JP6778022B2 - 車両用シートパッド - Google Patents

車両用シートパッド Download PDF

Info

Publication number
JP6778022B2
JP6778022B2 JP2016112687A JP2016112687A JP6778022B2 JP 6778022 B2 JP6778022 B2 JP 6778022B2 JP 2016112687 A JP2016112687 A JP 2016112687A JP 2016112687 A JP2016112687 A JP 2016112687A JP 6778022 B2 JP6778022 B2 JP 6778022B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat pad
temperature
bag body
seat
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016112687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017217138A (ja
Inventor
佳之 ▲高▼橋
佳之 ▲高▼橋
泰輔 米澤
泰輔 米澤
由紀子 津川
由紀子 津川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2016112687A priority Critical patent/JP6778022B2/ja
Publication of JP2017217138A publication Critical patent/JP2017217138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6778022B2 publication Critical patent/JP6778022B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、例えば、車両用シートに使用されるシートパッドに関する。
シート(座席本体)の温度を適温にする技術には、例えば、シートパッド(パッド)に、送風機と、送風機からの空気を導く送風路と、送風路から導かれた空気を除湿する吸湿層と、吸湿層を復元させるヒータと、で構成された空調ユニットを設け、除湿による清涼感と、送風機による暖房の即効性と、を実現したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、シートパッド内の通気路を、除膜処理した発泡樹脂フォームにより形成することで、シートフィーリング(座り心地・乗り心地)を損なうことなく、高い通気性を得ようとする技術も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−245494号公報 特開2006−042985号公報
一方、車室内空間の温度変化に追従させないでシートを冷やしたり、暖めたりすると、シートに座った人間(着座者)に不快感を与える場合がある。つまり、快適さの要因の1つには、シートの温度変化が車室内空間の温度変化に追従することがある。
しかしながら、例えば、車両用シートにおいて、シートパッドの通気性を高めるだけでは、夏場にエアコンを稼働させても、シートパッドに溜まっている熱により、シートの温度がなかなか下がらない。また、冬場にエアコンを稼働させても、シートパッドが冷えていることにより、シートの温度がなかなか上がらない。つまり、シートパッドの通気性を高めるだけでは、シートの温度変化を車室内空間の温度変化に追従させることは困難であった。
本発明の目的は、車室内空間の温度変化に追従して温度変化し易い、シートパッドを提供することである。
本発明に係るシートパッドは、シートパッドの少なくとも一部を構成する発泡樹脂体と、シートパッドの使用温度範囲で気化及び液化する液体と、前記発泡樹脂体と、前記液体と、が封入された袋体と、を備える。ここで、液体とは、常温(JIS Z 8703で規定された20°C±15°C(5〜35°C)の範囲の温度)において、液体のものをいう。また、気化とは、液体から気体になることを意味する。また、液化とは、気体から液体になることを意味する。特に、気化とは、少なくとも液体の一部が気体になることを意味し、液体全部が完全に気体になる必要はない。また、液化とは、少なくとも気体の一部が液体になることを意味し、気体全部が完全に液体になる必要はない。
本発明に係るシートパッドによれば、車室内空間の温度変化に追従して温度変化し易くなる。
本発明に係るシートパッドは、前記発泡樹脂体の通気量が10〜400cc/cm2/s であることが好ましい。
この場合、発泡樹脂体の通気量が10cc/cm2/s以上になることで、高い通気性により、車室内空間の温度変化により追従し易くなる一方、発泡樹脂体の通気量が400cc/cm2/s以下になることで、快適なシートフィーリングを確保することができる。
本発明に係るシートパッドは、前記袋体中の湿度が35%以上であることが好ましい。
