JP6781283B2 - エレベータの群管理システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、乗場行先階登録装置を備えたエレベータの群管理システムに関する。
近年、乗場にて直接行先階を指定可能な乗場行先階登録装置(HDC:Hall Destination Controller)を備えたエレベータシステムが実用化されている。このようなエレベータシステムを「行先階制御システム(DCS:Destination Control System)」と呼ぶ。DCSは、利用者が乗場にて登録した行先階に基づいて、複数台の乗りかごの中から最適な乗りかごを選出して当該乗場に応答させる。この場合、同じ行先階の利用者を同じ乗りかごに乗車させることで、輸送効率の向上を図っている。
なお、乗りかごが複数存在する場合に、これらの乗りかごを「号機」と呼ぶこともある。また、利用者の行先階を含んだ乗場呼びのことを「行先呼び」と呼ぶ。この行先呼びが割り当てられた乗りかごのことを「割当かご」あるいは「割当号機」と呼ぶこともある。
特開2017−24881号公報 特開2016−113237号公報
上述したDCSでは、各乗りかごの中から乗場に早く応答できる乗りかごを割当かごとして決定しても、各乗りかごの運転状況によって利用者を長く待たせることがある。
本発明が解決しようとする課題は、利用者の行先階に対して効率的に乗りかごを応答させて、利用者の長待ちを解消することのできるエレベータの群管理システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの群管理システムは、乗場で利用者の行先階を登録するための乗場行先階登録装置を備え、この乗場行先階登録装置によって登録された利用者の行先階を有する行先呼びを複数台の乗りかごの中の最適な乗りかごに割り当てる。
上記エレベータの群管理システムは、変更対象検出手段と、変更要求生成手段と、割当制御手段とを備える。上記変更対象検出手段は、上記乗りかごに割り当てられた行先呼びを上記乗りかごの運転状況に応じて割当変更の対象として検出する。上記変更要求生成手段は、上記変更対象検出手段によって検出された行先呼びと同じ条件を有する行先呼びを1つにまとめた割当変更要求呼びを生成する。上記割当制御手段は、上記変更要求生成手段によって生成された上記割当変更要求呼びに基づいて割当変更を行う。
また、上記変更対象検出手段は、利用者の行先階が登録されてからの経過時間が予め設定された第1の閾値を超える場合、上記乗りかごが出発階に応答するまでの予測到着時間が予め設定された第2の閾値を超える場合、割当変更として行先呼びが上記乗りかごに割り当てられてからの経過時間が予め設定された第3の閾値を超える場合のうちの少なくとも1つを用いて、上記乗りかごに割り当てられた行先呼びを割当変更の対象として検出することを特徴とする。
図1は一実施形態に係るDCS方式のエレベータの群管理システムに用いられる乗場行先階登録装置の一例を示す図である。 図2は上記群管理システムに用いられる乗場行先階表示装置の一例を示す図である。 図3は上記群管理システムに用いられる予約テーブルの一例を示す図である。 図4は上記予約テーブルが更新された場合の一例を示す図である。 図5は経過時間と予測到着時間との関係を説明するための図である。 図6は上記群管理システムの構成を示すブロック図である。 図7は上記群管理システムに備えられた群管理制御装置によって実行される基本的な処理の流れを示すフローチャートである。 図8は上記群管理制御装置によって実行される運行効率を条件とした割当変更に関する処理を示すフローチャートである。 図9は上記群管理制御装置によって実行される群管理外を条件とした割当変更に関する処理を示すフローチャートである。 図10は上記群管理制御装置によって実行される優先候補かごの検出処理を示すフローチャートである。 図11は上記群管理制御装置によって実行される予約オーバーかごの検出処理を示すフローチャートである。 図12は上記群管理制御装置によって実行される割当変更要求呼びを用いた割当処理を示すフローチャートである。 図13は上記群管理制御装置によって実行される割当変更要求呼びを用いた割当処理を示すフローチャートである。 図14は上記群管理制御装置によって実行される割当変更要求呼びを用いた他の割当処理を示すフローチャートである。
まず、理解を容易にするため、本実施形態の概要について説明する。
[HDC(Hall Destination Controller)]
本実施形態は、DCS方式のエレベータの群管理システムを想定している。DCSでは、各階の乗場に図1に示すような乗場行先階登録装置(以下、HDCと称す)11が備えられている。HDC11は、乗場で利用者の行先階を登録するための装置であり、利用者の行先階を入力操作するための操作部12と、操作部12によって入力された行先階に向かう乗りかご(割当かご)を利用者に知らせるための表示部13とを有する。
なお、行先階の登録方法としては、テンキーの操作によるものが一般的であるが、例えばICカードなどを用いた方法であっても良い。また、HDC11は、乗場から離れた場所に設置されていても良い。
HDC11を通じて利用者の行先階が登録されると、「行先呼び」と呼ばれる乗場呼びが発行される。この行先呼びには、利用者の行先階と出発階(行先階の登録操作が行われた階)の情報が含まれる。この行先呼びに基づいて複数台の乗りかごの中から最適な乗りかごが割当かごとして選出されて出発階に応答する。
割当かごが選出されたときに、HDC11の表示部13に割当かごに関する情報(号機名)が表示される。図1の例では、利用者が登録した行先階が13階であり、その行先階に対してA号機の乗りかごが割り当てられたことが表示されている。利用者は、この表示に従ってA号機の乗りかごの乗場で待機することになる。
[HDI(Hall Destination Indicator)]
