JP6762909B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

サイドエアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6762909B2
JP6762909B2 JP2017110530A JP2017110530A JP6762909B2 JP 6762909 B2 JP6762909 B2 JP 6762909B2 JP 2017110530 A JP2017110530 A JP 2017110530A JP 2017110530 A JP2017110530 A JP 2017110530A JP 6762909 B2 JP6762909 B2 JP 6762909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
occupant
external tether
vehicle
airbag device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017110530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018203043A (ja
Inventor
優斗 小林
優斗 小林
光男 野上
光男 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Autoliv Development AB
Original Assignee
Autoliv Development AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autoliv Development AB filed Critical Autoliv Development AB
Priority to JP2017110530A priority Critical patent/JP6762909B2/ja
Publication of JP2018203043A publication Critical patent/JP2018203043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6762909B2 publication Critical patent/JP6762909B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、車両のシート側部でエアバッグを展開させて当該シートに着座している乗員を保護するサイドエアバッグ装置に関する。
車両の事故発生時に乗員を保護するために1つまたは複数のエアバッグを車両に設けることは周知である。エアバッグには、例えば、自動車のステアリングホイールの中心付近から膨張して運転者を保護する、いわゆる運転者用エアバッグや、自動車の窓の内側で下方向に展開して車両横方向の衝撃や横転、転覆事故時に乗員を保護するカーテンエアバッグや、車両横方向の衝撃時に乗員を保護すべく乗員の側部(シートの側部)で展開するサイドエアバッグなどの様々な形態がある。本発明は、車両用シートに備えられるサイドエアバッグ装置に関するものである。
サイドエアバッグ装置においては、展開したエアバッグによって乗員に大きな衝撃が加わらないように、エアバッグにベントホールを設けてガスを排気する構成が採用される。しかしながら、状況によってはガスの排気をしないで、エアバッグの内圧を高い状態に維持する方が好ましい場合がある。そこで、ベントホールの開閉が可能なアクティブベント機構を採用することが考えられるが、構造が複雑になると共に、確実な動作を保証することが困難であった。
本発明は上記のような状況に鑑みてなされたものであり、簡素な構成でありながらエアバッグの内圧を確実に制御可能なサイドエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、車両用シートに収容されるサイドエアバッグ装置において、前記車両用シートの側部から膨張展開して乗員を拘束する構成であり、車両の前後方向に延びる一方側面と当該一方側面と車幅方向において対向する他方側面とを含む袋状に構成され、前記一方側面に前記ガスを排気可能なベントホールを備えたエアバッグと;前記エアバッグを膨張させるガスを供給するインフレータと;前記エアバッグの外面に配置され、当該エアバッグの展開時に前記ベントホールの少なくとも一部を覆う外部テザーとを備える。そして、前記外部テザーは、前記エアバッグの前記一方側面の一部に結合された第1の端部を有し、当該第1の端部から前記ベントホール上を通過して前記エアバッグの前記他方側面まで延びる構造とする。
