JP6756214B2 - ロボット、歯車装置および歯車装置の製造方法 - Google Patents

ロボット、歯車装置および歯車装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロボット、歯車装置および歯車装置の製造方法に関するものである。
少なくとも1つのアームを含んで構成されたロボットアームを備えるロボットでは、例えば、ロボットアームの関節部をモーターにより駆動するが、一般に、そのモーターからの駆動力を減速機により減速することが行われている。
例えば、特許文献1には、ロータ(回転軸)を駆動する回転駆動部と、ロータの回転を減速して出力する減速部とを有するモーターユニットが開示されている。このモーターユニットが有する減速部は、ロータと一体で回転するウェーブジェネレータと、その外側に配置された外歯を有するフレクスプライン(弾性歯車)と、その外側に配置された内歯を有する剛性環状のサーキュラスプライン(内歯車)とを備える。かかる減速部では、ロータの回転に伴ってウェーブジェネレータが回転すると、その回転がフレクスプラインを介してサーキュラスプラインに伝達される。これにより、ロータの回転に対してサーキュラスプラインが所定の減速比で減速されて回転する。
また、特許文献1に係るモーターユニットでは、減速部側から回転駆動部側へのオイルの漏れ出しを抑制するため、減速部と回転駆動部との間にオイルシールや撥油部が設けられている。
特開2012−193822号公報
しかし、特許文献1に記載のモーターユニットでは、回転駆動部側へのオイルの漏れ出しは抑制されるものの、減速部内の外歯と内歯との噛み合い部に位置しているオイルが、流出してしまい、その結果、オイルを噛み合い部に長期にわたって保持しておくことが難しいという問題がある。
本発明の目的は、噛み合い部から潤滑剤が流出することを低減することができる歯車装置を備えたロボット、歯車装置および歯車装置の製造方法を提供することにある。
前記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のロボットは、第1部材と、
前記第1部材に対して回動可能に設けられた第2部材と、
前記第1部材および前記第2部材の一方側から他方側へ駆動力を伝達する歯車装置と、を備え、
前記歯車装置は、
内歯車と、
可撓性を有し、前記内歯車に部分的に噛み合う外歯部および前記外歯部と回転軸方向で繋がっている胴部を備える外歯車と、
前記外歯車に接触し、前記内歯車と前記外歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、を有し、
前記胴部の表面は、前記外歯部の表面よりも撥油性が高い撥油部を有することを特徴とする。
このような本発明のロボットによれば、外歯部に繋がっている胴部に撥油部が設けられているため、外歯部の表面(歯面)に配置した潤滑剤が胴部に流出することを低減することができる。そのため、噛み合い部に潤滑剤を長期にわたって保持しておくことができる。その結果、噛み合い部における焼き付きや摩耗等が生じることを長期にわたって防いで、歯車装置の寿命を長くすることができる。
本発明のロボットでは、前記撥油部は、少なくとも前記胴部の前記外歯部側の部分に設けられていることが好ましい。
これにより、外歯部から胴部に潤滑剤が流出することを効果的に抑制することができる。
本発明のロボットでは、前記外歯部の表面は、複数の凹部または凸部を有することが好ましい。
これにより、外歯部の表面に潤滑剤をより留め易くなる。
本発明のロボットでは、前記撥油部は、フッ素を含む材料で構成されていることが好ましい。
これにより、撥油部の表面自由エネルギーを低下させることができる。そのため、撥油部における潤滑剤の撥油性を高めることができる。
本発明のロボットでは、前記撥油部は、複数の凹部または凸部を有することが好ましい。
これにより、撥油部における潤滑剤の接触角を大きくすることができる。そのため、撥油部における撥油性をより高めることができる。
本発明のロボットでは、前記歯車装置は、前記外歯部よりも前記胴部の方が鉛直下方にあることが好ましい。
このような姿勢で設置された歯車装置では、外歯部に設けられた潤滑剤が重力により鉛直下方に位置する胴部に流れ易い。そのため、このような歯車装置が備える胴部に撥油部を設けることは、外歯部から胴部に潤滑剤が流出することを抑制する上で特に有効である。
本発明のロボットでは、前記歯車装置の前記回転軸が延びる方向は、前記第1部材および前記第2部材のうちの少なくとも一方の駆動に伴って変化可能であることが好ましい。
このように第1部材または第2部材の駆動に伴って歯車装置の姿勢が変わるロボットでは、外歯部に設けられた潤滑剤が外力(例えば、重力や遠心力)により胴部に流れ易い。そのため、このように歯車装置の姿勢が変わるロボットにおいて、胴部に撥油部を設けることは、外歯部から胴部に潤滑剤が流出することを抑制する上で特に有効である。
本発明のロボットでは、前記歯車装置は、前記胴部と対向する面を有する部材を有し、
前記部材の前記面は、前記外歯部の表面または前記内歯車の表面よりも撥油性が高い部分を有することが好ましい。
これにより、外歯部と内歯車との間の噛み合い部から潤滑剤が流出することをより効果的に抑制することができる。
本発明の歯車装置は、内歯車と、
可撓性を有し、前記内歯車に部分的に噛み合う外歯部および前記外歯部と回転軸方向で繋がっている胴部を備える外歯車と、
前記外歯車に接触し、前記内歯車と前記外歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、を有し、
前記胴部の表面は、前記外歯部の表面よりも撥油性が高い撥油部を有することを特徴とする。
このような本発明の歯車装置によれば、外歯部の表面(歯面)に配置した潤滑剤が胴部に流出することを低減することができる。
本発明の歯車装置の製造方法は、内歯車と、可撓性を有し、前記内歯車に部分的に噛み合う外歯部および前記外歯部と回転軸方向で繋がっている胴部を備える外歯車と、前記外歯車に接触し、前記内歯車と前記外歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器とを用意する工程と、
