JP2015115401A - レーザアニール方法およびレーザアニール装置 - Google Patents

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武士 物種
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祐介 川瀬
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Tadakuro Minato
忠玄 湊
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祥瑞 竹野
和徳 金田
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和徳 金田
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Abstract

【課題】基板または基板上の膜を所望の深さまで、または所望の内部領域を昇温させることが可能なレーザアニール方法等を提供する。【解決手段】レーザ光を照射して前記半導体基板または前記半導体基板上の膜の熱処理を行うレーザアニール方法であって、ランバートビアの法則に従うレーザ光強度の変化を上回るように、前記半導体基板または前記膜と集光光学系との相対距離および整形光学系でのレーザ光のビーム径の調整の少なくとも一方を制御することにより、前記半導体基板または前記膜に対して透過性を有するレーザ光を前記半導体基板または前記膜の所望の位置に集光させ温度分布を制御する。【選択図】図1

Description

この発明は半導体装置の製造方法に関し、特に半導体製造時の熱処理を行うレーザアニール方法等に関するものである。
半導体装置の製造工程においては、半導体基板の所望の深さまでを熱処理する場合がある。例えば、下記特許文献1では電力のスイッチングに用いられる絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の製造方法が開示されている。これによると、導電性のシリコン基板のおもて面には、ベース領域、エミッタ領域等の拡散領域、エミッタ電極、ゲート電極等の電極、ゲート絶縁体、層間絶縁膜等の絶縁膜が形成され、裏面にはフィールドストップ層、コレクタ層等の拡散領域が形成される。ここで、裏面のフィールドストップ層やコレクタ層はイオン注入等によって不純物原子がドープされ、ドープされた領域を一定温度以上に昇温する熱処理が必要である。
しかし、基板のおもて面には、上述の拡散領域や電極、絶縁膜が形成されており、基板のおもて面が昇温されるとその機能が失われるため、裏面の熱処理は局所加熱することが必要である。そこで、例えば特許文献2ではレーザをシリコン表面に照射することで、表層のみを温度上昇させるレーザアニール(焼きなまし)法を提案している。しかし、IGBTでは裏面の拡散領域の厚みによってその特性が変わり、一般には厚みが大きいほど、耐圧特性が大きくなる。そこで、下記特許文献3では2つの波長の異なるレーザを用いることで、所望の深さまで、所望の温度に昇温させることができるとしている。
特開2003−059856号公報 特開2013−074246号公報 特許第4117020号公報
上述のとおり、IGBTでは拡散領域の厚みが大きくなるほど、その特性が向上する。しかし、表面からレーザを照射すると、表層のみが昇温するため、一定深さ以上に昇温させることが難しい。また、下記特許文献3のように減衰長の大きい波長のレーザを使用することで、レーザのエネルギーを内部に届けることができるため、ある程度の深さまで昇温することができる。しかし、照射面の表面でのエネルギーが最も大きいというレーザの特性上、表層の温度が最も高くなる。表面が融点に達すると、表面の結晶構造や形状が乱れるため、半導体としての電気特性が大きく変化し、半導体製品として使えなくなる。このため、たとえ減衰長の大きいレーザを使用したとしても表面が融点に達するという条件に律束(制約)され一定深さ以上に昇温することができない。また、2つの波長の異なる光源が必要であり、装置が複雑になる。
この発明は上記の課題を解決するためのもので、常温では基板に対して透過性を示す1つのレーザ光を基板内部に集光させ、非線形な温度上昇現象を利用することで、基板または基板上の膜を所望の深さまで、または所望の内部領域を昇温させることが可能なレーザアニール方法等を提供することを目的とする。