この場合、袋体中の湿度が、当該袋体に封入された液体が気化し、また、気化した液体が液化するのに適した範囲の湿度になるため、シートパッドの温度変化を車室内空間の温度変化に、より追従させ易くすることができる。
本発明に係るシートパッドは、前記袋体に、熱伝導率が15〜240W/m・Kである部材を更に封入したものであることが好ましい。
この場合、シートパッドの見かけ上の熱伝導率が向上することにより、シートパッドの温度変化を車室内空間の温度変化に、より追従させ易くすることができる。
本発明に係るシートパッドでは、前記袋体は、前記発泡樹脂体の体積よりも大きな内容積を有する袋体であることが好ましい。
この場合、シートパッドの温度変化を、より車室内空間の温度変化に追従させ易くすることができる。
本発明に係るシートパッドでは、前記袋体は、伸縮可能な袋体とすることができる。
この場合、シートパッドの温度変化を、より車室内空間の温度変化に追従させ易くすることができる。
本発明に係るシートパッドでは、前記液体は、水であることが好ましい。
この場合、気化及び液化の制御及び取り扱いが容易なため、車室内空間の温度変化に追従したシートパッドの温度変化が簡易に実現できる。
本発明に係るシートパッドでは、前記発泡樹脂体は、軟質発泡樹脂体であることが好ましい。
この場合、軟質発泡樹脂、例えば、断熱性に優れて車室内空間の温度変化に素早くできない軟質ウレタンフォームの温度変化を車室内空間の温度変化に追従させ易くすることができる。
本発明によれば、車室内空間の温度変化に追従して温度変化し易い、シートパッドを提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るシートパッドを示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るシートパッドを、袋体内の液体が気化する前の状態で示す断面図である。 図3のシートパッドを、袋体内の液体が気化した後の状態で示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るシートパッドを使用したシートの一例を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るシートパッドを使用したシートの一例を示す断面図である。 本発明に係るシートパッドの一実施例を用いた試験モデルを示す断面図である。 図6の実施例のサンプルS1及び比較例のサンプルS2を構成する発泡樹脂体を示す斜視図である。 図6の試験モデルを用いて検出された、実施例のサンプルS1のコアの温度と、図6の試験モデルを用いて検出された、比較例のサンプルS2のコアの温度とを比較したグラフである。 図6の試験モデルを用いて検出された、実施例のサンプルS1のスキンの温度と、図6の試験モデルを用いて検出された、比較例のサンプルS2のスキンの温度とを比較したグラフである。 図6の試験モデルを用いて検出された、実施例のサンプルS1のベースの温度と、図6の試験モデルを用いて検出された、比較例のサンプルS2のベースの温度とを比較したグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の様々な実施形態に係るシートパッドを説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aを示す断面図である。
符号2は、シートパッド1Aの少なくとも一部を構成する発泡樹脂体である。本実施形態では、発泡樹脂体2は、軟質発泡樹脂、具体的には、軟質ウレタンフォーム(軟質ポリウレタンフォーム)で構成されている。なお、軟質発泡樹脂の具体例としては、ポリオールとポリイソシアネートとを主成分として、発泡剤、整泡剤、触媒、着色剤などを混合し樹脂化させながら発泡させたもので、気泡が連通し柔らかくて復元性のあるもの(例えば、発泡倍率が約60〜10倍、見かけ密度(kg/m2)が16〜100程度)が挙げられる。但し、発泡樹脂体2は、軟質ウレタンフォーム以外の材質で構成することができる。
符号3は、シートパッド1Aの使用温度範囲で気化及び液化する液体である。液体3は、例えば、発泡樹脂体2よりも熱伝導率が高い液体である。本実施形態では、前記使用温度は、例えば、−15°C以上、70〜80°C以下である。液体3の具体例としては、水やエタノールが挙げられる。好適な液体3は、気化及び液化の制御及び取り扱いが容易な水である。本実施形態では、液体3は、発泡樹脂体2に含浸させている。
符号4は、発泡樹脂体2と、液体3と、が封入された袋体である。本実施形態では、袋体4は、発泡樹脂体2と、液体3とを、その内側に収納した後、密封された袋体である。袋体4は、液体3が気化し、また、気化した液体3が液化するときに、その気化又は液化を可能にする。袋体4は、耐久性、耐透過性及び耐薬品性に優れた袋体が好ましい。また、本実施形態では、袋体4は、例えば、伸縮し難い剛性の高い材料で構成することができる。袋体4の具体例としては、ポリエチレン製の袋体が挙げられる。袋体4は、ガスバリア性に優れた袋体であることが好ましい。