利用者が円滑に割当かごに乗車できるように、図2に示すように、乗場15には乗場ドア16の近傍に乗場行先階表示装置(以下、HDIと称す)17が設置されている。HDI17は、乗りかごの行先階を表示するための装置である。図2の例では、A号機の行先階として7階、11階、13階が表示されている。このような表示により、利用者は乗りかごの行先階を確認した上で乗車できる。
なお、図2の例では、A号機のHDI17だけが示されているが、実際には各号機毎にHDIが設置されており、それぞれに対応した乗りかごの行先階が表示される。なお、以下では、A号機を含む各号機のHDIをHDI17と表記して説明する。
[定員管理]
DCSでは、乗車定員制の乗物のように、乗りかごに乗車する利用者の荷重を管理しながら割当かご(行先呼びを割り当てる乗りかご)を決める。この仕組みを「定員管理」と言う。行先呼びを乗りかごに割り当てるときは、その乗りかごの出発階から行先階の1つ手前の階までの階床に、利用者の荷重見込み値をセットする。
具体的には、図3に示すような乗りかご別の予約テーブルTBを用いる。利用者1人当たりの荷重を65kgとみなし、乗りかごに乗車する利用者の荷重見込み値の合計値を予約荷重として予約テーブルTBにセットする。図3の例では、A号機について、1階から4階に向かう利用者の荷重見込み値と、1階から5階に向かう利用者の荷重見込み値を合計した値が予約荷重としてセット済みの状態を示している。なお、A号機の運転方向が上方向であることを前提としている。
ここで、例えば3階から5階へ向かう利用者の行先呼びが登録された場合に、A号機が3階と4階から出発する時点で、利用者の荷重(例えば65kg)を予約テーブルTBの該当する値に加算した結果が予め設定された予約閾値(例えば650kg)を超えないか否かをチェックする。予約閾値を超える階が1か所でもある場合は、A号機が混雑すると予測されるため、利用者の行先呼びをA号機に割り当てられないと判断する。図3の例では、予約閾値を超えていないので、利用者の行先呼びをA号機に割り当てることは可能であると判断する。なお、A号機に着目して説明したが、他の号機についても同様である。
予約テーブルTBにセットされる予約荷重のデータは、乗りかごが方向反転する度に1列ずつ左に更新される。例えば、乗りかごが上方向の運行を終え、下方向に反転すると、図4のように更新される。このようにすることで、利用者がHDC11に表示された割当かごを守って乗車する限りは、乗りかご内の荷重が過大とならないように、運転サービスを続けることができる。
[割当変更]
割当変更とは、行先呼びを割り当てた乗りかご(割当かご)を利用者に通知した後で、その行先呼びを他の乗りかごに割り当てることを言う。本実施形態におけるエレベータの群管理システムは、行先呼びの割当変更に関して特徴的な機能を有する。
まず、割当変更を行う条件として、行先呼びを割り当てた乗りかごの運転効率が悪い状況を含む。具体的には、図5に示すように、行先呼びが登録されてからの経過時間t1かつ行先呼びを割り当てる乗りかごが決まった時点から当該乗りかご(割当かご)が出発階に到着するまでの予測到着時間t2がそれぞれの閾値を上回った場合に割当変更を行う(機能1)。なお、経過時間t1+予測到着時間t2が利用者の待ち時間になる。つまり、待ち時間が発生する可能性が高い場合に割当変更を行う。
さらに、頻繁な割当変更を避けるため、割当変更により出力した行先呼びに対しては、割当変更を行ってからの経過時間をt3としたとき、そのt3が予め設定された閾値を上回った場合に限り、さらに上記t1,t2による条件が成立していれば、再度割当変更を行うようにしても良い。
また、行先呼びを割り当てた乗りかごが群管理から外れた場合も割当変更の条件とする(機能2)。「群管理から外れる」とは、1台の乗りかごで単独で運転サービスを行う場合や、メンテナンスや故障等の何らかの原因で運転サービスを中止した場合などが含まれる。
利用者がHDC11によって行先階の登録後、その行先階が割り当てられた乗りかごの表示を確認すると、HDC11から離れて乗場に向かう。以後は別の利用者がHDC11を利用して行先階を登録する。したがって、割当変更により、利用者が乗る乗りかごが変更された場合に、HDC11を用いて利用者に変更後の乗りかごを通知しようとしても、変更の対象となる利用者は気づかない可能性が高い。
そこで、本実施形態では、変更元の乗りかごに対応したHDI17から割当変更された行先呼びの行先階の表示を消し、変更先の乗りかごに対応したHDI17に割当変更された行先呼びの行先階を表示する(機能3)。これにより、乗場にいる利用者に割当変更が行われたことを認識させることができる。また、このような行先階の表示変更を、例えば音声や警告音等で乗場にいる利用者に通知すれば(機能4)、利用者は自分が乗るべき乗りかごが変更されたことに気づきやすくなる。
なお、利用者は、自身がHDC11を操作した直後に割当かごとして表示された乗りかごに乗車することが基本となる。しかし、自分が乗る予定だった乗りかごのHDI17で、自身の行先階の表示が消えてしまった場合に限り、自身の行先階が表示された他の乗りかごに乗車しても構わないことにする。
このような表示を行う前提で割当変更を行う場合、「出発階,行先階,割当かご」が同じ行先呼びの全てを一度にキャンセルするように、割当変更の対象となる行先呼びを選ぶ必要がある。これは、「出発階,行先階,割当かご」が同じ行先呼びが複数存在する場合に、一部の行先呼びだけを割当変更しても、他の行先呼びが残っていると、HDI17から利用者の行先階の表示が消えないためである。
本実施形態では、割当変更の対象となる行先呼びの全てを1つにまとめて、割当変更を行う(機能5)。なお、割当変更の対象となる行先呼びのことを「変更対象呼び」と称す。また、変更対象呼びの全てを1つにまとめた行先呼びのことを「割当変更要求呼び」と称す。
複数の行先呼びを1つまとめることで、割当変更の処理を1回で済ませることができるので、複数の行先呼びの1つずつに対して割当変更の処理を繰り返し行う場合と比べ、少しでも早く変更先の乗りかごを出発階に応答させることができる。また、一人の利用者だけでなく、同じ乗りかごに乗る予定だった他の利用者も含めて変更先の乗りかごに乗せることができるので、利用者の積み残しも解消できる。
