JP6747069B2 - 画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、連続紙に画像を形成する画像形成システムに関し、詳しくは直列に接続された複数の画像形成装置により連続紙に画像を繰り返し形成する技術に係わる。
用紙に画像を形成するプリンタ等の画像形成装置では、A4やB4といった所定の定形サイズにカットされたカット紙と呼ばれる用紙に対して画像を形成することが一般的である。一方、この種の画像形成装置において、ロール紙と呼ばれる長尺紙に画像を形成することも可能である。このような長尺紙は、宛名やシリアル番号や商品表示などの、シール形式のラベルを繰り返し印刷するといった用途で使用されることが多い。以下、ラベルを印刷する画像形成装置を「ラベル印刷装置」と記す。
ラベル印刷装置により出力される印刷物については、「後加工(型抜きや貼り加工)のために、ラベルを等間隔で印刷する」、「ラベル間は出来るだけ詰めたい」といった要望がある。そのため従来、オフセット用の原稿データでは、複数のラベルがラベル間0mmで面付けされた画像データが使用されている。また、インクジェット方式の連続紙印刷装置等においては、印刷中にページの給紙を止めたり連続紙を巻き戻したり等の処理によって、ページ間を隙間なく印刷することが可能である。
例えば連続紙印刷装置として、2つの印刷装置により連続紙に印刷を行うタンデム連続印刷装置が開示されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1に記載のタンデム連続印刷装置は、第1印刷装置で印刷されるページと第2印刷装置で印刷されるページの同期を取るために、印刷データの一部をページ識別情報とし、ページ識別情報に基づいて、両ページの位置合わせを行う。
特開2008−15609号公報
ところで、電子写真方式の連続紙印刷装置においては、定着装置の熱による用紙へのダメージを避けるため、印刷中に給紙を止めることができないという制限がある。また、一般的な電子写真方式の印刷装置では、搬送する用紙と用紙の間(ページ間)に隙間が設けられており、このページ間により円滑な用紙搬送の実現、及び色補正等などの調整処理(例えば色補正、トナー除去)等を行っていた。しかし、電子写真方式の連続紙印刷装置では、従来ページ間で実施していた調整処理等を行うことができないため、ページ間に相当する領域として印字することができない領域(印字不可領域)を設ける必要(制限)があった。従来、この印字不可領域のために、ラベル間を0mmで印刷することができなかった。
特許文献1に記載の技術は、第1印刷装置及び第2印刷装置で印刷されるページの位置合わせを行うものであり、連続紙印刷の印字不可領域という制限については言及していない。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、連続紙に制限なく画像を形成することを目的とする。
本発明の一態様の画像形成システムは、連続紙に画像を形成する第1の画像形成部と、第1の画像形成部と直列に接続されており、連続紙の第1の画像形成部による画像が形成された面と同一面に画像を形成する第2の画像形成部と、第1の画像形成部及び第2の画像形成部の印字不可領域の発生タイミングを動的に変更するように、第1の画像形成部及び第2の画像形成部による画像形成の分担を決定する分担決定部とを備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、任意のタイミングで画像形成部の調整処理が行われるよう、第1の画像形成部と第2の画像形成部の分担が動的に決定される。それにより、連続紙に制限なく画像を形成することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムを含むシステム全体の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの概略構成例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリンタコントローラのハードウェア構成例を示すブロック図である。 クライアント端末のソフトウェアの構成例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における受信した印刷データの処理を示す概略図である。 ラベル印刷で使用される原稿データの例を示す図である。 1台の画像形成装置における印字不可領域の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの印刷分担例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る印刷分担決定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の第1例に係る画像形成システムの概略構成例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の第1例に係る初期印刷分担例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第1例に係る初期印刷分担を変更した後の印刷分担例と各定義値を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第1例に係る一定間隔異常発生時の印刷分担変更処理を示すフローチャートである。 