本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aでは、液体3を含浸させた発泡樹脂体2が液体3の気化と共に袋体2内で収縮したとき、発泡樹脂体2と袋体4との間に隙間が形成される。本実施形態では、前記隙間に形成された空間が、液体3が気化し、また、気化した液体3が液化することを可能にする。或いは、袋体4内での液体3の気化及び液化は、例えば、常温(JIS Z 8703で規定された20°C±15°C(5〜35°C)の範囲の温度)の雰囲気で、液体3を含浸させた発泡樹脂体2を封入したときに袋体4内に空気を入れておくことにより、予め前記隙間(空間)として形成することもできる。
本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aは、発泡樹脂体2と、液体3と、を袋体4に封入することで、車室内空間の温度変化に追従して温度変化し易くなる。
本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aによれば、シートパッド1Aの温度が上昇すると、液体3が袋体4内で気化して液体3の周囲から気化熱を奪うことにより、発泡樹脂体2の温度上昇が抑制される。言い換えれば、シートパッド1Aの周りの車室内空間の温度(雰囲気温度)が上昇しても、シートパッド1Aの芯となる部分(発泡樹脂体2)の温度上昇は抑制される。このため、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aをエアコンなどの車室内空気で冷却すると、シートパッド1Aの温度は、車室内空間の温度変化に対して熱伝導率の低い発泡樹脂体2による熱伝導による変化しか見込めないシートパッドに比べて、車室内空間の温度変化に追従して素早く変化する。即ち、温まったシートパッド1Aを車室内空気で冷却するときのシートパッド1Aの温度は、液体3を含まない発泡樹脂体2で構成された従来のシートパッドに比べて、車室内空間の温度変化に追従して素早く低下する。
また、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aによれば、シートパッド1Aの温度が低下すると、袋体4内で気化した液体3が液化して液体3の周囲に凝縮熱を放出することにより、発泡樹脂体2の温度低下が抑制される。言い換えれば、シートパッド1Aの周りの車室内空間の温度(雰囲気温度)が低下しても、シートパッド1Aの芯となる部分(発泡樹脂体2)の温度低下は抑制される。このため、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aをエアコンなどの車室内空気で温めると、シートパッド1Aの温度は、車室内空間の温度変化に対して熱伝導率の低い発泡樹脂体2による熱伝導による変化しか見込めないシートパッドに比べて、車室内空間の温度変化に追従して素早く変化する。即ち、冷えたシートパッド1Aを車室内空気で温めるときのシートパッド1Aの温度は、液体3を含まない発泡樹脂体2で構成された従来のシートパッドに比べて、車室内空間の温度変化に追従して素早く上昇する。
従って、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aによれば、車室内空間の温度変化に追従して温度変化し易くなる。シートパッド1Aの温度が車室内空間の温度に追従し易くなれば、シートパッド1Aの温度変化が車室内空間の温度変化に対して遅れることにより着座者が受ける違和感が軽減される。このため、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aによれば、快適なシートフィーリングを得ることができる。また、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aは、液体3を袋体4内の閉空間に封入したことで、液体3の補給や空調ユニットが不要となるため、シートの温度管理をより簡易な構成で行うことができ、コスト性にも優れる。
次いで、図2及び3は、本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bを示す断面図である。本実施形態では、本発明の第1の実施形態に係るシートパッド1Aと実質的に同一の構成部分は、同一の符号を付することによって、その説明を省略する。
本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bでは、袋体4は、発泡樹脂体2の体積よりも大きな内容積を有する袋体である。ここで、袋体4の内容積とは、袋体4を弛ませることなく、かつ、袋体4そのものを伸張させることなく、袋体4の内側が完全に開いた状態(本実施形態では、図3に模式的に示した状態)における、袋体4の内容積(袋体4の内面で形作られている空間の体積)をいう。本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bは、発泡樹脂体2と、液体3と、を袋体4に封入しているが、袋体4は、発泡樹脂体2を収容する発泡樹脂体収容部4aと、液体3の気化及び液化を促進するための余剰部4bと、で構成されている。