前記胴部の表面に、前記外歯部の表面よりも撥油性が高い撥油部を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
このような本発明の歯車装置の製造方法によれば、外歯部の表面(歯面)に配置した潤滑剤が胴部に流出することを低減することができる外歯車を有する歯車装置を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るロボットの概略側面図である。 図1に示すロボットが備える歯車装置を示す分解斜視図である。 図2に示す歯車装置の縦断面図である。 図2に示す歯車装置の正面図である。 図2に示す歯車装置の剛性歯車と可撓性歯車との間の噛み合い部およびその周辺の構成を説明する図である。 図5に示す可撓性歯車の外歯部の外表面の構成を説明する図である。 図5に示す可撓性歯車の胴部の外表面の構成を説明する図である。 図2に示す歯車装置の製造方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るロボットが備える歯車装置の撥油部を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係るロボットが備える歯車装置を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係るロボットの概略側面図である。
以下、本発明のロボット、歯車装置および歯車装置の製造方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
1.ロボット
まず、本発明のロボットの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットの概略側面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図1中の基台側を「基端」、その反対側(エンドエフェクター側)を「先端」と言う。また、図1の上下方向を「鉛直方向」とし、左右方向を「水平方向」とする。
図1に示すロボット100は、精密機器やこれを構成する部品(対象物)の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。
図1に示すように、ロボット100は、基台110と、筐体111と、第1アーム120と、第2アーム130と、作業ヘッド140と、エンドエフェクター150と、配線引き回し部160と、を有している。以下、ロボット100の各部を順次簡単に説明する。
基台110は、例えば、図示しない床面にボルト等によって固定されている。基台110は中空の直方体状をなし、基台110の内部には、ロボット100を統括制御する制御装置190が設置されている。また、基台110は、その上部に突出した突出部を有する。この突出部の上端部には、筐体111が連結されている。これにより、基台110と筐体111との間には、空間が形成されている。
筐体111の下端部には、第1アーム120が連結しており、基台110と筐体111との間の空間内に第1アーム120の一部(基端部)が位置している。第1アーム120は、基台110に対して鉛直方向に沿う第1軸J1(回動軸)まわりに回動可能となっている。
筐体111内には、第1アーム120を回動させる駆動力を発生させるサーボモーター等の第1モーター170と、第1モーター170の駆動力を減速する第1減速機である歯車装置1とを有する駆動源が設置されている。歯車装置1の入力軸は、第1モーター170の回転軸に連結され、歯車装置1の出力軸は、第1アーム120に連結されている。そのため、第1モーター170が駆動し、その駆動力が歯車装置1を介して第1アーム120に伝達されると、第1アーム120が筐体111およびそれに連結された基台110に対して第1軸J1まわりに水平面内で回動する。また、歯車装置1の出力軸側には、筐体111および基台110に対する第1アーム120の回転状態(回動状態)を検出する第1エンコーダー180が設けられている。
第1アーム120の先端部には、第2アーム130が連結している。第2アーム130は、第1アーム120に対して鉛直方向に沿う第2軸J2(回動軸)まわりに回動可能となっている。図示しないが、第2アーム130内には、第2アーム130を回動させる駆動力を発生させる第2モーターと、第2モーターの駆動力を減速する第2減速機とを有する駆動源が設置されている。そして、第2モーターの駆動力が第2減速機を介して第2アーム130に伝達されることにより、第2アーム130が第1アーム120に対して第2軸J2まわりに水平面内で回動する。また、図示しないが、第2減速機の出力軸側には、第1アーム120に対する第2アーム130の回転状態を検出する第2エンコーダーが設けられている。
第2アーム130の先端部には、作業ヘッド140が配置されている。作業ヘッド140は、第2アーム130の先端部に同軸的に配置されたスプラインナットおよびボールネジナット(ともに図示せず)に挿通されたスプラインシャフト141を有している。スプラインシャフト141は、第2アーム130に対して、その軸J3まわりに回転可能であり、かつ、上下方向に移動(昇降)可能となっている。
図示しないが、第2アーム130内には、回転モーターおよび昇降モーターが配置されている。回転モーターの駆動力は、図示しない駆動力伝達機構によってスプラインナットに伝達され、スプラインナットが正逆回転すると、スプラインシャフト141が鉛直方向に沿う軸J3まわりに正逆回転する。また、図示しないが、回転モーターには、第2アーム130に対するスプラインシャフト141の回転状態を検出する第3エンコーダーが設けられている。
一方、昇降モーターの駆動力は、図示しない駆動力伝達機構によってボールネジナットに伝達され、ボールネジナットが正逆回転すると、スプラインシャフト141が上下に移動する。また、図示しないが、昇降モーターには、第2アーム130に対するスプラインシャフト141の移動量を検出する第4エンコーダーが設けられている。