カラー・グレー印刷切り替えによる印字不可領域例(1)を示す図である。 カラー・グレー印刷切り替えによる印字不可領域例(2)を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第2例に係る次ジョブによる印刷分担変更結果の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第2例に係るカラー・グレー印刷切り替えによる印刷分担変更処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[システム全体の構成]
図1は、第1の実施形態に係る画像形成システムを含むシステム全体の構成例を示す図である。図1の画像形成システム10は、本発明を、ロール紙に画像を形成するロール印刷装置に適用したものである。
画像形成システム10は、ネットワークNに接続されており、ネットワークN上には、複数のクライアント端末5,6が接続されている。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)等の通信回線である。画像形成システム10は、ロール紙に画像を形成する画像形成装置1,2と、ロール紙を画像形成装置1へ送り出す給紙装置3と、ロール紙を巻き取る巻き取り装置4から構成される。画像形成システム10は、クライアント端末5,6から送られてきた印刷ジョブを受信して、画像形成処理(以下「印刷処理」と記すことがある。)を行う。
[画像形成システムの概略構成]
図2は、画像形成システム10の概略構成例を示す模式図である。
画像形成システム10は、2台の画像形成装置1,2を直列的に接続して構成されるタンデム方式の画像形成システムである。画像形成装置2は、画像形成装置1に対しロール紙Rの送り方向下流側に配置される。最初に画像形成装置1によりロール紙Rの表面に画像を形成し、次にロール紙Rの画像形成装置1による画像が形成された面と同一面に画像形成装置2により画像を形成する。本明細書では、最初にロール紙Rに画像を形成する画像形成装置1(第1の画像形成装置)を上流機、次いでロール紙Rに画像を形成する画像形成装置2(第2の画像形成装置)を下流機とする。
画像形成装置1,2は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。本実施形態では、画像形成装置1,2に搭載されたプリンタエンジン12は、同一仕様のカラープリンタエンジンである。
画像形成装置1,2が備えるプリンタエンジン12は、例えば図3に示すようにメイン制御部12aと画像形成部12bを備える。画像形成装置1,2は、画像形成部12bとして、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット111Y,111M,111C,111Kを備えている。画像形成ユニット111Y,111M,111C,111Kを区別しない場合には、画像形成ユニット111と称することがある。
各画像形成ユニット111は、不図示の帯電部、LED書き込みユニット(レーザ光源)、現像部、感光体ドラムを有している。また、画像形成装置1,2は、画像形成ユニット111Y,111M,111C,111Kの感光体ドラムに形成された画像が転写される中間転写ベルト114、2次転写部115、及び2次転写部115のロール紙Rの送り方向の下流側に定着部116を備える。定着部116の送り方向の下流側で、搬送路が伸長して排出口に接続されている。
まず画像形成装置1は、画像形成モードにおいて、各色の画像形成ユニット111が備える感光体ドラムを帯電させると共に原稿画像に合わせて感光体ドラムの表面を露光し、感光体ドラムに静電潜像を形成する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各々に対応する感光体ドラムの静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体ドラムに形成されたトナー画像を、回転駆動する中間転写ベルト114の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部115(2次転写ローラ)により、中間転写ベルト114上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙装置3から供給されたロール紙Rに2次転写する。中間転写ベルト114上の各色のトナー画像がロール紙Rに2次転写されることにより、カラー画像が形成される。画像形成装置1は、カラーのトナー画像が形成されたロール紙Rを定着部116へ搬送する。
定着部116は、画像形成装置1から供給される、カラーのトナー画像が形成されたロール紙Rに定着処理を行う装置である。定着部116は、搬送されたロール紙Rを加圧及び加熱して、転写されたトナー画像をロール紙Rに定着させる。定着部116は、例えば、定着部材である定着上ローラ及び定着下ローラで構成されている。定着上ローラ及び定着下ローラは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラと定着下ローラとの圧接部として定着ニップ部が形成される。定着上ローラの内部には、加熱部が設けられており、この加熱部からの輻射熱により定着上ローラの外周部にあるローラ部が加熱される。