本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bでは、袋体4は、液体3の体積に対する内容積の比(以下、単に「体積比」ともいう。)αが600以上である容積を有する袋体であることが好ましい。また、本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bでは、袋体4は、発泡樹脂体2の単位体積(L)あたりの液体3に対する内容積の比(以下、単に「体積比」ともいう。)βが200(1/L)以上である容積を有する袋体であることが好ましい。なお、袋体4の内容積の上限は、袋体4の内側が完全に開いた状態で、発泡樹脂体2及び液体3と、気化した液体3を収容できる範囲の内容積とすることができる。
本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bでは、シートパッド1Bが常温状態であるときは、図2に示すように、袋体4の余剰部4bは、萎んだ状態にある。シートパッド1Aの温度が上昇して液体3が袋体4内で気化すると、袋体4の余剰部4bが膨張し、図3に示すように、発泡樹脂体2と袋体4との間に、気化した液体3(蒸気)を貯める空間を形成する。また、本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bでは、シートパッド1Bの温度が低下して袋体4内で気化した液体3が再び液化すると、図2に示すように、袋体4の余剰部4bが萎む。
本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bによれば、袋体4の形状が液体3の状態変化に合わせて変化することにより、液体3が袋体4内で気化し、また、気化した液体3が液化することを促進する。
従って、本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bによれば、シートパッド1Bの温度変化を、より車室内空間の温度変化に追従させ易くすることができる。特に、本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bによれば、袋体4が伸縮し難い材料で構成されている場合でも、液体3が袋体4内で気化し、また、気化した液体3が液化することを促進し、シートパッドの温度変化を、より車室内空間の温度変化に追従させ易くすることができる。
また、本発明に係るシートパッドによれば、袋体4は、伸縮可能な材料で構成された袋体とすることができる。こうした袋体の具体例としては、ゴムが挙げられる。この場合も、シートパッドの温度変化を、より車室内空間の温度変化に追従させ易くすることができる。
次いで、図4は、本発明の第3の実施形態に係るシートパッド1Cを使用したシート10の一例を示す断面図である。本実施形態では、他の実施形態に係るシートパッドと実質的に同一の構成部分は、同一の符号を付することによって、その説明を省略する。
本発明の第3の実施形態に係るシートパッド1Cは、シート10のシートパッドそのものを構成している。本実施形態では、シート10のシートパッド1Cは、クッションパッド(座部側のパッド)若しくはバックパッド(背もたれ側のパッド)、又は、その両方のパッドを構成することができる。本発明の第3の実施形態に係るシートパッド1Cは、クッションパッドとして例示し、その下側がシートフレーム11によって支持されており、また、その上側が表皮12で覆われている。
車両用のシート、例えば、自動車用のシートには、表皮(シートカバー)12が存在するため、本発明の第3の実施形態に係るシートパッド1Cのように、表皮12をそのままシートパッド1Cの袋体4に被せれば、シートパッド1Cを、車両用のシートのシートパッドとして使用することができる。
また、本発明の第3の実施形態に係るシートパッド1Cでは、袋体4として、本発明の第2の実施形態に係るシートパッド1Bのような、発泡樹脂体2の体積よりも大きな内容積を有する袋体を使用している。本発明の第3の実施形態に係るシートパッド1Cでは、図示のように、袋体4の余剰部4bは、シートの下側(本実施形態では、シートフレーム11の下側内部)に配置している。この場合、着座者が存在する座席空間のレイアウトを変更することなく、液体3が気化し、また、気化した液体3が液化することに合わせて、袋体4の形状を変化させることができる。
本発明に係るシートパッドは、シートのシートパッドの一部として構成することができる。
図5は、本発明の第4の実施形態に係るシートパッド1Dを使用したシート20の一例を示す断面図である。本実施形態では、他の実施形態に係るシートパッドと実質的に同一の構成部分は、同一の符号を付することによって、その説明を省略する。
本発明の第4の実施形態に係るシートパッド1Dは、シート20のシートパッド21の入れ子として構成されている。本実施形態では、シート20のシートパッド21は、クッションパッド(座部側のパッド)若しくはバックパッド(背もたれ側のパッド)、又は、その両方のパッドの入れ子として構成することができる。
