JP6757953B2 - 表面加工方法、構造体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、加工対象物に対する表面加工方法、及び構造体の製造方法に関する。
従来より、半導体ウェハの全体にイオン注入を行った後に半導体ウェハを加熱することにより、半導体ウェハの内部にブリスタリングすなわち空洞部を形成して半導体ウェハの表層部を層状に剥離するスマートカット(登録商標)技術が、例えば非特許文献1で提案されている。
このスマートカット(登録商標)技術は、例えばSOI基板(Silicon on Insulator;SOI)の製造に利用されている。具体的には、まず、シリコンウェハAを用意し、シリコンウェハAの表面全体を熱酸化してSiO絶縁層を形成する。また、シリコンウェハAのシリコン層に対し、SiO絶縁層を介して水素イオンをイオン注入する。
次に、酸等の化学薬品と純水を用いてSiO絶縁層の表面を洗浄する。また、シリコンウェハBを用意する。そして、各シリコンウェハA、Bに親水化処理を施してSiO絶縁層をシリコンウェハAのシリコン層とシリコンウェハBとで挟むように重ね合わせ、室温で接合する。
続いて、積層ウェハに対して400℃〜600℃で熱処理を行う。これにより、シリコンウェハAにブリスタリングを発生させてシリコン結晶の結合を切断し、シリコンウェハAから数μmの厚さのシリコン層を剥離する。
この後、各シリコンウェハA、Bの界面に対して1000℃以上で熱処理を行う。最後に、剥離したシリコンウェハAの表面の研磨を行う。このようにして、SOI基板が完成する。以上が、スマートカット(登録商標)技術を利用した工程である。
M. Bruel, Electronics Letters, Volume 31, Issue 14, 6 July 1995, p.1201-1202
上記従来の技術は、半導体ウェハの表層部を薄い層として剥離させる技術であるが、イオン注入はシリコンウェハAの全体に対して行われるので、剥離面の全体が平面となる。したがって、上記従来の技術を用いて剥離面に凹凸等の微細構造を形成することは困難である。
ここで、半導体ウェハにイオン注入を行うと共に半導体ウェハを加熱すると、イオン注入した部分に「ブリスタリング」と呼ばれる空洞が発生する現象が知られている。この空洞によって半導体ウェハの表面に膨らみが生じることで半導体ウェハの表面に微細構造を形成することは可能である。
しかし、上記の現象自体は知られているものの、ブリスタリングによる半導体ウェハの表面の膨らみ、すなわち構造物の高さはナノレベルであり、極めて小さい。また、微細構造の形成の制御性が無いのが現状である。したがって、ブリスタリングを利用して半導体ウェハの表面を効率的に加工することにより微細構造を形成する方法が望まれている。
なお、上記では加工対象として半導体ウェハを例に述べたが、加工対象の材料は半導体材料に限られない。
本発明は上記点に鑑み、ブリスタリングを利用して加工対象物の表面を効率的に加工することができる表面加工方法を提供することを第1の目的とする。また、当該表面加工方法を用いた構造体の製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、加工対象物(200)の表面(210)に微細な構造体(260)を形成する表面加工方法であって、以下の点を特徴としている。
まず、加工対象物(200)に対してイオン注入を行うことにより、加工対象物(200)にイオン注入層(230)を形成するイオン注入工程を行う。
イオン注入工程の後、加工対象物(200)にレーザ光を照射して、加工対象物(200)のうちレーザ光の照射部分を局所的に加熱して加工対象物(200)にブリスタリング(250)を発生させることにより、加工対象物(200)の表面(210)に構造体(260)として、表面(210)の一部が***した***構造を形成するレーザ光照射工程を行う。レーザ光照射工程では、構造体(260)として、加工対象物(200)の表面(210)に垂直な厚み方向における厚みが7μm以下のミクロンオーダーの***構造を形成することを特徴とする。
これによると、加工対象物(200)に対してイオン注入及びレーザ光の照射を行うことにより、加工対象物(200)の内部を局所的に急速かつ容易に加熱することができる。これにより、ブリスタリング(250)のサイズと制御性を向上させることができる。したがって、ブリスタリング(250)を利用して加工対象物(200)の表面(210)を効率的に加工することができる
