JP6782484B2 - ヒンジ構造およびヒンジ構造を用いた容器 - Google Patents

ヒンジ構造およびヒンジ構造を用いた容器 Download PDF

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Description

本発明は、容器本体に蓋を開閉可能に接続するヒンジ構造、および、ヒンジ構造を用いた容器に関する。
化粧料容器等の容器の構造の一つとして、蓋がヒンジ係合によって開閉可能に容器本体に取り付けられたものがある。このような容器のヒンジ構造は一般的に軸を溝あるいは孔に回転可能に挿入した構造が用いられている(特許文献1,2参照)。このようなヒンジ係合によって蓋をスムーズに開閉することができる。
その他のヒンジ構造としては、樹脂製の容器等には、容器および蓋を一体に連結し、蓋を容器に対して開閉可能に連結するヒンジ構造等も用いられている(特許文献3)。
特開平9−154629号公報 特開平9−191927号公報 特開平7−327729号公報
しかしながら、容器、蓋およびヒンジ構造が樹脂により一体成形される従来のヒンジ構造は、蓋を開いた状態とすることはできるが、ヒンジ構造の弾性力が蓋を閉じる方向に作用し、蓋を全開にした状態で安定して保持することができないという問題がある。
そこで、本発明は従来の問題を解決するために、簡単な構造で蓋を開いた状態で安定した保持することができるヒンジ構造、および、ヒンジ構造を用いた容器を提供することを目的とする。
本発明のヒンジ構造は、容器本体および蓋を一体的に連結するヒンジ構造であって、ヒンジ本体部、および、ヒンジ本体部の両端に設けられた2つの弾性変形部を有し、前記ヒンジ本体部は、前記容器本体との接続部分である第1折れ線、および、前記蓋との接続部分である第2折れ線を有し、前記第1折れ線と前記第2折れ線は互いに平行であり、前記弾性変形部は、前記容器本体との接続部分であり、前記第1折れ線の端部で折れ曲がって延伸された第3折れ線、および、前記蓋との接続部分であり、前記第2折れ線の端部で折れ曲がって延伸された第4折れ線をそれぞれ有し、前記弾性変形部の平面形状は略台形であり、略台形の短辺の部分が前記ヒンジ本体部との接続部分となり、略台形の長辺の部分が端部となり、前記弾性変形部の断面形状は前記ヒンジ本体部との接続部分から前記端部に向かって略山型へと変化しており、前記蓋を開閉する際に、前記第3折れ線は前記第1折れ線の端部を支点として枢動し、前記第4折れ線は前記第2折れ線の端部を支点として枢動し、前記弾性変形部が変形することを特徴とする。
本発明の容器は、前記ヒンジ構造、および、前記ヒンジ構造によって開閉可能に接続された容器本体および蓋を備え、前記ヒンジ構造、前記容器本体、および、前記蓋は一体であることを特徴とする。
前記容器は、前記蓋の内面に樹脂鏡を設けることも可能である。
本発明のヒンジ構造は、容器本体および蓋を一体的に連結するヒンジ構造であって、ヒンジ本体部、および、ヒンジ本体部の両端に設けられた2つの弾性変形部を有し、前記ヒンジ本体部は、前記容器本体との接続部分である第1折れ線、および、前記蓋との接続部分である第2折れ線を有し、前記第1折れ線と前記第2折れ線は互いに平行であり、前記弾性変形部は、前記容器本体との接続部分であり、前記第1折れ線の端部で折れ曲がって延伸された第3折れ線、および、前記蓋との接続部分であり、前記第2折れ線の端部で折れ曲がって延伸された第4折れ線をそれぞれ有し、前記弾性変形部の平面形状は略台形であり、略台形の短辺の部分が前記ヒンジ本体部との接続部分となり、略台形の長辺の部分が端部となり、前記弾性変形部の断面形状は前記ヒンジ本体部との接続部分から前記端部に向かって略山型へと変化しており、前記蓋を開閉する際に、前記第3折れ線は前記第1折れ線の端部を支点として枢動し、前記第4折れ線は前記第2折れ線の端部を支点として枢動し、前記弾性変形部が変形することにより、簡単な構造で、蓋を所定の角度で開いた状態で安定させることができる。