本例のシート20では、シートパッド21が表皮12に接するため、着座者には、表皮12を通したシートパッド1Dの袋体4の存在を感じさせない。このため、本例のシート20によれば、シートパッド21そのもののシートフィーリングが損なわれない。また、本例のシート20によれば、シートパッド21が表皮12に接するため、シート20の外観形状を維持することができる。なお、本発明の第4の実施形態に係るシートパッド1Dによる作用効果は、上述した本発明の第3の実施形態に係るシートパッド1Cによる作用効果と同様である。
本発明の第4の実施形態に係るシートパッド1Dの発泡樹脂体2には、通常のシートパッドと同じ軟質ウレタンフォームを使用することができるが、例えば、スコットフォーム(除膜処理された発泡ウレタンフォーム)等の通気性の高い特殊加工の軟質ウレタンフォームを使用することもできる。本発明の第4の実施形態に係るシートパッド1Dのように、シート20のシートパッド21の入れ子とすれば、発泡樹脂体2として様々な材質のものを使用することができる。
なお、本発明の第4の実施形態に係るシートパッド1Dの発泡樹脂体2として、通常のシートパッドと同じ軟質ウレタンフォームを使用すれば、シートパッド1Dを表皮12に接するような入れ子とすることもできる。この場合、よりよいシートフィーリングを得ることができる。
本発明の各実施形態に係るシートパッドは、発泡樹脂体2の通気量が10〜400cc/cm2/sであることが好ましい。この場合、発泡樹脂体2の通気量が10cc/cm2/s 以上になることで、高い通気性により、車室内空間の温度変化により追従し易くなる一方、発泡樹脂体2の通気量が400cc/cm2/s以下になることで、快適なシートフィーリングを確保することができる。
また、本発明の各実施形態に係るシートパッドは、袋体4中の湿度が35%以上であることが好ましい。この場合、袋体4中の湿度が、当該袋体に封入された液体3が気化し、また、気化した液体3が液化するのに適した範囲の湿度になるため、本発明の各実施形態に係るシートパッドの温度変化を車室内空間の温度変化に、より追従させ易くすることができる。
更に、本発明の各実施形態に係るシートパッドは、袋体4に、熱伝導率が15〜240W/m・Kである部材を更に封入したものであることが好ましい。袋体4に更に封入される前記部材は、発泡樹脂体2よりも熱伝導率の高い部材とすることができる。こうした部材の具体例としては、アルミニウム製の部材やステンレス鋼製の部材が挙げられる。この場合、本発明の各実施形態に係るシートパッドの見かけ上の熱伝導率が向上することにより、本発明の各実施形態に係るシートパッドの温度変化を車室内空間の温度変化に、より追従させ易くすることができる。
以下、本発明に係る一実施例のシートパッド(サンプルS1)を用いた試験モデルによる検証実験の結果を説明する。本試験モデルは、自動車のシートに乗員(着座者)がいる状況を想定したものである。また、本検証実験では、液体を含まない比較例のシートパッド(サンプルS2)を用いた試験モデルによる検証実験も併せて行った。
[サンプルS1]
図6に、発泡樹脂体2と、液体3と、が封入された袋体4からなる、実施例のサンプルS1の概略を示す。図6には、液体3が気化し、また、気化した液体3が液化したときの発泡樹脂体2の温度を色の濃淡で示す。高温からの冷却時には、色が濃くになるに従って温度が高く、低温からの暖房時には、色が濃くになるに従って温度が低くなる。また、図7には、実施例のサンプルS1を構成する発泡樹脂体2の斜視図を示す。実施例のサンプルS1は、袋体4内に発泡樹脂体2及び液体3を入れた後、袋体4をシールしたものである。発泡樹脂体2、液体3及び袋体4にはそれぞれ、以下の(1)〜(3)に示すものを使用した。
(1)発泡樹脂体
材質; 軟質ポリウレタンを配合したクッション用汎用樹脂
重量; 97.6g
サイズ;150W×150D×100H (mm)
体積; 22.5L
(2)液体
水 ;12ml(12g)
(3)袋体
材質; ポリエチレン
厚さ; 0.07mm
体積; 8.6L(袋体に水を入れて計測)
[サンプルS2]
比較例のサンプルS2は、図7の発泡樹脂体2の上面及び下面にそれぞれ、樹脂フィルムを配置したものである。発泡樹脂体2及び樹脂フィルムには、以下の(1)及び(2)に示すものを使用した。
(1)発泡樹脂体
材質; 軟質ポリウレタンを配合したクッション用汎用樹脂
重量; 97.6g
サイズ;150W×150D×100H (mm)
体積; 22.5L
(2)樹脂フィルム
材質; ポリエチレン
厚さ; 0.07mm
[試験装置]
試験装置は、オーブンと、シートフレームを想定した仮想シートフレーム30と、錘40と、温度測定器具50と、を有する。仮想シートフレーム30は、図6に示すように、アルミニウム製の支持フレーム31と、アルミニウム製のテーブルプレート32と有し、オーブンの内部に配置される。実施例のサンプルS1は、仮想シートフレーム30のテーブルプレート32に配置される。実施例のサンプルS1には、錘40が載せ置かれる。車室内空間の温度は、オーブンによって調整し、実施例のサンプルS1の温度は、温度測定器具50を用いて測定した。錘40及び温度測定器具50には、以下の1.〜2.に示すものを使用した。比較例のサンプルS2の試験も同様の装置を用いた。