この発明は、レーザ光を照射して前記半導体基板または前記半導体基板上の膜の熱処理を行うレーザアニール方法であって、ランバートビアの法則に従うレーザ光強度の変化を上回るように、前記半導体基板または前記膜と集光光学系との相対距離および整形光学系でのレーザ光のビーム径の調整の少なくとも一方を制御することにより、前記半導体基板または前記膜に対して透過性を有するレーザ光を前記半導体基板または前記膜の所望の位置に集光させ温度分布を制御することを特徴とするレーザアニール方法等にある。
この発明では、基板または基板上の膜を所望の深さまで、または内部の所望の領域を、昇温させることが可能なレーザアニール方法等を提供することができる。
この発明によるレーザアニール方法を実施するレーザアニール装置の構成の一例を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態2におけるレーザアニール方法を説明するための半導体基板の基板断面の模式図である。 この発明の実施の形態3におけるレーザアニール方法を説明するための半導体基板の基板断面の部分的模式図である。 この発明の実施の形態4におけるレーザアニール方法を説明するための指向性集光形態の模式図である。 レーザ光のシリコンに対する減衰長(侵入深さ)の温度依存性を示す図である。
最初に、この発明の要点を説明する。一般に物質への光照射を行うと波長によって侵入深さ(吸収係数)が異なる。侵入深さとは光の強度が表面での強度の1/eになる距離である。シリコンに対する侵入長も同様で例えば、KrFエキシマレーザは波長が248nmであるが、この波長における単結晶シリコンに対する侵入深さは10nmであり、極表層で吸収が行われることがわかる。反対にYAGレーザの基本波は1064nmで減衰長は約200μmとなり、半導体基板が100μm程度が主流であることを考えると、YAGレーザの基本波はほぼ透過するといえる。ここで、レーザを物質に照射したときのレーザ強度の深さ方向の分布は指数関数に従って減衰していき、ランバートビアの法則と呼ばれる。物質表面におけるビームの強度をI、深さ方向をz、減衰長さをdとすると深さzにおけるビーム強度Iは次の式(1)で表される。
I=Iexp(−z/d) (1)
この減衰の程度を表したものが減衰長さである。
このように、レーザを照射する対象物を固定すると、レーザの波長によって、減衰長が決まる。このため、レーザの波長が決まると深さ方向の温度分布が決定されるため、所望の深さの領域を所望の温度に昇温させることは不可能である。
ここで、基板に対して透過性を示す波長(侵入深さの長い波長)の光では、物質内部に集光することができる。このとき、物質内部でのビームの強度はランバートビアの法則に従う減衰と、集光による強度の増加の積によって決まる。集光による強度の増加は物質表面におけるビーム径をr、深さzの位置におけるビーム径をrとすると、集光による強度の増分kは次の式(2)
=(r/r) (2)
で表せる。
以上から深さzにおけるランバードビアの法則に従う減衰と集光による強度の増加は次の式(3)で表せる。
I=Iexp(−z/d)×(r/r) (3)
式(3)より、exp(−z/d)<(r/r)となるように集光することができれば、深さzにおけるビーム強度Iは表面でのビーム強度Iよりも大きくなることがわかる。つまり、ランバートビアの法則に従うビーム強度の減衰以上に、ビーム強度を向上させることができ、物質内部で温度上昇を起こすことができる。
ここで図5に波長1064nmのレーザ光のシリコンに対する減衰長(侵入深さ)の温度依存性を示す。このように、シリコンは温度の上昇とともに減衰長(侵入深さ)が短くなっており、吸収が大きくなる。今回、この特性を生かすと、シリコン内部にレーザを集光させ、一度温度が上昇した領域は加速度的に温度上昇を起こさせることができることがわかった。この現象を利用することにより、物質内部の吸収率が上昇するため、効率よく温度上昇を起こさせることができる。さらに透過後のレーザエネルギーが小さくなるため、例えば半導体基板のように透過したレーザの先に電子部品等が存在しても電子部品へのダメージを与えることなく所望の領域を昇温させることができる。この現象はビームの集光度、強度、照射時間を制御することで温度上昇が生じる範囲、上昇温度を制御することができる。
さらに、集光位置の制御によって温度上昇の起点となる位置を制御することができる。これら、ビームの照射条件(集光度、強度、照射時間)、照射位置を制御することでシリコン内部の所望の領域を所望の温度に上昇させることができる。
