JP6774344B2 - シート駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートの駆動装置に関し、特に、シートバック(背もたれ)の傾動動作を行う電動のシート駆動装置に関する。
自動車用シート等の車両用シートにおいては、シートバックのリクライニング角度を調整したり、シートバックを使用位置と格納位置に切り換えたりするシート傾動機構を備えたものが知られている。このようなシート傾動機構は、従来、手動による操作が一般的であったが、近年、その動作を電動にて行ういわゆるパワーシートを搭載した車両が高級自動車を中心に増加している。特許文献1には、電動モータによってシートバックのリクライニング動作を行う車両用シートが記載されており、そこでは、リクライニングモータによって作動するシートバックアジャスタにより、シートバックの傾斜角度が調整される。
特許文献1のようなパワーシートでは、シートの両側部に配置されたリクライニングモータにより、シートバック側とシートクッション側にそれぞれ取り付けられた上下のアーム部材間の角度を変化させ、シートバックのリクライニング角度を変化させる。リクライニングモータには、ウォームとウォームホイールを用いた減速機構が取り付けられ、モータ本体側が一方のアーム部材、減速機構の出力軸が他方のアーム部材に固定される。そして、出力軸の回転動作に伴ってアーム部材間の角度が変化し、これにより、シートバックの傾動動作が行われる。
特開平9−109750号公報 特開平9−86241号公報
しかしながら、従来のパワーシートは、故障等により駆動用の電動モータが作動しない場合、その位置でシートバックが固定されてしまい、シートバックを所望の位置に調整できない可能性がある。特に、シートバックが格納位置のとき故障が発生すると、シートを使用状態に復帰できなくなり、乗員を乗せることができなくなるおそれがある。
これに対し、モータ故障時のエマージェンシー操作として、工具などを用いてリクライニングモータの出力軸を回し、シートバックを手動復帰させることも考え得る。ところが、パワーシートには、通常、逆転防止機構が搭載されているため、モータ側は逆転力を考慮しない構造となっており、モータと直結された軸を大きな力で回転させようとすると、減速機構部のウォームやウォームホイールを破損してしまうおそれがある。このため、外部からシートバックを手動復帰させることは難しく、異常時にはシートリクライニング操作が困難となっていた。
また、シートバックを、使用位置と格納位置との間で変位させる場合、モータによってシートバックを駆動させると移動に時間がかかるという問題があった。この場合、格納位置への移動は、途中位置で止める必要が余りなく、しかも、手動操作ではシートバックを短時間に移動することができる。このため、パワーシートでは、シートバックの移動作業自体は楽になるものの、利用者に時間的なストレスを与える可能性があるという課題もあった。
本発明の目的は、故障時等においてもモータを損傷することなく、手動にてシートバックの角度調整操作が可能なシート駆動装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、シートバックの格納位置への移動動作を迅速化し、利用者の時間的なストレスの軽減を図ることにある。
本発明のシート駆動装置は、傾斜角度を変更可能なシートバックを備えたシートに設けられ、電動モータを駆動源として前記シートバックの傾動動作を行うシート駆動装置であって、前記傾動動作は、前記シートバックをフラット位置X側に傾動する後方傾動動作と、該後方傾動動作と異なる動作速度にて前記シートバックを格納位置Y側に傾動する前方傾動動作と、を有し、前記シート駆動装置は、前記電動モータと、該電動モータの回転を減速して前記シートバック側に伝達する減速機構と、を有し、前記減速機構は、前記電動モータの回転軸に接続されたウォーム軸と、前記ウォーム軸に形成されたウォームと噛合し前記シートバック側と接続されるウォームホイールと、を有し、前記ウォームは、前記電動モータの回転速度を上げることなく、前記シートバックの動作速度が上がるよう、条数が2以上、かつ、その進み角が14°〜33°の多条ウォームであり、前記電動モータは、前記シートの使用者によるスイッチ操作に応じて回転数が変化し、前記シートバックは、前記スイッチ操作に従い、前記前方傾動動作の方が前記後方傾動動作より速く動作することを特徴とする。
本発明にあっては、シート駆動装置の減速機構に多条ウォームを用いたので、モータ回転数を変えることなく、シートバックの傾動動作を速くすることができる。また、多条ウォームの採用により、ウォームホイール側からウォームを回転させ易くなり、エマージェンシー時における逆転手動動作が容易となる。