画像形成装置2は、画像形成装置1から搬送されたロール紙Rに画像形成部12b(第2の画像形成部)により画像を形成し、そのロール紙Rを搬送路21により巻き取り装置4へ排出する。巻き取り装置4は、排出されたロール紙Rを巻き取りローラにより巻き取る。
なお、画像形成装置1,2のプリンタエンジンを同一仕様としたが、特色に対応又は非対応のカラープリンタエンジン、カラープリンタエンジンとモノクロプリンタエンジンといった異なる仕様のプリンタエンジンでもよい。
[画像形成装置の機能構成]
図3は、画像形成装置1,2の機能構成例を示すブロック図である。
画像形成装置1,2はそれぞれ、プリンタコントローラ11、プリンタエンジン12、操作部13、記憶装置部14を備える。プリンタエンジン12は、メイン制御部12a及び画像形成部12bを備える。
プリンタコントローラ11は、印刷ジョブを受信し、印刷ジョブの印刷データからラスターデータ(画像形成用データ)を生成する。
プリンタエンジン12のメイン制御部12aは、不図示のシステムバス及びインターフェースを介して自装置内の各部と接続しており、各部の動作を制御する。メイン制御部12aには、例えばCPU(Central Processing Unit)が用いられる。またはメイン制御部12aとして、MPU(Micro-Processing Unit)が用いられてもよい。
プリンタエンジン12の画像形成部12bは、メイン制御部12aの制御により、画像形成用データに基づく画像をロール紙Rに形成する。
操作部13は、ユーザー等の操作に応じた入力信号をメイン制御部12aに出力する。例えば画像形成処理等の印刷ジョブの開始を指示する入力信号がメイン制御部12aに出力される。操作部13には、タッチパネル等が用いられる。操作部13は、タッチパネルと表示パネルが積層された操作表示部として構成されることが一般的である。
記憶装置部14は、メイン制御部12aで実行されるコンピュータプログラムや受信したデータ等を保存する。
[プリンタコントローラのハードウェア構成]
図4は、プリンタコントローラ11のハードウェア構成例を示すブロック図である。
プリンタコントローラ11は、CPU121、RAM(Random Access Memory)122、NIC(Network Interface Card)123、HDD124、エンジンI/F125、及び転送用バッファ126を備え、各部がシステムバスを介して接続されている。またエンジンI/F125には、転送用バッファ126が接続されている。
CPU121(制御部)は、システムバスを介してプリンタコントローラ11内の各部と接続しており、各部の動作を制御する。CPU121は、RAM122とともに制御部を構成する。CPU121は、クライアント端末5,6から入力された印刷データに対して、分担決定処理やRIP(Raster Image Processor)処理等を行う。
RAM122は、CPU121による各処理に必要なデータを一時的に記憶する。
HDD124は、CPU121が処理や制御を行ったりするためのプログラム等を記録する。
NIC123は、通信インターフェースの一例であり、ネットワークNを介してクライアント端末5,6との間でデータ送受信の処理を行う。
エンジンI/F25は、プリンタエンジン12に対してデータ送受信の処理を行う。
転送用バッファ126は、プリンタエンジン12に画像形成用データを転送するために一時的に画像形成用データを保存するバッファである。
CPU121についてさらに説明する。CPU121は、少なくとも分担決定部121a及びRIP処理部121bを備える。この分担決定部121aは、少なくとも上流機である画像形成装置1に設けられていればよいが、上流機と下流機の両方に設けられていてもよい。CPU121の各部の機能は、CPU121がHDD124から読み出したプログラムを実行することで実現される。
分担決定部121aは、印刷ジョブの内容、画像形成装置の状態等により、画像形成装置1及び画像形成装置2による印刷データの画像形成の分担(印刷分担)を決定する。即ち分担決定部121aは、印刷データに含まれるオブジェクトの画像の形成を、後述する基準に従って画像形成装置1及び画像形成装置2のいずれで行うか決定する。分担決定部121aは、決定した分担の内容(以下「分担情報」と記すことがある)をRIP処理部121bに送る。この分担により、印刷データの印字領域(若しくはオブジェクトが配置される領域)は実質的に、画像形成装置1により画像形成が行われる第1の領域と、画像形成装置2により画像形成が行われる第2の領域に分けられる。
RIP処理部121bは、印刷ジョブの印刷データを用いて、ラスタライズ処理(RIP処理)を施して画像形成装置1及び2用のラスターデータ(画像形成用データ)を生成し、エンジンI/F125へ出力する。画像形成用データは、例えばタグビットプレーン、イエロー用のYプレーン、マゼンタ用のMプレーン、シアン用のCプレーン、ブラック用のKプレーンを含む。これらのタグビットプレーン、Yプレーン、Mプレーン、Cプレーン、Kプレーンは、印刷ジョブに含まれた出力設定とともに、対応する画像形成ユニット111Y,111M,111C,111Kに出力される。タグビットプレーンには、印刷データの各領域のオブジェクト種(文字オブジェクト、図形オブジェクト又は画像オブジェクト)に応じたタグビットが付与されている。