スプラインシャフト141の先端部(下端部)には、エンドエフェクター150が連結されている。エンドエフェクター150としては、特に限定されず、例えば、被搬送物を把持するもの、被加工物を加工するもの等が挙げられる。
第2アーム130内に配置された各電子部品(例えば、第2モーター、回転モーター、昇降モーター、第2〜第4エンコーダー等)に接続される複数の配線は、第2アーム130と筐体111とを連結する管状の配線引き回し部160および筐体111内を通って基台110内まで引き回されている。さらに、かかる複数の配線は、基台110内でまとめられることによって、第1モーター170および第1エンコーダー180に接続される配線とともに、基台110内に設置された制御装置190まで引き回される。
以上説明したようなロボット100は、「第1部材」である筐体111と、筐体111に対して回動可能に設けられた「第2部材」である第1アーム120と、歯車装置1と、を備えている。歯車装置1は、筐体111(第1部材)および第1アーム120(第2部材)の一方側から他方側へ駆動力を伝達する。このようなロボット100は、歯車装置1が以下に詳述するような構成を有するため、歯車装置の寿命を長くすることができる。
なお、第1アーム120および第2アーム130を「第2部材」と捉えてもよい。また、「第2部材」が、第1アーム120および第2アーム130に加え、さらに、作業ヘッド140およびエンドエフェクター150を含んでいてもよい。
また、本実施形態では、第1減速機が歯車装置1で構成されているが、第2減速機が歯車装置1で構成されていてもよく、また、第1減速機および第2減速機の双方が歯車装置1で構成されていてもよい。第2減速機が歯車装置1で構成されている場合、第1アーム120を「第1部材」と捉え、第2アーム130を「第2部材」と捉えればよい。
2.歯車装置
以下、本発明の歯車装置の実施形態について説明する。
図2は、図1に示すロボットが備える歯車装置を示す分解斜視図である。図3は、図2に示す歯車装置の縦断面図である。図4は、図2に示す歯車装置の正面図である。なお、各図では、説明の便宜上、必要に応じて各部の寸法を適宜誇張して図示しており、各部間の寸法比は実際の寸法比とは必ずしも一致しない。
図2ないし図4に示す歯車装置1は、波動歯車装置であり、例えば減速機として用いられる。この歯車装置1は、内歯車である剛性歯車2と、剛性歯車2の内側に配置されているカップ型の外歯車である可撓性歯車3と、可撓性歯車3の内側に配置されている波動発生器4と、剛性歯車2および可撓性歯車3の相対回転を許容しつつこれらに固定されたケースユニット5と、を有している。
この歯車装置1では、可撓性歯車3の横断面が波動発生器4により楕円形または長円形に変形した部分を有し、当該部分の長軸側の両端部において可撓性歯車3が剛性歯車2と噛み合っている。そして、剛性歯車2および可撓性歯車3の歯数が互いに異なっている。
このような歯車装置1において、例えば、波動発生器4に駆動力(例えば、前述した第1モーター170からの駆動力)が入力されると、剛性歯車2および可撓性歯車3は、互いの噛み合い位置が周方向に移動しながら、歯数差に起因して軸線a(歯車装置1の回転軸)まわりに相対的に回転する。これにより、駆動源(例えば、前述した第1モーター170)から波動発生器4に入力された駆動力を減速して可撓性歯車3から出力することができる。すなわち、波動発生器4を入力軸側、可撓性歯車3を出力軸側とする減速機を実現することができる。
以下、歯車装置1の構成を簡単に説明する。
図2ないし図4に示すように、剛性歯車2は、径方向に実質的に撓まない剛体で構成された歯車であって、内歯211を有するリング状の内歯車である。本実施形態では、剛性歯車2は、平歯車である。すなわち、内歯211は、軸線aに対して平行な歯スジを有する。なお、内歯211の歯スジは、軸線aに対して傾斜していてもよい。すなわち、剛性歯車2は、ハスバ歯車またはヤマバ歯車であってもよい。
可撓性歯車3は、剛性歯車2の内側に挿通されている。この可撓性歯車3は、径方向に撓み変形可能な可撓性を有する歯車であって、剛性歯車2の内歯211に噛み合う外歯311(歯)を有する外歯車である。また、可撓性歯車3の歯数は、剛性歯車2の歯数よりも少ない。このように可撓性歯車3および剛性歯車2の歯数が互いに異なることにより、減速機を実現することができる。
本実施形態では、可撓性歯車3は、一端が開口したカップ状をなし、その開口側の端部に外歯311が形成されている。ここで、可撓性歯車3は、外歯311を有する外歯部31と、外歯部31に軸線a方向で繋がり、軸線aまわりの筒状(より具体的には円筒状)の胴部32(筒部)と、胴部32の軸線a方向での一端部側に接続されている底部33と、を有する。これにより、外歯部31を径方向に撓み易くすることができる。そのため、剛性歯車2に対する可撓性歯車3の良好な撓み噛み合いを実現することができる。また、胴部32の底部33側の端部の剛性を高めることができる。そのため、底部33に入力軸または出力軸を安定的に接続することができる。
また、図3に示すように、底部33には、軸線aに沿って貫通した孔331と、孔331の周囲において貫通した複数の孔332と、が形成されている。孔331には、出力側の軸体を挿通することができる。また、孔332には、出力側の軸体を底部33に固定するためのネジを挿通するネジ孔として用いることができる。なお、これらの孔は、適宜設ければよく、省略することもできる。
図4に示すように、波動発生器4は、可撓性歯車3の内側に配置され、軸線aまわりに回転可能である。そして、波動発生器4は、外歯部31の横断面を長軸Laおよび短軸Lbとする楕円形または長円形に変形させて外歯311を剛性歯車2の内歯211に噛み合わせる。ここで、可撓性歯車3および剛性歯車2は、同一の軸線aまわりに回転可能に互いに内外で噛み合わされることとなる。
