JP6748234B2 - 無停電電源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、無停電電源装置に関する。
無停電電源装置(Uninterruptible Power Supply:UPS)は、たとえば特開2014−7929号公報(特許文献1)に示されるように、交流電力を直流電力に変換するコンバータと、直流電力を交流電力に変換するインバータとを有する構成が一般的である。また、上記無停電電源装置には蓄電池が接続され、当該蓄電池から無停電電源装置に直流電力が供給される。
上記無停電電源装置では、コンバータは、商用交流電源からの交流電力が直流電力に変換する。インバータは、コンバータからの直流電力または蓄電池からの直流電力を、一定周波数および一定電圧の交流電力に変換し、変換後の交流電力をAC(Alternating Current:交流)負荷に供給している。
また、商用交流電源の異常(停電、瞬低など)発生時には、蓄電池からインバータに直流電力が供給される。これにより、商用交流電源の異常発生時、無停電電源装置は無停電でAC負荷に交流電力を供給する。
特開2014−7929号公報
上記無停電電源装置を用いてDC(Direct Current:直流)負荷に供給する場合には、一般的に、インバータによって生成された交流電力を、装置外部に設けられたACアダプタによってDC負荷に合せた直流電力に変換し、変換後の直流電力をDC負荷に供給する構成が採用されている。しかしながら、上記構成では、インバータおよびACアダプタの各々において電力損失が発生するため、効率が低くなる可能性がある。
また、DC負荷で回生電力が発生した場合、無停電電源装置は回生電力を回収するための仕組みが必要となる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高い効率で直流負荷に電力を供給することができ、かつ、直流負荷で発生した回生電力を回収することができる無停電電源装置を提供することである。
この発明のある局面によれば、無停電電源装置は、負荷に直流電力を供給するように構成される。無停電電源装置は、負荷に接続される直流母線と、コンバータと、ダイオード整流器と、DC/DCコンバータと、第1のスイッチと、第2のスイッチと、制御装置とを備える。コンバータは交流電源および直流母線の間に接続される。ダイオード整流器は、交流電源および直流母線の間にコンバータと並列に接続される。DC/DCコンバータは、直流電力を蓄える電力貯蔵装置および直流母線の間で直流電圧変換を実行するように構成される。第1のスイッチは、コンバータおよび直流母線の間に電気的に接続される。第2のスイッチは、ダイオード整流器および直流母線の間に電気的に接続される。制御装置は、コンバータ、DC/DCコンバータ、第1および第2のスイッチを制御するように構成される。制御装置は、負荷が力行運転している場合は、第2のスイッチをオンしてダイオード整流器から負荷に直流電力を供給する。制御装置はまた、第1のスイッチをオフし、交流電源からダイオード整流器に流れる交流電流に含まれる高調波電流を抑制するようにコンバータを制御する。負荷が回生運転している場合は、制御装置は、第2のスイッチをオフするとともに第1のスイッチをオンし、かつ、負荷が発生する回生電力を交流電力に変換するようにコンバータを制御する。
この発明によれば、高い効率で直流負荷に電力を供給でき、かつ、直流負荷で発生した回生電力を回収することができる無停電電源装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1による無停電電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 交流電源から交流電力が正常に供給されている場合における電力の流れを示す図である。 交流電源から供給される交流電力に異常が発生した場合における電力の流れを示す図である。 負荷で発生した回生電力の流れを示す図である。 コンバータ制御回路の構成を示す回路ブロック図である。 コンバータ制御回路により実行される制御を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2による無停電電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 コンバータ制御回路により実行される制御を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態3による無停電電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 コンバータ制御回路により実行される制御を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態4による無停電電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 ダイオード整流器に異常が発生した場合における電力の流れを示す図である。 コンバータ制御回路により実行される制御を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態5による無停電電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 コンバータ制御回路により実行される制御を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による無停電電源装置100の構成を示す回路ブロック図である。図1を参照して、本実施の形態1による無停電電源装置100は、交流電源1およびDC負荷1A(以下、単に負荷1Aと称する)の間に接続されており、負荷1Aに直流電力を供給するように構成されている。
交流電源1は、たとえば商用交流電源であって、商用周波数の交流電力を無停電電源装置100に供給する。無停電電源装置100は、実際には、交流電源1から三相交流電力を受けるが、図面および説明の簡単化を図るため、図1では一相分の回路のみが示されている。
負荷1Aは、直流電力によって駆動される電気機器などである。負荷1Aは、無停電電源装置100から供給される直流電力によって駆動される。負荷1Aは力行運転および回生運転を交互に行ない得る。
無停電電源装置100は、入力端子T1、出力端子T2およびバッテリ端子T3を備える。入力端子T1は、交流電源1から供給される交流電力を受ける。出力端子T2は負荷1Aに接続される。負荷1Aは、無停電電源装置100から供給される直流電力によって力行運転することができる。
バッテリ端子T3は、蓄電池11に接続される。蓄電池11は、直流電力の充電および放電が可能な電池である。蓄電池11は、直流電力を蓄える「電力貯蔵装置」の一実施例に対応する。バッテリ端子T3には、蓄電池11の代わりに、コンデンサ(電気二重層コンデンサ、電解コンデンサなど)が接続されていても構わない。
無停電電源装置100は、さらに、スイッチ2,7,10,15、ヒューズ3、リアクトル4,13、コンバータ5、コンデンサ6,14、直流母線8、ダイオード整流器12、双方向チョッパ9、電流検出器20〜22、電圧検出器23〜26、コンバータ制御回路16、およびチョッパ制御回路17を備える。スイッチ2、ヒューズ3、リアクトル4、コンバータ5、スイッチ7および直流母線8は、入力端子T1および出力端子T2の間に直列に接続される。
