JP6768680B2 - 基地局及びユーザ端末 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択するための処理を実行する基地局及びユーザ端末に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する技術が提案されている(例えば、非特許文献1)。
具体的には、ユーザ端末は、開始条件が満たされた場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定し、選択条件を満たすセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する。
3GPP技術報告書 「TS36.304 V12.4.0」 2015年3月
第1の特徴に係るユーザ端末は、コントローラを備える。前記ユーザ端末がRRCアイドル状態である場合において、前記コントローラは、負荷再分配のためのセル再選択処理に適用されるセル固有優先度を基地局から受信する処理と、ページングメッセージを用いてトリガーされる前記セル再選択処理に対してのみ前記セル固有優先度が適用されることを示す識別子を前記基地局から受信する処理と、前記セル再選択処理をトリガーする指示を含む前記ページングメッセージを前記基地局から受信する処理と、前記ページングメッセージの受信に応じて、前記セル固有優先度を用いて前記セル再選択処理を実行する処理と、を実行する。
第2の特徴に係る基地局は、コントローラを備える。前記コントローラは、負荷再分配のためのセル再選択処理に適用されるセル固有優先度を報知する処理と、ページングメッセージを用いてトリガーされる前記セル再選択処理に対してのみ前記セル固有優先度が適用されることを示す識別子を報知する処理と、前記セル再選択処理をトリガーする指示を含む前記ページングメッセージを報知する処理と、を実行する。
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 図2は、実施形態に係るUE100のブロック図である。 図3は、実施形態に係るeNB200のブロック図である。 図4は、実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、実施形態に係るLTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図6は、実施形態に係る適用シーンを説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。 図8は、変更例1に係る移動通信方法を示すフロー図である。 図9は、変更例2に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。 図10は、第2実施形態の処理フローを示す図である。 図11は、第3実施形態の処理フローを示す図である。 図12は、第4実施形態の処理フローを示す図である。 図13は、第5実施形態の処理フローを示す図である。 図14は、第6実施形態の処理フローを示す図である。 図15は、第7実施形態の処理フローを示す図である。 図16は、第8実施形態の処理フローを示す図である。 図17は、第9実施形態の処理フローを示す図である。
以下において、実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[開示の概要]
背景技術で触れた移動通信システムでは、サービングセルとして用いる対象セルの選択は、隣接セルの品質に基づいて行われる。従って、地理的に近い位置に存在するユーザ端末が同一セルを対象セルとして選択する蓋然性が高い。また、ユーザ端末の地理的な分布には偏りがあることが多い。すなわち、ユーザ端末がサービングセルとして用いるセルが同一セルに偏る可能性があり、各セルの負荷分散を適切に行えない可能性がある。
開示の概要に係るユーザ端末は、コントローラを備える。前記ユーザ端末がRRCアイドル状態である場合において、前記コントローラは、負荷再分配のためのセル再選択処理に適用されるセル固有優先度を基地局から受信する処理と、ページングメッセージを用いてトリガーされる前記セル再選択処理に対してのみ前記セル固有優先度が適用されることを示す識別子を前記基地局から受信する処理と、前記セル再選択処理をトリガーする指示を含む前記ページングメッセージを前記基地局から受信する処理と、前記ページングメッセージの受信に応じて、前記セル固有優先度を用いて前記セル再選択処理を実行する処理と、を実行する。
従って、RRCアイドル状態のユーザ端末を各セルに適切に配分することができる。
[第1実施形態]
以下において、移動通信システムとして、3GPP規格に基づいたLTEシステムを例に挙げて、第1実施形態を説明する。
(システム構成)
第1実施形態に係るLTEシステムのシステム構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、eNB200によって形成されるセル(UE100がRRCコネクティッド状態である場合には、サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、無線基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを形成しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。なお、E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、コントローラを構成する。無線送受信機110及びプロセッサ160は、送信部及び受信部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るためにGNSS信号を受信するとともに、受信されたGNSS信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)とを含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、コントローラを構成する。無線送受信機210(及び/又はネットワークインターフェイス220)及びプロセッサ240は、送信部及び受信部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUとを含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。また、PDCP層には、データユニット(PDCP PDU)を送信するための送信エンティティ又はデータユニット(PDCP PDU)を受信するための受信エンティティが形成されることに留意すべきである。
RRC層は、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御情報(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合に、UE100はRRCコネクティッド状態であり、UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合に、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
(適用シーン)
以下において、適用シーンについて説明する。図6は、第1実施形態に係る適用シーンを説明するための図である。
図6に示すように、複数のeNB200(例えば、eNB200#1、eNB200#2、eNB200#3、eNB200#4)を有する。eNB200#1は、無線通信エリアとしてセル#1を有しており、eNB200#2は、無線通信エリアとしてセル#2を有しており、eNB200#3は、無線通信エリアとしてセル#3−1及びセル#3−2を有しており、eNB200#4は、無線通信エリアとしてセル#4−1及びセル#4−2を有している。
なお、セル#2、セル#3−1、セル#3−2、セル#4−1及びセル#4−2は、セル#1と重複している。また、各セルは、互いに異なる周波数で運用されている。各セルが運用されている周波数には、優先度が定められている。周波数と優先度との対応関係は、eNB200から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれる。
このような前提下において、UE100は、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する。具体的には、UE100は、開始条件が満たされた場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定し、選択条件を満たすセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する。
第1に、開始条件は、以下に示す通りである。
(A1)現在のサービングセルの周波数の優先度よりも高い優先度を有する周波数
−UE100は、高い優先度を有する周波数の品質を常に測定する。
(A2)現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数
−UE100は、現在のサービングセルの品質が所定閾値を下回った場合に、等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の品質を測定する。
第2に、選択条件は、以下に示す通りである。
(B1)隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度よりも高い
−UE100は、所定期間(TreselectionRAT)に亘ってSqual>ThreshX,HighQの関係を満たすセル、若しくは、所定期間(TreselectionRAT)に亘ってSrxlev>ThreshX,HighPの関係を満たすセルを対象セルとして選択する。このようなケースにおいて、隣接セルが満たすべき基準を“S−criteria”と称することもある。
但し、Squalは、セル選択品質レベルを表しており、Squal=Qqualmeas-(Qqualmin+Qqualminoffset)−Qoffsettempによって算出される。Qqualmeasは、隣接セルの品質レベル(RSRQ)であり、Qqualminは、最小要求品質レベルであり、Qqualminoffsetは、隣接セルに定常的に適用される所定オフセットであり、Qoffsettempは、隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。ThreshX,HighQは、所定閾値である。
また、Srxlevは、セル選択受信レベルを表しており、Srxlev=Qrxlevmeas-(Qrxlevmin+Qrxlevminoffset)-Pcompensation−Qoffsettempによって算出される。Qrxlevmeasは、隣接セルの受信レベル(RSRP)であり、Qrxlevminは、最小要求受信レベルであり、Qrxlevminoffsetは、隣接セルに定常的に適用される所定オフセットであり、Pcompensationは、アップリンクの能力に関するパラメータであり、Qoffsettempは、隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。ThreshX,HighPは、所定閾値である。
(B2)隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度と同じである
−UE100は、現在のサービングセルのランキングR及び隣接セルのランキングRを算出するとともに、所定期間(TreselectionRAT)に亘ってRよりも高いランキングRを有するセルを対象セルとして選択する。このようなケースにおいて、隣接セルが満たすべき基準を“R−criteria”と称することもある。
但し、Rは、R=Qmeas+QHyst−Qoffsettempによって算出される。Rは、R=Qmeas−Qoffset−Qoffsettempによって算出される。Qmeasは、現在のサービングセルの受信レベル(RSRP)であり、Qmeasは、隣接セルの受信レベル(RSRP)である。QHystは、現在のサービングセルが対象セルとして再選択されやすくするためのヒステリシス値である。Qoffsettempは、現在のサービングセル及び隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。
(B3)隣接セルの周波数の優先度が現在のサービングセルの優先度よりも低い
−UE100は、所定期間(TreselectionRAT)に亘ってSqual<ThreshServing,LowQが満たされる、若しくは、所定期間(TreselectionRAT)に亘ってSrxlev<ThreshServing,LowPが満たされるという前提下において、上述した(B1)と同様の手法によって隣接セルの中から対象セルを選択する。
但し、ThreshServing,LowQ及びThreshServing,LowPは、ThreshX,HighQ及びThreshX,HighPと同様に、所定閾値である。
なお、対象セルの選択で用いる各種パラメータは、eNB200から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれる。各種パラメータは、周波数の優先度(cellReselectionPriority)、所定期間(TreselectionRAT)、各種オフセット(Qqualminoffset、Qrxlevminoffset、Qoffsettemp、QHyst、Qoffset)、各種閾値(ThreshX,HighQ、ThreshX,HighP、ThreshServing,LowQ、ThreshServing,LowP)を含む。
第1実施形態において、UE100(コントローラ)は、異なる周波数で運用される複数のセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する。具体的には、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。ここで、「所定品質基準を満たしている」とは、上述した開始条件が満たされていないことである。詳細には、所定品質基準とは、上述した(A2)に示したように、現在のサービングセルの品質が所定閾値を下回っていない条件である。
言い換えると、第1実施形態に係るUE100(コントローラ)は、原則として、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質測定を開始しないように構成されている。しかしながら、UE100(コントローラ)は、後述するように、現在のサービングセルから受信するシステム情報に基づいて、例外的に隣接セルの品質測定を開始することに留意すべきである。
ここで、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルから受信するシステム情報(SIB;System Information Block)に基づいて、所定タイミングを特定する。なお、所定タイミングは、対象セルの選択に伴って隣接セルの品質測定を開始するタイミングを意味する。
システム情報は、隣接セルの品質測定を直ちに開始することを意味していてもよい。このようなケースにおいて、UE100(コントローラ)は、システム情報を受信するタイミングを所定タイミングとして特定し、システム情報の受信に応じて隣接セルの品質測定を開始する。
或いは、システム情報は、隣接セルの品質測定を開始すべきサブフレーム番号を含んでもよい。UE100(コントローラ)は、システム情報に含まれるサブフレーム番号を所定タイミングとして特定し、特定されたサブフレーム番号で隣接セルの品質測定を開始する。
或いは、システム情報は、所定タイミングの周期を示す情報を含んでもよい。例えば、システム情報は、隣接セルの品質測定を終了したタイミングで起動されるタイマに設定すべきタイマ値を含む。UE100(コントローラ)は、タイマ値がセットされたタイマが満了したタイミングを所定タイミングとして特定し、特定されたタイミングで隣接セルの品質測定を開始する。
ここで、システム情報が所定タイミングの周期を示す情報を含む場合において、UE100(コントローラ)は、UE100に固有の値に基づいて、所定タイミングの周期を補正してもよい。UE100に固有の値は、例えば、システム情報を受信するサブフレーム番号であってもよく、UE100の識別子(UE−ID)であってもよい。UE100(コントローラ)は、“タイマ値×UE−ID”によって得られる値をタイマにセットし、タイマが満了したタイミングで隣接セルの品質測定を開始する。