図3に示すように、本実施形態では、波動発生器4は、本体部41と、本体部41から軸線aに沿って突出した軸部42と、本体部41に対して軸線aに平行な軸線a1まわりに回転可能に設けられた1対のローラー43と、を有する。このような波動発生器4は、1対のローラー43が可撓性歯車3の内周面上を転動しながら可撓性歯車3を内側から押し広げて、本体部41、軸部42および1対のローラー43が軸線aまわりに回転可能である。したがって、例えば、駆動源から波動発生器4に駆動力が入力されると、剛性歯車2および可撓性歯車3の互いの噛み合い位置が周方向に移動する。
図3に示すように、ケースユニット5は、可撓性歯車3の外側に配置されている。ケースユニット5は、剛性歯車2に固定されたハウジング51と、可撓性歯車3の底部33に固定されたボス52と、ハウジング51とボス52との間に設けられた軸受53と、を有する。
ハウジング51は、可撓性歯車3の胴部32を囲む形状をなし、胴部32に対向する内周面510(面)を有する。ボス52は、孔331、332に対応した孔521、522を有する。また、軸受53は、外輪531、内輪532および複数のボール533を有するラジアル玉軸受である。なお、軸受53は、例えば、スラスト玉軸受、ラジアルころ軸受、スラストころ軸受であってもよい。
また、前述した剛性歯車2、可撓性歯車3、波動発生器4およびケースユニット5の構成材料は、それぞれ、例えば、各種セラミックス材料、各種金属材料、各種樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、主として、金属材料で構成されていることが好ましく、特に、機械的特性および加工性に優れ、かつ、比較的安価であることから、鉄系材料を用いることが好ましい。かかる鉄系材料としては、特に限定されないが、例えば、鋳鉄、ニッケルクロムモリブデン鋼、マルエージング鋼および析出硬化型ステンレス鋼等が挙げられる。
以上、歯車装置1の構成を簡単に説明した。このような歯車装置1では、前述したように、例えば、波動発生器4に駆動力が入力されると、剛性歯車2および可撓性歯車3は、互いの噛み合い位置が周方向に移動しながら、歯数差に起因して軸線aまわりに相対的に回転する。その際、可撓性歯車3は、繰り返し変形するとともに、波動発生器4に対して接触と離間とを繰り返す。そこで、内歯211を有する剛性歯車2と外歯311を有する可撓性歯車3の外歯部31との間には、内歯211と外歯311との摩擦を低減するため、潤滑剤が設けられている。そして、本実施形態の歯車装置1では、剛性歯車2と外歯部31との間から潤滑剤が流出することを低減し、歯車装置1の寿命を長くするために、以下に述べるような構成を有する。
図5は、図2に示す歯車装置の剛性歯車と可撓性歯車との間の噛み合い部およびその周辺の構成を説明する図である。図6は、図5に示す可撓性歯車の外歯部の外表面の構成を説明する図である。図7は、図5に示す可撓性歯車の胴部の外表面の構成を説明する図である。
前述したように、歯車装置1は、「内歯車」である剛性歯車2と、可撓性を有し、剛性歯車2に部分的に噛み合う外歯部31および外歯部31と回転軸である軸線a方向で繋がっている胴部32を備える「外歯車」である可撓性歯車3と、可撓性歯車3に接触し、剛性歯車2と可撓性歯車3との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器4と、を有する。
そして、図5に示すように、胴部32の外周面320(表面)は、外歯部31の歯面310(表面)よりも撥油性が高い撥油部30を有する。ここで、図6に示すように、剛性歯車2と可撓性歯車3の外歯部31との間の噛み合い部61には、摩擦を低減するために潤滑剤60が設けられている。剛性歯車2と外歯部31とが互いに接触を繰り返すことで、噛み合い部61から胴部32へと潤滑剤60が流出しやすい。本実施形態では、胴部32の外周面320が撥油部30を有するため、流出しようとする潤滑剤60を外歯部31に留めるように撥油部30ではじくことができる。そのため、噛み合い部61から胴部32に潤滑剤60が流出することを低減することができ、噛み合い部61に潤滑剤60をより長期にわたって保持しておくことができる。その結果、噛み合い部61における焼き付きや摩耗等が生じることを長期にわたって防いで、歯車装置1の寿命を長くすることができる。あるいは、潤滑剤60の補充頻度を少なくすることができる。
また、本実施形態では、胴部32の外周面320の全域が、撥油部30を構成している。これにより、前述した効果を顕著に発揮することができる。ただし、撥油部30は、少なくとも胴部32の外歯部31側の部分(例えば、図9に示すような形成部位)に設けられていればよく、これにより、外歯部31から胴部32に潤滑剤60が流出することを効果的に抑制することができる。
ここで、図5および図7に示すように、本実施形態では、胴部32は、本体部321と、本体部321の外表面に設けられたコーティング膜322とで構成されている。そして、コーティング膜322の外表面が、撥油部30を構成している。
コーティング膜322の構成材料としては、撥油性を発揮できれば特に限定されないが、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂およびセラミック材料等が挙げられ、これらのうちの1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができ、これらの中でも、フッ素系樹脂を用いることが好ましい。フッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、エチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)等が挙げられる。
このように撥油部30がフッ素を含む材料で構成されていることで、撥油部30の表面自由エネルギーを低下させることができる。そのため、撥油部30における潤滑剤60の撥油性を高めることができる。具体的には、フッ素を含む材料で構成されていることで、撥油部30の表面自由エネルギーを10mJ/m以上25mJ/m以下程度にすることができる。