本実施形態では、プリンタコントローラ11は、プリンタエンジン12と別体の構成としているが、プリンタコントローラ11と同じ機能が、プリンタエンジン12のメイン制御部12aによって動作する構成でもよい。また、プリンタコントローラ11は、画像形成装置1,2と別装置としてもよい。
また本実施形態では、プリンタコントローラ11は、上流機側において上流機用と下流機用のラスターデータを生成し、下流機用のラスターデータを上流機から下流機に送る方式としているが、上流機側と下流機側で分担してラスターデータを生成する方式でもよい。例えば、上流機と下流機でラスターデータの生成を分担する場合、下流機は上流機から印刷データと分担に関する情報を取得し、下流機はそれらを元に下流機用のラスターデータを生成する。あるいは、下流機は上流機から分割後の印刷データを取得し、その印刷データをそのままラスタライズ処理してもよい。
[クライアント端末のソフトウェア構成]
図5は、クライアント端末5,6のソフトウェアの構成例を示す概略図である。
クライアント端末5,6上では、原稿データの編集や閲覧等を行うアプリケーション131、及び印刷を行うプリンタドライバ132が動作している。プリンタドライバ132は、アプリケーション131からの印刷指示に従い、印刷に必要な設定を行うとともに、印刷データを生成する。そして、プリンタドライバ132は、生成した印刷データをNIC等の不図示のネットワークI/Fを介してプリンタコントローラ11に送信する。印刷データは、プリンタエンジン12が読み取り可能な言語(PCL(Printer Control Language)やPostScript等)で記述されたPDL(Page Description Language)データである。
[印刷データの処理の概要]
図6は、画像形成装置1における受信した印刷データの処理を示す概略図である。
クライアント端末5,6から画像形成装置1に送信された印刷データD1は、プリンタコントローラ11において画像形成用データD2に変換される。画像形成用データD2はプリンタエンジン12に送信され、プリンタエンジン12(図3の画像形成部12b)は画像形成用データD2に基づき、ロール紙Rに繰返し指定された枚数分の画像(例えばラベル)を印刷する。複数ページの印刷データの場合は、複数ページを連続してロール紙Rに印刷する。画像形成装置2においても、印刷データから生成された画像形成用データに基づいてロール紙Rに画像を印刷する点は同じである。
[印刷データの例]
図7は、ラベル印刷で使用される印刷データの例を示す図である。
ラベル印刷では、1ページに複数のラベル画像(ラベルオブジェクト)が面付けされた印刷データに基づいて印刷が行われる。以下、ラベル画像を単に「ラベル」と記す。印刷データには、一般にラベルとは別に「アイマーク」と呼ばれるマークが配置される。アイマークは、印刷後の抜き加工を行う後加工機が位置合わせを行うために使用する基準位置であり、通常は黒い四角形が用いられる。ラベルの面付けは、市販のアプリケーションでユーザーが面付けする場合と、専用のアプリケーションで自動的に面付けが行われる場合がある。その際、ラベルの配置及びアイマークの配置は、ユーザーの保有する画像形成装置1,2と後加工機の仕様に合わせて行われる。
図7の例では、印刷データの印字領域の上部にアイマーク21a,21bが所定の間隔で配置されている。そして、アイマーク21aを基点に、副走査方向(送り方向に相当)に対して垂直な方向に沿って3つの楕円形のラベル22が1列に配置されている。同様に、アイマーク21bを基点に、副走査方向に対して垂直な方向に沿って3つのラベル22が1列に配置されている。アイマーク21aを基点に配置された3つのラベル22と、アイマーク21bを基点に配置された3つのラベル22は、副走査方向において対向するラベル22同士が接しており、副走査方向のラベル22間には隙間がない。
[印字不可領域の例]
図8は、画像形成装置1における印字不可領域の例を示す図である。画像形成装置2においても、一定の間隔で印字不可領域が必要であるという点は同じである。
ページとページの間の斜線で示した部分は、副走査方向に等間隔で発生する印字不可領域23を示す。ページプリンタベースの画像形成システム(ロール紙印刷装置)では、ページを連続して印刷を行っていくが、従来ページ間で行っていた調整やページを前提に作られたハードウェア(例えばASIC(Application Specific))の制限によって、ページ間を隙間なく連続して印刷できない場合がある。
ハードウェアの制限としては、画像を印刷していく際のメモリやHDD、専用IC、印刷プロセスの制限等がある。例えば従来、メモリに画像数のカウント値を保持し、所定のカウント値に達するとカウント値をリセットするが、リセット処理のためにページ間に所定幅(例えば1mm)の印字不可領域23が設けられる。