或いは、システム情報は、UE100(コントローラ)が発生する乱数と対比すべき閾値を含んでもよい。UE100(コントローラ)は、所定タイミングにおける乱数と閾値との比較結果に基づいて、隣接セルの品質を測定する。例えば、UE100(コントローラ)は、所定タイミングにおいて、乱数が閾値よりも大きい若しくは乱数が閾値よりも小さいといった条件が満たされる場合に、隣接セルの品質測定を開始する。
(移動通信方法)
以下において、第1実施形態に係る移動通信方法について説明する。図7は、第1実施形態に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
図7に示すように、ステップS10において、UE100は、RRCアイドル状態である。
ステップS11において、UE100は、eNB200(現在のサービングセル)から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)を受信する。
ステップS12において、UE100は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。UE100は、システム情報(SIB;System Information Block)に基づいて、所定タイミングを特定する。
(作用及び効果)
第1実施形態に係るUE100(コントローラ)は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。すなわち、地理的に近い位置に存在するUE100であっても、対象セルの選択に伴う隣接セルの品質測定を開始するタイミングが時間的に離散する。従って、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、UE100は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。これに対して、変更例1では、UE100(コントローラ)は、第1実施形態で説明した(B1)〜(B3)に示すように、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルの中から、サービングセルとして用いる対象セルを選択する。UE100(コントローラ)は、対象セルの選択において、ランダム性を有する値を用いて、対象セルを選択する。
ランダム性を有する値とは、現在のサービングセルに在圏する全てのUE100に共通する値でなければよい。例えば、ランダム性を有する値とは、UE100に割り当てられる識別子(UE−ID)、UE100(コントローラ)が発生する乱数及びUE100のアクセス規制に関するアクセスクラス(AC)の中から選択された1以上の値である。
ここで、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、品質(例えば、Squal、Srxlev、Qmeas、Qmeas)を補正してもよい。例えば、品質の補正方法としては、各種オフセット(Qqualminoffset、Qrxlevminoffset、Qoffsettemp、QHyst、Qoffset)として新たな値を定義してもよく、新たなオフセットを導入してもよい。各種オフセットは、例えば、offset=(default offset)×(UE−ID÷n)によって算出される。但し、nは予め定められた値又はサービングセルから報知された値である。
或いは、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、複数のセルのそれぞれが運用されている周波数の優先度(cellReselectionPriority)を補正してもよい。
或いは、UE100(コントローラ)は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルの中から、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、対象セルを選択してもよい。言い換えると、UE100(コントローラ)は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルを特定し、特定されたセル(選択候補セル)の中から、ランダム性を有する値に基づいて、対象セルを選択する。例えば、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正する。
或いは、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルの周波数と同じ優先度を有する周波数で運用されているセルの中から、ランダム性を有する値に基づいて、対象セルを選択してもよい。ここで、現在のサービングセルの周波数と同じ優先度を有する周波数とは、現在のサービングセルの周波数と同じ周波数であってもよく、現在のサービングセルの周波数と異なる周波数であってもよい。言い換えると、UE100(コントローラ)は、上述した条件を満たすセルを特定し、特定されたセル(選択候補セル)の中から、ランダム性を有する値に基づいて、対象セルを選択する。例えば、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正する。
或いは、UE100(コントローラ)は、所定範囲の品質を有するセルの中から、ランダム性を有する値に基づいて、対象セルを選択してもよい。ここで、所定範囲は、現在のサービングセルから報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれることが好ましい。言い換えると、UE100(コントローラ)は、所定範囲の品質を有するセルを特定し、特定されたセル(選択候補セル)の中から、ランダム性を有する値に基づいて、対象セルを選択してもよい。所定範囲の品質とは、最もよい品質に対する差異が所定範囲(例えば、5dB以内など)に含まれる品質であってもよく、ランキングの上位から数えて所定範囲(例えば、上位3つ)のランキングを有するセルの品質であってもよい。例えば、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正する。
なお、セルのランキングは、例えば、以下のように補正することが可能である。ランダム性を有する値として乱数を用いる場合には、セルのランキングは、Roundup{RAND×(選択候補セル数)}の関数を用いて変更される。或いは、ランダム性を有する値としてUE−IDを用いる場合には、(UE ID)mod(Cell ID)≦nの関係を満たす選択候補セルの中から、最もランキングの高いセルが対象セルを選択される。但し、nは予め定められた値又はサービングセルから報知された値である。
(移動通信方法)
以下において、変更例1に係る移動通信方法について説明する。図8は、変更例1に係る移動通信方法を示すフロー図である。図8に示すフローは、UE100によって行われることに留意すべきである。
図8に示すように、ステップS20において、UE100は、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質の測定を開始する開始条件が満たされたか否かを判定する。UE100は、判定結果がYESである場合には、ステップS21の処理を行う。一方で、UE100は、判定結果がNOである場合には、一連の処理を終了する。
なお、開始条件は、上述したように、以下に示す通りである。
(A1)現在のサービングセルの周波数の優先度よりも高い優先度を有する周波数
−UE100は、高い優先度を有する周波数の品質を常に測定する。
(A2)現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数
−UE100は、現在のサービングセルの品質が所定閾値を下回った場合に、等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の品質を測定する。
ここで、ステップS20においては、上述したように、周波数の優先度(cellReselectionPriority)は、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて補正されてもよい。
ステップS21において、UE100は、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。
ここで、ステップS21においては、上述したように、品質(例えば、Squal、Srxlev、Qmeas、Qmeas)は、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて補正されてもよい。
ステップS22において、UE100は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセル(選択候補セル)の中から、サービングセルとして用いる対象セルを選択する。
ここで、ステップS22においては、上述したように、選択候補セルのランキングは、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて補正されてよい。
なお、図8に係る説明では、変更例1の一部のみを例示しているが、UE100は、上述したように、ランダム性を有する値を用いて対象セルを選択していればよいことに留意すべきである。
(作用及び効果)
変更例1に係るUE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値を用いて、対象セルを選択する。すなわち、地理的に近い位置に存在するUE100であっても、対象セルとして選択するセルにバラツキが生じる。従って、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、UE100は、現在のサービングセルの品質が所定品質基準を満たしている場合であっても、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する。これに対して、変更例2では、UE100(コントローラ)は、第1実施形態で説明した(B1)〜(B3)に示すように、UE100(コントローラ)は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルの中から、サービングセルとして用いる対象セルを選択する。UE100(コントローラ)は、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。
ここで、UE100が属するグループは、コネクティッド状態からアイドル状態への遷移手順で用いるメッセージ(例えば、RRC Connection Release)によって指定される。メッセージ(例えば、RRC Connection Release)は、UE100が属するグループを識別するグループ識別情報を含んでもよい。
また、再選択パラメータは、周波数の優先度(cellReselectionPriority)、所定期間(TreselectionRAT)、各種オフセット(Qqualminoffset、Qrxlevminoffset、Qoffsettemp、QHyst、Qoffset)、各種閾値(ThreshX,HighQ、ThreshX,HighP、ThreshServing,LowQ、ThreshServing,LowP)を含む。
変更例2において、再選択パラメータは、現在のサービングセルから報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれることが好ましい。すなわち、再選択パラメータを報知するセルは、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)を送信するセルと異なっていてもよい。但し、再選択パラメータは、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)に含まれていてもよい。
ここで、UE100(コントローラ)は、RRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態に再び遷移するまで、UE100が属するグループを維持してもよい。すなわち、UE100が属するグループは、RRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態への遷移によって解除される。或いは、UE100(コントローラ)は、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)の受信によって起動するタイマが満了するまで、UE100が属するグループを維持してもよい。すなわち、UE100が属するグループは、グループの指定によって起動するタイマが満了した際に解除されてもよい。
1以上のUE100を含むグループは、UE100のカテゴリ(スループットの大きさ)、UE100の能力(MIMOのストリーム数等)、UE100のトラフィックに係る統計(S1 Initial UE Context Setup)、UE100の移動性に係る統計(S1 Initial UE Context Setup)及びUE100の位置情報(measurement report含む)の中から選択される1以上の情報に基づいて形成されてもよい。
或いは、1以上のUE100を含むグループは、UE100のアクセス規制に関するアクセスクラス(AC)によって形成されてもよい。すなわち、再選択パラメータは、UE100のアクセス規制に関するアクセスクラス毎に異なる。
(移動通信方法)
以下において、変更例2に係る移動通信方法について説明する。図9は、変更例2に係る移動通信方法を示すシーケンス図である。
図9に示すように、ステップS30において、UE100は、RRCコネクティッド状態である。
ステップS31において、UE100は、コネクティッド状態からアイドル状態への遷移手順で用いるメッセージ(RRC Connection Release)を受信する。メッセージ(RRC Connection Release)は、UE100が属するグループを指定する。
ステップS32において、UE100は、RRCアイドル状態である。
ステップS33において、UE100は、eNB200(現在のサービングセル)から報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)を受信する。システム情報は、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータを含む。
なお、再選択パラメータを報知するセルは、メッセージ(例えば、RRC Connection Release)を送信するセルと異なっていてもよい。
ステップS34において、UE100は、UE100が属するグループに割り当てられた再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。
(作用及び効果)
変更例2に係るUE100(コントローラ)は、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。すなわち、地理的に近い位置に存在するUE100であっても、グループ毎に対象セルとして選択するセルにバラツキが生じる。従って、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
[変更例3]
以下において、第1実施形態の変更例3について説明する。以下においては、変更例1に対する相違点について主として説明する。
変更例1では、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正するケースを例示した。これに対して、変更例3では、ランダム性を有する値に基づいた対象セルの選択方法として他の選択方法を説明する。
具体的には、UE100(受信部)は、コントローラが発生する乱数と対比すべき閾値を含むシステム情報を受信する。UE100(コントローラ)は、乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。