本発明の容器は、前記ヒンジ構造、および、前記ヒンジ構造によって開閉可能に接続された容器本体および蓋を備え、前記ヒンジ構造、前記容器本体、および、前記蓋は一体であることにより、複雑な金型を用いることなく製造可能となり、製造コストを低減することができる。
前記容器は、前記蓋の内面に樹脂鏡を設けることにより、樹脂鏡も含めて可燃ごみとして処理することができるので、使い捨ての容器として使用することができる。
ヒンジ構造を用いた容器の斜視図であり、(a)は蓋を開いた状態、(b)は蓋を閉じた後方からの状態を示す。 蓋を開いた状態の容器の平面図である。 蓋を開いた状態の容器の側面図である。 容器のヒンジ構造の平面図である。 図2のヒンジ構造の断面である。 ヒンジ構造の側面図であり、(a)は蓋を開いた状態、(b)は蓋を閉じる又は開く途中の状態、(c)は蓋を閉じた状態を示す。 別の形態のヒンジ構造の側面図であり、(a)は蓋を開いた状態、(b)は蓋を閉じる又は開く途中の状態、(c)は蓋を閉じた状態を示す。
本発明のヒンジ構造10、および、ヒンジ構造10を用いた本発明の容器1を、図を用いて以下に詳細に説明する。図1は化粧料容器として使用することを想定した本発明の容器1の斜視図、図2は平面図、図3は側面図であり、図4は本発明のヒンジ構造10を拡大した平面図、図5がヒンジ構造10を拡大した断面図である。
本発明の容器1は、図1〜3に示すように、ヒンジ構造10、容器本体2、および、蓋3から構成され、前記ヒンジ構造10、前記容器本体2、および、前記蓋3は樹脂により一体成形されており、これにより前記蓋2および前記蓋3は前記ヒンジ構造10によって一体に連結されている。前記容器1の材質としては、前記ヒンジ構造10の弾性変形部12が弾性変形する材質であればよく、一般的な容器に用いられている樹脂等を用いることができる。前記蓋3は前記ヒンジ構造10によって開閉可能に前記容器本体2にヒンジ係合されている。前記容器1は、図3に示すように、前記蓋3が前記容器本体2に対して180°開いた状態で一体成形されている。
図2に示すように、前記容器本体2は略矩形の平面形状を有し、その内部には化粧料が収容されるスペースとして2つの収容部4が形成されている。前記収容部4の形状および個数等は、収容する物に応じて適宜変更可能であり、本実施形態に限定するものではない。また、前記容器本体2には、前記蓋3を閉じた状態で固定するための係合突起5が設けられている。
前記蓋3は前記容器本体2を覆って閉じる大きさに形成され、前記容器本体2の係合突起5と係合する係合突起6が設けられており、前記蓋3の係合突起6が前記容器本体2の係合突起5を乗り越えて係合することにより、前記蓋3を閉じた状態で前記容器本体2に固定される。前記蓋3を固定する構造については係合突起以外を用いることも可能であり、特に限定するものではなく、また、前記蓋3を固定する構造を用いないことも可能である。
図1,2に示すように、前記蓋3の内面には樹脂鏡7が設けられている。前記容器1を化粧料容器として使用する際に、前記樹脂鏡7を見ながら前記容器本体2の収容部4に収容された化粧料を使用して化粧することができる。また、前記樹脂鏡7は可燃ごみとして処理することができることから、本発明の容器1を廃棄する際に前記樹脂鏡7を取り外すことなく廃棄することができるので、廃棄処分が簡単であり、本発明の容器1を使い捨て容器として使用することも可能である。前記樹脂鏡7を設けない容器、あるいは、樹脂鏡以外の鏡を設けた容器も可能であり、容器1の用途に応じて適宜選択することができる。