1.錘
図6に錘40の概略を示す。着座者を想定し、アルミニウム製のプレート41を6枚積層し、その積層体の上面及び下面に、それぞれ、PP(ポリプロピレン)製の上側プレート42及び下側プレート43を配置したものを使用した。錘40の総重量は、1674gである。
(1)アルミニウム製のプレート41(1枚当たり)
サイズ;250W×120D×5H (mm)
(2)上側プレート42
サイズ;250W×120D×5H (mm)
厚さ ;6mm
(3)下側プレート43
サイズ;250W×120D×5H (mm)
厚さ ;3mm
2.温度測定器具
温度測定器具50には、K熱電対を使用した。図7に示すように、サンプルS1の温度の測定箇所は、発泡樹脂体2の高さHに対して、発泡樹脂体2の上面からH1=10mmの位置(以下、「スキン」ともいう。)、発泡樹脂体2の上面からH2=50mmの位置(以下、「コア」ともいう。)及び発泡樹脂体2の下面からH3=10mmの位置(以下、「ベース」ともいう。)の計3か所であって、幅Wの略中心の位置である。温度測定器具50は、発泡樹脂体2に対して、深さD1=75mmまで挿入した。
[試験前処理]
本試験は、実施例のサンプルS1及び比較例のサンプルS2の上面に錘40を載せるため、サンプルS1及びS2のへたりを考慮し、サンプルS1及びサンプルS2の試験は、それぞれ、錘40を載せてから24時間以上空けて実施した。
[試験方法]
車内が高温度下に置かれた状態からエアコンで冷却された場合を想定し、実施例のサンプルS1を、オーブンに入れて試験した。試験方法は、以下のとおりである。
(1)試験装置に配置され、試験前処理が済んだ、実施例のサンプルS1をオーブンに入れ、オーブンの内部が温度60°C、湿度30%の状態で3時間養生させた。
(2)3時間養生後、15分の間、オーブンの内部を温度25°C、湿度30%まで変化させた。
(3)15分経過後、試験装置に配置された、実施例のサンプルS1を、温度25°C、湿度30%のまま3時間養生させた。
試験装置に配置され、試験前処理が済んだ、比較例のサンプルS2も、オーブンに入れて同様の試験をした。
図8は、図6の試験モデルを用いて検出された、実施例のサンプルS1のコアの温度と、図6の試験モデルを用いて検出された、比較例のサンプルS2のコアの温度とを比較したグラフである。
図8中、符号A1は、実施例のサンプルS1の周りの車室内空間の温度(雰囲気温度)、即ち、オーブン内の温度であり、符号S1は、実施例のサンプルS1のコアの測定温度である。また、符号A2は、比較例のサンプルS2の周りの車室内空間の温度(雰囲気温度)、即ち、オーブン内の温度であり、符号S2は、比較例のサンプルS2のコアの測定温度である。
図9は、図6の試験モデルを用いて検出された、実施例のサンプルS1のスキンの温度と、図6の試験モデルを用いて検出された、比較例のサンプルS2のスキンの温度とを比較したグラフである。
図9中、符号A1は、実施例のサンプルS1の周りの雰囲気温度、即ち、オーブン内の温度であり、符号S1は、実施例のサンプルS1のスキンの測定温度である。また、符号A2は、比較例のサンプルS2の周りの雰囲気温度、即ち、オーブン内の温度であり、符号S2は、比較例のサンプルS2のスキンの測定温度である。
図10は、図6の試験モデルを用いて検出された、実施例のサンプルS1のベースの温度と、図6の試験モデルを用いて検出された、比較例のサンプルS2のベースの温度とを比較したグラフである。
図10中、符号A1は、実施例のサンプルS1の周りの雰囲気温度、即ち、オーブン内の温度であり、符号S1は、実施例のサンプルS1のベースの測定温度である。また、符号A2は、比較例のサンプルS2の周りの雰囲気温度、即ち、オーブン内の温度であり、符号S2は、比較例のサンプルS2のベースの測定温度である。
本検証実験の結果から、実施例のサンプルS1は、比較例のサンプルS2と比較して、車室内空間の温度変化に追従して温度変化させ易いことがわかる。これは、空調ユニットを使用しなくても、本来断熱性に優れて温度変化に対して素早く対応できない軟質ウレタンフォームを用いたシートパッドでも車室内空間の温度変化に追従して温度変化させ易いことを意味する。即ち、本検証実験の結果から、実施例のサンプルS1の温度を低下させる手段としてエアコンを使用しても、エアコンの温度(車室内空間の温度)に追従して実施例のサンプルS1を温度変化させ易くなる。また、実施例のサンプルS1を、例えば、車両用シートに使用すれば、車内で使用するエアコンの出力を上げたり、エアコン効率を上げなくとも、車両用シートの温度を車室内空間の温度に追従させ易いので、車両の燃費向上を図れることが明らかである。