ここで、「エアバッグの反対側まで延びる」とは、展開したエアバッグの1つの面から対向する反対側の面まで当該エアバッグの外面に沿って延びるという意味であり、一側面から他側面に達する場合や、前面から後面に達する場合等を含む。外部テザーは最低限ベントホールが隠れるようにすることが好ましいが、一方で、ベントホールの少なくとも一部を覆うように設けても、その割合に応じて性能を発揮することが可能である。外部テザーでベントホールを確実に塞ぐためには、当該外部テザーは展開したエアバッグの周方向全長の50%以上を占めることが好ましい。また、外部テザーによってエアバッグの展開形状を規制するためにも、50%以上の範囲を占めることが好ましい。
例えば、エアバッグを車両幅方向に重ねられた2枚のパネルで構成し、1つのパネルを乗員側の第1のパネルとし、乗員と反対側を第2のパネルとしたときに、第2のパネルにベントホールを形成し、そのベントホールの下部からエアバッグの上端付近を通過して第1のパネルまで達する構造とすることができる。この時、展開したエアバッグを車両の幅方向に平行な垂直な面で切断した時に、エアバッグの外周全体の長さに対して外部テザーの長さを50%以上にすることが好ましい。
上記のような本発明においては、展開したエアバッグに対してベントホール周辺を覆うように外部テザーを設けているため、エアバッグの展開時には外部テザーがエアバッグに密着してベントホールを塞ぐことができるとともに、排気が必要な状況の場合には外部テザーの一端をリリースすることで容易且つ確実にガスの排気を行うことが可能となる。
前記外部テザーは、前記他方側面の側において、当該サイドエアバッグ装置の一部又は、前記車両用シートの一部に連結される第2の端部を備えることができる。
この時、前記外部テザーは、前記第1の端部から前記エアバッグの頂上部付近を通って前記第2の端部に延びる構造とすることができる。このような構造とすることにより、展開したエアバッグの車両幅方向の展開形状を規制することが可能となる。
前記第2の端部の近傍で、前記外部テザーの連結を解除するカッター等の解除手段を更に備えることが好ましい。このような構成によれば、エアバッグ内部のガスを排気する際に、外部テザーの第2の端部をリリースするだけで、外部テザーがエアバッグの外面から離れて、ベントホールから十分な排気が行われることになる。
前記外部テザーは、前記第1の端部から第2の端部に向かって幅が狭くなるように成形することができる。この場合、前記外部テザーは、前記第1の端部から前記第2の端部までの間の途中部分から当該第2の端部までを、帯状のストラップで形成することができ、例えば、2本のストラップを前記外部テザーの幅方向両端部に連結することができる。
このような構造を採用することにより、ベントホールを覆う機能を有する外部テザーを必要最小限の大きさとすることが可能となる。また、第2の端部側に帯状のストラップを使用することにより、切断が容易となる。
前記外部テザーの車両前後方向の最大幅が、当該外部テザーで覆われている部分における前記エアバッグの車両前後方向の幅よりも大きくし、あるいは、小さくすることができる。
外部テザーの幅をエアバッグの幅よりも大きくした場合には、エアバッグの展開形状の規制効果が大きくなる。他方、外部テザーの幅をエアバッグの幅よりも小さくした場合には、外部テザーの第2の端部をリリースしたときに、当該外部テザーがエアバッグの外面から離脱しやすくなるというメリットがある。
前記エアバッグの内部には、当該エアバッグの展開形状を規制するインナーテザーを設けることができる。
インナーテザーを設けることにより、外部テザーと相まってエアバッグの展開形状を更に確実に規制することが可能となる。
本発明に係るエアバッグ装置は、前記車両用シートの車両中心側(ファーサイド)に設けることができる。一般に、ファーサイドの逆はニアサイドであり、ドアに直面する側を意味する。ニアサイドに設けられたサイドエアバッグ装置の場合には、展開したエアバッグは短時間でドアに接触するため、展開形状の規制やエアバッグの内圧の調整も比較的単純なものとなる。一方、ファーサイドに設けられたサイドエアバッグ装置の場合には、隣席のシートに他の乗員が乗車しているか否かによって状況が大きく変わるため、本発明のような構造が有効になる。
このような状況を想定すると、前記車両用シートに隣接するシートに他の乗員が乗車しているか否かを検出する乗員センサと;車両の衝突を検出する衝突センサと;前記衝突センサの検出結果に基づいて前記インフレータを作動させると共に、前記乗員センサの検出結果に基づき、前記隣接するシートに乗員が乗車している時、前記解除手段は作動させて、前記エアバッグの展開時に前記ベントホールを開放させるように制御する制御装置とを更に備えることが好ましい。なお、乗員センサとしては、シート内部にセットされた荷重センサや、乗員の存在そのものを検出するカメラ等を採用することができる。
ベントホールの開放により、隣席の乗員及び当該乗員(例えば、ドライバー)の双方へのダメージを軽減することが可能となる。
また、前記制御装置は、前記乗員センサの検出結果に基づき、前記隣接するシートに他の乗員が乗車していない時には、前記解除手段を作動させず、前記エアバッグの展開時に前記ベントホールを閉じた状態となるような制御を行うことが好ましい。