次に、本発明のヒンジ構造10について詳細に説明する。前記ヒンジ構造10は、前記容器本体2に前記蓋3を開閉可能に一体的に連結しており、前記容器本体2、および、前記蓋3と一体成形されている。前記ヒンジ構造10は、図4に示すように、ヒンジ本体部11、および、前記ヒンジ本体部11の両端に設けられた2つの弾性変形部12を有する。
前記容器1は、前記蓋3を開いた状態で、前記容器本体2、前記蓋3、および、前記ヒンジ構造10を一体成形されていることから、前記蓋3を開いた状態を基準に前記ヒンジ構造10について説明する。前記ヒンジ本体部11は前記容器本体2と前記ヒンジ本体部11とを接続し、図4に示すように、前記蓋3を閉じる際に、前記容器本体2と前記ヒンジ本体部11との折れ線となる第1折れ線13、および、前記蓋3と前記ヒンジ本体部11とを接続し、前記蓋3を閉じる際に前記蓋3と前記ヒンジ本体部11との折れ線となる第2折れ線14を有する。図4に示すように、前記第1折れ線13と前記第2折れ線14は互いに平行に設けられており、前記ヒンジ本体部11を上から見た平面形状は、図4に示すように、前記第1折れ線13および前記第2折れ線14が長手方向の2辺を形成する矩形となる。
前記ヒンジ本体部11の断面形状は、図5の断面図に示すように、長辺を上とした略台形であるが、前記ヒンジ本体部11自体は、前記蓋3を開閉する際には、前記弾性変形部12との接続部分付近を除いて特に弾性変形することはなく、前記第1折れ線13および前記第2折れ線14によって前記容器1が折れ曲がることになるので、前記ヒンジ本体部11の断面形状は前記容器1の折れ曲がりを阻害するものでなければよく他の形状も可能である。前記第1折れ線13および前記第2折れ線14は、折れ線として機能し、かつ、前記蓋3の開閉による繰り返し行われる折り曲げに対する耐久性を満たす厚みとする。
2つの前記弾性変形部12は、図4に示すように、前記容器本体2と前記弾性変形部12とを接続し、前記蓋3を閉じる際に前記容器本体2と前記弾性変形部12との折れ線となり、前記第1折れ線13の端部で折れ曲がって延伸された第3折れ線15、および、前記蓋3と前記弾性変形部12とを接続し、前記蓋3を閉じる際に前記蓋3と前記弾性変形部12との折れ線となり、前記第2折れ線の端部で折れ曲がって延伸された第4折れ線16をそれぞれ有する。前記第3折れ線15および前記第4折れ線16は、折れ線として機能し、かつ、前記蓋3の開閉による繰り返し行われる折り曲げに対する耐久性、および、前記弾性変形部12の弾性変形によって破断しない強度を有するような厚みとする。
前記弾性変形部12の平面形状は、図4に示すように、略台形であり、略台形の短辺の部分が前記ヒンジ本体部11との接続部分となり、略台形の長辺の部分が端部となっており、前記ヒンジ構造10の平面形状は、矩形(ヒンジ本体部11)の両端に台形(弾性変形部12)を設けた形状となる。前記弾性変形部12の断面形状は、前記ヒンジ本体部11との接続部分が、前記ヒンジ本体部11と同じで長辺を上とした略台形であり、図6に示すように、端部が略山型であることから、断面形状は略台形から略山型へと変化している。このような形状を有することにより弾性変形部12は、前記蓋3を開閉する際に弾性変形し、弾性力が発生する。
前記ヒンジ構造10は、前記第1折れ線13および2つの前記第3折れ線15によって前記容器本体2と接続され、前記第2折れ線14および2つの前記第4折れ線16によって前記蓋3と接続されていることから、図6に示すように、前記蓋3を開閉する際に、前記容器1は2箇所で折れ曲がる構造となる。
前記容器本体2および前記蓋3は、前記ヒンジ構造10との接続部分に傾斜面8,9をそれぞれ有しており、前記傾斜面8,9の下端に前記第1折れ線13および前記第2折れ線14が接続されている。前記容器本体2の傾斜面8は前記第1折れ線13および2つの前記第3折れ線15に沿って折れ曲がっており、前記蓋3の傾斜面9は前記第2折れ線14および2つの前記第4折れ線16に沿って折れ曲がっている。また、前記傾斜面8,9の傾斜角度は前記蓋3の開閉角度および前記弾性変形部12の端部の山型の傾斜角度等によって決定されており、垂直となる場合もある。