また、図7に示すように、胴部32の本体部321は、複数の微細な凹部を有している。そして、本体部321の外表面に設けられたコーティング膜322は、本体部321の複数の微細な凹部に追従して設けられている。そのため、コーティング膜322の外表面、すなわち撥油部30は、複数の微細な凹部323を有している。これにより、撥油部30における潤滑剤60の接触角をさらに大きくにすることができる。そのため、撥油部30における撥油性をさらに高めることができる。具体的には、潤滑剤60の種類等にもよるが、フッ素を含む材料で構成されていることで、撥油部30における潤滑剤60の接触角を、例えば、90°以上120°以下程度とすることができる。なお、撥油部30は、複数の凹部323に代えて、複数の凸部を有していてもよく、また、複数の凹部および凸部を有していてもよい。また、本実施形態では、複数の凹部323はランダムであってもよいし、規則的であってもよい。
撥油部30の表面粗さRa(JIS B 0601)は、0.01μm以上10.0μm以下の範囲内であることが好ましく、0.03μm以上7.0μm以下の範囲内であることがより好ましく、0.05μm以上5.0μm以下の範囲内であることがさらに好ましい。これにより、撥油部30における撥油性を効果的に高めることができる。
なお、本実施形態では、胴部32がコーティング膜322を備える構成であるが、胴部32がコーティング膜322を備えていなくてもよい。その場合、例えば、コーティング以外の方法(例えば、フィルムの接着)で形成された層(撥油性被覆層)や、胴部32の本体部321の外表面にフッ素プラズマ処理を施すことにより撥油部30を形成したものが挙げられる。
また、図6に示すように、潤滑剤60が配置されている外歯部31の歯面310(表面)は、複数の微細な凹部313を有している。これにより、歯面310に潤滑剤60を留めて、噛み合い部61から潤滑剤60が流出することをより低減することができる。これは、各凹部313内に潤滑剤60が入り込むためである。なお、歯面310は、複数の凹部313に代えて、複数の凸部を有していてもよく、また、複数の凹部および凸部を有していてもよい。また、本実施形態では、凹部313はランダムであってもよいし、規則的であってもよい。
外歯部31の歯面310の表面粗さRa(JIS B 0601)は、0.01μm以上10.0μm以下の範囲内であることが好ましく、0.03μm以上7.0μm以下の範囲内であることがより好ましく、0.05μm以上5.0μm以下の範囲内であることがさらに好ましい。これにより、歯面310に潤滑剤60を留める効果を顕著に発揮することができる。
なお、歯面310の凹部313の深さ(大きさ)は、撥油部30の凹部323の深さ(大きさ)と、同等でもよく、また凹部323よりも大きくても小さくてもよい。
潤滑剤60は、基油および増ちょう剤を含んでいることが好ましい。これにより、潤滑剤60を固体状または半固体状のグリースとすることができる。したがって、潤滑剤60を噛み合い部61に留まらせ易くすることができる。ここで、増ちょう剤としては、例えば、カルシウム石けん、カルシウム複合石けん、ナトリウム石けん、アルミニウム石けん、リチウム石けん、リチウム複合石けん等の石けん系、また、ポリウレア、ナトリウムテレフタメート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、有機ベントナイト、シリカゲル等の非石けん系等が挙げられ、これらのうちの1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができるが、リチウム石けんを用いることが好ましい。増ちょう剤としてリチウム石けんを用いることにより、潤滑剤60のせん断安定性を優れたものとすることができる。また、潤滑剤60の潤滑剤としての特性のバランスを優れたものとすることができる。また、基油としては、例えば、パラフィン系、ナフテン系等の鉱油(精製鉱物油)、ポリオレフィン、エステル、シリコーン等の合成油が挙げられ、これらのうちの1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、前述したように、歯車装置1は、胴部32と対向する内周面510(面)を有する部材としてのハウジング51を有する(図5参照)。そして、ハウジング51(部材)の内周面510は、外歯部31の歯面310(表面)または剛性歯車2(内歯車)の歯面210(表面)よりも撥油性が高い部分を有する。これにより、胴部32の外周面320とともにハウジング51の内周面510で、噛み合い部61から流出しようとする潤滑剤60を外歯部31に留めるように撥油部30ではじくことができる。そのため、噛み合い部61から撥油部30と内周面510との間に潤滑剤60が流出することを抑制することができ、その結果、噛み合い部61に潤滑剤60をより留め易くなる。
また、本実施形態では、内周面510の全域が、歯面310または歯面210よりも撥油性が高い。ただし、この撥油性が高い部分は、少なくとも内周面510の歯面210側の部分に設けられていれば、噛み合い部61から潤滑剤60が流出することを好適に抑制することができる。また、内周面510の撥油性が高い部分は、前述した撥油部30と同様の構成とすることができる。また、内周面510の撥油性が高い部分は、フッ素を含む材料で構成されていることが好ましく、複数の微細な凹部または凸部を有することが好ましい。これにより、撥油部30と同様の効果を発揮することができる。撥油性の評価は、液滴法により接触角を求め、接触角が大きいほど撥油性が大きいと判断することができる。またAATCC−118法により撥油性を評価することもできる。
このような構成の歯車装置1によれば、潤滑剤60が噛み合い部61から流出することを低減し、潤滑剤60を長期にわたり噛み合い部61に保持することができる。