ここで、DCSの行先呼びには、乗りかごに乗車する利用者の荷重見込み値が重み付け係数として対応付けられている。この重み付け係数は、上述した定員管理による割当評価で参照される。
本実施形態では、複数の行先呼びを1つまとめて割当変更要求呼びを生成した際に、各行先呼びに対応付けられていた重み付け係数を加算した値を割当変更要求呼びの重み付け係数とする(機能6)。これは、各変更対象呼びに対応する利用者人数を割当変更要求呼びに引き継ぐためである。これにより、利用者人数を考慮した評価を行うことができ、待ち時間や乗車時間などの群管理性能を良好とすることができる。
また、割当変更要求呼びを割り当てる乗りかごを決める際に、各乗りかごのそれぞれについて、割当変更要求呼びの出発階から行先階の手前までの階床で、割当要求呼びを割り当てたときに予約荷重が閾値を超える乗りかご(これを予約オーバーかごと称す)を検出する。このような予約オーバーかごがあれば、割当候補(割当変更要求呼びを割り当てる乗りかごの候補)から除外する(機能7)。
また、定員管理のため、割当変更により行先呼びがキャンセルされた乗りかご(変更元の乗りかご)では、キャンセルされた行先呼びの重み付け係数の合計値だけ予約荷重を減らす。一方、割当変更により新たに行先呼びが割り当てられた乗りかご(変更先の乗りかご)では、割り当てられた行先呼びの重み付け係数だけ予約荷重を増やしておく必要がある。
ところで、HDC11に表示された割当かごに対応した乗場のHDI17において、割当変更によって利用者の行先階が消えると、利用者は自身の行先階が表示された別のHDI17を探し、そのHDI17に対応する乗りかごに乗車することになる。このとき、利用者の行先階が複数のHDI17に表示されている場合には、どの乗りかごに乗車しても構わないものとする。ただし、どの乗りかごに乗っても構わない状況を作ってしまうと、定員管理の考え方と相いれなくなる。つまり、予約閾値を超えた人数が乗り込んでしまったり、予約した人数に満たない人数しか乗り込まなかったりするので、乗りかごが混雑したり、まだ乗り込める乗りかごに対して別の呼びを割り当てづらくなるなどの問題が生じる。
そこで、割当変更された行先呼びの行先階が、1台の乗りかごに対応したHDI17だけに表示されることが好ましい。このため、割当変更要求呼びと同じ出発階、行先階を有する行先呼びが割り当てられた乗りかごが変更元の乗りかご以外に存在する場合には、その乗りかごを優先候補かごとして割当変更する(機能8)。
また、上記優先候補かごとして複数の乗りかごが存在した場合には、これらの乗りかごに設定されていた予約人数分の荷重を加算して管理する(機能9)。これにより、優先候補かごである複数の乗りかごの中から変更先の乗りかごが選出された場合に、その変更先の乗りかごに対して、新たに登録された行先呼びが割り当てられたとしても、定員をオーバーする可能性を抑えることができる。
ただし、上記の方法では、実際に乗車する利用者の人数よりも多くの予約人数をセットすることなるため、非効率でもある。対案として、利用者が最も早く出発階に応答した乗りかごに乗車すると仮定すれば、割当候補の中で予測到着時間が最も短い1台の乗りかごに割当変更要求呼びを割り当て、その乗りかごに予約人数をセットするものとする(機能10)。
なお、例えば各乗りかごのすべてが混雑しているような場合には、割当変更要求呼びを割り当てる乗りかごを選出できない可能性がある。このような場合、変更元の乗りかごで群管理制御を続けられるのであれば、乗りかごの混雑抑制のため、割当変更自体を行わないことにする(機能11)。
また、変更元の乗りかごで群管理制御を続けられない場合には、以下のようにする。
(1)割当変更要求呼びと出発階・行先階がともに同じ行先呼びが他の乗りかごに割り当てられている場合には、定員管理を無視して、上記他の乗りかごに割当変更を実行する。
(2)割当変更要求呼びと出発階・行先階がともに同じ行先呼びが他の乗りかごに割り当てられていない場合には、そのときの行先呼びをキャンセルする(機能12)。この場合、利用者は、再度HDC11で行先呼びを登録する必要がある。
上記(1)の対応を設けたのは、他の乗りかごのHDI17に行先階が表示されている行先呼びをキャンセルしてしまうと、利用者にとっては、HDI17に行先階が表示されている他の乗りかごに割当変更された場合と見分けがつかないためである。定員管理を無視して割当変更を行うことで、変更先の乗りかごでは、予約テーブルTBに閾値を超えた予約荷重が書き込まれる。したがって、割当変更を受けた利用者が乗り切れなくなるか、または、乗りかごが別の階で応答した際に乗場で待っていた利用者が乗り切れなくなる形で、積み残しを引き起こす可能性がある。
ただし、単に割当をキャンセルする場合と比べ、割当変更以降に、変更先の乗りかごに対する追加割当を抑制できるので、今後、呼び登録を行う利用者が積み残される人数を抑制することができる。上記(2)の対応を設けたのは、利用者の積み残すことを前提とした割当変更は可能な限り避けたいからである。
以下に、本実施形態におけるエレベータの群管理システムについて詳しく説明する。
図6はエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図であり、複数台の乗りかごが群管理された構成が示されている。なお、乗りかごの台数は任意であり、少なくとも2台以上あれば良い。図中の21a,21b…はエレベータ制御装置(号機制御装置あるいはかご制御装置とも言う)、22a,22b…は乗りかごである。
エレベータ制御装置21a,21b…は、各号機の乗りかご22a,22b…に対応して設けられている。エレベータ制御装置21aは、A号機の乗りかご22aの運転制御を行う。具体的には、エレベータ制御装置21aは、乗りかご22aを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。B号機のエレベータ制御装置21bも同様である。これらのエレベータ制御装置21a,21b…は、コンピュータによって構成される。乗りかご22a,22b…は、モータ(巻上機)の駆動により昇降路内を昇降動作する。