前記シート駆動装置において、前記減速機構に、前記ウォームホイールに接続され前記シートバック側と連結される出力部材を設け、当該シート駆動装置は、装置外部から前記出力部材を操作可能な手動操作部材が取り付け可能であり、前記電動モータが作動しない場合、前記手動操作部材により、装置外部から前記ウォーム軸を回転可能なようにしても良い
本発明によれば、電動モータと、該電動モータの回転を減速してシートバック側に伝達する減速機構と、を有するシート駆動装置にて、減速機構に、電動モータの回転軸に接続されたウォーム軸と、ウォーム軸に形成されたウォームと噛合しシートバック側と接続されるウォームホイールと、を設け、このウォームに条数が2以上の多条ウォームを用いるようにしたので、モータ回転数を変えることなく、シートバックの傾動動作を速くすることが可能となる。このため、モータ動作音を抑えつつ、シートの性能向上を図ることが可能となる。また、シートバックの移動時間を短縮でき、利用者への時間的なストレスを軽減させることが可能となる。
また、多条ウォームの採用により、ウォームホイール側からウォームを回転させ易くなり、エマージェンシー時における逆転手動動作が容易となる。このため、装置外部から手による逆転動作が可能となり、エマージェンシー時にもシートバックの状態を手動にて変えることができる。従って、故障等により駆動用の電動モータが作動しない場合でも、シートバックを所望の位置に調整することができ、シートバックが格納位置のときに故障が発生しても、シートを使用状態に復帰することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるシート駆動装置を用いた自動車用シートの構成を示す説明図である。 本発明の一実施の形態であるシート駆動装置の斜視図である。 図2のシート駆動装置の内部構成を示す説明図である。 ウォームの条数とシートバック動作との関係を示す表である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるシート駆動装置を用いた自動車用シートの構成を示す説明図である。図1に示すように、シート1は、シートクッション2とシートバック3とから構成されており、自動車等の車両に搭載される。シートクッション2とシートバック3の間にはリクライニング機構4が設けられており、リクライニング機構4により、シートバック3の傾斜角度を適宜調整できるようになっている。リクライニング機構4には、電動モータを用いたシート駆動装置21が配設されており、シート1は、いわゆる電動のパワーシートとなっている。
シートクッション2側には、車両のフロアに固定されるロアレール5と、ロアレール5に対して前後方向に移動可能に取り付けられたアッパレール6が左右一対に設けられている。一方、シートバック3側には、略コの字形のシートバックフレーム11が設けられており、シートバックフレーム11の下端側は、リクライニング機構4を介して、シートクッション2のアッパレール6に接続されている。リクライニング機構4は、互いに回動可能に連結されたアッパアーム12とロアアーム13を備えている。アッパアーム12は、シートバックフレーム11の下端部に、ロアアーム13は、アッパアーム12の後端部にそれぞれ取り付けられている。左右のリクライニング機構4の間は連結ロッド14にて接続されており、シートバック3のリクライニング時に両者が同調するようになっている。
アッパアーム12とロアアーム13の間には、差動伝動機構(タウメル機構)を用いたリクライナ15が介設されている。リクライナ15は、アッパアーム12側に固定された回動プレート16と、ロアアーム13側に固定された固定プレート17とを備えている。回動プレート16と固定プレート17との間には、連結ロッド14に接続された図示しない摺動係止部材が設けられている。摺動係止部材はロック状態とロック解除状態を有しており、これにより、回動プレート16と固定プレート17の間の連結状態を変更できるようになっている。摺動係止部材をロック解除状態とし、シート駆動装置21によって連結ロッド14を回転させると、回動プレート16が回動し、ロアアーム13に対してアッパアーム12が回動してリクライニング動作が行われる。
リクライニング機構4には、リクライニング動作の駆動源としてシート駆動装置21が配設されている。図2は、本発明の一実施の形態であるシート駆動装置21の斜視図、図3は、シート駆動装置21の内部構成を示す説明図である。図2,3に示すように、シート駆動装置21はいわゆる減速機付きモータユニットとなっており、電動モータ22と減速機構部23とを一体化させた構成となっている。シート1では、図示しないリクライニングスイッチの操作により電動モータ22を作動させると、シートバック3の傾斜角度が変化し、シートバック3がフラット位置Xと格納位置Y(図1参照)の間で変位する。