これらの制限により、画像を連続して印刷することができず、印刷物においてラベル間が0mm又は均等にならないという状況があった。なお印字不可領域23は本来、数ページ単位で1つ設定すればよいが、一般には後加工機での処理を考慮して毎ページ間に設定されることが多い。また、近年のバリアブル印刷では、ページメモリの内容はページ毎に内容が更新されるため、毎ページ間に印字不可領域23が設定される。
なお、複数の印字不可領域23の副走査方向における間隔は、印刷データのデータサイズによって異なる。例えば印刷データによってはデータサイズに基づく間隔が400mmであったり、データサイズが小さくなれば300mm、200mmになったりする。
本実施形態は、印字不可領域が存在し、かつ、定着部を備える等の理由により印刷中に給紙を止められない電子写真方式の画像形成装置を用いて、連続紙に制限なく(例えば送り方向の画像間に隙間なく)印刷を行うものである。本実施形態では、このような制限を解消するため、画像形成装置1と画像形成装置2の分担を動的に変更し、任意のタイミングで画像形成部の調整処理を行えるようにする。なお、以降の説明においては、アイマークの記載を省略する。
[印刷分担例]
次に、第1の実施形態に係る画像形成システム10の画像形成装置1(上流機)と画像形成装置2(下流機)の印刷分担例について図9及び図10を参照して説明する。
図9は、第1の実施形態に係る画像形成システム10の印刷分担例を示す図である。
画像形成システム10では、上流機と下流機が直列に配置されており、同一面に印刷を行う。図9では、左から右にオブジェクトが印刷されていき(ロール紙Rの送り方向は右から左)、上流機で印刷するオブジェクトは「1」、下流機で印刷するオブジェクトは「2」で示す。ロール紙Rには、オブジェクト51〜61の11個のオブジェクトが印刷されている。図9では、上流機で3個のオブジェクトを印刷すると、下流機で1個のオブジェクトを印刷し、再び上流機で3個のオブジェクトを印刷することを繰り返す。
印字不可領域71は上流機で印字を行うことができない領域であり、印字不可領域72は下流機で印字を行うことができない領域である。上流機では、一定数(例えば3個)のオブジェクトを印刷すると調整処理が必要となり、調整処理が実行されて一定の調整処理時間がかかることにより印字不可領域71(調整処理タイミング)が生じる。
[印刷分担決定処理]
図10は、第1の実施形態に係る印刷分担決定処理を示すフローチャートである。上流機側のCPU121が、HDD124から読み出したプログラムを実行することで、図10の一連の処理が実現される。
まず、分担決定部121a(図4)は、HDD124等に予め登録されている上流機での調整が必要になるサイズRstLen1を読み出す(S1)。あるいは、ハードウェアの制限、例えばASIC内のメモリが保持する画像数のカウント値をリセットするときの値などを元に計算してもよい。なお、図中のRstLen2は、下流機での調整が必要になるサイズを示す。
上流機を対象ジョブの印刷開始機器とした場合、分担決定部121aは、オブジェクトサイズObj、指定されたオブジェクト間隔サイズBlank、及び上流機での調整が必要になるサイズRstLen1から、上流機で調整処理までに印刷可能なオブジェクト数N(Nは自然数)を計算する(S2)。このオブジェクト数Nの計算式は、式(1)で表される。
N=RstLen1÷(Obj+Blank) ・・・・(1)
次に、分担決定部121aは、N個目(本例では3個)までのオブジェクトを上流機の印刷分担に設定する(S3)。次いで、N+1個目のオブジェクトを下流機の印刷分担に設定する(S4)。
同様に、分担決定部121aは、N+2個目のオブジェクトの印刷分担を計算し、以降全てのオブジェクトの印刷分担を決定する。また並行して、印刷分担が切り替わるタイミングを各画像形成装置に設定しておく。上流機及び下流機ともに、印刷分担が切り替わるタイミング(印字不可領域71,72)に達すると調整処理を行う。
このように分担決定部121aは、上流機及び下流機において、一方の機器における印字不可領域の発生タイミングに対応する領域を他方の機器で補うように、上流機及び下流機による画像形成の分担を決定する。
[第1の実施形態の効果]
上述した第1の実施形態によれば、分担決定部121aが、上流機に優先的にオブジェクトの印刷を分担し、かつ下流機に対し早めに調整処理を行わせる。それにより、例えば印刷分担された機器(例えば上流機)で印刷が不可能になった場合に、当該機器から他の機器(例えば下流機)に印刷分担を変更する必要が生じたときに、他の機器で対応することが可能である。このような任意のタイミングで上流機及び下流機の調整処理を行うことで、制限なく連続紙に画像を形成することができる。
<2.第1の実施形態の第1例>
次に、第1の実施形態の第1例として、印刷中に一定周期で現れる画像異常を発見した際の印刷分担変更例について図11〜図14を参照して説明する。
[読取部付き画像形成システムの概略構成]
図11は、第1の実施形態の第1例に係る画像形成システムの概略構成例を示す模式図である。画像形成システム10Aは、図2の画像形成システム10にロール紙R上の画像を読み取る読取部7,8を設置した構成である。画像形成装置1の送り方向の下流側に読取部7が設置され、画像形成装置2の送り方向の下流側に読取部8が設置される。読取部7,8は、ロール紙Rの送り方向に対し垂直な方向(主走査方向)の幅に対応するように配置され、ロール紙Rの送りスピードに従って画像を読み込み、読み取りデータを例えばメイン制御部12aに出力する。