ベントホールが閉じていれば、エアバッグの内圧が急激に低下することなく、エアバッグの展開形状を一定時間フル展開の状態に維持することができる。例えば、当該乗員側からの側面衝突が発生したような場合、乗員がサイドエアバッグ側に向かって移動するが、内圧が比較的高くパーンと張った状態のエアバッグによって乗員を確実に拘束することが可能となる。この時、ベントホールが開放してガスが排気されてしまうと、展開初期の早い段階でエアバッグの内圧が低下し、柔らかい状態のエアバッグに乗員が突っ込む格好となり、当該乗員を十分に拘束することが困難となる。
図1は、本発明に係るサイドエアバッグ装置を適用した車両内部の様子を示す上面図であり、左側の座席のファーサイドエアバッグが展開した状態を示す。 図2は、本発明に係るサイドエアバッグ装置が展開した様子を示す右側面図である。 図3は、本発明の実施例に係るサイドエアバッグ装置の構造を示す断面図であり、エアバッグが展開した状態を正面から見た様子を示す。 図4は、本発明の実施例に係るサイドエアバッグ装置の構造を示す右側面図(A)、左側面図(B)であり、エアバッグが展開した状態を示す。 図5は、本発明の実施例に係るサイドエアバッグ装置の制御系を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施例に係るサイドエアバッグ装置の動作を示す断面図であり、エアバッグが展開した状態を正面から見た様子であり、(A)が隣席に乗員が存在する場合、(B)が隣席に乗員が存在しない場合を示す。 図7は、本発明の実施例に係るサイドエアバッグ装置の動作の一態様を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施例に係るサイドエアバッグ装置の動作の他の態様を示すフローチャートである。 図9は、本発明の他の実施例に係るサイドエアバッグ装置の構造を示す左側面図であり、エアバッグが展開した状態を示す。
本発明の実施形態に係るサイドエアバッグ装置について、添付図面に基づいて説明する。なお、各図に表示する「前」とは車両の前方(進行方向)、「後」とは車両の後方(進行方向と反対側)、「内」とは車幅方向の内側(乗員側)、「外」とは車幅方向外側(ドアパネル側)をそれぞれ示す。「左」、「右」とは、車両進行方向に向かって左、右の方向を示すものとする。また、同一又は対応する構成要素については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
(本発明の実施形態)
以下は、本発明に係るサイドエアバッグ装置を、シートの車両中心側に展開するタイプの所謂ファーサイドエアバッグに適用した例について説明する。なお、ファーサイドエアバッグは、「センターエアバッグ」と称されることもある。
ファーサイドエアバッグ装置の場合には、隣席のシートに他の乗員が乗車しているか否かによって状況が大きく変わるため、本発明のような構造が有効になる。
なお、本発明に係るサイドエアバッグ装置は、ニアサイドエアバッグにも適用した場合でも一定の効果がある。
図1は、本発明に係るファーサイドエアバッグ装置14を適用した車両内部の様子を示す上面図であり、左側の座席(運転席)10Lのサイドエアバッグ16が展開した状態を示す。図2は、本発明に係るファーサイドエアバッグ装置14のエアバッグ16が展開した様子を示す右側面図である。
図において、左側の座席(運転席)10Lには乗員12L(ドライバー)が着座しており、右側の座席(助手席)10Rには乗員12Rが乗車したり、しなかったりする。この実施例では、車両の最前列を例に採って説明するが、2列目や3列目においても、同様に適用可能である。特に、所謂キャプテンシーとのように、2つの独立したシートを配置した構造においては、本発明は効果的である。
図3は、実施例に係るサイドエアバッグ装置14の構造を示す断面図であり、エアバッグ16が展開した状態を正面から見た様子を示す。図4は、サイドエアバッグ装置14の構造を示す右側面図(A)、左側面図(B)であり、エアバッグ16が展開した状態を示す。
本実施例に係るサイドエアバッグ装置14は、車両用シートの側部から膨張展開して乗員を拘束する構成であり、内部のガスを排気可能なベントホール20(20a,20b)を備えたエアバッグ16と;エアバッグ16を膨張させるガスを供給するインフレータ18と;エアバッグ16の外面に配置され、当該エアバッグ16の展開時にベントホール20(20a,20b)を覆う外部テザー22とを備えている。
外部テザー22は、エアバッグ16の一部に結合された第1の端部22aと、第1の端部からベントホール20(20a,20b)上を通過してエアバッグ16の反対側まで延びる第2の端部22bとを備えている。すなわち、外部テザー22は、展開したエアバッグ16の右側面から左側面まで当該エアバッグ16の外面に沿って延びる構造となっている。