さらに詳細には、UE100(コントローラ)は、上述したように、複数のセルのそれぞれの品質の測定結果に基づいて、複数のセルのそれぞれのランキングを算出する。ランキングは、上述したように、現在のサービングセルのランキングRs及び隣接セルのランキングRnである。UE100(コントローラ)は、乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。
このようなケースにおいて、システム情報は、ランキング毎に異なる閾値を含む。UE100(コントローラ)は、ランキング毎に乱数を発生するとともに、ランキング毎の乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。UE100(コントローラ)は、ランキングが高い順に乱数と閾値とを比較するとともに、乱数と閾値との比較結果が選択条件を満たすセルを対象セルとして選択してもよい。
例えば、システム情報は、ランキングと閾値とを対応付ける情報(Ranking_No,Probability)を含む。このような情報(Ranking_No,Probability)は、{Rank1,0.6},{Rank2,0.8},{Rank3,1.0}といった情報である。なお、{Rank1,0.6}は、Rank1に対応付けられた閾値が0.6であることを意味する。同様に、{Rank2,0.8}は、Rank2に対応付けられた閾値が0.8であることを意味し、{Rank3,1.0}は、Rank3に対応付けられた閾値が1.0であることを意味する。また、UE100(コントローラ)が発生する乱数が取り得る範囲は0〜1である。ここで、乱数と閾値との比較結果が満たすべき選択条件は、例えば、乱数が閾値以下であるという条件である。
第1に、UE100(コントローラ)は、ランキング1のセルを対象セルとして選択として選択するか否かを判定する。すなわち、UE100(コントローラ)は、ランキング1のセル用の乱数を発生するとともに、乱数と0.6との比較結果が選択条件を満たすか否かを判定する。例えば、UE100(コントローラ)は、乱数が0.8である場合には、選択条件が満たされないと判定する。従って、UE100(コントローラ)は、対象セルの選択を継続する。
第2に、UE100(コントローラ)は、ランキング2のセルを対象セルとして選択として選択するか否かを判定する。すなわち、UE100(コントローラ)は、ランキング2のセル用の乱数を発生するとともに、乱数と0.8との比較結果が選択条件を満たすか否かを判定する。例えば、UE100(コントローラ)は、乱数が0.7である場合には、選択条件が満たされたと判定する。従って、UE100(コントローラ)は、ランキング2のセルを対象セルとして選択するとともに、対象セルの選択を終了する。
上述した対象セルの選択方法によれば、ランキング1のセルが対象セルとして選択される確率は60%である。ランキング2のセルが対象セルとして選択される確率は32%({1−0.6}×0.8)である。ランキング3のセルが対象セルとして選択される確率は8%(1−0.6−0.32)である。このように、システム情報に含まれる閾値は、高いランキングを有するセルが対象セルとして選択されやすいように定められていてもよい。但し、変更例3はこれに限定されるものではなく、システム情報に含まれる閾値は、セルの負荷や能力によって定められてもよい。
変更例3においては、システム情報がランキングと閾値とを対応付ける情報(Ranking_No,Probability)を含むケースについて例示した。しかしながら、変更例3はこれに限定されるものではない。例えば、システム情報は、優先度と閾値とを対応付ける情報(Priority,Probability)を含む。
このようなケースにおいて、UE100(コントローラ)は、優先度毎に乱数を発生するとともに、優先度毎の乱数と閾値との比較結果に基づいて、対象セルを選択する。UE100(コントローラ)は、優先度が高い順に乱数と閾値とを比較するとともに、乱数と閾値との比較結果が選択条件を満たすセルを対象セルとして選択してもよい。
優先度とは、セルが運用されている周波数の優先度であってもよく、セルに固有の優先度であってもよい。
[変更例4]
以下において、第1実施形態の変更例4について説明する。以下においては、第1実施形態及び変更例3に対する相違点について主として説明する。
変更例4において、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルから報知される複数のトリガー通知のいずれかである参照トリガー通知に応じて、対象セルを選択する(又は再選択する、以下同様)動作(又は手順、以下同様)をトリガーする(又は実行する若しくは開始する、以下同様)。参照トリガー通知は、複数のトリガー通知のいずれか1つのトリガー通知であることが好ましい。但し、参照トリガー通知は、複数のトリガー通知の中の一部のトリガー通知であればよく、2以上のトリガー通知であってもよい。
ここで、トリガー通知とは、ネットワーク(ここでは、現在のサービングセル)の主導で、対象セルをUE100が選択する動作を直接的又は間接的にトリガーするための通知であり、一定期間内において複数回に亘って報知される通知であればよい。言い換えれば、トリガー通知とは、対象セルを選択する動作を実行するようUE100に指示する通知であってもよい。
例えば、トリガー通知は、第1実施形態で説明したシステム情報(SIB;System Information Block)であってもよい。第1実施形態で説明したシステム情報は、UE100が隣接セルの品質測定を開始する所定タイミングを特定するための情報を含む。従って、第1実施形態で説明したシステム情報は、対象セルをUE100が選択する動作を直接的にトリガーすることに留意すべきである。
或いは、トリガー通知は、変更例3で説明したシステム情報(SIB;System Information Block)であってもよい。上述したように、変更例3で説明したシステム情報は、乱数と対比すべき閾値を含む。或いは、変更例3で説明したシステム情報は、ランキングと閾値とを対応付ける情報(Ranking_No,Probability)を含んでもよい。或いは、変更例3で説明したシステム情報は、優先度と閾値とを対応付ける情報(Priority,Probability)を含んでもよい。なお、UE100(コントローラ)は、変更例3で説明したシステム情報の受信に応じて、乱数と閾値との比較結果が選択条件を満たすセルを対象セルとして選択する。従って、変更例3で説明したシステム情報は、対象セルをUE100が選択する動作を間接的にトリガーすることに留意すべきである。
このようなケースにおいて、複数のトリガー通知のそれぞれは、カウンタ値を含む。UE100(コントローラ)は、対象セルを選択する動作のトリガー(又は実行、以下同様)に応じて、参照トリガー通知に含まれるカウンタ値をカウンタに格納する。例えば、UE100は、メモリ150にカウンタを保持する。UE100は、参照トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をトリガーする毎に、カウンタにカウンタ値を蓄積してもよい。UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるカウンタ値がカウンタに格納されるカウンタ値と一致する場合に、当該トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をトリガーしない(又は実行を禁止する)。一方で、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるカウンタ値がカウンタに格納されるカウンタ値と一致しない場合に、対象セルを選択する動作をトリガーする。これによって、一定期間内にいて複数回に亘って報知されるトリガー通知のいずれかのトリガー通知(すなわち、参照トリガー通知)に応じて、UE100によって対象セルを選択する動作が1回だけトリガーされる。言い換えると、一定期間内における複数のトリガー通知のそれぞれに応じて、対象セルを選択する動作が複数回に亘ってトリガーされる事態が抑制される。言い換えれば、UE100は、一種類のトリガー通知に応じて、対象セルを選択する動作を最大1回トリガーする。なお、カウンタ値は、所定の数値(0〜9等)であってもよい。
なお、複数のトリガー通知のそれぞれに含まれるカウンタ値は、対象セルを選択する動作をUE100にトリガーさせようとするタイミングにおいて現在のサービングセルによって更新される。すなわち、現在のサービングセルは、RRCアイドル状態のUE100を各セルに再配分しようとするタイミングにおいて、更新されたカウンタ値を含むトリガー通知を一定期間内において複数回に亘って報知する。
(作用及び効果)
ここで、複数のトリガー通知のそれぞれに応じて、対象セルを選択する動作がUE100によって複数回に亘ってトリガーされると、現在のサービングセルに在圏する殆どのUE100が対象セルの選択を行ってしまう。言い換えると、殆どのUE100が同様のセルをサービングセルとして選択してしまい、結果として、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができない。
これに対して、変更例4では、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルから報知される複数のトリガー通知のいずれかである参照トリガー通知に応じて、対象セルを選択する動作をトリガーする。従って、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
[変更例5]
以下において、第1実施形態の変更例5について説明する。以下においては、変更例4に対する相違点について主として説明する。
変更例4では、トリガー通知は、第1実施形態又は変更例3で説明したシステム情報(SIB;System Information Block)である。これに対して、変更例5では、トリガー通知は、対象セルの再選択を要求する再選択要求信号である。
変更例5において、UE100(受信部)は、対象セルの再選択を要求する再選択要求信号を現在のサービングセルから受信する。UE100(コントローラ)は、再選択要求信号の受信に応じて、対象セルの再選択を行う。ここで、UE100(コントローラ)は、上述した(A1)及び(A2)に示す開始条件が満たされなくても、対象セルの再選択に伴う隣接セルの品質測定を開始することに留意すべきである。
ここで、現在のサービングセルは、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である場合に、再選択要求信号を報知する。現在のサービングセルは、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である期間において、再選択要求信号を繰り返し報知することが好ましい。言い換えると、UE100(受信部)は、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である場合に、再選択要求信号を現在のサービングセルから受信する。UE100(受信部)は、現在のサービングセルの負荷が所定負荷以上である期間において、再選択要求信号を繰り返し受信することが好ましい。
変更例5において、再選択要求信号は、現在のサービングセルが対象セルとして選択されにくくするための再選択パラメータを含む。UE100(コントローラ)は、再選択パラメータに基づいて、対象セルを選択する。詳細には、再選択パラメータは、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)を最低の優先度(lowest priority)に変更するように指定するパラメータであってもよく、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)を下げる段階数を示すオフセットであってもよい。或いは、再選択パラメータは、各種オフセット(Qqualminoffset、Qrxlevminoffset、Qoffsettemp、QHyst、Qoffset)、各種閾値(ThreshX,HighQ、ThreshX,HighP、ThreshServing,LowQ、ThreshServing,LowP)であってもよい。
変更例5において、再選択要求信号の受信に応じて適用される再選択パラメータは、再選択要求信号に含まれておらず、現在のサービングセルから再選択要求信号とは別に報知されるシステム情報(SIB;System Information Block)に含まれてもよい。或いは、再選択要求信号の受信に応じて適用される再選択パラメータは、予め定められていてもよい。このようなケースにおいて、UE100(コントローラ)は、再選択要求信号の受信に応じて、現在のサービングセルから報知された再選択パラメータ又は予め定められた再選択パラメータに基づいて対象セルの再選択を行う。
変更例5において、UE100(コントローラ)は、再選択要求信号を受信しても、所定条件が満たされている場合に、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持してもよい。所定条件とは、UE100の種別(UE class)、現在のサービングセルの周波数の優先度、UE100の消費電力設定、前回の再選択要求信号を受信してから経過した時間及びランダム性を有する値の少なくともいずれか1つ情報に関する条件である。
例えば、UE100の種別(UE class)がMTC(Machine Type Communication)やデータ専用端末である場合には、通信データ量が少ないため、UE100(コントローラ)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。
或いは、現在のサービングセルの周波数の優先度が最も高い優先度(highest priority)である場合には、MBMSデータを受信している可能性やD2D近傍サービス(D2D ProSe)を提供している可能性が高いため、UE100(コントローラ)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。
或いは、UE100の消費電力設定が低消費電力設定である場合には、消費電力を抑制するために、UE100(コントローラ)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。
或いは、前回の再選択要求信号を受信してから経過した時間が所定時間を経過していない場合には、ピンポン現象を抑制するために、UE100(コントローラ)は、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。例えば、UE100(コントローラ)は、前回の再選択要求信号を受信したタイミングでタイマを起動し、タイマが満了するまでの間において、対象セルの再選択を行わないことが好ましい。
或いは、UE100(コントローラ)は、複数のUE100が一斉に対象セルの再選択を行う事態を抑制するとともに、UE100を各セルにランダムに配分するために、ランダム性を有する値が所定値以外である場合に、対象セルの再選択を行わずに現在のサービングセルへの在圏を維持することが好ましい。ランダム性を有する値とは、現在のサービングセルに在圏する全てのUE100に共通する値でなければよい。例えば、ランダム性を有する値とは、再選択要求信号をUE100が受信するサブフレーム番号(SFN)であってもよく、再選択要求信号を受信するUE100の識別子(UE−ID)であってもよく、UE100が発生する乱数であってもよい。例えば、UE100(コントローラ)は、SFNmodUE−ID(÷n)=0が満たされた場合に、対象セルの再選択を行い、SFNmodUE−ID(÷n)=0が満たされない場合に、対象セルの再選択を行わない。但し、nは予め定められた値又はサービングセルから報知された値である。
[変更例6]
以下において、第1実施形態の変更例5について説明する。以下においては、第1実施形態、変更例1乃至変更例5のいずれかに対する相違点について主として説明する。
具体的には、第1実施形態、変更例1乃至変更例5では、システム情報(SIB;System Information Block)などの信号は、現在のサービングセルからUE100に対して報知される。
