JP6744772B2 - ライナー用加工装置 - Google Patents

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本発明は、ライナー用加工装置に関するものである。
特許文献1には、合成樹脂製のライナーを有する圧力容器が開示されている。ライナーは、軸線方向両端部が縮径した略円筒形の本体部と、本体部の軸線方向における端部に突出形成した筒状突出部とを有している。筒状突出部の外周面は、リテーナの内周に設けたシール部材を密着させるシール面となっている。
特開2015−132307号公報
ライナーはブロー成形によって製造される。ブロー成形では、筒状突出部のシール面が、径方向に型開きされる一対の金型によって成形されるため、シール面には軸線方向のパーティングラインが残る。従来では、パーティングラインを消すために、シール面に切削加工が施されていたが、切削加工は加工精度が低いという問題があった。尚、加工精度を高める手段としては、バフによる研磨方法もあるが、バフによる研磨処理は、長い時間がかかるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ライナーのシール面を滑らかに成形することを目的とする。
本発明は、
内部が流体貯留空間となっている本体部から筒状突出部が突出した形態であり、圧力容器を構成する合成樹脂製のライナーに対して加工を施すためのライナー用加工装置であって、
前記筒状突出部のシール面に嵌合される成形面を有する成形治具と、
前記成形治具を介して前記シール面を加熱する加熱手段と、
前記成形治具を介して前記シール面を冷却する冷却手段とを備えているところに特徴を有する。
この構成によれば、成形治具の成形面を筒状突出部のシール面に嵌合し、加熱手段により成形治具を介してシール面を加熱すると、シール面が、成形面に馴染むように塑性変形し、面粗度の低い滑らかな面に成形される。加熱後は、冷却手段により成形治具を介してシール面を冷却すると、シール面が滑らかな状態のままで固化する。本発明によれば、切削加工に比べると、シール面を滑らかに仕上げることができる。
実施例1のライナーを加工装置のホルダにセットした状態をあらわす一部省略断面図 加熱手段によってシール面を加熱している状態をあらわす部分断面図 図2のX−X線断面図 冷却手段によってシール面を冷却している状態をあらわす部分断面図 図2ー4のY−Y線断面図 加工済みの筒状突出部に口金を取り付けた状態をあらわす一部省略断面図
本発明は、前記加熱手段が、前記成形治具に対して着脱可能な加熱ユニットであってもよい。この構成によれば、シール面を加熱して成形した後は、加熱ユニットを成形治具から外すことにより、成形治具とシール面の冷却に要する時間の短縮を図ることができる。
本発明は、前記成形治具の内部に形成され、前記加熱ユニットを構成するヒーターを収容する収容空間を備えていてもよい。この構成によれば、ヒーターを成形治具の外面に配する場合に比べると、ヒーターと成形治具との接触面積又は対向面積を広く確保できるので、加熱効率が高められる。
本発明は、前記冷却手段が、前記成形治具の内部に形成された冷却用流路と、前記成形治具の外部に配され、前記冷却用流路に対する冷却用流体の供給と排出を行う給排用ユニットとを備えていてもよい。この構成によれば、冷却用流路を成形治具の外面に沿って配索する場合に比べると、冷却用流体と成形治具との接触面積を広く確保できるので、冷却効率が高められる。
本発明は、前記給排用ユニットが、前記成形治具に対して着脱可能であってもよい。この構成によれば、シール面を加熱する間、給排水ユニットを成形治具から外しておけば、給排水ユニットの温度上昇を回避できるので、成形治具とシール面の冷却に要する時間の短縮を図ることができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図6を参照して説明する。尚、以下の説明において、上下の方向については、図1,2,4,6にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。また、左右の方向については、図1〜6にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。前後の方向については、図3,5における上方を前方と定義する。
