JP6769951B2 - 農業用フィルム - Google Patents
農業用フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6769951B2 JP6769951B2 JP2017507551A JP2017507551A JP6769951B2 JP 6769951 B2 JP6769951 B2 JP 6769951B2 JP 2017507551 A JP2017507551 A JP 2017507551A JP 2017507551 A JP2017507551 A JP 2017507551A JP 6769951 B2 JP6769951 B2 JP 6769951B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- mass
- transparency
- agricultural
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G9/00—Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
- A01G9/14—Greenhouses
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G13/00—Protecting plants
- A01G13/02—Protective coverings for plants; Coverings for the ground; Devices for laying-out or removing coverings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/34—Silicon-containing compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
また、従来から、保温剤として合成ハイドロタルサイトを用いた農業用フィルムが知られている(特許文献1)。このような合成ハイドロタルサイトは、保温性とコストのバランスに優れており、長い間、広く農業用フィルムに用いられてきたが、昨今の需要者の透明性、透視性改良に対する要求を満足できなくなりつつあり、更なる改良が期待されていた。
そして、本発明者らは、農業用フィルムに上記の特定の無機フィラーを適用することにより、高い透明性を有し、冬場の曇天時にもハウス内へより多くの太陽光を取り込むことが出来、収量増が期待できるのみならず、高い透視性を有し、商品選択が容易になることで需要者利益にかなう農業用フィルムを提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
[1]合成ゼオライトを含有する農業用フィルム。
[2]ブロッキング防止剤として合成ゼオライトを含有する、[1]に記載の農業用フィルム。
[3]少なくとも外層、中間層及び内層を有するポリオレフィン系多層フィルムである、[1]又は[2]に記載の農業用フィルム。
[4]少なくとも内層に合成ゼオライトを含有する、[3]に記載の農業用フィルム。
[5]Mg/Al比率が4.5より大きい合成ハイドロタルサイト系の保温剤を含有する[1]〜[4]のいずれか1項に記載の農業用フィルム。(Mg/Al比率とは、MgO/Al2O3としてのモル比を示す。)
[6]Mg/Al比率が4.5より大きい合成ハイドロタルサイト系の保温剤を含有する農業用フィルム。(Mg/Al比率とは、MgO/Al2O3としてのモル比を示す。)
を、提供するものである。
また、本発明においては、農業用フィルムにおいて保温剤として使用される合成ハイドロタルサイトのMg/Al比率を従来対比高めることにより、高い透明性、透視性を付与することが可能である。
従って、本発明は、農業用フィルムに上記の特定の無機フィラーを適用することにより、高い透明性を有し、冬場の曇天時にもハウス内へより多くの太陽光を取り込むことが出来、収量増が期待できるのみならず、高い透視性を有し、商品選択が容易になることで需要者利益にかなう農業用フィルムを提供することができる。
また、本発明の1つの側面は、ブロッキング防止剤として合成ゼオライトを含有する農業用フィルムである。
本発明に使用できる農業用フィルムの材料(基材樹脂)としては、一般に150〜250℃程度で溶融成形しうるフィルム形成能のあるものであって、一般に農業用被覆材用に用いられているものはいずれのものでも使用することができる。例えば、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が代表的なものとして挙げられるが、これら樹脂に限定されるわけではない。
本発明の農業用フィルムは、合成ゼオライトを含有する。本発明に係る合成ゼオライトとは、一般に合成ゼオライト、人工ゼオライトと呼ばれ、人為的手段により生産されるゼオライトを指す。天然ゼオライトが不定形の粒子形状を有しているのに対して、球状、柱状等の比較的規則性のある粒子形状を有していることが特徴である。好ましくは、本発明の農業用フィルムは、ブロッキング防止剤として合成ゼオライトを含有する。
無機微粒子をブロッキング防止剤として使用する場合の効果は、主に粒子形状、粒子径、粒度分布、添加量等により決まるが、実際に農業用フィルムとして使用する場合、透明性を阻害しないことが要求される為、その使用方法には制約が生じる。本発明に係る合成ゼオライトは、例えば天然シリカと比べて、屈折率が樹脂に近接し、粒子形状が整っているため、透視性を阻害する効果が低い。したがって、添加量を多くすることができ、ブロッキング防止効果と透視性及び透明性のバランスを高いレベルで両立することが可能となる。本発明で用いられる合成ゼオライトの粒子径、粒度分布は、目的とするフィルム厚みに応じた平均粒子径のものを適宜選択して使用することが出来る。
ここで、ポリオレフィン系多層フィルムは通常インフレーション成形で製造され、インフレーション成形でチューブ状のフィルムを得て、このチューブ状フィルムを必要幅に切り開いて農業用ポリオレフィン系多層フィルムとして用いるが、本明細書におけるポリオレフィン系多層フィルムの内層とは、前記チューブ状フィルムの内側にある層をいう。