これに対して、変更例6では、現在のサービングセルから報知されるシステム情報などの信号は、UE100に対して報知されるとともに、現在のサービングセル(eNB200)に隣接する隣接セル(eNB200)に対しても通知される。或いは、現在のサービングセル(eNB200)の負荷状態は、現在のサービングセル(eNB200)に隣接する隣接セル(eNB200)に対しても通知される。システム情報などの信号や負荷状態は、2以上のeNB200を接続するX2インターフェイスを介して各セル間で交換される。これによって、各セルで報知されているシステム情報などの信号(対象セルの再選択を促すパラメータ)や各セルの負荷状態が各セルで共有されるため、複数のセルの協調制御を行うことが可能である。
例えば、互いに隣接する複数のセルの負荷がいずれも高いケースにおいて、複数のセルの間において対象セルの再選択が頻繁に生じる現象(ピンポン現象)を抑制することができる。詳細には、現在のサービングセルは、隣接セルでシステム情報などの信号(対象セルの再選択を促すパラメータ)が報知されているケース又は隣接セルの負荷が閾値よりも高いケースにおいて、UE100に対するシステム情報などの信号(対象セルの再選択を促すパラメータ)の報知をペンディングする。
ここで、システム情報などの信号は、第1実施形態で説明したように、隣接セルの品質測定を開始するタイミング(特定タイミング)を特定するためのパラメータを含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例1で説明したように、ランダム性を有する値に基づいた対象セルの選択で参照される所定範囲を含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例2で説明したように、1以上のUE100を含むグループ毎に異なる再選択パラメータを含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例3で説明したように、コントローラが発生する乱数と対比すべき閾値を含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例4で説明したように、対象セルの再選択を促すためのトリガー通知を含んでもよい。或いは、システム情報などの信号は、変更例5で説明したように、対象セルの再選択を促す再選択要求信号を含んでもよく、再選択要求信号の受信に応じて適用される再選択パラメータを含んでもよい。
[変更例7]
以下において、第1実施形態の変更例7について説明する。以下においては、変更例5に対する相違点について主として説明する。
変更例5では特に触れていないが、変更例7において、再選択要求信号は、eNB200(サービングセル)から報知されるページング信号に含まれる。
具体的には、eNB200(サービングセル)の送信部は、異なるページング機会でページング信号を報知する。eNB200(サービングセル)は、対象セルの再選択を要求する再選択要求信号を含むページング信号を報知する。
ここで、ページング機会は、ページング信号を含むサブフレームである。1以上のページング機会が無線フレーム(ページングフレーム)に含まれる。ページングフレーム(PF)は、PF=SFNmodT=(TdivN)x(UE_IDmodN)によって算出される。但し、Tは、UE100のDRXサイクルであり、Nは、min(T,nB)で表される。nBは、4T,2T,T,T/2,T/4,T/8,T/16及びT/32の中から選択される値である。ページング機会は、Ns及びi_sの関係によって定義される。i_sは、i_s=floor(UE_ID/N)modNsで表され、Nsは、max(1,nB/T)で表される。
変更例7では、eNB200(サービングセル)は、再選択要求信号を含むページング信号として、第1ページング機会で第1ページング信号を報知し、再選択要求信号を含まないページング信号として、第1ページング機会とは異なる第2ページング機会で第2ページング信号を報知する。言い換えると、eNB200(サービングセル)は、ページング信号に再選択要求信号を含める否かをページング周期毎に判定し、再選択要求信号を含むページング信号又は再選択要求信号を含まないページング信号をページング周期毎に報知する。
一方で、UE100(受信部)は、現在のサービングセルから報知されるページング信号を受信する。UE100は、自端末に割り当てられたページング周期でページング信号を受信することに留意すべきである。UE100(コントローラ)は、ページング信号に含まれる再選択要求信号に応じて、対象セルの再選択を行う。UE100は、変更例5と同様に、上述した(A1)及び(A2)に示す開始条件が満たされなくても、対象セルの再選択に伴う隣接セルの品質測定を開始することに留意すべきである。
変更例7では、UE100は、自端末に割り当てられたページング周期で受信するページング信号が自端末宛のページング信号ではなくても、ページング信号に含まれる再選択要求信号に応じて、対象セルの再選択を行うことが好ましい。
(作用及び効果)
変更例7では、UE100は、ページング信号に含まれる再選択要求信号に応じて、対象セルの再選択を行う。すなわち、ネットワーク(現在のサービングセル)側のトリガーによって、対象セルの再選択をRRCアイドル状態のUE100に促す。従って、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。言い換えると、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
ここで、ページング周期はUE100毎に異なるため、ページング信号に含まれる再選択要求信号に応じて対象セルの再選択を行うUE100のランダム性が担保され、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分することができる。
変更例7では、eNB200(サービングセル)は、ページング信号に再選択要求信号を含めるか否かをページング周期毎に判定し、再選択要求信号を含むページング信号又は再選択要求信号を含まないページング信号をページング周期毎に報知する。従って、ページング信号に含まれる再選択要求信号に応じて対象セルの再選択を行うUE100の割合を、ある程度、eNB200(サービングセル)側で制御することができる。例えば、eNB200(サービングセル)の負荷に応じて、対象セルの再選択を行うUE100の割合を決定することによって、各セルの負荷分散を適切に行うことができる。
[変更例8]
以下において、第1実施形態の変更例8について説明する。以下においては、変更例1に対する相違点について主として説明する。
具体的には、変更例1では、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、品質(例えば、Squal、Srxlev、Qmeas、Qmeas)を補正するケースについて例示した。このようなケースにおいて、各種オフセット(Qqualminoffset、Qrxlevminoffset、Qoffsettemp、QHyst、Qoffset)は、例えば、offset=(default offset)×(UE−ID÷n)によって算出される。
これに対して、変更例8では、UE100(コントローラ)は、ランダム性を有する値(例えば、UE−ID、乱数、AC)に基づいて、各種閾値(ThreshX,HighQ、ThreshX,HighP、ThreshServing,LowQ、ThreshServing,LowP)を補正する。各種閾値は、上述したように、対象セルの選択で用いる各種パラメータの一例である。各種閾値は、例えば、threshold=(default threshold)×(UE−ID÷n)によって算出される。但し、nは予め定められた値又はサービングセルから報知された値である。
[変更例9]
以下において、第1実施形態の変更例9について説明する。以下においては、変更例5に対する相違点について主として説明する。
変更例5では、UE100(コントローラ)は、再選択要求信号の受信に応じて、対象セルの再選択を行う。UE100は、再選択要求信号に含まれる再選択パラメータに基づいて対象セルを選択する。これに対して、変更例9では、UE100(コントローラ)は、再選択要求信号に依存しないトリガーに応じて、第1再選択処理を行うとともに、再選択要求信号の受信に応じて、第1再選択処理とは異なる第2再選択処理を行う。
ここで、第1再選択処理は、上述した開始条件(A1)〜(A2)のいずれかが満たされた場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定し、上述した選択条件(B1)〜(B3)のいずれかが満たされた場合に、対象セルを選択する処理である。これに対して、第2再選択処理は、対象セルの再選択において第1選択処理とは異なるルールが適用される処理である。第2再選択処理に適用されるルールは、以下に示す通りである。
(ルール1)
第2再選択処理に適用されるルール1では、UE100は、予め設定されている周波数の優先度(cellReselectionPriority)を用いない。
例えば、UE100は、予め設定されている周波数の優先度に代えて、各セル又は周波数の優先度として同一の優先度を用いる。このようなケースでは、開始条件として、上述した(A2)のみが用いられてもよい。また、選択条件として、上述した(B2)のみが用いられてもよい。
或いは、UE100は、予め設定されている周波数の優先度(cellReselectionPriority)を無視してもよい。このようなケースでは、開始条件として、上述した(A1)及び(A2)のいずれか1つのみが用いられてもよい。選択条件として、上述した(B1)〜(B3)のいずれか1つのみが用いられてもよい。
なお、上述した(B2)は、現在のサービングセルのランキングRs及び隣接セルのランキングRnに基づいて対象セルの再選択を行う処理(ランキング処理)である。すなわち、(B2)のみが用いられるケースにおいては、再選択要求信号の受信に応じて、全てのセルを対象としてランキング処理が行われることに留意すべきである。或いは、再選択要求信号の受信に応じて、一定品質以上の品質を有するセルを対象としてランキング処理が行われることに留意すべきである。
(ルール2)
第2再選択処理に適用されるルール2では、UE100は、再選択要求信号の受信に応じて、現在のサービングセルから報知される報知情報に含まれる測定対象周波数の品質の測定を開始する。報知情報は、例えば、Intra−frequencyの測定周波数を指定するSIB4であってもよく、Inter−Frequencyの測定周波数を指定するSIB5であってもよい。
ここで、UE100は、第1選択処理において、現在のサービングセルのセル選択品質レベル(Squal又はSrxlev)が閾値(SIntraSearchP又はSIntraSearchQ)よりも小さい場合に、Intra−frequencyの測定を開始する。同様に、UE100は、現在のサービングセルのセル選択品質レベル(Squal又はSrxlev)が閾値(SInterSearchP又はSInterSearchQ)よりも小さい場合に、Inter−frequencyの測定を開始する。このような前提下において、UE100は、閾値(SIntraSearchP又はSIntraSearchQ)の設定を無視して、再選択要求信号の受信に応じて、Intra−frequencyの測定を開始してもよい。或いは、UE100は、閾値(SInterSearchP又はSInterSearchQ)を無視して、再選択要求信号の受信に応じて、Inter−frequencyの測定を開始してもよい。或いは、UE100は、セル選択品質レベル(Squal又はSrxlev)を最小値として扱って、再選択要求信号の受信に応じて、測定対象周波数の品質の測定を開始してもよい。
(ルール3)
第2再選択処理に適用されるルール3は、ランキング処理において対象セルを選択するルールである。第1処理に適用されるルールでは、最もランキングの高いセル又は現在のサービングセルよりもランキングの高いセルが対象セルとして選択される。これに対して、第2再選択処理に適用されるルール3では、以下のような処理が行われる。
例えば、UE100は、対象セルの選択において、ランダム性を有する値を用いて対象セルを選択する。例えば、UE100は、所定品質基準(S−criteriaやR−criteria)を満たす品質を有するセルを特定し、特定されたセル(選択候補セル)の中から、ランダム性を有する値に基づいて、対象セルを選択する。このようなケースにおいて、UE100は、ランダム性を有する値に基づいて、選択候補セルのランキングを補正する。なお、ランダム性を有する値は、例えば、UE−ID、乱数、ACである。
或いは、UE100は、最もランキングの高くないセルを対象セルとして選択してもよく、UE100は、現在のサービングセルよりもランキングの高くないセルを対象セルとして選択してもよい。
或いは、UE100は、ランキング処理において、RSRP以外の品質(RSRQ又はSINRなど)に基づいて、現在のサービングセル又は隣接セルのランキングを決定してもよい。このようなルールは、上述した“R−criteria”の拡張と考えてもよい。
(ルール4)
第2再選択処理に適用されるルール4では、UE100は、対象セルの再選択に関する時間閾値を用いない。具体的には、時間閾値は、隣接セルのセル選択品質レベル(Squal又はSrxlev)が所定条件を継続して満たす時間と比較される所定期間(TreselectionRAT)、現在のサービングセルに在圏してから経過した時間と比較される禁止時間閾値(例えば、1秒)である。すなわち、第2再選択処理において、UE100は、所定期間(TreselectionRAT)又は禁止時間閾値(例えば、1秒)をゼロとして扱う。或いは、UE100は、所定期間(TreselectionRAT)又は禁止時間閾値(例えば、1秒)を無視する。
(ルール5)
第2再選択処理に適用されるルール5では、第2再選択処理が適用される期間が一定期間に亘って継続する。
例えば、第2再選択処理によって第1セルが対象セルとして選択された後に、第2再選択処理によって第2セルが対象セルとして選択されるまで、第2再選択処理が適用される。
或いは、タイマが起動中である期間において、第2再選択処理が適用される。タイマは、再選択要求信号の受信によって起動されてもよく、第2再選択処理における対象セルの選択によって起動されてもよい。タイマの起動時間は、現在のサービングセルから報知されてもよく、再選択要求信号に含まれていてもよい。
或いは、第2再選択処理を解除するメッセージ(例えば、Reselection Request Cancel)を受信するまで、第2再選択処理が適用されてもよい。
[変更例10]
以下において、第1実施形態の変更例10について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
第1実施形態では、セルの再選択処理において、測定対象又は選択対象の周波数(以下、測定対象周波数)について特に触れていない。測定対象周波数は、一般的には、現在のサービングセルから報知される報知情報に含まれる。報知情報は、例えば、Intra−frequencyの測定周波数を指定するSIB4であってもよく、Inter−Frequencyの測定周波数を指定するSIB5であってもよい。これに対して、変更例10では、RRCアイドル状態のUE100を各セルに適切に配分するための処理(以下、UE分配処理)において、測定対象周波数を絞り込む方法について説明する。測定対象周波数の絞り込み方法は、例えば、以下に示す通りである。
(第1方法)
第1方法では、測定対象周波数は、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)と同じ優先度を有する周波数に絞り込まれる。
(第2方法)
第2方法では、周波数の優先度として、既存優先度(第1優先度)に加えて、拡張優先度(第2優先度)が導入される。測定対象周波数は、現在のサービングセルの周波数の既存優先度と同じ既存優先度を有しており、かつ、現在のサービングセルの周波数の拡張優先度と同じ拡張優先度を有する周波数に絞り込まれる。
(第3方法)
第3方法では、第2方法と同様に、周波数の優先度として、既存優先度(第1優先度)に加えて、拡張優先度(第2優先度)が導入される。測定対象周波数は、既存優先度に依存せずに、拡張優先度が設定されている周波数に絞り込まれる。
(第4方法)
第4方法では、第2方法と同様に、周波数の優先度として、既存優先度(第1優先度)に加えて、拡張優先度(第2優先度)が導入される。測定対象周波数は、既存優先度に依存せずに、現在のサービングセルの周波数の拡張優先度と同じ拡張優先度を有する周波数に絞り込まれる。