本実施例1のライナー用加工装置20の加工対象であるライナーAは、内部が高圧の流体を貯留するための流体貯留空間15となっている本体部10を有する。本体部10は、軸線を上下方向に向けた略円筒形をなす胴部11と、胴部11の軸線方向両端部に形成されたドーム部12とを備えている。上側のドーム部12からは、略円筒形をなす筒状突出部13が同軸状に上方(外方)へ突出している。下側のドーム部12からは、略円筒形をなす閉塞端部14が同軸状に下方(外方)へ突出している。
筒状突出部13は、ライナーAの内部と外部を連通させる。閉塞端部14では、ライナーAの内部と外部とが隔絶されている。ライナーAの外面のうち筒状突出部13を除いた領域は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等からなる外層体(図示省略)で覆われるようになっている。ライナーAと外層体は、後述する口金17とともに圧力容器19を構成する。
ライナーAは、ブロー成形機(図示省略)によって上記形状に成形される。ブロー成形機からは、ライナーAの材料である高密度ポリエチレン(HDPE)とエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)の混合樹脂等の樹脂材料からなる筒状のパリソン(図示省略)が、軸線を上下方向に向けて下方へ押し出される。押し出されたパリソンは、水平方向(パリソンの径方向)に型開きした前後一対の金型(図示省略)の間に配される。
このとき、パリソンの内部に、軸線を上下方向に向けた金属製のロッド21と、ロッド21の上端部の雄ネジ部22にねじ込みにより取り付けられた金属製のバックアップリング23と、ロッド21の下端部の雄ネジ部22にねじ込みにより取り付けられた保持金具24がパリソンと同軸状に配される。ロッド21はライナー用加工装置20を構成する。バックアップリング23と保持金具24は、ライナー用加工装置20と圧力容器19を構成する。
一対の金型が型閉めされるとともに、ロッド21に形成した給気路(図示省略)を通してパリソンの内部に加圧空気を供給する。すると、パリソンの外面が金型に押し付けられ、上記形状のライナーAが成形される。つまり、本体部10と筒状突出部13と閉塞端部14が所定形状に成形される。また、このとき、筒状突出部13の内周面にバックアップリング23が固着されるとともに、閉塞端部14の内面に保持金具24が固着される。成形されたライナーAは、固化して形状が安定するまで冷却される。
成形後のライナーAの外面には、前後一対の金型による成形に起因する左右一対のパーティングラインが形成される。筒状突出部13の外周面は、口金17の内周面に設けたシールリング18が密着するシール面16であることから、このシール面16にパーティングラインが残ることはシール性能低下の原因となるため、パーティングラインを消すための加工が必要である。従来は、切削加工によってシール面16を滑らかにする方法が採られることもあるが、切削方法では、表面粗さが大きくなる。また、表面粗さを小さくするためには、バフを用いて研磨すればよいのであるが、バフによる研磨には長い時間を有する。
本実施例では、切削加工の問題点を解決し、ライナーAの筒状突出部13のシール面16を短時間で表面粗さの小さい滑らかな曲面に成形するための手段として、ライナー用加工装置20を用いている。ライナー用加工装置20は、上記のロッド21とバックアップリング23と保持金具24の他に、成形治具25と加熱手段35と冷却手段39を備えている。
成形治具25は、金属等の熱伝導率の高い材料からなり、全体としてブロック状をなす。成形治具25には、軸線を上下方向に向けた成形孔26が、上下に貫通した形態で形成されている。成形孔26の開口形状(軸線と直角に見た形状)は円形である。成形孔26の内周面は、全周に亘って連続した成形面27となっている。成形面27の内径は、筒状突出部13のシール面16の外径と同一の寸法である。また、金型によって成形された状態のシール面16の外径は、成形面27の内径よりも僅かに大きい寸法とされている。
成形治具25には、その上面に開放された左右一対の収容空間28が形成されている。一対の収容空間28は、成形孔26の軸線に関して対称な配置及び形状である。一対の収容空間28は、周方向において筒状突出部13の外周面のパーティングラインと対向するように配されている。つまり、一対の収容空間28は、成形孔26を左右両側から挟むように配置されている。収容空間28内には、加熱手段35のヒーター38が収容されるようになっている。