ここで、前述した構成のロボット100では、歯車装置1の回転軸としての軸線aが、第1軸J1(回動軸)とほぼ一致している。すなわち、軸線aが鉛直方向に沿っている。そして、歯車装置1は、外歯部31よりも胴部32の方が鉛直下方に位置している。このような姿勢で設置された歯車装置1では、外歯部31に設けられた潤滑剤60が重力により鉛直下方に位置する胴部32に流れ易い。そのため、このような歯車装置1において、胴部32に撥油部30を設けることは、外歯部31から胴部32に潤滑剤60が流出することを抑制する上で特に有効である。
以上説明したような歯車装置1は、以下のようにして製造することができる。
(歯車装置の製造方法)
以下、本発明の歯車装置の製造方法について、歯車装置1を製造する場合を例に説明する。
図8は、図2に示す歯車装置の製造方法を説明するフローチャートである。
図8に示すように、歯車装置1の製造方法は、[1]可撓性歯車3等を用意する工程(ステップS1)と、[2]撥油部30を形成する工程(ステップS2)と、[3]潤滑剤60を配置する工程(ステップS3)と、[4]組立工程(ステップS4)と、を有する。以下、各工程を順次説明する。
[1]可撓性歯車3等を用意する工程(ステップS1)
まず、可撓性歯車3、剛性歯車2、波動発生器4およびケースユニット5を用意する。
これらの形成方法としては、特に限定されず、各種機械加工および各種成形方法を用いることができる。また、可撓性歯車3、剛性歯車2、波動発生器4およびケースユニット5の構成材料としては、前述した材料が挙げられる。
また、可撓性歯車3が有する胴部32の外表面および外歯部31の歯面310に、それぞれ、例えばショットピーニング処理を施す。これにより、胴部32の外表面に凹部を形成するとともに外歯部31の歯面310に凹部313を形成する。また、ショットピーニングにより、胴部32の外表面および外歯部31の歯面310に残留応力を付与し、胴部32の外表面および外歯部31の歯面310の硬さを高めることができる。
[2]撥油部30を形成する工程(ステップS2)
次に、可撓性歯車3が有する胴部32に、コーティング膜322を形成する。これにより、外歯部31の歯面310よりも撥油性が高い撥油部30が形成される。
コーティング膜322を形成する方法としては、化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法などの気相成膜法や、ディッピング、スピンコーティング、スプレー塗装等の各種液相成膜法等が挙げられる。
[3]潤滑剤60を配置する工程(ステップS3)
次に、可撓性歯車3の胴部32の外周面320に、潤滑剤60を塗布して配置する。また、可撓性歯車3の内部にも、潤滑剤60を配置する。
[4]組立工程(ステップS4)
次に、図示しないが、可撓性歯車3の内側に波動発生器4を挿入しておき、可撓性歯車3および剛性歯車2を互いに内外で噛み合わせる。また、ケースユニット5の内側に可撓性歯車3を挿入して、ケースユニット5を剛性歯車2に固定する。ここで、可撓性歯車3および剛性歯車2を互いに内外で噛み合わせる際に、可撓性歯車3と剛性歯車2との間に潤滑剤60が介在することとなり、潤滑剤60が配置されている噛み合い部61が形成されることとなる。また、可撓性歯車3の内側に波動発生器4を挿入することで、可撓性歯車3の内側に配置された潤滑剤60が、波動発生器4の内部にも供給される。
以上説明したようにして歯車装置1を製造することができる。
以上説明した歯車装置1の製造方法は、可撓性歯車3等の必要な部品を用意する工程(ステップS1)と、撥油部30を形成する工程(ステップS2)とを含む。用意する工程(ステップS1)においては、「内歯車」である剛性歯車2と、可撓性を有し、剛性歯車2に部分的に噛み合う外歯部31および外歯部31と回転軸である軸線a方向で繋がっている胴部32を備える「外歯車」である可撓性歯車3と、可撓性歯車3に接触し、剛性歯車2と可撓性歯車3との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器4と、を用意する。そして、撥油部30を形成する工程(ステップS2)においては、胴部32の外周面320(表面)に、外歯部31の歯面310(表面)よりも撥油性が高い撥油部30を形成する。このような歯車装置1の製造方法によれば、外歯部31の歯面310に配置した潤滑剤60が胴部32に流出することを低減することができる可撓性歯車3を有する歯車装置1を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係るロボットが備える歯車装置の撥油部を説明する図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図9に示す歯車装置1Aでは、可撓性歯車3Aが備える胴部32Aが、本体部321と、本体部321の外表面の一部に設けられたコーティング膜322Aとで構成されている。このため、本実施形態では、コーティング膜322Aの外表面と、本体部321の外表面の一部(コーティング膜322Aが設けられていない部分)が、胴部32Aの外周面320Aを構成している。そして、コーティング膜322Aの外表面が、撥油部30Aを構成している。
より具体的には、コーティング膜322Aは、胴部32Aの外歯部31側の部分に偏在して設けられている。このような構成のコーティング膜322Aであっても、外歯部31から胴部32Aに潤滑剤60が流出することを低減することができる。また、胴部32Aのコーティング膜322Aが設けられていない部分上に潤滑剤を配置することができ、コーティング膜322Aの幅を比較的狭くしておくことで、当該部分上からコーティング膜322Aを乗り越えて潤滑剤を噛み合い部61へと供給することができる。そのため、噛み合い部61における焼き付きや摩耗等が生じることをより長期にわたって防いで、歯車装置1Aの寿命をより長くすることができる。特に、このような構成の歯車装置1Aは、例えば、外歯部31よりも胴部32Aの方が鉛直上方に位置している場合に有効である。
以上説明したような第2実施形態によっても、外歯部31の歯面310に配置した潤滑剤60が胴部32Aに流出することを低減することができる。