読取部7,8は、例えば複数の光電変換素子を送り方向に対し垂直な方向(主走査方向)に沿って直線状に配列したラインセンサが用いられる。ラインセンサとしては、例えばCCD型のイメージセンサやCMOS型(MOS型を含む)のイメージセンサを利用できる。
画像形成装置1,2のメイン制御部12aは、例えば読み取りデータからオブジェクト間の空白部を検知する。またメイン制御部12aは、読み取りデータをオブジェクトの印刷中の色の変化や印刷データと比較することで、色補正や画像異常を検知する。このオブジェクトは、プリンタコントローラ11より受信した印刷データから判別可能である。
異常発見処理として、読取部7,8で取得したオブジェクト画像とプリンタコントローラ11から取得した印刷データを比較し、オブジェクト画像と印刷データとの差分を検知する。メイン制御部12aはさらに印刷を続け、同じ機器で印刷及び取得したオブジェクトに同様の異常を検知した場合には、一定周期で画像異常が発生すると判断する。
[初期印刷分担例]
本実施形態では、簡単のため上流機の印刷結果に異常を発見した場合を例に説明する。
図12は、第1の実施形態の第1例に係る初期印刷分担例を示す図である。図12の初期印刷分担例は、図10の印刷分担決定処理に従って印刷を分担した結果であり、図9と同じ印刷分担となっている。
[変更後の印刷分担と各定義値]
図13は、図12の初期印刷分担を変更した後の印刷分担例と各定義値を示す図である。
上流機の感光体ドラムに傷が入った等により、図13中のロール紙R上のオブジェクトに楕円傷が発生した場合、読取部7(図11)により楕円傷が検知される。続くオブジェクトでも同様に異常が検知された場合、メイン制御部12aは一定間隔で異常が発生すると判断する。図13の例では、ロール紙R上のオブジェクト52,53,54,55,58,59,60,61に対応する領域に、楕円傷が発生している。図中、「1」→「2」の記載は、印刷分担を上流機から下流機に変更することを意味している。破線の楕円は、印刷分担の変更により、画像異常が発生しなくなる部分を表す。この印刷分担変更処理は、図14に示すフローチャートに従って行われる。
[一定間隔異常発生時の印刷分担変更処理]
図14は、第1の実施形態の第1例に係る一定間隔異常発生時の印刷分担変更処理を示すフローチャートである。上流機側のCPU121が、HDD124から読み出したプログラムを実行することで、図14の一連の処理が実現される。
上流機の分担決定部121aは、読取部7,8の読み取りデータを元に一定の異常発生間隔Errで画像異常が発生すると判断すると、オブジェクトサイズObjとオブジェクト間隔サイズBlankから、次に上流機で印刷するオブジェクトに異常が現れるか判断する(S11)。
次に印刷するオブジェクトに異常が現れるかを判断するための式を、式(2)に示す。Pは次のオブジェクトに画像異常が出現するかを判断する位置(現在地)であり、Perrは前回エラー(画像異常)が発生した位置を示す。ここでは図13に示すロール紙Rの左端を原点Oとする。
Blank+Obj>Err−(P−Perr) ・・・・(2)
次のオブジェクトに画像異常が現れない場合(S11のNO)、即ち式(2)が成立する場合には、現在の印刷分担から変更はなく、分担決定部121aは、その次に上流機で印刷するオブジェクトに判断点を移す(処理終了に移行)。
一方、ステップS11において次のオブジェクトに画像異常が現れる場合(S11のYES)、即ち式(2)が成立しない場合には、分担決定部121aは、次のオブジェクトの印刷を画像異常が発生する機器(ここでは上流機)が分担しているか否かをチェックする(S12)。上流機の分担ではない場合には(S12のNO)、次に上流機で印刷するオブジェクトに判断点を移す(処理終了に移行)。下流機が分担する場合は、画像異常が発生しない。
一方、ステップS12において上流機の分担である場合には(S12のYES)、分担決定部121aは、更に次のオブジェクトの印刷位置が、画像異常を発生しない機器(ここでは下流機)の印字不可領域72か否かを判断する(S13)。
更に次のオブジェクトの印刷位置が画像異常を発生しない機器の印字不可領域であるか否かを判断するための式を、式(3)に示す。P2は、画像異常を発生しない機器(ここでは下流機)の印刷開始位置である。RstLen2は、下流機での調整が必要になるサイズを示す。
P+Obj+Blank<P2+RstLen2 ・・・・(3)
更に次のオブジェクトの印刷位置が下流機の印字不可領域72ではない場合(S13のNO)、即ち式(3)が成立しない場合には、分担決定部121aは、印刷分担を上流機から下流機に変更する(S14)。また、下流機の印字不可領域72である場合(S13のYES)、即ち式(3)が成立する場合には、担当を上流機のまま印刷を実施する。
分担決定部121aは、上述した次に上流機で印刷するオブジェクトに判断点を移して判断することを全てのオブジェクトに対して実施することで、全てのオブジェクトについて再分担を行う。
