像の最長露光時間が約1/50秒に対し、短蓄画像の最長露光時間は約1/1000秒となる。
撮影シーンが暗くなると、露光制御により、長蓄画像および短蓄画像の露光時間はやがてそれぞれの最長露光時間に張り付くこととなるが、これは低照度においては、シーンのDRが狭くとも、常に約20倍の露光比がつくことを意味する。
つまり、DRが狭い低照度のシーンでは、長蓄画像と短蓄画像を合成することのメリットはなく、短蓄画像の低輝度部分を利用する領域のS/Nをさらに劣化させるだけである。
このような状況に鑑み、たとえば特許文献1に記載の技術(以下、先行技術1)においては、合成画像中の短蓄画像の低輝度部分を使用する領域に、所定のフィルタを適用することで、前記ノイズを低減する手法が提案されている。
また、別のDR拡大手法として、露光時間ではなく感度が異なる2つの画素を合成する手法があるが、このDR拡大手法においても同様の課題が発生する。
これを解決する手法として特許文献2に記載の技術(以下、先行技術2)が知られている。
先行技術2においては、露光時間が所定以上になると、高感度画素のみを使用することで、合成画像における局所ノイズを低減する。
特開2000−69355号公報 特開2004−222182号公報
しかしながら、前記2つの先行技術においては、それぞれ以下のような問題点が存在する。
先行技術1においては、露光比が大きくなるとそれに応じて短蓄画像のノイズレベルが高くなり、それを低減するためには適用するフィルタ強度を強くせざるを得ないため、合成画像の一部領域の解像感が極端に低下する。
特に暗いシーンにおいては、短蓄露光時間の制約から短蓄露光が収束せず、それゆえに本来シーンが持つDRに比して不正に高い露光比がつくため、その傾向が顕著となる。
また、合成画像における一部領域にのみフィルタが掛かるため、合成画像に不自然さが生まれる可能性がある。
先行技術2においては、高感度画素と低感度画素の両方を使用する状況と高感度画素のみを使用する状況とで特に露光制御の変更は行わないため、画面全体は暗くてもDRが比較的広いシーンにおいて、白つぶれが再び発生する。
本発明は、低照度シーンにおいて発生しやすい合成の境界におけるノイズを低減することが可能な画像処理装置、カメラシステム、画像処理方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点の画像処理装置は、少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を露光し、撮像して出力するイメージセンサと、長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値として出力する第1の長蓄評価値算出部と、長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出部とは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値として出力する第2の長蓄評価値算出部と、短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値として出力する短蓄評価値算出部と、前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を取得する短蓄露光制御部と、前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を取得する長蓄評価値合成部と、前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を取得する長蓄露光制御部と、上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成部と、を有する。
本発明の第2の観点のカメラシステムは、イメージセンサを含む画像処理装置と、前記イメージセンサに被写体像を結像する光学系と、を有し、前記画像処理装置は、少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を露光し、撮像して出力するイメージセンサと、長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値として出力する第1の長蓄評価値算出部と、長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出部とは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値として出力する第2の長蓄評価値算出部と、短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値として出力する短蓄評価値算出部と、前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を取得する短蓄露光制御部と、前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を取得する長蓄評価値合成部と、前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を取得する長蓄露光制御部と、前記長蓄露光制御情報と前記短蓄露光制御情報から前記イメージセンサを駆動するイメージセンサ駆動部と、上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成部と、を含む。
本発明の第3の観点の画像処理方法は、少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を撮像する撮像ステップと、長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値を得る第1の長蓄評価値算出ステップと、長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出ステップとは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値を得る第2の長蓄評価値算出ステップと、短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値を得る短蓄評価値算出ステップと、前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を得る短蓄露光制御ステップと、前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を得る長蓄評価値合成ステップと、前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を得る長蓄露光制御ステップと、上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成ステップと、を有する。