(第5方法)
第5方法では、第1方法〜第4方法によって絞り込まれた周波数の優先度よりも高い優先度を有する周波数が検出された場合には、上述した選択条件(B1)〜(B3)のいずれかが満たされた場合に対象セルを選択する処理(すなわち、変更例9で説明した第1再選択処理)が適用されてもよい。
変更例10では、UE分配処理において測定対象周波数を絞り込む方法について説明した。ここで、UE分配処理とは、第1実施形態〜変更例9に示す方法のうち、いずれの方法であってもよい。例えば、UE分配処理は、変更例1、3、8で説明したように、ランダム性を有する値を用いて対象セルを選択する処理であってもよい。或いは、UE分配処理は、変更例2で説明したように、グループ毎に異なる再選択パラメータを用いて対象セルを選択する処理であってもよい。UE分配処理は、変更例4、5、7、9で説明したように、トリガー通知(例えば、再選択要求信号)に応じて対象セルを選択する処理であってもよい。
[変更例11]
以下において、第1実施形態の変更例11について説明する。以下においては、変更例5に対する相違点について主として説明する。
変更例5では、UE100(受信部)は、対象セルの再選択を要求する再選択要求信号を現在のサービングセルから受信する。UE100(コントローラ)は、再選択要求信号の受信に応じて、対象セルの再選択を行う。
これに対して、変更例11では、UE100(コントローラ)は、再選択要求信号を受信し、かつ、所定トリガー条件が満たされる場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。すなわち、UE100(コントローラ)は、再選択要求信号を受信した場合であっても、所定トリガー条件が満たされない場合に、対象セルの再選択を行わなくてもよい。
変更例11において、所定トリガー条件は、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)が高優先度(High Priority)ではないという条件である。
例えば、現在のサービングセルがCSG(Closed Subscriber Group)セルである場合には、CSGセルの周波数の優先度が高優先度に設定される。このようなケースにおいて、所定トリガー条件は、現在のサービングセルがCSGセルではないことである。従って、UE100は、再選択要求信号を受信し、かつ、現在のサービングセルがCSGセルでない場合に、対象セルの再選択を行う。一方で、UE100は、再選択要求信号を受信した場合であっても、現在のサービングセルがCSGセルである場合に、対象セルの再選択を行わない。但し、現在のサービングセルの隣接セルにCSGセルが含まれる場合には、UE100は、現在のサービングセルがCSGセルであっても、対象セルの再選択を行ってもよい。
或いは、現在のサービングセルの周波数においてD2D近傍サービス(D2D ProSe)が設定されている場合には、現在のサービングセルの優先度が高優先度に設定される。このようなケースにおいて、所定トリガー条件は、現在のサービングセルの周波数においてD2D近傍サービスが設定されていないこと、或いは、現在のサービングセルに在圏していなくてもD2D近傍サービスが設定可能であることである。従って、UE100は、現在のサービングセルの周波数においてD2D近傍サービスが設定されていないケース、或いは、現在のサービングセルに在圏していなくてもD2D近傍サービスが設定可能であるケースにおいて、再選択要求信号を受信した場合に、対象セルの再選択を行う。一方で、UE100は、再選択要求信号を受信した場合であっても、現在のサービングセルの周波数においてD2D近傍サービスが設定されており、かつ、現在のサービングセルに在圏していないとD2D近傍サービスが設定できない場合に、対象セルの再選択を行わない。なお、D2D近傍サービスが設定可能であるか否かは、ネットワーク(eNB200など)の設定だけではなくて、UE100の能力(Capability)によっても影響される。
或いは、現在のサービングセルの周波数で提供されるMBMSサービスにUE100が興味を有する場合には、現在のサービングセルの優先度が高優先度に設定される。このようなケースにおいて、所定トリガー条件は、現在のサービングセルの周波数で提供されるMBMSサービスにUE100が興味を有していないこと、或いは、現在のサービングセルの隣接セルの周波数でUE100が興味を有するMBMSサービスが提供されていることである。従って、UE100は、現在のサービングセルの周波数で提供されるMBMSサービスにUE100が興味を有していないケース、或いは、現在のサービングセルの隣接セルの周波数でUE100が興味を有するMBMSサービスが提供されているケースにおいて、再選択要求信号を受信した場合に、対象セルの再選択を行う。一方で、UE100は、再選択要求信号を受信した場合であっても、現在のサービングセルの周波数で提供されるMBMSサービスにUE100が興味を有しており、かつ、現在のサービングセルの隣接セルの周波数でUE100が興味を有するMBMSサービスが提供されていない場合に、対象セルの再選択を行わない。
[変更例12]
以下において、第1実施形態の変更例12について説明する。以下においては、変更例5に対する相違点について主として説明する。
変更例5では、再選択パラメータが、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)を最低の優先度(lowest priority)に変更するように指定するパラメータであるケースを例示した。これに対して、変更例12では、最低の優先度(lowest priority)の定義について明確にする。
具体的には、最低の優先度とは、ネットワーク(eNB200)側で設定可能な優先度のうち、最も低い優先度よりも低い優先度であってもよい。
或いは、最低の優先度は、現在のサービングセルの隣接セルから報知される報知情報(SIB5等)に含まれており、UE100によって受信される報知情報に含まれる優先度(cellReselectionPriority)のうち、最も低い優先度よりも低い優先度であってもよい。すなわち、最低の優先度は、隣接セルの優先度のうち、最も低い優先度よりも低い優先度であってもよい。
ここで、UE100は、変更例5で既に記載したように、現在のサービングセルから報知される報知情報(SIB3)に含まれる優先度(cellReselectionPriority)を最低の優先度に読み替えてもよい。
なお、優先度(cellReselectionPriority)が取り得る範囲が0〜7の範囲であり、大きな値が高い優先度を表している場合において、最低の優先度はマイナスの値であってもよい。
さらに、再選択要求信号は、現在のサービングセルの周波数の優先度(cellReselectionPriority)を最低の優先度に読み替えるか否かを示す識別子を含んでもよい。例えば、MBMSサービスを現在のサービングセルが提供している場合に、現在のサービングセルは、現在のサービングセルの周波数の優先度を最低の優先度に読み替える旨を示す識別子を含む再選択要求信号を送信する。一方で、MBMSサービスを現在のサービングセルが提供していない場合に、現在のサービングセルは、現在のサービングセルの周波数の優先度を最低の優先度に読み替えない旨を示す識別子を含む再選択要求信号を送信する。
[変更例13]
以下において、第1実施形態の変更例13について説明する。以下においては、変更例5に対する相違点について主として説明する。
変更例5では、UE100(受信部)は、対象セルの再選択を要求する再選択要求信号を現在のサービングセルから受信する。UE100(コントローラ)は、再選択要求信号の受信に応じて、対象セルの再選択を行う。
これに対して、変更例13では、UE100(コントローラ)は、再選択要求信号の受信に応じて対象セルの再選択(以下、ワンショット再選択)を行った後において、対象セルの再選択(以下、ポスト再選択)をさらに行ってもよい。ここで、UE100は、変更例5,12に記載したように、ワンショット再選択において、現在のサービングセル(又は、現在のサービングセルの周波数)の優先度を最低の優先度に読み替えた上で、最低の優先度よりも高い優先度を有する隣接セル(又は、周波数の隣接セル)を対象セルとして選択する。
ここで、ワンショット再選択において、最低の優先度よりも高い優先度を有する隣接セル(又は、周波数の隣接セル)が2以上見つかるケースが想定される。このようなケースにおいて、UE100は、ワンショット再選択に続けてポスト再選択を行うことによって、最適なセルを対象セルとして選択し直すことができる。
UE100は、隣接セル(又は、隣接セルの周波数)の優先度が現在のサービングセルの優先度と同じである場合にのみ、ポスト再選択を行ってもよい。すなわち、UE100は、ワンショット再選択で対象セルとして選択されたセル(又は、セルの周波数)の優先度と同じ優先度を有する隣接セル(又は、周波数の隣接セル)が存在する場合に、ポスト再選択を行ってもよい。或いは、UE100は、ワンショット再選択において、同じ優先度を有する2以上の隣接セルが対象セルとして見つかった場合に、ポスト再選択を行ってもよい。一方で、UE100は、ワンショット再選択で対象セルとして選択されたセル(又は、セルの周波数)の優先度と同じ優先度を有する隣接セル(又は、周波数の隣接セル)が存在しない場合に、ポスト再選択を省略してもよい。或いは、UE100は、ワンショット再選択において、同じ優先度を有する2以上の隣接セルが対象セルとして見つからなかった場合に、ポスト再選択を行ってもよい。ここで、ポスト選択処理は、同じ優先度を有する隣接セル(又は、隣接セルの周波数)の測定の実施によって開始してもよい。
これらの表現を言い換えると、第1実施形態の(A2)で説明した処理、すなわち、現在のサービングセルの品質(例えば、Srxlev及びSqual)が所定閾値(SnonIntraSearchP及びSnonIntraSearchQ)を下回った場合に、現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の測定を開始するという処理は、以下のように修正される。具体的には、UE100は、現在のサービングセルの品質(例えば、Srxlev及びSqual)が所定閾値(SnonIntraSearchP及びSnonIntraSearchQ)を下回っており、又は、現在のサービングセルがワンショット再選択で選択されたセルである場合に、現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の測定を開始する。一方で、UE100は、現在のサービングセルの品質(例えば、Srxlev及びSqual)が所定閾値(SnonIntraSearchP及びSnonIntraSearchQ)を上回っており、かつ、現在のサービングセルがワンショット再選択で選択されたセルでない場合に、現在のサービングセルの周波数の優先度と等しい優先度又は低い優先度を有する周波数の測定を開始しなくてもよい。すなわち、このような場合に、ポスト再選択処理を省略してもよい。
なお、セル(又は、セルの周波数)の優先度は、各セルから報知される報知情報(SIB3又はSIB5等)に含まれており、報知情報に基づいて優先度をUE100が把握してもよい。
変更例13において、ワンショット再選択後に実行されるポスト再選択は1回だけでもよい。すなわち、ワンショット再選択後において、2回以上のポスト再選択が行われなくてもよい。
変更例13において、UE100は、ワンショット再選択の実行に応じて起動するタイマを有しており、タイマ値が閾値に達するまでの間において、ポスト再選択を行ってもよい。タイマ値と比較される閾値は、現在のサービングセルから報知される報知情報(SIB又はページング信号)に含まれていてもよい。タイマ値と比較される閾値は、上述した再選択要求信号に含まれてもよい。なお、タイマ値が閾値に達するまでの間に実行されるポスト再選択は1回だけであってもよい。すなわち、タイマ値が閾値に達するまでの間において、2回以上のポスト再選択が行われなくてもよい。或いは、UE100は、ポスト再選択の実行に応じて起動するタイマを有しており、タイマ値が閾値に達するまでの間において、次のポスト再選択を実行せずに、タイマ値が閾値に達した場合に、次のポスト再選択を実行してもよい。UE100は、タイマ値が閾値に達した場合に、次のポスト再選択が実行されると、タイマのリセット又は再起動を行ってもよい。但し、UE100は、タイマ値が閾値に達するまでの間であっても、上述した第1実施形態で説明した品質測定(例えば、(A1)〜(A2))及びセル再選択処理(例えば、(B1〜(B3))を実行してもよい。例えば、UE100は、タイマ値が閾値に達するまでの間であっても、現在のサービングセルの品質(例えば、Srxlev及びSqual)が所定閾値(SnonIntraSearchP及びSnonIntraSearchQ)を下回っている場合には、隣接セル(又は、隣接セルの周波数)の品質測定を実行するとともに、セル再選択処理を実行してもよい。
変更例13に係るワンショット再選択において、変更例5又は変更例12と同様に、現在のサービングセルから報知される報知情報(SIB3)に含まれる優先度(cellReselectionPriority)が最低の優先度に読み替えられてもよい。このようなケースにおいて、UE100は、ポスト再選択において、ワンショット再選択の要求を行ったセル(又はセルの周波数)の優先度(cellReselectionPriority)を依然として最低の優先度として扱ってもよい。これによって、ネットワークの設定不備等が生じた場合であっても、ワンショット再選択を行う前のセルが対象セルとして選択されるピンポン現象が抑制される。
[変更例14]
以下において、第1実施形態の変更例14について説明する。以下においては、変更例5に対する相違点について主として説明する。
変更例14において、eNB200(セル)は、再選択要求信号の送信によってUE100に対象セルの再選択を促す処理(以下、UE分散処理)を行う場合に、X2インターフェイスを介して、UE分散処理を行う旨を含むメッセージを隣接eNBに通知してもよい。UE分散処理を行っている旨を含むメッセージを通知するタイミングは、UE分散処理を行う前であってもよく、UE分散処理を行っている途中であってもよく、UE分散処理を行った後であってもよい。ここで、UE分散処理を行っている途中とは、再選択要求信号の繰り返し送信を行う場合において、最初の再選択要求信号を送信するタイミングから最後の再選択要求信号を送信するタイミングまでの間である。このようなケースにおいて、UE分散処理を行う前とは、最初の再選択要求信号を送信するタイミングよりも前であってもよい。UE分散処理を行った後とは、最後の再選択要求信号を送信するタイミングよりも後であってもよい。
さらに、eNB200は、X2インターフェイスを介してUE分散処理を行う旨を含むメッセージを隣接eNBに通知した後において、UE分散処理が終了した場合に、X2インターフェイスを介してUE分散処理が終了した旨を含むメッセージを隣接eNBに通知してもよい。
第1に、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、UE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)が対象セルとして選択されないようにする処理(以下、再選択制限処理)を行う。
例えば、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、UE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)の優先度を自局で管理するセルの優先度よりも低く設定してもよい。隣接eNBは、新たに設定されたeNB200(セル)の優先度を報知してもよい。
或いは、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、UE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)を対象セルとして選択すべきではないリスト(以下、ブラックリスト)に追加してもよい。隣接eNBは、eNB200(セル)が追加されたブラックリストを報知してもよい。
第2に、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、UE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)に対するハンドオーバを制限する処理(以下、ハンドオーバ制限処理)を行う。