スイッチ2は、入力端子T1とコンバータ5との間に接続される。スイッチ2は、交流電源1から交流電力が正常に供給されている通常時は閉成(オン)され、たとえば無停電電源装置100のメンテナンス時に開放(オフ)される。スイッチ2のオンオフはチョッパ制御回路17によって制御される。
ヒューズ3は、過電流が交流電源1から流入するのを防ぐために入力端子T1とコンバータ5の間の通電経路に介挿されている。リアクトル4は、交流電源1からの交流電力を通過させ、コンバータ5で発生するスイッチング周波数の信号が交流電源1に伝搬するのを防止するために設けられている。
コンバータ5は、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換(順変換)するように構成される。コンバータ5で生成された直流電力は直流母線8に出力される。このとき、コンバータ5は、直流母線8の電圧VDCが所定の参照電圧VDCRになるように、直流電流を直流母線8に出力する。
コンバータ5は、また、直流母線8を介して負荷1Aで発生した回生電力(直流電力)が供給されると、この回生電力を商用周波数の交流電力に変換(逆変換)することができる。コンバータ5における電力変換はコンバータ制御回路16によって制御される。
コンバータ5は、さらに、交流電源1からダイオード整流器12に流れる交流電流I3に含まれる高調波を低減するアクティブフィルタとして機能することができる。
コンバータ5は、半導体スイッチング素子により構成される。半導体スイッチング素子としては、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が適用される。半導体スイッチング素子の制御方式として、PWM(Pulse Width Modulation)制御を適用することができる。
直流母線8は、出力端子T2に接続されるとともに、双方向チョッパ9およびスイッチ10を介してバッテリ端子T3に接続される。コンデンサ6は、直流母線8に接続され、直流母線8の電圧VDCを平滑化する。スイッチ10は、無停電電源装置100の運転時にオンされ、蓄電池11および無停電電源装置100のメンテナンス時にオフされる。スイッチ10のオンオフはチョッパ制御回路17によって制御される。
双方向チョッパ9は、双方向の直流電圧変換(昇圧および降圧)を実行するように構成される。双方向チョッパ9は、交流電源1から交流電力が正常に供給されている場合、コンバータ5によって生成された直流電力を蓄電池11に蓄える。このとき、双方向チョッパ9は、蓄電池11の端子間電圧(バッテリ端子T3の電圧)が目標バッテリ電圧になるように、直流電流を蓄電池11に供給する。
これに対して、交流電源1から供給される交流電力に異常が発生した場合(たとえば停電が発生した場合)、双方向チョッパ9は、蓄電池11の直流電力を負荷1Aに供給する。このとき、直流母線8の電圧VDCが参照電圧VDCRになるように、蓄電池11から双方向チョッパ9を介して出力端子T2に電流が流される。双方向チョッパ9における直流電圧変換は、チョッパ制御回路17によって制御される。双方向チョッパ9は「DC/DCコンバータ」の一実施例に対応する。
ダイオード整流器12は、入力端子T1および出力端子T2の間に、コンバータ5と電気的に並列に接続される。具体的には、ダイオード整流器12は、入力端子T1と直流母線8との間に接続される。ダイオード整流器12は、交流電源1から交流電力が正常に供給されている場合、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換するように構成される。ダイオード整流器12の交流端子はリアクトル4の一方端子に接続される。
リアクトル13の一方端子はダイオード整流器12の直流端子に接続され、その他方端子は直流母線8上のノードNに接続される。コンデンサ14は、リアクトル13の他方端子に接続される。リアクトル13およびコンデンサ14は、ダイオード整流器12から出力される直流電力に含まれる高調波成分を除去するためのフィルタを構成する。
スイッチ7は、コンバータ5の直流端子と直流母線8との間に接続される。スイッチ7の一方端子はコンバータ5の直流端子に接続され、その他方端子はノードNに接続される。スイッチ7は半導体スイッチであり、たとえばサイリスタスイッチである。サイリスタのアノードおよびカソードはそれぞれ、ノードNおよびコンバータ5の直流端子に接続される。スイッチ7をオンすると、サイリスタの整流作用により、ノードNからコンバータ5に向かって電流が流れる。スイッチ7は、後述するように、負荷1Aの力行運転時にオフし、負荷1Aの回生運転時にオンする。スイッチ7のオンオフはコンバータ制御回路16によって制御される。スイッチ7は「第1のスイッチ」の一実施例に対応する。
スイッチ15は、ダイオード整流器12の直流端子と直流母線8との間に接続される。スイッチ15の一方端子はリアクトル13の他方端子に接続され、その他方端子はノードNに接続される。スイッチ15は、コンタクタなどの機械式スイッチである。スイッチ15は、後述するように、負荷1Aの力行運転時にオンし、負荷1Aの回生運転時にオフする。スイッチ15のオンオフはコンバータ制御回路16によって制御される。スイッチ15は「第2のスイッチ」の一実施例に対応する。
電流検出器20は、交流電源1からコンバータ5に流れる交流電流I1を検出し、検出値を示す信号をコンバータ制御回路16に与える。電流検出器21は、負荷1Aに流れる直流電流(以下、負荷電流とも称する。)I2を検出し、検出値を示す信号をコンバータ制御回路16に与える。電流検出器22は、交流電源1からダイオード整流器12に流れる交流電流I3を検出し、検出値を示す信号をコンバータ制御回路16に与える。
電圧検出器23は、交流電源1の電圧(以下、交流電源電圧とも称する)VACを検出し、検出値を示す信号をチョッパ制御回路17およびコンバータ制御回路16に与える。電圧検出器24は、スイッチ7がオンしているときに直流母線8の電圧VDCを検出し、検出値をコンバータ制御回路16に与える。電圧検出器25は、直流母線8の電圧VDCを検出し、検出値を示す信号をチョッパ制御回路17に与える。電圧検出器26は、スイッチ15がオンしていえるときに直流母線8の電圧VDCを検出し、検出値をコンバータ制御回路16に与える。
コンバータ制御回路16は、電流検出器20,21および電圧検出器23,24,26の出力信号に基づいて、スイッチ7,15のオンオフおよびコンバータ5を制御する。具体的には、コンバータ制御回路16は、直流母線8の電圧VDCに基づいて負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定し、その判定結果に基づいてスイッチ7,15のオンオフおよびコンバータ5を制御する。コンバータ制御回路16の制御構成については後述する。
チョッパ制御回路17は、電圧検出器23,25の出力信号に基づいて双方向チョッパ9を制御する。チョッパ制御回路17は、直流母線8の電圧VDCが参照電圧VDCRになるように双方向チョッパ9を制御するとともに、蓄電池11の端子間電圧が上限電圧以下になるように双方向チョッパ9を制御する。コンバータ制御回路16およびチョッパ制御回路17は「制御装置」の一実施例に対応する。