本発明の第4の観点は、少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を撮像する撮像処理と、長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値を得る第1の長蓄評価値算出処理と、長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出処理とは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値を得る第2の長蓄評価値算出処理と、短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値を得る短蓄評価値算出処理と、前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を得る短蓄露光制御処理と、前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を得る長蓄評価値合成処理と、前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を得る長蓄露光制御処理と、上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成処理と、を有する画像処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明によれば、低照度シーンにおいて発生しやすい合成の境界におけるノイズを低減することができる。
長蓄画像、短蓄画像について、イメージセンサへの入射光量と出力レベルの関係性(入出力特性)をグラフで示す図である。 長蓄画像と短蓄画像を合成し、1枚の合成画像として出力する際の、入射光量と合成画像の出力レベルの関係性(合成画像に係る入出力特性)をグラフで示す図である。 図2に示される合成方式を用いる際の、入射光量と合成画像のS/Nの関係性(合成画像のS/N特性)をグラフで示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 第1の長蓄評価値算出部、第2の長蓄評価値算出部、短蓄評価値算出部、短蓄露光制御部、長蓄評価値合成部、および長蓄露光制御部における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 長蓄評価値合成部におけるより詳細な処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置を用いる際の、前記想定シーンにおける長蓄画像に係る入出力特性、短蓄画像に係る入出力特性、合成画像に係る入出力特性をグラフで示す図である。 本第1の実施形態に係る画像処理装置と既存の画像処理装置の比較を行うため、図7に記載の各入出力特性と、図2に記載の入出力特性の両方のグラフを合わせて示す図である。 本第1の実施形態に係る画像処理装置と既存の画像処理装置における合成画像のS/N特性を比較したグラフで示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置における長蓄評価値合成部の処理の一例を示すフローチャートである。 図11に示す処理フローにより、第2の長蓄評価値、第2の長蓄評価値の寄与率が、短蓄目標露光時間に応じて、どのように変化するのかをグラフで示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 本第3の実施形態に係る画像処理装置の合成部における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1または第2の実施形態に係る画像処理装置と本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置における合成画像のS/N特性を比較するためにグラフとして合わせて示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は次の順序で行う。
1.第1の実施形態(画像処理装置の第1の構成例)
2.第2の実施形態(画像処理装置の第2の構成例)
3.第3の実施形態(画像処理装置の第3の構成例)
4.第4の実施形態(カメラシステムの構成例)
<1.第1の実施形態>
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
本画像処理装置100は、イメージセンサ101、アナログデジタル変換部(ADC:Analog digital converter)102、同時化部103、第1の長蓄評価値(A)算出部104、第2の長蓄評価値(B)算出部105を有する。
画像処理装置100は、短蓄評価値算出部106、短蓄露光制御部107、長蓄評価値合成部108、長蓄露光制御部109、イメージセンサ駆動部110、および合成部111を有する。
イメージセンサ101は、入射光をアナログ信号に変換して後段のADC102に出力する。
イメージセンサ101は、少なくとも、1フィールド期間に露光時間の長い画像である長蓄画像と、露光時間の短い画像である短蓄画像の2枚の画像を露光し、撮像して出力する。
ADC102は、イメージセンサ101によるアナログ信号をA/D変換し、デジタル信号として後段の同時化部103に出力する。
同時化部103は、ADC102によるデジタル信号を長蓄画像と短蓄画像に分離する。
同時化部103は、分離した長蓄画像を第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105および合成部111に出力し、短蓄画像を短蓄評価値算出部106および合成部111に出力する。
第1の長蓄評価値算出部104は、供給される長蓄画像から露光評価値を算出し、算出した露光評価値を第1の長蓄評価値LEVAとして長蓄評価値合成部108に出力する。
第2の長蓄評価値算出部105は、供給される長蓄画像から第1の長蓄評価値算出部と異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、算出した露光評価値を第2の長蓄評価値LEVBとして長蓄評価値合成部108に出力する。
短蓄評価値算出部106は、供給される短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値SEVとして短蓄露光制御部107に出力する。
短蓄露光制御部107は、供給される短蓄評価値SEVと第1の目標レベルREF1とを比較し、比較結果に応じた短蓄画像用の短蓄目標露光時間と露光制御情報(以下、短蓄露光制御情報)を生成する。