例えば、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、測定対象(Measurement Configuration)からUE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)を除外してもよい。
或いは、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、UE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)に対するハンドオーバ要求の送信を制限してもよい。或いは、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、UE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)に対するDual ConnectivityにおけるSeNBの追加要求の送信を制限してもよい。或いは、UE分散処理を行う旨が通知された隣接eNBは、UE分散処理を行う旨を通知したeNB200(セル)に対して、Dual ConnectivityにおけるSeNBから除外するメッセージを送信してもよい。
ここで、隣接eNBは、再選択制限処理又はハンドオーバ制限処理の開始に応じて起動し、タイマ値が閾値に達した場合に、再選択制限処理又はハンドオーバ制限処理を解除してもよい。タイマ値と比較される閾値は、予め設定されていてもよく、UE分散処理を行う旨を示すメッセージに含まれていてもよく、OAM(Operation,Administration and Managemanet)サーバから通知されてもよい。或いは、隣接eNBは、UE分散処理が終了した旨が通知された場合に、再選択制限処理又はハンドオーバ制限処理を解除してもよい。
[その他の変更例]
第1実施形態では特に触れていないが、対象セルの選択に伴う隣接セルの品質測定は、所定タイミング(第1実施形態)において所定条件が満たされた場合に開始してもよい。或いは、ランダム性を有する値を用いた対象セルの選択(変更例1)は、所定条件が満たされたときに行われてもよい。例えば、所定条件は、UE100のアクセスクラスが現在のサービングセルから通知されているアクセスクラスであることであってもよい。或いは、所定条件は、周波数の優先度modAC=0が満たされること、若しくは、セル−IDmodAC=0が満たされることであってもよい。
第1実施形態で説明したように、対象セルの選択手順全体としては、(A)開始条件が満たされた場合に、現在のサービングセルに隣接する隣接セルの品質を測定する手順(測定手順)と、(B)選択条件を満たすセルの中からサービングセルとして用いる対象セルを選択する手順(選択手順)とを含む。第1実施形態は測定手順に関するものであり、変更例1〜変更例3は選択手順に関するものである。このようなケースにおいて、第1実施形態に係る測定手順と変更例1〜変更例3のいずれかに係る選択手順とを組み合わせてもよい。また、変更例1〜変更例3の中から選択された2以上の変更例に係る選択手順を組み合わせてもよい。
変更例4では、現在のサービングセルが、複数のトリガー通知のいずれかである参照トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をUE100にトリガーさせるために、UE100が有するカウンタ及びトリガー通知に含まれるカウンタ値を用いるケースを例示した。しかしながら、変更例4は、これに限定されるものではない。具体的には、現在のサービングセルから一定期間内において複数回に亘って報知されるトリガー通知のいずれかのトリガー通知(参照トリガー通知)に応じてUE100が対象セルを選択する動作をトリガーすればよい。従って、UE100は、対象セルを選択する動作のトリガー(又は実行若しくは開始、以下同様)に応じてタイマを起動するとともに、タイマが満了するまでの間にトリガー通知を受信しても、対象セルを選択する動作をトリガーしないように構成されていてもよい。タイマが起動されてからタイマが満了するまでの時間は、トリガー通知が複数回に亘って報知される期間(上述した一定期間)と同程度であることが好ましい。或いは、複数のトリガー通知のそれぞれは、2以上の値を取り得るトグル情報を含んでおり、UE100(コントローラ)は、参照トリガー通知に応じて対象セルを選択する動作をトリガーした場合に、参照トリガーに含まれるトグル情報を記憶領域に格納してもよい。このようなケースにおいて、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるトグル情報が記憶領域に格納されるトグル情報と一致する場合に、対象セルを選択する動作をトリガーしない。一方で、UE100(コントローラ)は、現在のサービングセルから報知されるトリガー通知に含まれるトグル情報が記憶領域に格納されるトグル情報と一致しない場合に、対象セルを選択する動作をトリガーする。
第1実施形態では特に触れていないが、対象セルの再選択を促すパラメータ或いは対象セルの再選択を要求する再選択要求信号などのトリガー通知を送信するセル(以下、過負荷セル)については、以下のように取り扱ってもよい。具体的には、UE100は、測定対象のセルから過負荷セルを除外してもよい。或いは、UE100は、隣接セルが満たすべき基準(“S−criteria”)を過負荷セルが満たしていても、サービングセルとして用いる対象セルから過負荷セルを除外してもよい。或いは、UE100は、ランキングを付与するセルから過負荷セルを除外してもよい。これによって、複数の隣接セルがトリガー通知を送信している状態(例えば、複数の隣接セルのいずれも負荷が高い状態)において、UE100がこれらの隣接セルを交互に対象セルとして選択するピンポン現象が抑制される。
第1実施形態では特に触れていないが、UE100は、現在のサービングセルに在圏してから経過した時間が禁止時間閾値(例えば、1秒)を超えるという条件が満たされた場合に、対象セルの再選択を行ってもよい。このような前提下において、UE100が、上述したトリガー通知に応じて対象セルの再選択を行う場合には、上述した開始条件(A1やA2)に応じて対象セルの再選択を行うケースで用いる時間閾値よりも長い時間閾値を用いることが好ましい。これによって、複数の隣接セルがトリガー通知を送信している状態(例えば、複数の隣接セルのいずれも負荷が高い状態)において、UE100が、これらの隣接セルを交互に対象セルとして選択するピンポン現象が抑制される。同様の観点から、UE100が、上述したトリガー通知に応じて対象セルの再選択を行う場合には、上述した開始条件(A1やA2)に応じて対象セルの再選択を行うケースで用いる所定期間(TreselectionRAT)よりも長い所定期間(TreselectionRAT)を用いることが好ましい。
第1実施形態及び変更例において、優先度(cellReselectionPriority)は、セルの周波数に割り当てられた優先度と考えてもよく、セルに割り当てられた優先度と考えてもよい。例えば、優先度(cellReselectionPriority)は、inter−frequencyの優先度であってもよく、inter−RAT frequency cellの優先度であってもよい。尚、セルに割り当てられた優先度(Cell specific priority)に基づいた処理の内容について、次に説明する。
[Cell Specific Prioritization (CSP)]
移動通信システムでは、所定の処理において、セル毎に割り当てられた優先度(Cell specific priority)(以下、「CSP」と称する)が使用される。CSPは、例えば、アイドル状態のUE100がセルを再選択するときに使用される。CSPは、セル再選択、及び/又はセル再選択に係る無線信号の測定(以下、「セル再選択処理」と称する。)のためのセルの優先度を定義する。CSPは、eNB200(セル)の運用状態を示すパラメータ(セルにおける負荷状態等)や、セルの種類等に基づいて定義されてよい。
[Paging−triggered cell specific prioritization]
CSPを適用する移動通信システムでは、以下の各実施形態に示された処理が実行されてもよい。
[第2実施形態]
図10は、第2実施形態の処理フローを示す図である。図10において、UE100は、アイドル状態でeNB200が管理するセル(サービングセル)にキャンプオンしている(ステップS40)。eNB200(あるいはネットワーク側のエンティティ)は、所定の条件・タイミングで、eNB200において適用すべき複数セル分のCSPを設定する(ステップS41)。複数セル分のCSPには、eNB200が管理するセルのCSP及び/又は隣接セルのCSPを含む。複数セル分のCSPは優先度順にランキングされて管理されてもよい。eNB200は、設定された複数セル分のCSP(複数のCSP)に関する情報(複数セル分のCSPを示す情報)を、SIB(System Information Block)(以下、「システム情報」と称する。)に含めて報知する(ステップS42)。UE100は、前記システム情報を受信する(ステップS42)。
ステップS42の後、UE100は、システム情報に含まれた複数セル分のCSPを自己のメモリ150に記憶(保持)する(ステップS43)。
eNB200は、所定の条件・タイミング(トリガー)で、ページングメッセージを送る(ステップS44)。UE100は、前記ページングメッセージを受信する(ステップS44)。前記ページングメッセージは、Load re−distributionのトリガーと、CSP適用/不適用指示の少なくとも一方を含む。第2実施形態では、両方を含むものとする。
「Load re−distributionのトリガー」とは、eNB200が、UE100に対してセル再選択処理を実行するように指示することである。
「CSP適用/不適用指示」のうち、「CSP適用指示」とは、eNB200が、UE100にCSPを適用するよう指示することである。UE100は、ページングメッセージにおいて「CSP適用指示」が含まれていたことを認識(理解)すると、eNB200から事前にSIB等によって提供されていた周波数の優先度(cellReselectionPriority)を使用せずに、ステップS43でメモリ150に記憶していたCSPに基づいてセル再選択処理を実行する。
尚、UE100は、ページングメッセージにおいて「CSP適用指示」が含まれていたことを認識した場合には、以後に行われるセル再選択処理において、1度だけCSPを適用してセル再選択処理を実行してもよい。
「CSP適用/不適用指示」のうち、「CSP不適用指示」とは、eNB200が、UE100にCSPを適用しないよう指示することである。UE100は、ページングメッセージにおいて「CSP不適用指示」が含まれていたことを認識(理解)すると、eNB200から事前にSIB等によって提供されていた周波数の優先度(cellReselectionPriority)に基づいてセル再選択処理を実行する。
尚、「CSP適用/不適用指示」における「指示」は、「命令」あるいは「要求」であってもよい。
ステップS44の後、UE100は、eNB200から受信したページングメッセージに含まれたLoad re−distributionのトリガーと、CSP適用/不適用指示を認識(理解)する(ステップS45)。UE100は、認識した内容に従って、セル再選択処理を実行する(ステップS46)。
ステップS46において、UE100は、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルからの信号と隣接セルからの信号とを検出し、検出結果に基づいて、セル再選択処理を実行する。
UE100は、或るタイミングにおいてセル再選択処理を行った後であっても、メモリ150に保持(記憶)していた複数セル分のCSPに関する情報を保持する(保持を継続する)。UE100は、保持している複数セル分のCSPに関する情報に基づいて、次のタイミングにおけるセル再選択処理を実行する。
UE100は、セル再選択処理後、再選択したセルを管理するeNB200から、複数セル分のCSPに関する新たな情報を含んだシステム情報を受信できた場合、その新たな情報をメモリ150に記憶(保持)する。UE100は、その新たな情報に基づいて、次のタイミングにおけるセル再選択処理を実行する。つまり、UE100は、セル再選択処理後、再選択したセルを管理するeNB200から、複数セル分のCSPに関する新たな情報を含んだシステム情報を受信するまで、メモリ150に保持(記憶)していた複数セル分のCSPに関する情報に基づいて、次のタイミングにおけるセル再選択処理を実行する。
このため、UE100が、セル再選択処理により、新たなセルにキャンプオンした場合であっても、新たなセルを管理するeNB200が設定していた複数セル分のCSPと、UE100が保持していた複数セル分のCSPとが一致しないことにより想定され得る問題点(UE100におけるセル再選択処理のPing−Pong現象)を回避することができる。
尚、UE100は、再選択したセルを管理するeNB200から、複数セル分のCSPに関する新たな情報を、先に保持(記憶)していた情報(複数セル分のCSPに関する情報)に上書きする。UE100は、複数セル分のCSPに関する新たな情報をメモリ150に記憶(保持)した後、所定期間後に、先に保持(記憶)していた情報(複数セル分のCSPに関する情報)を消去してもよい。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態の処理フローを示す図である。第3実施形態は、第1のeNB(eNB200−1)と第2のeNB(eNB200−2)との間で実行される処理の内容を示す。第3実施形態の説明において、適宜、第2実施形態の説明で使用した定義等を援用する。
図11では、eNB200−1とeNB200−2は、所定のタイミングにおいて、Resource Status Reportingプロシージャを実行する(ステップS50)。eNB200−1とeNB200−2は、該プロシージャによって、お互いの負荷(Load)を認識(理解)する。ここで、「負荷」とは、eNB200−1(eNB200−2)における混雑具合(eNB200とコネクテッド状態であるUE数等)を示すものとする。
次に、eNB200−1が、eNB200−2よりも負荷を示す値が大きい関係であるものとする。eNB200−1は、例えば、(B1)eNB200−1の負荷を示す値(Load[1])が第1の所定値(Th1)よりも大きく、(B2)eNB200−1の負荷を示す値がeNB200−2の負荷を示す値(Load[2])よりも大きく、更には、(B3)eNB200−2の負荷を示す値が第2の所定値(Th2)よりも小さい場合には(ステップS51)、ステップS41(図10参照)において設定していたCSPを再設定(変更/更新)する(ステップS52)。具体的には、eNB200−1は、eNB200−1に関するCSPとeNB200−2に関するCSPとが等しい優先度になるように再設定する。尚、この場合、優先度の高さ(ランク)がどれぐらいの高さであるかは問わない。
尚、eNB200−1は、ステップS52においてCSPを再設定する場合には、eNB200−1のセルに関するCSPを、eNB200−2のセルに関するCSPよりも、低い優先度になるように再設定してもよい。
ちなみに、上記に示したステップS52に示す処理と同じ内容の処理が、eNB200−2において実行されてもよい。
ステップS52の後、第2実施形態におけるステップS42〜ステップS46の処理が実行される。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態の処理フローを示す図である。第4実施形態では、第2実施形態におけるステップS40からステップS43までの処理と同じ処理が実行される。第4実施形態は、第2実施形態に対してステップS43の後の処理の内容が異なる。
図12において、eNB200は、ステップS43の後、所定の条件・タイミングで、ページングメッセージを送る(ステップS44A)。UE100は、前記ページングメッセージを受信する(ステップS44A)。前記ページングメッセージは、Load re−distributionのトリガーを含む。第4実施形態では、ページングメッセージにおいてCSP適用/不適用指示は含まれない。