電動モータ22はブラシ付きモータであり、有底円筒状のモータハウジング24と、モータハウジング24内に回転自在に支持されたアーマチュア25とを備えている。モータハウジング24は、その開口部24aが減速機構部23側を向くように取り付けられている。モータハウジング24の開口部24a周縁には、外フランジ部24bが屈曲形成されている。外フランジ部24bには、ボルト孔26が形成されている。このボルト孔26にボルト27を挿通し、減速機構部23にボルト27を締結することにより、電動モータ22と減速機構部23は一体化される。
モータハウジング24の内周面24cには、複数のマグネット28が接着剤等によって取り付けられている。モータハウジング24の底部には、軸方向外側に向かって突出した突出部29が形成されている。突出部29の内側には、すべり軸受31が嵌合固定されている。突出部29の底部にはさらに、スラストプレート32が設けられている。スラストプレート32は、スチールボール33を介してモータシャフト34のスラスト荷重を受けている。
アーマチュア25は、モータシャフト(回転軸)34と、モータシャフト34に外挿固定されるアーマチュアコア35と、アーマチュアコア35の減速機構部23側に配置されたコンミテータ36とを有している。モータシャフト34の一端部(図3において左端部)は、モータハウジング24に設けられたすべり軸受31により、モータハウジング24に回転自在に支持されている。一方、モータシャフト34の他端部(図3において右端部:減速機構部23側)は、すべり軸受37により、モータハウジング24に回転自在に支持されている。すべり軸受37は、モータハウジング24に圧入固定されたブラシホルダ38に取り付けられている。
アーマチュアコア35は、例えば、電磁鋼板等の磁性材を積層して形成された部材であり、マグネット28に対応した位置に配置される。アーマチュアコア35には図示しない巻線が巻回されており、巻線の端末部はコンミテータ36に接続されている。コンミテータ36は、略円柱状の部材であり、アーマチュア25の他端側に配置されている。コンミテータ36の外周面には、板状に形成されたセグメント39が複数並設されている。セグメント39には、巻線の端末部が接続されている。コンミテータ36には、ブラシホルダ38に収容されたブラシ41が摺接している。ブラシ41は、図示しない外部電源に電気的に接続されており、ブラシ41及びコンミテータ36を介して、巻線に電流が供給される。
減速機構部23は、一面が開口された箱状のギヤケース42と、ギヤケース42の開口を閉塞するギヤカバー43とを有している。ギヤカバー43は、タッピングネジ44によってギヤケース42に締結固定される。ギヤケース42とギヤカバー43とにより閉塞された空間には、電動モータ22の動力が伝達されるウォーム軸45と、ウォーム軸45のウォーム46と噛み合うウォームホイール47と、ウォームホイール47に噛み合う出力ホイール(出力部材)48が収納されている。減速機構部23では、ウォーム46とウォームホイール47、ウォームホイール47と出力ホイール48による2段減速が行われ、コンパクトなスペースで大きな減速比を確保している。また、シート1では、ウォーム46として、2条以上の条数を有する多条ウォームが使用されている(本実施形態では2条)。
ウォーム軸45は、モータシャフト34と同軸上に配置され、モータシャフト34の他端側にジョイント部材49を介して相対回転不能に連結されている。また、ウォーム軸45は、ギヤケース42に設けられた2つのすべり軸受51,52によってギヤケース42に回転自在に支持されている。ウォーム軸45と噛合するウォームホイール47は、樹脂製の大径ギヤ47aに、金属製の焼結体からなる小径ギヤ47bがインサート成型された構成となっている。大径ギヤ47aと小径ギヤ47bとは同芯に配置されており、大径ギヤ47aがウォーム軸45と噛合する。一方、小径ギヤ47bは、出力ホイール48の出力ギヤ48aと噛合している。ウォームホイール47は、ウォームホイール軸53により軸支されている。ウォームホイール軸53は、ギヤケース42とギヤカバー43にそれぞれ形成された図示しない軸受部によって回転自在に支持されている。
出力ホイール48は、金属製の焼結体よりなる略円板状の部材であり、外周に出力ギヤ48aが形成されている。一方、出力ホイール48の略中央には、外部に回転トルクを出力する出力取出部48bが形成されている。出力取出部48bは、出力ホイール48を厚さ方向に貫通する孔であり、左右のリクライニング機構4の間を接続する連結ロッド14が挿通される。出力取出部48bの内周面には、周方向に沿って係合部48cが形成されており、連結ロッド14に形成された図示しない凹部と係合するようになっている。これにより、連結ロッド14と出力取出部48bとの相対回転が規制され、連結ロッド14に対し回転トルクを出力することが可能となる。