請求項2に記載の発明では、レーザ光照射工程では、レーザ光として連続発振のレーザ光を加工対象物(200)に照射することを特徴とする。連続発振のレーザ光を用いることにより、微細な構造体(260)を確実に形成することができる。
また、請求項3に記載の発明では、レーザ光照射工程では、レーザ光として赤外光のレーザ光を加工対象物(200)に照射することを特徴とする。赤外光のレーザ光を用いることにより、微細な構造体(260)を確実に形成することができる。
さらに、請求項4に記載の発明では、レーザ光照射工程では、加工対象物(200)が半導体材料で構成されたものを用いることを特徴とする。加工対象物(200)として半導体材料で構成されたものを用いることにより、微細な構造体(260)を確実に形成することができる。
上記では、加工対象物(200)に微細な構造体(260)を形成する表面加工方法について述べたが、加工対象物(200)に構造体(260)を形成する構造体の製造方法としても同様の特徴及び効果を有する。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態において、レーザ光照射工程で用いられるレーザ光照射装置の全体構成を示した図である。 (a)はイオン注入工程を行った後のSiウェハの断面図であり、(b)はレーザ光照射工程を行った後のSiウェハの断面図である。 Siウェハに発生した結晶の転位を示した図である。 Siウェハに発生した空洞、クラック、転位部を示した図である。 白色光干渉式非接触三次元表面性状測定機(CCI)によってSiウェハの表面を観察した平面図である。 CCIによってSiウェハの表面を観察した斜視図である。 図6に示された構造体の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態に係る表面加工方法及び構造体の製造方法は、加工対象物の表面に微細な構造体を形成するための方法である。以下では、加工対象物として半導体材料で構成されたSiウェハの表面に微細構造を形成する例について説明する。なお、「Siウェハの表面」とは、Siウェハの表面だけでなく当該表面を含んだ表層部も含んでいる。
まず、イオン注入工程で用いるイオン注入装置について説明する。イオン注入装置は半導体プロセスにおいては周知の装置である。詳しい説明は省略するが、イオン注入装置は、概ね、イオン源からイオンビームを照射し、当該イオンビームを加速管で加速させてSiウェハ200に打ち込む構成になっている。本実施形態では、水素イオンやヘリウムイオンをSiウェハ200に打ち込む。
続いて、レーザ光照射工程で用いるレーザ光照射装置について説明する。図1に示されるように、レーザ光照射装置100は、レーザ光源110、集光レンズ120、及びステージ130を備えて構成されている。
レーザ光源110は、Siウェハ200に対してレーザ光を発生させるものである。レーザ光源110として、レーザ光の波長が例えば1064nmであり、連続発振のレーザ光を発するものが用いられる。なお、この条件は一例であり、他の条件でレーザ光源110を駆動しても構わない。
ここで、Siウェハ200は、レーザ光の一部を吸収する。言い換えると、レーザ光は、エネルギーの一部がSiウェハ200に吸収されながらSiウェハ200を透過していく。つまり、上記のレーザ光の波長域では、Siウェハ200は半透明に構成されている。
集光レンズ120は、レーザ光源110から発せられたレーザ光を入射してSiウェハ200の内部に集光するものである。すなわち、集光レンズ120は、レーザ光の焦点140がSiウェハ200の内部に位置するようにSiウェハ200に対して配置される。
なお、集光レンズ120はレーザ光源110と共にパッケージ化されている。このようなものとして、例えば、浜松ホトニクス社製のLD照射光源装置を用いることができる。一方、レーザ光照射装置100は、Siウェハ200の表面210近傍を十分加熱できるように構成されていれば良いので、集光レンズ120はレーザ光照射装置100に必須の構成ではない。すなわち、レーザ光照射装置100はレーザ光源110から照射されるレーザ光によってSiウェハ200の表面210近傍を十分加熱できる条件に設定されていれば良い。