本発明の容器1は、前記蓋3が前記容器本体2に対して180°開いた状態で一体成形されていることから、前記ヒンジ構造10の弾性変形部12は前記蓋3が開いた状態が初期状態となっており、この時に弾性力は作用していない。従って、前記容器1に図1〜3の状態から前記蓋3を閉じる方向に力が作用すると、前記弾性変形部12が変形することにより、元の形に戻ろうとする弾性力が作用することから、前記容器1は前記弾性変形部12によって前記蓋3が開いた状態が保持される。そのため、前記係合突起5,6によって前記蓋3を固定しない構造の場合でも、前記蓋3を閉じた状態で保持することができる。
次に、前記蓋3を開閉する際の前記ヒンジ構造10の動作について、図6を用いて説明する。この際、前記ヒンジ構造10を中心として前記容器本体2および前記蓋3を動かすことを想定して説明する。
本実施形態では、図3に示すように、前記容器1の蓋3を開いた時に前記蓋3が前記容器本体2に対して180°に開く形態を用いて説明する。図6(a)では、前記蓋3が開いた状態で、前記ヒンジ構造10の左側に前記容器本体2が接続され、右側に前記蓋3が接続されている。この状態から、前記蓋3を閉じるために、前記第2折れ線14を軸として前記蓋3を左側へと回動させ、同時に前記第1折れ線13を軸として前記容器本体2を右側に回動させる。
この時、前記ヒンジ構造10のヒンジ本体部11は変形することはほぼない(前記弾性変形部12との接続部分が多少変形する)。これに対し、前記ヒンジ構造10の弾性変形部12は、前記第3折れ線15が、前記第1折れ線13の端部を支点として枢動し、前記第4折れ線16が、前記第2折れ線14の端部を支点として枢動しており、前記第3折れ線15および前記第4折れ線16は、円錐の表面の一部を形成するように移動することから、前記弾性変形部12は弾性変形しながら、端部が前記本体部11に対して上方(図6の場合)に移動することになる。この時、前記弾性変形部12と前記ヒンジ本体部11との接続部分が折れ線となって、前記弾性変形部12は端部が前記本体部11に対して上方(図6の場合)へと移動することになる。
図6(b)には、前記蓋3を閉じる途中の状態(前記蓋3および前記容器本体2をそれぞれ45°回動させた状態)のヒンジ構造10を示しているが、この時、前記弾性変形部12は、端部の断面が水平方向に広がるように変形していることから、前記弾性変形部12には元の形(前記蓋3が開いた状態)に戻ろうとする弾性力が作用している。そして、図6(b)の状態が、前記弾性変形部12が最も水平方向に変形した状態であることから、さらに、前記容器本体2および前記蓋3を閉じる方向へと加えてやると、前記弾性変形部12が元の形に戻ろうとする弾性力が、前記蓋3を閉じる方向に作用するようになり、前記容器本体2および前記蓋3は閉じる方向に、それぞれ45°回動するように移動し、図6(c)に示すように、前記弾性変形部12の端部は元の形に戻り、完全に前記蓋3が閉じた状態となる。このように、前記蓋3が閉じるときに、前記容器本体2および前記蓋3は、前記第1折れ線13および前記第2折れ線14を軸としてそれぞれ90°回動することになる。
図6(c)に示す、前記蓋3が閉じた状態の容器1は、前記蓋3および前記容器本体2に前記蓋3を開く方向に力が作用すると、前記弾性変形部12は変形するが弾性力によって元の形に戻ろうとすることから、前記弾性変形部12によって前記蓋3を閉じる方向に弾性力が作用することになる。従って、前記蓋3を閉じた状態の前記容器1に図6(b)の状態まで力を加えない限りは、不用意に衝撃などが加わったとしても前記蓋3を完全に開くことは出来ないので、前記容器1は前記蓋3を閉じた状態を保持することができる。