ギヤケース42は、例えば樹脂等からなる部材であり、インジェクション成型等により形成される。ギヤケース42は、電動モータ22側(図3における左側)に形成されたモータ取付部54と、モータ取付部54の電動モータ22とは反対側に形成されたギヤ収納部55とを有している。モータ取付部54は、電動モータ22側が開口されており、この開口とギヤ収納部55は、モータシャフト34が挿通される貫通孔(図示せず)を介して連通している。そして、開口側から貫通孔にモータシャフト34を挿通しつつ、ボルト27を用いてモータ取付部54にモータハウジング24を固定することにより、電動モータ22がギヤケース42に取り付けられる。また、モータ取付部54には、ブラシホルダ38を介して電動モータ22に給電するためのコネクタ56が組み付けられている。
モータ取付部54とギヤ収納部55との間には、シート駆動装置21を車両に固定するための取付孔57が形成されている。この取付孔57に図示しないボルトを挿通することにより、リクライニング機構4にシート駆動装置21が取り付けられる。シート1では、シート駆動装置21はロアアーム13側に固定され、電動モータ22の作動に伴い、アッパアーム12側に固定された連結ロッド14が回動する。これにより、ロアアーム13に対してアッパアーム12が回動し、両者の間の角度が変化し、シートバック3が傾動動作を行う。
ギヤカバー43は略平板状に形成されており、ギヤケース42の開口を閉塞する。つまり、ギヤカバー43は、ギヤ収納部55を覆うカバーとして機能しており、ウォームホイール47を覆うウォームホイールカバー部58と、出力ホイール48を覆う出力ホイールカバー部59と、を有している。ウォームホイールカバー部58の略中央内面側には、ウォームホイール軸53を回転自在に支持する軸受部(図示せず)が形成されている。出力ホイールカバー部59の略中央には、出力取出孔61が形成されており、ここに連結ロッド14が挿通される。連結ロッド14の端部には、エマージェンシー用の手動操作レンチ(手動操作部材)62を取り付けることができるようになっており、故障等により電動モータ22が作動しない場合には、外部から連結ロッド14を直接回転させてシートバック3の傾斜状態を調整可能となっている。
このようなシート駆動装置21では、利用者がリクライニングスイッチを操作すると、電動モータ22が作動し、モータシャフト34の回転が、ウォーム軸45からウォーム46、ウォームホイール47、出力ホイール48に伝達される。そして、出力ホイール48に取り付けられた連結ロッド14が回動し、ロアアーム13とアッパアーム12の間の角度が変化し、シートバック3がフラット位置Xと格納位置Yの間で変位する。その際、当該シート駆動装置21では、ウォーム46に多条ウォームが使用されているため、従来のモータ仕様を変更することなく、ウォームホイール47の回転数を上げることができ、シートバック3の動作も速くなる。また、シートバック3の動作速度を変えない場合は、モータ回転数を落とすことができ、その分、モータを小型化し、シート駆動装置21の小型化を図ることも可能となる。
図4は、ウォーム46の条数とシートバック動作との関係を示す表であり、図4に示すように、条数を多くすると、それに比例してウォームホイール47の回転数も増加する。すなわち、多条ウォームを使用することにより、モータ回転数を上げることなく、シートバック3の動作速度を向上させることができる。このため、本発明によるシート駆動装置21を用いることにより、モータ動作音を抑えつつ、パワーシートの性能向上を図ることが可能となる。従って、シートバック3の移動時間を短縮でき、利用者への時間的なストレスを軽減させることが可能となる。
また、ウォーム46の条数が多くなると、ウォームの進み角θも大きくなる。ウォームでは、進み角が小さいとウォームホイール47側からの逆転動作が行いにくくなり、前述のように、従来のパワーシートでは、エマージェンシー時における逆転手動動作が困難であった。これに対し、本発明によるシート駆動装置21では、ウォーム46に多条ウォームを採用することにより、ウォームホイール47側からの逆転操作が行われた場合でも、ウォーム46が回転しやすくなっている。図4に示すように、例えば2条ウォームの場合、アーマチュア25の逆転性は、1条ウォームに比して半分になり、過大な逆入力がウォームホイール47に入力された場合でも、ウォーム軸45が逆転する。
