JP6768753B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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Description
前記インバータ回路の直流側に接続され、電流値に対応する信号を発生する電流検出素子と、
前記モータの相電流に基づいてロータ位置を決定し、前記ロータ位置に追従するように3相のPWM信号パターンを生成するPWM信号生成部と、
前記電流検出素子に発生した信号と前記PWM信号パターンとに基づいて、前記モータの相電流を検出する電流検出部とを備え、
前記PWM信号生成部は、前記電流検出部が、前記PWM信号の搬送波周期内の2点のタイミングで2相の電流を検出可能となるように、3相のPWM信号パターンを生成する3相変調を行うもので、
3相のPWM信号のうち1相については、前記搬送波周期の任意の位相を基準として遅れ側,進み側の双方向にデューティパルスを増減させ、
他の1相については、前記搬送波周期の任意の位相を基準として遅れ側,進み側の一方向にデューティパルスを増減させ、
残りの1相については、前記搬送波周期の任意の位相を基準として前記方向とは逆方向にデューティパルスを増減させ、
前記3相のPWM信号のデューティを同一に設定することで、前記モータに制動トルクを発生させる制動制御部を更に備える。
以下、第1実施形態について図1から図7を参照して説明する。尚、本実施形態は特許文献1の構成を基本としたものであるから、特許文献1に開示されている構成と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図1は、特許文献1の図1相当図であり、モータ制御装置の構成を示す機能ブロック図である。特許文献1と相違している点は、PWM信号生成部9に替わるPWM信号生成部21が、ブレーキ制御部22を備えている点である。制動制御部に相当するブレーキ制御部22は、上位の制御装置等によりブレーキ指令が与えられると、シャント抵抗4により2相の電流を検出可能な状態を極力維持しながら、モータ6に制動トルクを発生させるように制御する。
Vd=0=R×Id−ω×Lq×Iq …(1)
Vq=0=R×Iq−ω×Ld×Id+ω×φ …(2)
R:抵抗[Ω]
ω:モータ角速度[rad/sec]
Id:d軸電流[A]
Lq:q軸インダクタンス[H]
Iq:q軸電流[A]
Ld:d軸インダクタンス[H]
φ:誘起電圧[線間Vrms/Hz]
Tm=√(3/2)×P×φ×Iq …(3)
Tr=3/2×P×(Ld−Lq)×Id×Iq …(4)
Tall=Tm+Tr …(5)
Tm:マグネットトルク
P:極対数
Tr:リラクタンストルク
次に、第2実施形態について図11から図13を参照して説明する。第2実施形態では、モータ6の回転数に応じて作用させるブレーキの形態を変化させる。尚、以下での説明において、「シフト2PWM」とは、特許文献1における3相パルスの位相シフト制御を意味し、「通常PWM」とは、一般的に行われている基準位相を中心に3相デューティパルスを左右対称に発生させることを意味する。図11及び図12に示す割り込み処理は、PWM周期毎に実行される。
電流検出部7が、キャリア周期内で2相の電流を検出するタイミングは、必ずしもキャリアのレベルが最小又は最大を示す位相を基準とする必要はなく、2相の電流を検出可能な範囲でキャリアの任意の位相に基づいて設定すれば良い。
また、電流を検出するタイミングは、PWMキャリアの周期に一致させる必要はなく、例えばキャリア周期の2倍や4倍の周期で検出を行っても良い。したがって、電流検出部7に入力する電流検出タイミング信号は、キャリアそのものである必要はなく、例えばキャリアに同期して所定の周期を有するパルス信号であっても良い。
スイッチング素子はNチャネル型のMOSFETに限ることなく、Pチャネル型のMOSFETや、IGBT,パワートランジスタ等を使用しても良い。短絡ブレーキ時に2相の電流を検出できる範囲で、各相のパルス幅を例えば20%とするように調整しても良い。
短絡ブレーキと回生ブレーキとの切り替えの順番は、短絡ブレーキ後に回生ブレーキの実施するものに限らず、回生ブレーキ,短絡ブレーキの順でも良く、短絡ブレーキ,回生ブレーキ,短絡ブレーキのように繰り返しても良い。
第2実施形態における閾値1,2の設定値は、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
Claims (6)
- 3相ブリッジ接続された複数のスイッチング素子を所定のPWM信号パターンに従いオンオフ制御することで、直流を3相交流に変換するインバータ回路を介してモータを駆動するモータ制御装置において、