以下、この発明によるレーザアニール方法等を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明によるレーザアニール方法を実施するレーザアニール装置の構成の一例を概略的に示す図である。レーザアニール装置は主に、レーザ発振器1、整形光学系3、反射光学系4、集光光学系5および駆動系6により構成され、レーザ光2を半導体基板(未加工の半導体材料基板を含む)7または同基板上の膜に照射し、例えば熱処理を行う。
レーザ発振器1で発生されたレーザ光2は、整形光学系3によって形状が整形され、反射光学系4によって反射されて半導体基板7の方向へ照射方向が変えられ、集光光学系5によって集光され、そしてステージ10上の半導体基板7に照射される。このとき、集光点は半導体基板7の内部になるように照射する。
レーザ発振器1、整形光学系3、反射光学系4、集光光学系5および駆動系6は制御部であるそれぞれ、発振器制御装置1a、整形制御装置3a、反射制御装置4a、集光制御装置5a、駆動系制御装置6aを有し、さらにこれらの制御装置1a,3a,4a,5a,6aがレーザアニール装置全体の制御を行うレーザアニール制御装置9に接続されている。レーザアニール制御装置9は例えば入力部(図示省略)からのオペレータの入力または予め設定された指令に従い、内蔵するプログラムに従って各制御装置1a,3a,4a,5a,6aに出力する制御指令を演算して出力する。各制御装置1a,3a,4a,5a,6aは制御指令に従い制御を行う。レーザアニール制御装置9および各制御装置の1a,3a,4a,5a,6aはレーザアニール制御部を構成する。
なお、熱処理すなわちアニール処理時、半導体基板7にレーザ光2を走査(スキャン)して照射するが、レーザ光2の走査は、駆動系6により半導体基板7を載せたステージ10を駆動させて行われるが、相対変化させればよく、例えば反射光学系4の角度を変えて行うことも可能である。
(集光点の位置)
半導体基板7におけるレーザ光2の集光点の位置は、半導体基板7と集光光学系5の相対距離を変化させることで調整できるように、集光光学系5は集光制御装置5aに、半導体基板7は半導体基板7を載せたステージ10の位置(3次元)を変える駆動系6が駆動系制御装置6aに制御される。整形光学系3はレーザ光2のビームの径を広げる、またはビームの分布強度を均一化する。整形制御装置3aによりこの整形光学系3でレーザ光2のビーム径を広げることで集光点を変化させることもできる。集光点の深さ方向の位置を制御することで、熱処理領域の位置を決めることができる。例えばレーザ光の集光点における集光径は波長×3〜20倍程度にまで絞られ、1064nmの波長では、5μm程度になる。集光深さは半導体基板7の表面から10μm程度で、半導体基板7の表面におけるビーム径は25μm程度となり、非線形な温度上昇を起こすexp(−z/d)<(r/r)を満たす。
(レーザ光の照射タイミング、照射時間、照射強度)
また、レーザ光2はレーザ発振器1において発振器制御装置1aによってレーザ光の照射タイミング、照射時間、および照射強度が制御されている。
(半導体基板の位置、移動速度)
さらに半導体基板7はステージ10上にあり、駆動系制御装置6aの制御によって駆動系6により半導体基板7の位置、移動速度が制御される。
(パワー密度、ビーム径、集光角度)
侵入深さの温度依存性を利用した非線形な温度上昇を発生させるには、集光点での単位時間当たりのエネルギー密度であるパワー密度(W/cm)が所定値以上である必要がある。
パワー密度は、集光点でのビーム径、レーザ光出力で決定され、例えばビーム径は5μm、レーザ光出力は100Wであり、パワー密度は1.27×10W/cmである。パワー密度は1×10W/cm以上が望ましい。
集光点でのビーム径は、レーザ光の波長と集光光学系5の集光角度で決定される。
集光角度は、光学系(整形光学系3、反射光学系4、集光光学系5)の選択によって変更することが可能で、例えば集光角度には45°程度を採用する。
また、照射強度と時間軸のパラメーターである照射時間、移動速度によって上温する領域の大きさが決定される。
以上のことから、
・レーザ光の照射タイミング、照射時間、照射強度、
・半導体基板の移動速度、および
・集光位置(集光点の位置)
を制御し、適切な集光角度、例えば45°、を持つ集光光学系5を選択したレーザアニール装置を構成することによって所望の深さ、所望の領域を所望の温度まで熱処理を行うことができる。
実施の形態2.