次に、本実施の形態1による無停電電源装置100の動作について説明する。まず、図2および図3を参照して、負荷1Aが力行運転している場合の動作について説明する。
図2は、交流電源1から交流電力が正常に供給されている場合における電力の流れを示す図である。図2において、電力の流れを矢印L1を用いて示す。
この場合、無停電電源装置100では、スイッチ15がオンされてダイオード整流器12と出力端子T2とが電気的に接続される。その一方で、スイッチ7がオフされてコンバータ5と出力端子T2とが電気的に切り離される。これにより、交流電源1より供給される交流電力はダイオード整流器12によって直流電力に変換される。ダイオード整流器12により生成された直流電力は、リアクトル13およびコンデンサ14からなるフィルタ、スイッチ15、および直流母線8を経由して出力端子T2から負荷1Aに供給される。
なお、蓄電池11の端子間電圧が所定の満充電状態に相当する電圧よりも低い場合には、ダイオード整流器12で生成された直流電力が負荷1Aに供給されるとともに、双方向チョッパ9によって蓄電池11に供給される。これにより、蓄電池11は所定の満充電状態に充電された後、待機状態となる。
上述したように、コンバータ5は、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換(順変換)するように構成されている。したがって、無停電電源装置100は、コンバータ5を用いて負荷1Aに直流電力を供給することも可能である。しかしながら、順変換の実行中、コンバータ5では、半導体スイッチング素子のオンオフにより電力損失(導通損失、スイッチング損失)が発生する。コンバータ5において発生する電力損失は無停電電源装置100の効率の低下を招く。
これに対して、ダイオード整流器12は、半導体スイッチング素子のオンオフを行なわないため、コンバータ5に比較して電力損失が少ない。本実施の形態1による無停電電源装置100は、ダイオード整流器12を用いて負荷1Aに直流電力を供給することにより、高い効率を得ることができる。
しかしながら、その一方で、ダイオード整流器12の交流側を流れる電流I3には高調波が多く含まれている。この高調波電流と電源インピーダンスとにより高調波電圧が発生し、電圧波形が歪む。これにより、交流電源1に連系される他の設備や機器に対して、振動、損傷、誤動作などの影響を及ぼす可能性がある。また、ダイオード整流器12のように、コンデンサ入力型整流器では、交流電流の導通角が狭く、瞬間的に大電流が流れるため、力率の低下を引き起こす可能性がある。
ここで、ダイオード整流器12の動作中、スイッチ7のオフによって、コンバータ5の直流側は直流母線8と電気的に切り離されている。本実施の形態1では、コンバータ5を、アクティブフィルタとして機能させることで、高調波を抑制するとともに、力率を改善することができる。
具体的には、コンバータ5は、高調波発生負荷であるダイオード整流器12の交流側に接続されている。コンバータ5を任意の波形の電流を発生できる電流源として捉える。コンバータ制御回路16は、電流I3から高調波電流を抽出し、抽出した高調波電流と逆位相の高調波補償電流をコンバータ5で発生させて交流電源1との接続点に注入する。これにより、高調波電流と高調波補償電流とが相殺されるため、電流I3は高調波を含まない正弦波となり得る。したがって、交流電源1に連系される他の設備や機器に及ぼす影響を低減することができる。
図3は、交流電源1から供給される交流電力に異常が発生した場合における電力の流れを示す図である。図3において、電力の流れを矢印L2を用いて示す。
交流電源1が停電した場合、無停電電源装置100では、スイッチ15がオフされてダイオード整流器12と出力端子T2とが電気的に切り離される。また、スイッチ7がオフされてコンバータ5と出力端子T2とが電気的に切り離される。
この場合、蓄電池11の直流電力が双方向チョッパ9によって負荷1Aに供給される。チョッパ制御回路17は、電圧検出器25の出力信号および蓄電池11の端子間電圧に基づいて、双方向チョッパ9を制御する。双方向チョッパ9は、蓄電池11の端子間電圧を昇圧して直流母線8に供給する。チョッパ制御回路17は、直流母線8の電圧VDCが参照電圧VDCRになるように双方向チョッパ9を制御する。
なお、蓄電池11の端子間電圧が所定の下限電圧になった場合は、蓄電池11の過放電を防止するために蓄電池11の放電が停止される。
ここで、負荷1Aが回生運転すると、負荷1Aで回生電力が発生し、負荷1Aから出力端子T2に回生電力が流入する。これにより、直流母線8の電圧VDCが上昇する。コンバータ制御回路16は、電圧検出器26の出力信号に基づいて、負荷1Aが回生運転していると判定すると、回生電力を交流電源1に戻すことで回生電力を回収する。
図4は、負荷1Aで発生した回生電力の流れを示す図である。図4において、回生電力の流れを矢印L3を用いて示す。
無停電電源装置100では、スイッチ15がオフされてダイオード整流器12と出力端子T2とが電気的に切り離される。一方、スイッチ7がオンされてコンバータ5と出力端子T2とが電気的に接続される。スイッチ7の整流作用により、負荷1Aで発生した回生電力はコンバータ5に供給される。コンバータ5は回生電力を商用周波数の交流電力に変換する。これにより、回生電力は交流電源1に戻される。コンバータ制御回路16は、直流母線8の電圧VDCが参照電圧VDCRになるようにコンバータ5を制御する。
以上説明したように、コンバータ制御回路16は、負荷1Aの力行運転時には、コンバータ5をアクティブフィルタとして用いる。一方、負荷1Aの回生運転時には、コンバータ制御回路16は、コンバータ5を用いて回生電力を交流電源1に戻すことができる。
図5は、コンバータ制御回路16の構成を示す回路ブロック図である。図5を参照して、コンバータ制御回路16は、高調波制御部30と、電力変換制御部40と、切替制御部60と、切替回路62とを含む。
高調波制御部30は、高調波補償電流を発生するようにコンバータ5を制御するための制御信号を生成するように構成される。高調波制御部30は、フィルタ31、減算器32,36、電流制御部33、電圧制御部37、加算器34、およびPWM制御部35を含む。
フィルタ31は、電流検出器22によって検出される交流電流Iを基本波電流と高調波電流とに分離する。フィルタ31は高調波電流を抽出して減算器32に出力する。すなわち、フィルタ31は交流電流Iから基本波電流を除去する。
減算器32は、コンバータ5に流れる交流電流I1の検出値からフィルタ31によって抽出された高調波電流を減算し、減算結果ΔIを示す信号を電流制御部33に与える。
減算器36は、直流母線8の電圧VDCの検出値から参照電圧VDCRを減算し、減算結果VDC−VDCRを示す信号を電圧制御部37に与える。電圧制御部37は、VDC−VDCRを0にするための電流指令値を生成し、その電流指令値を電流制御部33に与える。
電流制御部33は、減算結果ΔIおよび電流指令値に基づいて電圧指令値を生成し、その電圧指令値を加算器34に与える。加算器34は、電圧検出器23によって検出される交流電圧VACと電圧指令値とを算して電圧指令値を生成する。
PWM制御部35は、加算器34から電圧指令値を受けると、電圧指令値と三角波のキャリア信号とを比較することによって、コンバータ5の半導体スイッチング素子をオンオフするための制御信号を生成する。PWM制御部35によって生成された制御信号は、切替回路62の第1の入力端子Iに与えられる。