成形治具25の内部には、冷却手段39を構成する冷却用流路29が形成されている。冷却用流路29は、平面視において略U字形をなし、左右方向の上流側流路30と、上流側流路30の下流端(左側の端部)に連なる前後方向の転向流路31と、転向流路31の下流端(後側の端部)に連なる左右方向の下流側流路32とから構成されている。
上流側流路30は、成形孔26及び左右両収容空間28よりも前方の領域に配されている。上流側流路30の上流端(右側の端部)は、成形治具25の右外側面に給水口33として開口している。転向流路31は、左側の収容空間28よりも左側に配されている。下流側流路32は、成形孔26及び左右両収容空間28よりも後方の領域に配されている。下流側流路32の下流端(右側の端部)は、成形治具25の右外側面に排水口34として開口している。
図2に示すように、加熱手段35は、成形治具25に対して着脱可能な加熱ユニット36から構成されている。加熱ユニット36は、平板状をなすベース部材37と、ベース部材37の下面から突出する左右一対のヒーター38とを備えて構成されている。ヒーター38は、ライナーAの材料を軟化又は溶融得る温度まで昇温するようになっている。
加熱ユニット36は、図示しない駆動機構により、加熱位置(図2を参照)と待機位置(図示省略)との間で移動するようになっている。加熱ユニット36が加熱位置にある状態では、ベース部材37が成形治具25の上面に載置され、一対のヒーター38を一対の収容空間28内に収容される。加熱ユニット36が待機位置にある状態では、ベース部材37が成形治具25の上面から離間し、一対のヒーター38が収容空間28の外部に位置する。
図4に示すように、冷却手段39は、成形治具25に形成した上記冷却用流路29と、給排用ユニット40とを備えて構成されている。給排用ユニット40は、平板状をなす支持部材41と、支持部材41とは別体の継手部材43と、給水ホース47と、排水ホース48とを備えて構成されている。支持部材41の下面の右端部には、左右方向に長いガイドレール42が形成されている。継手部材43の上端部には、ガイドレール42の嵌合された左右方向のガイド溝44が形成されている。継手部材43は、図示しない駆動機構により、ガイドレール42に摺接しながら、接続位置(図4,5を参照)と、接続位置よりも右方の離間位置(図示省略)との間で支持部材41に対して左右方向へ相対移動し得るようになっている。
継手部材43の内部には、左右方向の給水孔45と、同じく左右方向の排水孔46とが形成されている。給水孔45は、上流側流路30と対応し得るように、継手部材43の前端部に配されている。排水孔46は、下流側流路32と対応し得るように、継手部材43の後端部に配されている。給水孔45の上流端(右端)には、給水ホース47の下流端が連通状態で固着(接続)されている。排水孔46の下流端(右端)には、排水ホース48の上流端が連通状態で固着(接続)されている。給水ホース47と排水ホース48は継手部材43と一体に移動するようになっている。
給排用ユニット40は、図示しない駆動機構により、冷却位置(図4を参照)と待機位置(図示省略)との間で移動するようになっている。給排用ユニット40が冷却位置にある状態では、支持部材41が成形治具25の上面に載置され、継手部材43が成形治具25の右方に位置する。このとき継手部材43が接続位置にあれば、給水孔45の下流端(左側の端部)が上流側流路30(冷却用流路29)の上流端に接続され、排水孔46の上流端(左側の端部)が下流側流路32(冷却用流路29)の下流端に接続される。継手部材43が離間位置にあるときには、給水孔45が冷却用流路29(上流側流路30)から離間し、排水孔46が冷却用流路29(下流側流路32)から離間する。
次に、筒状突出部13のシール面16を成形する工程を説明する。金型により成形され、ロッド21、バックアップリング23及び保持金具24と一体化された状態で固化したライナーAは、図1に示すように、軸線を上下方向に向けた状態でホルダ49にセットされ、位置決めされる。この後、図2〜5に示すように、ライナーAに成形治具25を取り付ける。このとき、このとき、成形面27とシール面16との間に大きなクリアランスが空かないように、成形孔26を筒状突出部13に外嵌する。