短蓄露光制御部107は、生成した短蓄目標露光時間STETを長蓄評価値合成部108に出力し、生成した短蓄露光制御情報SECIを合成部111に出力する。
長蓄評価値合成部108は、供給される長蓄評価値LEVA、長蓄評価値LEVB、短蓄目標露光時間STETに応じて、長蓄評価値LEVを生成し、生成した長蓄評価値LEVを長蓄露光制御部109に出力する。
長蓄露光制御部109は、供給される長蓄評価値LEVと第2の目標レベルREF2とを比較し、長蓄画像用の露光制御情報(以下、長蓄露光制御情報)LECIを生成し、生成した長蓄露光制御情報LECIを合成部111に出力する。
イメージセンサ駆動部110は、長蓄露光制御情報LECIおよび短蓄露光制御情報SECIに応じた駆動信号を生成し、生成した駆動信号によりイメージセンサ101を駆動する。
合成部111は、長蓄露光制御情報LECIおよび短蓄露光制御情報SECIに応じて供給される2枚の長蓄画像と短蓄画像を合成し、後段の処理系に出力する。
このような構成を有する画像処理装置100において、以下の特徴を有するように構成可能である。
短蓄露光制御部107が生成する短蓄露光制御情報SECIおよび長蓄露光制御部109が生成する長蓄露光制御情報LECIには、露光時間情報が含まれる。
第1の長蓄評価値算出部104は低輝度側に、第2の長蓄評価値算出部105は高輝度側に、短蓄評価値算出部106高輝度側に、それぞれ比重をおいて露光評価値を算出する機能を有する。
また、第2の長蓄評価値算出部105と短蓄評価値算出部106において、露光評価値を算出する比重が同一である。
短蓄露光制御部107で適用される第1の目標レベルREF1と長蓄露光制御部109で適用される第2の目標レベルREF2が同値である。
長蓄評価値合成部108は、短蓄露光制御部107による短蓄目標露光時間STETが第1の閾値SHTA未満であれば長蓄評価値LEVAを、短蓄目標露光時間STETが第1の閾値SHTA以上であれば長蓄評価値LEVBを、それぞれ長蓄評価値LEVとする。
この第1の閾値SHTAは、長蓄画像の最短露光時間および短蓄画像の最長露光時間を超える値である。
短蓄画像におけるPGAゲイン量が大きいときは、第1の閾値SHTAが小さい。
また、長蓄評価値合成部108は、短蓄目標露光時間STETが第2の閾値SHTB未満であれば長蓄評価値LEVAを、短蓄目標露光時間STETが第2の閾値SHTBより大きい第3の閾値SHTC以上であれば長蓄評価値LEVBを、長蓄評価値LEVとする。
長蓄評価値合成部108は、短蓄目標露光時間STETが第2の閾値SHTB以上かつ第3の閾値SHTC未満であれば長蓄評価値LEVAと長蓄評価値LEVBを所定の方法で補完した値を、長蓄評価値LEVとする。
第2の閾値SHTBが、長蓄画像の最短露光時間および短蓄画像の最長露光時間を超える値である
短蓄画像におけるPGAゲイン量が大きいときは、第2および閾値SHTB、SHTCが小さい。
次に、図4に示す画像処理装置100が1フィールド分の合成画像を生成する際の動作概略を説明する。
処理開始後、イメージセンサ101は、入射した光を光電変換し、アナログ信号として後段に出力する。この際、イメージセンサ駆動部110は、長蓄露光制御情報LECI、短蓄露光制御情報SECIに基づき、1フィールド期間に長短合わせて2度の電子シャッタを切るような駆動信号を生成し、イメージセンサ101に入力する。
それゆえ、イメージセンサ101が生成するアナログ信号には、長蓄画像、短蓄画像の両方に係る情報が含まれる。
イメージセンサ101が出力するアナログ信号は、後段のADC102にてデジタル信号へと変換され、さらに後段の同時化部103にて長蓄画像と短蓄画像とに分離、出力される。
次に、分離された長蓄画像と短蓄画像を用いて、第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105、短蓄評価値算出部106、短蓄露光制御部107、長蓄評価値合成部108、および長蓄露光制御部109は、次のフィールドの露光においてイメージセンサ駆動部110が必要とする長蓄露光制御情報LECIと短蓄露光制御情報SECIを生成する。
なお、露光制御情報には、少なくとも長蓄画像の露光時間と短蓄画像の露光時間に係る情報が含まれ、必要に応じてPGAゲイン量に係る情報なども含まれる。
なお、第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105、短蓄評価値算出部106、短蓄露光制御部107、長蓄評価値合成部108、および長蓄露光制御部109の動作は、重要なポイントであるため、のちに詳細に説明する。
合成部111は、長蓄露光制御情報LECIと短蓄露光制御情報SECIの生成と並行、または、逐次的に長蓄画像と短蓄画像を合成し、合成画像を出力することで、1フィールドの処理を完了する。
なお、図2のグラフに示される合成方式を使用する場合、長蓄画像、短蓄画像に加えて、短蓄画像に掛ける露光比が必要となる。
前記露光比を得るために、第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105、短蓄評価値算出部106、短蓄露光制御部107、長蓄評価値合成部108、および長蓄露光制御部109で求めた長蓄画像露光制御情報と短蓄画像露光制御情報を追加で合成部111に入力して露光比を算出してもよい。
あるいは、長蓄画像において飽和していない所定の領域の輝度値と、短蓄画像における前記所定の領域の輝度値をそれぞれ積分し、その比を露光比と見なす処理を合成部111内部で実施してもよい。
次に、第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105、短蓄評価値算出部106、短蓄露光制御部107、長蓄評価値合成部108、および長蓄露光制御部109の動作の詳細を説明する。
図5は、第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105、短蓄評価値算出部106、短蓄露光制御部107、長蓄評価値合成部108、および長蓄露光制御部109における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
処理開始後、第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105、短蓄評価値算出部106にて、それぞれ第1の長蓄評価値LEVA、第2の長蓄評価値LEVB、短蓄評価値SEVを算出する(ステップST101、ST102、ST103)。
これら3ステップに示す処理は、図示するように同時並行的に行ってもよいし、順不同で逐次的に行ってもよい。
各評価値算出部104〜106は、より具体的には、たとえば以下のようなフローで評価値を算出する。