エアバッグ16は、車両幅方向に重ねられた2枚のパネルで構成し、1つのパネルを乗員側の第1のパネルとし、乗員と反対側を第2のパネルとしたときに、第2のパネルにベントホール20(20a,20b)を形成し、そのベントホール20(20a,20b)の下部からエアバッグ16の上端付近を通過して第1のパネルまで達する構造となっている。
本実施例においては、展開したエアバッグ16に対してベントホール20(20a,20b)周辺を覆うように外部テザー22を設けているため、エアバッグ16の展開時には外部テザー22がエアバッグ16に密着してベントホール20(20a,20b)を塞ぐことになる。また、排気が必要な状況の場合には、外部テザー22の一端をリリースすることで、外部テザー22がエアバッグ16の外面から離脱し、ベントホール20(20a,20b)からガスの排気を行うことになる。
外部テザー22の第1の端部22aは、エアバッグ16に対して縫製によって連結されている。一方、第2の端部22bはエアバッグ16の反対側の面において、2本のストラップ28に連結されている。2本のストラップはY字状になるように下端28bの近くで連結されている。
図3に示すように、展開したエアバッグ16を車両の幅方向に平行な垂直な面で切断した時に、エアバッグ16の外周全体の長さに対して外部テザー22の長さ(端部22a〜端部22bまでの長さ)Ltを50%以上にすることが好ましい。このような構造とすることにより、展開したエアバッグ16の車両幅方向の展開形状を確実に規制することが可能となる。
なお、長さLtは、外部テザー22の長手方向に沿った長さと言うこともできる。この場合、エアバッグ16の外周全長は、外部テザー22の長手方向に平行な断面に沿った長さと言うこともできる。
外部テザー22は、第1の端部22aから第2の端部22bに向かって徐々に幅が狭くなるように成形されている。
ここで、図4に示すように、外部テザー22の車両前後方向の最大幅W0が、当該外部テザー22で覆われている部分におけるエアバッグ16の車両前後方向の幅よりも若干大きくなっている。これにより、エアバッグ16を車両前後方向において完全にカバーすることができ、車両幅方向の展開形状を効果的に規制することができる。
エアバッグ16の内部には、エアバッグ16の展開形状を規制する2枚のインナーテザー24(24a,24b)が設けられている。2枚のインナーテザー(24a,24b)は、図3及び図4に示すように、エアバッグ16の幅方向に沿って互いに平行に設けられ、左右のパネルに対して縫製等によって固定されている。インナーテザー24(24a,24b)を設けることにより、外部テザー22と相まってエアバッグ16の幅方向の展開形状を更に確実に規制することが可能となる。
本実施例に係るサイドエアバッグ装置14は、更に、ストラップ28の端部28bを切断する切断装置30を備えている。そして、必要に応じてストラップ28を切断することで、ストラップ28に連結されている外部テザー22をリリースするようになっている。すなわち、エアバッグ16の内部のガスを排気しようとする時に、ストラップ28の端部28bを切断することで、外部テザー22がエアバッグ16の外面から離れて、ベントホール20(20a,20b)から排気が行われることになる。
(制御系)
図5は、実施例に係るサイドエアバッグ装置14の制御系を示すブロック図である。
サイドエアバッグ装置14は、当該車両用シート10Lに隣接するシート10Rに他の乗員12Rが乗車しているか否かを検出する乗員センサ40と;車両の衝突を検出する衝突センサ42と;衝突センサ42の検出結果に基づいてインフレータ18を作動させると共に、乗員センサ40の検出結果に基づき、隣接するシート10Rに乗員12Rが乗車している時、テザーカッター30は作動させて、外部テザー22をエアバッグ16の外面から離して、ベントホール20(20a,20b)を開放させるように制御するコントローラ44とを更に備えている。
乗員センサ40としては、シート10Rの座面に組み込まれた荷重センサや、乗員12Rの存在自体を視覚的(画像処理により)に検出するカメラ等を採用することができる。また、テザーカッター30としては、カッター刃でストラップ28を切断するものの他、ストラップ28の端部28bを挟持・開放する機構を採用することができる。
(実施例の動作)
以下、実施例に係るサイドエアバッグ装置14の動作について、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、実施例に係るサイドエアバッグ装置14の動作を示す断面図であり、エアバッグ16が展開した状態を正面から見た様子であり、(A)が隣席10Rに乗員12Rが存在する場合、(B)が隣席10Rに乗員12Rが存在しない場合を示す。
(パターン1)
図7は、実施例に係るサイドエアバッグ装置14の動作の一態様を示すフローチャートである。