ステージ130は、Siウェハ200を乗せるための設置面131を有している。ステージ130は、石英ガラス板やAl板等の金属板で構成されている。本実施形態では、Siウェハ200の表面210側が集光レンズ120に向けられると共に、Siウェハ200の裏面220が設置面131に接触するように、Siウェハ200がステージ130の設置面131に設置される。以上が、レーザ光照射装置100の構成である。
続いて、上記の各装置を用いてSiウェハ200に構造体を形成する方法について説明する。まず、イオン注入工程では、Siウェハ200の表面210側からSiウェハ200の内部に対してSiウェハ200の表面210の上方からイオン注入を行う。これにより、図2(a)に示されるように、Siウェハ200にイオン注入層230を形成する。
具体的な条件としては、ヘリウムイオンや水素イオンをイオン注入する場合、ドーズ量は8×1016/cm、イオンのエネルギーは40keV〜2MeVである。この条件ではイオンのエネルギーが比較的小さいので、イオン注入層230はSiウェハ200の表面210から100nm〜20μm程度の深さに形成される。
この後、レーザ光照射工程を行う。レーザ光の照射環境は、真空中や特定のガス中である必要は無い。空気中でSiウェハ200に対するレーザ光の照射を行う。
具体的には、Siウェハ200の内部にレーザ光の焦点140を合わせて表面210の上方から内部にレーザ光を照射して、Siウェハ200のうちレーザ光の照射部分を局所的に加熱する。Siウェハ200の表面210に照射されるレーザ光の径は例えば400μm程度である。
このレーザ光照射工程では、レーザ光として、連続発振のレーザ光をSiウェハ200に照射する。また、レーザ光として波長が915nmの赤外光のレーザ光をSiウェハ200に照射する。レーザ光の照射出力は例えば10W〜18Wである。Siウェハ200に対するレーザ光の照射時間は、例えば数秒あるいは十数秒程度である。ランプアニールよりも早くSiウェハ200を局所的に加熱することができる。また、連続発振のレーザ光を使用しているので、Siウェハ200の表面210に穴を開けずにSiウェハ200の表層部を加熱することができる。
これにより、図2(b)に示されるように、Siウェハ200の内部に空洞240を形成し、ブリスタリング250を発生させる。空洞240は、例えば卵型やカプセル型の空間を構成する。ブリスタリング250の形成によって、Siウェハ200の表面210に構造体260として、表面210の一部が***した***構造が形成される。
図3〜図7は、Siウェハ200の表面210の結晶面が(100)面のものに対し、レーザ光の照射時間を5秒として構造体260を形成したものを示している。
図3のTEM画像に示されるように、Siウェハ200の内部に白い領域が形成されている。この白い領域は空洞240である。したがって、Siウェハ200のうち空洞240によって盛り上がった部分がブリスタリング250である。
Siウェハ200のうちブリスタリング250に対応する部分、すなわち表面210と空洞240との間の領域には多数の黒いスジが形成されている。この黒いスジは、結晶の転位があったことを示している。結晶の転位は、Siウェハ200がレーザ光によって加熱されたことによる熱的ストレスによって発生したと考えられる。また、空洞240の下部に見える黒いスジは、結晶の転位あるいはベンドコンターであると考えられる。
なお、Siウェハ200の表面210に位置する層はSiO層270である。このSiO層270の上に位置する層はタングステンガード層280である。これらは断面観察を可能にするための集束イオンビーム加工(FIB)における前処理のためのものである。
図4は、図3よりも広域なTEM図である。図4に示されるように、円形の白い部分は空洞240である。空洞240と空洞240との間にある長細い白い部分は、空洞240間に発生したクラック241である。さらに、複数の空洞240が並んだ直線状のラインの上側や下側に位置する複数の白い点部分や複数の黒い点部分等は結晶の転位が起こった転位部242である。なお、図4では空洞240、クラック241、及び転位部242の一例を示している。