このような歯車装置1Aは、ロボット100の他、後述するロボット800にも設置することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図10は、本発明の第3実施形態に係るロボットが備える歯車装置を示す縦断面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図10に示す歯車装置1Bは、剛性歯車2の内側に配置されているハット型の外歯車である可撓性歯車3Bを有している。
この可撓性歯車3Bは、軸線aまわりに筒状をなす胴部32の軸線a方向での一端部側に軸線aとは反対側に突出して設けられたフランジ部33Bを有する。このような形状の可撓性歯車3Bによっても、剛性歯車2に対する可撓性歯車3Bの良好な撓み噛み合いを実現することができる。また、フランジ部33Bに入力軸または出力軸を安定的に接続することができる。
本実施形態では、フランジ部33Bには、軸線aに沿って貫通した複数の孔332Bが形成されている。この孔332Bには、出力側の軸体をフランジ部33Bに固定するためのネジを挿通するネジ孔として用いることができる。また、フランジ部33Bの内周部331Bには、出力側の軸体を挿通することができる。
このように、歯車装置1Bは、「内歯車」である剛性歯車2と、可撓性を有し剛性歯車2に部分的に噛み合う「外歯車」である可撓性歯車3Bと、可撓性歯車3Bに接触し、剛性歯車2と可撓性歯車3Bとの噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器4とを有する。そして、可撓性歯車3Bの胴部32の外周面320(表面)は、外歯部31の歯面310(表面)よりも撥油性が高い撥油部30を有する。
以上説明したような第3実施形態によっても、外歯部31の歯面310に配置した潤滑剤60が胴部32に流出することを低減することができる。
このような歯車装置1Bは、ロボット100の他、後述するロボット800にも設置することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図11は、本発明の第4実施形態に係るロボットの概略側面図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図11に示すロボット800は、6軸の垂直多関節ロボットであり、基台811と、基台811に接続されたロボットアーム820と、ロボットアーム820の先端部に設けられた力検出器840およびハンド830と、を有する。また、ロボット800は、ロボットアーム820を駆動させる動力を発生させる複数の駆動源(モーター850および歯車装置1を含む)を制御する制御装置810と、を有している。
基台811は、ロボット800を任意の設置箇所に取り付ける部分である。なお、基台811の設置箇所は、特に限定されず、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上等が挙げられる。
ロボットアーム820は、第1アーム821(アーム)と、第2アーム822(アーム)と、第3アーム823(アーム)と、第4アーム824(アーム)と、第5アーム825(アーム)と、第6アーム826(アーム)とを有し、これらが基端側(基台側)から先端側に向ってこの順に連結されている。第1アーム821は、基台811に接続されている。第6アーム826の先端には、例えば、各種部品等を把持するハンド830(エンドエフェクター)が着脱可能に取り付けられている。このハンド830は、2本の指831、832を有しており、指831、832で例えば各種部品等を把持することができる。
このようなロボット800では、歯車装置1が、第1アーム821を基台811に対して回動させる駆動力を基台811側から第1アーム821側へ伝達する。ここで、歯車装置1が減速機として機能することにより、駆動力を減速して第1アーム821を基台811に対して回動させることができる。なお、「回動」とはある中心点に対して一方向またはその反対方向を含めた双方向に動くこと、および、ある中心点に対して回転することを含むものである。
このように、ロボット800は、基台811と、基台811に対して回動可能に設けられた第1アーム821と、基台811および第1アーム821の一方側から他方側へ駆動力を伝達する歯車装置1と、を備えている。ここで、基台811を「第1部材」、第1アーム821を「第2部材」として捉えてもよいし、基台811を「第1部材」、第2〜第6アーム822〜826のうち第1アーム821側から順次任意の数選択したアームを「第2部材」と捉えてもよい。すなわち、第1アーム821、および、第2〜第6アーム822〜826のうち第1アーム821側から順次任意の数選択したアームからなる構造体が「第2部材」であるとも言える。例えば、第1、第2アーム821、822からなる構造体が「第2部材」であるとも言えるし、ロボットアーム820全体が「第2部材」であるとも言える。また、「第2部材」がハンド830を含んでいてもよい。すなわち、ロボットアーム820およびハンド830からなる構造体が「第2部材」であるとも言える。
また、同様に、第1アーム821と第2アーム822との関節部も、第1アーム821から第2アーム822へ駆動力を伝達する歯車装置1を備えている。ここで、例えば、第1アーム821を「第1部材」、第2アーム822を「第2部材」として捉えることができ、この場合、当該歯車装置1の軸線a(回転軸)が延びる方向は、第1アーム821(第1部材)および第2アーム822(第2部材)のうちの少なくとも一方の駆動に応じて変化する。すなわち、歯車装置1の姿勢は、第1アーム821および第2アーム822のうちの少なくとも一方の駆動に応じて変化する。このように第1アーム821または第2アーム822の駆動により歯車装置1の姿勢が変わるロボット800では、外歯部31に設けられた潤滑剤60が外力(例えば、重力や遠心力)により胴部32に流れ易い。そのため、このように歯車装置1の姿勢が変わるロボット800において、胴部32に撥油部30を設けることは、外歯部31から胴部32に潤滑剤60が流出することを抑制する上で特に有効である。