また、本検証実験の結果から、実施例のサンプルS1のコア及びベースの温度を大きく下げることができたことがわかる。なお、実施例のサンプルS1のスキンでの温度低下はコア及びベースに比べると小さいが、これは、図6の矢印で示すように、実施例のサンプルS1のコアの温度は、スキン側とベース側とに逃げるが、ベース側には、仮想シートフレーム30が接しているのに対し、スキン側には、錘40が接しているためと考えられる。具体的には、熱伝導率の高いアルミプレート32に接している実施例のサンプルS1のベース側では、テーブルプレート32への熱移動が容易であるため、温度低下の効果が大きいのに対し、熱伝導率の低いPP製の下側プレート43に接している実施例のサンプルS1のスキン側では、アルミニウムに比べて熱移動が少ないため、温度低下の効果が少ないと考えられる。
更に、本検証実験の結果から、袋体4は、袋体4と液体3との体積比αが、少なくとも、α=8600ml/12ml=717の内容積を有する袋体であればよいことが明らかである。これに、袋体4は、液体3に対する体積比αが600以上である容積を有する袋体であることが好ましい。
更に、袋体4は、発泡樹脂体2の単位体積あたりの液体3に対する体積比βでみれば、少なくとも、β=717/2.26L=318(1/L) の内容積を有する袋体であればよいことが明らかである。これに、袋体4は、発泡樹脂体2の単位体積あたりの液体3に対する体積比βが200以上である容積を有する袋体であることが好ましい。
また、以下には、実施例及び比較例それぞれの、袋体4内の湿度(%)を示す。ここで、湿度(%)とは、常温での袋体4内の飽和水蒸気量(g/m3)に対する、袋体4内の1m3の空気中に含まれている水蒸気の量(g/m3)であり、以下に数式化したものを示す。また、袋体4内の1m3の空気中に含まれている水蒸気の量(g/m3)とは、露点温度での袋体4内の空気の飽和水蒸気量(g/m3)を意味する。
[式1]
Figure 0006778022
上述したところは、本発明の例示的な実施形態を開示したにすぎず、特許請求の範囲に従えば、様々な変更が可能となる。上述したそれぞれの実施形態に係るシートパッド及びシートの各構成部分は、適宜、互いに置き換えて、或いは、他の実施形態に対して付加することができる。
1A;シートパッド, 1B;シートパッド, 1C;シートパッド, 1D;シートパッド, 2;発泡樹脂体, 3;液体, 4;袋体, 4a;発泡樹脂体収容部, 4b;余剰部, 10;シート, 11;シートフレーム, 12;表皮, 20;シート, 21;シートパッド, 30;仮想シートフレーム, 31;支持フレーム, 32;テーブルプレート, 40;錘, 41;プレート, 42;上側プレート, 43;下側プレート, 50;温度測定器具

Claims (8)

  1. シートパッドの少なくとも一部を構成する発泡樹脂体と、
    シートパッドの使用温度範囲で気化及び液化する液体と、
    前記発泡樹脂体と、前記液体と、が封入された袋体と、
    を備えており、
    前記袋体は、当該袋体に封入された前記液体の気化及び液化を可能にする袋体であって、
    ガスバリア性を有しているとともに、前記液体の体積に対する内容積の比が600以上である容積を有する袋体である、車両用シートパッド。
  2. 前記発泡樹脂体の通気量が10〜400cc/cm2/sである、請求項1に記載の車両用シートパッド。
  3. 前記袋体中の湿度が35%以上である、請求項1又は2に記載の車両用シートパッド。
  4. 前記袋体に、熱伝導率が15〜240W/m・Kである部材を更に封入した、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  5. 前記袋体は、前記発泡樹脂体の体積よりも大きな内容積を有する袋体である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  6. 前記袋体は、伸縮可能な袋体である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  7. 前記液体は、水である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  8. 前記発泡樹脂体は、軟質発泡樹脂体である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
JP2016112687A 2016-06-06 2016-06-06 車両用シートパッド Active JP6778022B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016112687A JP6778022B2 (ja) 2016-06-06 2016-06-06 車両用シートパッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016112687A JP6778022B2 (ja) 2016-06-06 2016-06-06 車両用シートパッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017217138A JP2017217138A (ja) 2017-12-14