このため、手動操作レンチ62による逆転動作が可能となり、エマージェンシー時にもシートバック3の状態を手動にて変えることができる。従って、故障等により駆動用の電動モータが作動しない場合でも、シートバック3を所望の位置に調整できる。また、シートバックが格納位置のときに故障が発生しても、シートを使用状態に復帰することができ、乗員を乗せることができない、と言ったような問題も生じない。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、ウォーム46として2条ウォームを使用した例を示したが、条数は2には限られず、3条以上の多条ウォームを使用することも可能である。但し、余り大きな条数のウォームでは、歯のモジュールが小さくなり、製造工数も嵩むため、2〜5条(進み角14°〜33°程度)が好ましい。また、前記実施形態では、連結ロッド14により左右のアッパアーム12を接続して両者を同期駆動させているが、シート左右にシート駆動装置21をそれぞれ配置し、それらを同期制御してアッパアーム12を動作させても良い。
なお、シートバック3を傾動させるとき、フラット位置X側の後方傾動動作(リクライニング動作)と、格納位置Y側の前方傾動動作(格納動作)でシートバック3の動作速度を変えても良い。すなわち、スイッチ操作に応じて電動モータ22の回転数を変化させ、リクライニング動作は比較的ゆっくりと行い、格納動作は素早く行う、というような動作を行わせることも可能である。
本発明によるシート駆動装置は、自動車用シートのみならず、産業機器のシートや鉄道車両のシートなどにも広く適用可能である。
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 リクライニング機構
5 ロアレール
6 アッパレール
11 シートバックフレーム
12 アッパアーム
13 ロアアーム
14 連結ロッド
15 リクライナ
16 回動プレート
17 固定プレート
21 シート駆動装置
22 電動モータ
23 減速機構部
24 モータハウジング
24a 開口部
24b 外フランジ部
24c 内周面
25 アーマチュア
26 ボルト孔
27 ボルト
28 マグネット
29 突出部
31 すべり軸受
32 スラストプレート
33 スチールボール
34 モータシャフト
35 アーマチュアコア
36 コンミテータ
37 すべり軸受
38 ブラシホルダ
39 セグメント
41 ブラシ
42 ギヤケース
43 ギヤカバー
44 タッピングネジ
45 ウォーム軸
46 ウォーム
47 ウォームホイール
47a 大径ギヤ
47b 小径ギヤ
48 出力ホイール(出力部材)
48a 出力ギヤ
48b 出力取出部
48c 係合部
49 ジョイント部材
51 すべり軸受
52 すべり軸受
53 ウォームホイール軸
54 モータ取付部
55 ギヤ収納部
56 コネクタ
57 取付孔
58 ウォームホイールカバー部
59 出力ホイールカバー部
61 出力取出孔
62 手動操作レンチ(手動操作部材)
X フラット位置
Y 格納位置
θ 進み角

Claims (2)

  1. 傾斜角度を変更可能なシートバックを備えたシートに設けられ、電動モータを駆動源として前記シートバックの傾動動作を行うシート駆動装置であって、
    前記傾動動作は、前記シートバックをフラット位置X側に傾動する後方傾動動作と、該後方傾動動作とは異なる動作速度にて前記シートバックを格納位置Y側に傾動する前方傾動動作と、を有し、
    前記シート駆動装置は、前記電動モータと、該電動モータの回転を減速して前記シートバック側に伝達する減速機構と、を有し、
    前記減速機構は、前記電動モータの回転軸に接続されたウォーム軸と、前記ウォーム軸に形成されたウォームと噛合し前記シートバック側と接続されるウォームホイールと、を有し、
    前記ウォームは、前記電動モータの回転速度を上げることなく、前記シートバックの動作速度が上がるよう、条数が2以上、かつ、その進み角が14°〜33°の多条ウォームであり、
    前記電動モータは、前記シートの使用者によるスイッチ操作に応じて回転数が変化し、
    前記シートバックは、前記スイッチ操作に従い、前記前方傾動動作の方が前記後方傾動動作より速く動作することを特徴とするシート駆動装置。
  2. 請求項1記載のシート駆動装置において、
    前記減速機構はさらに、前記ウォームホイールに接続され前記シートバック側と連結される出力部材を有し、
    当該シート駆動装置は、装置外部から前記出力部材を操作可能な手動操作部材が取り付け可能であり、前記電動モータが作動しない場合、前記手動操作部材により、装置外部から前記ウォーム軸を回転可能であることを特徴とするシート駆動装置。
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