このような印刷分担変更処理により、図13では、オブジェクト55,59,60の印刷分担が上流機から下流機に変更される。それにより、4個目のオブジェクト54以降でロール紙Rに画像異常が現れるのは、11個目のオブジェクト61のときである。即ち、その間は画像異常が検出されないか、画像異常がオブジェクト上ではなく、印刷が続行される。
図13では、上流機に画像異常が発生した場合を例に説明したが、下流機に異常が発生した場合でも同様の考え方を適用して印刷分担を行う。
[第1の実施形態の第1例の効果]
上述した第1の実施形態の第1例によれば、画像形成装置1又は2が画像異常が発生する状態(異常状態)であっても、異常状態ではない画像形成装置に印刷の分担が行われる。それにより、印刷ジョブを停止せず印刷の続行が可能となる。
<3.第1の実施形態の第2例>
次に、第1の実施形態の第2例について図15〜図18を参照して説明する。
カラー印刷装置では、カラー印刷後にモノクロ若しくはグレースケールの印刷(以降「グレー印刷」)を行う場合、グレー印刷の印刷物に対してカラートナーがのらないように現像系の清掃を行う等のプロセス調整処理が必要になる。プロセス調整処理中は、印字不可となる。そのため、カラー印刷ジョブの次にグレー印刷ジョブを行う場合、上記プロセス調整処理を上流機、下流機で行う事による印字不可領域が発生する。
ここで、図10に従って印刷分担を行い、カラー印刷ジョブ後、グレー印刷ジョブを印刷する場合の印字不可領域の例を、図15及び図16に示す。
[カラー・グレー印刷切り替えによる印字不可領域例(1)]
図15は、カラー・グレー印刷切り替えによる印字不可領域例(1)を示す図である。
図15に示す例は、カラー印刷ジョブの最後のオブジェクト55を上流機で印刷(ジョブ終了)した後、グレープロセス調整処理が終了後(グレープロセス調整時間T1)、上流機でグレー印刷ジョブを開始する場合となっている。
[カラー・グレー印刷切り替えによる印字不可領域例(2)]
図16は、カラー・グレー印刷切り替えによる印字不可領域例(2)を示す図である。
図16に示す例は、カラー印刷ジョブにおいて最後の下流機(オブジェクト54)の印刷分担完了後に上流機(オブジェクト55)の印刷分担が残っている状態で、下流機のグレープロセス調整処理(グレープロセス調整時間T2)を先行で開始する場合となっている。これにより、カラー印刷ジョブ完了後に、次のグレー印刷ジョブを早期に開始する。しかしながら、図15及び図16のいずれの場合も、タイミングによっては印字不可領域(例えば図15の印字不可領域A1、図16の印字不可領域A2)が生じてしまう。
なお、図15及び図16では、オブジェクト81〜84は、グレー印刷ジョブで印刷されるオブジェクトを表す。ここでは、カラー印刷ジョブのオブジェクト51〜55よりも、グレー印刷ジョブのオブジェクト81〜84の副走査方向(送り方向)のサイズを大きく記載している。上流機及び下流機ともにカラー印刷ジョブでは3個のオブジェクトの印刷を完了すると調整処理に入り、グレー印刷ジョブでは2個のオブジェクトの印刷を完了すると調整処理に入る。
[次ジョブによる印刷分担変更結果の例]
図17は、第1の実施形態の第2例に係る次ジョブによる印刷分担変更結果の例を示す図である。図17の例は、カラー印刷ジョブからグレー印刷ジョブに切り替える前に、グレー印刷ジョブを開始する機器(ここでは上流機)と異なる機器(ここでは下流機)により連続して複数のオブジェクトの印刷を実施し、時間を稼ぐことがポイントである。
[カラー・グレー印刷切り替えによる印刷分担変更処理]
図18は、第1の実施形態の第2例に係るカラー・グレー印刷切り替えによる印刷分担変更処理を示すフローチャートである。上流機側のCPU121が、HDD124から読み出したプログラムを実行することで、図18の処理が実現される。図18について、図17を参照しながら説明する。
図18は、次ジョブがグレー印刷ジョブと判明したタイミングで印刷分担を変更する場合の処理を示す。簡単のため現在印刷中の機器を上流機とした場合について記しているが、現在印刷中の機器を下流機とした場合も同様の考え方を適用できる。
上流機および下流機の分担決定部121aは、上流機でカラー印刷ジョブを印刷中(例えば図17のオブジェクト52の直後)に次ジョブがグレー印刷ジョブであると判明した場合に、印刷中ジョブの印刷が必要な残りのオブジェクト数RemObjを抽出する(S21)。
また、上流機で次の印字不可処理のタイミング(印字不可領域71)に達するまでに印刷可能なオブジェクト数PrintObj1を計算する(S22)。オブジェクト数PrintObj1は、式(4)で表される。
PrintObj1=RstLen1÷(Obj+Blank) ・・・・(4)
次に、分担決定部121aは、上流機の印刷可能なオブジェクト数PrintObj1と、印刷が必要な残りのオブジェクト数RemObjを比較し(S23)、残りのオブジェクト数RemObjが印刷可能なオブジェクト数PrintObj1以下である場合(S23のNO)、残りの全てのオブジェクトを上流機で印刷する。この場合、分担決定部121aは、次ジョブの開始機器を下流機に設定し(S28)、下流機のプロセス調整処理を実施する(S29)。
一方、ステップS23において残りのオブジェクト数RemObjが上流機の印刷可能なオブジェクト数PrintObj1よりも大きい場合、即ち下流機での印刷が必要な場合(S23のYES)、分担決定部121aは、下流機の連続印刷可能なオブジェクト数PrintObj2を計算する(S24)。オブジェクト数PrintObj2は、式(5)で表される。