JP6778022B2 true JP6778022B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=60656924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016112687A Active JP6778022B2 (ja) 2016-06-06 2016-06-06 車両用シートパッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6778022B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63311901A (ja) * 1987-06-12 1988-12-20 東レ株式会社 放熱シュ−ズ
JPH03125620A (ja) * 1989-10-09 1991-05-29 Yutaka Tanahashi 自動車の座席等の気化冷却装置
JPH04242606A (ja) * 1990-12-27 1992-08-31 Misawa Homes Co Ltd 椅子
JPH0742812U (ja) * 1993-12-28 1995-08-11 油谷重工株式会社 運転座席の温暖調整装置
JP4021031B2 (ja) * 1998-01-27 2007-12-12 株式会社タイヘイ産商 ベスト
JP2002125802A (ja) * 2000-10-27 2002-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 座席用熱搬送装置
JP2007229403A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Eco Life Nt Kenkyusho:Kk 保水シート及びその製造方法
US11033058B2 (en) * 2014-11-14 2021-06-15 Gentherm Incorporated Heating and cooling technologies

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017217138A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8827372B2 (en) Blowing system
ES2485966T3 (es) Cubre colchón reversible
US8491057B2 (en) Support body of a seat for vehicles
CN105980203B (zh) 通风***
FR2759038A1 (fr) Siege de vehicule avec ventilation et chauffage
US7290300B1 (en) Polyester fiber cushion applications
JPH10503733A (ja) 空気調和シート
US20130097777A1 (en) Fluid delivery systems for climate controlled seats
JP2014533550A5 (ja)
BR112015013044B1 (pt) Elemento de assento veicular
EP3359418A1 (en) Thermally conductive padding
JP6778022B2 (ja) 車両用シートパッド
JP6693459B2 (ja) 機能性積層体およびその製造方法
CN113442805A (zh) 一种御寒用汽车座椅加热垫
US11535005B2 (en) Functional laminate and production method therefor
JP4510974B2 (ja) 可変温度クッション装置
JP2021049811A (ja) 車両用ボックス装置
JP2007330459A (ja) 車両用シートパッド
Mazari et al. Effect of perforated polyurethane foam on moisture permeability for car seat comfort
JP2004313491A (ja) 空調座席装置
US20230242021A1 (en) Ventilated Seating Assembly
KR101377109B1 (ko) 자동차용 시트
JP2005245494A (ja) 空調座席装置
JP2005192635A (ja) 表皮一体発泡成形シート
WO2018097207A1 (ja) シートパッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6778022

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250