各階の乗場付近にHDC(乗場行先階登録装置)11が少なくとも1台ずつ設置されている。図1で説明したように、HDC11は、乗場にて利用者が行先階を登録するための装置であり、利用者の行先階を入力操作するための操作部12と、利用者の行先階に向かう乗りかご(割当かご)を知らせるための表示部13とを有する。このHDC11によって行先階が登録されると、行先階と出発階(行先階の登録操作が行われた階)の2つの情報を1つの組とした行先呼びが群管理制御装置30に送られる。なお、図6の例では、便宜的に1台のHDC11しか図示されていないが、フルDCSであれば、各階の乗場にHDC11が設置されている。
また、各号機の乗りかご22a,22b…が到着する乗場には、HDI(乗場行先階表示装置)17が設置されている。図2で説明したように、HDI17は、乗りかごの行先階を表示するための装置である。図5の例では、便宜的に1台のHDI17しか図示されていないが、実際には各号機毎にHDI17がそれぞれの乗場ドア付近に設置されている。さらに、フルDCSであれば、各階の乗場に各号機に対応した複数台のHDI17が設置される。なお、行先呼びの割当変更を一部の階でのみ実施可能とする場合は、割当変更を行わない階にはHDI17を設置しない構成であっても構わない。
ここで、本実施形態において、各号機のHDI17には通知部18が備えられている。通知部18は、割当変更によって行先階の表示が変更されたことを乗場にいる利用者に音声あるいは警告音等で通知する。なお、この通知部18は、HDI17とは独立して各号機毎に設けられていても良い。
群管理制御装置30は、各号機の乗りかご22a,22b…の運転を統括的に制御する装置である。群管理制御装置30は、エレベータ制御装置21a,21b…と同様にコンピュータによって構成される。本実施形態において、この群管理制御装置30には、運転状態取得部31、割当制御部32、割当管理部33、割当出力部34、変更対象検出部35、変更要求生成部36,定員管理部37が備えられている。
運転状態取得部31は、各号機の乗りかご22a,22b…の現在の運転状態(位置、運転方向、走行状態、戸開状態等)に関する運転状態情報を各号機のエレベータ制御装置21a,21b…から取得する。
割当制御部32は、HDC11によって発行された行先呼びを受信すると、乗りかご22a,22b…の中の最適な乗りかごに当該行先呼びを割り当てる。行先呼びが割り当てられた乗りかごのことを「割当かご」あるいは「割当号機」と呼ぶ。割当かごが決まると、利用者が操作したHDC11の表示部13に割当かごの号機名が行先階と共に表示される(図1参照)。このとき、同じ階の乗場において、割当かごに対応したHDI17に利用者の行先階が表示される(図2参照)。
割当管理部33は、利用者の行先呼びが登録される度に、その行先呼びが割り当てられた乗りかご(割当かご)が出発階(行先階の登録操作が行われた階)に応答するまでの間保持する。
割当出力部34は、割当管理部33によって保持された行先呼びをエレベータ制御装置21a,21b…の中の割当かごに対応したエレベータ制御装置に与えて、割当かごを出発階に応答させる。
変更対象検出部35は、乗りかごに割り当てられた行先呼びをその乗りかごの運転状況に応じて割当変更の対象として検出する。この変更対象検出部35は、運転時間算出部35aおよび群外検出部35bを有する。
運転時間算出部35aは、運転状態取得部31によって得られる各号機の乗りかご22a,22b…の運転状態情報に基づいて、行先階が登録されてからの経過時間t1と乗りかごが出発階に応答するまでの予測到着時間t2を算出する。変更対象検出部35は、この運転時間算出部35aによって算出された経過時間t1が閾値th1を超える場合、かつ、予測到着時間t2が閾値th2を超える場合に、その乗りかごに割り当てられた行先呼びを割当変更の対象として検出する。
なお、頻繁な割当変更を避けるため、割当変更により出力した行先呼びに対しては、割当変更を行ってからの経過時間をt3としたとき、そのt3が閾値th3を上回った場合に限り、さらに上記t1,t2による条件が成立していれば、再度割当変更を行うようにしても良い。
群外検出部35bは、運転状態取得部31によって得られる各号機の乗りかご22a,22b…の運転状態情報に基づいて群管理から外れる乗りかごを検出する。変更対象検出部35は、群外検出部35bによって検出された乗りかごに割り当てられた行先呼びを割当変更の対象として検出する。
変更要求生成部36は、変更対象検出部35によって変更対象呼びとして検出された行先呼びと同じ条件を有する行先呼びを1つにまとめた割当変更要求呼びを生成する。上記条件には、少なくとも行先階、出発階、割当かごが含まれる。割当制御部32は、この割当変更要求呼びに基づいて割当変更を行う。詳しくは、割当制御部32は、各号機の乗りかご22a,22b…の中から変更先の乗りかごを選出し、変更元の乗りかごに割り当てられていた行先呼びとその行先呼びと同じ条件を有する行先呼びを1つにまとめた割当変更要求呼びを上記変更先の乗りかごに割り当てて出発階に応答させる。
定員管理部37は、上述した定員管理を行う部分であり、図3に示した予約テーブルTBを有する。定員管理部37は、各号機の乗りかご22a,22b…に乗車する利用者の荷重見込み値を求め、その荷重見込み値を乗りかご別に予約テーブルTBに格納する。なお、DCSの場合には、利用者毎に行先呼びが発行されるので、乗りかごに割り当てられた行先呼びの数から荷重見込み値を推測できる。乗りかごに利用者が乗車した後で、この荷重見込み値を例えば乗りかごに設置された荷重センサを用いて補正しても良い。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(a)基本的な処理
図7は群管理制御装置30によって実行される基本的な処理の流れを示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理には、上述した機能3〜5に関する処理が含まれる。