長蓄画像または短蓄画像から各画素の輝度値を得る。
前記各画素の輝度値を、所定の輝度範囲ごとにクラス化し、クラスごとに前記輝度値の積分と画素数カウントを行う。以下、所定のクラスxの輝度積分値をINTx、画素数をCNTxとする(xが大きいほど、高輝度のクラスとする)。
以下の式により、評価値EVAを算出する。
Figure 2011254125
ここで、クラスxの比重WGTxの値は、評価値算出部の種類に応じて以下のように設定する。
第1の長蓄評価値算出部104の場合、降順にxが大きいほど、WGTxも大きい。
第2の長蓄評価値算出部105の場合、昇順にxが大きいほど、WGTxは小さい。
短蓄評価値算出部106の場合、昇順にxが大きいほど、WGTxは小さい。
なお、第2の長蓄評価値算出部105と短蓄評価値算出部106における各比重WGTxの値は同じであることが好ましく、以下ではそれを前提に説明するが、必ずしも同一でなくてもよい。
ステップST103の処理が完了後、短蓄露光制御部107にて、短蓄評価値SEVと第1の目標レベルREF1とから、短蓄目標露光時間STETと短蓄画像露光制御情報SECIを生成し、後段に出力する(ステップST104)。
より具体的には、たとえば、以下のような処理になる。
短蓄評価値SEVと第1の目標レベルREF1の比を求める。この比の値を、RS、とする。
現フィールドの露光で使用した露光時間/RSを計算し、シーンの短蓄目標露光時間とする。
短蓄目標露光時間STETそのもの、あるいは、短蓄目標露光時間STETにIIRフィルタなどを適用し、平滑化させたものを、次フィールドの露光時間とする。
前記露光時間に、必要に応じてPGAゲイン量などを加えたうえで、短蓄画像露光制御情報とし、短蓄目標露光時間と合わせて、合成部111とイメージセンサ駆動部110に出力する。
つまり、ステップST103、ST104の処理により、短蓄画像については、常に過順光補正の考え方で露光制御がなされることとなる。この挙動は、前記先行技術における露光制御と同一である。
ステップST101、ST102、ST104の全ての処理が完了後、長蓄評価値合成部108が第1の長蓄評価値LEVAと第2の長蓄評価値LEVBの値を短蓄目標露光時間STETに応じて合成することで長蓄評価値LEVを生成する(ステップST105)。長蓄評価値合成部108は、生成した長蓄評価値LEVを長蓄露光制御部109に出力する。
図6は、長蓄評価値合成部108におけるより詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
処理開始後、長蓄評価値合成部108は、短蓄目標露光時間STETと閾値SHTの大小関係をチェックする(ステップST201)。ここで、所定の閾値SHTは、以下の関係を満たすものとする。
[数2]
閾値SHT > 短蓄画像の最長露光時間(MAXLET) (式2)
短蓄目標露光時間STETが閾値SHTより小さい場合(ステップST201/YES)、第1の長蓄評価値LEVAを長蓄評価値LEVとしてそのまま後段の長蓄露光制御部109に出力し(ステップST202)、処理を終了する。
他方、短蓄目標露光時間STETが閾値SHTと等しいあるいはそれ以上であれば(ステップST201/NO)、第2の長蓄評価値LEVBを長蓄評価値LEVとしてそのまま後段の長蓄露光制御部109に出力し(ステップST203)、処理を終了する。
図5のステップST105の処理が完了後、長蓄露光制御部109にて、長蓄評価値LEVと第2の目標レベルREF2とから、長蓄目標露光時間と長蓄画像露光制御情報LECIを生成し、後段に出力し(ステップST106)、処理を終了する。
より具体的には、たとえば、以下のような処理になる(前記短蓄画像のケースと同様)。
長蓄評価値LEVと第2の目標レベルREF2の比を求める。この比の値を、RL、とする。
現フィールドの露光で使用した露光時間/RLを計算し、シーンの長蓄目標露光時間とする。
長蓄目標露光時間そのもの、あるいは、長蓄目標露光時間にIIRフィルタなどを適用し、平滑化させたものを、次フィールドの露光時間とする。
前記露光時間に、必要に応じてPGAゲイン量などを加味したうえで、長蓄画像露光制御情報とし、合成部111とイメージセンサ駆動部110に出力する。
ここで、第2の目標レベルREF2は、短蓄露光制御部107の処理で用いる第1の目標レベルREF1の値と同じであることが好ましく、以下ではそれを前提に説明するが、必ずしも同一でなくとも構わない。
図5のステップST101、ST102、ST105、ST106の処理により、長蓄画像の露光制御について、以下のことが言える。
短蓄目標露光時間<閾値SHTにおいては、逆光補正の考え方で露光制御がなされる。
短蓄画像の露光時間が短蓄目標露光時間またはその付近に到達可能、つまり、シーンが十分明るい場合は、長蓄画像は、既存の画像処理装置と同様にふるまう。
短蓄目標露光時間≧閾値SHTにおいては、過順光補正の考え方で露光制御がなされる。短蓄画像の露光時間がデバイスの制約から短蓄目標露光時間に全く到達できない、つまり、シーンが暗すぎる場合でも、長蓄画像はより長い露光時間を設定できる。
このため、本来短蓄画像で行うべき露光を長蓄画像において代わりに実現する。
ただし、既存の画像処理装置における長蓄画像よりも暗く露光することになるため、閾値SHTが長蓄画像の最短露光時間よりも短く設定されないことを保証する必要がある。
以上の説明から、既存の画像処理装置における露光制御と、本第1の実施形態に係る画像処理装置100における露光制御の差分は、以下のみとなる。
短蓄目標露光時間≧所定の閾値SHTにおける、長蓄画像の露光制御は次のようにみなすことができる。
既存の画像処理装置の場合には、逆光補正露光制御とみなすことができる。
本第1の実施形態に係る画像処理装置100の場合には、過順光補正露光制御、つまり、短蓄画像と同じ露光制御とみなすことができる。
次に、この露光制御の差分が、どのような効果を生むかを以下に説明する。
短蓄目標露光時間について、以下の関係がなりたつシーンを想定する。
・短蓄目標露光時間(STET) ≧ 閾値SHT、
・短蓄画像の最長露光時間(MAXSET) < 短蓄目標露光時間(STET) < 長蓄画像の最長露光時間(MAXLET)。
なお、既存の画像処理装置を用いる際の、前記想定シーンにおける長蓄画像、短蓄画像、合成画像に係る入出力特性は、上で説明した図2に記載のものであるとする。
前記想定シーンにおいて、本第1の実施形態に係る画像処理装置100における長蓄画像の露光制御は、以下のようになる。
既存の画像処理装置における長蓄画像と比べて、暗く露光する(露光時間が短い)。