また、第2〜第6アーム822〜826の各関節部も、歯車装置1を備えていてもよい。この場合、第n(nは1以上の整数)アームを「第1部材」、第(n+1)アームを「第2部材」と捉えればよい。
以上説明したような第4実施形態によっても、外歯部31の歯面310に配置した潤滑剤60が胴部32に流出することを低減することができる。
以上、本発明のロボット、歯車装置および歯車装置の製造方法を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、単腕の水平多関節ロボットおよび単腕の垂直多関節ロボットについて説明したが、本発明は、可撓性歯車を有する歯車装置を用いるものであれば、これに限定されず、例えば、双腕ロボットであってもよい。また、ロボットの関節数は任意である。
また、本発明は、前述した実施形態の波動歯車装置に限定されず、内歯車と、内歯車に噛み合う外歯車と、波動発生器とを有し、外歯車の胴部に撥油部を有する構成であれば前述した実施形態のものに限定されず、各種歯車装置に本発明を適用可能である。
1…歯車装置、1A…歯車装置、1B…歯車装置、2…剛性歯車、3…可撓性歯車、3A…可撓性歯車、3B…可撓性歯車、4…波動発生器、5…ケースユニット、30…撥油部、30A…撥油部、31…外歯部、32…胴部、32A…胴部、33…底部、33B…フランジ部、41…本体部、42…軸部、43…ローラー、51…ハウジング、52…ボス、53…軸受、60…潤滑剤、61…噛み合い部、100…ロボット、110…基台、111…筐体、120…第1アーム、130…第2アーム、140…作業ヘッド、141…スプラインシャフト、150…エンドエフェクター、160…配線引き回し部、170…第1モーター、180…第1エンコーダー、190…制御装置、210…歯面、211…内歯、310…歯面、311…外歯、313…凹部、320…外周面、320A…外周面、321…本体部、322…コーティング膜、322A…コーティング膜、323…凹部、331…孔、331B…内周部、332…孔、332B…孔、510…内周面、521…孔、522…孔、531…外輪、532…内輪、533…ボール、800…ロボット、810…制御装置、811…基台、820…ロボットアーム、821…第1アーム、822…第2アーム、823…第3アーム、824…第4アーム、825…第5アーム、826…第6アーム、830…ハンド、831…指、832…指、840…力検出器、850…モーター、J1…第1軸、J2…第2軸、J3…軸、La…長軸、Lb…短軸、S1…ステップ、S2…ステップ、S3…ステップ、S4…ステップ、a…軸線、a1…軸線

Claims (10)

  1. 第1部材と、
    前記第1部材に連結され、前記第1部材に対して回動する第2部材と、
    前記第1部材から前記第2部材へ、または、前記第2部材から前記第1部材へ、駆動力を伝達する歯車装置と、
    を備え、
    前記歯車装置は、
    内歯車と、
    可撓性を有し、前記内歯車に部分的に噛み合う外歯部と、前記外歯部と前記歯車装置の回転軸が延びる方向で繋がっている胴部と、を備える外歯車と、
    前記外歯車に接触し、前記内歯車と前記外歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、を有し、
    前記胴部の表面は、前記外歯部の表面よりも撥油性が高い撥油部を有することを特徴とするロボット。
  2. 前記撥油部は、少なくとも前記胴部の前記外歯部側の部分に設けられている請求項1に記載のロボット。
  3. 前記外歯部の表面は、複数の凹部または凸部を有する請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記撥油部は、フッ素を含む材料で構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボット。
  5. 前記撥油部は、複数の凹部または複数の凸部を有する請求項4に記載のロボット。
  6. 前記歯車装置は、前記外歯部よりも前記胴部の方が鉛直下方にある請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
  7. 前記歯車装置の前記回転軸が延びる方向は、前記第1部材または前記第2部材の駆動に伴って変化する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロボット。
  8. 前記歯車装置は、前記胴部と対向する面を含む部材を有し、
    前記部材の前記面は、前記外歯部の表面または前記内歯車の表面よりも撥油性が高い部分を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロボット。
  9. 内歯車と、
    可撓性を有し、前記内歯車に部分的に噛み合う外歯部と、前記外歯部と前記歯車装置の回転軸が延びる方向で繋がっている胴部と、を備える外歯車と、
    前記外歯車に接触し、前記内歯車と前記外歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、を有し、
    前記胴部の表面は、前記外歯部の表面よりも撥油性が高い撥油部を有することを特徴とする歯車装置。
  10. 内歯車と、
    可撓性を有し、前記内歯車に部分的に噛み合う外歯部と、前記外歯部と前記歯車装置の回転軸が延びる方向で繋がっている胴部と、を備える外歯車と、
    前記外歯車に接触し、前記内歯車と前記外歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、を用意する工程と、
    前記胴部の表面に、前記外歯部の表面よりも撥油性が高い撥油部を形成する工程と、を含むことを特徴とする歯車装置の製造方法。
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