そして、ブリスタリング250によってSiウェハ200の表面210の一部が盛り上がった部分が微細な構造体260である。具体的には、図5〜図7のCCI画像に示されるように、構造体260は、Siウェハ200の表面210の一部がピラミッドのように三角錐状に***した構造になっている。なお、当該観察にはCCIとしてTaylor Hobbson社のTalysurfを用いた。
特に、図7の断面プロファイルに示されるように、構造体260は、高さが約7μm、平面サイズが約0.2mmであった。これは、数nmから大きくても数百nm程度の従来の微細な構造と比較して非常に大きなサイズである。このように、従来よりも大きなミクロンレベルの構造体260を形成することが可能になった理由として考えられることは、レーザ光の照射によってSiウェハ200の内部に従来よりも大きな空洞240を形成できるようになったからであると考えられる。空洞240が大きくなるので、Siウェハ200の表層部のうち空洞240によって盛り上げられる部分の体積が大きくなる。したがって、従来よりも大きなサイズの構造体260を形成できるようになった。
ここで、図5の平面図及び図6の斜視図に示されるように、Siウェハ200の表面210には複数の凹部が形成されている。この凹部は、Siウェハ200に対するイオン注入及びレーザ光の照射によってSiウェハ200の一部が剥離した部分である。
そして、構造体260を形作っている空洞240、空洞240の周囲の転位部242、そして微細なクラック241は、外部からSiウェハ200に入射する光を遮断する遮光効果がある。また、空洞240は気体が充満しているので、熱が伝わりにくく、遮熱効果がある。遮光効果及び遮熱効果によって、Siウェハ200の表層部はより温度上昇しやすくなるという昇温効果も得られる。
以上説明したように、本実施形態では、加工対象物であるSiウェハ200にイオン注入を行った後にレーザ光を照射する方法が特徴となっている。この方法により、Siウェハ200の表面210に、当該表面210の一部が***した***構造を有する構造体260を形成することができる。構造体260が形成された原因としては、レーザ光がSiウェハ200に照射されたことによって照射部分が融点近傍まで加熱され、空洞240が形成され、その空洞240が拡大した結果であると考えられる。
また、Siウェハ200に対するイオン注入が必要ではあるものの、Siウェハ200にレーザ光を所定時間だけ照射することで表面210のうちレーザ光の照射範囲に構造体260を形成することができる。レーザ光を照射する設備については、簡易な構成で実現することができる。したがって、Siウェハ200の表面210に微細な構造体260を容易に形成することができる。
特に、従来は構造体260をナノオーダーの厚みでしか形成できなかったが、上記の方法によって約1000倍、すなわちミクロンオーダーの厚みの構造体260を形成することができるようになった。より具体的には、従来では平面方向のサイズが数μm、厚み方向のサイズが数nmのオーダーの構造物しか形成することができなかったが、上記の方法によって平面方向のサイズが数十μm、厚み方向のサイズが数μmのオーダーの構造体260を形成することができるようになった。また、レーザ光の照射時間を調整することにより、構造体260のサイズを調整することが可能である。さらに、構造体260のサイズの制御性も向上した。
上記の構造体260の形成方法は、非接触、無塵、切りしろ無しを特徴とする微細加工の要素手法として様々な形で応用することができる。例えば、構造体260の応用例として、発光デバイスの光量向上や、ナノインプリントの金型作製や、回折格子/散乱ターゲットの作製に役立つ可能性がある。さらに、MEMS要素部品への応用も考えられる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、Siウェハ200が特許請求の範囲の「加工対象物」に対応する。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された構造体260を形成する方法は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、SiC、GaN等の半導体材料、ダイヤモンド、LiTaO、LiNbO等のイオン注入及びレーザ光の照射が可能な材料を加工対象物としても良い。