この実施の形態では、実施の形態1の図1の装置を用いてIGBT等の半導体装置のレーザアニール処理を行う。図2にはこの発明の実施の形態2におけるレーザアニール方法を説明するための、半導体基板裏面を上にした基板断面の模式図を示す。図2に示すように一般的なIGBTの基板表面には、ゲート絶縁膜12およびゲート電極13、エミッタ拡散領域14、チャンネル拡散領域15、エミッタ電極16が形成されている。
基板裏面はシリコン基板17の裏面を研磨し、基板厚を所望の厚み、例えば100μmとする。基板の裏面よりフィールドストップ層18となる深さにリン(P)をイオン注入し、コレクタ拡散層19となる深さにボロン(B)をイオン注入する。イオン注入されたフィールドストップ層18の深さは、例えば5μmである。イオン注入条件は、フィールドストップ層18の目標とする深さに応じて決められる。
このイオン注入がなされた領域に実施の形態1で示した装置を用いて熱処理を行う。熱処理は、フィールドストップ層18およびコレクタ拡散層19の不純物イオンを活性化させるため、少なくともフィールドストップ層18の深さまで行うことが好ましい。またイオン注入した不純物を活性化させるために、フィールドストップ層18およびコレクタ拡散層19の深さ方向全体に渡り1000℃(1273K)以上となることが求められる。また、シリコン基板17の深さ方向全体に渡り、シリコンの融点である1420℃(1693K)以下であることが求められる。さらに、シリコン基板17おもて面は、表面に形成された動作層20が例えば熱応力や高温により劣化しないため300℃(573K)以下であることが求められる。
そこで、熱拡散係数を用いて簡単にレーザ照射時の温度上昇範囲を求める。熱拡散係数κはc:シリコンの比熱、ρ:シリコンの密度、T:温度、λ:シリコンの熱伝導率として以下の式(4)で表せる。
κ=λ/(c×ρ) (4)
この熱拡散係数にレーザの照射時間tを乗じて、平方根をとると、レーザ照射による上昇温度深さdを見積もることができる。すなわち下記の式(5)のようになる。
d=(κ×t)1/2 (5)
ここで下記に示すシリコンの物性値、例えば
λ=1.48W/cmK
ρ=2.33g/cm
c=0.707W/cmK
を代入すると、
t=1μsのときにd=10μm、t=10nsのときにd=1μm、となる。このようにビームの照射時間を制御することにより、上昇温度深さを制御することができる。以上から、例えばフィールドストップ層18の深さが5μmであればレーザ光の照射時間を10ns〜1μs程度にする必要がある。
続いて厚み100μmのシリコン基板にフィールドストップ層18の5μmの処理を目指し、例えば1064nmのレーザ光を照射したとき、室温の侵入長は1.3mmと大きいため100μm透過したときのレーザ光の強度は元の強度の92.4%の強度を維持する。このため、シリコン基板17の表面側の動作層20に十分なエネルギーを持ったレーザ光が照射され、動作層20が熱ダメージを受ける。ところが、減衰長の温度依存性を考慮すると活性化温度である1000℃付近ではおおよそ常温の1000分の1の減衰長となる。この場合、1064nmのレーザ光を照射すると侵入長は1.3μmとなり、深さ5μm、温度1000℃の熱処理領域を透過すると元のエネルギーのわずか2%になる。このため、動作層20への熱ダメージを大幅に抑えることができる。
以上のように実施の形態2によるIGBT基板等のアニール処理では実施の形態1で述べた非線形な温度上昇を生じさせると、シリコン基板表面の動作層に熱的ダメージを与えることなく、所望の深さ、所望の領域を所望の温度まで熱処理を行うことができる。
実施の形態3.
この実施の形態では、実施の形態2において、集光点をシリコン基板表面から3μm以上の深さの位置にし、活性化温度以上となる熱処理領域を完全に表面より内部に形成する。一般に熱処理条件は1000℃以上と言われているが、上昇温度によって活性化率や、IGBTとしての特性が異なり、その条件は不純物の種類によって異なる。このため、図4のように例えば比較的深い領域(3μm〜10μm)にリン(p)をイオン注入し(リン(p)注入層21)、比較的浅い領域(5μ〜表面)にボロン(B)を注入(ボロン(B)注入層22)したシリコン基板17に対し、まず、P層の活性化のために集光点を深さ5〜10μmに定め、P層を所望の温度に昇温させる。このとき、レーザ光の透過性により、表面側のB層での温度上昇はほとんど起きない。つづいて、B層の活性化を狙い集光点を深さ2.5μm〜5μmに定め、B層を所望の温度に昇温させる。以上の照射により、各層の熱処理は完全に独立しており、各々の層に対して適切な熱処理を実施することができる。これにより、各々の層を適切な温度、適切な領域で熱処理を行うことができる。
実施の形態4.
