JP6756110B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6756110B2
JP6756110B2 JP2016007093A JP2016007093A JP6756110B2 JP 6756110 B2 JP6756110 B2 JP 6756110B2 JP 2016007093 A JP2016007093 A JP 2016007093A JP 2016007093 A JP2016007093 A JP 2016007093A JP 6756110 B2 JP6756110 B2 JP 6756110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
recovery container
relay
absorbing member
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016007093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017127988A (ja
Inventor
太郎 竹腰
太郎 竹腰
雄輔 平澤
雄輔 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2016007093A priority Critical patent/JP6756110B2/ja
Priority to US15/399,909 priority patent/US9840078B2/en
Priority to CN201710020047.8A priority patent/CN106994834B/zh
Priority to CN202010660396.8A priority patent/CN111775568B/zh
Priority to CN202010128175.6A priority patent/CN111332023B/zh
Publication of JP2017127988A publication Critical patent/JP2017127988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6756110B2 publication Critical patent/JP6756110B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、プリンターなどの液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一例として、液体噴射ヘッドに設けたノズルからインク滴を噴射して、用紙の端まで余白なくインク滴を付着させる縁なし印刷を行うインクジェット式のプリンターがある。このような縁なし印刷を行うときには、用紙を支持するプラテンに溝穴を設けるとともにプラテンの下方に廃液トレイを設けて、用紙の端部からはみ出たインク滴を溝穴に配設した吸収材で受容した上で、吸収材が受容したインクを廃液トレイに導入することがある(例えば、特許文献1)。
特開2004−9700号公報
ところで、上述の廃液トレイにインク吸収材を収容し、溝穴に配設した吸収材をインク吸収材に接触させておくと、廃液を適切に廃液トレイに導入することができる。しかし、特に廃液トレイを着脱交換する構成を採用する場合などには、廃液トレイの着脱に伴って吸収材が変位してしまい、新たに装着した廃液トレイのインク吸収材に対して溝穴に配設した吸収材を接触させることができない、という課題がある。
なお、このような課題は、インクを噴射して印刷を行うプリンターに限らず、噴射された液体を回収する液体回収容器を着脱可能に装着する液体噴射装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着脱可能に装着される液体回収容器に適切に液体を導入することができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、媒体に向けて液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、液体を吸収可能な吸収部材を収容した液体回収容器が着脱可能に装着される装着部と、前記液体噴射ヘッドが噴射した液体を受容可能な液体受容部と、前記液体受容部に連通する領域に配置される中継部と、を備え、前記中継部は、前記装着部に装着された前記液体回収容器の前記吸収部材と接触する位置に配置される。
この構成によれば、中継部は液体受容部と連通する領域に配置されるので、液体受容部が受容した液体を中継部の方に移動させることができる。そして、中継部は液体回収容器の吸収部材と接触する位置に配置されるので、中継部を介して、液体受容部が受容した液体を液体回収容器の吸収部材に吸収させることができる。したがって、着脱可能に装着される液体回収容器容に適切に液体を導入することができる。
上記液体噴射装置は、前記液体受容部が受容した液体を吸収可能な液体吸収体を備え、前記液体吸収体は、前記液体受容部内に配置される本体部分と、前記本体部分から延びる導液部と、を有し、前記中継部は、前記導液部と接触した状態で設けられる。