衝突センサ42が車両の衝突(正面衝突、側面衝突等)を検出し、隣席10Rに乗員12Rが乗車していることを乗員センサ40が検出した場合には、コントローラ44はテザーカッター30を作動させて外部テザー22をリリースすると同時に、インフレータ18を作動させて、エアバッグ16を膨張・展開させる。図6(B)に示すように、外部テザー22がリリースされることにより、エアバッグ16のベントホール20(20a,20b)が開放され、エアバッグ16の内部のガスが排気される。
エアバッグ16がフル展開すると直ぐに隣席の乗員12Rに接触するが、ベントホール20(20a,20b)からガスが排気されるため、当該乗員12Lと隣席の乗員12Rへの衝撃が緩和される。
一方、衝突センサ42が車両の衝突(正面衝突、側面衝突等)を検出し、隣席10Rに乗員が乗車していることを乗員センサ40が検出しない時には、コントローラ44はテザーカッター30を作動させずに、インフレータ18を作動させて、エアバッグ16を膨張・展開させる。
そうすると、図6(A)に示すように、エアバッグ16はフル展開の状態を維持し、乗員12Lが確実に拘束される。エアバッグ16に乗員12Lが進入すると、乗員12Lはエアバッグ16とともに隣席10R側に移動しようとするが、エアバッグ16はフル展開の状態を維持しているため、当該乗員12Lを確実に拘束することができる。
(パターン2)
図8は、本実施例に係るサイドエアバッグ装置の動作の他の態様を示すフローチャートである。基本的な動作は、上述した(パターン1)と同じである。この態様では、デフォルトとしてテザーカッター30を非アクティブな状態にし、隣席10Rに乗員12Rが存在するときに、テザーカッター30をアクティブにする構造を採用している。
予め、テザーカッター30は非アクティブな状態にしておき、乗員センサ40が隣席10Rの乗員12Rの存在を検出した時点で、テザーカッター30をアクティブにする。つまり、隣席10Rに乗員12Rが乗車していないときは、テザーカッター30は常に非アクティブな状態を維持する。
その後、衝突センサ42が車両の衝突(正面衝突、側面衝突等)を検出すると、コントローラ44はテザーカッター30に対して駆動信号を出力する。ここで、テザーカッター30がアクティブな状態であれば、テザーカッター30が作動し、非アクティブな状態であればテザーカッター30は作動しない。これと同時に、コントローラ44はインフレータ18を作動させてエアバッグ16を膨張展開させる。
テザーカッター30が作動すると、外部テザー22がリリースすされるため、図6(B)に示すように、エアバッグ16のベントホール20(20a,20b)が開放され、エアバッグ16の内部のガスが排気される。一方、テザーカッター30が作動しない場合には、、図6(A)に示すように、エアバッグ16はフル展開の状態を維持する。
(外部テザーのバリエーション)
図9は、本発明の他の実施例に係るサイドエアバッグ装置の構造を示す左側面図であり、エアバッグが展開した状態を示す。
図9(A)に示す例では、外部テザー22の車両前後方向の最大幅W1が、当該外部テザー22で覆われている部分におけるエアバッグ16の車両前後方向の幅よりも小さくなっている。これにより、外部テザー22の第2の端部(28b)をリリースしたときに、当該外部テザー22がエアバッグ16の外面から離脱しやすくなるというメリットがある。
図9(B)に示す例では、外部テザー122の第2の端部122bに別途ストラップを設けることなく、第2の端部122bを直接テザーカッター30で切断可能な構成としている。このような構成を採用することにより、部品点数を減らすことができ、構造がよりシンプルになるというメリットがある。
(本発明の技術的範囲の解釈)
本発明を上記の例示的な実施形態と関連させて説明してきたが、当業者には本開示により多くの等価の変更および変形が自明であろう。したがって、本発明の上記の例示的な実施形態は、例示的であるが限定的なものではないと考えられる。本発明の精神と範囲を逸脱することなく、記載した実施形態に様々な変化が加えられ得る。

Claims (15)

  1. 車両用シートに収容されるサイドエアバッグ装置であって、
    前記車両用シートの側部から膨張展開して乗員を拘束するエアバッグと;
    前記エアバッグを膨張させるガスを供給するインフレータと;
    前記エアバッグの外面に配置された外部テザーとを備え、
    前記エアバッグは、車両幅方向に重ねられたパネルを含み、前記乗員と反対側のパネルを含む一方側面と、当該一方側面と前記車幅方向において対向する前記乗員側のパネルを含む他方側面とを結合することにより袋状に成形され、前記一方側面にガスを排気可能なベントホールを備え、
    前記外部テザーは、前記エアバッグの前記一方側面の一部に結合された第1の端部を有し、当該第1の端部から前記ベントホール上を通過して前記エアバッグの前記他方側面まで延びており、