UE100は、eNB200から受信したページングメッセージに含まれたLoad re−distributionのトリガーを認識(理解)する(ステップS45A)。UE100は、認識した内容に従って、セル再選択処理を実行する(ステップS46A)。ここで、UE100は、ステップS46Aにおいて、メモリ150に記憶していた複数セル分のCSPを適用せず(CSPの使用を停止して)、eNB200から事前にSIB等によって提供されていた周波数の優先度(cellReselectionPriority)に基づいてセル再選択処理を実行する。ステップS46Aにおいて、UE100は、所定タイミングにおいて、現在のサービングセルの品質と隣接セルの品質とを測定し、測定結果に基づいて、セル再選択処理を実行する。
[第5実施形態]
図13は、第5実施形態の処理フローを示す図である。第5実施形態は、eNB200(あるいは、ネットワーク側のエンティティ)が、UE100の位置に応じて、セル再選択処理において適用(使用)される優先度(の種類)を設定する処理を示す。
eNB200(あるいは、ネットワーク側のエンティティ)は、事前に、eNB200が管理するセル(サービングセル)内における所定のエリア(場所/位置)を設定しているものとする。「所定のエリア」とは、UE100が、CSPに基づいたセル再選択処理を実行すべきエリアである。「所定のエリア」は、一か所以上であればよい。「所定のエリア」は、eNB200のセルの運用環境(例えば、セル内に存在するスモールセルの位置等)を考慮して設定され得る。また、「所定のエリア」は、eNB200のセルの運用環境の変化(例えば、セル内におけるスモールセルの増減等)に応じて、変更されてもよい。
UE100がアイドル状態で、eNB200のセルにキャンプオンしているとき(ステップS60)、eNB200は、システム情報を送る(報知する)(ステップS61)。システム情報は、前記「所定のエリア」を示す情報(CSP‐セル再選択エリア情報)と複数セル分のCSPを示す情報とを含む。この場合、所定のエリアを示す情報(CSP‐セル再選択エリア情報)は、緯度・経度情報に基づく。UE100は前記「所定のエリア」を示す情報を含んだシステム情報を受信する(ステップS61)。
UE100は、受信したシステム情報に含まれていた「所定のエリア」を示す情報と複数セル分のCSPとをメモリ150に記憶(保持)する(ステップS62)。これにより、UE100は、「所定のエリア」を示す情報によって、UE100がCSPに基づいてセル再選択処理を実行すべきエリアを認識(理解)できる。
ステップS62の後、UE100は、所定の機会に取得したUE100の位置情報に基づいて、UE100の位置が、メモリ150に記憶していた「所定のエリア」に位置するか否かを判断する(ステップS63)。尚、UE100は、GPS(Global Positioning System)機能を備えているならば、GSP機能によってUE100の位置を取得する。UE100は、GPS機能を備えていない場合であっても、WLAN(Wireless Local Area Network)からの信号や、Bluetooth(登録商標)システムからの信号等によって、UE100の位置情報を取得してもよい。
ステップS63において、UE100は、UE100の位置が「所定のエリア」に位置したことを検出(検知)したならば(ステップS63の「YES」)、セル再選択処理において使用すべき優先度として、事前にeNB200から提供され、メモリ150に記憶していた複数セル分のCSPに関する情報(複数セル分のCSP)を設定(選択)する(ステップS64A)。尚、ステップS64Aにおいて、UE100は、セル再選択処理において使用すべき優先度として、eNB200から事前にSIB等によって提供されていた周波数の優先度(cellReselectionPriority)を設定(使用)しない。
ステップS63において、UE100は、UE100の位置が「所定のエリア」に位置したことを検知しないならば(ステップS63の「NO」)、セル再選択処理において使用すべき優先度として、eNB200から事前にSIB等によって提供されていた周波数の優先度(cellReselectionPriority)を設定(選択)する(ステップ64B)。尚、ステップ64Bにおいて、UE100は、セル再選択処理において使用すべき優先度として、仮に、メモリ150に複数セル分のCSPに関する情報(複数セル分のCSP)を記憶(保持)していたとしても、複数セル分のCSPを設定(使用)しない。
ステップS64AあるいはステップS64Bの後、UE100は、ステップS64Aあるいはステップ64Bで設定された優先度を使用して、所定のタイミングでセル再選択処理を実行する(ステップS65)。尚、第5実施形態において、ステップS64AあるいはステップS64Bの後、ステップS65までの間に、例えば、第2実施形態で示したステップS44及びステップS45が実行される。
[第6実施形態]
図14は、第6実施形態の処理フローを示す図である。第6実施形態は、マクロセルを管理するeNB200(eNB200‐M)が、該マクロセル内に配置されたスモールセルを管理するeNB200(eNB200‐S)からの所定の通知に基づいて、該マクロセルにキャンプオンしているUE100のためにCSPを設定する処理を含む。
図14において、UE100は、アイドル状態において、マクロセルを管理するeNB200‐Mにキャンプオンしている(ステップS70)。その後、eNB200‐MとUE100とにおいて、図10に示したステップS41からステップS43が実行されているものとする。
次に、UE100は、アイドル状態において、eNB200−Mのために、所定の機会に、例えば、Tracking Area Update(TAU)と、UE100の識別情報であるUE−IDとを含んだ特定信号を送る(ステップS71)。尚、特定信号は、UE100からの信号であることが特定できるその他の信号であってもよい。「所定の機会」は「定期的」あってもよい。また、「所定の機会」は、「eNB200−Mからの要求があったとき」であってもよい。
ステップS71の後、スモールセルを管理するeNB200‐Sは、UE100からの前記特定信号を検出する(ステップS72)。ステップS72は、eNB200−MのマクロセルにキャンプオンしているUE100が、スモールセルの近くに移動(位置)したときに実行される。
eNB200‐Sは、UE100からの前記特定信号を検出した場合には(ステップS72)、eNB200‐Mに対して、所定のタイミングで、UE100を検出したことを示すUE検出情報を送る(ステップS73)。UE検出情報は、eNB200‐SとeNB200‐Mとの間に設定されたX2インターフェイスを介して運ばれる。尚、UE検出情報は、eNB200‐SからS1インターフェイスを介してMME300に運ばれ、MME300からS1インターフェイスを介してeNB200‐Mに運ばれてもよい。UE検出情報は、前記特定信号によって運ばれたUE−IDを含んでもよい。
eNB200‐Mは、eNB200‐Sからの前記UE検出信号を受信すると(ステップS73)、eNB200‐Mにおいて適用すべき複数セル分のCSPを再設定する(ステップS74)。CSPの設定は、eNB200‐Mの上位に設けられたネットワーク側のエンティティで実行されてもよい。複数セル分のCSPには、eNB200‐Mが管理するマクロセルのCSPと隣接セルのCSPとを含む。隣接セルは、eNB200‐Sが管理するスモールセルを含む。複数セル分のCSPは優先度順にランキングされて管理されてもよい。この場合、eNB200‐M(あるいはネットワーク側のエンティティ)は、例えば、eNB200‐Sが管理するスモールセルの優先度を、その他の隣接セルの優先度よりも相対的に低くなるようにランキングする。
eNB200‐Mは、再設定された複数セル分のCSP(複数のCSP)に関する情報(複数セル分のCSPを示す情報)を、システム情報に含めて報知する(ステップS75)。UE100は、前記システム情報を受信する(ステップS75)。
ステップS75の後、UE100は、システム情報に含まれた複数セル分のCSPを自己のメモリ150に記憶(保持)する(ステップS76)。
ステップS76の後、eNB200は、所定の条件・タイミング(トリガー)で、ページングメッセージを送る(ステップS77)。UE100は、前記ページングメッセージを受信する(ステップS77)。前記ページングメッセージは、Load re−distributionのトリガーと、CSP適用/不適用指示の少なくとも一方を含む。第6実施形態では、両方を含むものとする。
ステップS77の後、UE100は、eNB200から受信したページングメッセージに含まれたLoad re−distributionのトリガーと、CSP適用/不適用指示を認識(理解)する(ステップS78)。UE100は、認識した内容に従って、セル再選択処理を実行する(ステップS79)。
第6実施形態において、少なくともステップS71〜ステップS73が実行されない場合には、UE100は、eNB200から事前にシステム情報等によって提供されていた周波数の優先度(cellReselectionPriority)に基づいてセル再選択処理を実行してもよい。
尚、第6実施形態では、マクロセルを管理するeNB200‐Mとスモールセルを管理するeNB200‐Sとが構成された例について説明したが、セルの大小関係(種類)は問わない。
第6実施形態では、第5実施形態に対して、UE100の位置情報が使用されない。第6実施形態では、ネットワーク側の装置(eNB200‐MとeNB200‐Sとを含む)における処理によって、eNB200‐M(あるいはネットワーク側のエンティティ)が、UE100のための複数セル分のCSPが設定することができる。
[第7実施形態]
図15は、第7実施形態の処理フローを示す図である。
図15において、eNB200は、第2実施形態と同様、UE100は、アイドル状態でeNB200が管理するセル(サービングセル)にキャンプオンしている(ステップS40)。
eNB200(あるいはネットワーク側のエンティティ)は、所定の条件・タイミングで、eNB200において適用すべき複数セル分のCSPを設定する(ステップS41B)。ステップS41Aにおいて設定されるCSPは、所定の識別子を含む。「所定の識別子」は、当該識別子を含むCSPが、ページングによるセル再選択処理においてのみ適用されるCSPであるか否かを示す。
ステップS41Bの後、eNB200は、前記「所定の識別子」を含んだ複数セル分のCSPを構成したシステム情報を報知する(ステップS42B)。UE100は、前記システム情報を受信する(ステップS42B)。
ステップS42の後、UE100は、システム情報に含まれた複数セル分のCSP(CSPは、「所定の識別子」を含む)をメモリ150に記憶(保持)する(ステップS43B)。
ステップS43Bの後、eNB200は、所定の条件・タイミングで、ページングメッセージを送る(ステップS44B)。UE100は、前記ページングメッセージを受信する(ステップS44B)。前記ページングメッセージは、Load re−distributionのトリガーを含む。第7実施形態では、ページングメッセージにおいてCSP適用/不適用指示は含まれない。
UE100は、eNB200から受信したページングメッセージに含まれたLoad re−distributionのトリガーを認識(理解)する(ステップS45B)。UE100は、認識した内容に従って、セル再選択処理を実行する(ステップS46B)。ステップS46Bにおいて、UE100は、メモリ150に記憶していた複数セル分のCSPに含まれた「所定の識別子」が、ページングによるセル再選択処理においてのみ適用されるCSGであることを示す場合には、当該「所定の識別子」を含むCSPを使用してセル再選択処理を実行する。UE100は、eNB200から事前にシステム情報等によって提供されていた周波数の優先度(cellReselectionPriority)を使用しない。
[第8実施形態]
図16は、第8実施形態の処理フローを示す図である。第8実施形態の説明にあたり、例えば、第2実施形態等で説明された内容を適宜援用する。図16において、UE100は、アイドル状態でeNB200が管理するセル(サービングセル)にキャンプオンしている(ステップS80)。eNB200(ネットワーク側のエンティティ)は、所定の条件・タイミングで、eNB200において適用すべき複数セル分のCSPを設定する(ステップS81)。
ステップS81において、eNB200(ネットワーク側のエンティティ)は、第1のCSP(CSP1)と第2のCSP(CSP2)とを設定する。第1のCSPは、UE100が、eNB200からのページングメッセージの受信を契機とせずにセル再選択処理を実行するときに使用する優先度である。第1のCSPは、複数セル分のCSPを含む。複数セル分のCSPには、eNB200が管理するセルのCSPと隣接セルのCSPとを含む。複数セル分のCSPは優先度順にランキングされて管理されてもよい。
第1のCSPは、周波数の優先度(cellReselectionPriority)と同様に適用される。UE100は、eNB200からのページングメッセージを受信しない場合、所定の条件・タイミングにおいて、第1のCSPに基づくセル再選択処理を実行する。この場合、UE100は、例えば、第1のCSPを連続的に適用する。尚、UE100は、eNB200からのページングメッセージを受信しない場合、所定の条件・タイミングにおいて、第1のCSPではなく、別の基準(条件)により、周波数の優先度(cellReselectionPriority)に基づくセル再選択処理を実行してもよい。
第2のCSPは、UE100が、eNB200からのページングメッセージを受信した場合においてセル再選択処理を実行するときに使用する優先度である。第2のCSPは、複数セル分のCSPを含む。複数セル分のCSPには、eNB200が管理するセルのCSP及び/又は隣接セルのCSPを含む。複数セル分のCSPは優先度順にランキングされて管理されてもよい。
第1のCSPと第2のCSPは、複数セル分の優先度の内容(例えばランキングの内容)が異なる。例えば、第2のCSPは、第1のCSPに対して、ページングメッセージを送信するeNB200のセル(サービングセル)の優先度が低くなるように設定される。また、第2のCSPは、第1のCSPに対して、ページングメッセージを送信するeNB200のセル(サービングセル)の優先度が高くなるように設定されてもよい。また、第1のCSPと第2のCSPは、当該複数セル間の優先度が異なるように設定されてもよい。
eNB200は、設定された複数セル分のCSP(複数のCSP)に関する情報(複数セル分のCSPを示す情報)を、システム情報に含めて報知する(ステップS82)。ステップS82において、eNB200は、前記第1のCSPおよび第2のCSPの少なくとも何れか一方をシステム情報に含めて報知する。図16では、システム情報は、第1のCSPおよび第2のCSPの両方を含むものとする。UE100は、前記システム情報を受信する(ステップS82)。尚、第1のCSPと第2のCSPは、それぞれ異なる識別子(例えば、「連続適用用途を示す識別子」か「一時的適用用途を示す識別子」等)と対応付けられていてもよい。
ステップS82の後、UE100は、SIBに含まれた複数セル分のCSP(第1のCSPと第2のCSP)を自己のメモリ150に記憶(保持)する(ステップS83)。
eNB200は、所定の条件・タイミング(トリガー)で、ページングメッセージを送る(ステップS84)。UE100は、前記ページングメッセージを受信する(ステップS84)。前記ページングメッセージは、Load re−distributionのトリガーと、CSP適用/不適用指示の少なくとも一方を含む。図16では、ページングメッセージが、「Load re−distributionのトリガー」を含み、「CSP適用/不適用指示」を含まない場合を示す。
ステップS84の後、UE100は、eNB200から受信したページングメッセージに含まれたLoad re−distributionのトリガーを認識(理解)する(ステップS85)。UE100は、認識した内容に従って、第2のCSPを使用してセル再選択処理を実行する(ステップS86)。