熱処理の際にレーザ光2を走査して照射するが、この実施の形態は、実施の形態2において、集光光学系5を、走査の進行方向に対しては集光し、進行方向と直交する方向には集光されないシリンドリカルレンズに代表されるような指向的集光光学系として用いる形態である。例えば、図1の整形光学系3の調整と合わせて図4に示すような指向性集光形態23および指向性ビームプロファイル24を作成する。図4の矢印Sは走査の方向を示す。このとき、集光位置におけるパワー密度が実施の形態1での閾値(侵入深さ(吸収係数)の温度依存性を利用した非線形な温度上昇を発生させるのに必要なパワー密度)以上であれば、指向性ビームプロファイル24の幅25にわたって温度上昇が生じる。このように走査の進行方向と直交する方向に予め定められた所定の幅をもった領域を1度のレーザ走査で熱処理できることになる。これにより、同一領域を少ない走査回数で熱処理することが可能となる。
なお、上記各実施の形態で使用されるレーザ光2としては、CO2レーザ、YAGレーザ、YVO4レーザ、YBファイバレーザ、Er−YAGレーザ、半導体レーザ等がある。またレーザ光の波長(すなわち半導体に対して透過性を示す波長)は、800nm以上、特に800nm以上1200nm未満のものである。
この発明は、半導体材料基板を含む半導体基板のみならずこれらの基板上の膜の熱処理に適用可能であり同様な効果を奏する。
また、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、これらの実施の形態の可能な組み合わせを全て含むものである。
1 レーザ発振器、2 レーザ光、3 整形光学系、3a 整形制御装置、4 反射光学系、4a 反射制御装置、5 集光光学系、5a 集光制御装置、6 駆動系、6a 駆動系制御装置、7 半導体基板、9 レーザアニール制御装置、10 ステージ、12 ゲート絶縁膜、13 ゲート電極、14 エミッタ拡散領域、15 チャンネル拡散領域、16 エミッタ電極、17 シリコン基板、18 フィールドストップ層、19 コレクタ拡散層、20 動作層、21 リン(p)注入層、22 ボロン(B)注入層、23 指向性集光形態、24 指向性ビームプロファイル、25 幅。

Claims (6)

  1. レーザ光を照射して前記半導体基板または前記半導体基板上の膜の熱処理を行うレーザアニール方法であって、ランバートビアの法則に従うレーザ光強度の変化を上回るように、前記半導体基板または前記膜と集光光学系との相対距離および整形光学系でのレーザ光のビーム径の調整の少なくとも一方を制御することにより、前記半導体基板または前記膜に対して透過性を有するレーザ光を前記半導体基板または前記膜の所望の位置に集光させ温度分布を制御することを特徴とするレーザアニール方法。
  2. 前記レーザ光を前記半導体基板または前記膜の内部に集光させ、表面より内部で熱処理領域が形成される基板内部の温度分布を制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザアニール方法。
  3. 前記レーザ光を前記半導体基板上または前記膜上に走査して照射し、前記レーザ光を、走査の際の進行方向と直交する方向に予め定められた幅を有する集光形態のものとすることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザアニール方法。
  4. 前記レーザ光が、CO2レーザ、YAGレーザ、YVO4レーザ、YBファイバレーザ、Er−YAGレーザ、半導体レーザのいずれか1つのレーザ光であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のレーザアニール方法。
  5. 前記レーザ光が、半導体に対して透過性を示す波長800nm以上1200nm未満のレーザ光であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のレーザアニール方法。
  6. レーザアニール制御部の制御により、レーザ発振器で発生されたレーザ光を、整形光学系でビーム径を含む形状を整形し、反射光学系で反射して半導体基板または前記半導体基板上の膜の方向へ照射方向を変え、集光光学系で集光して、ステージ上の前記半導体基板または前記膜に照射するレーザアニール装置であって、前記レーザアニール制御部が、ランバートビアの法則に従うレーザ光強度の変化を上回るように、前記半導体基板または前記膜と前記集光光学系との相対距離および前記整形光学系でのレーザ光のビーム径の調整の少なくとも一方を制御することにより、前記半導体基板または前記膜に対して透過性を有するレーザ光を前記半導体基板または前記膜の所望の位置に集光させ温度分布を制御することを特徴とするレーザアニール装置。
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