任意の階の乗場において、利用者がHDC11を操作して行先階を登録すると、その行先階と出発階を対にした行先呼びがHDC11から発行され、群管理制御装置30に送られる。群管理制御装置30に備えられた割当制御部32は、行先呼びを受信すると(ステップA11のYes)、各号機の乗りかご22a,22b…の中から下記のような評価式Eを用いて最適な乗りかごを選出し、その乗りかごに当該行先呼びを割り当てる(ステップA12)。
E=K×(Ta×p+Tb×(1−p))
Taは待ち時間(予測値)、Tbは乗車時間(予測値)である。pは係数であり、0〜1の値を取る。なお、固定モードでは、例えばp=0.6に設定されており、評価式E=K×(Ta×0.6+Tb×0.4)で表される。なお、上記の評価式Eは一例であり、他の評価式としても良い。
ここで、Kは乗りかごに乗車している利用者の荷重見込み値である。行先呼びには、例えば利用者一人当たり65kgとした場合の荷重見込み値が重み付け係数として対応付けられている。つまり、評価式Eは、待ち時間と乗車時間に基づく評価値に加え、利用者の荷重見込み値を考慮して最終的な評価値を求めるものである。
割当制御部32は、まず、各号機の乗りかご22a,22b…のそれぞれで、割当管理部33に記憶された当該乗りかごに登録済みの各行先呼びに対し、上記評価式Eを当てはめる。割当制御部32は、このとき得られた評価値の和を乗りかご毎に仮割当なし評価値E0として求める。
次に、割当制御部32は、当該乗りかごに、割当かごを決める対象となる行先呼びをさらに割り当てた場合を想定し、当該乗りかごに登録済みの各行先呼びと、割当かごを決める対象となる行先呼びに対し、上記評価式Eを当てはめる。割当制御部32は、このとき得られた評価値の和を乗りかご毎に仮割当あり評価値E1として求める。
このようにして、評価値E0,E1が得られると、割当制御部32は、乗りかご毎にE1−E0を算出し、その結果を最終的な評価値とする。割当制御部32は、この最終的な評価値を用いて、最も評価の高い乗りかごを割当かごとする。なお、最終的な評価値は、呼びを割り当てた場合の最適さを表す指標である。この最終的な評価値は、数値が小さいほど評価が高く、その数値が大きいほど評価が低くなることを表わす。
このようにして、割当かごが決まると、利用者が操作したHDC11の表示部13に割当かごの号機名が表示される(ステップA13)。また、割当かごに対応したHDI17に利用者の行先階が表示される(ステップA14)。
ここで、行先呼びを他の乗りかごに割当変更する場合(ステップA15のYes)、割当制御部32は、以下のような処理を実行する。なお、割当変更に関連した処理については、後に図8〜図14を参照して詳しく説明する。
すなわち、割当制御部32は、割当変更の対象として検出された行先呼びと同じ条件(行先階、出発階、割当かご)を有する行先呼びを1つにまとめた割当変更要求呼びを生成する(ステップA16)。
具体的に説明すると、例えば利用者aの行先呼びCaが割当変更の対象として検出されたときに、利用者bの行先呼びCbと、利用者cの行先呼びCcが出発階に対して未応答で残っているとする。この行先呼びCb,Ccの行先階、出発階、割当かごが行先呼びCaと同じであった場合には、これらの行先呼びCa,Cb,Ccを1つにまとめて、割当変更要求呼び(Ca+Cb+Cc)を生成する。つまり、利用者aの行先呼びCaだけでなく、同じ乗りかごに乗車する予定であった利用者bの行先呼びCbと利用者cの行先呼びCcも含めて、割当変更の対象とする。
割当制御部32は、この割当変更要求呼びに基づいて割当変更を行い、新たな割当かごとして選出された乗りかごを出発階に応答させる(ステップA17)。この場合も、上記評価式Eに従って割当かごが選出される。
例えば、変更元の乗りかごがA号機の乗りかご22aであり、1階→5階に向かう予定であったとする。ここで、変更先の乗りかご(新たな割当かご)としてB号機の乗りかご22bが選出された場合には、B号機の乗りかご22bに割当変更要求呼びを割り当てて、出発階である1階に応答させる。この割当変更要求呼びには、利用者aの行先呼びCだけでなく、利用者bの行先呼びCbと利用者cの行先呼びCcが含まれている。したがって、利用者a,利用者b,利用者cをB号機の乗りかご22bに乗車させることになる。
このとき、利用者a,利用者b,利用者cが乗りかごを迷わないように、A号機とB号機のそれぞれに対応したHDI17に対する行先階の表示が変更される(ステップA18)。上記の例であれば、A号機に対応したHDI17から「5階」の表示が消され、B号機に対応したHDI17に「5階」の表示が追加される。また、このような行先階の表示変更に伴い、A号機とB号機のそれぞれに対応したHDI17の通知部18を通じて表示変更が通知される(ステップA19)。
次に、上記ステップA15の割当変更に関連した処理について詳しく説明する。
(b)運行効率を条件とした割当変更
図8は群管理制御装置30によって実行される運行効率を条件とした割当変更に関する処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理には、上述した機能1,機能6に関する処理が含まれる。
群管理制御装置30の変更対象検出部35は、運転時間算出部35aを通じて登録済みの行先呼びの経過時間t1と予測到着時間t2を調べる(ステップB11〜B13)。図5で説明したように、経過時間t1は、行先呼びが登録されてからの時間である。予測到着時間t2は、行先呼びを割り当てる乗りかごが決まった時点から当該乗りかご(割当かご)が出発階に到着するまでの時間である。経過時間t1+予測到着時間t2=利用者の待ち時間である。
ここで、変更対象検出部35は、割当管理部33の中に下記の条件を満たす行先呼びが存在するか否かを判断する(ステップB12)。
条件:t1>th1かつt2>th2
th1は経過時間t1に対する閾値であり、例えば45秒である。th1の閾値を設けることで、割当出力後にすぐに割当かごが変わってしまうような、利用者にとって分かりづらい状況を抑制できる。th2は予測到着時間t2に対する閾値であり、例えば20秒である。th2の閾値を設けることで、応答間際に割当かごが変更されてしまう状況を抑制できる。経過時間t1と予測到着時間t2がそれぞれの閾値th1,th2を超える行先呼びは長待ちになる可能性が高いので、割当変更の対象とする。