PrintObj2=RstLen2÷(Obj+Blank) ・・・・(5)
次に、分担決定部121aは、下流機の連続印刷可能なオブジェクト数PrintObj2と、印刷が必要な残りのオブジェクト数RemObjを比較する(S25)。ここでオブジェクト数PrintObj2がオブジェクト数RemObjよりも大きい場合(S25のYES)、分担決定部121aは、残りの全てのオブジェクト(ここではオブジェクト53〜55)を下流機で印刷可能と判断し、印刷分担を下流機に設定(変更)する(S26)。そして、分担決定部121aは、上流機のプロセス調整処理71を開始し(S27)、次ジョブの開始機器を上流機に設定する。次ジョブに切り替える直前の3つのオブジェクト53〜55の印刷分担を下流機に設定することにより、上流機分担のオブジェクト52の直後から上流機の調整処理を開始できる。
一方、ステップS25においてオブジェクト数PrintObj2がオブジェクト数RemObjを上回らない場合には(S25のNO)、即ち残りのオブジェクトを下流機のみで印字できない場合には、分担決定部121aは、次のオブジェクトは上流機の印刷分担のまま変更なしとする(S30)。次に、分担決定部121aは、チェックするオブジェクトを次のオブジェクトに設定し(S31)、ステップS21に進む。
そしてステップS21において、分担決定部121aは、次のオブジェクトについて同様に判断を行い、いずれかの機器で印刷可能なオブジェクト位置となるまで上記処理を続ける。
なお、図17では、グレー印刷ジョブのオブジェクト83を下流機に分担し、直後のオブジェクト84を上流機に分担しているが、オブジェクト83,84を下流機で連続して分担してもよい。図17のグレー印刷ジョブは、図10の印刷分担決定処理の考え方を適用したものである。
[第1の実施形態の第2例の効果]
上述した第1の実施形態の第2例によれば、印刷ジョブの切り替えタイミングにおいて、無駄な余白部分(図17のオブジェクト55と印字不可領域72の間の部分)が生じない、若しくは最小限とすることができる。
<4.その他>
上述した第1〜第3の実施形態では、画像形成装置1と画像形成装置2が別体であったが、画像形成装置1のプリンタエンジン12と画像形成装置2のプリンタエンジン12が一つの画像形成装置内に設けられていてもよい。また、画像形成装置1,2の各々のプリンタコントローラ11が、画像形成装置1,2の外部に設けられてもよい。また、画像形成装置1,2の各々のプリンタコントローラ11を共通にして、画像形成装置1に格納してもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…画像形成装置(上流機)、 2…画像形成装置(下流機)、 7,8…読取部、 10,10A…画像形成システム、 11…プリンタコントローラ、 12…プリンタエンジン、 12a…メイン制御部、 12b…画像形成部、 121…CPU、 121a…分担決定部、 121b…RIP処理部、 R…ロール紙

Claims (4)

  1. 連続紙に画像を形成する第1の画像形成部と、
    前記第1の画像形成部と直列に接続されており、前記連続紙の前記第1の画像形成部による画像が形成された面と同一面に画像を形成する第2の画像形成部と、
    前記第1の画像形成部及び前記第2の画像形成部の印字不可領域の発生タイミングを動的に変更するように、前記第1の画像形成部及び前記第2の画像形成部による画像形成の分担を決定する分担決定部と、を備え
    前記分担決定部は、前記第1の画像形成部の印刷開始から調整処理が必要となるタイミングまでに前記第1の画像形成部で形成できるオブジェクトの個数N(Nは自然数)を計算し、N個までの前記オブジェクトを前記第1の画像形成部に分担し、(N+1)個目の前記オブジェクトを前記第2の画像形成部に分担し、(N+2)個目の前記オブジェクトを再び前記第1の画像形成部に分担し、前記第1の画像形成部及び前記第2の画像形成部において、一方の画像形成部における前記印字不可領域の発生タイミングに対応する領域を他方の画像形成部で補うように、前記第1の画像形成部及び前記第2の画像形成部による画像形成の分担を決定する
    画像形成システム。
  2. 前記分担決定部は、前記一方の画像形成部で異常が発生した場合に、前記オブジェクトの画像形成の分担を前記他方の画像形成部に変更する
    請求項に記載の画像形成システム。
  3. 前記分担決定部は、現在の印刷ジョブから次の印刷ジョブを実行する際に前記第1の画像形成部及び前記第2の画像形成部の調整処理が必要な場合には、前記次の印刷ジョブに切り替えるタイミングから逆算して条件を満たす個数分の前記オブジェクトを、前記次の印刷ジョブを開始する画像形成部とは異なる画像形成部に分担する
    請求項に記載の画像形成システム。
  4. 前記第1の画像形成部及び前記第2の画像形成部は、電子写真方式により前記画像の形成を行う
    請求項1乃至のいずれかに記載の画像形成システム。
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