    前記エアバッグの膨張展開時に前記外部テザーが前記エアバッグに密着して前記ベントホールを塞ぎ、前記ガスの排気が必要な状況の場合は、前記外部テザーが前記エアバッグの外面から離脱して前記ベントホールから前記ガスを排気可能なように構成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記外部テザーは、少なくとも前記ベントホールを隠すように覆う形状を有することを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 展開した状態の前記エアバッグを車両の前後方向に垂直な断面で見たときに、前記外部テザーの覆う範囲は50%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記外部テザーは、前記第1の端部から第2の端部に向かって幅が狭くなるように成形されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記外部テザーは、前記第1の端部から前記第2の端部までの間の途中部分から当該第2の端部までが、帯状のストラップで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記ストラップは2本であり、前記外部テザーの幅方向両端部に連結されていることを特徴とする請求項5に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記外部テザーの車両前後方向の最大幅が、当該外部テザーで覆われている部分における前記エアバッグの車両前後方向の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 前記外部テザーの車両前後方向の最大幅が、当該外部テザーで覆われている部分における前記エアバッグの車両前後方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  9. 前記エアバッグの内部には、当該エアバッグの展開形状を規制するインナーテザーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  10. 当該エアバッグ装置は、前記車両用シートの車両中心側の側部に設けられることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  11. 前記外部テザーは、前記他方側面の側において、当該サイドエアバッグ装置の一部又は、前記車両用シートの一部に連結される第2の端部を備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
  12. 前記第2の端部の近傍で、前記外部テザーの連結を解除する解除手段を更に備えたことを特徴とする請求項11に記載のサイドエアバッグ装置。
  13. 前記解除手段は、前記第2の端部を切断するカッターを含むことを特徴とする請求項12に記載のサイドエアバッグ装置。
  14. 前記車両用シートに隣接するシートに他の乗員が乗車しているか否かを検出する乗員センサと;
    車両の衝突を検出する衝突センサと;
    前記衝突センサの検出結果に基づいて前記インフレータを作動させると共に、前記乗員センサの検出結果に基づき、前記隣接するシートに乗員が乗車している時、前記解除手段は作動させて、前記エアバッグの展開時に前記ベントホールを開放させるように制御する制御装置とを更に備えたことを特徴とする請求項12又は13に記載のサイドエアバッグ装置。
  15. 前記制御装置は、前記乗員センサの検出結果に基づき、前記隣接するシートに他の乗員が乗車していない時には、前記解除手段を作動させず、前記エアバッグの展開時に前記ベントホールを閉じた状態となるような制御を行うことを特徴とする請求項14に記載のサイドエアバッグ装置。
JP2017110530A 2017-06-05 2017-06-05 サイドエアバッグ装置 Active JP6762909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017110530A JP6762909B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 サイドエアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017110530A JP6762909B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 サイドエアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018203043A JP2018203043A (ja) 2018-12-27
JP6762909B2 true JP6762909B2 (ja) 2020-10-07

Family