図6(b)に示す前記蓋3が閉じた状態の容器1において、前記容器本体2の傾斜面8の端部、および、前記蓋3の傾斜面9の端部は、前記ヒンジ構造10の弾性変形部12の山型断面の端部と当接した状態となっている。これにより、前記容器1の密閉度を高めることができる。このように、前記傾斜面8,9の端部と前記弾性変形部12の端部とが当接するために、図6(a)に示すような前記蓋3が開いた状態の時に、前記傾斜面8の端部の辺と、前記弾性変形部12の端部の山型の一辺とは同じ長さで、90°を成すように配置されており、前記傾斜面9の端部の辺と、前記弾性変形部12の端部の山型の一辺とは同じ長さで、90°を成すように配置されている。前記容器本体2の傾斜面8の端部、および、前記蓋3の傾斜面9の端部は、前記ヒンジ構造10の弾性変形部12の端部と完全に当接する必要は無い。
前記蓋3が閉じた状態の前記容器1に前記蓋3を開く方向に力を加えると、前記容器1は再度図6(b)の状態となり、この状態からさらに前記容器本体2および前記蓋3を開く方向へと力を加えて回動させると、図6(a)に示すように、前記弾性変形部12は元の形および元の位置に戻り、完全に前記蓋3が開いた状態となる。この時、前記弾性変形部12は途中から元の形に戻ろうとする弾性力が作用しており、前記容器本体2および前記蓋3は開く方向へと移動することになる。
前記蓋3が前記容器本体2に対して180°に開いた状態は前記弾性変形部12の初期状態であることから、前記容器1に図6(b)に示す状態まで力を加えない限りは、前記容器1は弾性力によって前記蓋3を180°に開いた状態を保持することができる。また、前記容器1に前記蓋3を180°以上に開く方向に力が作用したとしても、前記弾性変形部12には弾性力が作用して元の形に戻ろうとすることから、前記容器1は前記蓋3を180°開いた状態で保持することができる。
前記ヒンジ構造10を基準として前記蓋3および前記容器本体2を回動させることを想定して前記ヒンジ構造10の動きについて説明したが、実際に前記蓋3を開く際には前記容器本体2を固定した状態で前記蓋3を閉じる方向に移動させることになる。この時、前記ヒンジ構造10が前記容器本体2に対して回動しながら前記弾性変形部12が変形するとともに、前記蓋3が前記ヒンジ構造10に対して回動するように移動することになるが、前記ヒンジ構造10に対する前記蓋3および前記容器本体2の動きは図6に示すものと同じである。
このように、本発明のヒンジ構造10はヒンジ本体部11の両端に弾性変形部12を設けるという簡単な構造でありながら、容器1の蓋3を開いた状態および閉じた状態で安定して保持することが可能となる。そして、前記ヒンジ構造10を用いた本発明の容器1は、前記ヒンジ構造10を、容器本体2および蓋3と一体成形することにより、前記蓋3を予め決められた角度で開いた状態で安定して保持することを実現し、製造コストを低減することも可能である。
本発明の容器1は、ヒンジ構造10と前記容器本体2および前記蓋3との位置関係を変更することで、前記蓋3を全開にした時の角度を変更することができる。図7に示すのは、前記蓋3を前記容器本体2に対して160°で全開となる場合の容器1を示している。
前記蓋3を160°に開く形態の容器1は、図7(a)の状態から前記容器本体2および前記蓋3をそれぞれ、前記第1折れ線13および前記第2折れ線14を軸として80°回動させると前記蓋3を閉じることが出来る。図7(b)に示すのは、前記蓋3を閉じる途中の状態であり、前記容器本体2および前記蓋3をそれぞれ、前記第1折れ線13および前記第2折れ線14を軸として40°回動させた状態である。図7(b)の状態からさらに前記容器本体2および前記蓋3をそれぞれ前記第1折れ線13および前記第2折れ線14を軸として40°回動させると、図7(c)に示すように、前記蓋3を閉じた状態となる。前記蓋3を開くためには、前記容器本体2および前記蓋3を前記第1折れ線13および前記第2折れ線14を軸として、前記蓋3を開く方向にそれぞれ80°回動させると、図7(b)の状態を経て図7(a)に示すように、前記蓋3を完全に開いた状態とすることができる。