この構成によれば、液体受容部内に液体吸収体の本体部分を収容することによって、液体受容部において受容した液体の飛散を抑制することができる。また、液体吸収体の本体部分から延びる導液部を介して、液体の飛散を抑制しつつ、液体受容部で受容した液体を中継部の方に移動させることができる。
上記液体噴射装置において、前記中継部のうち、少なくとも前記吸収部材に接触する部分と前記液体吸収体に接触する部分とは、毛細管力により液体を吸収可能な浸透伝達体からなる。
この構成によれば、中継部に設けられる浸透伝達体の毛細管力により、液体受容部内において液体吸収体に吸収された液体を、液体回収容器の方に移動させることができる。また、液体を浸透伝達体に吸収しておくことにより、液体回収容器に液体を導入する過程において液体の飛散を抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記中継部は、前記装着部に装着された前記液体回収容器の前記吸収部材と接触した状態において、前記吸収部材から押圧力を受ける位置に配置される。
この構成によれば、中継部が吸収部材から押圧力を受けるように中継部の位置を設定しておくことにより、製造誤差または液体の吸収に伴う変形等に起因して中継部または吸収部材の位置がずれたとしても、中継部と吸収部材とを確実に接触させることができる。
上記液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドが液体を噴射する領域に配置される媒体支持部を備え、前記媒体支持部は、前記液体受容部と、前記液体受容部よりも突出して前記媒体を支持する支持突部とを有する。
この構成によれば、媒体支持部が液体受容部及び支持突部を有するので、支持突部に支持された媒体からはみ出た液体を液体受容部で受容することができる。
上記液体噴射装置において、前記中継部は、前記装着部内に外周面が突出する態様で回転自在に設けられたローラーを有する。
この構成によれば、中継部を構成するローラーの外周面が装着部内に突出するので、装着部に装着された液体回収容器の吸収部材にローラーを接触させることによって、中継部を介して液体を液体回収容器に導入することができる。
上記液体噴射装置において、前記液体回収容器は装着方向への移動に伴って前記装着部に装着され、前記ローラーの回動軸の軸方向は、前記装着方向と交差する方向である。
この構成によれば、装着部に液体回収容器を装着するときに、その装着方向と交差する方向に回動軸が延びるローラーが回転して中継部と吸収部材との摺動抵抗を低減することにより、液体回収容器の装着動作を妨げることなく、中継部を吸収部材に接触させることができる。
一実施形態の液体噴射装置の構成を模式的に示す断面図。 図1における2−2線矢視断面図。 液体吸収体、媒体支持部及び装着部の分解斜視図。 装着部及び液体回収容器の分解斜視図。 中継部の斜視図。 液体噴射装置の変更例を示す断面図。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。液体噴射装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体噴射装置11は、矩形箱状の筐体12と、媒体Sを支持するための媒体支持部20と、媒体Sに向けて液体を液滴として噴射する複数のノズル13を有する液体噴射ヘッド14と、液体噴射ヘッド14を保持して往復移動するキャリッジ15と、キャリッジ15の移動を案内するためのガイド軸16と、を備える。媒体支持部20は、液体噴射ヘッド14が液体を噴射する領域に配置される。
本実施形態において、液体噴射ヘッド14が液体を噴射する方向を噴射方向Z、媒体支持部20上において媒体Sが搬送される方向を搬送方向Y、液体噴射ヘッド14の往路移動方向を移動方向Xという。本実施形態において、噴射方向Zは鉛直下方(重力方向)であり、噴射方向Z、搬送方向Y及び移動方向Xは互いに交差(好ましくは、直交)する方向である。そして、液体噴射装置11は、媒体支持部20に支持された媒体Sに向けて液体噴射ヘッド14がノズル13から液体を噴射することで、印刷(記録)を行う。
液体噴射装置11は、液体噴射ヘッド14の移動方向Xに沿う移動領域における始端側(図1では右端側)に、液体噴射ヘッド14の噴射特性を良好に保つためのメンテナンス動作を行うメンテナンス機構30を備える。
媒体支持部20とメンテナンス機構30は、液体噴射ヘッド14の移動方向Xに沿って並ぶように配置されている。また、メンテナンス機構30は、移動方向Xの始端側に配置されるキャップ31と、移動方向Xにおいてキャップ31と媒体支持部20の間に配置されるワイパー32と、キャップ31に接続された吸引チューブ33と、吸引チューブ33の途中に設けられた吸引ポンプ34と、を有する。
本実施形態では、移動方向Xに沿う液体噴射ヘッド14の移動領域においてキャップ31のある位置を液体噴射ヘッド14のホーム位置といい、移動方向Xの始端側(図1では右側)をホーム側という。また、移動方向Xにおける終端側(図1では左側)を反ホーム側という。
キャップ31は、移動機構35により、ホーム位置にある液体噴射ヘッド14から離れた開放位置(図2に示す位置)と、ノズル13を囲むように液体噴射ヘッド14に接触するキャッピング位置とに移動可能に構成される。