ポリオレフィン系多層フィルムにおける合成ゼオライトの添加量は、多層フィルムの厚みによって変わり、厚みが薄くなるほどブロッキング防止効果を発揮するのに必要な添加量が増える傾向にある。合成ゼオライトの内層への添加量としては、内層の質量に対して、0.01質量%〜5質量%が好ましく、0.1質量%〜3質量%であることがより好ましい。合成ゼオライトの添加量が内層の質量に対して0.01〜5質量%の範囲内にあると、チューブのベタツキを効果的に防止することができ、また、展張初期において良好な透明性及び透視性を得ることができる。また、合成ゼオライトの外層への添加量としては、外層の質量に対して、0.01質量%〜3質量%が好ましく、0.1質量%〜2質量%であることがより好ましい。合成ゼオライトの添加量が外層の質量に対して0.01〜3質量%の範囲内にあると、フィルム解反時のベタツキが防止でき、特に長期保管後のブロッキング防止効果が高く、好ましく使用することが出来る。
また、本発明の農業用フィルムは、白濁現象が不可逆的なものであるので、単年度使用される農業用フィルムに適していることから、フィルム厚みは0.05〜0.1mm程度であることがコスト的には有利である。
本発明においては、農業用フィルム等において保温剤として使用される合成ハイドロタルサイトのMg/Al比率を従来対比上げることにより、高い透明性、透視性を付与することが可能である。合成ハイドロタルサイト系の保温剤のMg/Al比率は4.5より大きいことが好ましく、5.0以上であることがより好ましく、更に好ましくは5.5以上である。(Mg/Al比率とは、MgO/Al2O3としてのモル比を示す。)
一般に、ハイドロタルサイト化合物は、[M2+ 1−xM3+ x(OH)2][An− x/n・mH2O]として表現される。従来、Mg4.3Al2(OH)12.6CO3・mH2Oのものが、広く農業用フィルムの保温剤として使用されてきた。この場合、MgO/Al2O3としてのモル比、Mg/Al比率は4.3となる。
同様の方法で計算した場合の、Mg/Al比率が4.5より大きく、好ましくは5.0以上になるように、Mg比率を上げていくと、屈折率が樹脂と近接して、透明性、透視性が向上する、なかでも特に透明性の向上のために好ましく使用することが出来る。
ここで、当該農業用ポリオレフィン系多層フィルムは、少なくとも中間層にMg/Al比率が4.5より大きい合成ハイドロタルサイト系の保温剤を含有することができる。中間層へのMg/Al比率が4.5より大きい合成ハイドロタルサイト系の保温剤としては、中間層の質量に対して1質量%以上が好ましく、3質量%以上であることがより好ましい。また、40質量%以下が好ましく、35質量%以下であることがより好ましい。上記合成ハイドロタルサイト系の保温剤の添加量が中間層の質量に対して、上記の範囲とすることで、保温性に優れ、展張初期における透明性及び透視性が良好である農業用ポリオレフィン系多層フィルムを得ることができる。
実施態様3の農業用ポリオレフィン系多層フィルムは、好ましくは、少なくとも外層、中間層及び内層を有する。
実施態様3のポリオレフィン系多層フィルムにおける合成ゼオライトの添加量は、多層フィルムの厚みによって変わり、厚みが薄くなるほどブロッキング防止効果を発揮するのに必要な添加量が増える傾向にある。合成ゼオライトの内層への添加量としては、内層の質量に対して、0.01質量%〜5質量%が好ましく、0.1質量%〜3質量%であることがより好ましい。合成ゼオライトの添加量が内層の質量に対して0.01〜5質量%の範囲内にあると、チューブのベタツキを効果的に防止することができ、また、展張初期において良好な透明性及び透視性を得ることができる。また、合成ゼオライトの外層への添加量としては、外層の質量に対して、0.01質量%〜3質量%が好ましく、0.1質量%〜2質量%であることがより好ましい。合成ゼオライトの添加量が外層の質量に対して0.01〜3質量%の範囲内にあると、フィルム解反時のベタツキが防止でき、特に長期保管後のブロッキング防止効果が高く、好ましく使用することが出来る。
実施態様3のポリオレフィン系多層フィルムにおける、Mg/Al比率が4.5より大きい合成ハイドロタルサイト系の保温剤の添加量は、フィルム全体の質量に対して0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上であることがより好ましく、3質量%以上であることが更に好ましい。また30質量%以下が好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、15質量%以下であることが更に好ましい。上記合成ハイドロタルサイト系の保温剤の添加量がフィルム全体の質量に対して、上記の範囲とすることで、保温性に優れ、展張初期における透明性及び透視性が特に良好である農業用フィルムを得ることができる。
また、本発明の実施態様1及び2の農業用フィルムは、本発明の効果を損なわない範囲で、従来の保温剤及び/又はブロッキング防止剤も含有することができる。
式(1)において、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表し、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、好ましくは、R1及びR2はそれぞれメチル基であり、R3は水素原子である。
Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O(2)
[Al2(Li(1−x)・M(x+y))(OH)6+y]2(An−)2(1+x)/n・mH2O(3)(式中、MはMg及び/又はZnで、Aはn価のアニオン、mは0又は正の数、x及びyは0≦x<1、0≦y≦0.5の範囲である。)
3層インフレーション成形装置として3層ダイに100mmφ((株)プラ工研製)を用い、押出機はチューブ外内層を30mmφ((株)プラ技研製)2台、中間層を40mmφ((株)プラ技研製)として、外内層押出し機温度180℃、中間層押し出し機温度170℃、ダイス温度180〜190℃、ブロー比2.0〜3.0、引取り速度3〜7m/分、厚さ0.15mmにて表1、表3〜5に示した成分からなる3層の積層フィルム、及び厚さ0.10mmにて表2及び6に示した成分からなる3層の積層フィルムを得た。