この後、図22,3示すように、加熱ユニット36を加熱位置へ移動させて成形治具25に組み付ける。これにより、ベース部材37が成形治具25の上面に載置されるとともに、一対のヒーター38が収容空間28内に収容される。このとき、ヒーター38の前後左右の各外面と底面(下面)が、収容空間28の内面に対し接触又は接近して対向する状態となる。加熱ユニット36を加熱位置へ移動させた後、ヒーター38の温度を上昇させる。すると、ヒーター38の熱が、収容空間28の内面に伝わり、成形治具25の内部を移動し、成形面27からシール面16に伝達させる。
これにより、シール面16、特にパーティングラインが形成されている左右両側面部が、加熱されて軟化又は溶融状態となり、成形面27に対し全周に亘って隙間を空けずに密着するように成形される。これにより、パーティングラインが消失し、シール面16は、周方向において極端な凹凸や段差のない滑らかな曲面となるように加工される。上記のようにシール面16を加熱して成形した後は、加熱ユニット36を退避位置へ移動させ、ヒーター38を成形治具25から離脱させる。
この後、成形治具25を筒状突出部13に嵌合した状態のままで、図4に示すように、給排用ユニット40を冷却位置へ移動させ、支持部材41を成形治具25の上面に載置する。次に、継手部材43を離脱位置から接続位置へ平行移動させる。これにより、継手部材43の給水孔45が冷却用流路29の上流端に接続されるとともに、排水孔46が冷却用流路29の下流端に接続される。接続が完了したら、冷却水(冷却用流体)を成形治具25側へ供給する。
冷却水は、給水ホース47、給水孔45、上流側流路30、転向流路31、下流側流路32、排水孔46及び排水ホース48を順に通過する経路で一方向に流れる。冷却水は、筒状突出部13(シール面16)と成形治具25の熱を奪うので、シール面16と筒状突出部13の温度が低下し、シール面16が、成形面27に密着して滑らかな曲面に成形させた状態を維持したまま固化する。シール面16が固化した後、継手部材43を離脱位置へスライドさせ、次に、強排水ユニットを待機位置へ移動させる。
給排用ユニット40を成形治具25から外したら、成形治具25を上方へ移動させて筒状突出部13から離脱させる。この後、ロッド21を回転させることにより、上下両雄ネジ部22をバックアップリング23と保持金具24から外し、ライナーAの上方へ抜き取る。バックアップリング23と保持金具24は、ライナーAに一体化された状態のままであり、圧力容器19の構成部品として機能する。ロッド21をライナーAから外した後は、筒状突出部13の外周に口金17を嵌合し、口金17の内周に設けたシールリング18をシール面16に密着させる。これにより、筒状突出部13の外周と口金17の内周との隙間が気密状にシールされる。
上述のように本実施例のライナー用加工装置20は、内部が流体貯留空間15となっている本体部10から筒状突出部13が突出した形態であり、圧力容器19を構成する合成樹脂製のライナーAに対して加工を施すための装置である。このライナー用加工装置20は、筒状突出部13のシール面16に嵌合される成形面27を有する成形治具25と、成形治具25(成形面27)を介してシール面16(筒状突出部13)を加熱する加熱手段35と、成形治具25(成形面27)を介してシール面16(筒状突出部13)を冷却する冷却手段39とを備えている。
この構成によれば、成形治具25の成形面27を筒状突出部13のシール面16に嵌合し、加熱手段35により成形治具25(成形面27)を介してシール面16を加熱すると、シール面16が、成形面27に馴染むように塑性変形し、面粗度の低い滑らかな面に成形される。加熱後は、冷却手段39により成形治具25(成形面27)を介してシール面16を冷却すると、シール面16が滑らかな状態のままで固化する。本発明によれば、切削加工に比べると、シール面16を滑らかに仕上げることができる。また、バフによる研磨加工に比べて、加工に要する時間が短くて済む。
また、加熱手段35は、成形治具25に対して着脱可能な加熱ユニット36となっている。したがって、シール面16を加熱して成形する工程が完了した後は、直ちに、加熱ユニット36を成形治具25から外せば、ヒーター38の熱が、必要以上にシール面16や成形治具25に伝わらずに済む。このようにすれば、加熱後に成形治具25とシール面16を冷却するのに要する時間を、短縮することができる。