電力変換制御部40は、負荷1Aで発生した回生電力を交流電力に変換するようにコンバータ5を制御するための制御信号を生成するように構成される。電力変換制御部40は、減算器41,43,46,48、電圧制御部47、電流制御部42,49、加算器50、座標変換部44,51、演算器52、PLL部53、およびPWM制御部45を含む。
減算器46は、直流母線8の電圧VDCの検出値から参照電圧VDCRを減算し、減算結果VDC−VDCRを示す信号を電圧制御部47に与える。電圧制御部47は、VDC−VDCRを0にするための電流指令値を生成し、その電流指令値を有効電流指令値(d軸電流指令値)id*として減算器48に与える。
減算器41には無効電流指令値(q軸電流指令値)iq*が与えられる。iq*=0として、q軸電流iq=0となるように制御すれば、d軸電流しか流れないので交流入力電流は交流電源電圧VACと同位相の正弦波電流とすることができる。すなわち、無停電電源装置100の入力力率を1.0に制御することができる。
PLL部53は、交流電源電圧VACの位相θを検出する。本実施の形態では、交流電源電圧をd軸成分として検出するものとする。演算器52は、位相θから交流電源1の角周波数ωを算出する。
座標変換部51は、位相θを用いた座標変換(三相/二相変換)によって、電流検出器20によって検出された三相交流電流I1をd軸電流dおよびq軸電流qに変換する。d軸電流dは三相交流電流の有効電流に対応し、q軸電流qは三相交流電流の無効電流に対応している。d軸電流idおよびq軸電流iqはそれぞれ、減算器48,41に与えられる。
減算器41は、q軸電流指令値iq*(たとえば0とする)からq軸電流iqを減算し、減算結果iq*−iqを示す信号を電流制御部42に与える。電流制御部42は、iq*−iqを0にするためのq軸電圧指令値を生成し、そのq軸電圧指令値を減算器43に与える。減算器43は、q軸電圧指令値からωidLを減算し、減算結果をq軸電圧指令値Vq*として座標変換部44に与える。
減算器48は、d軸電流指令値id*からd軸電流idを減算し、減算結果id*−idを示す信号を電流制御部49に与える。電流制御部49は、id*−idを0にするための電圧指令値を生成し、その電圧指令値を加算器50に与える。加算器50は、d軸電圧指令値にωiqLおよび交流電源電圧VACを加算し、加算結果をd軸電圧指令値Vd*として座標変換部44に与える。
座標変換部44は、位相θを用いた座標変換(二相/三相変換)によって、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を、三相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。PWM制御部45は、座標変換部44から三相電圧指令値を受けると、三相電圧指令値と三角波のキャリア信号とを比較することによって、コンバータ5の半導体スイッチング素子をオンオフするための制御信号を生成する。PWM制御部45によって生成された制御信号は、切替回路62の第2の入力端子IIに与えられる。
切替回路62は、高調波制御部30によって生成された制御信号を第1の入力端子Iに受け、電力変換制御部40によって生成された制御信号を第2の入力端子IIに受ける。切替回路62は、切替制御部60からの指示に従って、これら2つの制御信号のいずれか一方を選択してコンバータ5に出力する。
切替制御部60は、電圧検出器24,26によって検出される直流母線8の電圧VDCに基づいて負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。具体的には、スイッチ15がオンし、かつスイッチ7がオフしているときには、電圧検出器24の検出値は0Vであるため、切替制御部60は、電圧検出器26の検出値に基づいて負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。一方、スイッチ7がオンし、かつスイッチ15がオフしているときには、電圧検出器26の検出値は0Vであるため、切替制御部60は、電圧検出器24の検出値に基づいて、負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。
切替制御部60は、電圧VDCが所定の上限電圧VDCH(>VDCR)以下である場合、負荷1Aが力行運転していると判定する。一方、電圧VDCが上限電圧VDCHよりも高い場合、切替制御部60は、負荷1Aが回生運転していると判定する。
負荷1Aが力行運転していると判定された場合、切替制御部60は、スイッチ15をオンするとともに、スイッチ7をオフする。これにより、交流電源1と負荷1Aとの間にはダイオード整流器12が電気的に接続されるため、ダイオード整流器12によって生成された直流電力が負荷1Aに供給されることとなる。このとき、切替制御部60は、切替回路62に対して、高調波制御部30によって生成された制御信号を出力するように指示する。これにより、コンバータ5がアクティブフィルタの働きをするため、力率を改善できるとともに、交流入力電流に含まれる高調波を抑制することができる。
これに対して、負荷1Aが回生運転していると判定された場合、切替制御部60は、スイッチ7をオンするとともに、スイッチ15をオフする。これにより、交流電源1と負荷1Aとの間にはコンバータ5が電気的に接続されるため、負荷1Aで発生した回生電力はコンバータ5に供給され得る。このとき、切替制御部60は、切替回路62に対して、電力変換制御部40によって生成された制御信号を出力するように指示する。これにより、回生電力をコンバータ5によって交流電力に変換して交流電源1に戻すことができる。
図6は、図1に示したコンバータ制御回路16により実行される制御を説明するためのフローチャートである。図6以降のフローチャートの処理は、一定時間ごとまたは所定の条件が成立するごとにメインルーチンから呼び出されて実行される。
図6を参照して、コンバータ制御回路16は、ステップS01により、電圧検出器24,26の出力信号に基づいて、直流母線8の電圧VDCを取得する。コンバータ制御回路16は、ステップS02により、電圧VDCに基づいて、負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。
VDC≦VDCHの場合(S02にてYES)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが力行運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、ステップS03によりスイッチ15をオンするとともに、ステップS04によりスイッチ7をオフする。
ステップS05により、交流電源1から供給される交流電力はダイオード整流器12によって直流電力に変換される。コンバータ制御回路16は、ステップS06により、切替回路62(図5)に対して、高調波制御部30によって生成された制御信号を出力するように指示する。これにより、ステップS07では、ダイオード整流器12によって生成された直流電力は負荷1Aに供給される。ダイオード整流器12の交流側では、コンバータ5によって高調波が抑制されるとともに力率が改善される。