なお、これらのフィルムは、ハウス展張時にチューブの端部を切り開いて使用するため、展開した際に製膜時のチューブ外層が展張時にはハウスの内層(内面)となる。
HP−LDPE:高圧ラジカル法触媒で製造した分岐状ポリエチレン(MFR:0.8g/10分、密度0.922)宇部丸善ポリエチエレン製「F022NH」
メタロセンPE:メタロセン触媒で製造したエチレン・αオレフィン共重合体(MFR:2.0g/10分、密度0.91307)日本ポリケム製カーネル「KF270」
EVA1:エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量15重量%、MFR2g/10分)
EVA2:エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量5重量%、MFR2g/10分)
EVA3:エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量15重量%、MFR1.5g/10分)
合成ハイドロタルサイトB:協和化学工業社製「DHT−6A」:Mg/Al比率=6.1
紫外線吸収剤B:サイテック社製UV−531(2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン)
光安定剤B:キマソーブ944(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製光安定剤)
合成ゼオライトA:EAZ−20(株式会社プライムポリマー、合成ゼオライト20%含有マスターバッチ)
合成ゼオライトB:EAZ−10(株式会社プライムポリマー、合成ゼオライト10%含有マスターバッチ)
合成ゼオライトC:EAZ−30(株式会社プライムポリマー、合成ゼオライト30%含有マスターバッチ)
得られたチューブ状フィルムの外層表面を、放電電圧120V、放電電流4.7A、ラインスピード10m/minでコロナ放電処理を行い、JIS−K6768による「濡れ指数」を測定し、その値を確認した。
コロイダルシリカと熱可塑性樹脂と架橋剤及び液状分散媒とを配合して防曇剤組成物を得た。
防曇剤組成物配合は以下の配合とした。
無機質コロイドゾル(コロイダルシリカ) 4.0
熱可塑性樹脂(サンモールSW−131) 3.0
架橋剤(T.A.Z.M) 0.1
分散媒(水/エタノール=3/1) 93
(注)無機質コロイドゾルの配合量は、無機質粒子量で示し熱可塑性樹脂の配合量は重合体固形分量で示す。
コロイダルシリカ:日産化学社製スノーテックス30、平均粒子径15mμ
サンモールSW−131:三洋化成社製アクリルエマルジョン
T.A.Z.M:相互薬工社製アジリジン系化合物
(2)で表面処理したフィルムの表面に、上記の防曇剤組成物を#5バーコーターを用いて各々塗布した。塗布したフィルムを80℃のオーブン中に1分間保持して、液状分散媒を揮発させ防曇性塗膜を形成した。得られた各フィルムの塗膜の厚みは約1μmであった。
各サンプルの口開き性を上記インフレーション成形装置で作成したばかりのフィルムで評価した。
方法=チューブ状のフィルムの四隅をハサミで切り開き、2枚のフィルムの片方を持って
持ち上げたときの状態を目視で評価
○:特に力を加えなくてもフィルムの同士が自然にはがれる状態
×:フィルム同士がはがれにくく人為的に力を加えないと分離できない状態
3層インフレーション成形により得られた積層フィルム(ハウス内層側表面に防曇性塗膜を形成(塗工)後)を、視覚透明度試験機(東洋精機社製)を用いて測定し、LSI値(視覚透明度)を示した。LSI値は、その値が低いほど、透視性が高いことを意味する。
3層インフレーション成形により得られた積層フィルム(ハウス内層側表面に防曇性塗膜を形成(塗工)後)を、分光光度計(島津製作所製、U−2450型)により測定し、波長555nmにおける直進光線透過率(%)を示した。
また、当該積層フィルムを、光光度計(島津製作所製、U−2450型)により測定し、波長555nmにおける全光線透過率(%)を示した。
3層インフレーション成形により得られた積層フィルム(ハウス内層側表面に防曇性塗膜を形成(塗工)後)を、ヘイズメーター(東京電色社製、TC−H3DPK)により測定し、HAZE値を示した。
また、表2で示す通り、実施例2〜4の合成ゼオライトを使用した100μm厚の農業用ポリオレフィン系多層フィルムは、比較例2の天然シリカをブロッキング防止剤に使用した100μm厚の農業用ポリオレフィン系多層フィルムに対して、透明性、透視性が良好である。フィルムへのブロッキング防止剤添加総量が、天然シリカより、合成ゼオライトの方が多い場合でも、透明性、透視性が良好で、且つ、口開き性についても実用上問題無いレベルを保っていることから、本発明に係る合成ゼオライトが樹脂との屈折率の適合性が高く、粒子形状が揃っているために、光の散乱が低減され、ブロッキング防止剤として使用した場合に、良好な透明性、透視性が得られることが分る。
更に、表3で示す通り、実施例5のMg/Al比率が6.1の合成ハイドロタルサイトを保温剤に使用した150μm厚の農業用ポリオレフィン系多層フィルムは、比較例3のMg/Al比率が4.3の合成ハイドロタルサイトを保温剤に使用した150μm厚の農業用ポリオレフィン系多層フィルムに対して、透明性が良好である。
また、表4で示すように、Mg/Al比率が6.1の合成ハイドロタルサイトを2、20、30重量部添加した場合においても、良好な保温性及び透明性が得られることが分かる。
表5及び6では、ブロッキング防止剤として、本発明に係る合成ゼオライトとMg/Al比率が6.1の合成ハイドロタルサイトの保温剤とを組み合わせて使用した例が示されている。表5及び6の実施例9〜14で示されているように、透視性のみならず、透明性も良好な農業用ポリオレフィン系多層フィルムが得られることが分かる。
Claims (2)
- 少なくとも外層、中間層及び内層を有する農業用ポリオレフィン系多層フィルムであって、内層及び外層に合成ゼオライトを含有し、少なくとも中間層にMg/Al比率が5.5以上の合成ハイドロタルサイト系の保温剤を含有し、