キャップ31がキャッピング位置に移動すると、キャップ31はノズル13が開口する閉空間を形成する。このように、キャップ31によってノズル13が開口する閉空間を形成することを「キャッピング」という。なお、キャップ31がキャッピング位置から退避位置に移動すると、キャッピングは解除される。
そして、液体を噴射しない電源オフ時などに、液体噴射ヘッド14はホーム位置に移動して、キャップ31がキャッピング位置に移動してキャッピングすることにより、ノズル13の乾燥を抑制する。
媒体支持部20は、凹状をなす液体受容部21と、液体受容部21よりも突出して媒体Sを支持する支持突部23とを有する。支持突部23は、移動方向X及び搬送方向Yの各方向に沿って複数並ぶように設けるとよい。液体受容部21内には、液体受容部21が受容した液体を吸収可能な液体吸収体22を収容することが好ましい。
本実施形態の液体噴射装置11は、サイズ(移動方向X及び搬送方向Yにおける長さ)が異なる複数種類の媒体Sに対して印刷を行うが、何れのサイズの媒体Sであっても、反ホーム側に寄せた状態で搬送されて、それら媒体Sの移動方向Xにおける両端部が液体吸収体22上に配置されるようにする。
これにより、媒体Sの端まで余白なく液滴を付着させる縁なし印刷を行う場合には、支持突部23が支持する媒体Sに対して液体噴射ヘッド14が液体を噴射したときに、媒体Sに受容されなかった液体が液体受容部21で受容される。すなわち、液体受容部21は、縁なし印刷のときに、液体噴射ヘッド14が噴射して媒体Sからはみ出た液体を受容可能である。
液体噴射ヘッド14は、ノズル13の目詰まりを解消または予防する目的で、印刷動作の前後などに、印刷とは関係のない液体を液体受容部21または開放位置にあるキャップ31に向けて吐き捨てる予備吐出(フラッシングともいう)を行うようにしてもよい。このように、液体受容部21は縁なし印刷で媒体Sからはみ出た液体や、フラッシングで吐き捨てられた液体を受容する。
図2に示すように、液体噴射装置11は、媒体支持部20の下方となる位置に、廃液を収容可能な液体回収容器40が着脱可能に装着される箱状の装着部17と、廃液を液体回収容器40に導入するために吸引チューブ33の下流端に設けられた導入針18と、液体受容部21及び装着部17の両方に連通する領域に配置される中継部50と、を備える。
液体回収容器40は、例えば、図2に矢印で示すように、筐体12の下方から装着部17に挿入した後、導入針18に向けて装着方向(図2では右方向)に横移動させると、導入針18に接続部43が接続される。これにより、液体回収容器40は液体噴射装置11に装着された状態になる。液体回収容器40の装着方向への横移動により、導入針18の接続部43への挿入が完了する位置を、液体噴射装置11における液体回収容器40の装着位置という。
メンテナンス機構30は、液体噴射ヘッド14の噴射特性を良好に保つために、液体噴射ヘッド14から液体を廃液として排出するメンテナンス動作を行う。例えば、メンテナンス機構30は、キャッピングをした状態で吸引ポンプ34を駆動することで、ノズル13から液体噴射ヘッド14内の液体を強制的に流出させる吸引クリーニングを実行する。
液体噴射装置11は、液体噴射ヘッド14内の液体を加圧することで、ノズル13から液体を流出させる加圧クリーニングを実行することもできる。吸引クリーニング及び加圧クリーニングを含むクリーニングは、ノズル13までの流路を液体で満たす初期充填の時に行うこともあるし、ノズル13が目詰まりするなどして液体の噴射不良が生じた場合などに、ユーザーの操作により噴射不良を解消するマニュアルクリーニングとして行うこともある。また、一定時間が経過する毎に定期的にクリーニングを行うようにすることもできる。
クリーニング後には、キャップ31を退避位置に移動するなどしてキャップ31内を大気開放した状態で、再度吸引ポンプ34を駆動する空吸引を行い、キャップ31内に残った廃液を吸引する。そして、クリーニング及び空吸引によって液体噴射ヘッド14から流出した液体は、気泡や増粘した液体の溶質成分などを含む廃液として、吸引チューブ33を通じて液体回収容器40に収容される。
液体回収容器40は、一面側(装着状態では上面側)が開口する収容ケース41と、収容ケース41の開口に取り付けられる蓋部材42と、装着時に導入針18が挿入される接続部43と、収容ケース41内に上下に積層された状態で収容される液体を吸収可能な吸収部材44,45と、を備える。吸収部材44,45の数、大きさ及び形状については、任意に変更することが可能である。
蓋部材42には、1または複数の挿入孔42aが形成される。また、蓋部材42のすぐ下に配置される吸収部材44には、挿入孔42aと対応する位置に挿入孔44aが形成される。接続部43は、収容ケース41の底部付近であって、吸収部材44の下方に配置される吸収部材45と接する位置に配置することが好ましい。なお、液体回収容器40において、吸収部材45の一部に切欠き45aを形成して、その切欠き45a内に、吸収部材44,45を中継部50に向けて付勢する付勢部材46(例えば、コイルばね)を収容してもよい。
媒体支持部20において、凹状をなす液体受容部21の内底部には、挿入孔42a,44aと対応する位置に、挿通孔21aが形成されている。そして、液体吸収体22は、液体受容部21内に配置される本体部分と、その本体部分から延びて、挿通孔21aを通って媒体支持部20の下方に垂れ下がる複数の導液部22aとを有する。導液部22aは、移動方向Xにおいて、縁なし印刷を行うときに媒体Sからはみ出た液体を受容する領域の近くに配置することが好ましい。