また、レーザ光照射工程におけるレーザ光の照射は、加工対象物の一カ所に対する照射だけでなく、表面210を走査しても良い。レーザ光を走査する場合、レーザ光の焦点140と加工対象物とを相対的に移動させれば良い。したがって、レーザ光源110及び集光レンズ120の位置を固定した状態でステージ130を移動させても良いし、ステージ130の位置を固定した状態でレーザ光源110及び集光レンズ120の位置を移動させても良い。
さらに、上記のレーザ光照射工程では、Siウェハ200の内部にレーザ光の焦点140を合わせて表面210の上方から内部にレーザ光を照射していたが、これはレーザ光照射の一例である。Siウェハ200の内部にレーザ光の焦点140が位置していなくても良い。したがって、Siウェハ200の内部にレーザ光の焦点140を合わせずに表面210の上方からSiウェハ200にレーザ光を照射しても良い。
110 レーザ光源
120 集光レンズ
140 焦点
200 Siウェハ(加工対象物)
210 表面
230 イオン注入層
250 ブリスタリング
260 構造体

Claims (8)

  1. 加工対象物(200)の表面(210)に微細な構造体(260)を形成する表面加工方法であって、
    前記加工対象物(200)に対してイオン注入を行うことにより、前記加工対象物(200)にイオン注入層(230)を形成するイオン注入工程と、
    前記イオン注入工程の後、前記加工対象物(200)にレーザ光を照射して、前記加工対象物(200)のうち前記レーザ光の照射部分を局所的に加熱して前記加工対象物(200)にブリスタリング(250)を発生させることにより、前記加工対象物(200)の前記表面(210)に前記構造体(260)として、前記表面(210)の一部が***した***構造を形成するレーザ光照射工程と、
    を含み、
    前記レーザ光照射工程では、前記構造体(260)として、前記加工対象物(200)の前記表面(210)に垂直な厚み方向における厚みが7μm以下のミクロンオーダーの前記***構造を形成することを特徴とする表面加工方法。
  2. 前記レーザ光照射工程では、前記レーザ光として連続発振のレーザ光を前記加工対象物(200)に照射することを特徴とする請求項1に記載の表面加工方法。
  3. 前記レーザ光照射工程では、前記レーザ光として赤外光のレーザ光を前記加工対象物(200)に照射することを特徴とする請求項1または2に記載の表面加工方法。
  4. 前記レーザ光照射工程では、前記加工対象物(200)が半導体材料で構成されたものを用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の表面加工方法。
  5. 加工対象物(200)の表面(210)に微細な構造体(260)を形成する構造体の製造方法であって、
    前記加工対象物(200)に対してイオン注入を行うことにより、前記加工対象物(200)にイオン注入層(230)を形成するイオン注入工程と、
    前記イオン注入工程の後、前記加工対象物(200)にレーザ光を照射して、前記加工対象物(200)のうち前記レーザ光の照射部分を局所的に加熱して前記加工対象物(200)にブリスタリング(250)を発生させることにより、前記加工対象物(200)の前記表面(210)に前記構造体(260)として、前記表面(210)の一部が***した***構造を形成するレーザ光照射工程と、
    を含み、
    前記レーザ光照射工程では、前記構造体(260)として、前記加工対象物(200)の前記表面(210)に垂直な厚み方向における厚みが7μm以下のミクロンオーダーの前記***構造を形成することを特徴とする構造体の製造方法。
  6. 前記レーザ光照射工程では、前記レーザ光として連続発振のレーザ光を前記加工対象物(200)に照射することを特徴とする請求項5に記載の構造体の製造方法。
  7. 前記レーザ光照射工程では、前記レーザ光として赤外光のレーザ光を前記加工対象物(200)に照射することを特徴とする請求項5または6に記載の構造体の製造方法。
  8. 前記レーザ光照射工程では、前記加工対象物(200)が半導体材料で構成されたものを用いることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
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