内層における合成ゼオライトの含有量は、内層の質量に対して、0.37質量%〜3質量%であり、
外層における合成ゼオライトの含有量は、外層の質量に対して、0.1質量%〜2質量%であり、
中間層における前記合成ハイドロタルサイト系の保温剤の含有量は、中間層の質量に対して、1質量%以上35質量%以下である、農業用ポリオレフィン系多層フィルム。(Mg/Al比率とは、MgO/Al2O3としてのモル比を示す。) - 少なくとも外層、中間層及び内層を有する農業用ポリオレフィン系多層フィルムであって、少なくとも中間層にMg/Al比率が5.5以上の合成ハイドロタルサイト系の保温剤を含有し、中間層における前記合成ハイドロタルサイト系の保温剤の含有量は、中間層の質量に対して、7.38〜23.0質量%である、農業用ポリオレフィン系多層フィルム。(Mg/Al比率とは、MgO/Al2O3としてのモル比を示す。)
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015061632 | 2015-03-24 | ||
JP2015061632 | 2015-03-24 | ||
PCT/JP2016/052785 WO2016152249A1 (ja) | 2015-03-24 | 2016-01-29 | 農業用フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2016152249A1 JPWO2016152249A1 (ja) | 2017-12-28 |
JP6769951B2 true JP6769951B2 (ja) | 2020-10-14 |
Family
ID=56978332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017507551A Active JP6769951B2 (ja) | 2015-03-24 | 2016-01-29 | 農業用フィルム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6769951B2 (ja) |
WO (1) | WO2016152249A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6833585B2 (ja) * | 2017-03-28 | 2021-02-24 | 住化積水フィルム株式会社 | 農業用フィルム、及び、農業用ハウス、農業用カーテン又は農業用トンネル |
JP7105552B2 (ja) * | 2017-10-18 | 2022-07-25 | 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 | 農業用ポリオレフィン系多層フィルム |
JP2019112551A (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-11 | 三菱ケミカル株式会社 | 樹脂複合材フィルム及び電子デバイス |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6262843A (ja) * | 1985-09-13 | 1987-03-19 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリエチレン樹脂組成物 |
JPS63286343A (ja) * | 1987-05-18 | 1988-11-24 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 農業用積層フィルム |
JP2597285B2 (ja) * | 1993-03-03 | 1997-04-02 | 日本化学工業株式会社 | オレフィン樹脂組成物およびフィルム |
JP3795196B2 (ja) * | 1996-08-27 | 2006-07-12 | 三井化学株式会社 | 農業用フィルムおよびその製造方法 |
KR19990081921A (ko) * | 1996-11-22 | 1999-11-15 | 나까니시 히로유끼 | 열가소성 수지 조성물 및 그 조성물로 된 필름 |
JP2001045884A (ja) * | 1999-08-12 | 2001-02-20 | Japan Polychem Corp | 農業用積層フィルム |
JP2001089610A (ja) * | 1999-09-24 | 2001-04-03 | Japan Polyolefins Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂組成物、そのフィルムおよび農業用フィルム |
JP2002370329A (ja) * | 2001-06-18 | 2002-12-24 | Mitsubishi Chem Mkv Co | 農業用多層フィルム |
JP2007151502A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Nippon Polyethylene Kk | 農業用積層フィルム |
JP4778927B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2011-09-21 | 日本ポリエチレン株式会社 | 農業用積層フィルム |
JP4877539B2 (ja) * | 2009-08-26 | 2012-02-15 | 戸田工業株式会社 | ハイドロタルサイト型粒子粉末、農業フィルム用保温剤、農業フィルム用マスターバッチ及び農業用フィルム |
JP2014018109A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-03 | Mitsubishi Plastics Inc | 農業用多層フィルム |
JP6230839B2 (ja) * | 2012-12-03 | 2017-11-15 | 住友化学株式会社 | ポリオレフィン系農業用フィルムおよび農園芸用施設 |