短蓄画像と比べて、明るく露光する(露光時間が長い)。これは、長蓄画像と短蓄画像は同じ露光制御を行うが、短蓄画像は、最長露光時間の制約から露光が収束できていないためである。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置を用いる際の、前記想定シーンにおける長蓄画像に係る入出力特性、短蓄画像に係る入出力特性、合成画像に係る入出力特性を示すグラフの一例である。
ここで、1001は長蓄画像に係る入出力特性、1002は短蓄画像に係る入出力特性、1004は合成画像に係る入出力特性、1006、1007は合成画像においてそれぞれ長蓄画像、短蓄画像が選択される入射光量の範囲を示している。
なお、図7において、長蓄画像に係る入出力特性1001と合成画像に係る入出力特性1004が完全に一致しているのは、長蓄画像の露光制御が短蓄画像の露光制御と同じになり、長蓄画像の高輝度領域においても飽和が発生しなくなったためである。
また、このことから、合成画像において長蓄画像が選択される入射光量の範囲が広がっている。
図8は、本第1の実施形態に係る画像処理装置と既存の画像処理装置の比較を行うため、図7に記載の各入出力特性と、図2に記載の入出力特性の両方のグラフを合わせて示す図である。
短蓄画像に係る入出力特性については、既存の画像処理装置と本第1の実施形態に係る画像処理装置100において差分はないため、入出力特性1002と入出力特性2102は完全に一致する。
また、本第1の実施形態に係る画像処理装置100における長蓄画像に係る入出力特性については、既存の画像処理装置の長蓄画像に係る入出力特性と、短蓄画像に係る入出力特性の中間的な特性を持つことが分かる。
図9は、本第1の実施形態に係る画像処理装置と既存の画像処理装置における合成画像のS/N特性を比較したグラフである。
ここで、1201は本第1の実施形態に係る画像処理装置100における前記関係性を、1202は本第1の実施形態に係る画像処理装置が出力する合成画像において長蓄画像が選択される領域と短蓄画像が選択される領域の切り替わりポイントを示している。
図9から、本第1の実施形態に係る画像処理装置100の合成画像のS/N特性には、既存の画像処理装置と比べて以下の差分があることが分かる。
長蓄画像が暗く露光されるため、低輝度部分のS/Nが低下している。前記S/Nの低下量は、図9に記載の符号1210で示される。
短蓄画像の露光は変わらないが、合成画像において長蓄画像が選択される領域と短蓄画像が選択される領域の切り替わりポイントが高輝度側にシフトしているため、前記切り替わりポイントにおけるS/Nが向上している。
前記S/Nの向上量は、図9に記載の符号1211で示される。
つまり、本第1の実施形態に係る画像処理装置100には、先行技術1に記載の画像処理装置と比べて、以下の効果がある。
低照度のシーンにおいて、合成画像における高輝度部分のS/N低下が軽減する。代わりに低輝度部分のS/Nが低下する副作用がうまれるが、この副作用は、画面全体に弱いフィルタを適用することで高輝度側に依然残るS/N低下と合わせて解消が可能である。
画面の一部のみに強いフィルタを掛ける必要がないため、合成画像において長蓄画像が選択される領域と短蓄画像が選択される領域の境界に生じうる不自然さは発生しない。
無論、先行技術1と本第1の実施形態に係る技術を併用することで、高照度時と低照度時の両方のシーンにおいてより高画質な合成画像を得られることは言うまでもない。
なお、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置100の副作用として、低輝度部分のS/N低下を述べたが、これは、以下の条件では必ずしも発生しない。
照度が極端に低く、長蓄画像の最長露光時間でも露光制御が収束しないシーンにおいて、PGAゲインによるゲインアップを実施する場合、かつ、閾値SHT≧長蓄画像の最長露光時間、を満たす閾値SHTを設定する場合である。
この条件において、短蓄目標露光時間≧所定の閾値SHTとなり、長蓄画像の露光制御が短蓄画像の露光制御に切り替えられても、長蓄画像の「露光時間」は長蓄画像の最長露光時間のまま変化せず、「PGAゲイン量」のみが低下することになる。
しかし、特にPGAゲインの手法としてデジタルゲインを使う場合、PGAゲイン量が変化しても出力レベルのS/Nの変化が発生しないため、前記長蓄画像の露光制御の切り替わり前後でS/Nの低下は発生しない。
一方で、短蓄画像の露光制御にPGAゲインを使用する場合は、シーンが低照度であっても、短蓄目標露光時間が長くならないことがある。
たとえば、以下の2つのケースにおいて、基本的に短蓄画像の露光量は同じであるが、S/Nは前者の方が圧倒的に悪い。
第1は、短蓄画像の露光時間が1/2000秒、PGAゲインが10倍(=PGAゲイン使用)のケースである。
第2は、短蓄画像の露光時間が1/200秒、PGAゲインが1倍(=PGAゲイン不使用)のケースである。
つまり、短蓄目標露光時間と所定の閾値SHTとの比較だけで、長蓄画像の露光制御を切り替えるのは危険である。前記のようなケースでは、短蓄目標露光時間と、所定の閾値SHTをPGAゲイン量で除算した値とで比較を行うことが好ましい。
<2.第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
本発明の第2の実施形態における画像処理装置100Aと本発明の第1の実施形態における画像処理装置100の異なる点(差分)は、長蓄評価値合成部の機能のみである。図10と図4とはブロック構成としては変わらない。
よってここでは、前記動作の差分についてのみ説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置100Aにおける長蓄評価値合成部108Aの処理の一例を示すフローチャートである。
処理開始後、長蓄評価値合成部108Aは、短蓄目標露光時間STETと閾値SHT1、閾値SHT2との大小関係をチェックする(ステップST301)。ここで、所定の閾値SHT1<所定の閾値SHT2とする。
短蓄目標露光時間STET<閾値SHT1であれば、第1の長蓄評価値LEVAを長蓄評価値LEVとしてそのまま後段に出力し(ステップST302)、処理を終了する。
閾値SHT1≦短蓄目標露光時間STET<所定の閾値SHT2であれば、第1の長蓄評価値LEVAと第2の長蓄評価値LEVBを補完して得られる値を長蓄評価値LEVとして後段に出力し(ステップST303)、処理を終了する。
閾値SHT2≦短蓄目標露光時間STETであれば、第2の長蓄評価値LEVBを長蓄評価値LEVとしてそのまま後段に出力し(ステップST304)、処理を終了する。
ステップST303における補完方法の一例として線形補完が挙げられ、その式は以下のようになる。
[数3]
長蓄評価値LEV=長蓄評価値LEVA*(1−K)+長蓄評価値LEVB*K
(式3)