前記インバータ回路の直流側に接続され、電流値に対応する信号を発生する電流検出素子と、
前記モータの相電流に基づいてロータ位置を決定し、前記ロータ位置に追従するように3相のPWM信号パターンを生成するPWM信号生成部と、
前記電流検出素子に発生した信号と前記PWM信号パターンとに基づいて、前記モータの相電流を検出する電流検出部とを備え、
前記PWM信号生成部は、前記電流検出部が、前記PWM信号の搬送波周期内の2点のタイミングで2相の電流を検出可能となるように、3相のPWM信号パターンを生成する3相変調を行うもので、
3相のPWM信号のうち1相については、前記搬送波周期の任意の位相を基準として遅れ側,進み側の双方向にデューティパルスを増減させ、
他の1相については、前記搬送波周期の任意の位相を基準として遅れ側,進み側の一方向にデューティパルスを増減させ、
残りの1相については、前記搬送波周期の任意の位相を基準として前記方向とは逆方向にデューティパルスを増減させ、
前記3相のPWM信号のデューティを同一に設定することで、前記モータに制動トルクを発生させる制動制御部を更に備えるモータ制御装置。 - 前記制動制御部は、出力電圧指令値をゼロに設定することで前記3相のPWM信号のデューティを50%に設定し、前記モータに制動トルクを発生させる請求項1記載のモータ制御装置。
- 前記制動制御部は、前記モータに負のトルクを発生させる指令値を与えることで、前記モータに制動トルクを発生させる請求項1又は2記載のモータ制御装置。
- 前記制動制御部は、前記モータに制動トルクを発生させる際に、最初に前記3相のPWM信号のデューティを同一に設定し、その後に、前記モータに負のトルクを発生させる指令値を与える請求項3記載のモータ制御装置。
- 前記制動制御部は、前記モータに負のトルクを発生させる指令値を与える際に、出力電圧が閾値より高い場合は、前記PWM信号生成部により2相のPWM信号パターンを生成する2相変調を行い、出力電圧が前記閾値以下になると前記PWM信号生成部により3相変調を行う請求項3又は4記載のモータ制御装置。
- 前記制動制御部は、前記閾値を第2閾値とすると、その第2閾値よりも高い第1閾値を設定し、
出力電圧が前記第1閾値より高い場合は、2相のPWM信号のデューティパルスが何れも、基準位相より対称に延びるように生成し、
出力電圧が前記第1閾値以下になると、2相のPWM信号の一方のデューティパルスが前記基準位相より対称に延びるように、且つ他方のデューティパルスが前記基準位相より何れか一方向に延びるように生成する請求項5記載のモータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018173694A JP6768753B2 (ja) | 2018-09-18 | 2018-09-18 | モータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018173694A JP6768753B2 (ja) | 2018-09-18 | 2018-09-18 | モータ制御装置 |
Publications (2)
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JP2020048284A JP2020048284A (ja) | 2020-03-26 |
JP6768753B2 true JP6768753B2 (ja) | 2020-10-14 |
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ID=69900017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018173694A Active JP6768753B2 (ja) | 2018-09-18 | 2018-09-18 | モータ制御装置 |
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JP6361018B2 (ja) * | 2014-02-24 | 2018-07-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | インバータ装置およびこれを備えた洗濯機 |
JP6208005B2 (ja) * | 2013-12-25 | 2017-10-04 | 株式会社東芝 | 電動機の磁極位置推定装置、インバータ装置及び電動機システム |
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