装着部17において導液部22aと対応する位置には、貫通孔17aが設けられる。中継部50は、貫通孔17a内に、液体吸収体22から延びる導液部22aと接触した状態で設けられる。すなわち、中継部50が配置される領域は、挿通孔21aを介して液体受容部21と連通し、貫通孔17aを介して装着部17の内部空間と連通する。
図3に示すように、中継部50は、回動軸51を有するローラー52と、ローラー52の外周面に巻かれたシート53と、を有し、装着部17内にシート53が巻かれたローラー52の外周面が突出する態様で、ローラー52の回動軸51が装着部17に回動自在に保持される。シート53は、毛細管力により液体を吸収可能な浸透伝達体からなることが好ましい。
この場合、シート53の毛細管力は導液部22aより大きく、吸収部材44(図2参照)より小さくして、毛細管力により導液部22aから中継部50、中継部50から吸収部材44へと液体が移動するようにすることが好ましい。また、ローラー52の回動軸51の軸方向は、装着部17に対する液体回収容器40の装着方向と交差する方向(例えば、装着方向と直交する方向)であることが好ましい。
図4に示すように、液体回収容器40において挿入孔42a,44aは、装着時に装着部17の貫通孔17aと対応する位置(挿入孔42a,44aと貫通孔17aの開口が上下に並ぶ位置)に設けられる。ただし、蓋部材42の挿入孔42aは、吸収部材44の挿入孔44aよりも装着方向における長さが長いことが好ましい。
液体回収容器40が筐体12の下方から装着部17に挿入されると、中継部50は装着部17内に突出した部分が挿入孔42a,44a内に入る。そして、その状態から液体回収容器40が装着方向に横移動すると、中継部50が吸収部材44に乗り上げるような態様となって挿入孔44aから出る。中継部50は、吸収部材44に乗り上げる過程でローラー52が回動軸51を中心に回転することで、吸収部材44に対する摺動抵抗が低減される。
中継部50が吸収部材44に乗り上げると、ローラー52がシート53を介して吸収部材44を圧縮変形させることにより、中継部50は復元変形しようとする吸収部材44から押圧力を受ける。
このような過程を経て液体回収容器40が装着部17に装着されることにより、中継部50は、シート53が装着部17に装着された液体回収容器40の吸収部材44と接触する位置に配置される。そして、中継部50は、シート53が装着部17に装着された液体回収容器40の吸収部材44と接触した状態において、圧縮変形した吸収部材44が復元変形しようとすることによる押圧力を受ける。このように、中継部50のうち、少なくとも吸収部材44に接触する部分と液体吸収体22(導液部22a)に接触する部分とは、毛細管力により液体を吸収可能な浸透伝達体(シート53)からなることが好ましい。
シート53を構成する浸透伝達体としては、合成繊維または綿などからなる不織布、パルプまたは多孔質の金属からなる紙、合成繊維またはステンレス鋼(SUS)を編んだ網(フィルター)などを採用することができる。また、ローラー52は、例えば樹脂または金属などによって構成してもよいし、発泡プラスチック(フォーム材)、不織布、金属またはセラミックス等からなる多孔質体などによって構成してもよい。なお、ローラー52自体が十分な毛細管力を発揮することができれば、中継部50がシート53を備えなくてもよい。
図5に示すように、中継部50においてローラー52の外周面に巻き付けるシート53は、そのつなぎ目部分の一端側に回動軸51の軸方向の中央から突出する凸部53aを有するとともに、つなぎ目部分の他端側に同じく軸方向の中央で凸部53aを収容する凹部53bを有することが好ましい。このような形状にすることにより、ローラー52が吸収部材44から押圧力を受けつつ回動するときに、シート53が吸収部材44に引っかかりにくくなる。
次に、以上のように構成された液体噴射装置11の作用について説明する。
液体噴射装置11において、縁なし印刷で媒体Sの端部からはみ出た液滴やフラッシングで吐き捨てられた液体は、液体受容部21で受容されて液体吸収体22に吸収された後、導液部22aを伝って中継部50のシート53に吸収される。また、シート53に吸収された液体は、シート53に接触する吸収部材44の方に移動する。
また、クリーニングなど、液体噴射ヘッド14のメンテナンス動作に伴って液体噴射ヘッド14からキャップ31に排出された廃液は、吸引ポンプ34の駆動によって吸引チューブ33、導入針18及び接続部43を通じて液体回収容器40に収容され、吸収部材45に吸収される。
このように、導液部22aを伝って落ちてきた廃液は中継部50を介して吸収部材44に吸収される一方で、接続部43から導入された廃液は、吸収部材44の下方に配置された吸収部材45に吸収される。そのため、液体回収容器40内に収容された吸収部材44,45により、搬送路の内側で発生する廃液と搬送路の外側で発生する廃液とを効率よく吸収することが可能になる。
そして、液体回収容器40の液体収容量が満杯になると、液体回収容器40を装着方向の反対方向となる横方向(図2では左方向)に移動させて接続部43と導入針18との接続を解除した上で、液体回収容器40を下方に移動させて装着部17から取り出す。なお、液体回収容器40を取り出すときにも、液体回収容器40の横移動に伴って中継部50のローラー52が回転することにより、吸収部材44が中継部50を押圧していても、液体回収容器40をスムーズに移動させることができる。