これに対して、VDC>VDCHの場合(S02にてNO)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが回生運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、ステップS08によりスイッチ7をオンするとともに、ステップS09によりスイッチ15をオフする。
コンバータ制御回路16は、ステップS10により、切替回路62に対して、電力変換制御部40によって生成された制御信号を出力するように指示する。この結果、ステップS11により、負荷1Aで発生した回生電力はコンバータ5によって交流電力に変換され、交流電源1に戻される。
以上説明したように、本実施の形態1による無停電電源装置によれば、高調波対策を実施しながら高効率で負荷に直流電力を供給することができる。無停電電源装置はまた、負荷で発生した回生電力を交流電源で回収することができる。
[実施の形態2]
図7は、この発明の実施の形態2による無停電電源装置102の構成を示す回路ブロック図である。図7を参照して、実施の形態2による無停電電源装置102は、図1に示した実施の形態1による無停電電源装置100に対して、電圧検出器26を備えていない点が異なっている。
実施の形態2による無停電電源装置102では、コンバータ制御回路16は、電流検出器21の検出値に基づいて負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定するように構成される。
具体的には、コンバータ制御回路16は、電流検出器21の検出値から得られる負荷電流I2が正の値である場合(すなわち負荷電流I2が負荷1Aに流入している場合)、負荷1Aが力行運転していると判定する。一方、負荷電流I2が負の値である場合(すなわち負荷電流I2が負荷1Aから流出している場合)、負荷1Aが回生運転していると判定する。コンバータ制御回路16は、判定結果に基づいて、スイッチ7,15のオンオフおよびコンバータ5を制御する。
図8は、図7に示したコンバータ制御回路16により実行される制御を説明するためのフローチャートである。図8に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートのステップS01,S02の処理を、ステップS011,S021の処理に置き換えたものである。
図8を参照して、コンバータ制御回路16は、ステップS011により、電流検出器21の検出値に基づいて、負荷電流I2を取得する。コンバータ制御回路16は、ステップS021により、負荷電流I2に基づいて負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。
I2≧0の場合(S021にてYES)、コンバータ制御回路16は、負荷1Aが力行運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、図6と同じステップS03〜S07の処理を実行することにより、ダイオード整流器12を用いて負荷1Aに直流電力を供給するとともに、コンバータ5を用いて、交流入力電流に含まれる高調波を抑制するとともに力率を改善する。
これに対して、I2<0の場合(S021にてNO)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが回生運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、図6と同じステップS08〜S11の処理を実行することにより、負荷1Aで発生した回生電力をコンバータ5を用いて交流電源1に戻す。
以上説明したように、この発明の実施の形態2による無停電電源装置によれば、実施の形態1による無停電電源装置と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態3]
図9は、この発明の実施の形態3による無停電電源装置104の構成を示す回路ブロック図である。図9を参照して、実施の形態3による無停電電源装置104は、図1に示した実施の形態1による無停電電源装置100に対して、スイッチ18を追加したものである。
スイッチ18は、半導体スイッチであるスイッチ7と並列に接続されている。スイッチ18は、たとえばコンタクタなどの機械式スイッチである。スイッチ18のオンオフはコンバータ制御回路16によって制御される。スイッチ7,18の並列回路は「第1のスイッチ」の一実施例に対応する。
実施の形態3による無停電電源装置104では、負荷1Aが力行運転している場合、スイッチ15がオンされてダイオード整流器12と出力端子T2とが電気的に接続される一方で、スイッチ7,18がともにオフされてコンバータ5と出力端子T2とが電気的に切り離される。
負荷1Aが力行運転から回生運転に切り替わると、コンバータ制御回路16は、スイッチ7をオンする一方で、スイッチ15をオフする。これにより、コンバータ5と出力端子T2とはスイッチ7を介して電気的に接続される。
コンバータ制御回路16は、負荷1Aが回生運転している時間(以下、回生運転時間とも称する)を計測するためのタイマを有している。コンバータ制御回路16は、負荷1Aが回生運転に切り替わった時点でタイマを起動し、回生運転時間の計測を開始する。負荷1Aが回生運転から力行運転に切り替わると、コンバータ制御回路16は、タイマのカウント値CNTを初期値(CNT=0)に設定する。
タイマのカウント値CNTが設定値に達すると、すなわち回生運転時間が設定時間に到達すると、コンバータ制御回路16は、さらに、スイッチ18をオンする一方で、スイッチ7をオフする。スイッチ7をオフしたことで、スイッチ18を経由して回生電力がコンバータ5に供給されることとなる。
半導体スイッチは大電流が通電されると大きな損失が発生する。一方、機械式スイッチは通電による損失の発生はほとんどない。したがって、スイッチ7(半導体スイッチ)は、スイッチ18(機械式スイッチ)に比べて、無瞬断切替えが可能である反面、通電により発生する損失が大きいという不具合がある。そのため、回生運転中スイッチ7をオンし続けると、損失によってスイッチ7が損傷する可能性がある。なお、スイッチ7の損傷を防ぐためには、スイッチ7を冷却するための装置(冷却ファン、冷却フィンなど)が必要となり、装置が大型化する可能性がある。
そこで、コンバータ制御回路16は、負荷1Aが力行運転から回生運転に切り替わると、最初にスイッチ7をオンする。これにより、ダイオード整流器12による給電からコンバータ5による電力回収へ無瞬断で切り替えることができる。そして、回生運転が設定時間を超えて継続すると、コンバータ制御回路16は、スイッチ7を保護するためにスイッチ7をオフし、スイッチ18を用いた電力回収に移行する。なお、設定時間(設定値CNT)は、回生運転中にスイッチ7に流れる電流の大きさ、スイッチ7の許容電流などに基づいて設定することができる。
図10は、図9に示したコンバータ制御回路16により実行される制御を説明するためのフローチャートである。図10に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートに対して、ステップS022〜S024,S041,S081〜S083の処理を追加したものである。
図10を参照して、コンバータ制御回路16は、ステップS01により、電圧検出器24,26の出力信号に基づいて、直流母線8の電圧VDCを取得する。コンバータ制御回路16は、ステップS02により、電圧VDCに基づいて、負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。