また、成形治具25の内部には、加熱ユニット36を構成するヒーター38を収容する収容空間28が形成されている。ヒーター38の前面、後面、左右両側面及び底面が、いずれも、収容空間28の内面(つまり成形治具25)に対し接近して対向又は接触している。この構成によれば、ヒーター38が成形治具25の外面に沿って配置されている場合に比べると、ヒーター38と成形治具25との接触面積又は対向面積を広く確保できるので、ヒーター38から成形治具25に伝達される熱量が多くなり、加熱効率が高い。
また、冷却手段39は、成形治具25の内部に形成された冷却用流路29と、成形治具25の外部に配された給排用ユニット40とを備えており、給排用ユニット40は、冷却用流路29に対する冷却水(冷却用流体)の供給と排出を行う。冷却用流路29を成形治具25の外面に沿って配索する場合に比べると、冷却用流路29を成形治具25の内部に形成した方が、冷却水(冷却用流体)と成形治具25との接触面積を広く確保できるので、冷却効率が高められる。
また、給排用ユニット40は成形治具25に対して着脱可能であるから、シール面16を加熱する間は、給排用ユニット40を成形治具25から外しておくことにより、給排用ユニット40の温度が上昇することを回避できる。このようにすれば、加熱後の冷却工程では、成形治具25とシール面16を冷却するのに要する時間の短縮を図ることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、筒状突出部の外周のみがシール面となっているが、本発明は、筒状突出部の内周のみがシール面になっている場合、及び筒状突出部の外周と内周の両方がシール面となっている場合にも適用できる。
(2)上記実施例では、ヒーターが成形治具の内部に収容されるようにしたが、ヒーターは成形治具の外面に配されていてもよい。
(3)上記実施例では、加熱手段(加熱ユニット)が成形治具に対して着脱可能となっているが、加熱手段は成形治具と一体化されたままでもよい。
(4)上記実施例では、冷却手段の給排用ユニットを成形治具に対して着脱可能としたが、給排用ユニットは成形治具と一体化されたままでもよい。
(5)上記実施例では、冷却用流体の冷却用流路を成形治具の内部に形成したが、冷却用流体の冷却用流路は、成形治具の外面に沿って配索してもよい。
(6)上記実施例では、冷却用流体を液体としたが、冷却用流体は気体であってもよい。
(7)上記実施例では、ヒーターが筒状突出部のパーティングラインと対応する2位置のみに配したが、ヒーターは、筒状突出部の全周に亘って対応するように配されていてもよい。
A…ライナー
10…本体部
13…筒状突出部
15…流体貯留空間
16…シール面
19…圧力容器
20…ライナー用加工装置
25…成形治具
27…成形面
28…収容空間
29…冷却用流路
35…加熱手段
36…加熱ユニット
38…ヒーター
39…冷却手段
40…給排用ユニット

Claims (5)

  1. 内部が流体貯留空間となっている本体部から筒状突出部が突出した形態であり、圧力容器を構成する合成樹脂製のライナーに対して加工を施すためのライナー用加工装置であって、
    前記筒状突出部のシール面に嵌合される成形面を有する成形治具と、
    前記成形治具を介して前記シール面を加熱する加熱手段と、
    前記成形治具を介して前記シール面を冷却する冷却手段とを備えていることを特徴とするライナー用加工装置。
  2. 前記加熱手段が、前記成形治具に対して着脱可能な加熱ユニットであることを特徴とする請求項1記載のライナー用加工装置。
  3. 前記成形治具の内部に形成され、前記加熱ユニットを構成するヒーターを収容する収容空間を備えていることを特徴とする請求項2記載のライナー用加工装置。
  4. 前記冷却手段が、前記成形治具の内部に形成された冷却用流路と、前記成形治具の外部に配され、前記冷却用流路に対する冷却用流体の供給と排出を行う給排用ユニットとを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のライナー用加工装置。
  5. 前記給排用ユニットが、前記成形治具に対して着脱可能であることを特徴とする請求項4記載のライナー用加工装置。
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