使用済みの液体回収容器40を取り出した後には、未使用の液体回収容器40を装着部17に装着する。このように液体回収容器40の着脱を繰り返したとしても、中継部50は液体吸収体22に繋がる導液部22aに接触しつつ装着部17に突出した状態を保つので、新たに装着された液体回収容器40の吸収部材44に適切に接触することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)中継部50は液体受容部21と連通する領域に配置されるので、液体受容部21が受容した液体を中継部50の方に移動させることができる。そして、中継部50は液体回収容器40の吸収部材44と接触する位置に配置されるので、中継部50を介して、液体受容部21が受容した液体を液体回収容器40の吸収部材44に吸収させることができる。したがって、着脱可能に装着される液体回収容器40容に適切に液体を導入することができる。
(2)液体受容部21内に液体吸収体22の本体部分を収容することによって、液体受容部21において受容した液体の飛散を抑制することができる。また、液体吸収体22の本体部分から延びる導液部22aを介して、液体の飛散を抑制しつつ、液体受容部21で受容した液体を中継部50の方に移動させることができる。
(3)中継部50に設けられる浸透伝達体からなるシート53の毛細管力により、液体受容部21内において液体吸収体22に吸収された液体を、液体回収容器40の方に移動させることができる。また、液体を浸透伝達体であるシート53に吸収しておくことにより、液体回収容器40に液体を導入する過程において液体の飛散を抑制することができる。
(4)中継部50が吸収部材44から押圧力を受けるように中継部50の位置を設定しておくことにより、製造誤差または液体の吸収に伴う変形等に起因して中継部50または吸収部材44の位置がずれたとしても、中継部50と吸収部材44とを確実に接触させることができる。
(5)媒体支持部20が液体受容部21及び支持突部23を有するので、支持突部23に支持された媒体Sからはみ出た液体を液体受容部21で受容することができる。
(6)中継部50を構成するローラー52の外周面が装着部17内に突出するので、装着部17に装着された液体回収容器40の吸収部材44にローラー52を接触させることによって、中継部50を介して液体を液体回収容器40に導入することができる。
(7)装着部17に液体回収容器40を装着するときに、その装着方向と交差する方向に回動軸51が延びるローラー52が回転して中継部50と吸収部材44との摺動抵抗を低減することにより、液体回収容器40の装着動作を妨げることなく、中継部50を吸収部材44に接触させることができる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、上記実施形態と各変更例とは、任意に組み合わせることができる。
・図6に示す変更例のように、液体回収容器40は、液体噴射装置11の筐体12の側壁に設けた挿入部12aから装着方向(図6では矢印で示す右方向)への移動に伴って、装着部17に装着されるようにしてもよい。
・図6に示す変更例のように、液体回収容器40に1つの吸収部材44と1つの吸収部材45とを収容するようにしてもよい。あるいは、液体回収容器40に吸収部材44,45を一体化したような単一の吸収部材を収容するようにしてもよい。
・図6に示す変更例のように、液体回収容器40内に収容する付勢部材46は板ばねであってもよい。この場合には、吸収部材45に切欠き45aを設けず、収容ケース41の内底部と吸収部材45との間に付勢部材46を入れるスペースを設けてもよい。この場合には、収容ケース41の内底部と吸収部材45との間に形成される空間に沿って接続部43を通じて導入された廃液を収容ケース41の内底部全体に行き渡らせることができる。
・液体回収容器40内に付勢部材46を収容せず、中継部50と接触して圧縮変形した吸収部材44,45の弾性復元力のみによって中継部50に押圧力を加えるようにしてもよい。
・図6に示す変更例のように、中継部50がローラー52に替えて、回動しない芯材54と、芯材54の周囲に巻かれたシート53と、を備える構成としてもよい。この場合には、芯材54において吸収部材44と接触する部分を湾曲面にするなどして、着脱時の摺動抵抗を低減することが好ましい。また、芯材54において導液部22aに接触する部分を平面にすれば、導液部22aと確実に接触させることができるので、好ましい。
・液体吸収体22の本体部分とは別体として形成した導液部22aを液体吸収体22に接触させて、液体吸収体22から導液部22aを介して中継部50に液体を移動させるようにしてもよい。
・中継部50がシート53を備えず、ローラー52の外周面に成型、焼結または切削等により溝を形成し、この溝に沿って液体を移動させるようにしてもよい。
・液体吸収体22に導液部22aを設ける代わりに中継部50から液体吸収体22に向けて延びる延設部を設けて、この延設部を液体吸収体22に接触させることによって、液体吸収体22から中継部50に液体を移動させるようにしてもよい。