VDC≦VDCHの場合(S02にてYES)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが力行運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、ステップS022により、タイマのカウント値CNTを初期値「0」に設定する。
コンバータ制御回路16は、続いてステップS03によりスイッチ15をオンするとともに、ステップS041によりスイッチ7,18をオフする。この結果、ステップS05により、交流電源1から供給される交流電力は、ダイオード整流器12によって直流電力に変換される。
コンバータ制御回路16は、ステップS06により、切替回路62(図5)に対して、高調波制御部30によって生成された制御信号を出力するように指示する。これにより、ステップS07により、ダイオード整流器12により生成された直流電力が負荷1Aに供給される。
これに対して、VDC>VDCHの場合(S02にてNO)、コンバータ制御回路16は、負荷1Aが回生運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、ステップS023により、タイマのカウント値CNTをインクリメント(「1」加算)する。
コンバータ制御回路16は、ステップS024により、タイマのカウント値CNTが設定値CTHに達しているか否かを判定する。カウント値CNTが設定値CTHより小さい場合(S024にてYES)、コンバータ制御回路16は、回生運転時間が設定時間に到達していないと判定する。コンバータ制御回路16は、ステップS08によりスイッチ7をオン状態とするとともに、ステップS09によりスイッチ15,18をオフ状態とする。
一方、ステップS04にてタイマのカウント値CNTが設定値CTH以上である場合(S024にてNO)、コンバータ制御回路16は、回生運転時間が設定時間に到達したと判定する。コンバータ制御回路16は、ステップS082によりスイッチ18をオン状態とするとともに、ステップS083によりスイッチ7,15をオフ状態とする。
コンバータ制御回路16は、ステップS10により、切替回路62に対して、電力変換制御部40によって生成された制御信号を出力するように指示する。この結果、ステップS11により、負荷1Aで発生した回生電力はコンバータ5によって交流電力に変換され、交流電源1に戻される。
以上説明したように、この発明の実施の形態3による無停電電源装置によれば、実施の形態1による無停電電源装置と同様の効果を得ることができる。また、ダイオード整流器による給電からコンバータによる電力回収へ無瞬断で切り替えるための半導体スイッチを保護できるため、無停電電源装置の信頼性の向上させることができる。
[実施の形態4]
図11は、この発明の実施の形態4による無停電電源装置106の構成を示す回路ブロック図である。図11を参照して、実施の形態4による無停電電源装置106は、図1に示した実施の形態1による無停電電源装置100に対して、スイッチ7がスイッチ18,19の並列回路に置き換えられているが異なっている。
スイッチ19は、2個のサイリスタスイッチを有する半導体スイッチである。2個のサイリスタスイッチは逆並列に接続されている。スイッチ18は、スイッチ19に並列に接続されている。スイッチ18は、たとえばコンタクタなどの機械式スイッチである。スイッチ18,19の並列回路は「第1のスイッチ」の一実施例に対応する。
負荷1Aの力行運転中にダイオード整流器12に異常が発生すると、負荷1Aへの電力供給が遮断されてしまう。実施の形態4による無停電電源装置106では、ダイオード整流器12の異常が検出された場合、ダイオード整流器12による給電からコンバータ5による給電に切替えるように構成される。
図12は、ダイオード整流器12に異常が発生した場合における電力の流れを示す図である。図12において、電力の流れを矢印L4を用いて示す。
図12を参照して、コンバータ制御回路16は、負荷1Aの力行運転中、電流検出器22および電圧検出器26の少なくとも一方の出力信号に基づいて、ダイオード整流器12が正常であるか否かを判定する。たとえば、交流電源1およびダイオード整流器12の間を流れる電流I3が所定の上限電流を超えた場合、コンバータ制御回路16は、ダイオード整流器12に異常が発生したと判定する。
負荷1Aの力行運転中にダイオード整流器12に異常が生じると、コンバータ制御回路16は、スイッチ18,19をオンするとともに、スイッチ15をオフする。これにより、交流電源1および出力端子T2の間には、ダイオード整流器12に代えて、コンバータ5が電気的に接続される。スイッチ19が最初にオンしてコンバータ5による給電が開始され、その後、スイッチ18がオン、スイッチ15がオフとなって切り替えが完了する。
コンバータ制御回路16は、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換するようにコンバータ5を制御する。コンバータ制御回路16は、直流母線8の電圧VDCが参照電圧VDCRになるようにコンバータ5を制御する。この結果、図12に示すように、コンバータ5によって生成された直流電力が負荷1Aに電力が供給される。コンバータ5を用いて負荷1Aに給電する場合には、ダイオード整流器12を用いて負荷1Aに給電する場合と異なり、直流母線8の電圧VDCを任意の電圧に制御することができる。したがって、参照電圧VDCRをダイオード整流器12が出力する直流電圧よりも高い電圧に設定することができる。たとえば、交流電源1の出力交流電圧が400Vである場合、ダイオード整流器12の出力直流電圧は約566Vとなる。この場合、参照電圧VDCRを566Vよりも高い電圧であって、たとえば700Vに設定することができる。
図13は、図11に示したコンバータ制御回路16により実行される制御を説明するためのフローチャートである。図13に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートに対して、ステップS022〜S028,S042,S081,S082,S084,S85の処理を追加したものである。
図13を参照して、コンバータ制御回路16は、ステップS01により、直流母線8の電圧VDCを取得すると、ステップS02により、電圧VDCに基づいて、負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。
VDC≦VDCHの場合(S02にてYES)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが力行運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、ステップS022により、タイマのカウント値CNTを初期値「0」に設定する。
コンバータ制御回路16は、続いてステップS025により、電流検出器22および電圧検出器26の少なくとも一方の出力信号に基づいて、ダイオード整流器12が正常であるか否かを判定する。ダイオード整流器12が正常であると判定されると(S025にてYES)、コンバータ制御回路16は、ステップS03によりスイッチ15をオンするとともに、ステップS042によりスイッチ18,19をオフする。