本発明の容器1は、蓋3を開いた状態で、前記ヒンジ構造10、前記容器本体2、および、前記蓋3を一体成形しており、これにより、前記蓋3の開く角度が決定されることになるので、前記容器1を一体成形する際の前記容器本体2と前記蓋3との角度を変えることで、前記蓋3を開く角度を変更することができる。この際に、前記蓋3を開く角度に合わせて、前記容器本体2および前記蓋3の傾斜面8,9の角度、前記ヒンジ構造10のヒンジ本体部11および弾性変形部12の位置関係、前記弾性変形部12の端部の山型の形状等を設定することで、前記容器1の前記蓋3を開く角度を適切に設定することができる。
前記ヒンジ構造10の弾性変形部12の端部の断面形状は、図6(b)、図7(b)に示すように変形した際に、元の形に戻ろうとする弾性力が作用する山型であればよく、直線からなる山型、曲線からなる湾曲した山型、または、直線と曲線を組み合わせた山型、逆U字等、様々な形状を用いることが可能である。
本発明の容器1は、化粧料容器として使用することを想定して説明したが、他の用途に用いることも可能である。その際に、前記容器本体2および前記蓋3を全て前記ヒンジ構造10と一体成形する必要は無く、前記容器本体2および前記蓋3の一部(前記ヒンジ構造10と接続されない部分)を別成形の部材として後から取り付けることも可能である。例えば、前記容器本体2の収容部4に中皿などの別部材を取り付けることも可能である。
1 容器
2 容器本体
3 蓋
4 収容部
5,6 係合突起
7 樹脂鏡
8,9 傾斜面
10 ヒンジ構造
11 ヒンジ本体部
12 弾性変形部
13 第1折れ線
14 第2折れ線
15 第3折れ線
16 第4折れ線

Claims (4)

  1. 容器本体および蓋を一体的に連結するヒンジ構造であって、
    ヒンジ本体部、および、ヒンジ本体部の両端に設けられた2つの弾性変形部を有し、
    前記ヒンジ本体部は、前記容器本体との接続部分である第1折れ線、および、前記蓋との接続部分である第2折れ線を有し、前記第1折れ線と前記第2折れ線は互いに平行であり、
    前記弾性変形部は、前記容器本体との接続部分であり、前記第1折れ線の端部で折れ曲がって延伸された第3折れ線、および、前記蓋との接続部分であり、前記第2折れ線の端部で折れ曲がって延伸された第4折れ線をそれぞれ有し、
    前記弾性変形部の平面形状は略台形であり、略台形の短辺の部分が前記ヒンジ本体部との接続部分となり、略台形の長辺の部分が端部となり、前記弾性変形部の断面形状は前記ヒンジ本体部との接続部分から前記端部に向かって略山型へと変化しており、
    前記蓋を開閉する際に、前記第3折れ線は前記第1折れ線の端部を支点として枢動し、前記第4折れ線は前記第2折れ線の端部を支点として枢動し、前記弾性変形部の端部の断面形状は、山型が広がるように変形し、その後、元の山型に戻るように変形することを特徴とするヒンジ構造。
  2. 前記弾性変形部は、3つの三角形の部材が2つの折れ線で結合されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ構造。
  3. 請求項1又は2に記載のヒンジ構造、および、前記ヒンジ構造によって開閉可能に接続された容器本体および蓋を備え、前記ヒンジ構造、前記容器本体、および、前記蓋は一体であることを特徴とする容器。
  4. 前記蓋の内面に樹脂鏡が設けられていることを特徴とする請求項に記載の容器。
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