・液体受容部21に液体吸収体22を収容せず、液体受容部21が受容した液体が挿通孔21aを通じて中継部50の上に垂れ落ちるようにしてもよい。
・液体受容部21を介して回収した液体を液体回収容器40に導入する一方で、キャップ31を介して回収した廃液を別の容器に導入するようにしてもよい。
・液体噴射ヘッド14が噴射した液体を受容可能な液体受容部は、媒体支持部20の一部として設けられるものでなくてもよい。例えば、液体噴射装置11が縁なし印刷を行わない場合などには、液体噴射ヘッド14の移動領域のうち媒体支持部20より反ホーム側の端に液体受容部を設け、この液体受容部に向けてフラッシングを行う。このようなフラッシングボックスとして機能する液体受容部と連通する領域に中継部50を配置すれば、中継部50を介して、その下方に位置する装着部17に装着される液体回収容器40に液体を導入することができる。
・液体噴射ヘッド14が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体Sは用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
・媒体Sはホーム側に寄せた状態で搬送されるようにしてもよいし、媒体Sの中央が搬送路の中央に合うように搬送されるようにしてもよい。
・液体噴射装置11は、印刷範囲が媒体Sの幅全体に亘るように並列配置された複数の液体噴射ヘッド14を構成要素として含むラインヘッドを有するラインヘッド型のプリンターとしてもよい。この場合には、液体を受容可能なキャップと、液体受容部を有する媒体支持部とが、ラインヘッドが液体を噴射する領域に交互に移動して液体を受容する構成を採用することができる。
11…液体噴射装置、12…筐体、12a…挿入部、13…ノズル、14…液体噴射ヘッド、15…キャリッジ、16…ガイド軸、17…装着部、17a…貫通孔、18…導入針、20…媒体支持部、21…液体受容部、21a…挿通孔、22…液体吸収体、22a…導液部、23…支持突部、30…メンテナンス機構、31…キャップ、32…ワイパー、33…吸引チューブ、34…吸引ポンプ、35…移動機構、40…液体回収容器、41…収容ケース、42…蓋部材、42a…挿入孔、43…接続部、44…吸収部材、44a…挿入孔、45…吸収部材、45a…切欠き、46…付勢部材、50…中継部、51…回動軸、52…ローラー、53…シート、53a…凸部、53b…凹部、54…芯材、S…媒体、X…移動方向、Y…搬送方向、Z…噴射方向。

Claims (5)

  1. 媒体に向けて液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
    液体を吸収可能な吸収部材を収容した液体回収容器が着脱可能に装着される装着部と、
    前記液体噴射ヘッドが噴射した液体を受容可能な液体受容部と、
    前記液体受容部に連通する領域に配置される中継部と、
    を備え、
    前記中継部は、前記装着部内に外周面が突出する態様で回転自在に設けられたローラーを有するとともに、前記装着部に装着された前記液体回収容器の前記吸収部材と接触する位置に配置される
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体受容部は、液体を吸収可能な液体吸収体を有し、
    前記中継部のうち、少なくとも前記吸収部材に接触する部分と前記液体吸収体に接触する部分とは、毛細管力により液体を吸収可能な浸透伝達体からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記中継部は、前記装着部に装着された前記液体回収容器の前記吸収部材と接触した状態において、前記吸収部材から押圧力を受ける位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記液体噴射ヘッドが液体を噴射する領域に配置される媒体支持部を備え、
    前記媒体支持部は、前記液体受容部と、前記液体受容部よりも突出して前記媒体を支持する支持突部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体回収容器は装着方向への移動に伴って前記装着部に装着され、
    前記ローラーの回動軸の軸方向は、前記装着方向と交差する方向である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
JP2016007093A 2016-01-18 2016-01-18 液体噴射装置 Active JP6756110B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007093A JP6756110B2 (ja) 2016-01-18 2016-01-18 液体噴射装置
US15/399,909 US9840078B2 (en) 2016-01-18 2017-01-06 Waste liquid reservoir and liquid ejecting apparatus
CN201710020047.8A CN106994834B (zh) 2016-01-18 2017-01-11 废液收纳体以及液体喷射装置
CN202010660396.8A CN111775568B (zh) 2016-01-18 2017-01-11 废液收纳体以及液体喷射装置