なお、割当変更によりセットされた行先呼びに対しては、セットからの経過時間t3が予め設定された閾値th3を超える条件を上記t1,t2の条件に「かつ(AND)」として加えることでも良い(t1>th1かつt2>th2かつt3>th3)。これにより、割当変更が頻繁に行われ、利用者にとって分かりづらい状況となることを抑制することができる。
該当する行先呼びがあれば、変更対象検出部35は、この行先呼びを変更対象呼びとして割当管理部33から抽出する(ステップB14)。
次に、変更要求生成部36は、変更対象検出部35によって抽出された変更対象呼びと同じ出発階、行先階、割当かごを有する行先呼びを割当管理部33から抽出し、これらを1つにまとめて割当変更要求呼びを生成する(ステップB15〜B21)。その際、変更要求生成部36は、上記抽出された各行先呼びのそれぞれに対応した重み付け係数を加算した値を割当変更要求呼びの重み付け係数とする(ステップB17〜B18)。また、変更要求生成部36は、上記抽出された各行先呼びの中で最も早い登録時刻を割当変更要求呼びの登録時刻として設定する(ステップB20)。
割当制御部32は、変更要求生成部36から割当変更の要求を受けると、上記割当変更要求呼びに基づいて割当変更を実施する。
(c)群管理外を条件とした割当変更
図9は群管理制御装置30によって実行される群管理外を条件とした割当変更に関する処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理には、上述した機能2に関する処理が含まれる。
群管理制御装置30の変更対象検出部35は、群外検出部35bを通じて群管理から外れる乗りかごがあるか否かを調べる(ステップC11〜C14)。群管理から外れる乗りかごがあった場合(ステップC11のYes)、変更対象検出部35は、該当する乗りかごのサービス階と運転方向毎に行先呼びが割り当てられているか否かを判断する(ステップC12)。群管理から外れる乗りかごに行先呼びが割り当てられていると、その行先呼びの行先階を登録した利用者が乗りかごに乗れなくなる。
したがって、該当する行先呼びがあれば(ステップC13のYes)、変更対象検出部35は、この行先呼びを変更対象呼びとして割当管理部33から抽出する(ステップC15)。以後の処理(ステップC16〜C22)は、図8のステップB15〜B21と同様であるため、その説明を省略する。
(d)優先候補かごの検出
図10は群管理制御装置30によって実行される優先候補かごの検出処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理には、上述した機能8に関する処理が含まれる。
群管理制御装置30の割当制御部32は、変更要求生成部36から割当変更の要求を受けたときに、各号機の乗りかご22a,22b…の中から変更元の乗りかご以外で、割当変更要求呼びと同じ出発階、行先階を有する行先呼びが既に割り当てられている乗りかごを検出する(ステップD11〜D15)。
例えば、A号機の乗りかご22aが変更元であり、そのA号機に割り当てられた行先呼びの出発階と行先階が1階と5階であったとすると、割当変更要求呼びの出発階と行先階も1階と5階になる。したがって、各号機の乗りかご22a,22b…の中からA号機以外で、出発階と行先階が1階と5階の行先呼びが既に割り当てられている乗りかごを検出することになる。
このように、同じ出発階と行先階を有する行先呼びが既に割り当てられている乗りかごのことを「同一OD既割当かご」とも呼ぶ。なお、ODは「Origin Destination」の略である。本実施形態では、このような同一OD既割当かごを割当変更時の優先候補かごとして抽出している。すなわち、該当する乗りかごがあれば(ステップD13のYes)、割当制御部32は、その乗りかごを優先候補かごに含める(ステップD14)。
優先候補かごが存在した場合(ステップD16のYes)、割当制御部32は、その優先候補かごをそのまま割当候補として扱う(ステップD18)。一方、優先候補かごが存在しなかった場合には(ステップD16のNo)、割当制御部32は、変更元の乗りかご以外の全ての乗りかごを割当候補とする(ステップD17)。ここで言う「割当候補」とは、割当変更を行うときの変更先の乗りかごの候補のことである。
(e)予約オーバーかごの検出
図11は群管理制御装置30によって実行される予約オーバーかごの検出処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理には、上述した機能7に関する処理が含まれる。
上述した割当候補の中から実際に割当変更要求呼びを割り当てる乗りかごを選出する場合に、群管理制御装置30の割当制御部32は、割当変更要求呼びの出発階から行先階の手前までの階床で、以下の条件を満たす乗りかごを検出する(ステップE11〜E16)。
予約テーブルTBの値+割当要求呼びが有する重み付け係数>予約閾値
このような条件を満たす乗りかごがある場合、つまり、割当変更要求呼びを割り当てたときに、予約閾値を超過する階が1か所でもある場合には(ステップE13のYes)、割当制御部32は、当該乗りかごを予約オーバーかごに指定して、割当候補から除外する(ステップE14)。
例えば、B号機の乗りかご22bが割当候補として検出されていたとする。B号機の乗りかご22bに割当変更要求呼びを割り当てたときに、その割当変更要求呼びの出発階から行先階の手前までの階床のいずれか1箇所でも、予約テーブルTBで管理されている乗りかご22bの荷重が予約閾値(例えば650kg)を超える場合には、B号機の乗りかご22bを割当候補から除外する。これは、B号機の乗りかご22bに割当変更要求呼びを割り当てたときに、混雑すると予測されるからである。
(f)割当変更要求呼びを用いた割当処理
図12および図13は群管理制御装置30によって実行される割当変更要求呼びを用いた割当処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理には、上述した機能8〜9,11〜12に関する処理が含まれる。