スイッチ15がオンされると、ステップS05により、ダイオード整流器12は、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する。コンバータ制御回路16は、ステップS06により、切替回路62(図5)に対して、高調波制御部30によって生成された制御信号を出力するように指示する。この結果、ステップS07により、ダイオード整流器12によって生成された直流電力が負荷1Aに供給される。このとき、ダイオード整流器12の交流側では、コンバータ5によって高調波が抑制されるとともに力率が改善される。
ステップS025にてダイオード整流器12に異常が生じたと判定されると(S025にてNO)、コンバータ制御回路16は、ステップS026によりスイッチ18,19をオンするとともに、ステップS027によりスイッチ15をオフする。コンバータ制御回路16はさらに、ステップS028により、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換(順変換)するようにコンバータ5を制御する。これにより、ステップS07では、コンバータ5によって生成された直流電力が負荷1Aに供給される。
一方、VDC>VDCHの場合(S02にてNO)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが回生運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、ステップS023により、タイマのカウント値CNTをインクリメント(「1」加算)する。
コンバータ制御回路16は、ステップS024により、タイマのカウント値CNTが設定値CTHに達しているか否かを判定する。カウント値CNTが設定値CTHより小さい場合(S024にてYES)、コンバータ制御回路16は、回生運転時間が設定時間に到達していないと判定する。コンバータ制御回路16は、ステップS084によりスイッチ19をオン状態とするとともに、ステップS081によりスイッチ15,18をオフ状態とする。
一方、ステップS024にてタイマのカウント値CNTが設定値CTH以上である場合(S024にてNO)、コンバータ制御回路16は、回生運転時間が設定時間に到達したと判定する。コンバータ制御回路16は、ステップS082によりスイッチ18をオン状態とするとともに、ステップS085によりスイッチ15,19をオフ状態とする。
コンバータ制御回路16は、ステップS10により、切替回路62に対して、電力変換制御部40によって生成された制御信号を出力するように指示する。この結果、ステップS11により、負荷1Aで発生した回生電力はコンバータ5によって交流電力に変換されて交流電源1に戻される。
以上説明したように、この発明の実施の形態4による無停電電源装置によれば、実施の形態1による無停電電源装置と同様の効果を得ることができる。また、ダイオード整流器に異常が生じた場合であっても、コンバータを用いて負荷に直流電力を供給することができる。さらに、ダイオード整流器による給電からコンバータによる電力回収へ無瞬断で切り替えるための半導体スイッチを保護できる。よって、無停電電源装置の信頼性の向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ダイオード整流器12に異常が生じた場合、スイッチ18,19をオンしてコンバータ5で生成された直流電力を負荷1Aに供給する構成について説明したが、負荷1Aの力行運転が設定時間を超えて継続するときには、スイッチ19を保護するためにスイッチ19をオフし、スイッチ18を用いた給電に移行することができる。設定時間は、力行運転中にスイッチ19に流れる電流の大きさ、スイッチ19の許容電流などに基づいて設定することができる。
[実施の形態5]
図14は、この発明の実施の形態5による無停電電源装置108の構成を示す回路ブロック図である。図14を参照して、実施の形態5による無停電電源装置108は、図1に示した実施の形態1による無停電電源装置100に対して、スイッチ7をスイッチ27に置き換えた点が異なっている。
スイッチ27は、たとえばコンタクタなどの機械式スイッチである。スイッチ27は「第1のスイッチ」の一実施例に対応する。負荷1Aの力行運転中にダイオード整流器12に異常が生じた場合、コンバータ制御回路16は、スイッチ27をオンするとともに、スイッチ15をオフする。これにより、交流電源1および出力端子T2の間には、ダイオード整流器12に代えて、コンバータ5が電気的に接続される。
また、ダイオード整流器12からの給電中に負荷1Aが力行運転から回生運転に切り替わると、コンバータ制御回路16は、スイッチ27をオンするとともに、スイッチ15をオフする。
本実施の形態5による無停電電源装置108では、スイッチ15,27がともに機械式スイッチであるため、スイッチで発生する損失を低減することができる。一方、ダイオード整流器12による給電とコンバータ5による給電とを無瞬断で切り替えることが困難となる可能性がある。ダイオード整流器12による給電からコンバータ5による電力回生への切り替えについても同様のことが言える。本実施の形態5による無停電電源装置108は、切り替え時に停止することが許容される負荷に対して適用することができる。
図15は、図14に示したコンバータ制御回路16により実行される制御を説明するためのフローチャートである。図15に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートに対して、ステップS025,S027〜S029を追加するとともに、ステップS04,S08をそれぞれS043,S086に置き換えたものである。
図15を参照して、コンバータ制御回路16は、ステップS01により、直流母線8の電圧VDCを取得すると、ステップS02により、電圧VDCに基づいて、負荷1Aが力行運転しているか回生運転しているかを判定する。
VDC≦VDCHの場合(S02にてYES)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが力行運転していると判定する。コンバータ制御回路16は、続いてステップS025により、電流検出器22および電圧検出器26の少なくとも一方の出力信号に基づいて、ダイオード整流器12が正常であるか否かを判定する。
ダイオード整流器12が正常であると判定されると(S025にてYES)、コンバータ制御回路16は、ステップS03によりスイッチ15をオンするとともに、ステップS043によりスイッチ27をオフする。
スイッチ15がオンされると、ダイオード整流器12は、ステップS05により、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する。コンバータ制御回路16は、ステップS06により、切替回路62(図5)に対して、高調波制御部30によって生成された制御信号を出力するように指示する。この結果、ステップS07により、ダイオード整流器12によって生成された直流電力が負荷1Aに供給される。このとき、ダイオード整流器12の交流側では、コンバータ5によって高調波が抑制されるとともに力率が改善される。