(ここで、K=(短蓄目標露光時間−SHT1)/(SHT2−SHT1))
図12は、図11に示す処理フローにより、第2の長蓄評価値LEVA、第2の長蓄評価値LEVBの寄与率が、短蓄目標露光時間に応じて、どのように変化するのかを示したグラフである。
図12において、1401は長蓄評価値Aの寄与率を、1402は長蓄評価値Bの寄与率をそれぞれ示す。
第1の実施形態に係る画像処理装置100によれば、1つの閾値SHTと、短蓄目標露光時間との比較により、長蓄評価値LEVの算出方法の切り替えをデジタルに行っていた。
そのため、短蓄目標露光時間と閾値SHTの値が非常に近いシーンにおいては、被写体のわずかな変化やノイズにより、2種類の長蓄評価値の算出方法が頻繁に切り替わる、いわゆるハンチングという現象が発生するおそれがあった。
もっとも、長蓄露光制御部109にて長蓄画像の露光時間を求める際、長蓄目標露光時間に時定数が十分長いIIRフィルタを適用することで、前記現象が長蓄画像の露光制御のハンチングとなって表面化することはない。
しかし、露光制御の収束速度を高める目的で、前記時定数を短くしたい場合には、第1の実施形態に係る画像処理装置100では問題となるおそれがある。
本第2の実施形態に係る画像処理装置100Aによれば、第1の実施形態に係る画像処理装置100の効果に加えて、露光制御の収束速度を高めることができる。
また、短蓄画像の露光制御にPGAゲインを使用する場合は、短蓄目標露光時間と閾値SHT1、SHT2を直接比較するのではない。
すなわち、第2の実施形態に係る画像処理装置100Aによれば、第1の実施形態に係る画像処理装置100と同様、短蓄目標露光時間と、閾値SHT1、SHT2をPGAゲイン量で除算したものとで比較することが好ましい。
<3.第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
本第3の実施形態に係る画像処理装置100Bと第1および第2の実施形態に係る画像処理装置100,100Aの異なる点(差分)は、合成部111Bの機能のみである。よってここでは、合成部の差分についてのみ説明する。
合成部111Bは、少なくとも長蓄画像、短蓄画像、短蓄目標露光時間STETを入力し、2枚の画像を合成して得られる合成画像、または、長蓄画像のいずれか一方を出力する。
図14は、本第3の実施形態に係る画像処理装置100Bの合成部111における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
処理開始後、合成部111Bは、短蓄目標露光時間と閾値SHT3の大小関係をチェックする(ステップST401)。ここで、閾値SHT3は、以下の関係を満たすものとする。
[数4]
閾値SHT3 ≧ 所定の閾値SHT または 所定の閾値SHT2 (式4)
短蓄目標露光時間STET<閾値SHT3である場合(ステップST401/YES)、第1または第2の実施形態に係る画像処理装置100,100Aにおける合成部111と等価な処理を実施する。
つまり、長蓄画像と短蓄画像を合成し、合成で得られた合成画像を後段に出力し(ステップST402)、処理を終了する。
他方、短蓄目標露光時間≧閾値SHT3である場合(ステップST401/NO)、前記合成は行わず、長蓄画像をそのまま出力し(ステップST403)、処理を終了する。
第1または第2の実施形態に係る画像処理装置100,100Aにおける合成部111が出力する画像は、常に長蓄画像と短蓄画像を合成し、出力していた。
しかし、低照度なシーンにおいて、長蓄画像の露光制御が完全に短蓄画像の露光制御に切り替わっていれば、合成を行わず、長蓄画像そのものを出力しても、問題となる高輝度側の飽和は発生しない。
これは、シーンの照度に応じて露光制御の方法を変化させない先行技術2に記載の画像処理装置にはない効果である。
図15は、本発明の第1または第2の実施形態に係る画像処理装置100,100Aと本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置100Bにおける合成画像のS/N特性を比較するためにグラフとして合わせて示す図である。
ここで、1301は第3の実施形態に係る画像処理装置100Bにおける入射光量と合成画像のS/Nの関係性を示している。
図15から、本第3の実施形態に係る画像処理装置100Bには、本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像処理装置100,100Aと比べて以下の追加効果があることが分かる。
すなわち、本第3の実施形態に係る画像処理装置100Bによれば、低照度時においては、短蓄画像を使用せず、長蓄画像のみを出力するため、高輝度部分におけるS/Nの落ち込みが発生しない。
なお、本第1〜第3の実施形態に係る技術は、露光時間の異なるN枚(Nは3以上の整数)の画像を合成するケースに対しても、応用が可能である。
たとえば、まず、N枚の画像のうち露光時間が最も短い2枚の画像について、相対的に露光時間が長い画像を長蓄画像、短い画像を短蓄画像と見なし、本技術を適用して合成画像を得る。
次に、残る画像のうち最も露光時間が短い1枚を長蓄画像、前記合成画像を短蓄画像と見なして、本技術を適用、新しい合成画像を得る、というステップを、最終的に1枚の合成画像が得られるまで再帰的に繰り返せばよい。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置によれば、以下の効果を得ることができる。
低照度のシーンにおいて、合成画像における高輝度部分のS/N低下が軽減する。代わりに低輝度部分のS/Nが低下する副作用がうまれるが、この副作用は、画面全体に弱いフィルタを適用することで高輝度側に依然残るS/N低下と合わせて解消が可能である。
画面の一部のみに強いフィルタを掛ける必要がないため、合成画像において長蓄画像が選択される領域と短蓄画像が選択される領域の境界に生じうる不自然さは発生しない。
上記効果に加えて、露光制御の収束速度を高めることができる。
高輝度部分のS/N低下を抑制しつつ、白飛び発生を抑制できる。
高輝度部分のS/N低下を完全になくすこともできる。
<4.第4の実施形態>
このような効果を有する画像処理装置は、デジタルカメラやビデオカメラの撮像デバイスとして適用することができる。
図17は、本発明の実施形態に係る画像処理装置が適用されるカメラシステムの構成の一例を示す図である。
本カメラシステム200は、図16に示すように、光学系210および画像処理装置220を有する。
画像処理装置220は、本実施形態に係る画像処理装置100,100A,100Bが適用可能である。
画像処理装置220は、撮像デバイスであるイメージセンサ221、信号処理回路(PRC)222、およびイメージセンサ駆動部(DRV)223を含んで構成される。