上述したように、群管理制御装置30の割当制御部32は、変更要求生成部36から割当変更の要求を受けたときに、変更元の乗りかご以外で、割当変更要求呼びと同じ出発階、行先階を有する行先呼びが既に割り当てられている乗りかごを優先候補かごとして扱う。
このような優先候補かごが検出されている場合において(ステップF11のYes)、割当制御部32は、その優先候補かごをそのまま割当候補とする(ステップF12)。優先候補かごとして複数の乗りかごが検出されている場合でも、これらの全てを割当候補とする。
優先候補かごが検出されなかった場合には(ステップF11のNo)、割当制御部32は、変更元の乗りかご以外の全ての乗りかごを割当候補とする(ステップF13)。ただし、上述した予約オーバーかごがあれば、割当候補から除外しておく。
このようにして割当候補が得られると(ステップF14のYes)、割当制御部32は、その割当候補の中から上記評価式Eを用いて変更先の乗りかごを選出する(ステップF15)。
ここで、変更先の乗りかごが変更元の乗りかごと違う場合において(ステップF16のYes)、割当制御部32は、以下のような処理を行う。
すなわち、割当制御部32は、割当管理部33から変更元の乗りかごに対応する変更対象呼びを取り除くと共に(ステップF17)、変更元の乗りかごに対応した予約テーブルTBから割当変更要求呼び分を差し引く(ステップF18)。このとき、割当制御部32は、変更元の乗りかごに対応したHDI17から行先階の表示を消し、通知部18を通じて行先階の表示が消えたことを通知する(ステップF19)。
また、割当制御部32は、割当管理部33で管理されている変更先の乗りかごに割当変更要求呼びをセットする(ステップF20)。このとき、割当制御部32は、変更先の乗りかごに対応したHDI17から行先階を表示し、通知部18を通じて行先階が表示されたことを通知する(ステップF21)。
また、上記優先候補かご(同一OD既割当かご)として複数台の乗りかごが検出されている場合には(ステップF22のYes)、割当制御部32は、全ての乗りかごに対応した予約テーブルTBのそれぞれに割当変更要求呼びの重み係数分の荷重を加算する(ステップF23)。上記優先候補かご(同じ出発階と行先階を有する乗りかご)として1台の乗りかごだけが検出されていれば(ステップF22のNo)、割当制御部32は、当該乗りかごに対応した予約テーブルTBに割当変更要求呼びの重み係数分の荷重を加算する(ステップF24)。
一方、割当候補が存在しなかった場合(ステップF14のNo)、割当制御部32は、以下のような処理を行う。
すなわち、割当制御部32は、変更元の乗りかごで群管理の制御を続けられるか否かを判断する(ステップF25)。変更元の乗りかごで群管理の制御を続けられる場合には(ステップF25のYes)、割当制御部32は、割当変更を中止して、変更元の乗りかごを出発階に応答させる(ステップF26)。
変更元の乗りかごで群管理の制御を続けられない場合、つまり、例えば故障等により変更元の乗りかごが群管理から外れているような状況であれば(ステップF25のNo)、割当制御部32は、割当管理部33から変更元の乗りかごに対応する変更対象呼びを取り除くと共に(ステップF27)、変更元の乗りかごに対応した予約テーブルTBから割当変更要求呼び分を差し引く(ステップF28)。このとき、割当制御部32は、変更元の乗りかごに対応したHDI17から行先階の表示を消し、通知部18を通じて行先階の表示が消えたことを通知する(ステップF29)。この場合、利用者は、HDC11の設置場所に戻って、行先階の登録操作をやり直す必要がある。
(g)割当変更要求呼びを用いた他の割当処理
図14は群管理制御装置30によって実行される割当変更要求呼びを用いた他の割当処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、上述した機能8,機能10に関する処理が含まれる。
上述したように、群管理制御装置30の割当制御部32は、変更要求生成部36から割当変更の要求を受けたときに、変更元の乗りかご以外で、割当変更要求呼びと同じ出発階、行先階を有する行先呼びが既に割り当てられている乗りかご(同一OD既割当かご)を優先候補かごとして扱う。
このような優先候補かごが検出されている場合において(ステップG11のYes)、割当制御部32は、優先候補かごとして複数台の乗りかごが検出されているか否かを判断する(ステップG12)。優先候補かごとして1台の乗りかごだけが検出されていれば(ステップG12のNo)、割当制御部32は、その乗りかごを変更先の乗りかごとして決定する(ステップG13)。
一方、優先候補かごとして複数台の乗りかごが検出されている場合には(ステップG12のYes)、割当制御部32は、運転状態取得部31によって取得される運転状態情報に基づいて、これらの乗りかご毎に割当変更要求呼びの出発階までの予測到着時間を算出する。そして、割当制御部32は、上記予測到着時間が最短の乗りかごを変更先の乗りかごとして決定する(ステップG14)。
なお、優先候補かごが検出されなかった場合の処理については(ステップG15〜G24)、図12のステップF13〜F21までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。また、ステップG16のNoの場合の処理についても、図13のステップF25〜F29までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
このように、本実施形態によれば、乗りかごの運転状況に応じて、その乗りかごに割り当てられた行先呼びが他の乗りかごに割当変更される。その際、1つの行先呼びを割当変更の対象にするのではなく、同じ条件(行先階、出発階、割当かご)を有する行先呼びを1つにまとめて、他の乗りかごに割当変更する。これにより、一人の利用者だけでなく、同じ乗りかごに乗る予定であった他の利用者に対し、少しでも早く変更先の乗りかごを出発階に応答させることができ、乗場での積み残しも解消することができる。