CN202010128175.6A CN111332023B (zh) 2016-01-18 2017-01-11 液体喷射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007093A JP6756110B2 (ja) 2016-01-18 2016-01-18 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017127988A JP2017127988A (ja) 2017-07-27
JP6756110B2 true JP6756110B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=59396488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016007093A Active JP6756110B2 (ja) 2016-01-18 2016-01-18 液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6756110B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7091689B2 (ja) * 2018-02-13 2022-06-28 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置
JP7078152B2 (ja) * 2020-10-29 2022-05-31 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、廃液回収ユニット及び廃液回収方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6481827B2 (en) * 2001-01-31 2002-11-19 Hewlett-Packard Company Modular ink absorbent system for inkjet spittoons
JP2007118433A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2008149574A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Seiko Epson Corp 液体収容体、液体噴射装置、廃液伝達装置、及び廃液伝達方法
JP2012091408A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
KR20140092618A (ko) * 2013-01-16 2014-07-24 엘지전자 주식회사 문서 출력 장치
JP2015217628A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017127988A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5066017B2 (ja) 画像形成装置
CN106994834B (zh) 废液收纳体以及液体喷射装置
JP5322510B2 (ja) 廃液タンク
JP6714820B2 (ja) 廃液収容体及びアタッチメント
JP2007050666A (ja) インクジェット記録システム、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP6756110B2 (ja) 液体噴射装置
JP5239693B2 (ja) ヘッドキャップ
JP2000085144A (ja) 廃インク回収装置
JP4241420B2 (ja) 媒体搬送装置及び液体噴射装置
JP6700583B2 (ja) 液体噴射装置
JP2006142575A (ja) インクジェット記録装置
JP3543699B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2007090716A (ja) 液体収容容器及び液体噴射装置
JP2019059149A (ja) インクジェット記録装置
JP2018086741A (ja) 液体噴射装置及びキャップ
JP2018012256A (ja) 液体噴射装置
JP4006914B2 (ja) インクジェット式記録装置
JPH09300656A (ja) インクジェット式プリンタの廃液収容装置
JP2015208990A (ja) 液体噴射装置
JP5472495B2 (ja) 画像形成装置及び廃液タンク
JP2005022131A (ja) 液体噴射装置
JP4396470B2 (ja) 媒体搬送装置及び記録装置
JP2023152172A (ja) 液体吐出装置
JP2017136758A (ja) 液体噴射装置
JP2008062629A (ja) 廃液吸収装置、廃液処理ユニット、液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6756110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150