ID=64955034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017110530A Active JP6762909B2 (ja) 2017-06-05 2017-06-05 サイドエアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6762909B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7169258B2 (ja) * 2019-11-12 2022-11-10 オートリブ ディベロップメント エービー サイドエアバッグ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0316558U (ja) * 1989-06-30 1991-02-19
JP3777362B2 (ja) * 2003-04-15 2006-05-24 本田技研工業株式会社 エアバッグ装置
JP2009040206A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Takata Corp エアバッグ及びエアバッグ装置
US7793978B2 (en) * 2008-01-29 2010-09-14 Toyoda Gosei Co. Ltd. Constrained airbag deployment using an external tether
JP5291998B2 (ja) * 2008-06-26 2013-09-18 日本プラスト株式会社 サイドエアバッグ装置
JP2015039959A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 ダイハツ工業株式会社 サイドエアバッグ装置
JP6613708B2 (ja) * 2015-08-19 2019-12-04 Joyson Safety Systems Japan株式会社 エアバッグ装置
WO2017047332A1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 オートリブ ディベロップメント エービー サイドエアバッグ装置
JP2017088131A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 三菱自動車工業株式会社 車両のファーサイドエアバッグ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018203043A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8382154B2 (en) Airbag device
JP6845922B2 (ja) エアバッグ装置
JP4420067B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
US20120074677A1 (en) Airbag, airbag device, and method for sewing lid member of airbag
US9120455B2 (en) Airbag and airbag device
US20170120856A1 (en) Air Bag Device
JP7100163B2 (ja) サイドエアバッグ装置
US8684403B2 (en) Active airbag venting system
JP6939179B2 (ja) エアバッグ及び乗員拘束装置
KR102157025B1 (ko) 커튼 에어백 장치의 쿠션
JP5001869B2 (ja) エアバッグ装置
JP4603439B2 (ja) ロールオーバ保護装置
JP6613855B2 (ja) 車両用後席乗員保護エアバッグ装置
JP6515861B2 (ja) 乗員保護装置
JP6762909B2 (ja) サイドエアバッグ装置
JP2007261512A (ja) 後突用エアバッグ装置
JP4165239B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JP2008189023A (ja) リヤウインドエアバッグ装置
JP4244655B2 (ja) 乗員拘束装置
KR20160009967A (ko) 동승석 에어백 장치
JP2008279977A (ja) 後席用乗員拘束装置、エアバック展開方法、および後席用乗員拘束装置を有した車両
JP2005132153A (ja) エアバッグ装置
JP2020152266A (ja) エアバッグ装置
JP6697805B2 (ja) エアバッグ装置
JP6825108B2 (ja) サイドエアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6762909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03