ステップS025にてダイオード整流器12に異常が生じたと判定されると(S025にてNO)、コンバータ制御回路16は、ステップS029によりスイッチ27をオンするとともに、ステップS027によりスイッチ15をオフする。コンバータ制御回路16はさらに、ステップS028により、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換するようにコンバータ5を制御する。これにより、ステップS07では、コンバータ5によって生成された直流電力が負荷1Aに供給される。
一方、VDC>VDCHの場合(S02にてNO)、コンバータ制御回路16は負荷1Aが回生運転していると判定する。この場合、コンバータ制御回路16は、ステップS086によりスイッチ27をオン状態とするとともに、ステップS09よりスイッチ15をオフ状態とする。
コンバータ制御回路16は、ステップS10により、切替回路62に対して、電力変換制御部40によって生成された制御信号を出力するように指示する。この結果、ステップS11により、負荷1Aで発生した回生電力はコンバータ5によって交流電力に変換されて交流電源1に戻される。
以上説明したように、この発明の実施の形態5による無停電電源装置によれば、実施の形態1による無停電電源装置と同様の効果を得ることができる。また、ダイオード整流器に異常が生じた場合であっても、コンバータを用いて負荷に直流電力を供給することができるため、無停電電源装置の信頼性の向上させることができる。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに限定されるものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
1 交流電源、1A 負荷、2,7,10,15,27 スイッチ、3 ヒューズ、4,13 リアクトル、5,14 コンバータ、6 コンデンサ、8 直流母線、9 双方向チョッパ、11 蓄電池、12 ダイオード整流器、16 コンバータ制御回路、17 チョッパ制御回路、20〜22 電流検出器、24〜26 電圧検出器、30 高調波制御、31 フィルタ、32,36,41,43,46,48 減算器、33,49 電流制御部、37,47 電圧制御部、34 加算器、35,45 PWM制御部、40 電力変換制御部、44,51 座標変換部、50 加算器、52 演算器、53 PLL部、60 切替制御部、62 切替回路、100,102,104,106,108 無停電電源装置、T1 入力端子、T2 出力端子、T3 バッテリ端子。

Claims (12)

  1. 負荷に直流電力を供給するための無停電電源装置であって、
    前記負荷に接続される直流母線と、
    交流電源および前記直流母線の間に接続されるコンバータと、
    前記交流電源および前記直流母線の間に前記コンバータと並列に接続されるダイオード整流器と、
    直流電力を蓄える電力貯蔵装置および前記直流母線の間で直流電圧変換を実行するように構成されたDC/DCコンバータと、
    前記コンバータおよび前記直流母線の間に電気的に接続される第1のスイッチと、
    前記ダイオード整流器および前記直流母線の間に電気的に接続される第2のスイッチと、
    前記コンバータ、前記DC/DCコンバータ、前記第1および第2のスイッチを制御するように構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記負荷が力行運転している場合は、前記第2のスイッチをオンして前記ダイオード整流器から前記負荷に直流電力を供給するとともに、前記第1のスイッチをオフし、前記交流電源から前記ダイオード整流器に流れる交流電流に含まれる高調波電流を抑制するように前記コンバータを制御し、
    前記負荷が回生運転している場合は、前記第2のスイッチをオフするとともに前記第1のスイッチをオンし、かつ、前記負荷が発生する回生電力を交流電力に変換するように前記コンバータを制御する、無停電電源装置。
  2. 前記交流電源から交流電力が正常に供給されていない場合、前記制御装置は、前記第1および前記第2のスイッチをオフし、かつ、前記電力貯蔵装置の直流電力を前記直流母線に供給するように前記DC/DCコンバータを制御する、請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記直流母線の電圧を検出するように構成された電圧検出器をさらに備え、
    前記制御装置は、前記電圧検出器の検出値に基づいて前記負荷が力行運転しているか回生運転しているかを判定する、請求項1または2に記載の無停電電源装置。
  4. 前記負荷に流れる電流を検出するように構成された電流検出器をさらに備え、
    前記制御装置は、前記電流検出器の検出値に基づいて前記負荷が力行運転しているか回生運転しているかを判定する、請求項1または2に記載の無停電電源装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記高調波電流と逆位相の補償電流を前記コンバータから出力するための第1の制御信号を生成するように構成された第1の制御部と、
    前記直流母線の電圧を参照電圧に一致させるための第2の制御信号を生成するように構成された第2の制御部と、
    前記負荷が力行運転しているか回生運転しているかの判定結果に基づいて、前記第1および第2のスイッチをオンオフするとともに、前記第1および第2の制御信号を切り替えて前記コンバータに出力するように構成された第3の制御部とを含む、請求項3または4に記載の無停電電源装置。
  6. 前記第1のスイッチは、オン状態において前記直流母線から前記コンバータに電流を流すように構成された半導体スイッチを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  7. 前記第1のスイッチは、前記半導体スイッチに並列に接続された機械式スイッチをさらに含む、請求項6に記載の無停電電源装置。
  8. 前記制御装置は、前記負荷が力行運転から回生運転に切り替わったときには前記半導体スイッチをオンし、該回生運転が設定時間以上継続した場合は、前記機械式スイッチをオンするとともに前記半導体スイッチをオフする、請求項7に記載の無停電電源装置。
  9. 前記第1のスイッチは、逆並列接続された2個の半導体素子を有する半導体スイッチと、前記半導体スイッチに並列に接続された機械式スイッチとを有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  10. 前記負荷が力行運転している場合において前記ダイオード整流器が異常となったときには、前記制御装置は、前記半導体スイッチおよび前記機械式スイッチをオンするとともに前記第2のスイッチをオフし、かつ、前記交流電源より供給される交流電力を直流電力に変換するように前記コンバータを制御する、請求項9に記載の無停電電源装置。
  11. 前記第1のスイッチは、機械式スイッチである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
  12. 記負荷の力行運転時において前記ダイオード整流器が異常となった場合には、前記制御装置は、前記機械式スイッチをオンするとともに、前記第2のスイッチをオフし、かつ、前記交流電源より供給される交流電力を直流電力に変換するように前記コンバータを制御する、請求項11に記載の無停電電源装置。
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