イメージセンサ221は、図4、図10、図13のイメージセンサ101に相当し、イメージセンサ駆動部223は、図4等のイメージセンサ駆動部110に相当する。
信号処理回路222には、図4等のADC102、同時化部103、第1の長蓄評価値算出部104、第2の長蓄評価値算出部105、短蓄評価値算出部106、短蓄露光制御部107、長蓄評価値合成部108、長蓄露光制御部109、および合成部111を含む。
光学系210は、撮像デバイスであるイメージセンサ221の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系、たとえば入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズ211を有する。
イメージセンサ駆動部223は、イメージセンサ221内の回路を駆動するスタートパルスやクロックパルスを含む各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(図示せず)を有し、所定のタイミング信号でイメージセンサ221を駆動する。
また、信号処理回路222は、イメージセンサ221の出力信号に対して上述したように所定の信号処理を施す。
信号処理回路222で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、信号処理回路340で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
上述したように、デジタルスチルカメラ等の撮像装置において、画像処理装置220とて、先述した画像処理装置100,100A,100Bを搭載することで、上述したと同様の効果を得ることができる。
すなわち、低照度のシーンにおいて、合成画像における高輝度部分のS/N低下が軽減する。代わりに低輝度部分のS/Nが低下する副作用がうまれるが、この副作用は、画面全体に弱いフィルタを適用することで高輝度側に依然残るS/N低下と合わせて解消が可能である。
画面の一部のみに強いフィルタを掛ける必要がないため、合成画像において長蓄画像が選択される領域と短蓄画像が選択される領域の境界に生じうる不自然さは発生しない。
さらに、露光制御の収束速度を高めることができる。
高輝度部分のS/N低下を抑制しつつ、白飛び発生を抑制できる。
高輝度部分のS/N低下を完全になくすこともできる。
なお、以上詳細に説明した方法は、上記手順に応じたプログラムとして形成し、CPU等のコンピュータで実行するように構成することも可能である。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
100,100A,100B・・・画像処理装置、101・・・イメージセンサ、102・・・アナログデジタル変換部(ADC)、103・・・同時化部、104・・・第1の長蓄評価値(A)算出部、105・・・第2の長蓄評価値(B)算出部、106・・・短蓄評価値算出部、107・・・短蓄露光制御部、108,108A・・・長蓄評価値合成部、109・・・長蓄露光制御部、110・・・イメージセンサ駆動部、111,111B・・・合成部、200・・・カメラシステム、210・・・光学系、220・・・画像処理装置、221・・・イメージセンサ、222・・・信号処理回路、223・・・イメージセンサ駆動部。
ここで、クラスxの比重WGTxの値は、評価値算出部の種類に応じて以下のように設定する。
第1の長蓄評価値算出部104の場合、降順にxが大きいほど、WGTxは小さい
第2の長蓄評価値算出部105の場合、昇順にxが大きいほど、WGTxも大きい
短蓄評価値算出部106の場合、昇順にxが大きいほど、WGTxも大きい
なお、第2の長蓄評価値算出部105と短蓄評価値算出部106における各比重WGTxの値は同じであることが好ましく、以下ではそれを前提に説明するが、必ずしも同一でなくてもよい。

Claims (18)

  1. 少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を露光し、撮像して出力するイメージセンサと、
    長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値として出力する第1の長蓄評価値算出部と、
    長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出部とは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値として出力する第2の長蓄評価値算出部と、
    短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値として出力する短蓄評価値算出部と、
    前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を取得する短蓄露光制御部と、
    前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を取得する長蓄評価値合成部と、
    前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を取得する長蓄露光制御部と、
    上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成部と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記長蓄露光制御情報と前記短蓄露光制御情報から前記イメージセンサを駆動するイメージセンサ駆動部を有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記長蓄露光制御情報と前記短蓄露光制御情報に、露光時間の情報が含まれる
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の長蓄評価値算出部は、低輝度側に、前記第2の長蓄評価値算出部は高輝度側に、短蓄評価値算出部は高輝度側に、それぞれ比重をおいて露光評価値を算出する
    請求項1から3のいずれか一に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の長蓄評価値算出部と前記短蓄評価値算出部において、前記比重が同一である
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の目標レベルと前記第2の目標レベルが同値である
    請求項1から5のいずれか一に記載の画像処理装置。
  7. 前記長蓄評価値合成部は、
    前記短蓄目標露光時間が第1の閾値未満であれば前記第1の長蓄評価値を、前記短蓄目標露光時間が前記第1の閾値以上であれば前記第2の長蓄評価値を、それぞれ前記長蓄評価値とする