尚、第8実施形態において、eNB200(ネットワーク側のエンティティ)は、第1のCSPと第2のCSPの両方を設定して、設定した第1および第2のCSPをシステム情報に含めて報知したが、所定のタイミング毎に、何れか一方のCSPのみを設定してシステム情報に含めて報知してもよい。この場合、例えば、次に示す「ステップA」と「ステップB」の処理が実行される。[ステップA−1]:第1のタイミングにおいて、eNB200は、「第1のCSP」を構成し、「第2のCSP」と「Load re−distributionのトリガー」を構成しない第1のシステム情報を報知する。[ステップA−2]:UE100が、この第1のシステム情報を受信してメモリ150に記憶する。[ステップB−1]:前記第1のタイミングよりも後の伊タイミングである第2のタイミングにおいて、eNB200は、「第2のCSP」と「Load re−distributionのトリガー」を構成し、「第1のCSP」を構成しない第2のシステム情報を報知する。[ステップB−2]:UE100が第2のシステム情報を受信する。UE100は、「ステップA−2」においてメモリ150に記憶していた「第1のCSP」の情報要素に、「第2のCSP」の情報要素を一次的に上書きするようにメモリ150に記憶してもよい。「ステップA」の後、「ステップB」が実行されない場合、UE100は、「第1のCSP」を使用して(「第1のCSP」の使用を継続して)セル再選択処理を実行してもよい。
[第9実施形態]
図17は、第9実施形態の処理フローを示す図である。第9実施形態は、第8実施形態に対して、主にステップS84及びステップS85の内容が異なる。第9実施形態は、第8実施形態に対して、ステップS80〜S83、及びステップS86の内容は概ね同じである。
まず、ステップS82においてeNB200から報知されるシステム情報に含まれる第1のCSPと第2のCSPは、事前に、CSPの種類を識別するためのインデックス情報(CSPインデックス情報)と対応づけられている。CSPインデックス情報の使用方法については後述する。
ステップS83の後、eNB200は、所定の条件・タイミング(トリガー)で、ページングメッセージを送る(ステップS84A)。UE100は、前記ページングメッセージを受信する(ステップS84A)。前記ページングメッセージは、Load re−distributionのトリガーと、CSP適用/不適用指示の少なくとも一方を含む。図17では、ページングメッセージが、「Load re−distributionのトリガー」を含み、「CSP適用/不適用指示」を含まない場合を示す。
また、前記ページングメッセージには、前記CSPインデックス情報が含まれる。CSPインデックス情報は、UE100がセル再選択処理において使用すべきCSPが第1のCSPであるのか第2のCSPであるのかを示す。CSPインデックス情報は、1ビット情報で示される簡易的な情報ある。CSPインデックス情報が「0」で或る場合には、「第1のCSP」であることを意味し、CSPインデックス情報が「1」で或る場合には、「第2のCSP」であることを意味する。尚、CSPインデックス情報が「0」で或る場合には、「第2のCSP」であることを意味し、CSPインデックス情報が「1」で或る場合には、「第1のCSP」であることを意味してもよい。尚、CSPインデックス情報は、2ビット以上の情報であってもよい。この場合、2ビット以上の情報で構成されるCSPインデックス情報によって、第3のCSP(又はそれ以上のCSP)について通知されてもよい。
ステップ84Aにおいて、UE100は、eNB200からページングメッセージを受信する。
ステップ84Aの後、UE100は、eNB200から受信したページングメッセージに含まれた「Load re−distributionのトリガー」と、「CSPインデックス情報」とを認識(理解)する(ステップS85A)。尚、UE100は、事前に、「CSPインデックス情報」がどのCSPを示すのか認識しているものとする。これにより、UE100は、「Load re−distributionのトリガー」によって、セル再選択処理を実行しなければならないことを認識し、且つ、「CSPインデックス情報」によって、セル再選択処理において使用するCSPとして、「第1のCSP」か「第2のCSP」のどちらを使用すべきかを認識できる。
ステップS85Aの後、UE100は、「CSPインデックス情報」によって認識できたCSP(第1のCSPか第2のCSP)を使用してセル再選択処理を実行する(ステップS86)。
尚、本実施形態では、負荷再分散処理(Load re−distribution)のトリガーを、ページングメッセージとしたが、これには限られない。例えば、上記「変更例2」においてグループが通知された事を、負荷再分散処理のトリガーとみなしてもよい。または、上記「変更例3」において、閾値が通知された事を、負荷再分散処理のトリガーとみなしてもよい。または、上記「変更例4」における「参照トリガー」を負荷再分散処理のトリガーとしてもよい。または、上記「変更例5」における「再選択要求信号」を負荷再分散処理のトリガーとしてもよい。または、上記「変更例7」における「再選択要求信号」を含むページング信号を負荷再分散処理のトリガーとしてもよい。これらの適用において、本実施形態における「Load re−distributionのトリガー」及び「CSP適用/不適用指示」は、システム情報(SIB)に含まれ得る事に留意すべきである。
上記に示した各実施形態では特に触れていないが、UE100及びeNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、UE100及びeNB200が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。移動通信システムは、LTEシステム以外のシステムであってもよい。
[付記]
1. はじめに
第91回RAN2において、RAN2は、ベースラインとして、セル固有優先度(CSP)を採用することに合意した。ベースラインとしてセル固有優先度を採用する。
本付記では、CSPの概念に基づく可能なメカニズムを考察する。
2. 考察
2.1. セル固有優先度(CSP)
CSPの概念は、既存の周波数依存優先度に加えて、特定のセルのためのセル再選択優先度を持つために提案された。第90回RAN2において合意されたように、要件4)は、既存のセル再選択スキームを使用して満たされ得ないので、CSPは、この要件4)を充足する潜在能力がある。
合意 1.以下の要件は、既存のセル再選択スキームによって満たされない:
1)ネットワーク制御下では様々なキャリア上で現在キャンプ状態であるユーザの一部をこれらの様々なキャリアの間で再分配することが可能であるべきである。
4)キャリアレベル(たとえば、同一チャネルHet−Net配備内のマクロセル及び/又は別のキャリア上のいくつかの小規模セルが過負荷状態であるかもしれないシナリオ)だけではなく、個々のセルの間で負荷分布を制御することが可能であるべきである。
見解1: CSPは要件4)を充足する潜在能力がある。
しかしながら、CSPが要件1)、すなわち、「ネットワーク制御下では様々なキャリア上で現在キャンプ状態であるユーザの一部をこれらの様々なキャリアの間で再分配することが可能であるべきである」も充足することができるかどうかがさらに考慮されるべきである。様々な解決策が1回限りの(one−shot)メカニズムに基づく要件1)を充足するように具体的に設計された。要件1を充足する解決策の必要性を考慮すると、CSPは、両方の要件、すなわち、1)及び4)を充足するために単独では使用され得ないと思われる。
見解2: CSPは単独では要件1)を充足し得ない。
両方の要件1)及び4)を満たす完成した別個のメカニズムを使用する代わりに、ネットワークが両方の要件を満たすため十分な柔軟性を持つことができるようにするために、CSPに加えて別のメカニズムが使用され得るか否かが考慮されるべきである。詳しくは、CSPは、両方の要件を充足するために連続的なランダム化もしくは1回限りのメカニズムのいずれかと組み合わせて使用されることがある。従って、RAN2は、第90回RAN2において合意したとおり、両方の要件を同時に充足するために単一の解決策を目指すべきであり、すなわち、「解決策は、UE群の一部を一方のセルから別のセルへ移すことができるべきである」。
提案1: RAN2は、UE群の一部を一方のセルから別のセルへ移すことができるべきであり、かつ、両方の要件1)及び4)を満たすことができる単一の解決策を目指すべきである。
2.2 ページングトリガー型CSP(Paging−triggered CSP)
提案1が実行可能な解決策であると見なされると仮定すると、RAN2は、どんな解決策の組み合わせがさらに話し合われるべきであるかを考慮すべきである。CSPと組み合わせて連続的なランダム化、たとえば、ランダム化された閾値オフセットを使用する場合、この組み合わせは、両方の要件を充足する所望の結果を達成することがある。しかしながら、このような組み合わせアプローチは、この組み合わせが2つの異なった解決策の上に、すなわち、おそらく2つの別個のUE挙動を用いて築かれているので、実際の動作に不必要な複雑さを引き起こす可能性がある。
別のアプローチは、ページングメッセージの強化を使用する1回限りの再分配メカニズムを考慮することである。ページングメッセージは、個々のページングフレーム/オケージョンに基づいて、UE群のうち決定論的部分(deterministic fraction)を指し示すことがあり得るとともに、UE群内のランダム値の発生に基づく解決策と同様の性能改善を提供する可能性がある。従って、CSPは、連続的に適用されると仮定される可能性が高いが、ページングメッセージがUE群のどの部分がCSPを適用すべきであるかを示すために使用されることがあり得るか否かは、考慮に値する。このアプローチにより、優先的なセルに対する集団再選択(mass−reselection)は、回避される可能性があり、さらに、所定の時点でUE群のうち異なった部分に異なった優先度構成を適用することが可能であろう。このアプローチは、場合によっては、周波数間の測定に関するUEの負担も低減することになる。必要に応じて、サービングセルがあらゆるページングフレーム/オケージョンにおいて指標(indication)を与える場合、サービングセルは、全てのUEにCSPが適用されるように命令することもあり得る。
提案2: ページングメッセージは、負荷再分配のトリガーと、セル固有優先度が適用されるべきか否かと、を示すべきである。
提案2を受け入れることができる場合、UEが、ページングを通じた指示(indication)を受信し次第、どのように挙動するかが考慮されるべきである。提起された複雑な配備及び論点を考慮して、解決策は、様々な負荷再分配戦略のための拡張性があるべきである。通常の負荷条件に対して考えられる事例のうち1つは、UE群のうち比較的低い負荷を受ける一部のUEを特定のセルへ移すことである。eNBは、たとえば、X2を介するリソース状態更新(resource status update)を用いて、隣接セル群/eNB群の負荷条件を取得することができるので、eNBは、UE群がどちらのセルに移るべきであるかを決定することがある。本事例では、eNBは、より高い優先度を隣接セル(群)に設定することがある。別の可能性は、過負荷状態のセルがUE群の一部をより負荷の低いセル/周波数に移すために負荷再分配を開始することである。目標は、負荷再分配後にネットワーク内部の平衡負荷を達成することであるので、ページングメッセージによってトリガーされたセル固有優先順位付けは、対応するセル再選択プロシージャ毎に1回だけ適用されるであろう。トリガーが繰り返し送信される場合、UEは、セル再選択プロシージャ毎にセル固有優先度を繰り返し適用すべきことに留意すべきである。
提案3: UEがCSP指示(CSP indication)を用いる強化されたページングメッセージを受信するとき、UEは、対応するセル固有優先順位付けパラメータを使用して1回限りのセル再選択プロシージャを適用する。
セル固有パラメータがどのように供給されるかがさらに考慮されるべきである。提案2及び提案3が合意可能である場合、1つの可能性は、ページングメッセージの内部でパラメータを供給することであるが、CSPの当初の概念は、SIBを仮定する。HetNet配備を考慮すると、多数の小規模セルがマクロセルカバレッジの中に存在すると仮定されることがあり得るとともに、マクロセルは、各小規模セルに対応する多数のセル固有パラメータを供給すべきであることがある。加えて、解決策は、1回限りのメカニズムだけでなく、連続的なランダム化にも適用できるように拡張性があるべきである。その結果、ページングメッセージのサイズを最小化するために、セル固有パラメータがSIBの中に設けられるべきである。
提案4: セル固有優先度付けのためのパラメータがSIBの中に設けられるべきである。
加えて、当初のCSPがいくつかの配備において依然として有用であるか否かと、当初のCSPが強化されたCSPとどのようにして共存すべきであるかと、が考慮されることがある。2つの選択肢が考慮されることがある。
・選択肢1:SIBは、1組のセル固有優先順位付けパラメータと、UEがページを受信したときに限りパラメータが適用できるべきであるか、又は、パラメータがページングを使わずに連続的に適用できるべきであるかについての付加的な指示と、を提供する。
・選択肢2:SIBは、当初のCSP用及び強化されたCSP用の2組の独立したセル固有優先順位付けパラメータを提供する。強化されたCSP用のパラメータの組は、UEがページを受信したときに限り適用できる。強化されたCSPがページングフレーム/オケージョンとの関連付けのため使用されたインデックスによって分類されたパラメータの複数の組を有するかどうかは、将来の研究課題である。
提案5: RAN2は、上記選択肢に基づくパラメータ供給の詳細を考慮すべきである。
[相互参照]
米国仮出願第62/232998号(2015年9月25日出願)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、通信分野において有用である。

Claims (7)

  1. コントローラを備えるユーザ端末であって、
    前記ユーザ端末がRRCアイドル状態である場合において、前記コントローラは、
    負荷再分配のためのセル再選択処理に適用されるセル固有優先度を基地局から受信する処理と、
    ページングメッセージを用いてトリガーされる前記セル再選択処理に対してのみ前記セル固有優先度が適用されることを示す識別子を前記基地局から受信する処理と、
    前記セル再選択処理をトリガーする指示を含む前記ページングメッセージを前記基地局から受信する処理と、
    前記ページングメッセージの受信に応じて、前記セル固有優先度を用いて前記セル再選択処理を実行する処理と、
    を実行するユーザ端末。
  2. 前記コントローラは、
    他のセル固有優先度を基地局から受信する処理と、
    前記ページングメッセージの受信を除く所定の条件が満たされたことに応じて、前記他のセル固有優先度を用いて前記セル再選択処理を実行する処理と、
    を実行する請求項1に記載のユーザ端末。
  3. セルの前記セル固有優先度は、前記セルの負荷状態及び前記セルの種類の少なくとも一方に基づいて設定される請求項1に記載のユーザ端末。
  4. 前記コントローラは、前記セル再選択処理を実行した後、新たな前記セル固有優先度を受信するまで前記セル固有優先度を保持する請求項1に記載のユーザ端末。
  5. コントローラを備える基地局であって、
    前記コントローラは、
    負荷再分配のためのセル再選択処理に適用されるセル固有優先度を報知する処理と、
    ページングメッセージを用いてトリガーされる前記セル再選択処理に対してのみ前記セル固有優先度が適用されることを示す識別子を報知する処理と、
    前記セル再選択処理をトリガーする指示を含む前記ページングメッセージを報知する処理と、
    を実行する基地局。
  6. セルの前記セル固有優先度は、前記セルの負荷状態及び前記セルの種類の少なくとも一方に基づいて設定される請求項5に記載の基地局。
  7. 前記コントローラは、
    前記基地局に隣接する隣接基地局の負荷を示す第1の負荷情報を前記隣接基地局から取得する処理と、
    前記基地局の負荷を示す第2の負荷情報を取得する処理と、
    前記第1の負荷情報及び前記第2の負荷情報に基づいて、前記セル固有優先度を設定する処理と、
    を実行する請求項5に記載の基地局。
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