なお、変更対象となる行先呼びが多く、1つにまとめられない場合には、例えば2つに分けて、2台の乗りかごに割当変更することでも良い。この場合、各利用者がどの乗りかごに乗車するか迷ってしまうので、例えば「5階行きはB号機とC号機に変更されました。どちらかに空いている方にご乗車下さい。」といったような音声アナウンスにより具体的な乗車案内を行うようにしても良い。ただし、上述した定員管理に支障が生じる可能性もあるので、変更対象となる行先呼びを1つにまとめられない場合には割当変更を実施しないことでも良い。
また、上記実施形態では、各階の乗場にHDCおよびHDIを有するフルDCSを想定したが、任意の階に通常の乗場登録装置が設置されたハイブリッドDCSでも適用可能である。「通常の乗場登録装置」とは、上方向ボタン/下方向ボタンの操作によって通常の乗場呼びを登録するための装置のことである。この乗場呼びには、行先階の情報はなく、利用者が指定した運転方向(上方向/下方向)と出発階の情報を有する。
また、上記実施形態では、割当変更を行う条件として、t1>th1かつt2>th2が成立する場合について説明した。さらに、再割当変更を含めた条件として、t1>th1かつt2>th2かつt3>th3が成立する場合について説明した。これらの条件要素(t1>th1,t2>th2,t3>th3)のうち、少なくとも1つを用いて、乗りかごに割り当てられた行先呼びを割当変更の対象として検出することでも良い。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、利用者の行先階に対して効率的に乗りかごを応答させて、利用者の長待ちを解消することのできるエレベータの群管理システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…HDC(乗場行先階登録装置)、12…操作部、13…表示部、15…乗場、16…乗場ドア、17…HDI(乗場行先階表示装置)、18…通知部、TB…予約テーブル、21a,21b…エレベータ制御装置、22a,22b…乗りかご、30…群管理制御装置、31…運転状態取得部、32…割当制御部、33…割当管理部、34…割当出力部、35…変更対象検出部、36…変更要求生成部、37…定員管理部。

Claims (8)

  1. 乗場で利用者の行先階を登録するための乗場行先階登録装置を備え、この乗場行先階登録装置によって登録された利用者の行先階を有する行先呼びを複数台の乗りかごの中の最適な乗りかごに割り当てるエレベータの群管理システムにおいて、
    上記乗りかごに割り当てられた行先呼びを上記乗りかごの運転状況に応じて割当変更の対象として検出する変更対象検出手段と、
    上記変更対象検出手段によって検出された行先呼びと同じ条件を有する行先呼びを1つにまとめた割当変更要求呼びを生成する変更要求生成手段と、
    上記変更要求生成手段によって生成された上記割当変更要求呼びに基づいて割当変更を行う割当制御手段とを具備し
    上記変更対象検出手段は、
    利用者の行先階が登録されてからの経過時間が予め設定された第1の閾値を超える場合、
    上記乗りかごが出発階に応答するまでの予測到着時間が予め設定された第2の閾値を超える場合、
    割当変更として行先呼びが上記乗りかごに割り当てられてからの経過時間が予め設定された第3の閾値を超える場合
    のうちの少なくとも1つを用いて、上記乗りかごに割り当てられた行先呼びを割当変更の対象として検出することを特徴とするエレベータの群管理システム。
  2. 上記条件には、少なくとも行先階、出発階、割当かごが含まれることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  3. 上記変更対象検出手段は、
    上記乗りかごが群管理から外れる場合に、上記乗りかごに割り当てられた行先呼びを割当変更の対象として検出することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  4. 上記割当制御手段は、
    上記各乗りかごの中で変更元の乗りかご以外で上記割当変更要求呼びと同じ行先階と出発階を有する行先呼びが割り当てられた乗りかごを優先候補かごとして、上記割当変更要求呼びを優先的に割り当てることを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  5. 上記割当制御手段は、
    上記優先候補かごとして複数台の乗りかごが存在する場合に、これらの乗りかごの中で上記割当変更要求呼びの出発階に対する予測到着時間が最も短い乗りかごに上記割当変更要求呼びを割り当てることを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
  6. 上記割当制御手段は、
    上記割当変更要求呼びの出発階から行先階の手前までの間の階床で、上記割当変更要求呼びを割り当てたときに、利用者の荷重見込み値が予め設定された閾値を超える乗りかごを割当候補から除外することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  7. 上記乗場に設置され、上記各乗りかご毎に行先階を表示する複数の乗場行先階表示手段を具備し、
    上記割当制御手段は、
    割当変更に伴い、上記各乗場行先階表示手段の中で変更元の乗りかごに対応した第1の乗場行先階表示手段と、変更先の乗りかごに対応した第2の乗場行先階表示手段に対する行先階の表示を変更することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理システム。
  8. 上記第1の乗場行先階表示手段と上記第2の乗場行先階表示手段に対する行先階の表示が変更されたことを上記乗場にいる利用者に通知する通知手段を具備したことを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
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