    請求項1から6のいずれか一に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の閾値は、長蓄画像の最短露光時間および短蓄画像の最長露光時間を超える値である
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 短蓄画像におけるPGAゲイン量が大きいときは、前記第1の閾値が小さい
    請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 前記長蓄評価値合成部は、
    前記短蓄目標露光時間が第2の閾値未満であれば前記第1の長蓄評価値を、前記短蓄目標露光時間が前記第2の閾値より大きい第3の閾値以上であれば前記第2の長蓄評価値を、前記短蓄目標露光時間が前記第2の閾値以上かつ前記第3の閾値未満であれば前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を所定の方法で補完した値を、それぞれ前記長蓄評価値とする
    請求項1から6のいずれか一に記載の画像処理装置。
  11. 前記第2の閾値が、長蓄画像の最短露光時間および短蓄画像の最長露光時間を超える値である
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 短蓄画像におけるPGAゲイン量が大きいときは、前記第2および第3の閾値が小さい
    請求項10または11に記載の画像処理装置。
  13. 前記短蓄目標露光時間が第4の閾値以上であれば、前記合成部において、長蓄画像と短蓄画像の合成画像ではなく、長蓄画像そのものを後段に出力する
    請求項1から12のいずれか一に記載の画像処理装置。
  14. 前記第4の閾値が、前記第1の閾値以上である
    請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記第4の閾値が、前記第3の閾値以上である
    請求項13に記載の画像処理装置。
  16. イメージセンサを含む画像処理装置と、
    前記イメージセンサに被写体像を結像する光学系と、を有し、
    前記画像処理装置は、
    少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を露光し、撮像して出力するイメージセンサと、
    長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値として出力する第1の長蓄評価値算出部と、
    長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出部とは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値として出力する第2の長蓄評価値算出部と、
    短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値として出力する短蓄評価値算出部と、
    前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を取得する短蓄露光制御部と、
    前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を取得する長蓄評価値合成部と、
    前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を取得する長蓄露光制御部と、
    前記長蓄露光制御情報と前記短蓄露光制御情報から前記イメージセンサを駆動するイメージセンサ駆動部と、
    上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成部と、を含む
    カメラシステム。
  17. 少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を撮像する撮像ステップと、
    長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値を得る第1の長蓄評価値算出ステップと、
    長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出ステップとは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値を得る第2の長蓄評価値算出ステップと、
    短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値を得る短蓄評価値算出ステップと、
    前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を得る短蓄露光制御ステップと、
    前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を得る長蓄評価値合成ステップと、
    前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を得る長蓄露光制御ステップと、
    上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成ステップと、
    を有する画像処理方法。
  18. 少なくとも、1フィールド期間に露光時間が長い画像である長蓄画像、露光時間が短い画像である短蓄画像の2枚の画像を撮像する撮像処理と、
    長蓄画像から露光評価値を算出し、第1の長蓄評価値を得る第1の長蓄評価値算出処理と、
    長蓄画像から前記第1の長蓄評価値算出処理とは異なる方法に基づいて露光評価値を算出し、第2の長蓄評価値を得る第2の長蓄評価値算出処理と、
    短蓄画像から露光評価値を算出し、短蓄評価値を得る短蓄評価値算出処理と、
    前記短蓄評価値と第1の目標レベルから短蓄目標露光時間と短蓄露光制御情報を得る短蓄露光制御処理と、
    前記第1の長蓄評価値と前記第2の長蓄評価値を前記短蓄目標露光時間に応じて所定の方法で合成することで長蓄評価値を得る長蓄評価値合成処理と、
    前記長蓄評価値と第2の目標レベルから長蓄露光制御情報を得る長蓄露光制御処理と、
    上記長蓄露光制御情報および上記短蓄露光制御情報に応じて長蓄画像と短蓄画像から1枚の画像を生成する合成処理と、
    を有する画像処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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