WO2014115811A1 (ja) * | 2013-01-28 | 2014-07-31 | 三菱樹脂アグリドリーム株式会社 | 農業用フィルム |
RU2016122050A (ru) * | 2013-11-06 | 2017-12-11 | Киова Кемикал Индастри Ко.,Лтд. | Композиция на основе смолы и сельскохозяйственная пленка |
-
2016
- 2016-01-29 JP JP2017507551A patent/JP6769951B2/ja active Active
- 2016-01-29 WO PCT/JP2016/052785 patent/WO2016152249A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2016152249A1 (ja) | 2016-09-29 |
JPWO2016152249A1 (ja) | 2017-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6359271B2 (ja) | 農業用ポリオレフィン系多層フィルム | |
JPWO2014010625A1 (ja) | 農業用多層フィルム | |
JP2014018109A (ja) | 農業用多層フィルム | |
JP4741953B2 (ja) | ポリオレフィン系農業用多層フィルム | |
JP7432630B2 (ja) | 農業用ポリオレフィン系多層フィルム | |
JPWO2014010626A1 (ja) | 農業用多層フィルム | |
JP6769951B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP5596999B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP5756603B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP2009202350A (ja) | 農業用フィルム | |
JP7164398B2 (ja) | 農業用ポリオレフィン系多層フィルム | |
JP4902193B2 (ja) | ポリオレフィン系農業用フィルム | |
JP6322459B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP4902266B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP6998649B2 (ja) | 農業用ポリオレフィン系多層フィルム | |
JP6564195B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP7170265B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP2013000960A (ja) | 農業用ポリオレフィン系多層フィルム | |
JP3893083B2 (ja) | ポリオレフィン系農業用フィルム | |
JP4742066B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP7105552B2 (ja) | 農業用ポリオレフィン系多層フィルム | |
JP5764729B1 (ja) | 農業用フィルム | |
JP2002264280A (ja) | 農業用フィルム | |
JP5756877B2 (ja) | 農業用フィルム | |
JP2002262674A (ja) | 農業用フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180925 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20181115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190123 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20190618 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20190618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190709 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190830 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200501 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20200501 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200518 |
|
C11 | Written invitation by the commissioner to file amendments |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C11 Effective date: 20200519 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20200604 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20200609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200901 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200924 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6769951 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |